以下に、図面に基づいて実施形態を説明する。図1は、情報処理システムの構成例を示す図である。
図1に示される情報処理システム1において、サーバ装置10及びユーザ環境E1は、インターネット等の広域的なネットワークN1を介して通信可能とされている。但し、ネットワークN1は、イントラネット等、所定の範囲内においてアクセスが可能なネットワークであってもよい。
ユーザ環境E1は、1以上の出力機器50及び1以上の仲介装置20が設置された企業等の組織や、学校等の教育機関におけるシステム環境である。出力機器50は、入力される画像を表示部に表示する装置であって、例えば、プロジェクタや電子黒板等であって良い。ユーザ環境E1において、各出力機器50は、それぞれに対応する仲介装置20に接続される。すなわち、出力機器50と仲介装置20とは一対一に対応する。出力機器50と仲介装置20とは、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)等のように、画像を伝達可能な規格に準拠したインタフェースを介して接続される。
例えば、出力機器50と仲介装置20とは、当該インタフェースに対応したケーブル(例えば、HDMI(登録商標)ケーブル等)によって接続されてもよい。又は、仲介装置20が有する当該インタフェースに対応したコネクタと、出力機器50が有する当該インタフェースに対するコネクタとが直接的に接続されてもよい。例えば、仲介装置20が出力機器50のコネクタに挿入されることで、両者が接続されてもよい。又は、仲介装置20と出力機器50の間が無線通信で接続されていてもよいし、ネットワークを介して接続されていてもよい。
出力機器50と仲介装置20とが上記のように接続されることで、仲介装置20は、出力機器50に対して表示対象の画像を送信することができる。
仲介装置20は、ユーザ環境E1内のLAN等を介してネットワークN1に接続される。仲介装置20は、ユーザ環境E1内のLAN等に無線接続してもよい。仲介装置20は、内部にWebブラウザを備え、当該Webブラウザによって、サーバ装置10から送信される画像データや文書データに関する処理の実行要求に応じた処理を実行して出力機器50を制御する(該処理の実行結果を出力機器50に出力させる)。
具体的には、本実施の形態において、仲介装置20は、画像データや文書データ等の出力(表示)を出力機器50に実行させる。すなわち、仲介装置20は、サーバ装置10から送信されるデータについての出力機器50による画像の出力(表示)を仲介する。なお、例えば、HDMI(登録商標)ドングルやスティックPC等のコンピュータが、仲介装置20として利用されてもよい。以下の説明では、出力機器50に表示される画像データや文書データを含むデータを文書画像データと呼ぶ場合がある。
ユーザ端末30、40は、ユーザ環境E1における各ユーザが携帯する情報処理端末である。例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC、又は携帯電話等がユーザ端末30、40として利用されてもよい。なお、ユーザ端末30、40は、ユーザ環境E1内のLAN等を介さずに(例えば、移動体通信網等を介して)ネットワークN1に接続可能である。但し、ユーザ端末30、40は、ユーザ環境E1内のネットワークに接続可能であってもよい。
本実施形態では、例えば、ユーザ端末40から、ネットワークN1を介してサーバ装置10にアップロードされた文書画像データに対して、ユーザ端末30からの指定を受けると、仲介装置20を介して指定された文書画像データを出力機器50に表示させても良い。
サーバ装置10は、ユーザ端末30、40を利用した簡易な操作で、ユーザ端末30、40から指定された文書画像データについて、出力機器50による出力を実現するための処理を実行する1以上のコンピュータである。なお、サーバ装置10は、ユーザ環境E1に設置されてもよい。
図2は、サーバ装置のハードウェア構成例を示す図である。図2のサーバ装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
サーバ装置10での処理を実現するプログラムは、CD-ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従ってサーバ装置10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
図3は、ユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態では、ユーザ端末30、40は、同様のハードウェア構成を有するものとし、図3では、ユーザ端末30のハードウェア構成を一例として説明する。
図3において、ユーザ端末30は、CPU301、ROM302、RAM303、タッチパネル304、補助記憶装置305、近距離無線通信機306、デジタルカメラ307等を有する。
ROM302及び補助記憶装置305は、ユーザ端末30にインストールされたプログラム等を記憶する。RAM303は、プログラムの起動指示があった場合に、ROM302又は補助記憶装置305からプログラムを読み出して記憶する。CPU301は、RAM303に記憶されたプログラムに従ってユーザ端末30に係る機能を実現する。
タッチパネル304は、入力機能と表示機能との双方を備えた電子部品であり、情報の表示や、ユーザからの入力の受け付け等を行う。タッチパネル304は、出力装置311及び入力装置312等を含む。
出力装置311は、液晶ディスプレイ等であり、タッチパネル304の表示機能を担う。入力装置312は、出力装置311に対する接触物の接触を検出するセンサを含む電子部品である。なお、接触物とは、タッチパネル304の接触面(表面)に接触する物体をいう。斯かる物体の一例として、ユーザの指や専用又は一般のペン等が挙げられる。なお、タッチパネル304は必ずしも備えている必要はなく、ユーザ端末30が出力装置311と入力装置312を別々に備えていてもよい。また、出力装置311は、ユーザ端末30と外付けで接続されていてもよい。また、入力装置312は接触を検出するセンサに限られず、ハードウェアキー、キーボード、マウス等の電子部品も含まれる。
近距離無線通信機306は、近距離無線通信を行うためのハードウェアである。本実施形態において、近距離無線通信機306は、NFCタグに記憶されている情報を読み取る。すなわち、本実施形態において、近距離無線通信機306は、NFCリーダが好適である。デジタルカメラ307は、撮像機能を有する一般的なデジタルカメラであってユーザ端末30に電子部品として内蔵されていてもよいし、ユーザ端末30と外付けで接続されていてもよい。
尚、本実施形態のユーザ端末30、40は、例えば、タッチパネル304やデジタルカメラ307、近距離無線通信機306を有していなくても良い。本実施形態のユーザ端末30、40の出力装置311は、ディスプレイであって、入力装置312は、キーボードやポインティングデバイス等であっても良い。
図4は、仲介装置のハードウェア構成例を示す図である。図4の仲介装置20は、補助記憶装置201、メモリ装置202、CPU203、通信インタフェース204、及び画像インタフェース205等を有する。
仲介装置20での処理を実現するプログラムは、補助記憶装置201にインストールされる。補助記憶装置201は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置202は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置201からプログラムを読み出して格納する。CPU203は、メモリ装置202に格納されたプログラムに従って仲介装置20に係る機能を実行する。通信インタフェース204は、ネットワークに接続するための物理的なインタフェースである。画像インタフェース205は、出力機器50への画像の送信用の物理的なインタフェースである。
図5は、第一の実施形態の概要を説明するための図である。図5では、本実施形態の情報処理システム1が、学校等の教育現場に導入されており、ユーザ端末30は、主に教師により使用され、ユーザ端末40は、主に生徒によって使用される場合を示している。
以下の説明では、ユーザ端末30を教師端末30と呼び、ユーザ端末40を生徒端末40と呼ぶ。
本実施形態の出力機器50は、例えば、大型表示装置等である。具体的には、出力機器50は、例えば、生徒と教師とが共に閲覧する画像や文書を表示させる電子黒板等であっても良い。
本実施形態の情報処理システム1では、生徒端末40から、文書画像データがサーバ装置10へアップロードされる(ステップS1)。本実施形態のサーバ装置10は、生徒端末40から文書画像データがアップロードされると、生徒端末40を使用している生徒の学年とクラスに対応したフォルダ等に、この文書画像データを格納する。
また、サーバ装置10は、文書画像データの表示要求を行う教師端末30と、出力機器50とを対応付けるために利用される特定情報を生成し、仲介装置20へ通知する(ステップS2)。仲介装置20は、通知された特定情報を出力機器50に表示させる(ステップS3)。
このとき、サーバ装置10は、特定情報と、特定情報を表示させた出力機器50とを対応付けた機器情報を保持しておく。特定情報とは、サーバ装置10にアクセスしてきた教師端末30と、出力機器50とを対応付けるために利用される情報である。
本実施形態では、特定情報を用いることで教師端末30を操作するユーザが出力機器50の近くにいることを確認できるため、外部からの不正なアクセスの防止に貢献することができる。なお、特定情報は出力機器50を特定するために割り当てられた情報であればよく、数字、文字、記号、図形等の何れかの情報で構成されていてもよい。また、特定情報はQRコード(登録商標)等の画像データであってもよい。また、特定情報は時間の経過に応じて情報を更新することによって変化させてもよい。特定情報の詳細は後述する。
次に、サーバ装置10は、教師端末30から、サービスの要求を受け付けると(ステップS4)、教師端末30に、特定情報の入力画面を表示させる(ステップS5)。
教師端末30は、教師端末30の利用者(教師)によって、出力機器50に表示された特定情報が入力されると、入力された特定情報をサーバ装置10へ送信する(ステップS6)。なお、特定情報の入力方法は利用者が手入力で教師端末30入力してもよいし、特定情報が画像データの場合には、利用者が、教師端末30が備えるデジタルカメラ307を用いて撮像することによって入力してもよい。
サーバ装置10は、この特定情報を受信して、特定情報と出力機器50とが対応付けられ機器情報を参照し、特定情報と対応付く出力機器50を特定し、この出力機器50を制御する仲介装置20へ、サービスを実現する処理の実行要求を送信する(ステップS7)。仲介装置20は、実行要求に応じた処理を出力機器50に実行させる(ステップS8)。
具体的には、例えば、サーバ装置10は、教師端末30から、サーバ装置10にアップロードされた文書画像データの表示要求を受け付けたとする。
この場合、サーバ装置10は、教師端末30に、特定情報の入力画面を表示させ、特定情報が入力されると、次に、文書画像データを指定させる画面を表示させる。
そして、サーバ装置10は、教師端末30において文書画像データが指定されると、特定情報と対応付けられた出力機器50を制御する仲介装置20へ、指定された文書画像データの表示要求を送信する。仲介装置20は、この指示を受けて、出力機器50に文書画像データを表示させる。
本実施形態では、この仕組みにより、教師端末30の利用者である教師は、特定情報を入力して、文書画像データを指定するだけで、サーバ装置10にアップロードされた文書画像データを、出力機器50に表示させることができる。したがって、本実施形態によれば、教師が所望の文書画像データを出力機器50に表示させるために、予め教師端末30と出力機器50を接続しておく必要がなく、任意の場所に設置された出力機器50に、所望の文書画像データを表示させることができる。
なお、本実施形態では、教師端末30のみが、仲介装置20を介して出力機器50に処理を実行させることができるものとし、生徒端末40は、単にサーバ装置10に文書画像データをアップロードする端末とした。また、以下の説明では、特定情報がパスコードである例について説明する。上記でも述べたようにパスコードはあくまで特定情報の一例であって、以下で説明されているパスコードは上記で述べた他の例に置き換えることが可能である。
図6は、第一の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。図6において、教師端末30は、制御部31及びブラウザ部32等を有する。これら各部は、教師端末30にインストールされた1以上のプログラムが、CPU301に実行させる処理により実現される。なお、制御部31は、例えばオペレーティングシステムによって実現されていてもよいし、アプリケーション等のソフトウェアによって実現されてもよい。
