JP7247799B2 - 自動変速機の摩擦締結装置 - Google Patents

自動変速機の摩擦締結装置 Download PDF

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Description

本発明は自動変速機の摩擦締結装置に関し、自動車等の車両の変速機の技術分野に属する。
自動車等の車両に搭載される自動変速機は一般に、複数のプラネタリギヤセット( 遊星歯車機構)とクラッチやブレーキなどの複数の摩擦締結装置とを備え、油圧制御によってこれらの摩擦締結装置を選択的に締結することにより、各プラネタリギヤセットを経由する動力伝達経路を切り換えて複数の前進変速段と通例1段の後退速段とを実現可能に構成されている。
例えば、クラッチは、遊星歯車機構の構成部材や回転軸等の所定の回転要素に結合される外側部材と、他の所定の回転要素に結合される内側部材とを有している。外側部材の内周側、及び、内側部材の外周側には、スプライン部が設けられ、各スプライン部には、内側にスプライン部を有する摩擦板と、外側にスプライン部を有する摩擦板とが交互に配置されている。
このような摩擦締結装置としては、複数の摩擦板を締結するピストンと、該ピストンを締結方向に付勢する締結用の作動油が供給される締結用油圧室とを有しているものが知られている。
また、このような摩擦締結装置のピストンは解放時も回転しており、締結油圧室内にある作動油に遠心力が生じ、油圧をかけていないのに遠心力でピストンを締結方向に押圧することがある。これに対しては、締結方向への押圧力を打ち消すために、ピストンの反締結油圧室側に作動油を供給する遠心バランス室を設ける場合がある。
ところで、摩擦締結装置が係合されるときには、解放状態から締結状態に移行する間に、一時的にスリップ状態を経由することになる。このスリップ状態においては、摩擦板で摩擦熱が発生し、摩擦板の耐久性を確保するために十分な潤滑油を供給することが好ましい。
例えば、特許文献1に記載の摩擦締結装置(クラッチ)では、解放時には閉じられ、締結時には遠心バランス室に供給されている作動油を外周側に設けられた摩擦板に供給するための油孔が開かれる構成を有している。
特開2006-336728号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、レイアウトの関係上、遠心バランス室が、摩擦板がスプライン係合される内側部材のスプライン部と軸方向にずれて配置される場合、潤滑油を供給する油孔がスプライン部の軸方向の一方側に配置されることになる。この場合、潤滑油は、油孔から摩擦板に直接供給されず、特に反遠心バランス室側(他方側)の摩擦板が十分に潤滑されず、軸方向の一方側から他方側に配置される摩擦板への均等な潤滑油の供給がされない虞がある。
本発明は、摩擦板に潤滑油を供給するための油孔の位置と、スプライン部とが軸方向にオフセットした摩擦締結装置において、摩擦板に均等に潤滑油を供給することを課題とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明に係る自動変速機の摩擦締結装置は、
内側部材と、外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に配置される複数の摩擦板と、該複数の摩擦板を締結するピストンと、該ピストンを締結方向に付勢する作動油が供給される締結用油圧室と、前記ピストンを解放方向に付勢する作動油が供給される遠心バランス室と、を有し、
該遠心バランス室が、前記ピストンにおける前記摩擦板を押圧する押圧部から内周側に延びる延設部と、該延設部に対して対向配置されたシールプレートとによって画成された自動変速機の摩擦締結装置であって、
前記内側部材は、
その外周側に前記複数の摩擦板がスプライン係合される円筒状のスプライン部と、
該スプライン部から内周側に向かって延びるとともに前記シールプレートの反遠心バランス室側に配置された縦壁部とを備え、
前記複数の摩擦板に潤滑油を供給するための潤滑油通路は、前記シールプレートと、前記内側部材とで形成され、
前記潤滑油通路は、前記内側部材の縦壁部と前記シールプレートとの間で径方向内側から外側に潤滑油を供給するための径方向油路と、該径方向油路に連通するとともに前記シールプレートに設けられた案内部によって前記内側部材のスプライン部の内周側に沿って潤滑油を軸方向の一方側から他方側に案内する案内油路と、を有し
前記内側部材のスプライン部の内周側には、該スプライン部に沿って軸方向の一方側から他方側に窪んだ凹部を備え、
前記シールプレートの案内部は、軸方向の一方側から他方側へ延びて形成され、
前記案内油路は、前記シールプレートの案内部が前記内側部材の凹部に突入されることで形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、前記請求項に記載の発明において、
