JP7247661B2 - 電源を備える電子機器及び電源を備える電子機器が実行する方法 - Google Patents

電源を備える電子機器及び電源を備える電子機器が実行する方法 Download PDF

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Description

本発明は、電源を備える電子機器及び電源を備える電子機器が実行する方法に関する。
USB(Universal Serial Bus)-PD(Power Delivery)に対応する電源を備える電子機器が知られている。例えば特許文献1に、この種の装置の具体的構成が記載されている。
特許文献1に記載の電子機器は、電力の供給と受給とを選択的に行うことを可能とするDRP(Dual-Role Power)のポートを持つDRP装置であり、装置間の接続を認識するためのcc(Configuration Channel)端子を備えている。
cc端子は、プルアップ抵抗とプルダウン抵抗に択一的に接続される。各DRP装置においてcc端子とプルアップ/プルダウン抵抗との接続は周期的かつ交互に切り替えられている。そのため、DRP装置同士がUSBケーブルを介して接続されるタイミングに応じて、一方のDRP装置がソース(電力を供給する役割を持つポートであり、cc端子がプルアップ抵抗に接続されたもの)に決まり、他方のDRP装置がシンク(電力を受給する役割を持つポートであり、cc端子がプルダウン抵抗に接続されたもの)に決まる。
DRP装置同士を接続したとき、その接続タイミング(言い換えると、接続時点での各DRP装置のcc端子の状態)によっては、DRP装置間での送電方向がユーザの意図する方向とは逆方向に決まってしまうことがある。そこで、特許文献1に記載のDRP装置は、自身が送電状態又は受電状態であることを表示画面に表示し、表示画面に対するタッチ操作に応じて送電状態と受電状態とを切り替えるように構成されている。従って、ユーザは、表示画面を確認し、DRP装置間での送電方向が意図する方向とは逆方向になっている場合、表示画面に対するタッチ操作を行って、DRP装置間での送電方向を意図する方向に切り替えることができる。
特開2018-7451号公報
特許文献1では、DRP装置間での送電方向をユーザの意図する方向に切り替えるにあたり、操作部(特許文献1ではタッチパネル)が必須の構成要素となっている。しかし、DRP装置によっては、操作部が設けられていないものもある(例えばモバイルバッテリ)。この場合、特許文献1に記載の構成を適用しても、DRP装置間での送電方向をユーザの意図する方向に切り替えることができない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作部を用いずとも、DRP装置に例示される電子機器間での送電方向をユーザの意図する方向に切り替えることが可能な、電源を備える電子機器及び電源を備える電子機器が実行する方法を提供することである。
本発明の一実施形態に係る、電源を備える電子機器は、他の装置に電力を供給すること及び他の装置から電力を受給することが可能な装置であり、第1の向きと第2の向きで択一的に接続可能な接続部と、接続部が第1の向きと第2の向きの何れの向きで接続されたかを検知する検知手段と、電子機器の状態を、他の装置に電力を供給可能な第1状態と、他の装置から電力を受給可能な第2状態とに切替可能な切替手段とを備える。切替手段は、検知手段によって検知された接続部の接続向きに基づいて電子機器の状態を第1状態又は前記第2状態に切り替える。
本発明の一実施形態に係る方法は、他の装置に電力を供給すること及び他の装置から電力を受給することが可能な電子機器であって、電源と、第1の向きと第2の向きで択一的に接続可能な接続部とを備える電子機器が実行する方法である。この方法は、接続部が第1の向きと第2の向きの何れの向きで接続されたかを検知するステップと、電子機器の状態を、他の装置に電力を供給可能な第1状態と、他の装置から電力を受給可能な第2状態とに切替可能なステップとを含む。この切替可能なステップでは、上記の検知するステップで検知された接続部の接続向きに基づいて電子機器の状態を第1状態又は第2状態に切り替える。
