JP7240630B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、シート積載部に積載されたシート束からシートを一枚ずつ搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されているシートを撮像する一つ以上の撮像手段と、シートの搬送異常を検知する異常検知手段とを備えたシート搬送装置が知られている。
特許文献1には、上記シート搬送装置として、異常検知手段が搬送異常を検知したら、撮像手段により搬送経路の各位置を撮影して搬送異常発生位置の特定を容易にするものが記載されている。
しかしながら、搬送異常がどのようにして発生したのかを特定できないという課題があった。
上述した課題を解決するために、本発明は、シシート積載部に積載されたシート束からシートを一枚ずつ搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されているシートを撮影する一つ以上の撮像手段と、シートの搬送異常を検知する異常検知手段と、を備えたシート搬送装置において、撮像手段がシート搬送動作中に撮影した撮影データを保存する保存手段を備え、前記異常検知手段が異常を検知したときに、前記撮影データのうち所定期間の撮影データを前記保存手段から解析用撮影データとして取り出すものであって、前記所定期間は、前記撮像手段の配置位置、前記異常検知手段が検知した異常の内容、異常発生場所およびシート搬送速度に基づいて、決定することを特徴とするものである。
本発明によれば、搬送異常の原因を容易に特定することができる。
画像形成装置とシート給送装置とを示す概略構成図。 本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 装置本体の側面に設けられる本実施形態のシート給送装置の概略説明図。 搬送撮像装置の撮像範囲の一例について説明する図。 収容トレイ近傍の概略斜視図。 フロント送風装置の斜視図。 収容トレイの概略平面図。 撮像素子の撮像範囲を示す模式図。 給送動作について説明する図。 本実施形態における制御系の要部構成の一例を示すブロック図。 (a)は、滞留の原因が搬送不良である場合の一例を示す図であり、(b)は、滞留の原因が重送である場合の一例を示す図。 解析用撮影データに、装置の制御情報を追加した一例を示す図。 解析用撮影データ保存動作の一例を示すフローチャート。 シート束が、収容トレイに正しくセットされていない一例を示す概略図。
以下、本発明を適用したシート給送装置の一実施形態について説明する。
図1は、画像形成装置100とシート給送装置200とを示す概略構成図である。
図1に示すように、画像形成装置100には、本画像形成装置100が標準で搭載している給送部114の他に、大量のシートを積載可能なシート給送手段としてのシート給送装置200を有している。シート給送装置200は、画像形成装置100本体の側面に設けられている。
まず、本実施形態のシート給送装置を適用可能な電子写真式やインクジェット式などの画像形成装置のうち、電子写真式の画像形成装置を例にしてその画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置100の概略構成図である。
この画像形成装置は画像形成手段としての画像形成部110、これを載せる給送部114、画像形成部110の上に固定されたスキャナ130などを備えている。また、このスキャナ130の上に固定された原稿自動搬送装置140なども備えている。
画像形成部110は、特殊色(S),イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の各色の画像を作像するための5つの作像ユニット101S,101Y,101M,101C,101Kを具備している。各符号の数字の後に付されたS,Y,M,C,Kという添字は、特殊色,イエロー,シアン,マゼンタ,黒用の部材であることを意味している(以下同様)。特殊色は、Y,M,C,Kの何れとも異なる色の総称であり、例えば、白色などが挙げられる。
各作像ユニット101S、101Y、101M、101C、101Kの構成とその動作は実質的に同一であるため、ここでは色を示す符号(S、Y、M、C、K)を省略して作像ユニットについて説明する。作像ユニット101においては、像担持体としての感光体ドラム102の周囲に、帯電器103、現像装置104、クリーニング装置105等が配置されている。また、感光体ドラム102の上方に位置して、露光手段107が配置されている。
5つの作像ユニット101S、101Y、101M、101C、101Kの下方には、複数の支持ローラに掛け回された中間転写ベルト108が配置されている。中間転写ベルト108は、支持ローラの一つが駆動手段によって回転駆動されることにより、矢印A方向に走行駆動される。その中間転写ベルト108を挟んで各作像ユニットの感光体ドラム102に対向するように、一次転写手段としての転写ローラ106が配置されている。
各作像ユニット101においては、感光体ドラム102が図中反時計回りに回転駆動され、帯電器103によって感光体表面が所定の極性に均一に帯電される。次いでその帯電面に、露光手段107から出射される光変調されたレーザビームが照射され、これによって感光体ドラム102上に静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像装置104から付与されるトナーによって現像され、トナー像として可視化される。各作像ユニット101で形成された特殊色、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色トナー像は、中間転写ベルト108上に順次重ね合わされて転写される。
一方、給送部114には収容トレイ114a及び114bを有しており、この給送部114あるいは画像形成装置100に装着される後述するシート給送装置200のいずれかからシートが給送される。給送されたシートは、レジストローラ111に向けて矢印Bの如く搬送される。
シートとしては、紙、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム、プリプレグ等を含む。プリプレグは、主に積層板や多層プリント配線板の材料として使用される。例えば、ガラスクロス、紙、不織布、アラミドクロス等の長尺基材にエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を主材とする樹脂ワニスを連続的に含浸し、加熱乾燥してから切断することで、シート材に加工したものである。
レジストローラ111に突き当てられて一旦停止されたシートは、中間転写ベルト108上のトナー像とのタイミングを取ってレジストローラ111より送出され、二次転写ローラ109と中間転写ベルト108とが接する二次転写部に送り込まれる。その二次転写ローラ109にトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、これによって中間転写ベルト108上の重ねトナー像(フルカラー画像)がシート上に転写される。トナー像転写後のシートは、搬送ベルト112により定着装置113へ搬送され、定着装置113にて熱と圧力によりトナーがシートに定着される。トナー像定着後のシートは、矢印Cで示すように機外に排出され、排紙トレイ上に排紙される。
なお、片面印刷で裏面排紙(フェイスダウン排紙)する場合は、シート反転部115を経て矢印Cで示すように機外に排出することで、シートの表裏が逆転される。また、両面印刷の場合は、両面反転部116を経て再給送路117よりレジストローラ111へと定着後のシートを再給送し、シート裏面に中間転写ベルト108よりトナー像が転写される。トナー像転写後のシートは定着装置113で定着が行われ、片面印刷時と同じように定着装置113から矢印Cで示すように、あるいはシート反転部115を経て矢印Cで示すように機外に排出され、排紙トレイ上に排紙される。シート搬送方向を切り替えるための切替爪118、119が適宜配置されている。
