JP7249535B2 - 液体収容容器、液体入り容器、及び所定量の薬液を製造する方法 - Google Patents

液体収容容器、液体入り容器、及び所定量の薬液を製造する方法 Download PDF

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Description

本開示は、液体収容容器、液体入り容器、及び所定量の薬液を製造する方法に関する。
従来より、薬液を輸送又は保存するための容器が知られている(例えば、特許文献1、2)。特許文献1には、一側に注射針の挿入面を有し、他側が開口する容器本体を備え、挿入面は、その周囲の部分より肉薄であって、注射針が貫通可能であり、他側の開口は、密封可能である注射剤収納容器が開示されている。特許文献1によれば、注射剤吸引前に予め容器本体の開口からキャップを外しておく必要が無く、且つ容器本体を破壊して注射針挿入口を形成しておく必要も無い注射剤収納容器を提供できるという効果を奏する。
また、特許文献2には、一側に注射針の挿入面を有し、他側が開口する容器本体と、前記容器本体の前記挿入面を覆う保護カバーと、前記保護カバーと前記容器本体とを連結する連結部と、を備え、前記挿入面は、注射針が貫通可能であり、前記他側の開口は、密封可能であり、前記連結部は、前記挿入面が露出するように前記保護カバーが外される際に破壊される、注射剤収納用容器が開示されている。特許文献2によれば、開封確認のための構造を別に取り付ける必要が無く、且つ、注射剤を吸引する時まで容器内の衛生面の質を維持できる注射剤収納用容器を提供できるという効果を奏する。
特開2016-16121号公報 特開2016-67415号公報
ここで、例えば注射針によって薬液等の液体が取り出される医療用容器等の液体収容容器は、-150℃以下の低温下で保管される場合がある。このため、容器を密封する際に封止しやすく、かつ、-150℃程度の低温下で保管した場合であっても破損しにくい液体収容容器が求められている。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、密封する際に封止しやすく、かつ、低温下で保管した場合であっても容器の破損を抑制することが可能な、液体収容容器、液体入り容器、及び所定量の薬液を製造する方法を提供する。
本実施の形態による液体収容容器は、第1の部分が開口した胴部と、前記胴部の第2の部分に設けられた閉鎖部とを有する容器本体を備え、前記胴部は、前記開口を構成する部分を有する第1胴部と、前記第1胴部に連続する第2胴部とを有し、前記第1胴部のうち少なくとも一部の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚みよりも薄く、前記第1胴部の結晶化度は、前記第2胴部の結晶化度よりも大きい、液体収容容器である。
本実施の形態による液体収容容器において、前記第1胴部の少なくとも一部の壁面厚みは、前記第1胴部と前記第2胴部との間の境から前記第1の部分側に向けて、徐々に薄くなっていてもよい。
本実施の形態による液体収容容器において、前記第2胴部の少なくとも一部の領域において、前記第2胴部の壁面厚みは、上下方向に沿って一定であってもよい。
本実施の形態による液体収容容器において、前記第1胴部に厚肉部が形成されており、前記厚肉部の壁面厚みは、前記第1胴部のうち、前記厚肉部の周囲の領域の壁面厚みよりも厚くなっていてもよい。
本実施の形態による液体収容容器において、前記厚肉部の壁面厚みは、前記第1胴部の壁面厚みのうち、最も壁面厚みが厚い部分の壁面厚みよりも薄くなっていてもよい。
本実施の形態による液体収容容器において、前記厚肉部の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚み以上であってもよい。
本実施の形態による液体収容容器において、前記第1胴部のうち、前記厚肉部よりも前記第2胴部側に位置する領域の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚みよりも薄くなっていてもよい。
本実施の形態による液体収容容器において、前記閉鎖部および前記胴部は、ポリエチレンを含んでいてもよい。
本実施の形態による液体収容容器において、前記胴部は、動的粘弾性測定による150℃以上200℃以下での貯蔵弾性率が、10000Pa以上であってもよい。
本実施の形態による液体収容容器において、前記液体収容容器が、前記閉鎖部と向かい合う保護カバーを更に備え、前記閉鎖部および前記保護カバーが向かい合う方向への投影において、前記保護カバーは、前記第2胴部の外縁に覆われていてもよい。
本実施の形態による液体入り容器は、液体を収容可能な容器本体を有する液体収容容器と、前記液体収容容器に収容された液体とを備え、前記容器本体は、胴部と、前記胴部の第1の部分に設けられた密封部と、前記胴部の第2の部分に設けられた閉鎖部とを有し、前記胴部は、前記密封部と連続的に形成された第1胴部と、前記第1胴部よりも前記閉鎖部側に設けられた第2胴部とを有し、前記第1胴部のうち少なくとも一部の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚みよりも薄く、前記第1胴部の結晶化度は、前記第2胴部の結晶化度よりも大きい、液体入り容器である。
本実施の形態による液体入り容器において、前記密封部の結晶化度は、前記第1胴部の結晶化度よりも小さくなっていてもよい。
本実施の形態による液体入り容器において、前記第1胴部に厚肉部が形成されており、前記厚肉部の壁面厚みは、前記第1胴部のうち、前記厚肉部の周囲の領域の壁面厚みよりも厚くなっていてもよい。
本実施の形態による液体入り容器において、前記厚肉部の壁面厚みは、前記第1胴部の壁面厚みのうち、最も壁面厚みが厚い部分の壁面厚みよりも薄くなっていてもよい。
本実施の形態による液体入り容器において、前記圧肉部の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚み以上であってもよい。
本実施の形態による液体入り容器において、前記第1胴部のうち、前記厚肉部よりも前記第2胴部側に位置する領域の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚みよりも薄くなっていてもよい。
本実施の形態による液体入り容器において、前記閉鎖部および前記胴部は、ポリエチレンを含んでいてもよい。
本実施の形態による液体入り容器において、前記胴部は、動的粘弾性測定による150℃以上200℃以下での貯蔵弾性率が、10000Pa以上であってもよい。
本実施の形態による液体入り容器において、前記液体入り容器が、前記閉鎖部と向かい合う保護カバーを更に備え、前記閉鎖部および前記保護カバーが向かい合う方向への投影において、前記保護カバーは、前記第2胴部の外縁に覆われていてもよい。
本実施の形態による液体入り容器において、前記密封部の外面と前記第1胴部の外面との間に、段差が形成されていないか、あるいは、高さが100μm以下の段差が形成されていてもよい。
本実施の形態による液体入り容器の製造方法は、本実施の形態による液体収容容器を準備する工程と、前記液体収容容器内に液体を収容する工程と、前記液体が収容された前記液体収容容器の前記第1胴部同士を、インパルスシーラーを用いてシールすることにより、前記第1の部分を封止する工程とを備える、液体入り容器の製造方法である。
本実施の形態による所定量の薬液を製造する方法は、本実施の形態による液体入り容器を準備する工程と、前記容器本体に、内部と連通する開口を形成する工程と、前記開口から前記容器本体内の液体を取り出す工程とを含む、所定量の薬液を製造する方法である。
本実施の形態による所定量の薬液を製造する方法において、前記開口は注射針によって形成され、前記注射針によって前記開口から前記容器本体内の液体を取り出してもよい。
本実施の形態によれば、液体収容容器に収容された液体を取り出す際に、液体収容容器の衛生性を目視で判断できる。
図1は、一実施の形態による液体収容容器を示す斜視図である。 図2は、一実施の形態による液体収容容器を示す正面図である。 図3は、一実施の形態による液体収容容器を示す断面図(図2のIII-III線断面図)である。 図4は、一実施の形態による液体収容容器を示す底面図(図2のIV方向矢視図)である。 図5は、一実施の形態による液体入り容器を示す斜視図である。 図6は、一実施の形態による液体入り容器を示す正面図である。 図7は、一実施の形態による液体入り容器を示す断面図(図6のVII-VII線断面図)である。 図8は、一実施の形態による液体入り容器を示す拡大断面図(図7のVIII部拡大図)である。 図9は、一実施の形態による液体収容容器を示す底面図(図6のIX方向矢視図)である。 図10は、一実施の形態による液体入り容器を示す正面図である。 図11は、示差走査熱量測定を用いた結晶化度の測定方法を説明するためのグラフである。 図12は、フーリエ変換赤外分光法を用いた結晶化度の測定方法を説明するための示すグラフである。 図13は、第1の変形例による液体収容容器を示す断面図である。 図14は、第1の変形例による液体入り容器を示す正面図である。 図15は、第2の変形例による液体収容容器を示す断面図である。 図16は、第2の変形例による液体入り容器を示す断面図である。 図17Aは、第3の変形例による液体収容容器を示す断面図である。 図17Bは、第3の変形例による液体収容容器を示す底面図である。 図18は、第3の変形例による液体収容容器の他の例を示す底面図である。 図19は、第3の変形例による液体収容容器の他の例を示す底面図である。 図20は、第3の変形例による液体収容容器の他の例を示す底面図である。 図21Aは、第3の変形例による液体収容容器の他の例を示す断面図である。 図21Bは、第3の変形例による液体収容容器の他の例を示す底面図である。 図22Aは、第3の変形例による液体収容容器の他の例を示す断面図である。 図22Bは、第3の変形例による液体収容容器の他の例を示す底面図である。 図23は、第3の変形例による液体入り容器の使用方法を示す斜視図である。 図24は、第3の変形例による液体入り容器の他の使用方法を示す斜視図である。 図25は、第3の変形例による液体入り容器の他の使用方法を示す断面図(図24のXXV-XXV線断面図)である。 図26は、第4の変形例による液体収容容器を示す断面図である。 図27は、第5の変形例による液体収容容器を示す斜視図である。 図28は、第5の変形例による液体収容容器を示す断面図である。 図29は、第5の変形例による液体入り容器を示す斜視図である。 図30は、第5の変形例による液体入り容器を示す断面図である。 図31は、第6の変形例による液体収容容器を示す斜視図である。 図32は、第6の変形例による液体収容容器を示す断面図である。 図33は、第6の変形例による液体入り容器を示す斜視図である。 図34は、第6の変形例による液体入り容器を示す断面図である。 図35は、第7の変形例による液体入り容器を示す断面図である。 図36は、実施例において、動的粘弾性測定の結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら一実施の形態について具体的に説明する。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用できる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。また、説明の便宜上、上方又は下方という語句を用いて説明する場合があるが、上下方向が逆転してもよい。
