JP7243390B2 - 発汗量推定装置、発汗量推定方法及びプログラム - Google Patents

発汗量推定装置、発汗量推定方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、発汗量推定装置、発汗量推定方法及びプログラムに関する。
近年、地球温暖化に伴い、夏期に熱中症を起こす人が多くなっている。熱中症は生体の発汗量と密接な関係があるため、熱中症を未然に防ぐには、生体の発汗量を推定することが有効である。また、熱中症の予防の他に、ダイエットや健康維持の目的でも生体の発汗量を推定することが有効である。こういったことから、生体の発汗量を推定する種々の方法が検討されている。特許文献1には、熱画像から、生体表面の温度変化の推移を検出し、温度推移と発汗量を関連付けたパラメータセットを用いて発汗状況を解析する技術が開示されている。
特開2007-252803号公報
しかしながら、温度推移と発汗量は周囲環境や個人差により異なることから、特許文献1に開示された技術では被検者の発汗量を推定する精度が十分ではないという問題があった。特許文献1に開示された技術において、被検者の発汗量を推定する精度を向上させるためには、環境と個人の性状ごとにパラメータセットを用意する必要があるが、このようにすることは実用的でない。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、被検者の発汗量をリアルタイムに精度良く推定することができる発汗量推定装置を提供することにある。
本発明の第1の態様に係る発汗量推定装置は、被検者の画像データを含む第1画像データを取得する可視光カメラと、前記被検者の周囲環境の気温及び湿度を検出する気温湿度検出部と、前記第1画像データの画像処理を行って前記被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する第1演算部と、気温及び湿度に基づいて前記被検者の汗の蒸発量を算出する第2演算部と、前記第1水分量及び前記被検者の汗の蒸発量に基づいて前記被検者の発汗量を推定する第3演算部と、を備える。
本発明の第2の態様に係る発汗量推定方法は、被検者の画像データを含む第1画像データを取得する第1のステップと、前記被検者の周囲環境の気温及び湿度を検出する第2のステップと、前記第1画像データの画像処理を行って前記被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する第3のステップと、気温及び湿度に基づいて前記被検者の汗の蒸発量を算出する第4のステップと、前記第1水分量及び前記被検者の汗の蒸発量に基づいて前記被検者の発汗量を推定する第5のステップと、を備える。
本発明の第3の態様に係るプログラムは、被検者の画像データを含む第1画像データを取得する第1のステップと、前記被検者の周囲環境の気温及び湿度を検出する第2のステップと、
前記第1画像データの画像処理を行って前記被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する第3のステップと、気温及び湿度に基づいて前記被検者の汗の蒸発量を算出する第4のステップと、前記第1水分量及び前記被検者の汗の蒸発量に基づいて前記被検者の発汗量を推定する第5のステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明により、被検者の発汗量をリアルタイムに精度良く推定することができる。
実施の形態1に係る発汗量推定装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る発汗量推定装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る発汗量推定装置において、発汗量を推定する処理の流れを示すフローチャートである。 第1演算部における衣服水分範囲検出器での被検者の衣服の水分範囲を検出する処理について説明する模式図である。 第1演算部における衣服水分量算出器での第1水分量を算出する処理について説明する模式図である。 第1演算部における衣服水分量算出器での第1水分量を算出する処理について説明する模式図である。 第4演算部における体表面水分範囲検出器での被検者の体表面の水分範囲を検出する処理について説明する模式図である。 第4演算部における体表面水分範囲検出器でのフィルタ処理について説明する模式図である。 第4演算部における体表面水分量算出器での被検者の体表面の水分量を算出する処理について説明する模式図である。 第2演算部における、被検者の汗の蒸発量を算出する処理の流れについて示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
