JP7245115B2 - 発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発電装置に関する。
従来より、揺動可能となるように基端において片持ち支持され、外部からの振動で揺動することにより変位して起電力を発生させる圧電素子モジュールと、前記圧電素子モジュールの自由端に設けられ、前記圧電素子モジュールの揺動に伴い、前記基端を基点とした円弧状の軌跡に沿って動作する磁石と、前記磁石が動作する軌跡に沿って配置され、前記磁石の接離により生じる磁束密度の変化により起電力を発生させるコイルと、を備えていることを特徴とする発電装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-191787号公報
ところで、圧電素子モジュールの先端に取り付けた磁石は質量が比較的小さいため、外部からの振動を受けても圧電素子モジュールの弾性が大きいと、磁石が十分に揺動されないおそれがある。この結果、従来の発電装置では、効率的に発電できないおそれがある。
そこで、効率的に発電できる発電装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の発電装置は、固定端と揺動端とを有する弾性部材と、コイルを有し、前記揺動端に取り付けられるコイル組立体と、前記揺動端の揺動によって揺動する前記コイル組立体のコイルの内部に入る位置に配置される磁石と、前記磁石を保持する磁石ホルダとを含み、前記コイルは、直列に接続される第1コイル部及び第2コイル部を有し、前記第1コイル部及び前記第2コイル部は、前記弾性部材の前記揺動端の揺動方向における第1側及び第2側にそれぞれ配置されて離間しており、前記磁石ホルダは、前記磁石の第1極及び第2極を結ぶ方向において、前記第1コイル部及び前記第2コイル部の間に設けられており、前記コイル組立体の揺動方向は、前記第1極及び前記第2極を結ぶ方向に沿っており、前記コイル組立体の揺動によって発電する。

効率的に発電できる発電装置を提供することができる。
実施の形態の発電装置100を示す斜視図である。 発電装置100の分解図である。 発電装置100からカバー120を取り外した状態を示す斜視図である。 図3に示す状態からホルダ144を取り外した状態を示す斜視図である。 コイル組立体140が揺動している状態を示す図である。 コイル部141及び142の変形例を示す図である。 変形例のホルダ144を含む発電装置100を示す図である。
以下、本発明の発電装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の発電装置100を示す斜視図である。図2は、発電装置100の分解図である。発電装置100は、ケース110、カバー120、板ばね130、コイル組立体140、磁石150、磁石ホルダ151、固定具152、及び端子161、162を含む。
コイル組立体140は、コイル140A、ボビン143、及びホルダ144を有する。コイル140Aは、コイル部141及び142を有する。
以下では、図1及び図2に加えて図3及び図4を用いて説明する。図3は、発電装置100からカバー120を取り外した状態を示す斜視図である。図4は、図3に示す状態からホルダ144を取り外した状態を示す斜視図である。また、以下では、XYZ直交座標系を用いて説明し、説明の便宜上、+Z方向側の面及び端部を上面及び上端、-Z方向側の面及び端部を下面及び下端と称す場合があるが、普遍的な上下関係を表すものではない。また、平面視とはXY面視をいう。
ケース110は、直方体状であり、筐体の一例である。ケース110は、上面が開口されており、平面視で矩形状の底部111と、底部111の四方から+Z方向に起立する側壁112とを有する。ケース110は、一例として樹脂等の非磁性体製である。
底部111の-Y方向側の端部には、基台113が設けられている。基台113は、X方向の中央部において、-Y方向側の側壁112に接しながら底部111よりも+Z方向に突出している。基台113のX方向の中央には、Y方向に延在する溝113Aが設けられている。溝113Aの底部の高さは、底部111と等しい。また、基台113のうち溝113Aよりも+X方向側の部分の上面には円筒状の凸部113Bが設けられている。溝113A及び凸部113Bは、板ばね130を固定するために設けられている。
