JP7245469B2 - 貨幣処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貨幣処理装置に関する。
単一金種のバラ紙幣(以下、紙幣とも言う)を所定枚数集積して小束帯で結束することにより小束紙幣(以下、小束とも言う)とすることが行われている。このような小束を収納可能な小束収納部を備える紙幣処理装置がある。この種の紙幣処理装置には、装置内部で作製された小束と、結束済みの状態で装置外部から装填された小束とを小束収納部に収納するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-081677号公報
小束は、それを構成する紙幣の金種が外観から明らかであるため、金種の管理は可能であるものの、金種以外の情報の管理が困難な場合がある。
従って、本発明は、貨幣束を、金種以外の情報の管理が可能な状態とすることができる貨幣処理装置の提供を目的とする。
本発明の貨幣処理装置は、貨幣束を読み取る貨幣束識別部と、前記貨幣束識別部によって読み取られた貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字可能な読取対象印字部と、を備え、前記読取対象印字部は、作製済みの状態で装置外部から装置内部に収容される貨幣の貨幣束帯に識別番号を印字することを特徴とする
また、本発明の貨幣処理装置は、貨幣束を読み取る貨幣束識別部と、前記貨幣束識別部によって読み取られた貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字可能な読取対象印字部と、バラ貨幣を貨幣束帯で一纏めにして貨幣束を作製する貨幣束作製部と、前記貨幣束作製部で一纏めにされる貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字する貨幣束作製対象印字部と、を備え、前記読取対象印字部と前記貨幣束作製対象印字部とは、異なる番号群の中から選択された識別番号を印字することを特徴とする。
また、本発明の貨幣処理装置は、貨幣束を読み取る貨幣束識別部と、前記貨幣束識別部によって読み取られた貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字可能な読取対象印字部と、貨幣束の識別番号と、当該貨幣束に行われた各種の処理の履歴情報とを関連付けて記憶する記憶部と、を備え、前記記憶部は、前記読取対象印字部によって貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字した場合には、当該貨幣束に印字した識別番号と当該貨幣束の履歴情報とを関連付けて記憶し、貨幣束の貨幣束帯に既存の識別番号が有り且つ前記読取対象印字部によって当該貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字しなかった場合には、当該貨幣束の既存の識別番号と当該貨幣束の履歴情報とを関連付けて記憶することを特徴とする。
また、本発明の貨幣処理装置は、貨幣束を読み取る貨幣束識別部と、前記貨幣束識別部によって読み取られた貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字可能な読取対象印字部と、を備え、前記読取対象印字部は、前記貨幣束識別部と、貨幣束を収納可能な貨幣束収納部との間に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、貨幣束を、金種以外の情報の管理が可能な状態とすることができる貨幣処理装置を提供することができる。
本発明に係る一実施形態の紙幣処理装置を含む出納機を示す斜視図である。 本発明に係る一実施形態の紙幣処理装置を概略的に示す側断面図である。 本発明に係る一実施形態の紙幣処理装置で処理される小束の一例を示す平面図である。 本発明に係る一実施形態の紙幣処理装置の側断面図であって、機内在高移動処理のルートを太線で示すものである。 本発明に係る一実施形態の紙幣処理装置の記憶部が記憶する小束識別情報の例を示す図表である。 本発明に係る一実施形態の紙幣処理装置の記憶部が記憶する小束管理情報の例を示す図表である。 本発明に係る一実施形態の紙幣処理装置の側断面図であって、小束入金処理のルートを太線で示すものである。 本発明に係る一実施形態の紙幣処理装置の変形例2の小束処理部を概略的に示す側断面図である。
本発明に係る一実施形態の紙幣処理装置を図面を参照して以下に説明する。図1は、紙幣及び硬貨等を取り扱う出納機10を示している。この出納機10は、銀行等の金融機関の店舗に設置されて店舗全体の貨幣処理を管理するものである。出納機10は、例えば、大口顧客に対する係員による入金、出金等の取引処理、係員による渉外先への持ち出し金の出金処理や、渉外先からの持ち帰り金の入金処理、さらには、営業終了後の金融機関店舗全体での入出金状況の締め上げ管理等を行うものである。
出納機10は、紙幣についての入出金処理等を行う本実施形態の紙幣処理装置1(貨幣処理装置)と、紙幣の特に新券についての出金処理等を行う新券処理装置2と、硬貨についての入出金処理等を行う硬貨処理装置3とが左右に並設されて構成されている。硬貨処理装置3の上部には、操作者によって操作入力がなされる操作部4と、操作者に対して視覚表示を行うモニタ及び音声を発生させる音声発生装置からなる表示部5とが設けられている。
次に、本実施形態の紙幣処理装置1の全体構成を図2を参照して説明する。以下の説明における前後左右は、操作者側を前、操作者とは反対側を後、操作者から見て左右を左右とする。
紙幣処理装置1には、その作動を制御する制御部8と、制御データ等を記憶する記憶部9とが設けられている。また、紙幣処理装置1は、その前面側の上下方向中間部に、機外から紙幣が投入されると共に機内から出金用の紙幣が繰り出されるバラ入出金部11が設けられている。バラ入出金部11は、その底部を構成する昇降可能な載置板12を有している。バラ入出金部11には、紙幣が長辺方向を左右方向に沿わせた姿勢で載置板12上に集積されることになる。バラ入出金部11の上部の後側には、載置板12上に集積された紙幣を上端のものから一枚ずつ分離して所定の間隔をあけて装置内部へ繰り出すと共に装置内部からの紙幣をバラ入出金部11に繰り出す繰出部11aが設けられている。なお、紙幣処理装置1内では、紙幣が、常に長辺方向を左右方向に沿わせた姿勢とされる。