本明細書において、ある部材又はある領域等のある構成が、他の部材又は他の領域等の他の構成の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限り、これは他の構成の直上(又は直下)にある場合のみでなく、他の構成の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の構成の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
[液体収容容器]
まず図1乃至図4を参照して、本実施の形態による液体収容容器の構成について説明する。図1は、本実施の形態による液体収容容器10を示す斜視図であり、図2は、本実施の形態による液体収容容器10を示す正面図であり、図3は、本実施の形態による液体収容容器10を示す断面図である。図4は、本実施の形態による液体収容容器10を示す底面図である。
図1乃至図3に示すように、液体収容容器10は、第1の部分120Aが開口した胴部120と、胴部120の第2の部分120Bに設けられた閉鎖部30とを有する容器本体110を備えている。言い換えれば、液体収容容器10は、第1の部分120Aに開口部120aが形成された中空状の胴部120と、胴部120の第2の部分120Bに設けられた閉鎖部30とを有する容器本体110を備えている。また、液体収容容器10は、閉鎖部30と向かい合い、閉鎖部30を覆う保護カバー33を更に備えている。
本実施の形態では、第1の部分120Aは、胴部120の一端(Z方向プラス側端部)であり、開口部120aは、胴部120の一端(Z方向プラス側端部)に形成されている。また、第2の部分120Bは、胴部120の他端(Z方向マイナス側端部)であり、閉鎖部30は、胴部120の他端(Z方向マイナス側端部)に設けられている。なお、第1の部分120Aは、胴部120の一端(Z方向プラス側端部)でなくてもよく、第1の部分120Aは、胴部120の任意の位置に設けられていてもよい。また、第2の部分120Bは、胴部120の他端(Z方向マイナス側端部)でなくてもよく、第2の部分120Bは、第1の部分120Aと異なる部分である限り、胴部120の任意の位置に設けられていてもよい。
容器本体110は、液体を収容するものである。容器本体110の胴部120は、略円筒形状であり、その水平断面(XY平面に平行な平面)は略円形である。また胴部120の外径は、上下方向(Z方向)に沿って略均一となっている。胴部120の水平断面は、円形に限らず、四角形や六角形等の多角形、又は楕円形等としても良い。
胴部120は、開口を構成する部分を有する第1胴部121と、第1胴部121に連続する第2胴部122とを有している。言い換えれば、胴部120は、開口部120aが形成された第1胴部121と、第1胴部121よりも第2の部分120B側に設けられた第2胴部122とを含んでいる。このうち、第1胴部121は、上述したように開口を構成する部分を有している。第1胴部121は、第2胴部122と連続している。第1胴部121の壁面厚みt1(図3参照)は、第2胴部122の壁面厚みt2(図3参照)よりも薄くなっている。ここで、第1胴部121は、後述するように、内面同士がシールされる部分を有している。この場合、第1胴部121は、開口部120aが形成された一端が潰され、当該一端の互いに対向する内面同士がシールされる。このため、第1胴部121の壁面厚みt1が、第2胴部122の壁面厚みt2よりも薄くなっていることにより、第1胴部121を潰しやすくでき、第1胴部121の内面同士をシールしやすくできる。なお、第1胴部121は、第1胴部121の全域において、内面同士がシールされるように構成されていてもよい。あるいは、第1胴部121は、第1胴部121の一部の領域のみにおいて、内面同士がシールされるように構成されていてもよい。
本実施の形態では、第1胴部121は、第2の部分120B側から第1の部分120A側に向かうにつれて、徐々に壁面厚みt1が薄くなっている。第1胴部121の少なくとも一部の壁面厚みt1は、第1胴部121と第2胴部122との間の境(境界点P(図3参照))から第1の部分120A側に向けて、徐々に薄くなっている。言い換えれば、第1胴部121の壁面厚みt1は、第1胴部121と第2胴部122との間の境(境界点P)付近において、第2の部分120B側から第1の部分120A側に向かうにつれて、徐々に壁面厚みt1が薄くなるように、境(境界点P)から薄くなっている。図示された例においては、第1胴部121の全域において、第1胴部121の壁面厚みt1は、第1胴部121と第2胴部122との間の境(境界点P)から第1の部分120A側に向けて、徐々に薄くなっている。また、第1胴部121のうち、最も壁面厚みが薄い部分の壁面厚みt1は、0.1mm以上1mm以下であってもよく、一例として0.3mmであってもよい。また、第1胴部121のうち、最も壁面厚みが厚い部分の壁面厚みt1は、0.7mm以上5mm以下であってもよく、一例として1.0mmであってもよい。また、第1胴部121の内面は、凹凸がない平坦面である。また、第1胴部121の内径は、第2の部分120B側から第1の部分120A側に向かうにつれて、徐々に大きくなっている。すなわち、図3に示すように、垂直断面において、第1胴部121の内面は、第2の部分120B側から第1の部分120A側に向かうにつれて、互いに離間する方向に傾斜している。また、第1胴部121の外径は、上下方向(Z方向)に沿って一定となっていてもよい。すなわち、垂直断面において、第1胴部121の外面の下端と上端とを結ぶ直線が、上下方向(Z方向)に沿って延びていてもよい。
第1胴部121は、第1の部分120Aから下方に延びている。この第1胴部121の長さL1は、1mm以上40mm以下であってもよく、一例として10mmであってもよい。この第1胴部121は、後述するように、内面同士がシールされる部分である。第1胴部121のうち、内面同士がシールされる領域は、第1胴部121の約上半分の領域であってもよく、第1の部分120Aから下方に5mm程度の領域であってもよい。
第2胴部122は、上述したように第1胴部121に連続している。第2胴部122は、第1胴部121から下方に延びている。すなわち、第2胴部122は、第1胴部121から第2の部分120Bに向けて延びている。この第2胴部122の下方には、第1胴部121側から閉鎖部30側に向かうにつれて、内面が内側に傾斜する傾斜部122bが形成されている。また、第2胴部122に傾斜部122bが形成されることなく、後述するように、第2胴部122の壁面厚みt2は、第2胴部122の全域において、上下方向(Z方向)に沿って一定となっていてもよい。
第2胴部122の少なくとも一部の領域において、第2胴部122の壁面厚みt2は、上下方向(Z方向)に沿って一定となっていてもよい。この場合、第2胴部122の壁面厚みt2は、第2胴部122の全域において、上下方向(Z方向)に沿って一定となっていてもよい。あるいは、第2胴部122の壁面厚みt2は、第2胴部122の一部の領域のみにおいて、上下方向(Z方向)に沿って一定となっていてもよい。第2胴部122の壁面厚みt2は、0.7mm以上5mm以下であってもよく、一例として1.0mmであってもよい。この第2胴部122は、後述する液体入り容器40において、液体が収容される部分である。このため、第2胴部122の壁面厚みt2が一定であることにより、後述する液体Lqの凍結時および解凍時に、外部から内部への熱伝導を壁面の全体で一様にできる。とりわけ、特に中身が細胞製剤の場合、解凍時の熱伝導を壁面の全体で一様にすることで、解凍時の細胞への悪影響を抑えることができるため、好ましい。なお、本明細書中、「壁面厚みが一定」とは、壁面厚みが、DIN16901で規定された樹脂成形品の寸法公差の範囲内であることを言う。例えば、ポリエチレンはDIN16901の公差等級150に分類され、かつ壁面厚みは金型によって直接定まらない寸法になる。このため、ポリエチレン樹脂から成形された容器の場合、壁面厚みの設計値が1.0mmの場合、壁面厚みが1.0±0.25mmの範囲内にある場合を、「壁面厚みが一定」と言う。
第1胴部121の結晶化度は、第2胴部122の結晶化度よりも大きくなっている。これにより、後述する液体入り容器40において、第1胴部12aの結晶化度が、第2胴部12bの結晶化度よりも大きくなるようにできる。なお、結晶化度の測定方法については、後述する。
このような胴部120の他端は、閉鎖部30によって閉鎖されている。本実施の形態では、閉鎖部30は、板状部材からなる。使用時には、この閉鎖部30から容器本体110の内部に収容された液体が取り出される。また、閉鎖部30の一部には、薄肉部31が設けられており(図3参照)、この薄肉部31に注射針等を刺して液体を吸引することで、液体収容容器10から液体を容易に吸引できるようになっている。また、胴部120の長手方向(Z方向)から見た場合に閉鎖部30の輪郭が外縁を構成する平面図形は、略円形状を有している。すなわち、閉鎖部30は、底面視略円形状を有している(図4参照)。しかしながら、これに限らず、閉鎖部30は、底面視で四角形や六角形等の多角形等としても良い。なお、閉鎖部30は、XY平面に対して平行に位置しており、閉鎖部30の外面は、XY平面に広がる平坦面になっている。
閉鎖部30には、連結部32を介して、保護カバー33が連結されている。この保護カバー33は、板状部材からなり、容器本体110を支持する役割を果たす。連結部32は、容易に破断可能な細い棒状の部材からなり、閉鎖部30の円周に沿って所定の間隔で複数設けられている。本実施の形態において、連結部32は180°の等間隔で2箇所に形成されている。保護カバー33は、液体収容容器10の底部を構成しており、平面視略菱形状に形成されている(図4参照)。また、保護カバー33は、液体収容容器10が載置される載置台(図示せず)等の載置面に接する接地面330を有している。なお、保護カバー33は、XY平面に対して平行に位置している。
本実施の形態では、このような閉鎖部30は、胴部120と一体に形成されている。すなわち、容器本体110は、一体成形により形成されており、単一材料の容器である。この場合、後述するように、液体収容容器10を凍結させた際に、容器本体110が損傷を受ける可能性を低減できる。すなわち、容器本体110が一体成形により形成されている場合、容器本体110が複数の部材から構成されている場合に形成され得る、各部材間の接合部は形成されない。このため、容器本体110が一体成形により形成されていることにより、上述した接合部をきっかけとして容器本体110が損傷を受けることを回避できる。また、容器本体110が一体成形により形成されていることにより、容器本体110が複数の部材から構成されている場合と比較して、容器本体110の落下強度を高くすることもできる。これにより、容器本体110を落下させた際に、容器本体110が損傷を受ける可能性を低減することもできる。なお、上述した連結部32および保護カバー33が、閉鎖部30と一体に形成されていてもよい。すなわち、液体収容容器10が一体成形により形成されていてもよい。また、閉鎖部30は、胴部120と一体に形成されていなくてもよい。
