JP7252293B1 - 空気浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】多数の微細孔を有する気体透過膜を用いて空気を浄化する空気浄化システムであって、フィードガスを供給するエリアとスイープガスを供給するエリアに気圧差がある場合に、フィードガスを供給するエリアの気圧を維持するために必要なエネルギを抑制できる空気浄化システムを提供する。【解決手段】空気浄化システムは、多数の微細孔を有する気体透過膜30で隔てられた第1空間31及び第2空間32を含む二酸化炭素除去装置11と、第1空間にフィードガスを供給する第1エリア101に空気を供給し又は第1エリアから空気を排出する補償流路16と、気体透過膜を介して第1空間から第2空間へ漏れたフィードガスの量に応じた空気を第1エリアに供給し、又は、気体透過膜を介して第2空間から第1空間へ漏れたスイープガスの量に応じた空気を第1エリアから排出するよう補償流路を通過する空気の流量を調整する補償空気調整装置19と、を備えている。【選択図】図1

Description

本開示は、空気浄化システムに関する。
多数の微細孔を有する気体透過膜で空間を仕切り、気体透過膜で隔てられた2つの空間にそれぞれ二酸化炭素濃度が異なる空気を供給する。そうすると、二酸化炭素濃度が高い空気が供給された空間から、二酸化炭素濃度の低い空気が供給された空間へ二酸化炭素が移動する。特許文献1には、この現象を利用した二酸化炭素除去装置を含む空気浄化システムが開示されている。
特許文献1に記載の空気浄化システムは、二酸化炭素除去装置が気体透過膜で隔てられた第1空間と第2空間を有している。そして、浄化対象の部屋の空気が第1空間へ供給され、屋外の空気が第2空間に供給される。第1空間に供給された部屋の空気はその中の人間等が排出する二酸化炭素により二酸化炭素濃度が高くなっているが、第1空間を通過することで二酸化炭素濃度が低下する。二酸化炭素濃度が低下した空気は、第1空間からもとの部屋に戻される。これにより、部屋の空気が浄化される。以下では、第1空間へ供給する二酸化炭素濃度が高い空気を「フィードガス」と称し、第2空間へ供給する二酸化炭素濃度が低い空気を「スイープガス」と称する。
特許文献1に記載の空気浄化システムでは、さらに、第1空間と第2空間の気圧が実質的に同等になるように制御を行っている。第1空間と第2空間の気圧を実質的に同等にすることで、気体透過膜を介してフィードガスとスイープガスが混合するのを抑制できる。その結果、フィードガスが戻る部屋の温度変化が抑えられ、空調装置の負荷を軽減することができる。
特開2020-124684号公報
さらに、二酸化炭素除去装置の第1空間にフィードガスを供給するエリア(上記の例では「部屋」に相当)と二酸化炭素除去装置の第2空間にスイープガスを供給するエリア(上記の例では「屋外」に相当)に気圧差がある場合、フィードガス又はスイープガスの圧力を調整して、第1空間と第2空間の気圧を同じにできれば、第1空間から第2空間にフィードガスが漏れることもなく、第2空間から第1空間にスイープガスが漏れることもない。そのため、第1空間にフィードガスを供給するエリアの空気量は変わらず、気圧を一定に維持することができる。
ここで、第1空間にフィードガスを供給するエリアと第2空間にスイープガスを供給するエリアの気圧が同じ程度であれば、第1空間と第2空間の気圧を同じにするために必要なエネルギはわずかである。ところが、第1空間にフィードガスを供給するエリアと第2空間にスイープガスを供給するエリアに一定以上の気圧差がある場合、第1空間と第2空間の気圧を同じにするためには、気圧差に相当する圧力分だけフィードガス又はスイープガスを昇圧する必要があり、非常に大きなエネルギが必要となる。
