JP7249452B1 - 契約締結プログラム、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、ユーザが見ている画面の連携を保ちながら、既存の運用、公開されているWWWサーバと連携させて、新しいサービスを構築する技術が開示されている。
特許文献2には、ユーザに意識させることなく連携先Webアプリケーションに遷移する前に連携元Webアプリケーションで遷移元画面での入力値の妥当性を確認し、円滑かつ安全に連携先Webアプリケーションに処理を連携する技術が開示されている。
特許文献3には、第三者サーバがユーザ情報を有してユーザによる認証の手間を省いた会員登録支援サーバ、方法及びシステムが開示されている。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、ユーザに対して、利便性よく複数の電子契約サービスを利用する技術を提供することである。
本開示における情報処理システム1は、複数のユーザ間において締結された契約情報を記憶、管理するサービスを実現するための情報処理システムである。
情報処理システム1は、ネットワークNを介して接続された、サーバ10、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、外部サーバ40の情報処理装置を備える。
図1は、情報処理システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3は、第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4は、第2ユーザ端末30の機能構成を示すブロック図である。
図5は、外部サーバ40の機能構成を示すブロック図である。
サーバ10は、複数のユーザ間において電子的な契約締結サービスを提供する情報処理装置である。サーバ10は、複数のユーザ間において締結された契約情報を記憶、管理するサービスを提供する情報処理装置である。
サーバ10は、記憶部101、制御部104を備える。
サーバ10の記憶部101は、アプリケーションプログラム1011、ユーザテーブル1012、グループテーブル1013、書類テーブル1014、確認テーブル1015、入力項目テーブル1016、アクセス権限テーブル1017、契約書グループテーブル1018を備える。
これにより、ユーザは本開示にかかるサービスを利用できるようになる。なお、本開示においてサービスを利用するユーザは、必ずしもユーザテーブル1012に登録されている必要はない。
ユーザテーブル1012は、ユーザIDを主キーとして、ユーザID、ユーザ名、メールアドレス、グループID、承認権限のカラムを有するテーブルである。
図6は、ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
ユーザ名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。ユーザ名は、氏名ではなく、ニックネームなど任意の文字列を設定しても良い。
メールアドレスは、ユーザのメールアドレスを記憶する項目である。
グループIDは、ユーザが所属するグループのグループ識別情報を記憶する項目である。グループは、後述するグループテーブル1013により定義され、ユーザは、複数のグループに所属するものとしても構わない。
承認権限は、ユーザの承認締結に関する権限情報を記憶する項目である。契約締結を承認する権限(承認権限)を有するユーザには、Trueなど契約締結を承認する権限を有する情報が記憶される。一方、契約締結を承認する権限を有さないユーザには、False、ブランク、ヌル値など契約締結を承認する権限を有さない情報が記憶される。
契約情報に応じて承認権限を設定できる構成としても良い。例えば、ユーザAは、特定の契約情報Aに対して承認権限を有するが、特定の契約情報Bに対して承認権限を有さない構成としても良い。
秘密保持契約、共同研究契約、請負契約などの契約情報の種別(契約情報種別)に応じて承認権限を設定できる構成としても良い。例えば、ユーザAは、秘密保持契約に対して承認権限を有するが、請負契約に対しては承認権限を有さない構成としても良い。
その他、ユーザの所属部署、役所などに応じて複数段階(レベル、ランク)の権限情報を記憶する構成としても良い。例えば、派遣社員などはC、一般社員はB、管理職はA、役員はSという情報を承認権限の項目に記憶し、契約情報の契約種別情報、契約金額などに応じて、所定のランク以上(例えば、秘密保持契約はA以上など)の承認権限を有するユーザのみ契約締結を承認することができる構成としても良い。
グループテーブル1013は、グループIDを主キーとして、グループID、グループ名、管理者IDのカラムを有するテーブルである。
図7は、グループテーブル1013のデータ構造を示す図である。
グループ名は、グループの名称を記憶する項目である。グループ名は、任意の文字列を設定することができる。
管理者IDは、グループにおいて管理者権限を有するユーザのユーザ識別情報を記憶する項目である。管理者権限を有するユーザは、組織などのグループにおいて所定以上の地位や権限などを有するユーザを任意に定めて設定することができる。
書類テーブル1014は、書類IDを主キーとして、書類ID、書類データ、作成者ID、エンドポイントのカラムを有するテーブルである。
図8は、書類テーブル1014のデータ構造を示す図である。
書類データは、契約情報(バイナリまたはテキストデータ)を記憶する項目である。具体的に、書類データは、PDF(Portable Document Format)、Word、XML(ExtenSible Markup Language)などの任意のデータ形式のデータが含まれる。
作成者ID、契約情報の作成者であるユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
エンドポイントは、契約情報が外部の電子契約サービスから取得した契約情報である場合に、当該契約情報を取得する際に参照した外部の電子契約サービスにおける当該契約情報を特定するためのエンドポイントを記憶する項目である。具体的には、契約情報を特定するページのURL等の、ユーザが契約情報を参照するためのウェブページを特定するための文字列等が記憶される。
確認テーブル1015は、書類ID、確認順序、確認者メールアドレス、確認フラグ、言語データ、アクセスコード、日時のカラムを有するテーブルである。
図9は、確認テーブル1015のデータ構造を示す図である。
確認順序は、確認者により契約情報が確認される際の確認順序に関する情報を記憶する項目である。作成者により記憶された契約情報は、確認順序の順番に確認者に回覧され、確認が行われる。
確認者メールアドレスは、契約情報の確認者のメールアドレスを記憶する項目である。確認者のメールアドレスは、本開示にかかるサービスの利用にあたり予めユーザ登録を行う必要はない。つまり、確認者メールアドレスは、ユーザテーブル1012に含まれている必要はない。
確認フラグは、確認者による契約情報の確認手続きの完了有無を識別するための確認識別情報を記憶する項目である。確認者により契約情報の確認が完了すると、確認フラグの項目にTrueの値などの確認が完了したことを示す情報が記憶される。
言語データは、確認者の言語に関する情報(言語情報)を記憶する項目である。
アクセスコードは、確認者に対して設定されたアクセスコードを記憶する項目である。