また、ケース110は、+Y方向側の側壁112のX方向の中央に、側壁112の上端から下端まで切り欠かれた溝114(主に図2参照)を有する。溝114には、磁石ホルダ151(主に図2参照)が嵌め込まれて固定される(図3、4参照)。溝114は、外側の面(+Y方向側の面)に、磁石ホルダ151の形状に合わせた段差114Aを有する。
また、ケース110は、基台113の+Y方向側に、端子161、162を固定するための固定部115Aと、固定部115Aの周りに設けられた貫通孔115Bとを有する。固定部115Aは、底部111から+Z方向に突出しており、底部111の下面側から貫通孔115Bに挿通された端子161、162を挟んで固定する。
また、ケース110は、+X方向側と-X方向側の側壁の外側の面に、凹部116Aと、爪状の係合部116Bとを有する。凹部116A及び係合部116Bは、Y方向の中央部に設けられており、カバー120が係合される部分である。
カバー120は、ケース110の上面を覆う部材であり、フレームとして取り扱ってもよい部材である。カバー120は、コイル140Aや磁石150が発生する磁束を外部に漏らさないようにする場合には、磁性体製にすればよい。ここでは一例として、カバー120が鉄製であることとして説明する。
カバー120は、平面視で矩形状で板状の基部121と、+Y方向側及び-Y方向側から-Z方向に延在するフック122とを有する。基部121は、XY平面に平行であり、平面視でケース110と略等しいサイズを有する。
フック122は、ケース110の凹部116Aに対応したサイズを有する。フック122は、ケース110の係合部116Bに対応した開口部を有する板ばねであり、YZ平面に平行である。フック122は、基部121の±X方向側の端辺からコの字(C字)型に突出した部分を-Z方向に折り曲げることで作製される。フック122は、YZ平面に対して撓むと復元力を発揮する。
カバー120は、ケース110の上からケース110の開口部を覆った状態で、フック122がケース110の凹部116Aに嵌め込まれて爪状の係合部116Bに係合することで、ケース110に対して固定される。この状態で、ケース110の上面の開口部は封止される。
板ばね130は、主に図2に示すように、固定端131と揺動端132とを有する弾性部材の一例である。板ばね130は、金属製であり、板スプリング又は薄板ばねとして捉えてもよい。固定端131はケース110に固定され、揺動端132にはコイル組立体140が固定される。
板ばね130に外部からの振動が掛かっていない状態(図2乃至図4に示す状態)では、固定端131と揺動端132との間の部分はYZ平面に平行であり、Y方向に沿ってスリットが設けられている。
図2に示すように、固定端131の上端にはXY平面に平行に折り曲げられた延在部133があり、延在部133には開口部133Aが設けられている。開口部133Aには、図3及び図4に示すように凸部113Bが嵌め込まれ、固定端131は溝113Aに嵌め込まれる。この状態で板ばね130はケース110の内部に固定される。
また、板ばね130は、揺動端132の+X方向側の側面から突出するばね部134を有する。ばね134はX方向に伸縮可能である。揺動端132は、ボビン143の下面側から嵌め込まれ、このときにばね部134がボビン143の穴部にX方向に圧縮された状態で挿入される。これにより、板ばね130の揺動端132にボビン143が固定される。
板ばね130のばね定数は、発電装置100に外部から振動が掛かると、揺動端132に固定されたコイル組立体140が-X方向及び+X方向に十分に揺動可能な程度に設定されていればよい。外部からの振動の大きさは、例えば、発電装置100を軽く振る程度の大きさでよい。
コイル組立体140は、コイル140A、ボビン143、及びホルダ144の総称であり、ボビン143にコイル140Aを嵌め込んで、上からホルダ144で固定することによって組み立てられる。コイル組立体140は、板ばね130の揺動端132に固定され、外部からの振動が掛かると揺動する。コイル組立体140の質量は、磁石150の質量よりも大きく設定されている。
