JP7247597B2 - 地山評価方法、地山評価システム及び地山評価プログラム - Google Patents

地山評価方法、地山評価システム及び地山評価プログラム Download PDF

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Description

本発明は、トンネルの周囲の地山の性状を評価する地山評価方法、地山評価システム及び地山評価プログラムに関する。
山岳トンネルを掘削する場合、切羽前方の地山の性状を把握することにより、支保工等の掘削工事を効率的に行なうことができる。このトンネル切羽の前方探査を行なう技術として、従来から、ノンコア掘削による穿孔探査システムが知られている。穿孔探査システムでは、穿孔時の機械データから、トンネル切羽前方の地山の性状を探査する。この場合、ドリルジャンボ(パーカッション型削孔機)やノンコア先進ボーリングマシン(ロータリー・パーカッション型削孔機)、水圧ハンマ等を用いる(例えば、特許文献1,2及び非特許文献1参照。)。
特許文献1には、ドリルジャンボを用いた切羽前方予測方法が記載されている。この予測方法では、地山の削孔時のフィード圧と削孔速度とを計測する。そして、複数地点におけるフィード圧の変動量とこの変動量に対応する削孔速度の変動量とを算出し、変動量の組み合わせを回帰分析して生成した相関曲線を用いて予測を行なう。
また、非特許文献1及び特許文献2には、水圧ハンマを用いた前方地山探査方法が記載されている。非特許文献1に記載の探査方法では、水圧ハンマを用いたボーリングマシンによりボーリング削孔を行なうことにより、短時間で長距離ボーリングを削孔し、削孔データから地質状況を予測する。また、特許文献2に記載の探査方法では、地山を削孔する水圧ハンマへの送水圧を計測し、この送水圧の時間変動における変動特性から水圧ハンマの打撃数を特定し、送水圧及び打撃数を用いて算出したエネルギー指標値を用いて前方地山の地盤性状を推定している。
特開2008-156824号公報 特開2016-217791号公報
株式会社大林組 「山岳トンネル工事用に「高速ノンコア削孔切羽前方探査システム」を開発しました」、[online]、[平成30年10月12日検索]、インターネット〈URL:https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20140828_01.html〉
しかしながら、上述した前方探査においては、穿孔時の機械データを用いて、ボーリングの孔の位置の地山の性状を評価するため、地山の性状を把握できる領域が限られていた。従って、トンネル周囲を含めた全体的な地山評価が難しかった。
上記課題を解決する地山評価方法は、出力部に接続された制御部を用いて、トンネルの前方の地山の地山等級を評価する方法であって、前記制御部が、トンネルの切羽面から、前記トンネルの掘削予定領域よりも外周に位置する領域まで延在するように掘削された孔を含み、同一面内に含まれない3本以上の孔の掘削情報であって、前記孔がノンコアボーリング孔の場合の掘削状況情報と、前記孔が前記切羽面から掘削したコアボーリング孔の場合のコア観察情報とを取得し、前記掘削状況情報から前記ノンコアボーリング孔内の複数の位置の地山等級を算出し、前記ノンコアボーリング孔内の複数の位置をそれぞれ第1影響点とし、前記第1影響点からの距離に応じた任意の位置における地山等級を、前記第1影響点における地山等級を用いて特定する第1相関情報を生成し、前記コア観察情報を取得して、前記コアボーリング孔内の複数の位置の岩盤等級を特定し、前記コアボーリング孔内の複数の位置をそれぞれ第2影響点とし、前記第2影響点からの距離に応じた任意の位置における地山等級を、前記第2影響点における岩盤等級を用いて特定する第2相関情報を生成し、前記第1相関情報及び前記第2相関情報を用いた地球統計学を適用して、前記切羽面の前方における3次元の全体地山評価情報を推定し、前記推定した全体地山評価情報を、3次元空間の座標に対応させて表示する3次元モデルを形成して、前記出力部に出力する。