前記内側部材の凹部の内周面と外周面との間には、径方向に延びるリブが設けられ、
前記シールプレートの案内部の先端部には、切欠き部が設けられ、
前記リブと、前記切欠き部とが係合されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、前記請求項に記載の発明において、
前記シールプレートと前記ピストンの縦壁部の一方には、係合用凸部が設けられ、 他方には、係合用凹部が設けられ、
前記係合用凸部と前記係合用凹部とが係合されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、前記請求項から前記請求項のいずれか1項に記載の発明において、
前記内側部材の凹部の径方向内側には、空間部が設けられ、
該空間部には、他の摩擦締結装置を構成する構成部材が配置されていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、
潤滑油は、潤滑油通路を構成する径方向油路および案内油路によって、シールプレートと内側部材の縦壁部との間を通って径方向内側から外側に向かって供給されるとともに、内側部材のスプライン部の内周側に沿って軸方向の一方側から他方側に案内される。これにより、例えば、スプライン部に、該スプライン部を径方向に貫通する複数の油孔が設けられている場合、軸方向他方側に配置されている摩擦板にも潤滑油を供給することができる。
これにより、摩擦板に潤滑油を供給するための径方向油路の位置と、スプライン部とが軸方向にオフセットした摩擦締結装置において、シールプレートを利用して摩擦板への潤滑油の供給が均等にされ得る。
また、シールプレートの案内部が内側部材の凹部に突入されているので、径方向油路から内側部材側に供給された潤滑油は、シールプレートの案内部と内側部材のスプライン部の内周面との間において、軸方向の他方側から一方側へ案内される。これにより、軸方向他方側から一方側に向かって、複数の摩擦板へ潤滑油が供給されるので、複数の摩擦板に均等に潤滑油を供給することができる。
請求項に記載の発明によれば、
内側部材の凹部に設けられたリブに、シールプレートの案内部に設けられた切欠き部が係合することで、内側部材に対するシールプレートの相対回転が阻止される。これにより、内側部材とシールプレートとが対接している場合、シールプレートが相対回転することによって潤滑油の流れが阻害されることが抑制される。
請求項に記載の発明によれば、
ピストンの係合用凹部に、シールプレートの係合用凸部が係合されることで、シールプレートに対するピストンの相対回転が阻止される。シールプレートは、内側部材に対して相対回転が抑制されているので、ピストンと内側部材との相対回転が抑制される。これにより、例えば、ピストンとシールプレート及び内側部材との間に、ピストンを解放側に付勢するためのスプリングが配置される場合に、ピストンとシールプレート及び内側部材とが相対回転することによるスプリングの倒れが抑制される。その結果、スプリングの倒れによるピストンの動作を阻害する等の不具合を抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、
内側部材の内周側には、他の摩擦締結装置を構成する構成部材が配置されているので、内側部材と他の摩擦締結装置の構成部材とを軸方向にオフセットして配置する場合に比して、軸方向寸法をコンパクトに構成することができる。

本発明の実施形態に係る自動変速機の骨子図である。 自動変速機の摩擦締結要素の締結表である。 自動変速機のクラッチ及びその周辺の断面図である。 シールプレートの単体斜視図である。 ハブ部材の単体斜視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動変速機の骨子図である。この自動変速機10は、エンジンなどの駆動源にトルクコンバータなどの流体伝動装置を介することなく連結されている。自動変速機10は、変速機ケース11内に、駆動源に連結されて駆動源側(図の左側)に配設された入力軸12と、反駆動源側(図の右側)に配設された出力軸13とを有している。自動変速機10は、入力軸12と出力軸13とが同一軸線上に配置されたフロントエンジン・リヤドライブ車用等の縦置き式のものである。
入力軸12及び出力軸13の軸心上には、駆動源側から、第1、第2、第3、第4プラネタリギヤセット(以下、単に「第1、第2、第3、第4ギヤセット」という)PG1、PG2、PG3、PG4が配設されている。