以下では、図1乃至図4に加えて、図5を用いて説明する。図5は、コイル組立体140が揺動している状態を示す図である。図5では主な構成要素の符号のみを示す。図5(A)はコイル組立体140が左側(-X方向側)に揺動している状態を示し、図5(B)はコイル組立体140が揺動していない状態(図2乃至図4と同様の中立の位置にある状態)を示し、図5(C)はコイル組立体140が右側(+X方向側)に揺動している状態を示す。
コイル140Aは、コイル部141及び142を直列に接続した部材である。コイル部141及び142は、それぞれ、第1コイル部及び第2コイル部の一例である。コイル140Aは、1つのコイル部を有する形態であってもよいが、ここでは直列に接続される2つのコイル部141及び142を有する形態について説明する。
コイル部141及び142は、一例として同一方向に円筒状に巻回されており、ボビン143の内部に配置される。コイル部141及び142は、それぞれ、板ばね130の揺動端132の揺動方向における-X方向側及び+X方向側に配置される。-X方向側及び+X方向側は、それぞれ、第1側及び第2側の一例である。
コイル部141は、主に図2及び図4に示すように、端部141A及び141Bと接続部141Cとを有する。コイル部141Aは、一例として銅製である。端部141A及び141Bは、コイル部141の両端であり、接続部141Cは、端部141Aからコイル部141の銅線が引き延ばされた先端を巻き回した接続部である。
コイル部142は、主に図2及び図4に示すように、端部142A及び142Bと接続部142Cとを有する。コイル部142Aは、一例として銅製である。端部142A及び142Bは、コイル部142の両端であり、接続部142Cは、端部142Aからコイル部142の銅線が引き延ばされた先端を巻き回した接続部である。
コイル部141及び142の内部には、図4及び図5(B)に示すようにコイル組立体140が揺動していない中立の位置にある状態では、磁石150のN極及びS極の先端がそれぞれ配置される。コイル部141及び142の中心軸は、X軸に略沿っているが、コイル部141は+Z方向から見てXY平面内で反時計回りに少し回転されており、コイル部142は+Z方向から見てXY平面内で時計回りに少し回転されている。すなわち、コイル部141は、コイル部141の中心軸が磁石150の延びる方向(X軸方向)に対して平行な状態から反時計回りに少し回転されて配置され、コイル部142は、コイル部142の中心軸が磁石150の延びる方向に対して平行な状態から時計回りに少し回転されて配置される。これによって、コイル部141及び142は、磁石150が配置されているそれぞれの側において磁石150を仰ぐように傾けられており、それぞれの中心軸は磁石150が延びる方向に対して仰角を形成するように配置されている。
これは、図5(A)、(C)に示すようにコイル組立体140が揺動したときに、コイル部141及び142と磁石150とが接触しないようにするためである。特に磁石150は接触等による物理的な衝撃を受けると、磁力が低下するおそれがあるため、このようにコイル部141及び142の中心軸をX軸に対して回転させている(角度を付けている)。
コイル組立体140が図5(A)に示すように揺動した状態では、図5(B)に示す状態に比べて、コイル部141の内部に位置する磁石150のN極の部分が少なくなり、コイル部142の内部に位置する磁石150のS極の部分が多くなる。
このため、磁石150が形成する磁束の分布を考えると、コイル組立体140が図5(A)に示すように揺動した状態では、図5(B)に示す状態に比べて、コイル部141の内側の-X方向の磁束が増え、コイル部142の内側の+X方向の磁束が減る、すなわち-X方向の磁束が増えることになる。
また、コイル組立体140が図5(C)に示すように揺動した状態では、図5(B)に示す状態に比べて、コイル部141の内部に位置する磁石150のN極の部分が多くなり、コイル部142の内部に位置する磁石150のS極の部分が少なくなる。
このため、磁石150が形成する磁束の分布を考えると、コイル組立体140が図5(C)に示すように揺動した状態では、図5(B)に示す状態に比べて、コイル部141の内側の-X方向の磁束が減り、コイル部142の内側の+X方向の磁束が増える、すなわち-X方向の磁束が減ることになる。
