JP7246342B2 - 燃料消費量取得装置、燃料消費量算出方法、及び、エンジン駆動発電装置 - Google Patents

燃料消費量取得装置、燃料消費量算出方法、及び、エンジン駆動発電装置 Download PDF

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Description

本発明は、燃料消費量取得装置、燃料消費量算出方法、及び、エンジン駆動発電装置に関する。
従来、負荷に依存するエンジン駆動発電装置の出力電力と力率に対する燃料消費量の関係を予め計測し記憶部に記憶し、運転時に測定した出力電力と力率に対する燃料消費量を記憶部から読み出して演算することで、燃料系統に燃料流量計を設けることなく低コストで燃料消費量を算出することができる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、可搬型のエンジン駆動発電装置には、三相電力を出力する主電源出力部と、三相出力線の少なくとも1相から引き出した単相電力を出力する補助電源出力部とを備えるものがある。
このような可搬型のエンジン駆動発電装置は、野外工事等にあっては、主電源と補助電源の両者を同時に使用して作業が行われることがある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、既述の特許文献1では、測定対象となる所定のエンジン駆動発電装置毎に、負荷に依存する電力-燃料消費量特性を予め計測しておく必要がある。
このため、エンジン駆動発電装置のエンジンと発電機の組み合わせを変更しただけで新規にデータを取り直す必要があり、組み合わせにおいてエンジンと発電機の一方でも変更した場合、過去に計測したデータの再利用ができず、新しい組み合わせのデータの計測に多大な時間が必要となる。
また、特許文献2のような主電源と補助電源を具備するエンジン駆動発電装置において、特許文献1のような方法を適用すると、主電源が電力を供給する際の出力条件と、補助電源が電力を供給する際の出力条件との組み合わせの数だけ、電力-燃料消費量特性を予め計測しておく必要がある。
このように、従来技術では、データの計測に多大な時間が必要となり、データを保存するための記憶部の記憶容量も多大となる問題がある。
特開2019-108845号公報 実開平05-009136号公報
そこで、本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、主電源と補助電源の両方を具備したエンジン駆動発電装置に対しても燃料消費量が算出でき、データの計測時間とデータ容量の削減を図ることが可能な燃料消費量取得装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る実施形態に従った燃料消費量取得装置は、
エンジンと、前記エンジンにより駆動される発電機と、前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクとを備えたエンジン駆動発電装置に適用される、燃料消費量取得装置であって、
前記エンジン駆動発電装置の出力部の現在の出力値を検出して取得する出力値検出手段を含む現在の検出値を取得する検出部と、
前記発電機の予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶する第1記憶手段、前記エンジンの予め計測されたエンジン軸出力値とエンジン回転数値に対する燃料消費量の関係を示す燃料消費量関係データを記憶する第2記憶手段、及び、発電機定数を記憶する第3記憶手段を含む、記憶部と、
前記エンジンの現在のエンジン軸出力値を演算するエンジン軸出力値演算手段、及び前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する燃料消費量演算手段を含む演算部と、を備え、
前記エンジン軸出力値演算手段は、
前記現在の検出値、及び、前記現在の検出値と前記第3記憶手段に記憶されている前記発電機定数とに基づいて計算される現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在の有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在のエンジン軸出力値を演算し、
前記燃料消費量演算手段は、
前記現在のエンジン軸出力値と、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在のエンジン回転数値とに基づいて、前記第2記憶手段に記憶されている前記燃料消費量関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する
ことを特徴とする。
前記燃料消費量取得装置において、
前記検出部は
前記発電機の出力に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の現在の運転条件を判断するための運転条件判断値を検出する運転条件検出手段を更に備え、
前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データは、前記エンジン駆動発電装置において使用が想定される運転条件に対して複数求められており、
前記エンジン軸出力値演算手段は、
前記運転条件判断値に基づいて、演算に使用する前記発電機効率値関係データを選択する関係データ選択手段を更に含む、
ことを特徴とする。
前記燃料消費量取得装置において、
前記エンジン駆動発電装置は、
主電源出力線から電力を出力する主電源出力部と、
前記主電源出力線の少なくとも1相から引き出した電力を出力する補助電源出力部と、を備え、
前記検出部は、
前記エンジン駆動発電装置の前記主電源出力部と前記補助電源出力部の現在の使用状態を判断するための使用状態判断値を検出する使用状態判断値検出手段を更に含み、
前記出力値検出手段は、
前記エンジン駆動発電装置の現在の前記主電源出力部の出力値と、現在の前記補助電源出力部の出力値とを、現在の検出値として検出し、
前記記憶部の前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データは、発電機主電源出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機主電源効率値関係データと、発電機補助電源出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機補助電源効率値関係データとを含み、
前記エンジン軸出力値演算手段は、
前記使用状態判断値検出手段が検出した前記使用状態判断値に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の前記主電源出力部と前記補助電源出力部の使用状態を判断する使用状態判断手段を更に備え、
前記使用状態判断手段の判断結果に基づいた前記発電機効率値関係データ及び前記現在の検出値に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する
ことを特徴とする。
前記燃料消費量取得装置において、
前記エンジン軸出力値演算手段は、
前記使用状態判断手段が前記主電源出力部のみ使用中であると判断した場合は、
前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、
前記第1記憶手段に記憶される前記発電機主電源効率値関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、
前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、現在の主電源有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在の主電源エンジン軸出力値を演算し、現在のエンジン軸出力値として用いる
ことを特徴とする。
前記燃料消費量取得装置において、
前記エンジン軸出力値演算手段は、
前記使用状態判断手段が前記補助電源出力部のみ使用中であると判断した場合は、
前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、
前記第1記憶手段に記憶される前記発電機補助電源効率値関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、
前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、現在の補助電源有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在の補助電源エンジン軸出力値を演算し、現在のエンジン軸出力値として用いる
ことを特徴とする。
前記燃料消費量取得装置において、
前記エンジン軸出力値演算手段は、
前記使用状態判断手段が前記主電源出力部と前記補助電源出力部を同時に使用していると判断した場合は、
前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、補助電源有効電力値と補助電源追加損失値と、前記主電源出力部のみ使用中の場合と同様の方法で演算された前記主電源エンジン軸出力値との和を、現在のエンジン軸出力値として用いる
ことを特徴とする。
前記燃料消費量取得装置において、
前記検出部は、
現在の燃料残量値を検出する燃料残量値検出手段を更に備え、
前記演算部は、
前記燃料残量値検出手段が検出した現在の燃料残量値と、前記燃料消費量演算手段が演算した現在の燃料消費量に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の現在の運転可能時間を演算する運転可能時間演算手段を更に含む
ことを特徴とする。
前記燃料消費量取得装置において、
前記演算部による演算結果を表示する演算結果表示手段を含む表示部を、更に備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る実施形態に従った燃料消費量算出方法は、
