JP7245822B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本開示は、冷蔵庫に関する。
近年、電子部品の小型化に伴って、表示パネル、および操作パネルなどのような配線基板を有する電子部品を冷蔵庫に設置することが技術的に可能となっている。また、情報通信技術の進歩に伴って、冷蔵庫などの生活家電を、インターネット接続させるなどして情報端末としても利用することへの要望が高まってきている。
このような流れを受けて、冷蔵庫の扉に、表示パネル、操作パネル、およびカメラなどの電子部品を設置することが試みられている。また、扉に表示パネルを備えた冷蔵庫においては、音声を発生させることのできるスピーカをさらに搭載させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-81852号公報
特許文献1に開示されているように、扉の正面部分にスピーカを設置することが考えられる。しかし、扉の正面部分にスピーカを設置する場合には、スピーカの奥行きによって扉の断熱性能が低下する。特に高音質なスピーカは奥行きが大きいものが多いため、スピーカの高音質化に伴い扉の断熱性能が低下する問題がある。さらに、近年では冷蔵庫扉の表面をガラスパネルとすることで冷蔵庫の意匠性を向上させる試みも行われている。しかし、このような冷蔵庫の扉の正面部分にスピーカを設置すると、扉の表面に取り付けられるガラスパネルの一部を、スピーカ設置用に開口させる必要性が生じ、冷蔵庫の意匠性を損なう可能性がある。また、ガラスパネルの背面にスピーカを設置すると、スピーカから発せられる音がガラスパネルと扉本体との間の空間にこもってしまい、音質および音量の低下につながる。
そこで、本発明の一局面では、スピーカの高音質化と断熱性能の維持とを実現可能なの構造を有する冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、冷蔵庫に設けられている扉に関する。この扉は、扉本体部と、前記扉本体部の側面部に配置されているスピーカとを備えている。
上記の本発明の一局面の扉において、前記スピーカの設置箇所の前記扉本体部の内部には、空間が形成されており、前記空間には、前記スピーカの発音部に近い側よりも前記発音部から遠い側において幅狭となっている部分が存在してもよい。
上記の本発明の一局面の扉において、前記扉本体部は、前記扉の閉鎖時に庫内の密閉性を高める密封部材を有しており、前記空間は、前記扉本体部の側面部から、少なくとも前記密封部材の配置位置にまで形成されていてもよい。
また、本発明のもう一つの局面は、上記の何れかの扉を備えている冷蔵庫に関する。この冷蔵庫は、前記扉本体部における前記スピーカの配置面と対向する対向面を有していてもよい。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫において、前記対向面は前記スピーカの配置面に対して傾斜しているか、あるいは、前記対向面は曲面形状となっていてもよい。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫において、前記スピーカは、扉の下部に配置されていてもよい。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫において、前記扉本体部は、前面に表示部を有しており、かつ、前記スピーカは、2つ設けられており、2つの前記スピーカは、前記表示部の幅方向の中央位置を間に挟んで両側にそれぞれ配置されていてもよい。
以上のように、本発明の一局面によれば、スピーカの高音質化と扉の断熱性能の維持とを実現可能な冷蔵庫の扉を提供できる。また、本発明のもう一つの局面によれば、スピーカが備えられている冷蔵庫において、冷蔵庫の美観の向上およびスピーカの音質向上を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる冷蔵庫の外観を示す正面図である。 図1に示す冷蔵庫に備えられた右側の冷蔵室扉の構成を示す正面図である。 図1に示す冷蔵庫に備えられた右側の冷蔵室扉の構成を示す斜視図である。 図2に示す冷蔵室扉のA-A線部分の構成を示す断面図である。 図1に示す冷蔵庫の上段の冷蔵室扉と中段の冷蔵室扉との境界部分の構成を示す断面模式図である。 (a)は、第2の実施形態にかかる冷蔵庫の上段の冷蔵室扉と中段の冷蔵室扉との境界部分を示す正面図である。(b)は、(a)に示す冷蔵室扉のB-B線部分の構成を示す平面図である。 図6(a)に示す冷蔵庫のA-A線部分の構成を示す断面模式図である。 第3の実施形態にかかる冷蔵庫の上段の冷蔵室扉と中段の冷蔵室扉との境界部分の構成を示す断面模式図である。 第4の実施形態にかかる冷蔵庫に備えられた右側の冷蔵室扉の構成を示す正面図である。 図9に示す冷蔵室扉の背面側の構成を示す平面図である。 図10に示す冷蔵室扉のA-A線部分の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔第1の実施形態〕