このような2つのコイル部141及び142を用いて、コイル組立体140に外部から振動が掛かったときに揺動して発電できるようにするために、一例として同一方向に巻回されているコイル部141及び142を用いる場合には、コイル部141の+X方向側の端部141Bと、コイル部142の+X方向側の端部142Bとを接続し、コイル部141の-X方向側の端部141Aに接続される接続部141Cと、コイル部142の-X方向側の端部142Aに接続される接続部142Cとから電力を取り出す構成にしている。すなわち、コイル部141及び142は、逆向きに接続されている。
このように接続すれば、コイル部141及び142に流れる電流同士の向きが揃う(同一方向になる)ため、2つのコイル部141及び142で電磁誘導によって発生される電流を効率的に取り出すことができる。
ボビン143は、主に図2に示すように、コイル部141及び142を収納する収容部143Aと、X軸方向の中央部における下面から上方に向かって設けられる溝143Bと、+X方向側と-X方向側の側壁の外側に設けられる爪状の係合部143Cと、収容部143AのX方向の側壁の内側に設けられる凹部143Dと、収容部143Aの底に扇状の切欠き部143Eとを有する。ボビン143は、樹脂製であり、磁性体の粉末等を含有していてもよい。
ボビン143の下面から上方に向かって設けられる溝143Bには、下方から板ばね130の揺動端132が差し込まれ、板ばね130のばね部134が、溝143BにおいてX方向に圧縮された状態で嵌め込まれることによって板ばね130の揺動端132が固定される。
また、凹部143Dは、コイル組立体140がX方向に揺動した際に、収納部143Aの内部に配置されるコイル部141及び142の内側に位置する磁石150の両端が、ボビン143に接触しないようにするために設けられている。なお、コイル組立体140が揺動可能な範囲(振幅)は、切欠き部143Eが磁石ホルダ151に当接することで制限されている。このような磁石ホルダ151のストッパ(停止部)としての機能については後述する。
ホルダ144は、一例として樹脂製であり、磁性体の粉末等を含有していてもよい。ホルダ144は、平面視で略扇形の形状を有し、+X方向側と-X方向側にフック144Aを有する。フック144Aは、カバー120のフック122と同様の板ばねである。ホルダ144は、コイル部141及び142を収納したボビン143の上方から被せられ、フック144Aをボビン143の係合部143Cに嵌め込むことにより、ボビン143の上面に蓋をする。ホルダ144が磁性体製であることにより、磁石150の両端を結ぶ磁気回路が構成されて磁気抵抗を低減しやすくなる。
また、ホルダ144は、4つの貫通孔144Bを有する。4つの貫通孔144Bが設けられるのは、ホルダ144のうち、ボビン143を覆わない固定端131に近い側の部分である。貫通孔144B内には、コイル部141の端部141A及び接続部141Cの間の区間と、コイル部142の端部142A及び接続部142Cの間の区間とが通される。このようにして、コイル部141の端部141A及び接続部141Cの間の区間と、コイル部142の端部142A及び接続部142Cの間の区間とは、ホルダ144によって保持されている。
なお、コイル部141の端部141A及び接続部141Cの間の区間と、コイル部142の端部142A及び接続部142Cの間の区間との表面を絶縁すれば、ホルダ144は、金属製であってもよい。
磁石150は、X方向に延在する永久磁石であり、一例として円柱状である。磁石150は、一例として、-X方向側がN極であり、+X方向側がS極である。N極は第1極の一例であり、S極は第2極の一例である。磁石150のX方向の中心は、図4及び図5(B)に示すようにコイル組立体140が揺動していない状態では、コイル部141及び142のX方向の中心と略一致する。
磁石150は、X方向の中央部の+Y方向側の外周面を磁石ホルダ151の突出部151Aの先端の湾曲部151Bに当接させた状態で、固定具152の両側の端部152Aの間に両端が嵌め込まれるとともに、固定具152のフック152Bを磁石ホルダ151の係合部151Cに嵌め込むことによって、磁石ホルダ151に固定される。係合部151C及びフック152Bの構成は、ケース110の係合部116B及びカバー120のフック122と、ボビン143の係合部143C及びホルダ144のフック144Aと同様である。
