JP7246257B2 - 研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、研磨装置に関する。
半導体デバイスウェーハや光デバイスウェーハ等のウエーハを研削して薄化した後、研削によって生じた破砕層を除去するため、被研削面を研磨パッドで研磨する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-101321公報
ウレタンや不繊布等の研磨パッドを回転させつつ、所定の圧力でウエーハに押圧し、スラリー溶液を供給する等して研磨する。ここで、研磨の際は、押圧力を所定以上に保つ事で所望のレートで研磨されるため、研磨中に押圧力を検出するのは重要な要素である。押圧力は、研磨ユニット側又はチャックテーブル側に配置した圧電素子が歪むことで発生した電荷を電圧に変換して測定される。この際、圧電素子と圧電素子から発生した電荷を電圧に変換する変換部(測定部)とを繋ぐ配線が、取り回し方の不具合や湿気等で断線するおそれがあるという問題があった。この配線が断線すると、正確な押圧力が測定できないため、所望の研磨が実施できず、例えば、所望よりも少ない研磨量で加工を終了してしまう場合が想定されるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、圧電素子と圧電素子から発生した電荷を電圧に変換する変換部(測定部)とを繋ぐ配線に発生する異常を検出することを可能にする、研磨装置を提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る研磨装置は、ウエーハを保持する保持面を有する回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハをスピンドルの下端に装着した研磨パッドで研磨する研磨ユニットと、該研磨ユニットを該チャックテーブルの該保持面に直交する方向に移動させ該研磨パッドをウエーハに押圧する研磨送りユニットと、該研磨ユニット又は該チャックテーブルに配置され該研磨パッドをウエーハに押圧する押圧力を測定する押圧力測定部と、オペレータに情報を報知する報知部と、を備える研磨装置であって、該押圧力測定部は、該研磨パッドの押圧によって歪み電荷を発生させる圧電素子と、該圧電素子で発生する電荷を測定する電荷測定部を含む測定回路と、該測定回路の異常を検出する異常検出回路と、を備え、該異常検出回路は、該測定回路に所定の電荷を供給するテスト電荷供給部と、該電荷測定部で測定された該テスト電荷供給部からの電荷が許容値未満の場合、該測定回路に異常ありと判定する判定部と、を有し、該判定部の判定結果を該報知部が報知する。
本発明に係る研磨装置によれば、圧電素子と圧電素子から発生した電荷を電圧に変換する変換部(測定部)とを繋ぐ配線に発生する異常を検出することができる。
図1は、実施形態に係る研磨装置の構成の概略を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る研磨装置の構成の要部を示す断面図である。 図3は、図1及び図2に示す押圧力測定部の構成を示す説明図である。 図4は、図1、図2及び図3に示す押圧力測定部の動作を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係る研磨装置1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る研磨装置1の構成の概略を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る研磨装置1の構成の要部を示す断面図である。実施形態1に係る研磨装置1は、図1及び図2に示すように、チャックテーブル10と、研磨ユニット20と、研磨送りユニット30と、押圧力測定部40と、報知部60と、を備える。
チャックテーブル10は、図2に示すように、研磨装置1の研磨対象であるウエーハ100を保持する保持面11を有し、Z軸方向の軸心周りに回転可能に設けられている。保持面11は、本実施形態では、円形状であり、水平面であるXY平面に概ね平行に設けられている。保持面11は、例えば、ポーラスセラミック材により形成されており、図1に示す装置本体2内に配置された不図示の吸引源に接続されている。チャックテーブル10は、本実施形態では、ウエーハ100に貼着された保護テープ101を介して、保持面11でウエーハ100を吸引保持する。
ここで、研磨装置1の研磨対象であるウエーハ100は、本実施形態では、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素などを基板とする円板状の半導体デバイスウエーハや光デバイスウエーハ等である。ウエーハ100は、本実施形態では、研磨装置1で研磨加工処理を施す研磨面とは反対側の面に、当該面を保護する保護テープ101が貼着される。