バラ入出金部11の下側には、紙幣処理装置1の前面位置に、受け付け不可と判定されたバラの入金リジェクト紙幣が機内から繰り出される入金リジェクト部16が設けられている。バラ入出金部11及び入金リジェクト部16の後側には、出金不可と判定されたバラの出金リジェクト紙幣を収納する出金リジェクト部17が設けられており、出金リジェクト部17の後方の下部には紙幣を識別するバラ識別部18が設けられている。
また、出金リジェクト部17の後方の上部には紙幣を水平に広がる水平状態で鉛直方向に所定の結束枚数集積させる上下二つの整列部19,20が設けられている。これら整列部19,20の後方には、整列部19,20から水平状態のまま後方に送り出された集積紙幣を載置させて鉛直上方に上昇搬送する上昇搬送部21が設けられている。
整列部19,20の上方には、上昇搬送部21で上昇搬送され水平状態のまま前方に送り出された集積状態の紙幣S(バラ貨幣)を、紙製の小束帯t(貨幣束帯)で結束して図3に示すような小束T(貨幣束)を作製する結束部22(貨幣束作製部)が設けられている。言い換えれば、結束部22は、バラの紙幣Sを小束帯tで一纏めにして小束Tを作製する。この結束部22は、一束ずつ小束Tを作成するもので、上昇搬送部21から前方に送り出された集積状態の紙幣Sを上下から挟持してV字状に屈曲させる挟持部材23,24を有している。結束部22は、集積状態の紙幣Sを挟持部材23,24で挟持しつつ、小束帯tを周囲に巻き回して接着・切断した後、挟持部材23,24を小束帯tから引き抜くことで小束Tを作成する。紙幣処理装置1内では、小束Tも、紙幣Sと同様、常に長辺方向を左右方向に沿わせた姿勢とされる。結束部22の近傍には、結束部22で結束される小束Tの小束帯tに、シリアルナンバーSN(小束識別番号)等を印字する結束対象印字部50(貨幣束作製対象印字部)が設けられている。
結束部22の前方には、結束部22で上記のように結束された後、水平状態のまま前方に送り出された小束Tの結束不良の有無を検知する結束検知部25が設けられている。また、結束検知部25の前方には、結束検知部25による検知後の小束Tを移送する小束移送部26が設けられている。
小束移送部26は、結束部22で結束され結束検知部25で結束不良の有無が検知された小束Tを、水平に広がる水平状態で受け取り、水平状態のまま上昇させて、紙幣処理装置1の前面上部に設けられた小束入出金口27に搬送する。小束入出金口27の後側には、複数具体的には四つの小束収納部28,29,30,31(貨幣束収納部)が前後方向に並べられて設けられている。小束収納部28~31は、何れも小束Tをそれぞれ水平状態で鉛直方向に集積させて収納する。
小束移送部26は、結束部22で結束され結束検知部25で結束不良の有無が検知された小束Tを小束収納部28~31に搬送して振り分けたり、装置外部から小束入出金口27に挿入された小束Tを小束収納部28~31に搬送して振り分けたり、小束収納部28~31に収納されている小束Tを受け取って、小束入出金口27に搬送したりする。ここで、結束対象印字部50は、小束帯tにより結束が行われる際に、結束後に小束Tの下面側にシリアルナンバーSN等が配置されるように、小束帯tに印字を行う。
小束入出金口27は、前方に開口し後方に凹む形状をなしている。小束入出金口27の前部開口位置には、これを開閉するシャッタ32が設けられており、小束入出金口27に対して小束Tが出し入れされる際にシャッタ32が開かれる。小束入出金口27及び小束収納部28~31は、上下左右の位置を合わせている。
また、紙幣処理装置1の下部には、奥側から順に、入金確定後の所定の単一金種の紙幣Sを水平状態で上下に集積させて収納する金種カセット35,36,37と、入金確定後の紙幣Sを水平状態で上下に集積させて収納する混合カセット38と、入金された入金確定前の紙幣Sを水平状態で上下に集積させて一時貯留するプールカセット39とが、上下左右の位置を合わせて前後方向に水平直線状に配列されている。
金種カセット35,36,37の上部には、その内部に紙幣Sを繰り出すと共に内部の紙幣Sを上端のものから一枚ずつ分離して繰り出す繰出部35a,36a,37aが設けられており、混合カセット38の上部にも同様の繰出部38aが、プールカセット39の上部にも同様の繰出部39aが、それぞれ設けられている。
紙幣処理装置1の内部には、紙幣Sを搬送する紙幣搬送路41が各部を適宜繋ぐように設けられている。紙幣搬送路41には、その経路上における、バラ入出金部11及び整列部19,20と、バラ識別部18との間に、紙幣Sの表裏を反転させる表裏反転部43が設けられている。
小束移送部26は、結束部22で結束され結束検知部25で結束不良の有無が検知された小束Tを水平状態のまま上方の小束入出金口27へ向けて搬送する縦方向搬送部51と、縦方向搬送部51で搬送されてきた小束Tを水平状態のまま後方に水平搬送して小束収納部28~31に受け渡す水平搬送部52とを有している。水平搬送部52は、小束収納部28~31から受け渡された小束Tを水平状態のまま前方に水平搬送して縦方向搬送部51に受け渡す。水平搬送部52は、小束収納部28~31の上方に配置されている。
小束収納部28~31は、いずれも小束Tを収納可能であり、いずれも小束Tをそれぞれ水平状態で鉛直方向に集積させて収納する。小束収納部28~31は、水平搬送部52から小束Tを受け取って下から上に順次集積させて収納することになり、収納している小束Tを上側のものから順に水平搬送部52に受け渡し可能となっている。
縦方向搬送部51は、結束部22で結束され結束検知部25で結束不良の有無が検知されて一束ずつ繰り出された小束Tを、それぞれ水平状態で複数束鉛直方向に集積させた状態で支持可能となっている。また、縦方向搬送部51は、結束済み、即ち作製済みの状態で小束入出金口27へ装置外部から装填される小束Tについても、それぞれ水平状態で複数束鉛直方向に集積させた状態で支持可能である。
水平搬送部52は、小束Tを一度に一束のみ支持して前後に搬送する。水平搬送部52は、縦方向搬送部51に集積状態で支持された複数束の小束Tを上側のものから一束だけ受け取って水平状態のまま後方に水平搬送して小束収納部28~31の対応するものに収納する。このような動作を、縦方向搬送部51にある束の数だけ繰り返すことで、縦方向搬送部51にあった集積状態の小束Tを小束収納部28~31の対応するものに収納する。