本実施形態では、本発明の一態様にかかる冷蔵庫として、冷蔵庫扉(例えば、冷蔵室の扉)に表示パネルを備えている冷蔵庫を例に挙げて説明する。
<冷蔵庫の全体構成>
図1には、本実施形態にかかる冷蔵庫1の正面側の構成を示す。冷蔵庫1は、上段に第1の冷蔵室、中段に第2の冷蔵室(野菜室)、および下段に第1の冷凍室を備えている。また、冷蔵庫1の中段には、製氷室および第2の冷凍室も備えられている。
なお、冷蔵庫1における各貯蔵室の構成や配置は、上記のものに限定はされない。各貯蔵室の構成および配置は、冷蔵庫の容量、用途などに応じて適宜変更することができる。
また、上段の第1の冷蔵室には、左右に分割された観音開き(フレンチドア)式の冷蔵室扉11(右側の冷蔵室扉)及び12(左側の冷蔵室扉)が設けられている。中段の第2の冷蔵室(野菜室)には、引き出し式の冷蔵室扉13が設けられている。下段の第1の冷凍室には、引き出し式の冷凍室扉14が設けられている。また、中段の製氷室および第2の冷凍室には、引き出し式の製氷室扉15または冷凍室扉16がそれぞれ設けられている。
なお、冷蔵庫1における各扉の構成は、上記のものに限定はされない。各貯蔵室の扉は、各貯蔵室の構造、用途、位置などに応じて、例えば、観音開き方式、左右の何れかの端部から開閉する方式、左右両側から開閉可能な方式、引き出し方式などを適宜採用することができる。
本実施形態では、扉が設けられている面を冷蔵庫の前面(正面)とする。そして、前面を基準にして、冷蔵庫1を通常の状態で設置した場合に存在する位置に基づいて、冷蔵庫1の各面を、上面、側面、背面、及び底面とする。したがって、本明細書中において、「前面側」または「背面側」と規定するときは、任意の位置を基準として前面又は背面が設けられている側、あるいは、任意の位置から前面又は背面へ向かう方向のことを意味する。また、本明細書では、冷蔵庫1の前面から背面へ向かう方向および冷蔵庫1の背面から前面へ向かう方向を、前後方向と呼ぶ。また、本明細書では、冷蔵庫1の一方の側面から他方の側面へ向かう方向を、左右方向と呼ぶ。さらに、本明細書においては、原則として、冷蔵庫または冷蔵室扉の「右側」とは、冷蔵庫の正面から見て右側に当たる側のことを意味し、冷蔵庫または冷蔵室扉の「左側」とは、冷蔵庫の正面から見て左側に当たる側のことを意味する。
右側の冷蔵室扉(扉)11には、表示パネル(表示部)50が設置されている。表示パネル(表示部)50は、冷蔵室扉11の最表面に配置されているガラスパネル51の裏面に取り付けられている。表示パネル50は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示パネル部材を含んで構成することができる。
表示パネル50には、冷蔵庫の運転情報、冷蔵庫の制御情報、庫内在庫情報、カレンダ情報、レシピ情報、伝言情報などを表示させることができる。また、例えば、冷蔵庫1に小型カメラ(図示せず)が備えられている場合には、小型カメラで撮影された庫内の映像を表示パネル50に表示させることもできる。また、冷蔵庫1がインターネット接続されている場合には、インターネットを介して得られる各種ホームページの情報を表示させることもできる。また、表示パネルの表示面や縁部などにタッチセンサ等の入力デバイスを設けることで、表示パネル50から表示内容に沿った入力操作を行うこともできる。
冷蔵室扉11および冷蔵室扉12には、タッチセンサ(接触検知部)90がそれぞれ設けられている。タッチセンサ90は、各冷蔵室扉11・12の開放端部側に配置されている。タッチセンサ90は、人体等が接触したことを検知する。そして、例えば、右側の冷蔵室扉11のタッチセンサ90にユーザの手などが触れると、冷蔵室扉11が開くように制御される。同様に、左側の冷蔵室扉12のタッチセンサ90にユーザの手などが触れると、冷蔵室扉12が開くように制御される。
冷蔵室扉11の下部には、スピーカ70が設けられている(図2参照)。そして、冷蔵室扉11の下面(底面)には、スピーカ70の発音部72が設けられている。冷蔵庫1は、スピーカ70を備えていることで、各種の報知音または報知メッセージをユーザに対して発することができる。また、表示パネル50に表示される映像と合わせた音声を出力することができる。
<冷蔵室扉の構成>
続いて、冷蔵庫1に備えられた冷蔵室扉11のより具体的な構成について、図面を参照しながら説明する。
図2には、冷蔵室扉11の正面側を拡大して示す。図2では、冷蔵庫1の上面に配置されるヒンジカバー27も図示している。図3には、冷蔵室扉11を、その下面側およびヒンジ側(右側端部11e側)から見た状態を示す。冷蔵室扉11の各部分は、冷蔵庫1の本体に取り付けられた状態を基準にして、正面となる正面部11a、天面となる上方端部11b、底面となる下方端部11c、左側面となる左側端部11d、および右側面となる右側端部11eとそれぞれ呼ばれる。なお、本実施形態にかかる冷蔵室扉11では、右側端部11eにヒンジ部22が設けられており、左側端部11dが開放される。そのため、右側端部11eは、ヒンジ側端部とも呼ばれる。また、左側端部11dは、開放端部とも呼ばれる。
