JP4191910B2 - 測定装置及び試験体特性解析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発電機等の回転機構を有する試験体の測定装置に関するものであり、特に、風力発電機の測定装置に関するものである。
【0001】
【従来の技術】
従来より、発電機の特性計測の方法は、電気学会、JEC2100、JEC114、JEC2121等によって規格化されており、例えば、風力発電機においては、定格出力、最大出力、定格回転数、ブレード直径等の仕様が表示される程度であり、その他の仕様は分からないのが現状である。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、風力発電や水力発電等不規則な駆動力によって回転駆動させられる場合には、上記のように表示されている仕様のみでは、該発電機の特性について不明確な部分が多い。すると、発電機のトータルな設計に支障を来すおそれがある。つまり、例えば、風力発電機の場合に、該発電機に使用するブレードの大きさ、重量、材質の決定等トータルな設計に支障を来たすおそれがある。また、既存の発電機を利用してさらに高性能の発電機を開発しようとした場合でも、当該発電機の特性が明らかになっていない状態では、そのような新たな発電機の開発にも支障を来すことになる。
【0003】
そこで、本発明は、発電機等の回転機構を有する装置の特性を測定するとともに、測定されたデータから種々の解析を行なうことができる測定装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、回転軸を持つ回転機構を備えた発電機であって、試験体としての発電機の特性を測定するための測定装置(「計測装置」、「発電機特性計測装置」としてもよい)であって、上記回転軸を回転駆動させる駆動手段と、上記駆動手段により回転駆動された発電機の回転数を測定する回転数測定手段と、上記駆動手段により回転駆動された発電機と、上記駆動手段との間に発生するトルクを測定するトルク測定手段と、発電機の電力の出力端に接続された測定用回路であって、抵抗値を所定の値に設定可能な抵抗を有する測定用回路と、該測定用回路に流れる電流の値を測定する電流測定手段と、該測定用回路に印加されている電圧の値を測定する電圧測定手段と、上記トルク測定手段により測定されたトルクの値のデータと、電流測定手段により測定された電流の値のデータと、電圧測定手段により測定された電圧の値のデータとを記憶するための記憶テーブルを有する記憶手段と、上記駆動手段を順次所定の回転数に設定するための第1設定手段と、上記測定用回路における抵抗の抵抗値を順次変化させて設定していくための第2設定手段と、上記第1設定手段により設定された回転数において、該第2設定手段により変化させられた各抵抗値ごとに、上記トルク測定手段により測定されたトルクの値のデータと、上記電流測定手段により測定された電流の値のデータと、上記電圧測定手段により測定された電圧の値のデータを上記記憶テーブルに書き込んでいく書込み手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
この第の構成の測定装置によれば、トルク測定手段によりトルクの値を測定でき、電流測定手段により電流の値を測定でき、電圧測定手段により電圧の値を測定でき、結果として、各回転数ごとに、各抵抗値におけるトルクと電流と電圧の値を測定して記録していくことができる。そして、この記録データをもとにして種々の解析に利用することが可能となる。特に、定格値以外の発電機の特性を把握することができ、新たな発電機の開発及び研究に利用することが可能となる。
【0008】
また、第には、上記第の構成において、上記測定装置が、さらに、該駆動手段の回転数を設定する回転数制御手段であって、上記回転数測定手段により測定された回転数に基づいて、帰還制御を行なう回転数制御手段を有し、上記駆動手段は、該回転数制御手段の制御に基づき、回転数を制御しながら上記回転軸を駆動させることを特徴とする。よって、回転数を維持しながら測定を行なうことができ、精密な測定を行なうことが可能となる。
【0009】
また、第には、上記第1又は第2の構成において、上記測定装置は、トルクの値と回転数とから軸入力の値を算出するとともに、電力の値と軸入力の値とから変換効率の値を算出し、上記記憶テーブルには、複数の回転数ごとに、測定及び算出データが記憶され、該測定及び算出データは、複数の抵抗値ごとに、トルクの値と、電圧の値と、電流の値と、電力の値と、該軸入力の値と、該変換効率の値の各データから構成されることを特徴とする。
【0010】
よって、記憶テーブルには、複数の回転数ごとに、複数の抵抗値について、トルクの値と、電圧の値と、電流の値と、電力の値と、該軸入力の値と、該変換効率の値の各データが記憶されるので、これらの値に基づいて各種解析に利用することが可能となる。
【0011】
また、第には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、上記記憶テーブルには、さらに、各抵抗値ごとに、電流と電圧の位相差のデータ又は該位相差に基づく力率のデータが記憶されることを特徴とする。
【0012】
また、第には、上記第1から第4までのいずれかの構成において、上記測定装置が、さらに、発電機に取り付けられた温度測定手段と、発電機の試験中における周囲環境の温度を測定する周囲温度測定手段と、発電機の試験中における周囲環境の湿度を測定する周囲湿度測定手段と、発電機の試験中における周囲環境の気圧を測定する周囲気圧測定手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
よって、上記の温度や湿度や気圧を測定することができ、熱損、機械損等の算出や、経時的な温度変化等の計測も可能となる。
【0014】
また、第には、上記第1から第5までのいずれかの構成において、上記測定用回路には、発電機からの出力が交流出力である場合に、交流出力を直流出力に変換するための変換手段が設けられ、該測定用回路における変換手段よりも発電機側に上記電流測定手段と電圧測定手段が設けられているとともに、該測定用回路における変換手段よりも発電機側とは反対側にも、上記電流測定手段と電圧測定手段が設けられていることを特徴とする。このような構成とすることにより、該変換手段自身も電力を多少消費することから、つまり、整流損が存在することから、発電機の真の出力と、整流損を明らかにすることができる。
【0015】
また、第には、上記第1から第までのいずれかの構成において、上記測定装置が、さらに、上記試験体の回転軸の軸心と、上記駆動手段の回転軸の軸心とを一致させるために、上記試験体の上記駆動手段に対する相対的な位置を調整するための調整手段を有することを特徴とする。よって、試験体の回転軸と駆動手段の回転軸とを容易に一致させることが可能となる。
【0016】
また、第には、回転軸を持つ回転機構を備えた試験体の特性を解析するための試験体特性解析装置であって、上記第1から第までのいずれかの構成の測定装置と、記憶テーブルに記憶された各データに基づいて解析を行なう解析手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
これにより、定格値以外の発電機の特性を把握することができ、解析結果を利用して、新たな発電機の開発及び研究に利用することが可能となる。
【0018】
また、第には、回転軸を持つ回転機構を備えた試験体としての発電機の特性を解析するための試験体特性解析装置であって、発電機の各回転数において、抵抗値ごとに、トルクの値と、電流の値と、電圧の値についての各データを記憶する記憶テーブルを有する記憶手段であって、発電機に、発電機の回転軸を回転駆動させる駆動手段を接続するとともに、該発電機の電力の出力端に、所定の抵抗値に設定可能な抵抗を有する測定用回路を接続させた状態で、該駆動手段により発電機の回転軸を回転駆動させて、各回転数において、抵抗値ごとに、発電機と駆動手段との間に発生するトルクの値と、該測定用回路を流れる電流の値と、該測定用回路に印加されている電圧の値とを測定した値についてのデータを記憶する記憶テーブルを有する記憶手段と、該記憶テーブルに記憶された各データに基づいて解析を行なう解析手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
これにより、定格値以外の発電機の特性を把握することができ、解析結果を利用して、新たな発電機の開発及び研究に利用することが可能となる。
【0020】
また、第10には、上記第8又は第9の構成において、上記解析手段が、トルクの値と、回転数とから、軸入力を算出し、電圧の値と、該軸入力の値との関係を、各回転数ごとに算出することを特徴とする。
【0021】
また、第11には、上記第8から第10までのいずれかの構成において、上記解析手段が、電力の値を軸入力の値により除算することにより変換効率の値を算出し、電圧の値と、該変換効率の値との関係を、各回転数ごとに算出することを特徴とする。
【0022】
また、第12には、上記第8から第11までのいずれかの構成において、上記解析手段が、回転数と電力の値との関係及び/又は回転数と軸入力の値との関係を算出することを特徴とする。
【0023】
また、第13には、上記第8から第12までのいずれかの構成において、上記解析手段が、回転数と、変換効率であって所定の電力時の変換効率の値との関係を算出することを特徴とする。
【0024】
また、第14には、上記第8から第13までのいずれかの構成において、上記解析手段が、回転数と、トルクであって所定の電力時のトルクの値との関係を算出することを特徴とする。
【0025】
