JP7245506B2 - 浴槽用給湯アダプタ - Google Patents

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秀樹 藤澤
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Description

本発明は、浴槽用給湯アダプタに関し、特に、浴槽水を浴槽から吸引し、給湯機で再加熱して浴槽に戻す追い焚きや、洗濯機の洗濯水として再利用するに好適な浴槽用給湯アダプタに関する。
近年、資源の節約志向に伴い、入浴中の浴槽水の一部を吸引ポンプによって吸引して給湯機で再加熱したのち浴槽水に戻すことや、入浴後の浴槽水を捨てずに再利用することが行われている。
浴槽水を吸引するにあたっては、浴槽壁に取り付けられた浴槽用給湯アダプタを利用し、浴槽内に設けられたノズル部材から浴槽水を吸引し、浴槽外の適所に供給することが行われている。
これまで、浴槽用給湯アダプタに使用されるノズル部材としては、円筒状に形成されたノズル部材を使用することが一般的であったが、より美観に優れたノズル部材として、円筒状ではなく、水平断面が矩形状に形成された略ボックス状のノズル部材を使用することが提案されている。(特許文献1)。
特開平10-15536号公報
略ボックス状に形成されたノズル部材の内部を流路として使用する場合、給湯機等に設置される吸引ポンプからの負圧がノズル部材に印加され、特に中央近傍の壁が圧力に耐えきれず変形や破損が生じる恐れがある。
ノズル部材が破損すると、浴槽との間で漏れが発生するため、吸引や吐出の流量制御が正確に行われなくなるとともに、破損したノズル部材の一部が浴槽水に混入し危険を伴うという問題がある。
ここで、流路として形成されるノズル部材の前壁と後壁との間を補強リブで接続することによりノズル部材の補強を行うことが考えられるが、補強リブを樹脂で形成されたノズル部材の前壁に一体化して立設すると、ノズル部材の前壁表面に補強リブの設置面が透けて見えてしまい、美観を損ねるという課題があった。
また、流路として使用されるノズル部内に補強リブを立設すると、浴槽水の圧力損失が増加するため、大型の吸引ポンプが必要となるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みて、圧力損失を増加することなく必要な強度を保持しつつも美観に優れるノズル部材を備えた浴槽用給湯アダプタを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、浴槽壁部に貫通状態で組み付けられる槽内突出部を介して浴槽内に設置され、浴槽内の湯水を吸引して浴槽外に供給するようにしたノズル部材を有し、ノズル部材は、後壁と両側壁とを有し、後壁と両側壁とによって画定される領域が、開口端を有する略筒状の流路形成部材によって流路領域と補強領域とに区画されるノズル本体と、ノズル本体を後壁とは逆側から覆うカバー部材とからなり、補強領域において後壁から補強リブが立設されてなることを特徴とする、浴槽用給湯アダプタを提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、ノズル部材が、後壁と両側壁とを有し、後壁と両側壁とによって画定される領域が、開口端を有する略筒状の流路形成部材によって流路領域と補強領域とに区画されるノズル本体を有するため、流路領域とは別に区画された補強領域でノズル部材の補強を行うことができ、浴槽水の圧力損失を増加することなく、ノズル部材の強度を保持することができる。
また、ノズル本体を後壁とは逆側から覆うカバー部材を備えているため、補強リブと別部材のカバー部材によってノズル本体を覆うことができ、補強リブを設ける際の筋が表面に視認されることがなく、美観に優れた浴槽用給湯アダプタを提供することが可能となる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、補強リブは、複数並んで立設される縦リブ、及び、縦リブから相反する方向に向けて突出する二つの部材によって形成され下方に向けて開放される傘状部材とからなる、浴槽用給湯アダプタを提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、補強リブが、複数並んで立設される縦リブ、及び、縦リブから相反する方向に向けて突出する二つの部材によって形成され下方に向けて開放される傘状部材とからなるため、縦方向だけでなく、横方向の強度も確保することができる。
また、傘状部材は下方に向けて開放されるため、ノズル本体内に入り込む浴槽水が滞留せず、重力方向に流れやすい構造となっている。そのため、浴槽水がノズル本体内で長期間にわたって残留して腐食を誘発することを防止することができる。
