JP7249200B2 - 油性食品用分配包装体および蓋材用積層フィルム - Google Patents
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Description
前記蓋材は、共重合ポリエステル系樹脂を含む表層、中間層として、ポリスチレン系樹脂を含む層、および、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂を含む層の少なくとも2層、接着樹脂層(A)、ならびに、ポリエチレン系樹脂を含むシール層をこの順に備え、下記(I)~(III)を満たす、油性食品用分配包装体である。
(I)前記中間層のポリスチレン系樹脂を含む層が、前記中間層の厚さの割合の50%以上
(II)前記エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂のエチレン含有率が47モル%以下
(III)前記接着樹脂層(A)を構成する接着性樹脂の、測定温度220℃、測定荷重21.17Nで測定されるMFRが5.0g/10分以下
前記蓋材用積層フィルムは、共重合ポリエステル系樹脂を含む表層、中間層として、ポリスチレン系樹脂を含む層、および、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂を含む層の少なくとも2層、接着樹脂層(A)、ならびに、ポリエチレン系樹脂を含むシール層をこの順に備え、下記(I)~(III)を満たす、蓋材用積層フィルムである。
(I)前記中間層のポリスチレン系樹脂を含む層が、前記中間層の厚さの割合の50%以上
(II)前記エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂のエチレン含有率が47モル%以下
(III)前記接着樹脂層(A)を構成する接着性樹脂の、測定温度220℃、測定荷重21.17Nで測定されるMFRが5.0g/10分以下
ただし、本発明の範囲が以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
また、「X~Y」(X、Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」及び「好ましくはYより小さい」の意を包含するものである。
また、本明細書における数値範囲の上限値及び下限値は、本発明が特定する数値範囲内から僅かに外れる場合であっても、当該数値範囲内と同様の作用効果を備えている限り本発明の均等範囲に包含するものとする。
本発明の分配包装体100について説明する。本発明の分配包装体100とは、表面の中央部に吐出手段13、および、折り曲げ線12を有する蓋材10と、その蓋材10の裏面に周縁部を固着され折り曲げ線12の両側にポケット部28、28を形成する可撓性部材からなる容器体20とからなる。
分配包装体の蓋材10は、表面の中央部にハーフカット部12aを設けた折り曲げ線12と突起状の吐出手段13とを有する所定の層構成の積層体から構成される。
容器体20は、蓋材10の裏面にその周縁部(図示せず)が融着されている。ポケット部28、28は、分配包装体100の使用目的に応じ、例えば、折り曲げ線12の両側にそれぞれ1個、あるいはその他複数個設けることができる。また、折り曲げ線12の両側にあるポケット部28、28同士を連通させて、折り曲げ線を跨いで一個のポケット部28を形成してもよい。
本発明の分配包装体100を構成する蓋材10は、共重合ポリエステル系樹脂を含む表層15、中間層16として、ポリスチレン系樹脂を含む層16a、および、エチレン- 酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂を含む層16bの少なくとも2層、接着樹脂層(A)17、ならびに、ポリエチレン系樹脂を含むシール層18をこの順に備えることが必要である。
なお、上記各層を備えた積層フィルムを、蓋材用積層フィルムという。蓋材用積層フィルムの層構成を図3に示す。以下、それぞれの層について説明する。