また、第15には、上記第8から第14までのいずれかの構成において、上記解析手段が、記憶テーブルに記憶されたデータに基づいて、回転数と電力の値との関係を示すデータを算出し、該回転数と電力の値との関係を示すデータと、予め求められているデータであって、風速の値と電力の値との関係を示すデータと、に基づいて、風速の値と回転数との関係を算出することを特徴とする。
【0026】
これにより、回転数との関係が得られている種々の特性を、風速との関係に置き換えることができ、発電機の特性を明らかにするのに大きな指標とすることができる。
【0027】
また、第16には、上記第15の構成において、上記解析手段が、回転数と、トルクであって最大電力時のトルクの値との関係を算出するともに、上記風速の値と回転数との関係から、風速の値とトルクの値との関係を算出し、該風速の値と回転数との関係と、該風速の値とトルクの値との関係とから、風速の値と軸入力の値との関係を算出することを特徴とする。
【0028】
また、第17には、上記第15の構成において、上記解析手段が、回転数と、変換効率であって所定の電力時の変換効率の値との関係である変換効率特性を算出するとともに、風速の値と回転数との関係と、該変換効率特性とから、風速の値と変換効率の値との関係を算出することを特徴とする。なお、上記所定の電力時の変換効率としては、例えば、最大電力時の変換効率とする。
【0029】
これにより、風速と変換効率との関係を明らかにすることができ、発電機についての重要な特性を明らかにすることが可能となる。
【0030】
また、第18には、上記第17の構成において、上記解析手段が、発電機に取り付けられるブレードの直径に基づいて各風速における風力パワーの値を算出することにより風速の値と風力パワーの値との関係を示すデータを算出し、該風速の値と風力パワーの値との関係を示すデータと、予め求められているデータであって、風速の値と電力の値との関係を示すデータと、に基づいて、該電力の値を該風力パワーの値により除算してパワー係数を算出することにより、風速の値とパワー係数との関係を算出し、算出された風速の値とパワー係数との関係と、上記風速の値と変換効率の値との関係とから、変換効率の値をパワー係数により除算することにより、他の変換効率を算出し、風速の値と該他の変換効率の値との関係を算出することを特徴とする。
【0031】
これにより、上記第17の構成において算出される変換効率が発電機側の変換効率であるのに対して、本発明において算出される変換効率はロータ(風力発電機では、風車側)の変換効率であり、このように変換効率を発電機側とロータ側とに分離して求めることができるようになったことにより、発電機とこれを含む全体のシステムの設計等に大きく貢献させることが可能となる。
【0032】
また、第19には、上記第15の構成において、上記解析手段が、回転数と、変換効率であって所定の抵抗値における変換効率の値との関係である変換効率特性を算出するとともに、風速の値と回転数との関係と、該変換効率特性とから、風速の値と変換効率の値との関係を算出することを特徴とする。
【0033】
これにより、抵抗値を固定した場合についても、風速と変換効率との関係を明らかにすることができ、発電機についての重要な特性を明らかにすることが可能となる。
【0034】
また、第20には、上記第19の構成において、上記解析手段が、発電機に取り付けられるブレードの直径に基づいて各風速における風力パワーの値を算出することにより風速の値と風力パワーの値との関係を示すデータを算出し、該風速の値と風力パワーの値との関係を示すデータと、予め求められているデータであって、風速の値と電力の値との関係を示すデータと、に基づいて、該電力の値を該風力パワーの値により除算してパワー係数を算出することにより、風速の値とパワー係数との関係を算出し、算出された風速の値とパワー係数との関係と、上記風速の値と変換効率の値との関係とから、変換効率の値をパワー係数により除算することにより、他の変換効率を算出し、風速の値と該他の変換効率の値との関係を算出することを特徴とする。
【0035】
これにより、抵抗値を固定した場合についても、該他の変換効率を算出することができ、上記第19の構成において算出される変換効率が発電機側の変換効率であるのに対して、本発明において算出される変換効率はロータ(風力発電機では、風車側)の変換効率であり、このように変換効率を発電機側とロータ側とに分離して求めることができるようになったことにより、発電機を全体のシステムの設計等に大きく貢献させることが可能となる。
【0036】
また、第21には、上記第13又は第14又は第16又は第17又は第18の構成において、上記「所定の電力時」における所定の電力が、最大電力であることを特徴とする。
【0037】
また、第22には、上記第から第21までのいずれかの構成において、上記試験体特性解析装置が、さらに、上記解析手段による解析結果を表示する表示手段を有することを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を図面を利用して説明する。本発明に基づく測定装置(「計測装置」、「発電機特性計測装置」としてもよい)Aは、試験体としての発電機の特性を測定、計測するための装置であり、図1に示されるように、駆動モータ(駆動手段)10と、駆動回路(回転数制御手段)12と、回転計(回転数測定手段)14と、インターフェース16と、トルク変換器(トルク測定手段)20と、アンプ22と、電流検出器(電流測定手段)30と、アンプ32と、電圧検出器(電圧測定手段)40と、アンプ42と、温度検出器(温度測定手段)50と、アンプ52と、温度検出器(周囲温度測定手段)60と、アンプ62と、湿度検出器(周囲湿度測定手段)70と、アンプ72と、気圧検出器(周囲気圧測定手段)80と、アンプ82と、A/D変換器90と、外部可変負荷装置102と、D/A変換器104と、励磁用電源110と、入力部200と、記憶部(記憶手段)210と、出力部240と、CPU250とを有している。なお、この測定装置Aは、上記試験体特性解析装置としても機能する。
【0039】
また、この測定装置Aは、図2に示すように、試験体としての発電機Bの出力端に接続された測定用回路A1を有していて、この測定用回路A1には、全波整流ブリッジ(変換手段)(以下「整流ブリッジ」、「ブリッジ」という場合もある)100や、上記電流検出器30や、上記電圧検出器40や、上記外部可変負荷装置102が設けられている。なお、図2に示す測定用回路A1が発電機Bに接続されるのは、発電機が交流機で交流電力を出力する場合であり、発電機Bが直流機の場合には、図2における全波整流ブリッジ100よりも右側(つまり、後段)の構成が発電機に接続されることになる。なお、発電機が交流機でも内部に整流ブリッジが取り付けられていて、直流電力を出力する場合には、当然図2における全波整流ブリッジ100よりも右側の構成が発電機に接続されることになる。なお、発電機が交流機で内部に整流ブリッジが取り付けられている場合でも、その整流ブリッジを取り外せる場合には、図2全体に示す構成の測定用回路を接続することもできる。
【0040】
ここで、上記駆動モータ10は回転出力軸を有していて、トルク変換器20を介して、発電機Bに接続されている。つまり、図4に示すように、該駆動モータ10の回転出力軸は、接続部150を介してトルク変換器20に接続され、トルク変換器20は、接続部152を介して発電機Bの回転軸に接続されている。これにより、駆動モータ10が駆動して回転されると、発電機Bの回転軸も回転するようになっている。なお、試験体としての発電機Bは、例えば、発電機を風力発電機とした場合に、図5(a)に示す状態の発電機の回転軸からブレード等を外して、発電機Bの回転軸にトルク変換器20を接続できるようにしたものである(図5(b)参照)。
【0041】
また、駆動回路12は、駆動モータ10を駆動するための回路であり、駆動モータ10をインバータ制御により駆動制御している。つまり、回転計14により検出される回転数を監視しながら、フィードバック制御を行っている。また、回転計14は、発電機Bの回転数を検出するためのもので、発電機Bに取り付けられている。この回転計14は、例えば、ロータリーエンコーダにより構成される。なお、回転計14を駆動モータ10に取り付けるようにしてもよい。
【0042】
また、電流検出器30は、発電機Bから出力される電流の値を検出するための電流センサであり、図2に示すように、測定用回路A1の途中に取り付けられている。この電流検出器30は、例えば、DCCTセンサにより構成される。また、電圧検出部40は、発電機Bから出力される電圧の値を検出するための電圧センサであり、図2に示すように、測定用回路A1に並列に設けられた抵抗から構成されていて、分圧抵抗の電圧信号をアンプ42を介してA/D変換器90に送るように構成されている。
【0043】
また、温度検出器50は、発電機B内の温度を検出するものであり、発電機Bの筐体内に取り付けられる。また、温度検出器60は、発電機Bの周囲の温度を検出するものであり、発電機Bの外部に設けられる。また、湿度検出器70は、発電機Bの周囲の湿度を検出するものであり、発電機Bの外部に設けられる。また、気圧検出器80についても、発電機の周囲の気圧を検出するものであり、発電機Bの外部に設けられる。
【0044】
また、全波整流ブリッジ100は、発電機Bの出力端子からは交流(三相)の状態で電力が出力されるが、これを直流の状態に変換するものである。なお、図2において、発電機の出力は三相であるとして説明したが、これには限られず、n相(nは整数)としてもよい。
【0045】