本発明の一実施形態によれば、操作部を用いずとも、DRP装置に例示される電子機器間での送電方向をユーザの意図する方向に切り替えることが可能な、電源を備える電子機器及び電源を備える電子機器が実行する方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る電力供給システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る電力供給システムに備えられる機器の接続部周りの構成を模式的に示す図である。 本発明の実施例1において機器が実行する、接続相手との間での送電方向の制御に関するフローチャートを示す図である。 図3のステップS13(ソース及びシンク確定処理)の詳細を示す図である。 本発明の実施例1において機器に備えられるUSBコネクタの接続向きの説明を補助するための図である。 本発明の実施例2において機器が実行する、接続相手との間での送電方向の制御に関するフローチャートを示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る電力供給システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力供給システム1の構成を示すブロック図である。電力供給システム1は、少なくとも2台の機器(電源を備える電子機器)から構成される。図1の例では、電力供給システム1は、機器10及び機器20から構成される。
電力供給システム1を構成する機器10、20は、機器同士の通信の結果に応じて電力供給や電力受給を行うことができる。すなわち、機器10、20は、電源装置として動作可能なものであり、例示的には、USB-PDに対応した、DRPのポートを持つDRP装置である。
機器10、20の具体例としては、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、カムコーダ、デスクトップPC、ノートPC、タブレット端末、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン、スマートウォッチ、フィーチャフォン、ゲーム機、音楽プレイヤ、TV、モバイルバッテリ、プロジェクタ、プリンタやストレージ等の各種周辺機器、ストロボ、GPSユニット、外付けファインダ等の各種アクセサリ等が挙げられる。
機器10、20はDRP装置であるため、ソースにもシンクにもなり得る。本実施形態では、便宜上、機器特有の構成(例えば、デジタル一眼レフカメラでは固体撮像素子や撮影レンズ、PCではモニタディスプレイやHDD、ストロボでは閃光ランプやトリガ回路等)や、ハウジング等の一般的な構成であって、説明を省略しても差し支えないものについては、その図示及び説明を適宜省略又は簡略する。
図1に示されるように、機器10は、CPU(Central Processing Unit)100、電源回路110、バッテリ120、USBコネクタ130、メモリ140及び電源スイッチ150を備えている。
ユーザにより電源スイッチ150が押されると、電源回路110が機器10の各部に電力を供給する。なお、電源回路110への電力供給源は、例えばバッテリ120や商用電源である。機器10は、基本的にバッテリ120からの供給電力で動作するが、商用電源に接続されたときには、商用電源からの供給電力による動作に切り替わる。
CPU100は、メモリ140にアクセスして制御プログラムを読み出してワークエリアにロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、機器10全体の制御を統括的に行う。
USBコネクタ130は、USB-PD規格に準拠したコネクタであり、例えばUSB Type-Cコネクタである。USBコネクタ130にはUSBケーブル30の一端が接続される。USBケーブル30は、USB-PD規格に準拠したケーブルであり、例えばUSB Type-Cケーブルである。
図1に示されるように、機器20は、CPU200、電源回路210、バッテリ220、USBコネクタ230、メモリ240及び電源スイッチ250を備えている。なお、機器20については、便宜上、機器10と重複する部分の説明を適宜簡略又は省略する。
USBコネクタ230は、USB-PD規格に準拠したコネクタであり、例えばUSB Type-Cコネクタである。USBコネクタ230にはUSBケーブル30の他端が接続される。
USBケーブル30内には、電力供給ラインとして、機器10のVBUS端子と機器20のVBUS端子とを接続するVBUSライン及び機器10のGND端子と機器20のGND端子とを接続するGNDラインが設けられている。また、USBケーブル30内には、機器間の接続を認識するためのcc(Configuration Channel)ラインが設けられている。
図2に、USBケーブル30に接続される機器10の接続部周りの構成を模式的に示す。具体的には、図2には、USBコネクタ130及びUSBコネクタ130の後段に位置する機器10内の一部の回路(例えば電源回路110内の一部の回路)が示される。なお、DRP装置である機器20の接続部周りも機器10と同様に構成されている。そのため、機器20の接続部周りについては、その図示を省略する。