そこで、本開示は、多数の微細孔を有する気体透過膜を用いて空気を浄化する空気浄化システムであって、二酸化炭素除去装置にフィードガスを供給するエリアと二酸化炭素除去装置にスイープガスを供給するエリアに気圧差がある場合に、フィードガスを供給するエリアの気圧を維持するために必要なエネルギを抑制できる空気浄化システムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る空気浄化システムは、多数の微細孔を有する気体透過膜で隔てられた第1空間及び第2空間を含む二酸化炭素除去装置と、第1エリアの空気をフィードガスとして前記第1空間へ導くフィードガス送り流路と、前記第1空間のフィードガスを前記第1エリアへ導くフィードガス戻り流路と、第2エリアの空気をスイープガスとして前記第2空間へ導くスイープガス送り流路と、前記第2空間のスイープガスを前記第2エリアへ導くスイープガス戻り流路と、前記第1エリアに空気を供給し又は前記第1エリアから空気を排出する補償流路と、前記気体透過膜を介して前記第1空間から前記第2空間へ漏れたフィードガスの量に応じた空気を前記第1エリアに供給し、又は、前記気体透過膜を介して前記第2空間から前記第1空間へ漏れたスイープガスの量に応じた空気を前記第1エリアから排出するよう前記補償流路を通過する空気の流量を調整する補償空気調整装置と、を備えている。
上記の空気浄化システムによれば、二酸化炭素除去装置にフィードガスを供給するエリアと二酸化炭素除去装置にスイープガスを供給するエリアに気圧差がある場合に、フィードガスを供給するエリアの気圧を維持するために必要なエネルギを抑制することができる。
図1は、空気浄化システムのブロック図である。 図2は、空気浄化プログラムのフロー図である。 図3は、漏れ補償プログラムのフロー図である。 図4は、第2実施形態に係る空気浄化システムのブロック図である。 図5は、第2実施形態に係る漏れ補償プログラムのフロー図である。
(第1実施形態)
はじめに、第1実施形態に係る空気浄化システム100を説明する。図1は、第1実施形態に係る空気浄化システム100のブロック図である。空気浄化システム100は、第1エリア101の空気を浄化する。本実施形態の第1エリア101は、周囲よりも気圧が高く、例えば、外部からの空気の流入を嫌うクリーンルームなどである。一例として、第1エリア101の気圧は2.5Pa(ゲージ圧)よりも高い。
図1に示すように、空気浄化システム100は、二酸化炭素除去装置11と、フィードガス送り流路12と、フィードガス戻り流路13と、スイープガス送り流路14と、スイープガス戻り流路15と、補償流路16と、フィードガス調整装置17と、スイープガス調整装置18と、補償空気調整装置19と、気圧計20と、二酸化炭素濃度計21と、制御装置22と、を備えている。以下、これらの構成要素について順に説明する。
<二酸化炭素除去装置>
二酸化炭素除去装置11は、多数の微細孔を有する気体透過膜30で隔てられた第1空間31及び第2空間32を含んでいる。微細孔の直径は、例えば50nm以下である。図1では、気体透過膜30が平板状である場合を示しているが、気体透過膜30の形状はこれに限定されない。例えば、気体透過膜30は、中空糸状であってもよい。この場合、例えば、中空糸の内側が第1空間31となり、中空糸の外側が第2空間32となる。
第1空間31には第1エリア101から空気が供給され、第2空間32には第2エリア102から空気が供給される。第1空間31に供給される空気は「フィードガス」であり、第2空間32に供給される空気は「スイープガス」である。本実施形態では、第1空間31に供給されるフィードガスの二酸化炭素濃度は、第2空間32に供給されるスイープガスの二酸化炭素濃度よりも高い。また、第1空間31に供給されるフィードガスの酸素濃度は、第2空間32に供給されるスイープガスの酸素濃度よりも低い。
この場合、第1空間31に供給されたフィードガスと第2空間32に供給されたスイープガスの分圧差によって、第1空間31から第2空間32へ二酸化炭素が移動し、第2空間32から第1空間31へ酸素が移動する。これにより、第1空間31に供給されたフィードガスの二酸化炭素濃度が低下し、酸素濃度が上昇する。
<フィードガス送り流路>
フィードガス送り流路12は、第1エリア101の空気をフィードガスとして第1空間31へ導く流路である。フィードガス送り流路12の上流端は第1エリア101に開口しており、フィードガス送り流路12の下流端は第1空間31に開口している。
<フィードガス戻り流路>
フィードガス戻り流路13は、第1空間31のフィードガスを第1エリア101へ導く流路である。フィードガス戻り流路13の上流端は第1空間31に開口しており、フィードガス戻り流路13の下流端は第1エリア101に開口している。なお、第1空間31から戻った空気がすぐにフィードガス送り流路12を介して第1空間31に供給されないように、第1エリア101におけるフィードガス戻り流路13が開口している位置とフィードガス送り流路12が開口している位置は一定距離以上離れていることが望ましい。