[実施の形態1]
以下、実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1に係る発汗量推定装置10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、発汗量推定装置10は、可視光カメラ11と、気温湿度検出部12と、第1演算部21と、第2演算部22と、第3演算部23と、を備えている。
可視光カメラ11は、被検者の画像データを含む第1画像データを取得する。気温湿度検出部12は、被検者の周囲環境の気温及び湿度を検出する。
第1演算部21は、第1画像データの画像処理を行って被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する。第2演算部22は、気温及び湿度に基づいて被検者の汗の蒸発量を算出する。第3演算部23は、第1水分量及び被検者の汗の蒸発量に基づいて発汗量を推定する。
このようにすることで、被検者の発汗量をリアルタイムに精度良く推定することができる。
[実施の形態2]
以下、実施の形態2について説明する。
まず、実施の形態2にかかるに係る発汗量推定装置の構成例について説明する。図2は、実施の形態2に係る発汗量推定装置110の構成を示すブロック図である。図2に示すように、発汗量推定装置110は、可視光カメラ111と、気温湿度検出部112と、赤外線カメラ113と、演算部120と、を備えている。
可視光カメラ111は、物体により反射された可視光線を撮影するカメラで、被検者の画像データを含む第1画像データを取得する。気温湿度検出部112は、被検者の周囲環境の気温及び湿度を検出する。赤外線カメラ113は、ナトリウムイオンと塩化物イオンの波長領域を観測できるカメラである。赤外線カメラ113は、物体から放射される赤外線を取得し、被検者の画像データを含む第2画像データを取得する。
演算部120は、第1演算部121と、第2演算部122と、第3演算部123と、第4演算部124と、を備えている。第1演算部121は、可視光カメラ111により取得された第1画像データの画像処理を行って被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する。第1演算部121は、衣服水分範囲検出器121aと、衣服水分量算出器121bと、を有する。衣服水分範囲検出器121aは、被検者の衣服の水分範囲を検出する。衣服水分量算出器121bは、被検者の衣服の水分範囲に基づいて第1水分量を算出する。なお、衣服水分範囲検出器121a及び衣服水分量算出器121bにおける具体的な処理については後述する。
第4演算部124は、赤外線カメラ113により取得された第2画像データの画像処理を行って被検者の体表面の水分量である第2水分量を算出する。第4演算部124は、体表面水分範囲検出器124aと、体表面水分量算出器124bと、を有する。体表面水分範囲検出器124aは、被検者の体表面の水分範囲を検出する。体表面水分量算出器124bは、被検者の体表面のおける汗の面積に基づいて第2水分量を算出する。なお、体表面水分範囲検出器124a及び体表面水分量算出器124bにおける具体的な処理については後述する。
第2演算部122は被検者の汗の蒸発量を算出する。第2演算部122は、衣服蒸発量算出器122aと、体表面蒸発量算出器122bと、を有する。衣服蒸発量算出器122aは衣服の水分範囲からの蒸発量を算出する。体表面蒸発量算出器122bは体表面の水分範囲からの蒸発量を算出する。第2演算部122において、被検者の汗の蒸発量は、衣服の水分範囲からの蒸発量と体表面の水分範囲からの蒸発量に基づいて被検者の汗の蒸発量を算出する。なお、第2演算部122における具体的な処理については後述する。