容器本体110を構成する材料は、シールできる材料であればよい。また、容器本体110を構成する材料は、液体と接触した際に、液体に影響を与えないような材料であることが好ましく、液体収容容器10内に収容される液体の種類に応じて適宜選択される。また、容器本体110を構成する材料は、少なくとも0℃以下、好ましくは-80℃以下、さらに好ましくは-150℃以下(すなわち、超低温フリーザー内の温度、あるいは液体窒素が充填された後述する凍結装置100の気相下の温度)、特に好ましくは-196℃(すなわち、液体窒素の温度)の環境下で物理的に耐えうる物性を有することが望ましい。さらに、容器本体110を構成する材料は、液体収容容器10の用途に応じても、適宜選択される。具体的には、液体収容容器10に対し、強度や柔軟性、水蒸気透過度、耐熱性、光透過性等の所定の特性を付与する場合には、そのような特性を有する材料を適宜選択することが好ましい。このような材料としては熱可塑性樹脂、特に、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレンといったポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)といったポリエステル、ポリカーボネート(PC)、ナイロン、ポリスチレン、ポリイミド、エチレンコポリマー(エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-メチルアクリレート共重合体(EMA)、アイオノマーなど)、フッ素樹脂、あるいはこれらを任意に組み合わせた混合物等が挙げられる。このうち、容器本体110は、単一材料の容器であり、ポリエチレンを含んでいることが好ましい。ポリエチレンは、融点が低いため、第1胴部121の内面同士を、インパルスシーラーを用いたシールや熱板シーラーを用いたシール等によって熱溶着する際に、低温で熱溶着できる。また、ポリエチレンは、ガラス転移温度が低いため、耐寒性がある。このため、容器本体110がポリエチレンからなっていることにより、容器本体110を凍結した場合であっても、容器本体110において、良好な機械的強度を維持できる。
また、容器本体110、とりわけ胴部120は、動的粘弾性測定による150℃以上200℃以下での貯蔵弾性率が、10000Pa以上であることが好ましい。ここで、ポリエチレンの融点は95℃~140℃であり、融点以上の温度(例えば、150℃~200℃)では溶融状態となる。このため、通常は、ポリエチレンを含む胴部120では、動的粘弾性測定による150℃以上200℃以下での貯蔵弾性率が10000Pa以上にはならない。一方、ポリエチレンを架橋させることにより物性が変化し、当該貯蔵弾性率を10000Pa以上にすることができる。これにより、胴部120にゴム状の性質が付与され、特に曲げ/折りに対する耐性が大きく向上する。なお、ポリエチレンを架橋させる場合、電子線照射やガンマ線照射、架橋剤添加等によってポリエチレンを架橋してもよい。また、後述する液体入り容器40に収容される液体が医薬品や細胞製剤の場合、架橋剤の溶出物が液体に対して悪影響を及ぼす可能性がある。このため、ポリエチレンを架橋させる場合、電子線照射やガンマ線照射によってポリエチレンを架橋することが好ましい。
容器本体110は、液体に対して所定の撥液性を有することが好ましい。したがって、容器本体110の内面の撥液性は、液体収容容器10内に収容される液体の種類に応じて適宜調整することが好ましい。具体的には、容器本体110の内面は、液体に対する接触角が例えば20°以上であっても良く、40°以上であることが好ましく、中でも70°以上であることが好ましく、特に80°以上であることが好ましい。なお、液体に対する容器本体110の内面の接触角は、特段の事情がない限り、水に対する接触角としてもよい。接触角は、容器本体110の内面を露出させ、当該露出させた内面に液体又は純水1.0μlの液滴を滴下し、着滴10秒後に、滴下した液滴の左右端点と頂点とを結ぶ直線の、固体表面に対する角度から接触角を算出するθ/2法に従って測定できる。測定装置としては、例えば、協和界面科学社製(接触角計DM 500)を用いることができる。
容器本体110に所定の撥液性を付与する方法としては、特に限定されず、容器本体110を構成する材料に応じて適宜選択できる。例えば、容器本体110にエネルギー線照射を行うことで撥液性を付与してもよく、容器本体110を構成する材料中に撥液性を付与する材料を加えてもよく、あるいは容器本体110の内面に、撥液性を付与する材料を表面コーティングしてもよい。上記エネルギー線としては、例えば、遠紫外線、紫外線、近紫外線、赤外線等の光線、X線、γ線等の電磁波のほか、電子線、プロトン線、中性子線等が挙げられる。中でも、γ線が好ましい。
容器本体110の光透過性、耐熱性、ガスバリア性等の特性については、液体収容容器10の用途や容器内に収容される液体の種類に応じて適宜調整できるため、ここでの記載は省略する。
容器本体110は、単層構造であってもよく、多層構造であってもよい。容器本体110が多層構造である場合、容器本体110の内面のみが上述のような樹脂材料であり、その他の層が、アルミニウムを含有するアルミニウム層を有していてもよい。また、容器本体110は、必要に応じて、シリカ等の材料で外面が表面コーティングされていてもよい。この場合、液体収容容器10にバリア性を付与できる。
このような液体収容容器10は、容器本体110の開口部120aが鉛直方向上方側、閉鎖部30が鉛直方向下方側に向くように配置できる。また、このような液体収容容器10の容器本体110内に液体を充填した後に、上記の開口部120aが形成された一端を、例えばインパルスシーラーを用いてシールする(すなわち、後述する密封部20を形成する)ことにより、後述する液体入り容器40を形成できる。
本実施の形態による液体収容容器10に収容される液体は、特に限定されないが、例えば、医薬品等の薬液であってもよい。このような薬液の具体例としては、例えば抗リウマチ薬、インスリン製剤、ブドウ糖のような糖液、塩化ナトリウムや乳酸カリウムのような電解質補正液、タンパク製剤、抗体薬、造影剤、タンパク質分解酵素阻害剤、脂肪乳剤、抗生物質、抗がん剤、ヘパリンカルシウム麻酔薬、及び腹膜透析液が挙げられる。また、鎮痛剤、解熱剤、制吐剤、鎮咳剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、気管支拡張剤、ステロイド剤、抗不整脈剤、及び抗てんかん剤のような製剤をRO水や蒸留水のような無菌水又は生理食塩水で溶解した所謂プレミックス製剤が挙げられる。さらに、インフルエンザ、破傷風、肺炎球菌、ポリオ、日本脳炎、風疹、麻疹、黄熱、ヒブ、肝炎、水痘、狂犬病、ロタウィルス、おたふくかぜ、子宮頸がん、MQ、DT及びDPT等のワクチンのような生物医薬であってもよい。さらにまた、骨髄やリンパ球等の生体細胞であってもよい。また、薬液としては、例えば細胞製剤であってもよく、具体的には、ヘパトーマ細胞、肝臓の実質細胞である肝細胞、クッパー細胞、血管内皮細胞や角膜内皮細胞などの内皮細胞、繊維芽細胞、骨芽細胞、砕骨細胞、歯根膜由来細胞、表皮角化細胞などの表皮細胞、気管上皮細胞、消化管上皮細胞、子宮頸部上皮細胞、角膜上皮細胞などの上皮細胞、乳腺細胞、ペリサイト、平滑筋細胞や心筋細胞などの筋細胞、腎細胞、膵ランゲルハンス島細胞、末梢神経細胞や視神経細胞などの神経細胞、軟骨細胞、骨細胞、又は幹細胞、ES細胞(胚性幹細胞)及びiPS細胞(人工多能性幹細胞)等が挙げられる。幹細胞は、例えば骨髄未分化間葉幹細胞、造血幹細胞、血管幹細胞、神経幹細胞、小腸幹細胞、脂肪幹細胞、皮膚幹細胞、歯周組織幹細胞、毛様体幹細胞、角膜輪部幹細胞、内臓幹細胞等が挙げられる。
あるいは、液体収容容器10に収容される液体としては、食品関係の液体であっても良く、具体的には、飲料、調味料等の液体であっても良い。
本実施の形態による液体収容容器10は、例えば、上述したような液体を収容する医療用容器又は食品用容器として用いることができる。
[液体入り容器]
次に、図5乃至図9を参照して、本実施の形態による液体入り容器40の構成について説明する。図5は、本実施の形態による液体入り容器40を示す斜視図であり、図6は、本実施の形態による液体入り容器40を示す正面図であり、図7は、本実施の形態による液体入り容器40を示す断面図であり、図8は、本実施の形態による液体入り容器40を示す拡大断面図であり、図9は、本実施の形態による液体入り容器40を示す底面図である。本実施の形態による液体入り容器40は、液体収容容器10の容器本体110内に液体を充填した後に、容器本体110の開口部120aが形成された開放端を、例えばインパルスシーラーを用いてシールすることにより形成されたものである。
図5乃至図7に示すように、液体入り容器40は、上述した液体収容容器10と、液体収容容器10に収容された液体Lqとを備えている。ここで、液体入り容器40において、液体収容容器10の容器本体110の開口部120aは封止されている。ここでは、まず、開口部120aが封止された容器本体110について説明する。なお、本明細書中、開口部120aが封止された容器本体110を、単に容器本体11とも記す。
容器本体11は、筒状の胴部12と、胴部12の一端(第1の部分120A)に設けられた密封部20と、胴部12の他端(第2の部分120B)に設けられた閉鎖部30とを有している。このうち、胴部12および密封部20は、上述した容器本体110の開口部120aを封止した際に、容器本体110の胴部120が変形することにより、それぞれ形成されたものである。
胴部12は、密封部20と連続的に形成された第1胴部12aと、第1胴部12aよりも閉鎖部30側に設けられた第2胴部12bとを有している。第1胴部12aは、密封部20から第2胴部12bに向けて連続的に形成された筒状の部分であり、その水平断面は密封部20から第2胴部12bに向けて徐々に変化している。この第1胴部12aは、上述した液体収容容器10の第1胴部121の一部分から形成されている。言い換えれば、上述した液体収容容器10の第1胴部121は、液体入り容器40の容器本体11の第1胴部12aと、密封部20とを形成している。より具体的には、液体収容容器10の第1胴部121のうち、内面同士がシールされた部分によって密封部20が形成され、第1胴部121のうち、残りの部分によって第1胴部12aが形成されている。この第1胴部12aは、密封部20および第2胴部12bと連続的に一体に形成されている。
第2胴部12bは、第1胴部12aから下方に延びている。この第2胴部12bは、上述した液体収容容器10の第2胴部122によって構成されている。上述したように、胴部12は、液体収容容器10の胴部120が変形することにより形成されているために、第2胴部12bの上部は、その水平断面が第1胴部12aから閉鎖部30に向けて徐々に変化している。また、第2胴部12bの下部は、略円筒形状であり、その水平断面(XY平面に平行な平面)は略円形である。また第2胴部12bの下部の水平断面は上下方向(Z方向)に沿って略均一となっている。第2胴部12bの下部の水平断面は、円形に限らず、四角形や六角形等の多角形、又は楕円形等としても良い。なお、本実施の形態において、容器本体11は、正面側から見て(図6参照)、左右(X方向)に線対称な形状を有している。
ここで、第1胴部12aの壁面厚みta(図7参照)は、第2胴部12bの壁面厚みtb(図7参照)よりも薄くなっている。本実施の形態では、第1胴部12aは、第2の部分120B側から第1の部分120A側に向かうにつれて、徐々に壁面厚みtaが薄くなっている。第1胴部12aの壁面厚みtaは、第1胴部12aと第2胴部12bとの間の境(境界点p(図7参照))付近において、第2の部分120B側から第1の部分120A側に向かうにつれて、徐々に壁面厚みtaが薄くなるように、境(境界点p)から薄くなっている。また、第1胴部12aのうち、最も壁面厚みが薄い部分の壁面厚みtaは、0.4mm以上3mm以下であってもよく、一例として0.65mmであってもよい。また、第1胴部12aのうち、最も壁面厚みが厚い部分の壁面厚みtaは、0.7mm以上5mm以下であってもよく、一例として1.0mmであってもよい。