冷蔵室扉11は、主として、ドアバック31(図4参照)、正面部材41、ガラスパネル51、表示パネル50、および断熱層25(図4参照)などで構成されている。
冷蔵室扉11の背面側は、ドアバック31で形成されている。正面部材41は、ドアバック31の正面側に位置し、ドアバック31と対向配置されることで、冷蔵室扉11本体部分の正面側を構成する。
正面部材41は、冷蔵室扉11の正面側に位置し、冷蔵室扉11の本体部分の正面を構成する。ドアバック31は、正面部材41と対向配置され、冷蔵室扉11の背面側を構成する。正面部材41の背面にドアバック31が嵌め込まれることによって、冷蔵室扉11の本体部分の外形が形成される。断熱層25は、正面部材41とドアバック31との間に配置される。
ガラスパネル51は、冷蔵室扉11の最前面に配置される。すなわち、ガラスパネル51は、冷蔵室扉11の正面部11aを構成する。本実施形態では、ガラスパネル51は、冷蔵室扉11の本体部分から取り外し可能に構成されている。冷蔵室扉11の外側の表面は、一枚のガラスパネル51で構成される。また、本実施形態では、ガラスパネル51は、冷蔵室扉11の本体部分の前面の略全体を覆うように構成される。そのため、冷蔵室扉11の表面全体をフラットな構成とすることができ、冷蔵庫1の美観を向上させることができる。
表示パネル50は、タッチパネル式のディスプレイパネルなどで構成される。表示パネル50は、ガラスパネル51の裏面に取り付けられている。例えば、表示パネル50は、接着材を用いて、ガラスパネル51の裏面に近接した状態で貼り付けられている。ガラスパネル51の裏面に表示パネル50が取り付けられることで、冷蔵室扉11の本体部分が熱や振動などによって変形した場合にも、変形の影響を受けにくくすることができる。また、例えば、タッチパネル式の表示パネル50の場合に、タッチ操作を検出する検出部をガラスパネル51の裏面に接触又は近接した状態で貼り付けることで、ガラスパネル51から表示パネル50が離間し、タッチパネルの感度が低下し、タッチパネルの操作性が低下することを抑制することができる。
ドアバック31は、例えば、樹脂製の板状部材で形成されている。ドアバック31には、冷蔵室扉11の背面を左右方向に延びるように配置された、複数の収納ポケット(図示せず)が取り付けられている。また、冷蔵室扉11の背面側には、扉の外周に沿うように、突出壁(突起部)32が形成されている。突出壁32は、土手、フランジなどとも呼ばれる。
突出壁32の外周には、パッキン(密封部材)21が取り付けられている(図4および図10参照)。パッキン21は、冷蔵室扉11および12が閉鎖状態のときに、庫内(冷蔵室内)の密閉性を高めるために設けられている。
断熱層25は、例えば、真空断熱材、および発泡断熱材などで構成される。真空断熱材は、シート状または板状の断熱材である。発泡断熱材には、例えば、発泡ポリウレタン(硬質ウレタンフォームともいう)などが含まれる。
真空断熱材は、冷蔵庫において、特に高い断熱性が要求される場所に配置することが望ましい。例えば、冷蔵庫1では、冷蔵室扉11において、表示パネル50と対向する位置に真空断熱材を配置することが好ましい。これにより、表示パネル50から発生する熱をより確実に遮断して、冷蔵室扉11の断熱性能を高めることができる。
冷蔵室扉11は、開放端部(すなわち、左側端部11d)側から開閉される。また、冷蔵室扉11の右側端部11eには、サイドキャップが取り付けられている。サイドキャップの内側には、ヒンジ部22が設けられている。
スピーカ70は、冷蔵室扉11の下部に設けられている。スピーカ70は、正面部材41の底面部(すなわち、冷蔵室扉11の下方端部11c)に凹設される冷蔵室扉11の把手18に隣接して配置された凹部73内に設置されている(図4参照)。これにより、冷蔵室扉11の本体部分の前面の略全体を覆うガラスパネル51に干渉せずに、大口径のスピーカを備えることができる。したがって、冷蔵室扉11の正面部分の美観を保つことができる。
<スピーカについて>
続いて、スピーカ70のより具体的な構成について説明する。図4には、冷蔵室扉11のスピーカ70が設置されている部分の内部構成を示す。図4は、図2に示す冷蔵室扉11のA-A線部分の断面構成を示す図である。図5には、上段の冷蔵室扉11と中段の冷蔵室扉13との境界部分の断面構成を模式的に示す。
上述したように、スピーカ70は、冷蔵室扉11の底面となる下方端部(下方側面部)11cに配置されている。スピーカ70は、主として、スピーカ本体部71(71aおよび71b)、発音部72、凹部73、および空間75で構成されている。
スピーカ本体部71は、振動板および振動板駆動部などを備えている。スピーカ本体部71の構造については、従来公知の一般的なスピーカの構造が適用できる。また、スピーカ本体部71は、上記部品に加えて、ケース、アンプ、電源などが適宜組み合わされたスピーカユニットを用いてもよい。
図2において破線で示すように、本実施形態のスピーカ70は、2個のスピーカ本体部71を有している。冷蔵室扉11を正面から見て左側に位置するものが、スピーカ本体部71aであり、冷蔵室扉11を正面から見て右側に位置するものが、スピーカ本体部71bである。
