JP7253999B2 - 生体情報検査システム - Google Patents

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Description

本発明は、生体情報検査装置と、生体情報検査装置により得られた検査データを登録するデータ管理装置と、を有する生体情報検査システムに関する。
従来、心臓疾患の診断指標として、心電図が広く用いられている。心電図は、心臓の電気的な活動を体表面で検出し、それを心電波形として表したものである。この心電波形(心電図)を解析することで、心臓の活動に関する様々な情報を得ることができる。
近年では、心電図をデータ化して記録するデジタル心電計の開発により、コンピューターを用いて心電図を自動解析することが可能になり、心電図から得られる様々なパラメーターについて検討がなされている(例えば特許文献1参照)。
また、心電計の運用形態として、例えば大病院の運用では、HIS(Hospital Information System)などの上位システムから被検者情報やその日に行う検査の内容の指示がオーダー情報として発行される。そして、そのオーダー情報を心電計側で受信して、被検者情報を反映させ、必要な検査を実施している。
また、上位システムと心電計の間には、データ管理装置が設けられている。データ管理装置は、生理検査室に設けられた心電計を含む医療計測器の検査データを集約して登録(格納)する機能を有する。これにより、検査データが安全に登録されるとともに、上位システムや権限のある他の端末などから容易に検査データを見ることができるようになる。なお、データ管理装置への検査データの「登録」とは、検査データがデータ管理装置に他のシステムや装置から閲覧可能に格納されることを意味する。
特開2006-116207号公報
ところで、心電計で収録された検査データがデータ管理装置に確実に登録されたことを確認する場合には、以下の方法が考えられる。
1.データ管理装置側でデータ再生を行い確認する。
2.心電計に表示される送信完了メッセージに基づいて確認する。
3.心電計がデータ管理装置にアクセスして、データ管理装置に登録したデータを再生して確認する。
ところが、上記1の方法では、検査技師などの心電計のユーザーが、データ管理装置まで移動し、そこでデータを再生してデータが登録されていることを確認し、再度心電計に戻って来る必要がある。この結果、被検者を待たせることになり、検査時間が長くなるという問題を招く。
また、上記2の方法では、心電計側で送信完了となったとしても、データ管理装置側のトラブルによりデータが登録されない可能性もあるので、データがデータ管理装置に確実に登録されたことを確認する方法としては不十分である。
さらに、上記3の方法を検査の流れの中で行えば、検査時間が長くなるという問題を招く。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、検査時間が長くなることを抑制しつつ、データ管理装置での検査データの登録状態を生体情報検査装置側で容易に確認できる生体情報検査システムを提供する。
本発明の生体情報検査システムの一つの態様は、
生体情報に関する検査データを得る生体情報検査装置と、前記生体情報検査装置により得られた前記検査データを登録するデータ管理装置と、を有する生体情報検査システムであって、
前記生体情報検査装置は、被検者に対する生体情報の検査中であって、前記検査データを前記データ管理装置に送信した後に、前記データ管理装置に前記検査データの登録状況を確認する問合せ信号を送信し、
前記データ管理装置は、前記問合せ信号に応答して、前記生体情報検査装置に前記検査データの登録状況を送信する。
本発明によれば、検査中に、生体情報検査装置がデータ管理装置に登録状況を問合せし、データ管理装置が生体情報検査装置に登録状況を送信するので、検査時間が長くなることを抑制しつつ、データ管理装置での検査データの登録状態を生体情報検査装置側で容易に確認できるようになる。
心電計を含む病院内システムの構成とデータの流れを示す模式図 実施の形態における、心電計及びデータ管理装置の処理を示すフローチャート 実施の形態による心電計の解析結果画面を示す図 データ管理装置から登録状況として未登録のステータスが送信されたときの心電計での表示例を示す図 データ管理装置から登録状況として登録成功のステータスが送信されたときの心電計での表示例を示す図 他の実施の形態による解析結果画面を示す図 他の実施の形態の処理を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、心電計1を含む病院内システムの構成とデータの流れを示す模式図である。図1の病院内システムは、心電計1と、データ管理装置2と、上位システム3と、を有する。