また、小束収納部28~31に収納している小束Tを小束入出金口27から出金する場合、水平搬送部52は、小束収納部28~31の対応するものに収納されている小束Tから、最上部の一束だけを受け取って水平状態のまま前方に水平搬送して縦方向搬送部51に受け渡す。このような動作を、出金する束数だけ繰り返す。縦方向搬送部51は、このように水平搬送部52から一束ずつ受け渡された小束Tをそれぞれ水平状態で複数束鉛直方向に集積させた状態で支持可能である。縦方向搬送部51は、このように支持した複数束の小束Tを小束入出金口27の位置に配置することで、小束入出金口27から装置外部へ取り出し可能とする。
小束入出金口27と小束収納部28との間には、水平搬送部52で搬送中の小束Tを読み取る小束識別部55(貨幣束識別部)が設けられている。小束識別部55は、小束Tの画像データを検出して金種やシリアルナンバーSNの有無等を識別する。小束識別部55は、水平搬送部52の下側に設けられており、水平搬送部52で搬送中の小束Tの下方に向いて露出する下面の画像データを検出する。
小束識別部55と小束収納部28との間には、水平搬送部52で搬送中の結束済みの小束Tの小束帯tに、「シリアルナンバー」等を印字可能な読取対象印字部58が設けられている。小束識別部55と読取対象印字部58と小束収納部28とは、前後方向において、この順に並んでおり、小束Tの小束入出金口27から小束収納部28に向けた搬送方向においても、この順に並んでいる。読取対象印字部58は、小束識別部55によって読み取られた小束Tの小束帯tに必要によりシリアルナンバーSN等を印字する。読取対象印字部58は、水平搬送部52の下側に設けられており、水平搬送部52で搬送中の小束Tの小束帯tの下方に向いて露出する下面に印字を行う。
紙幣処理装置1では、小束移送部26、小束入出金口27、小束収納部28~31、小束識別部55及び読取対象印字部58が、小束Tに関する入出金処理等を行う小束処理部60を構成している。また、紙幣処理装置1では、バラ入出金部11、入金リジェクト部16、出金リジェクト部17、バラ識別部18、金種カセット35~37、混合カセット38、プールカセット39、紙幣搬送路41、整列部19,20、上昇搬送部21、結束部22、結束対象印字部50及び結束検知部25が、紙幣Sに関する入出金処理及び結束処理等を行うバラ紙幣処理部61を構成している。紙幣処理装置1は、小束処理部60及びバラ紙幣処理部61が縦方向に並んで配置されている。
紙幣処理装置1の装置内部の小束収納部28~31には、この紙幣処理装置1の装置内部の結束部22で結束されて作製された小束T(以下、内部小束Tとも言う)と、結束済みの状態で、この紙幣処理装置1の装置外部から小束入出金口27を介して縦方向搬送部51に装填された小束T(以下、外部小束Tとも言う)とが収納される。
この紙幣処理装置1の装置内部で作製された小束Tには、結束対象印字部50によって少なくともシリアルナンバーSNが小束帯tに印字されているが、結束済みの状態で、この紙幣処理装置1の装置外部から装置内部に収容される小束Tには、小束帯tにシリアルナンバーSNが印字されていない場合がある。紙幣処理装置1では、結束済みの状態で、この紙幣処理装置1の装置外部から小束入出金口27を介して縦方向搬送部51に装填された小束Tを小束収納部28~31に収納する場合に、小束識別部55で小束帯tにシリアルナンバーSNが印字されているか否かを識別し、小束帯tにシリアルナンバーSNが印字されていない小束Tについては、読取対象印字部58で少なくともシリアルナンバーSNを印字する。
[機内在高移動処理]
制御部8の制御によって、金種カセット35~37の紙幣Sから小束Tを作製して小束収納部28~31に収納する機内在高移動処理について説明する。機内在高移動処理は、紙幣処理装置1の装置内部で小束Tを作製して収納する処理であり、紙幣処理装置1内で、在高が金種カセット35~37から小束収納部28~31に移動する処理である。
操作員等により操作部4等で金種カセット35~37の紙幣Sを結束して小束収納部28~31に収納する機内在高移動処理の操作が行われると、制御部8に制御されて、図4に太実線矢印で示すように、金種カセット35~37の何れか一つから紙幣Sを繰り出し、繰り出された紙幣Sを、紙幣搬送路41で搬送しつつ、バラ識別部18によって識別(金種判定)及び計数し、バラ識別部18で適正と判定された紙幣Sを、表裏反転部43で適宜表裏反転して整列部19,20の何れか一方に整列させる。整列部19,20の何れか一方で結束単位枚数の紙幣Sが集積されると、これを上昇搬送部21で搬送し、結束部22によって結束して内部小束Tを作製する。そして、その小束Tを結束部22から、結束検知部25で結束不良の検知後、小束移送部26に受け渡し、小束識別部55で識別しつつ、小束移送部26が小束収納部28~31の対応するものに搬送して金種別に収納する。このような処理を対応する金種毎に行う。なお、バラ識別部18で適正と判定されなかった紙幣Sについては、図4に太破線矢印で示すように、出金リジェクト部17に収納する。
機内在高移動処理においては、小束Tの小束帯tに、結束部22によって紙幣Sを結束する前に、結束対象印字部50によって、図5(a),(b)に示すように、「シリアルナンバー」、「銀行名」、「支店名」、「印字日付」、「印字時刻」、「装置型式」、「装置識別番号」等の「小束識別情報」を印字する。この際、「シリアルナンバー」は、第1の番号群である1000番台(1XXX)の中から昇順で選択された識別番号を使用する。「銀行名」、「支店名」、「装置型式」及び「装置識別番号」は、予め記憶部9に記憶されたデータであり、「印字日付」は印字当日の日付、「印字時刻」は印字時点の時刻である。
なお、上記したように、結束対象印字部50は、小束帯tにより結束が行われる際に、結束後に小束Tの下面側に小束識別情報が表示されるように、小束帯tに印字を行う。言い換えれば、結束対象印字部50は、シリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を、少なくとも小束Tが小束識別部55を通過する際に小束識別部55に対向する側に配置されるように、小束帯tに印字する。制御部8は、これらのシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を記憶部9に記憶する。