<スイープガス送り流路>
スイープガス送り流路14は、第2エリア102の空気をスイープガスとして第2空間32へ導く流路である。スイープガス送り流路14の上流端は第2エリア102に開口しており、スイープガス送り流路14の下流端は第2空間32に開口している。
本実施形態の第2エリア102は例えば屋外である。また、第2エリア102の気圧は、第1エリア101の気圧よりも低い。さらに、第2エリア102の空気の二酸化炭素濃度は、第1エリア101の空気の二酸化炭素濃度よりも低い。また、第2エリア102の空気の酸素濃度は、第1エリア101の空気の酸素濃度よりも高い。
<スイープガス戻り流路>
スイープガス戻り流路15は、第2空間32のスイープガスを第2エリア102へ導く流路である。スイープガス戻り流路15の上流端は第2空間32に開口しており、スイープガス戻り流路15の下流端は第2エリア102に開口している。
<補償流路>
補償流路16は、第1エリア101に空気を供給する流路である。本実施形態の補償流路16は、第2エリア102の空気を第1エリア101に供給する。そのため、補償流路16の上流端は第2エリア102に開口しており、補償流路16の下流端は第1エリア101に開口している。
<フィードガス調整装置>
フィードガス調整装置17は、フィードガスの流量を調整する装置である。本実施形態のフィードガス調整装置17は、フィードガス送り流路12に位置するフィードガス送風機41を含んでいる。ただし、フィードガス調整装置17の構成はこれに限定されない。例えば、フィードガス調整装置17は、フィードガス送り流路12に位置するバルブを含んでいてもよく、フィードガス戻り流路13に位置する送風機を含んでいてもよい。なお、フィードガス調整装置17の送風機が位置する流路には、消音器を設けてもよい。
<スイープガス調整装置>
スイープガス調整装置18は、スイープガスの流量を調整する装置である。本実施形態のスイープガス調整装置18は、スイープガス送り流路14に位置するスイープガス送風機42を含んでいる。ただし、スイープガス調整装置18の構成はこれに限定されない。例えば、スイープガス調整装置18は、スイープガス送り流路14に位置するバルブを含んでいてもよく、スイープガス戻り流路15に位置する送風機を含んでいてもよい。なお、スイープガス調整装置18の送風機が位置する流路には、消音器を設けてもよい。
<補償空気調整装置>
補償空気調整装置19は、補償流路16を通過する空気の流量を調整する装置である。本実施形態の補償空気調整装置19は、補償流路16に位置する補償空気送風機43と、補償流路16の補償空気送風機43よりも第1エリア101寄りに位置する補償流路バルブ44を含んでいる。ただし、補償空気調整装置19の構成はこれに限定されない。例えば、補償空気調整装置19は、補償流路バルブ44を含んでいなくてもよい。また、補償空気送風機43が位置する補償流路16には、消音器を設けてもよい。さらに、補償空気調整装置19は、二酸化炭素除去装置11と結合していてもよく、離れていてもよい。また、複数の第1エリア101にそれぞれ補償流路16が接続されている場合、1つの補償空気調整装置19が複数の補償流路16を通過する空気の流量を調整してもよい。
<気圧計>
気圧計20は、第1エリア101の気圧を測定する計測装置である。気圧計20は制御装置22と電気的に接続されており、気圧計20で測定した第1エリア101の気圧は測定信号として制御装置22に送信される。
<二酸化炭素濃度計>
二酸化炭素濃度計21は、第1エリア101の空気の二酸化炭素濃度を測定する計測装置である。二酸化炭素濃度計21は制御装置22と電気的に接続されており、二酸化炭素濃度計21で測定した第1エリア101の空気の二酸化炭素濃度は測定信号として制御装置22に送信される。
<制御装置>
制御装置22は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及び、I/Oインターフェース等を有している。制御装置22の不揮発性メモリには、後述する空気浄化プログラム、漏れ補償プログラム、及び、各種データが保存されており、プロセッサが各プログラムに基づき揮発性メモリを用いて演算処理を行う。