チャックテーブル10は、図1に示すように、装置本体2の上面にX軸方向に延在する矩形状の開口部16に、移動台17を介してX軸方向に移動可能に設けられている。チャックテーブル10は、ウエーハ100を搬出入する搬出入位置と、保持面11で保持したウエーハ100に対し研磨ユニット20により研磨加工処理を実行する研磨位置との間で、X軸方向に移動可能に設けられている。移動台17は、下方に設けられた不図示のボールねじ式の移動機構によりX軸方向に移動可能に設けられている。開口部16は、移動台17及び蛇腹カバー18により覆われており、移動台17のX軸方向の移動に伴い、蛇腹カバー18がX軸方向に伸縮する。
チャックテーブル10は、図2に示すように、ラジアルベアリング13及びスラストベアリング14を介して、移動台17に支持されたテーブルベース12に回転可能に支持されており、下方に設けられたテーブルモータ15の回転駆動に伴って軸心周りに回転動作する。
研磨ユニット20は、図2に示すように、スピンドル21と、研磨パッド22と、スピンドルホルダ23と、エアー供給源24と、スラリー供給ノズル25と、スラリー供給源26と、を備える。研磨ユニット20は、チャックテーブル10に保持されたウエーハ100をスピンドル21の下端に装着した研磨パッド22で研磨する。
スピンドル21は、保持面11に直交する方向である鉛直方向(Z軸方向)に沿って回転軸方向が配されている。スピンドル21は、図2に示すように、回転軸周りに回転する回転軸体21-1と、回転軸体21-1に外周側から嵌め合せられたケーシング部21-2と、回転軸体21-1とケーシング部21-2との間に形成されたわずかな間隙21-3と、を有する。間隙21-3は、エアー供給源24からケーシング部21-2の内部に形成された流路を介して高圧エアーが供給される。これにより、ケーシング部21-2は、ラジアルエアベアリングとスラストエアベアリングとの機能をもたらす間隙21-3内の高圧エアーを介して、回転軸体21-1を回転軸周りに回転可能に支持する。
研磨パッド22は、スピンドル21の下端に、研磨面が保持面11に平行になるように、マウント22-1を介して装着される。研磨パッド22及びマウント22-1は、中心軸に沿って貫通孔22-2が形成されており、スピンドル21の回転軸体21-1に中心軸である回転軸に沿って形成された貫通孔21-4と連通している。スラリー供給ノズル25は、基端部側がスラリー供給源26に接続して設けられており、ノズルの先端側が貫通孔21-4に挿入して設けられている。スラリー供給ノズル25は、スラリー供給源26から供給されるスラリーを、貫通孔21-4及び貫通孔22-2を介して研磨パッド22の研磨面に供給する。
本実施形態では、研磨ユニット20は、スラリー供給源26から研磨液として砥粒を含むスラリーを供給しながらウエーハ100を研磨するが、本発明ではこれに限定されず、スラリー供給源26から研磨液として純水を供給しながら固定砥粒を有する研磨パッド22を用いてウエーハ100を研磨しても良く、スラリー供給源26から研磨液としてアルカリ性の研磨液を供給しながら研磨パッド22を用いて化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)を実施しても良く、研磨液を供給しないで研磨パッド22を用いてドライ研磨を実施しても良い。
スピンドルホルダ23は、図1及び図2に示すように、押圧力測定部40を構成する圧電素子41を介して、スピンドル21を保持する。すなわち、押圧力測定部40を構成する圧電素子41は、スピンドルホルダ23とスピンドル21のケーシング部21-2との間に設けられる。押圧力測定部40及び圧電素子41については、後述する。
研磨送りユニット30は、図1に示すように、装置本体2の上面の+X方向の端部に立設した直立壁3に配設されている。研磨送りユニット30は、チャックテーブル10の保持面11に直交する方向であるZ軸方向に沿って設けられたネジロッド及びネジロッドを回転駆動するパルスモータにより、移動基台を介して装着された研磨ユニット20をZ軸方向に沿って移動させる。研磨送りユニット30は、研磨ユニット20を鉛直方向下方である-Z方向に沿って移動させ、研磨パッド22をチャックテーブル10の保持面11で吸引保持したウエーハ100に押圧する。