また、外部可変負荷装置102は、可変抵抗器であり、D/A変換器104を介してCPU250から出力される制御信号に基づいて、所定の抵抗値に設定することが可能である。なお、この外部可変負荷装置102は、図3に示すように、手動式の可変抵抗器としてもよい。この場合、外部可変負荷装置102は、上記第2設定手段としての機能をも有することになる。
【0046】
また、励磁用電源110は、発電機Bにおいて、永久磁石を界磁として用いるのではなく、励磁電力を流して界磁させる、いわゆる他励式の場合に、その励磁用の電源となるものである。また、測定装置Aには、このように試験体となる発電機が他励式の場合に備えて、励磁電流、励磁電圧、励磁電力を測定し、記録する手段を備えている。
【0047】
また、入力部200は、各種情報を入力するための入力装置であり、具体的には、キーボードやマウス等により構成される。また、記憶部210は、情報を記憶するための記憶装置であり、プログラム格納部220と、データ格納部230とを有している。このプログラム格納部220は、測定装置Aを動作させるためのプログラムを格納しており、例えば、発電機Bについての各種測定値を測定するためのプログラムである測定用プログラムや、測定された測定値を解析するためのプログラムである解析用プログラムが格納されている。ここで、測定用プログラムは、図7に示すフローチャートに示すように測定装置Aの各部の動作を制御するためのプログラムである。また、該解析用プログラムは、測定された測定値に基づいて、各種解析結果を算出して出力するためのプログラムである。詳しくは後述する。解析用プログラム及びこれに従い動作するCPU250は、上記解析手段として機能する。
【0048】
また、データ格納部230は、各種データを格納するためのもので、特に、図6に示すような記憶テーブルKTを有している。この記憶テーブルKTは、各回転数において、各抵抗値ごとの、各種測定値を記憶するものである。つまり、記憶テーブルKTは、回転数ごとに個別記憶テーブルKT1〜KTnを有し、各個別記憶テーブルは、各抵抗値ごとに、各種測定値を記憶している。この各種測定値としては、トルク、電圧、電流、電力、軸入力、変換効率が設けられている。ここで、トルク、電圧、電流については、測定装置Aにおいて実際に測定された値が格納され、電力、軸入力、変換効率については、上記各測定された値に基づいて算出したものである。なお、算出の方法については後述する。なお、抵抗の値についても、測定された電圧と電流の値から算出したものがこの記憶テーブルKTには記憶される。
【0049】
また、出力部240は、各種情報を出力するための装置であり、表示部(表示手段)242や印刷部244等により構成される。表示部242は、各種情報を画面上に表示させる装置であり、CRTやLCD等により構成される。また、印刷部244は、プリンタ等により構成され、表示部242に表示されたデータを印刷する等に用いられる。
【0050】
また、CPU250は、測定装置Aを構成する各部の動作を制御するものであり、制御装置、演算装置、主記憶装置としての機能する。
【0051】
また、測定装置Aには、図4に示すように、試験体としての発電機Bを載置するための荷台A2が設けられていて、この荷台A2は、上下に移動可能となっていて、発電機Bを上下に移動できるようになっている。これにより、発電機Bの回転軸とトルク変換器20の回転軸とを一致させるのが容易となり、試験体としての発電機Bの大きさに関わらず、測定を行なうことができる。この荷台A2は、上記調整手段として機能する。
【0052】
次に、上記構成の測定装置Aの動作について説明する。まず、測定装置Aによる測定動作について説明する。測定装置Aに、試験体としての発電機Bを接続する。つまり、発電機Bの回転軸をトルク変換器20に接続し、また、発電機Bの出力端子に図2に示す測定用回路A1を接続する。また、発電機Bの内部温度を測定するための温度検出部50を発電機Bの内部に設置する。
【0053】
以上のように、発電機Bの接続が完了したら、測定を開始する。測定においては、各回転数ごとに、抵抗値を変化させながら、トルクと、電流と、電圧の各値を測定していく。この測定における動作については、基本的には、上記測定用プログラムとこれに従い動作するCPU250が制御を行なう。その意味では、上記測定用プログラムとこれに従い動作するCPU250は、少なくとも上記第1設定手段及び第2設定手段として機能するといえる。
【0054】
図7に示すフローチャートを用いてさらに詳細に説明すると、まず、回転数を初期値に設定する(S10)。この回転数の設定は、第1設定手段としてのCPU250からの制御信号に基づいて、駆動回路12が駆動モータ10の回転数を制御する。この初期値としては、例えば、200rpmとする。
【0055】
次に、抵抗を初期値に設定する(S11)。つまり、外部可変負荷装置102の抵抗値を初期値に設定する。例えば、初期値としては、0オーム、つまり、短絡状態とする。
【0056】
そして、トルクと電流と電圧について測定を行なう(S12)。つまり、トルク変換器20は、トルクの値を検出し、アンプ22、A/D変換器90を介してCPU250に送るとともに、電流検出器30は、電流の値を検出し、アンプ32、A/D変換器90を介してCPU250に送り、さらに、電圧検出器40は、電圧の値を検出し、アンプ42、A/D変換器90を介してCPU250に送る。CPU250は、送られた各測定値のデータをデータ格納部230における記憶テーブルKTに書き込んで記憶させる。つまり、この場合、CPU250とCPU250の書込み動作を行なうプログラムとが、上記書込み手段として機能する。また、記憶テーブルKTへの書込みは、自動的に行なうようにしてもよいし、一部手動操作を含むようにしてもよい。
【0057】
そして、その抵抗値における測定が完了したら、抵抗値についてのカウンタのカウントアップを行なう。つまり、プログラム格納部220には、抵抗値についての測定回数をカウントするためのカウンタプログラムが設けられていて、CPU250はそのプログラムに従い、カウンタの値Xを1加算する。つまり、X→X+1とする。
【0058】
そして、該抵抗値についてのカウンタのカウントが終了したか否かを判定する(S14)。つまり、抵抗値についての総カウント数をsとした場合に、カウンタの値Xがsとなったか否かを判定する。
【0059】
そして、カウントが終了していない場合には、抵抗値を変化させる(S15)。つまり、外部可変負荷装置102の抵抗値を次の値に設定する。例えば、外部可変負荷装置102の抵抗値を前回の値から所定数加算した値とする。
【0060】
そして、回転数のチェックを行なう(S16)。つまり、回転計14からの回転数のデータを読み出し、設定した回転数と比較する。そして、設定した回転数とのずれが生じたか否かを判定して(S17)、ずれがある場合には、回転数を再設定する(S18)。つまり、CPU250により、回転数のずれがあると判定された場合には、設定した回転数と測定された回転数その差分の値のデータを駆動回路12に送る。駆動回路12はその差分の値のデータに従って、駆動モータ10の回転数を設定した回転数となるように制御する。このようにして、回転数を維持している。
【0061】
ステップS17及びステップS18において回転数の制御が行われたら、再びステップS12に戻って、その抵抗値における測定を行なう。つまり、ステップS17においてNOの場合とステップS18の処理が完了した場合には、ステップS12に戻る。なお、回転数のチェックは抵抗値を変化させるたびに行なうものとしたが、常時抵抗値のチェックを行なうようにしてもよい。
【0062】
以上のようにステップS12からステップS18までの処理を繰り返していき、抵抗値について所定回数の測定が完了した場合(ステップS14、YES)には、その回転数についての測定が完了したとして、ステップS19に移行する。なお、実際には、ある回転数についての一連の測定においては、ある抵抗値についての測定は複数回行い、その平均値を算出して記憶テーブルKTに記憶させるようにすることが好ましい。
【0063】
ステップS19においては、回転数についてのカウンタをカウントアップする。つまり、プログラム格納部220には、回転数についての測定回数をカウントするためのカウンタプログラムが設けられていて、CPU250はそのプログラムに従い、カウンタの値Yを1加算する。つまり、Y→Y+1とする。
【0064】
そして、該回転数についてのカウンタのカウントが終了したか否かを判定する(S20)。つまり、回転数についての総カウント数をtとした場合に、カウンタの値Yがtとなったか否かを判定する。
【0065】
そして、カウントが終了していない場合には、次の回転数に設定する(S21)。例えば、200rpmの次の回転数としては、例えば、400rpmとする。そして、ステップS11に戻り、上記と同様に、各抵抗値について測定を行っていく。
【0066】
そして、ステップS20においてカウントが終了した場合、つまり、測定すべき回転数についての測定が終了した場合には、処理を終了する。測定すべき回転数としては、例えば、200rpm、400rpm、600rpm、800rpm、1000rpm、1200rpmとする。
【0067】
以上のようにして、測定が終了すると、記憶テーブルKT(図6参照)には、各個別記憶テーブルKT1等には、各抵抗値ごとに、トルクと電圧と電流の値が記憶されていることになる。
【0068】
なお、上記の測定において、設定される回転数としては、低速回転から高速回転まで任意の回転数に設定してよいが、当然、データの精度を上げるために、測定刻みは細かいほどよく、測定回数も多いほどよい。また、変化させる抵抗、つまり、負荷の値についても、当然、変化幅は細かいほど測定精度を上げることができる。
【0069】