制御部31は、教師端末30の利用者からの操作を受けて、ブラウザ部32を起動する。ブラウザ部32は、例えば、一般的なWebブラウザであり、HTML(HyperText Markup Language)データやスクリプト(例えば、JavaScript(登録商標))等に従った処理を実行する。また、ブラウザ部32は、起動すると、サーバ装置10に、初期アクセスURLを送信する。
なお、このとき、ブラウザ部32は、初期アクセスURLと共に、初期アクセスURLにオプション情報として付与されている登録IDもサーバ装置10に送信する。登録IDとは、サービスを特定する識別情報であり、サービスを実現するアプリケーションと予め対応付けられている。
また、ブラウザ部32は、初期アクセスURLへのアクセスに応じたサーバ装置10からのリダイレクト要求に従って、サーバ装置10が有するアプリケーションのうち、登録IDに関連付けられているアプリケーションにアクセスする。リダイレクト要求とは、初期アクセスURLへのアクセスに応じたサーバ装置10からの応答である。
ブラウザ部32は、アクセスしたアプリケーションから、教師端末30への処理の実行要求を示すデータ(HTMLデータやスクリプト等)を取得する。
なお、初期アクセスURLとは、教師端末30が最初にサーバ装置10にアクセスする際に、最初にアクセスすべきURLを示す。
本実施形態の生徒端末40は、制御部(オペレーティングシステム部)41及びブラウザ部42等を有する。これら各部は、生徒端末40にインストールされた1以上のプログラムが、生徒端末40の有するCPUに実行させる処理により実現される。
制御部41は、生徒端末40の利用者からの操作を受けて、ブラウザ部42を起動する。ブラウザ部42は、例えば、一般的なWebブラウザであり、サーバ装置10にアップロードする文書画像データの選択等を行わせる。
仲介装置20は、通信制御部21、ブラウザ管理部22及びブラウザ部23等を有する。これら各部は、仲介装置20にインストールされた1以上のプログラムが、CPU203に実行させる処理により実現される。
通信制御部21は、サーバ装置10の通信部11との間で双方向の通信路を接続(通信セッションを確立)し、当該通信路(通信セッション)において仲介装置20側の端点として機能する。当該通信路(通信セッション)を介した通信により、仲介装置20の状態をサーバ装置10に通知したり、仲介装置20が出力機器50に表示させるべき文書画像データがサーバ装置10へ入力されたことの通知をサーバ装置10から受信することができる。文書画像データがサーバ装置10へ入力されることとは、教師端末30や生徒端末40から文書画像データがサーバ装置10にアップロードされることを示す。
ブラウザ管理部22は、ブラウザ部23をキオスクモードで起動する。キオスクモードとは、仲介装置20の用途をWebページの表示に制限するモードをいう。なお、キオスクモードはあくまで一例であって、Webページの表示が可能なモードであれば他のモードであってもよい。
ブラウザ部23は、例えば、一般的なWebブラウザであり、HTMLデータやスクリプト等に従った処理を実行する。
ブラウザ部23は、起動に応じ、初期アクセスURLにアクセスする。この際、サーバ装置10では、初期アクセスURLに対して、ブラウザ部23の識別情報(以下、「ブラウザID」という。)がオプション情報として付与される。
ブラウザ部23は、初期アクセスURLへのアクセスに応じたリダイレクト要求に従って、サーバ装置10が有するアプリケーションのうち、ブラウザIDに関連付けられているアプリケーションにアクセスする。ブラウザ部23は、このアプリケーションから、仲介装置20への処理の実行要求を示すデータ(HTMLデータやスクリプト等)を取得する。
サーバ装置10は、通信部11、アプリ判定部12、入力アプリ群13、出力アプリ14、パスコード取得部15、特定情報割当部16を有する。これら各部は、サーバ装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。
また、サーバ装置10は、アプリ情報記憶部121、機器情報記憶部122、ユーザ情報記憶部123、登録情報記憶部124、文書画像データ記憶部125を利用する。これら各記憶部は、例えば、補助記憶装置102、又はサーバ装置10にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
通信部11は、登録IDに対応付けられたサービスにおける文書画像データの出力先からの要求に応じて、文書画像データ記憶部125に格納された文書画像データのうち、要求された文書画像データを出力先へ送信する。本実施形態において、出力先は、仲介装置20である。
アプリ判定部12は、初期アクセスURLに対応する。アプリ判定部12は、初期アクセスURLへのアクセスに応じ、初期アクセスURLに付与されているオプション情報(登録ID又はブラウザID)に対応するアプリケーションを、登録情報記憶部124を参照して判定する。
アプリ判定部12は、オプション情報に対応するアプリケーションを判定すると、このアプリケーションに対するURLを含むリダイレクト要求を含む応答を、初期アクセスURLへのアクセス元に送信する。
本実施形態では、文書画像データの入力元の教師端末30からのアクセスについては、入力アプリ群13に含まれるアプリケーションのURLが登録IDに対応するアプリケーションとして判定される。また、文書画像データの出力先の仲介装置20からのアクセスについては、出力アプリ14のURLがブラウザIDに対応するアプリケーションとして判定される。
入力アプリ群13と、出力アプリ14は、サーバ装置10が有するアプリケーションの一例である。
入力アプリ群13は、用途に応じた処理を実行させるアプリケーション群であり、各アプリケーションは、用途に応じた処理を実行させるためのHTMLデータ及びスクリプト等を教師端末30へ送信する。
本実施形態の入力アプリ群13は、例えば、教師端末30に、教師用のポータル画面のメニューを表示させる処理を実行させるアプリケーション等が含まれる。また、入力アプリ群13は、例えば、生徒端末40に、生徒用のポータル画面のメニューを表示させる処理を実行させるアプリケーション等が含まれる。
出力アプリ14は、文書画像データ記憶部125に格納された文書画像データの取得(ダウンロード)及び描画を、仲介装置20に実行させるためのアプリケーションである。具体的には、出力アプリ14は、当該取得及び描画を仲介装置20に実行させるためのHTMLデータ及びスクリプト等を仲介装置20へ送信する。
パスコード取得部15は、教師端末30において、処理の要求が入力されると、パスコードの入力画面を示すURLへアクセスさせる。つまり、パスコード取得部15は、パスコードの入力画面を示すURLに対応する。
また、パスコード取得部15は、教師端末30において入力されたパスコードと、要求された処理を実行させるアプリケーションと、に基づき、教師端末30において要求された処理の実行結果の出力先となるブラウザを特定する。
言い換えれば、本実施形態のパスコード取得部15は、教師端末30において入力されたパスコードと、パスコードと関連付いた処理の実行要求とを取得し、パスコードと処理の実行要求とから、教師端末30と対応づける仲介装置20を特定する特定部の1つである。
特定情報割当部16は、パスコードを生成し、仲介装置20を介して出力機器50にパスコードを表示させる。本実施形態の特定情報割当部16は、出力機器50に表示されるパスコードが、それぞれ異なるようにパスコードを生成する。特定情報割当部16によるパスコードの生成は後述する。
アプリ情報記憶部121には、サーバ装置10が有するアプリケーション(本実施形態では、入力アプリ群13、出力アプリ14)ごとに、それぞれに関する情報(例えば、URL等)が記憶されている。
ユーザ情報記憶部123には、サーバ装置10におけるアプリケーションを利用可能なユーザの識別情報等が記憶されている。
機器情報記憶部122には、ユーザ環境E1に配置されている仲介装置20ごとに、仲介装置20の状態を示す情報が記憶される。
登録情報記憶部124には、登録IDごとに、文書画像データの入力処理を実行するアプリケーションの識別情報や、文書画像データの出力処理を実行するアプリケーションの識別情報や、文書画像データの入力先となる仲介装置20のブラウザ部23の識別情報等が記憶されている。
文書画像データ記憶部125は、文書画像データと、文書画像データに関する情報とが格納されている。文書画像データに関する情報とは、文書画像データを登録した生徒を特定する情報や、文書画像データが取得された時の授業の科目を示す情報を含む。上述した各記憶部の詳細は後述する。
以下、情報処理システム1において実行される処理手順について説明する。図7は、仲介装置の起動に応じて実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
ユーザによって、仲介装置20の電源がONにされると(ステップS701)、通信制御部21は、サーバ装置10の通信部11からの要求を非同期に受信するための通信路を通信部11との間で確立する(ステップS702)。この際、通信制御部21は、自ら(通信制御部21)の識別情報である通信IDを通信部11に通知する。通信部11は、通知された通信ID(以下、「対象通信ID」という。)に基づいて、機器情報記憶部122を更新する。
図8は、第一の実施形態の機器情報記憶部の構成例を示す図である。図8において、機器情報記憶部122には、テナントIDに対応付けられて、通信ID、アドレス情報、状態情報、ブラウザID及びブラウザ状態、パスコード等が記憶される。
テナントIDは、サーバ装置10によって提供されるサービスの利用契約の締結者(テナント)の識別情報である。例えば、ユーザ環境E1が1つのテナントに相当してもよい。
通信IDは、テナントIDに係るテナントに配置された各仲介装置20の通信制御部21の識別情報である。仲介装置20が1つの通信制御部21しか備えない場合には、通信IDは仲介装置20を識別する識別情報であってもよい。
アドレス情報は、仲介装置20のローカルIPアドレスである。状態情報は、通信IDに係る通信制御部21がサーバ装置10と接続中(通信路を確立した状態)であるか否か(「非接続」)を示す情報である。
ブラウザIDは、通信IDに係る通信制御部21に対応するブラウザ部23の識別情報である。本実施形態では、ブラウザIDは、通信IDに係る通信制御部21と同じ仲介装置20に含まれるブラウザ部23の識別情報である。
ブラウザ状態は、ブラウザIDに係るブラウザ部23の起動状態を示す情報である。例えば、通信部11に通知された対象通信IDが「Eg001-01」であれば、機器情報記憶部122において当該通信IDに対応する状態情報が、図8に示されるように「接続中」に変更される。
パスコードは、仲介装置20との通信路が確立されると、特定情報割当部16によって生成されるものであり、ブラウザID(仲介装置20)と対応付けられる。なお、パスコードは、通信IDと対応付けられたブラウザIDが複数存在する場合には、ブラウザID毎にパスコードが生成されても良い。
続いて、通信制御部21は、ブラウザIDを取得するためにブラウザ管理部22を、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)等を利用して探査し(ステップS703)、発見されたブラウザ管理部22から、ブラウザ管理部22の管理対象であるブラウザ部23の識別情報であるブラウザIDを取得する(ステップS704)。
本実施形態では、仲介装置20内に通信制御部21とブラウザ管理部22とを備えている例が示されているが、仲介装置20が有する通信制御部21が、他の仲介装置20のブラウザ部32と同一のネットワークを介して通信することによって、複数のブラウザ管理部22及びブラウザ部23をも利用可能にするために、SNMP等を利用してブラウザ管理部22の探査が行われている。そのため、ブラウザ管理部22の探査は必ずしも必須ではなく、通信制御部21がブラウザIDを取得する取得先(ブラウザ管理部22)が予め設定されていてもよい。
続いて、通信制御部21は、取得したブラウザIDに対応するブラウザ部23(本実施形態では仲介装置20のブラウザ部23)が利用可能な状態になったことの通知を、ブラウザ部23のブラウザID(以下、「対象ブラウザID」という。)を指定して通信部11へ送信する(ステップS705)。
通信部11は、当通知を受信すると、当該通知に指定されている対象ブラウザIDに基づいて、機器情報記憶部122(図8)を更新する。具体的には、機器情報記憶部122において、対象ブラウザIDに対応するブラウザ状態の値が「電源OFF」から「電源ON」に更新される。