研磨装置1は、図1及び図2に示すように、各部及び各ユニットを制御する制御ユニット50を備える。制御ユニット50は、各部及び各ユニットを制御して、本実施形態に係る研磨装置1に各動作を実施させるものである。制御ユニット50は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット50の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、研磨装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して研磨装置1の各部及び各ユニットに出力する。
制御ユニット50は、図1及び図2に示すように、押圧力測定部40を構成する測定回路42及び異常検出回路43を備える。測定回路42及び異常検出回路43については、後述する。
報知部60は、研磨装置1を操作するオペレータに情報を報知する。報知部60は、図1に示すように、情報を表示することでオペレータに報知する表示部61と、所定の情報に基づいて、光を点灯したり点滅したりしてオペレータに報知する発光部62と、を備える。表示部61は、本実施形態では、液晶ディスプレイや、入力機能と一体化されたタッチパネル等が使用される。発光部62は、本実施形態では、青色と赤色にそれぞれ発光する2種類のLED(Light Emitting Diode)等が使用される。
研磨装置1は、図1に示すように、さらに、カセット80-1,80-2と、搬出入ユニット81と、位置合わせユニット82と、搬入ユニット83と、搬出ユニット84と、洗浄ユニット85と、を備える。カセット80-1,80-2は、いずれも複数のスロットを有するウエーハ100用の収容器であり、それぞれ、装置本体2の上面の-方向の端部に水平方向に延びて形成された支持部4-1,4-2上に配設されている。カセット80-1は、研磨装置1による研磨加工処理前のウエーハ100を収容し、カセット80-2は、研磨装置1による研磨加工処理後のウエーハ100を収容する。
搬出入ユニット81は、研磨加工処理前のウエーハ100をカセット80-1から位置合わせユニット82へ搬出するとともに、研磨加工処理後のウエーハ100を洗浄ユニット85からカセット80-2へ搬入する。
位置合わせユニット82は、カセット80-1から搬出された研磨加工処理前のウエーハ100の中心位置及びオリエンテーションフラット又はノッチの位置を検出して、中心位置合わせ及び方向位置合わせを行う。搬入ユニット83は、位置合わせユニット82で位置合わせされた研磨加工処理前のウエーハ100を搬出入位置にあるチャックテーブル10の保持面11に搬入する。
搬出ユニット84は、研磨加工処理後のウエーハ100を搬出入位置にあるチャックテーブル10の保持面11から洗浄ユニット85に搬入する。洗浄ユニット85は、研磨加工処理後のウエーハ100を洗浄し、研磨された被研磨面に付着している研磨屑等のコンタミネーションを除去する。
押圧力測定部40は、研磨ユニット20又はチャックテーブル10に配置され研磨パッド22をチャックテーブル10の保持面11上のウエーハ100に押圧する押圧力を測定する。押圧力測定部40は、本実施形態では、図1及び図2に示すように、研磨ユニット20に配置されており、研磨パッド22の押圧によって歪み電荷を発生させる圧電素子41と、圧電素子41で発生する電荷を測定する電荷測定部51(図3参照)を含む測定回路42と、測定回路42の異常を検出する異常検出回路43と、を備える。なお、圧電素子41は、本実施形態では、研磨ユニット20に配置されているが、本発明ではこれに限定されず、チャックテーブル10に配置されていてもよい。
圧電素子41は、具体的には、図2に示すように、スピンドルホルダ23に対するスピンドル21のケーシング部21-2の圧力に応じて歪み電荷を発生させることで、研磨パッド22をウエーハ100に押圧する押圧力に応じた歪み電荷と同等の歪み電荷を発生させる。
圧電素子41は、スピンドルホルダ23とスピンドル21のケーシング部21-2との間に、円周方向に等間隔で配列して複数箇所に設けられており、本実施形態では円周方向に、中心角で120度間隔で、3箇所に設けられている。圧電素子41は、このように水平面方向に均等に複数箇所に設けられているので、スピンドル21のケーシング部21-2とスピンドルホルダ23とが互いに対向する水平面間の圧力に応じた歪み電荷を発生させることができるため、研磨パッド22をウエーハ100に保持面11に直交する方向に押圧する押圧力に応じた歪み電荷を実質的に発生させることができる。
図3は、図1及び図2に示す押圧力測定部40の構成を示す説明図である。押圧力測定部40は、図3に示すように、それぞれの圧電素子41と、測定回路42と異常検出回路43との間で切り替え可能な制御ユニット50内に配設された回路とが、第1配線41-1と、第2配線41-2とで電気的に接続されている。