エンジンと、前記エンジンにより駆動される発電機と、前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクとを備えたエンジン駆動発電装置に適用される、燃料消費量取得装置であって、前記エンジン駆動発電装置の出力部の現在の出力値を検出して取得する出力値検出手段を含む現在の検出値を取得する検出部と、前記発電機の予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶する第1記憶手段、前記エンジンの予め計測されたエンジン軸出力値とエンジン回転数値に対する燃料消費量の関係を示す燃料消費量関係データを記憶する第2記憶手段、及び、発電機定数を記憶する第3記憶手段を含む記憶部と、前記エンジンの現在のエンジン軸出力値を演算するエンジン軸出力値演算手段、及び前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する燃料消費量演算手段を含む演算部と、を備えた燃料消費量取得装置による燃料消費量算出方法であって、
前記エンジン軸出力値演算手段により、前記現在の検出値、及び、前記現在の検出値と前記第3記憶手段に記憶されている前記発電機定数とに基づいて計算される現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在の有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在のエンジン軸出力値を演算し、
前記燃料消費量演算手段により、前記現在のエンジン軸出力値と、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在のエンジン回転数値とに基づいて、前記第2記憶手段に記憶されている前記燃料消費量関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する
ことを特徴とする。
本発明の一態様に係る実施形態に従ったエンジン駆動発電装置は、
負荷に電力を供給するエンジン駆動発電装置であって、
エンジンと、
前記エンジンにより駆動される発電機と、
前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクと、
前記エンジン駆動発電装置の燃料消費量を取得する燃料消費量取得装置と、を備え、
前記燃料消費量取得装置は、
前記エンジン駆動発電装置の出力部の現在の出力値を検出して取得する出力値検出手段を含む現在の検出値を取得する検出部と、
前記発電機の予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶する第1記憶手段、前記エンジンの予め計測されたエンジン軸出力値とエンジン回転数値に対する燃料消費量の関係を示す燃料消費量関係データを記憶する第2記憶手段、及び、発電機定数を記憶する第3記憶手段を含む、記憶部と、
前記エンジンの現在のエンジン軸出力値を演算するエンジン軸出力値演算手段、及び前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する燃料消費量演算手段を含む演算部と、を備え、
前記エンジン軸出力値演算手段は、
前記現在の検出値、及び、前記現在の検出値と前記第3記憶手段に記憶されている前記発電機定数とに基づいて計算される現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在の有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在のエンジン軸出力値を演算し、
前記燃料消費量演算手段は、
前記現在のエンジン軸出力値と、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在のエンジン回転数値とに基づいて、前記第2記憶手段に記憶されている前記燃料消費量関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する
ことを特徴とする。
本発明の一態様に係る燃料消費量取得装置によれば、燃料消費量を算出するために使用するデータの計測時間と記憶容量の節約を図ることができる。
図1は、実施例1に係るエンジン駆動発電装置100を含むシステム構成の一例を示す図である。 図2Aは、図1に示すエンジン駆動発電装置100における演算のフローの一例を示す図である。 図2Bは、図1に示すエンジン駆動発電装置100のエンジン軸出力値演算手段X1における演算のフローの一例を示す図である。 図2Cは、図1に示すエンジン駆動発電装置100の燃料消費量演算手段X2における演算のフローの一例を示す図である。 図3は、実施例2に係るエンジン駆動発電装置200を含むシステム構成の一例を示す図である。 図4Aは、図3に示すエンジン駆動発電装置200における演算のフローの一例を示す図である。 図4Bは、図3に示すエンジン駆動発電装置200のエンジン軸出力値演算手段X1における演算のフローの一例を示す図である。 図4Cは、図3に示すエンジン駆動発電装置200の燃料消費量演算手段X2における演算のフローの一例を示す図である。 図5は、実施例3に係るエンジン駆動発電装置300を含むシステム構成の一例を示す図である。 図6Aは、図5に示すエンジン駆動発電装置300における演算のフローの一例を示す図である。 図6Bは、図5に示すエンジン駆動発電装置300のエンジン軸出力値演算手段X1における演算のフローの一例を示す図である。 図6Cは、図5に示すエンジン駆動発電装置300の燃料消費量演算手段X2における演算のフローの一例を示す図である。 図7は、実施例4に係るエンジン駆動発電装置400を含むシステム構成の一例を示す図である。 図8Aは、図7に示すエンジン駆動発電装置400における演算のフローの一例を示す図である。 図8Bは、図7に示すエンジン駆動発電装置400のエンジン軸出力値演算手段X1における演算のフローの一例を示す図である。 図8Cは、図7に示すエンジン駆動発電装置400の燃料消費量演算手段X2における演算のフローの一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面に基づいて説明する。
まず、図を参照して、実施例1に係る燃料消費量取得装置が適用されるエンジン駆動発電装置について説明する。
図1は、実施例1に係るエンジン駆動発電装置100を含むシステム構成の一例を示す図である。
[エンジン駆動発電装置]
実施例1に係るエンジン駆動発電装置100は、例えば、図1に示すように、エンジンEと、燃料タンクTと、発電機Gと、出力部Yと、電装品部101と、を備える。
[燃料タンク]
そして、燃料タンクTは、エンジンEに供給する燃料を貯留するようになっている。
[エンジン]
また、エンジンEは、燃料タンクTから燃料を供給されて動作し、発電機Gを駆動するようになっている。
[発電機]
発電機Gは、エンジンEにより駆動されることで発電した電力を、出力部Yに接続された負荷Lに、供給するようになっている。
この発電機Gは、例えば、エンジンEから出力される軸出力を電力に変換する交流発電機または直流発電機である。そして、出力部Yは、出力端子板やレセプタクル等である。
[電装品部]
また、エンジン駆動発電装置100に搭載される電装品部101は、例えば、図1に示すように、制御部CNTと、操作部OPと、表示部Hと、記憶部Mと、検出部Dと、演算部Xと、を備える。
なお、この電装品部101の構成要素のうち、少なくとも、表示部H、記憶部M、検出部D、及び演算部Xは、このエンジン駆動発電装置100に適用されてエンジンEの燃料消費量を取得する燃料消費量取得装置102を構成している。
[制御部]
また、制御部CNTは、少なくとも、エンジンEと発電機Gの動作を制御するようになっている。
[操作部]
また、操作部OPは、エンジン駆動発電装置100の運転条件等に関するユーザによる操作入力を受け付けるようになっている。すなわち、この操作部OPで操作入力された運転条件等がエンジン駆動発電装置100に設定される。
[記憶部]
また、記憶部Mは、例えば図1に示すように、第1記憶手段M1と、第2記憶手段M2と、第3記憶手段M3と、を含む。このように、この記憶部Mは、図1の例では、複数の記憶手段M1~M3を備えるように定義されているが、記憶部Mにおいて、同様の機能を有するように単一の記憶手段にまとめられていてもよい。
そして、第1記憶手段M1は、発電機Gの予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶するようになっている。
なお、当該発電機出力値は、例えば、出力電圧値、出力電流値、又は力率値の少なくとも何れかを含む。また、発電機効率値関係データは、任意の個数の引数に対して一意の出力値を返すものなら何でもよく、例えば引数の個数の次元を持つルックアップテーブル、近似を用いた関数、又はグラフでもよい。
ここで、上記発電機効率値関係データの計測フローの一例について説明する。
例えば、発電機Gが交流発電機である場合、当該出力値は出力電圧値、出力電流値、及び力率値となる。
この場合、まず、(1)発電機Gにトルクメーターを介して動力供給源を接続、発電機Gの出力線に負荷試験装置(力率調節可能)を接続する。なお、動力供給源はモーター、エンジン等の動力を生じさせるものである。
そして、(2)力率値及び出力電圧値を固定し、発電機Gの出力電流値に対する動力供給源のトルクと回転数を出力電流値の割合を逐次変更して計測する。出力電流値の計測範囲は0~定格まで、刻み幅は近似を用いた関数などによる内挿の際の誤差を考えて十分と思われる小ささの幅である。
そして、(3)トルクと回転数から動力供給源の軸出力値を計算し、現在の出力電流値と設定電圧値、及び設定力率値から有効電力値を算出し、有効電力値を軸出力値で除して発電機効率値を得る。
これにより、現在の設定電圧値及び設定力率値における任意の出力電流値に対する発電機効率値を得る。
そして、(4)設定力率値を逐次変更して、上記(2)~(3)を実行する。
そして、(5)設定電圧値を逐次変更して、上記(2)~(4)を実行する。
そして、(6)計測したデータを整形する。例えば、ルックアップテーブル化やグラフ化や近似関数化、補間による内挿等の処理を実行する。
これにより、任意の出力電圧値、出力電流値、力率値に対する発電機効率値を得ることができる。
一方、発電機Gが直流発電機である場合、当該出力値は出力電圧値及び出力電流値になる。そして、この直流発電機の場合、力率値での場合分けの必要がないため、上記のフローから上記(4)のフローを省略したものと同様のフローにより、任意の出力電圧値及び出力電流値に対する発電機効率値を得ることができる。