日時は、確認者による契約情報の確認手続きが行われた日時を記憶する項目である。具体的には、確認識別情報が確認フラグの項目に記憶された日時が記憶される。
入力項目テーブル1016は、入力項目ID、書類ID、入力者ID、入力データ、入力規則、日時のカラムを有するテーブルである。
図10は、入力項目テーブル1016のデータ構造を示す図である。
書類IDは、入力項目が関連付けられる電子契約情報の書類識別情報を記憶する項目である。
入力者IDは、入力項目に対して入力データを入力した入力者のユーザ識別情報またはメールアドレスを記憶する項目である。具体的に、入力者IDには、作成者ID、作成者IDにより特定されるユーザのメールアドレス、確認者メールアドレスなどが記憶される。
入力データは、入力者により入力項目に入力された入力データを記憶する項目である。
入力規則は、入力項目の入力規則に関する入力規則情報を記憶する項目である。入力規則としては、日付(date)、日時(datetime)、文字列(text)、数値(integer)などのデータ型のほか、文字列であれば文字数、文字列の正規表現など任意の入力項目の入力規則に関する入力規則情報を記憶することができる。
日時は、入力者により入力項目に入力データが入力された日時を記憶する項目である。
アクセス権限テーブル1017は、ユーザID、サービスID、アクセストークンのカラムを有するテーブルである。
図11は、アクセス権限テーブル1017のデータ構造を示す図である。
サービスIDは、サービスを識別するためのサービス識別情報を記憶する項目である。具体的に、サービスIDは、外部の電子契約サービスごとに、当該電子契約サービスを識別するための文字列等が記憶される。
アクセストークンは、ユーザがサービスIDにより特定される外部の電子契約サービスへアクセスする際のアクセス権限情報を記憶する項目である。具体的に、アクセストークンは、外部の電子契約サービスにおいてユーザに対して発行される文字列を記憶する。外部の電子契約サービスへアクセスする際に、アクセストークンを送信することにより、外部の電子契約サービスは、アクセストークンの文字列に基づきユーザを識別するとともに、当該ユーザに対して各種情報サービスを提供する。アクセストークンは、ユーザID、パスワード等の、一般的なウェブサービスへログインし、アクセスする際に要求される認証情報を含んでも良い。
契約書グループテーブル1018は、書類ID、キャビネットIDのカラムを有するテーブルである。
図12は、契約書グループテーブル1018のデータ構造を示す図である。
キャビネットIDは、キャビネットを識別するためのキャビネット識別情報を記憶する。キャビネットIDは、契約情報を管理、分類するための分類情報である。
サーバ10の制御部104は、ユーザ登録制御部1041、契約作成部1042、契約確認部1043、外部記憶部1045、外部確認部1046を備える。制御部104は、記憶部101に記憶されたアプリケーションプログラム1011を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
ユーザテーブル1012に記憶される情報は、ユーザが任意の情報処理端末からサービス提供者が運営するウェブページなどを開き、所定の入力フォームに情報を入力しサーバ10へ送信する。ユーザ登録制御部1041は、受信した情報をユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶し、ユーザ登録が完了する。これにより、ユーザテーブル1012に記憶されたユーザはサービスを利用することができるようになる。
ユーザ登録制御部1041によるユーザ情報のユーザテーブル1012への登録に先立ち、サービス提供者は所定の審査を行いユーザによるサービス利用可否を制限しても良い。
ユーザIDは、ユーザを識別できる任意の文字列または数字で良く、ユーザが希望する任意の文字列または数字、もしくはユーザ登録制御部1041が自動的に任意の文字列または数字を設定しても良い。
第1ユーザ端末20は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。第1ユーザ端末20は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよいし、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第1ユーザ端末20は、記憶部201、制御部204、入力装置206、出力装置208を備える。
第1ユーザ端末20の記憶部201は、第1ユーザID2011、アプリケーションプログラム2012を備える。
アプリケーションプログラム2012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム2012は、第1ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
第1ユーザ端末20の制御部204は、入力制御部2041、出力制御部2042を備える。制御部204は、記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
第1ユーザ端末20の入力装置206は、カメラ2061、マイク2062、位置情報センサ2063、モーションセンサ2064、タッチデバイス2065を備える。
第1ユーザ端末20の出力装置208は、ディスプレイ2081、スピーカ2082を備える。
第2ユーザ端末30は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。第2ユーザ端末30は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよいし、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第2ユーザ端末30は、記憶部301、制御部304、入力装置306、出力装置308を備える。
第2ユーザ端末30の記憶部301は、第2ユーザID3011、アプリケーションプログラム3012を備える。
アプリケーションプログラム3012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム3012は、第2ユーザ端末30に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
第2ユーザ端末30の制御部304は、入力制御部3041、出力制御部3042を備える。制御部304は、記憶部301に記憶されたアプリケーションプログラム3012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
第2ユーザ端末30の入力装置306は、カメラ3061、マイク3062、位置情報センサ3063、モーションセンサ3064、キーボード3065を備える。
第2ユーザ端末30の出力装置308は、ディスプレイ3081、スピーカ3082を備える。
以下、情報処理システム1の各処理について説明する。
図13は、契約書作成処理の動作を示すフローチャートである。
図14は、契約書確認処理の動作を示すフローチャートである。
図15は、外部記憶処理の動作を示すフローチャートである。
図16は、外部確認処理の動作を示すフローチャートである。
図17は、契約書作成処理の動作を示す画面例である。
図18は、第2ユーザ端末30に通知されるメッセージを示す画面例である。
図19は、契約書確認処理の動作を示す画面例である。
図20は、第2ユーザ端末30に一覧提示される契約情報を示す画面例である。