本発明によれば、地山の脆弱部の空間的広がりを把握することができる。
実施形態におけるトンネルの構成を説明する説明図であって、(a)は斜視図、(b)は上面図。 実施形態における地山評価システムの構成を説明する概略構成図。 実施形態における各記憶部に記憶された情報の構成を説明する構成図であって、(a)は掘削状況情報記憶部、(b)はコア情報記憶部。 実施形態における地山評価処理の処理手順を説明する流れ図。 実施形態においてトンネルを更に掘削した場合の構成を説明する説明図。 実施形態における3次元地山等級を説明する説明図。
以下、図1~図6を用いて、地山評価方法、地山評価システム及び地山評価プログラムを具体化した一実施形態を説明する。ここでは、トンネルの周囲の地山を、地山等級を用いて評価する。
図1(a)及び図1(b)は、掘削途中のトンネル15の周囲の構造を説明する斜視図及び上面図である。本実施形態では、これらに示すトンネル15の前方の掘削予定領域16及びその外周を含めた評価対象領域10の地山評価を行なう。
この地山評価においては、同一面内に含まれない複数(3本)の孔hc1,hn1,hn2の掘削情報を用いる。これら孔hc1,hn1,hn2は、トンネルの切羽面15fから掘削予定領域16の少なくとも一部を含むように形成される。孔hc1は、コアボーリングにより形成される孔であって、切羽面15fから掘削予定領域16の端部まで延在する。孔hn1,hn2は、ノンコアボーリングにより形成される孔であって、切羽面15fから、掘削予定領域16を通って評価対象領域10まで延在する。
更に、トンネル15の側壁から径方向外側に延在するようにロックボルト孔hr1が形成される。各ロックボルト孔hr1には、複数のロックボルトがそれぞれ設置される。本実施形態では、このロックボルト孔hr1は、ドリルジャンボを用いて掘削され、地山を評価する掘削時の掘削情報として用いられる。
図2に示すように、地山を評価する地山評価システムは、地山評価装置20、掘削状況情報取得部35、入力部36及び出力部37を用いる。
掘削状況情報取得部35は、ノンコア削孔切羽前方探査システム30からの計測値を取得する。ノンコア削孔切羽前方探査システム30は、水圧ハンマ31、センサ、水圧計33及び高圧ポンプ34を備える。センサは、水圧ハンマ31の削孔速度や加速度を計測する。水圧計33は、水圧ハンマ31に供給する送水圧を計測する。掘削状況情報取得部35は、計測値として、削孔速度や加速度をセンサから取得し、かつ送水圧を水圧計33から取得して、地山評価装置20に供給する。
入力部36は、キーボードやマウス等を含み、孔hc1において取得したコアのコア情報等を入力する。
出力部37は、ディスプレイ等を含み、推定した評価対象領域10の地山評価結果を表示する。
地山評価装置20は、制御部21、掘削状況情報記憶部22、コア情報記憶部23、孔部地山情報記憶部24、相関情報記憶部25及び3次元地山情報記憶部26を備える。
制御部21は、CPU、RAM、ROM等から構成された制御手段として機能し、後述する処理(情報管理段階、地山等級特定段階及び3次元推定段階等を含む処理)を行なう。このための地山評価プログラムを実行することにより、制御部21は、情報管理部211、地山等級特定部212及び3次元推定部213等として機能する。
情報管理部211は、掘削情報(掘削状況情報及びコア情報)等の管理処理を実行する。
地山等級特定部212は、掘削状況情報を用いて、孔部(の配置領域)における地山等級を特定するための処理を実行する。