また、図1に示す記憶部Mの第2記憶手段M2は、エンジンEの予め計測されたエンジン軸出力値とエンジン回転数値に対する燃料消費量の関係を示す燃料消費量関係データを記憶するようになっている。なお、燃料消費量関係データは、任意の個数の引数に対して一意の出力値を返すものなら何でもよく、例えば引数の個数の次元を持つルックアップテーブル、近似を用いた関数、又はグラフでもよい。
ここで、当該燃料消費量関係データの計測方法の一例について説明する。
先ず、(1a)エンジンEにトルクメーターを介して負荷装置を接続、エンジンEの燃料系統に流量計を接続する。なお、負荷装置は、水動力計、渦電流動力計、モーター、又は発電機等、反トルクを生じさせるものである。
そして、(2a)エンジン回転数値を固定し、エンジン軸出力値に対する燃料消費量をエンジン軸出力値の大きさを逐次変更して計測する。
これにより、現在の設定エンジン回転数値における任意のエンジン軸動力値に対する燃料消費量を得ることができる。
そして、(3a)エンジン回転数を逐次変更して、上記(2a)を実行する。通常、エンジン回転数値は基本的に発電機Gの出力周波数値に拠るので、運転条件として検出されうる分だけ計測すればよい。よって、通常、発電機Gが商用電源周波数である50、60Hzを出力できるエンジン回転数で上記(2a)を実行する。
そして、(4a)計測したデータを整形する。例えば、ルックアップテーブル化やグラフ化や近似関数化、補間による内挿等の処理を実行する。
これにより、任意のエンジン回転数値及びエンジン軸動力値に対する燃料消費量を得ることができる。
また、図1に示す記憶部Mの第3記憶手段M3は、発電機定数を記憶するようになっている。
なお、この第3記憶手段M3に記憶されている発電機定数は、発電機Gに固有の値であり、例えば、定格電圧値、定格電流値、巻線抵抗値や配線抵抗値などである。
[検出部]
検出部Dは、例えば、図1に示すように、出力値検出手段D1と、燃料残量値検出手段DZと、を含む。なお、この検出部Dは、図1の例では、電装品部101の構成要素として定義されているが、エンジン駆動発電装置100の各構成に付随するように配置されていてもよい。
そして、出力値検出手段D1は、複数のセンサで構成され、エンジン駆動発電装置100の出力部Yの現在の出力値を検出して現在の検出値を取得するようになっている。
この出力値検出手段D1は、複数のセンサで構成され、各センサは現在のエンジン駆動発電装置100の出力値を検出するようになっている。
ここで、検出するエンジン駆動発電装置100の出力値は、燃料消費量を演算するために必要な値であり、例えば、出力電圧値と出力電流値と力率値とエンジン回転数値、もしくはこれらを演算によって導出できる値を含んでいる。
なお、各センサの取り付け位置は、エンジン駆動発電装置100の出力値が検出できる箇所ならどこでもよく、例えば発電機出力線に設けられてもよい。
また、検出部Dの燃料残量値検出手段DZは、エンジン駆動発電装置100の現在の燃料残量値を検出するようになっている。
この燃料残量値検出手段DZは、例えば、燃料タンクTに設けられたタンク内の液面高から燃料残量値を測定する燃料計であり、例えば燃料センダを含んでいる。
[演算部]
また、演算部Xは、各種演算を実行して、得られた演算結果を出力するようになっている。
この演算部Xは、例えば、図1に示すように、エンジン軸出力値演算手段X1と、燃料消費量演算手段X2と、運転可能時間演算手段XZと、を含む。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、エンジンEの現在のエンジン軸出力値を演算するようになっている。
例えば、このエンジン軸出力値演算手段X1は、現在の検出値、及び、当該現在の検出値と第3記憶手段M3に記憶されている発電機定数とに基づいて計算される現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、第1記憶手段M1に記憶されている発電機効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置100の現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在の有効電力値と、読み出した発電機効率値とに基づいて、現在のエンジン軸出力値を演算するようになっている。
また、演算部Xの燃料消費量演算手段X2は、検出部Dが検出するエンジン駆動発電装置100の現在の検出値(すなわち、現在の出力値)に対する燃料消費量を算出するようになっている。
例えば、この燃料消費量演算手段X2は、現在のエンジン軸出力値と、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在のエンジン回転数値(回転速度)とに基づいて、第2記憶手段M2に記憶されている燃料消費量関係データを参照して、エンジン駆動発電装置100の現在の検出値に対する燃料消費量を算出するようになっている。
また、演算部Xの運転可能時間演算手段XZは、燃料残量値検出手段DZが検出した現在の燃料残量値と、燃料消費量演算手段X2が演算した現在の燃料消費量に基づいて、エンジン駆動発電装置100の現在の運転可能時間を演算するようになっている。
この運転可能時間演算手段XZは、例えば、当該現在の燃料残量値を、現在の燃料消費量で除することで、エンジン駆動発電装置100の運転可能時間を演算するようになっている。
[表示部]
また、表示部Hは、エンジン駆動発電装置100の運転状況や出力状況等を表示するようになっている。
この表示部Hは、例えば、図1に示すように、演算結果表示手段H1を含む。
そして、この演算結果表示手段H1は、演算部Xによる演算結果を表示するようになっている。
例えば、この演算結果表示手段H1は、演算部Xで演算されたデータを入力として、人が識別できる表示方法で表示する。
この演算結果表示手段H1は、一般的なエンジン駆動発電装置100の表示部Hが備える表示計器に追加する形で、演算結果である燃料消費量及び運転可能推定時間の少なくとも一方用の表示計器を含む。
しかしながら、この演算結果表示手段H1としては、所定の情報を表示できるものであれば特に限定されないものであり、表示計器を設けずにスマートフォンやタブレット等の外部通信端末に有線・無線等所要の情報送信手段により情報を送信して表示するようにしてもよい。
[燃料消費量算出方法]
次に、以上のような構成及び機能を有するエンジン駆動発電装置100の燃料消費量算出方法の一例について、説明する。
ここで、図2Aは、図1に示すエンジン駆動発電装置100における演算のフローの一例を示す図である。図2Bは、図1に示すエンジン駆動発電装置100のエンジン軸出力値演算手段X1における演算のフローの一例を示す図である。図2Cは、図1に示すエンジン駆動発電装置100の燃料消費量演算手段X2における演算のフローの一例を示す図である。
まず、燃料消費量取得装置102は、例えば、図2Aに示すように、検出部Dによりエンジン駆動発電装置100の現在の出力値(以下現在の検出値)を取得する(S1)。
そして、燃料消費量取得装置102は、演算部Xにより、現在の検出値、及び、当該現在の検出値と第3記憶手段M3に記憶されている発電機定数とに基づいて、現在の出力計算値(SD)を算出する(S2)。すなわち、現在の検出値又は現在の出力計算値のどちらかで、出力電圧値、出力電流値、力率値、及びエンジン回転数値を得ておく。
そして、図2Bに示すように、演算部Xのエンジン軸出力値演算手段X1は、現在の検出値、及び、当該現在の検出値と第3記憶手段M3に記憶されている発電機定数とに基づいて計算される現在の出力計算値の少なくとも一方(SD)に基づいて、第1記憶手段M1に記憶されている発電機効率値関係データ(S3)を参照して、エンジン駆動発電装置100の現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在の有効電力値と、読み出した発電機効率値とに基づいて、現在のエンジン軸出力値(SE)を演算(S4)する(すなわち、記憶部Mに記憶されている発電機効率値関係データから対応する発電機効率値を読み出す)。
そして、図2Cに示すように、燃料消費量演算手段X2は、現在のエンジン軸出力値(図2BのSE)と、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方(図2AのSD)に含まれる現在のエンジン回転数値(回転速度)とに基づいて、第2記憶手段M2に記憶されている燃料消費量関係データ(S5)を参照して、エンジン駆動発電装置100の現在の検出値に対する燃料消費量(SN)を算出する(すなわち、記憶部Mに記憶されている燃料消費量関係データから対応する現在の燃料消費量を読み出す)。
以上のように、本実施例1の燃料消費量取得装置では、発電機効率値関係データという発電機Gのみに依存するデータと、燃料消費量関係データというエンジンEのみに依存するデータを用いて燃料消費量を演算する。
このため、エンジンEと発電機Gそれぞれ独立にデータの計測が可能であり、また計測データがすでに存在するエンジンEと発電機Gの組み合わせでエンジン駆動発電装置を構成する場合、すでに個別に計測したデータを用いればよく、またエンジンEか発電機Gのいずれか一方の計測データが存在する場合、計測データが無いもう一方のデータの計測のみ行えばよい。
すなわち、本実施例1の燃料消費量取得装置によれば、燃料消費量を算出するために使用するデータの計測時間の節約を図ることができる。
本実施例2では、既述の実施例1の燃料消費量取得装置において、さらにエンジン駆動発電装置の運転条件を考慮した構成の一例について、説明する。
[エンジン駆動発電装置]
ここで、図3は、実施例2に係るエンジン駆動発電装置200を含むシステム構成の一例を示す図である。なお、この図3において、既述の実施例1と同様の構成は、図1と同じ符号が付されており、以下の説明では簡単のため説明を省略する場合がある。また、この図3の例では、簡単のため、既述の図1に示す運転可能時間演算手段XZ及び燃料残量値検出手段DZは省略されているが、実施例1と同様に、エンジン駆動発電装置200に備えられていてもよい。
例えば、この図3に示すように、実施例2に係るエンジン駆動発電装置200は、エンジンEと、燃料タンクTと、発電機Gと、出力部Yと、電装品部201と、を備える。
そして、エンジン駆動発電装置200に搭載される電装品部201は、例えば、図3に示すように、制御部CNTと、操作部OPと、表示部Hと、記憶部Mと、検出部Dと、演算部Xと、を備える。