そして、結束部22から、結束検知部25での結束不良の検知後、小束移送部26に受け渡された小束Tは、縦方向搬送部51で搬送されて、水平搬送部52に受け渡され、水平搬送部52で小束収納部28~31の対応するものに向けて搬送されて収納される。このとき、上記したように、小束Tの小束帯tに印字されたシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」は、小束Tが小束識別部55を通過する際に小束識別部55に対向する側に配置されている。よって、水平搬送部52が、縦方向搬送部51から小束Tを受け取って小束収納部28~31の対応金種のものに収納する際に、小束Tが小束識別部55を通過すると、小束識別部55が、小束Tの画像を取得し、小束Tの金種判定及び小束帯tの有無の確認等を行うと共に、小束帯tに記載されているシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」と、小束Tの小束識別部55に対向する集積方向端部の紙幣Sの外面の記番号Nとを読み取る。
そして、制御部8は、図6(a),(b)に示すように、「シリアルナンバー」と「印字日付」と「記番号」とを、「取引番号」、「処理日付」、「処理時刻」、「取引内容」及び「操作員情報」等を含む「取引履歴情報」と関連付けて、「小束管理情報」として記憶部9に記憶する。「取引番号」は、今回の取引に他の取引と区別するために設定される番号であり、「処理日付」は今回の取引処理当日の日付であり、「処理時刻」は今回の取引処理時点の時刻である。「取引内容」は、今回の機内在高移動処理を示す内容であり、「操作員情報」は、今回の取引の機内在高移動処理を行った操作員の氏名である。「操作員情報」は、今回の機内在高移動処理を行うに当たって紙幣処理装置1に入力され許可された操作員の氏名となる。よって、「取引履歴情報」は、少なくとも、小束Tに対して行われた各種の処理の処理内容(取引内容)と処理日付と処理操作を行った操作員に関する操作員情報とを含む。記憶部9は、小束識別部55が読み取った小束Tの記番号Nと、この小束Tに対して行われた機内在高移動処理の「取引履歴情報」とを関連付けて記憶する。
[小束入金処理]
既に結束済みの状態で、小束入出金口27を介して縦方向搬送部51に装填された小束Tを、制御部8の制御によって縦方向搬送部51及び水平搬送部52で搬送して小束収納部28~31に収納する小束入金処理について説明する。
既に結束済みの状態の外部小束Tを小束収納部28~31に収納する小束入金処理の開始操作が操作部4等に行われると、制御部8の制御により、縦方向搬送部51が小束入出金口27に挿入される小束Tを支持可能な位置に移動し、小束入出金口27がシャッタ32を開く。すると、操作員等が、既に結束済みの状態の小束Tを小束入出金口27の縦方向搬送部51に装填する。このとき、小束Tは水平に広がる水平状態で装填されることになり、複数束ある場合は、鉛直方向に集積されて装填される。ここで、縦方向搬送部51に装填する際に、小束帯tに「シリアルナンバー」が印字されている小束Tについては、小束帯tの下方に向いて露出する下面に「シリアルナンバー」が位置するように小束Tを装填することがルール化されている。
この状態で、操作員等により操作部4等で小束入出金口27内の小束Tを小束収納部28~31に収納する小束入金処理の実行操作が行われると、図7に太実線矢印で示すように、小束入出金口27内の小束Tを縦方向搬送部51が上方に搬送し、そのうちの最上部の一束の小束Tを、水平搬送部52が小束収納部28~31に向けて後方に搬送する。その際に、小束識別部55が小束Tを識別(金種判定)及び計数し、識別結果に応じて、小束収納部28~31の対応金種のものに搬送して収納する。
即ち、小束Tを小束入出金口27から小束収納部28~31に収納する際に、小束Tが小束識別部55を通過すると、小束識別部55が、小束Tの画像を取得し、小束Tの金種判定及び小束帯tの有無の確認等を行うと共に、小束帯tに記載されているシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」と、小束Tの小束識別部55に対向する集積方向端部の紙幣Sの外面の記番号Nとを読み取る。
そして、小束識別部55の検出結果から、小束帯tに「シリアルナンバー」が無い場合には、読取対象印字部58によって、図5(c),(d)に示すように、小束帯tに、シリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を印字する。よって、読取対象印字部58は、結束済みの状態で紙幣処理装置1の装置外部から装置内部に収容される小束Tの小束帯tにシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を印字することになる。しかも、読取対象印字部58は、小束Tの小束帯tに「シリアルナンバー」が無い場合に、この小束Tの小束帯tにシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を印字する。この際、シリアルナンバーSNは、装置内部の結束部22で作製された内部小束Tの第1の番号群とは系列の異なる第2の番号群である2000番台(2XXX)の中から昇順で選択された識別番号を使用する。
ここで、読取対象印字部58は、水平搬送部52で搬送される小束Tの下側に設けられているため、小束Tの小束帯tの下方に向いて露出する下面に印字を行う。言い換えれば、読取対象印字部58は、シリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を、少なくとも、小束Tが小束識別部55を通過する際に小束識別部55側に配置されるように小束帯tに印字する。また、制御部8は、これらのシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を記憶部9に記憶する。
更に、図6(c),(d)に示すように、「シリアルナンバー」と「印字日付」と「記番号」とを、「取引番号」、「処理日付」、「処理時刻」、「取引内容」及び「操作員情報」等を含む「取引履歴情報」と関連付けて、「小束管理情報」として記憶部9に記憶する。言い換えれば、記憶部9は、読取対象印字部58によって小束Tの小束帯tに「シリアルナンバー」を印字した場合には、この小束Tに印字した「シリアルナンバー」と、この小束Tの「取引履歴情報」とを関連付けて記憶する。「取引番号」は、今回の取引に他の取引との識別のために設定される番号であり、「処理日付」は今回の取引処理当日の日付であり、「処理時刻」は今回の取引処理時点の時刻である。「取引内容」は、今回の小束入金処理の取引内容であり、「操作員情報」は、今回の小束入金処理を行った操作員の氏名である。「操作員情報」は、今回の小束入金処理を行うに当たって紙幣処理装置1に入力され許可された操作員の氏名となる。よって、「取引履歴情報」は、少なくとも、小束Tに対して行われた各種の処理の処理内容(取引内容)と処理日付と処理操作を行った操作員に関する操作員情報とを含む。記憶部9は、小束識別部55が読み取った小束Tの記番号Nと、この小束Tに対して行われた小束入金処理の「取引履歴情報」とを関連付けて記憶する。