上述のとおり、制御装置22は、気圧計20及び二酸化炭素濃度計21と電気的に接続されており、これらの計測装置から受信した測定信号に基づいて、第1エリア101の気圧及び第1エリア101の空気の二酸化炭素濃度を取得することができる。さらに、制御装置22は、フィードガス調整装置17、スイープガス調整装置18、及び、補償空気調整装置19と電気的に接続されており、これらの装置に制御信号を送信することで、フィードガスの流量、スイープガスの流量、及び、補償流路16を通過する空気の流量を制御することができる。
本明細書で開示する要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、および/または、それらの組合せ、を含む回路または処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路または回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、または、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、あるいは、列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットはハードウェアとソフトウェアの組合せであり、ソフトウェアはハードウェアおよび/またはプロセッサの構成に使用される。
<空気浄化プログラム>
次に、制御装置22が実行する空気浄化プログラムについて説明する。空気浄化システムは、第1エリア101の空気がそこに存在する人間等が排出する二酸化炭素により二酸化炭素濃度が上昇するに際し、その二酸化炭素濃度を所定の濃度に維持するためのプログラムである。図2は、空気浄化プログラムのフロー図である。
図2に示すように、空気浄化プログラムが開始されると、制御装置22は、第1エリア101の空気の二酸化炭素濃度(以下、「実二酸化炭素濃度」と称する)を取得する(ステップS1)。制御装置22は、二酸化炭素濃度計21から測定信号を受信することで、実二酸化炭素濃度を取得することができる。
続いて、制御装置22は、ステップS1で取得した実二酸化炭素濃度が、所定の目標二酸化炭素濃度よりも高いか否かを判定する(ステップS2)。目標二酸化炭素濃度は、例えば屋外(第2エリア102)の空気の二酸化炭素濃度と同じかわずかに高い値に設定されている。
制御装置22は、実二酸化炭素濃度が目標二酸化炭素濃度よりも高いと判定したとき(ステップS2でYES)、フィードガスの流量及びスイープガスの流量を増加する(ステップS3)。制御装置22がフィードガス調整装置17及びスイープガス調整装置18に制御信号を送信することで、フィードガスの流量及びスイープガスの流量を調整することができる。これにより、二酸化炭素除去装置11において、第1空間31から第2空間32への二酸化炭素の移動量が増加し、実二酸化炭素濃度が低下する。
一方、制御装置22は、実二酸化炭素濃度が目標二酸化炭素濃度よりも高くないと判定したとき(ステップS2でNO)、フィードガスの流量及びスイープガスの流量を減少する(ステップS4)。
ステップS3及びステップS4を経た後は、ステップS1に戻って各ステップを繰り返す。このように、各ステップを繰り返すことにより、第1エリア101の空気の二酸化炭素濃度が所定の目標二酸化炭素濃度に維持される。
なお、前述のとおり、第2エリア102の気圧は、第1エリア101の気圧よりも低い。そのため、スイープガス戻り流路15にオリフィス等を設け、スイープガス送風機42の出力を増加させれば、第1空間31と第2空間32の気圧差がなくなり、第1空間31のフィードガスが気体透過膜30を介して第2空間32に漏れるのを防ぐことができる。ところが、このような制御は、スイープガス送風機42の出力を大幅に増加させなければならず、非常に大きなエネルギが必要となる。
そこで、本実施形態では、第1空間31のフィードガスが第2空間32に漏れるのを許容している。ただし、フィードガスが第2空間32に漏れるのを許容すると、第1エリア101に戻るフィードガスの流量が減って第1エリア101の気圧が低下するおそれがある。そこで、本実施形態では、制御装置22が以下に説明する漏れ補償プログラムを実施している。
<漏れ補償プログラム>