本発明の蓋材10の表層15は、蓋材10の外側(可撓性部材からなる容器体20側(内容物側)とは反対側)に配置される層であり、グラビア印刷法やフレキソ印刷法などにより印刷インクを受容し、印刷層が形成される層である。また、中間層16を保護する機能も有する層である。このような蓋材10の表層15は、良好な印刷適性、印刷安定性を示す熱可塑性樹脂により構成することができ、中でもそれらの特性について特に優れている共重合ポリエステル系樹脂により構成される。通常、表層15は、共重合ポリエステル系樹脂を主成分として含むことが好ましく、同種、異種の共重合ポリエステル系樹脂を含んでいてもよいし、2層以上から構成されていてもよい。
具体的には、多価カルボン酸成分100モル%中にテレフタル酸成分を主成分として含むことが好ましい。多価アルコール成分100モル%中にエチレングリコール成分を50~95モル%含むことが好ましく、60~90モル%含むことがより好ましい。
蓋材10は、中間層16として、ポリスチレン系樹脂を含む層16a、および、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂を含む層16bの少なくとも2層を有することが重要である。
ポリスチレン系樹脂(以下「PS系樹脂」と記すことがある。)を含む層16aは、蓋材10に強度と開口性とを付与する層である。適度に割れ性を有するPS系樹脂を配することによって、分配包装体100を折り曲げた際の適度な開封性を発現させることができる。PS系樹脂を含む層16aを構成するPS系樹脂としては、具体的には、汎用ポリスチレン(以下「GPPS」と記すことがある。)、耐衝撃性ポリスチレン(以下「HIPS」と記すことがある。)、スチレン・ブタジエンブロックコポリマーのいずれか、またはこれらの混合物が挙げられる。
なお、蓋材10を構成する積層体の好ましい厚さが250μm以上700μm以下であることから、積層体においてPS系樹脂を含む層16aは主構成層となっており、中間層16において、PS系樹脂を含む層16aは、中間層16全体の厚みを100%として、50%以上の厚みであることが必要である。
エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂(以下、「EVOH」と記すことがある)を含む層16bは、酸素バリア性を示すとともに、油の浸透を防止する層である。このEVOHを含む層16bはPS系樹脂を含む層16aにドライラミネーション法や共押出法等により積層される。
EVOHのエチレン含有率を47モル%以下にすることで、油の浸透を抑制することができ、PS系樹脂を含む層16aとEVOH層16bとのデラミネーションを抑制することができる。
また、EVOHのケン化度は、90モル%以上であることが好ましく、95モル%以上であることがより好ましい。ケン化度が90モル%以上であることによりガスバリア性が充分となる。
ガスバリア性を失わない範囲としてEVOHを含む層16bに添加される接着性樹脂の添加量は20wt%以下が好ましい。
蓋材10の裏面(内容物側の面、容器体20とシールする側の面)となるべきシール層18は、後述する可撓性部材からなる容器体20と溶着するためのものであり、従来の分配包装体の蓋材のシール層と同様の構成とすることができ、ポリエチレン系樹脂(PE)を含む層であることが必要である。例えば、シール層18として、高密度ポリエチレン(HDPE)からなる単層のシール層18としてもよく、容器体20とのシール性と、蓋材10の開口性を付与することができる。
また、シール層18は、同種又は異種の2層以上のPEを含む層(PE層)から構成してもよい。具体的には、シール層18をPE層から形成する際に、内容物側のPEアウター層とその内側のPEインナー層との複層構造としてもよい。かかる二層構造のPE層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、あるいはLDPEとHDPEをブレンドしたものを使用することができる。
即ち、PEアウター層は、シール層18の内容物側に位置するから、可撓性部材からなる容器体20とのシール性および適度な開口性を確保する必要があり、そのため、LDPEの配合比を高くすることが好ましい。一方、PEインナー層は、中間層16のPS系樹脂層16aの割れに伴って、層(膜)の「切れ」の伝播が良好に行われる必要があり、そのため、HDPEの配合比を高くすることが好ましい。
具体的には、PEアウター層のLDPEとHDPEの配合比は、質量比で40:60~80:20であることが好ましく、50:50~80:20であることがより好ましく、60:40~80:20であることがさらに好ましい。一方、PEインナー層のLDPEとHDPEの配合比は、質量比で60:40~20:80であることが好ましく、50:50~20:80であることがより好ましく、40:60~20:80であることがさらに好ましい。
