JP7253021B1 - 排気ガス浄化処理装置およびこれを用いた浄化処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガスの効率浄化のほか、自然エネルギー活用も可能な排気ガス浄化処理装置・方法の提供。【解決手段】排気ダクト51からの排気ガスGが空気引き導入される排気ガス導入路13と、該導入路13に配置され、かつ、ガス検出手段23が検出値と送風手段43の空気引き風量とで定まる積算物質量が閾値以下であれば大気開放側ルート19へと続くバイパス側流路17のみを全開とし、閾値を超えた際に浄化処理側流路18のみを全開とする流路自動切替手段14と、浄化処理側流路18を流下する排気ガスGを浄化する吸着浄化手段33とを備え、バイパス側流路17を無害ガスとして流下する排気ガスGと、吸着浄化手段33を経て排気ガスGが無害化されて流下する浄化処理済みガスとを大気開放側排気ダクト20を介して大気開放を自在とし、駆動電力も再生可能エネルギーで分担可能とした。【選択図】図1

Description

本発明は、研究所等の実験室内に設置されているドラフトチャンバーなどのような各種の実験施設設備から排出されるVOC(揮発性有機化合物)を含む排気ガスを効率よく浄化処理することができるほか、脱炭素社会を目指す一環として省資源や再生可能な自然エネルギーの活用にも有効に寄与させることができる排気ガス浄化処理装置およびこれを用いた浄化処理方法に関する技術である。
バイオ・医薬品・半導体などの分野における研究所は、化学的な各種の実験・研究を行うための実験室を備えており、該実験室に設置されているドラフトチャンバーなどのような各種の実験施設設備を用いて必要な実験が行われている。そして、実験により生成される有害性があったり、環境破壊を引き起こしがちな各種の排気ガスは、安全・衛生上の観点から排気ダクトを通じて乾式スクラバー側に導入され、該乾式スクラバーを介して浄化処理された後に環境や近隣への影響をなくした無害化ガスとして大気中に開放されることになる。
この場合におけるVOC等の揮発性化合物の除去状態を正確に把握できる排気ガス処理手法としては、例えば特許文献1に開示されている「排ガス処理監視装置、排ガス処理装置及び排ガス処理監視方法」がある。
一方、室内TVOCに含まれる有毒性揮発物質の濃度を低下させる従来手法としては、特許文献2に開示されている「空気浄化装置」がある。
特開2008-302348号公報 特開2019-148342号公報
すなわち、特許文献1には、排気ガス中に含まれる揮発性化合物を除去するとともに再生可能な排気ガス処理部の処理機能を監視するための排気ガス処理監視手法につき、排気ガスの流路に沿って前記排気ガス処理部に流入する前記揮発性化合物の流入濃度と前記排気ガス処理部から排出される前記揮発性化合物の排出濃度とを検出する濃度検出プロセスと、前記流入濃度及び前記排出濃度に基づいて、前記排気ガス処理部の使用時の処理機能の低下状態又は再生時の処理機能の回復状態を検知する状態検知プロセスとを含む排気ガス処理監視手法が開示されている。
一方、特許文献2において循環ダンパを開閉制御する制御部は、TVOCの濃度が所定濃度未満の場合は前記循環ダンパを開状態にして前記循環風路を形成し、TVOCの濃度が所定濃度以上の場合は前記循環ダンパを閉状態にして前記循環風路を形成しないようにした「空気浄化装置」が開示されている。
しかし、特許文献1の開示技術によれば、濃度検出プロセスと状態検知プロセスとを経ることで、VOC等の揮発性化合物の除去状態を正確に把握ことができるものの、排気ガス処理部が常に処理状態におかれる結果、それだけ排気ガス処理部における吸着浄化機能の劣化を促進させてしまう不都合があった。
また、特許文献2の開示技術によれば、TVOCの濃度が所定濃度以上の場合にのみ各別に吸気風路と排気風路とを形成したり、TVOCの濃度が所定濃度未満の場合にのみ循環風路を形成するという風路の切替え制御ができるものの、上記特許文献1におけると同様に、除去フィルタは常に吸着浄化処理を強いられてその劣化を促進させてしまう不具合があった。
しかも、上記各特許文献の開示技術を含む乾式スクラバー等の吸着浄化手段を介した排気ガス浄化処理のための従来手法にあっては、排気ガスの成分濃度等の程度を正確に検出して排気ルートを2系統に切り替えることで吸着浄化手段側に流入させる排気ガス量を減らして吸着浄化性能を劣化させることなく長期に亘り維持させたり、排気ダクト内を不均一に流れる排気ガスに対する最適なサンプリングポイントを設定した上で複数台のガスセンサーにより検出濃度を平均化することで測定精度を向上させたり、ガスセンサー自体を吸着浄化手段から隔絶させた環境に設置することで、排気ガスに直接晒されないように保護したり、装置本体側が運転中であってもガスセンサーを交換できるようにするなど、排気ガスの浄化処理の効率化により有効に寄与させるための具体的な配慮に欠けるというのが実情であった。