変速機ケース11内において、第1ギヤセットPG1の駆動源側に第1クラッチCL1が配設され、第1クラッチCL1の駆動源側に第2クラッチCL2が配設され、第2クラッチCL2の駆動源側に第3クラッチCL3が配設されている。また、第3クラッチCL3の駆動源側に第1ブレーキBR1が配設され、第3ギヤセットPG3の駆動源側且つ第2ギヤセットPG2の反駆動源側に第2ブレーキBR2が配設されている。
第1、第2、第3、第4ギヤセットPG1、PG2、PG3、PG4は、いずれも、キャリヤに支持されたピニオンがサンギヤとリングギヤに直接噛合するシングルピニオン型である。第1、第2、第3、第4ギヤセットPG1、PG2、PG3、PG4はそれぞれ、回転要素として、サンギヤS1、S2、S3、S4と、リングギヤR1、R2、R3、R4と、キャリヤC1、C2、C3、C4とを有している。
第1ギヤセットPG1は、サンギヤS1が軸方向に2分割されたダブルサンギヤ型である。サンギヤS1は、駆動源側に配置された第1サンギヤS1aと、反駆動源側に配置された第2サンギヤS1bとを有している。第1及び第2サンギヤS1a、S1bは、同一歯数を有し、キャリヤC1に支持された同一ピニオンに噛合する。これにより、第1及び第2サンギヤS1a、S1bは、常に同一回転する。
自動変速機10では、第1ギヤセットPG1のサンギヤS1、具体的には第2サンギヤS1bと第4ギヤセットPG4のサンギヤS4とが常時連結され、第1ギヤセットPG1のリングギヤR1と第2ギヤセットPG2のサンギヤS2とが常時連結され、第2ギヤセットPG2のキャリヤC2と第4ギヤセットPG4のキャリヤC4とが常時連結され、第3ギヤセットPG3のキャリヤC3と第4ギヤセットPG4のリングギヤR4とが常時連結されている。
入力軸12は、第1ギヤセットPG1のキャリヤC1に第1サンギヤS1a及び第2サンギヤS1bの間を通じて常時連結され、出力軸13は、第4ギヤセットPG4のキャリヤC4に常時連結されている。
第1クラッチCL1は、入力軸12及び第1ギヤセットPG1のキャリヤC1と第3ギヤセットPG3のサンギヤS3との間に配設されて、これらを断接するようになっており、第2クラッチCL2は、第1ギヤセットPG1のリングギヤR1及び第2ギヤセットPG2のサンギヤS2と第3ギヤセットPG3のサンギヤS3との間に配設され、これらを断接するようになっており、第3クラッチCL3は、第2ギヤセットPG2のリングギヤR2と第3ギヤセットPG3のサンギヤS3との間に配設されて、これらを断接するようになっている。
第1ブレーキBR1は、変速機ケース11と第1ギヤセットPG1のサンギヤS1、具体的には第1サンギヤS1aとの間に配設されて、これらを断接するようになっており、第2ブレーキBR2は、変速機ケース11と第3ギヤセットPG3のリングギヤR3との間に配設されて、これらを断接するようになっている。
以上の構成により、自動変速機10は、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3、第1ブレーキBR1、第2ブレーキBR2の締結状態の組み合わせにより、図2に示すように、Dレンジでの1~8速と、Rレンジでの後退速とが形成されるようになっている。
自動変速機10では、第2クラッチCL2が本発明に係る自動変速機の摩擦締結装置に相当する。以下、この第2クラッチCL2について説明する。
図3に示すように、第2クラッチCL2は、略円筒状に形成された変速機ケース11内に収容され、第3ギヤセットPG3のサンギヤS3に連結されて、第1、第2、第3クラッチCL1、CL2、CL3の内外一対の回転部材の一方が一体化された動力伝達部材14の外周側に配置されている。
動力伝達部材14は、第1ギヤセットPG1のサンギヤS1と第1ブレーキBR1の回転部材とを連結する動力伝達部材15の外周側に配置され、動力伝達部材15は、変速機の入力軸12の外周側に配置されている。
第2クラッチCL2は、動力伝達部材14に結合される内側部材としてのハブ部材20と、ハブ部材20の反駆動源側に配置されて第1ギヤセットPG1のリングギヤR1と第2ギヤセットPG2のサンギヤS2とに結合される外側部材としてのドラム部材30と、ハブ部材20とドラム部材30との間に軸方向に並べて配置される複数の摩擦板40と、複数の摩擦板40の反駆動源側に配置されて複数の摩擦板40を締結するピストン50とを有している。
第2クラッチCL2は、ハブ部材20よりも径方向内側にピストン50を締結方向に付勢する締結用作動油が供給される締結用油圧室61を有する。また、第2クラッチCL2は、ピストンを挟んで締結用油圧室61に対向配置された遠心バランス室62を有する。
第2クラッチCL2はまた、ハブ部材20よりも径方向内側にピストン50を付勢する付勢部材としてピストン50に解放方向に付勢力を作用させる複数のリターンスプリング71…71を備えている。
