JP7253839B1 - 圧縮空気圧回路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種機器の機能を維持しつつ圧縮空気から水及び異物を容易且つ確実に分離・除去することが可能な圧縮空気圧回路構造を提供する。【解決手段】圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃除去機能を備える圧縮空気圧回路構造であって、エアコンプレッサの後段に圧縮空気に向け霧状の水を噴霧するための噴霧ユニットを備えると共に、該噴霧ユニットの後段に水分を除去するサイクロンセパレータを備えて成り、圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃と結合した霧状の水分を分離・除去することで、水分と共にオイルミスト及び塵埃が除去された清浄な圧縮空気を生成し得る手段を採用する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮空気圧回路の構造に関し、詳しくは、エアコンプレッサで生成された圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃の除去を実現する技術に関するものである。
エアコンプレッサにより生成された圧縮空気は、塵埃やオイルミスト等の異物が含有している。従来、かかる異物を圧縮空気から分離・除去するため、圧縮空気圧回路の所定中間箇所、特に末端箇所において、グラスファイバーや樹脂を編み込み若しくは中空糸膜により成形されたミストフィルターを使用することが一般的であった。
しかしながら、上記従来のミストフィルターによれば、油滴やスラッジにより目詰まりが発生し易く、また、圧縮空気の通過距離が短いためにオイルミストを完全に除去することができず、多量のオイルミストが残留したまま圧縮空気を吐出してしまう、といった問題があった。
さらに、従来の圧縮空気圧回路の構成では、エアタンクやエアドライヤ、さらにその後段に配設されたエアフィルタに夫々接続されるドレントラップが、ドレン量の増大に伴ってドレン排出口が詰まるなどの動作不良を起こすことが想定され、その場合に後段へ多くの水分が持ち出され、エアドライヤやエアフィルタを機能不全に陥らせることとなって、末端で多くの水分を放出してしまう、といった問題があった。
上記問題を解決すべく、特開2016-190207号公報(特許文献1)に記載の技術提案がなされている。すなわち、特許文献1では、エアコンプレッサから送気された圧縮空気を、乾燥剤が充填された乾燥容器を経由し、オイルセパレータフィルタ及びガラス繊維からなる複数のフィルタを通過することにより、清浄な圧縮空気を生成する手段を採用している。
しかしながら、特許文献1に記載の技術提案では、乾燥容器内にて水分以外の異物やオイルミストが分離してしまうため、乾燥容器内の目詰まりを起こしやすくなると共に、乾燥容器自体にオイルミストが付着するため、容器自体の交換が必要になる場合があった。
本出願人は、以上のような従来の圧縮空気圧回路構造における問題点に着目し、各種機器の機能を維持しつつ圧縮空気から水及び異物を容易且つ確実に分離・除去することができないものかとの着想の下、圧縮空気に水を接触させることで水と異物の結合を促し、その後に圧縮空気から水を分離・除去することで同時に異物の分離・除去が可能な圧縮空気圧回路構造を開発し、本発明にかかる「圧縮空気圧回路構造」の提案に至るものである。
特開2016-190207号公報
本発明は、上記問題に鑑み、各種機器の機能を維持しつつ圧縮空気から水及び異物を容易且つ確実に分離・除去することが可能な圧縮空気圧回路構造を提供することを課題とする。
上記問題を解決するため、本発明は、圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃除去機能を備える圧縮空気圧回路構造であって、エアコンプレッサで生成された圧縮空気がメイン配管を介して送気される圧縮空気圧回路において、エアコンプレッサの後段に噴霧ユニットを備えると共に、該噴霧ユニットの後段にサイクロンセパレータを備え、噴霧ユニットは、メイン配管を流れる圧縮空気に向け水を霧状に噴霧する噴霧ノズルと、該噴霧ノズルへ水を供給するノズル配管と、給水器から送られる水を貯留しつつノズル配管に水を送出する貯水容器と、メイン配管から分岐して貯水容器に圧縮空気を送気する同圧エア配管と、を備えて成り、圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃と結合した霧状の水分をサイクロンセパレータによって除去することで、水分と共にオイルミスト及び塵埃が除去された清浄な圧縮空気が生成される手段を採用する。
また、本発明は、前記サイクロンセパレータの後段に、前記ノズル配管から分岐したノズル分岐管を介してメイン配管を流れる圧縮空気に向け水を霧状に噴霧する第二噴霧ノズルを備えると共に、該第二噴霧ノズルの後段に第二サイクロンセパレータが備えられて成る手段を採用する。