モノクロ印刷の場合は、本例の画像形成装置100では、黒(K)の作像ユニット101Kのみを用いてトナー像を作像し、そのトナー像を、中間転写ベルト108を介してシート上に転写する。トナー像定着後のシートの扱いは、フルカラー印刷の場合と同様である。
なお、装置本体の上面には、各作像ユニットの現像装置104に供給するトナーを収納した各色トナーボトル121をセットするトナーボトルセット部120が設けられている。また、表示部122及び操作パネル123を有する操作部124も装置本体の上面に設けられている。さらに、装置本体の図において右側の側面には、後述するシート給送装置(図3参照)からのシート搬入部Dが設けられている。シート搬入部Dにおいては、シートを受け入れる開口125と、シートを搬送する搬送手段126が設けられている。
図3は、装置本体の側面に設けられる本実施形態のシート給送装置200の概略説明図である。
図3に示すように、シート給送装置200は、上下2段の給送部200a,200bと給送ユニット20とを有している。各給送部200a,200bは、収容トレイ10を備える。収容トレイ10は、シート束Pを積載するシート載置台11を備えている。本実施形態においては、各シート給送部の収容トレイ10は、最大2500枚程度のシートを収納可能となっている。給送ユニット20は、収容トレイ10に積載されたシートを分離・給送するもので、収容トレイ10の上方に配置されている。この給送ユニット20は、吸着ベルト21及び吸引装置23を備えている。また、各収容トレイ10には、収容トレイ10内の様子を撮影する積載部撮像手段としての給送撮像装置30が設けられている。
下側の収容トレイ10に積載されたシートは、下搬送路82を通って、出口ローラ対80によって、画像形成装置100本体へ搬送される。上側の収容トレイ10に積載されたシートは、上搬送路81を通って、出口ローラ対80によって、画像形成装置100本体へ搬送される。
上搬送路81と下搬送路82の入口部には、入口シート検知センサ85と、搬送路の入口部付近を撮影する撮像手段としての第一搬送撮像装置86とが配置されている。また、上搬送路81と下搬送路82とが合流する合流部には、第二シート検知センサ84と、合流部付近を撮影する撮像手段としての第二搬送撮像装置87とが配置されており、シート給送装置200のシートを排出する排出口には、排紙センサ83が配置されている。
なお、上記シート検知センサと搬送撮像装置の配置は、一例であり、これに限られるものではない。
図4は、搬送撮像装置の撮像範囲の一例について説明する図である。
各搬送撮像装置(86,87)は、CCD等の撮像素子とLED等の光源とで構成されている。各搬送撮像装置(86,87)は、搬送路βのシート幅方向一端側(側方)に配置されており、撮像素子の撮影範囲は図中破線で示すαであり、撮影範囲αには、上ガイド部材g1と下ガイド部材g2とに囲われた搬送路βにおけるシート検知センサS1のシート検知位置周辺と、シート検知センサの近傍に配置された搬送ローラ対89aとが入るように設定されている。光源は、少なくとも搬送ローラ対89aと、撮影範囲αに搬送されてきた搬送シートPhとに光が当たるように配置されている。このように、各搬送撮像装置(86,87)は搬送路βのシート幅方向一端側(側方)に配置して、搬送シートPhを側方から捉えることで、シートの搬送挙動を、撮影データから確認しやすいというメリットがある。
また、搬送撮像装置を搬送シートの垂直方向に配置してもよい。搬送撮像装置を搬送シートの垂直方向に配置して垂直方向から搬送シートPhを捉えることで、シート搬送方向に対してシートが傾く所謂スキューなどを、撮影データから確認しやすいというメリットがある。
シート給送装置200は、外装カバーにより内部を覆っているので、シート給送装置200内は暗くなっている。従って、撮像素子31のみでは、搬送シートPhや搬送ローラ対89aを写し出すことができない。そのため、光源を設けて撮像素子の撮影範囲αを照らしている。これにより、搬送シートPhや、搬送ローラ対89aに光源の光を照射することができ、搬送シートPhや、搬送ローラ対89aを撮像素子31が撮影した画像に写し出すことができ、撮影した画像から搬送シートPhの挙動や搬送ローラ対89aの挙動を把握することができる。
図5は、収容トレイ10近傍の概略斜視図である。なお、図5においては、わかりやすいように、給送ユニット20について、本来の配置箇所から、図中矢印K方向にずらして標記している。
給送手段たる給送ユニット20の吸着ベルト21は、2本の張架ローラ22a,22bにより張架されており、ベルトの表面側から裏面側まで貫通する吸引孔が周方向の全域に設けられている。また、吸着ベルト21の内部には、吸引装置23が設けられている。吸引装置23は、空気の流路であるエアダクト通じて空気を吸引する吸引ファンに接続されており、吸引装置23により下方に負圧を発生させることで、吸着ベルト21の下面にシートを吸着させるように作用する。この吸引装置23に吸引される空気を吸引エアと呼ぶ。
また、収容トレイ10には、シート束Pの上部のシートに対してエアを吹き付けるエア吹き付け手段である送風装置17を備える。この送風装置17は、フロント送風装置12とサイド送風装置14とを有している。
サイド送風装置14は、一対のサイドフェンス13に設けられ、シート束Pの上部の側面に対して図中矢印bで示す向きに空気を送風するものである。このサイド送風装置14には、各サイドフェンス13のシート束Pの上部と対向する箇所に設けられ、シート束Pを捌き、浮上させる方向に空気を案内する吹き出し部としてのサイドノズル13aが配置されており、このノズルに空気を送り込むサイドブロワ14aを有している。このサイド浮上ノズルから図中矢印bで示す向きに送風される空気をサイドエアと呼ぶ。このサイドエアは、各サイドフェンス13のシート束Pの上部と対向する箇所に設けられたサイドノズル13aから吐出され、シート束P上部の側面に吹き付けられる。フロント送風装置12と、一対のサイドフェンス13のサイドノズル13aとから吹き付けられた空気により、シート束の上部のシートが浮上する。
また、収容トレイ10には、シート積載部たるシート載置台11に積載されたシート束Pの後端を揃えるエンドフェンス25を設けている。シート載置台11は、移動手段たる昇降装置19により図中矢印E方向に昇降可能に構成されている。
図6は、フロント送風装置12の斜視図である。
フロント送風装置12は、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)に対して空気を送風するものである。このフロント送風装置12には、シート束Pを浮上させる方向に空気を案内する吹き出し部としての浮上ノズル15a、最上位の浮上シートと2番目の浮上シートとの間に空気を案内し分離する吹き出し部としての分離ノズル16a、浮上ノズル15aに空気を送り込む浮上ブロワ15、分離ノズル16aに空気を送り込む分離ブロワ16が配置されている。また、浮上エアチャンバー部18aと、分離エアチャンバー部18bとを有するエアチャンバー18を備えている。
各ノズルのうち、浮上ノズル15aから送風される空気を浮上エア、分離ノズル16aから送風される空気を分離エアと呼ぶ。浮上エアは、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)と対向する箇所から図5の矢印a1方向に吹き出し、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)に吹き付けられる。分離エアは、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)と対向する箇所から図5の矢印a2方向に吹き出し、吸着ベルト21に吸着した最上位シートと浮上した2番目のシートとの間に吹き付けられる。