また、回転数の設定や抵抗値の設定は、プログラムに従い自動的に変化させながら設定してもよく、また、入力部200からの操作により行ってもよい。その場合、設定を行なうためのプログラムやCPU250は、上記第1設定手段や第2設定手段として機能する。また、抵抗値の設定に際して、外部可変負荷装置102が図3に示す構成の場合には、基本的には、手動で抵抗値の設定を行なうことになる。また、回転数の設定については、駆動回路12を直接マニュアルで操作することにより行えることも可能とする。つまり、上記請求項2における第1設定手段や第2設定手段は少なくとも一部手動操作によるものでもよい。
【0070】
なお、測定装置Aには、温度検出器50、60、湿度検出器70、気圧検出器80が設けられているので、電流や電圧を測定するごとに、発電機内の温度や、周囲環境温度や、周囲環境湿度や、周囲環境気圧を測定して、記憶テーブルKTに記憶させていくようにしてもよい。このように、発電機内の温度と周囲環境温度の測定を行なうことにより、熱損、機械損等の算出、経時的な温度変化の計測も可能となる。
【0071】
次に、記憶テーブルKTに記憶されたデータに基づいて、電力と軸入力と変換効率についての算出を行ない、記憶テーブルKTに書き込みを行なう。つまり、プログラム格納部220には、それらを算出するためのプログラムが格納されていて、CPU250はそのプログラムに従って算出を行なう。つまり具体的には、トルクの値をN、電圧の値をV、電流の値をIとした場合に、電力P(W)については、P=V×Iにより算出され、また、軸入力P(W)については、回転数をnとした場合に、P=2π×n×N/60により算出される。つまり、2π×n×Nを60で除算したものである。また、変換効率(%)については、電力P/軸入力P、つまり、電力を軸入力により除算することにより算出される。
【0072】
なお、記憶テーブルKTに格納する抵抗値については、抵抗値が既知であればその抵抗値をデータとして記憶しておいてもよいが、測定された電圧と電流に従って計算を行った結果を記憶させてもよい。つまり、抵抗をRとした場合に、R=V/Iにより計算された値を抵抗値として記憶させておく。
【0073】
なお、上記ステップS12の測定に際しては、さらに、電流と電圧の位相差を測定して、該位相差の情報を記憶テーブルKTに記憶させるようにしてもよい。つまり、図8に示すように、発電機Bから出力される電圧及び電流は交流の形で出力されるが、電流と電圧の位相がずれている場合がある。この位相差を測定して記憶テーブルKTに記憶させるものである。具体的には、交流から直流に変換されるために、図8の直流に示すような波形となるので、図8に示す位相差の情報を記憶させることになる。また、該位相差に基づく力率を計算して、力率のデータを記憶させるようにしてもよい。この場合、位相差をθとした場合には、力率はcosθとなる。
【0074】
さらに、電流と電圧の波形から、周期の時間を計測することで、回転計以外での回転数の検出にも利用できるようにしてもよい。つまり、出力の相数n(但し、単相であればn=2とする)が既知であれば、あるひとつの波形のピークからn個目の波形のピークまでの時間t(sec)を計測すると、このtは1周期の時間であり、tの逆数は周波数f(Hz)である、発電機の極数pが既知であれば(f×(360°/n))/p=回転速度(rpm)の関係があり、試験体となる発電機が直流機以外には適応が可能である。
【0075】
次に、測定装置Aによる解析動作について説明する。つまり、測定対象の発電機における測定結果に基づいて以下に説明するような各種解析を行なうことができる。
【0076】
まず、出力電圧対出力電流特性について説明する。これは、各回転数ごとに電圧と電流との関係をグラフ化して表示部242等に表示する(図9参照)。つまり、記憶テーブルKTには、各抵抗値における電圧と電流の値が記憶されているので、これを各回転数ごとにグラフ化する。グラフ化に当たっては、図9に示すように、横軸を出力電圧、縦軸を出力電流とし、各回転数ごとに取得したデータと近似曲線を表示させる。つまり、近似曲線を示す特性式を算出し、該特性式に基づくデータを描画する。なお、この特性式自体、つまり、近似曲線を表す式自体についても表示できるようにするのが好ましい。出力電圧対出力電流特性を演算、表示するためのプログラムは、プログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうことになる。
【0077】
次に、出力電圧対出力電力特性について説明する。これは、各回転数ごとに電圧と電力との関係をグラフ化して表示部242等に表示する(図10参照)。つまり、記憶テーブルKTには、各抵抗値における電圧と電力の値が記憶されているので、これを各回転数ごとにグラフ化する。グラフ化に当たっては、図10に示すように、横軸を出力電圧、縦軸を出力電力とし、各回転数ごとに取得したデータと近似曲線を表示させる。なお、上記と同様に、近似曲線を示す特性式自体についても表示できるようにするのが好ましい。出力電圧対出力電力特性を演算、表示するためのプログラムは、プログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうことになる。
【0078】
次に、出力電圧対静止トルク特性について説明する。これは、各回転数ごとに電圧とトルクとの関係をグラフ化して表示部242等に表示する(図11参照)。つまり、記憶テーブルKTには、各抵抗値における電圧とトルクの値が記憶されているので、これを各回転数ごとにグラフ化する。グラフ化に当たっては、図11に示すように、横軸を出力電圧、縦軸をトルクとし、各回転数ごとに取得したデータと近似曲線を表示させる。なお、上記と同様に、近似曲線を示す特性式自体についても表示できるようにするのが好ましい。出力電圧対静止トルク特性を演算、表示するためのプログラムは、プログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうことになる。
【0079】
次に、出力電圧対入出力特性について説明する。これは、電圧と入出力との関係を表示するもので、具体的には、各回転数ごとに電圧と軸入力の関係をグラフ化して表示部242等に表示するとともに、電圧と電力との関係をグラフ化して表示部242等に表示させる(図12参照)。つまり、記憶テーブルKTには、各抵抗値における電圧と軸入力の値が記憶されているので、これを各回転数ごとにグラフ化するとともに、電圧と電力との関係についても、各回転数ごとにグラフ化する。なお、電圧と電力との関係は、図10の場合と同様である。グラフ化に当たっては、図12に示すように、横軸を出力電圧、縦軸を軸入力及び電力とし、各回転数ごとに取得したデータと近似曲線を表示させる。図12において、波線は、電圧と軸入力との関係を示し、実線は、電圧と電力との関係を示す。なお、上記と同様に、近似曲線を示す特性式自体についても表示できるようにするのが好ましい。この場合、出力電圧対入出力特性を演算、表示するためのプログラムは、プログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうことになる。
【0080】
次に、出力電圧対変換効率特性について説明する。これは、各回転数ごとに電圧と変換効率の関係をグラフ化して表示部242等に表示する(図13参照)。つまり、記憶テーブルKTには、各抵抗値における電圧と変換効率の値が記憶されているので、これを各回転数ごとにグラフ化する。グラフ化に当たっては、図13に示すように、横軸を出力電圧、縦軸を変換効率とし、各回転数ごとに取得したデータと近似曲線を表示させる。なお、上記と同様に、近似曲線を示す特性式自体についても表示できるようにするのが好ましい。この場合、出力電圧対変換効率特性を演算、表示するためのプログラムは、プログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうことになる。
【0081】
次に、回転数対入出力特性について説明する。これは、回転数と入出力との関係をグラフ化して表示部242等に表示するもので、具体的には、回転数と電力との関係をグラフ化して表示部242等に表示するとともに、回転数と軸入力との関係をグラフ化して表示部242等に表示させる(図14参照)。ここで、電力とは、その回転数においての最大電力を意味する。つまり、記憶テーブルKTから、各回転数において最大電力の値を検出し、これを各回転数と最大電力との関係としてグラフ化するとともに、記憶テーブルKTから、各回転数において最大電力の場合の軸入力の値を検出し、これを各回転数と軸入力との関係としてグラフ化して表示するものである。グラフ化に当たっては、図14に示すように、横軸を回転数、縦軸を軸入力及び電力とする。なお、最大電力の検出や最大電力時の軸入力の検出に際しては、単に記憶テーブルKTから電力が最大のものを検出するのみならず、近似曲線から算出するようにしてもよい。つまり、最大電力の検出は、図10や図12に示す近似曲線から検出し、最大電力時の軸入力の検出は、図12に示す近似曲線から検出する。
【0082】
図14において、実線、白丸(○)で「最大電力」と示すものは、上記のような回転数と最大電力との関係を示すもので、また、波線、白丸(○)で「最大電力時の軸入力」と示すものは、上記のような回転数と軸入力との関係を示すものである。
【0083】
また、「バッテリー供給時」及び「バッテリー供給時の軸入力」とあるものは、24Vの未充電状態のバッテリーを発電機Bに接続して給電した場合を示していて、そのように、24Vの未充電状態のバッテリーを発電機Bに接続した状態で、上記図7に示す測定を行って得た結果に従い、表示したものである。つまり、図14において、実線、黒丸(●)で「バッテリー供給時」と示すものは、そのようにバッテリーを接続した状態での測定結果に基づき、回転数と最大電力との関係を示すもので、波線、黒丸(●)で「バッテリー供給時の軸入力」と示すものは、そのようにバッテリーを接続した状態での測定結果に基づき、回転数と最大電力時における軸入力との関係を示すものである。