第2クラッチCL2のハブ部材20は、図3及び図4に示すように、円筒状に形成されるとともにその外周側に複数の摩擦板40がスプライン係合されるスプライン部21と、スプライン部21から内周側に延びて略円盤状に形成された縦壁部22と、縦壁部22の内周端部から軸方向に延びるとともに動力伝達部材14に連結される円筒状のボス部23とを備えている。
ハブ部材20のスプライン部21の内周側には、スプライン部21に沿って軸方向の反駆動源側(特許請求の範囲における他方側)に窪むとともに駆動源側(特許請求の範囲における一方側)に開口する凹部24が設けられている。凹部24は、周方向に延びて環状に形成されている。凹部24は、スプライン部21の内周側において、複数の摩擦板40が締結状態とされたときに最も反駆動源側に配置される摩擦板が配置される位置まで軸方向に延びている。
凹部24の外周面24aは、駆動源側が反駆動源側よりも上方に位置するように傾斜されている。凹部24の内周面24bは、駆動源側よりも反駆動源側が上方に位置するように傾斜して形成される。凹部24の外周面24aと、凹部24の内周面24bとの間には、径方向に延びる複数のリブ25…25が設けられている。
第2クラッチCL2のドラム部材30は、円筒状に形成されるとともにその内周側に複数の摩擦板40がスプライン係合されるスプライン部31を有する。本実施形態において、スプライン部31は、該スプライン部31から軸方向の反駆動源側に延びて第1ギヤセットPG1のリングギヤR1および第2ギヤセットPG2のサンギヤS2に連結される動力伝達部材16(図1参照)に連結される動力伝達部32と一体的に形成されている。
第2クラッチCL2のピストン50は、複数の摩擦板40の駆動源側に位置しており、複数の摩擦板40を軸方向の反駆動源側へ押圧する押圧部51と、該押圧部51から径方向内側に延びる延設部52とを備える。
延設部52の径方向内周側の部位には、駆動源側に膨出し、反駆動源が窪んだ膨出部53と、押圧部51と膨出部53との間で軸方向の駆動源側から反駆動源側に延びる庇部54とを有する。膨出部53の反駆動源側には、ハブ部材20の縦壁部22に対向する窪み部55が周方向に延びて環状に形成されている。
第2クラッチCL2の締結用油圧室61は、ピストン50と、ピストン50の膨出部53の外周側に配置された締結油圧室構成部材80との間に画成されている。
締結油圧室構成部材80は、ピストン50の膨出部53の底面55aの駆動源側の面に対向する縦壁部81と、縦壁部81の外周側の端部から反駆動源側に延びる外筒部82と、縦壁部81の内周側の端部から反駆動源側に延びる内筒部83とを備えている。
締結油圧室構成部材80は、ハブ部材20のボス部23に圧入される。締結油圧室構成部材80は、例えば、スナップリング等によって、ハブ部材20のボス部23に対して抜け止めされている。
締結油圧室構成部材80の外筒部82は、ピストン50の膨出部53の上面部53aと軸方向にオーバラップして配置されている。外筒部82と膨出部53の上面部53aとの間には、シール部材91が配設されている。締結油圧室構成部材80の内筒部83は、ピストン50の内端部よりも軸方向の反駆動源側に延びて形成される。ピストン50の内端部と、締結油圧室構成部材80の内筒部83との間にはシール92が配設されている。
締結油圧室構成部材80の内筒部83の軸方向の反駆動源側の端部83aは、ハブ部材20の縦壁部22の軸方向位置よりも短く形成されている。締結油圧室構成部材80の内筒部83には、第2クラッチCL2の内周側の軸部材から、締結用の作動油を締結用油圧室61に供給するための軸方向に延びるオイル供給孔84が設けられている。作動油を供給するための供給油路については後述する。
第2クラッチCL2の遠心バランス室62は、全体として、ピストン50と、ピストン50の反駆動源側の面に対向配置されたシールプレート100とによって画成されている。
シールプレート100は、ピストン50の延設部52と、ハブ部材20の縦壁部22との間に対向配置されている。図3および図5に示すように、シールプレート100は、略円盤状の本体部101と、該本体部101の上端部から軸方向の駆動源側から反駆動源側に延びる円筒状の案内部103と、を備えている。
本体部101は、ハブ部材20の縦壁部22に当接させて配置されている。本体部101の反駆動源側の面で径方向の中間部には、シールプレート100をハブ部材20の凹部24(ハブ部材20の凹部24の内周側の面)に嵌合するための段部101aが設けられている。
本体部101の駆動源側の面には、軸方向の駆動源側に突出する係合用凸部102が、周方向に等間隔で3箇所設けられている。ピストン50の窪み部55には、該窪み部55を周方向に仕切る複数の陸部57…57が周方向に等間隔で並べて設けられている。各陸部57には、シールプレート100の係合用凸部102と係合する駆動源側に凹む係合用凹部58が形成されている。本実施形態においては、陸部57及び係合用凹部58は、周方向に等間隔で、3箇所設けられている。
