一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、それが使用されている文脈から異なる意味が明確に与えられる及び/又は暗示されるのでない限り、関連技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるものとする。1つの/その(a/an/the)要素、装置、構成要素、手段、ステップなどのすべての参照は、特に明記のない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの例を参照するものとしてオープンに解釈されるものとする。ステップが別のステップに続く若しくは先行するものとして明示的に記載されていない限り、及び/又はステップが別のステップに続く若しくは先行する必要があるということが黙示的である場合、本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、開示されている正確な順番で実行される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、いずれかの実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、逆もまた同様である。含まれる実施形態の他の目的、特徴及び利点が、以下の説明から明らかとなろう。
新しい第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格5GSには、5G及び様々な状態機械に関するシステムとアーキテクチャが記載されている。
1つの「状態機械」は、3GPP技術仕様(TS)23.501に記載されている、接続管理状態モデル(CM状態モデル)である。
一般に、接続管理は、ユーザ機器(UE)とコアネットワークノードとの間のシグナリング接続を確立及び解放する機能から成る。5Gでは、このノードはアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)と呼ばれる。
図1は、ノード(たとえば、AMF、UE、(R)AN)とインターフェース名とを含む、5Gシステムアーキテクチャの一例を示している。接続管理は、後述するN1インターフェースを通したシグナリング接続に関する。
N1を通したシグナリング接続は、UEとコアネットワークとの間の非アクセス階層(NAS)シグナリング交換を可能にするのに使用される。それは、UEとANとの間のアクセスノード(AN)シグナリング接続、及びANとAMFとの間のN2接続の両方を含む。
さらに、CM-IDLE及びCM-CONNECTEDの2つのCM状態が規定されている。
CM-IDLEのUEでは、N1を通じてAMFに対するNASシグナリング接続は確立されておらず、このCM状態で、UEは、セル選択/再選択と、公共地上移動体ネットワーク(PLMN)選択とを実施する。それに加えて、アイドル状態のUEには、ANシグナリング接続又はN2/N3接続はない。
UEがネットワークに登録され、CM-IDLEの場合、通常、ネットワークからのページングメッセージを聴取し、それに応答するものとする。これは、CM-IDLEでもUEは到達可能であることを意味する。ユーザ/UEが開始した場合、UEはサービス要求プロシージャを実施することもできるものとする。
CM-CONNECTEDのUEは、UEとアクセスノード(AN)との間でANシグナリング接続を確立しているUEであり、3GPPアクセスを通じてRRC_CONNECTED状態に入っている。この接続を通じて、UEは、最初のNASメッセージ(たとえば、サービス要求)を送信することができ、このメッセージは、AMFにおけるCM-IDLEからCM-CONNECTEDへの移行を開始する。図1に示されるように、CM-CONNECTEDは、アクセスノード(AN)とAMFとの間のN2接続も要することがある。最初のN2メッセージ(たとえば、N2初期UEメッセージ)の受信によって、図2Bに示されるように、AMFがCM-IDLEからCM-CONNECTED状態への移行を開始する。
CM-CONNECTED状態では、UEはデータを送信することができ、図2Aに示されるように、ANシグナリング接続が解放されればいつでも、CM-IDLEに入ることができるものとする。AMFは、図2Bに示されるように、論理N1シグナリング接続及びN3ユーザプレーン接続が解放されればいつでも、CM-IDLEに入る。
AMFの場合と同様に、AN、アクセスネットワークにも状態モデルがある(別個に図示しない)。
本開示の特定の実施形態は、アクセスネットワークノードを指すのに「gNB」という用語を使用する。「gNB」という用語は、本開示の適用可能性に関する限定としてではなく、一種のアクセスネットワークノードの一例と見なされるものとする。他の実施形態では、ng-eNB又はeNBなど、他のタイプのアクセスネットワークノードを使用することができる。
gNBにおける1つの状態モデルは、無線リソース制御(RRC)状態機械である。図3は、RRC状態機械の動作と、状態間でのUEのトリガ/移行に使用されるメッセージを示している。括弧内の指示(SRB0、SRB1)は、どのシグナリング無線ベアラを使用してUEを状態間で移行させることができるかを示している。図3はまた、移行の原理を示しているが、最終規格において必ずしもすべてのメッセージが同じ名前を有するとは限らない。
ANにあるものとAMFにあるものとの異なる状態機械間のマッピングは、CM-CONNECTEDがRRC_CONNECTED又はRRC_INACTIVEにマッピングすることができ、CM-IDLEが常にRRC_IDLEにマッピングするようなものである。
UEは、RRC接続が確立されているとき、RRC_CONNECTED状態又はRRC_INACTIVE状態のどちらかにある。これが当てはまらない場合、すなわちRRC接続が確立されていない場合、UEはRRC_IDLE状態にある。これらの異なる状態は3GPP TS 38.331にさらに記載されている。
RRC_IDLEでは、UEは、特定のオケージョンでページングチャネルを聴取するように設定され、セル(再)選択プロシージャを実施し、システム情報を聴取する。
RRC_INACTIVEでは、UEはやはりページングチャネルを聴取し、セル(再)選択プロシージャを行うが、それに加えて設定を維持し、その設定は、必要な際に、たとえばデータがUEに到達したときに、データ送信を開始するのに完全なセットアッププロシージャを必要としないように、ネットワーク側でも保持される。
RRC_CONNECTEDでは、UEとの間でデータの転送が行われ、ネットワークがモビリティを制御する。これは、UEが他のセルへのハンドオーバをいつ行うべきかをネットワークが制御することを意味する。接続状態では、UEは依然としてページングチャネルを監視し、UEに対するデータが存在するか否かと関連付けられた制御チャネルを監視する。それによって、チャネル品質及びフィードバック情報がネットワークに提供され、隣接セル測定が実施され、それらの測定値がネットワークに報告される。
UEがCM-CONNECTED及びRRC_INACTIVEのとき、次のことが当てはまる。
・UE到達可能性は、コアネットワークからの支援情報を用いて、RANによって管理される。
・UEページングはRANによって管理される。
・UEは、UEのCN(5G S-TMSI)及びRAN識別子(I-RNTI)を用いてページングを監視する。
AMFは、ネットワーク設定に基づいて、支援情報を次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)に提供して、UEをRRC Inactive状態に送出することができるか否かをNG-RANが決定するのを支援してもよい。
「RRC Inactive支援情報」は、たとえば、次のものを含むことができる。
・UE特有の不連続受信(DRX)値、
・以下でTAIリスト(TrackingAreaIdentifierリスト)と呼ばれる場合がある、UEに提供される登録エリア、
・周期的登録更新タイマー、
・AMFがUEに対して端末開始連結専用(MICO)モードを有効にしている場合、UEがMICOモードにあることの指示、
・TS 38.304[50]に規定されているような、RANがUEのRANページングオケージョンを計算することを可能にする、UE永久識別子からの情報。
上述のRRC Inactive支援情報は、(新しい)サービングNG-RANノードを用いたN2活性化中(すなわち、登録、サービス要求、ハンドオーバの間)にAMFによって提供されて、UEをRRC Inactive状態に送出することができるか否かをNG RANが決定するのを支援する。RRC Inactive状態はRRC状態機械の一部であり、RRC Inactive状態に入る条件を決定するのはRAN次第である。NASプロシージャの結果として、RRC Inactive支援情報に含まれるパラメータのいずれかが変更された場合、AMFは、RRC Inactive支援情報をNG-RANノードに更新するものとする。
N2及びN3基準点の状態は、RRC Inactive状態でCM-CONNECTEDに入るUEによって変更されない。RRC Inactive状態のUEは、RAN通知エリア(RNA)を認識している。
RRC_INACTIVE状態のUEは、RNA(RANベース通知エリア)を用いて設定することができ、その場合、
・RNAは、単一セル又は複数セルをカバーすることができ、CN登録エリアよりも小さいエリアであり得る。
・RANベース通知エリア更新(RNAU)は、UEによって周期的に送出され、UEのセル再選択プロシージャが、設定されたRNAに属さないセルを選択したときにも送出される。
RNAをどのように設定することができるかについて、次のようないくつかの異なる代替例がある。
・セルのリスト
〇UEに、RNAを構築するセル(1つ又は複数)の明示的リストが提供される。
・RANエリアのリスト
〇UEに、(少なくとも1つの)RANエリアIDが提供される(RANエリアはCN追跡エリアの部分集合である)。
〇セルは、システム情報において(少なくとも1つの)RANエリアIDをブロードキャストし、それによってUEは、セルがどのエリアに属するかを知る。
・TAI(追跡エリア識別子)のリスト。CM-IDLEでは、UE到達可能性を担うのはコアネットワークであり、コアネットワークは、一連の追跡エリア(TA)によって規定されるCN登録エリアを設定することによってこれを行う。追跡エリア識別子(TAI)のリストを通してUEのCN登録エリアが設定され、このCN登録エリアは「TAIリスト」と呼ばれる。
RRC Inactive状態でのCM-CONNECTEDへの移行の際、NG-RANは、周期的RAN通知エリア更新タイマーが、RRC Inactive支援情報に示される周期的登録更新タイマー値の値を考慮に入れるように、UEを設定し、UEに提供されたRAN通知エリア更新タイマー値よりも長い値を有するガードタイマーを使用する。
周期的RAN通知エリア更新ガードタイマーがRANで時間切れになった場合、RANは、TS 23.502に指定されているようなAN解放プロシージャを開始することができる。
UEがRRC Inactive状態でCM-CONNECTEDのとき、UEは、CM-IDLEに関してTS 23.122に規定されているようなPLMN選択プロシージャを実施する。
UEがRRC Inactive状態でCM-CONNECTEDのとき、UEは、次のことによってRRC接続を再開してもよい。
・アップリンクデータの保留、
・移動体によるNASシグナリングプロシージャの開始、
・RANページングへの応答として、
・ネットワークへのRAN通知エリアを離れていることの通知、
・周期的RAN更新タイマーの時間切れのとき。
再開する場合、UEは、UEの詳細(たとえば、ベアラ、追跡エリア、スライス、セキュリティ証明書/キーなど)を説明するUEコンテキストがどこにあるかに関してネットワークノードに通知する、ネットワークに対する識別子を含むので、再開によってUEは、再開したときと同様のRRC_CONNECTED設定に入る。UEコンテキストを提示する識別子は、不活性無線ネットワーク一時的識別子(I-RNTI)と呼ばれる。UEが一時停止されるとき、すなわちRRC_CONNECTEDからRRC_INACTIVEへの移行に関連して、I-RNTIがネットワークから提供される。ネットワークは、UEをRRC_INACTIVEに移行するときにI-RNTIを割り当て、I-RNTIは、UEコンテキストを識別するのに、すなわちRRC_INACTIVEのままでネットワークにあるUEに関して記憶された詳細の識別子として使用される。
上記は主に5Gコアネットワークに接続された新無線(NR)、すなわち5Gシステムに関する説明であったが、LTEが5Gシステムに接続するときの状況に等しく適用可能である。したがって、LTE無線を無線ネットワークで実行することも可能であるが、エボルブドパケットコア(EPC)システムではなく、たとえばAMFに向かうN2インターフェースを有する上記によるアーキテクチャを含む、システムに接続する。
かかる状況では、NRに関して上述したのと同じ詳細を有する、RRC_INACTIVEも規定される。
次に、RRC要求又はRRC接続要求プロシージャについてさらに詳細に見ていく。LTEでは、RRC接続要求と呼ばれる。NRでは、RRC要求と呼ばれる。これらの用語は交換可能に使用されてもよく、これらのメッセージはどのアクセスが要求されているかを指定してもよい。指定されない場合、上記に規定したようなものとなる。上記のRRC状態図によって示されるように、このプロシージャは、UEがRRC_IDLEのときに行われる。
RRC_IDLEでは、UEがコアネットワークに登録する前に、シグナリング接続を要求するRRC要求を送出する必要がある。
一般的に、ネットワークに対する要求は、図4A及び4Bに示されるように、許可されるか又は拒否される可能性がある。
図4Aは、成功するプロシージャを示している。図4Aの第1のメッセージであるRRC要求メッセージは、3番目のメッセージなので、一般にmsg3(メッセージ3の略)とも呼ばれる(msg3を送出するのにリソースを要求するもの(msg1)、及びかかるリソースに対するグラントを受信するもの(msg2)の、RRCを有さない2つのメッセージがある)。続いて、一般に、RRCセットアップはmsg4と呼ばれ、RRCセットアップ完了はmsg5と呼ばれる。msg3~5はまた、たとえば再開プロシージャなど、他のプロシージャでも、UEとネットワークとの間の相互作用を示すのに使用されることに留意されたい。したがって、msg3及びmsg4~msg5は、単に特定の順序でメッセージを指すこともある、より汎用的な用語である。
この例のプロシージャの目的は、RRC接続を確立することである。RRC接続の確立にはSRB1(シグナリング無線ベアラ1)の確立が関与する。プロシージャは、初期NAS専用情報/メッセージをUEからネットワークに転送するのにも使用される。
ネットワークは次のようにプロシージャを適用してもよい。
・RRC接続を確立するとき、
-SRB1を確立する。
・UEが再開し、ネットワークがUEコンテキストを検索又は検証できないとき。これは、その場合、RRC(接続)要求(略して、RRC要求)ではなくRRC再開要求によって開始される。
UEは、UEがRRC_IDLEにある間に上位レイヤがRRC接続の確立を要求すると、プロシージャを開始する。
プロシージャを開始する際、UEは、中でも特に、タイマーを開始させ、RRC要求メッセージの送信を開始するものとする。
UEは、RRCメッセージの内容を次のように設定するものとする。
1> ue-Identityを次のように設定する
2> 上位レイヤが第5世代システム一時的移動加入者識別情報(5G-S-TMSI)を提供する場合
3> ue-Identityを上位レイヤから受信した値に設定する
2> 或いは、
3> 特定の範囲の乱数値を取り出す
UEが現在のセルの追跡エリアに登録されている場合、上位レイヤが5G-S-TMSIを提供する。
1> 上位レイヤから受信された情報に従ってestablishmentCauseを設定する。
UEは、RRC要求メッセージを送信のために下位レイヤに対して提示するものとする。
当然ながら、識別子以外にも考慮する態様はあるが、本開示の目的のため、いくつかのステップを省略する。
ネットワークノードによる受信及び許可に成功した場合、UEはRRCセットアップメッセージ(msg4)を受信する。セットアップメッセージに応答して、msg5(完了メッセージ)を送出するものとする。このメッセージで、UEはネットワークに対するNASメッセージを含んでもよい。
RRC要求メッセージの形式及び内容は、LTE及びNRの両方で類似している。
RRC要求メッセージのメッセージサイズは、NR及びLTEの両方で限定される。特に、LTEの場合、すでに指定されている以上の情報を収めることは不可能であり、したがって、形式の変更は不可能であろう。したがって、より多くのビットを要する、RRC要求における情報量を変更するさらなる提案は困難である。これにより、LTEが5GCに接続されたときの特定の問題が生じることがあるが、それはこの組合せが、LTEエアインターフェースとNRで提供される新しい情報を追加する必要性との両方によって制約されることがあるためである。NRにおけるRRC要求メッセージは新しく、現在のところはLTEのような制約を受けていない。
取り上げられている1つの特定の態様は、登録されるとネットワーク上位レイヤ(非アクセス階層)によってUEに割り当てられる5G-S-TMSIコード長さの拡張である。
LTEの初期のリリースでは、LTEがEPCのみに接続されたとき、IDは代わりに40ビット長のS-TMSIであり、これはUEが登録された後のRRC接続要求メッセージに含まれた。
この40ビットの制約を有するLTEでは、それ以上に長い識別子フィールドを要求メッセージに含めることは困難となる。
これにより、5GCに接続されるときにLTEのRRC接続要求プロシージャに含めることが必要になる5G-S-TMSIが、たとえば48ビットに拡張された場合に問題がもたらされる。
現在、特定の課題が存在している。上述したように、特に、LTEのビット制約msg3/RRC接続要求メッセージにマッピングされる場合、5G-S-TMSIなど、拡張された長さの一時的デバイス識別子を使用することの問題がある。たとえば、LTEでは、含まれる識別子は40ビットであり、それよりも長いものはRRC接続要求を含むメッセージ3には収まらない。
本開示の特定の態様及びそれらの実施形態は、上述の問題又は他の課題に対する解決策を提供することができる。たとえば、特定の実施形態は、40ビットよりも長い拡張された5G-S-TMSIのシグナリングに関する解決策を提供する。本明細書に開示される課題の1つ又は複数に対処する、様々な実施形態が本明細書で提案される。一例として、特定の実施形態では、(5G-S-TMSI識別子全体を完全にmsg3に含める代わりに)5G-S-TMSIの一部のみがmsg3に含まれる。5G-S-TMSI識別子の残りは、msg3には空きがないことがあるので、代わりにmsg5に含まれてもよい。本開示は、上位レイヤによって割り当てられ、上位レイヤにとって重要であるが、メッセージ5の受信後までの上位レイヤに向かう通信では使用されない、識別子を認識する。これを5G-S-TMSIが使用されるRRC要求プロシージャに変換すると、RRC要求完了メッセージの受信後まで上位レイヤに向かう実際の識別子は不要であり、したがって、本明細書に開示されるように、msg3に収まらないものの一部は代わりにメッセージ5に収められてもよい。他の特定の解決策が、特定の例証及び説明を参照して例示的実施形態に関して本明細書に記載されることがある。