発音部72は、冷蔵室扉11の下方端部11cの面上(スピーカの配置面上)に設けられている。発音部72は、例えば、正面部材41の下端の枠部分に嵌め込まれた板状部材に形成された複数の孔で構成されている。発音部72は、各スピーカ本体部71aおよび71bに対応する位置にそれぞれ設けられている。
凹部73は、図4などに示すように、冷蔵室扉11を構成している断熱層25の下方部分に埋設されるように、冷蔵室扉11の下方端部11cに形成されている。
凹部73の内部には、空間75が形成されている。空間75の下方部分に冷蔵室扉11の下方端部11cが位置する。そして、空間75内の下方端部11c上に、スピーカ本体部71(71aおよび71b)が配置されている。また、空間75の下方端部11cに、発音部72が位置している。空間75内では、スピーカ本体部71の裏側から発せられた音波が反響する。すなわち、空間75は、スピーカ70の音響空間となる。したがって、空間75の形状を変化させることで、スピーカ70の音質特性を変化させることができる。特に、スピーカ本体部71の裏側方向(図4では上方向)の距離を大きくすることで、スピーカ本体部71の裏側から発せられた音波が反射してスピーカ本体部71の振動板に干渉することを抑制できる。
本実施形態にかかるスピーカ70では、スピーカ本体部71および発音部72が冷蔵室扉11の側面部に配置されているため、スピーカ本体部71の裏側方向の距離が大きくなるように空間75を形成した場合でも、空間75は冷蔵室扉11の正面部11aに沿う方向に広がることになり、冷蔵室扉11の前後方向には拡大しない。したがって、高い断熱性が要求される冷蔵室扉11の前後方向には空間75を延伸させることなく、スピーカ70の音質を向上させることができる。
また、本実施形態にかかるスピーカ70では、空間75は、スピーカ本体部71および発音部72に近い側よりも、スピーカ本体部71および発音部72から遠い側において幅狭となっている。すなわち、スピーカ本体部71および発音部72に近い側の空間75の内寸W1は、スピーカ本体部71および発音部72に遠い側の空間75の内寸W2よりも大きくなっている(図4参照)。
なお、本実施形態にかかるスピーカ70では、空間75は、発音部72からの距離が大きくなるにしたがって、空間75の内寸Wが徐々に小さくなるような形状に構成されている。このように、発音部72からの距離に応じて空間75内の内寸を徐々に変化させることで、冷蔵室扉11の内外温度差がより大きくなる冷蔵室扉11の中央側では空間75の内寸を小さくできるため、冷蔵室扉11の断熱性低下を抑制しながら、スピーカ70の音質を向上させることができる。このとき、図4に示すように、凹部73を形成する前側の壁面よりも後側の壁面が、冷蔵室扉11の正面に対して大きく傾斜していることが好ましい。これにより、冷蔵室扉11の中央側における空間75とドアバック31との距離をより大きくすることができ、冷蔵室扉11の断熱性低下を抑制できる。
また、空間75の断面積が奥行き方向(図4では上方向)で徐々に変化するため、定在波が発生しにくくなり、スピーカ本体部71から発せられた音波が特定の周波数で共鳴することが抑制される。したがって、スピーカ70の音質を向上させることができる。
また、図4に示すように、冷蔵室扉11の背面部(すなわち、ドアバック31)には、扉の閉鎖時に冷蔵室内の密閉性を高めるためのパッキン(密封部材)21が設けられている。パッキン21は、ドアバック31に形成された突出壁32の周囲に設けられている(図4および図10参照)。パッキン21は、パッキン取り付け用の溝21a(図5参照)に嵌め込まれる。
冷蔵室の内部は、パッキン21によって密閉性が維持される。そのため、パッキン21の配置位置を境界として、パッキン21の配置位置よりも内側が庫内側となり、パッキン21の配置位置よりも外側が庫外側となる。そして、図4および図5などに示すように、本実施形態にかかるスピーカ70の空間75の上端部は、パッキン21の配置位置と略同じ高さにまで到達している。
発音部72からパッキン21の配置位置までの間に空間75が設けられていることで、スピーカ本体部71からの空間距離をある程度確保することができる。そのため、スピーカ70の音響向上に寄与することができる。
そして、本実施形態では、空間75の上端部をパッキン21の配置位置と同程度の位置とすることで、庫内側に位置する冷蔵室扉11の内部には、十分な厚さの断熱層25を配置させることができる。一方で、パッキン21の配置位置よりも外側となる冷蔵室扉11の背面部は、冷蔵庫外の空気に晒されており、冷蔵室扉11の表面側との温度差は少ない。したがって、この部分の断熱層25が空間75によって薄くなっても、冷蔵室の断熱には大きく影響しない。これにより、断熱層25の一部を切り欠くようにしてスピーカ70用の空間75を設けた場合にも、庫内の断熱性能の低下を比較的小さく抑えることができる。
また、図5に示すように、冷蔵室扉11および冷蔵室扉13がともに閉じられた状態では、発音部72は、冷蔵室の下段に設けられた野菜室の冷蔵室扉13の上面81と対向するように配置されている。すなわち、冷蔵室扉13の上面81は、スピーカ70の配置面との対向面となっている。