第3演算部123は、発汗量算出器123aを有する。発汗量算出器123aは、体表面水分量算出器124bにより算出された第2水分量、衣服水分量算出器121bより算出された第1水分量、及び、第2演算部122により算出された汗の蒸発量に基づいて発汗量を推定する。
次に、発汗量推定装置110において、発汗量を推定する処理の流れについて説明する。なお、以下の説明では図2についても適宜参照する。
図3は、発汗量推定装置110において、発汗量を推定する処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、まず、気温湿度検出部112が、被検者の周囲環境の気温及び湿度を検出する(ステップS101)。続いて、可視光カメラ111で被検者の画像データを含む第1画像データを取得し、かつ、赤外線カメラ113で被検者の画像データを含む第2画像データを取得する(ステップS102)。
ステップS102に続いて、第1演算部121が、第1画像データの画像処理を行って被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する(ステップS103)。第1画像データの画像処理及び第1水分量の算出方法の詳細については後述する。続いて、第4演算部124が、第2画像データの画像処理を行って被検者の体表面の水分量である第2水分量を算出する(ステップS104)。第2画像データの画像処理及び第2水分量の算出方法の詳細については後述する。
ステップS104に続いて、第2演算部122が、気温及び湿度に基づいて被検者の汗の蒸発量を算出する(ステップS105)。汗の蒸発量の算出方法の詳細については後述する。続いて、第3演算部123が、第2水分量、第1水分量及び汗の蒸発量に基づいて発汗量を推定する(ステップS106)。具体的には、第2水分量と第1水分量の和に汗の蒸発量を加算した値を被検者の発汗量と推定する。
次に、図2に示した第1演算部121における、衣服水分範囲検出器121a及び衣服水分量算出器121bでの具体的な処理について説明する。
図4は、第1演算部121における衣服水分範囲検出器121aでの被検者の衣服の水分範囲を検出する処理について説明する模式図である。図4に示すように、被検者が発汗する前は衣服の明度はほぼ均一であるが、被検者が発汗した後は衣服における汗を含んだ部位の明度が変化する。衣服水分範囲検出器121aでは、可視光カメラ111により撮影した第1画像データに対して、モノトーン処理を実施した後に明度のエッジ検出を実施して、汗を含んだ領域の境界を明確にする。このようにすることで、被検者の衣服の水分範囲P1を検出することができる。
図5及び図6は、第1演算部121における衣服水分量算出器121bでの第1水分量を算出する処理について説明する模式図である。図5に示すように、衣服水分量算出器121bにおいて、まず、被検者の衣服の水分範囲P1のピクセル数をカウントし、被検者の衣服の水分範囲P1のピクセル数に第1換算係数をかけることにより被検者の衣服における汗の面積を算出する。ここで、第1換算係数は、可視光カメラ111と被検者との距離に基づいて決定する。
そして、衣服水分量算出器121bにおいて、被検者の衣服における汗の面積に所定の衣服水分量算出係数をかけて第1水分量を算出する。被検者の衣服の水分範囲P1に含まれている水分量は、被検者の衣服の水分範囲の明度によって異なる。すなわち、明度が低い場合の方が、明度が高い場合よりも水分が多く含まれている。よって、衣服水分量算出係数は明度に応じて決定する。
なお、被検者の衣服の水分範囲P1において、境界が連続する複数の領域ごとに水分量を算出し、算出したこれらの水分量の和によって第1水分量を算出しても良い。すなわち、まず、図6の上段に示すように、被検者の衣服の水分範囲P1において、境界が連続する複数の領域(連続領域P1a、P1b、P1c)を決定する。次に、図6の下段に示すように、連続領域P1a、P1b、P1cに対し、それぞれ、連続領域に含まれるピクセルの明度の中央値を計算する。そして、連続領域P1aに含まれるピクセルの数に連続領域P1aの明度の中央値に応じて決定した衣服水分量算出係数をかけることにより連続領域P1aの水分量を算出する。