一実施形態によれば、方法がワイヤレスデバイスによって実施される。方法は、ネットワークノードに対して、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするようにネットワークノードに要求する要求メッセージを送信することを含む。方法はさらに、ネットワークノードから、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするグラントメッセージを受信することを含む。方法はさらに、グラントメッセージの内容に少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスデバイスの一時的デバイス識別子の長さが、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる限界を超えているか否かを判定することを含む。一時的デバイス識別子が限界を超えていない場合、方法は、一時的デバイス識別子を含む第1のメッセージをネットワークノードに送信することを含む。一時的デバイス識別子が限界を超えている場合、方法は、一時的デバイス識別子の第1の部分を含む第1のメッセージをネットワークノードに送信することを含む。また、方法は、一時的デバイス識別子の第2の部分を含む第2のメッセージをネットワークノードに送信することを含む。
別の実施形態によれば、ワイヤレスデバイスは、メモリと処理回路とを備える。メモリは命令を記憶するように設定される。処理回路は命令を実行するように設定される。ワイヤレスデバイスは、ネットワークノードに対して、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするようにネットワークノードに要求する要求メッセージを送信するように設定される。ワイヤレスデバイスは、ネットワークノードから、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするグラントメッセージを受信する。ワイヤレスデバイスはさらに、グラントメッセージの内容に少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスデバイスの一時的デバイス識別子の長さが、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる限界を超えているか否かを判定する。一時的デバイス識別子が限界を超えていない場合、ワイヤレスデバイスは、一時的デバイス識別子を含む第1のメッセージをネットワークノードに送信する。一時的デバイス識別子が限界を超えている場合、ワイヤレスデバイスは、一時的デバイス識別子の第1の部分を含む第1のメッセージをネットワークノードに送信する。ワイヤレスデバイスはまた、一時的デバイス識別子の第2の部分を含む第2のメッセージをネットワークノードに送信する。
さらに別の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、ネットワークノードに対して、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするようにネットワークノードに要求する要求メッセージを送信するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードはさらに、ネットワークノードから、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするグラントメッセージを受信するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードはさらに、グラントメッセージの内容に少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスデバイスの一時的デバイス識別子の長さが、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる限界を超えているか否かを判定するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードはさらに、一時的デバイス識別子が限界を超えていない場合、一時的デバイス識別子を含む第1のメッセージをネットワークノードに送信するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードはさらに、一時的デバイス識別子が限界を超えている場合、一時的デバイス識別子の第1の部分を含む第1のメッセージをネットワークノードに送信し、一時的デバイス識別子の第2の部分を含む第2のメッセージをネットワークノードに送信するためのプログラムコードを含む。
方法/ワイヤレスデバイス/コンピュータプログラム製品はさらに、以下の特徴の1つを含むか、どれも含まないか、又は複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、第1のメッセージは無線リソース制御(RRC)セットアップ要求を含む。
特定の実施形態では、第2のメッセージはRRCセットアップ完了メッセージを含む。
特定の実施形態では、第2のメッセージは、RRCセットアップメッセージをネットワークノードから受信したことに応答して送信される。
特定の実施形態では、第1のメッセージ及び第2のメッセージを送信する前に、方法/ワイヤレスデバイス/コンピュータプログラム製品は、一時的デバイス識別子を第1の部分及び第2の部分に分割する。
特定の実施形態では、一時的デバイス識別子を第1の部分及び第2の部分に分割することは、一時的デバイス識別子の長さが限界を超えているとの判定に基づく。
特定の実施形態では、方法/ワイヤレスデバイス/コンピュータプログラム製品は、ネットワークノードから受信する情報に少なくとも部分的に基づいて、一時的デバイス識別子のどの部分を第2のメッセージに含めるかを判定する。
特定の実施形態では、一時的デバイス識別子は5G-S-TMSIである。
一実施形態によれば、方法がワイヤレスデバイスによって実施される。方法は、5G-S-TMSIの第1の部分を含む第1のメッセージをネットワークノードに送信することを含む。方法はさらに、5G-S-TMSIの第2の部分を含む第2のメッセージをネットワークノードに送信することを含む。
別の実施形態によれば、ワイヤレスデバイスは、メモリと処理回路とを備える。メモリは命令を記憶するように設定される。処理回路は命令を実行するように設定される。ワイヤレスデバイスは、5G-S-TMSIの第1の部分を含む第1のメッセージをネットワークノードに送信するように設定される。ワイヤレスデバイスはさらに、5G-S-TMSIの第2の部分を含む第2のメッセージをネットワークノードに送信するように設定される。
さらに別の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、5G-S-TMSIの第1の部分を含む第1のメッセージをネットワークノードに送信するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードはさらに、5G-S-TMSIの第2の部分を含む第2のメッセージをネットワークノードに送信するためのプログラムコードを含む。
方法/ワイヤレスデバイス/コンピュータプログラム製品はさらに、以下の特徴の1つを含むか、どれも含まないか、又は複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、第1のメッセージはRRC要求を含む。
特定の実施形態では、第2のメッセージはRRCセットアップ完了メッセージを含む。
特定の実施形態では、第2のメッセージは、RRCセットアップメッセージをネットワークノードから受信したことに応答して送信される。
特定の実施形態では、第1のメッセージ及び第2のメッセージを送信する前に、方法/ワイヤレスデバイス/コンピュータプログラム製品は、ネットワークノードに対して、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするようにネットワークノードに要求する要求メッセージを送信する。方法/ワイヤレスデバイス/コンピュータプログラム製品は、ネットワークノードから、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするグラントメッセージを受信する。
特定の実施形態では、第1のメッセージ及び第2のメッセージを送信する前に、方法/ワイヤレスデバイス/コンピュータプログラム製品は、5G-S-TMSIを第1の部分及び第2の部分に分割する。
特定の実施形態では、5G-S-TMSIを第1の部分及び第2の部分に分割することは、5G-S-TMSIの長さが、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる限界を超えているとの判定に基づく。
特定の実施形態では、方法/ワイヤレスデバイス/コンピュータプログラム製品は、ネットワークノードから受信する情報に少なくとも部分的に基づいて、5G-S-TMSIのどの部分を第2のメッセージに含めるかを判定する。
特定の実施形態によれば、方法がネットワークノードによって実施される。方法は、5G-S-TMSIの第1の部分を含む第1のメッセージをワイヤレスデバイスから受信することを含む。方法はさらに、5G-S-TMSIの第2の部分を含む第2のメッセージをワイヤレスデバイスから受信することを含む。方法はさらに、ワイヤレスデバイスから受信した5G-S-TMSIの第1の部分及び5G-S-TMSIの第2の部分を再アセンブルすることによって、5G-S-TMSIを取得することを含む。
別の実施形態によれば、ネットワークノードは、メモリと処理回路とを備える。メモリは命令を記憶するように設定される。処理回路は命令を実行するように設定される。ネットワークノードは、5G-S-TMSIの第1の部分を含む第1のメッセージをワイヤレスデバイスから受信するように設定される。ネットワークノードはさらに、5G-S-TMSIの第2の部分を含む第2のメッセージをワイヤレスデバイスから受信するように設定される。ネットワークノードはさらに、ワイヤレスデバイスから受信した5G-S-TMSIの第1の部分及び5G-S-TMSIの第2の部分を再アセンブルすることによって、5G-S-TMSIを取得するように設定される。
さらに別の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、5G-S-TMSIの第1の部分を含む第1のメッセージをワイヤレスデバイスから受信するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードはさらに、5G-S-TMSIの第2の部分を含む第2のメッセージをワイヤレスデバイスから受信するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードはさらに、ワイヤレスデバイスから受信した5G-S-TMSIの第1の部分及び5G-S-TMSIの第2の部分を再アセンブルすることによって、5G-S-TMSIを取得するためのプログラムコードを含む。
方法/ネットワークノード/コンピュータプログラム製品はさらに、以下の特徴の1つを含むか、どれも含まないか、又は複数を含んでもよい。
特定の実施形態では、取得した5G-S-TMSIのサイズは、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる限界を超えている。
特定の実施形態では、第1のメッセージは無線リソース制御(RRC)要求を含む。
特定の実施形態では、第2のメッセージはRRCセットアップ完了メッセージを含む。
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラム製品は、第1のメッセージの受信に応答して、RRCセットアップメッセージをワイヤレスデバイスに送信する。
特定の実施形態では、第1のメッセージ及び第2のメッセージを受信する前に、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラム製品は、ワイヤレスデバイスから、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするようにネットワークノードに要求する要求メッセージを受信する。方法/ネットワークノード/コンピュータプログラム製品は、ワイヤレスデバイスに、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするグラントメッセージを送信する。
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラム製品は、ワイヤレスデバイスに、5G-S-TMSIのどのビットを第1の部分又は第2の部分に含めるかを示す情報を送信する。
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラム製品は、ワイヤレスデバイスに、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる5G-S-TMSIの第1の部分の長さを示すインジケータを送信する。
特定の実施形態では、方法/ネットワークノード/コンピュータプログラム製品は、5G-S-TMSIを使用して、後続のメッセージでワイヤレスデバイスを識別する。
本開示の特定の実施形態は、1つ又は複数の技術的利点を提供することができる。たとえば、特定の実施形態によって、ワイヤレスデバイスが、5G-S-TMSIの第1の部分を第1のメッセージ(たとえば、msg3)で、5G-S-TMSIの第2の部分を第2のメッセージ(たとえば、msg5又はその後の送信)で送信することが可能になる。これにより、ワイヤレスデバイスが、識別子の一部分を先のメッセージで送信しながら、より長い5G-S-TMSIを使用してワイヤレスデバイスを識別することができるようになり得る。別の例として、特定の実施形態は、識別子のサイズに基づいて、1つのメッセージで、又は2つのメッセージに分割して、識別子を適応的に送出するワイヤレスデバイスを提供する(たとえば、識別子が、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる限界を超えている場合、第1のメッセージ及び第2のメッセージに分割してもよい)。さらに別の例として、ネットワークノードは、識別子の2つの部分を受信し、識別子の部分を再アセンブルすることによって完全な識別子を取得してもよい。このように、ワイヤレスデバイス及びネットワークノードは、上述の様々な問題の1つ又は複数に対処する、新無線に有用なより長い長さの識別子を実現してもよい。
特定の実施形態は、上記に列挙した利点を1つも有さないか、そのいくつか、又はすべてを有してもよい。他の利点は当業者には容易に明白となり得る。
開示される実施形態並びにそれらの特徴及び利点をさらに完全に理解するため、以下、添付図面と併せて以下の説明を参照する。
ここで、本明細書で意図された実施形態のうちのいくつかを、添付の図面を参照して、より完全に説明する。しかしながら、他の実施形態が、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれ、開示される主題は、本明細書に記載の実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、これらの実施形態は、当業者に本主題の範囲を伝えるための例として提供される。追加の情報が、付表において提供される文献に見出されることもある。
図5は、ng-eNB及びgNBという2つのノードがそれぞれサーブする、第1のセル及び第2のセルという2つの異なるセルを示している。両方のノードが5GC-5Gシステムに接続されてもよい。ng-eNBノードはLTEエアインターフェースを通してアクセスを提供してもよく、gNBノードはNRエアインターフェースを通してアクセスを提供してもよい。第1のセル及び第2のセルで使用される無線スペクトルは同じであっても又は異なってもよい。さらに、スペクトル帯は同じであっても又は異なってもよい。たとえば、第1のセルは、2GHzスペクトルレジームの帯域を利用してもよく、第2のセルは、3.5、5、6、28、60GHz帯など、他の帯域のスペクトルを通してアクセスを提供してもよい。
ワイヤレスデバイス(UE)は、図5では、第1のセルから第2のセルへと移動するものとして示されている。UEがどの状態であるかに応じて、UEが第1のセルに入ったときに異なることが起こる。本開示は、UEに5G-S-TMSIが割り当てられるときの特定の状態について記載する。
gNBを介したアクセス(NR)又はng-eNBを介したアクセス(LTE)のどちらによってかに関わらず、UEが最初のRRC接続要求の実施に成功しており、5Gシステムに登録するように管理されているとき、5G-S-TMSIが割り当てられる。
この5G-S-TMSIは、ネットワークと通信するときにUEを識別するのに使用されることが意図される。
特定の実施形態では、ng-eNBを通してアクセスする場合に可能なのは40ビットの識別子のみである。UEに割り当てられた5G-S-TMSIが40ビットよりも大きい場合、UEは、特定の実施形態によれば、以下のことを行ってもよい。
UEは、ng-eNBにアクセスする初期メッセージにおける5G-S-TMSIの部分を含んでもよく、RRC接続要求メッセージはUEからng-eNBに送出される。たとえば、RRC接続要求は、識別子に対して許容されるビット数の限界と同じ40ビットの識別子を含んでもよい。いくつかの実施形態では、正確なビット数はビット数の限界よりも少なくてもよい。いくつかの実施形態では、含まれる正確なビットはUEとネットワークノードとの間で合意されてもよく、又は5G-S-TMSIの分割が特定の方法を使用して、たとえば、最上位ビット若しくは最下位ビットをmsg3に含めることによって、行われることが標準化されてもよい。
UEは次に、メッセージ4でセットアップメッセージを受信した後にUEからネットワークに送信される、後続のメッセージ5に残りのビットを含めてもよい。
図6は、ユーザ機器によるプロシージャの一例を示している。ステップS610で、識別子(この例では、5G-S-TMSI)が限界よりも大きいかどうか、たとえば5GCに接続されたLTEにおいて、RRC接続要求メッセージを送出する前にUEでチェックが行われる。5G-S-TMSIが限界よりも大きい場合、より小さい部分に分割しなければならない(S620)。たとえば、5G-S-TMSIは2つの部分に分割されてもよい。次のステップで、UEは、1つはmsg3で、1つはmsg5で、2つの部分を送信する(S625)。いくつかの実施形態では、msg3は要求メッセージ(たとえば、RRC接続要求)に対応してもよく、msg5は完了メッセージ(たとえば、RRCセットアップ完了)に対応してもよい。ステップ610で、識別子(たとえば、5G-S-TMSI)が限界よりも大きくないと判定された場合、方法はステップ630に進み、完全な識別子がmsg3で送信される。
分割された識別子の場合、これに関する指示もmsg5に挿入されてもよい(選択肢がある場合)。或いは、要求メッセージが、分割された識別子であることの指示を含んでもよい。