また、浮上エアチャンバー部18aには、浮上ノズル15aに送られるエアを遮断できる浮上シャッター部材24が配置されている。浮上シャッター部材24は共に板状部材であり、回転軸24aに取り付けられている。
回転軸24aの一端には、回転軸24aの軸方向と直交する方向に伸びるアーム部材26が取り付けられている。回転軸24aは、アーム部材26の略中央に取り付けられている。アーム部材26の一端には、連結部材27を介してシャッター用ソレノイド28が接続されている。また、アーム部材26の他端には、スプリング29が取り付けられており、アーム部材26を図中下方へ付勢している。
シャッター用ソレノイド28が駆動していていないときは、スプリング135の付勢力により浮上シャッター部材24は、開位置に位置している。シャッター用ソレノイド28を駆動して、連結部材27を、スプリング29の付勢力に抗して図中下方へ移動させると、アーム部材26の一端側(連結部材27が取り付けられた側)が下降し、他端側が上昇するように、アーム部材26が回動する。このアーム部材26の回動により回転軸24aが回動し、浮上シャッター部材24が回動する。そして、90度回転し、図6に示すように、浮上シャッター部材24が閉位置に位置すると、連結部材27の移動が停止する。これにより、浮上エアの吹き付けが停止する。
また、上述では、浮上エアのみシャッター部材で送風を遮断しているが、分離エア、サイドエアについても同様にシャッター部材を設けて、シャッター部材で送風を遮断するようにしてもよい。
図7は、収容トレイ10の概略平面図である。
図7に示すように収容トレイ10シート搬送方向下流側には、シート束の先端を揃える一対の規制板33が設けられている。シート載置台11に積載されたシート束Pの先端を規制板33に突き当てることで、シート束の先端位置が規制され、位置決めされる。
また、収容トレイ10シート搬送方向下流側には、浮上シートや吸着ベルト21のシートが吸着する吸着面たるベルト吸着面21a(図8参照)と、浮上シート、上面が浮上最適位置に位置するシート束の上部とを撮像する積載部撮像手段としての給送撮像装置30が設けられている、給送撮像装置30は、CCD等の撮像素子31と、撮像素子31の撮影範囲を照らすLED等の光源32とを備えている。上述したように、シート給送装置200は、外装カバーにより内部を覆っているので、シート給送装置200内は暗くなっている。従って、撮像素子31のみでは、撮影した画像から、ベルト吸着面21a、浮上シート、シート束の上部などを精度よく判別することができない。そのため、光源32を設けて撮像素子の撮像範囲を照らすことで、ベルト吸着面21a、浮上シート、シート束の上部を、撮影した画像から精度よく判別することが可能となる。
光源32は、シートの幅方向中央に設けられており、撮像素子31により撮影されるシート先端の幅方向中央部を照らすように配置されている。撮像素子31は、シート幅方向一方側に、撮像素子31の撮像面がシート先端の幅方向中央部に向くように配置されている。
図8は、撮像素子31の撮像範囲を示す模式図である。
図8に示すように、一対の規制板33の先端は、吸着ベルト21のベルト吸着面21aに対して距離L1離れている。また、図中破線で示すように、ベルト吸着面21aと、上面が浮上最適位置に位置するシート束Pの上部とが映るように、撮像素子31の撮像範囲が設定されている。このように、ベルト吸着面21aと、上面が浮上最適位置に位置するシート束Pの上部とが映るように、撮像素子31の撮像範囲が設定されることで、撮像素子31が撮影した画像からベルト吸着面とシート束との間で浮上している浮上シートの挙動と、シート束の上面の位置とを把握することができ、撮像素子31が撮影した画像からシート束のセット異常を検知することができる。
次に、給送動作について説明する。
図9は、給送動作について説明する図である。
給送動作は、図9(a)に示す浮上プロセス、図9(b)に示す吸引プロセス、図9(c)に示す分離プロセス、図9(d)に示す給送プロセスの主に4つのプロセスで構成される。
まず、画像形成装置100からの給送開始の命令が来ると、図9(a)に示す給送動作における浮上プロセスが実行される。
まず、吸着ベルト21を停止した状態で送風装置17の送風を開始し、上記浮上ノズル15a、分離ノズル16a、サイドノズルから浮上エア、分離エア、サイドエアを送風する(第一の吹き付けパターン)。シート束の上部の先端側に浮上エアとサイドエアが吹き付けられることで、シート束の上部の複数枚のシートを浮上させ、浮上したシートのうち少なくとも最上位シートを、吸引装置23の吸引力が作用する高さまで浮上させる。
浮上したシートのうち少なくとも最上位シートを、吸引装置23の吸引力が作用する高さまで浮上するタイミングで、図9(b)に示す吸引プロセスに移行する。吸引プロセスでは、吸引装置23の吸引を開始(吸引ファンの駆動を開始)し、吸着ベルト21のベルト吸着面21aの下方に負圧を発生させる。すると、浮上したシートが上記負圧により吸着ベルト21側へ移動して、最上位シートP1が吸着ベルト21のベルト吸着面21aに吸着する。
なお、図9の説明では、最上位シートを、吸引装置23の吸引力が作用する高さまで浮上するタイミングで吸引装置23の吸引を開始しているが、送風装置17の送風を開始するタイミングで吸引装置23の吸引を開始してもよい。
最上位シートが吸着ベルト21に吸着すると、ベルト吸着面21aの下方の負圧が解消され、吸着ベルト21に吸着した最上位シートP1と2番目のシートとの間に分離エアが流れ、最上位シートP1と2番目のシートとの分離がなされる。
このように、上位シートが吸着ベルト21に吸着したら、図9(c)に示す分離プロセスへ移行する。分離プロセスでは、シャッター用ソレノイド28を駆動して、浮上シャッター部材24を閉位置へ移動させ浮上エアの吹き付けを停止する。また、分離ブロワ16の駆動を停止、または分離エアを遮断するシャッタを駆動して分離エアの吹き付けを停止し、サイドエアのみの吹き付けとする(第二の吹き付けパターン)。このように、浮上エアの吹き付けが停止されることにより、シートに加わるエアによる浮上力が減少し、2番目以降のシートが落下し、吸着ベルト21に吸着した最上位シートP1と2番目のシートP2との距離が所定値以上開くことで、最上位シート2番目のシートとの分離がなされる。
吸着ベルト21のベルト吸着面21aと2番目のシートP2との距離が所定値以上開いたら、図9(d)に示すように、給送プロセスに移行する。給送プロセスでは、吸着ベルト21を回転駆動し、吸着ベルト21に吸着した最上位シートを給送する。具体的には、ベルト吸着面21aと2番目のシートP2先端との距離が、ベルト吸着面21aと規制板33の先端までのとの距離L1(図8参照)以上離れたら、吸着ベルト21を回転駆動して、吸着ベルト21に吸着した最上位シートを給送する。これは、シートの先端側については、ベルト吸着面に吸着した最上位シートP1と二番目のシートP2とが離れていても、後端側は、最上位シートが2番目のシートに接触している。そのため、最上位シートを給送した際に、後ろ側の最上位シートと2番目のシートとの摩擦により二番目のシートに搬送力が付与されるおそれがある。その際に、ベルト吸着面21aと2番目のシートP2先端との距離が、ベルト吸着面21aと規制板33の先端までのとの距離L1(図8参照)以上離れていれば、後ろ側で二番目のシートP2に搬送力が付与されても、シートの先端が規制板に突き当たり、搬送されることがない。従って、ベルト吸着面21aと2番目のシートP2先端との距離が、ベルト吸着面21aと規制板33の先端までのとの距離L1以上離れたら、吸着ベルト21を回転駆動して、吸着ベルト21に吸着した最上位シートを給送することで、2番目のシートが給送されるのが抑制され、重送の発生を抑制することができる。