その一方で、小束識別部55の検出結果から、図5(e)に示すように、小束帯tにシリアルナンバーSNが有る場合には、読取対象印字部58による印字を行わずに、図6(e)に示すように、小束識別部55で読み取った既存の「シリアルナンバー」と「記番号」とを、「取引番号」、「処理日付」、「処理時刻」、「取引内容」及び「操作員情報」等を含む「取引履歴情報」と関連付けて、「小束管理情報」として記憶部9に記憶する。この場合も、記憶部9は、小束識別部55が読み取った小束Tの記番号Nと、この小束Tに対して行われた小束入金処理の「取引履歴情報」とを関連付けて記憶する。
また、例えば、小束識別部55の検出結果から、図5(e)に示すように、小束帯tにシリアルナンバーSN以外にも「小束識別情報」が有る場合には、これらの既存の「小束識別情報」も記憶部9に記憶する。
更に、小束帯tに「印字日付」が有る場合には、図6(e)に示すように、既存の「シリアルナンバー」と既存の「印字日付」と「記番号」とを、「取引番号」、「処理日付」、「処理時刻」、「取引内容」及び「操作員情報」等を含む「取引履歴情報」と関連付けて、「小束管理情報」として記憶部9に記憶する。言い換えれば、記憶部9は、小束Tの小束帯tに既存の「シリアルナンバー」が有り且つ読取対象印字部58によってこの小束Tの小束帯tに「シリアルナンバー」を印字しなかった場合には、この小束Tの既存の「シリアルナンバー」とこの小束Tの「取引履歴情報」とを関連付けて記憶する。このときの「取引履歴情報」も、少なくとも、小束Tに対して行われた各種の処理の処理内容(取引内容)と処理日付と処理操作を行った操作員に関する操作員情報とを含む。記憶部9は、小束識別部55が読み取った小束Tの「記番号」と、この小束Tに対して行われた小束入金処理の「取引履歴情報」とを関連付けて記憶する。
このような処理を、小束入出金口27を介して縦方向搬送部51にセットされた全ての小束Tについて一束ずつ行う。
[小束出金処理]
小束収納部28~31に収納している小束Tを、制御部8の制御によって、小束移送部26で搬送し小束入出金口27から装置外部へ出金する小束出金処理について説明する。
操作員等により操作部4等で小束収納部28~31の小束Tを小束入出金口27に出金する小束出金処理の操作が行われると、小束収納部28~31から小束Tを繰り出し、その小束Tを水平搬送部52で小束入出金口27に向けて搬送する。このように搬送されている小束Tを、小束識別部55によって識別(金種判定)及び計数した後、縦方向搬送部51で小束入出金口27に搬送して出金する。
即ち、小束収納部28~31の出金対象の一つに収納されている最上部の一束の小束Tを、水平搬送部52が受け取って、縦方向搬送部51に向けて前方に搬送する。その際に、小束識別部55が小束Tを識別(金種判定)及び計数する。つまり、小束Tを小束収納部28~31から小束入出金口27に向けて出金する際に小束Tが小束識別部55を通過すると、小束識別部55によって、小束Tの画像を取得し、小束Tの金種判定及び小束帯tの有無の確認等を行うと共に、小束帯tに記載されているシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」及び小束Tの小束識別部55に対向する側の端部の紙幣Sの記番号Nを読み取る。
そして、図6(f),(g),(h)に示すように、「シリアルナンバー」と「印字日付」と「記番号」とを、「取引番号」、「処理日付」、「処理時刻」、「取引内容」及び「操作員情報」等を含む「取引履歴情報」と関連付けて、「小束管理情報」として記憶部9に記憶する。「取引番号」は、今回の取引に他の取引との識別のために設定される番号であり、「処理日付」は処理当日の日付であり、「処理時刻」は処理時点の時刻である。「取引内容」は、今回の小束出金処理の取引内容であり、「操作員情報」は、今回の小束出金処理を行った操作員の氏名である。「操作員情報」は、今回の小束出金処理を行うに当たって紙幣処理装置1に入力され許可された操作員の氏名となる。
[その他の処理]
上記機内在高移動処理、上記小束入金処理及び上記小束出金処理の3つの処理以外に小束Tに対して行われた各種の処理(小束精査等)についても、小束Tが小束識別部55を通過する毎に、小束識別部55で、小束帯tに記載されているシリアルナンバーSN及び印字日付を含む「小束識別情報」と、小束Tの小束識別部55に対向する側の端部の紙幣Sの「記番号」とを読み取り、これらの「シリアルナンバー」と「記番号」と「印字日付」とを、「取引番号」、「処理日付」、「処理時刻」、「取引内容」及び「操作員情報」等を含む「取引履歴情報」と関連付けて、「小束管理情報」として記憶部9に記憶するようにしても良い。
[小束履歴検索処理]
小束Tの履歴を検索する小束履歴検索処理について説明する。
紙幣処理装置1では、操作部4等が操作されて、表示部5の「小束履歴検索画面」等に小束Tの小束帯tに印字された「シリアルナンバー」が入力されると、制御部8が、記憶部9に記憶されているこの「シリアルナンバー」に関連する「小束識別情報」及び「小束管理情報」を読み出して表示部5に表示する。
利用者は、それを見ることで、この小束Tが、この紙幣処理装置1の装置内部の結束部22で結束されて作製された内部小束Tであるのか、この紙幣処理装置1の装置外部から装置内部に収容された外部小束Tであるのかを特定できる。また、内部小束Tの場合、いつ誰によって作製された小束Tであるのかを特定することができる。更に、外部小束Tの場合、いつ誰によって装置外部から装置内部に収容(入金)された小束Tであるのかを特定できる。更に、この小束Tがいつ誰によって装置内部から装置外部に排出(出金)されたのかを特定できる。つまり、この小束Tがいつ誰によってどのような処理が行われたのかを特定できる。