USBコネクタ130、230は、USB Type-Cコネクタであるため、相反する二つの向きでリバーシブルに(第1の向きと第2の向きで択一的に)接続可能な接続部となっている。リバーシブルな接続を可能とする必要上、USBコネクタ130、230の各コネクタには、cc端子が一対(cc1端子、cc2端子)設けられている。一方の向きで接続されたときには、USBケーブル30(ccライン)を介して例えば機器10のcc1端子と機器20のcc1端子とが接続され、他方の向きで接続されたときには、ccラインを介して例えば機器10のcc2端子と機器20のcc1端子とが接続される。各機器10、20では、ccラインを介して接続されたcc端子の組合せからUSBコネクタ130と230との接続向きが検知される。
cc1端子は、プルアップ抵抗Ru1とプルダウン抵抗Rd1とに択一的に接続可能となっている。cc1端子は、USB-PDに対応する他の電子機器との間で電力供給や電力受給を行っていない期間中(例えば他の電子機器と接続されていない期間中)、プルアップ抵抗Ru1とプルダウン抵抗Rd1との間に設けられた切替スイッチSW1の動作により、一方の抵抗に周期的かつ交互に接続される。cc2端子も上記期間中、プルアップ抵抗Ru2とプルダウン抵抗Rd2とに択一的に接続可能となっている。cc2端子は、プルアップ抵抗Ru2とプルダウン抵抗Rd2との間に設けられた切替スイッチSW2の動作により、一方の抵抗に周期的かつ交互に接続される。
各機器において、切替手段として動作する切替スイッチSWにより、cc端子とプルアップ/プルダウン抵抗との接続が周期的かつ交互に切り替わるため、機器10と機器20とがUSBケーブル30を介して接続されたタイミングに応じて、ソース(電力を供給する役割を持つポートであり、この時点でcc端子がプルアップ抵抗に接続された機器)とシンク(電力を受給する役割を持つポートであり、この時点でcc端子がプルダウン抵抗に接続された機器)とが決まる。
補足すると、ccラインを介して機器同士が接続されると、各機器のプルアップ抵抗及びプルダウン抵抗による分圧によってcc端子の電位が変化する。これにより、機器10と機器20とが互いの接続を検知し、各切替スイッチSWの切替動作を停止させる。すなわち、ソースに決まった機器は、cc端子がプルアップ抵抗に接続された状態を維持し、シンクに決まった機器は、cc端子がプルダウン抵抗に接続された状態を維持する。
機器10と機器20とが互いの接続を検知すると、ソースからシンクにVBUSラインを介して電源電圧(5V)が供給される。次いで、ソースとシンク間でネゴシエーションが行われる。このネゴシエーションにより、複数のプロファイル(ソースが供給可能な電圧と最大電流との組み合わせ)の中から1つのプロファイルが選択され、選択されたプロファイルに従ってVBUSラインによる電源電圧が必要に応じて5Vから設定変更される。ネゴシエーションが完了すると、5V又は設定変更後の電源電圧がソースからシンクに供給される。
上述したように、従来構成のDRP装置では、DRP装置間での送電方向がユーザの意図する方向とは逆方向に決まってしまった場合、操作部による切替操作を行って、DRP装置間での送電方向をユーザの意図する方向に切り替える必要がある。これに対し、本実施形態に係る機器10は、操作部を用いずとも、機器20間での送電方向をユーザの意図する方向に切り替えられるように構成されている。
《実施例1》
図3は、本発明の実施例1において機器10(主にCPU100)が実行する、接続相手(例えば機器20)との間での送電方向の制御に関するフローチャートを示す。
上述したように、ccラインを介してDRP装置同士が接続されると、各機器のプルアップ抵抗及びプルダウン抵抗による分圧によってcc端子の電位が変化する。これにより、CPU100は、接続相手(DRP装置)が接続されたことを検知する(ステップS11)。
CPU100にはタイマ102が内蔵されている。このタイマ102は、機器10に対する接続相手(DRP装置)の接続が前回解除されてから経過した経過時間をカウントしている。CPU100は、DRP装置の接続を検知(ステップS11)した時点でタイマ102のカウントを停止し、そのカウント値(すなわち上記の経過時間)をメモリ140に記憶すると共にカウント値をゼロにリセットする(ステップS12)。すなわち、タイマ102は、接続相手の接続が前回解除されてから他の装置が今回接続されるまでの経過時間を測定する測定手段として動作する。
ソース及びシンク確定処理(ステップS13)が実行される。図4は、図3のステップS13(ソース及びシンク確定処理)の詳細を示す。