次に、制御装置22が実行する漏れ補償プログラムについて説明する。漏れ補償プログラムは、第1空間31のフィードガスが第2空間32に漏れることによる第1エリア101の気圧低下を抑制するプログラムである。図3は、漏れ補償プログラムのフロー図である。漏れ補償プログラムは、上述した空気浄化プログラムと並行に実行される。
図3に示すように、漏れ補償プログラムが開始されると、制御装置22は、第1エリア101の気圧(以下、「実気圧」と称する)を取得する(ステップS11)。制御装置22は、気圧計20から測定信号を受信することで、実気圧を取得することができる。
続いて、制御装置22は、ステップS11で取得した実気圧が、所定の目標気圧よりも低いか否かを判定する(ステップS12)。本実施形態の目標気圧は、屋外(第2エリア102)の気圧よりも高い値に設定されている。
制御装置22は、実気圧が目標気圧よりも低いと判定したとき(ステップS12でYES)、補償流路16を通過する空気、つまり第1エリア101に供給する空気の流量を増加する(ステップS13)。制御装置22が補償空気調整装置19に制御信号を送信することで、補償流路16を通過する空気の流量を調整することができる。これにより、第1エリア101の気圧が上昇し、フィードガスの漏れによる第1エリア101の気圧低下を抑制することができる。
一方、制御装置22は、実気圧が目標気圧よりも低くないと判定したとき(ステップS12でNO)、補償流路16を通過する空気の流量を減少させる(ステップS14)。
ステップS13及びステップS14を経た後は、ステップS11に戻って各ステップを繰り返す。このように、各ステップを繰り返すことにより、第1エリア101の気圧が目標気圧に維持される。つまり、気体透過膜30を介して第1空間31から第2空間32へ漏れたフィードガスの量に応じた空気を第1エリア101に供給する。これにより、第1エリア101の気圧低下を抑制することができる。
なお、第1エリア101に供給する空気量、つまりフィードガスの漏れ量は、第2エリア102から第2空間32に供給するスイープガス全体の量に比べてはるかに少ない。そのため、第1エリア101に空気を供給するエネルギは、第2空間32に供給するスイープガスを第1空間31の気圧に合わせて昇圧するエネルギに比べてはるかに少ない。例えば、第1空間31と第2空間32の差圧が1kPaであれば、フィードガスの漏れ量は、フィードガスの流量の約5%である。したがって、本実形態によれば、少ないエネルギで、第1エリア101の空気を浄化しつつ、第1エリア101の気圧を維持することができる。
<変形例>
フィードガスが第1空間31から第2空間32へ漏れると、それに応じて第1エリア101の気圧が低下することから、以上では第1エリア101の気圧に基づいて、第1エリア101に供給する空気の量を調整していた。ただし、フィードガスが第1空間31から第2空間32へ漏れた量を算出し(取得し)、漏れた量に基づいて第1エリア101に供給する空気の量を調整してもよい。例えば、フィードガス送り流路12における気体の流量とフィードガス戻り流路13における気体の流量を比べれば、フィードガスが第1空間31から第2空間32へ漏れた量を算出することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る空気浄化システム200を説明する。図4は、第2実施形態に係る空気浄化システム200のブロック図である。第1実施形態に係る空気浄化システム100と同様に、本実施形態に係る空気浄化システム200も第1エリア101の空気を浄化する。ただし、本実施形態の第1エリア101は、周囲よりも気圧が低く、例えば、外部への空気の流出を嫌う部屋などである。一例として、第1エリア101の気圧は-2.5Pa(ゲージ圧)よりも低い。
上記のとおり、本実施形態では、第1エリア101の気圧は、第2エリア102の気圧よりも低い。そのため、本実施形態では、第1空間31のフィードガスが第2空間32に漏れるのではなく、第2空間32のスイープガスが気体透過膜30を介して第1空間31に漏れる。そのため、第1エリア101の気圧が上昇するおそれがある。そこで、本実施形態では、第1エリア101の気圧が上昇しないよう制御を行っている。
本実施形態に係る空気浄化システム200は、補償流路16の構成及び制御装置22が実行する漏れ補償プログラムのフローが、第1実施形態に係る空気浄化システム100と異なる。それ以外の点は、第1実施形態に係る空気浄化システム100と基本的に同じである。以下、本実施形態に係る空気浄化システム200の第1実施形態に係る空気浄化システム100と相違する点を中心に説明する。