ネットワークノードにおいて、5G-S-TMSIは再アセンブルされてもよく、特定のUEからの通信を識別するのに、ネットワークに対する通信に用いられ/含まれてもよい。
本開示の別の態様によれば、図7に示されるように、UEは代わりに、RRC接続要求、セットアップ、及び完了のプロシージャを実施するとき、ネットワークによってメッセージ5に、上位レイヤから受信した完全な識別子を含めることを選択してもよい。
本開示の別の実施形態によれば、5G-S-TMSIのサイズが大きすぎると判定された場合(S710)、完全な5G-S-TMSIは、メッセージ3の代わりにメッセージ5に含まれてもよい。かかる状況では、識別子をメッセージ4で返して、適正なUEとのハンドシェークが確実に行われるようにする目的で、別の識別子をメッセージ3に含めることが必要である。この他の識別子は、5G-S-TMSIの登録及び受信の前に、乱数値に指定される(S720)。本開示の一態様は、したがって、UEが登録されておらず5G-S-TMSIを受信していないときだけでなく、すでに5G-S-TMSIを有している状況でも、乱数値の方策を使用するものである。したがって、特定の実施形態では、乱数値がmsg3で送信され(S720)、完全な識別子がmsg5で送信され(S725)てもよい。他の方法と同様に、S710で識別子のサイズが限界よりも小さい場合、完全な識別子がmsg3で送信されてもよい(S730)。
図6~7に示されるように、特定の実施形態によって、特定のメッセージで識別子を送出するというビット制約がある場合であっても、UEが大きい上位レイヤ識別子を管理することが可能になる(たとえば、LTEのRRC接続要求メッセージのようなビット制約メッセージ3が、大きい上位レイヤ識別子を管理することができる)。したがって、特定の実施形態の技術的利点によって、5GS及び5Gコアネットワークに接続されたNR及びLTEの両方が、たとえば48ビットの、より長い5G-S-TMSIを管理することが可能になる。
本明細書に記載の主題は、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図8に示された例示的ワイヤレスネットワークなど、ワイヤレスネットワークに関連して説明される。簡単にするために、図8のワイヤレスネットワークは、ネットワーク106、ネットワークノード160及び160b、並びにWD110、110b、及び110cのみを示す。実際には、ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスデバイス間の通信或いはワイヤレスデバイスと固定電話、サービスプロバイダ、又は任意の他のネットワークノード若しくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の付加的要素をさらに含み得る。図示された構成要素について、ネットワークノード160及びワイヤレスデバイス(WD)110は、さらに詳しく描かれている。ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスネットワークによって又はこれを介して提供されるサービスへのワイヤレスデバイスのアクセス及び/又はそのようなサービスのワイヤレスデバイスの使用を円滑にするために、通信及び他のタイプのサービスを1つ又は複数のワイヤレスデバイスに提供し得る。
ワイヤレスネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラ、及び/又は無線ネットワーク又は他の類似のタイプのシステムを備える、及び/又はそれらとインターフェースすることができる。一部の実施形態では、ワイヤレスネットワークは、特定の標準又は他のタイプの予め規定されたルール又はプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、ワイヤレスネットワークの特定の実施形態は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM:Global System for Mobile Communications)、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)及び/又は他の適切な2G、3G、4G、又は5G標準などの通信標準、IEEE802.11標準などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)標準、並びに/或いは、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ブルートゥース、Z-Wave及び/又はZigBee標準などの任意の他の適切なワイヤレス通信標準を実装し得る。
ネットワーク106は、1つ又は複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤードネットワーク、ワイヤレスネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、及び、デバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
ネットワークノード160及びWD110は、さらに詳しく後述される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、ワイヤレスネットワークにおいてワイヤレス接続を提供することなど、ネットワークノード及び/又はワイヤレスデバイス機能性を提供するために連携する。異なる実施形態において、ワイヤレスネットワークは、任意の数のワイヤード又はワイヤレスネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、ワイヤレスデバイス、リレー局、並びに/或いは、ワイヤード接続又はワイヤレス接続のいずれを介してでもデータ及び/又は信号の通信を円滑にする又はこれに参加する任意の他の構成要素又はシステムを備え得る。
本明細書では、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイスへのワイヤレスアクセスを可能にする及び/又は提供するためにワイヤレスデバイスと及び/又はワイヤレスネットワーク内の他のネットワークノード又は機器と直接的又は間接的に通信する並びに/或いはワイヤレスネットワークにおいて他の機能(たとえば、管理)を実行する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)及びNR NodeB(gNB))を含むが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(又は、つまり、それらの送信電力レベル)に基づいて分類することができ、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、又はマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーノード又はリレーを制御するリレードナーノードでもよい。ネットワークノードはまた、集中型デジタルユニット及び/又はリモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)と時に称される、などの分散型無線基地局の1つ又は複数の(又はすべての)部分を含み得る。そのようなリモート無線ユニットは、アンテナ統合無線のようにアンテナと統合されても統合されなくてもよい。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)内のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR:multi-standard radio)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC:radio network controller)又は基地局コントローラ(BSC:base station controller)などのネットワークコントローラ、基地局トランシーバ(BTS:base transceiver station)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャストコーディネーションエンティティ(MCE:multi-cell/multicast coordination entity)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、ポジショニングノード(たとえば、E-SMLC)、及び/又はMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、さらに詳しく後述するような仮想ネットワークノードでもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、ワイヤレスネットワークへのアクセスをワイヤレスデバイスに可能にする及び/又は提供するための或いはワイヤレスネットワークにアクセスしたワイヤレスデバイスに何らかのサービスを提供するための能力を有する、そのように設定された、配置された、及び/又は動作可能な任意の適切なデバイス(又はデバイスのグループ)を表し得る。
図8において、ネットワークノード160は、処理回路170、デバイス可読媒体180、インターフェース190、補助機器184、電源186、電力回路187、及びアンテナ162を含む。図8の例示的ワイヤレスネットワークに示されたネットワークノード160は、ハードウェア構成要素の図示された組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せを有するネットワークノードを備え得る。タスク、特徴、機能及び本明細書で開示される方法を実行するために必要とされるハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組合せをネットワークノードは備えることが、理解されよう。さらに、ネットワークノード160の構成要素は、より大きなボックス内に位置する又は複数のボックス内にネストされた単一ボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブ並びに複数のRAMモジュールを備え得る)。
同様に、ネットワークノード160は、独自のそれぞれの構成要素をそれぞれが有し得る複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、NodeB構成要素及びRNC構成要素、又はBTS構成要素及びBSC構成要素など)で構成され得る。ネットワークノード160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS及びBSC構成要素)を備えるある種のシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つ又は複数は、いくつかのネットワークノードの間で共用され得る。たとえば、単一RNCは、複数のNodeBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各固有のNodeB及びRNCペアは、場合によっては、単一の別個のネットワークノードと考えられ得る。一部の実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は、二重にされ得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ162がRATによって共用され得る)。ネットワークノード160はまた、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、又はブルートゥースワイヤレス技術など、ネットワークノード160に統合された異なるワイヤレス技術のための様々な図示された構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、ネットワークノード160内の同じ又は異なるチップ又はチップのセット及び他の構成要素内に統合され得る。
処理回路170は、ネットワークノードによって提供されているものとして本明細書に記載された任意の判定、計算又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定される。処理回路170によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することによって、処理回路170によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
処理回路170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体180などの他のネットワークノード160構成要素と併せて、ネットワークノード160機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。たとえば、処理回路170は、デバイス可読媒体180に又は処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴、機能、又は利益のいずれかの提供を含み得る。一部の実施形態では、処理回路170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
一部の実施形態では、処理回路170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路172及びベースバンド処理回路174のうちの1つ又は複数を含み得る。一部の実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路172及びベースバンド処理回路174は、別個のチップ(又はチップのセット)、ボード、又は、無線ユニット及びデジタルユニットなどのユニット上でもよい。代替実施形態において、RFトランシーバ回路172及びベースバンド処理回路174の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット、ボード、又はユニット上でもよい。
ある種の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB又は他のそのようなネットワークデバイスによって提供されているものとしての本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、デバイス可読媒体180又は処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行する処理回路170によって実行され得る。代替実施形態において、機能性のうちの一部又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれにおいてでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路170は、記載された機能を実行するように設定することができる。そのような機能によってもたらされる利益は、単独で処理回路170に又はネットワークノード160の他の構成要素に制限されないが、ネットワークノード160全体によって、並びに/或いは一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって享受される。
デバイス可読媒体180は、処理回路170によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する永続記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートに搭載されたメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)又はデジタル多用途ディスク(DVD))、及び/又は任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含むがこれらに限定されない、任意の形の揮発性又は不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。デバイス可読媒体180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション、及び/又は処理回路170によって実行することができる及びネットワークノード160によって使用することができる他の命令を含む、任意の適切な命令、データ又は情報を記憶し得る。デバイス可読媒体180は、処理回路170によって行われる任意の計算及び/又はインターフェース190を介して受信される任意のデータを記憶するために使用され得る。一部の実施形態では、処理回路170及びデバイス可読媒体180は、統合されると考えられ得る。
インターフェース190は、ネットワークノード160、ネットワーク106、及び/又はWD110の間のシグナリング及び/又はデータのワイヤード又はワイヤレス通信において使用される。図示されているように、インターフェース190は、たとえば、ワイヤード接続を介してネットワーク106に及びネットワーク106から、データを送信及び受信するために、ポート/端末194を備える。インターフェース190はまた、アンテナ162に連結され得る又はある種の実施形態においてアンテナ162の一部であることがある、無線フロントエンド回路192を含む。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198及び増幅器196を備える。無線フロントエンド回路192は、アンテナ162及び処理回路170に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ162と処理回路170との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路192は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198及び/又は増幅器196の組合せを使用する適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ162は、次いで無線フロントエンド回路192によってデジタルデータに変換される無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路170に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
ある種の代替実施形態において、ネットワークノード160は、別個の無線フロントエンド回路192を含まないことがあり、代わりに、処理回路170が、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路192なしにアンテナ162に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、すべての又は一部のRFトランシーバ回路172は、インターフェース190の一部と考えられ得る。さらに他の実施形態において、インターフェース190は、1つ又は複数のポート又は端末194、無線フロントエンド回路192、並びにRFトランシーバ回路172、無線ユニット(図示せず)の一部としての、を含み得、そして、インターフェース190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路174と通信し得る。