続いて、通信制御部21は、対象ブラウザID及び初期アクセスURLを指定して、対象ブラウザIDに係るブラウザ部23の起動をブラウザ管理部22へ要求する(ステップS706)。初期アクセスURLは、上記した通り、ブラウザ部23が最初にアクセスすべきURLをいい、ブラウザ管理部22に予め設定されている。
ブラウザ管理部22は、通信制御部21からの要求に応じ、対象ブラウザIDに係るブラウザ部23をキオスクモードで起動する(ステップS707)。この際、ブラウザ管理部22は、初期アクセスURLをブラウザ部23に入力する。ブラウザ部23は、キオスクモードでの起動に応じ、入力された初期アクセスURLへHTTPリクエストを送信する(ステップS708)。当該HTTPリクエストには、対象ブラウザIDが含まれる。
サーバ装置10のアプリ判定部12は、当該HTTPリクエストを受信すると、リダイレクト要求を含む応答(HTTPレスポンス)をブラウザ部23へ送信する(ステップS709)。
当該リダイレクト要求には、リダイレクト先として当該ブラウザIDに対応付けられているアプリケーションのURLが含まれている。また、当該リダイレクト要求には、リダイレクト先への通知情報として、通信URL及びHTTPリクエストに含まれていた対象ブラウザIDが含まれている。なお、通信URLとは、通信制御部21のURLである。
なお、アプリ判定部12は、登録情報記憶部124及びアプリ情報記憶部121を参照して、対象ブラウザIDに対応付けられているアプリケーションのURLを特定する。
図9は、第一の実施形態の登録情報記憶部の構成例を示す図である。図9において、登録情報記憶部124は、情報の項目として、登録ID、InアプリID、OutアプリID及びブラウザIDを有し、項目「登録ID」の値が、その他の項目の値とが対応付けられて記憶されている。
InアプリIDは、登録IDに対応するサービスにおいて、文書画像データの入力を制御するアプリケーションのID(以下「アプリID」という。)である。OutアプリIDは、登録IDに対応するサービスにおいて、文書画像データの出力を制御するアプリケーションのアプリIDである。
本実施形態では、登録情報記憶部124において、登録IDと対応付けられているInアプリIDが示すアプリケーションが、入力アプリ群13に含まれるアプリケーションである。また、本実施形態では、登録情報記憶部124において、登録IDと対応付けられているOutアプリIDが示すアプリケーションが、出力アプリ14である。
例えば、登録ID「Tag_Ed」は、InアプリID「AP_EdPortal」と対応付けられており、OutアプリIDは対応付けられていない。したがって、登録ID「Tag_Ed」と対応するサービスは、文書画像データの入力の制御に関するサービスを提供するものであることがわかる。なお、InアプリID「AP_EdPortal」は、入力アプリ群13に含まれるアプリケーションのうち、教師用のポータル画面のメニューを表示させる処理を実行させるアプリケーションのアプリIDを示す。
また、登録ID「Tag_St」は、InアプリID「AP_StPortal」と対応付けられており、OutアプリIDは対応付けられていない。したがって、登録ID「Tag_St」と対応するサービスは、文書画像データの入力の制御に関するサービスを提供するものであることがわかる。つまり、登録ID「Tag_St」と対応するサービスのみが提供される生徒端末40の場合は、サーバ装置10に対して、仲介装置20へ処理の実行要求を送信させる機能は有していないことになる。
このように、本実施形態では、提供するサービスを制限することで、生徒端末40からの仲介装置20を介した文書画像データの出力を制限することができる。よって、生徒端末40の操作ミスなどによって、意図していない文書画像データが出力機器50に出力される、といった事態を抑制でき、サーバ装置10に格納された文書画像データの機密性を向上させることができる。
なお、InアプリID「AP_StPortal」は、入力アプリ群13に含まれるアプリケーションのうち、生徒用のポータル画面のメニューを表示させる処理を実行させるアプリケーションのアプリIDを示す。
また、図9において、登録ID「Tag_StPhotoCode」は、InアプリID「AP_StPhoto」、OutアプリID「AP_PhotoDoc」が対応付けられており、ブラウザIDは対応付けられていない。
本実施形態では、このように、登録IDとInアプリIDとOutアプリIDが対応付けられており、ブラウザIDが対応付けられていない場合は、サービスは確定しているが、ブラウザIDが確定していない状態を示している。このような場合には、パスコードに基づき、サービスとブラウザIDとが対応付けられる。
以下の説明では、登録情報記憶部124において、項目「登録ID」の値と、その他の項目の値とを含む情報を、タグ情報と呼ぶ。
また、図10は、第一の実施形態のアプリ情報記憶部の構成例を示す図である。図10において、アプリ情報記憶部121には、サーバ装置10が有するアプリケーションごとに、アプリID、アプリ種別、URL及び対応ブラウザ等が記憶されている。
アプリ種別は、アプリIDに係るアプリケーションについて、画像データとの関係に基づいた種別を示す。「In」は、画像データの入力を制御するアプリケーション(上述したInアプリIDと対応する)であることを示す。「Out」は、画像データの出力を制御するアプリケーションであることを示す(上述したOutアプリIDと対応する)。URLは、アプリIDに係るアプリケーションのURLである。
対応ブラウザは、アプリIDに係るアプリケーションを動作させるブラウザの種類を示す。図10の例では、ブラウザの種類は、教師端末30、生徒端末40の有するブラウザ部を示す端末用のブラウザと、出力機器50の有するブラウザ部23を示す機器用のブラウザである。
アプリ判定部12は、登録情報記憶部124を参照して、対象ブラウザIDに対応付けられているOutアプリIDを特定し、アプリ情報記憶部121を参照して、当該OutアプリIDに対応付けられているURLを特定する。ここでは、対象ブラウザIDが「BROWSER1」であるとする。この場合、アプリIDが「AP_PhotoDoc」であるアプリケーション(出力アプリ14)のURL(以下、「出力アプリURL」)が特定される。
また、アプリ判定部12は、機器情報記憶部122(図8)において対象ブラウザIDに対応付けられているアドレス情報に基づいて、対象通信IDに係る通信制御部21の通信URLを自動生成する。
続いて、ブラウザ部23は、当該リダイレクト要求に従い、リダイレクト先である出力アプリURL(すなわち、出力アプリ14)にHTTPリクエストを送信(リダイレクト)する(S710)。当該HTTPリクエストには、リダイレクト要求に含まれていた通信URL及びブラウザIDが含まれる。
出力アプリ14は、当該HTTPリクエストに応じ、当該HTTPリクエストに含まれている通信URLへの接続をブラウザ部23に実行させるためのスクリプト(photo.js)と、文書画像データの出力(例えばスライドショー等)のためのユーザインタフェースをブラウザ部23に描画させるための表示データ(photo.html)とを含む応答をブラウザ部23に送信する(S711)。なお、当該スクリプト及び当該表示データは、仲介装置20への処理の実行要求を示すデータの一例である。例えばスクリプトは他の形式のプログラムであってもよいし、表示データは他の形式のデータであってもよい。
ブラウザ部23は、当該応答を受信すると、当該応答に含まれているスクリプト(photo.js)を実行して、通信URLによって識別される通信制御部21との間での通信路を確立する(S712)。当該通信路は、通信制御部21がサーバ装置10から受信する通知をブラウザ部23へ伝達してもらうための通信路である。当該通信路には、websocketが用いられてもよい。
続いて、ブラウザ部23は、当該応答に含まれている表示データ(photo.html)に基づく画面(以下、「表示画面」という。)をメモリ装置103の所定の領域(例えば、ビデオメモリ)に描画する(S713)。例えば、表示画面は、サーバ装置10から配信される文書画像データが当てはめられる枠として機能する画面である。なお、ブラウザ部23による描画内容(表示画面)は、HDMI(登録商標)等のインタフェースを介して出力機器50へ出力され、出力機器50によって出力(表示)される。
次に、サーバ装置10は、特定情報割当部16により、テナントIDと対応付けられているブラウザID群に対して、一定期間重複しないパスコードを生成して割当てを行い、一定間隔で仲介装置20の通信制御部21に、ブラウザIDとパスコードとを対応付けたパスコード通知を配信する(S714)。このとき、特定情報割当部16は、生成したパスコードを、ブラウザIDと対応付けて機器情報記憶部122(図8)に記憶する。
なお、本実施形態の一定期間とは、例えば、数日間程度であり、一定間隔とは数分程度(例えば15分)である。
通信制御部21は、パスコード通知を受け付けると、パスコードと対応付いたブラウザIDにより特定されるブラウザ部23へ、パスコードを通知する(S715)。ブラウザ部23は、出力機器50の表示画面の一部に、パスコードを表示させる(S716)。
なお、図8の例では、通信ID「Eg001-01」には、2つのブラウザIDが対応付けられている。この場合、起動状態が「電源ON」であるブラウザID「BROWSER1」と対応するパスコードが、仲介装置20によって出力機器50に表示される。
以下に、図11を参照して、本実施形態の特定情報割当部16によるパスコードの生成と割当てについて説明する。図11は、パスコードの生成と割当てについて説明する図である。
本実施形態のパスコードは、例えば、4桁の数字である。本実施形態の特定情報割当部16は、テナントIDと対応付けられたブラウザID(仲介装置20)毎にパスコードを生成して、割り当てる。具体的には、特定情報割当部16は、ランダムな4桁の数字を生成し、パスコードとして仲介装置20へ割り当てる。
また、特定情報割当部16は、例えば、テナントIDと対応付けられた仲介装置20(ユーザ環境E1内の仲介装置20)が複数存在する場合には、各仲介装置20に割り当てられるパスコードが重複しないようにする。さらに、特定情報割当部16は、各仲介装置20に割り当てるパスコードを、定期的に変更する。
図11の例では、1つのテナントIDに、仲介装置20-1、20-2、20-3という3つの仲介装置20が存在した場合を示している。
この場合、特定情報割当部16は、例えば、10時00分からの15分間は、それぞれの仲介装置20について、パスコード「1234」、「2293」、「8341」を割当てる。また、特定情報割当部16は、10時15分からの15分間は、それぞれの仲介装置20について、パスコード「3256」、「5671」、「4252」を割当てる。
このように、本実施形態では、仲介装置20毎に異なるパスコードを割当て、さらに、定期的に仲介装置20に割り当てるパスコードを変更することで、出力機器50に表示されたパスコードが入力された教師端末30以外の装置からの不正なアクセスや、文書画像データの誤配信を防止できる。
図12は、出力機器におけるパスコードの表示例を示す図である。出力機器50の画面には、サーバ装置10から通知されたパスコード51が表示される。
次に、図13を参照して、教師端末30が情報処理システム1にログインするときの情報処理システム1の動作を説明する。図13は、教師端末が情報処理システムにログインする際の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
本実施形態の教師端末30において、制御部31は、利用者である教師による、教師端末30に表示されたURLショートカットアイコンの押下を検知する(ステップS1301)。
教師端末30に表示されたURLショートカットアイコンには、サーバ装置10へ接続するための初期アクセスURLと、教師端末30に提供されるサービスを示す登録ID「Tag_Ed」が埋め込まれている。言い換えれば、URLショートカットアイコンには、初期アクセスURLと登録IDとを含むタグ情報が埋め込まれている。登録ID「Tag_Ed」は、登録情報記憶部124において、アプリID「AP_EdPortal」と対応付けられている。
教師端末30は、URLショートカットアイコンの押下を検知すると、ブラウザ部32を起動させ、URLショートカットアイコンに埋め込まれた初期アクセスURL先へ接続する(ステップS1302)。
ブラウザ部32は、起動に応じ、URLショートカットアイコンに埋め込まれた初期アクセスURLに対応するアプリ判定部12に対してHTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS1303)。当該HTTPリクエストには、対象登録IDの他に、アカウント情報がオプション情報として含まれる。アカウント情報は、教師のユーザIDと、ユーザ環境E1のテナントIDとを含む情報、又は当該ユーザID及びテナントIDを特定可能な情報である。例えば、Cookie等がアカウント情報として利用されてもよい。
