JP7251490B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本開示は、車両に関する。
内燃機関と電動発電機とランキンサイクルシステムの膨張機との各装置の間で動力伝達する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001―227616号公報
上記の特許文献1の技術では、内燃機関と電動発電機と膨張機とのそれぞれの間の動力伝達する機構として、遊星歯車機構とベルト式無断変速機と三つのクラッチとを備えている。それ故、その機構が重厚長大化し、車両への搭載性が悪化するとともに燃費が悪化する。
また、特許文献1の技術は、各装置間の動力伝達系から内燃機関、電動発電機、膨張機のいずれか一つを外して、他の二つの間で動力を伝達させる、あるいは、膨張機から内燃機関と電動発電機とに動力を伝達させる構成である。それ故、排熱を利用できる頻度が減り、排熱を有効利用できていない。
本開示の目的は、内燃機関と電動発電機とランキンサイクルシステムの膨張機の間で動力伝達をする機構を軽薄短小化しつつ、排熱から取り出した動力の利用頻度を高め、燃費を向上する車両を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の態様の車両は、内燃機関と、電動発電機と、前記内燃機関から排出される排気の排熱を回収するランキンサイクルシステムと、前記内燃機関の動力が伝達されるプロペラシャフトと、前記電動発電機、前記ランキンサイクルシステムが有する膨張機、および、前記プロペラシャフトの間で動力を伝達する動力伝達機構と、この動力伝達機構を制御する制御装置と、を備えて構成される車両において、前記動力伝達機構は、前記プロペラシャフトに対して動力の入出力を行う動力入出力装置と、第一駆動軸、第二駆動軸、および、第三駆動軸のいずれか一つの駆動軸に入力された動力を他の二つの駆動軸に分配する状態またはいずれか二つの駆動軸に入力された動力を合わせて他の一つの駆動軸に出力する状態になる動力分配装置と、前記膨張機の駆動軸および前記第一駆動軸の間に介在する第一クラッチと、前記電動発電機の駆動軸および前記第二駆動軸の間に介在する第二クラッチと、前記動力入出力装置の駆動軸および前記第三駆動軸の間に介在する第三クラッチと、を有し、前記第一クラッチ、前記第二クラッチ、および、前記第三クラッチのそれぞれが、ツウウェイクラッチで構成され、前記制御装置により前記第一クラッチ、前記第二クラッチ、および、前記第三クラッチのそれぞれを制御して、前記プロペラシャフトを前記動力伝達機構における動力伝達系から独立させて前記膨張機および前記電動発電機の間で動力を伝達させる状態と、前記膨張機を前記動力伝達系から独立させて前記プロペラシャフトおよび前記電動発電機の間で動力を伝達させる状態と、前記電動発電機を前記動力伝達系から独立させて前記膨張機および前記プロペラシャフトの間で動力を伝達させる状態と、前記膨張機、前記電動発電機、および前記プロペラシャフトのうちの一つから他の二つへ動力を伝達させる状態と、前記膨張機、前記電動発電機、および前記プロペラシャフトのうちの二つから他の一つへ動力を伝達させる状態と、前記膨張機、前記電動発電機、および前記プロペラシャフトの間での動力の伝達を切断する状態と、のいずれかの状態にすることを特徴とする。
本開示によれば、内燃機関と電動発電機とランキンサイクルシステムの膨張機の間で動力伝達をする機構を軽薄短小化しつつ、排熱から取り出した動力の利用頻度を高め、燃費を向上する。
本実施形態の車両の構成を例示する図である。 制御装置に対する制御信号の入出力を例示する図である。 第1~3クラッチの断接状態に対応した車両の動作内容を例示する図である。
以下、本開示の実施形態の車両について、図面を参照しながら説明する。なお、図1では、X方向を車長方向、Y方向を車幅方向と規定している。
図1に例示するように、本実施形態の車両1は、エンジン(内燃機関)2と、モータージェネレータ(電動発電機)3と、ランキンサイクルシステム4と、プロペラシャフト5と、動力伝達機構6と、制御装置7と、を備えて構成される。
エンジン2は、各気筒2aで燃料噴射弁2bより噴射された燃料と新気との混合気を燃焼することにより車両の走行用の動力を得ている。エンジン2の排気通路8には、エンジン2から排出される排気Gの流れ方向に関して上流側より順に、ターボ式過給システムのタービン(図示しない)、排気後処理装置9、ランキンサイクルシステム4の蒸発器16が配置されている。排気後処理装置9は、その内部に各種触媒が配置されて、この各種触媒により排気Gに含まれる浄化対象物質(例えば、窒素酸化物や微粒子状物質等)を浄化処理する装置である。