本発明は、各特許文献を含む従来技術にみられた上記課題に鑑み、実験室等から排気ダクトを介して送り込まれるVOC(揮発性有機化合物)を含む排気ガスの成分濃度等の程度を精度よく検出した上で、排気ガスを浄化処理を経ることなく大気開放ルートへと直行させるバイパス側流路か、浄化処理を経た上で大気開放ルートへと迂回させる浄化処理側流路かの流路切替えを行うことで効率的な浄化処理を行うことができる排気ガス浄化処理装置およびこれを用いた浄化処理方法を提供することをその主たる目的とする。
一方、近年顕著になってきている気候温暖化現象は、地球環境に多くの弊害をもたらすに至っており、脱炭素社会を目指す一環として省資源や再生可能な自然エネルギーの有効活用の機運が高まっており、このような要請にも対応させることができる排気ガス浄化処理装置およびこれを用いた浄化処理方法を提供することも本発明の目的とする。
本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであり、そのうちの第1の発明(排気ガス浄化処理装置)は、排気ダクトからの排気ガスが装置本体の最下流側に配設される送風手段による空気引きにより強制導入される排気ガス導入路と、
該排気ガス導入路の下流側に配置され、かつ、ガス検出手段が検出する排気ガス中の特定成分濃度と前記送風手段が生成する空気引き風量とに基づいて定まる積算物質量が予め定めてある閾値(設定値)以下であれば大気開放側ルートへと続くバイパス側流路のみを全開とし、前記閾値(設定値)を超えた際に化処理側流路のみを全開とし、該閾値(設定値)以下となるまでその状態が続けられる流路自動切替手段と、前記浄化処理側流路を強制流下させられた前記排気ガスを浄化する吸着浄化手段とを少なくとも備え、前記バイパス側流路を無害ガスとして強制流下させられた前記排気ガスと、前記吸着浄化手段を経て無害化されて強制流下させられた浄化処理済みの排気ガスとを前記大気開放側ルートの最下流に位置する大気開放側排気ダクトを介して大気への強制開放を自在としたことを最も主要な特徴とする。
この場合、前記ガス検出手段は、前記排気ガス導入路に配設されて前記排気ガスをサンプリング捕集する捕集管と、サンプリング捕集された排気ガスの強制導入と強制導出とを自在に前記排気ガス導入路側とは隔絶させて配設されるセンサーボックスと、該センサーボックスの隔室内に導入された排気ガスの特定成分濃度を検出する1以上のガスセンサーとで構成するのが好ましい。
また、前記排気ガス導入路は、縦断面形状が円形を呈する開口面を備え、 前記捕集管は、前記開口面の中心位置に対し同心円状に分岐配置され、かつ、前記排気ガスの流れ方向にそれぞれの捕集口を対面配置させるのが望ましい。
さらに、前記ガスセンサーは、極低濃度から高濃度へと至る広いレンジでの特定成分濃度の検出性能を有するものを用いるのが望ましい。
さらにまた、前記大気開放側排気ダクト内には、前記バイパス側流路を無害ガスとして強制流下させられた前記排気ガスや前記吸着浄化手段を経て無害化されて強制流下させられた浄化処理済みの前記排気ガスの風圧を受けて発電する風力発電手段が、前記大気開放側排気ダクトの設置場所を含む屋外の適宜位置には、太陽光を受けて発電する太陽光発電手段がそれぞれ設置され、これら風力発電手段と太陽光発電手段とにより生成される電気を蓄電すべく設置された蓄電器の満充電時に前記装置本体側の駆動電力として商用電力との切り替え利用を自在とすることもできる。
また、第2の発明(排気ガス浄化処理方法)は、排気ガス導入路から強制導入される排気ガス中の特定成分濃度を検出するガス検出処理と、該ガス検出処理を経て検出された前記特定成分濃度と排気ガス流路の最下流側に配設された送風手段が生成する空気引き風量とに基づいて算出される積算物質量が予め定めてある閾値(設定値)以下であれば排気ガスを無害ガスとしてバイパス側流路を強制流下させ、閾値(設定値)を超えた際に該閾値(設定値)以下となるまで排気ガスを有害ガスとして浄化処理側流路へと強制流下させる流路切替処理と、前記浄化処理側流路を経て強制導入される前記排気ガスを浄化する吸着浄化処理と、前記バイパス側流路を強制流下させた無害ガスとしての排気ガスと、前記吸着浄化処理を経て浄化された排気ガスとを大気へと強制開放する大気開放処理とを少なくとも経させることを最も主要な特徴とする。
この場合、前記ガス検出処理では、前記排気ガス導入路でサンプリングされた排気ガスを前記浄化処理側流路側とは隔絶させた環境のもとでその成分濃度を検出するのが望ましい。