【0084】
なお、回転数と電力との関係、回転数と軸入力との関係を示す近似曲線を表示するようにしてもよく、また、上記と同様に、近似曲線を示す特性式自体についても表示できるようにするのが好ましい。この場合、回転数対入出力特性を演算、表示するためのプログラムは、プログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうことになる。また、図14に示す例(最大電力時)以外に、所定の抵抗値における電力及び軸入力を表示するようにしてもよい。つまり、電力及び軸入力を前述と同様な操作と後述する図17(外部負荷特性)を活用し、回転数対入出力特性のグラフ化を行う、つまり、回転数と所定の抵抗値における電力及び軸入力の関係をグラフ化することも可能であり、前述の近似曲線表示、その特性式自体の表示、否表示が可能である。
【0085】
次に、回転に対する変換効率特性について説明する。これは、回転数と変換効率との関係をグラフ化して表示部242等に表示するもので(図15参照)、この変換効率とは、各回転数において、最大電力時のものである。つまり、記憶テーブルKTから、各回転数において最大電力の値を検出し、最大電力時の変換効率をさらに検出して、各回転数と変換効率との関係としてグラフ化して表示するものである。グラフ化に当たっては、図15に示すように、横軸を回転数、縦軸を変換効率とする。なお、最大電力時の変換効率の検出に際しては、単に記憶テーブルKTから最大電力時の変換効率を検出するのみならず、近似曲線から算出するようにしてもよい。例えば、図10等から最大電力時の電圧を検出し、その電圧における変換効率を図13から検出することができる。
【0086】
図15において、白丸(○)で「最大電力時」と示すものは、上記のような回転数と最大電力時の変換効率との関係を示すものである。
【0087】
また、黒丸(●)で「バッテリー供給時」とあるものは、上記図14の場合と同様に、24Vの未充電状態のバッテリーを発電機Bに接続して給電した場合を示している。
【0088】
なお、回転数と変換効率との関係を示す近似曲線を表示するようにしてもよく、また、上記と同様に、近似曲線を示す特性式自体についても表示できるようにするのが好ましい。この場合、回転数対変換効率特性を演算、表示するためのプログラムは、プログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうことになる。また、図15に示す例(最大電力時)以外に、所定の抵抗値における変換効率を表示するようにしてもよい。つまり、電力及び軸入力を前述と同様な操作と後述する図17(外部負荷特性)を活用し、回転に対する変換効率特性のグラフ化を行う、つまり、回転数と、所定の抵抗値における変換効率との関係をグラフ化することも可能であり、前述の近似曲線表示、その特性式自体の表示、否表示が可能である。
【0089】
次に、回転に対する駆動トルク特性について説明する。これは、回転数と駆動トルクとの関係をグラフ化して表示部242等に表示するもので(図16参照)、この駆動トルクとは、各回転数において、最大電力時のトルクを示すものである。つまり、記憶テーブルKTから、各回転数において最大電力の値を検出し、最大電力時のトルクの値をさらに検出して、各回転数とトルクとの関係としてグラフ化して表示するものである。グラフ化に当たっては、図16に示すように、横軸を回転数、縦軸を駆動トルクとする。なお、最大電力時のトルクの検出に際しては、単に記憶テーブルKTから最大電力時のトルクを検出するのみならず、近似曲線から抽出するようにしてもよい。例えば、図10等から最大電力時の電圧を検出し、その電圧におけるトルクを図11から検出することが考えられる。
【0090】
図16において、白丸(○)で「最大電力時」と示すものは、上記のような回転数と最大電力時のトルクとの関係を示すものである。
【0091】
また、黒丸(●)で「バッテリー供給時」とあるものは、上記図14の場合と同様に、24Vの未充電状態のバッテリーを発電機Bに接続して給電した場合を示している。
【0092】
なお、回転数とトルクとの関係を示す近似曲線を表示するようにしてもよく、また、上記と同様に、近似曲線を示す特性式自体についても表示できるようにするのが好ましい。この場合、回転数対変換効率特性を演算、表示するためのプログラムは、プログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうことになる。また、図16に示す例(最大電力時)以外に、所定の抵抗値におけるトルクを表示させるようにしてもよい。つまり、電力及びトルクを前述と同様な操作と後述する図17(外部負荷特性)を活用し、回転に対する駆動トルク特性のグラフ化を行う、つまり、回転数と所定の抵抗値におけるトルクの値との関係をグラフ化することも可能であり、前述の近似曲線表示、その特性式自体の表示、否表示が可能である。
【0093】
次に、外部負荷特性について説明する。これは、各回転数ごとに抵抗値と電力との関係をグラフ化して表示部242等に表示するものである(図17参照)。つまり、記憶テーブルKTには、回転数ごとに、各抵抗値における電力の値が記憶されているので、これを各回転数ごとにグラフ化する。グラフ化に当たっては、図17に示すように、横軸を抵抗値、縦軸を出力電力とし、各回転数ごとに近似曲線を表示させる。なお、上記と同様に、近似曲線を示す特性式自体についても表示できるようにするのが好ましい。出力電圧対出力電力特性を演算、表示するためのプログラムは、プログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうことになる。
【0094】
なお、上記の各特性は、ユーザが入力部200において操作をすることによって、所望の特性が表示部242等に表示されるようになっている。例えば、出力電圧対出力電流特性を表示しようとした場合には、該特性を表示するための操作をユーザが行なうことにより、該特性が算出され、表示部242等に表示される。
【0095】
次に、さらに発展的な解析について説明する。メーカーは、発電機の特性の1つとして、図18の「メーカー公表値」に示すように、風速と発電出力との関係を公表している。ここで、図18における発電出力が最大電力を示していると仮定した場合に、この図18に示す風速と発電出力との関係と、図14に示す回転数と出力電力との関係(特に、回転数と最大電力との関係)とをつき合わせると、風速と回転数との関係を導き出すことができる。例えば、図14において、1000Wの時の回転数が850rpmであり、一方、図18において、1000Wの時の風速が11mであるので、風速11mの時に出力電力は1000Wということになる。そのように複数の点をプロットしていくと、図19の上段に示すように、風速と回転数との関係が得られる。
【0096】
つまり、データ格納部230に、図18の「メーカー公表値」に示すデータを格納しておき、これと上記のように得られた回転数と出力電力との関係とを用いて、CPU250は、図19(a)に示すような、風速と回転数の関係を算出して、表示を行なう。この場合、上記のような算出を行なうためのプログラムがプログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに基づいて動作することになる。
【0097】
このように風速と回転数との関係が得られると、図16に示す回転に対する駆動トルク特性をアレンジして、図19(b)に示す風速とトルクとの関係を算出することができる。つまり、CPU250は、図19(a)に示す風速と回転数の関係と、図16に示す回転に対する駆動トルク特性を用いて、CPU250は、図19(b)に示す風速とトルクとの関係を算出して、表示を行なう。この場合も、そのような算出を行なうためのプログラムがプログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに基づいて動作することになる。
【0098】
また、上記ように、軸入力は2π×n×N/60で表されるので、図19(a)には風速と回転数(つまり、n)の関係が示され、図19(b)には風速とトルク(つまり、N)の関係が示されているので、図19(a)と図19(b)により風速と軸入力との関係を算出できる。つまり、プログラム格納部220には、上記のような処理を行なうためのプログラムが格納されていて、CPU250は、該プログラムに従い図19(c)に示す風速と軸入力との関係を算出して表示する。なお、図19(c)において、「発電出力」と示された曲線はメーカー公称値を示したものである。以上のように、測定装置Aは、図19に示す特性を算出、表示する機能を有している。この場合も、ユーザが図19に示す各特性を表示するための操作を行った場合に、該特性が算出されて、表示部242等に表示されることになる。この点は、図20、図21の特性を算出、表示する場合も同様である。
【0099】
また、測定装置Aは、図20に示す特性を算出、表示する機能を有している。つまり、空気密度をρ、ブレードの直径をもとにした円の面積をA、風速をVとした場合には、風力パワーP3(W)は、P=1/2×ρ×A×Vで表される(図20参照)。ここで、ブレードの直径を2.7mとすると、A=1.35×1.35×π≒5.75となり、ρを1.205とすると、P3=1/2×ρ×A×V=3.449×Vとなる(図20(a)参照)。つまり、風力パワーは、Vの3乗に3.449を乗じたものとなる。これをグラフ化すると、図20(a)のようになる。つまり、上記のような手法により風速と風力パワーとの関係を算出するためのプログラム、つまり、少なくとも上記計算式を含んだプログラムがプログラム格納部220に格納されていて、ブレードの直径の値と空気密度のデータを入力することにより、CPU250は、該プログラムに従って、風速と風力パワーとの関係を算出して図20(a)に示すように表示するのである。