アンテナ162は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された、1つ又は複数のアンテナ、又はアンテナアレイを含み得る。アンテナ162は、無線フロントエンド回路190に結合され得、ワイヤレスにデータ及び/又は信号を送信及び受信する能力を有する任意のタイプのアンテナでもよい。一部の実施形態では、アンテナ162は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で、無線信号を送信/受信するように動作可能な1つ又は複数の全方向性の、セクタ又はパネルアンテナを備え得る。全方向性アンテナは、任意の方向において無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、そして、パネルアンテナは、相対的に直線で無線信号を送信/受信するために使用されるサイトアンテナのラインでもよい。場合によっては、複数のアンテナの使用は、MIMOと称され得る。ある種の実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してネットワークノード160に接続可能になり得る。
アンテナ162、インターフェース190、及び/又は処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の受信動作及び/又はある種の取得動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ162、インターフェース190、及び/又は処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
電力回路187は、電力管理回路を備え得る、又はこれに連結され得、本明細書に記載の機能性を実行するための電力をネットワークノード160の構成要素に供給するように設定される。電力回路187は、電源186から電力を受信し得る。電源186及び/又は電力回路187は、それぞれの構成要素に適した形でネットワークノード160の様々な構成要素に電力を提供する(たとえば、それぞれの構成要素のために必要とされる電圧及び電流レベルで)ように設定され得る。電源186は、電力回路187及び/又はネットワークノード160に含まれても、これらの外部でもよい。たとえば、ネットワークノード160は、電気ケーブルなどの入力回路又はインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能になり得、それにより、外部電源が電力回路187に電力を供給する。さらなる例として、電源186は、電力回路187に接続された又はこれに統合された、バッテリ又はバッテリパックの形で電力のソースを備え得る。バッテリは、外部電源が切れた場合に非常用電源を提供し得る。光電池デバイスなどの他のタイプの電源もまた使用され得る。
ネットワークノード160の代替実施形態は、本明細書に記載の機能性及び/又は本明細書に記載の主題をサポートするために必要な任意の機能性のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のある種の態様を提供する責任を負い得る図8に示されたものを超える追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード160は、ネットワークノード160への情報の入力を可能にするために、及びネットワークノード160からの情報の出力を可能にするために、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ネットワークノード160のための診断、メンテナンス、修理、及び他の管理機能をユーザが実行することを可能にし得る。
本明細書では、ワイヤレスデバイス(WD)は、ネットワークノード及び/又は他のワイヤレスデバイスとワイヤレスに通信する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能なデバイスを指す。特に断りのない限り、WDという用語は、ユーザ機器(UE)と同義で本明細書において使用され得る。ワイヤレスに通信することは、電磁波、無線波、赤外線波、及び/又は電波を介して情報を伝えるのに適した他のタイプの信号を使用してワイヤレス信号を送信/受信することを含み得る。一部の実施形態では、WDは、直接の人間の相互作用なしに情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部又は外部イベントによってトリガされたとき、又はネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、スマートフォン、携帯電話、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲーム機又はデバイス、音楽記憶デバイス、再生装置、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、モバイル局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)。車両搭載ワイヤレス端末デバイスなどを含むが、これらに限定されない。WDは、たとえば、サイドリンク通信、車両対車両(V2V:vehicle-to-vehicle)、車両対インフラストラクチャ(V2I:vehicle-to-infrastructure)、車両対あらゆる物(V2X:vehicle-to-everything)の3GPP標準を実装することによって、デバイス対デバイス(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと称され得る。さらに別の特定の例として、IoT(Internet of Things)シナリオにおいて、WDは、モニタリング及び/又は測定を実行する及びそのようなモニタリング及び/又は測定の結果を別のWD及び/又はネットワークノードに送信するマシン又は他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、3GPPコンテキストではMTCデバイスと称され得るマシン対マシン(M2M)デバイスでもよい。1つの特定の例として、WDは、3GPP NB-IoT(narrow band internet of things)標準を実装するUEでもよい。そのようなマシン又はデバイスの具体的な例は、センサ、電力メータなどの計測デバイス、産業マシン、又は家庭用若しくは個人用器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、パーソナルウェアラブル(たとえば、腕時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオにおいて、WDは、その動作状況の監視及び/又は報告或いはその動作に関連する他の機能の能力を有する車両又は他の機器を表し得る。前述のようなWDは、ワイヤレス接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスはワイヤレス端末と称され得る。さらに、前述のようなWDは、モバイルでもよく、その場合、それはモバイルデバイス又はモバイル端末とも称され得る。
図示されているように、ワイヤレスデバイス110は、アンテナ111、インターフェース114、処理回路120、デバイス可読媒体130、ユーザインターフェース機器132、補助機器134、電源136及び電力回路137を含む。WD110は、たとえば、少し例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、又はブルートゥースワイヤレス技術など、WD110によってサポートされる異なるワイヤレス技術のための、図示された構成要素のうちの1つ又は複数の構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、WD110内の他の構成要素と同じ又は異なるチップ又はチップのセットに統合され得る。
アンテナ111は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された1つ又は複数のアンテナ又はアンテナアレイを含み得、インターフェース114に接続される。ある種の代替実施形態において、アンテナ111は、WD110とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してWD110に接続可能になり得る。アンテナ111、インターフェース114、及び/又は処理回路120は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載されている任意の受信又は送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ネットワークノード及び/又は別のWDから受信され得る。一部の実施形態では、無線フロントエンド回路及び/又はアンテナ111は、インターフェースと考えられ得る。
図示されているように、インターフェース114は、無線フロントエンド回路112及びアンテナ111を備える。無線フロントエンド回路112は、1つ又は複数のフィルタ118及び増幅器116を備える。無線フロントエンド回路114は、アンテナ111及び処理回路120に接続され、アンテナ111と処理回路120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111に連結され得る、又はアンテナ111の一部でもよい。一部の実施形態では、WD110は、別個の無線フロントエンド回路112を含まないことがあり、そうではなくて、処理回路120は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ111に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、RFトランシーバ回路122の一部又はすべては、インターフェース114の一部と考えられ得る。無線フロントエンド回路112は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路112は、フィルタ118及び/又は増幅器116の組合せを使用して適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ111を介して送信され得る。同様に、データを受信しているとき、アンテナ111は、次いで無線フロントエンド回路112によってデジタルデータに変換される、無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路120に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
処理回路120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体130などの他のWD110構成要素と連動して、WD110機能性を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴又は利益のいずれかの提供を含み得る。たとえば、処理回路120は、本明細書で開示される機能性を提供するために、デバイス可読媒体130に又は処理回路120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
図示されているように、処理回路120は、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、及びアプリケーション処理回路126のうちの1つ又は複数を含む。他の実施形態において、処理回路は、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。ある種の実施形態では、WD110の処理回路120は、SOCを備え得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、及びアプリケーション処理回路126は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。代替実施形態において、ベースバンド処理回路124及びアプリケーション処理回路126の一部又はすべては、1つのチップ又はチップのセット内に結合され得、RFトランシーバ回路122は、別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。さらに代替実施形態において、RFトランシーバ回路122及びベースバンド処理回路124の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット上にあることがあり、アプリケーション処理回路126は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。さらに他の代替実施形態において、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、及びアプリケーション処理回路126の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット内に結合され得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路122は、インターフェース114の一部でもよい。RFトランシーバ回路122は、処理回路120のRF信号を調整し得る。
ある種の実施形態では、WDによって実行されるものとして本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、ある種の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であることがある、デバイス可読媒体130に記憶された命令を実行する処理回路120によって提供され得る。代替実施形態において、機能性の一部の又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路120は、記載された機能性を実行するように設定することができる。そのような機能性によって提供される利益は、単独で処理回路120に又はWD110の他の構成要素に限定されず、全体としてのWD110によって、及び/又は一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって、享受される。
処理回路120は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の決定、計算、又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定され得る。処理回路120によって実行されるものとしての、これらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をWD110によって記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することにより、処理回路120によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
デバイス可読媒体130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション及び/又は処理回路120によって実行することが可能な他の命令を記憶するように動作可能になり得る。デバイス可読媒体130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は処理回路120によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。一部の実施形態では、処理回路120及びデバイス可読媒体130は、統合されたものとして考えられ得る。
ユーザインターフェース機器132は、人間のユーザがWD110と相互作用することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚などの多数の形態をとり得る。ユーザインターフェース機器132は、ユーザへの出力を生み出すように及びユーザが入力をWD110に提供することを可能にするように動作可能になり得る。相互作用のタイプは、WD110にインストールされたユーザインターフェース機器132のタイプに応じて変化し得る。たとえば、WD110がスマートフォンである場合には、相互作用はタッチスクリーンを介し得、WD110がスマートメータである場合には、相互作用は、使用量(たとえば、使用されたガロン数)を提供するスクリーン又は警報音を提供する(たとえば、煙が検知された場合に)スピーカを介し得る。ユーザインターフェース機器132は、入力インターフェース、デバイス及び回路と、出力インターフェース、デバイス及び回路とを含み得る。ユーザインターフェース機器132は、WD110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路120に接続されて処理回路120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、マイクロフォン、近接若しくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つ又は複数のカメラ、USBポート、又は他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132はまた、WD110からの情報の出力を可能にするように、及び処理回路120がWD110から情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、又は他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132の1つ又は複数の入力及び出力インターフェース、デバイス、及び回路を使用し、WD110は、エンドユーザ及び/又はワイヤレスネットワークと通信することができ、それらが本明細書に記載の機能性から利益を得ることを可能にし得る。
補助機器134は、WDによって一般に実行されないことがあるより多くの特定の機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的で測定を行うための専門のセンサ、ワイヤード通信などの付加的タイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器134の構成要素の包含及びタイプは、実施形態及び/又はシナリオに応じて異なり得る。
一部の実施形態では、電源136は、バッテリ又はバッテリパックの形でもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光電池デバイス又は動力電池など、他のタイプの電源もまた使用され得る。WD110はさらに、本明細書に記載又は示された任意の機能性を実行するために電源136からの電力を必要とするWD110の様々な部分に電源136から電力を届けるための電力回路137を備え得る。ある種の実施形態では、電力回路137は、電力管理回路を備え得る。電力回路137は、付加的に又は別法として外部電源から電力を受信するように動作可能になり得、その場合、WD110は、入力回路又は電気動力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気コンセントなど)に接続可能になり得る。ある種の実施形態では、電力回路137はまた、外部電源から電源136に電力を届けるように動作可能になり得る。これは、たとえば、電源136の充電のためでもよい。電力回路137は、任意のフォーマッティング、変換、又は他の修正を電源136からの電力に実行して、電力を、電力が供給される先のWD110のそれぞれの構成要素に適するようにさせることができる。