よって、紙幣枚数過不足、小束紛失、途中経路での一部紙幣の抜き取り等、小束Tに不具合があった場合に、容易に不具合の原因を追及する障害追跡ができる。また、小束Tを適切に管理していると共に障害追跡ができることで、不具合発生の抑止力になり得る。従って、セキュリティの向上を図ることができる。
本実施形態の紙幣処理装置1によれば、小束識別部55によって読み取られた小束Tの小束帯tに、読取対象印字部58によって「シリアルナンバー」を印字することができる。よって、この小束Tを、「シリアルナンバー」で、金種以外の情報の管理が可能な状態にすることができる。
また、結束済みの状態で装置外部から装置内部に収容される小束Tの小束帯tに、読取対象印字部58によって「シリアルナンバー」を印字することができる。よって、結束済みの状態で装置外部から装置内部に収容された小束Tを、「シリアルナンバー」で、金種以外の情報の管理が可能な状態にすることができる。
また、結束済みの状態で装置外部から装置内部に収容される小束Tの小束帯tに、「シリアルナンバー」が無い場合に、読取対象印字部58によって識別番号を印字することができる。よって、結束済みの状態で装置外部から装置内部に収容された小束Tであって小束帯tに「シリアルナンバー」が無い小束Tを、「シリアルナンバー」で、金種以外の情報の管理が可能な状態にすることができる。
また、結束済みの状態で装置外部から装置内部に収容される小束Tの小束帯tに読取対象印字部58によって印字する「シリアルナンバー」と、装置内部の結束部22で結束される小束Tの小束帯tに結束対象印字部50によって印字する「シリアルナンバー」とが、異なる番号群の中から選択されるため、結束済みの状態で装置外部から装置内部に収容された小束Tであるのか、或いは、装置内部の結束部22で結束された小束Tであるのかを、「シリアルナンバー」の属する番号群の違いで、容易に識別することができる。
また、記憶部9が、小束Tの「シリアルナンバー」と、この小束Tに対して行われた各種の処理の履歴情報とを関連付けて記憶するため、小束Tの「シリアルナンバー」から、この小束Tに対して行われた各種の処理の履歴情報がわかることになる。
また、読取対象印字部58によって小束Tの小束帯tに「シリアルナンバー」を印字した場合には、記憶部9が、この小束Tに印字した「シリアルナンバー」と、この小束Tの履歴情報とを関連付けて記憶することになり、小束Tの小束帯tに既存の「シリアルナンバー」が有り且つ読取対象印字部58によってこの小束Tの小束帯tに「シリアルナンバー」を印字しなかった場合には、記憶部9が、この小束Tの既存の「シリアルナンバー」と、この小束Tの履歴情報とを関連付けて記憶することになる。よって、一つの小束Tを一つの「シリアルナンバー」で管理することができる。
また、小束Tの「シリアルナンバー」に関連付けて記憶部9に記憶される履歴情報が、少なくとも、小束Tに対して行われた各種の処理の処理内容と処理日付と処理操作を行った操作員に関する操作員情報とを含むため、小束Tの識別番号から、この小束Tに対して行われた各種の処理の処理内容と処理日付と処理操作を行った操作員に関する操作員情報とがわかることになる。
また、読取対象印字部58が、小束識別部55と小束収納部28~31との間に設けられているため、小束識別部55で識別番号が無いことが識別された小束Tの小束帯tに、読取対象印字部58によって識別番号を印字した後、小束収納部28~31に収納することを、短時間で行うことが可能になる。
また、小束識別部55が、小束Tの集積方向端部の紙幣Sの外面の記番号Nを読み取ると、記憶部9が、このように小束識別部55が読み取った小束Tの記番号Nと、この小束Tに対して行われた各種の処理の履歴情報とを関連付けて記憶するため、小束Tの集積方向端部のバラ紙幣Sの外面の記番号Nから、この小束Tに対して行われた各種の処理の履歴情報がわかることになる。
[変形例]
なお、以上に述べた実施形態の紙幣処理装置1を、以下の変形例1~10のように変更することも可能である。
<変形例1>
小束入金処理のときに、外部小束Tの小束帯tに「シリアルナンバー」が有ることを小束識別部55が検出した場合でも、読取対象印字部58によって、小束帯tにシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を印字するようにしても良い。即ち、小束入金処理のときに、全ての外部小束TにシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を印字するようにする。これにより、統一形式の「シリアルナンバー」で小束Tを管理できるので、会社毎に異なる形式の「シリアルナンバー」で小束Tを管理するよりも管理作業の作業性が良くなる。
その場合、小束識別部55によって、外部小束Tの小束帯tの既存のシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」の位置を特定し、それらと位置をずらして、読取対象印字部58によって、新たなシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を印字するようにしても良い。これにより、既存のシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」と、新たなシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」との視認性が良くなる。
また、小束帯tに装飾等の印刷がある場合、小束識別部55によって、それらの位置を特定し、それらと位置をずらして、シリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を印字するようにしても良い。これにより、シリアルナンバーSNの視認性が良くなる。更に、全体に装飾等の印刷がされている場合には、小束識別部55によって、それらの位置を特定し、その中で最も色が薄い位置に、シリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を印字するようにしても良い。これにより、シリアルナンバーSNの視認性が良くなる。
<変形例2>
小束移送部26、小束入出金口27、小束収納部28~31、小束識別部55及び読取対象印字部58を有する小束処理部60に、図8に示すように、小束Tが収納可能な小束カセット71を設けるようにしても良い。この小束カセット71は、小束識別部55よりも小束収納部28~31とは反対側に着脱可能に設けられる。小束カセット71を設けることにより、小束入出金口27以外である小束カセット71からの外部小束Tの入金と、小束入出金口27以外である小束カセット71への小束収納部28~31の小束Tの出金とができるようになる。
