JP7247440B2 - 基板収納容器 - Google Patents

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本発明は、容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体を備えた基板収納容器に関する。
基板を収納する基板収納容器は、容器本体と、容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体を備えている。このバルブ体は、基板収納容器に基板を気密状態で収納するために、供給された気体を容器本体に流通させたり、また、容器本体から外部に気体を排出させたりしている。
具体的には、このバルブ体は、チェックバルブ機能を有するもので、弁体と、弁体を開閉させる弾性部材と、を少なくとも含み、これらを組み付けるための多数の部品で構成されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2008-066330号公報 特開2004-179449号公報
ところで、バルブ体のチェックバルブ機能は、一方向の気体の流通を制御するものであるから、気体の流通方向に応じて設けるために、バルブ体自体を取り替えたり、弁体及び弾性部材を組み替えたりするが、上述の特許文献1及び2にみられるバルブ体は、多数の部品を組み合わせて組み立てる必要があり、組立作業性がよくなかった。
そこで、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、弁体を開閉させる部材と、バルブ体を構成する部品のいずれか一つと、を一体化して部品点数を削減するとともに、気体の流通を制御できるバルブ体を備える基板収納容器を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る1つの態様は、基板を収納する容器本体と、前記容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器において、前記バルブ体は、弁体と、前記弁体を格納するブロック体と、前記弁体を付勢する弁付勢体と、を有するものである。
(2)上記(1)の態様において、前記弁付勢体は、付勢本体部と、前記弁体を付勢する弾性部と、前記弁体をガイドする軸部と、前記気体が通過する連通開口と、を含んでもよい。
(3)上記(2)の態様において、前記ブロック体は、前記弁体を格納する弁格納空間と、前記弁体が着座する弁座面と、前記付勢本体部が嵌合される嵌合溝と、前記軸部が嵌合される嵌合孔と、前記容器本体の外部と内部とを連通させる連通孔と、を含んでもよい。
(4)上記(3)の態様において、前記弁体は、前記弁座面に着座する弁本体と、前記弾性部で付勢されるリブと、前記軸部に対して移動可能に挿通されるガイド孔と、を含んでもよい。
(5)上記(4)の態様において、前記弁本体は、前記弁座面に着座する面が湾曲してもよい。
(6)上記(1)から(5)までのいずれか1つの態様において、前記ブロック体は、弾性材料で形成され、前記弁付勢体は、樹脂材料で形成されてもよい。
本発明によれば、弁体を開閉させる部材と、バルブ体を構成する部品のいずれか一つと、を一体化して部品点数を削減するとともに、気体の流通を制御できるバルブ体を備える基板収納容器を提供することができる。
本発明に係る実施形態の基板収納容器を示す概略分解斜視図である。 実施形態のバルブ体を示す断面斜視図である。 実施形態のブロック体を示す(a)平面図、(b)断面図である。 実施形態の弁体を示す(a)平面図、(b)側面図である。 実施形態の弁付勢体を示す(a)平面図、(b)側面図である。 実施形態のバルブ体の閉弁状態を示す断面図である。 実施形態のバルブ体の開弁状態を示す断面図である。 回り止め手段を有する弁体及び弁付勢体を示す(a)変形例1の拡大断面図、(b)変形例2の拡大断面図である。 回り止め手段を有する弁体及び弁付勢体を示す(c)変形例3の断面斜視図、(d)変形例4の断面斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。
図1は、本発明に係る実施形態の基板収納容器1を示す概略分解斜視図である。
図1に示すように、基板収納容器1は、基板Wを収納する容器本体10と、容器本体10の開口11を閉鎖する蓋体20と、容器本体10と蓋体20との間に設けられる環状のパッキン30と、を備えている。