排気通路8には、蒸発器16をバイパスするバイパス通路10が接続されている。排気通路8からバイパス通路10への分岐点には、三方弁(バイパス弁)11が配置されている。三方弁11の開閉状態により、排気Gは蒸発器16またはバイパス通路10のいずれか一方に流れる。
モータージェネレータ3は、動力伝達機構6を介してランキンサイクルシステムの膨張機17やプロペラシャフト5に接続されるとともに、インバータ12を介してバッテリ13に接続されている。
モータージェネレータ3は、バッテリ13に充電された電力が供給されることで駆動する。この駆動力は動力伝達機構6を介してプロペラシャフト5に伝達されることで車両の走行用の動力となる。また、この駆動力は動力伝達機構6を介して膨張機17に伝達されることで膨張機17を始動させる。
モータージェネレータ3は、プロペラシャフト5の慣性力や膨張機17の駆動力が動力伝達機構6を介して伝達されることで発電する。この発電により得た電力はインバータ12を介してバッテリ13に充電される。
ランキンサイクルシステム4は、このシステム4の作動流体(例えば冷却水)Wと排気Gを熱交換させることで排気Gの排熱を回収するシステムである。ランキンサイクルシステム4は、作動流体Wが循環する流路14に作動流体Wの流通方向より順にポンプ(駆動装置)15、蒸発器16、膨張機17、凝縮器18およびタンク(作動流体の貯留装置)19を有する。
ポンプ15は、作動流体Wを圧送する装置である。蒸発器16は、作動流体Wと排気Gを熱交換することで作動流体Wに排気Gの排熱を回収する装置である。膨張機17は、作動流体Wの熱量を駆動力に変換して出力する装置である。凝縮器18は、作動流体Wと冷却媒体(例えば冷却水)を熱交換して作動流体Wを冷却する装置である。タンク19は、作動流体Wを貯留する装置である。
プロペラシャフト5は、エンジン2にエンジンクラッチ20、変速機21を介して接続されるとともに、デファレンシャルギアやドライブシャフト(いずれも図示しない)を介して駆動輪(図示しない)に接続されている。また、プロペラシャフト5は、動力伝達機構6を介してモータージェネレータ3や膨張機17に接続されている。
エンジンクラッチ20は、プロペラシャフト5へのエンジン2の動力の伝達可否を切り替える装置である。エンジンクラッチ20の接状態時には、変速機21がニュートラル状態ではない限り、エンジン2と変速機21およびプロペラシャフト5が接続されて、エンジン2の動力がプロペラシャフト5に伝達される。エンジンクラッチ20の断状態時には、エンジン2と変速機21及びプロペラシャフト5が切り離されて、エンジン2の動力がプロペラシャフト5に伝達されない。
変速機21は、エンジン2の回転数やトルクを変速してプロペラシャフト5に動力伝達する装置である。なお、車輪22は、受動輪である。
動力伝達機構6は、モータージェネレータ3、膨張機17、および、プロペラシャフト5の間で動力を伝達する機構である。動力伝達機構6は、動力入出力装置23と、第一クラッチ24と、第二クラッチ25と、第三クラッチ26と、動力分配装置27と、を有する。
動力入出力装置23は、プロペラシャフト5に対して動力の入出力を行う装置である。動力入出力装置23は、駆動軸28を有し、プロペラシャフト5の中途位置に直結された歯車29と駆動軸28に配置された歯車30とが外周どうしで噛み合っている。駆動軸28には、プロペラシャフト5から出力される動力が歯車29、30を介して伝達される。駆動軸28には、プロペラシャフト5に入力される動力(膨張機17の動力またはモータージェネレータ3の動力)が伝達される。
第一クラッチ24は、膨張機17の駆動軸および動力分配装置27の第一駆動軸31の間に介在する装置である。第一クラッチ24が接状態の場合に、膨張機17の駆動軸と第一駆動軸31の間で双方向に動力が伝達される。第二クラッチ25は、モータージェネレータ3の駆動軸および動力分配装置27の第二駆動軸32の間に介在する装置である。第二クラッチ25が接状態の場合に、モータージェネレータ3の駆動軸と第二駆動軸32の間で双方向に動力が伝達される。第三クラッチ26は、動力入出力装置23の駆動軸28および動力分配装置27の第三駆動軸33の間に介在する装置である。第三クラッチ26が接状態の場合に、駆動軸28と第三駆動軸33の間で双方向に動力が伝達される。