さらに、本発明は、圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃除去機能を備える圧縮空気圧回路構造であって、エアコンプレッサで生成された圧縮空気がメイン配管を介して送気される圧縮空気圧回路において、エアコンプレッサの後段に噴霧ユニットを備えると共に、該噴霧ユニットの後段にサイクロンセパレータを備え、噴霧ユニットは、前段のメイン配管から送られた圧縮空気を吐出する吐出口と該吐出口から吐出された圧縮空気に向け給水器から送られる水を霧状に噴霧する噴霧ノズルを内蔵すると共に、水が噴霧された後の圧縮空気を後段のメイン配管へ送出する送気口を備えた噴霧タンクから成り、圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃と結合した霧状の水分をサイクロンセパレータによって除去することで、水分と共にオイルミスト及び塵埃が除去された清浄な圧縮空気が生成される手段を採用する。
本発明にかかる圧縮空気圧回路構造によれば、圧縮空気に向け霧状の水を噴霧することにより、圧縮空気中に含まれた異物と噴霧された水が結合され、その結合により質量が増した水分をサイクロンセパレータによって分離除去することで、水分と同時に異物の分離除去も可能となって、清浄な圧縮空気の生成に資する、といった優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる圧縮空気圧回路構造によれば、サイクロンセパレータの後段に第二噴霧ノズルと、該第二噴霧ノズルの後段に第二サイクロンセパレータを備えることで、サイクロンセパレータから排出された圧縮空気中に未だ残留する異物に対し、再度噴霧ノズルによる水の噴霧を行って結合させ、第二サイクロンセパレータによって残留異物と結合した水を分離除去することで、より清浄な圧縮空気の生成に資する、といった優れた効果を奏する。
さらに、本発明にかかる圧縮空気圧回路構造によれば、サイクロンセパレータによって水分の分離除去された圧縮空気が後段に送られることとなるため、各種機器に接続されたドレントラップの動作不良が起きた場合であっても、多くの水分が後段へ持ち出される心配がなく、また、サイクロンセパレータでは水と同時に異物も分離除去されるため、フィルタの目詰まりなど各種機器が機能不全に陥る心配もなく、各種機器の製品・機能の長寿命化が図られ、ひいては、各種機器のメンテナンス性の向上にも資する、といった優れた効果を奏する。
本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の第一の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の第一の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の第二の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の第二の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の第三の実施形態を示す説明図である。 本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の第三の実施形態を示す説明図である。
本発明にかかる圧縮空気圧回路構造は、圧縮空気Aに向け霧状の水Wを噴霧することにより、圧縮空気中に含まれた異物Eと噴霧された水Wが結合され、その結合により質量が増した水Wをサイクロンセパレータ6によって分離除去することで、水Wと同時に異物Eの分離除去を行うことを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本発明にかかる圧縮空気圧回路構造は、以下に述べる実施例に特に限定されるものではなく,本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や寸法、材質等の範囲内で適宜変更することができる。
図1及び図2は、本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の第一の実施形態を示す説明図である。
本発明にかかる圧縮空気圧回路構造は、エアコンプレッサ1から吐出された圧縮空気Aに対し水Wを噴霧することで異物Eと水Wを結合させる噴霧ユニット3、並びに、水Wと共に異物Eの分離・除去を行うサイクロンセパレータ6を装備した圧縮空気圧回路である。
エアコンプレッサ1は、空気吸入口から空気である大気を吸入し、所定圧(例えば0.7Mpa)へと昇圧して圧縮させる。大気には水蒸気や異物E(塵埃やスラッジ、微生物、窒素酸化物、オイルミストなど)が含まれており、更に給油式のエアコンプレッサ1を使用していた場合は、生成される圧縮空気内にオイルミストが多く混入されることとなる。生成された圧縮空気Aは、メイン配管10を介して後段機器へ送気される。
メイン配管10は、圧縮空気Aを送気するための中空管であって、エアコンプレッサ1から噴霧ユニット3を経由し、後段のエアドライヤ7並びに該エアドライヤ7から更に後段へ圧縮空気Aを送気させる配管である。該メイン配管10の素材については、特に限定するものではなく、例えば銅や鉄などの主に金属素材よりなる略剛性の素材や、ゴム、ポリエチレン、塩ビ製の樹脂管あるいは炭素素材やガラス素材からなる繊維管など略柔軟性の素材で構成される。尚、後述する水配管15や同圧エア配管14、ノズル配管12、ドレン配管16の素材についても同様である。