(小束入金処理)
小束カセット71から小束収納部28~31に小束Tを収納する小束入金処理時には、内部に外部小束Tを収納した状態の小束カセット71がセットされ、操作員等による操作部4等で外部小束Tを小束カセット71から小束収納部28~31に収納する小束入金処理の操作が行われる。すると、制御部8による制御で、小束カセット71から最上部の小束Tを水平搬送部52に受け渡し、この小束Tを水平搬送部52で小束収納部28~31に向けて搬送する。この搬送中に、小束識別部55によってこの小束Tを識別(金種判定)及び計数し、その結果に基づいて水平搬送部52が小束収納部28~31のうちの対応金種のものに収納する。このような処理を、小束カセット71に収納されている小束Tに順次行って、小束Tを小束カセット71から小束収納部28~31に収納する。ここでも、外部小束Tを小束カセット71に装填する場合には、小束識別部55によって識別可能となるように、小束帯tに「シリアルナンバー」が印字されている小束Tについては、小束帯tの下方に向いて露出する下面に「シリアルナンバー」が位置するように小束Tを装填することがルール化されることになる。
即ち、小束Tを水平搬送部52によって小束カセット71から小束収納部28~31に収納する際に小束Tが小束識別部55を通過すると、小束識別部55によって、小束Tの画像を取得し、小束Tの金種判定及び小束帯tの有無の確認等を行うと共に、小束帯tに記載されているシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」及び小束Tの小束識別部55に対向する側の端部の紙幣Sの記番号Nを読み取る。
その後の動作については、小束入出金口27を介して縦方向搬送部51にセットされた外部小束Tを小束収納部28~31に収納する小束入金処理と同様である。
(小束出金処理)
小束収納部28~31から小束カセット71に小束Tを出金する小束出金処理時には、小束処理部60に、空の状態の小束カセット71がセットされ、操作員等により操作部4等で小束Tを小束収納部28~31から小束カセット71に収納する小束出金処理の操作が行われると、制御部8による制御で、小束収納部28~31から小束Tを水平搬送部52に受け渡し、この小束Tを水平搬送部52で搬送する。この搬送中に、この小束Tを小束識別部55によって識別(金種判定)及び計数する。その後、この小束Tを水平搬送部52が小束カセット71に搬送して収納する。
即ち、小束Tを水平搬送部52によって小束収納部28~31から小束カセット71に収納する際に小束Tが小束識別部55を通過すると、小束識別部55によって、小束Tの画像を取得し、小束Tの金種判定及び小束帯tの有無の確認等を行うと共に、小束帯tに記載されているシリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」及び小束Tの小束識別部55に対向する側の端部の紙幣Sの記番号Nを読み取る。
その後の動作については、小束収納部28~31から小束入出金口27に小束Tを出金する小束出金処理と同様である。
<変形例3>
図2に示すように、バラ紙幣処理部61と小束処理部60とを縦方向に並べて配置することに限定されるものではなく、横方向に並べて配置するようにしても良い。バラ紙幣処理部61と小束処理部60とを縦方向に並べた場合には、バラ紙幣処理部61の結束部22で作製された内部小束Tを、縦方向搬送部51で縦方向に搬送してバラ紙幣処理部61から小束処理部60に受け渡していたのを、横方向に並べた場合には、横方向に搬送して受け渡すようにする。外部小束Tについては、バラ紙幣処理部61と小束処理部60とを縦方向に並べて配置した場合と同様の動作を行う。
<変形例4>
紙幣処理装置1と通信可能な外部端末又は携帯端末等に、「シリアルナンバー」を入力して、外部端末又は携帯端末等で小束管理情報を確認できるようにしても良い。紙幣処理装置1の管理サーバと通信可能な外部端末又は携帯端末等に、「シリアルナンバー」を入力して、外部端末又は携帯端末等で「小束識別情報」及び「小束管理情報」を確認できるようにしても良い。これにより、遠隔でも「小束識別情報」及び「小束管理情報」を確認でき、作業性が良い。
<変形例5>
結束対象印字部50及びバラ紙幣処理部61で、小束帯tに、シリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」に対応するQRコード(登録商標)を印字するようにしても良い。この場合、QRコードが小束Tの識別番号となる。これにより、「小束識別情報」を参照する場合に、「シリアルナンバー」を手入力しなくてもQRコードを読み取り装置で読み取らせれば良くなり、操作性が良くなる。
<変形例6>
「小束管理情報」を確認する場合、「シリアルナンバー」のみを入力することに限定されるものではなく、「シリアルナンバーと印字日付」、「シリアルナンバーと銀行名及び支店名」、「シリアルナンバーと装置識別番号」、「シリアルナンバーと装置識別番号と装置型式」、「シリアルナンバーと印字日付と銀行名及び支店名」、「シリアルナンバーと印字日付と装置識別番号」、「シリアルナンバーと印字日付と装置識別番号と装置型式」等を入力するようにしても良い。
これらのように、検索条件を増やすことで、より候補を絞った形で表示部5に「小束管理情報」を表示することができる。例えば、検索条件に「印字日付」を入れることで、検索日とは違う日に「シリアルナンバー」等が印字された小束Tであっても容易に「小束管理情報」を確認できることになる。また、検索条件に「銀行名及び支店名」、「装置識別番号」、「装置型式」等を入れることで、検索条件が入力された紙幣処理装置1の設置店舗とは違う店舗で「シリアルナンバー」等が印字された小束Tであっても容易に「小束管理情報」を確認できることになる。
<変形例7>
外部小束Tの小束帯tに、シリアルナンバーSNを含む「小束識別情報」を全て印字することに限定されるものではなく、「シリアルナンバー」のみを印字するようにしても良い。また、「シリアルナンバー」に加え、「銀行名及び支店名」、「印字日付」、「印字時刻」、「装置型式」、「装置識別番号」及び「記番号」のうちから少なくとも1つを印字するようにしても良い。
<変形例8>