心電計1は、12誘導検査、不整脈検査、リズム計測検査、マスターテスト検査などの検査を実行可能な構成を有する。データ管理装置2は、生理検査室に設けられた心電計1を含む医療計測器の計測データを登録(格納)する機能、及び、上位システム3と各医療計測器との間のデータを変換する機能を有する。データ管理装置2は、データサーバーにより具現化されている。上位システム3は、例えばHISである。
上位システム3がオーダー情報を発行すると、データ管理装置2が当該オーダー情報を心電計用のオーダー情報に変換して心電計1に送る。心電計1は、オーダー情報に従って心電図検査を実行する。心電計1は、心電図検査によって得た検査データ及びオーダー完了通知をデータ管理装置2に送る。データ管理装置2は、検査データを登録(格納)するとともに、オーダー完了通知を上位システム3に送る。
図2は、本実施の形態における、心電計1及びデータ管理装置2の処理を示すフローチャートである。
心電計1は、ステップS1において、ある被検者の検査を実施する。この検査とは、12誘導検査、不整脈検査、リズム計測検査、マスターテスト検査などである。この検査において、心電計1は、被検者に装着された電極を介して被検者の心電信号を入力し、それを解析する。
ステップS2において、心電計1は、データ管理装置2に検査データを送信する。送信される検査データには、心電波形データ及びその解析結果データが含まれる。データ管理装置2は、検査データを受信すると、受信完了通知を心電計1に送信する。
心電計1は、受信完了通知を受信すると、ステップS3に移って、検査データの送信が完了したことを示す送信完了メッセージを表示部に表示する。
次に、本実施の形態の心電計1は、ステップS4において、データベース(DB)登録確認処理を行う。具体的には、心電計1は、データ管理装置2に検査データの登録状況を確認する問合せ信号を送信する。データ管理装置2は、この問合せ信号に応答して、心電計1に検査データの登録状況を送信する。実際上、データ管理装置2は、問合せ信号を受信した心電計1の検査データファイルを検索して登録状況を確認して登録状況を送信する。データ管理装置2は、登録状況として、未登録、登録成功、登録中又は登録失敗のステータスを心電計1に送信する。
心電計1は、続くステップS5において、データ管理装置2から受信した登録状況に基づいて、表示部にデータベース(DB)登録状況メッセージを表示する。
心電計1は、続くステップS6において、ある被検者の検査を終了する。
ここで、本実施の形態の場合、ステップS2からステップS5までの処理は、同一の画面上で行われる。つまり、ユーザーは、画面を切り替えることなく、容易に検査データの送信から登録状況の確認までを行うことができる。
具体的に説明すると、ステップS2からステップS5までの処理は、図3-図5に示したような、心電計1の解析結果画面で行われる。図から分かるように、解析結果画面の下方位置には、保存ボタンB1及びDMS(Data Management System)送信確認ボタンB2が表示される。
ユーザーが解析結果を確認した後に、保存ボタンB1を操作すると、心電計1からデータ管理装置2に検査データが送信される(つまりステップS2が実行される)。ユーザーがDMS送信確認ボタンB2を操作すると、心電計1からデータ管理装置2に登録状況を確認する問合せ信号が送信される(つまりステップS5が実行される)。DMS送信確認ボタンB2は、換言すれば、問合せボタンと言うことができる。
図4は、データ管理装置2から登録状況として未登録のステータスが送信されたときの心電計1での表示例を示す図である。心電計1の解析結果画面に検査データが未登録であることが表示される。
図5は、データ管理装置2から登録状況として登録成功のステータスが送信されたときの心電計1での表示例を示す図である。心電計1の解析結果画面に検査データが登録済であることが表示される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、心電計1は、被検者に対する心電図の検査中であって、検査データをデータ管理装置2に送信した後に、データ管理装置2に検査データの登録状況を確認する問合せ信号を送信し、データ管理装置2は、問合せ信号に応答して、心電計1に検査データの登録状況を送信する。これにより、検査時間が長くなることを抑制しつつ、データ管理装置2での検査データの登録状況を心電計1側で容易に確認できるようになる。