同様に、連続領域P1bに含まれるピクセルの数に連続領域P1bの明度の中央値に応じて決定した衣服水分量算出係数をかけることにより連続領域P1bの水分量を算出する。同様に、連続領域P1cに含まれるピクセルの数に連続領域P1cの明度の中央値に応じて決定した衣服水分量算出係数をかけることにより連続領域P1cの水分量を算出する。第1水分量は、連続領域P1aの水分量、連続領域P1bの水分量及び連続領域P1cの水分量の和に基づいて算出する。連続領域P1aの水分量、連続領域P1bの水分量及び連続領域P1cの水分量の和は被検者の衣服における前面の水分量(衣服前面水分量)であるが、被検者の衣服における裏面の水分量(衣服裏面水分量)については衣服前面水分量から推定しても良い。すなわち、衣服前面水分量に対する衣服背面水分量の比(背面水分量算出係数)を用い、衣服背面水分量を算出する。第1水分量は、衣服前面水分量と衣服背面水分量の和とする。
なお、被検者の衣服における汗の面積が同じであっても、被検者が着用している衣服の素材によって第1水分量は変わってくる。このため、上述の衣服水分量算出係数は、被検者の衣服の素材を考慮して決定する。
次に、図2に示した第4演算部124における、体表面水分範囲検出器124a及び体表面水分量算出器124bでの具体的な処理について説明する。
図7は、第4演算部124における体表面水分範囲検出器124aでの被検者の体表面の水分範囲を検出する処理について説明する模式図である。上述したように、赤外線カメラ113は、ナトリウムイオンと塩化物イオンの波長領域を観測できるカメラである。図7に示すように、発汗前には被検者の生体(ここでは右腕)の表面には水分が見られないが、被検者が発汗すると生体の表面に水分が付着する。体表面水分範囲検出器124aにおいて、赤外線カメラ113により取得された第2画像データに対して、フィルタ処理を実施した後に明度のエッジ検出を実施して、汗を含んだ領域の境界を明確にする。このようにすることで、被検者の体表面の水分範囲P2を検出することができる。
図8は、第4演算部124における体表面水分範囲検出器124aでのフィルタ処理について説明する模式図である。汗の成分には塩化ナトリウムが含まれている。
被検者の体表面に付着している汗が湿った状態である場合、塩化ナトリウムはナトリウムイオンと塩素イオンに電離している。この場合、第2画像データにおいて、図8の上段に示すようにナトリウムイオンの吸収帯にピークが見られるか、または、図8の下段に示すように塩素イオンの吸収帯にピークが見られる。つまり、体表面水分範囲検出器124aでは、第2画像データに対し、ナトリウムイオンの吸収帯及び塩素イオンの吸収帯を通過帯域とするバンドパスフィルタによりフィルタ処理を実施する。これにより、被検者の体表面の水分範囲P2を検出することができる。
図9は、第4演算部124における体表面水分量算出器124bでの被検者の体表面の水分量を算出する処理について説明する模式図である。図9に示すように、体表面水分量算出器124bにおいて、まず、被検者の体表面の水分範囲P2のピクセル数をカウントし、被検者の体表面の水分範囲P2のピクセル数に第2換算係数をかけることにより被検者の体表面における汗の面積を算出する。ここで、第2換算係数は、赤外線カメラ113と被検者との距離に基づいて決定する。
そして、体表面水分量算出器124bにおいて、被検者の体表面における汗の面積に所定の体表面水分量算出係数をかけて第2水分量を算出する。第2水分量は、体表面における汗の面積が同じであれば一定であると考えられる。よって、体表面水分量算出係数は一定値とすることができる。
次に、図2に示した第2演算部122における、被検者の汗の蒸発量を算出する処理について具体的に説明する。
図10は、第2演算部122における、被検者の汗の蒸発量を算出する処理の流れについて示すフローチャートである。図10に示すように、まず、第2演算部122に、被検者の周囲の気温・湿度を入力する(ステップS201)。続いて、第2演算部122に、衣服における汗の面積の算出結果、及び、体表面における汗の面積の算出結果を入力する(ステップS202)。