図4に示すように、補償流路16は、第1エリア101に空気を供給するのではなく、第1エリア101から空気を排出する流路である。本実施形態の補償流路16は、第1エリア101の空気を第2エリア102に排出する。そのため、補償流路16の上流端は第1エリア101に開口しており、補償流路16の上流端は第2エリア102に開口している。また、補償空気調整装置19は、補償空気送風機43に代えて、第1エリア101から空気を抜くための補償真空ポンプ45を含んでいる。
図5は、第2実施形態に係る漏れ補償プログラムのフロー図である。図5に示すように、漏れ補償プログラムが開始されると、制御装置22は実気圧を取得し(ステップS21)、取得した実気圧が、所定の目標気圧よりも高いか否かを判定する(ステップS22)。本実施形態の目標気圧は、屋外(第2エリア102)の気圧よりも低い値に設定されている。
制御装置22は、実気圧が目標気圧よりも高いと判定したとき(ステップS22でYES)、補償流路16を通過する空気、つまり第1エリア101から排出する空気の流量を増加する(ステップS23)。これにより、第1エリア101の気圧が低下し、スイープガスの漏れによる第1エリア101の気圧の上昇を抑制することができる。一方、制御装置22は、実気圧が目標気圧よりも高くないと判定したとき(ステップS22でNO)、補償流路16を通過する空気の流量を減少させる(ステップS24)。
ステップS23及びステップS24を経た後は、ステップS21に戻って各ステップを繰り返す。このように、各ステップを繰り返すことにより、第1エリア101の気圧が目標気圧に維持される。つまり、気体透過膜30を介して第2空間32から第1空間31へ漏れたスイープガスの量に応じた空気が第1エリア101に供給される。
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、補償流路16を通過する空気の流量は補償空気調整装置19が調整しており、この補償空気調整装置19の制御は制御装置22が行っている。ただし、補償空気調整装置19の制御は制御装置22が行わず、補償空気調整装置19自体が行ってもよい。つまり、制御装置22を省略し、又は、制御装置22から補償空気調整装置19を制御する機能を省略してもよい。
(まとめ)
上記の実施形態に係る空気浄化システムは、多数の微細孔を有する気体透過膜で隔てられた第1空間及び第2空間を含む二酸化炭素除去装置と、第1エリアの空気をフィードガスとして前記第1空間へ導くフィードガス送り流路と、前記第1空間のフィードガスを前記第1エリアへ導くフィードガス戻り流路と、第2エリアの空気をスイープガスとして前記第2空間へ導くスイープガス送り流路と、前記第2空間のスイープガスを前記第2エリアへ導くスイープガス戻り流路と、前記第1エリアに空気を供給し又は前記第1エリアから空気を排出する補償流路と、前記気体透過膜を介して前記第1空間から前記第2空間へ漏れたフィードガスの量に応じた空気を前記第1エリアに供給し、又は、前記気体透過膜を介して前記第2空間から前記第1空間へ漏れたスイープガスの量に応じた空気を前記第1エリアから排出するよう前記補償流路を通過する空気の流量を調整する補償空気調整装置と、を備えている。
このように、上記の実施形態に係る空気浄化システムは、気体透過膜を介して第1空間から第2空間へ漏れたフィードガスの量に応じた空気を第1エリアに供給し、又は、気体透過膜を介して第2空間から第1空間へ漏れたスイープガスの量に応じた空気を第1エリアから排出するため、第1エリアの気圧を一定に維持することができる。ここで、第1エリアの気圧を一定に維持するには、フィードガス又はスイープガスが漏れないように、第1空間と第2空間の気圧を同じにすることが考えられる。ところが、第1エリアと第2エリアの気圧に差がある場合には、フィードガス又はスイープガスの圧力を高くしなければならず、大きなエネルギが必要になる。これに対し、上述した実施形態に係る空気浄化システムは、気体透過膜を介して第1空間から第2空間へ漏れたフィードガスの量に応じた空気を第1エリアに供給し、又は、気体透過膜を介して第2空間から第1空間へ漏れたスイープガスの量に応じた空気を第1エリアから排出することで、第1エリアの気圧を一定に維持するため、第1エリアの気圧を一定に維持するために必要なエネルギはわずかである。よって、実施形態に係る浄化システムによれば、二酸化炭素除去装置にフィードガスを供給するエリア(第1エリア)と二酸化炭素除去装置にスイープガスを供給するエリア(第2エリア)に気圧差がある場合に、フィードガスを供給するエリアの気圧を維持するために必要なエネルギを抑制することができる。