第3の特徴に係る発明は、第2の特徴に係る発明であって、傘状部材は上下方向に複数配設され、上方に位置する傘状部材は、下方に位置する傘状部材よりも大きく形成される、浴槽用給湯アダプタを提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、上方に位置する傘状部材の方が、下方に位置する傘状部材よりも大きく形成されるため、ノズル本体内に入り込んだ浴槽水がノズル本体の下部で滞留することを抑制することができ、いっそう、ノズル本体外に排出されやすい。
第4の特徴に係る発明は、第1ないしは第3のいずれかの特徴に係る発明であって、流路形成部材上に補強リブが形成される、浴槽用給湯アダプタを提供する。
第4の特徴に係る発明によれば、流路形成部材上に補強リブを設けることにより、流路そのものや、流路の近傍における強度を確実に保持することができ、強力な吸い込み圧力が印加されたとしても、変形や破損の生じないノズル本体を提供することができる。
本発明によれば、圧力損失を増加することなく必要な強度を保持しつつも美観に優れるノズル部材を備えた浴槽用給湯アダプタを提供できる。
図1は、本実施形態に係る浴槽用給湯アダプタ1の斜視図である。 図2は、本実施形態に係る浴槽用給湯アダプタ1の側面図である。 図3は、本実施形態に係る浴槽用給湯アダプタ1の側面断面図である。 図4は、本実施形態に係る浴槽用給湯アダプタ1を斜め後方から見た図である。 図5Aは、本実施形態に係る流路仕切部材40の斜視図である。 図5Bは、本実施形態に係る流路仕切部材40の正面図である。 図5Cは、図5BのA-A断面図である。 図6Aは、本実施形態に係る第一ノズル部材60の分解斜視図である。 図6Bは、本実施形態に係る第一ノズル部材60を分解して斜め後方から見た図。 図6Cは、本実施形態に係る第一ノズル部材60を構成する第一ノズル本体60bの正面図である。 図6Dは、本実施形態に係る第一ノズル部材60を構成する第一ノズル本体60bの底面図である。 図7Aは、本実施形態に係る第二ノズル部材70の分解斜視図である。 図7Bは、本実施形態に係る第二ノズル部材70を分解して斜め後方から見た図である。 図7Cは、本実施形態に係る第二ノズル部材70を構成する第二ノズル本体70bの正面図。 図7Dは、本実施形態に係る第二ノズル部材70を構成する第二ノズル本体70bの底面図である。 図8Aは、本実施形態に係るフィルタ部材80の分解斜視図である。 図8Bは、本実施形態に係るフィルタ部材80の斜視図である。 図8Cは、本実施形態に係るフィルタ部材80の背面図である。 図8Dは、本実施形態に係るフィルタ部材80の平面図である。 図8Eは、本実施形態に係るフィルタ部材80において、第一フィルタケース110に第二フィルタケース120を組み込んでいる状況を示す斜め下方から見た図である。 図8Fは、本実施形態に係るフィルタ部材80を構成する第二フィルタケース120を斜め下方から見た図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[浴槽用給湯アダプタ1の全体構成]
まず、図1~図4を用いて、本実施形態に係る浴槽用給湯アダプタ1の全体構成を説明する。図1は、本実施形態に係る浴槽用給湯アダプタ1の斜視図を、図2は浴槽用給湯アダプタ1の側面図を、図3は浴槽用給湯アダプタ1の側面断面図を、図4は浴槽用給湯アダプタ1を斜め後方から見た図を示す。
これらの図に示すように、本実施形態の浴槽用給湯アダプタは、浴槽の側壁(壁部)Wに貫通状態に取り付けられるアダプタ本体Pと、アダプタ本体Pに取り付けられるノズル部材50とによって構成される。なお、本明細書の説明においては、浴槽用給湯アダプタの軸心方向に沿って浴槽に対して内側(図2および図3の左側)を「前側」または「正面側」とし、浴槽に対して外側(図2および図3の右側)を「後側」「裏面側」または「背面側」として説明する。
アダプタ本体Pは、槽外取付部材10と、管路部材20と、雄ねじ部材30と、流路仕切部材40とを備えている。
〔槽外取付部材10〕
槽外取付部材10は、前面側が開放され、かつ後面側が閉塞された円筒形状の外筒部12と、その外筒部12の内部に同軸心上に配置される円筒形状の内筒部11と、外筒部12の前端外周に設けられた平板リング状の外フランジ部13とを備えている。外筒部12の後端部における上下両側には槽内流入口10aおよび槽外流出口10bが設けられており、流槽内入口10aが内筒部11の内部に連通接続されるとともに、槽外流出口10bが内筒部11および外筒部12間の環状部に連通接続されている。内筒部11の内部は、後述する内側流路10Aの一部を構成するものであり、内筒部11および外筒部12間の環状空間は、後述する外側流路10Bの一部を構成するものである。
なお外筒部12の内周面には雄ねじ部材30をねじ込んで固定するための雌ねじが刻設されている。
〔管路部材20〕
管路部材20には、その後部に往き管接続口20aおよび戻り管接続口20bが設けられている。さらに管路部材20には、一端側が槽外取付部材10の槽内流入口10aに連通接続され、かつ他端側が往き管接続口20aに連通接続された往き管路21aが設けられるとともに、一端側が槽外取付部材10の槽外流出口10bに連通接続され、かつ他端側が戻り管接続口20bに連通接続された戻り管路21bが設けられている。