制御ユニット50内に配設された回路は、第2配線41-2を接地する。制御ユニット50内に配設された回路は、第1配線41-1を、2箇所のスイッチ44,45と、コンデンサ46と、チャージアンプ47と、テスト電荷供給源48と、抵抗49と、判定部52を有する電荷測定部51と、を備える電気回路と、電気的に接続している。
制御ユニット50内に配設された回路は、詳細には、図3に示すように、第1配線41-1と判定部52を有する電荷測定部51との間に、スイッチ45と、コンデンサ46と、チャージアンプ47の一方の入力端子(例えば、-の入力端子)及び出力端子と、が並列に設けられており、チャージアンプ47の他方の入力端子(例えば、+の入力端子)にスイッチ44を介して互いに切り替え可能な接点44-1,44-2を介してそれぞれテスト電荷供給源48と、抵抗49とがいずれも接地されて設けられている。ここで、テスト電荷供給源48は、本実施形態では1Vを印加する電源が使用される。なお、制御ユニット50内に配設された回路は、接点44-2側に抵抗49が設けられているが、本発明はこれに限定されず、接点44-2側が設置されていれば、抵抗49を有さなくてもよい。
制御ユニット50内に配設された回路は、制御ユニット50が、スイッチ44を接点44-2を介して抵抗49と接続する方に切り替え、スイッチ45を開くと、チャージアンプ47により圧電素子41で発生した歪み電荷を増幅して、電荷測定部51によりチャージアンプ47で増幅された電圧に基づいて圧電素子41で受けた押圧力を測定する測定回路42として機能する。
図4は、図1、図2及び図3に示す押圧力測定部40の動作を示すフローチャートである。押圧力測定部40の動作のうち、制御ユニット50内に配設された回路が測定回路42の検査用の回路である異常検出回路43として機能する動作は、例えば、図4に示すように、電荷チャージステップST11と、測定ステップST12と、測定終了ステップST13と、を備える。
この動作では、まず、制御ユニット50内に配設された回路において、制御ユニット50が、スイッチ44を接点44-1を介してテスト電荷供給源48と接続する方に切り替え、スイッチ45を閉じて回路を接続することで、この回路の検査用(異常検出用)のテスト電荷を、圧電素子41及びコンデンサ46にチャージする(電荷チャージステップST11)。
電荷チャージステップST11では、制御ユニット50内に配設された回路が正常、すなわち測定回路42が正常であれば、圧電素子41には、圧電素子41の信号とグラウンド(Ground、GND)との間の静電容量Cとテスト電荷供給源48による印加電圧Vとの積CVに等しい電荷Q(=CV)がテスト電荷としてチャージされる。ここで、圧電素子41の信号とGNDとの間の静電容量Cは、第1配線41-1と第2配線41-2との間の静電容量のことである。電荷チャージステップST11では、制御ユニット50内に配設された回路が異常、例えば第1配線41-1または第2配線41-2が断線していれば、静電容量Cがほぼ0となっているため、圧電素子41にチャージされる電荷Qがほぼ0となる。
次に、電荷チャージステップST11の後、制御ユニット50内に配設された回路において、制御ユニット50が、スイッチ45を開いて回路を切断する方に切り替えた後、スイッチ44を接点44-2を介して抵抗49と接続する方に切り替えると、電荷チャージステップST11で圧電素子41及びコンデンサ46にチャージしたテスト電荷を電荷測定部51で測定する(測定ステップST12)。
測定ステップST12では、電荷測定部51が、電荷チャージステップST11で圧電素子41にチャージされた電荷Qを測定する。このため、測定ステップST12では、制御ユニット50内に配設された回路が正常、すなわち測定回路42が正常であれば、電荷測定部51が、電荷Qと、チャージアンプ47のコンデンサ46の静電容量cとの商に等しい電圧v(=Q/c)を測定する。なお、チャージアンプ47の増幅性能のため、チャージアンプ47のコンデンサ46の静電容量cは、圧電素子41の信号とGNDとの間の静電容量Cよりも大きいので、電荷測定部51が測定する電圧vは、テスト電荷供給源48による印加電圧Vよりも小さくなる。
測定ステップST12では、制御ユニット50内に配設された回路が異常、例えば第1配線41-1または第2配線41-2が断線していれば、電荷チャージステップST11で圧電素子41にチャージされた電荷Qがほぼ0となっているため、電荷測定部51が測定する電圧vがほぼ0となる。