図21は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
契約書作成処理は、作成者が電子契約情報を作成し、確認者に対して送信する処理である。
契約書作成処理は、作成者が電子契約情報を作成し、電子契約情報の宛先となる確認者を設定し、電子契約情報に対する入力項目を設定し、入力項目に対する入力規則を設定し、作成者から入力項目に対する入力データを受け付け、設定した確認者に対して電子契約情報を送付する一連の処理である。
ステップS101において、サーバ10の契約作成部1042は、作成者から確認者との間で契約締結の対象となる契約情報を受け付ける。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、契約書に関する書類データを含む契約情報を作成する。書類データは、PDF(Portable Document Format)、Word、XML(ExtenSible Markup Language)などの任意のデータ形式の書類データを契約情報に含めることができる。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、作成した書類データ、第1ユーザID2011をサーバ10へ送信する。サーバ10の契約作成部1042は、受信した第1ユーザID2011、書類データを受け付け、それぞれ、書類テーブル1014の新たなレコードの作成者ID、書類データの項目に記憶する。これにより、サーバ10の契約作成部1042は、新たな契約情報を書類テーブル1014に記憶する。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、確認者となる第2ユーザのメールアドレスを入力し、サーバ10へ送信する。サーバ10の契約作成部1042は、受信したメールアドレス、ステップS101において作成し、記憶した契約情報の書類IDを、それぞれ確認テーブル1015の確認者メールアドレス、書類IDの項目に記憶し、契約情報と第2ユーザのメールアドレスとを関連付けて記憶する。なお、第1ユーザは、第2ユーザの言語、アクセスコードを設定し、第2ユーザのメールアドレスと関連付けて記憶しても良い。
このとき、確認テーブル1015の確認順序の項目には1の値を記憶する。ステップS102において、第1ユーザは、複数の確認者となるユーザを選択し設定できるものとしても良い。この場合、選択順序に応じて、確認者となるユーザの確認順序の項目の値が1つずつインクリメントされ記憶される。これにより、後述する契約書確認処理における確認者の回覧順序が設定される。なお、回覧順序の設定は必須ではない。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、ステップS101において作成し、記憶した契約情報に対して複数の入力項目を設定する。入力項目は、印鑑データを押印する押印欄、署名データなどのテキストデータを入力する入力欄、チェック項目を選択できるチェックボックス欄、日付を入力する日付欄など任意の入力項目を設定することができる。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作し、入力項目を追加するリクエストをサーバ10へ送信する。サーバ10の契約作成部1042は、リクエストを受信すると、契約情報の書類IDを、入力項目テーブル1016の新たなレコードの書類IDに記憶する。これにより、新たに追加された入力項目情報が、契約情報と関連付けられ記憶される。なお、第1ユーザは、複数の入力項目情報を、契約情報と関連づけ記憶することができる。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206などを操作することにより、ステップS104において設定した入力項目ごとに入力データを入力する。例えば、第1ユーザは、管理番号が設定された入力項目に、自身が所属するグループにおける整理番号などの契約情報を管理するための番号の入力データを入力しても良い。第1ユーザは、契約締結日が設定された入力項目に、当該契約情報の契約締結日の日付の入力データを入力しても良い。第1ユーザは、入力項目への入力データの入力が完了したら、サーバ10へ入力項目ごとの入力項目ID、入力データを送信する。
サーバ10の契約作成部1042は、入力項目ごとの入力項目ID、入力データを受信し、受け付ける。サーバ10の契約作成部1042は、受信した入力項目IDで特定される入力項目テーブル1016の入力項目情報の入力データの項目に、受信した入力データを記憶する。これにより、第1ユーザが入力した入力データが、入力項目テーブル1016に記憶される。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作し、契約情報を作成するための画面50に、表示された送信ボタン540を押下することにより、契約情報を送信するリクエストをサーバ10へ送信する。
第2ユーザへ通知するメッセージには、契約情報を特定するための書類IDを含むURL(Uniform ReSource Locator)の情報を含める。URLは、書類IDを直接含んでも良いし、書類IDに対し任意の暗号化を行った文字列、その他、不図示のテーブルを参照して書類IDを特定可能な文字列などの情報を含んでも良い。また、URLには第2ユーザを特定するための情報を含めても良い。例えば、第2ユーザが本開示にかかるサービスにユーザ登録していない場合には、URLに第2ユーザを特定するための情報を含める必要がある。
第1ユーザは、ステップS102において複数の確認者を選択し設定する場合には、複数の確認者のそれぞれに対して、ステップS103において異なる入力項目情報をそれぞれに独立して設定できる構成としても構わない。例えば、第1ユーザが、確認者として第2ユーザ、第9ユーザの2人のユーザを設定する場合に、契約開始日、契約終了日の入力項目を第2ユーザに対して設定し、契約締結日の入力項目を第9ユーザに対して設定しても良い。この場合、後述する契約書確認処理において、第2ユーザは、契約開始日、契約終了日の入力項目に対して入力データを入力できるが、契約締結日の入力項目に対しては入力データを入力することができない。一方、第9ユーザは、契約開始日、契約終了日の入力項目に対して入力データを入力できないが、契約締結日の入力項目に対しては入力データを入力することができる。1つの入力項目情報に対して、複数の確認者を重複して選択し設定できる構成としても構わない。
契約書確認処理は、確認者が、作成者から受信した電子契約情報の内容を確認する処理である。
契約書確認処理は、確認者からのアクセスを受け付け、契約情報を表示する確認画面を確認者に対して提示し、確認者から入力項目に対する入力データを受け付け、確認者から契約情報の確認に関するデータを受け付ける一連の処理である。
ステップS301において、確認者となる第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306などを操作して受信したメッセージに記載されたURLを選択することにより、第2ユーザ端末30のブラウザアプリケーションにより当該URLにより指定されたウェブページを開くことができる。これにより、第2ユーザ端末30は、契約書確認処理を実行させるためのリクエストをサーバ10へ送信する。