サーバ装置10のアプリ判定部12は、当該HTTPリクエストを受信すると、当該HTTPリクエストに含まれているアカウント情報について認証を行う。当該認証に成功した場合にステップS1304以降が実行される。認証は、例えば、ユーザ情報記憶部123に当該HTTPリクエストに含まれているアカウント情報が登録されているか否かによって行われる。
図14は、第一の実施形態のユーザ情報記憶部の構成例を示す図である。図14において、ユーザ情報記憶部123には、サーバ装置10のアプリケーションの利用が許可される各ユーザ(教師と生徒)と、について、テナントID及びユーザID等が記憶されている。
本実施形態では、生徒については、ユーザ環境E1内で情報処理システム1を利用する全ての生徒に対して共通のユーザIDが付与されている。また、本実施形態では、ユーザ環境E1内で情報処理システム1を利用する教師については、個人毎にユーザIDが付与されている。
また、本実施形態では、教師のみが、情報処理システム1において、仲介装置20にアクセスできる権限を有しているものとする。
したがって、図14に示すユーザ情報記憶部123は、ユーザが生徒であること示すユーザID「student」は、仲介装置20の有するブラウザ部23の識別情報であるブラウザIDは対応付けられていない。つまり、生徒であることを示すユーザIDと対応付けられた利用可能アプリの中には、ブラウザ部23を用いるアプリケーションは含まれない。
また、図14では、ユーザが教師であることを示す個人のユーザID「taro」、「jiro」等には、ブラウザIDが対応付けられている。つまり、教師であることを示すユーザIDと対応付けられた利用可能アプリの中には、ブラウザ部23によって文書画像データを出力機器50に表示させるアプリケーションが含まれる。
本実施形態では、このように、仲介装置20へアクセスする権限を有するユーザのユーザ情報にのみ、仲介装置20のブラウザ部23のブラウザIDを対応付けて、仲介装置20へのアクセスを許容している。
したがって、本実施形態では、情報処理システム1内のユーザ端末(教師端末30、生徒端末40)において、仲介装置20へのアクセス権限を制限することができる。よって、本実施形態によれば、仲介装置20へのアクセス権限を有していないユーザによって、無作為にサーバ装置10にアップロードされた文書画像データが出力機器50に表示される、といった事態を防止できる。
認証に成功すると、アプリ判定部12は、リダイレクト要求を含む応答(HTTPレスポンス)をブラウザ部32へ送信する(ステップS1304)。
当該リダイレクト要求には、リダイレクト先として対象登録ID(「Tag_Ed」)に対応付けられて登録情報記憶部124(図9)に記憶されているInアプリID(「AP_EdPortal」)に係る教師ポータルアプリ13-1のURL(以下、「教師ポータルURL」という。)が含まれる。教師ポータルURLは、アプリ情報記憶部121(図10)を参照して特定可能である。なお、教師ポータルアプリ13-1は、入力アプリ群13に含まれるアプリケーションである。
ブラウザ部32は、当該リダイレクト要求に従い、リダイレクト先である教師ポータルURL(すなわち、教師ポータルアプリ13-1)にHTTPリクエスト(リダイレクト)を送信する(ステップS1305)。
教師ポータルアプリ13-1は、当該HTTPリクエストに応じ、教師端末30のブラウザ部32へ、出力機器50へ表示させる文書画像データと対応付いたクラスを入力させるクラス入力画面の表示データと、クラス入力画面に入力された情報をサーバ装置10に送信する処理を実行させるためのスクリプトと、を含む応答をブラウザ部32に送信する(ステップS1306)。なお、当該スクリプト及び当該表示データは、教師端末30への処理の実行要求を示すデータの一例である。
ブラウザ部32は、当該応答を受信すると、当該表示データに基づいて、クラス入力画面を生成し、クラス入力画面を出力装置311に表示する(ステップS1307)。
ブラウザ部32は、教師から、クラスの入力を受け付けると(ステップS1308)、入力されたクラス情報を教師ポータルアプリ13-1へ通知する(ステップS1309)。教師ポータルアプリ13-1は、クラス情報に応じた教師ポータルメニュー画面をブラウザ部32に描画させる表示データをブラウザ部32に送信する(ステップS1310)。ブラウザ部32は、この表示データに基づき、教師ポータルメニュー画面を表示させる(ステップS1311)。
図15は、クラス入力画面の表示例を示す図である。図15において、クラス入力画面510は、入力欄511、入力欄512、ボタン513等を含む。入力欄511と、入力欄412のそれぞれには、学年とクラスが入力される。
クラス入力画面510は、学年とクラスが入力されて、ボタン513が操作されると、教師ポータルメニュー画面に遷移する。
図16は、教師ポータルメニュー画面の表示例を示す図である。図16に示す教師ポータルメニュー画面610は、クラス入力画面510で指定された学年とクラスの生徒がサーバ装置10にアップロードした文書画像データを選択するためのアイコン611、612、613、614を含む。
また、教師ポータルメニュー画面610は、教師端末30を利用している教師がサーバ装置10にアップロードした文書画像データを選択するためのアイコン613、614と、教師端末30からサーバ装置10へ文書画像データをアップロードするためのアイコン615、616とを含む。
本実施形態の情報処理システム1は、教師ポータルメニュー画面610において、選択されたアイコンに応じた処理を実行する。以下に、例えば、教師ポータルメニュー画面610において、指定された学年とクラスの生徒がアップロードした画像データを選択するためのアイコン611が操作された場合の処理について説明する。
図17は、教師端末において画像データを選択する際の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
教師端末30のブラウザ部32は、教師ポータルメニュー画面を表示させる(ステップS1701)。ブラウザ部32は、教師ポータルメニュー画面において、「生徒の写真を表示する」というアイコン611の選択を受け付ける(ステップS1702)。
アイコン611には、教師ポータルメニュー画面に接続するためのURLと、「生徒の写真を表示する」というサービスを示す登録ID「Tag_StPhotoCode」が埋め込まれている。登録ID「Tag_StPhotoCode」は、登録情報記憶部124において、InアプリID及びOutアプリIDとは対応付けられているが、ブラウザIDが対応付けられていない。したがって、情報処理システム1は、ステップS1703の処理により、登録IDとブラウザIDとを対応付ける処理を行う。
ブラウザ部32は、この選択を受けると、アプリ判定部12に対して、アイコン611に埋め込まれたURLを含むHTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS1703)。当該HTTPリクエストには、登録ID「Tag_StPhotoCode」が含まれる。
アプリ判定部12は、HTTPリクエストを受信すると、リダイレクト要求を含む応答(HTTPレスポンス)をブラウザ部32へ送信する(ステップS1704)。
ここで、リダイレクト要求には、パスコードを入力させる入力画面のURL(以下、「パスコード入力URL」という。)が含まれる。これは、登録情報記憶部124において、登録ID「Tag_StPhotoCode」に対応するブラウザIDが未設定であるためである。
ブラウザ部32は、リダイレクト要求を受けて、パスコード入力URLに対応するパスコード取得部15に対して、HTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS1705)。当該HTTPリクエストには、登録ID「Tag_StPhotoCode」が含まれる。
パスコード取得部15は、登録情報記憶部124において、登録ID「Tag_StPhotoCode」と対応するブラウザIDが未設定であるため、ブラウザ部32にパスコード入力画面を示す表示データを送信する(ステップS1706)。ブラウザ部32は、表示データを受けて、パスコード入力画面を表示させる(ステップS1707)。
ブラウザ部32は、教師からパスコードの入力を受け付けると、教師のユーザIDと、パスコードと、登録ID「Tag_StPhotoCode」とを含むHTTPリクエストをパスコード取得部15に対して送信する(ステップS1708)。
なお、ここで入力されるパスコードは、出力機器50に予め表示されているパスコードである。教師は、出力機器50に表示されたパスコードを目視で確認し、パスコード入力画面に入力することになる。
パスコード取得部15は、このHTTPリクエストを受け付けると、パスコードを用いて、登録ID「Tag_StPhotoCode」と対応付けるブラウザIDを確定する。以下にその方法を説明する。
パスコード取得部15は、登録情報記憶部124を参照し、登録IDと対応付けられたInアプリIDとOutアプリIDとの組み合わせが一致するタグ情報を抽出する。そして、パスコード取得部15は、抽出したタグ情報に含まれるブラウザIDのうち、機器情報記憶部122において、入力されたパスコードと一致するパスコードと対応付けられているブラウザIDを、登録IDと対応付くブラウザIDとする。
以下に、具体的に説明する。登録情報記憶部124において、登録ID「Tag_StPhotoCode」は、InアプリID「AP_StPhoto」、OutアプリID「AP_PhotoDoc」が対応付けられている。
そこで、パスコード取得部15は、登録情報記憶部124から、InアプリID「AP_StPhoto」、OutアプリID「AP_PhotoDoc」の組み合わせを含むタグ情報を抽出する。
ここでは、登録ID「Tag_StPhoto1」、「Tag_StPhoto2」、「Tag_StPhoto3」を含むタグ情報が抽出される。これらのタグ情報には、ブラウザIDとして「BROWSER1」、「BROWSER2」、「BROWSER3」が含まれる。
次に、パスコード取得部15は、機器情報記憶部122において、パスコード入力画面で入力されパスコードと一致するパスコードを含む機器情報を特定する。ここでは、パスコード入力画面において、パスコード「1234」が入力されたとする。
そこで、パスコード取得部15は、機器情報記憶部122において、パスコード「1234」を含む機器情報を特定する。ここで特定された機器情報に含まれるブラウザIDは、「BROWSER1」である。
したがって、パスコード取得部15は、登録ID「Tag_StPhotoCode」と対応付けるブラウザIDを、「BROWSER1」に確定させる。
パスコード取得部15は、登録ID「Tag_StPhotoCode」と対応付けるブラウザIDを確定させると、ブラウザ部32に対して、接続完了通知を送信する(と310)。接続完了通知には、ブラウザ部32と接続されたブラウザのブラウザIDが含まれる。なお、このブラウザIDは、仲介装置20のブラウザ部23の識別情報である。つまり、このブラウザIDは、教師端末30と接続された仲介装置20を示す情報である。
ブラウザ部32は、接続完了通知を受けて、接続された機器を示す情報(ブラウザID)と、接続が完了したことを示す画面を表示させる(ステップS1711)。
また、ブラウザ部32は、教師に対して、仲介装置20との接続が完了したことを示す情報を提示する(ステップS1712)。
サーバ装置10において、パスコード取得部15は、機器情報記憶部122において、登録IDと対応付けられたブラウザIDのブラウザ状態が、「電源ON」で接続中であるか否か確認し、接続可能な状態であれば、ブラウザIDに紐づいた仲介装置20の通信制御部21に接続通知を送信する(ステップS1713)。このとき、この接続通知には、教師のユーザIDを含める。
通信制御部21は、接続通知を受けて、ブラウザ部23にユーザIDを通知し、ブラウザ部23によって、仲介装置20に対する接続を要求した教師のユーザIDを出力機器50に表示させる(ステップS1714)。
次に、図18、図19を参照して、教師端末30と出力機器50の表示例について説明する。図18は、パスコード入力画面の表示例を示す図である。図18は、図17のステップS1707で教師端末30に表示される画面である。
パスコード入力画面180は、教師端末30のブラウザ部32に表示される。パスコード入力画面180には、入力欄181と、ボタン182とが含まれる。本実施形態では、入力欄181にパスコードが入力されて、ボタン182が操作されると、ブラウザ部32からパスコードがサーバ装置10に送信される。
図19は、出力機器に接続を要求した人のユーザIDが表示された表示例を示す図である。図19の画面190は、図17のステップS1715で出力機器50に表示される画面である。