本実施形態では、図9(a)~図9(d)に示した一連の給送動作において、常時サイドエアを吹き付けて、分離プロセス時や給送プロセス時においてサイドエアの吹き付けを行なっている。これにより、給送プロセス中、複数のシートがシート束に対して少々浮上しており、連続給送における次の給送動作の浮上プロセスにおいて、短時間で次の給送動作における最上位シートを吸引装置23の吸引力が作用する高さまで浮上させることができ、連続給送における生産性を高めることができる。
また、本実施形態では、浮上シャッター部材24の開閉により浮上エアの吹き付けの開始と停止とを制御することで、浮上ファンのON/OFFで浮上エアの吹き付けの開始と停止とを制御する場合に比べて、短時間で浮上エア風量を規定の風量にできたり、浮上エアの吹き付け停止を行ったりすることができ、浮上プロセスや分離プロセスの短縮化を図ることができ、連続給送における生産性を高めることができる。
シートの搬送異常が発生した際に、その発生原因を特定するには、シートの搬送異常が発生した状態(発生場所やシート状態、各搬送ローラ対の状態、シート束の状態など)を目視で観察することが近道である。しかし、発生原因を特定するまでは、シートの給送異常や搬送異常が発生した状態を維持する必要があるため、装置のダウンタイムが長時間に及ぶという不具合があった。
また、シートの搬送異常が頻繁に発生したため、ユーザーがサービスマンに修理を依頼する場合、サービスマンが来るまでの間、ジャム処理をして装置を使用し続けることがほとんどである。その結果、サービスマンが到着した際は、シートの給送異常や搬送異常が再現されず、その発生原因を特定するのが困難となる場合もある。
そこで、本実施形態では、搬送路の各位置、各給送部200a,200bに撮像装置30を設け、シートの給送および搬送を取得し続け、搬送異常が発生したときは、各撮像装置が撮影した撮影データから、解析用撮影データを取り出し、保存するようにした。これにより、既にジャム処理が行なわれ、装置が使用されている状態でも、サービスマンは、保存された解析用撮影データを読み出して、画像を確認することで、シート搬送異常の原因を特定することが可能となる。以下に、本実施形態の特徴部について、図面を用いて説明する。
図10は、本実施形態における制御系の要部構成の一例を示すブロック図である。
図10に示すように、シート検知センサ85,84,83と、異常判定部64aとで構成される搬送異常検知手段としての搬送異常検知部64を備えている。異常判定部64aは、各シート検知センサ85,84,83のシートの有無の検知結果に基づいて、搬送異常の判定や、搬送異常の種別の判定を行う。例えば、所定のタイミングまでにシート検知センサの検知結果がシート無し(OFF)から有り(ON)に切り替わらなかった場合や、シート有り(ON)を検知してから所定のタイミングまでにシート検知センサの検知結果がシート無し(OFF)に切り替わらなかったときは、異常判定部64aは、搬送異常有りと判定する。
所定のタイミングまでにシートの先端が搬送されてシート検知センサがシート無しから有りに切り替わらなかった場合は、異常判定部64aは、搬送異常の種別を搬送遅れと判定する。入口シート検知センサ85についての搬送遅れの判定は、例えば、送風装置17がエアの吹き付けの開始や、吸着ベルト21の回転駆動の開始を起点とし、規定時間内までに入口シート検知センサ85がシートを検知しなかったときは、搬送異常遅れと判定する。一方、第二シート検知センサ84や、排紙センサ83は、これよりもシート搬送方向上流側のシート検知センサがシートを検知したタイミングから規定時間内にシートを検知しなかったときは、搬送遅れと判定する。また、シート検知センサ間の距離が、シートの搬送方向長さよりも長いときは、シート搬送方向上流側のシート検知センサがシートを検知しなくなってから規定時間内にシートを検知しなかったときは、搬送遅れと判定するようにしてもよい。
シート有りを検知してから所定のタイミングまでにシート検知センサの検知結果がシート無しに切り替わらなかった場合は、異常判定部64aは、搬送異常の種別をシート滞留と判定する。シート滞留と判定するタイミング(シート検知センサの検知結果がシート無しに切り替わっているか否かの判定タイミング)は、搬送されるシートの搬送方向長さに基づいて決定する。
また、異常判定部64aは、異常有りと判定した場合は、異常有りを判定したシート検知センサと、搬送異常の種別を判断部62へ送信する。
保存手段である一時保存部66は、各撮像装置30,86,87の撮像素子が撮影した撮影データを一時保存するものであり、例えば、HDDなどで構成されている。一時保存部66は、各撮像装置30,86,87の撮像素子が撮影した撮影データを一定期間分保存し、保存した撮影データのうち、古いものから自動で順次削除し、新しい撮影データに更新し続ける。削除・更新される撮影データの単位は、一枚のシート搬送単位である。
判断部62は、異常判定部64aから受信した異常有りを判定したシート検知センサと搬送異常の種別とに基づいて、一時保存部66に保存された各撮像装置の撮影データのうち、どの撮像装置の撮影データを取り出すか、どの時点の撮影データを取り出すか、どのくらいの期間の撮影データを取り出すかなどを判断する。そして、判断した結果に基づいて、一時保存部66に一時保存されている撮影データを取り出して、解析用撮影データとして、記憶部65に保存する。
例えば、入口シート検知センサ85でシート遅れの搬送異常を検知した場合は、その上流側である給送部で給送不良が生じている可能性がある。従って、この場合は、給送撮像装置30が撮影した撮影データを、解析用撮影データとして取り出す。また、このような給送不良の原因としては、シートの浮上不足により、最上位シートが吸着ベルトの吸着していない、吸着ベルト21を回転駆動部の故障により吸着ベルト21が回転していないなどが考えられる。従って、異常発生の時点から送風装置17によるエア吹き付け開始時点まで遡って、一時保存部に保存されている給送撮像装置30が撮影した撮影データを解析用撮影データとして取り出す。
これにより、解析用撮影データから、シートの浮上状態や、吸着ベルト21の駆動状態を解析することができ給送不良の発生原因を特定することが可能となる。
また、第二シート検知センサ84でシート遅れの搬送異常を検知した場合は、シートが上給送部200aから給送された場合は、上搬送路81に配置された第一搬送撮像装置86で撮影された撮影データを、解析用撮影データとして取り出す。また、シートが下給送部200bから給送された場合は、下搬送路82に配置された第一搬送撮像装置86で撮影された撮影データを、解析用撮影データとして取り出す。
入口シート検知センサ85が、所定のタイミングでシートが通過していることを検知しているので、給送でシート遅れが発生しておらず、入口シート検知センサ85から第二シート検知センサ84の間でシート搬送遅れが発生していると考えられる。入口シート検知センサ85から第二シート検知センサ84の間でシート遅れが生じている場合は、搬送ローラ対がシートに対してスリップしている場合や、搬送ローラ対を駆動するモータの異常動作が発生している場合が考えられる。搬送ローラ対のスリップや、搬送ローラ対を駆動するモータの異常動作でシートの搬送が停止することで、第一搬送撮像装置86で撮影された撮影データに映った搬送シートが止まっていたり、シートが撓んでいたりする。また、搬送シートが止まったタイミングで、どの搬送ローラ対に異常が発生したのかの特定を行なうことができる。従って、第一搬送撮像装置86で撮影された撮影データを解析用データとして一時保存部66から取り出すことで、入口シート検知センサ85から第二シート検知センサ84の間での搬送おくれの要因を特定することができる。また、一時保存部66から解析用撮影データとして取り出す期間は、入口シート検知センサ85がシートを検知してから、第二シート検知センサ84でシート遅れの搬送異常を検知するまでの間とするのが好ましい。これにより、シートの先端が入口シート検知センサ85を抜けてから、搬送異常を検知するまでのシートの搬送状況を、解析用撮影データから確認するができ、どのタイミングでシートの搬送に遅れが出ているのかを把握することができ、異常が生じている搬送ローラ対を特定することが可能となる。