図4に示されるように、CPU100は、cc1端子及びcc2端子の状態を検知し(ステップS13a)、検知されたcc1端子及びcc2端子の状態から機器10をソース又はシンクに決める(ステップS13b)。接続相手のDRP装置でも同様に、ソースであるかシンクであるかが決められる。
例えば機器10、20がそれぞれソース、シンクに決められた場合、送電方向が機器10から機器20に向かう方向に決まる。機器10、20がそれぞれシンク、ソースに決められた場合には、送電方向が機器20から機器10に向かう方向に決まる。しかし、この送電方向がユーザの意図する方向であるとは限らない。そこで、ステップS13c以降の処理が実行される。
CPU100は、メモリ140に記憶された経過時間が所定時間以下であるか否かを判定する(ステップS13c)。CPU100は、メモリ140に記憶された経過時間が所定時間以下であると判定すると(ステップS13c:YES)、接続相手の識別情報を取得してメモリ140に記憶する(ステップS13d)。例示的には、メモリ140には、接続相手がDRP装置である場合に限りその識別情報をメモリ140に記憶する。
メモリ140には、今回の接続相手の識別情報だけでなく前回の接続相手の識別情報も記憶されている(後述のステップS16参照)。但し、機器10がUSB-PDに対応する何れの機器にも接続されたことがない場合、メモリ140には、前回の接続相手の識別情報が記憶されていない。
CPU100は、前回の接続相手の識別情報がメモリ140に記憶されているか否かを判定する(ステップS13e)。CPU100は、前回の接続相手の識別情報がメモリ140に記憶されていると判定すると(ステップS13e:YES)、今回の接続相手の識別情報と前回の接続相手の識別情報とが一致するか否か、すなわち、前回と同一の機器が機器10に接続されたか否かを判定する(ステップS13f)。
CPU100は、前回と同一の機器が機器10に接続されたと判定すると(ステップS13f:YES)、cc端子の状態に基づいてUSBコネクタ130の接続向きを検知してメモリ140に記憶する(ステップS13g)。
図5(a)及び図5(b)を用いて、USBコネクタ130の接続向きの説明を補足する。図5(a)及び図5(b)は、機器10と機器20とが接続されたときのcc端子の接続パターンを示す。
図5(a)の例では、機器10のcc1端子と機器20のcc1端子とが接続される。機器10のcc1端子がccラインを介して機器20と接続されている場合、USBコネクタ130が機器20に「表向き」で接続されている、と表現する。図5(b)の例では、機器10のcc2端子と機器20のcc1端子とが接続される。機器10のcc2端子がccラインを介して機器20と接続されている場合、USBコネクタ130が機器20に「裏向き」で接続されている、と表現する。
すなわち、ステップS13gにおいて、CPU100は、USBコネクタ130がUSBケーブル30を介して機器20に表向きと裏向きの何れの向きで接続されたかを検知する検知手段として動作し、図5(a)の例ではUSBコネクタ130の接続向きを表向きとして検知し、図5(b)の例ではUSBコネクタ130の接続向きを裏向きとして検知する。
メモリ140には、前回の接続相手に対するUSBコネクタ130の接続向きの情報も記憶されている(後述のステップS17参照)。CPU100は、前回の接続相手に対するUSBコネクタ130の接続向きと今回の接続相手に対するUSBコネクタ130の接続向きとが一致するか否かを判定する(ステップS13h)。
前回の接続相手に対するUSBコネクタ130の接続向きと今回の接続相手に対するUSBコネクタ130の接続向きとが一致しない場合を考える。この場合、ユーザは、機器の接続を前回解除してから所定時間が経過するまでに前回と同じ機器を前回とは逆の接続向きでUSBコネクタ130に再接続している。一例として、ユーザは、USBコネクタ130から機器10を抜き、その機器10をすぐさま前回とは逆の接続向きでUSBコネクタ130に再接続している。
本実施例1では、前回と同じ機器を前回とは逆の接続向きでUSBコネクタ130に接続するというユーザの行為は、ユーザが現在の送電方向を逆方向にしたい(言い換えると、ソースとシンクとを入れ替えたい)という意志表示として取り扱われる。従って、CPU100は、前回と今回とでUSBコネクタ130の接続向きが異なる場合(ステップS13h:NO)、現在(今回)の送電方向と、メモリ140に記憶された前回の送電方向とが一致するか否かを判定する(ステップS13i)。CPU100は、前回と今回とで送電方向が一致すると判定すると(ステップS13i:YES)、ステップS13kにて、接続相手とネゴシエーション及び接続相手に対して送電方向の変更要求を行い、この変更要求に応じた接続相手とのやり取りを介して送電方向を逆方向に変更する(言い換えると、ソースとシンクとを入れ替える)。前回と今回とで送電方向が一致しないと判定される場合には(ステップS13i:NO)、既に、前回に対して送電方向が逆方向になっていることから、CPU100は、ステップS13jにて、接続相手とネゴシエーションを行うが、接続相手に対して送電方向の変更要求は行わない(言い換えると、ソースとシンクとを入れ替えるための入替要求を行わない)。