メイン配管10は、エアコンプレッサ1にて生成された異物Eを含んだ圧縮空気Aについて、噴霧ユニット3及びサイクロンセパレータ6により異物Eを除去し、清浄な圧縮空気Aとして後段へ送気する。このとき、サイクロンセパレータ6から送出される圧縮空気Aは、圧縮空気内の相対湿度が高いため、該サイクロンセパレータ6の後段に冷凍式エアドライヤ7等の乾燥手段を備え、乾燥した状態の清浄な圧縮空気Aを送気させる態様が好適である。
噴霧ユニット3は、圧縮空気Aに向け霧状の水Wを噴霧して異物Eと結合させるためのユニットであって、主に噴霧ノズル36と、ノズル配管12と、貯水容器30と、同圧エア配管14と、で構成されており、エアコンプレッサ1の後段に配設される。
噴霧ノズル36は、メイン配管10を流れる圧縮空気Aに向け霧状の水Wを噴霧するためのノズルであって、ノズル配管12から供給される水Wを噴霧することで、圧縮空気中の異物Eを水Wと結合させる箇所となる。噴霧ノズル36の形状・構造については、特に限定するものではなく、噴霧する際の水量や粒径等を考慮して適宜決定される。また、噴霧ノズル36の向き、噴霧方向についても特に限定するものではないが、圧縮空気中の異物Eとの結合をより促進するために、圧縮空気Aの流れに対向もしくは直交する方向へ噴霧する態様が好ましい。メイン配管10を流れる圧縮空気Aは、噴霧ノズル36を通過することで噴霧された霧状の水Wを巻き込み、その水分が塵埃やオイルミスト等の異物Eと結合して、後段のサイクロンセパレータ6へと送られる。
ノズル配管12は、貯水容器30に貯留された水Wを噴霧ノズル36に供給するための流路管であって、基端が貯水容器30の下方域に接続されると共に、先端が噴霧ノズル36に接続されている。貯水容器30に貯留された水Wは、同圧エア配管14から送られてくる圧縮空気Aの圧力を利用してノズル配管12に送られ、圧力を伴った水Wとして噴霧ノズル36に送られることとなる。ノズル配管12の所定箇所にはバルブ17が備えられ、バルブ17の開け締めによって噴霧ノズル36からの噴霧量の調整が可能である。
貯水容器30は、給水器4から送られてきた水Wを貯留すると共に、その貯留された水Wを圧縮空気Aの圧力を利用して噴霧ノズル36へ送るための装置であって、中空部を有して上方及び下方が閉塞された筒状の容器体で構成される。かかる貯水容器30を構成する容器体の形状については、中空筒状であれば特に限定はなく、円筒状や多角筒形状が考え得る。貯水容器30の上方域には、給水器4から水Wを送る水配管15とメイン配管10から圧縮空気Aを送る同圧エア配管14が接続されている。また、貯水容器30の下方域には、噴霧ノズル36に水Wを供給するノズル配管12が接続されている
給水器4は、圧縮空気Aに噴霧する水Wを供給する水源であって、例えば既存の水道設備を利用する。給水器4から供給される水Wは、水配管15を介して貯水容器30に送られる。すなわち、水配管15は、給水器4と貯水容器30を繋ぐ流路管である。水配管15の所定箇所には、給水器4からの水量を調整可能な自動式もしくは手動式のバルブ17が備えられている。また、貯水容器30側から水Wや圧縮空気Aの逆流を防止するため、水配管15所定箇所に逆止弁18を備える態様が好ましい。
同圧エア配管14は、メイン配管10から分岐して圧縮空気Aを貯水容器30へ送る送気管で、具体的には、噴霧ノズル36の前段に存するメイン配管10の所定箇所が分岐して同圧エア配管14となり、その先端が貯水容器30の上方域に接続されて成る。これにより、メイン配管10を流れる圧縮空気Aの一部が、同圧エア配管14を介して貯水容器30に送られることとなる。かかる同圧エア配管14を備えることで、貯水容器30内の圧力を一定に保ちつつ、噴霧ノズル36へ一定圧力の水Wを送出することが可能であって、安定した噴霧に資することとなる。
噴霧ユニット3の後段には、サイクロンセパレータ6が装備される。該サイクロンセパレータ6は、圧縮空気中の水分を除去するためのサイクロン式の分離装置であって、流入口からハウジング内に入った圧縮空気Aは、遠心力によって空気中の水分がハウジング内壁に叩き付けられ落下し、エアのみ中央部に備えられるカートリッジを介して排気口から取り出される構造を有している。該サイクロンセパレータ6は、圧縮空気Aから水Wを遠心分離によって分離除去することで、該水Wと結合した異物Eも同時に分離・除去することとなる。特に、異物Eと結合した水Wは、結合していない水分に比し質量が増加していることから、遠心力による分離作用がより顕著に働くこととなって、容易に除去し得ることとなる。