第一クラッチ24、第二クラッチ25、および、第三クラッチ26のそれぞれがツウウェイクラッチで構成されている。ツウウェイクラッチは、電力の通電により接状態と断状態とを切り換え可能に構成されている。通電時には、ツウウェイクラッチは接状態となる。通電が停止されたときには、ツウウェイクラッチは断状態となる。ツウウェイクラッチの接状態時には、一方の駆動軸から他方の駆動軸への動力伝達と、他方の駆動軸から一方の駆動軸への動力伝達の両方の動力伝達がツウウェイクラッチを介して行われる。ツウウェイクラッチの断状態時には、各駆動軸間の動力伝達がツウウェイクラッチにより切断される。すなわち、ツウウェイクラッチは、その断接状態により、一方の駆動軸から他方の駆動軸への動力伝達と、他方の駆動軸から一方の駆動軸への動力伝達と、動力伝達の切断とを切り換え可能なクラッチである。ツウウェイクラッチは、噛み合い式のクラッチであるため、摩擦クラッチと比較して強度および耐久性が高い。
動力分配装置27は、第一駆動軸31と、第二駆動軸32と、第三駆動軸33と、第一歯車34と、第二歯車35と、を有する。第一駆動軸31と第三駆動軸33とが第一歯車34を介して直結されて第一歯車34の軸となっている。図1に例示するように、本実施形態では、第一歯車34の軸を、第一駆動軸31と第三駆動軸33の間の中途位置にカップリング(軸継手)が介在してなる単一の駆動軸としている。第二駆動軸32が第二歯車35に直結されて第二歯車35の軸となっている。第一歯車34と第二歯車35とが外周どうしで噛み合っている。
なお、動力分配装置27の構成は、本実施形態の構成に限定されず、例えば、第二駆動軸32と第三駆動軸33とが第一歯車34を介して直結されて第一歯車34の軸となり、第一駆動軸31が第二歯車35に直結されて第二歯車35の軸となる構成でもよい。また、第一歯車34と第二歯車35の間に別の歯車を配置して、第一歯車34と第二歯車35とが別の歯車を介して外周側で噛み合う構成でもよい。
すなわち、第三駆動軸33と第一駆動軸31および第二駆動軸32のどちらか一方の駆動軸が第一歯車34を介して直結されて第一歯車34の軸となり、一方の駆動軸と異なる他方の駆動軸が第二歯車35に直結されて第二歯車35の軸となり、第一歯車34と第二歯車35とが外周どうしまたは外周側で噛み合って構成されていればよい。
動力分配装置27は、第一駆動軸31、第二駆動軸32、および、第三駆動軸33のいずれか一つの駆動軸に入力された動力を他の二つの駆動軸に分配する状態またはいずれか二つの駆動軸に入力された動力を合わせて他の一つの駆動軸に出力する状態になる装置である。なお、いずれの駆動軸にも動力が入力されない場合は、第一歯車34および第二歯車35が回転しない状態となる。本実施形態の動力分配装置27は、第一駆動軸31、第二駆動軸32、および、第三駆動軸33に、第一歯車34と第二歯車35が組み合わされることで、第一クラッチ24、第二クラッチ25、第三クラッチ26の各クラッチの断接状態を制御して動力の伝達状態が受動的に変化する構成となっている。
いずれか一つの駆動軸に入力された動力を他の二つの駆動軸に分配する状態としては、例えば、第三駆動軸33に入力されたプロペラシャフト5の動力を第一駆動軸31および第二駆動軸32に分配する状態や、第一駆動軸31に入力された膨張機17の動力を第二駆動軸32および第三駆動軸33に分配する状態がある。いずれか二つの駆動軸に入力された動力を合わせて他の一つの駆動軸に出力する状態とは、例えば、第一駆動軸31および第二駆動軸32に入力された動力を合わせて第三駆動軸33に出力する状態がある。
本実施形態では、膨張機17の駆動軸が外周に外歯が形成されたスプライン軸で構成され、その外歯と第一クラッチ24に形成された内歯とが噛み合うスプラインによって直結されている。モータージェネレータ3の駆動軸が外周に外歯が形成されたスプライン軸で構成され、その外歯と第二クラッチ25に形成された内歯とが噛み合うスプラインによって直結されている。
モータージェネレータ3、膨張機17、動力分配装置27、第一クラッチ24、および第二クラッチ25が一体化してなる第一ユニット36が形成されている。また、膨張機17を除くランキンサイクルシステム4が一体化してなる第二ユニット37が形成されている。第一ユニット36は第一ブラケット39を介して、第二ユニット37は第二ブラケット40を介して、それぞれ、車体フレーム38に固定されている。なお、本開示で「一体化してなるユニット」とは、車体フレーム38に固定される前に一体化されたユニットである。