図9は、本明細書に記載する様々な態様による、UEの一実施形態を示している。本明細書では、ユーザ機器又はUEは、関連デバイスを所有及び/又は操作する人間ユーザという意味でのユーザを必ずしも有さないことがある。そうではなく、UEは、人間ユーザへの販売、又は人間ユーザによる操作向けに意図されるが、特定の人間ユーザに関連付けられていないことがある、又は最初は特定の人間ユーザに関連付けられていないことがあるデバイスを表し得る(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)。別法として、UEは、エンドユーザへの販売又はエンドユーザによる操作向けに意図されていないが、ユーザの利益に関連し得る又はユーザの利益のために操作され得るデバイスを表し得る(たとえば、スマート電力メータ)。UE2200は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)UE、及び/又は拡張MTC(eMTC:enhanced MTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別された任意のUEでもよい。図9に示されているような、UE200は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、及び/又は5G標準など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された1つ又は複数の通信標準による通信向けに設定されたWDの一例である。前述のように、WD及びUEという用語は、同義で使用され得る。したがって、図9はUEであるが、本明細書で論じられる構成要素は、WDに同等に適用可能であり、逆もまた同様である。
図9では、UE200は、入力/出力インターフェース205、無線周波数(RF)インターフェース209、ネットワーク接続インターフェース211、ランダムアクセスメモリ(RAM)217、読取り専用メモリ(ROM)219、及び記憶媒体221などを含むメモリ215、通信サブシステム231、電源233、及び/又は任意の他の構成要素、或いはその任意の組合せに動作可能なように連結された、処理回路201を含む。記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、アプリケーションプログラム225、及びデータ227を含む。他の実施形態において、記憶媒体221は、他の類似のタイプの情報を含み得る。ある種のUEは、図9に示されたすべての構成要素、又はそれらの構成要素のサブセットのみを使用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEによって異なり得る。さらに、ある種のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信器、受信器などの構成要素の複数のインスタンスを含み得る。
図9では、処理回路201は、コンピュータ命令及びデータを処理するように設定され得る。処理回路201は、1つ又は複数のハードウェア実装された状態マシン(たとえば、離散的なロジック、FPGA、ASICなどにおける)など、メモリ内のマシン可読コンピュータプログラムとして記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の順次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブルロジック、適切なソフトウェアと一緒の、マイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)などの、1つ又は複数の記憶されたプログラム、汎用プロセッサ、或いは前記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路201は、2つの中央処理装置(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に適した形の情報でもよい。
図示された実施形態では、入力/出力インターフェース205は、通信インターフェースを入力デバイス、出力デバイス、或いは、入力及び出力デバイスに提供するように設定され得る。UE200は、入力/出力インターフェース205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、USBポートは、UE200への入力及びUE200からの出力を提供するために使用され得る。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、又はその任意の組合せでもよい。UE200は、ユーザがUE200内に情報をキャプチャすることを可能にするために入力/出力インターフェース205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンサ式又はプレゼンスセンサ式ディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンサ式ディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための容量性又は抵抗性タッチセンサを含み得る。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、又はその任意の組合せでもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、及び光センサでもよい。
図9では、RFインターフェース209は、送信器、受信器、及びアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信インターフェースをネットワーク243aに提供するように設定され得る。ネットワーク243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又はワイヤレスネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つ又は複数の通信プロトコルによる通信ネットワークを介して1つ又は複数の他のデバイスと通信するために使用される受信器及び送信器インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電気など)に適した受信器及び送信器機能性を実装し得る。送信器及び受信器機能は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得、或いは別法として別個に実装され得る。
RAM217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及びデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムの実行中にデータ又はコンピュータ命令の記憶又はキャッシュを行うために処理回路201にバス202を介してインターフェースするように設定され得る。ROM219は、コンピュータ命令又はデータを処理回路201に提供するように設定され得る。たとえば、ROM219は、基本入力及び出力(I/O)、スタートアップ、又は不揮発性メモリに記憶されたキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能のための不変の低レベルシステムコード又はデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピディスク、ハードディスク、取り外し可能カートリッジ、又はフラッシュドライブなどのメモリを含むように設定され得る。1つの例では、記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム225、ウィジェット若しくはガジェットエンジン又は別のアプリケーション、及びデータファイル227を含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200によって使用するために、バラエティ豊かな様々なオペレーティングシステムのいずれか又はオペレーティングシステムの組合せを記憶し得る。
記憶媒体221は、RAID(redundant array of independent disk)、フロッピディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD:high-density digital versatile disc)光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS:holographic digital data storage)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM:mini-dual in-line memory module)、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous dynamic random access memory)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュール若しくは取り外し可能ユーザ識別(SIM/RUIM:subscriber identity module or a removable user identity)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、或いはその任意の組合せなどのいくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200が、一時的又は非一時的メモリ媒体に記憶された、コンピュータで実行可能な命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、或いはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを使用するものなどの製造品は、デバイス可読媒体を備え得る記憶媒体221において有形に実施され得る。
図9において、処理回路201は、通信サブシステム231を使用するネットワーク243bと通信するように設定され得る。ネットワーク243a及びネットワーク243bは、1つ又は複数の同じネットワーク或いは1つ又は複数の異なるネットワークでもよい。通信サブシステム231は、ネットワーク243bと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム231は、IEEE802.2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つ又は複数の通信プロトコルによる無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、又は基地局など、ワイヤレス通信の能力を有する別のデバイスの1つ又は複数のリモートトランシーバと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、それぞれ、RANリンクに適した送信器又は受信器機能性(たとえば、周波数割当てなど)を実装するために送信器233及び/又は受信器235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信器233及び受信器235は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得る、或いは別法として別個に実装され得る。
図示された実施形態において、通信サブシステム231の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの短距離通信、近距離無線通信、位置を判定するためのグローバルポジショニングシステム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、或いはその任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム231は、セルラ通信、Wi-Fi通信、ブルートゥース通信、及びGPS通信を含み得る。ネットワーク243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又はワイヤレスネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、及び/又は近距離無線ネットワークでもよい。電源213は、交流(AC)又は直流(DC)電力をUE200の構成要素に提供するように設定され得る。
本明細書に記載の特徴、利益及び/又は機能は、UE200の構成要素のうちの1つにおいて実装され得る、又はUE200の複数の構成要素を横断して分割され得る。さらに、本明細書に記載の特徴、利益、及び/又は機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの任意の組合せにおいて実装され得る。1つの例では、通信サブシステム231は、本明細書に記載の構成要素のいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路201は、バス202を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のいずれかは、処理回路201によって実行されたときに本明細書に記載の対応する機能を実行するメモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の機能性は、処理回路201と通信サブシステム231との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の非計算集約的機能は、ソフトウェア又はファームウェアにおいて実装され得、計算集約的機能は、ハードウェアにおいて実装され得る。
図10は、一部の実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境300を示す概略的ブロック図である。これに関連して、仮想化は、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス及びネットワーク資源の仮想化を含み得る装置又はデバイスの仮想バージョンの作成を意味する。本明細書では、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局又は仮想化された無線アクセスノード)に或いはデバイス(たとえば、UE、ワイヤレスデバイス又は任意の他のタイプの通信デバイス)又はその構成要素に適用することができ、機能性の少なくとも一部分が1つ又は複数の仮想構成要素として実装される(たとえば、1つ又は複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン又は1つ又は複数のネットワーク内の1つ又は複数の物理処理ノードで実行するコンテナを介して)実装形態に関する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の機能の一部又はすべては、ハードウェアノード330のうちの1つ又は複数によってホストされる1つ又は複数の仮想環境300において実装された1つ又は複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではない又は無線接続性(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、そのとき、ネットワークノードは、完全に仮想化され得る。
本機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの実施形態の特徴、機能、及び/又は利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な1つ又は複数のアプリケーション320(ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと別称され得る)によって実装され得る。アプリケーション320は、処理回路360及びメモリ390を備えるハードウェア330を提供する仮想化環境300において実行される。メモリ390は、処理回路360によって実行可能な命令395を含み、それにより、アプリケーション320は、本明細書で開示される特徴、利益、及び/又は機能のうちの1つ又は複数を提供するように動作可能である。
仮想化環境300は、民生(COTS:commercial off-the-shelf)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、或いはデジタル若しくはアナログハードウェア構成要素又は専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路でもよい、1セットの1つ又は複数のプロセッサ又は処理回路360を備えた、汎用又は専用ネットワークハードウェアデバイス330を備える。各ハードウェアデバイスは、命令395又は処理回路360によって実行されるソフトウェアを一時的に記憶するための非永続メモリでもよいメモリ390-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース380を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つ又は複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC:network interface controller)370を備え得る。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア395がそこに記憶された非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体390-2、及び/又は処理回路360によって実行可能な命令を含み得る。ソフトウェア395は、1つ又は複数の仮想化レイヤ350(ハイパーバイザとも呼ばれる)のインスタンスを作成するためのソフトウェア、仮想マシン340を実行するためのソフトウェア、並びに本明細書に記載のいくつかの実施形態に関連して記載された機能、特徴及び/又は利益をそれが実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
仮想マシン340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインターフェース及び仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ350又はハイパーバイザによって実行され得る。仮想アプライアンス320のインスタンスの異なる実施形態は、仮想マシン340のうちの1つ又は複数で実装され得、実装形態は、異なる形で行われ得る。