図5を用いてステップS13kの説明を補足する。図5(a)の例では、機器10のcc1端子がプルダウン抵抗Rd1に接続され、機器20のcc1端子がプルアップ抵抗Ru1に接続されている。そのため、機器10がシンクとなり機器20がソースとなっており、機器20から機器10にVBUSラインを介して電源電圧(5V)が供給される。USBコネクタ130の接続向きが異なる向きに変えられると(ここでは表向き(図5(a)参照)から裏向き(図5(b)参照)に変えられると)、前回と今回とで送電方向が一致する場合には、ネゴシエーションが行われて、機器10のcc2端子がプルアップ抵抗Ru2に接続され、機器20のcc1端子がプルダウン抵抗Rd1に接続される。そのため、機器10、20がそれぞれソース、シンクに入れ替わり、送電方向が逆方向に(機器10から機器20に向かう方向に)変更される。
前回の接続相手に対するUSBコネクタ130の接続向きと今回の接続相手に対するUSBコネクタ130の接続向きとが一致する場合を考える。この場合、ユーザは、機器の接続を前回解除してから所定時間が経過するまでに前回と同じ機器を前回と同じ接続向きでUSBコネクタ130に再接続している。
本実施例1では、前回と同じ機器を前回と同じ接続向きでUSBコネクタ130に接続するというユーザの行為は、ユーザが現在の送電方向を変えること(言い換えると、ソースとシンクとを入れ替えること)を意図していないものとして取り扱われる。従って、CPU100は、前回と今回とでUSBコネクタ130の接続向きが一致する場合(ステップS13h:YES)、ステップS13jにて、接続相手とネゴシエーションを行うが、接続相手に対して送電方向の変更要求は行わない(言い換えると、ソースとシンクとを入れ替えるための入替要求を行わない)。
なお、本実施例1では、メモリ140に記憶された経過時間が所定時間を超える場合(ステップS13c:NO)、機器の接続が前回解除されてから時間が経過しすぎていることから、ユーザが前回の接続向きを把握していない可能性が比較的高い。この場合、CPU100は、接続相手とネゴシエーションを行うが、接続相手に対して送電方向の変更要求は行わない(ステップS13j)。
本実施例1の変形例では、このステップS13cの判定処理は省略されてもよい。すなわち、送電方向を逆方向に変更するか否かの判定要素として、上記の経過時間を除外してもよい。
また、本実施例1では、前回の接続相手の識別情報がメモリ140に記憶されていない場合(ステップS13e:NO)及び今回の接続相手の識別情報と前回の接続相手の識別情報とが一致しない場合(ステップS13f:NO)も、接続相手とネゴシエーションを行うが、接続相手に対して送電方向の変更要求は行わない(ステップS13j)。なお、本実施例1の変形例では、ステップS13fの判定処理が省略されてもよい。
なお、経過時間の判定(ステップS13c)、識別情報の有無判定(ステップS13e)、接続機器の判定(ステップS13f)、接続向きの判定(ステップS13h)、送電方向の判定(ステップS13i)の各判定処理は、図4に示される順序でなく、別の順序で実行されてもよい。
CPU100は、ソース及びシンク確定処理(ステップS13)が完了すると、図4のステップS14以降を実行する。
CPU100は、機器10に対する接続相手の接続が解除されたか否かを判定する(ステップS14)。CPU100は、機器10に対する接続相手の接続が解除されたと判定すると(ステップS14:YES)、上記の経過時間をカウントすべく、ゼロにリセットされていたカウント値のカウントアップを開始する(ステップS15)。
CPU100は、記憶手段として動作する。具体的には、CPU100は、接続が解除された直近の接続相手の識別情報をメモリ140に記憶すると共に(ステップS16)、当該接続相手に対するUSBコネクタ130の接続向きの情報及び送電方向の情報もメモリ140に記憶する(ステップS17)。
なお、接続相手の識別情報は、操作部材(不図示)を用いてユーザが個別にメモリ140に記憶させてもよい。
このように、本実施例1では、操作部を用いずとも、接続相手との間での送電方向をユーザの意図する方向に切り替えることができる。附言するに、本実施例1では、接続相手との間での送電方向をユーザの意図する方向に切り替えるにあたり、特許文献1のように表示画面等の表示手段も必要とされない。