固定具152によって磁石150が固定された磁石ホルダ151をケース110の溝114に嵌め込めば、図4に示すように磁石150を所望の位置に固定することができる。
なお、図5(A)、(C)に示すようにコイル組立体140が揺動して振幅が大きくなると、切欠き部143Eが磁石ホルダ151の両側の係合部151C(及びその周辺)に当接する。より具体的には、図5(A)に示すようにコイル組立体140が揺動して振幅が大きくなると、切欠き部143Eの+X方向側の端面が磁石ホルダ151の+X方向側の係合部151C(及びその周辺)に当接する。また、図5(C)に示すようにコイル組立体140が揺動して振幅が大きくなると、切欠き部143Eの-X方向側の端面が磁石ホルダ151の-X方向側の係合部151C(及びその周辺)に当接する。これらの状態で、ボビン143は、磁石150には接触しない。
このように、コイル組立体140が揺動して振幅が大きくなったときに、ボビン143が磁石150に接触しないようにするために、磁石ホルダ151の±X方向側の係合部151C(及びその周辺)をストッパ(停止部)として利用している。
端子161、162は、それぞれ、内部端子161A、162Aと、固定部161B、162Bと、外部端子161C、162Cとを有する(図2参照)。端子161、162は、内部端子161A、162Aと固定部161B、162Bとがケース110の下方から貫通孔115Bに通され、固定部161B、162Bがケース110の内部で固定部115Aに嵌め込まれて固定される。
内部端子161A、162Aには、それぞれ、コイル部141及び142の接続部141C及び142Cが接続される(図3及び図4参照)。コイル部141及び142で発生した電流は、外部端子161C、162Cから発電装置100の外部に取り出される。
以上のような構成の発電装置100は、外部から振動を受けると、板ばね130の揺動端132に固定されたコイル組立体140が図5(A)~(C)に示すように揺動し、コイル部141及び142における磁束が変化する。これにより、コイル部141及び142には電磁誘導による電圧が発生する。電流は、端子161、162の外部端子161C、162Cから取り出すことができる。
板ばね130の先端である揺動端132には、コイル組立体140が固定されている。コイル組立体140は、コイル140A、ボビン143、及びホルダ144を含み、比較的質量が大きい。このため、外部からの振動が小さくても板ばね130は撓み、コイル組立体140が図5(A)~(C)に示すように揺動可能である。
また、コイル部141及び142は、内部に磁石150を出し入れするように揺動するので、磁石150から発するコイル部141及び142の内側に存在する磁束が急激に変化する形態にすることができる。
したがって、効率的に発電できる発電装置100を提供することができる。
また、コイル組立体140の質量は、磁石150の質量よりも大きく設定されている。発電装置100のように磁石150を固定してコイル組立体140を揺動させるのとは反対に、コイル組立体140を固定して磁石150を揺動させる方式も考えられる。
しかしながら、コイル組立体140は4つの構成要素(コイル140A、ボビン143、及びホルダ144)を含み、特にコイル140A(コイル部141及び142)は比較的質量が大きい。これに対して、磁石150は質量が比較的小さい。このため、コイル組立体140を固定して磁石150を揺動させる方式では、磁石150の質量だけで板ばねを十分撓ませられないため、磁石150を十分に揺動させることができないおそれがあり、コイル内の磁束の変化が小さく効率的に発電できないおそれがある。
発電装置100では、コイル組立体140の質量は、磁石150の質量よりも大きく設定されており、質量の大きいコイル組立体140を板ばね130の先端である揺動端132に固定して揺動させるので、板ばねの変位を大きく(磁束変化を大きく)することができ、効率的に発電することができる。さらに、磁石150だけを揺動させてようとするよりも、板ばねのばね定数を小さくする必要がないため、発電装置100の小形化に有利である。