容器本体10は、箱状体であり、開口11が正面に形成されたフロントオープン型である。開口11は、外側に広がるように段差をつけて屈曲形成され、その段差部の面が、パッキン30が接触するシール面12として、開口11の正面の内周縁に形成されている。なお、容器本体10は、300mm径や450mm径の基板Wの挿入操作を行い易いことから、フロントオープン型が好ましいが、開口11が下面に形成されたボトムオープン型であってもよい。
容器本体10の内部の左右両側には、支持体13が配置されている。支持体13は、基板Wの載置及び位置決めをする機能を有している。支持体13には、複数の溝が高さ方向に形成され、いわゆる溝ティースを構成している。そして、基板Wは、同じ高さの左右2か所の溝ティースに載置されている。支持体13の材料は、容器本体10と同様のものであってもよいが、洗浄性や摺動性を高めるために、異なる材料が用いられてもよい。
基板Wは、この支持体13に支持されて容器本体10に収納される。なお、基板Wの一例としては、シリコンウェーハが挙げられるが特に限定されず、例えば、石英ウェーハ、ガリウムヒ素ウェーハなどであってもよい。
容器本体10の天井中央部には、ロボティックフランジ14が着脱自在に設けられている。清浄な状態で基板Wを気密収納した基板収納容器1は、工場内の搬送ロボットで、ロボティックフランジ14を把持されて、基板Wを加工する工程ごとの加工装置に搬送される。
また、容器本体10の両側部の外面中央部には、作業者に握持されるマニュアルハンドル15がそれぞれ着脱自在に装着されている。
そして、容器本体10の内部の底面には、給気部16と排気部17とが設けられており、容器本体10の外部の底面には、後述するバルブ体40,50が取り付けられている。これらは、蓋体20によって閉鎖された基板収納容器1の内部に、給気部16から窒素ガスなどの不活性気体やドライエアーを供給し、必要に応じて排気部17から排出することで、基板収納容器1の内部の気体を置換したり、低湿度の気密状態を維持したり、基板W上の不純物質を吹き飛ばしたりして、基板収納容器1の内部の清浄性を保つようになっている。なお、気体を給気部16から給気するだけでなく、排気部17を負圧(真空)発生装置に接続し、強制的に排気部17から気体を排出することもある。
さらに、排気部17から排気された気体を検知することで、基板収納容器1の内部が導入された気体で置換されたか確認することができる。なお、給気部16及び排気部17は、基板Wを底面へ投影した位置から外れた位置にあるのが好ましいが、給気部16及び排気部17の数量や位置は、図示したものに限らず、容器本体10の底面の四隅部に位置していてもよい。また、給気部16及び排気部17は、蓋体20の側に取り付けられてもよい。
一方、蓋体20は、容器本体10の開口11の正面に取り付けられる、略矩形状のものである。蓋体20は、図示しない施錠機構を有しており、容器本体10に形成された係止穴(図示なし)に係止爪が嵌入することで施錠されるようになっている。また、蓋体20は、中央部に基板Wの前部周縁を水平に保持する弾性のフロントリテーナ(図示なし)が着脱自在に装着又は一体形成されている。
このフロントリテーナは、支持体13の溝ティース及び基板保持部などと同様に、ウェーハが直接接触する部位であるため、洗浄性や摺動性が良好な材料が用いられている。フロントリテーナも、蓋体20にインサート成形や嵌合などで設けることができる。
そして、蓋体20には、パッキン30を取り付ける取付溝21が形成されている。より詳しくは、蓋体20の容器本体10側の面には、開口11の段差部より小さい凸部22が環状に形成されることで、断面略U字状の取付溝21が環状に形成されている。この凸部22は、蓋体20を容器本体10に取り付けたとき、開口11の段差部より奥に入り込む。
これらの容器本体10及び蓋体20の材料としては、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。この熱可塑性樹脂は、導電性カーボン、導電繊維、金属繊維、導電性高分子などからなる導電剤、各種の帯電防止剤、紫外線吸収剤などが更に適宜添加されてもよい。
つぎに、パッキン30は、蓋体20の正面形状(及び容器本体10の開口11の形状)に対応した環状のものであり、本実施形態では、矩形枠状のものである。ただし、環状のパッキン30は、蓋体20への取り付け前の状態で、円環(リング)状であってもよい。