補足すると、本実施例1において、機器10のUSBコネクタ130の接続向きを入れ替えても、接続相手のUSBコネクタ(例えば機器20のUSBコネクタ230)の接続向きは入れ替わらない。そのため、機器10のUSBコネクタ130の接続向きを入れ替えると、機器10が接続相手に対して送電方向の変更要求を行うが、接続相手から機器10に対して送電方向の変更要求が行われることはない。
《実施例2》
図6は、本発明の実施例2において機器10が実行する、接続相手との間での送電方向の制御に関するフローチャートを示す。本実施例2においては、便宜上、実施例1と重複する部分の説明を適宜簡略又は省略する。
CPU100は、プルアップ抵抗及びプルダウン抵抗による分圧によってcc端子の電位の変化を検知することにより、接続相手(DRP装置)が接続されたことを検知し(ステップS21)、cc1端子及びcc2端子の状態から機器10をソース又はシンクに決める(ステップS22)。接続相手でも同様に、ソースであるかシンクであるかが決められる。
本実施例2では、USBケーブル30のコネクタ部の各面に「A」、「B」の文字がプリントされている。例えば、USBコネクタ130の接続向きが表向きであるとき(機器10のcc1端子がccラインに接続されているとき)、文字Aがプリントされた面が上方を向き、USBコネクタ130の接続向きが裏向きであるとき(機器10のcc2端子がccラインに接続されているとき)、文字Bがプリントされた面が上方を向くようになっている。なお、ユーザは、USBコネクタ130の接続向きが表向きであるときに文字Bがプリントされた面が上方を向き、USBコネクタ130の接続向きが裏向きであるときに文字Aがプリントされた面が上方を向くように、設定を変更することができる。
本実施例2では、USBコネクタ130をUSBケーブル30を介して接続相手に表向きで(文字Aがプリントされた面を上方に向けて)接続するというユーザの行為は、ユーザが機器10から接続相手に電力を供給したい(言い換えると、機器10をソースに決め、接続相手をシンクに決めたい)という意志表示として取り扱われる。一方、USBコネクタ130をUSBケーブル30を介して接続相手に裏向きで(文字Bがプリントされた面を上方に向けて)接続するというユーザの行為は、ユーザが接続相手からの電力を機器10に受給させたい(言い換えると、機器10をシンクに決め、接続相手をソースに決めたい)という意志表示として取り扱われる。
CPU100は、USBコネクタ130の接続向きに対応する送電方向(言い換えると、ユーザが意図する送電方向)と現在の送電方向とが一致するか否かを判定する(ステップS23)。
CPU100は、USBコネクタ130の接続向きに対応する送電方向と現在の送電方向とが一致すると判定すると(ステップS23:YES)、ステップS24にて、接続相手とネゴシエーションを行うが、接続相手に対して送電方向の変更要求は行わない(言い換えると、ソースとシンクとを入れ替えるための入替要求を行わない)。
CPU100は、USBコネクタ130の接続向きに対応する送電方向と現在の送電方向とが一致しないと判定すると(ステップS23:NO)、ステップS25にて、接続相手とネゴシエーション及び接続相手に対して送電方向の変更要求を行い、この変更要求に応じた接続相手とのやり取りを介して送電方向を逆方向に変更する(言い換えると、ソースとシンクとを入れ替える)。
このように、本実施例2では、本実施例1と比べて簡略な処理で、操作部を用いずとも、接続相手との間での送電方向をユーザの意図する方向に切り替えることができる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
1 電力供給システム
10、20 機器(電源を備える電子機器)
30 USBケーブル
100 CPU
102 タイマ
110 電源回路
120 バッテリ
130 USBコネクタ
140 メモリ
150 電源スイッチ
200 CPU
210 電源回路
220 バッテリ
230 USBコネクタ
240 メモリ
250 電源スイッチ

Claims (7)

  1. 他の装置に電力を供給すること及び前記他の装置から電力を受給することが可能な、電源を備える電子機器において、
    前記他の装置と接続するためのケーブルを第1の向きと第2の向きで択一的に接続可能な接続部と、
    前記ケーブルが前記接続部に対して前記第1の向きと前記第2の向きの何れの向きで接続されたかを検知する検知手段と、
    前記電子機器の状態を、前記他の装置に電力を供給可能な第1状態と、前記他の装置から電力を受給可能な第2状態とに切替可能な切替手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、