また、排気ガスの前記サンプリングは、前記排気ガス導入路の縦断面形状が円形を呈する開口面の中心位置に対して同心円状に分岐配置され、かつ、排気ガスの流れ方向にそれぞれの捕集口を対面配置させた捕集管を介して行うのが好ましい。
本発明によれば、ガス検出手段が検出する排気ガス中の特定成分濃度と送風手段が生成する空気引き風量とに基づいて定まる積算物質量が予め定めてある閾値(設定値)以下であれば大気開放側ルートへと続くバイパス側流路のみを全開とし、前記閾値(設定値)を超えた際に化処理側流路のみを全開とし、該閾値(設定値)以下となるまでその状態が続けられる流路自動切替手段を備えているので、特定成分濃度のみではなく、該特定成分濃度に空気引き量を加味して得られる積算物質量に基づいて閾値(設定値)を設定することができる結果、浄化処理側流路側に強制流下させて浄化処理すべき排気ガス量をそれだけ減らして吸着浄化手段の吸着性能の飽和を遅らせることで吸着浄化コストの低減化に有効に寄与させることができる。
また、排気ガスをサンプリングする捕集管と、サンプリングされた排気ガスの強制導入と強制導出とを自在に排気ガス導入路側とは隔絶させて配設されるセンサーボックスと、該センサーボックス内に設置された1以上のガスセンサーとでガス検出手段が構成されている場合には、排気ガスの比較的高速な流れにガスセンサーが晒されないように保護できるだけでなく、測定誤差もそれだけ少なくすることができ、さらには、装置本体側の運転を停止させることなくガスセンサーの保守を行うこともできる。なお、ガスセンサーが2台以上設置されている場合には、各ガスセンサーの測定値を平均化することで確度をより向上させると同時に、仮にあるガスセンサーが故障しても残りのガスセンサーで対応を図ることができる。
しかも、排気ガス導入路が縦断面形状が円形を呈する開口面を備えており、しかも、該開口面の中心位置に対し同心円状に分岐配置され、かつ、排気ガスの流れ方向にそれぞれの捕集口を対面配置させた捕集管を用いる場合には、より最適化したサンプリングポイントを設定することができるので、正確な測定値取得に的確に対応させた好ましい状態のもとで排気ガスを捕集することができる
さらに、極低濃度から高濃度へと至る広いレンジでの特定成分濃度の検出性能を有するガスセンサーを用いる場合には、専用品ではなく汎用品を利用することができるので、校正せずに交換することで管理コストを削減することができる。
さらにまた、大気開放側排気ダクト内に風力発電手段が、大気開放側排気ダクトの設置場所を含む屋外の適宜位置に太陽光発電手段がそれぞれ設置され、かつ、これら風力発電手段と太陽光発電手段により生成される電気を蓄電する蓄電器を備えている場合は、該蓄電器の満充電時に装置本体側の駆動電力として商用電力と切り替え利用することができるので、脱炭素社会を目指す一環として省資源化や再生可能な自然エネルギーの有効活用の一助とすることができる。
本発明に係る排気ガス浄化処理装置(第1の発明)の一例を示す概略構成説明図。 第1の発明の排気ガス導入路における捕集管の各捕集口の好適配置例を示す説明図。 第1の発明におけるガス検出手段の構成例を示す説明図。 第1の発明においてガス検出手段を構成する捕集管とセンサーボックスとガスセンサーとの配置例を示す要部拡大説明図。 風力発電手段(透視状態で示す。)と太陽光発電手段との模式的な設置例について図1における大気開放側ルートの下流側部位について示す要部説明図。 風力発電手段(透視状態で示す。)と太陽光発電手段との具体的な設置状態例を示す説明図。 第1の発明に適用して実施される排気ガス浄化処理方法(第2の発明)における流路切替処理の手順を例示するフローチャート図。 第2の発明における流路切替処理との関係でバイパス側流路(大気開放ルート)と浄化処理側流路との流路自動切替えを積算物質量との関係で例示するグラフ図。
図1は、本発明に係る排気ガス浄化処理装置(第1の発明)の一例を示す概略構成説明図である。同図によれば、排気ガス浄化処理装置11は、排気ダクト101からの排気ガスGが装置本体12の最下流側に設置された排気手段43による空気引きにより強制導入される排気ガス導入口13と、該排気ガス導入口13の下流側に配置され、かつ、ガス検出手段23が検出する排気ガスG中の特定成分濃度と排気手段43が生成する空気引き風量とに基づいて定まる積算物質量が予め定めてある閾値(設定値)以下であれば大気開放側ルート19へと続くバイパス側流路1のみを全開とし、前記閾値(設定値)を超えた際に浄化処理側流路1のみを全開とし、該閾値(設定値)以下となるまでその状態が続けられる流路自動切替手段14と、浄化処理側流路16を強制流下する排気ガスGを浄化する吸着浄化手段33とを少なくとも備え、バイパス側流路1を無害ガスとして強制流下する排気ガスGと、吸着浄化手段33を経て無害化されて強制流下する浄化処理済みの排気ガスGとを大気開放側ルート19の最下流に位置する大気開放側排気ダクト20を介して大気への強制開放を自在とすることでその全体が構成されている。