さらに管路部材20における戻り管路21bには分岐管路21cが設けられるとともに、その分岐管路21cには残り湯取出口20cが設けられている。
また管路部材20における往き管路21aと戻り管路21bとの間には逆止弁22aが設けられている。この逆止弁22aは、戻り管路21b側から往き管路21a側に流動する湯水の流れは許容し、かつその逆方向の流れを制止するように構成されている。
さらに管路部材20における戻り管路21bには、分岐管路21cよりも戻り管接続口20b側寄りの位置に逆止弁22bが設けられている。この逆止弁22bは、戻り管路21b内を槽外取付部材10の槽外流出口10b側から戻り管接続口21b側に流動する湯水の流れは許容し、かつその逆方向の流れを制止するように構成されている。
また分岐管路21cには逆止弁22cが設けられている。この逆止弁22cは、戻り管路21b側から残り湯取出口20c側に流動する湯水の流れは許容し、かつその逆方向の流れを制止するように構成されている。
〔雄ねじ部材30〕
雄ねじ部材30は、前後両端が開放された円筒体の前端外周に平板リング状の中フランジ部31が一体に形成された鍔付き円筒形状に形成されている。中フランジ部31の外周側面には、後述する流路仕切部材40を接続するための側面視L字状の接続溝32が形成される。
また、雄ねじ部材30の外周側面には、上記槽外取付部材10における外筒部12の雌ねじに対応して雄ねじが刻設されている。
そして、槽外取付部材10と雄ねじ部材30とが分離された状態で、浴槽に穿設された取付孔に対し、管路部材20付きの槽外取付部材10の外フランジ部13が浴槽の外壁側から取付孔の周縁部に沿うように配置され、雄ねじ部材30の中フランジ部31が、浴槽の内壁側から取付孔の周縁部に圧接されるように配置され、雄ねじ部材30の外周側面に刻設された雄ねじを外筒部12の雌ねじにねじ込むことにより、槽外取付部材10と雄ねじ部30が固定される。これにより両部材10、30の外フランジ部13及び中フランジ部31によって浴槽側壁Wにおける取付孔周縁部が挟持されて、管路部材20付きの槽外取付部材10と雄ねじ部材30とが浴槽側壁Wに組み付けられる。
〔流路仕切部材40〕
次に、図3及び図5を用いて、流路仕切部材40について説明する。図5Aは斜視図、図5Bは正面図、図5Cは図5BのA-A断面図である。
流路仕切部材40は、軸心方向(前後方向)に延びる前後両端が開放された細長い円筒形状の細円筒部41と、前端が開放し底部が細円筒部41に接続され、軸心方向(前後方向)に延びる有底円筒形状の太円筒部42と、太円筒部42の前端部外周に設けられた略円盤状の槽内突出部43とを有している。太円筒部42の径は細円筒部41の径よりも大きく設定されている。
細円筒部41は、後述するように槽外取付部材10の内筒部11に接続されるものであり、細円筒部41の内部と、細円筒部41に連通する槽外取付部材10における内筒部11の内部とによって、内側流路10Aが形成される。さらに細円筒部41は、後述するように雄ねじ部材30の内部に配置されるものであり、細円筒部41および雄ねじ部材30間の環状空間と、それに連通する槽外取付部材10における内筒部11および外筒部12間の環状空間とによって、外側流路10Bが形成される。
太円筒部42は、後述するようにノズル部材50の第一ノズル本体60の後壁に形成される外側突出部61に接続可能に構成されるとともに、円筒形状の部位における外径が雄ねじ部材30の内径と略同一に設定され、雄ねじ部材30の内部に挿入可能に構成される。太円筒部42の底面における中央部には、細円筒部41の内部と連通する円形の吐出口44が形成される。
また、吐出口44の周囲には、円周方向に複数の細長孔が穿設されており、この複数の細長孔によって吸引口45が構成される。
そして、吐出口44と吸引口45の間には、太円筒部42の底面から前方に向けて、内側が細円筒部41の内部と連通する円筒形状の前方突出部46が形成される。前方突出部46の内径は、後述するノズル部材50の第一ノズル本体60bの後壁に形成される内側突出部62の外径と略同一に設定されており、内側突出部62が前方突出部46内に挿入されることにより、内側突出部62の内部と細円筒部41の内部とが連通するように構成されている。なお、前方突出部46の前端は、後述する槽内突出部43が形成される位置よりも後方に位置するように設定される。
槽内突出部43は太円筒部42の前端部外周に設けられる略円盤状の部材であり、槽内突出部43の外側端部には、円盤状の面からそれぞれ前方及び後方に突出する前方フランジ部47f及び後方フランジ部47bからなる円筒状の組付フランジ部47が形成される。
組付フランジ部47の後方フランジ部47bの内径は、雄ねじ部材30の中フランジ部31の外径と略同一に設定されており、後方フランジ部47bにおける内周側面には、雄ねじ部材30の接続溝32に係合する係合突起48が設けられている。係合突起48は後方フランジ部47bの内周側面において適宜の間隔をおいて複数形成される。