ステップS202に続いて、第2演算部122の衣服蒸発量算出器122aにおいて、衣服の水分範囲からの蒸発量を算出する(ステップS203)。続いて、第2演算部122の体表面蒸発量算出器122bにおいて、体表面の水分範囲からの蒸発量を算出する(ステップS204)。続いて、第2演算部122において、衣服の水分範囲からの蒸発量と体表面の水分範囲からの蒸発量の和により被検者の汗の蒸発量を算出する(ステップS205)。
図10のステップS203における、衣服の水分範囲からの蒸発量は、具体的には以下の式により算出する。
衣服の水分範囲からの蒸発量[g]=ρ×A1×d1×f×D1/100×t
ρ[g/cm]:水の密度
A1[cm]:被検者の衣服における汗の面積
d1[cm]:衣服の厚さ
f:被検者の周囲環境の気温及び湿度を変数とする関数
D1:衣服の素材固有の乾燥速度[%/min]
t:経過時間[min]
なお、上述した、衣服の水分範囲からの蒸発量は、時間で変化する関数である。このため、衣服の水分範囲からの蒸発量は、所定の時間間隔(例えば5分)ごとの蒸発量を算出し、それら時間ごとの蒸発量を足し合わせることで総蒸発量を求める(すなわち、蒸発量を時間で積分して総蒸発量を求める)ようにしても良い。
図10のステップS204における、体表面の水分範囲からの蒸発量は、具体的には以下の式により算出する。
体表面の水分範囲からの蒸発量[g]=ρ×A2×d2×f×D2/100×t
ρ[g/cm]:水の密度
A2[cm]:被検者の体表面における汗の面積
d2[cm]:体表面に付着した汗の膜厚
f:被検者の周囲環境の気温及び湿度を変数とする関数
D2:体表面の乾燥速度[%/min]
t:経過時間[min]
なお、上述した、体表面の水分範囲からの蒸発量は、時間で変化する関数である。このため、体表面の水分範囲からの蒸発量は、所定の時間間隔(例えば5分)ごとの蒸発量を算出し、それら時間ごとの蒸発量を足し合わせることで総蒸発量を求める(すなわち、蒸発量を時間で積分して総蒸発量を求める)ようにしても良い。
以上より、本実施の形態に係る発汗量推定装置110は、可視光カメラ111により取得された第1画像データに対して画像処理を行って被検者の衣服の水分範囲を検出し、当該衣服の水分範囲に基づいて被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する。また、赤外線カメラ113により取得された第2画像データに対し画像処理を行って被検者の体表面の水分範囲を検出し、当該被検者の体表面の水分範囲に基づいて被検者の体表面の水分量である第2水分量を算出する。さらに、被検者の衣服の水分範囲、被検者の体表面の水分範囲、被検者の周囲環境の気温及び湿度に基づいて被検者の汗の蒸発量を算出する。そして、第2水分量、第1水分量及び被検者の汗の蒸発量に基づいて発汗量を推定する。このようにすることで、被検者の発汗量をリアルタイムに精度良く推定することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、各処理を、CPU(Central Processing Unit)を有するコンピュータに制御プログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、制御プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
10、110 発汗量推定装置
11、111 可視光カメラ
12、112 気温湿度検出部
21、121 第1演算部
22、122 第2演算部
23、123 第3演算部
113 赤外線カメラ
121a 衣服水分範囲検出器
121b 衣服水分量算出器
122a 衣服蒸発量算出器
122b 体表面蒸発量算出器
123a 発汗量算出器
124a 体表面水分範囲検出器
124b 体表面水分量算出器

Claims (9)

  1. 被検者の画像データを含む第1画像データを取得する可視光カメラと、
    前記被検者の周囲環境の気温及び湿度を検出する気温湿度検出部と、
    前記第1画像データの画像処理を行って前記被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する第1演算部と、
    前記気温湿度検出部が検出した前記気温及び湿度と、前記被検者の衣服における汗の面積と、前記被検者の体表面における汗の面積と、に基づいて、前記被検者の衣服の水分範囲からの蒸発量と、前記被検者の体表面の水分範囲からの蒸発量と、を算出し、算出した前記被検者の衣服の水分範囲からの蒸発量と前記被検者の体表面の水分範囲からの蒸発量との和により、前記被検者の汗の蒸発量を算出する第2演算部と、