【0100】
また、メーカーの公称値としての風速と発電出力との関係(図20(b)参照)をデータ格納部230に入力しておくことにより、CPU250は、図20(c)に示すように、風速と風力パワーとの関係及び風速と発電出力との関係を1つの縮尺内に表示する機能も有している。
【0101】
さらに、図20(a)に示すような風力パワーをP1、図20(b)に示すような発電出力をP2とした場合には、パワー係数Cp=P2/P1=P2/(1/2×ρ×A×V)で示される。CPU250は、この計算式に基づいて、図20(d)に示すような風速とパワー係数との関係を算出して表示する機能をも有している。つまり、上記のような手法により風速とパワー係数との関係を算出するためのプログラム、つまり、少なくとも上記計算式を含んだプログラムがプログラム格納部220に格納されていて、CPU250は、該プログラムに従って処理を行なうのである。
【0102】
さらに、測定装置Aは、図21に示す特性を算出、表示する機能を有している。つまり、図15に示す特性は、回転数と変換効率との関係であるが、図19(a)に示すように、風速と回転数との関係が算出されることにより、風速と変換効率との関係も導き出すことができる。図21に示す「発電機変換効率」はこのようにして算出されたものである。つまり、プログラム格納部220には、回転数と変換効率の関係(図15参照)と風速と回転数との関係(図19(a)参照)とに基づいて、風速と変換効率との関係を求めるプログラムが格納され、CPU250は、該プログラムに従って、風速と変換効率との関係を算出する。この「発電機変換効率」が示す曲線は、上記「風速の値と変換効率の値との関係」に当たる。
【0103】
また、図21に示す「パワー係数」は、図20(d)に示すものと同じである。また、図21に示す「風車変換効率」は、発電機変換効率をパワー係数で除算したものである。つまり、風車変換効率=発電機変換効率/パワー係数で算出した値が示される。この「発電機変換効率」が示す曲線は、上記「風速の値と該他の変換効率の値との関係」に当たる。
【0104】
なお、測定装置Aは、図22に示す特性を算出、表示する機能をも有しているが、この図22に示す特性は図21と同様であるが、負荷抵抗値を一定であるとして算出したものである。つまり、発電機変換効率は、回転数と変換効率との関係をもとにして算出されており、図21では、該変換効率は最大電力時の変換効率としているが、この図22の場合には、ある抵抗値の場合(図22では、1.5オーム)の変換効率としている。このように1.5オームの場合について解析したのは、測定及び解析の結果、定格回転数850rpm、定格出力1000Wの際に抵抗値が1.5オームであったことに基づく。
【0105】
このように図21に示す特性と図22に示す特性の両方を算出、表示できるようにしたのは、以下の理由による。つまり、メーカーの公表値(つまり、図18)が風速に対して最大電力を示している場合には、図21の特性を利用すればよく、一方、メーカーの公表値(つまり、図18)が風速に対して一定負荷に接続して給電した場合の電力を示している場合には、図22の特性を利用すればよいので、そのどちらの場合にも対応することができるようにしたのである。また、メーカーの公表値が、各風速に対し負荷抵抗値を可変させた場合にも、その抵抗値を公表してくれたならば、同様な解析が行える。加えてメーカー又は、製作者が、その風力発電システムの出力の計測において、風速、発電出力、回転数、給電している負荷の抵抗値を正確に記録していたのであれば、当該装置によって得られたデータを元に更に真値に近い解析を行える。
【0106】
以上のように、発電機側の変換効率と、風車側の変換効率を分離して把握できるようになり、ロータ側(つまり、風車側)と発電機側の力学的な整合性を考慮したシステム設計の開発にも十分なデータを得ることが可能となった。
【0107】
なお、抵抗値を固定とした測定で十分な場合には、図7に示す動作とは異なり、抵抗値を所定の固定値に固定した上で、回転数を変化させながら測定を行なうことになる。また、回転数のチェックについても測定期間中常時行なうようにすればよい。
【0108】
また、上記のような解析により得られた解析結果は、データ格納部230に記憶させておくようにしてもよい。
【0109】
以上のように本実施例の測定装置Aによれば、発電機の種々の特性を出力することができ、定格値以外での発電機の状態を十分に把握することができる。
【0110】
特に、発電機の瞬時の発電出力(図14参照)や、瞬時の発電効率(図15)等も把握できることから、発電機を駆動させるためのロータのエネルギー変換効率も明らかにすることができる。
【0111】
特に、ロータ(つまり、風車)の特性を計測するには、トルク計、電磁ブレーキ、回転計等が必要とされ、高価な研究施設が必要であったが、本実施例の測定装置によれば、そのような施設を用意するが必要なく、安価に計測を行なうことができる。
【0112】
また、従来のエネルギー変換器の開発分野においては、ロータの効率が明らかでないため、機械的な強度や耐久性、安全性が主に注目されてきたが、ロータは、形状寸法が同一であっても、重量、重心、材質が異なった場合や、形状がわずかに変化した場合等に変換効率も各々異なる。そこで、本実施例の測定装置によれば、上記のようなデータ解析により各々の変換効率を明らかにすることができ、ロータと発電機の好適な組み合わせを探るシステム開発においても利用可能となる。
【0113】
また、ロータと発電機の力学的な釣り合い状態を把握できることから、該発電機とロータとからなるシステムの発電出力に見合った負荷側の最適な入力抵抗を探り出すことも可能となる。
【0114】
また、発電電力の波形観測、駆動力の計測、温度計測ができることから、発電機の振動の軽減、波形の改善等、いわば高性能発電機の開発研究においても十分利用可能である。
【0115】
なお、A/D変換器90に高速の変換器を用いることにより、電力値(電圧値(V)×電流値(A)×力率)の波形観測と、トルク値(T)の波形観測を行うことができ、発電機の振動の状態をも計測することが可能となる。
【0116】
なお、上記の説明においては、図2に示すように、電流検出器30と電圧検出器40は、全波整流ブリッジ100の後段に設けられているが、図23に示すように、さらに、全波整流ブリッジ100の前段に、電流検出器31と電圧検出器41を設けるようにしてもよい。この場合、電流検出器31には、アンプ33が接続され、アンプ33がA/D変換器90に接続されることになる。また、電圧検出器41についても、電圧検出器41には、アンプ(図示せず)が接続されて、該アンプは、A/D変換器90に接続されることになる。
【0117】
この場合、記憶テーブルKTにおける各個別記憶テーブルには、電流検出器30の検出値に基づくデータと電流検出器31の検出値に基づくデータのそれぞれが記憶されるようになっていて、電圧検出器40の検出値に基づくデータと電圧検出器41の検出値に基づくデータのそれぞれが記憶されるようになっている。つまり、電流と電圧については、それぞれ2つの記憶領域が設けられていることになる。
【0118】
なお、発電機の出力がn相交流とした場合に、電流検出器31の検出値に基づくデータの記憶に際しては、電流検出器31により検出された電流値をn倍した値が記憶テーブルに記憶され、電圧検出器41の検出値に基づくデータの記憶に際しても、電圧検出器41により検出された電圧値をn倍した値が記憶テーブルに記憶される。
【0119】
なお、図23の構成は、n相発電機の各相の出力が平衡であることを前提としている。つまり、全波整流ブリッジ100は、平衡負荷とみなすことができるので、n相発電機の各相の出力が平衡であれば、電流検出器31と電圧検出器41は図23に示すようにそれぞれ1つずつ設けられていれば、1相の測定のみを行い、あとはブロンデルの法則によりn相全体の値を算出すればよい。
【0120】
一方、n相発電機の各相の出力が不平衡の場合には、n個の電流検出器と、n−1個の電圧検出器を全波整流ブリッジの前段に設けることになり(また、それぞれの電流検出器と電圧検出器にはアンプが接続され、該アンプにA/D変換器90が接続されることになる)、記憶テーブルには、各電流検出器により検出された電流値の和が記憶され、また、各電圧検出器により検出された電圧値の和が記憶される。つまり、電流検出器についてはn相の各相ごとに取り付け、一方、電圧検出器については、n相とnm+1相(m=1〜n−1)間にそれぞれ設けられることになる。
【0121】
このように全波整流ブリッジ100の前段にも電流検出器と電圧検出器を設ける場合にも、その解析においては、各電流、各電圧について図9以下に示すような解析結果を表示する。つまり、例えば、図9に示す出力電圧対出力電流特性については、電流検出器30からのデータに基づく特性と、電流検出器31からのデータに基づく特性が表示されるようになる。
【0122】
このような構成とすることにより、全波整流ブリッジ100自身も電力を多少消費することから、つまり、整流損が存在することから、発電機の真の出力と、整流損を明らかにすることができる。なお、図23においても、外部可変負荷装置102を図3に示すタイプとしてもよい。
【0123】