また、槽内突出部43の組付フランジ部47における前方フランジ部47fの外周側面には、後に詳述するノズル部材50を固定するための固定溝49が形成されている。固定溝49は側面視L字状に形成されており、前方フランジ部47fの外周側面において周方向に適宜の間隔をおいて複数形成される。この固定溝49は、軸心方向に沿って前後方向に延び、かつ前端が前方に向けて開口する軸方向溝と、軸方向溝の後端に一端が連通し、かつ周方向に沿って延びる周方向溝とを備えている。
なお本実施形態において、浴槽用給湯アダプタ1およびアダプタ本体Pの軸心方向は前後方向に相当し、後述するノズル部材50の軸心方向は上下方向(垂直方向)に相当する。
流路仕切部材40をこのように構成することにより、図5Cに示すように、流路仕切部材40における細円筒部41が雄ねじ部材30に前方から挿入されて槽外取付部材10の内筒部11に連通接続され、その状態で、流路仕切部材40における後方フランジ部47bの内周側面に形成された係合突起48と、雄ねじ部材30の中フランジ部31の外周側面に形成された接続溝32とによって、雄ねじ部材30と流路仕切部材40が着脱自在に取り付けられる。
こうして流路仕切部材40を雄ねじ部材30および槽外取付部材10に組み付けた状態では、太円筒部42における吸引口45が外側流路10B内に連通されるとともに、吐出口44が内側流路10Aに連通される。
この構成のアダプタ本体Pにおいて、管路部材20の往き管接続口20aは、図示しない室外給湯機の給湯口に往き管25aを介して連結され、戻り管接続口20bは、室外給湯機の吸引口に戻り管25bを介して連結されている。さらに残り湯取出口20cには、洗濯機の吸引ポンプに残り湯取出管25cを介して連結されている。
そして追い焚き時の戻り側回路においては、給湯機による吸引作用によって戻り管25b、戻り管路21b、外側流路10Bおよび吸引口45が負圧に設定される。その吸引力によって湯水が吸引口45から外側流路10Bに導入されて、槽外取付部材10の槽外流出口10bから管路部材20の戻り管路21b内に導入されて、逆止弁22b、戻り管接続口20bおよび戻り管25bを介して給湯機に戻される。一方、往き側の回路においては、給湯機から供給される湯水が往き管25aを通って管路部材20の往き管接続口20aから往き管路21a内に導入され、さらにその湯水は槽外取付部材10の槽内流入口10aから内側流路10Aに導入されて、太円筒部42の吐出口44から吐出される。
また浴槽内の残り湯を取り出す際には、洗濯機の吸引ポンプによって残り湯取出管25c内が負圧となりその吸引力によって、湯水が太円筒部42の吸引口45から外側流路10Bに導入されて、槽外取付部材10の槽外流出口10bから管路部材20の戻り流路21b内に導入された後、逆止弁22cを通って分岐管20cに導入される。さらにその湯水は残り湯取出管25cを通って洗濯機に供給されて洗濯水として利用される。
なお本実施形態において、湯はり時にはダブル搬送によって湯水が供給される。すなわち給湯機から湯水が往き管25aおよび戻り管25bの双方に供給され、往き管25a側の湯水は管路部材20の往き管接続口20aを介して往き管路21a内に導入される。その一方、戻り管25b側の湯水は管路部材20の戻り管接続口20bから導入され、逆止弁22aを通って往き管路21aに導入されて、上記往き管25aからの湯水と合流する。こうして合流した湯水は往き管路21aを通って、槽外取付部材10の槽内流入口10aから内側流路10Aに導入されて、太円筒部42の吐出口44から吐出される。
〔ノズル部材50〕
次に、本実施形態におけるノズル部材50について図6~図7を用いて説明する。ノズル部材50は、アダプタ本体Pの槽内突出部43に接続される略ボックス型の部材であって、浴槽水を槽外に導出する機能及び給湯機からの温水を浴槽内に導入する機能を有する部材である。ノズル部材50は、第一ノズル部材60と、延長ノズルとしての機能を有する第二ノズル部材70とからなる。ノズル部材50の下方には、フィルタ部材80が接続されている。
〔第一ノズル部材60〕
図6を用いて、第一ノズル部材60について説明する。図6Aは第一ノズル部材60の分解斜視図を、図6Bは第一ノズル部材60を分解して斜め後方から見た図を、図6Cは第一ノズル部材60を構成する第一ノズル本体60bの正面図を、図6Dは同底面図を示す。
第一ノズル部材60は、前方に向けて緩やかな湾曲状に形成された第一カバー部材60cと、前方が第一カバー部材60cに覆われ下端が開放される下向きの第一ノズル本体60bとによって、水平断面が扁平矩形状の略ボックス型の形状を呈するよう構成される。
流路仕切部材40が組付けられた際に組付フランジ部47の前方フランジ部47fと対面する第一ノズル本体60bの後壁には、内部に流路が形成される略円筒形状で、流路仕切部材40の前方突出部46に挿入される内側突出部62と、内側突出部62の外側に同心円状に設けられ、内側突出部62との間に環状の流路を形成するものであり、流路仕切部材40の太円筒部42に挿入される略円筒形状の外側突出部61が形成される。また、第一ノズル本体60bの下端には、下方に突出する水平断面略矩形枠状の部材である第一下端開口枠部63が形成されている。