また、入口シート検知センサ85でシート滞留の搬送異常を検知した場合は、その原因として、次の2点が考えられる。すなわち、図11(a)に示すように給送部で一枚に分離はされたが、搬送路内で搬送不良が発生し、シート滞留となった場合と、図11(b)に示すように、重送が発生しており、一枚のシートは所定のタイミングでシート検知センサを抜けたが、重送シートが、シート検知センサを抜けていない結果、シート滞留の搬送異常となった場合である。
図11(a)に示す搬送不良が原因である場合は、シートの先端は、所定のタイミングで入口シート検知センサ85を通過したことを考えると、入口シート検知センサ85と第二シート検知センサ84の間で搬送不良が生じたと考えられる。従って、第二シート検知センサ84でシート遅れの搬送異常を検知した場合と同様、第一搬送撮像装置86で撮影された撮影データに映った搬送シートの挙動を見ることで、どの搬送ローラ対に異常が発生したのかの特定を行なうことができる。従って、入口シート検知センサ85でシート滞留の搬送異常を検知した場合は、第一搬送撮像装置86で撮影された撮影データを一時保存部66から取り出して解析用撮影データを取得する。この解析用撮影データの長さは、入口シート検知センサ85が、シートを検知(ON)してから搬送異常を検知するまでの間とするのが好ましい。これにより、シートの先端が入口シート検知センサ85を抜けてから、搬送異常を検知するまでのシートの搬送状況を、解析用撮影データから確認するができ、どのタイミングでシートの搬送に遅れが出ているのかを把握することができ、異常が生じている搬送ローラ対を特定することが可能となる。
また、滞留の原因が、図11(b)に示す重送の場合は、給送に問題があるので、給送撮像装置30が撮影した撮影データを解析用撮影データとして取り出す。また、重送は2番目のシートが、浮上し過ぎて、最上位シートともに吸着ベルト21に吸着したり、吸着ベルト21の回転駆動タイミングとなった時点で、2番目のシートが規制板33の先端よりも下方に落下していなかったりすることが原因である。これらの原因は、給送撮像装置30が撮影した撮影データを見ることで、特定することができる。従って、少なくとも送風装置17によるエア吹き付け開始から吸着ベルト21の駆動開始までの間の給送撮像装置30の撮影データを解析用撮影データとして取り出すのが好ましい。これにより、2番目のシートが、浮上し過ぎて、最上位シートともに吸着ベルト21に吸着していることや、吸着ベルト21の回転駆動タイミングとなった時点で、2番目のシートが規制板33の先端よりも下方に落下していないことを、解析用撮影データから特定することが可能となる。
このように、入口シート検知センサ85でシート滞留の搬送異常を検知した場合は、滞留の原因が重送と搬送不良の二つの可能性があるので、第一搬送撮像装置86が撮影した撮影データと、給送撮像装置30が撮影した撮影データを解析用撮影データとして取り出す。また、第一搬送撮像装置86が撮影した撮影データに基づいて、滞留の原因が、重送であるのか搬送不良であるのかを判断部62が判断し、搬送不良であると判断したときは、第一搬送撮像装置86が撮影した撮影データのみを解析用撮影データとして取り出し、滞留の原因が重送であると判断したときは、給送撮像装置30が撮影した撮影データを解析用撮影データとして取り出すようにしてもよい。
第二シート検知センサ84でシート滞留の搬送異常を検知した場合は、その原因としては、入口シート検知センサ85が規定のタイミングでシートの後端を検知し、第二シート検知センサ84が規定のタイミングでシートの先端を検知していることを考えると、第二シート検知センサ84の下流側、すなわち、出口ローラ対80の搬送不良、もしくは、画像形成装置の搬送不良が考えられる。また、重送によるシート滞留は、入口シート検知センサ85で検知されるため、第二シート検知センサ84でのシート滞留の搬送異常は、図11(a)に示す搬送不良となる。
従って、この場合は、第二搬送撮像装置87の撮影データを、解析用撮影データとして一時保存部66から取り出す。取り出す長さは、第二シート検知センサ84がシートを検知した時点から第二シート検知センサ84でシート滞留の搬送異常を検知するまでの間とするのが好ましい。これにより、第二搬送撮像装置87の撮影データから取得した解析用撮影データ見て、搬送シートが止まったタイミングを把握し、出口ローラ対80が原因なのか、画像形成装置のシート搬送部が原因なのかを特定することができる。
このように、搬送異常を検知したシート検知センサや、搬送異常の内容に基づいて、解析用撮影データとして取得する撮影データやデータの長さを異ならせることで、記憶部65に保存するデータ量を低減することができる。
なお、上述した搬送異常を検知したシート検知センサや、搬送異常の内容に基づいて、解析用撮影データとして取得する撮影データや取得するデータの長さは、一例であり、装置の構成や、撮像装置の配置位置、シート搬送速度などにより適宜決めればよい。例えば、シートの搬送速度に基づいて、異常を検知したタイミングから何秒間遡って撮影データを解析用撮影データとして取り出すか決めてもよい。また、異常が発生したシートから過去何枚分の所定の範囲の撮影データを解析用撮影データとして記憶部65に保存してもよい。これにより、異常発生の兆候などを、解析用撮影データを解析して判断することが可能となり、精度よく搬送異常の原因を特定することが可能となる。また、例えば、この解析結果を、装置にフィードバックし、撮影データから異常発生の兆候を把握し、異常が発生する前に部品の交換を促す制御をしたり、浮上エアやサイドエアの風量を調整したりして、異常発生を未然に防ぐような装置にすることも可能となる。
また、解析用撮影データの長さを、操作パネル123の操作で決められるようにしてもよい。例えば、解析用撮影データから搬送異常の原因特定のみならず、搬送異常の兆候も調べたい場合は、操作部124の操作パネル123を操作して、異常が発生したシートから過去何枚分の所定の範囲の撮影データを解析用撮影データとして記憶部65に保存するように設定する。また、例えば、操作パネル123を操作して、デフォルトの時間よりも解析用撮影データの取得時間を長くし、シート狭持される前の搬送ローラ対の回転の挙動を解析用撮影データから解析できるようにしてもよい。また、記憶部65に記憶された解析用撮影データが送信される保守管理業者が、インターネット通信を介して装置を遠隔操作して、解析用撮影データの長さを変更してもよい。
また、解析用撮影データに、装置の制御情報を追加して、記憶部65に記憶してもよい。図12は、解析用撮影データに、装置の制御情報を追加した一例を示す図である。
図12に示すように、例えば、シート検知センサのON/OFF情報や、搬送ローラ対を駆動する駆動モータのON/OFF情報を、解析用撮影データに追加する。解析用撮影データのフレーム数から、その撮影画像と同時刻のシート検知センサのON/OFF情報や、搬送ローラ対を駆動する駆動モータのON/OFF情報を取得し、その撮影画像に追加していく。これらシート検知センサのON/OFF情報や、搬送ローラ対を駆動する駆動モータのON/OFF情報は、装置全体の制御を司る制御部61に一時保存されており、解析用撮影データを記憶部65に記憶する際にシート検知センサのON/OFF情報や、搬送ローラ対を駆動する駆動モータのON/OFF情報を撮影画像に追加していく。これにより、解析用撮影データから、装置の動作状況を把握することが可能となり、搬送異常の原因特定を容易に行なうことが可能となる。例えば、解析用撮影データから、搬送ローラ対に異常があると判断したときに、駆動モータがONで正常に動作していることが制御情報から確認されれば、搬送ローラ対の異常は、搬送ローラ対がシートに対してスリップしていることが原因であると判別できる。また、例えば、映像からシートの先端が規定のタイミングでシート検知センサの検知位置を通過していることが確認された場合は、シート検知センサのON/OFF情報から、シート検知センサの故障が原因による搬送異常であることも把握することができる。