そして、本実施形態にかかる冷蔵庫1では、冷蔵室扉13の上面81は、前方に向かって傾斜している(図5参照)。言い換えると、スピーカ70の配置面(具体的には、発音部72の配置面)と、それに対向する冷蔵室扉13の上面81とは平行になっていない。これにより、発音部72から発せられた音波が、上面81で反射して発音部72に戻ってしまうことを抑制することができる。
また、図5に示すように、冷蔵室扉13の上面81は、冷蔵庫1の前方へ向かって下方に傾斜していることがより好ましい。これにより、発音部72から発せられた音波は上面81で反射して冷蔵室扉11の前方に向かうため、冷蔵庫1の正面に位置するユーザに対して、スピーカ70から発せられる音声をより伝えやすくすることができる。
続いて、スピーカ70の設置場所の詳細について説明する。本実施形態では、冷蔵室扉11にスピーカ70が設けられている。しかし、本発明の別の態様では、冷蔵庫1の冷蔵室扉11以外の扉にスピーカを設置することができる。なお、本実施形態にかかる冷蔵庫1においては、冷蔵室扉11に表示パネル50が設けられている。このような構成の場合には、スピーカ70は、表示パネル50が設けられている扉と同じ冷蔵室扉11に設置することが好ましい。
本実施形態にかかる冷蔵庫1では、冷蔵室扉11の下部(具体的には、下方端部11c)にスピーカ70が配置されている。これにより、スピーカ70内の構成部品に、冷蔵庫1で発生する結露水または冷蔵庫1内に保管される食材に含まれる水分などの液体が入り込む可能性を低減させることができる。そのため、水濡れによるスピーカ70の故障の可能性を低減させることができる。
また、図1に示すように、冷蔵室扉11の下方に他の扉が隣り合って配置されており、この冷蔵室扉11の下部にスピーカ70を配置する場合には、冷蔵庫1は、発音部72と対向する面(例えば、冷蔵室扉13の上面81)を有することになる。スピーカ70がこのような対向面を有していることで、下方に向いて設置されているスピーカ70の発音部72から出力された音声を、対向面(例えば、上面81)で反射させ、冷蔵室扉11の前方に向かわせることができる(図5の矢印参照)。これにより、冷蔵庫1の正面に向けてより効率的に音声を出力させることができる。
なお、1枚の扉のみを有している冷蔵庫の場合や最下段の扉にスピーカを備える冷蔵庫の場合においても、扉の下部にスピーカを配置することで、冷蔵庫1の底部に配置されている底板(ベースグリル)などを発音部の対向面として機能させることができる。
また、本実施形態の変形例として、右側の冷蔵室扉11の開放端部(すなわち、左側端部11d)にスピーカ70を設置することもできる。この場合には、左側の冷蔵室扉12の開放端部(すなわち、右側端部)が、発音部の対向面となる。
図2に示すように、スピーカ70は、冷蔵室扉11のヒンジ部22側に寄せて配置することが好ましい。これにより、スピーカ70の剛性を向上させることができる。
また、表示パネル50と同じ扉にスピーカ70を設置する場合には、スピーカ70は、表示パネル50の左右方向(幅方向)の中心位置(図2において一点鎖線で示す位置)に跨るように配置することが好ましい。これにより、表示パネル50の前面に位置するユーザに対して、スピーカ70の音声を効果的に出力させることができる。
なお、本実施形態にかかるスピーカ70のように、スピーカ本体部71が2個設けられてステレオ出力となっている構成の場合には、各スピーカ本体部71aおよび71bは、表示パネル50の左右方向の中央位置を間に挟んで両側にそれぞれ配置されていることが好ましい。これにより、表示パネル50の前面に位置するユーザに対して、左右のスピーカ本体部71aおよび71bから発せられる各音声を違和感なく伝達することができる。
(まとめ)
以上のように、本実施形態にかかる冷蔵庫1の冷蔵室扉11には、その下方端部11cにスピーカ70が配置されている。スピーカ70は、少なくとも一つのスピーカ本体部71を備えている。本実施形態では、スピーカ70は、2つのスピーカ本体部71aおよび71bを備えている。
上記の構成によれば、冷蔵室扉11の前面がガラスパネル51などの1枚のパネルで覆われている構成の場合にも、スピーカ70の発音部72がパネルで覆われることがない。そのため、冷蔵庫1の美観を維持しつつ、スピーカ70から発生られる音声の音質および音量の低下を抑えることができる。
なお、冷蔵庫1の冷蔵室扉において、スピーカを設ける場所は、扉の側面(枠部分ともいう)であれば特に限定はされない。本実施形態にかかる冷蔵庫1のように、スピーカ70の発音部72に対向する対向面(例えば、冷蔵室扉13の上面81)が存在する場所に、スピーカ70を配置することが好ましい。これにより、発音部72から対向面に向かって出力された音波を対向面で反射させて、冷蔵室扉の前方側へ向かわせることができる。対向面を有する発音部72の配置場所としては、例えば、冷蔵室扉11の下方端部11c、が挙げられる。