シールプレート100の各係合用凸部102と、ピストン50の各係合用凹部58とが係合されることで、シールプレート100のピストン50に対する相対回転が規制されるように構成されている。
案内部103は、ハブ部材20のスプライン部21の内周面に沿って軸方向の駆動源側(一方側)から反駆動源側(他方側)に延びている。案内部103の先端部103aには、周方向の異なる位置に複数の切欠き部104…104が設けられている。案内部103は、ハブ部材20のスプライン部21の凹部24に突入されている。
案内部103の各切欠き部104は、ハブ部材20の凹部24の各リブ25に対応した位置に設けられるとともに、各リブ25に係合されている。これにより、ハブ部材20とシールプレート100との相対回転が規制されている。
シールプレート100の本体部101の上端は、ピストン50の庇部54の下面54aの径方向位置に対応する位置まで延びて設けられている。シールプレート100の本体部101の上端部と、ピストン50の庇部54の下面54aとの間には、シール部材93が配置されている。
このように、遠心バランス室62は、ピストン50の延設部52の反駆動源側の面と、庇部54の下面54aと、シールプレート100の本体部101の駆動源側の面とによって構成されている。
第2クラッチCL2の複数のリターンスプリング71…71は、遠心バランス室62内に設けられている。各リターンスプリング71は、ピストンの窪み部55の底面55aから軸方向反駆動源側に延びる各突起56にそれぞれ装着されている。なお、突起56…56は、周方向に並べて複数設けられている。各リターンスプリング71の駆動源側の端部は、ピストン50の底面55aに支持され、反駆動源側の端部は、シールプレート100の駆動源側の面に配置された環状のスプリングシート72に支持されている。複数のリターンスプリング71…71によって、ピストン50が解放側に付勢されている。
上述のように、シールプレート100とピストン50との相対回転と、シールプレート100とハブ部材20との相対回転と、がそれぞれ規制された結果、ピストン50とハブ部材20との相対回転が阻止される。これにより、ハブ部材20とピストン50との間に配置されているリターンスプリング71の倒れが防止される。これにより、リターンスプリング71の倒れによって、ピストン50の動作が阻害される等の不具合を抑制することができる。
次に、第2クラッチCL2の締結用油圧室61、および、遠心バランス室62に作動油を供給するための締結油圧室用油路61A、および、遠心バランス室用油路62Aについて説明する。
締結油圧室用油路61Aは、変速機ケース11に設けられた図示しないコントロールバルブに連通された締結室用軸方向油路61aと、該締結室用軸方向油路61aと締結用油圧室61とを連通させる締結用径方向油路61b、61c、84とを備えている。
締結室用軸方向油路61aは、変速機ケース11に固定されるとともに、軸方向に延びる径方向外側に開口する溝11cを備えた第1スリーブ部材11aと、該第1スリーブ部材11aの径方向外側に圧入された第2スリーブ部材11bとの間に形成されている。締結用径方向油路61b、61cは、第2スリーブ部材11bを径方向に貫通する第1締結用径方向油路61bと、該第1締結用径方向油路61bに連通するようにボス部23を径方向に貫通する第2締結用径方向油路61cと、締結油圧室構成部材80の内筒部83のオイル供給孔84と、を有する。
これにより、締結用の作動油は、締結室用軸方向油路61aと、第1締結用径方向油路61bと、第2締結用径方向油路61cと、オイル供給孔84とを通って、締結用油圧室61に供給される。
遠心バランス室用油路62Aは、締結油圧室用油路61A同様に、変速機ケース11に設けられた図示しないコントロールバルブに連通された遠心バランス室用軸方向油路62aと、該遠心バランス室用軸方向油路62aと連通する遠心バランス室用径方向油路62b、62cと、該遠心バランス室用径方向油路62b、62cと遠心バランス室62とを連通させる流入部G1とを備えている。
遠心バランス室用軸方向油路62aは、変速機ケース11に固定されるとともに、締結室用軸方向油路61aと異なる周方向位置において、軸方向に延びる径方向外側に開口する(図示せず)を備えた第1スリーブ部材11aと、該第1スリーブ部材11aの径方向外側に圧入された第2スリーブ部材11bとの間に形成されている。
遠心バランス室用径方向油路62b、62cは、第2スリーブ部材11bを径方向に貫通するに第1遠心バランス室用径方向油路62bと、該第1遠心バランス室用径方向油路62bに連通するようにボス部23を径方向に貫通する第2遠心バランス室用径方向油路62cとを有する。