上述したように、胴部12は、液体収容容器10の胴部120が変形することにより形成されているために、第2胴部12bの下方には、第1胴部12a側から閉鎖部30側に向かうにつれて、内面が内側に傾斜する傾斜部122bが形成されている。また、第2胴部12bに傾斜部122bが形成されることなく、第2胴部12bの壁面厚みtbは、上下方向(Z方向)に沿って一定となっていてもよい。第2胴部12bの壁面厚みtbは、液体収容容器10の第2胴部122の壁面厚みt2と等しくなっていてもよく、0.7mm以上5mm以下であってもよく、一例として1.0mmであってもよい。この第2胴部12bは、液体Lqが収容される部分である。このため、第2胴部12bの壁面厚みt2が一定であることにより、液体Lqの凍結時および解凍時に、外部から内部への熱伝導を壁面の全体で一様にできる。
第1胴部12aの結晶化度は、第2胴部12bの結晶化度よりも大きくなっている。これにより、後述するように、密封部20近傍において、第1胴部12aが破損してしまうことを抑制できるようになっている。なお、結晶化度の測定方法については、後述する。
次に、密封部20について説明する。密封部20は、容器本体110の一端(Z方向プラス側端部)を、インパルスシーラーを用いたシールや熱板シーラーを用いたシール等によりシールして密封した部分である。具体的には、密封部20は、容器本体110の第1胴部121の開口部120aが形成された一端を潰し、当該一端の互いに対向する内面同士(すなわち、第1胴部121の一部の内面同士)をシールすることにより形成される。本実施の形態では、密封部20の結晶化度は、第1胴部12aの結晶化度と同程度であり、第2胴部12bの結晶化度よりも大きくなっている。
密封部20は、全体として略平面状であり、その主たる面はZX平面に平行な略長方形形状となっている。密封部20をシールする方法は、例えば、インパルスシーラーを用いたシール、超音波シーラーを用いたシール、熱板シーラーを用いたシール及び高周波シーラーを用いたシール等が挙げられる。また、容器本体11の内面に接着剤を塗布してシールしてもよい。本実施の形態においては、接着剤を用いずにシールする方法が好ましい。液体への接着剤の混入を抑制できるからである。
ここで、密封部20は、インパルスシーラーを用いたシールによって形成されることが好ましい。インパルスシーラーを用いたシールでは、インパルスシーラーS(図8参照)に取り付けられたヒーターに瞬間的に大電流が流れることによりヒーターが発熱し、当該熱によって熱溶着対象物を熱溶着する。具体的には、熱溶着しようとする対象物をインパルスシーラーSの間に入れ、対象物を熱融着させる。また、インパルスシーラーを用いたシールでは、対象物がインパルスシーラーS間に挟まれた状態で、対象物の冷却を行う。このため、対象物が縮んだり切れたりすることなく密封部を美しく仕上げることができる。このため、インパルスシーラーを用いたシールを行うインパルスシーラーSの温度や圧力を調整することにより、密封部20の外面と、第1胴部12aの外面との間に、段差が形成されないようにできる。
また、密封部20を、インパルスシーラーを用いたシールによって形成することにより、図8に示すように、密封部20の外面と第1胴部12aの外面との間に段差が形成された場合であっても、熱板シーラーを用いたシールによって密封部20を形成する場合と比較して、段差の高さHを低くできる。この場合、密封部20を、インパルスシーラーを用いたシールによって形成することにより、段差の高さHを100μm以下にできる。このように、段差の高さHが100μm以下であることにより、密封部20の下端部が薄くなり過ぎることを抑制でき、液体入り容器40を凍結した際に、密封部20近傍において、容器本体11が損傷を受けることを抑制できる。
容器本体11の他端(Z方向マイナス側端部)は、閉鎖された閉鎖部30を構成する。使用時には、この閉鎖部30から容器本体11の内部に収容された液体が取り出される。すなわち、閉鎖部30に注射針等を刺して液体を吸引することで、液体入り容器40から液体を容易に吸引できる。閉鎖部30のその他の構成は、容器本体110の閉鎖部30と同一であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
なお、液体入り容器40においても、閉鎖部30には、連結部32を介して、保護カバー33が連結されている。この場合、保護カバー33は、液体入り容器40の底部を構成しており、底面視略菱形状に形成されている(図9参照)。図示された例においては、底面視において、連結部32は、保護カバー33の輪郭が構成する菱形状の対角線のうち長い方の対角線上に位置している。しかしながら、これに限られず、連結部32は、当該対角線上に位置していなくてもよい。例えば、連結部32は、保護カバー33の輪郭が構成する菱形状の対角線のうち短い方の対角線上に位置していてもよい。
このような液体入り容器40は、上述したように、液体収容容器10の容器本体110内に液体Lqを充填した後に、容器本体110の開口部120aが形成された開放端を、インパルスシーラーを用いてシールする(すなわち、密封部20を形成する)ことにより形成されている。そして、液体入り容器40は、密封部20が鉛直方向上方側、閉鎖部30が鉛直方向下方側に向くように配置できる。また、このような液体入り容器40は、液体Lqを凍結させた状態で保存するために用いられてもよい。
図10に示すように、液体入り容器40の使用時には、連結部32を破断して保護カバー33を除去し、閉鎖部30の薄肉部31に注射針45を刺して液体Lqを吸引し、容器本体11内の液体Lqを取り出すことができる。あるいは、連結部32および保護カバー33を設けなくてもよい。この場合、例えば、水平方向(XY平面に平行な方向)に容器本体11を切断して閉鎖部30側を取り除き、液体入り容器40内から液体Lqを取り出しても良い。このとき、液体Lqの取り出し方法は特に限定されず、例えば注射器等を用いて液体Lqを吸引して取り出す方法が挙げられる。また、容器本体11の閉鎖部30側を開放するとともに、図示しない蓋材を装着し、蓋材を取り外すことにより液体入り容器40内から液体Lqを取り出しても良い。このとき、液体Lqの取り出し方法は、上記と同様に例えば注射器等を用いて液体を吸引して取り出しても良い。あるいは、蓋材を装着したまま蓋材に対して注射針を刺して液体を吸引しても良い。
[本実施の形態の作用]
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、一端に開口部120aが形成された容器本体110を一体成形により作製する。この際、容器本体110の他端に閉鎖部30が形成される。このようにして、液体収容容器10が作製される。
ここで、容器本体110を作製する場合、例えば、射出成形により、容器本体110を作製する。この際、例えば、射出樹脂の射出速度や、射出樹脂を射出するゲートの位置等を調整することにより、第2胴部122に対応する領域の射出樹脂が、第1胴部121に対応する領域の射出樹脂よりも急冷されるように調整する。これにより、第2胴部122における射出樹脂が、当該射出樹脂が結晶化する温度に留まる時間を短くできる。このため、第2胴部122の結晶化度が、第1胴部121の結晶化度よりも小さくなる。なお、ゲートの位置は閉鎖部30の側面(X方向プラス側、X方向マイナス側、Y方向プラス側またはY方向マイナス)側であってもよく、例えば、連結部32の近傍であってもよい。ゲートの位置は、容器本体110に形成されたゲート痕によって特定できる。
ここで、結晶化度を測定する方法としては、例えば、示差走査熱量測定(DSC)、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)、X線回折法(XRD)等を用いた方法が挙げられる。
[示差走査熱量測定(DSC)を用いた結晶化度の測定方法]
示差走査熱量測定(DSC)を用いた結晶化度の測定方法では、示差走査熱量測定から得られる融解熱ピーク面積値ΔHを用いて、結晶化度を測定できる。この場合、例えば、ポリエチレンからなる材料から作製した試料の結晶化度は、融解熱ピーク面積値ΔHを用いて、以下の式(1)により算出できる。
結晶化度[%]=(ΔH[mJ/mg]/ポリエチレンの完全結晶融解熱[mJ/mg])×100・・・式(1)
ここで、ポリエチレンの完全結晶融解熱は、288.7[mJ/mg]である。なお、ここで、エチレンコポリマー(エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-メチルアクリレート共重合体(EMA)、アイオノマーなど)からなる試料を測定する場合は、式(1)のポリエチレンの完全結晶融解熱を使用して結晶化度を算出してもよい。そのほかの樹脂(ポリプロピレンなど)からなる試料を測定する場合は、公知の各樹脂の完全結晶融解熱を使用して結晶化度を算出してもよい。
示差走査熱量測定では、示差走査熱量計(DSC装置)(日立ハイテクテクノロジー社製、装置名:DSC7000X)を用いて、融解熱ピーク面積値ΔHを測定してもよい。具体的には、まず、5±0.5mgの試料を窒素ガス流量20mL/minのもと、20℃で1分間保持する。その後、10℃/分の昇温速度で200℃まで昇温させ、DSC曲線を得る。この際、基準物質はアルミニウムまたはα―アルミナを用いてもよい。そして、得られたDSC曲線から、融解熱ピーク面積値ΔHを測定する。例えば、図11に示すように、融解熱ピーク面積値ΔHは、温度80℃における点A1および温度110℃における点B1を結ぶ直線X1と、DSC曲線とによって囲まれる領域(図11の斜線部)の面積として算出されてもよい。なお、これに限らず、示差走査熱量測定から得られる融解熱のピークの温度をTmとしたとき、DSC曲線においてTmから-30℃以上-20℃以下の点に点A1を設定し、Tmから+5℃以上+30℃以下の点に点B1を設定してもよい。また、Tmが2つ以上存在する場合は、DSC曲線において最も低いTm(min)から-30℃以上-20℃以下の点に点A1を設定し、最も高いTm(max)から+5℃以上+30℃以下の点に点B1を設定してもよい。
[フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)を用いた結晶化度の測定方法]
フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)を用いた結晶化度の測定方法では、フーリエ変換赤外分光法から得られる1900cm-1の結晶性バンドの吸光度A1900を用いて、結晶化度を以下式(2)により算出してもよい。
結晶化度[%]=(A1900/壁面厚み[mm]}×189・・・式(2)
フーリエ変換赤外分光法では、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR装置)(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製、装置名:Nicolet iS50 FT-IR)を用いて、1900cm-1の結晶性バンドの吸光度A1900を測定してもよい。具体的には、いわゆる透過法により4000cm-1~650cm-1の範囲で吸光度を測定する。そして、1900cm-1の結晶性バンドの吸光度A1900を、例えば、ベースライン法により取得する。この際、図12に示すように、ベースラインは、例えば、赤外線吸収図上の1985cm-1の点A2および1845cm-1の点B2を結ぶ直線X2としてもよい。