さらに、外側突出部61の外側には、流路仕切部材40の組付フランジ部47が挿入可能となるよう後方に突出する略円筒形状の周側壁部64が形成される。
周側壁部64の内周面には、組付フランジ部47の外周側面に形成された固定溝49に係合される複数の固定突起65が周方向に適宜の間隔をおいて形成される。前述の通り、固定溝49は、軸心方向に沿って前後方向に延び、かつ前端が前方に向けて開口する軸方向溝と、軸方向溝の後端に一端が連通し、かつ周方向に沿って延びる周方向溝とによって側面視略L字状に形成されているため、軸方向溝の開口に固定突起65の位置をあわせ、流路仕切部材40に対して第一ノズル部材60を押し込むことで、固定突起65を軸方向溝の後端まで挿入することができる。その状態で第一ノズル部材60を軸心周りに捻回操作することにより、固定突起65を周方向溝に沿って移動させ、第一ノズル部材60を流路仕切部材40に対して固定する。
このように、第一ノズル部材60に形成された固定突起65が固定溝49を構成する周方向溝に係合することで、前後方向の移動が規制され、第一ノズル部材60を流路仕切部材40に対して固定することができる。
また、周側壁部64には、内側流路10Aから第一ノズル部材60に流入する戻り湯を浴槽内に吐出するための吐出用開口66が形成される。吐出用開口66が形成される位置は、鉛直下方から所定の角度を有する位置に設定され、斜め下方に湯水が吐出されるように構成される。
内側突出部62の内部に形成される流路と吐出用開口66とは、内側突出部62における第一ノズル本体60の後壁側基端部から後壁に沿って、内側突出部62と外側突出部61との間に形成される環状の流路を貫通し、さらに、外側突出部61と周側壁部64との間に形成される環状空間を貫通するように斜め下方に延伸する吐出流路67によって連通する。
なお、吐出流路67は後壁に沿って、後壁から突出するように形成されるため、流路仕切部材40の組付フランジ部47の前方フランジ部47fには、吐出流路67との干渉を防ぐために、その一部を切り欠いた逃げ部47eが形成されている。
さらに、内側突出部62と外側突出部61との間に形成される環状の流路と第一ノズル部材60の下端に形成される第一下端開口枠部63とは、第一ノズル部材60の第一カバー部材60cと後壁との間において上下方向に形成される第一吸い込み流路68によって連通する。
第一吸い込み流路68は、第一ノズル本体60b内部において水平断面略楕円形状を呈する第一流路形成部材68cによって画定されており、第一ノズル本体60bにおける後壁と両側壁とによって画定される領域は、第一流路形成部材68cによって、内部の流路領域と外部の補強領域とに区画されている。
そして、第一流路形成部材68cと第一ノズル本体60bの両側壁との間の補強領域において、強度を確保するための複数の第一補強リブ69が設けられている。なお、第一下端開口枠部63は、第一吸い込み流路68の下端開口部より下方に形成される。
このように、第一ノズル本体60b内を流路領域と補強領域とに区画し、補強領域において第一補強リブ69で補強を行うため、流路内に圧力損失を誘因するリブを設置することなく、ノズル部材の補強を行うことができる。
また、第一吸い込み流路68内には、後述するフィルタケース100と第一ノズル本体60bとをねじを用いて接続する際に使用するねじ穴68bが設けられる。
以上のように構成されるため、第一ノズル部材60が固定突起65と固定溝49の働きによって流路仕切部材40に組付けられると、内側突出部62は前方突出部46に挿入され、外側突出部61は太円筒部42に挿入される。このとき、内側突出部62の外径は前方突出部46の内径と略同一に設定されており、外側突出部61の外径は太円筒部42の内径と略同一に設定されているため、それぞれが水密状態に連通する。
ここで、外側突出部61及び内側突出部62の先端近傍外周部には図示しない樹脂製のシール部材が取り付けられており、外側突出部61と太円筒部42、及び、内側突出部62と前方突出部46とは、それぞれ、嵌入する状態で接続され、他の流路に浴槽水が流出することなく高い水密状態を保持することができる。
そして、吐出用開口66は、吐出流路67、内側突出部62の内部に形成される流路、吐出口44、細円筒部41の内部に形成される流路、及び、内筒部11の内部に形成される流路を通じて、内側流路10Aに流通可能に連通する。
また、第一下端開口枠部63は、第一吸い込み流路68、内側突出部62と外側突出部61との間に形成される環状の流路、太円筒部42と前方突出部46との間に形成される環状の流路、吸引口45、雄ねじ部材30と細円筒部41との間に形成される環状の流路、及び、内筒部11と外筒部12との間に形成される環状の流路を通じて、外側流路10Bに流通可能に連通する。