シリアルナンバーSNは、日付が変わる毎にリセットしても良く、日付が変わる毎にリセットせず同じ番号が付与されないようにしても良い。日付が変わる毎にリセットすることで、シリアルナンバーSNの桁数を抑えることができる。日付が変わる毎にリセットしないことで、同じシリアルナンバーSNが付与されることがないので、違う日に印字された小束Tであっても容易に特定できる。この場合、シリアルナンバーSNを「取引履歴情報」と関連付けて「小束管理情報」として記憶部9に記憶すれば良く、「小束管理情報」に「印字日付」を含めなくても済む。
<変形例9>
「シリアルナンバー」の代わりに、小束Tの小束識別部55に対向する端部の紙幣Sの「記番号」に基づいて小束Tを管理するようにしても良い。この場合、操作部4等を介して「小束履歴検索画面」等に「記番号」が入力されると、制御部8が、記憶部9に記憶されているこの記番号Nに関連する「小束識別情報」及び「小束管理情報」を表示部5に表示する。よって、「記番号」であっても、「シリアルナンバー」の際と同様に、小束Tを、金種以外の情報の管理が可能な状態とすることができる。また、紙幣枚数過不足、小束紛失、途中経路での一部紙幣の抜き取り等、小束Tに不具合があった場合に、容易に障害追跡ができ、セキュリティの向上を図ることができる。
<変形例10>
小束識別部55及び読取対象印字部58は、小束移送部26の水平搬送部52の下方に設けることに限定されるものではなく、上方に設けるようにしても良い。また、上方及び下方の両方に設けるようにしても良い。上下両側に小束識別部55を設ければ、小束入金処理において、小束帯tの下方に向いて露出する下面及び上方に向いて露出する上面の何れにも「シリアルナンバー」がない場合に、読取対象印字部58で「シリアルナンバー」を印字することになる。この場合、結束済みの状態の小束Tを、小束入出金口27を介して縦方向搬送部51に装填する場合に、小束帯tに「シリアルナンバー」が印字されている小束Tについての「シリアルナンバー」の下面への配置のルール化が不要になる。
<変形例11>
以上に述べた実施形態及び変形例1~10を、小束等の貨幣束以外に、複数(例えば10個)の小束Tを帯等の貨幣束帯で結束して一纏めにした大束等の貨幣束に適用するようにしても良い。このような場合であっても、小束の場合と同様の効果を得ることができる。また、以上に述べた実施形態及び変形例1~10を、貨幣処理装置に適用するようにしても良い。つまり、複数(例えば50個)のバラ硬貨を包装フィルム等の貨幣束帯で包装して一纏めにした包装硬貨等の貨幣束や、複数(例えば10個)の包装硬貨を包装フィルム等の貨幣束帯で包装して一纏めにした包装硬貨群等の貨幣束に適用するようにしても良い。このような場合であっても、小束や大束の場合と同様の効果を得ることができる。
1…紙幣処理装置(貨幣処理装置)、9…記憶部、22…結束部(貨幣束作製部)、28~31…小束収納部(貨幣束収納部)、50…結束対象印字部(貨幣束作製対象印字部)、55…小束識別部(貨幣束識別部)、58…読取対象印字部、S…紙幣(バラ貨幣)、T…小束(貨幣束)、t…小束帯(貨幣束帯)。

Claims (6)

  1. 貨幣束を読み取る貨幣束識別部と、
    前記貨幣束識別部によって読み取られた貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字可能な読取対象印字部と、
    を備え
    前記読取対象印字部は、作製済みの状態で装置外部から装置内部に収容される貨幣の貨幣束帯に識別番号を印字することを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 前記読取対象印字部は、貨幣束の貨幣束帯に識別番号が無い場合に、当該貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字することを特徴とする請求項に記載の貨幣処理装置。
  3. 貨幣束を読み取る貨幣束識別部と、
    前記貨幣束識別部によって読み取られた貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字可能な読取対象印字部と、
    バラ貨幣を貨幣束帯で一纏めにして貨幣束を作製する貨幣束作製部と、
    前記貨幣束作製部で一纏めにされる貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字する貨幣束作製対象印字部と、
    を備え、
    前記読取対象印字部と前記貨幣束作製対象印字部とは、異なる番号群の中から選択された識別番号を印字することを特徴とする貨幣処理装置。
  4. 貨幣束を読み取る貨幣束識別部と、
    前記貨幣束識別部によって読み取られた貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字可能な読取対象印字部と、
    貨幣束の識別番号と、当該貨幣束に行われた各種の処理の履歴情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
    を備え
    前記記憶部は、
    前記読取対象印字部によって貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字した場合には、当該貨幣束に印字した識別番号と当該貨幣束の履歴情報とを関連付けて記憶し、
    貨幣束の貨幣束帯に既存の識別番号が有り且つ前記読取対象印字部によって当該貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字しなかった場合には、当該貨幣束の既存の識別番号と当該貨幣束の履歴情報とを関連付けて記憶することを特徴とする貨幣処理装置。
  5. 前記履歴情報は、少なくとも、貨幣束に行われた各種の処理の処理内容と処理日付と処理操作を行った操作員に関する操作員情報とを含むことを特徴とする請求項に記載の貨幣処理装置。
  6. 貨幣束を読み取る貨幣束識別部と、
    前記貨幣束識別部によって読み取られた貨幣束の貨幣束帯に識別番号を印字可能な読取対象印字部と、
    を備え
    前記読取対象印字部は、前記貨幣束識別部と、貨幣束を収納可能な貨幣束収納部との間に設けられていることを特徴とする貨幣処理装置。
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