なお、特定成分濃度とは、研究所等の各実験室ごとに排気ガス中の特定成分濃度(例えば排出VOC濃度)が異なることから、事前に排気ガスのサンプリングを行って使用量が多かったり環境負荷が大きい物質を選定することで特定された物質の成分濃度をいうものとする。事前のサンプリングで特定できない物質の成分濃度については、その割合を事前に把握しておき、一般的に特定できる物質の成分割合の方が多いことから、該特定物質の成分濃度と比べて判断されることになる。
上記構成のうち、ガス検出手段23は、排気ガス導入路13に配設されて排気ガスGをサンプリングする捕集管24と、サンプリングされた排気ガスGの強制導入と強制導出とを自在に排気ガス導入路13側とは隔絶させて配設されるセンサーボックス27と、該センサーボックス27の隔室28内に導入された排気ガスGの特定成分濃度を検出する1台以上、例えば2台のガスセンサー29とで構成されている。
図2は、排気ガス導入路13における捕集管24の各捕集口25aの好適配置例を示す説明図である。同図によれば、排気ガス導入路13は、その開口面13aの縦断面形状が円形を呈して形成されている。また、捕集管24は、交差部位24aを相互に連通させた正面視X字状を呈する4本の枝管部25と、それぞれの枝管部25の先端側と、該先端側と交差部位24aとの間の2箇所にて全体で交差部位24aを中心位置として直径を異にする同心円(例えば図2中の2つの円形破線位置)を描く位置をサンプリングポイントと定めてそれぞれを排気ガスGの流れ方向に対面配置させた計8個の例えば口径が30mm程度の捕集口25aと、図3に示されるようにサンプリングした排気ガスGを交差部位24aからセンサーボックス27内へと導く導入管部26とで形成されている。なお、サンプリングポイントは、円形を呈する開口面13aの直径の略2/3の長さ位置を通る円周部位が排気ガスGが安定して流れる最も好ましい流路位置であるとの知見に基づき、その内側近傍と外側近傍とを通過する例えば図2に示すように2つの同心円上に設定するのが望ましい。
センサーボックス27は、その一端26a側を捕集管24の交差部位24aと連通させた導入管部26の他端26b側が導入される導入口27aと、導入管部26を介して導入された排気ガスGを送風手段43が生成する空気引きより大気開放ルート19側へと導出する導出口27bと、ガスセンサー29を保守点検するためのメンテナンス口27cと、該メンテナンス口27cを着脱自在に塞ぐ蓋部(図示せず)とを備えて形成されており、吸着浄化手段33側とは隔絶させた環境下に配設されている。
また、センサーボックス27の隔室28内に設置されるガスセンサー29は、VOCのほか多数の化学物質の濃度に関する何らかの半定量的情報の検出が可能な例えば熱線型半導体式センサーなど、適宜の性能を有するものが1台以上、例えば一方が故障しても他方で検出できるように少なくとも2台設置されている。この場合におけるガスセンサー29は、極低濃度から高濃度までの広いレンジでの排気ガス検出性能を有しているものを好適に用いることができる。また、設置するガスセンサー29が2台以上である場合には、対象物質に合わせて適宜の異なる種類のガスセンサーを設置することもできる。
流路自動切替手段14は、バイパス側流路17の自動開閉が自在なモーターダンパーとしての第1ダンパー15と、吸着浄化手段33の上流に位置する浄化処理側流路18の自動開閉が自在なモーターダンパーとしての第2ダンパー16とを備えている。そして、これら第1ダンパー15と第2ダンパー16とは、ガス検出手段23が検出する排気ガスGの特定成分濃度と送風手段43が生成する空気引き風量とに基づいて算出される積算物質量が予め定めてある閾値(設定値)以下であれば第1ダンパー15のみを全開として無害ガスとしてバイパス側流路17内を流下させ、前記閾値(設定値)を超える際には第2ダンパー16のみを全開とし、該閾値(設定値)以下となるまでその状態を続けて要処理ガスとして吸着浄化手段33側に強制流下させることができるように流路の自動切替制御を自在にして設置されている。