サイクロンセパレータ6には、ドレン配管16を介してドレントラップ8が装備されている。ドレン配管16は、サイクロンセパレータ6におけるハウジングの下端に接続され、サイクロンセパレータ6内部に貯留された水Wをドレントラップ8へ送るための流路管である。また、ドレン配管16は、ドレントラップ8から排出される水Wを最終的に外部へ送出するための流路管として、ドレントラップ8にも接続されている。ドレントラップ8は、サイクロンセパレータ6内の水分を外部へ排出するための装置であって、その排出方法により電磁式やフロート式などが存在し、いずれの方式であっても構わない。尚、サイクロンセパレータ6とドレントラップ8とを繋ぐドレン配管16の中間には、必要に応じて図示の様なバルブ17が備えられ、サイクロンセパレータ6からの水分排出量を調整することが可能である。
尚、図示していないが、サイクロンセパレータ6の後段に、続けて別のサイクロンセパレータ6を設ける態様も考え得る。すなわち、サイクロンセパレータ6が二重に備わる態様であり、圧縮空気中の異物Eや水Wを二重に捕捉することで確実に分離除去することが可能となり、より清浄な圧縮空気Aの生成に資する。
噴霧ノズル36により水Wが噴霧された圧縮空気Aは、湿度が上昇しているため、サイクロンセパレータ6を経由しても、未だ圧縮空気中には多く水分の残存が想定される。そこで、圧縮空気圧回路において、サイクロンセパレータ6の後段に、図示の様なエアドライヤ7を装備する態様が好適である。
エアドライヤ7は、圧縮空気Aを乾燥させ水分を取り除くための機器であって、水分の除去方式により、冷凍式や中空糸膜式、吸着式などが存在する。本発明で使用するエアドライヤ7は、冷凍式や中空糸膜式、吸着式のいずれかを問うものではなく、特に限定されるものではないが、一般に繁用されているのは、冷凍式のエアドライヤ7である。冷凍式のエアドライヤは、冷媒の蒸発潜熱を利用して、圧縮空気Aを冷却し、含有水分を凝縮して除去するための装置であって、比較的安価に導入することができるため、好適である。
エアドライヤ7には、ドレン配管16を介してドレントラップ8が装備されている。ドレン配管16は、エアドライヤ7の下方域に接続され、エアドライヤ7内部に貯留されたドレン水Dをドレントラップ8へ送るための流路管である。また、ドレン配管16は、ドレントラップ8から排出されるドレン水Dを最終的に外部へ送出するための流路管として、ドレントラップ8にも接続されている。ドレントラップ8は、エアドライヤ7内部に貯留されたドレン水Dを外部へ排出するための装置であって、その排出方法により電磁式やフロート式などが存在し、いずれの方式であっても構わない。尚、エアドライヤ7とドレントラップ8とを繋ぐドレン配管16の中間には、必要に応じて図示の様なバルブ17が備えられ、エアドライヤ7からの水分排出量を調整することが可能である。
ところで、図示されていないが、エアコンプレッサ1の後段であって噴霧ノズル36までのメイン配管10の所定中間箇所に、エアタンク2を装備する態様も可能である。
エアタンク2は、エアコンプレッサ1により生成された圧縮空気Aを一時的に貯留するための容器であって、メイン配管10を介してエアコンプレッサ1の後段で噴霧ノズル36の前段に装備される。かかるエアタンク2を備えることで、エアコンプレッサ1の始動時や停止時における流体(圧縮空気A)の水撃作用(ウォーターハンマー現象)の抑制に資し、後段機器の負荷軽減に資する。
尚、エアタンク2を装備する場合、該エアタンク2の下部所定箇所にもドレン配管16を介してドレントラップ8を備える態様が好適である。エアタンク2では、圧縮空気Aが貯留中に冷却されることで、含有水蒸気が凝縮されてドレン水Dが発生することが想定される。そこで、ドレントラップ8を備えてエアタンク2内のドレン水Dを適宜排出することで、ドレン水Dにおける菌やウイルスの増殖を防止して臭気の発生・増大を抑制することができる。ドレントラップ8に外部へ排水するためのドレン配管16が接続されていること、ドレントラップ8の方式に限定がないこと、そして、エアタンク2とドレントラップ8とを繋ぐドレン配管16の中間に必要に応じてバルブ17が備えられていることについては、サイクロンセパレータ6やエアドライヤ7におけるドレントラップ8の装備態様と同様である。
サイクロンセパレータ6やエアドライヤ7、エアタンク2等に備えられたドレントラップ8にて排出されたドレン水Dには、塵埃等の固形異物とオイルミストが混入した油水が混在しており、工場排水として排出するためには、ドレン水内の油分を除去する必要がある。そこで、図示の様に、ドレントラップ8から外部へ繋がるドレン配管16の所定中間箇所に、油分を取り除いたドレン水Dとして排水可能な油水分離手段9を装備する態様が好適である。尚、油水分離手段9の具体的構成態様については、常法手段を採用すれば足り、特に限定するものではなく、例えば油水分離装置や油分フィルタによる分離除去手段、あるいは、微生物による分解手段等が考え得る。
以上の構成から成る圧縮空気圧回路構造について、その主な動作及び作用を説明する。
先ず、エアコンプレッサ1にて圧縮空気Aが生成され、エアコンプレッサ1からサイクロンセパレータ6まで延伸するメイン配管10へ送気される。この時の圧縮空気Aは、大気中の塵埃や水蒸気を含んだものになる。メイン配管10は、噴霧ノズル36の前段で分岐し、一部が同圧エア配管14を介して貯水容器30に送られ、その余がメイン配管10を介して噴霧ノズル36へ進行する。貯水容器30には、給水器4から供給された水Wが貯留されており、同圧エア配管14を介して送られてきた圧縮空気Aを利用して、水Wが圧力を有した状態でノズル配管12を介して噴霧ノズル36へ送られる。そして、メイン配管10を流れる圧縮空気Aに対し、霧状の水Wが噴霧ノズル36から噴霧され、圧縮空気中の異物Eが噴霧された水Wと結合する(図2)。