パッキン30は、蓋体20に取り付けられるとともに、容器本体10と蓋体20との間に配置され、蓋体20で容器本体10の開口11を閉鎖した際に、容器本体10のシール面12に密着して基板収納容器1の気密性を確保し、基板収納容器1への外部からの塵埃、湿気などの侵入を低減させるとともに、内部から外部への気体の漏れを低減させるものである。なお、逆に、パッキン30を容器本体10側に取り付け、蓋体20側にシール面12を形成してもよい。
パッキン30の材料としては、ポリエステル系のエラストマー、ポリオレフィン系のエラストマー、フッ素系のエラストマー、ウレタン系のエラストマーなどからなる熱可塑性のエラストマー、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン系のゴムなどの弾性材を用いることができる。これらの材料には、密着性を改質する観点から、カーボン、ガラス繊維、マイカ、タルク、シリカ、炭酸カルシウムなどからなる充填剤、ポリエチレン、ポリアミド、ポリアセタール、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂が所定量選択的に添加されてもよい。
ここで、第1実施形態のバルブ体40について説明する。図2は、実施形態のバルブ体40を示す断面斜視図である。図3は、実施形態のブロック体41を示す(a)平面図、(b)断面図である。図4は、実施形態の弁体42を示す(a)平面図、(b)側面図である。図5は、実施形態の弁付勢体43を示す(a)平面図、(b)側面図である。
バルブ体40は、容器本体10に対する気体の流通を制御するもので、容器本体10に取り付けられた際に、図示されない気体流路を介して給気部16と連通している。
このバルブ体40は、図2に示すように、容器本体10の底面などの壁面に、リブ180などによって形成された取付孔18(図6参照)に下方から嵌められる略円柱状又は円錐台状のブロック体41と、気体の流通を制御する弁体42及び弁付勢体43とを、有している。
まず、ブロック体41は、図3に示すように、上方に広がった円錐台状の周壁411と、円錐形状の突部412とで、弁格納空間411aを画定している。周壁411の上部には、後述する弁付勢体43を嵌合して固定する嵌合溝413が形成されている。
一方、突部412は、周壁に複数(例えば、4個)の連通孔414が形成されており、中心には嵌合孔415が形成されている。連通孔414は、容器本体10の外部と内部とを連通させるものである。また、嵌合孔415は、貫通孔であり、洗浄時の洗浄水が残り難くなっているが、基板収納容器1の内力が高く設定されるときは、下方側(弁格納空間411aの反対側)が閉じた凹部(突き止め孔)であってもよい。
また、突部412の連通孔414より頂上側部分は、周壁411とともに、弁体42が着座する弁座面416の一部を構成しており、弁体42及び弁座面416は、内周側及び外周側の2か所で(二重に)接触することで、連通孔414からの気体の流通を遮断する。
さらに、ブロック体41は、凸リング状のシール部47が外周面に形成されており、ブロック体41の外周面と取付孔18の内周面との間から容器本体10の内部に侵入する外気や洗浄液を遮断し、また、容器本体10の内部から漏れる気体を遮断することができる。なお、ブロック体41が後述するゴム系材料で形成されている場合には、一体形成されたシール部47も弾性変形するが、シール部47のみをゴム系材料で二色成形したり、シール部47に替えてOリングを用いたりしてもよい。また、ブロック体41の上面には、後述するフィルタ46が装着されてもよい(図6参照)。
つぎに、弁体42は、図4に示すように、ケーキ用エンゼル型枠のような凹形状あるいは中空ドーナッツを半分に切断したような凹形状の弁本体421と、凹形状の内側から上方に延びた複数(例えば、4本)のリブ422と、で形成されている(図2も参照)。
この弁本体421は、上述のような形状であるため、中心に孔が形成されるが、この孔は、弁体42の弁開閉動作をガイドするガイド孔423として使用される。また、弁本体421の湾曲した環状の外周面(外縁側及びガイド孔423側)が、弁閉時に周壁411及び突部412の弁座面416に着座するようになっている(図6参照)。
弁本体421における弁座面416との接触部が、湾曲した形状(断面視でR形状)であると、弁本体421と弁座面416との隙間を通過する気体は、弁体42の表面から抵抗を受けることなくスムーズに流れることができる。なお、弁本体421の接触部の形状は、ブロック体41の周壁411及び突部412の周壁と同様に円錐状にすることや、単に円盤状にすることも可能である。ただし、接触部に角張った部分があると、気体が隙間を通過する際に、乱流を引き起こすことがあり、また、弁本体421と弁座面416とがリング状に線接触することで、接触位置のズレが発生し易くなったり、接触部の面圧が高まり、周壁411に食込み痕が残ったりすることがあるため、弁本体421の接触部分の形状は、湾曲した形状であることが好ましい。