なお、図23においては、全波整流ブリッジ100の前段と後段にそれぞれ電流検出器と電圧検出器を設けるものとして説明したが、測定用回路においてまず図2に示すように全波整流ブリッジ100の後段に電流検出器と電圧検出器を設けて測定を行い、その後、電流検出器と電圧検出器を全波整流ブリッジ100の前段に付け替えて、つまり、測定用回路において全波整流ブリッジ100の前段に設けて(つまり、その場合には、図23から電流検出器30、電圧検出器40を除いた構成となる)測定を行なうようにしてもよい。つまり、全波整流ブリッジ100を介して片側ずつ電流検出器と電圧検出器を接続して測定するのである。
【0124】
また、すでに上記でも説明したが、上記図14、図15、図16においては、最大電力時の値が表示されているが、これを所定の抵抗値の場合の値としてもよい。例えば、図14では、最大電力時の軸入力ではなく、所定の抵抗値における軸入力とする。この所定の抵抗値の場合には、所定の電力となるので、その意味では、所定の電力時の値ということができる。
【0125】
また、上記の測定装置Aにおいては、トルク変換器20や、電流検出器30や、電圧検出器40等によって検出された値を自動的にデータ格納部230に取り込み、所定の操作を行なうことによって解析を行なうのであるが、この測定装置Aにより実際に測定したデータ以外のデータを解析できるようにしてもよい。
【0126】
つまり、測定装置Aに、データを取り込むためのドライブ(FDドライブ、MOドライブ等)を設け、解析を行なうためのデータを読み込ませる。すると、読み込まれたデータは、記憶テーブルKTに記憶されて、その後は、上記のような解析を行なう。このようにすることにより、測定装置Aを解析装置として利用することができる。
【0127】
また、測定装置Aを、測定機能を有する部位と、解析機能を有する部位とを分離してもよい。測定部と、解析部とを分離した構成とする。
【0128】
つまり、測定部としては、上記測定装置Aから解析機能を省いた構成であり、プログラム格納部220には、測定に必要なプログラム、例えば、図7に示す動作を行なうプログラムのみ格納され、解析を行なうプログラムは格納されていない。また、記憶テーブルKTも、各回転数ごとに、トルクと、電圧と、電流とを記憶するのみである。
【0129】
また、解析部(解析装置)としては、図1における入力部200と、記憶部210と、出力部240と、CPU250の構成のみであり、また、プログラム格納部220には、解析を行なうためのプログラムが格納された構成となる。さらに、解析部には、各回転数ごとのトルク、電圧、電流のデータを取り込むためのドライブが設けられる。
【0130】
なお、本実施例では、試験体として、主として風力発電機を例にとって説明したが、これには限られず、風力発電機以外の発電機でもよく、また、発電機以外の装置で、回転機構を有する装置であれば適用が可能である。特に、クリーンエネルギー又は未利用エネルギーのエネルギー変換機等に有用である。
【0131】
【発明の効果】
本発明に基づく測定装置によれば、発電機等の回転機構を有する試験体の特性を把握することができ、特に、各回転数ごとに、各抵抗値におけるトルクと電流と電圧の値を測定して記録していくことができるので、この記録データをもとにして種々の解析に利用することが可能となる。特に、定格値以外の発電機の特性を把握することができ、新たな発電機の開発及び研究に利用することが可能となる。
【0132】
また、特に、記憶テーブルKTには、複数の回転数ごとに、複数の抵抗値について、トルクの値と、電圧の値と、電流の値と、電力の値と、該軸入力の値と、該変換効率の値の各データが記憶される場合には、これらの値に基づいて各種解析に利用することが可能となる。
【0133】
また、特に、温度測定手段や、周囲温度測定手段や、周囲湿度測定手段や、周囲気圧測定手段を有する場合には、上記の温度や湿度や気圧を測定することができ、熱損、機械損等の算出や、経時的な温度変化等の計測も可能となる。
【0134】
また、特に、上記試験体の上記駆動手段に対する相対的な位置を調整するための調整手段を有する場合には、試験体の回転軸と駆動手段の回転軸とを容易に一致させることが可能となる。
【0135】
また、本発明における試験体特性解析装置によれば、定格値以外の発電機の特性を把握することができ、解析結果を利用して、新たな発電機の開発及び研究に利用することが可能となる。
【0136】
また、特に、解析手段が、風速の値と回転数との関係を算出する場合には、回転数との関係が得られている種々の特性を、風速との関係に置き換えることができ、発電機の特性を明らかにするのに大きな指標とすることができる。
【0137】
また、特に、解析手段が、風速の値と変換効率の値との関係を算出する場合には、風速と変換効率との関係を明らかにすることができ、発電機についての重要な特性を明らかにすることが可能となる。
【0138】
また、特に、解析手段が、風速の値と変換効率の値との関係を算出する場合には、請求項16や請求項18の構成において算出される変換効率が発電機側の変換効率であるのに対して、本発明において算出される変換効率はロータ(風力発電機では、風車側)の変換効率であり、このように変換効率を発電機側とロータ側とに分離して求めることができるようになったことにより、発電機を全体のシステムの設計等に大きく貢献させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく測定装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の実施例に基づく測定装置の構成を説明するための回路図であり、発電機に接続される測定用回路の構成を説明するための回路図である。
【図3】測定用回路の他の例を示す回路図である。
【図4】本発明の実施例に基づく測定装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図5】試験体としての発電機を説明するための説明図である。
【図6】記憶テーブルの構成を示す説明図である。
【図7】測定における動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】測定装置における測定の動作を示す説明図である。
【図9】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、出力電圧対出力電流特性の一例を示す説明図である。
【図10】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、出力電圧対出力電力特性の一例を示す説明図である。
【図11】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、出力電圧対静止トルク特性の一例を示す説明図である。
【図12】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、出力電圧対入出力特性の一例を示す説明図である。
【図13】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、出力電圧対変換効率特性の一例を示す説明図である。
【図14】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、回転数対入出力特性の一例を示す説明図である。
【図15】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、回転に対する変換効率の一例を示す説明図である。
【図16】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、回転に対する駆動トルク特性の一例を示す説明図である。
【図17】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、外部負荷特性の一例を示す説明図である。
【図18】風速と発電出力との関係を示す説明図であり、メーカー公表値とバッテリー充電システムとして運転された実測値を示す説明図である。
【図19】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、風速と回転数との関係、風速と静止トルクとの関係、風速と仕事率との関係を示す説明図である。
【図20】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、風速と風力パワーとの関係、風速と発電出力との関係、風速とパワー係数との関係を示す説明図である。
【図21】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、最大電力時における、風車変換効率と、発電機変換効率と、パワー係数を示す説明図である。
【図22】測定装置による解析結果を示す説明図であり、特に、抵抗値を固定した場合における、風車変換効率と、発電機変換効率と、パワー係数を示す説明図である。
【図23】測定用回路の他の例を示す回路図である。
【符号の説明】
A 測定装置
A1 測定用回路
B 発電機
10 駆動モータ
12 駆動回路
14 回転計
20 トルク変換器
30 電流検出器
40 電圧検出器
50 温度検出器
60 温度検出器
70 湿度検出器
80 気圧検出器
90 A/D変換器
100 全波整流ブリッジ
102 外部可変負荷装置
104 D/A変換器
200 入力部
210 記憶部
220 プログラム格納部
230 データ格納部
240 出力部
242 表示部
244 印刷部
250 CPU
KT 記憶テーブル

Claims (22)

  1. 回転軸を持つ回転機構を備えた発電機であって、試験体としての発電機の特性を測定するための測定装置であって、
    上記回転軸を回転駆動させる駆動手段と、
    上記駆動手段により回転駆動された発電機の回転数を測定する回転数測定手段と、