異物Eと結合した水Wは、圧縮空気中にてメイン配管10を進行し、サイクロンセパレータ6へと流入する。サイクロンセパレータ6に流入した圧縮空気Aは、ハウジング内で高速で回転運動を行い、遠心力によって異物Eと結合した水Wがハウジング内壁に叩き付けられ落下し、異物E及び水Wが分離除去された圧縮空気Aのみが中央部に備えられるカートリッジを介して排気口から送り出される。
サイクロンセパレータ6から送り出された圧縮空気Aは、メイン配管10を経由してエアドライヤ7へと流入する。この時の圧縮空気Aは、前段のサイクロンセパレータ6によって異物Eが除去されたほぼ清浄な状態であるが、噴霧ノズル36から噴霧された水Wによって相対湿度が高い状態であるため、エアドライヤ7にて圧縮空気Aを乾燥させて含有水分を取り除く。水Wが取り除かれた乾燥した圧縮空気Aは、エアドライヤ7からメイン配管10に送られ、後段に接続される圧縮空気Aを使用する機器へと流出されることとなる。
このように、本実施例にかかる圧縮空気圧回路構造によれば、コンプレッサで生成された圧縮空気Aに対し、噴霧ユニット3によって霧状の水Wを噴霧することで、圧縮空気中に含まれた異物Eと噴霧された水Wとが結合され、その結合により質量が増した水Wをサイクロンセパレータ6によって分離除去することで、水Wと同時に異物Eの分離除去も可能となって、清浄な圧縮空気Aの生成に資することとなる。また、異物Eが分離された清浄な圧縮空気Aが送られることで、フィルタの目詰まりなど後段の各種機器が機能不全に陥るおそれも減少し、各種機器の製品・機能の長寿命化とメンテナンス性の向上が図られ、更にサイクロンセパレータ6とエアドライヤ7とで圧縮空気中の水分を二重に取り除くことで、乾燥した圧縮空気Aが生成されることとなって、各種機器に接続されたドレントラップ8の動作不良が起きた場合であっても、多くの水分が後段へ持ち出される心配がなく、回路全体の性能が向上することとなる。
本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の他の実施例について、図3及び図4に基づき説明する。上記実施例1と同様の部分は省略する。
図3及び図4は、本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の第二の実施形態を示す説明図である。
実施例1では、メイン配管10に一の噴霧ノズル36を設置し、その後段に一乃至複数のサイクロンセパレータ6を備える構成態様について説明した。しかしながら、一の噴霧ノズル36によって水Wを噴霧しただけでは、圧縮空気中の異物Eの全てを水Wと結合させることができない場合も想定され、その結果、サイクロンセパレータ6を経たところで圧縮空気中に未だ残留異物Eが存在する可能性も想定される。したがって、圧縮空気中の残留異物Eをより確実に分離除去できる技術が望まれるところであった。
そこで、本実施形態にかかる圧縮空気圧回路構造は、実施例1と相違する構成態様として、噴霧ユニット3において、図示の様に、サイクロンセパレータ6の後段に第二噴霧ノズル36aを備えると共に、該第二噴霧ノズル36aの後段に第二サイクロンセパレータ6aが備えられる構成を採用している。
第二噴霧ノズル36aは、メイン配管10におけるサイクロンセパレータ6の後段に備えられ、サイクロンセパレータ6からメイン配管10に送出された圧縮空気Aに向け霧状の水Wを噴霧するためのノズルである。該第二噴霧ノズル36aは、前段の噴霧ノズル36及びサイクロンセパレータ6にて分離除去しきれなかった圧縮空気中の残存異物Eに対し、改めて水Wと結合させるために設けられるもので、その形状・構造について特に限定するものではなく、噴霧する際の水量や粒径等を考慮して適宜決定される。また、第二噴霧ノズル36aの向き、噴霧方向についても特に限定するものではないが、圧縮空気中の異物Eとの結合をより促進するため、噴霧ノズル36と同様、圧縮空気Aの流れに対向もしくは直交する方向へ噴霧する態様が好ましい。前段のサイクロンセパレータ6から送出された圧縮空気Aは、メイン配管10を介して第二噴霧ノズル36aを通過することで噴霧された霧状の水Wを巻き込み、その水Wが塵埃やオイルミスト等の残留異物Eと結合して、後段の第二サイクロンセパレータ6aへと送られる。
第二噴霧ノズル36aに送られる水Wは、噴霧ノズル36と同系統をたどる。すなわち、貯水容器30と噴霧ノズル36とを繋ぐノズル配管12の所定中間箇所が分岐してノズル分岐管13となり、該ノズル分岐管13の先端が第二噴霧ノズル36aに接続される態様である。かかる態様により、貯水容器30に貯留された水Wが、ノズル配管12からノズル分岐管13を介して第二噴霧ノズル36aに送られることとなる。