流入部G1は、締結油圧室構成部材80の内筒部83の端部83aとハブ部材20の縦壁部22の基端部およびシールプレート100の本体部101の下端部101bとの間に形成されている。
これにより、遠心バランス室用の作動油は、遠心バランス室用軸方向油路62aと、第1遠心バランス室用径方向油路62bと、第2遠心バランス室用径方向油路62cと、流入部G1とを通って、遠心バランス室62に供給される。
本発明は、上述の構成に加え、第2クラッチCL2の複数の摩擦板40に潤滑油を供給するための潤滑油供給通路Xを備えている。潤滑油供給通路Xは、シールプレート100と、ハブ部材20との間に設けられている。以下に、潤滑油供給通路Xを構成するシールプレート100と、ハブ部材20とについて説明する。
潤滑油供給通路Xは、遠心バランス室62に連通するとともに径方向内側から外側に延びる複数の潤滑油用径方向油路X1…X1と、ハブ部材20のスプライン部21の内周側に沿って潤滑油を軸方向の一方側から他方側に案内する案内油路X2、X3と、ハブ部材20のスプライン部21に形成された複数の油孔29とを備える。
図3に示すように、潤滑油用径方向油路X1は、ハブ部材20の縦壁部22のシールプレート100側の面に設けられた径方向溝部26と、シールプレート100の本体部101のハブ部材20側の面とによって形成されている。
各径方向溝部26は、ハブ部材20の凹部24の駆動源側の端部から、シールプレート100の本体部101の内端よりも内周側の位置まで径方向内側に延びて形成されている。これにより、シールプレート100の本体部101によって、径方向溝部26が全体として覆われる一方、径方向溝部26の内端部には、遠心バランス室62と、潤滑油用径方向油路X1とを連通させる隙間G2が形成される。
図4に示すように、各径方向溝部26の径方向内側の端部には、径方向溝部26を挟んで周方向両側に延びる周方向溝27が形成されている。遠心バランス室62は、周方向溝27を介して、ハブ部材の20の径方向溝部26に連通している。
案内油路X2、X3は、シールプレート100の案内部103がハブ部材20の凹部24に突入されることで形成される。案内油路X2、X3は、第1案内油路X2と、第2案内油路X3とを備える。第1案内油路X2は、シールプレート100の案内部103の内周側の面103b、とハブ部材20の凹部24の内周面24bとの間に形成されている。第2案内油路X3は、シールプレート100の案内部103の外周側の面103cとハブ部材20のスプライン部21の内周面21a(凹部の外周面24a)との間に形成されている。
また、本実施形態においては、図4に示すように、ハブ部材20のスプライン部21の内周部には、凹部24の底部24cから駆動源側に延びる溝28が軸方向に形成されている。溝28は、ハブ部材20の周方向に間隔をあけて複数設けられている。
各油孔29は、各溝28と、スプライン部21の歯底21bとを径方向に貫通するように形成されている。周方向に並ぶ複数の溝28において、複数の油孔29は、周方向に並べて配置されている。
第1油孔29aは、第1溝28aに形成され、第2油孔29bは、第2溝28bに形成され、第3油孔29cは、第3溝28cに形成され、第4油孔29dは、第4溝28dに形成されている。第1~4油孔29a~29dは、軸方向に異なる位置に並べて配置されている。
第1~4油孔29a~29dの軸方向位置は、摩擦板の締結状態におけるフェーシングの配置される位置に対応して設けられている。第1~4油孔29a~29dは、周方向に繰り返して形成されている。
ハブ部材20のスプライン部21の内周面21a(凹部24の外周面24a)は、軸方向の駆動源側に向かって径方向外側へ傾斜している。各溝28も同様に、駆動源側に向かって径方向外側へ傾斜している。本実施形態では、ハブ部材20は、鋳造(例えば、アルミダイキャスト法)により形成されるものであり、型抜き方向が軸方向に設定されている。このため、ハブ部材20の凹部24及び溝28の傾斜を型の抜き勾配により容易に形成できる。
以上の構成を有する第2クラッチCL2における摩擦板40への潤滑油の供給について説明する。
図3に示すように、遠心バランス室62内に供給された潤滑油は、流入部G1から隙間G2を経由して、潤滑用径方向油路X2に供給される。潤滑用径方向油路X1に供給された潤滑油は、ハブ部材20の凹部24の内周面24bに到達する。
次いで、ハブ部材20の凹部24に供給された潤滑油は、第1案内油路X2(凹部24の内周面24bと、シールプレート100の案内部103の内周側の面103bとの間)を通って、凹部24の底部24cに至る。
ハブ部材20の凹部24の底部24cに至った潤滑油は、遠心力により径方向外側へ移動し、ハブ部材20の凹部24の外周面24aに至る。凹部24の外周面24aに至った潤滑油は、凹部24の外周面24aの複数の溝28が、堰として作用することで溝28に保持される。溝28は軸方向において、駆動源側へ向かって径方向外側に傾斜しているため、溝28に保持された潤滑油は、遠心力によって駆動源側へ移動する。