動作中、処理回路360は、仮想マシンモニタ(VMM:virtual machine monitor)と時に称されることがあるハイパーバイザ又は仮想化レイヤ350のインスタンスを作成するために、ソフトウェア395を実行する。仮想化レイヤ350は、仮想マシン340にネットワーキングハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを示し得る。
図10に示されるように、ハードウェア330は、一般又は特定の構成要素を有するスタンドアロンネットワークノードでもよい。ハードウェア330は、アンテナ3225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。別法として、ハードウェア330は、多数のハードウェアノードが連携する及び、とりわけアプリケーション320のライフサイクル管理を監督する、管理及び編成(MANO:management and orchestration)3100を介して管理される、ハードウェアのより大きなクラスタ(たとえば、データセンタ又は顧客構内機器(CPE)内など)の一部でもよい。
ハードウェアの仮想化は、いくつかの文脈では、ネットワーク機能仮想化(NFV:network function virtualization)と称される。NFVは、データセンタ及び顧客構内機器内に置かれ得る、業界標準高容量サーバハードウェア、物理スイッチ、及び物理ストレージに多数のネットワーク機器タイプを統合するために使用され得る。
NFVとの関連で、仮想マシン340は、プログラムが物理的な非仮想化マシンで実行していたかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装形態でもよい。それぞれの仮想マシン340、及びその仮想マシンを実行するハードウェア330のその部分は、それがその仮想マシン専用のハードウェア及び/又は他の仮想マシン340とその仮想マシンによって共用されるハードウェアであれば、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
さらにNFVに関連して、仮想ネットワーク機能(VNF:Virtual Network Function)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ330の最上部の1つ又は複数の仮想マシン340において実行する特定のネットワーク機能を処理する責任を有し、図10のアプリケーション320に対応する。
一部の実施形態では、1つ又は複数の送信器3220及び1つ又は複数の受信器3210をそれぞれ含む1つ又は複数の無線ユニット3200は、1つ又は複数のアンテナ3225に連結され得る。無線ユニット3200は、1つ又は複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード330と直接通信することができ、無線アクセスノード又は基地局などの無線能力を有する仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
一部の実施形態では、一部のシグナリングは、別法としてハードウェアノード330と無線ユニット3200との間の通信のために使用され得る制御システム3230の使用の影響を受け得る。
図11を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク411及びコアネットワーク414を備える、3GPPタイプのセルラネットワークなどの通信ネットワーク410を含む。アクセスネットワーク411は、それぞれが対応するカバレッジエリア413a、413b、413cを規定する、NB、eNB、gNB又は他のタイプのワイヤレスアクセスポイントなどの複数の基地局412a、412b、412cを備える。各基地局412a、412b、412cは、ワイヤード又はワイヤレス接続415を介してコアネットワーク414に接続可能である。カバレッジエリア413c内に置かれた第1のUE491は、対応する基地局412cにワイヤレスで接続される又は対応する基地局412cによってページングされるように設定され得る。カバレッジエリア413a内の第2のUE492は、対応する基地局412aにワイヤレスに接続可能である。複数のUE491、492が本例では図示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア内にある又は唯一のUEが対応する基地局412に接続している状況に同等に適用可能である。
通信ネットワーク410自体は、ホストコンピュータ430に接続され、ホストコンピュータ430は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装されたサーバ、分散型サーバのハードウェア及び/又はソフトウェアにおいて或いはサーバファーム内の処理資源として実施され得る。ホストコンピュータ430は、サービスプロバイダの所有権又は制御の下にあってもよく、或いはサービスプロバイダによって又はサービスプロバイダのために動作させられ得る。通信ネットワーク410とホストコンピュータ430との接続421及び422は、コアネットワーク414からホストコンピュータ430に直接延びてもよく、或いはオプションの中間ネットワーク420を介してもよい。中間ネットワーク420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク又はホスト型ネットワークのうちの1つ、又はそれらのうちの2つ以上の組合せでもよく、中間ネットワーク420は、もしあるなら、バックボーンネットワーク又はインターネットでもよく、具体的には、中間ネットワーク420は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
全体としての図11の通信システムは、接続されたUE491、492及びホストコンピュータ430の間の接続性を有効にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT:over-the-top)接続450として説明され得る。ホストコンピュータ430及び接続されたUE491、492は、媒介としてアクセスネットワーク411、コアネットワーク414、任意の中間ネットワーク420及び可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を使用し、OTT接続450を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように設定される。OTT接続450は、OTT接続450が通過する参加通信デバイスはアップリンク及びダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で、透過的になり得る。たとえば、基地局412は、接続されたUE491に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ことになるホストコンピュータ430に由来するデータとの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して知らされないことがある、又は知らされる必要はない。同様に、基地局412は、UE491からホストコンピュータ430に向けて始められる外向きのアップリンク通信の未来のルーティングを認識する必要はない。
前段落で論じられたUE、基地局及びホストコンピュータの一実施形態による例示的実装形態について、図12を参照して、ここで説明する。通信システム500では、ホストコンピュータ510は、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとのワイヤード又はワイヤレス接続をセットアップ及び維持するように設定された通信インターフェース516を含むハードウェア515を備える。ホストコンピュータ510はさらに、ストレージ及び/又は処理能力を有し得る処理回路518を備える。具体的には、処理回路518は、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、或いは命令を実行するようになされたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ510はさらに、ホストコンピュータ510に記憶された若しくはこれによってアクセス可能な及び処理回路518によって実行可能な、ソフトウェア511を備える。ソフトウェア511は、ホストアプリケーション512を含む。ホストアプリケーション512は、UE530及びホストコンピュータ510で終了するOTT接続550を介して接続するUE530など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能になり得る。サービスのリモートユーザへの提供において、ホストアプリケーション512は、OTT接続550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システム500はさらに、通信システムにおいて提供される並びにホストコンピュータ510と及びUE530とそれが通信することを可能にするハードウェア525を備える、基地局520を含む。ハードウェア525は、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとのワイヤード又はワイヤレス接続をセットアップ及び維持するための通信インターフェース526、並びに基地局520によってサービスされるカバレッジエリア(図12には図示せず)内に置かれたUE530とのワイヤレス接続570を少なくともセットアップ及び維持するための無線インターフェース527を含み得る。通信インターフェース526は、ホストコンピュータ510への接続560を円滑にするように設定され得る。接続560は直接でもよく、或いは、接続560は、通信システムのコアネットワーク(図12には図示せず)を通過及び/又は通信システム外部の1つ又は複数の中間ネットワークを通過してもよい。示された実施形態では、基地局520のハードウェア525はさらに、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は命令を実行するようになされたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る、処理回路528を含む。基地局520はさらに、内部に記憶された又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア521を有する。
通信システム500はさらに、すでに参照されたUE530を含む。それのハードウェア535は、UE530が現在位置するカバレッジエリアにサービスする基地局とのワイヤレス接続570をセットアップ及び維持するように設定された無線インターフェース537を含み得る。UE530のハードウェア535はさらに、1つ又は複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は命令を実行するようになされたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る、処理回路538を含む。UE530はさらに、UE530に記憶された若しくはこれによってアクセス可能な及び処理回路538によって実行可能なソフトウェア531を備える。ソフトウェア531は、クライアントアプリケーション532を含む。クライアントアプリケーション532は、ホストコンピュータ510のサポートを有して、UE530を介して人間又は非人間ユーザにサービスを提供するように動作可能になり得る。ホストコンピュータ510では、実行中のホストアプリケーション512は、UE530及びホストコンピュータ510で終了するOTT接続550を介して実行中のクライアントアプリケーション532と通信し得る。ユーザへのサービス提供において、クライアントアプリケーション532は、ホストアプリケーション512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供することができる。OTT接続550は、要求データ及びユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション532は、ユーザと相互作用して、それが提供するユーザデータを生成することができる。
図12に示されたホストコンピュータ510と、基地局520と、UE530とは、それぞれ、図11のホストコンピュータ430と、基地局412a、412b、412cのうちの1つと、UE491、492のうちの1つと類似する又は同一であってもよいことに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部の動きは、図12に示されるようでもよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは、図11のそれでもよい。
図12において、OTT接続550は、媒介デバイスの明示的参照及びこれらのデバイスを介するメッセージの正確なルーティングなしに、基地局520を介するホストコンピュータ510とUE530との通信を説明するために抽象的に描かれてある。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを判定することができ、それは、UE530から若しくはサービスプロバイダオペレーティングホストコンピュータ510から又はその両方から隠すように設定され得る。OTT接続550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、それがルーティングを動的に変更する判定(たとえば、ネットワークの負荷バランシング検討又は再設定に基づく)をさらに行うことができる。
UE530と基地局520との間のワイヤレス接続570は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つ又は複数は、ワイヤレス接続570が最後のセグメントを形成する、OTT接続550を使用してUE530に提供されるOTTサービスのパフォーマンスを改善する。より詳細には、これらの実施形態の教示は、レイテンシを改善し、それによってユーザの待機時間の低減及び反応の速さなどの利益をもたらしてもよい。
測定プロシージャは、1つ又は複数の実施形態が改善するモニタリングデータレート、レイテンシ及び他の要因を目的として、提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ510とUE530との間のOTT接続550を再設定するためのオプションのネットワーク機能性がさらに存在し得る。測定プロシージャ及び/又はOTT接続550を再設定するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ510のソフトウェア511及びハードウェア515において、又はUE530のソフトウェア531及びハードウェア535において、又はその両方で実装され得る。実施形態において、センサ(図示せず)は、OTT接続550が通過する通信デバイスにおいて又はそのような通信デバイスに関連して配備され得、センサは、上記で例示されたモニタされる数量の値を供給すること、或いはそこからソフトウェア511、531がモニタされる数量を計算又は推定し得る他の物理数量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は基地局520に影響を及ぼす必要はなく、そして、それは基地局520に知られてなくても又は感知できなくてもよい。そのようなプロシージャ及び機能性は、当分野では知られており、実施されることがある。ある種の実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ510の測定を円滑にする占有UEシグナリングを含み得る。ソフトウェア511及び531が、OTT接続550を使用し、それが伝搬時間、エラーなどをモニタする間に、メッセージ、具体的には空の又は「ダミー」メッセージ、を送信させるので、測定は実装され得る。
図13は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す流れ図である。通信システムは、図11及び12を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図13のみの図面の参照が、このセクションに含まれることになる。ステップ610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ610のサブステップ611(オプションでもよい)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ620では、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。ステップ630(オプションでもよい)では、基地局が、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において運ばれたユーザデータをUEに送信する。ステップ640(やはりオプションでもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
図14は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す流れ図である。通信システムは、図11及び12を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図14の図面の参照のみが、このセクションに含まれることになる。本方法のステップ710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。オプションのサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ720で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。送信は、本開示を通して説明される実施形態の教示によれば、基地局を通り得る。ステップ730(オプションでもよい)で、UEは、その送信で運ばれたユーザデータを受信する。