なお、この電装品部201の構成要素のうち、少なくとも、表示部H、記憶部M、検出部D、及び演算部Xは、このエンジン駆動発電装置200に適用されてエンジンEの燃料消費量を取得する燃料消費量取得装置202を構成している。
[検出部]
ここで、本実施例2では、検出部Dは、例えば、図3に示すように、出力値検出手段D1と、運転条件検出手段DAと、を含む。なお、この検出部Dは、図3の例では、電装品部201の構成要素として定義されているが、エンジン駆動発電装置200の各構成に付随するように配置されていてもよい。
このように、本実施例2では、検出部Dは、実施例1と比較して、運転条件検出手段DAを更に備える。
この運転条件検出手段DAは、発電機Gの出力に基づいて、エンジン駆動発電装置200の現在の運転条件を判断するための運転条件判断値を検出するようになっている。
当該運転条件とは、エンジン駆動発電装置200の運転前に操作部OP等で設定されて、運転中は変更することがほぼなく、一定とみなせる要素の条件である。
当該運転条件としては、例えば、負荷Lに供給する電圧設定値(三相200,220,400,440Vか単相100Vなど)、出力周波数設定値(50/60Hz)、負荷Lの出力部Yへの接続方法(相間か線間か、接続数など)等が対応する。
そして、既述の運転条件検出手段DAは、上述した運転条件を判断するために必要な値(例えば操作部OPで設定される電圧切換スイッチからの信号、出力部Yへの負荷Lの接続方法の判断のための出力電流値等)を検出する手段である。
運転条件判断値として操作部OPでの入力設定値を検出して用いてもよく、実際に出力されている出力電圧値や出力電流値等の値を検出して用いてもよい。また出力値検出手段D1が検出する現在の出力値を含んでいてもよい。
なお、本実施例の現在のエンジン駆動発電装置200の出力値とは、出力電圧値と出力電流値と力率値とエンジン回転数値、もしくはこれらを演算によって導出できる値を想定している。しかしながら、例えば、運転条件として予めエンジン駆動発電装置200の運転時に発電機Gが出力する電圧設定値を指定して、当該電圧設定値ごとに発電機効率値関係データを計測する場合、エンジン駆動発電装置200の一般的な使用時において急峻な負荷変動等が無い限りそれぞれの運転条件で電圧値は電圧設定値で一定とみなせるため、運転条件検出手段DAによって検出した電圧設定値を現在の電圧値として用いればよく、出力値として出力電圧値を逐次計測する必要はなく、電圧値測定用のセンサを削減することができる。
また、例えば、運転条件として出力周波数値が指定されている場合、当該出力周波数値を基にエンジン回転数値を演算することが可能なため、エンジン回転数値を計測する必要はなくエンジン回転数値計測用のセンサを削減できる。
このように運転中は一定とみなせる値に対して関係データを計測しておくことで、関係データ計測の簡単化や出力値測定用の各センサの削減を図ることができる。
[記憶部]
また、記憶部Mは、例えば、図3に示すように、実施例1と同様に、第1記憶手段M1と、第2記憶手段M2と、第3記憶手段M3と、を含む。
そして、第1記憶手段M1は、発電機Gの予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶するようになっている。
ここで、本実施例2では、発電機効率値関係データは使用が想定される運転条件ごとに計測、記憶されている。
ここで、本実施例2における、運転条件を考慮した上記発電機効率値関係データの計測フローの一例について説明する。
例えば、発電機Gが交流発電機である場合、当該出力値は出力電圧値、出力電流値、及び力率値となる。
この場合、まず、(11)発電機Gにトルクメーターを介して動力供給源を接続、発電機Gの出力線に負荷試験装置(力率調節可能)を接続する。なお、動力供給源はモーター、エンジン等の動力を生じさせるものである。
そして、(12)運転条件、力率値及び出力電圧値を固定し、発電機Gの出力電流値に対する動力供給源のトルクと回転数を出力電流値の割合を逐次変更して計測する。出力電流値の計測範囲は0~定格まで、刻み幅は近似を用いた関数などによる内挿の際の誤差を考えて十分と思われる小ささの幅である。
そして、(13)トルクと回転数から動力供給源の軸出力値を計算し、現在の出力電流値と設定電圧値、及び設定力率値から有効電力値を算出し、有効電力値を軸出力値で除して発電機効率値を得る。
これにより、現在の運転条件、設定電圧値、及び設定力率値における任意の出力電流値に対する発電機効率値を得る。
そして、(14)設定力率値を逐次変更して、上記(12)~(13)を実行する。
そして、(15)設定電圧値を逐次変更して、上記(12)~(14)を実行する。
これにより、現在の運転条件における任意の出力電圧値、出力電流値、力率値に対する発電機効率値を得る。
そして、(16)運転条件を変更して、上記(12)~(15)を実行する。
そして、(17)計測したデータを整形する。例えば、ルックアップテーブル化やグラフ化や近似関数化、補間による内挿等の処理を実行する。
これにより、任意の運転条件、出力電圧値、出力電流値、力率値に対する発電機効率値を得ることができる。
一方、発電機Gが直流発電機である場合、当該出力値は出力電圧値及び出力電流値になる。そして、この直流発電機の場合、力率値での場合分けの必要がないため、上記のフローから上記(14)のフローを省略したものと同様のフローにより、任意の出力電圧値及び出力電流値に対する発電機効率値を得ることができる。
また、前述の通り運転条件として例えば予めエンジン駆動発電装置200の運転時に発電機Gが出力する電圧設定値が定まっている場合、上記(15)のフローにおいて設定電圧値を逐次変更する際に、エンジン駆動発電装置200の運転時に発電機Gが出力する電圧設定値に対して、上記(12)~(14)を実行すればよい。
このように、本実施例2では、第1記憶手段M1に記憶されている発電機効率値関係データは、エンジン駆動発電装置200において使用が想定される運転条件に対して複数求められている。
[演算部]
また、演算部Xは、例えば、図3に示すように、実施例1と同様に、エンジン軸出力値演算手段X1と、燃料消費量演算手段X2と、を含む。
特に、本実施例2では、図3に示すように、エンジン軸出力値演算手段X1は、関係データ選択手段X1Aを更に含む。
この関係データ選択手段X1Aは、検出部Dの運転条件検出手段DAが検出した運転条件判断値に基づいて、演算に使用する発電機効率値関係データを選択するようになっている。すなわち、関係データ選択手段X1Aは、現在の運転条件と同じ運転条件において予め計測された発電機効率値関係データを、第1記憶手段M1から選択する。
このように、本実施例2では、エンジン軸出力値演算手段X1は、関係データ選択手段X1Aが選択した発電機効率値関係データを用いて発電機効率値を参照する。
また、演算部Xの燃料消費量演算手段X2は、検出部Dが検出するエンジン駆動発電装置200の現在の出力値と運転条件判断値(以下現在の検出値)に対する燃料消費量を算出するようになっている。
そして、本実施例2では、この燃料消費量演算手段X2は、現在のエンジン軸出力値と、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在のエンジン回転数値(回転速度)とに基づいて、関係データ選択手段X1Aが選択した第2記憶手段M2に記憶されている燃料消費量関係データを参照して、エンジン駆動発電装置200の現在の検出値に対する燃料消費量を算出するようになっている。
なお、本実施例2に係るエンジン駆動発電装置200のその他の構成及び機能は、実施例1と同様である。
[燃料消費量算出方法]
次に、以上のような構成及び機能を有するエンジン駆動発電装置200の燃料消費量算出方法の一例について、説明する。
ここで、図4Aは、図3に示すエンジン駆動発電装置200における演算のフローの一例を示す図である。図4Bは、図3に示すエンジン駆動発電装置200のエンジン軸出力値演算手段X1における演算のフローの一例を示す図である。図4Cは、図3に示すエンジン駆動発電装置200の燃料消費量演算手段X2における演算のフローの一例を示す図である。
まず、燃料消費量取得装置202は、例えば、図4Aに示すように、検出部Dによりエンジン駆動発電装置200の現在の出力値を取得する。
そして、燃料消費量取得装置202は、演算部Xにより、現在の検出値、及び、当該現在の検出値と第3記憶手段M3に記憶されている発電機定数とに基づいて、現在の出力計算値を算出する(SD)。すなわち、現在の検出値又は現在の出力計算値のどちらかで、出力電圧値、出力電流値、力率値、及びエンジン回転数値を得ておく。
なお、運転条件として、例えばエンジン駆動発電装置200の運転時に発電機Gが出力する電圧設定値を含む場合、運転条件検出手段DAによって検出した運転条件判断値に含まれる電圧設定値を現在の電圧値として用いればよい。
さらに、本実施例2では、図4Aに示すように、運転条件検出手段DAは、発電機Gの出力に基づいて、エンジン駆動発電装置200の現在の運転条件を判断するための運転条件判断値を検出する。
そして、図4Bに示すように、本実施例2では、関係データ選択手段X1Aは、検出部Dの運転条件検出手段DAが検出した運転条件判断値(SU)に基づいて、演算に使用する発電機効率値関係データを選択する。
そして、演算部Xのエンジン軸出力値演算手段X1は、現在の検出値、及び、当該現在の検出値と第3記憶手段M3に記憶されている発電機定数とに基づいて計算される現在の出力計算値の少なくとも一方(SD)に基づいて、関係データ選択手段X1Aが選択した第1記憶手段M1に記憶されている発電機効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置200の現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在の有効電力値と、読み出した発電機効率値とに基づいて、現在のエンジン軸出力値(SE)を演算する(すなわち、記憶部Mに記憶されている発電機効率値関係データから対応する発電機効率値を読み出す)。
そして、図4Cに示すように、燃料消費量演算手段X2は、現在のエンジン軸出力値(図4BのSE)と、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方(図4AのSD)に含まれる現在のエンジン回転数値とに基づいて、第2記憶手段M2に記憶されている燃料消費量関係データ(S5)を参照して、エンジン駆動発電装置200の現在の検出値に対する燃料消費量(SN)を算出する(すなわち、記憶部Mに記憶されている燃料消費量関係データから対応する現在の燃料消費量を読み出す)。
