JP7248992B2 - 食料品の管理システム - Google Patents
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Description
薬剤を使わない鮮度保持技術としては、以下のようなものが挙げられる。
ここでは、赤色光は、波長が約670nmの波長域の光、遠赤色光は、波長が約735~780nmの範囲の波長域の光を同時に、又は赤色光と遠赤色光とを交互に照射することで、収穫後の果菜、例えば貯蔵時や店頭陳列時に常温下に置かれた果菜が、軟化したり鮮度が低下したりするのを抑え、鮮度が保持されるとされている。
例えば、特許文献4には、紫外線照射によりオゾンを発生させて、青果物の追熟、老化の原因とされるエチレンを効率良く除去する技術が開示されている。
これは、貯蔵庫へ鮮度保持雰囲気を供給する装置で、前記貯蔵庫内の雰囲気を導入して紫外線照射処理を施して前記鮮度保持雰囲気を生成する紫外線照射部と、前記紫外線照射部に対して加湿処理を施す加湿処理部とを備える。この装置によれば、加湿処理された雰囲気に紫外線照射処理を施すことで、庫内雰囲気と比較してエチレン濃度が低下した鮮度保持雰囲気を貯蔵庫へと供給でき、紫外線照射部に対して加湿処理を施すので、紫外線照射処理の対象となる雰囲気の湿度、ひいてはエチレン除去率は速やかに増大する。
そして、紫外線照射処理に採用される紫外線の波長を、オゾンが発生する波長とすると、エチレンを効率良く除去することができ、より青果物の鮮度を保持することができるものとなる。
(1) 食料品を載置するパレットであって、該パレットにプラズマ発生装置を備えたパレットを空間内に複数配置した食料品の管理システムであって、該プラズマ発生装置は、該プラズマ発生装置の駆動を制御する制御手段を備え、該パレットにはオゾン検出手段が配置され、あるパレットの該オゾン検出手段が検出したオゾン濃度に基づき、異なるパレットの該プラズマ発生装置を選択的に駆動する外部制御手段を有することを特徴とする。
なお、以下の発明の実施形態については、形状、数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、この発明の目的や作用効果を逸脱しない範囲において、種々の変更を行うことができることは、言うまでもない。
図1は、パレットの一例を示す外観の斜視図である。図2は図1のパレットの(a)上面図、(b)上面図の線A-Aにおける断面図、(c)上面図の線B-Bにおける断面図である。図3は、図1のパレットを説明する底面図であり、図4は図3の一部の拡大図である。
また、図1乃至3の実施例では、4箇所の中間桁部14に計4個のプラズマ発生装置2を設置しているが、設置位置と同様に設置数も任意に調整できるものである。
例えば、みかん等の青果物の保存にあたっては、実施例に示すように4箇所の中間桁部14内に4個のプラズマ発生装置2を設置すると、上面デッキプレート11の載置面11aに載置された青果物に殺菌等の処理雰囲気をより適切に生成することができる。なお、後述するように、プラズマに接触する空気を拡散するための送風手段を設ける場合には、プラズマ発生装置の設置位置はより自由度が高くなる。
実証実験では、この条件におけるみかんのかびの発生、腐敗は、3分の1に低減できた。また、腐敗率(全体数に占める腐敗した品物の数の割合)は時間が経過しても大きな変化がなく、みかんが菌に対し強くなる傾向が見られた。これは、みかんの表面がオゾン等のプラズマで活性化されたガスが接触することにより、殺菌作用と合わせて、みかんの表面が刺激を受けたことが原因と推定される。
プラズマ発生装置2としては、プラズマ発生手段20と、高電圧発生手段26と、電源ユニット27とで構成され、それぞれ配線で接続できるようになっているため、設置位置に自由度があり、既存の設計によって製造されるパレットに設置することも可能である。また、あらかじめプラズマ発生装置2を設置するためのケーシング(図示せず)を用意し、前記ケーシングを上面デッキプレート11と下面デッキプレート12の間の空間に設置する構成とすることもできる。さらに、プラズマ発生装置2やそれを構成する部品の一部を耐火性を有するケーシング内に収容することも可能である。しかも、ケーシングに収容したままパレットから着脱するよう構成することも可能である。
また、電源ユニットの一部を蓄電池で構成し、該蓄電池をパレット1の外から容易にアクセスできる場所に配置し、蓄電池の交換が可能なように構成することもできる。