また、作製された液体収容容器10から液体入り容器40が作製される。この際、まず、容器本体110内に所定量の液体Lqを充填し、開口部120aが形成された一端を封止することにより、密封部20を形成する。この場合、開口部120aは、インパルスシーラーを用いたシールにより封止されてもよい。これにより、液体収容容器10と、液体収容容器10に収容された液体Lqとを備えた、液体入り容器40が得られる(図5乃至図9参照)。
ここで、本実施の形態では、液体収容容器10において、第1胴部121の結晶化度が、第2胴部122の結晶化度よりも大きくなっている。これにより、密封部20を形成した際に、密封部20の周囲(すなわち、液体入り容器40の第1胴部12a)が、熱によって薄肉化されてしまうことを抑制できる。すなわち、結晶化度が高い部分を熱溶着する場合、結晶化された部分が熱エネルギーを効率よく吸収できる。このため、第1胴部121の結晶化度が第2胴部122の結晶化度よりも大きいことにより、第1胴部121において、熱溶着する際の熱エネルギーを効率よく吸収できる。また、この場合、後述するように、第2胴部12bの剛性を、第1胴部12aの剛性よりも低くできる。すなわち、第2胴部12bに所定の柔軟性を付与できる。このため、後述するように、第1胴部12aが、密封部20近傍において、破損してしまうことを抑制できる。
一方、第1胴部121の結晶化度が第2胴部122の結晶化度よりも小さい場合、第1胴部121において、熱溶着する際の熱エネルギーを効率よく吸収できなくなる可能性がある。この場合、形成された密封部20の周囲(すなわち、液体入り容器40の第1胴部12a)に余分な熱エネルギーが拡散し得る。これにより、密封部20の周囲(すなわち、液体入り容器40の第1胴部12a)が熱によって薄肉化されることにより、第1胴部12aが薄くなり過ぎてしまうがおそれがある。このように、液体入り容器40において、第1胴部12a薄くなり過ぎてしまった場合、液体入り容器40を凍結した際に、密封部20近傍において、容器本体11が損傷を受けてしまう可能性がある。
これに対して本実施の形態では、第1胴部121の結晶化度が第2胴部122の結晶化度よりも大きくなっているため、密封部20の周囲(すなわち、液体入り容器40の第1胴部12a)が、熱によって薄肉化されてしまうことを抑制できる。このため、液体入り容器40を凍結した場合であっても、容器本体11が損傷を受けてしまうことを抑制できる。
次に、得られた液体入り容器40を凍結装置内に配置し、液体Lqを凍結させて保存する。この凍結装置内には、液体窒素が充填されていてもよい。
ところで、一般的に、同じ材料から試料を作製した場合、結晶化度の違いにより、力学物性が異なる。結晶化度の違いによる力学物性を比較すると、結晶化度が高い場合は、試料の剛性が高くなり、結晶化度が低い場合は、試料の剛性が低くなる(柔軟性が増す)。本実施の形態では、第1胴部12aの結晶化度が、第2胴部12bの結晶化度よりも大きくなっている。これにより、第1胴部121同士を熱溶着しやすくするために第1胴部121の壁面厚みt1を第2胴部122の壁面厚みt2よりも薄くした場合であっても、第1胴部12aの剛性を高くできる。また、この場合、第2胴部12bの剛性を、第1胴部12aの剛性よりも低くできる。すなわち、第2胴部12bに所定の柔軟性を付与できる。
ここで、液体入り容器40内の液体Lqを凍結させた際に、容器本体11内の圧力が低くなり、容器本体11が収縮して変形し得る。また、液体Lqを凍結させた際に、液体Lqが膨張し、容器本体11が変形し得る。また、凍結装置から液体入り容器40を取り出して液体Lqを解凍した際に、容器本体11内の圧力が高まり、容器本体11が膨張し得る。さらに、液体Lqを解凍した際に、液体Lqが収縮し、容器本体11が変形し得る。そして、第2胴部12bの剛性が高い場合、容器本体11の変形に起因する力が、密封部20の周囲(すなわち、第1胴部12a)まで伝わる可能性がある。また、第1胴部12aの剛性が低い場合、当該力によって、第1胴部12aが、密封部20近傍において、破損してしまう可能性がある。これに対して本実施の形態では、第2胴部12bに所定の柔軟性が付与されているため、容器本体11が変形した場合であっても、容器本体11の変形に起因する力が、密封部20の周囲(すなわち、第1胴部12a)まで伝わることを抑制できる。このため、第1胴部12aが、密封部20近傍において、破損してしまうことを抑制できる。また、容器本体11の変形に起因する力が、第1胴部12aまで伝わった場合であっても、第1胴部12aの剛性が高くなっているため、第1胴部12aが破損してしまうことを抑制できる。
このような液体入り容器40から液体Lqを取り出す場合、まず液体Lqが凍結された液体入り容器40を準備し、液体Lqを解凍する。次に、閉鎖部30から保護カバー33を取り外す。続いて、容器本体11に、内部と連通する開口34(図10参照)を形成し、この開口34から容器本体11内の液体Lqを取り出す。例えば、図10に示すように、閉鎖部30に注射針45を刺して閉鎖部30に開口34を形成し、この開口34に挿入された注射針45を用いて液体Lqを吸引し、容器本体11内の液体Lqを取り出す。これにより、例えば液体Lqが高価な薬液である場合においても、液体Lqを容器本体11から無駄なく取り出すことができ、経済的である。また、容器本体11内から正確な量の薬液を抽出できる。本実施の形態において、このような所定量の薬液を製造する方法も提供する。
以上のように本実施の形態によれば、液体収容容器10が、第1の部分120Aが開口した胴部120と、胴部120の第2の部分120Bに設けられた閉鎖部30とを有する容器本体110を備えている。また、胴部120が、開口を構成する部分を有する第1胴部121と、第1胴部121に連続する第2胴部122とを有している。そして、第1胴部121の壁面厚みt1が、第2胴部122の壁面厚みt2よりも薄くなっている。これにより、第1胴部121同士を熱溶着しやすくできる。また、第1胴部121の結晶化度が、第2胴部122の結晶化度よりも大きくなっている。これにより、液体収容容器10から作製される液体入り容器40において、第1胴部12aの結晶化度を第2胴部12bの結晶化度よりも大きくできる。このため、容器本体11が変形した場合であっても、容器本体11の変形に起因する力が、密封部20の周囲(すなわち、第1胴部12a)まで伝わることを抑制できる。このため、第1胴部12aが、密封部20近傍において、破損してしまうことを抑制できる。また、容器本体11の変形に起因する力が、第1胴部12aまで伝わった場合であっても、第1胴部12aの剛性を高くできるため、第1胴部12aが破損してしまうことを抑制できる。
なお、上述した本実施の形態では、密封部20の結晶化度が第1胴部12aの結晶化度と同程度であり、第2胴部12bの結晶化度よりも大きくなっている例について説明したが、これに限られない。例えば、液体入り容器40において、密封部20の結晶化度が、第1胴部12aの結晶化度よりも小さくなっていてもよい。密封部20は、上述したように、容器本体110の第1胴部121の内面同士をシールすることにより形成されるため、液体入り容器40において、密封部20の壁面厚みは、第1胴部12aの壁面厚みよりも厚くなる。このため、密封部20の結晶化度を第1胴部12aの結晶化度よりも小さくした場合であっても、密封部20が破損してしまうことを抑制できる。なお、この場合、密封部20を形成する際のシール条件(圧力や温度)を調整することにより、密封部20の結晶化度を第1胴部12aの結晶化度よりも小さくできる。
また、上述した本実施の形態では、密封部20の結晶化度が第1胴部12aの結晶化度と同程度であり、第2胴部12bの結晶化度よりも大きくなっている例について説明したが、これに限られない。例えば、液体入り容器40において、密封部20の結晶化度が、第1胴部12aの結晶化度および第2胴部12bの結晶化度よりも小さくなっていてもよい。この場合においても、第1胴部12aの結晶化度が第2胴部12bの結晶化度よりも大きいことにより、容器本体11が変形した場合であっても、容器本体11の変形に起因する力が、密封部20まで伝わることを抑制できる。このため、第1胴部12aが、密封部20近傍において、破損してしまうことを抑制できる。
また、上述した本実施の形態では、液体Lqを凍結させて保存する際に、液体入り容器40を液体窒素Lnに浸漬する例について説明したが、これに限られない。例えば、図示はしないが、液体入り容器40を超低温フリーザー内に配置することにより、液体Lqを凍結させてもよく、あるいは、液体窒素Lnが充填された凍結装置100内の気相下において液体Lqを凍結させてもよい。
さらに、上述した本実施の形態では、容器本体110の胴部120の外径は、上下方向(Z方向)に沿って略均一となっている例について説明したが、これに限られない。例えば、図示はしないが、容器本体110の胴部120の外径が、開口部120a側に向かうにつれて徐々に大きくなっていてもよい。
[変形例]
次に、図13乃至図35を参照して、本開示の各変形例について説明する。図13乃至図35は、それぞれ本開示の変形例による液体収容容器を示す図である。図13乃至図35において、図1乃至図12に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1の変形例)
図13および図14は、第1の変形例による液体収容容器10Aおよび液体入り容器40Aを示している。図13および図14において、容器本体110(11)は、正面側から見て(図13および図14)、左右(X方向)に非対称の形状を有している。
図13に示すように、液体収容容器10Aにおいて、第1胴部121の上端121aおよび下端121bは直線状であり、水平方向(X方向)に対して傾斜して延びている。また、水平方向(X方向)に対する上端121aの傾斜角度θ1と、水平方向(X方向)に対する下端121bの傾斜角度θ2とは、互いに異なっている。図示された例においては、水平方向(X方向)に対する上端121aの傾斜角度θ1は、水平方向(X方向)に対する下端121bの傾斜角度θ2よりも小さくなっている。傾斜角度θ1は、40°以上60°以下であってもよく、傾斜角度θ2は、60°以上80°以下であってもよい。
また、第1胴部121のうち、最も長さが短い部分の長さL2は、4mm以上80mm以下であってもよく、一例として15.1mmであってもよい。また、第1胴部121のうち、最も長さが長い部分の長さL3は、20mm以上100mm以下であってもよく、一例として41.4mmであってもよい。本変形例においても、第1胴部121のうち、内面同士がシールされる領域は、第1胴部121の約上半分の領域であってもよい。
また、図14に示すように、液体入り容器40Aにおいて、密封部20の上端20aおよび下端20bは直線状であり、水平方向(X方向)に対して傾斜して延びている。また、水平方向(X方向)に対する上端20aの傾斜角度θ3は、水平方向(X方向)に対する下端20bの傾斜角度θ4と等しくなっている。傾斜角度θ3およびθ4は、それぞれ40°以上60°以下であってもよい。
また、容器本体11は、正面側から見て左右(X方向)の両端の位置で、密封部20と第1胴部12aとによってコーナー部22A、23Aが形成されている。この場合、コーナー部22A、23Aは、正面から見て互いに非対称な形状を有する。一方のコーナー部22Aは、他方のコーナー部23Aよりも下方(Z方向マイナス側)に位置する。また、この場合、コーナー部22Aは、100°以上の角度θ5となっていてもよく、コーナー部23Aは、50°以下の角度θ6となっていてもよい。