〔第一補強リブ69〕
図6A及び図6Cに示すように、第一補強リブ69は、第一ノズル本体60bの後壁から上下方向に立設されるものであって、第一ノズル本体60bの両側壁と第一流路形成部材68cとの間において、左右方向に複数並んで立設される第一縦リブ69v、及び、それぞれの第一縦リブ69vに対して上下方向に複数並んで配設される、下方に向けて開放される第一傘状部材69uからなる。
このように、第一縦リブ69vだけでなく、第一傘状部材69uを設けることにより、横方向にもリブを配設することができるため、横方向の強度も確保することができる。
第一傘状部材69uは下方に向けて開放される傘状の形状を呈するものであるから、第一ノズル本体60b内に入り込む浴槽水が滞留せず、重力方向に流れやすい構造となっている。そのため、浴槽水が第一ノズル本体60b内で長期間にわたって残留して腐食を誘発することを防止することができる。
それぞれの第一傘状部材69uは、第一縦リブ69vから相反する方向に向けて突出する二つの部材によって形成される。また、上方に位置する第一傘状部材69uの方が、下方に位置する第一傘状部材69uよりも大きく形成される。すなわち、第一傘状部材69uは下方に行くにしたがって徐々に小さくなるよう形成される。
このように、上方に設けられた第一傘状部材69uを下方に設けられた第一傘状部材69uよりも大きく形成することで、第一ノズル本体60b内に入り込んだ浴槽水が第一ノズル本体60b内に滞留せず、第一ノズル本体60b外に排出されやすくなる。
また、第一流路形成部材68c上にも、第一吸い込み流路68を補強する第一流路リブ69cが設けられる。第一流路リブ69cは、第一流路形成部材68cの側端部に一体となって形成される部位と、第一流路形成部材68cの略中央に鉛直方向に配設される部位とからなる。
このように、第一流路リブ69cを設けることにより、第一吸い込み流路68そのものや、第一吸い込み流路68の近傍における強度を確実に保持することができ、強力な吸い込み圧力が印加されたとしても、変形や破損の生じないノズル本体を提供することができる。
〔第二ノズル部材70〕
図7を用いて、第二ノズル部材70について説明する。図7Aは第二ノズル部材70の分解斜視図を、図7Bは第二ノズル部材70を分解して斜め後方から見た図を、図7Cは第二ノズル部材70を構成する第二ノズル本体70bの正面図を、図7Dは同底面図を示す。
第二ノズル部材70は、前方に向けて緩やかな湾曲状に形成された第二カバー部材70cと、前方が第二カバー部材70cに覆われ上下両端が開放される第二ノズル本体70bとによって、水平断面が扁平矩形状の略ボックス型の形状を呈するよう構成される。
第二カバー部材70cと、第二ノズル本体70bの後壁との間には、水平断面略楕円形状を呈する第二吸い込み流路71が、第二流路形成部材71cによって上下方向に画定されている。第二流路形成部材71cの上端部は第二ノズル本体70bの上端から突出しており、第一ノズル本体60bの下方に開口する第一吸い込み流路68の下端に挿入可能となっている。
このとき、第二流路形成部材71cの上端の外径は、第一吸い込み流路68の内径と略同一に設定されており、また、第二流路形成部材71cの上端近傍外周部に樹脂製のシール部材が取り付けられているため、第二流路形成部材71cの上端は、第一吸い込み流路68の下端に嵌入する状態で接続される。
このようにすることで、第二流路形成部材71cの上端部を第一吸い込み流路68の下端に挿入することにより、第一ノズル部材60と第二ノズル部材70を接続することができる。
すなわち、第一ノズル部材60と第二ノズル部材70とを接続するにあたり、固定用の突起や孔をノズル部材表面に形成することが不要となるため、見栄えの良いノズル部材50を形成することができる。
なお、第二吸い込み流路71は、第一吸い込み流路68と同様に、第二ノズル本体70b内部において水平断面略楕円形状を呈する第二流路形成部材71cの内部に画定されており、第二流路形成部材71cと第二ノズル本体70bの両側壁との間には、強度を確保するための複数の第二補強リブ72が設けられている。
つまり、第二吸い込み流路71は、第二ノズル本体70b内部において水平断面略楕円形状を呈する第二流路形成部材71cによって画定されており、第二ノズル本体70bにおける後壁と両側壁とによって画定される領域は、第二流路形成部材71cによって、内部の流路領域と外部の補強領域とに区画されている。
そして、第二流路形成部材71cと第二ノズル本体70bの両側壁との間の補強領域において、強度を確保するための複数の第二補強リブ72が設けられている。
このように、第二ノズル本体70b内を流路領域と補強領域とに区画し、補強領域において二補強リブ72で補強を行うため、流路内に圧力損失を誘因するリブを設置することなく、ノズル部材の補強を行うことができる。