測定ステップST12では、制御ユニット50内に配設された回路が異常、例えば圧電素子41にチャージした電荷Qが漏洩していれば、電荷チャージステップST11で圧電素子41にチャージされた電荷Qが徐々に減少(または増加)していくので、電荷測定部51が測定する電圧vに徐々に減少(または増加)していくドリフト現象が発生する。測定ステップST12では、制御ユニット50が、スイッチ44を接点44-2を介して抵抗49と接続する方に切り替え、スイッチ45を開いて回路を切断する方に切り替えた直後の電荷測定部51による電圧v1と、ドリフト現象が発生した後の電荷測定部51による電圧v2とを比較することで、圧電素子41の電荷漏洩に起因するドリフト量を診断することができる。
測定ステップST12では、さらに、判定部52が、上記した電圧vに所定の誤差を考慮して算出される所定の許容電圧値以上であるか、所定の許容電圧値未満であるかを判定することで、電荷測定部51で測定したテスト電荷が所定の許容値以上であるか、所定の許容値未満であるかを判定する。
測定ステップST12では、電荷測定部51で測定した電圧が、上記した電圧vに所定の誤差を考慮して算出される所定の許容電圧値以内(基準値±許容電圧値以内)である場合、判定部52が、電荷測定部51で測定したテスト電荷が所定の許容値以内であると判定し、測定回路42は正常であると判定する。測定ステップST12では、電荷測定部51で測定した電圧が、上記した電圧vに所定の誤差を考慮して算出される所定の許容電圧値を超えた(基準値±許容電圧値を超えた)場合、判定部52が、電荷測定部51で測定したテスト電荷が所定の許容値を超えたと判定し、測定回路42に異常ありと判定する。
より詳細には、測定ステップST12では、電荷測定部51で測定した電圧がほぼ0である場合、判定部52が、第1配線41-1または第2配線41-2が断線している可能性があると判定する。また、測定ステップST12では、電荷測定部51で測定した電圧にドリフト現象が発生している場合、判定部52が、圧電素子41の電荷が漏洩している可能性があると判定する。
測定ステップST12では、制御ユニット50が、判定部52による測定回路42の判定結果の情報を報知部60に送信し、判定結果の情報を受信した報知部60が当該判定結果を報知する。例えば、判定部52が測定回路42が正常であると判定した場合、表示部61は、測定回路42が正常である旨やその旨を示すテスト電荷の測定結果等を表示し、発光部62は、測定回路42は正常である旨を示す青色に点灯する。
また、判定部52が測定回路42に異常ありと判定した場合、表示部61は、測定回路42が異常である旨やその旨を示すテスト電荷の測定結果等を表示し、発光部62は、測定回路42は異常である旨を示す赤色に点灯する。表示部61は、判定部52が第1配線41-1または第2配線41-2が断線している可能性があると判定した場合、第1配線41-1または第2配線41-2が断線している可能性がある旨の表示をする。表示部61は、判定部52が圧電素子41の電荷が漏洩している可能性があると判定した場合、圧電素子41の電荷が漏洩している可能性がある旨の表示や、制御ユニット50が診断したドリフト量の表示をする。
また、電荷チャージステップST11及び測定ステップST12は、電荷測定部51のキャリブレーションの実施後に電荷測定部51で測定される初期電圧V1に対する、押圧力測定部40の使用中において電荷測定部51で測定される使用中電圧V2の変化量に応じて、電荷測定部51のキャリブレーションが必要であるか否かの判定にも活用することができる。具体的には、制御ユニット50は、まず、押圧力測定部40を研磨装置1に備え付けた後に圧電素子41に一定荷重を印加し、その時に電荷測定部51で測定される電圧を記録して、電荷測定部51で測定して得られた電圧に基づいて一定荷重が印加された旨を計算するキャリブレーションを実施する。制御ユニット50は、そのキャリブレーションを実施直後に、上記と同様の方法で電荷チャージステップST11及び測定ステップST12を実施して、電荷測定部51で初期電圧V1を測定及び記録する。制御ユニット50は、そして、押圧力測定部40を研磨装置1において使用に供して以降、電荷チャージステップST11及び測定ステップST12を実施する度に、または適宜の際に、圧電素子41に一定荷重を印加し電荷測定部51で測定される使用中電圧V2を測定する。制御ユニット50は、その後、初期電圧V1と使用中電圧V2とを比較して、使用中電圧V2が所定の許容値(初期電圧V1±所定の許容値)を外れる場合は、報知部60(表示部61及び発光部62)により、オペレータに対して再度、電荷測定部51のキャリブレーションを促す旨を報知する。このようにすることで、押圧力測定部40は、第1配線41-1または第2配線41-2が断線しておらず、コンデンサ45の経年劣化に起因して電荷測定部51で測定される電圧が所定の許容電圧値を超える場合に、再度、電荷測定部51のキャリブレーションを実施することで、押圧力測定部40における部品交換を必要とせずに、引き続き使用可能になる場合がある。なお、電荷測定部51のキャリブレーションの実施後には、ウエーハ100をテスト的に研磨して、研磨結果に問題が無いか確認することが好ましい。