本変形例では、液体を充填した液体入り容器40Aを、例えば密封部20が鉛直方向下方を向くようにした傾けたとき、一方のコーナー部22Aに液体が進入する。その後、液体入り容器40Aを、密封部20が鉛直方向上方を向くようにしたとき、一方のコーナー部22Aに進入した液体は、一方のコーナー部22Aから流れ出す。これにより、液体が一方のコーナー部22Aの内側に残存することを抑制できる。この結果、容器本体11内の液体を無駄なく取り出すことができる。
また、他方のコーナー部23Aは、50°以下の角度θ6を有している。これにより、他方のコーナー部23Aよりも内側に凸型のメニスカスが発生するので、液体が他方のコーナー部23Aの奥まで進入せず、液体が他方のコーナー部23Aの内側に残存することを抑制できる。
さらに、本変形例によれば、密封部20の上端20aおよび下端20bが水平方向(X方向)に傾斜して延びているので、密封部20の面積を広く確保でき、密封部20での剥離強度を高めることができる。
(第2の変形例)
図15および図16は、第2の変形例による液体収容容器10Bおよび液体入り容器40Bを示している。図15において、第1胴部121に厚肉部123が形成されている。この厚肉部123の壁面厚みt3は、第1胴部121のうち、厚肉部123の周囲の領域の壁面厚みt1よりも厚くなっている。この場合、厚肉部123の壁面厚みt3は、第1胴部121の壁面厚みt1のうち、最も壁面厚みが厚い部分の壁面厚みt1よりも薄くなっていてもよい。この場合、例えば、第1胴部121のうち、最も壁面厚みが薄い部分の壁面厚みt1は、0.3mmであってもよく、厚肉部123の壁面厚みt3は、0.95mmであってもよく、第1胴部121のうち、最も壁面厚みが厚い部分の壁面厚みt1は、1.0mmであってもよく、第2胴部122の壁面厚みt2は、1.0mmであってもよい。また、厚肉部123の壁面厚みt3は、第2胴部122の壁面厚みt2以上であってもよい。
このような厚肉部123の壁面厚みt3は、第2の部分120B側から第1の部分120A側に向かうにつれて、徐々に薄くなっていてもよく、上下方向(Z方向)に沿って略均一となっていてもよい。厚肉部123の壁面厚みt3は、0.8mm以上6mm以下であってもよく、一例として0.95mmであってもよい。
図示された例においては、厚肉部123は、第1胴部121の上下方向(Z方向)略中央部に形成されている。この場合、第1胴部121のうち、厚肉部123よりも第1の部分120A側に位置する領域において、第1胴部121の内面同士がシールされるようになっていてもよい。
また、第1胴部121のうち、厚肉部123よりも第2胴部122側に位置する領域の壁面厚みt1は、第2胴部122の壁面厚みt2よりも薄くなっている。これにより、第1胴部121に厚肉部123が形成されていた場合であっても、第1胴部121を潰しやすくでき、第1胴部121の内面同士をシールしやすくできる。
また、図16に示すように、液体入り容器40Bにおいて、第1胴部12aに厚肉部12cが形成されている。図示された例においては、厚肉部12cは、第1胴部12aの上端近傍に形成されている。しかしながら、これに限られず、厚肉部12cは、第1胴部12aの上端近傍以外の場所に形成されていてもよい。この厚肉部12cの壁面厚みは、第1胴部12aのうち、厚肉部12cの周囲の領域の壁面厚みtaよりも厚くなっている。この場合、厚肉部12cの壁面厚みは、第1胴部12aの壁面厚みtaのうち、最も壁面厚みが厚い部分の壁面厚みtaよりも薄くなっていてもよい。また、厚肉部12cの壁面厚みは、第2胴部12bの壁面厚みtb以上であってもよい。また、液体入り容器40Bにおいても、第1胴部12aのうち、厚肉部12cよりも第2胴部12b側に位置する領域の壁面厚みtaは、第2胴部12bの壁面厚みtbよりも薄くなっている。厚肉部12cのその他の構成は、液体収容容器10の厚肉部123と同一であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
本変形例によれば、第1胴部121に厚肉部123が形成されている。これにより、第1胴部121を潰しやすくするとともに、厚肉部123が形成された部分において第1胴部121の剛性を高めることができる。
(第3の変形例)
図17A及び図17Bは、第3の変形例による液体収容容器10Cを示している。本変形例では、閉鎖部30および保護カバー33が向かい合う方向(すなわち、Z方向)への投影において、保護カバー33が、第2胴部122の外縁122aに覆われている。言い換えれば、保護カバー33の接地面330の法線方向(すなわち、Z方向)への投影において、保護カバー33が、第2胴部122の外縁122aに覆われている。この場合、液体収容容器10Cの胴部120の長手方向(Z方向(接地面330の法線方向))から見たとき、保護カバー33が、第2胴部122の外縁122aに囲まれる領域に配置されている。図17A及び図17Bに示す例においては、保護カバー33は、底面視略円形状を有している。このように、保護カバー33が、第2胴部122の外縁122aに囲まれる領域に配置されている場合、胴部120の寸法を、JIS K 3603:1990準拠する寸法にすることにより、液体収容容器10Cおよび液体入り容器を既存のクライオボックスやケーンに収納できる。このため、液体収容容器10Cおよび液体入り容器をコンパクトに収納できる。なお、この場合、図17Bに示すように、保護カバー33は、液体収容容器10Cの胴部120の長手方向(Z方向)から見たとき、閉鎖部30に囲まれる領域に配置されていてもよい。
なお、保護カバー33は、底面視略円形状を有していなくてもよい。例えば、図18に示すように、保護カバー33に、底面視で略楕円形状を有していてもよい。
また、図19および図20に示すように、保護カバー33に、切り欠き部33aが形成されていてもよい。この場合、図19に示すように、切り欠き部33aが底面視で略扇形状であってもよい。あるいは、図20に示すように、保護カバー33が、底面視で略レーストラック形状を有するように切り欠き部33aによって切り欠かれていてもよい。なお、形成される切り欠き部33aの個数は任意である。また、切り欠き部33aの形状は任意の形状としてもよい。
図18乃至図20に示す例においては、保護カバー33に指を引っ掛けやすくでき、保護カバー33を取り外しやすくできる。
また、図21A及び図21Bに示すように、保護カバー33に、鍔部33bが形成されていてもよい。これにより、保護カバー33を容器本体11から取り外す際に、容易に取り外すことができる。なお、形成される鍔部33bの個数は任意である。また、鍔部33bの形状は任意の形状としてもよい。
さらに、図22A及び図22Bに示すように、保護カバー33に、切り欠き部33aおよび鍔部33bが形成されていてもよい。この場合、図22Bに示すように、底面視において、切り欠き部33aと鍔部33bとが、周方向に沿って交互に配置されていてもよい。
ここで、図19乃至図22Bに示すように、保護カバー33に切り欠き部33aおよび/または鍔部33bが形成されている場合、切り欠き部33aおよび/または鍔部33bは、液体収容容器10C(または液体入り容器40B)の回転防止機構としての役割も果たし得る。この場合、例えば、図23に示すように、液体収容容器10C等が収納される収納ボックスBに、切り欠き部33aおよび鍔部33bに係合可能な凸部b1および凹部b2を形成する。これにより、液体収容容器10Cが収納ボックスB内に収納された際に、切り欠き部33aが凸部b1に係合し、鍔部33bが凹部b2に係合する。このため、収納ボックスB内で液体収容容器10C等が回転してしまうことを抑制できる。また、この場合、図24に示すように、収納ボックスBは、複数の液体収容容器10Cを収納するようになっていてもよい。この場合においても、図25に示すように、液体収容容器10Cが収納ボックスB内に収納された際に、切り欠き部33aが凸部b1に係合し、鍔部33bが凹部b2に係合する。このため、収納ボックスB内で液体収容容器10C等が回転してしまうことを抑制できる。
(第4の変形例)
図26は、第4の変形例による液体収容容器10Dを示している。図26において、第1胴部121の壁面厚みt1は、上下方向(Z方向)に沿って一定となっていてもよい。この場合、第1胴部121の壁面厚みt1は、0.1mm以上1mm以下であってもよく、一例として0.3mmであってもよい。本変形例においても、第1胴部121の壁面厚みt1が、第2胴部122の壁面厚みt2よりも薄くなっていることにより、第1胴部121同士を熱溶着しやすくできる。
(第5の変形例)
図27乃至図30は、第5の変形例による液体収容容器10Eおよび液体入り容器40Eを示している。図27乃至図30において、閉鎖部30は、容器形状を有している。言い換えれば、閉鎖部30の内部には、液体Lqを収容するための収容空間が形成されている。図示された例においては、閉鎖部30は、有底円筒形状を有している。
図27および図28に示すように、液体収容容器10Eにおいて、閉鎖部30の直径は、胴部120の第2胴部122の直径よりも小さくなっている。また、閉鎖部30は、後述する液体入り容器40Eにおいて、内部に収容された液体Lqを視認できるように、透明であることが好ましい。閉鎖部30は、胴部120と一体に形成されていなくてもよい。この場合、閉鎖部30は、例えば、接着剤による接着、熱による溶着、または超音波による接合等によって、胴部120に接合されていてもよい。
また、図29および図30に示すように、液体入り容器40Eにおいて、閉鎖部30の直径は、胴部12の第2胴部12bの直径よりも小さくなっている。そして、閉鎖部30の内部に、液体Lqが収容されている。この場合、液体Lqは、閉鎖部30の内部だけではなく、胴部12にも収容され得る。この場合においても、上述した効果を得ることができる。
また、本変形例では、閉鎖部30が有底円筒形状を有している。この場合、例えば、液体Lqは、液体Lqを取り出すための凹部が形成された液体取り出し装置(図示せず)の当該凹部に、閉鎖部30を差し込むことにより、液体入り容器40Eから取り出されてもよい。
(第6の変形例)
図31乃至図34は、第6の変形例による液体収容容器10Fおよび液体入り容器40Fを示している。図31乃至図34において、閉鎖部30は、袋状の容器形状を有している。この場合においても、閉鎖部30の内部には、液体Lqを収容するための収容空間が形成されている。
図31および図32に示すように、液体収容容器10Fにおいて、閉鎖部30の幅(Y方向距離)は、胴部120の第2胴部122の直径よりも広くなっている。また、液体収容容器10Fにおいて、閉鎖部30は、四方シール型のパウチとなっている。この場合、閉鎖部30の一部は、例えば、接着剤による接着、熱による溶着、または超音波による接合等によって、液体収容容器10Fの胴部120の第2胴部122に接合されていてもよい。なお、閉鎖部30は、例えば、ガセット袋型等のパウチであってもよく、他のタイプの袋状の容器形状を有していてもよい。また、閉鎖部30は、後述する液体入り容器40Fにおいて、内部に収容された液体Lqを視認できるように、透明であることが好ましい。
また、図33および図34に示すように、液体入り容器40Fにおいて、閉鎖部30の幅(Y方向距離)は、胴部12の第2胴部12bの直径よりも広くなっている。そして、閉鎖部30の内部に、液体Lqが収容されている。この場合、液体Lqは、閉鎖部30の内部だけではなく、胴部12にも収容され得る。この場合においても、上述した効果を得ることができる。なお、図33においては、図面を明瞭にするために、液体Lqによる閉鎖部30の厚み等の変化を無視している。