具体的に、サーバ10は、アクセスコードを認証するための入力画面を第2ユーザ端末30へ送信する。第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作し、アクセスコードを入力しサーバ10へ送信する。サーバ10の契約確認部1043は、受信したアクセスコードと、確認テーブル1015の第2ユーザのレコードに記憶されたアクセスコードとが一致するか否かを判定し、一致する場合は契約書確認処理を継続する。一方、一致しない場合には、契約書確認処理を中止する。なお、アクセスコードによる認証処理は省略しても構わない。
また、第2ユーザが本開示にかかるサービスにユーザ登録していない場合は、第2ユーザを、承認権限を有さないユーザとみなして処理を実行しても良い。
なお、第2ユーザに提示される確認画面は、確認テーブル1015の第2ユーザのレコードの言語データの項目に記憶された言語情報に基づき、確認者に対して指定された言語表記で第2ユーザに対して提示する構成としても良い。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306などを操作し、契約情報に設定された入力項目732、733、734、735に対し入力データを入力する。なお、本開示においては入力項目736に対しては、第2ユーザによる入力が割当られていないため、第2ユーザは入力データを入力できないことが視覚的に識別可能に表示される。
第2ユーザは、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示された契約情報および入力データを確認し、内容に同意また承諾する場合には、第2ユーザ端末30の入力装置306などを操作し、契約情報を確認するための確認画面70に、表示された同意ボタン740を押下することにより、書類ID、第2ユーザを特定する情報、ステップS305において入力した入力項目ごとの入力データを含むリクエストをサーバ10へ送信する処理を実行させる。第2ユーザを特定する情報は、第2ユーザID3011でも構わない。
サーバ10の契約確認部1043は、受信したリクエストに基づき第2ユーザが契約情報を確認したことを示す情報を記憶する。具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、受信した書類ID、第2ユーザを特定する情報に基づき、確認テーブル1015を検索し、当該レコードの確認フラグの項目にTrueの値を記憶する。例えば、第2ユーザを特定する情報がメールアドレスである場合には、確認テーブル1015の書類ID、確認者メールアドレスの項目を検索し、当該レコードの確認フラグの項目にTrueの値を記憶する。第2ユーザを特定する情報がユーザ識別情報である場合には、ユーザテーブル1012のユーザIDの項目を検索することにより特定される第2ユーザのメールアドレスに基づき、確認テーブル1015の書類ID、確認者メールアドレスの項目を検索し、当該レコードの確認フラグの項目にTrueの値を記憶する。
サーバ10の契約確認部1043は、受信した入力データを、当該入力データと関連付けられた入力項目IDで特定される入力項目テーブル1016の入力データの項目に記憶する。これにより、ステップS305において、第2ユーザにより入力された入力データが、入力項目テーブル1016の入力項目情報として記憶される。
サーバ10の契約確認部1043は、すべての承認権限を有する確認者による契約書確認処理が実行されると、契約書確認処理が完了したことを通知するメッセージを第1ユーザへ送信する。なお、同様に、サーバ10の契約確認部1043は、契約書確認処理が完了したことを通知するメッセージを第2ユーザへ送信しても良い。
第1ユーザへ通知するメッセージには、契約情報を特定するための書類IDを含むエンドポイントであるURLの情報を含めても良い。
第1ユーザへ通知するメッセージには、契約情報を特定するための書類IDを含むエンドポイントであるURLの情報を含めても良い。
また、サーバ10の契約確認部1043は、複数の確認者が所属するグループにおいて管理者に相当する権限を有するユーザへ契約書確認処理が完了したことを通知するメッセージを送信しても良い。
なお、メッセージは、メール、チャットサービス等を介して送信しても良い。
これにより、確認者にかかるユーザが所属するグループにおける管理者が、契約書確認処理の実行が完了したことの通知を受けることができる。
ステップS305に、電子署名処理を含めても良い。サーバ10の契約確認部1043は、ステップS305において第2ユーザから受け付けた契約締結を承認する指示に応じて、第1ユーザから受け付けた契約情報に、契約情報の契約締結が承認されたことを示す電子署名を付与して記憶する。
具体的に、サーバ10の契約確認部1043は、受信したリクエストに基づき、契約情報に対し、電子署名を付与し記憶する。サーバ10の契約確認部1043は、書類IDに基づき、書類テーブル1014の書類IDの項目を検索し、契約情報を取得する。
サーバ10の契約確認部1043は、取得した契約情報に電子署名を付与し、書類テーブル1014の書類データの項目に記憶する。なお、サーバ10の契約確認部1043は、電子署名を付与した契約情報により書類データの項目を更新(上書き)しても良いし、電子署名付与前の契約情報を別途不図示の記憶装置に記憶しても構わない。
サーバ10の契約確認部1043は、電子署名に、書類ID、第1ユーザのメールアドレス、第2ユーザのメールアドレス、承認日時、確認日時、承認日時の認証方法、確認日時の認証方法、入力項目ごとの入力データの値、第1ユーザ、第2ユーザの同意(承認)、タイムスタンプなどのいずれかの情報を含めても良い。
これにより、サーバ10の契約確認部1043は、契約情報に第2ユーザが契約情報の契約締結を承認したことを示す電子署名を付与して記憶する。契約情報に対する第三者によるなりすましや改ざんを防ぐことができる。
外部記憶処理は、本開示にかかる電子契約サービスにおいて、外部の電子契約サービスにおいて作成された契約情報を取得し記憶する処理である。
外部記憶処理は、ユーザを特定し、外部サーバにおいてユーザが確認者として記憶されている契約情報の一覧を取得し、取得した一覧から契約締結済みの契約情報を除外し、契約情報を取得するためのエンドポイントを特定し、外部サーバから契約情報を取得し、契約情報を記憶する一連の処理である。
以下に、外部記憶処理の詳細を説明する。
具体的に、サーバ10の外部記憶部1045は、アクセス権限テーブル1017を参照し、ユーザID、サービスID、アクセストークンを含むアクセス権限情報を取得する。本開示においては、簡単のため所定の1のユーザID、サービスID、アクセストークンを対象とした外部記憶処理を説明する。
なお、サーバ10の外部記憶部1045は、取得した全てのユーザID、サービスID、アクセストークンごとに外部記憶処理を実行しても良い。
具体的に、サーバ10の外部記憶部1045は、ステップS801において取得したサービスIDに基づき、不図示のテーブル等を参照して、契約情報一覧を取得するためのエンドポイント(一覧取得エンドポイント)を特定し、取得する。一覧取得エンドポイントは、ユーザが契約情報の一覧を参照し、取得するためのウェブページを特定するためのURL等の文字列である。また、一覧取得エンドポイントは、サービスIDにより特定される外部の契約締結サービスが提供する所定のAPI(Application Programming Interface)にアクセスすることにより取得しても良い。
例えば、一覧取得エンドポイントは、「https://contract.service/get_all_documents/」などのURL等の文字列である。