また、図12では、撮影画像に装置の制御情報を重ねて表示しているが、映像とは別に、その解析用撮影データの期間の装置の制御情報を、解析用撮影データと関連づけて記憶部65に記憶して、解析用撮影データとは別に参照できるようにしてもよい。
また、図12に示す撮像装置の撮影範囲αに映り込んでいないシート検知センサのON/OFF情報や、搬送ローラ対を駆動する駆動モータのON/OFF情報も含んでもよい。これにより、解析用撮影データから、動作状況をより的確に把握することができる。
また、判断部62は、異常判定部64aから異常有りの判定を受信したら、制御部61に、搬送動作の停止信号を送信するとともに、画像形成装置の操作部124にジャムが発生した旨を報知する画像を表示するように指示する信号を送信する。制御部61は、搬送動作停止信号を受信したら、各搬送ローラ対や吸着ベルト21などの駆動を停止し、搬送動作を停止する。また、画像形成装置の画像形成動作なども停止する。また、操作部124は、指示する信号を受信したら、ジャムが発生した旨を表示部122に表示し、ユーザーにジャム処理を促す。
解析用撮影データ保存手段たる記憶部65は、判断部62により一時保存部66から取り出された解析用撮影データを保存するものである。記憶部65に保存された解析用撮影データは、一時保存部66とは異なり、自動削除はされずに保存される。
このように、解析用撮影データを記憶部65に保存することで、例えば、保守点検などで訪れたサービスマンが、記憶部65に記憶した解析用撮影データを見て装置の状態を把握することで、的確な保守や部品の交換を行なうことができる。
また、ユーザーが搬送異常による修理依頼した後、ジャム処理を行なって、装置を使用し続けたとしても、修理に訪れたサービスマンは、記憶部65に記憶された解析用撮影データを見て過去の搬送異常が発生した状況を確認でき、搬送異常の原因を特定できる。これにより、的確な保守や部品の交換を行なうことができる。
記憶部65に記憶された解析用撮影データは、操作部124の表示部122に表示できるようにしてもよいし、パソコンを装置に接続し、パソコンにインストールされた専用のソフトを用いて記憶部65に記憶された解析用撮影データを表示できるようにしてもよい。また、記憶部65をSDカード等のメモリーカードとし、メモリーカードを装置から取り外して、パソコンに装着することで、解析用撮影データを表示できるようにしてもよい。
送信部67は、記憶部65に保存された解析用撮影データを、装置の保守管理サービスを請け負う保守管理業者のデータベースへ送信するものである。保守管理業者は、データベースに保存された解析用撮影データに基づいて、部品交換の必要性を判断するなど、データベースに保存された解析用撮影データを装置の保守管理に役立てる。また、ユーザーから搬送異常による修理依頼を受けた際は、データベースに保存された解析用撮影データを見て搬送異常の原因を調べ、事前に交換部品などを用意することができる。これにより、サービスマンがユーザーの元に来訪して原因を特定した後、交換部品を取り寄せてから、再度、サービスマンがユーザーの元に来訪して交換するという従来の流れとは異なり、サービスマンがユーザーの元に来訪して、その場で部品交換という流れとなり、搬送異常の発生原因を、一回の来訪で取り除くことが可能となる。
また、記憶部65に解析用撮影データを保存せずに、取得した解析用撮影データを、保守管理業者のデータベースに送信してもよい。これによれば、記憶部65を装置に設ける必要がなくなり、装置のコストダウンを図ることができる。
給送が原因による搬送異常は、上述したようにシートの浮上不足などが原因であり、この給送が原因による搬送異常は、浮上エア、サイドエア、分離エア、吸引エアなどのエアの風量調整により解消を図ることができる。従って、搬送異常を検知したシート検知センサや、搬送異常の内容に基づいて、給送部が原因と考えられ、給送撮像装置30が撮影した撮影データを解析用撮影データとして取り出す場合は、その解析用撮影データに基づいて、エアの風量調整を行なうようにしてもよい。
図13は、解析用撮影データ保存動作の一例を示すフローチャートである。
例えば、搬送異常を検知したシート検知センサが、排紙センサ83であり、搬送異常の内容が滞留の場合など、シート給送装置200に配置された複数の撮像装置30,86,87の撮影データいずれも搬送の原因の特定に無関係な場合(S1NO)は、記憶部65に解析用データを保存することなく(S2)、フローを終了する。
一方、複数の撮像装置30,86,87の撮影データのうち、いずれかひとつの撮影データが、一時保存部66から解析用撮影データとして取り出す場合(S1YES)は、搬送異常を検知したシート検知センサの位置(搬送異常発生箇所)や異常内容から、一時保存部66から取り出す解析用撮影データの期間や時点を決定する(S3)。
一時保存部66から解析用撮影データとして取り出す撮影データに、給送撮像装置30の撮影データがある場合(S4YES)は、S3で決定した期間や時点に基づいて、解析用撮影データとして取り出した給送撮像装置30の撮影データに基づいて、S5~S7に示す風量調整動作を実行する。一方、一時保存部66から解析用撮影データとして取り出す撮影データに、給送撮像装置30の撮影データがない場合(S4NO)は、風量調整を行なわずに、S3で決定した期間や時点に基づいて、一時保存部66から取り出した解析用撮影データを記憶部65に保存する。
S5~S7に示す風量調整は、次のようにして行なう。例えば、上述した入口シート検知センサ85でシート遅れの搬送異常を検知したときは、シートの浮上不足により、吸着ベルト21の駆動開始タイミングまでに最上位シートが吸着ベルト21に吸着していないことが考えられる。従って、解析用撮影データとして取り出した給送撮像装置30の撮影データのうち、浮上プロセス(図9(a)参照)の撮影データに基づいて、ベルト吸着面21aから最上位シートまでの距離を算出し、規定時間までに、ベルト吸着面21aから最上位シートまでの距離が、ベルト吸着面21aから吸引装置23の吸引領域の下限位置までの距離よりも短くなっているか検出する。短くなってない場合は、最上位シートの浮上不足が搬送異常の原因であるため、浮上ブロワ15やサイドブロワ14aの回転数を増加して、浮上エアやサイドエアの風量を増やす(S6YES→S7)。
規定時間までにベルト吸着面21aから最上位シートまでの距離が、ベルト吸着面21aから吸引装置23の吸引領域の下限位置までの距離よりも短くなっている場合は、解析用撮影データとして取り出した給送撮像装置30の撮影データのうち、吸引プロセス(図9(b)参照)の撮影データに基づいて、規定時間内に最上位シートが吸着ベルト21に吸着しているかを検出する。規定時間内に最上位シートが吸着ベルト21に吸着していない場合は、吸引装置23の吸引不足が搬送異常の原因であるため、吸引装置23の吸引ファンの回転数を増加して、吸引エアの風量(吸引装置の吸引力)を増加させる(S6YES→S7)。
一方、規定時間内に最上位シートが吸着ベルト21に吸着しており、浮上シートの挙動に異常がない場合(S6のNO)は、搬送異常の原因は、吸着ベルト21によるシートの給送に異常があるため、風量の調整を行なわず、解析用撮影データを記憶部65に記憶して終了する(S6NO→S8)。
また、上述した入口シート検知センサ85でシート滞留の搬送異常を検知したときは重送が発生している可能性があり、重送は2番目のシートが、浮上し過ぎて最上位シートともに吸着ベルト21に吸着したり、吸着ベルト21の回転駆動タイミングとなった時点で、2番目のシートが規制板33の先端よりも下方に落下していなかったりすることが原因である。