このようなPEアウター層及びPEインナー層とすることによって、分配包装体100を開口する際の蓋材10に生じる割れ性の調節が容易になる。また、LDPEとHDPEとのブレンド物を用いることによって、LDPEにより蓋材用積層フィルム製膜時に溶融張力を高めることができ製膜性が安定化し、HDPEによって開口時の易割性に優れた蓋材10を得ることが可能になる。
蓋材10において、EVOHを含む層16bとシール層18との間に接着樹脂層(A)17を配する。接着樹脂層(A)17を構成する接着樹脂は、EVOHを含む層16bとシール層18とを必要な強度に接着することができれば特に限定されないが、不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性されたポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。
以上説明した蓋材10を形成するための積層体は、ドライラミネート法、共押出法あるいはこれらを組み合わせた方法により製造することができる。また、共押出法により前後の層を接着する際、当該前後の樹脂層が接着し難い場合は貼り合わせる素材に応じて種々の接着樹脂から適切なものを選択して接着させることができる。
次に、本発明の分配包装体100を構成する容器体20について説明する。容器体20は最外層に位置するポリアミド樹脂層21、およびヒートシール層24の少なくとも2層で構成される可撓性部材を成形して構成される。容器体20を構成する可撓性部材の層構成の一例を図4に示す。
一方、融点を120℃以下とすることにより、シール温度を低く、またはシール時間を短く設定することができ、生産能力や速度の面で好ましい。また、調味料などの液状物や粘稠食品は、シール部分に夾雑物として存在し、夾雑物シール性を向上させるのに、低温シール性は重要な因子である。この範囲の樹脂を選択することで、安定した低温ヒートシール性を得られる。また、最内層に柔軟性のある樹脂を配しているため、屈曲やひねり運動に対する耐ピンホール性が向上する。好ましい融点は95℃以上115℃以下である。
本発明の分配包装体100は上記容器体20に内容物を充填し、これに蓋材10を、ヒートシールすることにより製造することができる。シール時の加熱温度は、140~180℃が好ましく、シール時間は1~3秒が好ましい。
本発明の分配包装体100は、油性食品を収納するために好適に使用することができる。油性食品としては、油分を含む食品であれば、特に限定されないが、例えば、油分を5~50%含むドレッシングが挙げられ、具体的には、5~15%の油分を含む和風ドレッシングや、30~40%の油分を含むイタリアンドレッシングを挙げることができる。油性食品を分配包装体に収納した場合、従来は、油分が蓋材側に浸透して、内容物漏れが発生する場合があったが、本発明の包装体100では、油性食品が蓋材側に浸透することが防止されているので、内容物漏れが発生することがない。
<蓋材の材料>
実施例および比較例の蓋材の製造に使用した材料は以下の通りである。
(表層)
市販の共重合ポリエステル製の東和加工社製ポリエステルフィルム(品番:SA-70)赤色1色のグラビア印刷した使用したものを使用した(厚さ:25μm)。
(中間層)
HIPS:PSJ-ポリスチレン(PSジャパン社製)、
GPPS:PSJ-ポリスチレン(PSジャパン社製)、
EVOH1:ソアノール(三菱ケミカル社製)、エチレン含有率32モル%、
EVOH2:ソアノール(三菱ケミカル社製)、エチレン含有率48モル%、
(接着樹脂層)
接着樹脂1:変性ポリオレフィン樹脂(アドマーNF515、三井化学社製)、MFR:3.0g/10分(220℃,21.17N)、
接着樹脂2:変性ポリオレフィン樹脂(アドマーNF514、三井化学社製)、MFR:7.0g/10分(220℃,21.17N)、
接着樹脂3:変性ポリオレフィン樹脂(アドマーSF625、三井化学社製)、MFR:2.3g/10分(220℃,21.17N)、
(シール層)
HDPE:ノバテックHD(日本ポリエチレン社製)、