第二噴霧ノズル36aの後段には、第二サイクロンセパレータ6aが装備される。該第二サイクロンセパレータ6aは、前段に装備されているサイクロンセパレータ6と同様、圧縮空気中の水分を除去するためのサイクロン式の分離装置であって、前段のサイクロンセパレータ6から吐出された後に第二噴霧ノズル36aによって水Wが再噴霧された圧縮空気Aについて、第二サイクロンセパレータ6aによって再度遠心分離を行い、前段のサイクロンセパレータ6にて除去しきれなかった残留異物Eと結合した水Wを分離・除去する装置である。
尚、第二サイクロンセパレータ6aに、ドレン配管16を介してドレントラップ8が装備されること、また、第二サイクロンセパレータ6aの後段に、続けて別のサイクロンセパレータ6を設ける態様も可能であることは、前段のサイクロンセパレータ6と同様である。
以上の構成から成る圧縮空気圧回路構造について、その主な動作及び作用を説明する。
エアコンプレッサ1にて生成された圧縮空気Aが、噴霧ノズル36を経由してサイクロンセパレータ6から送り出されるまでは、上記実施例1と同様である。
次いで、サイクロンセパレータ6から送り出された圧縮空気Aに、第二噴霧ノズル36aによって水Wが噴霧される。このとき、貯水容器30に貯留された水Wが、圧力を有した状態でノズル配管12からノズル分岐管13を経て第二噴霧ノズル36aへ送られ、サイクロンセパレータ6を出てメイン配管10を流れる圧縮空気Aに対し、霧状の水Wが第二噴霧ノズル36aから噴霧され、圧縮空気中の残留異物Eが噴霧された水Wと結合する(図4)。
残留異物Eと結合した水Wは、圧縮空気中にてメイン配管10を進行し、第二サイクロンセパレータ6aへと流入する。第二サイクロンセパレータ6aに流入した圧縮空気Aは、ハウジング内で高速で回転運動を行い、遠心力によって残留異物Eと結合した水Wがハウジング内壁に叩き付けられ落下し、残留異物E及び水Wが分離除去された圧縮空気Aのみが中央部に備えられるカートリッジを介して排気口から送り出される。
第二サイクロンセパレータ6aから送り出された圧縮空気Aの流れについては、上記実施例1と同様である。
このように、本実施例にかかる圧縮空気圧回路構造によれば、サイクロンセパレータ6の後段に第二噴霧ノズル36aと、該第二噴霧ノズル36aの後段に第二サイクロンセパレータ6aを備えることで、サイクロンセパレータ6から排出された圧縮空気中に残存する残留異物Eに対し、再度水Wの噴霧を行って結合させ、第二サイクロンセパレータ6aによって残留異物Eと結合した水Wを分離除去することが可能となって、より清浄な圧縮空気Aの生成に資することとなる。
本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の他の実施例について、図5及び図6に基づき説明する。上記実施例1と同様の部分は省略する。
図5及び図6は、本発明にかかる圧縮空気圧回路構造の第三の実施形態を示す説明図である。
実施例1では、メイン配管10に噴霧ノズル36を設置し、その後段にサイクロンセパレータ6を備えることで、圧縮空気中の異物Eを除去する態様を説明した。しかしながら、メイン配管10が細い場合に噴霧ノズル36の設置が困難であったり、噴霧ノズル36を上流側に向けて設置した場合にノズルの目詰まりが生じ、メンテナンスの手間が増えてしまうことも想定されることから、設置容易性並びにメンテナンス性を向上し得る手段が求められるところであった。
そこで、本実施例では、噴霧ユニット3の構造として、図示の様に、噴霧タンク31から成る構造を採用する。該噴霧タンク31は、中空部を有して上方及び下方が閉塞した筒状体で構成され、メイン配管10におけるエアコンプレッサ1とサイクロンセパレータ6との中間所定箇所に配設されており、前段のエアコンプレッサ1で生成された圧縮空気Aがメイン配管10を介して送気されると共に、後段のサイクロンセパレータ6にメイン配管10を介して圧縮空気Aを送気する。そのため、噴霧タンク31には、送られてきた圧縮空気Aを吐出する吐出口32が内蔵されると共に、圧縮空気Aを後段へ送出する送気口34が備えられている。尚、吐出口32は、圧縮空気中の異物Eと水Wとの結合促進に鑑みると、後述する噴霧ノズル36と所定間隔を空けつつ対向して配設される態様が好適である。また、エアコンプレッサ1から送られてくる圧縮空気Aは、噴霧タンク31内で上方に向け吐出される態様が望ましく、よって吐出口32の向きについて上向きに配設する態様が好適である。さらに、圧縮空気中の異物Eと噴霧ノズル36から噴霧された水Wとが結合してできたドレン水Dは、噴霧タンク31の下方域に貯留することとなるが、吐出口32がそのドレン水Dで水没することのないよう、タンク内における吐出口32の下方に所定の間隙を設けることで、水没しない程度の高さ位置に吐出口32を配設することが必要となる。またさらに、送気口34については、噴霧タンク31内に溜まったドレン水Dを圧縮空気Aと共に後段に送ってしまうことのないよう、噴霧タンク31の上方域に備えられる態様が好適である。