各溝28を軸方向へ移動する潤滑油は、各油孔29を介して、ハブ部材20の外周側へ移動して、摩擦板40に供給される。この結果、摩擦板40が潤滑油によって潤滑されるとともに冷却される。
このように、潤滑油は、潤滑油通路Xを構成する径方向油路X1および案内油路X1、X2によって、シールプレート100とハブ部材20の縦壁部22との間を通って径方向内側から外側に向かって供給される。
案内油路X2、X3に供給された潤滑油は、ハブ部材20のスプライン部21の内周側に沿って軸方向の反駆動源側から駆動源側に案内される。これにより、スプライン部21に設けられた複数の油孔29…29を介して、軸方向の反駆動源側に配置されている摩擦板40にも潤滑油を供給することができる。
したがって、摩擦板40に潤滑油を供給するための径方向油路X1の位置と、スプライン部21とが軸方向にオフセットした摩擦締結装置CL2において、シールプレート100を利用して摩擦板40への潤滑油の供給が均等にされ得る。
シールプレート100の案内部103がハブ部材20の凹部24に突入されているので、径方向油路X1からハブ部材20側に供給された潤滑油は、シールプレート100の案内部103の径方向内側の面103bとハブ部材20の凹部24の内周面24bとの間を通って、ハブ部材20の反駆動源側に案内される。ハブ部材20の反駆動源側に案内された潤滑油は、シールプレート100の案内部103の径方向外側の面103bとハブ部材20のスプライン部21の内周面21a(凹部24の外周面24a)との間において、反駆動源側から駆動源側へ案内される。
これにより、反駆動源側から駆動源側に向かって、ハブ部材20のスプライン部21に設けられた油孔29…29から複数の摩擦板40へ潤滑油が供給されるので、複数の摩擦板40に均等に潤滑油を供給することができる。
また、本実施形態においては、図3に示すように、ハブ部材20の凹部24の径方向内側には、空間部Sが設けられている。空間部Sには、他の摩擦締結装置を構成する構成要素としての第1クラッチCL1の油圧室161、162が配置されている。ここで、第1クラッチCL1について説明する。なお、本実施形態において、第1クラッチCL1のドラム部材130は、アルミダイキャスト法によって、第2クラッチCL2のハブ部材20と一体的に形成されている。
第1クラッチCL1は、第2クラッチCL2同様に、ハブ部材120と、ドラム部材130と、複数の摩擦板140と、該複数の摩擦板140を押圧するピストン150と、該ピストン150を締結方向に付勢する作動油を供給する締結油圧室161と、該締結油圧室161にピストンを挟んで対向配置された遠心バランス室162とを備えている。
第1クラッチCL1の締結油圧室161は、第2クラッチCL2のハブ部材20の縦壁部22の反駆動源側の面と、ボス部23と、ハブ部材20の凹部24の径方向の内側の部位と、第1クラッチCL1のピストン150の膨出部153とによって画成されている。
第1クラッチCL1の遠心バランス室162は、第1クラッチCL1のピストン150の膨出部153の反締結室側の面と、ピストン150の膨出部153の上側円筒部153aと、ボス部23と、ボス部23と上側円筒部153aとの間に配置されるシールプレート200との間に画成されている。
このように、第2クラッチCL2の凹部24の径方向内側の空間部Sには、第1クラッチCL1の締結油圧室161、遠心バランス室162、ピストン150の径方向内側の膨出部153等が配置されている。
これにより、第2クラッチCL2のハブ部材20と、第1クラッチCL1の油圧室161、162とを軸方向にオフセットして配置する場合に比して、軸方向寸法をコンパクトに構成することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、径方向油路X1を構成する径方向溝部26が、ハブ部材20の縦壁部22に設けたものについて説明したが、径方向溝部は、シールプレート100の本体部101に設けられてもよいし、両者に径方向溝部を設けてもよい。
例えば、本実施形態においては、シールプレート100と、ピストン50との相対回転を抑制するために、シールプレート100に係合用凸部を設け、ピストン50に係合用凹部を設けたものについて説明したが、係合用凸部をピストン50に設けるとともに、係合用凹部をシールプレート100に設けてもよい。
例えば、本実施形態においては、第2クラッチCL2のハブ部材20の凹部24の内側の空間部Sに配置される他の摩擦締結装置の構成要素が、油圧室であるものについて説明したが、ハブ部材、ドラム部材、及び、摩擦板が配置されていてもよい。