具体的に、サーバ10の外部記憶部1045は、ステップS801において取得したアクセス権限情報に含まれるアクセストークンを含むリクエストを生成し、一覧取得エンドポイントへ送信する。これにより、サーバ10の外部記憶部1045は、リクエストを外部サーバ40へ送信する。
外部サーバ40は、リクエストを受信すると、アクセストークンに基づきユーザIDを特定する。外部サーバ40は、特定したユーザIDに基づき、書類テーブル4014の作成者IDの項目を検索し、書類IDを取得する。同様に、外部サーバ40は、特定したユーザIDに基づき、外部サーバ40のユーザテーブル4012のユーザIDの項目を検索し、メールアドレスを取得する。外部サーバ40は、取得したメールアドレスに基づき、外部サーバ40の確認テーブル4015の確認者メールアドレスの項目を検索し、書類ID、確認フラグのレコードを取得する。
外部サーバ40は、取得したレコードの確認フラグにFalseの値が記憶されており、確認者にかかるユーザにより契約情報の確認が行われていないレコードのみを特定し取得する。つまり、外部サーバ40は、取得したレコードの確認フラグにTrueの値が記憶されており、ユーザにより契約情報の確認が行われたレコードを除外して書類IDを特定する。
なお、外部サーバ40は、ユーザにより契約書確認処理が実行されているものの、他の確認者にかかるユーザによる契約書確認処理が実行されておらず、すべての承認権限を有する確認者による契約書確認処理が実行されていない契約情報の書類IDを、特定する書類IDに含めても良い。
外部サーバ40は、特定した1または複数の書類IDに基づき、書類IDごとのエンドポイントを生成し、特定し、取得する。外部サーバ40は、1または複数の書類ID、書類IDごとのエンドポイントを、リクエストに対するレスポンスとしてサーバ10へ送信する。
サーバ10の外部記憶部1045は、リクエストに対するレスポンスとして外部サーバ40から契約情報の一覧(契約一覧情報)を受信し、取得する。
具体的に、サーバ10の外部記憶部1045は、ステップS802において取得した1または複数のエンドポイントに基づき、書類テーブル1014のエンドポイントの項目を検索し、エンドポイントが既に書類テーブル1014に記憶されているか否かを判定する。サーバ10の外部記憶部1045は、ステップS802において取得した1または複数のエンドポイントのうち、書類テーブル1014のエンドポイントの項目に既に記憶されているエンドポイントを除外する。これにより、既に、書類テーブル1014に記憶されている契約情報を取得対象から除外することができる。
具体的に、サーバ10の外部記憶部1045は、ステップS802において取得した1または複数のエンドポイントのうち、ステップS803において書類テーブル1014に既に記憶されているエンドポイントを除外して契約情報を特定する。
具体的に、サーバ10の外部記憶部1045は、特定した1または複数のエンドポイントを受け付ける。
具体的に、サーバ10の外部記憶部1045は、ステップS801において取得したアクセス権限情報に含まれるアクセストークンを含むリクエストを生成し、ステップS804において受け付けたエンドポイントへ送信する。これにより、サーバ10の外部記憶部1045は、リクエストを外部サーバ40へ送信する。
サーバ10の外部記憶部1045は、リクエストに対するレスポンスとして外部サーバ40から1または複数の契約情報を受信し、取得する。
具体的に、外部サーバ40は、リクエストに対するレスポンスとして、ウェブページなどのHTML(Hypertext Markup Language)、XMLをレスポンスとして送信する場合がある。このような場合は、サーバ10の外部記憶部1045は、正規表現等のパターンマッチング、任意の機械学習、深層学習モデル等を用いて、外部サーバ40から受信したHTML、XMLなどを入力データとして、契約情報をダウンロードするためのリンクを出力データとして取得し、特定し、当該リンクから契約情報をダウンロードすることにより受信し、取得しても良い。これにより、サーバ10の外部記憶部1045は、契約情報をエンドポイントから取得することができる。
ステータス情報としては、ステップS801における所定の1のユーザが外部サーバ40において契約書確認処理を実行していない場合(自分が未合意、契約未締結)、ステップS801における所定の1のユーザが外部サーバ40において契約書確認処理を実行しているものの他の確認者に係るユーザが契約書確認処理を実行していない場合(自分が合意済、契約未締結)、いずれかの確認者にかかるユーザにより却下されている場合(却下、契約未締結)などがある。
なお、外部サーバ40は、サーバ10へ送信するレスポンスに、契約情報ごとに、外部サーバ40の確認テーブル4015において契約情報に対して関連づけられた確認フラグ等の情報をステータス情報として含めても良い。
具体的に、サーバ10の外部記憶部1045は、ステップS705において受け付けた1または複数のエンドポイント、ステップS706において取得した1または複数の契約情報に含まれる1または複数の書類データを、それぞれ、書類テーブル1014の、新たなレコードの書類データ、エンドポイントの項目に記憶する。なお、ステップS701において特定したユーザIDを、不図示のテーブル等を用いて、当該契約情報と関連づけて記憶しても良い。
外部確認処理は、確認者が、外部の電子契約サービスにおいて、作成者から受信した電子契約情報の内容を確認し、同意、承認する処理である。
外部確認処理を以下の通り説明する。なお、本開示においては、一例として第2ユーザによる外部確認処理を例示するが、外部確認処理は第1ユーザも、第2ユーザと同様に実行することが可能である。
外部確認処理は、外部サーバにおいてユーザが確認者として記憶されている契約情報の一覧を取得し、取得した一覧から契約締結済みの契約情報を除外し、契約情報を取得するためのエンドポイントを特定し、外部サーバから契約情報を取得し、契約情報を記憶し、記憶されている契約情報の一覧をユーザへ提示し、ユーザから外部サーバから取得した契約情報の選択を受け付け、契約情報を表示する確認画面をユーザに対して提示し、ユーザから契約情報に関するデータを受け付け、契約情報に関する同意、承認する指示を受け付け、外部サーバへ送信し、外部サーバにおいて契約情報の同意、承認後に受信した承認通知をユーザへ提示する一連の処理である。
具体的に、ステップS801における所定の1のユーザが第2ユーザである場合において、第2ユーザは、第2ユーザ端末30のブラウザアプリケーションにおいて、第2ユーザ端末30の入力装置306などを操作することにより、所定のURLを入力する。第2ユーザ端末30の制御部304は、契約情報を一覧表示させるためのリクエストをサーバ10へ送信する。サーバ10は、リクエストを受信すると、書類テーブル1014から、第2ユーザに関連づけられた1または複数の契約情報を取得し、第2ユーザ端末30へ送信する。具体的に、第2ユーザ端末30へ送信する契約情報は、書類ID、外部サーバ40から取得したステータス情報を含めても良い。
第2ユーザ端末30の制御部304は、受信した1または複数の契約情報を第2ユーザ端末30のディスプレイ3081等に表示し、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を、第2ユーザに提示する。