3次元推定部213は、複数の孔部における地山等級を用いて、評価対象領域10の(3次元)地山等級を推定する。この3次元推定部213は、地球統計学のクリギング法を用いて、複数の孔部の間等の領域における地山等級を補間して、評価対象領域10全体の地山等級を推定する。具体的には、3次元推定部213は、予め影響点情報(ここでは地山等級又は岩盤等級)が既知の影響点位置(座標)からの距離に応じて、任意の位置における3次元地山評価情報(ここでは地山等級)を特定するための相関情報を算出する。そして、3次元推定部213は、この相関情報と、影響点位置から評価対象領域10内の各位置(算出点の座標)までの距離とを用いて、各位置の地山等級を算出する。
図3(a)に示すように、掘削状況情報記憶部22には、ノンコアボーリングにおける掘削状況情報220が記憶される。この掘削状況情報220は、掘削状況情報取得部35から孔hn1,hn2の掘削時の計測値を取得した場合に記録される。掘削状況情報220には、孔識別子、座標及び掘削状況情報に関するデータが記憶される。
孔識別子データ領域には、各孔を特定するための識別子に関するデータが記憶される。
座標データ領域には、掘削状況を取得したときの地山における位置(3次元座標)に関するデータが記憶される。
掘削状況情報データ領域には、この孔のこの座標における掘削状況に関する情報が記憶される。この掘削状況情報は、地山等級を算出するために必要な掘削時に取得した情報である。ここで、ノンコア削孔切羽前方探査システム30を用いて孔hn1,hn2を形成する場合には、この掘削状況情報として、送水圧、削孔速度、加速度等が記録される。また、ドリルジャンボを用いてロックボルト孔hr1を形成する場合には、この掘削状況情報として、計測したフィード圧及び削孔速度が記録される。
図3(b)に示すように、コア情報記憶部23には、コアボーリングによって取得したコア情報230が記憶される。このコア情報230は、入力部36を介して入力された場合に記憶される。コア情報230には、孔識別子、座標及びコア観察情報に関するデータが含まれる。本実施形態では、孔の延在方向において、所定間隔(例えば1m)毎の座標に関連付けられてコア観察情報が記録される。
孔識別子データ領域には、各孔を特定するための識別子に関するデータが記憶される。
座標データ領域には、コアを取得した地山における位置(3次元座標)に関するデータが記憶される。
コア観察情報データ領域には、この座標におけるコアを観察して取得したコアに関する情報が記録される。このコア観察情報は、孔の座標における岩盤等級を特定することができる情報である。コア観察情報には、例えば、コアの岩種、色、硬さ等が含まれる。
孔部地山情報記憶部24には、孔の内部における地山情報(孔部地山情報)が記憶される。この孔部地山情報は、後述するように、ノンコアボーリングによって取得した掘削状況情報から地山等級を特定した場合に記憶される。孔部地山情報には、孔識別子、位置及び地山等級に関するデータが記憶される。
孔識別子データ領域及び座標データ領域には、各孔を特定するための識別子及びその孔における地山等級を算出した位置(3次元座標)に関するデータがそれぞれ記憶される。なお、本実施形態では、孔は1次元であるため、地山等級を算出した位置は1次元の線状に配置される。
地山等級データ領域には、この座標において特定した地山等級に関するデータが記録される。ここで、地山等級には、B、CI、CII、DI、DII等がある。
相関情報記憶部25には、地山等級や岩盤等級が予め特定されている影響点における値(地山等級や岩盤等級)を用いて地山等級を算出するための相関対応データ(相関情報)が記憶される。本実施形態では、相関対応データとして、影響点における地山等級及び岩盤等級をそれぞれ用いて、所定範囲内の任意位置における地山等級を算出するための第1相関情報及び第2相関情報を用いる。ここで、第1相関情報は、各影響点の地山等級から任意位置の地山等級を算出するための情報であり、第2相関情報は、各影響点の岩盤等級から任意位置の地山等級を算出するための情報である。なお、本実施形態では、岩盤等級としては、B級岩盤、CH級岩盤、CM級岩盤、CL級岩盤、D級岩盤等がある。