第一ユニット36は、動力分配装置27を介したX方向前方側とX方向後方側のどちらか一方に膨張機17、他方にモータージェネレータ3を配置することが望ましく、X方向前方側に膨張機17を配置し、X方向後方側にモータージェネレータ3を配置することがより望ましい。このように膨張機17あるいはモータージェネレータ3の駆動軸をスプライン軸とし、それぞれのクラッチ24、25にスプラインで直結することで、動力分配装置27に膨張機17、モータージェネレータ3を直結した状態をコンパクトにできる。
本実施形態では、第一ユニット36は、エンジン2より後方の第一ブラケット39を介して、車体フレーム38の車幅方向内側に固定されている。第二ユニット37は、エンジン2より後方、かつ、排気後処理装置9より後方の第二ブラケット40を介して車体フレーム38の車幅方向外側に固定されている。第1ブラケット39は、第一ユニット36の筐体と膨張機17とモータージェネレータ3に直結した構造である。第2ブラケット40は、第2ユニット37の筐体に直結した構造である。
第一ユニット36および第二ユニット37は車幅方向に隣接して配置されることが好ましい。これらのユニット36、37が隣接して配置されることで、第一ユニット36に組み込んだ膨張機17を第二ユニット37に近接させて保温性を高めることができる。
第一ユニット36および第二ユニット37を車幅方向に隣接して配置した上で、排気後処理装置9を一つのユニットとして、このユニットと第二ユニット37を車長方向または車幅方向に隣接して配置すると好ましい。このようにすることで、排気Gが排気後処理装置9を通過後に直ぐに蒸発器16に流入するので、蒸発器16での作動流体Wと排気Gの熱交換効率を向上させることができる。なお、インバータ12およびバッテリ13の配置位置は本実施形態の配置位置に特に限定されるものではない。
図2に例示するように、制御装置7は、各種情報処理を行うCPU(Central Processing Unit)、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成されるハードウェアである。制御装置7は、各種装置3、11、20、21、24~26、後述する各種センサ41~45と電気的に接続されている。
本実施形態の車両1には、第一回転数センサ41と、第二回転数センサ42と、温度センサ43と、圧力センサ44と、エンジン回転数センサ45と、が備わる。第一回転数センサ41は、膨張機17の回転数を取得するセンサである。第二回転数センサ42は、モータージェネレータ3の回転数を取得するセンサである。温度センサ43は、作動流体Wの温度を取得するセンサである。圧力センサ44は、作動流体Wの圧力を取得するセンサである。エンジン回転数センサ45は、エンジン2の回転数を取得するセンサである。なお、各センサ41~45は、対応するパラメータの値を取得する手段の一例であり、これらのパラメータの値の取得手段は各センサ41~45に限定されない。
図3に例示するように、本実施形態の車両1では、制御装置7により第一クラッチ24、第二クラッチ25、および、第三クラッチ26のそれぞれが制御される。制御装置7が、第一クラッチ24と第二クラッチ25と第三クラッチ26を全て断状態にすると、膨張機17、モータージェネレータ3、およびプロペラシャフト5の間での動力の伝達を切断する状態になる。この状態は、例えば、ABSやASRを作動させる場合に行われる。ABS(Anti-lock Brake System、アンチロック・ブレーキシステム)は、急ブレーキ時に車輪22のロックを防止するための制御である。ASR(Anti-slip regulator)は、急発進または急加速時の車輪22のスリップを防止するための制御である。これらのABSやASRが作動した場合はそれぞれの間の動力の伝達を切断することでプロペラシャフト5に余計なトルクの入出力を回避している。
制御装置7が、第一クラッチ24と第三クラッチ26を接状態にし、第二クラッチ25を断状態にすると、モータージェネレータ3を動力伝達機構6における動力伝達系から独立させて、膨張機17およびプロペラシャフト5の間で動力を伝達させる状態になる。この状態は、例えば、エンジン2の動力に膨張機17の動力をアシストして車両を走行させる場合やエンジン2の動力により膨張機17を始動させる場合に行われる。膨張機17の動力をアシストすることで、エンジン2の負荷を低減して、燃費を向上させることができる。エンジン2の動力により膨張機17を始動させることで、膨張機17の始動専用の駆動装置を設ける必要がなく、省スペース化および低コスト化することができる。