以上のように、本実施例2の燃料消費量取得装置においても、発電機効率値関係データという発電機Gのみに依存するデータと、燃料消費量関係データというエンジンEのみに依存するデータを用いて燃料消費量を演算する。
このため、エンジンEと発電機Gそれぞれ独立にデータの計測が可能であり、また計測データがすでに存在するエンジンEと発電機Gの組み合わせでエンジン駆動発電装置を構成する場合、すでに個別に計測したデータを用いればよく、またエンジンEか発電機Gのいずれか一方の計測データが存在する場合、計測データが無いもう一方のデータの計測のみ行えばよい。
すなわち、本実施例2の燃料消費量取得装置によれば、燃料消費量を算出するために使用するデータの計測時間と記憶容量の節約を図ることができる。
特に、本実施例2に係る燃料消費量取得装置では、エンジン駆動発電装置の運転前に設定して運転中は変更することがほぼなく一定とみなせる条件である運転条件ごとに、予め発電機効率値関係データを計測することで、データの計測時間の短縮とデータ量の低減、センサの省略を図ることができる。
本実施例3では、エンジン駆動発電装置の発電機が主電源出力部と補助電源出力部を有する構成の一例について、説明する。
[エンジン駆動発電装置]
ここで、図5は、実施例3に係るエンジン駆動発電装置300を含むシステム構成の一例を示す図である。なお、この図5において、既述の実施例1と同様の構成は、図1と同じ符号が付されており、以下の説明では簡単のため説明を省略する場合がある。また、この図5の例では、簡単のため、既述の図1に示す運転可能時間演算手段XZ及び燃料残量値検出手段DZは省略されているが、実施例1と同様に、エンジン駆動発電装置300に備えられていてもよい。
例えば、この図5に示すように、実施例3に係るエンジン駆動発電装置300は、エンジンEと、燃料タンクTと、発電機Gと、主電源出力部YMと、補助電源出力部YSと、電装品部301と、を備える。
そして、主電源出力部YMは、例えば、図5に示すように、発電機Gの主電源出力線からそれぞれ出力される三相電力を、外部の主電源負荷LMに出力するようになっている。
また、補助電源出力部YSは、例えば、図5に示すように、主電源出力線の少なくとも1相から引き出した補助電源出力線による単相電力を、外部の補助電源負荷LSに出力するようになっている。
ここで、「引き出す」とは、主電源出力線の任意の相間または線間の出力端に対して並列に補助電源出力線を設けること、または主電源巻線の任意の位置にタップを設けてタップに補助電源出力線を設けることの両方の意味を含むものである。
このように、本実施例3では、エンジン駆動発電装置300は、実施例1と比較して、1つの出力部Yに代えて、主電源出力部YM及び補助電源出力部YSを備えている。
そして、エンジン駆動発電装置300に搭載される電装品部301は、例えば、図5に示すように、制御部CNTと、操作部OPと、表示部Hと、記憶部Mと、検出部Dと、演算部Xと、を備える。
なお、この電装品部301の構成要素のうち、少なくとも、表示部H、記憶部M、検出部D、及び演算部Xは、このエンジン駆動発電装置300に適用されてエンジンEの燃料消費量を取得する燃料消費量取得装置302を構成している。
[検出部]
ここで、本実施例3では、検出部Dは、例えば、図5に示すように、出力値検出手段D1と、使用状態判断値検出手段DBと、を含む。なお、この検出部Dは、図5の例では、電装品部201の構成要素として定義されているが、エンジン駆動発電装置300の各構成に付随するように配置されていてもよい。
このように、本実施例3では、検出部Dは、実施例1と比較して、使用状態判断値検出手段DBを更に備える。
この使用状態判断値検出手段DBは、エンジン駆動発電装置300の主電源出力部YMと補助電源出力部YSの現在の使用状態を判断するための使用状態判断値を検出するようになっている。
そして、本実施例3では、出力値検出手段D1は、エンジン駆動発電装置300の現在の主電源出力部YMの出力値と、現在の補助電源出力部YSの出力値との両方を、現在の出力値(以下現在の検出値)として検出するようになっている。
なお、使用状態判断値検出手段DBは、それぞれの出力線に生じる電圧や電流の有無を使用状態判断値として検出してもよく、出力値検出手段D1が検出した値を用いてもよい。
[記憶部]
また、記憶部Mは、例えば、図5に示すように、実施例1と同様に、第1記憶手段M1と、第2記憶手段M2と、第3記憶手段M3と、を含む。
そして、第1記憶手段M1は、発電機Gの予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶するようになっている。
ここで、本実施例3では、記憶部Mの第1記憶手段M1に記憶されている発電機効率値関係データは、発電機主電源出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機主電源効率値関係データと、発電機補助電源出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機補助電源効率値関係データとを含んでいる。
[演算部]
また、演算部Xは、例えば、図5に示すように、実施例1と同様に、エンジン軸出力値演算手段X1と、燃料消費量演算手段X2と、を含む。
特に、本実施例3では、図5に示すように、エンジン軸出力値演算手段X1は、使用状態判断手段X1Bを更に含む。
この使用状態判断手段X1Bは、使用状態判断値検出手段DBが検出した使用状態判断値に基づいて、エンジン駆動発電装置300の主電源出力部YMと補助電源出力部YSの使用状態を判断するようになっている。
そして、燃料消費量演算手段X2は、エンジン軸出力値演算手段X1の使用状態判断手段X1Bの判断結果に基づいた発電機効率値関係データ及び現在の検出値に基づいて、エンジン駆動発電装置300の現在の検出値に対する燃料消費量を算出するようになっている。
なお、本実施例3に係るエンジン駆動発電装置300のその他の構成及び機能は、実施例1と同様である。
[燃料消費量算出方法]
次に、以上のような構成及び機能を有するエンジン駆動発電装置300の燃料消費量算出方法の一例について、説明する。
ここで、図6Aは、図5に示すエンジン駆動発電装置300における演算のフローの一例を示す図である。図6Bは、図5に示すエンジン駆動発電装置300のエンジン軸出力値演算手段X1における演算のフローの一例を示す図である。図6Cは、図5に示すエンジン駆動発電装置300の燃料消費量演算手段X2における演算のフローの一例を示す図である。
まず、燃料消費量取得装置302は、本実施例3では、図6Aに示すように、出力値検出手段D1は、エンジン駆動発電装置300の現在の主電源出力部YMの出力値と、現在の補助電源出力部YSの出力値とを、現在の検出値として検出する。
そして、燃料消費量取得装置302は、演算部Xにより、現在の検出値、及び、当該現在の検出値と第3記憶手段M3に記憶されている発電機定数とに基づいて、現在の出力計算値(SD)を算出する。すなわち、現在の検出値又は現在の出力計算値のどちらかで、出力電圧値、出力電流値、力率値、及びエンジン回転数値を得ておく。
さらに、本実施例3では、使用状態判断値検出手段DBは、エンジン駆動発電装置300の主電源出力部YMと補助電源出力部YSの現在の使用状態を判断するための使用状態判断値を検出する(SS)。
そして、例えば、図6Bに示すように、エンジン軸出力値演算手段X1の使用状態判断手段X1Bは、使用状態判断値検出手段DBが検出した使用状態判断値に基づいて、エンジン駆動発電装置300の主電源出力部YMと補助電源出力部YSの使用状態を判断する。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、使用状態判断手段X1Bが主電源出力部YMのみ使用中であると判断した場合(SQ1)は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、エンジン駆動発電装置300の現在の主電源出力値に基づいて、第1記憶手段M1に記憶される発電機主電源効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置300の現在の検出値に対する発電機効率値を読み出す(S4-1-1)。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、現在の主電源有効電力値と、読み出した発電機効率値とに基づいて、現在の主電源エンジン軸出力値を演算し(S4-1-2)、現在のエンジン軸出力値として用いる(SE)。
一方、エンジン軸出力値演算手段X1は、使用状態判断手段X1Bが補助電源出力部YSのみ使用中であると判断した場合(SQ2)は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、エンジン駆動発電装置300の現在の補助電源出力値に基づいて、第1記憶手段M1に記憶される発電機補助電源効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置300の現在の検出値に対する発電機効率値を読み出す(S4-2-1)。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、現在の補助電源有効電力値と、読み出した発電機効率値とに基づいて、現在の補助電源エンジン軸出力値を演算し(S4-2-2)、現在のエンジン軸出力値として用いる(SE)。
さらに、エンジン軸出力値演算手段X1は、使用状態判断手段X1Bが主電源出力部YMと補助電源出力部YSを同時に使用していると判断した場合(SQ3)は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、エンジン駆動発電装置300の現在の主電源出力値に基づいて、第1記憶手段M1に記憶される発電機主電源効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置300の現在の検出値に対する発電機効率値を読み出す(S4-3-1)。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、エンジン駆動発電装置300の現在の主電源有効電力値と、読み出した発電機効率値とに基づいて、現在の主電源エンジン軸出力値を演算する(S4-3-2)。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、現在の検出値と発電機定数から補助電源有効電力値と補助電源追加損失値とを演算し、上記(S4-3-2)の現在の主電源エンジン軸出力値との和を、現在のエンジン軸出力値として用いる(S4-3-3)。