画面190は、サーバ装置10から割り当てられたパスコード51と、出力機器50に送信された接続通知に含まれるユーザIDを含むメッセージ191とが含まれる。メッセージ191は、教師端末30のユーザである教師のユーザID「Taro」が含まれる。
次に、図20を参照して、生徒端末40からサーバ装置10にアップロードされた写真(画像データ)を出力機器50に表示させる動作について説明する。
図20は、生徒端末からアップロードされた画像データを出力機器に出力する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
ここでは、教師が、図17において、教師ポータルメニュー画面610でアイコン611を操作し、「生徒の写真を表示」するサービスを選択している。
したがって、ブラウザ部32は、サーバ装置10のアプリ判定部12に対して、このサービスに対応付けられているURLを含むHTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS2001)。このHTTPリクエストには、教師のユーザID(アカウント情報)と、「生徒の写真を表示」するサービスと対応付けられた登録ID「Tag_StPhoto1」とが含まれる。
アプリ判定部12は、HTTPリクエストを受信すると、リダイレクト要求を含む応答(HTTPレスポンス)をブラウザ部32へ送信する(ステップS2002)。
当該リダイレクト要求には、リダイレクト先として、登録情報記憶部124において登録ID「Tag_StPhoto1」に対応付けられたInアプリID(「AP_StPhoto」)に係る写真表示アプリ13-2のURL(以下、「写真表示URL」という。)が含まれる。なお、写真表示アプリ13-2は、入力アプリ群13に含まれるアプリケーションである。
ブラウザ部32は、当該リダイレクト要求に従い、リダイレクト先である写真表示URL(すなわち、写真表示アプリ13-2)にHTTPリクエスト(リダイレクト)を送信する(ステップS2003)。
写真表示アプリ13-2は、当該HTTPリクエストに応じ、ブラウザ部32へ、表示させる写真を選択する写真選択画面の表示データと、写真選択画面上で実行されるスクリプトと、を含む応答をブラウザ部32に送信する(ステップS2004)。
ブラウザ部32は、写真選択画面の表示データとスクリプトを受信して、写真選択画面を表示さる(ステップS2005)。
ブラウザ部32は、教師から、表示する写真(画像データ)を特定する条件が入力されると(ステップS2006)、ブラウザ部32は、通信部11に対して、条件に合致する写真(画像)のサムネイル画像の取得要求を送信する(ステップS2007)。なお、写真を特定する条件とは、例えば、生徒が属する班の名前や出席番号、写真がアップロードされた日時等を示す。
通信部11は、この要求を受けて、指定された条件に合致したサムネイル画像群をブラウザ部32へ送信する(ステップS2008)。このとき、通信部11は、サムネイル画像 (tn.jpeg)と、画像を識別するファイルIDと、画像の属性(ファイル名、撮影日付、生徒情報)を返す。ブラウザ部32は、取得したサムネイル画像群を表示させる(ステップS2009)。
ブラウザ部32は、表示されたサムネイルに対する選択を受け付けると(ステップS2010)、選択されたサムネイル画像と紐付いているファイルIDと、登録ID「Tag_Stphoto1」とを、表示要求ともに通信部11へ送信する(ステップS2011)。
通信部11は、登録情報記憶部124において、登録ID「Tag_StPhoto1」に紐づいたブラウザIDである「BROWSER1」で特定されるブラウザ部23を有する仲介装置20の通信制御部21へ、表示要求を通知する(ステップS2012)。
通信制御部21は、この通知を受けて、ファイルIDと対応する画像データの表示要求をブラウザ部23に対して通知する(ステップS2013)。
ブラウザ部23は、この通知を受けて、通信部11から、ファイルIDと対応する画像データの取得し(ステップS2014)、取得した画像データを出力機器50に出力する(ステップS2015)。言い換えれば、ブラウザ部23は、取得した画像データを出力機器50に表示させる。
以下に、図21乃至図24を参照して、ブラウザ部32の表示例について説明する。図21は、写真を選択する写真選択画面の表示例を示す図である。図21に示す写真選択画面210は、図20のステップS2005で表示される。
写真選択画面210には、ブラウザ部32が仲介装置20と接続されていることを通知するメッセージ211と、写真(画像データ)をアップロードした生徒を特定する条件を入力する入力欄212とが含まれる。
本実施形態では、生徒を特定する条件として、写真が撮影された日時、生徒の出席番号、生徒が属する班等が入力欄212に入力される。
図22は、サムネイル画像群の表示例を示す図である。図22に示す画面220は、図20のステップS2009で表示される。
画面220では、仲介装置20に接続中であることを通知するメッセージ221と、クラス入力画面510で入力された学年とクラスの生徒がアップロードした写真であることを示すメッセージ222とを含む。
また、画面220には、入力欄212に入力された条件に合致したサムネイル画像群223が表示される。図22に示すサムネイル画像群223は、6年2組の3班が6月にアップロードした写真のサムネイル画像群であることがわかる。
図23は、サムネイル画像群から、1つのサムネイル画像が選択された場合の表示例を示す図である。
図23では、画面220に表示されたサムネイル画像群223に含まれる4つのサムネイル画像のうち、サムネイル画像224の元となる画像が、仲介装置20のブラウザ部23によって出力機器50に表示させる画像として選択されたことになる。
図24は、第一の実施形態の出力機器における画像の表示例を示す図である。図24に示す画面240は、出力機器50に表示された画面である。
画面240では、図23で選択されたサムネイル画像224の元となる画像241と、パスコード51とが表示される。
このように、本実施形態では、教師端末30と出力機器50とが対応付けられていなくても、教師端末30がサーバ装置10へアクセスすることで、サーバ装置10が出力機器50にパスコードを表示させ、教師端末30においてこのパスコードを入力させることで、教師端末30と出力機器50とを紐付ける。
したがって、本実施形態によれば、簡単な操作で、事前に対応付けが成されていない出力機器50に、教師端末30に対する操作によって、サーバ装置10に格納された画像データを表示させることができ、機器に関する操作性を向上させることができる。
次に、図25を参照して、生徒端末からアップロードされた文書データを出力機器に出力する処理について説明する。図25は、生徒端末からアップロードされた文書データを出力機器に出力する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
ここでは、教師が、図17において、教師ポータルメニュー画面610でアイコン612を操作し、「生徒の文書を表示」するサービスを選択している。
したがって、ブラウザ部32は、サーバ装置10のアプリ判定部12に対して、このサービスに対応付けられているURLを含むHTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS2501)。このHTTPリクエストには、教師のユーザID(アカウント情報)と、「生徒の文書を表示」するサービスと対応付けられた登録ID「Tag_StDoc1」とが含まれる。
アプリ判定部12は、HTTPリクエストを受信すると、リダイレクト要求を含む応答(HTTPレスポンス)をブラウザ部32へ送信する(ステップS2502)。
当該リダイレクト要求には、リダイレクト先として、登録情報記憶部124において登録ID「Tag_StDoc1」に対応付けられたInアプリID(「AP_StDoc」)に係る文書表示アプリ13-3のURL(以下、「文書表示URL」という。)が含まれる。なお、文書表示アプリ13-3は、入力アプリ群13に含まれるアプリケーションである。
ブラウザ部32は、当該リダイレクト要求に従い、リダイレクト先である文書表示URL(すなわち、文書表示アプリ13-3)にHTTPリクエスト(リダイレクト)を送信する(ステップS2503)。
文書表示アプリ13-3は、当該HTTPリクエストに応じ、ブラウザ部32へ、表示させる文書を選択する文書選択画面の表示データと、文書選択画面上で実行されるスクリプトと、を含む応答をブラウザ部32に送信する(ステップS2504)。
ブラウザ部32は、文書選択画面の表示データとスクリプトを受信して、文書選択画面を表示さる(ステップS2505)。
ブラウザ部32は、教師から、表示する文書データを特定する条件が入力されると(ステップS2506)、ブラウザ部32は、通信部11に対して、条件に合致する文書の一覧の取得要求を送信する(ステップS2507)。なお、文書データを特定する条件とは、例えば、生徒が属する班の名前や出席番号、文書データがアップロードされた日時等を示す。
通信部11は、この要求を受けて、指定された条件に合致した文書データ群をブラウザ部32へ送信する(ステップS2508)。このとき、通信部11は、文書データ毎の文書ファイルIDと属性情報(ファイル名、作成日付、生徒情報等)を返す。ブラウザ部32は、取得した文書データ群を表示させる(ステップS2509)。
ブラウザ部32は、表示された文書データに対する選択を受け付ける(ステップS2510)。ブラウザ部32は、選択された文書データ、複数ページを有する場合には、ページ操作用の画面を表示させる(ステップS2511)。
次に、ブラウザ部32は、選択された文書データと紐付いているファイルIDと、登録ID「Tag_StDoc1」と、表示するページ数とを、表示要求ともに通信部11へ送信する(ステップS2512)。ここでは、表示するページが1ページ目であることを印す「page1」が、表示要求と共に通信部11に送信される。
通信部11は、登録情報記憶部124において、登録ID「Tag_StDoc1」に紐づいたブラウザIDである「BROWSER1」で特定されるブラウザ部23を有する仲介装置20の通信制御部21へ、「page1」と共に表示要求を通知する(ステップS2513)。
通信制御部21は、この通知を受けて、ファイルIDと対応する文書データの1ページ目の表示要求をブラウザ部23に対して通知する(ステップS2514)。
ブラウザ部23は、この通知を受けて、通信部11から、ファイルIDと対応する文書データの取得する(ステップS2515)。ここで取得する文書データは、例えば、pdfファイルの文書データ等である。
続いて、ブラウザ部23は、取得した複数ページの文書データのうち、1ページ目を出力機器50に出力する(ステップS2516)。言い換えれば、ブラウザ部23は、取得した文書データの1ページ目を出力機器50に表示させる。
次に、ブラウザ部32は、ページ操作用の画面において、ページをめくる操作を受け付けると(ステップS2517)、通信部11に対して、文書データと紐付いているファイルIDと、登録ID「Tag_StDoc1」と、表示するページ数(page2)とを、表示要求と共に送信する(ステップS2518)。
通信部11は、ブラウザIDである「BROWSER1」で特定されるブラウザ部23を有する仲介装置20の通信制御部21へ、「page2」と共に表示要求を通知する(ステップS2519)。
通信制御部21は、ファイルIDと対応する文書データの2ページ目の表示要求をブラウザ部23に対して通知する(ステップS2520)。続いて、ブラウザ部23は、取得した複数ページの文書データのうち、2ページ目を出力機器50に出力する(ステップS2521)。言い換えれば、ブラウザ部23は、取得した文書データの2ページ目を出力機器50に表示させる。
以下に、図26乃至図28を参照してブラウザ部32の表示例について説明する。図26は、文書データ群の一覧の表示例を示す図である。図26に示す画面260は、図25のステップS2509で、ブラウザ部32に表示される画面である。
図26に示す画面261には、仲介装置20に接続中であることを通知するメッセージ221と、クラス入力画面510で入力された学年とクラスの生徒がアップロードした文書データであることを示すメッセージ262とを含む。また、画面261には、文書データの一覧263が表示されている。
図27は、ページ操作用の画面の一例を示す図である。図27に示す画面271は、図25のステップS2511でブラウザ部32に表示される画面である。
画面271には、仲介装置20に接続中であることを通知するメッセージ221と、出力機器50に表示させる文書データに関する情報272が含まれる。