3次元地山情報記憶部26には、トンネル15の周囲の地山情報(3次元地山情報)が記録される。3次元地山情報は、後述する3次元地山等級の推定処理を実行した場合に記録される。この3次元地山情報として、評価対象領域10における各位置(算出点)の3次元座標に関連付けられた地山等級が記録される。
<地山評価処理>
次に、図4及び図5を用いて、上述した地山評価装置20を用いた地山評価処理について説明する。本実施形態では、例えば、新たにボーリングした孔について掘削状況情報220やコア情報230を新たに記録した場合に実行する。
まず、地山評価装置20の制御部21は、評価に用いる孔の特定処理を実行する(ステップS1-1)。具体的には、制御部21の情報管理部211は、入力部36を介して、掘削予定領域16及び評価対象領域10の座標を取得する。そして、情報管理部211は、掘削予定領域16の座標と、掘削状況情報220の座標及びコア情報230の座標とを比較して、掘削予定領域16を通過する少なくとも3本以上の孔(例えば入力されている全ての孔)を特定する。この場合、情報管理部211は、評価対象領域10まで延在する少なくとも1本以上の孔を含める。更に、ノンコアボーリングにより掘削した孔を少なくとも1本以上、含める。本実施形態では、情報管理部211は、孔hc1,hn1,hn2を特定した場合を想定する。更に、情報管理部211は、評価に用いる孔として、ロックボルト孔hr1も含める。
次に、地山評価装置20の制御部21は、掘削状況に基づいて地山等級の算出処理を実行する(ステップS1-2)。具体的には、制御部21の地山等級特定部212は、評価に用いると特定した孔の孔識別子を含む掘削状況情報220を掘削状況情報記憶部22から抽出する。
そして、抽出した掘削状況情報220を用いて、各座標における地山等級を算出する。ここで、ノンコア削孔切羽前方探査システム30を用いて形成された孔hn1,hn2については、掘削状況(送水圧、削孔速度、加速度)からエネルギー指標値を用いて地山等級を算出する。また、ドリルジャンボを用いて形成されたロックボルト孔hr1については、掘削状況(フィード圧及び削孔速度)からフィード圧の変動量及び変動量に対応する削孔速度を用いて地山等級を算出する。
この場合、孔の配置に対応する1次元(線状)の地山等級が算出される。
そして、算出した地山等級を、孔識別子及び座標と関連付けて、孔部地山情報記憶部24に記憶する。
次に、地山評価装置20の制御部21は、地山等級に基づく第1相関情報の算出処理を実行する(ステップS1-3)。具体的には、制御部21の3次元推定部213は、孔部地山情報記憶部24に記憶した孔部地山情報を用いて、影響点における地山等級から、距離に応じた位置における地山等級を特定する第1相関情報を生成する。そして、第1相関情報を、相関情報記憶部25に記憶する。
次に、地山評価装置20の制御部21は、評価に用いる孔に、コアボーリングの孔を含むか否かの判定処理を実行する(ステップS1-4)。具体的には、制御部21の3次元推定部213は、評価に用いる孔の孔識別子がコア情報記憶部23に記録されているか否かを判定する。
ここで、評価に用いる孔の孔識別子がコア情報記憶部23に記録されており、コアボーリングの孔を含むと判定した場合(ステップS1-4において「YES」の場合)、情報管理部211は、岩盤等級に基づく第2相関情報の算出処理を実行する(ステップS1-5)。具体的には、制御部21の地山等級特定部212は、特定したコア情報230を用いて、座標毎の岩盤等級を特定する。次に、制御部21の3次元推定部213は、算出した座標毎の岩盤等級を用いて、影響点における岩盤等級から、距離に応じた位置における地山等級を特定する第2相関情報を生成する。そして、第2相関情報を、相関情報記憶部25に記憶する。
一方、評価に用いる孔の孔識別子がコア情報記憶部23に記録されておらず、コアボーリングの孔を含まないと判定した場合(ステップS1-4において「NO」の場合)、地山評価装置20の制御部21は、ステップS1-5の処理をスキップする。