吸着浄化手段33については、紙くずのように比較的サイズの大きな無用物の侵入を阻止するプレフィルタ35と、該プレフィルタ35を経た排気ガスGを例えば活性炭を吸着剤として吸着浄化するメインフィルタ36およびサブフィルタ37と、その下流側で塵埃を最終捕捉するアフターフィルタ38とを備え、第2ダンパー16のみが全開となった際に浄化処理側流路13を介して導入される排気ガスGを吸着浄化する乾式タイプのスクラバー33を設置するのが好ましい。
送風手段43は、排気ガスGの流路の最下流側に位置させて空気引きすることにより大気開放側ルート19の最下流に位置する大気開放側排気ダクト20を介して大気へと強制開放させるために設置されるものであり、例えば送風ファン44とモーター45と該モーター45が生成する回転力を送風ファン44側に伝達するベルト46とで構成されている。
かくして、バイパス側流路17を無害ガスとして強制流下させられる排気ガスGと、吸着浄化手段33を経て排気ガスが無害化されて強制流下させられる浄化処理済みの排気ガスGとは、送風手段43と大気開放ルート19の最下流に位置する大気開放側排気ダクト20とを介することで大気へと強制開放できることになる。
また、本発明においては、バイパス側流路17を無害ガスとして強制流下させられた排気ガスGや、吸着浄化手段33を経て無害化されて強制流下させられた浄化処理済みの排気ガスGの風圧を受けて発電する風力発電手段61を、大気開放側ルート19の最下流に位置する大気開放側排気ダクト20内に設置することができる。
図5は、風力発電手段と太陽光発電手段との模式的な設置例について図1における大気開放側ルートの下流側部位を拡大して示す要部説明図であり、図6は、風力発電手段太陽光発電手段との大気開放側排気ダクトの設置場所を含む屋外の適宜位置における具体的な設置例を示す説明図である。
これらのうち、図5によれば、風力発電手段61は、流下する排気ガスGの風圧を受ける羽根63と、排気ガスGの流下方向と直交する水平方向を軸方向として羽根63を軸支する回転軸64とからなる風車62を備えて大気開放側排気ダクト20内に設置されている。
また、大気開放側排気ダクト20の天板21上には、天板21上に取り付けられた適宜構造の架台72を介して太陽光発電パネル73が設置されている。
一方、図6によれば、風力発電手段61は、2連となって大気開放側排気ダクト20内に設置されており、それぞれは、流下する排気ガスGの風圧を受ける羽根63と、排気ガスGの流下方向と直交する水平方向を軸方向として羽根63を軸支する回転軸64とからなる風車62と、該風車62の回転軸63の両端側にてケーシング65内に収容された状態で配置される各一対の発電機66と、これらの発電機66により生成された電気を蓄電する図示しない蓄電器とで構成されている。
しかも、風力発電手段61とともに設置される太陽光発電手段71は、例えば図6に示すように屋外Sに設置されている装置本体12上に適宜構造の架台(図示省略)を介して設置される2枚の太陽光発電パネル73のほか、これら太陽光発電パネル73により生成された電気を蓄電する図示しない蓄電器とを少なくとも備えて構成されている。
このため、風力発電手段61と太陽光発電手段71とにより生成された電気は、蓄電器(図示省略)に蓄電させておくことができ、該蓄電器が満充電状態となった際には、装置本体12側の駆動電力として商用電力との切り替えを自在に利用することができることになる。
次に、上記構成に係る排気ガス浄化処理装置(第1の発明)に適用して実施される排気ガス浄化処理方法(第2の発明)の一例を図7に示すフローチャート図と図8に示すグラフ図とを参酌してその作用・効果とともに説明する。
すなわち、排気ガス浄化処理は、送風手段43が運転中となっている状況下で、まず、バイパス側流路17に設置されている第1ダンパー15と浄化処理側流路18に設置されている第2バンパー16とが全開とされ、しかる後に第2バンパー16のみが全閉とされる。
次いで、送風手段43の運転下のもとで排気ガス導入路13から強制導入される排気ガスGの特定成分濃度がガス検出手段23を介して検出するガス検出処理が行われる。該ガス検出処理では、まず、導入された排気ガスGの特定成分の濃度判定が行われる。
ここで行われるガス検出処理は、排気ガス導入路13側でサンプリングされた排気ガスGを吸着浄化処理とは隔絶させた環境、つまり図3と図4とに示すセンサーボックス27内に捕集管24によりサンプリングされた排気ガスGを強制導入してその特定成分濃度を1台以上、例えば2台の複数台のガスセンサー29により測定することで行われる。
この場合における排気ガスGのサンプリングポイントは、図2よび図3に示すように排気ガス導入路13の縦断面形状が円形を呈する開口面13aの中心位置に対して同心円状に分岐配置され、かつ、排気ガスの流下方向にそれぞれの捕集口25aを対面配置させた捕集管24を用いて行うのが好ましい。