文書データに関する情報272とは、クラス入力画面で入力された学年とクラス、文書データをアップロードした生徒の名前、文書データのファイル名等を含む。つまり、文書データに関する情報272は、文書データの属性情報を含む。
また、画面271には、文書データに含まれるページを操作するための操作ボタン273が含まれる。画面271では、操作ボタン273を操作することで、出力機器50に表示させる文書データのページを次のページとしたり、前のページとしたりすることができる。つまり、本実施形態では、教師端末30に表示された画面271に対する操作で、出力機器50に表示させる文書データのページの切り替えを行うことができる。
図28は、第一の実施形態の出力機器における文書データの表示例を示す図である。図28の画面281は、図25のステップS2516やステップS2521で出力機器50に表示される画面である。画面281には、文書データが表示される。また、画面281には、パスコード51が表示される。
このように、本実施形態によれば、教師端末30から、出力機器50に表示させた文書データのページめくりを行うことができる。したがって、機器の操作性を向上させることができる。
次に、本実施形態の生徒端末40によって、サーバ装置10に文書画像データをアップロードする処理について説明する。
図29は、生徒端末からサーバ装置へ文書画像データをアップロードする処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
本実施形態の生徒端末40において、制御部41は、利用者である生徒による、生徒端末40に表示されたURLショートカットアイコンの押下を検知する(ステップS2901)。
生徒端末40に表示されたURLショートカットアイコンには、サーバ装置10へ接続するための初期アクセスURLと、生徒端末40に提供されるサービスを示す登録ID「Tag_St」とを含むタグ情報が埋め込まれている。登録ID「Tag_Sd」は、登録情報記憶部124において、アプリID「AP_StPortal」と対応付けられている。
生徒端末40は、URLショートカットアイコンの押下を検知すると、ブラウザ部42を起動させ、URLショートカットアイコンに埋め込まれた初期アクセスURL先へ接続する(ステップS2902)。
ブラウザ部42は、起動に応じ、URLショートカットアイコンに埋め込まれた初期アクセスURLに対応するアプリ判定部12に対してHTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS2903)。当該HTTPリクエストには、対象登録IDの他に、アカウント情報(ユーザIDとパスワード)が含まれる。なお、本実施形態では、生徒全体に対して、1つのアカウント情報が対応付けられるものとした。
サーバ装置10のアプリ判定部12は、当該HTTPリクエストを受信すると、当該HTTPリクエストに含まれているについて認証を行う。当該認証に成功した場合にステップS2904以降が実行される。
認証に成功すると、アプリ判定部12は、リダイレクト要求を含む応答(HTTPレスポンス)をブラウザ部42へ送信する(ステップS2904)。
当該リダイレクト要求には、リダイレクト先として対象登録ID(「Tag_St」)に対応付けられて登録情報記憶部124(図9)に記憶されているInアプリID(「AP_StPortal」)に係る生徒ポータルアプリ13-4のURL(以下、「生徒ポータルURL」という。)が含まれる。生徒ポータルURLは、アプリ情報記憶部121(図10)を参照して特定可能である。なお、生徒ポータルアプリ13-4は、入力アプリ群13に含まれるアプリケーションである。
ブラウザ部42は、当該リダイレクト要求に従い、リダイレクト先である生徒ポータルURL(すなわち、生徒ポータルアプリ13-4)にHTTPリクエスト(リダイレクト)を送信する(ステップS2905)。
生徒ポータルアプリ13-4は、当該HTTPリクエストに応じ、生徒端末40のブラウザ部42へ、サーバ装置10へ文書画像データをアップロードするためのアップロード画面の表示データと、アップロードを実行させるためのスクリプトと、を含む応答をブラウザ部42に送信する(ステップS2906)。なお、当該スクリプト及び当該表示データは、生徒端末40への処理の実行要求を示すデータの一例である。
ブラウザ部42は、当該応答を受信すると、当該表示データに基づいて、アップロードの手順の1つとして、クラス入力画面を生成し、クラス入力画面を生徒端末40の出力装置に表示する(ステップS2907)。
ブラウザ部42は、生徒から、クラスの入力を受け付けると(ステップS2908)、入力されたクラス情報を生徒ポータルアプリ13-4へ通知する(ステップS2909)。生徒ポータルアプリ13-4は、クラス情報に応じた生徒ポータルメニュー画面をブラウザ部42に描画させる表示データを、ブラウザ部42に送信する(ステップS2910)。
ブラウザ部42は、この表示データに基づき、生徒ポータルメニュー画面を表示させる(ステップS2911)。生徒ポータルメニュー画面では、例えば、画像データの撮像や、アップロードする画像データや文書データの選択等が行われる。
次に、生徒ポータルメニュー画面において、画像データの撮像が選択された場合の動作について説明する。
生徒端末40は、生徒ポータルメニュー画面において、「写真を撮影」というアイコンの選択を受け付けると(ステップS2912)、ブラウザ部42は、カメラ操作を行う操作画面を表示させる(ステップS2913)。
ブラウザ部42は、操作画面内のシャッタボタンの押下を受け付けると(ステップS2914)、制御部41によって提供されるカメラサービスを利用して写真を撮る(ステップS2915)。言い換えれば、生徒端末40は、カメラ機能によって画像データ(photo.jpeg)を取得する。
ブラウザ部42は、画像データを通信部11へアップロードする(ステップS2916)。このとき、ブラウザ部42は、画像データに、登録ID「Tag_St」と、生徒情報とを対応付けて、画像データを通信部11へ送信する。なお、生徒情報とは、ステップS2907で表示されたクラス入力画面において入力された情報を含んでいても良い。通信部11は、受信した画像データを文書画像データ記憶部125へ格納する。
次に、生徒ポータルメニュー画面において、「文書データの選択」が選ばれた動作について説明する。
生徒端末40は、生徒ポータルメニュー画面において、「文書選択」というアイコンの選択を受け付けると(ステップS2917)、ブラウザ部42は、制御部41に対して、文書データの一覧表示への切り替えを要求する(ステップS2918)。
続いて、制御部41は、表示された文書データの一覧から、文書データの選択を受け付けると(ステップS2919)、制御部41は、選択された文書データ(doc.pdf)をブラウザ部42へ通知する(ステップS2920)。
ブラウザ部42は、この通知を受けて、選択された文書データに、登録ID「Tag_St」と、生徒情報を対応付けて、通信部11にアップロードする(ステップS2921)。通信部11は、受信した文書データを文書画像データ記憶部125へ格納する。
なお、図29の例では、生徒端末40からサーバ装置10へ文書画像データをアップロードするものとして説明したが、これに限定されない。本実施形態では、教師ポータルメニュー画面にも、メニューの1つとして、文書画像データのアップロードが含まれていても良い。
以下に、本実施形態の通信部11による文書画像データの文書画像データ記憶部125への格納について説明する。
図30は、文書画像データ記憶部の構造の概念を説明する図である。本実施形態の文書画像データ記憶部125では、文書画像データは、学校毎にフォルダを分けて格納する。
本実施形態では、学校と対応するフォルダF1の配下には、教師用のフォルダFtと、生徒用のフォルダFsが存在する。
教師用のフォルダFtに格納された文書画像データは、例えば、教師の名前、日付、ファイル名で分類されて管理されても良い。つまり、教師用のフォルダFtの配下に、教師毎の個人のフォルダが設けられていても良い。
また、生徒用のフォルダFtに格納された文書画像データは、学年、組、出席番号、日付、ファイル名で分類される。なお、分類の仕方として、班が含まれても良い。
以下に、図31を参照して、文書画像データ記憶部125について説明する。図31は、文書画像データ記憶部の構成例を示す図である。
文書画像データ記憶部125は、情報の項目として、テナントID、ファイルID、ファイル名、日付、書式、頁数、学年、組、番号、班等を有し、項目「テナントID」にその他の項目が対応付けられている。
以下に、図32を参照して、生徒端末40の表示例について説明する。図32は、生徒端末における表示例を示す図である。
図32に示す画面321は、図29のステップS2907で生徒端末40に表示されるクラス入力画面である。画面321は、生徒の学年、クラス、出席番号、班等の入力欄322と、入力欄322への入力を促すメッセージ323と、生徒ポータルメニュー画面へ遷移させるための操作ボタン324が含まれる。
図32に示す画面325は、図29のステップS2911で生徒端末40に表示される生徒ポータルメニュー画面である。画面325では、操作ボタン326、327を含む。操作ボタン326は、「写真を撮る」を選択する際に操作され、操作ボタン327は、「写真/文書を選択する」を選択する際に操作される。
本実施形態の生徒端末40は、例えば、操作ボタン326が操作されると、カメラアプリが起動し、画像データの撮像が行えるようになり、操作ボタン327が操作されると、文書データの一覧画面が表示される。
以上のように、本実施形態によれば、教師端末30において、教師が出力機器50に表示されたパスコードを入力するだけで、教師端末30と出力機器50とを連携させることができる。また、本実施形態によれば、教師端末30において行われたページ送り等の操作を、出力機器50に表示された文書画像データに対する操作として反映させることができる。
さらに、本実施形態によれば、登録IDと対応付けられたサービスのうち、OutアプリIDが対応付けられているサービスは、教師端末30に対してのみの提供としている。したがって、本実施形態によれば、出力機器50を使用する権限を有していない生徒によって、誤って文書画像データが出力機器50へ出力されることを防止できる。
なお、本実施形態では、情報処理システム1が教育現場の学校等に導入されたものとして説明したが、これに限定されない。本実施形態の情報処理システム1は、例えば、企業等の組織に導入されても良い。
その場合は、出力機器50を操作する権限を有するユーザのユーザ端末に、パスコードの入力画面を表示させれば良い。
なお、上記実施形態におけるサーバ装置10、仲介装置20、出力機器50等の出力機器、及びユーザ端末30、40は、それぞれ単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。
(第二の実施形態)
以下に、図面を参照して、第二の実施形態について説明する。本実施形態では、情報処理システム1を、会議等に利用する場合を想定している点が、第一の実施形態と相違する。以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図33は、第二の実施形態の概要を説明するための図である。図33では、情報処理システム1Aが、企業等の会議に導入されており、端末装置30Aは、主に、出力機器50を用いてプレゼンテーション等を行う会議の参加者に利用される端末装置である。また、端末装置40Aは、主に、端末装置30Aによる利用が可能な状態とされた出力機器50の状態を初期化するための端末装置であり、例えば、会議の参加者以外の第三者によって利用者される。
本実施形態では、出力機器50は、会議室等に設置された表示装置であり、例えば、電子黒板やプロジェクタ等であって良い。また、本実施形態では、サーバ装置10Aによって、予め出力機器50に特定情報を含む二次元コードが表示されている。二次元コードとは、例えば、QRコード(登録商標)である。出力機器50に表示されたQRコードは、出力機器50が設置された会議室で開催される会議に参加する参加者の端末装置30Aによって読み取る(ステップS10)。
端末装置30Aは、QRコードを読み取ると、QRコードに含まれるURLに基づきサーバ装置10へアクセスし(ステップS11)、プレゼンテーションを行うためのアプリケーションを取得する(ステップS12)。
端末装置30Aは、このアプリケーションが起動されると、QRコードに含まれる特定情報をサーバ装置10Aへ通知する(ステップS13)。サーバ装置10Aは、特定情報が通知されると、特定情報に基づいて、出力機器50と対応付けられた仲介装置20へ、端末装置30Aとの接続を通知する(ステップS14)。