    上記駆動手段により回転駆動された発電機と、上記駆動手段との間に発生するトルクを測定するトルク測定手段と、
    発電機の電力の出力端に接続された測定用回路であって、抵抗値を所定の値に設定可能な抵抗を有する測定用回路と、
    該測定用回路に流れる電流の値を測定する電流測定手段と、
    該測定用回路に印加されている電圧の値を測定する電圧測定手段と、
    上記トルク測定手段により測定されたトルクの値のデータと、電流測定手段により測定された電流の値のデータと、電圧測定手段により測定された電圧の値のデータとを記憶するための記憶テーブルを有する記憶手段と、
    上記駆動手段を順次所定の回転数に設定するための第1設定手段と、
    上記測定用回路における抵抗の抵抗値を順次変化させて設定していくための第2設定手段と、
    上記第1設定手段により設定された回転数において、該第2設定手段により変化させられた各抵抗値ごとに、上記トルク測定手段により測定されたトルクの値のデータと、上記電流測定手段により測定された電流の値のデータと、上記電圧測定手段により測定された電圧の値のデータを上記記憶テーブルに書き込んでいく書込み手段と、
    を有することを特徴とする測定装置。
  2. 上記測定装置が、さらに、該駆動手段の回転数を設定する回転数制御手段であって、上記回転数測定手段により測定された回転数に基づいて、帰還制御を行なう回転数制御手段を有し、上記駆動手段は、該回転数制御手段の制御に基づき、回転数を制御しながら上記回転軸を駆動させることを特徴とする請求項に記載の測定装置。
  3. 上記測定装置は、トルクの値と回転数とから軸入力の値を算出するとともに、電力の値と軸入力の値とから変換効率の値を算出し、上記記憶テーブルには、複数の回転数ごとに、測定及び算出データが記憶され、該測定及び算出データは、複数の抵抗値ごとに、トルクの値と、電圧の値と、電流の値と、電力の値と、該軸入力の値と、該変換効率の値の各データから構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 上記記憶テーブルには、さらに、各抵抗値ごとに、電流と電圧の位相差のデータ又は該位相差に基づく力率のデータが記憶されることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の測定装置。
  5. 上記測定装置が、さらに、発電機に取り付けられた温度測定手段と、発電機の試験中における周囲環境の温度を測定する周囲温度測定手段と、発電機の試験中における周囲環境の湿度を測定する周囲湿度測定手段と、発電機の試験中における周囲環境の気圧を測定する周囲気圧測定手段と、を有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の測定装置。
  6. 上記測定用回路には、発電機からの出力が交流出力である場合に、交流出力を直流出力に変換するための変換手段が設けられ、該測定用回路における変換手段よりも発電機側に上記電流測定手段と電圧測定手段が設けられているとともに、該測定用回路における変換手段よりも発電機側とは反対側にも、上記電流測定手段と電圧測定手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5に記載の測定装置。
  7. 上記測定装置が、さらに、上記試験体の回転軸の軸心と、上記駆動手段の回転軸の軸心とを一致させるために、上記試験体の上記駆動手段に対する相対的な位置を調整するための調整手段を有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6に記載の測定装置。
  8. 回転軸を持つ回転機構を備えた試験体の特性を解析するための試験体特性解析装置であって、請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7に記載の測定装置と、記憶テーブルに記憶された各データに基づいて解析を行なう解析手段と、を有することを特徴とする試験体特性解析装置。
  9. 回転軸を持つ回転機構を備えた試験体としての発電機の特性を解析するための試験体特性解析装置であって、
    発電機の各回転数において、抵抗値ごとに、トルクの値と、電流の値と、電圧の値についての各データを記憶する記憶テーブルを有する記憶手段であって、発電機に、発電機の回転軸を回転駆動させる駆動手段を接続するとともに、該発電機の電力の出力端に、所定の抵抗値に設定可能な抵抗を有する測定用回路を接続させた状態で、該駆動手段により発電機の回転軸を回転駆動させて、各回転数において、抵抗値ごとに、発電機と駆動手段との間に発生するトルクの値と、該測定用回路を流れる電流の値と、該測定用回路に印加されている電圧の値とを測定した値についてのデータを記憶する記憶テーブルを有する記憶手段と、
    該記憶テーブルに記憶された各データに基づいて解析を行なう解析手段と、
    を有することを特徴とする試験体特性解析装置。
  10. 上記解析手段が、トルクの値と、回転数とから、軸入力を算出し、電圧の値と、該軸入力の値との関係を、各回転数ごとに算出することを特徴とする請求項8又は9に記載の試験体特性解析装置。
  11. 上記解析手段が、電力の値を軸入力の値により除算することにより変換効率の値を算出し、電圧の値と、該変換効率の値との関係を、各回転数ごとに算出することを特徴とする請求項8又は9又は10に記載の試験体特性解析装置。
  12. 上記解析手段が、回転数と電力の値との関係及び/又は回転数と軸入力の値との関係を算出することを特徴とする請求項8又は9又は10又は11に記載の試験体特性解析装置。
  13. 上記解析手段が、回転数と、変換効率であって所定の電力時の変換効率の値との関係を算出することを特徴とする請求項8又は9又は10又は11又は12に記載の試験体特性解析装置。
  14. 上記解析手段が、回転数と、トルクであって所定の電力時のトルクの値との関係を算出することを特徴とする請求項8又は9又は10又は11又は12又は13に記載の試験体特性解析装置。
  15. 上記解析手段が、記憶テーブルに記憶されたデータに基づいて、回転数と電力の値との関係を示すデータを算出し、該回転数と電力の値との関係を示すデータと、予め求められているデータであって、風速の値と電力の値との関係を示すデータと、に基づいて、風速の値と回転数との関係を算出することを特徴とする請求項8又は9又は10又は11又は12又は13又は14に記載の試験体特性解析装置。
  16. 上記解析手段が、回転数と、トルクであって所定の電力時のトルクの値との関係を算出するともに、上記風速の値と回転数との関係から、風速の値とトルクの値との関係を算出し、該風速の値と回転数との関係と、該風速の値とトルクの値との関係とから、風速の値と軸入力の値との関係を算出することを特徴とする請求項15に記載の試験体特性解析装置。
  17. 上記解析手段が、回転数と、変換効率であって所定の電力時の変換効率の値との関係である変換効率特性を算出するとともに、風速の値と回転数との関係と、該変換効率特性とから、風速の値と変換効率の値との関係を算出することを特徴とする請求項15に記載の試験体特性解析装置。
  18. 上記解析手段が、発電機に取り付けられるブレードの直径に基づいて各風速における風力パワーの値を算出することにより風速の値と風力パワーの値との関係を示すデータを算出し、該風速の値と風力パワーの値との関係を示すデータと、予め求められているデータであって、風速の値と電力の値との関係を示すデータと、に基づいて、該電力の値を該風力パワーの値により除算してパワー係数を算出することにより、風速の値とパワー係数との関係を算出し、算出された風速の値とパワー係数との関係と、上記風速の値と変換効率の値との関係とから、変換効率の値をパワー係数により除算することにより、他の変換効率を算出し、風速の値と該他の変換効率の値との関係を算出することを特徴とする請求項17に記載の試験体特性解析装置。
  19. 上記解析手段が、回転数と、変換効率であって所定の抵抗値における変換効率の値との関係である変換効率特性を算出するとともに、風速の値と回転数との関係と、該変換効率特性とから、風速の値と変換効率の値との関係を算出することを特徴とする請求項15に記載の試験体特性解析装置。
  20. 上記解析手段が、発電機に取り付けられるブレードの直径に基づいて各風速における風力パワーの値を算出することにより風速の値と風力パワーの値との関係を示すデータを算出し、該風速の値と風力パワーの値との関係を示すデータと、予め求められているデータであって、風速の値と電力の値との関係を示すデータと、に基づいて、該電力の値を該風力パワーの値により除算してパワー係数を算出することにより、風速の値とパワー係数との関係を算出し、算出された風速の値とパワー係数との関係と、上記風速の値と変換効率の値との関係とから、変換効率の値をパワー係数により除算することにより、他の変換効率を算出し、風速の値と該他の変換効率の値との関係を算出することを特徴とする請求項19に記載の試験体特性解析装置。
  21. 上記「所定の電力時」における所定の電力が、最大電力であることを特徴とする請求項13又は14又は16又は17又は18に記載の試験体特性解析装置。
  22. 上記試験体特性解析装置が、さらに、上記解析手段による解析結果を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項8又は9又は10又は11又は12又は13又は14又は15又は16又は17又は18又は19又は20又は21に記載の試験体特性解析装置。
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