次に、地山評価装置20の制御部21は、評価対象領域10において複数の算出点を設定する。この場合、制御部21は、例えば、評価対象領域10において等間隔となるように各算出点を設定する。そして、設定した算出点のそれぞれを、1つずつ特定し、算出点毎に、以下の処理を繰り返して実行する。
まず、地山評価装置20の制御部21は、影響点の特定処理を実行する(ステップS1-6)。具体的には、制御部21の3次元推定部213は、算出点の座標から影響範囲内にある複数の影響点を抽出する。ここでは、評価に用いる孔の各情報(影響点)の座標(掘削状況情報220の座標、コア情報230の座標)と算出点の座標とを用いて、影響点を特定する。
そして、特定した影響点毎に、地山評価装置20の制御部21は、影響点からの影響度の算出処理を実行する(ステップS1-7)。具体的には、制御部21の3次元推定部213は、特定した各影響点及び算出点の座標を用いて、影響点・算出点間の距離を算出する。そして、影響点の座標が掘削状況情報220に含まれている場合には、3次元推定部213は、第1相関情報を用いて、その影響点からの距離に応じた影響度を特定する。また、影響点の座標がコア情報230に含まれている場合には、3次元推定部213は、第2相関情報を用いて、その影響点からの距離に応じた影響度を特定する。
そして、特定した影響点の影響度をすべて算出した場合、地山評価装置20の制御部21は、算出点の地山等級の推定処理を実行する(ステップS1-8)。具体的には、制御部21の3次元推定部213は、特定した影響度を加算し、影響度の数で除算した値を、この算出点における地山等級として算出する。そして、算出点の座標に関連付けて、3次元地山情報記憶部26に記録する。
以上の処理を、処理対象のすべての算出点について繰り返す。
次に、地山評価装置20の制御部21は、3次元地山等級の出力処理を実行する(ステップS1-9)。具体的には、制御部21の3次元推定部213は、3次元地山情報記憶部26に記録された地山等級を、3次元空間の各座標に対応させて表示した3次元モデルとして出力部37に出力する。
その後、図5に示すように、掘削を進めて、新たな切羽面を得た場合には、新たに生成した孔(hr1、hn1、hn2)の掘削状況情報を用いて、上述した地山評価処理を実行する。これにより、掘削領域前方やトンネル15の周囲の地山情報を取得することができる。
図6には、評価対象領域10の地山等級の一例を示す。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、地山評価装置20の制御部21は、同一面内に含まれない3本以上の孔の掘削情報を用いて算出した地山等級を用いて、地山評価処理を実行する。これにより、評価対象領域10の地山を3次元的に評価することができる。例えば、脆弱部が存在する場合、その空間的拡がりを把握することができる。
(2)本実施形態では、3次元地山情報の推定処理に用いる孔部地山等級の算出に用いた複数の孔の少なくとも1つに、掘削予定領域16の外周の評価対象領域10まで延在する孔を用いる。これにより、評価対象領域10における孔部地山等級を用いて推定処理を実行するので、トンネル15の外周の地山の性状を把握することができる。
(3)本実施形態では、地山評価装置20の制御部21は、地山等級に基づく第1相関情報や岩盤等級に基づく第2相関情報を用いて、算出点における地山等級の推定処理を実行する(ステップS1-8)。これにより、岩盤等級を算出するコア情報230を用いて地山等級を特定することができる。
(4)本実施形態では、地山評価装置20の制御部21は、3次元地山等級の推定において、採掘現場における鉱石品位の確率分布を予測する地球統計学を用いて、孔部地山情報の間の領域を補間する。これにより、岩盤の性質に似た鉱石用の補間方法を用いて補間するので、地山の性状を的確に推定することができる。