また、冷蔵庫1のように、観音開き方式の冷蔵扉の場合には、左右何れかの扉の開放端部(例えば、冷蔵室扉11の左側端部11d)に発音部を配置することもできる。
また、冷蔵庫1のように、扉の上側面の少なくとも一部を覆うようなヒンジカバー27や天板が設けられている構成では、冷蔵室扉11の上方端部11bにスピーカを配置してもよい。この場合には、ヒンジカバー27や天板がスピーカの発音部の対向面となる。
また、本実施形態にかかる冷蔵庫1のように、スピーカ70は、冷蔵室扉11の下方端部11cに配置されることがより好ましい。この構成によれば、スピーカ70の発音部72が下方を向いているため、発音部72に水などの液体が侵入することを抑制することができる。
〔第2の実施形態〕
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、冷蔵室扉に設置されるスピーカおよびその周辺の構造が第1の実施形態とは異なる。その他の構成については、基本的に第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。そこで、以下では、スピーカ周辺の構造を中心に説明する。
図6(a)には、第2の実施形態にかかる冷蔵庫1の上段の冷蔵室扉111と中段の冷蔵室扉13との境界部分の外観構成を示す。また、図6(b)には、冷蔵室扉111の底面部(すなわち、下方端部111c)の構成を示す。また、図7には、上段の冷蔵室扉111と中段の冷蔵室扉13との境界部分の断面構成を模式的に示す。
第2の実施形態にかかる冷蔵庫1は、冷蔵室扉111を備えている。冷蔵室扉111の各部分は、冷蔵庫1の本体に取り付けられた状態を基準にして、正面部111a、上方端部(図示せず)、下方端部111c、左側端部111d、および右側端部111eとそれぞれ呼ばれる。なお、本実施形態にかかる冷蔵室扉111では、右側端部111eにヒンジ部22が設けられており、左側端部111dが開放される。
冷蔵室扉111の基本的な構成は、第1の実施形態の冷蔵室扉11と同じである。但し、冷蔵室扉111には、第1の実施形態とは異なる構成のスピーカ170が備えらえている。
第1の実施形態と同様に、スピーカ170は、冷蔵室扉111の下方端部(下方側面部)111cに配置されている。スピーカ170は、主として、スピーカ本体部(図示せず)、発音部172、凹部173、および空間175で構成されている。
図7では、スピーカ本体部の図示を省略しているが、スピーカ本体部の構成は、第1の実施形態のスピーカ本体部71(71aおよび71b)と同様の構成が適用できる。スピーカ170では、凹部173および発音部172によって形成される空間175の形状が第1の実施形態とは異なっている。
第1の実施形態では、スピーカ70の発音部72は、冷蔵室扉11の下方端部11cを構成する正面部材41の下面と略面一の面上に設けられている。すなわち、スピーカ70の発音部72は、略水平面上に配置されている。
これに対して、第2の実施形態では、図7に示すように、発音部172は水平面に対して傾斜している傾斜面170a上に配置されている。発音部172が設けられている傾斜面170aは、冷蔵庫1の前方へ向かって上方に傾斜している。
また、冷蔵室扉111および冷蔵室扉13がともに閉じられた状態では、発音部172は、冷蔵室の下段に設けられた野菜室の冷蔵室扉13の上面181と対向するように配置されている。すなわち、冷蔵室扉13の上面181は、スピーカ170の配置面との対向面となっている。第1の実施形態では、冷蔵室扉13の上面81は傾斜面となっているが、第2の実施形態では、冷蔵室扉111の上面181は、略水平面となっている。しかし、第1の実施形態と同様に、上面181は、傾斜面となっていてもよい。
このように、第2の実施形態では、スピーカ170の配置面(すなわち、傾斜面170a)と、それに対向する冷蔵室扉13の上面181とは平行になっていない。これにより、発音部172から発せられた音波が、上面181で反射して発音部172に戻ってしまうことを抑制することができる。
また、図7に示すように、発音部172が設けられている傾斜面170aは、冷蔵庫1の前方へ向かって上方に傾斜していることがより好ましい。これにより、冷蔵庫1の正面に位置するユーザに対して、スピーカ170から発せられる音声をより伝えやすくすることができる。また、発音部172が設けられている傾斜面170aが冷蔵室扉111の正面部111aに対して凹んだ凹部を形成しているため、この凹部を冷蔵室扉111の把手とすることもできる。
〔第3の実施形態〕
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、冷蔵室扉に設置されるスピーカ周辺の構造(より具体的には、スピーカに対向する中段の冷蔵室扉の上部の構造)が第1の実施形態とは異なる。その他の構成については、基本的に第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。そこで、以下では、スピーカ周辺の構造を中心に説明する。