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することの無い範囲で、様々な形で実施することができる。
上述の実施の形態では、解析結果画面に問合せボタン(DMS送信確認ボタンB2)を表示し、ユーザーによって問合せボタンが操作されたときに問合せ信号を送信する場合について述べたが、例えば、図6に示したように、検査データの保存先メディアとしてDMS(つまりデータ管理装置2)を指定するボタンB3が操作されたときに検査データが送信され、さらにそれをトリガーとして所定時間後に問合せ信号が送信されるようにしてもよい。換言すれば、ユーザーによって検査データをデータ管理装置2に保存することを指示する操作が行われたことをトリガーとして問合せ信号を送信する。このようにすれば、専用の問合せボタンを表示する必要がない。因みに、図6では、心電計1から問合せ信号が送信され、データ管理装置2から登録状況として登録中のステータスが送信されたときの心電計1での表示例が示されている。
図2との対応部分に同一符号を付して示す図7は、他の実施の形態の処理を示すフローチャートである。
図7の処理では、心電計1は、ステップS4に続くステップS21において、データ管理装置2から受信した登録状況を確認する。心電計1は、ステップS21において、登録中である確認結果が得られた場合にはステップS4に戻り、登録成功である確認結果が得られた場合にはステップS6に進む。これに対して、心電計1は、ステップS21において、未登録又は登録失敗である確認結果が得られた場合には、ステップS2に戻って、データ管理装置2に再度検査データを送信する。これにより、データ管理装置2に検査データが登録される確率を上げることができる。
上述の実施の形態では、本発明を、心電計1を有するシステムに適用した場合について述べたが、本発明は、生体情報の検査データを得る生体情報検査装置(例えば肺機能検査装置や血圧脈波検査装置など)と、生体情報検査装置により得られた検査データを登録するデータ管理装置と、を有する生体情報検査システムに広く適用可能である。この場合、主に、実施の形態の「心電図」を「生体情報」に、「解析」を「検査」に読み替えることで実施可能である。
本発明は、生体情報検査装置と、生体情報検査装置により得られた検査データを登録するデータ管理装置と、を有する生体情報検査システムに広く適用可能である。
1 心電計
2 データ管理装置
3 上位システム
B1 保存ボタン
B2 DMS送信確認ボタン(問合せボタン)

Claims (4)

  1. 生体情報に関する検査データを得る生体情報検査装置と、前記生体情報検査装置により得られた前記検査データを登録するデータ管理装置と、を有する生体情報検査システムであって、
    前記生体情報検査装置は、被検者に対する生体情報の検査中であって、前記検査データを前記データ管理装置に送信した後に、前記データ管理装置に前記検査データの登録状況を確認する問合せ信号を送信し、
    前記データ管理装置は、前記問合せ信号に応答して、前記生体情報検査装置に前記検査データの登録状況を送信する、
    生体情報検査システム。
  2. 前記生体情報検査装置は、検査結果画面に問合せボタンを表示し、ユーザーによって前記問合せボタンが操作されたときに前記問合せ信号を送信する、
    請求項1に記載の生体情報検査システム。
  3. 前記生体情報検査装置は、ユーザーによって前記検査データを前記データ管理装置に保存することを指示する操作が行われたことをトリガーとして前記問合せ信号を送信する、
    請求項1に記載の生体情報検査システム。
  4. 前記生体情報検査装置は、前記データ管理装置から前記登録状況として、未登録又は登録失敗を示す情報を受信した場合、前記データ管理装置に再度前記検査データを送信する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の生体情報検査システム。
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