印刷した共重合ポリエステル製の東和加工社製ポリエステルフィルムと、あらかじめ製造した中間層、接着樹脂層(A)およびシール層からなる共押出フィルムとを使用してドライラミネート法により蓋材を製造した。層構成は以下の通りである。
共重合ポリエステルフィルム(印刷)<25μm>//HIPS(80質量%)+GPPS(20質量% )<280μm>/接着樹脂層(B)(接着樹脂3、MFR:2.3g/10分)<15μm>/EVOH1(エチレン含有率:32モル%)<5μm>/接着樹脂層(A)(接着樹脂1、MFR:3.0g/10分)<10μm>/HDPE<20μm>
中間層のPS層の厚みを278μmとし、EVOH層の厚みを7μmとした以外は、実施例1の手順と同様にして、以下の層構成の蓋材を作製した。
共重合ポリエステル系フィルム(印刷)<25μm>//HIPS(80質量%)+GPPS(20質量%)<278μm>/接着樹脂層(B)(接着樹脂3、MFR:2.3g/10分)<15μm>/EVOH1(エチレン含有率:32モル%)<7μm>/接着樹脂層(A)(接着樹脂1、MFR:3.0g/10分)<10μm>/HDPE<20μm>
接着樹脂層(A)を構成する樹脂を接着樹脂2にした以外は、実施例1の手順と同様にして、以下の層構成の蓋材を作製した。
共重合ポリエステル系フィルム(印刷)<25μm>//HIPS(80質量%)+GPPS(20質量%)<280μm>/接着樹脂層(B)(接着樹脂3、MFR:2.3g/10分)<15μm>/EVOH1(エチレン含有率:32モル%)<5μm>/接着樹脂層(A)(接着樹脂2、MFR:7.0g/10分)<10μm>/HDPE<20μm>
中間層のEVOH層を構成するEVOH1をEVOH2にした以外は、実施例1の手順と同様にして、以下の層構成の蓋材を作製した。
共重合ポリエステル系フィルム(印刷)<25μm>//HIPS(80質量%)+GPPS(20質量%)<280μm>/接着樹脂層(B)(接着樹脂3、MFR:2.3g/10分))<15μm>/EVOH2(エチレン含有率:48モル%)<5μm>/接着樹脂層(A)(接着樹脂1、MFR:3.0g/10分)<10μm>/HDPE<20μm>
<比較例3>
比較例1と同じ層構成の蓋材を使用した。
下記層構成を有する共押出複合フィルムを可撓性部材として、成形条件(加熱温度:150℃、加熱時間:3秒)のもと、容器体を製造した。
PA(50μm)/EVOH(10μm)/接着樹脂(10μm)/LLDPE(80μm)
PA:NOVAMID(DSM社製)
EVOH:ソアノール(三菱ケミカル社製)
接着樹脂:アドマー(三井化学社製)
LLDPE:エボリュー(プライムポリマー社製)
実施例および比較例それぞれについて、上記した蓋材および容器体を使用して、容器体に下記内容物を入れ、下記条件のもと分配包装体を成形した
(成形条件)
蓋材成形加熱温度:160℃、蓋材成形加熱時間:2秒
(シール条件)
蓋材・容器体シール温度:160℃、蓋材・容器体シール時間:2秒
(内容物)
実施例1~2、比較例1~2:イタリアンドレッシング(油含有率36%)、15g/パック
比較例3:和風ドレッシング(油含有率10%)、15g/パック
以下に記載する3種類の性能評価試験を行い、所定の評価基準に基づいて分配包装体の蓋材の評価を行った。
(1)プラスチックシートの割れ性
内容物を含んだ分配包装体を開封させ、蓋材の直線割れ性を以下の基準により評価した。
粘ることなく直線的にスムーズに割れる:5
直線的にスムーズに割れる:4
粘って割れづらいが直線的に割れる:3
直線的に割れない:2
粘って割れづらく割れても直線的でない:1
合計50個の内容物を含んだ分配包装体を開封させ、内容物が吐出する方向を観察し以下の基準により評価した。
全量照準通りに吐出する:5
90%以上が照準通りに吐出する:4
50%以上が照準通りに吐出する:3
照準通りに吐出するものが1以上半数未満である:2
全てが狙いと異なる方向へ吐出する:1
合計100個のパッケージに15kgの重りを載せ40℃×24時間静置後に内容物の漏れがないかを確認した。
内容物漏れが0%:○
内容物漏れが1%以上:×
上記評価試験結果を表1に示す。
また、EVOH層を構成するEVOHのエチレン含有率が多い比較例2では、保存後に内容物の漏れが3%発生した。これは、EVOHのエチレン含有率が多いためEVOH層が油を浸透させやすく、浸透した油がPS系樹脂層と接着樹脂層(B)との層間をデラミネーションさせ内容物が漏れ出したためである。