また、第二ノズル本体70bの下端部は、第一ノズル本体60bの下端部と同様に構成されている。すなわち、第二ノズル本体70bの下端には、下方に突出する水平断面略矩形枠状の部材である第二下端開口枠部73が形成されている。第二下端開口枠部73は、第二吸い込み流路71の下端開口部より下方に形成される。
また、第二吸い込み流路71内には、後述するフィルタケース100と第二ノズル本体70bとをねじを用いて接続する際に使用するねじ穴71bが設けられる。
ノズル部材50をこのように構成することで、第一ノズル部材60のみを使用する形態と、第一ノズル部材60に第二ノズル部材70を接続して使用する形態の切り替えが容易となり、設置される浴槽の形状や構造に合わせて、使用形態を切り替えて設置することが容易となる。
〔第二補強リブ72〕
図7A及び図7Cに示すように、第二補強リブ72は、第二ノズル本体70bの後壁から上下方向に立設されるものであって、第二ノズル本体70bの両側壁と第二流路形成部材71cとの間において、左右方向に複数並んで立設される第二縦リブ72v、及び、それぞれの第二縦リブ72vに対して上下方向に複数並んで配設される、下方に向けて開放される第二傘状部材72uからなる。
このように、第二縦リブ72vだけでなく、第二傘状部材72uを設けることにより、横方向にもリブを配設することができるため、横方向の強度も確保することができる。
第二傘状部材72uは、第二縦リブ72vから相反する方向に向けて突出する二つの部材によって形成され、下方に向けて開放される傘状の形状を呈するものであるから、第二ノズル本体70b内に入り込む浴槽水が滞留せず、重力方向に流れやすい構造となっている。そのため、浴槽水が第二ノズル本体70b内で長期間にわたって残留して腐食を誘発することを防止することができる。
また、第二流路形成部材71c上にも、第二吸い込み流路71を補強する第二流路リブ72cが設けられる。第二流路リブ72cは、第二流路形成部材71cの側端部に一体となって形成される部位と、第二流路形成部材71c上に鉛直方向に配設される二本の部位とからなる。
このように、第二流路リブ72cを設けることにより、第二吸い込み流路71そのものや、第二吸い込み流路71の近傍における強度を確実に保持することができ、強力な吸い込み圧力が印加されたとしても、変形や破損の生じないノズル本体を提供することができる。
〔フィルタ部材80〕
図8を用いて、フィルタ部材80について説明する。図8Aはフィルタ部材80の分解斜視図を、図8Bは斜め下方から見た図を、図8Cは背面図を、図8Dは平面図を、図8Eは第一フィルタケース110に第二フィルタケース120を組み込んでいる状況を斜め下方から見た図を、図8Fは第二フィルタケース120を斜め下方から見た図を示す。
フィルタ部材80は、不純物をろ過する機能を備えるフィルタ本体90と、フィルタ本体90を内部に収容し保持する機能を備え、浴槽水の流入孔と流出孔とが穿設され、流出孔側がノズル部材50に接続されるフィルタケース100とによって構成される。
フィルタケース100は、図8Aに示すように、フィルタケース100の底面を画定する第一フィルタケース110と、フィルタケース100の天面を画定する第二フィルタケース120とからなる。第一フィルタケース110と第二フィルタケース120とは、適宜の方法により接続可能に構成されている。
第一フィルタケース110によって画定されるフィルタケース100の底面には、通常運転時においてフィルタ本体90に浴槽水を流入させる複数の第一流入孔101が穿設される。
第一流入孔101は、角が面取りされた略長方形状の孔であり、本実施形態においては、左右に並んだ五つの孔が前後二列にわたって配設されている。
また、第一フィルタケース110の背面には、フィルタ本体90の詰まりによって第一流入孔101から浴槽水を吸引できなくなった際に圧力逃がし孔として機能し、浴槽水を吸引する第二流入孔102が穿設される。
第二流入孔102は、それぞれの開口面積が第一流入孔101の開口面積よりも小さな略矩形状の複数の孔として形成される。
また、第二フィルタケース120によって画定されるフィルタケース100の天面には、フィルタ本体90でろ過された浴槽水がノズル部材50に流出する流出孔103が穿設される。流出孔103はフィルタケース100天面の略全面に穿設された多数の略矩形状の細孔群からなる。
また、第二フィルタケース120の天面縁部には、上方に突出する枠状部104が形成されており、この枠状部104は、第一ノズル本体60bの下端部に形成される第一下端開口枠部63、及び、第二ノズル本体70bの下端部に形成される第二下端開口枠部73に対し、下方から嵌入することができるよう構成されている。
さらに、図8Aや図8Dに示すように、第二フィルタケース120には、ノズル部材50と接続するためのねじを挿通可能なねじ孔部材105が天面から上方に突出して設けられる。ねじ孔部材105には、ねじを挿通可能な孔が穿設されている。
〔フィルタケース100とノズル部材50との接続構造〕