制御装置7が、第一クラッチ24と第二クラッチ25を接状態にし、第三クラッチ26を断状態にすると、プロペラシャフト5を動力伝達機構6における動力伝達系から独立させて、膨張機17およびモータージェネレータ3の間で動力を伝達させる状態になる。この状態は、例えば、膨張機17の動力によりモータージェネレータ3を発電させる場合や、モータージェネレータ3の動力により膨張機17を始動させる場合や、車両を後進させる場合に行われる。このようにすることで、車両の走行状態に影響を与えることなく、膨張機17の動力を有効利用してモータージェネレータ3を発電させることができる。また、膨張機17の始動専用の駆動装置を設ける必要がなく、省スペース化および低コスト化することができる。
制御装置7が、第二クラッチ25と第三クラッチ26を接状態にし、第一クラッチ24を断状態にすると、膨張機17を動力伝達機構6における動力伝達系から独立させて、プロペラシャフト5およびモータージェネレータ3の間で動力を伝達させる状態になる。この状態は、例えば、モータージェネレータ3の動力によりエンジン2の動力をアシストして車両を走行させる場合や、車両の制動時にプロペラシャフト5の制動力を用いてモータージェネレータ3を発電させる場合に行われる。モータージェネレータ3の動力をアシストし、また、エンジン2の動力によりモータージェネレータ3を発電させることで、エンジン2の負荷を低減して燃費を向上させることができる。
制御装置7が、第一クラッチ24と第二クラッチ25と第三クラッチ26を全て接状態にすると、膨張機17、モータージェネレータ3、およびプロペラシャフト5のうちの二つから他の一つへと動力を伝達させる状態、または、これらの装置3、5、17のうちの一つから他の二つへと動力を伝達させる状態のいずれかの状態になる。この状態は、例えば、膨張機17の動力とモータージェネレータ3の動力の2つの動力を用いてエンジン2の動力をアシストして車両を走行させる場合や、膨張機17の動力を用いてモータージェネレータ3を発電し、かつエンジン2の動力をアシストする場合に行われる。
制御装置7は、第一クラッチ24と第二クラッチ25と第三クラッチ26の断接状態を切り換えることで、動力伝達機構6における動力伝達系での動力の伝達または切断を選択可能にし、また、動力伝達系での動力の伝達状態を上述した各種状態に選択可能に構成されている。
本実施形態の車両1はエンジン2、モータージェネレータ3、膨張機17の間で動力を伝達する動力伝達機構において、第一クラッチ24、第二クラッチ25、および、第三クラッチ26のそれぞれがツウウェイクラッチで構成される。それ故、それらのクラッチが摩擦式クラッチで構成される機構に比して動力伝達機構6を軽薄短小化することができる。更に、動力分配装置27の動力の伝達状態がそれぞれのクラッチ24、25、26の断接により変化するように構成される。つまり、動力伝達機構6の構造をそれぞれのクラッチ24、25、26の断接のみで動力の伝達状態を受動的に変化させるように簡易化することで、動力伝達機構6を軽薄短小化することができる。
更に、本実施形態の車両1は、動力伝達機構6における動力の伝達状態が、図3に例示するように五つある。それ故、車両1の走行状態やエンジン2の運転状態に応じてそれらの動力の伝達状態から最適な状態を選択することが可能となる。これにより、エンジン2の排熱からランキンサイクルシステム4により取り出した動力を利用できる頻度を高めることができる。
以上のように本実施形態の車両1は、動力伝達機構6を軽薄短小化することと、排熱より取り出した動力の利用頻度を高めることの二つの効果により、燃費を向上することができる。
クラッチ24、25、26をツウウェイクラッチで構成した上で、動力分配装置27を第一歯車34と第二歯車35とを有した構成にする。このようにすることで、遊星歯車機構やベルト式無断変速機を用いることなく動力伝達機構6を構成することができるので、動力伝達機構6を増々軽薄短小化させることができる。
動力伝達機構6の少なくとも一部を第一ユニット36として、ランキンサイクルシステム4の少なくとも一部を第二ユニット37として形成する。このようにすることで、ユニット単位で製造および車両への組み付けを行うことができ、製造効率や組付け作業効率を向上させることができる。