また、本変形例では、閉鎖部30が袋状の容器形状を有している。この場合、閉鎖部30の透明性が高くなり得る。ここで、液体入り容器40Fから液体Lqを取り出す際に、液体入り容器40Fの一部を目視等で検査する場合がある。この場合、液体入り容器40Fの一部に高い透明性が求められ得る。本変形例によれば、閉鎖部30の透明性を高くし得るため、液体入り容器40Fの検査を容易に行うことができる。
(第7の変形例)
図35は、第7の変形例による液体入り容器40Gを示している。図35において、液体Lqは、閉鎖部30の内部の全体に満たされてはいない。この場合、液体入り容器40G内に存在する気体によって、気泡等の気体Aiが、液体Lqに囲まれた状態で、閉鎖部30の内部または第2胴部12bの一部に残る場合がある。また、メニスカス等により、気体Aiが、液体Lqに囲まれた状態で、閉鎖部30の内部または第2胴部12bの一部に残る場合がある。これらの場合においても、液体Lqが胴部12に収容されることにより、上述した効果を得ることができる。
[実施例]
次に、本実施の形態における具体的実施例について説明する。
(実施例A1)
容器本体(ポリエチレン製)の一端を開口部とし、他端を閉鎖部とし、図1に示す液体収容容器(実施例A1)を2つ作製した。次に、第1胴部の壁面厚みおよび第2胴部の壁面厚みをそれぞれ測定した。このとき、第1胴部の壁面厚みは、第1胴部と第2胴部との間の境界点P(図3参照)から上方に9.8mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みは、境界点Pから下方に23.8mmの点で測定した。第1胴部の壁面厚みは、それぞれ0.30mmであり、第2胴部の壁面厚みは、それぞれ1.00mmであった。その後、第1胴部同士を熱溶着することにより、密封部を作製した。この際、密封部の壁面厚みは、0.75mmであった。また、密封部の壁面厚みは、密封部の下端から上方に2.5mmの点で測定した。
(結晶化度の測定)
次に、液体収容容器の第1胴部および第2胴部並びに密封部の結晶化度を測定した。結晶化度は、示差走査熱量測定(DSC)を用いて測定した。示差走査熱量測定では、示差走査熱量計(DSC装置)(日立ハイテクテクノロジー社製、装置名:DSC7000X)を用いて、融解熱ピーク面積値ΔHを測定した。
この際、まず、第1胴部の壁面厚みを測定した部分およびその周囲の領域から、5±0.5mgの試料をサンプリングした。また、第2胴部の壁面厚みを測定した部分およびその周囲の領域から、5±0.5mgの試料をサンプリングした。次に、得られた試料を窒素ガス流量20mL/minのもと、20℃で1分間保持した。その後、10℃/分の昇温速度で200℃まで昇温させ、DSC曲線を得た。この際、基準物質はアルミニウムを用いた。そして、得られたDSC曲線から、融解熱ピーク面積値ΔHを測定した。このとき、図11に示すように、融解熱ピーク面積値ΔHは、温度80℃における点A1および温度110℃における点B1を結ぶ直線X1と、DSC曲線とによって囲まれる領域(図11の斜線部)の面積として算出した。そして、上述した式(1)から、試料の結晶化度を算出した。
(凍結耐性試験)
また、凍結耐性試験を行った。この際、まず、結晶化度を測定した液体収容容器とは異なる液体収容容器に、水を、液体収容容器の収容空間に対して半分以上充填し、開口部をシールした。このようにして、水が半分以上充填された液体入り容器を作製した。次に、水が充填された液体入り容器を、液化窒素が入った凍結装置(ドライシッパー)の気相中に24時間保管した。その後、液体入り容器を凍結装置から取り出し、直ちに37℃の水に浸漬させた。そして、液体入り容器内の氷が完全に解凍した後、液体入り容器を水中から取り出し、液体入り容器の容器本体に異常が発生したか否かについて観察した。
(実施例A2)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に0.3mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に0.3mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.70mmであり、第2胴部の壁面厚みが0.90mmであったこと、密封部の壁面厚みが、0.75mmであったこと、以外は、実施例A1と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(実施例A3)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に7.0mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に11.2mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.30mmであり、第2胴部の壁面厚みが1.00mmであったこと、以外は、実施例A1と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(実施例A4)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に13.8mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に5.7mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.50mmであり、第2胴部の壁面厚みが1.10mmであったこと、以外は、実施例A1と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(実施例A5)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に9.3mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に19.6mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.30mmであり、第2胴部の壁面厚みが0.90mmであったこと、FT-IR測定から結晶化度を測定したこと、以外は、実施例A1と同様にして、凍結耐性試験を行った。
ここで、実施例A5では、結晶化度は、第1胴部の壁面厚みを測定した部分およびその周囲の領域からサンプリングした試料、並びに、第2胴部の壁面厚みを測定した部分およびその周囲の領域からサンプリングした試料に対して、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)を用いて測定した。フーリエ変換赤外分光法では、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR装置)(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製、装置名:Nicolet iS50 FT-IR)を用いて、1900cm-1の結晶性バンドの吸光度A1900を測定した
この際、まず、透過法により4000cm-1~650cm-1の範囲で吸光度を測定した。そして、1900cm-1の結晶性バンドの吸光度A1900を、ベースライン法により取得した。この際、図12に示すように、ベースラインは、赤外線吸収図上の1985cm-1の点A2および1845cm-1の点B2を結ぶ直線X2とした。そして、上述した式(2)から、試料の結晶化度を算出した。
(実施例A6)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に26.9mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に26.9mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.38mmであり、第2胴部の壁面厚みが1.15mmであったこと、以外は、実施例A5と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(比較例A1)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に1.2mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に1.2mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.49mmであり、第2胴部の壁面厚みが0.60mmであったこと、密封部の壁面厚みが、1.23mmであったこと、以外は、実施例A1と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(比較例A2)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に2.0mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に2.0mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.49mmであり、第2胴部の壁面厚みが0.60mmであったこと、密封部の壁面厚みが、1.23mmであったこと、以外は、実施例A1と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(比較例A3)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に4.0mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に6.7mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.50mmであり、第2胴部の壁面厚みが1.00mmであったこと、以外は、実施例A1と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(比較例A4)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に2.1mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に6.7mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.34mmであり、第2胴部の壁面厚みが1.00mmであったこと、以外は、実施例A1と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(比較例A5)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に8.3mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に8.3mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.48mmであり、第2胴部の壁面厚みが0.91mmであったこと、以外は、実施例A5と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(比較例A6)