従って、例えば、解析用撮影データとして取り出した給送撮像装置30の撮影データのうち、吸引プロセス(図9(b)参照)の撮影データに基づいて、最上位シートと2番目のシートとの距離を算出し、距離が規定値よりも短いときは、浮上ブロワ15やサイドブロワ14aの回転数を落として浮上エアやサイドエアの風量を少なくしたり、分離ブロワ16の回転数を増やして分離エアの風量を多くしたりする(S6YES→S7)。
また、解析用撮影データとして取り出した給送撮像装置30の撮影データのうち、分離プロセス(図9(c)参照)の撮影データに基づいて、吸着ベルト21のベルト吸着面21aまたはベルト吸着面21aに吸着した最上位シートと2番目のシートとの距離を算出する。そして、算出した距離が、ベルト吸着面21aまたはベルト吸着面21aに吸着した最上位シートと規制板33の先端までの距離よりも規定時間までに長くなっていないときは、浮上ブロワ15やサイドブロワ14aの回転数を落として浮上エアやサイドエアの風量を少なくしたり、分離ブロワ16の回転数を増やして分離エアの風量を多くしたりする(S6YES→S7)。
一方、最上位シートと2番目のシートとの間の距離が正常で、浮上シートの挙動が正常のときは、風量の調整を行なわず、解析用撮影データを記憶部65に記憶して終了する(S6NO→S8)。
また、上述では、自動で風量の調整を行なっているが、操作部124の表示部122に、ユーザーに風量の調整を勧める表示を行なってもよい。
このように、一時保存部66に保存された給送撮像装置30が撮影した撮影データを解析用撮影データとして取り出し、その解析用撮影データに基づいてエアの風量調整を行なうことで、給送が原因による搬送異常の再発を抑制することができる。
また、本実施形態においては、図8に示したように、給送撮像装置30は、浮上最適位置に位置するシート束の上部を撮影することができる。従って、給送撮像装置30の撮影データに基づいて、収容トレイ10にシート束が正常にセットできているか否かの検出を行なうことができる。
図14は、シート束が、収容トレイ10に正しくセットされていない一例を示す概略図である。
図14に示す例では、シート束の先端が、規制板33から離れた状態でシート束がセットされた状態を示している。このように、シート束の先端が、規制板33から離れた状態でシート束がセットされると、浮上エアがシート束の上部にうまく当たらず、シートの浮上不足により最上位シートがベルト吸着面21aに吸着しないおそれがある。
そこで、シート束を収容トレイ10にセットした後のシート束の上面を浮上最適位置まで上昇させるイニシャル動作の際に、給送撮像装置30を動作させて撮影データを取得する。そして、給送撮像装置30が撮影した撮影データから、規制板33とシート束の先端とが判別できた場合は、操作部124の表示部122にシート束の再セットを促す表示を行なう。これにより、シート束のセット不良による搬送異常の発生を未然に防止することができる。
また、イニシャル動作の際に、給送撮像装置30が撮影した撮影データから、過積載状態(シート載置台11にシートが積まれ過ぎている)を検出し、過積載状態の場合は、操作部124の表示部122にシート束の再セットを促す表示を行なうようにしてもよい。これは過積載状態の場合、ベルト吸着面21aとシート束の上面との距離が近すぎ、浮上プロセスや吸引プロセスにおいて、シートが適正に浮上せずに、複数のシートが吸着ベルト21に吸着して重送が発生するおそれがある。従って、シート載置台11を上昇させる前に、給送撮像装置30が撮影した撮影データからシート束の上面の位置と吸着ベルト21のベルト吸着面21aとの距離を算出し、その距離が規定の距離未満のときは、過積載状態として、操作部124の表示部122にシート束の再セットを促す表示を行なう。これにより、過積載が要因による重送の発生を未然に防ぐことができる。
また、サイドフェンス13とシート束の距離を確認できる位置や、エンドフェンス25とシート束との距離を確認できる位置に撮像装置を配置し、サイドフェンス13とシート束の距離やエンドフェンス25とシート束との距離を撮像装置が撮影した撮影データから確認して、サイドフェンス13とシート束に隙間があることによるセット不良や、エンドフェンス25とシート束とに隙間があることによるセット不良を検知できるようにしてもよい。
上述した実施形態では、画像形成装置にオプションで取り付けられるシート給送装置200に本発明を適用した例について説明したが、画像形成装置のシート搬送部にも本発明を適用することができる。また、原稿自動搬送装置140における原稿搬送部に本発明を適用してもよい。
また、例えば、クリーニングブレードと被清掃体との当接部を装置の動作中、撮像装置で撮影し、撮影データを一時保存部に一時保存する。そして、例えば、ビビリ音などの異音が発生するなどの異常を検知したら、異常を検知した時点から所定期間遡った間の撮影データを解析用撮影データとして保存し、解析用撮影データから異音の発生要因を解析するなど、画像形成装置の各装置の異常の解析や、電子機器の異常の解析にも、上述した本実施形態の手法を応用することができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
シート載置台11などのシート積載部に積載されたシート束からシートを一枚ずつ搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されているシートを撮像する一つ以上の撮像手段と、シートの搬送異常を検知する搬送異常検知部64などの異常検知手段とを備えたシート搬送装置において、撮像手段がシート搬送動作中に撮影した撮影データを保存する一時保存部66などの保存手段を備え、前記異常検知手段が異常を検知したときに、前記撮影データのうち所定期間の撮影データを前記保存手段から解析用撮影データとして取り出す。
態様1によれば、シート搬送動作中に撮影した撮影データが保存手段に保存されており、その保存手段に保持された撮影データから、所定期間の撮影データを解析用撮影データとして取り出す。よって、解析用撮影データの映像(画像)を解析することで、シート搬送動作中の搬送異常に到るまでのシートの挙動や、搬送異常に到るまでの搬送ローラ対の回転挙動などを把握することができ、シート搬送動作中のシートの挙動やシート搬送動作中の搬送ローラ対の挙動から搬送異常の原因を特定することが可能となる。
(態様2)
態様1において、保存手段は、撮像手段がシート搬送動作中に撮影した撮影データを一定期間一時保存する一時保存手段であり、解析用撮影データを保存する記憶部65などの解析用撮影データ保存手段を備える。
これによれば、実施形態で説明したように、解析用撮影データが自動削除されることなく保存される。これにより、搬送異常検知部64などの異常検知手段が搬送異常検知後、ジャム処理を行なってシート搬送再開後の所定のタイミングで、記憶部65などの解析用撮影データ保存手段に記憶されている解析用撮影データから搬送異常の原因の特定を行なうことができる。よって、搬送異常発生後、搬送異常の原因を特定するまで異常状態を維持する必要がなくなり、装置のダウンタイムが発生するのを抑制することができる。
(態様3)
態様1または2において、搬送撮像装置86,87や給送撮像装置30などの撮像手段は、シート搬送方向互いに異なる位置に複数配置されており、撮像手段の配置位置、搬送異常検知部64などの異常検知手段が検知した異常の内容および異常発生場所に基づいて、一時保存部66などの保存手段に保存された複数の撮像手段の撮影データのうち、どの撮影データについて解析用撮影データを作成するかを決定する。
これによれば、実施形態で説明したように、搬送異常の原因に無関係な撮像手段の撮影データからは、解析用撮影データを作成しないようにでき、記憶部65などの解析用撮影データ保存手段に保存するデータ容量を削減できる。また、搬送異常の原因に無関係な解析用撮影データを見ることが無くなり、搬送原因の特定を容易に行なうことができる。