また、比較例3は、比較例1と同様の包装体に和風ドレッシングを収納した例であるが、イタリアンドレッシングに比べて油分が少ない和風ドレッシングであっても、内容物漏れが17%発生した。
これに対して、実施例1、2では、全量標準通りに吐出し、保存後に内容物であるイタリアンドレッシングの漏れは発生しなかった。なお、実施例1、2の包装体では、油分が少ない和風ドレッシングを包装した場合でも、保存後に内容物の漏れは発生しなかった。
12:折り曲げ線
13:突起状の吐出手段
15:蓋材の表層(共重合ポリエステル系樹脂を含む層)
16:中間層
16a:ポリスチレン系樹脂を含む層
16b:エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂を含む層
17:蓋材の接着樹脂層(A)
18:シール層(ポリエチレン系樹脂を含む層)
12a:ハーフカット部
20:容器体
21:ポリアミド樹脂層
22:エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂層
23:容器体の接着樹脂層
24:ヒートシール層
100:分配包装体
Claims (4)
- 表面の中央部に吐出手段、および、折り曲げ線を有する蓋材と、前記蓋材の裏面に周縁部を固着され前記折り曲げ線の両側にポケット部を形成する可撓性部材からなる容器体とからなる分配包装体であって、
前記蓋材は、共重合ポリエステル系樹脂を含む表層、中間層として、ポリスチレン系樹脂を含む層、および、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂を含む層の少なくとも2層、接着樹脂層(A)、ならびに、ポリエチレン系樹脂を主成分として含むシール層をこの順に備え、下記(I)~(V)を満たす、油性食品用分配包装体。
(I)前記中間層のポリスチレン系樹脂を含む層が、前記中間層の厚さの割合の50%以上
(II)前記エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂のエチレン含有率が47モル%以下
(III)前記接着樹脂層(A)を構成する接着性樹脂の、測定温度220℃、測定荷重21.17Nで測定されるMFRが3.0g/10分以下
(IV)前記ポリエチレン系樹脂が、高密度ポリエチレン(HDPE)である
(V)接着性樹脂層(A)が、接着性樹脂を主成分として含み、アルカリ土類金属塩を含まない - 前記ポリスチレン系樹脂が、汎用ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、スチレン・ブタジエンブロックコポリマーのいずれか1種類以上である、請求項1記載の油性食品用分配包装体。
- 前記ポリスチレン系樹脂を含む層が、耐衝撃性ポリスチレン、スチレン・ブタジエンブロックコポリマーのいずれか1種類以上を10質量%以上90質量%以下含む、請求項1または請求項2に記載の油性食品用分配包装体。
- 表面の中央部に吐出手段、および、折り曲げ線を有する蓋材と、前記蓋材の裏面に周縁部を固着され前記折り曲げ線の両側にポケット部を形成する可撓性部材からなる容器体とからなる油性食品用分配包装体を形成するための蓋材用積層フィルムであって、
前記蓋材用積層フィルムは、共重合ポリエステル系樹脂を含む表層、中間層として、ポリスチレン系樹脂を含む層、および、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂を含む層の少なくとも2層、接着樹脂層(A)、ならびに、ポリエチレン系樹脂を主成分として含むシール層をこの順に備え、下記(I)~(V)を満たす、蓋材用積層フィルム。
(I)前記中間層のポリスチレン系樹脂を含む層が、前記中間層の厚さの割合の50%以上
(II)前記エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂のエチレン含有率が47モル%以下
(III)前記接着樹脂層(A)を構成する接着性樹脂の、測定温度220℃、測定荷重21.17Nで測定されるMFRが3.0g/10分以下
(IV)前記ポリエチレン系樹脂が、高密度ポリエチレン(HDPE)である
(V)接着性樹脂層(A)が、接着性樹脂を主成分として含み、アルカリ土類金属塩を含まない
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