一覧表示画面84は、契約情報の一覧をリスト形式で表示するテーブル841を含む。テーブル841は、行ごとに契約情報851、852・・・がリスト形式で表示されている。テーブル841は、契約情報851ごとに、契約情報を選択するためのアイコン等の描画オブジェクト8511、書類ID8512、ステータス情報8513、ステータス情報を示すアイコン等の描画オブジェクト8514、取得元8515などの描画オブジェクトを含む。
第2ユーザ端末30の制御部304は、契約情報がサーバ10における契約書作成処理により作成された契約情報を、それ以外の契約情報と識別可能にユーザに提示しても良い。第2ユーザ端末30の制御部304は、契約情報が、当該契約情報を作成した契約締結サービスごとに識別可能にユーザに提示しても良い。
これにより、第2ユーザは、契約締結前の契約書類が、サーバ10における契約書作成処理により作成されたものか、他の外部サーバ40等における契約書作成処理により作成されたものか、簡単に確認することができる。
具体的に、第2ユーザ端末30の制御部304は、契約情報が外部サーバ40から取得した契約情報である場合には、テーブル841において、契約情報の書類ID、ステータス情報等の文字を太字、斜体、下線により装飾して、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示する。また、第2ユーザ端末30の制御部304は、取得元を示すアイコン等の描画オブジェクトを取得元8515に含めて、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示する。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306等を操作することにより、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081等に一覧表示されたテーブル841に含まれる契約情報のうち、所望の契約情報に関連づけられた、契約情報を選択するためのアイコン等の描画オブジェクト8511を選択する。これにより、第2ユーザは、外部確認処理の対象となる契約情報を選択する。
本開示において、第2ユーザは、外部記憶処理において外部サーバ40から取得した契約情報のうち、「自分が未合意、契約未締結」の契約情報を選択するものとする。
なお、第2ユーザが、サーバ10の契約書作成処理において作成された契約情報を選択した場合には、当該契約情報に関する契約書確認処理のステップS303からステップS305までを実行する構成としても良い。
具体的に、ステップS902において、第2ユーザが、外部サーバ40から取得した契約情報を選択すると、第2ユーザ端末30の制御部304は、選択された契約情報の書類IDをサーバ10へ送信する。サーバ10の外部確認部1046は、受信した書類IDに基づき、書類テーブル1014の書類IDの項目を検索し契約情報を取得する。
サーバ10の外部確認部1046は、取得した契約情報に基づき、確認画面を生成し第2ユーザ端末30に送信する。
具体的に、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081は、第2ユーザに対して、契約情報を承認する操作を受け付ける確認画面を提示する。第2ユーザは、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示された契約情報を確認し承認する。確認画面は、契約書確認処理において、第2ユーザに対して提示される図20の確認画面70と同様の画面であっても構わない。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示された契約情報を確認し、内容に同意また承諾する場合には、第2ユーザ端末30の入力装置306などを操作し、契約情報を確認するための確認画面70に、表示された同意ボタン740を押下することにより、書類ID、第2ユーザID3011を含むリクエストをサーバ10へ送信する処理を実行させる。
具体的に、サーバ10の外部確認部1046は、第2ユーザID3011に基づき、ユーザテーブル1012のユーザIDの項目を検索し、承認権限を取得する。サーバ10の外部確認部1046は、承認権限に基づき、第2ユーザが、ステップS902で受け付けた契約情報を承認する権限を有するユーザであるか否かを判定する。サーバ10の外部確認部1046は、第2ユーザが、ステップS902で受け付けた契約情報を承認する権限を有さないと判定した場合は、第2ユーザに対して、確認画面70を提示するものの、同意ボタン740は非表示または選択できない状態とする。
これにより、第2ユーザは、ステップS902において選択した外部サーバ40から取得した契約情報の内容を確認できるものの、同意、承認作業は行えないものとする。この場合、外部確認処理は終了し、ステップS904には進まない。
このように、サーバ10のユーザテーブル1012の承認権限に応じて、第2ユーザの契約情報への同意、承認を制限することができる。つまり、本開示においては、外部サーバ40における第2ユーザの契約締結を、サーバ10において記憶された承認権限に応じて一括して記憶、管理することができる。適切な承認権限を有さないユーザによる、外部の契約締結サービスにおける契約締結を防止することができる。
具体的に、サーバ10の外部確認部1046は、受信したリクエストに含まれる書類IDに基づき書類テーブル1014の書類IDの項目を検索し、エンドポイントを取得する。サーバ10の外部確認部1046は、第2ユーザID3011、エンドポイント等に基づき特定される外部の電子契約サービスのサービスIDに基づき、アクセス権限テーブル1017のユーザID、サービスIDの項目を検索し、アクセストークンを取得する。
サーバ10の外部確認部1046は、取得したエンドポイントに対して、アクセストークンを含む、書類IDにより特定される契約情報を承認するリクエストを送信する。これにより、サーバ10の外部確認部1046は、書類IDにより特定される契約情報を承認するリクエストを外部サーバ40へ送信する。
具体的に、サーバ10の外部確認部1046は、ステップS903における契約情報を承認するリクエストに対するレスポンスを外部サーバ40から受信する。レスポンスは、エンドポイントから送信されるjson等のHTTPレスポンスでも良いし、外部サーバ40が出力する契約情報の承認が完了した旨を表示する承認完了画面のウェブページ等でも構わない。
具体的に、サーバ10の外部確認部1046は、契約情報の承認が完了したことを示す情報を第2ユーザ端末30に送信する。第2ユーザ端末30の制御部304は、ステップS902において選択した契約情報の承認が完了したことを提示する画面を第2ユーザ端末30のディスプレイ3081等に表示し、第2ユーザに提示する。
具体的に、サーバ10の外部確認部1046は、書類テーブル1014において、ステップS902において選択された契約情報の書類IDにより特定されるレコードについて、契約情報が承認されたことを示す情報を関連づけて記憶する。
具体的に、サーバ10の外部確認部1046は、外部記憶処理のステップS805において外部サーバ40から取得した1または複数の契約情報と、それぞれの契約情報に関連づけられたステータス情報を、外部確認処理により契約情報が承認されたことを示すステータス情報(承認済)により上書きする。
なお、ステップS903における契約情報を承認するリクエストに対する外部サーバ40からのレスポンスに、当該契約情報のステータス情報が含まれている場合に、サーバ10の外部確認部1046は、当該契約情報のステータス情報をレスポンスに含まれるステータス情報により上書きしても良い。なお、ステータス情報には、「自分が合意済、契約未締結」、「契約締結済」等が含まれる。