そして、弁付勢体43は、図5に示すように、リング状の付勢本体部431と、付勢本体部431から複数の補強リブ434,435を介して、中心に軸部433が垂下されている。付勢本体部431は、ブロック体41の嵌合溝413に取り付けられている(図2参照)。
軸部433は、ブロック体41の嵌合孔415に挿入・嵌合されて、固定されており、後述する弾性部432で弁体42を付勢する際、弁体42が傾いて弁座面416に片辺りしないように、弁体42のガイド孔423に挿入され、弁体42の上下動をガイドするようになっている。このとき、軸部433と嵌合孔415との間は、気体が漏れることがない程度にシールされているが、軸部433とガイド孔423との間は、非接触状態であり、摺動抵抗とならないことが好ましい。
また、弁付勢体43は、付勢本体部431と補強リブ434,435との間に、連通開口436が形成される。この連通開口436は、弁開時に連通孔414を通過してきた気体が通過する部分で、さらに、容器本体10の内部に向かって流れることができるようになっている。
さらに、弁付勢体43は、中央の補強リブ435から、弁体42のリブ422と同数の複数の弾性部432が放射状に延出されている。この弾性部432は、弁体42を弁座面416に向けて付勢するもので、ブロック体41に取り付けられた際に、弾性変形することで、復元力を付勢力としているため(図7参照)、その厚みは0.1mm以上1mm以下であるとよく、その幅は1mm以上5mm以下程度であるとよい。なお、弾性部432は、補強リブ435から延出されているが、付勢本体部431側から中心に向かって延出されてもよく、また、片持ち形状でなく、付勢本体部431と補強リブ435とに接続された両持ち形状であってもよい。
そして、ブロック体41の材料としては、各種ゴムや熱可塑性エラストマー樹脂などを用いることができる。例えば、ポリエステル系のエラストマー、ポリオレフィン系のエラストマー、フッ素系のエラストマー、ウレタン系のエラストマーなどからなる熱可塑性のエラストマー、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン系のゴムなどの弾性材料を用いることができる。
弁体42の材料としては、例えば、ポリアセタール、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。
弁付勢体43の材料としては、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。
そして、フィルタ46は、供給又は排出される気体を濾過するものであり、四フッ化エチレン、ポリエステル繊維、フッ素樹脂などからなる多孔質膜、ガラス繊維などからなる分子濾過フィルタ、活性炭繊維などの濾材に化学吸着剤を担持させたケミカルフィルタなどから選択される。
フィルタ46は、ブロック体41の上面に、1枚又は複数枚保持されている。なお、複数枚のフィルタ46を用いる場合は、同種類のものであってもよいが、性質の異なるものを組み合わせた方が、パーティクル以外に、有機物の汚染なども防止することができるため、より好ましい。例えば、フィルタ46は、容器本体10を洗浄する際に、水や洗浄液などの液体が滞留しないように、液体の通過を抑制する機能も奏するため、フィルタ46の一方に疎水性又は親水性の材料を用いて、液体の透過を更に抑制してもよい。
つぎに、本実施形態のバルブ体40が、気体の流通を制御する状態を説明する。図6は、実施形態のバルブ体40の閉弁状態を示す断面図である。図7は、実施形態のバルブ体40の開弁状態を示す断面図である。
バルブ体40において、連通孔414に陽圧が加わらないか、連通開口436側から陽圧が加わると、図6に示すように、弁体42は、ブロック体41の弁座面416に密着して、いずれの側に対しても気体の流通を遮断している。
逆に、連通孔414に所定値以上の陽圧が加わると、図7に示すように、弁体42が上方に押し上げられて、弾性部432が陽圧の大きさに応じて弾性変形し、弁体42が弁座面416から離間し隙間を形成する。そして、連通孔414側からの気体は、この隙間を通過し、連通開口436側へ流通し、容器本体10の内部に供給される。
このように、本実施形態のバルブ体40は、外部からの気体の流通のみを可能とすることができる。このとき、気体の流通が可能となる圧力の所定値は、弾性部432の材料、硬度、幅、厚み、また、弁本体421の外径などを変更することで調節可能である。