図8には、第3の実施形態にかかる冷蔵庫1の上段の冷蔵室扉11と中段の冷蔵室扉213との境界部分の断面構成を模式的に示す。図8は、図6(a)に示すA-A線に相当する位置における冷蔵室扉11および冷蔵室扉213の内部構成を示す図である。
第3の実施形態にかかる冷蔵室扉11の構成は、第1の実施形態にかかる冷蔵室扉11と同じである。そのため、詳しい説明については省略する。
冷蔵室扉213は、冷蔵庫1の中段に位置する第2の冷蔵室(野菜室)の扉である。第1の実施形態の冷蔵室扉13と同様に、冷蔵室扉213は引き出し式である。
図8に示すように、冷蔵室扉11および冷蔵室扉213がともに閉じられた状態では、スピーカ70の発音部72は、冷蔵室扉213の上面281と対向するように配置されている。すなわち、冷蔵室扉213の上面281は、スピーカ70の配置面との対向面となっている。
第1の実施形態にかかる冷蔵庫1では、冷蔵室扉13の上面81は、傾斜した平面になっている。これに対して、第3の実施形態では、冷蔵室扉213の上面281は、曲面形状になっている。具体的には、上面281は、冷蔵室扉213の後方側から前方へ向かって下降し、さらに前方へ向かって上昇するような凹型に湾曲した曲面形状を有している。そして、このような形状の上面281よって、冷蔵室扉213の上部前方側には、引き出し式の冷蔵室扉213の把手282が形成される。冷蔵室扉213を開ける際には、この把手282を把持することで、ユーザがより容易に扉を引き出すことができる。
冷蔵室扉213の上面281が上記のような構成となっていることで、下方に向いて設置されているスピーカ70の発音部72から出力された音声は、冷蔵室扉213の把手282を形成する凹面で反射され、冷蔵室扉11の前方付近の狭い領域に集約する(図8の矢印参照)。したがって、冷蔵室扉11に設けられたスピーカ70から、冷蔵庫1の正面のユーザだけに向けて高音質な音声を提供することができる。また、反射した音声は冷蔵室扉11の前方付近の狭い領域に集約するため、スピーカ70の出力を大きくしなくても正面のユーザには明瞭な音声を伝達できるとともに、冷蔵庫1から離れた他のユーザにはスピーカ70からの音声が届きにくくなり、スピーカ70からの音声によって他のユーザが不快に感じることを抑制することができる。
また、冷蔵室扉213の上面281は、後方側の端部よりも前方側の端部の方が、下方に位置している。これにより、冷蔵庫1の正面に向けてより効率的に音声を出力させることができる。
〔第4の実施形態〕
続いて、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、冷蔵室扉におけるスピーカの設置場所が第1の実施形態とは異なる。その他の構成については、基本的に第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。そこで、以下では、スピーカ周辺の構造を中心に説明する。
図9には、第4の実施形態にかかる冷蔵庫1に備えられた冷蔵室扉311の外観構成を示す。冷蔵室扉311は、第1の実施形態における冷蔵室扉11に相当する扉である。図10には、冷蔵室扉311の背面側の構成を示す。図11には、冷蔵室扉311のスピーカ370が設置されている部分の内部構成を示す。図11は、図10に示す冷蔵室扉311のA-A線部分の断面構成を示す図である。
第1の実施形態にかかる冷蔵庫1では、冷蔵室扉11の下方端部11cにスピーカ70が配置されている。これに対して、第4の実施形態にかかる冷蔵庫1では、冷蔵室扉311の右側端部(右側面部)311eにスピーカ370が配置されている。
冷蔵室扉311の各部分は、冷蔵庫1の本体に取り付けられた状態を基準にして、それぞれ正面部311a、上方端部311b、下方端部311c、左側端部311d、および右側端部311eと呼ばれる。なお、本実施形態にかかる冷蔵室扉311では、右側端部311eにヒンジ部22が設けられており、左側端部311dが開放される。そのため、右側端部311eは、ヒンジ側端部とも呼ばれる。また、左側端部311dは、開放端部とも呼ばれる。
第1の実施形態と同様に、冷蔵室扉311には、表示パネル(表示部)50およびタッチセンサ90が設置されている。冷蔵室扉311の右側(ヒンジ側端部)には、スピーカ370が設けられている(図9参照)。そして、冷蔵室扉311の右側端部311eには、スピーカ370の発音部372が設けられている。
冷蔵室扉311は、主として、ドアバック31(図10参照)、正面部材41、ガラスパネル51、表示パネル50、および断熱層25(図11参照)などで構成されている。
スピーカ370は、主として、スピーカ本体部371(371aおよび371b)、発音部372、凹部373、および空間375で構成されている。スピーカ370に備えられている各部品の構成は、第1の実施形態のスピーカ70と同様の構成が適用できる。但し、凹部373および空間375の形状は、第1の実施形態とは異なっている。
図11に示すように、凹部373は、スピーカ70の外形を形成している。凹部373は、冷蔵室扉311を構成している断熱層25の側方部分に埋設されるように配置されている。