なお、以上では、コイル部141及び142が円筒状に巻回されている形態について説明したが、図6に示すような構成であってもよい。図6は、コイル部141及び142の変形例を示す図である。
変形例のコイル部141及び142は、Y方向に沿った長径を有し、Z方向に沿った短径を有する楕円状に巻回されている楕円形コイルである。Y方向は、固定端131と揺動端132とを結ぶ方向である。
コイル部141及び142は、XY平面内でZ方向から見て固定端131を中心とするように揺動するため、X方向に延在する円柱状の磁石150が、XY平面内でコイル部141及び142の内部141D及び142Dに斜めに出入りすることになる。このため、Y方向に偏心させておけば、磁石150とコイル部141及び142とのクリアランスを稼ぐことができ、磁石150とコイル部141及び142との接触をより確実に抑制できる。また、このような構成は、発電装置100を小形化する際にも有効的である。
また、ホルダ144を図7に示すように変形してもよい。図7は、変形例のホルダ144を含む発電装置100を示す図である。変形例のホルダ144は、ボビン143の上を覆う部分にのみ設けられており、貫通孔144B(図2及び図3参照)を有しない。このような構成では、コイル部141の端部141Aと、コイル部142の端部142Aとは、コイル部141及び142と、端子161及び162との間で吊られた状態になる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の発電装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 発電装置
110 ケース
120 カバー
130 板ばね
140 コイル組立体
140A コイル
141、142 コイル部
150 磁石
161、162 端子

Claims (7)

  1. 固定端と揺動端とを有する弾性部材と、
    コイルを有し、前記揺動端に取り付けられるコイル組立体と、
    前記揺動端の揺動によって揺動する前記コイル組立体のコイルの内部に入る位置に配置される磁石と
    前記磁石を保持する磁石ホルダと
    を含み、
    前記コイルは、直列に接続される第1コイル部及び第2コイル部を有し、
    前記第1コイル部及び前記第2コイル部は、前記弾性部材の前記揺動端の揺動方向における第1側及び第2側にそれぞれ配置されて離間しており、
    前記磁石ホルダは、前記磁石の第1極及び第2極を結ぶ方向において、前記第1コイル部及び前記第2コイル部の間に設けられており、
    前記コイル組立体の揺動方向は、前記第1極及び前記第2極を結ぶ方向に沿っており、
    前記コイル組立体の揺動によって発電する、発電装置。
  2. 前記第1コイル部及び前記第2コイル部を収容するボビンをさらに含み、
    前記ボビンは、前記第1コイル部及び前記第2コイル部の間に位置する切欠き部を有し、
    前記磁石ホルダは、前記コイル組立体が揺動すると、前記切欠き部に係合してストッパとして機能する係合部を有する、請求項1記載の発電装置。
  3. 前記コイル組立体の質量は前記磁石の質量よりも大きい、請求項1又は2記載の発電装置。
  4. 前記固定端側に設けられる2つの端子をさらに含み、
    前記コイルの両端は、前記2つの端子にそれぞれ接続される、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発電装置。
  5. 前記コイルは、前記固定端と前記揺動端とを結ぶ方向に長径を有する楕円状に巻回された楕円形コイルである、請求項1乃至のいずれか一項記載の発電装置。
  6. 前記磁石は、第1極が前記第1側を向き、第2極が前記第2側を向くように配置され、
    前記第1コイル部及び前記第2コイル部は、互いの接続部において、前記コイル組立体の揺動によって互いに生じる電流同士の向きが揃うように接続される、請求項1乃至5のいずれか1項記載の発電装置。
  7. 前記弾性部材は、板ばねである、請求項1乃至のいずれか一項記載の発電装置。
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