第1胴部の壁面厚みを境界点Pから上方に8.5mmの点で測定し、第2胴部の壁面厚みを境界点Pから下方に1.0mmの点で測定したこと、第1胴部の壁面厚みが0.55mmであり、第2胴部の壁面厚みが1.00mmであったこと、以外は、実施例A5と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(比較例A7)
第1胴部の壁面厚みと、第2胴部の壁面厚みとが互いに等しい容器本体を備える液体収容容器を作製したこと、第1胴部および第2胴部の壁面厚みとして、20mm間隔で設けられた第1点および第2点で壁面厚みを測定したこと、第1胴部に対応する第1点での壁面厚みが1.00mmであり、第2胴部に対応する第2点での壁面厚みが1.00mmであったこと、以外は、実施例A1と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
(比較例A8)
第1胴部の壁面厚みと、第2胴部の壁面厚みとが互いに等しい容器本体を備える液体収容容器を作製したこと、第1胴部および第2胴部の壁面厚みとして、10mm間隔で設けられた第1点および第2点で壁面厚みを測定したこと、第1胴部に対応する第1点での壁面厚みが1.00mmであり、第2胴部に対応する第2点での壁面厚みが1.00mmであったこと、以外は、実施例A1と同様にして、結晶化度を測定するとともに、凍結耐性試験を行った。
以上の結果を表1乃至表に示す。
Figure 0007249535000001
Figure 0007249535000002
Figure 0007249535000003
上記表3において、「○」は、容器本体に破損が見られなかったことを意味する。また、「×」は、密封部の根元(すなわち、第1胴部のうち密封部近傍の部分)が破損していたことを意味する。
この結果、第1胴部の結晶化度が、第2胴部の結晶化度よりも小さい比較例A1乃至比較例A6の液体収容容器では、密封部の根元が破損していた。これに対して、第1胴部の結晶化度が、第2胴部の結晶化度よりも大きい実施例A1乃至実施例A6の液体収容容器では、容器本体に破損は見られなかった。
このように、実施例A1乃至実施例A6による液体収容容器では、第1胴部の壁面厚みを第2胴部の壁面厚みよりも薄くした場合であっても、第1胴部の壁面厚みを第2胴部の壁面厚みよりも薄くしていない比較例7および比較例8による液体収容容器と同様に、容器本体に破損が生じることを抑制できた。このため、実施例A1乃至実施例A6による液体収容容器では、第1胴部同士を熱溶着しやすくできるとともに、容器本体に破損が生じることを抑制できることがわかった。
(実施例B1)
容器本体(ポリエチレン製)の一端を開口部とし、他端を閉鎖部とし、図1に示す液体収容容器(実施例B1)を2つ作製した。
(貯蔵弾性率の測定)
次に、胴部の貯蔵弾性率を測定した。貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定(DMA)装置(株式会社ユービーエム製、装置名:Rheogel-E4000)を用いて測定した。
この際、まず、作製した液体収容容器から、5mm×4cmの大きさの試料を切り出した。次に、引張法により、試料の貯蔵弾性率を測定した。この際、チャック間距離を20mm、周波数を10Hz、昇温速度を3℃/分、温度範囲を-150℃以上200℃以下とした。そして、温度150℃以上200℃における貯蔵弾性率の値を測定した。測定された貯蔵弾性率は、226313Pa以上256310Pa以下であった。
(折り曲げ試験)
また、折り曲げ試験を行った。この際、まず、ハンディーシーラー(富士インパルス社製、装置名:SM-SHTA 210-10 AC)を用いて、貯蔵弾性率を測定した液体収容容器とは異なる液体収容容器の第1胴部の上半分の領域を更に半分に折り曲げ、10秒間保持した。そして、液体収容容器をハンディーシーラーから取り外し、折り目の状態を観察した。
(実施例B2)
測定された貯蔵弾性率が、72687Pa以上116643Pa以下であったこと、以外は、実施例B1と同様にして、折り曲げ試験を行った。
(比較例B)
測定された貯蔵弾性率が、10Pa以上4734Pa以下であったこと、以外は、実施例B1と同様にして、折り曲げ試験を行った。
以上の結果を図36および表4に示す。
Figure 0007249535000004
上記表4において、「○」は、折り目に亀裂が入っていなかったことを意味する。また、「×」は、折り目に亀裂が入っていたことを意味する。
この結果、動的粘弾性測定による150℃以上200℃以下での貯蔵弾性率が、10000Pa未満である比較例Bの液体収容容器では、折り目に亀裂が入っていた。これに対して、動的粘弾性測定による150℃以上200℃以下での貯蔵弾性率が、10000Pa以上である実施例B1および実施例B2の液体収容容器では、折り目に亀裂が入っていなかった。
このように、実施例B1および実施例B2による液体収容容器では、比較例Bによる液体収容容器と比べて、耐折り曲げ性を大きく向上できた。
上記実施の形態及び各変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態及び各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。

Claims (23)

  1. 液体収容容器であって、
    熱可塑性樹脂を含むとともに第1の部分が開口した胴部と、前記胴部の第2の部分に設けられた閉鎖部とを有する容器本体を備え、
    前記胴部は、前記開口を構成する部分を有する第1胴部と、前記第1胴部に連続する第2胴部とを有し、
    前記第1胴部のうち少なくとも一部の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚みよりも薄く、
    前記第1胴部の結晶化度は、前記第2胴部の結晶化度よりも大きく、
    前記第1胴部を変形させ、前記第1胴部の内面同士を熱溶着可能である、液体収容容器。
  2. 前記第1胴部の少なくとも一部の壁面厚みは、前記第1胴部と前記第2胴部との間の境から前記第1の部分側に向けて、徐々に薄くなっている、請求項1に記載の液体収容容器。
  3. 前記第2胴部の少なくとも一部の領域において、前記第2胴部の壁面厚みは、上下方向に沿って一定である、請求項1または2に記載の液体収容容器。
  4. 前記第1胴部に厚肉部が形成されており、前記厚肉部の壁面厚みは、前記第1胴部のうち、前記厚肉部の周囲の領域の壁面厚みよりも厚い、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体収容容器。
  5. 前記厚肉部の壁面厚みは、前記第1胴部の壁面厚みのうち、最も壁面厚みが厚い部分の壁面厚みよりも薄い、請求項4に記載の液体収容容器。
  6. 前記厚肉部の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚み以上である、請求項4に記載の液体収容容器。
  7. 前記第1胴部のうち、前記厚肉部よりも前記第2胴部側に位置する領域の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚みよりも薄い、請求項4乃至6のいずれか一項に記載の液体収容容器。
  8. 前記閉鎖部および前記胴部は、ポリエチレンを含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体収容容器。
  9. 前記胴部は、動的粘弾性測定による150℃以上200℃以下での貯蔵弾性率が、10000Pa以上である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の液体収容容器。
  10. 前記閉鎖部と向かい合う保護カバーを更に備え、
    前記閉鎖部および前記保護カバーが向かい合う方向への投影において、前記保護カバーは、前記第2胴部の外縁に覆われる、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の液体収容容器。
  11. 液体入り容器であって、
    液体を収容可能な容器本体を有する液体収容容器と、
    前記液体収容容器に収容された液体とを備え、
    前記容器本体は、熱可塑性樹脂を含む胴部と、前記胴部の第1の部分に設けられ、前記第1の部分の内面同士が熱溶着された密封部と、前記胴部の第2の部分に設けられた閉鎖部とを有し、
    前記胴部は、前記密封部と連続的に形成された第1胴部と、前記第1胴部よりも前記閉鎖部側に設けられた第2胴部とを有し、
    前記第1胴部のうち少なくとも一部の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚みよりも薄く、
    前記第1胴部の結晶化度は、前記第2胴部の結晶化度よりも大きい、液体入り容器。
  12. 前記密封部の結晶化度は、前記第1胴部の結晶化度よりも小さい、請求項11に記載の液体入り容器。
  13. 前記第1胴部に厚肉部が形成されており、前記厚肉部の壁面厚みは、前記第1胴部のうち、前記厚肉部の周囲の領域の壁面厚みよりも厚い、請求項11または12に記載の液体入り容器。
  14. 前記厚肉部の壁面厚みは、前記第1胴部の壁面厚みのうち、最も壁面厚みが厚い部分の壁面厚みよりも薄い、請求項13に記載の液体入り容器。
  15. 前記厚肉部の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚み以上である、請求項13に記載の液体入り容器。
  16. 前記第1胴部のうち、前記厚肉部よりも前記第2胴部側に位置する領域の壁面厚みは、前記第2胴部の壁面厚みよりも薄い、請求項13乃至15のいずれか一項に記載の液体入り容器。
  17. 前記閉鎖部および前記胴部は、ポリエチレンを含む、請求項11乃至16のいずれか一項に記載の液体入り容器。
  18. 前記胴部は、動的粘弾性測定による150℃以上200℃以下での貯蔵弾性率が、10000Pa以上である、請求項11乃至17のいずれか一項に記載の液体入り容器。
  19. 前記閉鎖部と向かい合う保護カバーを更に備え、
    前記閉鎖部および前記保護カバーが向かい合う方向への投影において、前記保護カバーは、前記第2胴部の外縁に覆われる、請求項11乃至18のいずれか一項に記載の液体入り容器。
  20. 前記密封部の外面と前記第1胴部の外面との間に、段差が形成されていないか、あるいは、高さが100μm以下の段差が形成されている、請求項11乃至19のいずれか一項に記載の液体入り容器。
  21. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の液体収容容器を準備する工程と、
    前記液体収容容器内に液体を収容する工程と、
    前記液体が収容された前記液体収容容器の前記第1胴部同士を、インパルスシーラーを用いてシールすることにより、前記第1の部分を封止する工程とを備える、液体入り容器の製造方法。
  22. 請求項11乃至20のいずれか一項に記載の液体入り容器を準備する工程と、
    前記容器本体に、内部と連通する開口を形成する工程と、
    前記開口から前記容器本体内の液体を取り出す工程とを含む、所定量の薬液を製造する方法。
  23. 前記開口は注射針によって形成され、前記注射針によって前記開口から前記容器本体内の液体を取り出す、請求項22に記載の所定量の薬液を製造する方法。
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