凹部373の内部には、空間375が形成されている。空間375の一方の端部に冷蔵室扉311の右側端部311eが位置する。そして、この空間375の一方の端部にスピーカ本体部371(371aおよび371b)が配置されている。また、この空間375の一方の端部に、発音部372が位置している。空間375内では、スピーカ本体部371から発せられた音波が反射する。
本実施形態にかかるスピーカ370では、空間375は、スピーカ本体部371および発音部372に近い側よりも、スピーカ本体部371および発音部372から遠い側において、一旦幅狭となっている。具体的には、パッキン21の配置位置に対応する部分の空間375の内寸W2は、スピーカ本体部71および発音部72に近い側の空間75の内寸W1よりも小さくなっている。
そして、パッキン21の配置位置よりもさらに内側では、空間375の内寸は大きくなっている。具体的には、空間375の内寸は、ドアバック31の突出壁32が形成されている位置において最大値W3となっている。
このように、発音部372からの距離に応じて空間375内の内寸を変化させることで、スピーカ本体部371から発せられた音波が共鳴することが抑制される。したがって、スピーカ370の音質を向上させることができる。
空間の形状としては、第1の実施形態にかかるスピーカ70のように、発音部72からの距離が大きくなるにしたがって、空間75の内寸Wが徐々に小さくなるような形状に構成することもできる。また、本実施形態にかかるスピーカ370の空間375ように、パッキン21の配置位置において一旦内寸が狭くなり、ドアバック31の突出壁32の配置位置において、内寸が最大となっていてもよい。すなわち、空間375の内寸Wは、W2<W1<W3という関係を有していてもよい。
なお、第1および第4の両実施形態において、スピーカの空間には、スピーカの発音部に近い側よりも発音部から遠い側において幅狭となっている部分が存在する。
また、空間375の一方の端部は、突出壁32の形成位置付近に位置することが好ましい。これは、突出壁32の形成位置では、断熱層25の厚さが比較的大きくなっているためである。この構成により、ドアバック31から空間375までの距離をある程度確保することができるため、空間375を設けることによる断熱性能の低下を比較的小さく抑えることができる。
〔第5の実施形態〕
本発明の他の態様では、冷蔵室扉にスピーカのみが備えられており、表示パネルは備えられていない構成も可能である。そこで、第5の実施形態では、表示パネルが備えられていない冷蔵庫について説明する。
第5の実施形態にかかる冷蔵庫1は、表示パネルが設けられていない点のみが第1の実施形態の冷蔵庫1とは異なっている。その他の構成については、基本的に第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
1 :冷蔵庫
11 :冷蔵室扉(扉)
21 :パッキン(密封部材)
22 :ヒンジ部
25 :断熱層(扉本体部)
31 :ドアバック(扉本体部)
32 :突出壁(突起部)
41 :正面部材(扉本体部)
50 :表示パネル(表示部)
51 :ガラスパネル
70 :スピーカ
71 :スピーカ本体部(スピーカ)
72 :発音部(スピーカの配置面)
73 :凹部
75 :空間
81 :上面(対向面)
90 :タッチセンサ
111 :冷蔵室扉(扉)
170 :スピーカ
170a :傾斜面(スピーカの配置面)
213 :中段の冷蔵室扉
281 :上面(対向面)
311 :冷蔵室扉(扉)
370 :スピーカ

Claims (5)

  1. 第1扉と、
    前記第1扉に隣接する第2扉と、
    前記第1扉の側面部に配置されている発音部と、
    を備えた冷蔵庫であって、
    前記第2扉は前記発音部と対向する対向面を有しており、
    前記第2扉の対向面は、後方側の端部よりも前方側の端部の方が前記第1扉の前記側面部から離れて位置している、冷蔵庫。
  2. 前記対向面は前記発音部の配置面に対して傾斜しているか、あるいは、前記対向面は曲面形状となっている、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記第2扉の前記対向面は、前方に向けて前記第1扉の前記側面部から離れるように傾斜する第1の面と、当該第1の面の前方に位置して前方に向けて前記第1扉の前記側面部に近づくように傾斜する面とを含んで凹型に湾曲した曲面形状の対向面を有する、請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記発音部は、前記第1扉の下部に配置されている、
    請求項1から3の何れか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記第1扉は、前面に表示部を有しており、かつ、
    前記発音部は、2つ設けられており、
    2つの前記発音部は、前記表示部の幅方向の中央位置を間に挟んで両側にそれぞれ配置されている、
    請求項1から4の何れか1項に記載の冷蔵庫。
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