第一ユニット36や第二ユニット37を車体フレーム38に固定する。このようにすることで、これらのユニット36、37をエンジン2に固定する場合と比較して、車両の重量が車体全体で均一化されるので、車両の走行安定性を向上させることができる。
1 車両
2 エンジン(内燃機関)
2a 気筒
2b 燃料噴射弁
3 モータージェネレータ(電動発電機)
4 ランキンサイクルシステム
5 プロペラシャフト
6 動力伝達機構
7 制御装置
8 排気通路
9 排気後処理装置
10 バイパス通路
11 三方弁(バイパス弁)
12 インバータ
13 バッテリ
14 作動流体が循環する流路
15 ポンプ(駆動装置)
16 蒸発器
17 膨張機
18 凝縮器
19 タンク(作動流体の貯留装置)
20 エンジンクラッチ
21 変速機
22 車輪
23 動力入出力装置
24 第一クラッチ
25 第二クラッチ
26 第三クラッチ
27 動力分配装置
28 駆動軸
29 歯車
30 歯車
31 第一駆動軸
32 第二駆動軸
33 第三駆動軸
34 第一歯車
35 第二歯車
36 第一ユニット
37 第二ユニット
38 車体フレーム
39 第一ブラケット
40 第二ブラケット
41 第一回転数センサ
42 第二回転数センサ
43 温度センサ
44 圧力センサ
45 エンジン回転数センサ

Claims (4)

  1. 内燃機関と、電動発電機と、前記内燃機関から排出される排気の排熱を回収するランキンサイクルシステムと、前記内燃機関の動力が伝達されるプロペラシャフトと、前記電動発電機、前記ランキンサイクルシステムが有する膨張機、および、前記プロペラシャフトの間で動力を伝達する動力伝達機構と、この動力伝達機構を制御する制御装置と、を備えて構成される車両において、
    前記動力伝達機構は、前記プロペラシャフトに対して動力の入出力を行う動力入出力装置と、第一駆動軸、第二駆動軸、および、第三駆動軸のいずれか一つの駆動軸に入力された動力を他の二つの駆動軸に分配する状態またはいずれか二つの駆動軸に入力された動力を合わせて他の一つの駆動軸に出力する状態になる動力分配装置と、前記膨張機の駆動軸および前記第一駆動軸の間に介在する第一クラッチと、前記電動発電機の駆動軸および前記第二駆動軸の間に介在する第二クラッチと、前記動力入出力装置の駆動軸および前記第三駆動軸の間に介在する第三クラッチと、を有し、
    前記第一クラッチ、前記第二クラッチ、および、前記第三クラッチのそれぞれが、ツウウェイクラッチで構成され、
    前記制御装置により前記第一クラッチ、前記第二クラッチ、および、前記第三クラッチのそれぞれを制御して、前記プロペラシャフトを前記動力伝達機構における動力伝達系から独立させて前記膨張機および前記電動発電機の間で動力を伝達させる状態と、前記膨張機を前記動力伝達系から独立させて前記プロペラシャフトおよび前記電動発電機の間で動力を伝達させる状態と、前記電動発電機を前記動力伝達系から独立させて前記膨張機および前記プロペラシャフトの間で動力を伝達させる状態と、前記膨張機、前記電動発電機、および前記プロペラシャフトのうちの一つから他の二つへ動力を伝達させる状態と、前記膨張機、前記電動発電機、および前記プロペラシャフトのうちの二つから他の一つへ動力を伝達させる状態と、前記膨張機、前記電動発電機、および前記プロペラシャフトの間での動力の伝達を切断する状態と、のいずれかの状態にすることを特徴とする車両。
  2. 前記動力分配装置は第一歯車と第二歯車とを有し、前記第三駆動軸と前記第一駆動軸および前記第二駆動軸のどちらか一方の駆動軸が前記第一歯車を介して直結されて前記第一歯車の軸となり、前記一方の駆動軸と異なる他方の駆動軸が前記第二歯車に直結されて前記第二歯車の軸となり、前記第一歯車と前記第二歯車とが外周どうしで噛み合って構成される請求項1に記載の車両。
  3. 前記膨張機の駆動軸と前記第一クラッチとが直結され、前記電動発電機の駆動軸と前記第二クラッチとが直結され、前記電動発電機、前記膨張機、前記動力分配装置、前記第一クラッチ、および前記第二クラッチが一体化してなる第一ユニットが形成され、車体フレームに前記第一ユニットが固定される請求項2に記載の車両。
  4. 前記膨張機を除く前記ランキンサイクルシステムが一体化してなる第二ユニットが形成され、前記車体フレームに前記第二ユニットが固定される請求項3に記載の車両。
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