また、このステップで行われる濃度判定は、低濃度から高濃度までの広いレンジでの排気ガス検出性能を有するガスセンサー29を用いることで行うのが望ましい。ガスセンサー29が複数台設置されている場合には、使用台数に応じて平均化された測定値に基づいて判定が行われる。
そして、特定成分濃度が予め設定されている閾値(設定値を超えていると判定された場合は、その判定結果に基づいて流路の開閉制御が行われる流路自動切替手段14を構成する第2バンパー16のみを全開とし、第1ダンパー15を全閉とすることで排気ガスGが吸着浄化手段33側に強制流下され、この状態は特定成分濃度が閾値(設定値以下となるまで続けられることになる。ここで行われる濃度測定は、ガスセンサー29を用いて行われ、その設置台数が複数台であれば台数で平均化された測定値が用いられる。
特定成分濃度が閾値(設定値以下と判定された場合は、次のステップで積算物質量が閾値(設定値以下か否かが判定され、以下であれば第1バンパー15のみを全開とし、第2ダンパー16を全閉とすることで、大気開放側ルート19の最下流に位置する大気開放側排気ダクト20を介して大気に強制開放されることになる。ここで行われる積算物質量の判定は、複数台のガスセンサー29が取得した平均化された測定値との関係で例えば1分カウントでの物質量計算(計算例は、後述する。)を行った上で、その累積計算を設定時間に到達するまで行って得られた積算物資量が任意に設定されている閾値以下であるかこれを超えているかにより行われる。なお、累積計算が設定時間に到達した場合は、計算値がリセットされる。
しかし、このステップで積算物質量が閾値(設定値)を超えていると判定された場合は、第2バンパー16のみを全開とし、第1ダンパー15を全閉とすることで排ガスが吸着浄化手段33側に強制流下される処理が前記閾値(設定値)以下となるまで継続されることになる。
かくして、ガス検出処理を経て検出された排気ガスGの特定成分濃度と空気引き風量とに基づいて算出される積算物質量が予め定めてある閾値(設定値)以下であれば無害な排気ガスGとしてバイパス側流路17側から大気開放側ルート19の最下流に位置する大気開放側排気ダクト20を介して強制流下させて大気へと放出し、閾値(設定値)を超えている場合には有害な排ガスGとして浄化処理側流路18を介して吸着浄化処理側へと強制流下させる流路切替処理が前記閾値(設定値)以下となるまで行われる。
図8は、流路自動切替手段14を構成する第1ダンパー15と第2ダンパー16との切替え制御時における閾値(設定値)の設定例を示すグラフ図である。同図によれば、第1ダンパー15全開、第2ダンパー16全閉、つまり、バイパス側流路17から大気開放側ルート19へと排気ガスが流下する状態のもとで、1分毎の物質量を足し合わせがら、1回目の60分の間に達した積算物質量(kg)が任意に設定された切替判断量としての閾値以下であるか閾値(設定値)を超えているかが判断される。
最初の60分経過時点でも依然として積算物質量(kg)が閾値(設定値)以下であると判断された場合には、積算物質量(kg)がリセットされ、2回目の60分間の測定が開始される。ここでの測定途中で積算物質量(kg)が切替判断量としての閾値(設定値)を超えたと判断された場合には、その時点で、第1ダンパー15全閉、第2ダンパー16全開、つまり、浄化処理側流路18から吸着浄化手段33側へと排気ガスGを強制流下させる流路切替えが行われ、吸着浄化手段33を介して吸着浄化処理が行われる。
2回目の60分間が浄化処理側流路18から吸着浄化手段33側へと排気ガスGが流下する流路切替えが行われている場合には、3回目の60分間も浄化処理側流路18から吸着浄化手段33側へと排気ガスが流下する状態のもとで測定がスタートすることになる。
この際にパーソナルコンピュータを用いて行われる積算物質量(kg)の計算手法の一例を示せば、以下のとおりである。
2ppm×0.000001×58.1〔g/mol〕×380〔m/min〕 ×0.001×42.4〔mol/m〕×60min=0.112kg
ここで、2ppmは、ガス濃度の連続測定によるガスセンサー29からの電圧信号を濃度換算した数値を、58.1〔g/mol〕は、排気ガスGの特定成分のアセトンの分子量を、380〔m/min〕は、空気量を、42.4〔mol/m〕における42.4(例えばトルエンが特定成分の場合は92.1)は、1m(3l)の空気の物質量をそれぞれ表し、その積算値である0.112kgを積算物質量(kg)として利用している。
また、吸着浄化処理は、浄化処理側流路18から有害ガスとして強制流下する排気ガスGを吸着処理手段33へと強制導入して浄化するために行われ、大気開放処理は、吸着浄化処理を経て浄化された排気ガスGとして大気開放側ルート19の最下流に位置する大気開放側排気ダクト20を介して介して大気へと開放することで行われる。