    前記他の装置との接続解除後に前記ケーブルを介して前記接続部に前記他の装置が接続されると、前記検知手段によって検知された前記ケーブルの前回の接続向きと今回の接続向きとが一致するか否かを判定し、
    前回と今回とで前記接続向きが一致しないと判定した場合、前記電子機器の状態を前記第1状態から前記第2状態に又は前記第2状態から前記第1状態に切り替える、
    電子機器。
  2. 前記切替手段は、
    前回の前記電子機器の状態と今回の前記電子機器の状態とが一致するか否かを更に判定し、
    前回と今回とで前記接続向きが一致せず且つ前回と今回とで前記電子機器の状態が一致すると判定した場合、前記電子機器の状態を前記第1状態から前記第2状態に又は前記第2状態から前記第1状態に切り替える、
    請求項に記載の電子機器。
  3. 前記他の装置の接続が前回解除されてから前記他の装置が今回接続されるまでの経過時間を測定する測定手段と、
    を更に備え、
    前記切替手段は、
    前回と今回とで前記接続向きが一致しないと判定した場合であっても、前記測定手段によって測定された経過時間が所定時間を超える場合には、前記電子機器の状態を切り替えない、
    請求項又は請求項に記載の電子機器。
  4. 前記接続部に接続された他の装置の識別情報を取得して記憶する記憶手段
    を更に備え、
    前記切替手段は、
    前回と今回とで前記接続向きが一致しないと判定した場合であっても、前記ケーブルを介して前記接続部に前回接続された他の装置の識別情報と、前記ケーブルを介して前記接続部に今回接続された他の装置の識別情報と、が一致しない場合には、前記電子機器の状態を切り替えない、
    請求項から請求項の何れか一項に記載の電子機器。
  5. 前記記憶手段は、
    前記ケーブルを介して前記接続部に接続された他の装置が、別の装置に電力を供給すること及び前記別の装置から電力を受給することが可能な、電源を備える電子機器である場合に、前記他の装置の識別情報を記憶する、
    請求項に記載の電子機器。
  6. 他の装置に電力を供給すること及び前記他の装置から電力を受給することが可能な、電源を備える電子機器において、
    前記他の装置と接続するためのケーブルを第1の向きと第2の向きで択一的に接続可能な接続部と、
    前記ケーブルが前記接続部に対して前記第1の向きと前記第2の向きの何れの向きで接続されたかを検知する検知手段と、
    前記電子機器の状態を、前記他の装置に電力を供給可能な第1状態と、前記他の装置から電力を受給可能な第2状態とに切替可能な切替手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、
    前記検知手段によって検知された前記ケーブルの接続向きが前記第1の向きである場合に、前記電子機器の状態を前記第1状態に設定し、
    前記検知手段によって検知された前記ケーブルの接続向きが前記第2の向きである場合に、前記電子機器の状態を前記第2状態に設定
    前記他の装置との接続解除後に前記ケーブルを介して前記接続部に前記他の装置が接続されると、前記検知手段によって検知された前記ケーブルの前回の接続向きと今回の接続向きとが一致するか否かを判定し、
    前回と今回とで前記接続向きが一致しないと判定した場合、前記電子機器の状態を前記第1状態から前記第2状態に又は前記第2状態から前記第1状態に切り替える、
    電子機器。
  7. 他の装置に電力を供給すること及び前記他の装置から電力を受給することが可能な電子機器であって、電源と、前記他の装置と接続するためのケーブルを第1の向きと第2の向きで択一的に接続可能な接続部とを備える電子機器が実行する方法であって、
    前記ケーブルが前記接続部に対して前記第1の向きと前記第2の向きの何れの向きで接続されたかを検知するステップと、
    前記電子機器の状態を、前記他の装置に電力を供給可能な第1状態と、前記他の装置から電力を受給可能な第2状態とに切替可能なステップと、
    を含み、更に、
    前記他の装置との接続解除後に前記ケーブルを介して前記接続部に前記他の装置が接続されると、前記ケーブルの前回の接続向きと今回の接続向きとが一致するか否かを判定するステップと、
    前回と今回とで前記接続向きが一致しないと判定した場合、前記電子機器の状態を前記第1状態から前記第2状態に又は前記第2状態から前記第1状態に切り替えるステップと、を含む
    電子機器が実行する方法。
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