すなわち、エンジン軸出力値演算手段X1は、使用状態判断手段X1Bが主電源出力部YMと補助電源出力部YSを同時に使用していると判断した場合(SQ3)は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、補助電源有効電力値と補助電源追加損失値と、主電源出力部YMのみ使用中の場合と同様の方法で演算された主電源エンジン軸出力値との和を、現在のエンジン軸出力値として用いる。
なお、上述の補助電源追加損失値は、本実施例3では補助電源の使用によって増加した電流による主電源出力線と補助電源出力線が回路を共有する箇所と補助出力線のみにそれぞれ生じる銅損であり、電流の流れる箇所の巻線抵抗値や配線抵抗値と主電源出力電流値と補助電源出力電流値から演算される。
そして、図6Cに示すように、燃料消費量演算手段X2は、現在のエンジン軸出力値(図6BのSE)と、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方(図6AのSD)に含まれる現在のエンジン回転数値とに基づいて、第2記憶手段M2に記憶されている燃料消費量関係データ(S5)を参照して、エンジン駆動発電装置300の現在の検出値に対する燃料消費量(SN)を算出する(すなわち、記憶部Mに記憶されている燃料消費量関係データから対応する現在の燃料消費量を読み出す)。
以上のように、本実施例3の燃料消費量取得装置においても、発電機効率値関係データという発電機Gのみに依存するデータと、燃料消費量関係データというエンジンEのみに依存するデータを用いて燃料消費量を演算する。
このため、エンジンEと発電機Gそれぞれ独立にデータの計測が可能であり、また計測データがすでに存在するエンジンEと発電機Gの組み合わせでエンジン駆動発電装置を構成する場合、すでに個別に計測したデータを用いればよく、またエンジンEか発電機Gのいずれか一方の計測データが存在する場合、計測データが無いもう一方のデータの計測のみ行えばよい。
すなわち、本実施例3の燃料消費量取得装置によれば、燃料消費量を算出するために使用するデータの計測時間の節約を図ることができる。
特に、本実施例3に係る発明によれば、主電源出力部YMと補助電源出力部YSを個別に使用している場合は、それぞれ個別に予め計測した発電機主電源効率値関係データと発電機補助電源効率値関係データを用いてエンジン軸出力値を演算する。一方、主電源出力部YMと補助電源出力部YSを同時に使用している場合は、補助電源を考慮していない個別に予め計測した発電機主電源効率値関係データを用いて主電源エンジン軸出力値を演算する。
そして、主電源エンジン軸出力値と補助電源有効電力と補助電源追加損失の和をエンジン軸出力値として後の演算を実行する。
このように、主電源と補助電源の同時使用時の演算において、主電源と補助電源それぞれ独立に計測したデータを使用することで、従来のように主電源の出力条件と補助電源の出力条件との組み合わせの数だけデータを計測する必要がなく、演算に必要な効率値関係データの計測時間の短縮とデータ量の低減が図ることができる。
本実施例4では、既述の実施例3で説明したエンジン駆動発電装置の発電機が主電源と補助電源を有する構成において、実施例2で説明したエンジン駆動発電装置の運転条件を考慮した構成の一例について説明する。
[エンジン駆動発電装置]
ここで、図7は、実施例4に係るエンジン駆動発電装置400を含むシステム構成の一例を示す図である。なお、この図7において、既述の実施例1ないし3と同様の構成は、図1、図3、図5と同じ符号が付されており、以下の説明では簡単のため説明を省略する場合がある。また、この図7の例では、簡単のため、既述の図1に示す運転可能時間演算手段XZ及び燃料残量値検出手段DZは省略されているが、実施例1と同様に、エンジン駆動発電装置400に備えられていてもよい。
例えば、この図7に示すように、実施例4に係るエンジン駆動発電装置400は、エンジンEと、燃料タンクTと、発電機Gと、主電源出力部YMと、補助電源出力部YSと、電装品部401と、を備える。
そして、主電源出力部YMは、例えば、図7に示すように、発電機Gの主電源出力線からそれぞれ出力される三相電力を、外部の主電源負荷LMに出力するようになっている。
また、補助電源出力部YSは、例えば、図7に示すように、主電源出力線の少なくとも1相から引き出した補助電源出力線による単相電力を、外部の補助電源負荷LSに出力するようになっている。
このように、本実施例4では、エンジン駆動発電装置400は、実施例3と同様に、主電源出力部YM及び補助電源出力部YSを備えている。
そして、エンジン駆動発電装置400に搭載される電装品部401は、例えば、図7に示すように、制御部CNTと、操作部OPと、表示部Hと、記憶部Mと、検出部Dと、演算部Xと、を備える。
なお、この電装品部401の構成要素のうち、少なくとも、表示部H、記憶部M、検出部D、及び演算部Xは、このエンジン駆動発電装置400に適用されてエンジンEの燃料消費量を取得する燃料消費量取得装置402を構成している。
[検出部]
ここで、本実施例4では、検出部Dは、例えば、図7に示すように、出力値検出手段D1と、運転条件検出手段DAと、使用状態判断値検出手段DBと、を含む。なお、この検出部Dは、図7の例では、電装品部201の構成要素として定義されているが、エンジン駆動発電装置400の各構成に付随するように配置されていてもよい。
このように、本実施例4では、検出部Dは、実施例2と同様に運転条件検出手段DAを備えるとともに、実施例3と同様に使用状態判断値検出手段DBを備える。
[記憶部]
また、記憶部Mは、例えば、図7に示すように、実施例1ないし3と同様に、第1記憶手段M1と、第2記憶手段M2と、第3記憶手段M3と、を含む。
そして、第1記憶手段M1は、発電機Gの予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶するようになっている。
ここで、本実施例4では、実施例3と同様に、記憶部Mの第1記憶手段M1に記憶されている発電機効率値関係データは、発電機主電源出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機主電源効率値関係データと、発電機補助電源出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機補助電源効率値関係データとを含んでいる。
さらに、本実施例4では、実施例2と同様に、発電機効率値関係データは使用が想定される運転条件ごとに計測、記憶されている。
[演算部]
また、演算部Xは、例えば、図7に示すように、実施例1ないし3と同様に、エンジン軸出力値演算手段X1と、燃料消費量演算手段X2と、を含む。
特に、本実施例4では、図7に示すように、エンジン軸出力値演算手段X1は、実施例2と同様に関係データ選択手段X1Aを含むとともに、実施例3と同様に使用状態判断手段X1Bを含む。
そして、関係データ選択手段X1Aは、実施例2と同様に、検出部Dの運転条件検出手段DAが検出した運転条件判断値に基づいて、演算に使用する発電機効率値関係データを選択するようになっている。すなわち、関係データ選択手段X1Aは、現在の運転条件と同じ運転条件において予め計測された発電機効率値関係データを、第1記憶手段M1から選択する。
また、使用状態判断手段X1Bは、実施例3と同様に、使用状態判断値検出手段DBが検出した使用状態判断値に基づいて、エンジン駆動発電装置400の主電源出力部YMと補助電源出力部YSの使用状態を判断するようになっている。
そして、燃料消費量演算手段X2は、関係データ選択手段X1Aにより選択され且つエンジン軸出力値演算手段X1の使用状態判断手段X1Bの判断結果に基づいた発電機効率値関係データ及び現在の検出値に基づいて、エンジン駆動発電装置300の現在の検出値に対する燃料消費量を算出するようになっている。
なお、本実施例4に係るエンジン駆動発電装置400のその他の構成及び機能は、実施例1ないし3と同様である。
[燃料消費量算出方法]
次に、以上のような構成及び機能を有するエンジン駆動発電装置400の燃料消費量算出方法の一例について、説明する。
ここで、図8Aは、図7に示すエンジン駆動発電装置400における演算のフローの一例を示す図である。図8Bは、図7に示すエンジン駆動発電装置400のエンジン軸出力値演算手段X1における演算のフローの一例を示す図である。図8Cは、図7に示すエンジン駆動発電装置400の燃料消費量演算手段X2における演算のフローの一例を示す図である。
まず、燃料消費量取得装置402は、本実施例4では、図8Aに示すように、出力値検出手段D1は、エンジン駆動発電装置400の現在の主電源出力部YMの出力値と、現在の補助電源出力部YSの出力値とを、現在の出力値として検出する。
そして、燃料消費量取得装置402は、演算部Xにより、現在の出力値と運転条件判断値(以下現在の検出値)、及び、当該現在の検出値と第3記憶手段M3に記憶されている発電機定数とに基づいて、現在の出力計算値を算出する(SD)。すなわち、現在の検出値又は現在の出力計算値のどちらかで、出力電圧値、出力電流値、力率値、及びエンジン回転数値を得ておく。
そして、本実施例4では、図8Aに示すように、運転条件検出手段DAは、発電機Gの出力に基づいて、エンジン駆動発電装置400の現在の運転条件を判断するための運転条件判断値を検出する(SU)。
さらに、本実施例4では、使用状態判断値検出手段DBは、エンジン駆動発電装置400の主電源出力部YMと補助電源出力部YSの現在の使用状態を判断するための使用状態判断値を検出する(SS)。