以上に説明したように、ガス検出手段23が検出する排気ガスG中の特定成分濃度と送風手段43が生成する空気引き風量とに基づいて定まる積算物質量が予め定めてある閾値(設定値)以下であれば大気開放側ルート19へと続くバイパス側流路17のみを全開とし、前記閾値(設定値)を超えた際に浄化処理側流路18のみを全開とし、該閾値(設定値)以下となるまでその状態を続けることができる流路切替手段14を備えているので、特定成分濃度のみではなく、該特定成分濃度に空気引き量を加味して得られる積算物質量に基づいて閾値(設定値)を設定することができる結果、浄化処理側流路18側に流下させて浄化処理すべき排気ガス量をそれだけ減らして吸着浄化手段33の吸着性能の飽和を遅らせることで吸着浄化コストの低減化に有効に寄与させることができる。
さらに、排気ガスGをサンプリングする捕集管24と、スクラバー34側とは隔絶させてサンプリングした排気ガスGの強制取込みが自在なセンサーボックス27と、該センサーボックス27内に設置された1以上のガスセンサー29とでガス検出手段23が構成されている場合は、排気ガスGの比較的高速な流れにガスセンサー29が晒されないように保護できるだけでなく、測定誤差もそれだけ少なくすることができ、さらには、装置本体12側の運転を停止させることなくガスセンサー29に対する保守を行うこともできる。なお、ガスセンサー29が2台以上設置されている場合には、各ガスセンサー29の測定値を平均化することで確度をより向上させることができるほか、対象物質に合わせて種類を異にするものを設置することもできる。
しかも、排気ガス導入路13が、縦断面形状が円形を呈する開口面13aを備えており、しかも、該開口面13aの中心位置に対し同心円状に分岐配置され、かつ、排気ガスGの流れ方向にそれぞれの捕集口25aを対面配置させた捕集管24を用いる場合には、より最適化したサンプリングポイントを設定することができるので、正確な測定値取得に的確に対応させた好ましい状態のもとで排気ガスGを捕集することができる。
さらに、極低濃度から高濃度へと至る広いレンジでの特定成分濃度の検出性能を有するガスセンサー29を用いる場合には、専用品ではなく汎用品を利用することができるので、校正せずに交換することで管理コストを削減することができる。
しかも、本発明において、大気開放側排気ダクト20内に風力発電手段61が、大気開放側排気ダクト20の設置場所を含む屋外Sの適宜位置に太陽光発電手段73がそれぞれ設置され、かつ、これら風力発電手段61と太陽光発電手段71とにより生成される電気を蓄電する図示しない蓄電器を備えている場合は、該蓄電器の満充電時に装置本体12側の駆動電力として商用電力と切り替え利用することができるので、脱炭素社会を目指す一環として省資源化や再生可能な自然エネルギーの有効活用の一助として寄与させることができる。
以上は、本発明を図示例に基づき説明したものであり、その具体的な構造は、これらに限定されるものではない。例えば、排気ガス導入路13は、縦断面形状が円形を呈しない例えば四角形などの多角形であってもよい。また、ガスセンサー29は、2台以上の適宜台数を設置することもできる。さらに、積算物質量についての閾値(設定値)は、ユーザー側の希望に応じて適宜設定することができる。さらにまた、装置本体12に夜間モードを搭載させて夜間の消費電力を大幅に削減できるようにすることもできほか、専用のモニタリングソフトを用いて24時間データを記録できるようにすることもできる。また、サンプリングポイント(捕集口25a)は、図示例では計8箇所となっているが、直径の略2/3の長さ位置を通る円周部位の内側近傍と外側近傍とを通過する2つの同心円上に適宜の数設定することもできる。
また、風力発電手段61は、図示例に限られるものではなく、その場その場の設置条件や環境条件に応じて風車の数や構造を変えたり、風車の回転軸を垂直回転軸にしたり、2連以上を設置したりすることができる。また、太陽光発電手段71は、図5に示すように大気開放側排気ダクト20の天板21上に設置できるほか、図6に示すように装置本体12上や、日射条件との関係で定まる屋外のその他の最適位置に設置することもできる。
11 排気ガス浄化処理装置
12 装置本体
13 排気ガス導入路
13a 開口面
14 流路自動切替手段
15 第1ダンパー
16 第2ダンパー
17 バイパス側流路
18 浄化処理側流路
19 大気開放側ルート
20 大気開放側排気ダクト
21 天板
23 ガス検出手段
24 捕集管
24a 交差部位
25 枝管部
25a 捕集口
26 導入管部