    前記第1水分量及び前記被検者の汗の蒸発量に基づいて前記被検者の発汗量を推定する第3演算部と、を備える発汗量推定装置。
  2. 前記第1演算部は、
    前記第1画像データに対して、モノトーン処理を実施した後に明度のエッジ検出を実施して前記被検者の衣服の水分範囲を検出する衣服水分範囲検出器と、
    前記被検者の衣服の水分範囲のピクセル数に第1換算係数をかけることにより前記被検者の衣服における汗の面積を算出し、前記被検者の衣服における汗の面積に基づいて第1水分量を算出する衣服水分量算出器と、
    を有する、請求項1に記載の発汗量推定装置。
  3. 前記第1換算係数は前記可視光カメラと被検者との距離に基づいて決定する、請求項2に記載の発汗量推定装置。
  4. 前記衣服水分量算出器において、前記被検者の衣服における汗の面積から水分量を算出する際には前記被検者の衣服の素材を考慮する、請求項2または3に記載の発汗量推定装置。
  5. 前記被検者の画像データを含む第2画像データを取得する赤外線カメラと、
    前記第2画像データの画像処理を行って前記被検者の体表面の水分量である第2水分量を算出する第4演算部と、をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の発汗量推定装置。
  6. 前記第4演算部は、
    前記第2画像データに対して、塩化ナトリウムの吸収帯、ナトリウムイオンの吸収帯及び塩素イオンの吸収帯を通過帯域とするバンドパスフィルタによりフィルタ処理を実施した後に明度のエッジ検出を行って前記被検者の体表面の水分範囲を検出する体表面水分範囲検出器と、
    前記被検者の体表面の水分範囲のピクセル数に第2換算係数をかけることにより前記被検者の体表面のおける汗の面積を算出し、前記被検者の体表面のおける汗の面積に基づいて前記第2水分量を算出する体表面水分量算出器と、
    を有する、請求項5に記載の発汗量推定装置。
  7. 前記第2換算係数は前記赤外線カメラと被検者との距離に応じて決定する、請求項6に記載の発汗量推定装置。
  8. 被検者の画像データを含む第1画像データを取得する第1のステップと、
    前記被検者の周囲環境の気温及び湿度を検出する第2のステップと、
    前記第1画像データの画像処理を行って前記被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する第3のステップと、
    検出した前記気温及び湿度と、前記被検者の衣服における汗の面積と、前記被検者の体表面における汗の面積と、に基づいて、前記被検者の衣服の水分範囲からの蒸発量と、前記被検者の体表面の水分範囲からの蒸発量と、を算出し、算出した前記被検者の衣服の水分範囲からの蒸発量と前記被検者の体表面の水分範囲からの蒸発量との和により、前記被検者の汗の蒸発量を算出する第4のステップと、
    前記第1水分量及び前記被検者の汗の蒸発量に基づいて前記被検者の発汗量を推定する第5のステップと、を備える発汗量推定方法。
  9. 被検者の画像データを含む第1画像データを取得する第1のステップと、
    前記被検者の周囲環境の気温及び湿度を検出する第2のステップと、
    前記第1画像データの画像処理を行って前記被検者の衣服の水分量である第1水分量を算出する第3のステップと、
    検出した前記気温及び湿度と、前記被検者の衣服における汗の面積と、前記被検者の体表面における汗の面積と、に基づいて、前記被検者の衣服の水分範囲からの蒸発量と、前記被検者の体表面の水分範囲からの蒸発量と、を算出し、算出した前記被検者の衣服の水分範囲からの蒸発量と前記被検者の体表面の水分範囲からの蒸発量との和により、前記被検者の汗の蒸発量を算出する第4のステップと、
    前記第1水分量及び前記被検者の汗の蒸発量に基づいて前記被検者の発汗量を推定する第5のステップと、をコンピュータに実行させる、プログラム。
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