本実施形態では、この手順により、端末装置30Aから、仲介装置20を介して出力機器50への情報の出力が可能となる。したがって、端末装置30Aからサーバ装置10Aに対して文書ファイル等がアップロードされると、仲介装置20は、この文書ファイル等を出力機器50に出力させる(ステップS15)。つまり、端末装置30Aは、出力機器50と対応付けられて、端末装置30Aによる出力機器50の利用が可能な状態となる。端末装置30Aは出力機器50と対応付けられており、サーバ装置10Aとセッションが確立された状態が継続されていれば再度QRコードを読み取らなくとも文書ファイル等をサーバ装置10A、仲介装置20を介して出力機器50へ出力させることができる。
本実施形態の端末装置40Aは、端末装置30Aと出力機器50との対応付けを解除し、再度対応付けの処理を行わない限り端末装置30Aによる出力機器50の利用ができなくなる状態に更新する初期化を行う。
端末装置40Aによる初期化は、例えば、出力機器50が設置された会議室の会議が終了したにも関わらず、端末装置30Aによって出力機器50との対応付けを解除する操作が行われておらず、他の利用者が出力機器50を利用できない状態である場合等に行われる。このような状態では、他の利用者が出力機器50を利用できないだけでなく、端末装置30Aによって、端末装置30Aの利用者が意図しない文書ファイルが出力機器50に出力されてしまう可能性がある。したがって、本実施形態では、この状態を第三者の端末装置40Aによって解除できるようにした。尚、本実施形態の第三者とは、例えば、出力機器50や、出力機器50が設置されている部屋の管理を行う管理者等であっても良い。
端末装置40Aは、例えば、出力機器50を特定する情報が含まれる初期化用のQRコードを読み取り、サーバ装置10へ初期化の指示を送信する(ステップS16)。サーバ装置10は、要求を受けると、出力機器50と端末装置30Aとの対応付けを解消し、端末装置30AにおいてQRコードを読み取らなければ出力機器50の利用ができなくなる。
このように、本実施形態では、第三者である端末装置40Aの利用者により、端末装置30Aの利用者による出力機器50の利用できなくさせることができる。
次に、図34を参照して、本実施形態の各装置の機能について説明する。図34は、第二の実施形態の各装置の機能構成例を示す図である。
本実施形態の端末装置30Aは、制御部31Aと、ブラウザ部32Aを有し、端末装置40Aは、制御部41Aと、ブラウザ部42Aを有する。制御部31A、制御部41Aは、第一の実施形態の制御部31、41のそれぞれと同様であり、ブラウザ部32A、ブラウザ部42Aは、第一の実施形態のブラウザ部32、42のそれぞれと同様である。
本実施形態のサーバ装置10Aは、通信部11、アプリ判定部12、入力アプリ群13、出力アプリ14、パスコード取得部15、特定情報割当部16Aを有する。また、本実施形態のサーバ装置10Aは、アプリ情報記憶部121A、機器情報記憶部122、ユーザ情報記憶部123A、登録情報記憶部124A、文書画像データ記憶部125Aを有する。
本実施形態の入力アプリ群13は、出力機器50を用いたプレゼンテーションを行うためのサービスを提供するプレゼン用アプリケーションを含む。また、本実施形態の入力アプリ群13は、出力機器50を用いたプレゼンテーションを終了させるサービスを提供するプレゼン終了用アプリケーションを含む。以下の説明では、プレゼン用アプリケーションをプレゼンアプリと呼び、プレゼン終了用アプリケーションをプレゼン終了アプリと呼ぶ。
本実施形態のサーバ装置10Aの特定情報割当部16Aは、パスコードと、初期アクセスURLと、プレゼンアプリと対応付けられた登録IDと、を含むQRコードを生成し、出力機器50に表示させる。
本実施形態の文書画像データ記憶部125Aは、出力機器50を用いたプレゼンテーションにおいて、出力機器50に出力された文書画像データが格納されていても良い。
次に、図35乃至図37を参照して、本実施形態のアプリ情報記憶部121A、ユーザ情報記憶部123A、登録情報記憶部124Aについて説明する。
図35は、第二の実施形態のアプリ情報記憶部の一例を示す図である。本実施形態のアプリ情報記憶部121Aは、プレゼンアプリに関する情報121A-1と、プレゼン終了アプリに関する情報121A-2とを含む。
プレゼンアプリに関する情報121A-1は、プレゼンアプリのアプリID「AP_Presen」、アプリ種別、URL及び対応ブラウザ等を含む。また、プレゼン終了アプリに関する情報121A-2は、プレゼン終了アプリのアプリID「AP_PreEnd」、アプリ種別、URL及び対応ブラウザ等を含む。
尚、図35の例では、ブラウザの種類は、端末装置30Aと端末装置40Aの有するブラウザ部を示す端末用のブラウザと、出力機器50の有するブラウザ部23を示す機器用のブラウザである。
次に、図36を参照して、本実施形態のユーザ情報記憶部123Aについて説明する。図36は、第二の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
本実施形態のユーザ情報記憶部123Aは、サーバ装置10Aのアプリケーションの利用が許可される各ユーザ(利用者、第三者)と、について、テナントID、ユーザID、利用可能なアプリケーション、利用可能なブラウザ、利用中のブラウザが対応付けられたユーザ情報が記憶されている。
尚、本実施形態のユーザIDは、端末装置30A、40A又は端末装置30A、40Aのユーザを識別するための情報であり、利用可能なブラウザは、端末装置30Aと対応付けられた出力機器50を識別する情報である。また、利用中のブラウザは、端末装置30Aによる利用が可能な出力機器50を示す情報である。
本実施形態では、端末装置30AからユーザIDが入力されない場合には、ゲスト用のゲストアカウント情報が提供される。図36の例では、ゲストアカウント情報は、ユーザIDとして、「guest1」、「guest2」である。また、図36の例では、これらのユーザIDには、プレゼンアプリのアプリIDと、プレゼン終了アプリのアプリIDとが対応付けられている。
また、本実施形態のユーザ情報記憶部123Aでは、各ユーザIDと、利用可能なブラウザと、利用中のブラウザとが対応付けられている。しだかって、例えば、図36の例では、ユーザID、「guest1」が利用可能なブラウザは、ブラウザID「BROWSER1」のブラウザであり、現在このブラウザが利用中であることがわかる。
また、本実施形態では、ユーザ情報記憶部123Aにおいて、「利用中のブラウザ」としてのブラウザIDがユーザIDと対応付けられていない場合、このユーザIDは、新たなパスコードを取得して、ブラウザとの対応づけを行う必要があることを示す。
次に、図37を参照して、本実施形態の登録情報記憶部124Aについて説明する。図37は、第二の実施形態の登録情報記憶部の一例を示す図である。
図37に示す登録情報記憶部124Aでは、出力機器50を用いたプレゼンテーションを行うためのサービスを特定する登録IDとして、「Tag_Presen」が格納されている。登録情報記憶部124Aにおいて、登録ID「Tag_Presen」は、InアプリIDであるプレゼンアプリのアプリID「AP_Presen」、とOutアプリIDである「AP_PhotoDoc」と、ブラウザID「BROWSER1」と対応付けられている。
また、登録情報記憶部124Aでは、出力機器50を用いたプレゼンテーションを終了させるためのサービスを特定する登録IDとして、「Tag_PreEnd」が格納されている。登録情報記憶部124Aにおいて、登録ID「Tag_PreEnd」は、InアプリIDであるプレゼンアプリのアプリID「AP_PreEnd」、とOutアプリIDである「AP_PhotoDoc」と、ブラウザID「BROWSER1」と対応付けられている。
次に、図38を参照して、本実施形態の端末装置30Aが、情報処理システム1Aにログインし、出力機器50を用いたプレゼンテーションを行う場合の処理手順を説明する。図38は、第二の実施形態における、端末装置が出力機器を用いたプレゼンテーションを行う場合の処理手順の一例を説明するシーケンス図である。
本実施形態の情報処理システム1Aでは、出力機器50に、サーバ装置10Aの特定情報割当部16Aによって割り当てられたパスコードを含むQRコードが表示されている(ステップS3801)。このQRコードは、パスコードと、初期アクセスURLと、プレゼンアプリのアプリID「AP_Presen」と対応付けられた登録ID「Tag_Presen」とが埋め込まれたものである。
したがって、本実施形態のQRコードは、特定情報の一例であり、仲介装置20毎に異なるように生成され、さらに、定期的に変更される。
情報処理システム1Aにおいて、端末装置30Aに対し、出力機器50に表示されたQRコードを読み取る操作が行われると(ステップS3802)、端末装置30Aは、QRコードを撮影する(ステップS3803)。そして、端末装置30Aの制御部31Aは、QRコードから、パスコードと、初期アクセスURLと、プレゼンアプリのアプリIDと対応付けられた登録IDとを取得する(ステップS3804)。
続いて、端末装置30Aの制御部31Aは、ブラウザ部32Aを起動させる(ステップS3805)。
ブラウザ部32Aは、起動に応じ、初期アクセスURLに対応するサーバ装置10Aのアプリ判定部12に対してHTTPリクエストを自動的に送信する(ステップS3806)。
以下では、このHTTPリクエストには、登録IDとパスコードとが含まれ、アカウント情報が含まれない場合について説明する。
この場合、アプリ判定部12は、ログインするか否かを選択させる画面のURLを端末装置30Aのブラウザ部32Aに通知する(ステップS3807)。ブラウザ部32Aは、このURLが示す画面を表示させる(ステップS3808)。
ブラウザ部32Aは、アカウント情報を登録せずに、ゲストとして利用することを選択する操作を受け付けると(ステップS3809)、アプリ判定部12に対して、ゲストでの利用を指定する通知を送信する(ステップS3810)。
アプリ判定部12は、この通知を受けて、リダイレクト要求を含む応答(HTTPレスポンス)をブラウザ部32Aへ送信する(ステップS3811)。
このリダイレクト要求には、リダイレクト先として、登録IDと、プレゼンアプリ13-5のURLと、パスコードと、ゲストアカウント情報とを含む。ゲストアカウント情報は、アプリ判定部12によって発行されたゲストIDである。ゲストIDはゲストアカウント用に新規に発行又は予め記憶されたユーザIDであってもよい。
登録IDは、QRコードから取得した登録ID「Tag_Presen」である。プレゼンアプリ13-5のURLは、登録情報記憶部124Aにおいて、登録ID「Tag_Presen」と対応付けられたInアプリID「AP_Presen」と、アプリ情報記憶部121Aと、から特定される。
尚、アプリ判定部12は、ユーザ情報記憶部123Aを更新しても良い。具体的には、アプリ判定部12は、登録ID「Tag_Presen」と対応付けられたInアプリID「AP_Presen」、OutアプリID「AP_PhotoDoc」を発行されたゲストIDの利用可能アプリとする。また、アプリ判定部12は、登録ID「Tag_Presen」と対応付けられたブラウザID「BROWSER1」を利用可能なブラウザ及び利用中のブラウザとする。そして、アプリ判定部12は、ゲストIDと、利用可能アプリ、利用可能なブラウザ、利用中のブラウザを対応付けたユーザ情報記憶部123Aに格納する。
ブラウザ部32Aは、リダイレクト要求に従い、リダイレクト先であるプレゼンアプリURL(すなわち、プレゼンアプリ13-5)にHTTPリクエスト(リダイレクト)を送信する(ステップS3812)。
プレゼンアプリ13-5は、このHTTPリクエストに応じ、端末装置30Aのブラウザ部32Aへ、プレゼンアプリ13-5をダウンロードさせる(ステップS3813)。ブラウザ部32Aは、プレゼンアプリを起動して、プレゼンアプリ13-5のトップ画面を表示させる(ステップS3814)。
続いて、ブラウザ部32Aは、サーバ装置10Aのパスコード取得部15に対し、パスコードの設定要求を送信する(ステップS3815)。この設定要求には、QRコードから取得したパスコードと、ゲストアカウント情報とが含まれる。
サーバ装置10Aのパスコード取得部15は、この設定要求を受けて、仲介装置20の通信制御部21に対し、接続通知を送信する(ステップS3816)。この接続通知には、機器情報記憶部122において、パスコードと対応付けられたブラウザIDと、ゲストアカウント情報とが含まれる。
通信制御部21は、接続通知を受けて、ブラウザ部23にゲストアカウント情報を通知し(ステップS3817)、ブラウザ部23によって、仲介装置20に対する接続を要求した接続者のゲストアカウント情報を出力機器50に表示させる(ステップS3818)。
以上が、端末装置30Aと仲介装置20とが接続するまでの処理手順である。次に、端末装置30Aにおいて選択された文書ファイルを出力機器50に表示させる処理手順につて説明する。