(態様4)
態様3において、撮像手段には、シート載置台11などのシート積載部に積載されたシート束の状態を撮影する給送撮像装置30などの積載部撮像手段を含み、撮像手段の配置位置、前記異常検知手段が検知した異常の内容および異常発生場所に基づいて、積載部撮像手段の撮影データから解析用撮影データを取り出したときは、積載部撮像手段の撮影データから取り出した解析用撮影データに基づいて、シート束のシートを一枚に分離して給送する給送部の給送動作を調整、または、利用者に給送動作の調整を促す。
これによれば、図14を用いて説明したように、給送部が原因による搬送異常の発生の再発を抑制することができる。
(態様5)
態様1乃至4いずれかにおいて、所定期間は、撮像手段の配置位置、異常検知手段が検知した異常の内容、異常発生場所およびシート搬送速度に基づいて決定する。
これによれば、実施形態で説明したように、撮搬送異常の原因が特定可能な撮影データを解析用撮影データとして取り出すことができる。
(態様6)
態様1乃至5いずれかにおいて、所定期間を、利用者が設定する操作部124などの設定手段を設けた。
これによれば、実施形態で説明したように、搬送異常の原因を特定するための最適な期間を、利用者が調整することが可能となる。
(態様7)
態様1乃至6いずれかにおいて、撮像手段には、シート載置台11などのシート積載部に積載されたシート束の状態を撮影する給送撮像装置30などの積載部撮像手段を含み、シート搬送開始前に、積載部撮像手段により撮影された撮影データに基づいて、シート積載部に積載されたシート束に異常があるか否かを判別し、異常があると判別したときは、利用者に異常がある旨を報知する。
これによれば、図13を用いて説明したように、過積載や、シート束が正しくセットされていないなど、シート積載部に積載部に積載されたシート束の異常による搬送異常の発生を未然に防ぐことができる。
(態様8)
態様1乃至7いずれかにおいて、解析用撮影データにそのときの搬送制御情報を含める。
これによれば、図12を用いて説明したように、解析用撮影データから、装置の動作状況を把握することが可能となり、搬送異常の原因特定を容易に行なうことが可能となる。
(態様9)
シートを搬送するシート搬送装置を備え、シート搬送装置により搬送されるシートに対して画像を形成する画像形成装置において、シート搬送装置として、態様1乃至8いずれかのシート搬送装置を用いた。
これによれば、シート搬送異常の原因を容易に特定することができる。
10 :収容トレイ
11 :シート載置台
12 :フロント送風装置
13 :サイドフェンス
14 :サイド送風装置
14a :サイドブロワ
15 :浮上ブロワ
16 :分離ブロワ
17 :送風装置
19 :昇降装置
20 :給送ユニット
21 :吸着ベルト
21a :ベルト吸着面
23 :吸引装置
24 :浮上シャッター部材
25 :エンドフェンス
28 :シャッター用ソレノイド
30 :給送撮像装置
31 :撮像素子
32 :光源
33 :規制板
61 :制御部
62 :判断部
64 :搬送異常検知部
64a :異常判定部
65 :記憶部
66 :一時保存部
67 :送信部
80 :出口ローラ対
81 :上搬送路
82 :下搬送路
83 :排紙センサ
84 :第二シート検知センサ
85 :入口シート検知センサ
86 :第一搬送撮像装置
87 :第二搬送撮像装置
89a :搬送ローラ対
122 :表示部
123 :操作パネル
124 :操作部
200 :シート給送装置
200a :上給送部
200b :下給送部
P :シート束
Ph :搬送シート
S1 :シート検知センサ
g1 :上ガイド部材
g2 :下ガイド部材
α :撮影範囲
β :搬送路
2004-287310号公報

Claims (8)

  1. シート積載部に積載されたシート束からシートを一枚ずつ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されているシートを撮影する一つ以上の撮像手段と、
    シートの搬送異常を検知する異常検知手段と、を備えたシート搬送装置において、
    撮像手段がシート搬送動作中に撮影した撮影データを保存する保存手段を備え、
    前記異常検知手段が異常を検知したときに、前記撮影データのうち所定期間の撮影データを前記保存手段から解析用撮影データとして取り出すものであって、
    前記所定期間は、前記撮像手段の配置位置、前記異常検知手段が検知した異常の内容、異常発生場所およびシート搬送速度に基づいて、決定することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1に記載のシート搬送装置において、
    前記保存手段は、撮像手段がシート搬送動作中に撮影した撮影データを一定期間一時保存する一時保存手段であり、
    前記解析用撮影データを保存する解析用撮影データ保存手段を備えることを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載のシート搬送装置において、
    前記撮像手段は、シート搬送方向互いに異なる位置に複数配置されており、
    前記撮像手段の配置位置、前記異常検知手段が検知した異常の内容および異常発生場所に基づいて、前記保存手段に保存された複数の撮像手段の撮影データのうち、どの撮影データについて前記解析用撮影データとして取り出すかを決定することを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項3に記載のシート搬送装置において、
    前記撮像手段には、前記シート積載部に積載されたシート束の状態を撮影する積載部撮像手段を含み、
    前記撮像手段の配置位置、前記異常検知手段が検知した異常の内容および異常発生場所に基づいて、前記積載部撮像手段の撮影データから解析用撮影データを取り出したときは、前記積載部撮像手段の撮影データから取り出した解析用撮影データに基づいて、シート束のシートを一枚に分離して給送する給送部の給送動作を調整、または、利用者に給送動作の調整を促すことを特徴とするシート搬送装置
  5. 求項1乃至いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記所定期間を、利用者が設定する設定手段を設けたことを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1乃至いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記撮像手段には、前記シート積載部に積載されたシート束の状態を撮影する積載部撮像手段を含み、
    シート搬送開始前に、前記積載部撮像手段により撮影された撮影データに基づいて、前記シート積載部に積載されたシート束に異常があるか否かを判別し、異常があると判別したときは、利用者に異常がある旨を報知することを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項1乃至いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記解析用撮影データにそのときの搬送制御情報を含めることを特徴とするシート搬送装置。
  8. シートを搬送するシート搬送装置を備え、
    前記シート搬送装置により搬送されるシートに対して画像を形成する画像形成装置において、
    前記シート搬送装置として、請求項1乃至いずれか一項に記載のシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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