フィルタケース100をノズル部材50に装着するには、まず、第二フィルタケース120の枠状部104を、第一ノズル本体60bの第一下端開口枠部63ないしは第二ノズル本体70bの第二下端開口枠部73に嵌入させる。その状態で、ねじ孔部材105に形成される孔からねじを挿入し、第一ノズル本体60bないしは第二ノズル本体70bに形成されるねじ穴68b、71bに螺合することにより、第二フィルタケース120をノズル部材50に接続することができる。
この状態で、第一フィルタケース110を第二フィルタケース120に接続することで、フィルタケース100とノズル部材50とを接続することができる。
このように、ねじを用いてフィルタケースとノズル部材とを接続する構成としたため、係止用の爪や係止溝等をノズル部材表面に配設する必要がなくなり、美観に優れる浴槽用給湯アダプタを構成することができる。
以上の構成の浴槽用給湯アダプタ1において、浴槽内の湯水を吸引する場合には、図示しない吸引ポンプを作動させる。これにより流路仕切部材40の太円筒部42に形成される吸引口45が負圧となってノズル部材50の内部も負圧となり、浴槽内の湯水がノズル部材50の下端に接続されるフィルタ部材80から吸引され、さらにその湯水がノズル部材50の外側突出部61を介して太円筒部42の吸引口45から吸引される。こうして太円筒部42内に吸い込まれた湯水は、戻り管25b又は残り湯取出管25cを通って給湯機等に供給される。
このとき、第一ノズル本体60bにおける第一流路形成部材68cの周囲には、第一補強リブ69が形成されており、第二ノズル本体70bにおける第二流路形成部材71cの周囲には、第二補強リブ72が形成されているから、吸引ポンプによって強力な負圧が印加されたとしても、ノズル部材の変形や破損を抑制することができる。
ここで、第一ノズル本体60b及び第二ノズル本体70bは、それぞれ、第一流路形成部材68c及び第二流路形成部材71cによって、流路領域と補強領域とに区画されており、第一補強リブ69及び第二補強リブ72は、それぞれの補強領域に立設されるため、流路内における圧力損失が増加することなく、ノズル部材の補強を行うことができる。
また、補強リブが立設される第一ノズル本体60b及び第二ノズル本体70bとは別体の第一カバー部材60c及び第二カバー部材70cが補強リブを覆うことによって、補強リブ自体や補強リブを設けた際にできる筋が視認されることがないため、ノズル部材の美観を損ねることなく強度を保持することができる。
なお本発明は、槽内突出部の前面の吸引口を有する浴槽用給湯アダプタであれば、どのようなアダプタにも適用することができ例えば、無極性のアダプタであっても、有極性のアダプタであっても適用できるとともに、逆止弁付きのアダプタであっても、弁無しタイプのアダプタであっても適用することができる。
また本発明においては、底面が開口する下向きの略ボックス状ノズル部材を備えた浴槽用給湯アダプタ1について説明したが、この形状に限ったものではなく、例えば、横向きの円筒状ノズル部材を備えてものであっても、他の形状や形式を備えたものであっても構わない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換しても良い。
この発明の浴槽用給湯アダプタは、美観に優れているため、ホテルの客室内における浴槽等に適用することができる。
1 浴槽用給湯アダプタ
10 槽外取付部材
20 管路部材
30 雄ねじ部材
40 流路仕切部材
50 ノズル部材
60 第一ノズル部材
68 第一吸い込み流路
68c 第一流路形成部材
69 第一補強リブ
69v 第一縦リブ
69u 第一傘状部材
70 第二ノズル部材
71 第二吸い込み流路
71c 第二流路形成部材
72 第二補強リブ
72v 第二縦リブ
72u 第二傘状部材
80 フィルタ部材
90 フィルタ本体
100 フィルタケース

Claims (4)

  1. 浴槽壁部に貫通状態で組み付けられる槽内突出部を介して浴槽内に設置され、浴槽内の湯水を吸引して浴槽外に供給するようにしたノズル部材を有し、
    前記ノズル部材は、
    後壁と両側壁とを有し、当該後壁と当該両側壁とによって画定される領域が、開口端を有する略筒状の流路形成部材によって流路領域と補強領域とに区画されるノズル本体と、
    前記ノズル本体を前記後壁とは逆側から覆うカバー部材とからなり、
    前記補強領域において前記後壁から補強リブが立設されてなることを特徴とする、
    浴槽用給湯アダプタ
  2. 前記補強リブは、複数並んで立設される縦リブ、及び、当該縦リブから相反する方向に向けて突出する二つの部材によって形成され下方に向けて開放される傘状部からなる、請求項1に記載の浴槽用給湯アダプタ。
  3. 前記傘状部材は上下方向に複数配設され、上方に位置する傘状部材は、下方に位置する傘状部材よりも大きく形成される、請求項2に記載の浴槽用給湯アダプタ。
  4. 前記流路形成部材上に補強リブが形成される、請求項1~3のいずれかに記載の浴槽用給湯アダプタ
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