そして、例えば、図8Bに示すように、エンジン軸出力値演算手段X1の使用状態判断手段X1Bは、使用状態判断値検出手段DBが検出した使用状態判断値に基づいて、エンジン駆動発電装置400の主電源出力部YMと補助電源出力部YSの使用状態を判断する。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、使用状態判断手段X1Bが主電源出力部YMのみ使用中であると判断した場合(SQ1)は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、エンジン駆動発電装置400の現在の主電源出力値に基づいて、関係データ選択手段X1Aが選択した第1記憶手段M1に記憶される発電機主電源効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置400の現在の検出値に対する発電機効率値を読み出す(S4-1-1)。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、現在の主電源有効電力値と、読み出した発電機効率値とに基づいて、現在の主電源エンジン軸出力値を演算し(S4-1-2)、現在のエンジン軸出力値として用いる(SE)。
一方、エンジン軸出力値演算手段X1は、使用状態判断手段X1Bが補助電源出力部YSのみ使用中であると判断した場合(SQ2)は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、エンジン駆動発電装置400の現在の補助電源出力値に基づいて、関係データ選択手段X1Aが選択した第1記憶手段M1に記憶される発電機補助電源効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置400の現在の検出値に対する発電機効率値を読み出す(S4-2-1)。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、現在の補助電源有効電力値と、読み出した発電機効率値とに基づいて、現在の補助電源エンジン軸出力値を演算し(S4-2-2)、現在のエンジン軸出力値として用いる(SE)。
さらに、エンジン軸出力値演算手段X1は、使用状態判断手段X1Bが主電源出力部YMと補助電源出力部YSを同時に使用していると判断した場合(SQ3)は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、エンジン駆動発電装置400の現在の主電源出力値に基づいて、関係データ選択手段X1Aが選択した第1記憶手段M1に記憶される発電機主電源効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置400の現在の検出値に対する発電機効率値を読み出す(S4-3-1)。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、エンジン駆動発電装置400の現在の主電源有効電力値と、読み出した発電機効率値とに基づいて、現在の主電源エンジン軸出力値を演算する(S4-3-2)。
そして、エンジン軸出力値演算手段X1は、現在の検出値と発電機定数から補助電源有効電力値と補助電源追加損失値とを演算し、上記(S4-3-2)の現在の主電源エンジン軸出力値との和を、現在のエンジン軸出力値として用いる(S4-3-3)。
すなわち、エンジン軸出力値演算手段X1は、使用状態判断手段X1Bが主電源出力部YMと補助電源出力部YSを同時に使用していると判断した場合(SQ3)は、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、補助電源有効電力値と補助電源追加損失値と、主電源出力部YMのみ使用中の場合と同様の方法で演算された主電源エンジン軸出力値との和を、現在のエンジン軸出力値として用いる。
なお、上述の補助電源追加損失値は、本実施例3では補助電源の使用によって増加した電流による主電源出力線と補助電源出力線が回路を共有する箇所と補助出力線のみにそれぞれ生じる銅損であり、電流の流れる箇所の巻線抵抗値や配線抵抗値と主電源出力電流値と補助電源出力電流値から演算される。
そして、図8Cに示すように、燃料消費量演算手段X2は、現在のエンジン軸出力値(図8BのSE)と、現在の検出値及び現在の出力計算値の少なくとも一方(図8AのSD)に含まれる現在のエンジン回転数値とに基づいて、第2記憶手段M2に記憶されている燃料消費量関係データ(S5)を参照して、エンジン駆動発電装置400の現在の検出値に対する燃料消費量(SN)を算出する(すなわち、記憶部Mに記憶されている燃料消費量関係データから対応する現在の燃料消費量を読み出す)。
以上のように、本実施例4の燃料消費量取得装置においても、発電機効率値関係データという発電機Gのみに依存するデータと、燃料消費量関係データというエンジンEのみに依存するデータを用いて燃料消費量を演算する。
このため、エンジンEと発電機Gそれぞれ独立にデータの計測が可能であり、また計測データがすでに存在するエンジンEと発電機Gの組み合わせでエンジン駆動発電装置を構成する場合、すでに個別に計測したデータを用いればよく、またエンジンEか発電機Gのいずれか一方の計測データが存在する場合、計測データが無いもう一方のデータの計測のみ行えばよい。
すなわち、本実施例4の燃料消費量取得装置によれば、燃料消費量を算出するために使用するデータの計測時間の節約を図ることができる。
特に、本実施例4に係る燃料消費量取得装置では、エンジン駆動発電装置の運転前に設定して運転中は変更することがほぼなく一定とみなせる条件である運転条件ごとに、予め発電機効率値関係データを計測することで、データの計測時間の短縮とデータ量の低減、センサの省略を図ることができる。
さらに、本実施例4に係る発明によれば、主電源出力部YMと補助電源出力部YSを個別に使用している場合は、それぞれ個別に予め計測した発電機主電源効率値関係データと発電機補助電源効率値関係データを用いてエンジン軸出力値を演算する。一方、主電源出力部YMと補助電源出力部YSを同時に使用している場合は、補助電源を考慮していない個別に予め計測した発電機主電源効率値関係データを用いて主電源エンジン軸出力値を演算する。
そして、主電源エンジン軸出力値と補助電源有効電力と補助電源追加損失の和をエンジン軸出力値として後の演算を実行する。
このように、主電源と補助電源の同時使用時の演算において、主電源と補助電源それぞれ独立に計測したデータを使用することで、従来のように主電源の出力条件と補助電源の出力条件との組み合わせの数だけデータを計測する必要がなく、演算に必要な効率値関係データの計測時間の短縮とデータ量の低減が図ることができる。
なお、本発明は、上述したエンジン駆動発電装置の出力を利用した機械、例えば溶接機などに対しても適用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を実行することができる。こ れら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100、200、300、400 エンジン駆動発電装置
101、201、301、401 電装品部
102、202、302、402 燃料消費量取得装置
E エンジン
T 燃料タンク
G 発電機
Y 出力部
YM 主電源出力部
YS 補助電源出力部
CNT 制御部
OP 操作部
H 表示部
H1 演算結果表示手段
M 記憶部
M1 第1記憶手段
M2 第2記憶手段
M3 第3記憶手段
D 検出部
D1 出力値検出手段
DZ 燃料残量値検出手段
DA 運転条件検出手段
DB 使用状態判断値検出手段
X 演算部
X1 エンジン軸出力値演算手段
X1A 関係データ選択手段
X1B 使用状態判断手段
X2 燃料消費量演算手段
XZ 運転可能時間演算手段
L 負荷
LM 主電源負荷
LS 補助電源負荷

Claims (9)

  1. エンジンと、前記エンジンにより駆動される発電機と、前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクとを備えたエンジン駆動発電装置に適用される、燃料消費量取得装置であって、
    前記エンジン駆動発電装置の出力部の現在の出力値を検出して取得する出力値検出手段を含む現在の検出値を取得する検出部と、
    前記発電機の予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶する第1記憶手段、前記エンジンの予め計測されたエンジン軸出力値とエンジン回転数値に対する燃料消費量の関係を示す燃料消費量関係データを記憶する第2記憶手段、及び、発電機定数を記憶する第3記憶手段を含む、記憶部と、
    前記エンジンの現在のエンジン軸出力値を演算するエンジン軸出力値演算手段、及び前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する燃料消費量演算手段を含む演算部と、を備え、
    前記エンジン軸出力値演算手段は、
    前記現在の検出値、及び、前記現在の検出値と前記第3記憶手段に記憶されている前記発電機定数とに基づいて計算される現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在の有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在のエンジン軸出力値を演算し、
    前記燃料消費量演算手段は、
    前記現在のエンジン軸出力値と、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在のエンジン回転数値とに基づいて、前記第2記憶手段に記憶されている前記燃料消費量関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出するものであり、
    前記検出部は
    前記発電機の出力に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の現在の運転条件を判断するための運転条件判断値を検出する運転条件検出手段を更に備え、
    前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データは、前記エンジン駆動発電装置において使用が想定される運転条件に対して複数求められており、
    前記エンジン軸出力値演算手段は、
    前記運転条件判断値に基づいて、演算に使用する前記発電機効率値関係データを選択する関係データ選択手段を更に含む、
    ことを特徴とする燃料消費量取得装置。
  2. 前記エンジン駆動発電装置は、
    主電源出力線から電力を出力する主電源出力部と、
    前記主電源出力線の少なくとも1相から引き出した電力を出力する補助電源出力部と、を備え、
    前記検出部は、
    前記エンジン駆動発電装置の前記主電源出力部と前記補助電源出力部の現在の使用状態を判断するための使用状態判断値を検出する使用状態判断値検出手段を更に含み、