26a 一端
26b 他端
27 センサーボックス
27a 導入口
27b 導出口
27c メンテナンス口
28 隔室
29 ガスセンサー
30 導出管
33 吸着浄化手段
34 乾式スクラバー
35 プレフィルタ
36 メインフィルタ
37 サブフィルタ
38 アフターフィルタ
43 送風手段
44 ファン
45 モータ
46 ベルト
51 排気ダクト
61 風力発電手段
62 風車
63 羽根
64 回転軸
65 ケーシング
66 発電機
71 太陽光発電手段
72 架台
73 太陽光発電パネル
G 排気ガス
S 屋外

Claims (8)

  1. 排気ダクトからの排気ガスが装置本体の最下流側に配設される送風手段による空気引きにより強制導入される排気ガス導入路と、
    該排気ガス導入路の下流側に配置され、かつ、ガス検出手段が検出する排気ガス中の特定成分濃度と前記送風手段が生成する空気引き風量とに基づいて定まる積算物質量が予め定めてある閾値(設定値)以下であれば大気開放側ルートへと続くバイパス側流路のみを全開とし、前記閾値(設定値)を超えた際に化処理側流路のみを全開とし、該閾値(設定値)以下となるまでその状態が続けられる流路自動切替手段と、
    前記浄化処理側流路を強制流下させられた前記排気ガスを浄化する吸着浄化手段とを少なくとも備え、
    前記バイパス側流路を無害ガスとして強制流下させられた前記排気ガスと、前記吸着浄化手段を経て無害化されて強制流下させられた浄化処理済みの排気ガスとを前記大気開放側ルートの最下流に位置する大気開放側排気ダクトを介して大気への強制開放を自在としたことを特徴とする排気ガス浄化処理装置。
  2. 前記ガス検出手段は、前記排気ガス導入路に配設されて前記排気ガスをサンプリング捕集する捕集管と、サンプリング捕集された排気ガスの強制導入と強制導出とを自在に前記排気ガス導入路側とは隔絶させて配設されるセンサーボックスと、該センサーボックスの隔室内に導入された排気ガスの特定成分濃度を検出する1以上のガスセンサーとで構成した請求項1に記載の排気ガス浄化処理装置。
  3. 前記排気ガス導入路は、縦断面形状が円形を呈する開口面を備え、 前記捕集管は、前記開口面の中心位置に対し同心円状に分岐配置され、かつ、前記排気ガスの流れ方向にそれぞれの捕集口を対面配置させた請求項に記載の排気ガス浄化処理装置。
  4. 前記ガスセンサーは、極低濃度から高濃度へと至る広いレンジでの特定成分濃度の検出性能を有する請求項2または3に記載の排気ガス浄化処理装置。
  5. 前記大気開放側排気ダクト内には、前記バイパス側流路を無害ガスとして強制流下させられた前記排気ガスや前記吸着浄化手段を経て無害化されて強制流下させられた浄化処理済みの前記排気ガスの風圧を受けて発電する風力発電手段が、前記大気開放側排気ダクトの設置場所を含む屋外の適宜位置には、太陽光を受けて発電する太陽光発電手段がそれぞれ設置され、これら風力発電手段と太陽光発電手段とにより生成される電気を蓄電すべく設置された蓄電器の満充電時に前記装置本体側の駆動電力として商用電力との切り替え利用を自在とした請求項1ないし4のいずれにか記載の排気ガス浄化処理装置。
  6. 排気ガス導入路から強制導入される排気ガス中の特定成分濃度を検出するガス検出処理と、
    該ガス検出処理を経て検出された前記特定成分濃度と排気ガス流路の最下流側に配設された送風手段が生成する空気引き風量とに基づいて算出される積算物質量が予め定めてある閾値(設定値)以下であれば排気ガスを無害ガスとしてバイパス側流路を強制流下させ、閾値(設定値)を超えた際に該閾値(設定値)以下となるまで排気ガスを有害ガスとして浄化処理側流路へと強制流下させる流路切替処理と、
    前記浄化処理側流路を経て強制導入される前記排気ガスを浄化する吸着浄化処理と、
    前記バイパス側流路を強制流下させた無害ガスとしての排気ガスと、前記吸着浄化処理を経て浄化された排気ガスとを大気へと強制開放する大気開放処理とを少なくとも経させることを特徴とする排気ガス浄化処理方法。
  7. 前記ガス検出処理では、前記排気ガス導入路でサンプリングされた排気ガスを前記浄化処理側流路側とは隔絶させた環境のもとでその成分濃度を検出する請求項6に記載の排気ガス浄化処理方法。
  8. 排気ガスの前記サンプリングは、前記排気ガス導入路の縦断面形状が円形を呈する開口面の中心位置に対して同心円状に分岐配置され、かつ、前記排気ガスの流れ方向にそれぞれの捕集口を対面配置させた捕集管を介して行う請求項7に記載の排気ガス浄化処理方法。
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