また、本実施形態に係る空気浄化システムは、前記第1エリアの気圧を測定する気圧計をさらに備え、前記補償空気調整装置は、前記気圧計が測定した前記第1エリアの気圧が所定の目標気圧となるように前記補償流路を通過する空気の流量を調整している。
この構成によれば、第1空間から第2空間へ漏れたフィードガスの量に応じた空気を第1エリアに供給し、又は、気体透過膜を介して第2空間から第1空間へ漏れたスイープガスの量に応じた空気を第1エリアから排出する制御を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る空気浄化システムは、前記第1エリアの空気の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度計と、前記フィードガスの流量を調整するフィードガス調整装置と、前記スイープガスの流量を調整するスイープガス調整装置と、前記二酸化炭素濃度計から前記第1エリアの空気の二酸化炭素濃度を取得し、取得した前記第1エリアの空気の二酸化炭素濃度が所定の目標二酸化炭素濃度となるように前記フィードガス調整装置及び前記スイープガス調整装置を制御する制御装置と、をさらに備えている。
この構成によれば、第1エリアの空気の二酸化炭素濃度を適切な値に維持することができる。
11 二酸化炭素除去装置
12 フィードガス送り流路
13 フィードガス戻り流路
14 スイープガス送り流路
15 スイープガス戻り流路
16 補償流路
17 フィードガス調整装置
18 スイープガス調整装置
19 補償空気調整装置
20 気圧計
21 二酸化炭素濃度計
22 制御装置
30 気体透過膜
31 第1空間
32 第2空間
100 空気浄化システム
101 第1エリア
102 第2エリア
200 空気浄化システム

Claims (3)

  1. 多数の微細孔を有する気体透過膜で隔てられた第1空間及び第2空間を含む二酸化炭素除去装置と、
    第1エリアの空気をフィードガスとして前記第1空間へ導くフィードガス送り流路と、
    前記第1空間のフィードガスを前記第1エリアへ導くフィードガス戻り流路と、
    前記第1エリアと気圧差がある第2エリアの空気をスイープガスとして前記第2空間へ導くスイープガス送り流路と、
    前記第2空間のスイープガスを前記第2エリアへ導くスイープガス戻り流路と、
    前記第1エリアに空気を供給し又は前記第1エリアから空気を排出する補償流路と、
    前記気体透過膜を介して前記第1空間から前記第2空間へフィードガスの漏れを許容しつつ漏れたフィードガスの量に応じた空気を前記第1エリアに供給し、又は、前記気体透過膜を介して前記第2空間から前記第1空間へスイープガスの漏れを許容しつつ漏れたスイープガスの量に応じた空気を前記第1エリアから排出するよう前記補償流路を通過する空気の流量を調整する補償空気調整装置と、を備えている、空気浄化システム。
  2. 前記第1エリアの気圧を測定する気圧計をさらに備え、
    前記補償空気調整装置は、前記気圧計が測定した前記第1エリアの気圧が所定の目標気圧となるように前記補償流路を通過する空気の流量を調整する、請求項1に記載の空気浄化システム。
  3. 前記第1エリアの空気の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度計と、
    前記フィードガスの流量を調整するフィードガス調整装置と、
    前記スイープガスの流量を調整するスイープガス調整装置と、
    前記二酸化炭素濃度計から前記第1エリアの空気の二酸化炭素濃度を取得し、取得した前記第1エリアの空気の二酸化炭素濃度が所定の目標二酸化炭素濃度となるように前記フィードガス調整装置及び前記スイープガス調整装置を制御する制御装置と、をさらに備えている、請求項1又は2に記載の空気浄化システム。
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