(5)本実施形態では、地山評価装置20の制御部21は、地山評価処理において、評価に用いる孔としてロックボルト孔hr1も用いる。これにより、ロックボルト孔hr1の位置に応じたトンネル15外周の地山等級を把握することができるので、評価対象領域10における地山評価を、より精度よく行なうことができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、地山評価装置20の制御部21は評価に用いる孔として、岩盤等級から地山等級を特定する第2相関情報を用いて算出点の地山等級の推定処理を実行した(ステップS1-8)。コアボーリングにより形成した孔に基づいて地山等級を特定する方法は、このように岩盤等級を特定した後に地山等級を特定する方法に限られない。例えば、コアボーリングにおける掘削機械データ(掘削速度等)を用いて地山等級を算出し、この地山等級と、掘削機械データ(又はコア観察情報)とを関連付けた相関情報を用いて、掘削機械データ(又はコア観察情報)から地山等級を特定してもよい。
・上記実施形態において、切羽面から前方に掘削する孔を、水圧ハンマ31を用いるノンコア削孔切羽前方探査システム30を用いて形成した。切羽面から前方に掘削する孔は、水圧ハンマ31を用いるノンコア削孔によって形成した孔に限らず、ドリルジャンボやロータリー・パーカッション型削孔機を用いて形成してもよい。
・上記実施形態において、地山評価装置20の制御部21は、ロックボルト孔hr1の地山等級を用いて地山評価処理を実行した。地山評価処理に用いる地山等級の孔は、これに限られない。例えば、切羽面15fよりも前方の地山評価を行なう場合には、掘削予定領域16を含む孔hc1,hn1,hn2の地山等級のみを用いてもよいし、これらの地山等級に加えて、切羽面15fに近いロックボルト孔hr1(切羽面15fから所定範囲のロックボルト孔hr1)の地山等級を用いてもよい。更に、装薬を設置するための装薬孔の掘削状況から特定した地山等級を用いてもよい。
・上記実施形態において、地山評価装置20の制御部21は、地山を評価する地山評価情報として地山等級を算出した。地山評価情報は、地山等級に限定されず、地山を評価できる他の値、例えば、エネルギー指標値や削孔速度等を用いてもよい。
hc1,hn1,hn2…孔、hr1…ロックボルト孔、10…評価対象領域、15…トンネル、15f…切羽面、16…掘削予定領域、20…地山評価装置、21…制御部、22…掘削状況情報記憶部、23…コア情報記憶部、24…孔部地山情報記憶部、25…相関情報記憶部、26…3次元地山情報記憶部、30…ノンコア削孔切羽前方探査システム、31…水圧ハンマ、33…水圧計、34…高圧ポンプ、35…掘削状況情報取得部、36…入力部、37…出力部、211…情報管理部、212…地山等級特定部、213…3次元推定部、220…掘削状況情報、230…コア情報。

Claims (4)

  1. 出力部に接続された制御部を用いて、トンネルの前方の地山の地山等級を評価する方法であって、
    前記制御部が、
    トンネルの切羽面から、前記トンネルの掘削予定領域よりも外周に位置する領域まで延在するように掘削された孔を含み、同一面内に含まれない3本以上の孔の掘削情報であって、前記孔がノンコアボーリング孔の場合の掘削状況情報と、前記孔が前記切羽面から掘削したコアボーリング孔の場合のコア観察情報とを取得し、
    前記掘削状況情報から前記ノンコアボーリング孔内の複数の位置の地山等級を算出し、
    前記ノンコアボーリング孔内の複数の位置をそれぞれ第1影響点とし、前記第1影響点からの距離に応じた任意の位置における地山等級を、前記第1影響点における地山等級を用いて特定する第1相関情報を生成し、
    前記コア観察情報を取得して、前記コアボーリング孔内の複数の位置の岩盤等級を特定し、
    前記コアボーリング孔内の複数の位置をそれぞれ第2影響点とし、前記第2影響点からの距離に応じた任意の位置における地山等級を、前記第2影響点における岩盤等級を用いて特定する第2相関情報を生成し、