ところで、弁体42は、ガイド孔423が弁付勢体43の軸部433に挿入されており、開閉時に上下方向にガイドされているが、弁体42の開閉動作によっては、弁体42が軸部433回りに回転することがある。
そのため、弁体42の回り止めを行う回り止め手段60を付加してもよい。
図8は、回り止め手段60を有する弁体42及び弁付勢体43を示す(a)変形例1の拡大断面図、(b)変形例2の拡大断面図である。図9は、回り止め手段160,260を有する弁体42及び弁付勢体43を示す(c)変形例3の断面斜視図、(d)変形例4の断面斜視図である。
変形例1及び2の回り止め手段60は、図8(a)及び(b)に示すように、弁体42のガイド孔423に形成された凹状の切欠部62と、弁付勢体43の軸部433に形成された凸部63と、で構成されており、変形例1では、回り止め手段60が1か所であり、変形例2では、回り止め手段60が複数(例えば4か所)の箇所に設けられている。
変形例3の回り止め手段160は、図9(c)に示すように、弁体42のリブ422の先端に形成された2本のガイドピン162で、弁付勢体43の弾性部432を挟持するように構成されている。なお、回り止め手段160は、複数のリブ422の少なくとも1か所に設けられるとよく、すべての弾性部432に対応して設けられてもよい。
変形例4の回り止め手段260は、図9(d)に示すように、弁体42のリブ422の先端に形成された1本のガイドピン162を、弁付勢体43の弾性部432に形成されたガイド溝263に挿入して構成されている。なお、回り止め手段260は、複数のリブ422の少なくとも1か所に設けられるとよく、すべての弾性部432に対応して設けられてもよい。
最後に、排気用のバルブ体50について説明すると、バルブ体50は、容器本体10に対する気体の流通を制御するもので、容器本体10に取り付けられた際に、図示されない気体流通路を介して排気部17と連通している(図1参照)。そして、バルブ体50では、給気用のバルブ体40とは上下が逆で、容器本体10の底面側に位置する、ブロック体41の連通孔414を、弁体42が弁付勢体43により上方に付勢されて、閉弁状態になるように配置されており、容器本体10の内部から外部への気体の排気は可能にするが、容器本体10の内部への気体の供給は不能にするようになっている。
以上説明したとおり、本発明に係る実施形態の基板収納容器1は、基板Wを収納する容器本体10と、容器本体10の開口11を閉鎖する蓋体20と、容器本体10に対する気体の流通を制御するバルブ体40と、を備える基板収納容器1において、バルブ体40は、弁体42と、弁体42を格納するブロック体41と、弁体42を付勢する弁付勢体43と、を有するものである。
これにより、基板収納容器1のバルブ体40,50では、弁体42を開閉させる部材にコイルばねを使用することなく、弁体42を開閉させる部材と、バルブ体40,50を構成する部品のいずれか一つと、が一体化されているため(実施形態では、弁付勢体43の弾性部432と、弁体42をガイドする軸部433とが一体化さされている。)、バルブ体40,50の部品点数を削減できる(実施形態の部品点数は、ブロック体41、弁体42、弁付勢体43の3点である。)。そのため、組立工数を削減することができ、組立不良及び部品不良などによる動作不全(不能)が起こり難い。
また、実施形態の基板収納容器1を用いて湿度保持試験を行ったが、時間の経過による湿度低下は、従来のものに対して特に大きな差は見られなかったので、気密性も良好であるといえる。
実施形態のブロック体41は、弁体42を格納する弁格納空間411aと、弁体42が着座する弁座面416と、付勢本体部431が嵌合される嵌合溝413と、軸部433が嵌合される嵌合孔415と、容器本体10の外部と内部とを連通させる連通孔414と、を含み、弁体42は、弁座面416に着座する弁本体421と、弾性部432で付勢されるリブ422と、軸部433に対して移動可能に挿通されるガイド孔423と、を含み、弁付勢体43は、付勢本体部431と、弁体42を付勢する弾性部432と、弁体42をガイドする軸部433と、気体が通過する連通開口436と、を含んでいる。
これにより、バルブ体40,50の一方側から気体が導入され(陽圧になり)、所定の圧力値になると、弁体42が気体に押圧されて弁付勢体43の弾性部432が変形(屈曲)し、弁体42が弁座面416から離間することで、連通孔414と連通開口436とを連通させるため、導入された気体は、バルブ体40,50を介して他方側へ流通されることになる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