    前記出力値検出手段は、
    前記エンジン駆動発電装置の現在の前記主電源出力部の出力値と、現在の前記補助電源出力部の出力値とを、現在の検出値として検出し、
    前記記憶部の前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データは、発電機主電源出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機主電源効率値関係データと、発電機補助電源出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機補助電源効率値関係データとを含み、
    前記エンジン軸出力値演算手段は、
    前記使用状態判断値検出手段が検出した前記使用状態判断値に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の前記主電源出力部と前記補助電源出力部の使用状態を判断する使用状態判断手段を更に備え、
    前記使用状態判断手段の判断結果に基づいた前記発電機効率値関係データ及び前記現在の検出値に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料消費量取得装置。
  3. 前記エンジン軸出力値演算手段は、
    前記使用状態判断手段が前記主電源出力部のみ使用中であると判断した場合は、
    前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、
    前記第1記憶手段に記憶される前記発電機主電源効率値関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、
    前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、現在の主電源有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在の主電源エンジン軸出力値を演算し、現在のエンジン軸出力値として用いる
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃料消費量取得装置。
  4. 前記エンジン軸出力値演算手段は、
    前記使用状態判断手段が前記補助電源出力部のみ使用中であると判断した場合は、
    前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、
    前記第1記憶手段に記憶される前記発電機補助電源効率値関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、
    前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、現在の補助電源有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在の補助電源エンジン軸出力値を演算し、現在のエンジン軸出力値として用いる
    ことを特徴とする請求項3に記載の燃料消費量取得装置。
  5. 前記エンジン軸出力値演算手段は、
    前記使用状態判断手段が前記主電源出力部と前記補助電源出力部を同時に使用していると判断した場合は、
    前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる、補助電源有効電力値と補助電源追加損失値と、前記主電源出力部のみ使用中の場合と同様の方法で演算された前記主電源エンジン軸出力値との和を、現在のエンジン軸出力値として用いる
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4の何れかに記載の燃料消費量取得装置。
  6. 前記検出部は、
    現在の燃料残量値を検出する燃料残量値検出手段を更に備え、
    前記演算部は、
    前記燃料残量値検出手段が検出した現在の燃料残量値と、前記燃料消費量演算手段が演算した現在の燃料消費量に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の現在の運転可能時間を演算する運転可能時間演算手段を更に含む
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の燃料消費量取得装置。
  7. 前記演算部による演算結果を表示する演算結果表示手段を含む表示部を、更に備えることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の燃料消費量取得装置。
  8. エンジンと、前記エンジンにより駆動される発電機と、前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクとを備えたエンジン駆動発電装置に適用される、燃料消費量取得装置であって、前記エンジン駆動発電装置の出力部の現在の出力値を検出して取得する出力値検出手段を含む現在の検出値を取得する検出部と、前記発電機の予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶する第1記憶手段、前記エンジンの予め計測されたエンジン軸出力値とエンジン回転数値に対する燃料消費量の関係を示す燃料消費量関係データを記憶する第2記憶手段、及び、発電機定数を記憶する第3記憶手段を含む記憶部と、前記エンジンの現在のエンジン軸出力値を演算するエンジン軸出力値演算手段、及び前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する燃料消費量演算手段を含む演算部と、を備えた燃料消費量取得装置による燃料消費量算出方法であって、
    前記エンジン軸出力値演算手段により、前記現在の検出値、及び、前記現在の検出値と前記第3記憶手段に記憶されている前記発電機定数とに基づいて計算される現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在の有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在のエンジン軸出力値を演算し、
    前記燃料消費量演算手段により、前記現在のエンジン軸出力値と、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在のエンジン回転数値とに基づいて、前記第2記憶手段に記憶されている前記燃料消費量関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出するものであり、
    前記検出部は
    前記発電機の出力に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の現在の運転条件を判断するための運転条件判断値を検出する運転条件検出手段を更に備え、
    前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データは、前記エンジン駆動発電装置において使用が想定される運転条件に対して複数求められており、
    前記エンジン軸出力値演算手段は、
    前記運転条件判断値に基づいて、演算に使用する前記発電機効率値関係データを選択する関係データ選択手段を更に含む、
    ことを特徴とする燃料消費量算出方法。
  9. 負荷に電力を供給するエンジン駆動発電装置であって、
    エンジンと、
    前記エンジンにより駆動される発電機と、
    前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記エンジン駆動発電装置の燃料消費量を取得する燃料消費量取得装置と、を備え、
    前記燃料消費量取得装置は、
    前記エンジン駆動発電装置の出力部の現在の出力値を検出して取得する出力値検出手段を含む現在の検出値を取得する検出部と、
    前記発電機の予め計測された発電機出力値に対する発電機効率値の関係を示す発電機効率値関係データを記憶する第1記憶手段、前記エンジンの予め計測されたエンジン軸出力値とエンジン回転数値に対する燃料消費量の関係を示す燃料消費量関係データを記憶する第2記憶手段、及び、発電機定数を記憶する第3記憶手段を含む、記憶部と、
    前記エンジンの現在のエンジン軸出力値を演算するエンジン軸出力値演算手段、及び前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出する燃料消費量演算手段を含む演算部と、を備え、
    前記エンジン軸出力値演算手段は、
    前記現在の検出値、及び、前記現在の検出値と前記第3記憶手段に記憶されている前記発電機定数とに基づいて計算される現在の出力計算値の少なくとも一方に基づいて、前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データを参照して、エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する発電機効率値を読み出し、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在の有効電力値と、読み出した前記発電機効率値とに基づいて、現在のエンジン軸出力値を演算し、
    前記燃料消費量演算手段は、
    前記現在のエンジン軸出力値と、前記現在の検出値及び前記現在の出力計算値の少なくとも一方に含まれる現在のエンジン回転数値とに基づいて、前記第2記憶手段に記憶されている前記燃料消費量関係データを参照して、前記エンジン駆動発電装置の前記現在の検出値に対する燃料消費量を算出するものであり、
    前記検出部は
    前記発電機の出力に基づいて、前記エンジン駆動発電装置の現在の運転条件を判断するための運転条件判断値を検出する運転条件検出手段を更に備え、
    前記第1記憶手段に記憶されている前記発電機効率値関係データは、前記エンジン駆動発電装置において使用が想定される運転条件に対して複数求められており、
    前記エンジン軸出力値演算手段は、
    前記運転条件判断値に基づいて、演算に使用する前記発電機効率値関係データを選択する関係データ選択手段を更に含む、
    ことを特徴とするエンジン駆動発電装置。
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