噴霧タンク31には、噴霧ノズル36が内蔵されている。該噴霧ノズル36は、吐出口32から吐出された圧縮空気Aに向け霧状の水Wを噴霧するためのノズルであって、給水器4から水配管15を介して供給される水Wを噴霧することで、噴霧タンク31内にて圧縮空気中の異物Eを水Wと結合させる。噴霧ノズル36の形状・構造については、噴霧する際の水量や粒径等を考慮して適宜決定されるもので、特に限定はないが、圧縮空気Aに対し広く水Wを接触させるべく、噴霧ノズル36から下方へ放射状に拡開しながら噴霧可能な態様が好適である。噴霧ノズル36の向き・配置については、圧縮空気中の異物Eと水Wとの結合促進に鑑み、吐出口32と所定間隔を空けつつ対向して配設される態様が好適であり、図示の様に吐出口32が上向きに配設されれば、噴霧ノズル36は下向きに配設される態様となる。かかる態様により、吐出口32から上方に向け吐出された圧縮空気Aに対し、噴霧ノズル36から下方に向け水Wが噴霧されることとなり、互いにぶつかり合って異物Eと水Wとの結合促進が図られる。
給水器4は、噴霧ノズル36から噴霧する水Wを供給する水源であって、例えば既存の水道設備を利用する。給水器4から供給される水Wは、ノズル配管12を介して噴霧タンク31に内蔵された噴霧ノズル36に送られる。すなわち、ノズル配管12は、給水器4と噴霧ノズル36を繋ぐ流路管である。ノズル配管12の所定箇所には、圧力調整器5を備える態様が好適である。かかる圧力調整器5は、噴霧ノズル36へ一定圧力の水Wを継続して送出するための装置であり、後述する同圧エア配管14を介して送られてくる圧縮空気Aを利用して、給水器4から供給される水Wを所定の圧力に調整し、噴霧ノズル36へ一定圧力の水Wとして送出する。また、ノズル配管12の所定箇所には、水量を調整可能な自動式もしくは手動式のバルブ17を備える態様のほか、噴霧タンク31側から水Wや圧縮空気Aの逆流を防止する逆止弁18を備える態様も可能である。
同圧エア配管14は、メイン配管10から分岐して圧縮空気Aを圧力調整器5へ送る送気管で、具体的には、メイン配管10の所定箇所が分岐して同圧エア配管14となり、その先端が圧力調整器5に接続されて成る。メイン配管10と同圧エア配管14との分岐箇所については、特に限定するものではないが、例えば噴霧ユニット3の前段側あるいは後段側に存するメイン管を分岐させて同圧エア配管14とする態様が考え得る。図面では、噴霧ユニット3の後段側を分岐した場合について示している。かかる態様により、メイン配管10を流れる圧縮空気Aの一部が、同圧エア配管14を介して圧力調整器5に送られることとなる。かかる同圧エア配管14を備えることで、噴霧ノズル36へ一定圧力の水Wを送出することが可能であって、安定した噴霧に資することとなる。尚、同圧エア配管14の中間には、必要に応じて図示の様なバルブ17が備えられ、圧縮空気Aの送気量を調整することが可能である。
噴霧タンク31には、ドレン配管16を介してドレントラップ8が装備されている。ドレン配管16は、噴霧タンク31の下端に接続され、噴霧タンク31内部に貯留されたドレン水Dをドレントラップ8へ送るための流路管である。また、ドレン配管16は、ドレントラップ8から排出されるドレン水Dを最終的に外部へ送出するための流路管として、ドレントラップ8にも接続されている。ドレントラップ8は、噴霧タンク31内のドレン水Dを外部へ排出するための装置であって、その排出方法により電磁式やフロート式などが存在し、いずれの方式であっても構わない。尚、噴霧タンク31とドレントラップ8とを繋ぐドレン配管16の中間には、必要に応じて図示の様なバルブ17が備えられ、噴霧タンク31からの水分排出量を調整することが可能である。
以上の構成から成る圧縮空気圧回路構造について、その主な動作及び作用を説明する。
先ず、エアコンプレッサ1にて圧縮空気Aが生成され、エアコンプレッサ1から噴霧ユニット3(噴霧タンク31)まで延伸するメイン配管10を介して、吐出口32から噴霧タンク31内に吐出される。この時の圧縮空気Aは、大気中の塵埃や水蒸気を含んだものになる。給水器4から供給された水Wは、ノズル配管12を介して圧力調整器5に送られ、該圧力調整器5において同圧エア配管14を介して送られてきた圧縮空気Aを利用して、水Wが圧力を有した状態でノズル配管12を介して噴霧ノズル36へ送られる。そして、噴霧タンク31内に吐出された圧縮空気Aに対し、霧状の水Wが噴霧ノズル36から噴霧され、圧縮空気中の異物Eが噴霧された水Wと結合する(図6)。
異物Eと結合した水Wは、そのほとんどが自らの質量によって下方へ落下し、あるいは、噴霧タンク31の内壁にぶつかった後に重力に従って垂下し、噴霧タンク31の下方域にドレン水Dとして貯留されるが、一部は圧縮空気中に留まって噴霧タンク31の送気口34から送出されてメイン配管10を進行し、サイクロンセパレータ6へと流入することとなる。かかる噴霧ユニット3(噴霧タンク31)の後段に延伸するメイン配管10は、サイクロンセパレータ6の前段で分岐し、一部が同圧エア配管14を介して圧力調整器5に送られ、その余がメイン配管10を介してサイクロンセパレータ6へと進行する。サイクロンセパレータ6に流入した圧縮空気Aは、ハウジング内で高速で回転運動を行い、遠心力によって異物Eと結合した水Wがハウジング内壁に叩き付けられ落下し、異物E及び水Wが分離除去された圧縮空気Aのみが中央部に備えられるカートリッジを介して排気口から送り出される。