(変形例)
上記実施形態では、バルブ体40は、容器本体10及び蓋体20の少なくとも一方に形成された取付孔18に取り付けられるように構成されたが、容器本体10などに設けられた気体流路(配管)、例えば、給気部16又は排気部17の少なくとも一方に連通する気体流路の途中に取り付けられるように構成されてもよい。
1 基板収納容器
10 容器本体、11 開口、12 シール面、13 支持体、14 ロボティックフランジ、15 マニュアルハンドル、16 給気部、17 排気部、18 取付孔、180 リブ
20 蓋体、21 取付溝、22 凸部
30 パッキン
40 バルブ体(給気用)
41 ブロック体、411 周壁、411a 弁格納空間、412 突部、413 嵌合溝、414 連通孔、415 嵌合孔、416 弁座面
42 弁体、421 弁本体、422 リブ、423 ガイド孔
43 弁付勢体、431 付勢本体部、432 弾性部、433 軸部、434 補強リブ、435 補強リブ、436 連通開口
46 フィルタ
47 シール部
50 バルブ体(排気用)
60 回り止め手段、62 切欠部、63 凸部
160 回り止め手段、162 ガイドピン
260 回り止め手段、262 ガイドピン、263 ガイド溝
W 基板

Claims (6)

  1. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器において、
    前記バルブ体は、
    弁体と、
    前記弁体を格納するブロック体と、
    前記弁体を付勢する弁付勢体と、を有し、
    前記弁付勢体は、
    付勢本体部と、
    前記弁体を付勢する弾性部と、
    前記弁体をガイドする軸部と、
    前記気体が通過する連通開口と、を含み、
    前記ブロック体は、
    前記弁体を格納する弁格納空間と、
    前記弁体が着座する弁座面と、
    前記付勢本体部が嵌合される嵌合溝と
    前記軸部が嵌合される嵌合孔と、
    前記容器本体の外部と内部とを連通させる連通孔と、を含む
    ことを特徴とする基板収納容器。
  2. 基板を収納する容器本体と、
    前記容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、
    前記容器本体に対する気体の流通を制御するバルブ体と、を備える基板収納容器において、
    前記バルブ体は、
    弁体と、
    前記弁体を格納するブロック体と、
    前記弁体を付勢する弁付勢体と、を有し、
    前記弁付勢体は、
    前記気体が通過するように、連通開口が形成されたリング状の付勢本体部と、
    前記付勢本体部の内周の補強リブを介して前記付勢本体部の中心から垂下し、前記弁体をガイドする軸部と、
    前記付勢本体部の中心から放射状に延出されるか、又は、前記付勢本体部の内周から中心に向かって延出され、前記弁体を付勢する弾性部と、を含み
    前記弾性部は、前記軸部又は前記付勢本体部と一体化されている
    ことを特徴とする基板収納容器。
  3. 前記ブロック体は、
    前記弁体を格納する弁格納空間と、
    前記弁体が着座する弁座面と、
    前記付勢本体部が嵌合される嵌合溝と、
    前記軸部が嵌合される嵌合孔と、
    前記容器本体の外部と内部とを連通させる連通孔と、を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の基板収納容器。
  4. 前記弁体は、
    前記弁座面に着座する弁本体と、
    前記弾性部で付勢されるリブと、
    前記軸部に対して移動可能に挿通されるガイド孔と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の基板収納容器。
  5. 前記弁体は、前記弁座面に着座する面が湾曲している、
    ことを特徴とする請求項1,3,4のいずれか1項に記載の基板収納容器。
  6. 前記ブロック体は、弾性材料で形成され、
    前記弁付勢体は、樹脂材料で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
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