    前記第1相関情報及び前記第2相関情報を用いた地球統計学を適用して、前記切羽面の前方における3次元の全体地山評価情報を推定し、
    前記推定した全体地山評価情報を、3次元空間の座標に対応させて表示する3次元モデルを形成して、前記出力部に出力することを特徴とする地山評価方法。
  2. 前記制御部が、
    前記トンネルのロックボルトを配置するロックボルト孔の前記掘削状況情報を取得し、
    前記ロックボルト孔の前記掘削状況情報を用いて、前記ロックボルト孔の配置領域の孔部地山評価情報を取得し、
    前記孔部地山評価情報を用いて前記全体地山評価情報を推定することを特徴とする請求項1に記載の地山評価方法。
  3. 出力部に接続された制御部を備え、トンネルの前方の地山の地山等級を評価する地山評価システムであって、
    前記制御部が、
    トンネルの切羽面から、前記トンネルの掘削予定領域よりも外周に位置する領域まで延在するように掘削された孔を含み、同一面内に含まれない3本以上の孔の掘削情報であって、前記孔がノンコアボーリング孔の場合の掘削状況情報と、前記孔が前記切羽面から掘削したコアボーリング孔の場合のコア観察情報とを取得し、
    前記掘削状況情報から前記ノンコアボーリング孔内の複数の位置の地山等級を算出し、
    前記ノンコアボーリング孔内の複数の位置をそれぞれ第1影響点とし、前記第1影響点からの距離に応じた任意の位置における地山等級を、前記第1影響点における地山等級を用いて特定する第1相関情報を生成し、
    前記コア観察情報を取得して、前記コアボーリング孔内の複数の位置の岩盤等級を特定し、
    前記コアボーリング孔内の複数の位置をそれぞれ第2影響点とし、前記第2影響点からの距離に応じた任意の位置における地山等級を、前記第2影響点における岩盤等級を用いて特定する第2相関情報を生成し、
    前記第1相関情報及び前記第2相関情報を用いた地球統計学を適用して、前記切羽面の前方における3次元の全体地山評価情報を推定し、
    前記推定した全体地山評価情報を、3次元空間の座標に対応させて表示する3次元モデルを形成して、前記出力部に出力することを特徴とする地山評価システム。
  4. 出力部に接続された制御部を用いて、トンネルの前方の地山の地山等級を評価するプログラムであって、
    前記制御部を、
    トンネルの切羽面から、前記トンネルの掘削予定領域よりも外周に位置する領域まで延在するように掘削された孔を含み、同一面内に含まれない3本以上の孔の掘削情報であって、前記孔がノンコアボーリング孔の場合の掘削状況情報と、前記孔が前記切羽面から掘削したコアボーリング孔の場合のコア観察情報とを取得し、
    前記掘削状況情報から前記ノンコアボーリング孔内の複数の位置の地山等級を算出し、
    前記ノンコアボーリング孔内の複数の位置をそれぞれ第1影響点とし、前記第1影響点からの距離に応じた任意の位置における地山等級を、前記第1影響点における地山等級を用いて特定する第1相関情報を生成し、
    前記コア観察情報を取得して、前記コアボーリング孔内の複数の位置の岩盤等級を特定し、
    前記コアボーリング孔内の複数の位置をそれぞれ第2影響点とし、前記第2影響点からの距離に応じた任意の位置における地山等級を、前記第2影響点における岩盤等級を用いて特定する第2相関情報を生成し、
    前記第1相関情報及び前記第2相関情報を用いた地球統計学を適用して、前記切羽面の前方における3次元の全体地山評価情報を推定し、
    前記推定した全体地山評価情報を、3次元空間の座標に対応させて表示する3次元モデルを形成して、前記出力部に出力する手段として機能させることを特徴とする地山評価プログラム。
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