図15は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す流れ図である。通信システムは、図11及び12を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図15の図面の参照のみが、このセクションに含まれることになる。ステップ810(オプションでもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加で又は別法として、ステップ820で、UEはユーザデータを提供する。ステップ820のサブステップ821(オプションでもよい)で、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ810のサブステップ811(オプションでもよい)で、UEは、ホストコンピュータによって提供される受信された入力データに反応してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータの提供において、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された具体的方式に関わらず、UEは、サブステップ830(オプションでもよい)で、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ840において、ホストコンピュータは、本開示を通して説明される実施形態の教示によれば、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図16は、1つの実施形態による、通信システムにおいて実装された方法を示す流れ図である。通信システムは、図11及び12を参照して説明されるものでもよいホストコンピュータ、基地局及びUEを含む。本開示を簡単にするために、図16の図面の参照のみが、このセクションに含まれることになる。ステップ910(オプションでもよい)において、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、基地局は、ユーザデータをUEから受信する。ステップ920(オプションでもよい)で、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ930(オプションでもよい)で、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信で運ばれたユーザデータを受信する。
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、又は利益は、1つ又は複数の仮想装置の1つ又は複数の機能ユニット又はモジュールを介して実行され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つ又は複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る、処理回路、並びに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つの又はいくつかのタイプのメモリを含み得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ若しくは複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、並びに本明細書に記載される技術の1つ若しくは複数を実施する命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、本開示の1つ又は複数の実施形態による対応する機能をそれぞれの機能的ユニットに実施させるのに使用されてもよい。
図17は、特定の実施形態による方法を示しており、ネットワークノードがmsg3で受信することができる限界を識別子の長さが超える、ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の少なくとも一部分をmsg5で送出するように決定すること(ステップ1701)と、ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の一部分又はワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の代わりに提供される乱数値を含むmsg3を、ネットワークノードに送信すること(ステップ1702)と、ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の少なくとも一部分又はワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子全体を含むmsg5を、ネットワークノードに送信すること(ステップ1703)と、を含む。
図18は、ワイヤレスネットワーク(たとえば、図8に示されるワイヤレスネットワーク)の装置1800の概略的ブロック図を示している。装置は、ワイヤレスデバイス又はネットワークノード(たとえば、図8に示されるワイヤレスデバイス110又はネットワークノード160)で実装されてもよい。装置1800は、図17を参照して記載される例示の方法、及び場合によっては本明細書に開示される他の任意のプロセス又は方法を実施するように動作可能である。また、図17の方法は必ずしも装置1800のみによって実施されなくてもよいことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つ又は複数の他のエンティティによって実施することができる。
仮想装置WW00は、1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路、並びにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つ又は複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ又は複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令並びに本明細書に記載の技法のうちの1つ又は複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、メッセージ設定ユニット1802、メッセージ送信ユニット1804、及び装置1800の他の任意の適切なユニットに、本開示の1つ又は複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
図18に示されるように、装置1800は、メッセージ設定ユニット1802とメッセージ送信ユニット1804とを含む。メッセージ設定ユニット1802は、msg3及びmsg5を設定するように設定される。たとえば、ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子(たとえば、5G-S-TMSI)が限界を超えている場合(たとえば、40ビット超過)、メッセージ設定ユニット1802は、識別子の少なくとも一部分を含むようにmsg5を設定する。一実施形態では、メッセージ設定ユニット1802は、識別子をmsg3及びmsg5の間で分割する。識別子をどのように分割するか(たとえば、識別子の何ビットをmsg3に設定するか、識別子の何ビットをmsg5に設定するか、並びにmsg3又はmsg5のどちらが最上位ビットを含むか)は、(たとえば、メモリに記憶された規則に基づいて)予め規定されるか、又はネットワークノードと交換されるシグナリングに基づいて決定されてもよい。メッセージ送信ユニット1804は、たとえば、RRC接続を確立又は再開するプロシージャに従って、msg3及びmsg5をメッセージ設定ユニット1802から受信し、msg3及びmsg5をネットワークノードに送信する。ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、及び/又は電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、たとえば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、及び/又は表示機能などを実施する、電気及び/又は電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体及び/又は離散的デバイス、コンピュータプログラム又は命令を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、又はコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータで実行されたとき、本明細書に開示する実施形態のいずれかを実施する命令を含む。さらなる例では、命令は、信号又はキャリアで伝達され、コンピュータ上で実行可能であり、実行されたとき本明細書に開示する実施形態のいずれかを実施する。
サンプルの実施形態
グループA実施形態
1.ワイヤレスデバイスによって実施される方法であって、以下を含む方法:
- msg3をネットワークノードに送信することと、
- ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の少なくとも一部分を含むmsg5を、ネットワークノードに送信すること。
2.実施形態1の方法、そこで、msg3が、ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の別の部分を含む。
3.実施形態1の方法、そこで、識別子の全体がmsg5でネットワークノードに送信され、識別子の代わりにデータが、msg3でネットワークノードに送信される。
4.実施形態3の方法、そこで、識別子の代わりに送信されるデータが乱数値を含む。
5.前の実施形態のいずれかの方法、そこで、msg3及びmsg5がRRCメッセージである。
6.前の実施形態のいずれかの方法、そこで、msg3がRRC要求メッセージに対応し、msg5がRRCセットアップ完了メッセージに対応する。
7.前の実施形態のいずれかの方法、そこで、識別子が5G-S一時的移動加入者識別情報(5G-S-TMSI)である。
8.前の実施形態のいずれかの方法、そこで、ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の長さが、ネットワークノードがmsg3で受信することができる限界を超えている。
9.以下をさらに含む、前の実施形態のいずれかの方法:
- 識別子の少なくとも一部分をmsg5で送出するように決定すること、決定は、識別子の長さが、ネットワークノードがmsg3で受信することができる限界を超えているとの判定に応答して実施される。
10.以下をさらに含む、前の実施形態のいずれかの方法:
- ネットワークノードから受信される情報に少なくとも部分的に基づいて、識別子のどの部分をmsg5に含めるかを決定すること。
11.以下をさらに含む、前の実施形態のいずれかの方法:
- ユーザデータを提供することと、
- 基地局への送信によって、ユーザデータをホストコンピュータに転送すること。
グループB実施形態
12.基地局によって実施される方法であって、以下を含む方法:
- msg3をワイヤレスデバイスから受信することと、
- ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の少なくとも一部分を含むmsg5を、ワイヤレスデバイスから受信すること。
13.実施形態11の方法、そこで、msg3が、ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の別の部分を含む。
14.実施形態11の方法、そこで、識別子全体がmsg5で受信され、識別子の代わりにデータがmsg3で受信される。
15.実施形態3の方法、そこで、識別子の代わりに受信されるデータが乱数値を含む。
16.前の実施形態のいずれかの方法、そこで、msg3及びmsg5がRRCメッセージである。
17.前の実施形態のいずれかの方法、そこで、msg3がRRC要求メッセージに対応し、msg5がRRCセットアップ完了メッセージに対応する。
18.前の実施形態のいずれかの方法、そこで、識別子が5G-S一時的移動加入者識別情報(5G-S-TMSI)である。
19.前の実施形態のいずれかの方法、そこで、ワイヤレスデバイスと関連付けられた識別子の長さが、ネットワークノードがmsg3で受信することができる限界を超えている。
20.以下をさらに含む、前の実施形態のいずれかの方法:
- msg3で受信した識別子の一部分とmsg5で受信した識別子の部分との組合せに基づいて、識別子を決定すること。
21.以下をさらに含む、前の実施形態のいずれかの方法:
- 識別子のどの部分をmsg5に含めるかを示す情報をワイヤレスデバイスに送出すること。
22.前の実施形態のいずれかの方法であって、受信した識別子をネットワークタスクを実施するのに使用することをさらに含む。
23.前の実施形態のいずれかの方法であって、ネットワークノードがmsg3で受信することができる識別子長さの限界を示すインジケータをワイヤレスデバイスに送出することをさらに含む。
24.以下をさらに含む、前の実施形態のいずれかの方法:
- ユーザデータを取得することと、
- ホストコンピュータ又はワイヤレスデバイスにユーザデータを転送すること。
グループC実施形態
25.ワイヤレスデバイスであって、以下を備えたワイヤレスデバイス:
- グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定された処理回路と、
- ワイヤレスデバイスに電力を供給するように設定された電源回路。
26.基地局であって、以下を備えた基地局:
- グループB実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定された処理回路と、
- ワイヤレスデバイスに電力を供給するように設定された電源回路。
27.ユーザ機器(UE)であって、以下を備えたUE:
- ワイヤレス信号を送る及び受信するように設定されたアンテナと、
- アンテナに及び処理回路に接続されており、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調節するように設定された無線フロントエンド回路と、
- グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定された処理回路と、
- 処理回路に接続されており、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように設定された入力インターフェースと、
- 処理回路に接続されており、処理回路によって処理されたUEからの情報を出力するように設定された出力インターフェースと、
- 処理回路に接続されており、UEに電力を供給するように設定されたバッテリ。
28.コンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときにグループA実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する命令を含む。
29.コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときにグループA実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する命令を含む。
30.コンピュータプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体又はキャリアであって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときにグループA実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する命令を含む。
31.コンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときにグループB実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する命令を含む。
32.コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときにグループB実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する命令を含む。
33.コンピュータプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体又はキャリアであって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときにグループB実施形態のいずれかのステップのいずれかを実施する命令を含む。
34.以下を備えたホストコンピュータを含む通信システム:
- ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
- ユーザ機器(UE)への送信のためにセルラネットワークにユーザデータを転送するように設定された通信インターフェース、
- そこで、セルラネットワークは、無線インターフェース及び処理回路を有する基地局を備え、基地局の処理回路は、グループB実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定されている。
35.基地局をさらに含む、前の実施形態の通信システム。
36.さらにUEを含む、前の2つの実施形態の通信システム、そこで、UEは基地局と通信するように設定される。
37.前の3つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、それによってユーザデータを提供する、そして、
- UEは、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える。
38.ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、以下を含む方法:
- ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、基地局を備えたセルラネットワークを介してUEにユーザデータを運ぶ送信を開始すること、そこで、基地局は、グループB実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行する。
39.基地局において、ユーザデータを送信することをさらに含む、前の実施形態の方法。
40.前の2つの実施形態の方法、そこで、ユーザデータは、ホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供され、本方法は、UEにおいて、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む。
41.基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、前の3つの実施形態を実行するように設定された無線インターフェース及び処理回路を備えたUE。
42.以下を備えた、ホストコンピュータを含む通信システム:
- ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
- ユーザ機器(UE)への送信のためにセルラネットワークにユーザデータを転送するように設定された通信インターフェース、
- そこで、UEは、無線インターフェース及び処理回路を備え、UEの構成要素は、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定される。
43.前の実施形態の通信システム、そこで、セルラネットワークは、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む。
44.前の2つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、それによってユーザデータを提供する、そして、
- UEの処理回路は、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定される。
45.ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、以下を含む方法:
- ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、基地局を備えたセルラネットワークを介してUEにユーザデータを運ぶ送信を開始すること、そこで、UEは、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行する。
46.UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む、前の実施形態の方法。
47.以下を備えたホストコンピュータを含む通信システム:
- ユーザ機器(UE)から基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように設定された通信インターフェース、
- そこで、UEは、無線インターフェース及び処理回路を備え、UEの処理回路は、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定される。
48.UEをさらに含む、前の実施形態の通信システム。
49.基地局をさらに含む、前の2つの実施形態の通信システムであって、そこで、基地局は、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって運ばれたユーザデータをホストコンピュータに転送するように設定された通信インターフェースとを含む。
50.前の3つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、そして、
- UEの処理回路は、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定され、それによってユーザデータを提供する。
51.前の4つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、それによって要求データを提供し、そして、
- UEの処理回路は、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定され、それによって要求データに応答してユーザデータを提供する。
52.ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、以下を含む方法:
- ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されるユーザデータを受信すること、そこで、UEは、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行する。
53.UEにおいて、基地局にユーザデータを提供することをさらに含む、前の実施形態の方法。
54.以下をさらに含む、前の2つの実施形態の方法:
- UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって送信されることになるユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションと関連するホストアプリケーションを実行すること。
55.以下をさらに含む、前の3つの実施形態の方法:
- UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、
- UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することであり、入力データは、クライアントアプリケーションと関連するホストアプリケーションを実行することによって、ホストコンピュータにおいて提供される、こと、
- そこで、送信されることになるユーザデータは、入力データに応答して、クライアントアプリケーションによって提供される。
56.ユーザ機器(UE)から基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備えたホストコンピュータを含む通信システム、そこで、基地局は、無線インターフェース及び処理回路を備え、基地局の処理回路は、グループB実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定される。
57.基地局をさらに含む、前の実施形態の通信システム。
58.UEをさらに含む、前の2つの実施形態の通信システム、そこで、UEは、基地局と通信するように設定される。
59.前の3つの実施形態の通信システム、そこで:
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定され、
- UEは、ホストアプリケーションと関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定され、それによって、ホストコンピュータによって受信されることになるユーザデータを提供する。
60.ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて実装される方法であって、以下を含む方法:
- ホストコンピュータにおいて、基地局がUEから受信した送信に由来するユーザデータを基地局から受信すること、そこで、UEは、グループA実施形態のうちのいずれかの実施形態のステップのうちのいずれかのステップを実行する。
61.基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む、前の実施形態の方法。
62.基地局において、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始することをさらに含む、前の2つの実施形態の方法。
図19は、ワイヤレスデバイスで使用される別の方法1900の一例を示している。方法1900は、要求メッセージをネットワークノードに送信する、ステップ1910で始まってもよい。一例として、要求メッセージはmsg1に対応してもよい。要求メッセージは、ネットワークノードに、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするように要求する。概して、第1のメッセージはワイヤレスデバイスに、5G-S-TMSIなど、一時的デバイス識別子の少なくとも一部分を送信する選択肢を提供する。第1のメッセージは必ずしも一連のメッセージの最初でなくてもよい。たとえば、特定の実施形態では、第1のメッセージは、msg1に続いて送信されるRRCセットアップ要求など、msg3に対応してもよい。
ステップ1920で、ワイヤレスデバイスに第1のメッセージを送信するためのリソースをグラントするグラントメッセージは、ネットワークノードから受信されてもよい。たとえば、リソースをワイヤレスデバイスにグラントするmsg2は、ステップ1910でワイヤレスデバイスがリソースの要求を送出したネットワークノードから受信されてもよい。
ステップ1930で、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスによって送信される一時的デバイス識別子の長さが、ネットワークノードが後続のメッセージで受信することができる限界を超えているか否かを判定してもよい。一例として、ワイヤレスデバイスは、ネットワークノードが、最大40ビットの一時的デバイス識別子をRRC要求メッセージ(たとえば、msg3)で受信することができると判定するものとする。ワイヤレスデバイスによって送信される一時的デバイス識別子が40ビット超過、たとえば48ビットの5G-S-TMSIである場合、方法は、限界を超えていると判定し、ステップ1950に進んでもよい。他方で、ワイヤレスデバイスによって送信される一時的デバイス識別子が40ビット(すなわち、この例でネットワークノードが受信することができる限界)以下の場合、方法はステップ1940に進んでもよい。
ステップ1940で、一時的デバイス識別子が限界を超えていないと判定されると、一時的デバイス識別子を含む第1のメッセージがネットワークノードに送信されてもよい。たとえば、ワイヤレスデバイスは、RRC要求メッセージをmsg3で送出してもよく、それは、たとえば一時的デバイス識別子が収まるので、その全体を含んでもよい。
ステップ1930で、限界を超えている場合、方法1900は、ステップ1950で始まる他方の分岐に行ってもよい。ステップ1950で、第1のメッセージがネットワークノードに送信され、第1のメッセージは、一時的デバイス識別子の第1の部分を含む。ステップ1960で、第2のメッセージがネットワークノードに送信され、第2のメッセージは、一時的デバイス識別子の第2の部分を含む。特定の実施形態では、ステップ1950の第1のメッセージはRRC要求メッセージであり、ステップ1960の第2のメッセージはRRCセットアップ完了メッセージである。第2のメッセージは、RRC要求メッセージに応答してネットワークノードからRRCセットアップメッセージを受信したことに応答して、ワイヤレスデバイスによって送出されてもよい。
特定の実施形態では、第1のメッセージを送信する前に、ワイヤレスデバイスは、一時的デバイス識別子を第1の部分及び第2の部分に分割してもよい。これは、ワイヤレスデバイスとネットワークとの間に提供される所定の構成若しくは理解若しくは設定に基づいて、或いは規格に基づいて、又はワイヤレスデバイスとネットワークノードとの間の通信中に指示されて、部分が取得され再アセンブルされるように行われてもよい。一例として、特定の実施形態では、一時的デバイス識別子は、一時的デバイス識別子のどの部分を第1のメッセージ又は第2のメッセージに含めるかを示す、ネットワークノードからの受信情報に基づいて分割されてもよい(たとえば、ネットワークノードは、第1のメッセージに含めるビット数、第2のメッセージに含めるビット数、どのメッセージが最上位ビットを含むべきか、並びに/又はどのメッセージが最下位ビットを含むべきかを示してもよい)。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは、一時的デバイス識別子の長さが、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる限界を超えていると判定された場合のみ、一時的デバイス識別子を分割する。
したがって、図19は方法の一例を示しており、それによって、ワイヤレスデバイス、たとえばワイヤレスデバイス110、200、330、491、492、530が、識別子を省略したものを使用することなく、又はワイヤレスデバイスとネットワークノードとの間の接続をセットアップする際に遅延を引き起こすことなく、ネットワークノード、たとえばLTE eNBにおける限界を超えていてもよい識別子を扱ってもよい。ワイヤレスデバイスが一時的デバイス識別子を分割するのを許容することによって、ワイヤレスデバイスは、msg3で送信する限界を超えている場合であっても、上位アプリケーションが一時的デバイス識別子を使用する前に、完全な一時的デバイス識別子を送信してもよい。
図20は、ワイヤレスデバイスで使用される別の方法2000の一例を示している。ステップ2010で、第1のメッセージがネットワークノードに送信される。第1のメッセージは5G-S-TMSIの第1の部分を含んでもよい。たとえば、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス110)は、5G-S-TMSIのすべてに満たない一部分をmsg3のRRC接続要求でネットワークノード候補に、たとえばネットワークノード160に送信してもよい。
5G-S-TMSIの他方の部分は後のメッセージで送信されてもよい。たとえば、ステップ2020で、第2のメッセージがネットワークノードに送信される。第2のメッセージは5G-S-TMSIの第2の部分を含む。特定の実施形態では、5G-S-TMSIの第1及び第2の部分が識別子のすべてのビットを含んでもよく、それにより、ネットワークノードは、第1及び第2のメッセージでそれぞれ送信された第1及び第2の部分を使用して、識別子全体を再構築してもよい。いくつかの実施形態では、第1のメッセージはmsg3 RRC接続要求であり、第2のメッセージはmsg5 RRCセットアップ完了メッセージである。このように、ワイヤレスデバイスは、識別子が、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる限界を超えている場合であっても、識別子全体をネットワークノードに通信してもよい。
特定の実施形態では、方法2000は1つ又は複数の任意のステップを含んでもよい。一組の実施形態では、方法2000は、ステップ2010及び2020の前に行われてもよい、任意のステップ2030及び2040をさらに含んでもよい。ステップ2030で、ネットワークノードが第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするように要求する要求メッセージが、ワイヤレスデバイスによって送信される。ステップ2040で、ワイヤレスデバイスは、ネットワークノードから、第1のメッセージを送信するためのリソースをワイヤレスデバイスにグラントするグラントメッセージを受信してもよい。したがって、これらのステップは、ワイヤレスデバイスがその一時的デバイス識別子を送信してもよい状況をセットアップし得る。たとえば、要求メッセージはリソースを要求するmsg1であってもよく、グラントメッセージは、それに関するRRC情報が送信されてもよいリソースをグラントするmsg2であってもよい。
別の一組の実施形態では、方法は、5G-S-TMSIを第1の部分及び第2の部分に分割することをさらに含んでもよい(ステップ2050)。たとえば、ワイヤレスデバイスは、5G-S-TMSIを分割するように決定してもよく、又は分割するように命令されてもよい。これは、5G-S-TMSIがネットワークノードの限界を超えていることの結果であることもあり(たとえば、msg3の要求で、識別子に対して最大40ビットまでしか許容できないeNB)、又は別の理由で実現されることもある。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは、5G-S-TMSIが、ワイヤレスデバイスが接続を試行しているネットワークノードの所定の限界を超えているか否かを独立して判定してもよい。ワイヤレスデバイスは次に、5G-S-TMSIを適切な形で分割してもよい。たとえば、5G-S-TMSIを均等に2つの部分に分割してもよい。或いは、第1の部分が可能な最大のビット数を含み、第2の部分が残りを含むように、5G-S-TMSIを分割してもよい。さらに別の例として、特定の指定されたビットが、たとえば最上位ビット又は最下位ビットが第1の部分に、残りが第2の部分に含まれてもよい。結果として、ワイヤレスデバイスは、2つのメッセージを通じて5G-S-TMSIを送信してもよく、それによって、新無線及びLTEで実現される広範なシステムにわたってより大きいサイズの識別子に適応してもよい。
図21は、ネットワークノードで使用される方法2100を示している。たとえば、方法2100は、ワイヤレスデバイス110などのワイヤレスデバイスにサーブする、適切なネットワークノード、たとえばネットワークノード160で実現されてもよい。方法2100は、第1のメッセージがワイヤレスデバイスから受信される、ステップ2110で始まってもよい。第1のメッセージは、ワイヤレスデバイスと関連付けられた5G-S-TMSIの第1の部分を含む。ネットワークノードは、指示をワイヤレスデバイスから受信すること、識別子がネットワークノードの限界を超えていることがあるという指示を提供する情報をネットワークから受信すること、又は識別子が完全でないことをネットワークノードで判定することによるなど、適切な方法によって、これが5G-S-TMSIの第1の部分のみであると推論してもよい。第1の部分は、たとえばRRC接続要求とともに、msg3など、先のメッセージで受信されてもよい。
ステップ2120で、5G-S-TMSIの第2の部分を含む第2のメッセージが受信される。たとえば、ワイヤレスデバイスは、ネットワークノードによって送出されるRRCセットアップメッセージに応答してRRCセットアップ完了メッセージを送信するmsg5など、後続のメッセージで5G-S-TMSIの別の部分を送信してもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノードによって受信される第1及び第2の部分は、5G-S-TMSIのすべてのビットを含む。特定の実施形態では、5G-S-TMSIのサイズは、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる限界を超えているので、2つのメッセージで受信する必要がある。
ステップ2130で、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイスからメッセージで受信した第1及び第2の部分を再アセンブルすることによって、5G-S-TMSIを取得してもよい。たとえば、ネットワークノードに、第1及び第2の部分をどのように組み合わせて完全な5G-S-TMSIを取得するかがシグナリングされてもよい。別の例として、ネットワークノードは、規格に従って動作して5G-S-TMSIを再アセンブルしてもよい。
特定の実施形態では、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイスに、5G-S-TMSIのどのビットを第1の部分又は第2の部分に含めるかを示す情報を送信する。たとえば、この情報は、ネットワークによってカバーされるセル又はエリアのブロードキャストである上位シグナリング又は設定情報の一部であってもよい。特定の実施形態では、これは、たとえばmsg3が送出される前の、ワイヤレスデバイスを対象とする設定セットアップの一部であってもよい。特定の実施形態では、ネットワークノードは、ネットワークノードが第1のメッセージで受信することができる5G-S-TMSIの第1の部分の長さを示すインジケータを明示的に送信する。これらの様々な手法では、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイスが、ネットワークノードに送信するために5G-S-TMSIを分割するか否かを判定できるようにしてもよい。
結果として、方法2100は、2つの後続メッセージにわたって5G-S-TMSIを受信する方法を提供し、完全な5G-S-TMSIを取得してもよい。5G-S-TMSIはさらに、任意の後続のメッセージ又はシグナリングでワイヤレスデバイスを識別するのに、ネットワークノードによって使用されてもよい。したがって、5G-S-TMSIのサイズが、ネットワークノードがmsg3で受信することができるサイズを超えている場合であっても、ネットワークのシグナリングにおける過度の遅延なしに、より大きい5G-S-TMSIが適応されてもよい。
特定の実施形態では、方法1900、2000、及び2100は、追加の、より少ない、又は異なるステップを含んでもよい。それに加えて、本明細書に記載する方法は、ネットワークノード160及びワイヤレスデバイス110など、ネットワーク106の1つ若しくは複数の構成要素、又は図8~12を使用して本明細書に記載した他の任意の構成要素で実現されてもよい。方法1900、2000、及び2100の特定のステップについて記載するのに特定の構成要素を使用してきたが、それぞれの方法の1つ又は複数のステップを実施するのに、任意の適切な構成要素が使用されてもよい。
いくつかの実施形態を用いて本開示について記載してきたが、多種多様な変更、変形、調整、変換、及び修正が当業者に提案されてもよく、本開示は、かかる変更、変形、調整、変換、及び修正を、添付の特許請求の範囲内にあるものとして包含するものとする。