これにより、外部記憶処理により外部サーバ40から取得し書類テーブル1014に記憶された契約締結前の契約情報に対して、外部サーバ40における契約情報の承認に関する情報を関連づけて記憶することができる。また、ステップS901の契約情報一覧提示の際には、対象となる契約情報のステータス情報を示すアイコン等の描画オブジェクト8514は、上書きされたステータス情報に従った描画オブジェクト8514が表示され、第2ユーザに提示される。これにより、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081等は、外部確認処理により承認された契約情報を、他の契約情報と識別可能にユーザに提示する。
図21は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(図21)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
プロセッサと、記憶部とを備え、コンピュータにユーザ間の電子的な契約手続きを実行させるための契約締結プログラムであって、契約締結プログラムは、プロセッサに、外部の契約締結サービスから契約締結前の契約情報を取得する契約取得ステップ(S805)と、契約取得ステップにおいて、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を記憶する契約記憶ステップ(S806)と、契約記憶ステップにおいて記憶した、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を、他の契約情報と識別可能にユーザに提示する一覧提示ステップ(S901)と、を実行させる契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を誤って締結することを避けることができる。
契約締結プログラムは、プロセッサに、ユーザから、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を承認する指示を受け付ける承認ステップ(S903)と、承認ステップにおいて受け付けた契約締結前の契約情報を承認する指示に応じて、外部の契約締結サービスに、契約締結前の契約情報を承認するリクエストを送信する送信ステップ(S903)と、を実行させる、付記1記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスへアクセスすることなしに、外部の契約締結サービスにおける契約締結前の契約情報を承認することができる。
契約締結プログラムは、プロセッサに、送信ステップにおいて送信した、契約締結前の契約情報を承認するリクエストに対して、契約締結前の契約情報の承認が完了したことを示すレスポンスを受信する受信ステップ(S904)と、受信ステップにおいて受信したレスポンスに応じて、ユーザに対して、契約締結前の契約情報の承認が完了したことを提示する承認提示ステップ(S904)と、を実行させる、付記2記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスにおける契約締結が完了したことを、外部の契約締結サービスへアクセスすることなしに、提示された情報に基づき確認することができる。
受信ステップにおいて受信したレスポンスに応じて、記憶ステップにおいて記憶した外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報に、契約締結前の契約情報が承認されたことを示す情報を関連づけて記憶する承認記憶ステップ(S904)と、を実行させる、付記3記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスにおける契約締結が完了した契約情報を一目で確認することができる。
一覧提示ステップ(S904)は、承認記憶ステップにより承認されたことを示す情報と関連づけて記憶された契約情報を、他の契約情報と識別可能にユーザに提示するステップを含む、付記4記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスにおける契約締結が完了した契約情報を一目で確認することができる。
受信ステップにおいて受信したレスポンスに応じて、記憶ステップにおいて記憶した外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報に、契約締結前の契約情報の承認及び締結状況に関するステータス情報を関連づけて記憶する承認記憶ステップ(S904)と、を実行させる、付記3記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスにおける契約締結が完了した契約情報を一目で確認することができる。
一覧提示ステップ(S904)は、ステータス情報と関連づけて記憶された契約情報を、ステータス情報に応じて他の契約情報と識別可能にユーザに提示するステップを含む、付記6記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスにおける契約締結が完了した契約情報を一目で確認することができる。
契約取得ステップ(S805)は、外部の契約締結サービスから、契約締結前の契約情報を特定するためのエンドポイントを取得するステップと、エンドポイントへアクセスすることにより、エンドポイントにより特定される契約締結前の契約情報を取得するステップとを含む、付記2記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスから契約締結前の契約情報を正確に取得することができる。
契約記憶ステップ(S806)は、契約締結前の契約情報を、契約情報を特定するためのエンドポイントと関連づけて記憶するステップであり、送信ステップ(S903)は、契約締結前の契約情報を承認するリクエストをエンドポイントへ送信するステップである、付記8記載の契約締結プログラム。
これにより、契約情報をエンドポイントと関連づけて記憶することができる。例えば、同一エンドポイントに関連づけられた契約情報の二重登録等を防ぐことができる。
契約締結プログラムは、プロセッサに、ユーザにより参照可能な1または複数の契約締結前の契約情報のそれぞれに関連づけられた1または複数のエンドポイントの一覧を取得する一覧取得ステップ(S802)と、一覧取得ステップにおいて取得した1または複数のエンドポイントに含まれる、少なくとも1の所定のエンドポイントを特定する契約特定ステップ(S804)と、を実行させ、契約取得ステップ(S805)は、所定のエンドポイントへアクセスすることにより、エンドポイントにより特定される契約締結前の契約情報を取得するステップである、付記1記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは特別な操作を行うことなしに、外部の契約締結サービスにおいて記憶されている契約締結前の契約情報を取得し、記憶、管理することができる。
一覧提示ステップ(S901)は、契約記憶ステップにおいて記憶した、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を、外部の契約締結サービスから取得していない他の契約情報と識別可能にユーザに提示する、付記1記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を誤って締結することを避けることができる。