サイクロンセパレータ6から送り出された圧縮空気Aは、メイン配管10を経由してエアドライヤ7へと流入する。この時の圧縮空気Aは、前段のサイクロンセパレータ6によって異物Eが除去されたほぼ清浄な状態であるが、噴霧ノズル36から噴霧された水Wによって相対湿度が高い状態であるため、エアドライヤ7にて圧縮空気Aを乾燥させて含有水分を取り除く。水分が取り除かれた乾燥した圧縮空気Aは、エアドライヤ7からメイン配管10に送られ、後段に接続される圧縮空気Aを使用する機器へと流出されることとなる。
以上、本実施例にかかる圧縮空気圧回路構造を説明したが、本発明は上記実施例で示した形態に限定されるものではない。例えば、吐出口32から上方へ吐出される圧縮空気Aの圧力により、異物Eと結合した水Wが送気口34から多く流出してしまうことのないよう、吐出口32に対向する噴霧ノズル36に、図示の様な下方へ拡開する傘状のフード37を装備させることで、吐出口32から送気口34へ向け直接的・直線的に圧縮空気Aが流れないようにする態様が考え得る。
このように、本実施例にかかる圧縮空気圧回路構造によれば、噴霧ユニット3の構成態様として、圧縮空気Aを吐出する吐出口32と水Wを霧状に噴霧する噴霧ノズル36を内蔵する噴霧タンク31によって構成することで、圧縮空気中に含まれた異物Eを噴霧された水Wと結合させて分離除去することが可能であって、清浄な圧縮空気Aの生成に資すると共に、サイクロンセパレータ6の負担軽減及び性能維持の長期化を実現して、設置容易性並びにメンテナンス性をも向上し得る圧縮空気圧回路構造を提供することが可能となる。
本発明は、圧縮空気圧回路構造において、圧縮空気中の異物と霧状の水分を結合させることで、圧縮空気中の異物の分離・除去が容易になると共に、サイクロンセパレータによる遠心分離で圧縮空気中の異物及び水分の分離・除去を行うことから、圧縮空気圧回路構造の後段に接続される装置へ清浄な圧縮空気を送気することが可能となる。したがって、本発明にかかる「圧縮空気圧回路構造」の産業上の利用可能性は大である。
1 エアコンプレッサ
2 エアタンク
3 噴霧ユニット
4 給水器
5 圧力調整器
6 サイクロンセパレータ
6a 第二サイクロンセパレータ
7 エアドライヤ
8 ドレントラップ
9 油水分離手段
10 メイン配管
12 ノズル配管
13 ノズル分岐管
14 同圧エア配管
15 水配管
16 ドレン配管
17 バルブ
18 逆止弁
30 貯水容器
31 噴霧タンク
32 吐出口
34 送気口
36 噴霧ノズル
36a 第二噴霧ノズル
37 フード
A 圧縮空気
D ドレン水
E 異物
W 水

Claims (3)

  1. 圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃除去機能を備える圧縮空気圧回路構造であって、
    エアコンプレッサで生成された圧縮空気がメイン配管を介して送気される圧縮空気圧回路において、
    エアコンプレッサの後段に噴霧ユニットを備えると共に、該噴霧ユニットの後段にサイクロンセパレータを備え、
    噴霧ユニットは、メイン配管を流れる圧縮空気に向け水を霧状に噴霧する噴霧ノズルと、該噴霧ノズルへ水を供給するノズル配管と、給水器から送られる水を貯留しつつノズル配管に水を送出する貯水容器と、メイン配管から分岐して貯水容器に圧縮空気を送気する同圧エア配管と、を備えて成り、
    圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃と結合した霧状の水分をサイクロンセパレータによって除去することで、水分と共にオイルミスト及び塵埃が除去された清浄な圧縮空気が生成されることを特徴とする圧縮空気圧回路構造。
  2. 前記サイクロンセパレータの後段に、前記ノズル配管から分岐したノズル分岐管を介してメイン配管を流れる圧縮空気に向け水を霧状に噴霧する第二噴霧ノズルを備えると共に、該第二噴霧ノズルの後段に第二サイクロンセパレータが備えられて成ることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気圧回路構造。
  3. 圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃除去機能を備える圧縮空気圧回路構造であって、
    エアコンプレッサで生成された圧縮空気がメイン配管を介して送気される圧縮空気圧回路において、
    エアコンプレッサの後段に噴霧ユニットを備えると共に、該噴霧ユニットの後段にサイクロンセパレータを備え、
    噴霧ユニットは、前段のメイン配管から送られた圧縮空気を吐出する吐出口と該吐出口から吐出された圧縮空気に向け給水器から送られる水を霧状に噴霧する噴霧ノズルを内蔵すると共に、水が噴霧された後の圧縮空気を後段のメイン配管へ送出する送気口を備えた噴霧タンクから成り、
    圧縮空気中のオイルミスト及び塵埃と結合した霧状の水分をサイクロンセパレータによって除去することで、水分と共にオイルミスト及び塵埃が除去された清浄な圧縮空気が生成されることを特徴とする圧縮空気圧回路構造。


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