測定ステップST12の後、判定部52が測定回路42は正常であると判定した場合、制御ユニット50内に配設された回路において、制御ユニット50が、スイッチ44を接点44-2を介して抵抗49と接続する方に切り替え、スイッチ45を閉じて回路を接続する方に切り替えることで、測定回路42として機能する状態に戻す(測定終了ステップST13)。
また、測定ステップST12の後、判定部52が測定回路42に異常ありと判定した場合、制御ユニット50が、例えば、研磨パッド22をウエーハ100に押圧して実施する研磨加工処理を中止し、断線や漏洩等の異常の種類に応じて測定回路42を修理する等の措置をオペレータに促す(測定終了ステップST13)。
制御ユニット50は、制御ユニット50内に配設された回路を異常検出回路43として機能する上記した一連の動作を、研磨加工処理の合間に定期的に実施することが好ましく、このようにすることで、測定回路42に異常が発生した場合、いち早く検出でき、研磨加工処理で研磨不良を発生させることを抑制することができる。
実施形態に係る研磨装置1は、圧電素子41で発生する歪み電荷を測定することで研磨パッド22をウエーハ100に押圧する押圧力を測定する電荷測定部51を含む測定回路42と、測定回路42の異常を検出する異常検出回路43と、を備える。このため、実施形態に係る研磨装置1は、圧電素子41と圧電素子41から発生した電荷を電圧に変換する変換部(測定部)である電荷測定部51とを繋ぐ測定回路42内の配線に発生する異常を検出することを可能にするという作用効果を奏する。これにより、実施形態に係る研磨装置1は、測定回路42で正確な押圧力を測定することができるため、所望の研磨が実施できるという作用効果を奏する。すなわち、実施形態に係る研磨装置1は、所望の研磨が実施できず、例えば、所望よりも少ない研磨量で加工を終了してしまう場合が発生してしまう可能性を低減することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態に係る研磨装置1は、異常検出回路43による異常の検出結果を判定部52で判定し、判定部52の判定結果を報知部60で報知する。このため、実施形態に係る研磨装置1は、オペレータが、測定回路42が正常であるか異常であるかを容易に認識することができるため、所望の研磨が実施されているか否かを容易に認識することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態に係る研磨装置1は、測定回路42に対してスイッチ44,45及びテスト電荷供給源48を追加して設けることで、異常検出回路43を形成している。このため、コストやスペース等の問題を発生させることなく、測定回路42を検査することができるという作用効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 研磨装置
10 チャックテーブル
11 保持面
20 研磨ユニット
21 スピンドル
22 研磨パッド
23 スピンドルホルダ
30 研磨送りユニット
40 押圧力測定部
41 圧電素子
42 測定回路
43 異常検出回路
48 テスト電荷供給源
50 制御ユニット
51 電荷測定部
52 判定部
60 報知部
100 ウエーハ

Claims (1)

  1. ウエーハを保持する保持面を有する回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハをスピンドルの下端に装着した研磨パッドで研磨する研磨ユニットと、該研磨ユニットを該チャックテーブルの該保持面に直交する方向に移動させ該研磨パッドをウエーハに押圧する研磨送りユニットと、該研磨ユニット又は該チャックテーブルに配置され該研磨パッドをウエーハに押圧する押圧力を測定する押圧力測定部と、オペレータに情報を報知する報知部と、を備える研磨装置であって、
    該押圧力測定部は、
    該研磨パッドの押圧によって歪み電荷を発生させる圧電素子と、
    該圧電素子で発生する電荷を測定する電荷測定部を含む測定回路と、
    該測定回路の異常を検出する異常検出回路と、を備え、
    該異常検出回路は、
    該測定回路に所定の電荷を供給するテスト電荷供給部と、
    該電荷測定部で測定された該テスト電荷供給部からの電荷が許容値未満の場合、該測定回路に異常ありと判定する判定部と、を有し、
    該判定部の判定結果を該報知部が報知する研磨装置。
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