一覧提示ステップ(S901)は、契約記憶ステップにおいて記憶した、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を装飾して表示することにより、他の契約情報と識別可能にユーザに提示するステップである、付記1記載の契約締結プログラム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を誤って締結することを避けることができる。
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、プロセッサに、付記1から12のいずれか記載の契約締結プログラムを実行させる、情報処理装置。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を誤って締結することを避けることができる。
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムであって、プロセッサに、付記1から12のいずれか記載の契約締結プログラムを実行させる、を実行させる情報処理システム。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を誤って締結することを避けることができる。
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、プロセッサに、付記1から12のいずれか記載の契約締結プログラムを実行させる、情報処理方法。
これにより、ユーザは、外部の契約締結サービスから取得した契約締結前の契約情報を誤って締結することを避けることができる。
Claims (15)
- プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに、ユーザ間の電子的な契約手続きに関する所定の契約締結サービスを提供するための契約締結プログラムであって、
前記契約締結プログラムは、前記プロセッサに、
外部の契約締結サービスから契約締結前の契約情報を取得する契約取得ステップと、
前記契約取得ステップにおいて、前記所定の契約締結サービスとは異なる外部の契約締結サービスから取得した前記契約締結前の契約情報を記憶する契約記憶ステップと、
前記契約記憶ステップにおいて記憶した、前記外部の契約締結サービスから取得した前記契約締結前の契約情報を、他の契約情報と識別可能にユーザに提示する一覧提示ステップと、
を実行させる契約締結プログラム。 - 前記契約締結プログラムは、前記プロセッサに、
前記ユーザから、前記外部の契約締結サービスから取得した前記契約締結前の契約情報を承認する指示を受け付ける承認ステップと、
前記承認ステップにおいて受け付けた前記契約締結前の契約情報を承認する指示に応じて、前記外部の契約締結サービスに、前記契約締結前の契約情報を承認するリクエストを送信する送信ステップと、
を実行させる、
請求項1記載の契約締結プログラム。 - 前記契約締結プログラムは、前記プロセッサに、
前記送信ステップにおいて送信した、前記契約締結前の契約情報を承認する前記リクエストに対して、前記契約締結前の契約情報の承認が完了したことを示すレスポンスを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信したレスポンスに応じて、前記ユーザに対して、前記契約締結前の契約情報の承認が完了したことを提示する承認提示ステップと、
を実行させる、
請求項2記載の契約締結プログラム。 - 前記受信ステップにおいて受信したレスポンスに応じて、前記契約記憶ステップにおいて記憶した前記外部の契約締結サービスから取得した前記契約締結前の契約情報に、前記契約締結前の契約情報が承認されたことを示す情報を関連づけて記憶する承認記憶ステップと、
を実行させる、
請求項3記載の契約締結プログラム。 - 前記一覧提示ステップは、前記承認記憶ステップにより承認されたことを示す情報と関連づけて記憶された前記契約情報を、他の契約情報と識別可能にユーザに提示するステップを含む、
請求項4記載の契約締結プログラム。 - 前記受信ステップにおいて受信したレスポンスに応じて、前記契約記憶ステップにおいて記憶した前記外部の契約締結サービスから取得した前記契約締結前の契約情報に、前記契約締結前の契約情報の承認及び締結状況に関するステータス情報を関連づけて記憶する承認記憶ステップと、
を実行させる、
請求項3記載の契約締結プログラム。 - 前記一覧提示ステップは、前記ステータス情報と関連づけて記憶された前記契約情報を、前記ステータス情報に応じて他の契約情報と識別可能にユーザに提示するステップを含む、
請求項6記載の契約締結プログラム。 - 前記契約取得ステップは、
前記外部の契約締結サービスから、前記契約締結前の契約情報を特定するためのエンドポイントを取得するステップと、
前記エンドポイントへアクセスすることにより、前記エンドポイントにより特定される前記契約締結前の契約情報を取得するステップと、を含む、
請求項2記載の契約締結プログラム。 - 前記契約記憶ステップは、前記契約締結前の契約情報を、前記契約情報を特定するためのエンドポイントと関連づけて記憶するステップであり、
前記送信ステップは、前記契約締結前の契約情報を承認するリクエストを前記エンドポイントへ送信するステップである、
請求項8記載の契約締結プログラム。 - 前記契約締結プログラムは、前記プロセッサに、
ユーザにより参照可能な1または複数の前記契約締結前の契約情報のそれぞれに関連づけられた1または複数のエンドポイントの一覧を取得する一覧取得ステップと、
前記一覧取得ステップにおいて取得した前記1または複数のエンドポイントに含まれる、少なくとも1の所定のエンドポイントを特定する契約特定ステップと、
を実行させ、
前記契約取得ステップは、前記所定のエンドポイントへアクセスすることにより、前記エンドポイントにより特定される前記契約締結前の契約情報を取得するステップである、
請求項1記載の契約締結プログラム。 - 前記一覧提示ステップは、前記契約記憶ステップにおいて記憶した、前記外部の契約締結サービスから取得した前記契約締結前の契約情報を、前記外部の契約締結サービスから取得していない前記他の契約情報と識別可能に前記ユーザに提示する、
請求項1記載の契約締結プログラム。 - 前記一覧提示ステップは、前記契約記憶ステップにおいて記憶した、前記外部の契約締結サービスから取得した前記契約締結前の契約情報を装飾して表示することにより、前記他の契約情報と識別可能に前記ユーザに提示するステップである、
請求項1記載の契約締結プログラム。 - プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサに、請求項1から12のいずれか記載の契約締結プログラムを実行させる、
情報処理装置。 - プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムであって、
前記プロセッサに、請求項1から12のいずれか記載の契約締結プログラムを実行させる、
情報処理システム。 - プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記プロセッサに、請求項1から12のいずれか記載の契約締結プログラムを実行させる、
情報処理方法。
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