保管設備6内で、パレット1を用いて青果物等の食料品が保管されている。パレット1の数は、保管設備内に保管する食料品の量に応じて数が変化する。このため、大きな保管設備でより多くの食料品を保管する場合には、パレット1の数に応じてプラズマ発生装置が保管設備6内に設けられることになる。
一方、大きな保管設備内に少量の食料品を保管する場合であっても、プラズマ発生装置はパレットと一緒に、食料品の近傍に配置されているため、食料品の周囲はプラズマにより発生した気体で包囲されることとなる。
また、制御手段200は、上述した電源ユニット270の蓄電池と外部電源との切替の制御を行うことも可能である。
また、制御手段200に、不図示の操作手段を接続し、例えば、制御手段が有する複数の制御モード(省エネ運転モード、プラズマ発生手段を制御するオゾン濃度の設定、オゾン検出手段の選択等)を切換えたり、不図示の表示手段(液晶表示装置、LEDセグメント表示手段、音声手段等)を接続し、プラズマ発生装置の動作状態を表示させるように構成しても良い。
11 上面デッキプレート
11a 青果物等の載置面
11b 載置面に対する反対面
12 下面デッキプレート
13 隅桁部
14 中間桁部
15 空間(上面デッキプレートと下面デッキプレートの間)
16 隙間(隅桁部と中間桁部の間)
2 プラズマ発生装置
20 プラズマ発生手段
26 高電圧発生手段
27 電源ユニット
3 フォーク差込口
5 載置物
6 保管設備
Claims (7)
- 食料品を載置するパレットであって、該パレットにプラズマ発生装置を備えたパレットを空間内に複数配置した食料品の管理システムであって、
該プラズマ発生装置は、該プラズマ発生装置の駆動を制御する制御手段を備え、
該パレットにはオゾン検出手段が配置され、
あるパレットの該オゾン検出手段が検出したオゾン濃度に基づき、異なるパレットの該プラズマ発生装置を選択的に駆動する外部制御手段を有することを特徴とする食料品の管理システム。 - 請求項1に記載の食料品の管理システムにおいて、該オゾン濃度は、0.1ppm~500ppmの数値範囲になるように該プラズマ発生装置を駆動することを特徴とする食料品の管理システム。
- 請求項1又は2に記載の食料品の管理システムにおいて、該プラズマ発生装置は、電力を供給する電源ユニット、供給された電力の一部を使用して高電圧を発生する高電圧発生手段、該高電圧発生手段から供給される高電圧を用いてプラズマを発生するプラズマ発生手段をケーシングに収容しており、該パレットに着脱自在に構成することを特徴とする食料品の管理システム。
- 請求項3に記載の食料品の管理システムにおいて、該プラズマ発生装置の該制御手段に接続されるオゾン検出手段を有することを特徴とする食料品の管理システム。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の食料品の管理システムにおいて、該制御手段と該外部制御手段とは無線で通信を行うことを特徴とする食料品の管理システム。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の食料品の管理システムにおいて、該制御手段の一部が該外部制御手段の機能を担っていることを特徴とする食料品の管理システム。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の食料品の管理システムにおいて、該プラズマ発生装置はプラズマ発生手段を備え、該プラズマ発生手段は、絶縁性基板の片面に配置される誘電電極と、該基板を挟んで該誘導電極と重なるように配置される放電電極により沿面放電を行うことを特徴とする食料品の管理システム。
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2021
- 2021-04-12 JP JP2021067364A patent/JP7248992B2/ja active Active
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2022
- 2022-04-12 WO PCT/JP2022/017559 patent/WO2022220230A1/ja active Application Filing
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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