端末装置30Aにおいて、ブラウザ部32Aは、文書ファイルの選択を指示する操作を受け付けると(ステップS3819)、制御部31Aに対して、ファイル一覧への表示の切り替えを要求する(ステップS3820)。
制御部31Aは、ファイル一覧から文書ファイルが選択されると(ステップS3821)、ブラウザ部32Aに対して文書ファイルが選択されたことを通知する(ステップS3822)。
ブラウザ部32Aは、この通知を受けて、サーバ装置10Aの通信部11に対し、表示要求を送信する(ステップS3823)。この表示要求は、選択された文書ファイル「doc.pdf」、登録ID「Tag_Presen」、ゲストアカウント情報を含む。
また、通信部11は、ここで、ゲストアカウント情報に含まれるゲストID(ユーザID)がユーザ情報記憶部123Aにおいて利用中のブラウザのブラウザIDと関連付けているか否かを判定する。そして、ゲストIDが利用中のブラウザのブラウザIDと関連付けられていると判定された場合に、ステップS3824へ進む。また、通信部11は、ゲストIDが利用中のブラウザのブラウザIDと関連付けられていない場合には、エラー通知を端末装置30Aに返信する。
通信部11は、登録情報記憶部124Aにおいて、登録ID「Tag_Presen」と対応付けられたブラウザIDである「BROWSER1」で特定されるブラウザ部23を有する仲介装置20の通信制御部21へ、表示要求を通知する(ステップS3824)。この表示要求には、選択された文書ファイル「doc.pdf」のファイルIDと、ブラウザID「BROWSER1」とが含まれる。
通信制御部21は、この通知を受けて、ファイルIDと対応する文書ファイルの表示要求をブラウザ部23に対して通知する(ステップS3825)。
ブラウザ部23は、この通知を受けて、通信部11から、ファイルIDと対応する文書ファイルの取得し(ステップS3826)、取得した文書ファイルを出力機器50に出力する(ステップS3827)。言い換えれば、ブラウザ部23は、取得した文書ファイルを出力機器50に表示させる。
以上が、出力機器50を用いたプレゼンテーションを行う場合の処理手順である。本実施形態によれば、プレゼンテーションを行う端末装置30Aのユーザは、出力機器50に表示されたQRコードを読み取るだけで、端末装置30Aに保存された文書ファイルを出力機器50に出力させることができる。
尚、端末装置30Aから出力機器50に出力されるファイルは、文書ファイルに限定されない。端末装置30Aは、例えば、動画ファイルや画像ファイル、音声ファイル等を出力機器50から出力させることもできる。
また、図38の例では、出力機器50に表示されたQRコードにパスコードが含まれるものとしたが、これに限定されない。出力機器50には、パスコードそのものが表示されても良い。また、出力機器50には、プレゼンアプリURLが表示されており、端末装置30Aに、プレゼンアプリURLが直接入力されても良い。このようにすれば、例えば、端末装置30Aが、QRコードを読み取るためのカメラ等が設けられていないノートパソコン等である場合でも、プレゼンアプリとプレゼン終了アプリが提供するサービスを利用することができる。
次に、図39を参照して、端末装置30Aによる利用が可能な状態とされた出力機器50の状態を初期化する処理手順について説明する。この処理手順は、言い換えれば、出力機器50を用いたプレゼンテーションを、プレゼンテーションに参加していない第三者の端末装置40Aによって終了させる処理手順である。
以下に、図39を参照して、本実施形態の情報処理システム1Aにおける表示例について説明する。図39は、第二の実施形態の表示例を説明する第一の図である。
図39(A)に示す画面は、図38のステップS3801における出力機器50の表示例を示す。この画面では、パスコード51と、パスコードを含むQRコード52と、プレゼンアプリURL53とが表示されている。
この場合、端末装置30Aが、QRコードの読み取り機能を有する端末である場合には、QRコード52を読み取れば良い。また、端末装置30Aが、QRコードの読み取り機能を有していない場合には、パスコード51を入力するか、又は、プレゼンアプリURL53を直接入力すれば良い。
図39(B)に示す画面は、図38のステップS3818における出力機器50の表示例を示す。この画面は、パスコード51、QRコード52、プレゼンアプリURL53が表示された出力機器50に、端末装置30Aが対応付けられたことを示すメッセージ54が表示される。言い換えれば、メッセージ54は、出力機器50と対応付けられた仲介装置20に、端末装置30Aが接続したことを示している。
また、メッセージ54は、「ゲスト接続中」となっていることから、出力機器50と対応付けられた端末装置30Aに対してゲストアカウント情報が提供されたことわかる。
図39(C)に示す画面は、図38のステップS3814で端末装置30Aに表示されるプレゼンアプリ13-5のトップ画面の一例を示している。
この画面では、ボタン33と、ボタン34とが表示される。ボタン33は、出力機器50に出力させる文書ファイルを選択するための一覧画面へ表示を遷移させるためのものである。
ボタン34は、端末装置30Aによる出力機器50を用いたプレゼンテーションを終了させるためのものである。言い換えれば、ボタン34は、端末装置30Aと出力機器50との対応付けを解除し、出力機器50を初期化するためのものである。
本実施形態では、端末装置30Aにおいて、ボタン34が操作されると、ブラウザ部32Aがアプリ判定部12に対してプレゼンアプリ13-5の利用の終了指示を通知しても良い。
アプリ判定部12は、終了指示を受信すると、ユーザ情報記憶部123Aにおいて、端末装置30Aに対して発行したゲストIDと対応付けられた利用中のブラウザがない状態とする。言い換えれば、アプリ判定部12は、終了指示を受信すると、ユーザ情報記憶部123Aにおいて、端末装置30Aに発行したゲストIDを含むユーザ情報の項目「利用中のブラウザ」の値を空にする。
本実施形態では、アプリ判定部12によるこの処理によって、端末装置30Aと出力機器50との対応付けが解除される。
次に、図40を参照して、第三者が出力機器50を用いたプレゼンテーションを終了させる場合について説明する。図40は、出力機器を用いたプレゼンテーションを終了させる処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
情報処理システム1Aにおいて、端末装置40Aの制御部41Aは、QRコードを読み取るための操作を受け付けると(ステップS4001)、QRコードを撮影する(ステップS4002)。
尚、ここで読み取る対象となるQRコードは、出力機器50を用いたプレゼンテーションを終了させるための情報を含むQRコードであり、予め作成されて、紙39等に印刷されたものである。尚、このQRコードは、出力機器50に表示されていてもよいし、出力機器50以外の他の表示装置等に表示されていても良い。以下の説明では、プレゼンテーションを終了させるためのQRコードを、終了用QRコードと呼ぶ。終了用QRコードは、言い換えれば、出力機器50の状態を初期化する初期化用のQRコードである。
終了用QRコードには、プレゼン終了アプリと対応付けられた登録IDと、初期アクセスURLとが埋め込まれている。したがって、終了用QRコードは、ブラウザIDと予め対応付けられている。言い換えれば、終了用QRコードは、ブラウザIDによって特定される出力機器50と予め対応付けられている。
端末装置40Aの制御部41Aは、終了用QRコードを読み取ると、終了用QRコードから、初期アクセスURLと、プレゼン終了アプリと対応付けられた登録IDとを取得する(ステップS4003)。
続いて、制御部41Aは、ブラウザ部42Aを起動させる(ステップS4004)。ブラウザ部42Aは、起動に応じ、初期アクセスURLに対応するサーバ装置10Aのアプリ判定部12に対してHTTPリクエストを自動的に通知する(ステップS4005)。このHTTPリクエストには、終了用QRコードから取得した登録IDが含まれる。
アプリ判定部12は、HTTPリクエストを受信すると、アプリ判定部12は、この通知を受けて、リダイレクト要求を含む応答(HTTPレスポンス)をブラウザ部42Aへ送信する(ステップS4006)。
このリダイレクト要求には、リダイレクト先として、登録IDと、プレゼン終了アプリ13-6のURLと、ゲストアカウント情報とを含む。ゲストアカウント情報は、アプリ判定部12によって発行されたゲストIDである。登録IDは、QRコードから取得した登録ID「Tag_PreEnd」である。プレゼン終了アプリ13-6のURLは、登録情報記憶部124Aにおいて、登録ID「Tag_PreEnd」と対応付けられたInアプリID「AP_PreEnd」と、アプリ情報記憶部121Aと、から特定される。
ブラウザ部42Aは、リダイレクト要求に従い、リダイレクト先であるプレゼン終了アプリURL(すなわち、プレゼン終了アプリ13-6)にHTTPリクエスト(リダイレクト)を送信する(ステップS4007)。
プレゼン終了アプリ13-6は、このHTTPリクエストに応じ、端末装置40Aのブラウザ部42Aへ、プレゼン終了アプリ13-6をダウンロードさせる(ステップS4008)。ブラウザ部42Aは、プレゼン終了アプリ13-6を起動して、プレゼン終了アプリのトップ画面を表示させる(ステップS4009)。
続いて、ブラウザ部42Aは、出力機器50を用いたプレゼンテーションの終了を指示する操作を受け付けて(ステップS4010)、利用の終了指示をアプリ判定部12へ送信する(ステップS4011)。この終了指示には、登録IDと、ゲストアカウント情報とが含まれる。
アプリ判定部12は、終了指示を受けて、出力機器50によるプレゼンテーションを終了させる(ステップS4012)。
具体的には、アプリ判定部12は、登録情報記憶部124Aにおいて登録IDと対応付けられたブラウザIDを特定し、ユーザ情報記憶部123Aにおいて、利用中のブラウザIDと、特定されたブラウザIDとが一致するユーザ情報を特定する。そして、アプリ判定部12は、特定されたユーザ情報における、利用中のブラウザが存在しないようにする。
言い換えれば、アプリ判定部12は、特定されたユーザ情報に含まれる情報の項目「利用中のブラウザ」の値を、空とする。本実施形態では、この処理によって、特定されたブラウザIDと対応付けられた端末装置30Aが存在しなくなり、ブラウザIDと対応付けられた出力機器50の利用ができなくなる。
具体的には、図38のステップSS3823の判定の結果によって、エラーとなり、再度QRコードを読み取ってサーバ装置10A上でブラウザIDと対応付けが必要と状態となる。
本実施形態では、このように、特定情報(パスコード)によってブラウザIDと端末装置30Aとが対応付けられた状態を、ブラウザIDと端末装置30Aとが対応付けられていない状態とすることができる。
以下に、図41を参照して、本実施形態の情報処理システム1Aにおける表示例について説明する。図41は、第二の実施形態の表示例を説明する第二の図である。
図41(A)に示す端末装置40Aの画面は、図40のステップS4009で表示される画面の例である。
図41(A)に示す画面は、端末装置40Aの利用者が、紙39に印刷された終了用QRコード45を読み取ると、端末装置40Aに表示される。この画面には、ボタン43が表示されている。
ボタン43を操作すると、端末装置40Aは、アプリ判定部12に対して、出力機器50を用いたプレゼンテーションの終了指示を送信する。
図41(B)に示す画面は、出力機器50を用いたプレゼンテーションが終了された後の出力機器50の表示例を示す。
図41(B)に示す画面では、パスコード51と、QRコード52と、プレゼンアプリURL53とが表示される。また、この画面には、これらの情報を用いたプレゼンテーションが終了したことを示すメッセージ55が表示される。
図41(B)に示す画面は、プレゼンテーションの終了指示が、端末装置30Aによって送信された場合と、端末装置40Aによって送信された場合と、の両方において表示されても良い。
このように、本実施形態によれば、第三者によって、出力機器50と端末装置30Aとの対応付けを解除し、出力機器50の状態を初期化することができる。したがって、本実施形態によれば、例えば、会議に参加した参加者の中に、プレゼンテーションを終了する操作を忘れた人がいた場合でも、第三者によって、端末装置30Aと出力機器50との対応付けを解除することができる。
尚、本実施形態では、特定情報を含むQRコードは、定期的に変更される。したがって、本実施形態では、会議に参加した参加者の中に、プレゼンテーションを終了する操作を忘れた人がいた場合でも、出力機器50に対する操作が行われずに一定時間が経過すれば、自動的に端末装置30Aと出力機器50の対応付けは解除され、出力機器50は初期化される。
なお、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。