また、例えば、本実施形態においては、第2クラッチCL2のハブ部材20と、第1クラッチCL1のドラム部材130とが鋳造によって一体的に形成されるものについて説明したが、第2クラッチCL2のハブ部材20と、第1クラッチCL1のドラム部材130は、プレス成形されてもよい。
また、例えば、本実施形態においては、第2クラッチCL2のハブ部材20の各油孔29が、軸方向に垂直な方向に形成されるものについて説明したが、各油孔は、軸方向に鈍角に傾斜して形成されてもよい。この場合、油孔の案内油路X3に供給される潤滑油の流れの下流側が上方に位置するように傾斜させることが好ましい。
また、例えば、本実施形態においては、第2クラッチCL2のハブ部材20の凹部24の内周面24bは、駆動源側よりも反駆動源側が上方に位置するように傾斜して形成されるものについて説明したが、凹部24の内周面24bは、軸に平行に形成されてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、摩擦板に潤滑油を供給するための油孔の位置と、スプライン部とが軸方向にオフセットした自動変速機の摩擦締結装置において、摩擦板に十分な潤滑油を供給するので、この種の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
10 自動変速機
20 ハブ部材(内側部材)
21 スプライン部
22 縦壁部
24 凹部
24a 凹部の外周面
24b 凹部の内周面
25 リブ
30 ドラム部材(外側部材)
40 複数の摩擦板
50 ピストン
51 押圧部
52 延設部
58 係合用凹部
61 締結用油圧室
62 遠心バランス室
100 シールプレート
102 係合用凸部
103 案内部
103a 案内部の先端部
104 切欠き部
CL2 第2クラッチ(摩擦締結装置)
161、162 締結用油圧室、遠心バランス室(他の摩擦締結装置を構成する構成要)
X 潤滑油通路
X1 径方向油路
X2、X3 案内油路

Claims (4)

  1. 内側部材と、外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に配置される複数の摩擦板と、該複数の摩擦板を締結するピストンと、該ピストンを締結方向に付勢する作動油が供給される締結用油圧室と、前記ピストンを解放方向に付勢する作動油が供給される遠心バランス室と、を有し、
    該遠心バランス室が、前記ピストンにおける前記摩擦板を押圧する押圧部から内周側に延びる延設部と、該延設部に対して対向配置されたシールプレートとによって画成された自動変速機の摩擦締結装置であって、
    前記内側部材は、
    その外周側に前記複数の摩擦板がスプライン係合される円筒状のスプライン部と、
    該スプライン部から内周側に向かって延びるとともに前記シールプレートの反遠心バランス室側に配置された縦壁部とを備え、
    前記複数の摩擦板に潤滑油を供給するための潤滑油通路は、前記シールプレートと、前記内側部材とで形成され、
    前記潤滑油通路は、前記内側部材の縦壁部と前記シールプレートとの間で径方向内側から外側に潤滑油を供給するための径方向油路と、該径方向油路に連通するとともに前記シールプレートに設けられた案内部によって前記内側部材のスプライン部の内周側に沿って潤滑油を軸方向の一方側から他方側に案内する案内油路と、を有し
    前記内側部材のスプライン部の内周側には、該スプライン部に沿って軸方向の一方側から他方側に窪んだ凹部を備え、
    前記シールプレートの案内部は、軸方向の一方側から他方側へ延びて形成され、
    前記案内油路は、前記シールプレートの案内部が前記内側部材の凹部に突入されることで形成されることを特徴とする自動変速機の摩擦締結装置。
  2. 前記内側部材の凹部の内周面と外周面との間には、径方向に延びるリブが設けられ、
    前記シールプレートの案内部の先端部には、切欠き部が設けられ、
    前記リブと、前記切欠き部とが係合されていることを特徴とする請求項に記載の自動変速機の摩擦締結装置。
  3. 前記シールプレートと前記ピストンの縦壁部の一方には、係合用凸部が設けられ、
    他方には、係合用凹部が設けられ、
    前記係合用凸部と前記係合用凹部とが係合されていることを特徴とする請求項に記載の自動変速機の摩擦締結装置。
  4. 前記内側部材の凹部の径方向内側には、空間部が設けられ、
    該空間部には、他の摩擦締結装置を構成する構成部材が配置されていることを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の自動変速機の摩擦締結装置。
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