JP7240097B2 - 屈折異常に対する素因を予測するための方法および試薬 - Google Patents

屈折異常に対する素因を予測するための方法および試薬 Download PDF

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Description

相互参照
本願は、その全体において参照により本明細書中に組み込まれる、2015年2月27日提出の米国特許仮出願第62/126,284号明細書の優先権を主張する。
多くのヒト疾患が、嚢胞性線維症、デュシェンヌ型筋ジストロフィーおよび網膜色素変性症を含む、遺伝子-スプライシングエラーを含む。それぞれOPN1LWおよびOPN1MWと呼ばれるLおよびM錐体オプシン遺伝子は、LおよびM感光色素をコードし、それぞれが、エクソン2、3および4の配列において変動性が高い。近年、Ueyamaら(Biochem.Biophys.Res.Commun.,424,152,2012)は、赤緑色覚異常と関連がある錐体オプシン遺伝子の変異体が、最終的なmRNAからエクソン3を欠如させるスプライシングエラーにつながったことを見出した。しかし屈折異常に対するLおよびM錐体オプシン遺伝子におけるスプライシングエラーの影響は不明である。
ある態様において、本発明は、屈折異常に対する対象の素因を判定するための方法であって、
(a)1つ以上のオプシン遺伝子におけるエクソン3スプライシング欠損を判定するために前記対象から得られた生体試料を試験すること;および
(b)1つ以上のオプシン遺伝子におけるエクソン3スプライシング欠損を屈折異常に対する素因と相関させること
を含む、方法を提供する。
ある実施形態において、試験することは、エクソン3-スキッピングオプシン遺伝子mRNA(「EX3(-)mRNA」)と比較した全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を決定するために、対象から得られた生体試料を試験することを含み;相関させることは、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を屈折異常に対する素因と相関させることを含む。さらなる実施形態において、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を決定することは、(i)生体試料中に存在するオプシン遺伝子mRNAのcDNAから、エクソン3にまたがる増幅産物を生成させること;および(ii)全長オプシン遺伝子mRNAに対応する増幅産物およびEX3(-)mRNAに対応する増幅産物を検出することを含む。さらなる実施形態において、増幅産物を検出することは、エクソン3の末端に隣接した増幅産物に結合するプライマーを使用して、増幅産物からプライマー伸長産物を生成させることを含む。
別の実施形態において、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を決定することは、(i)生体試料中に存在するオプシン遺伝子mRNAのcDNAを生成させること;および(ii)全長オプシン遺伝子mRNAに対応するcDNAおよびEX3(-)mRNAに対応するcDNAを検出することを含む。ある実施形態において、検出することは、(i)cDNAの増幅に適切な条件下で、エクソン3にまたがり、1つ以上のオプシン遺伝子を選択的に増幅可能であるプライマー対とcDNAを接触させることおよび(ii)全長cDNA増幅産物を含む増幅産物の第1の集団およびEX3(-)増幅産物を含む増幅産物の第2の集団を生成させるためにcDNAを増幅させることを含む。別の実施形態において、検出することは、(I)全長オプシン遺伝子mRNAに対応するcDNA;および(II)EX3(-)mRNAに対応するcDNAの両方と相補的な全長配列を有するプローブとcDNAを接触させることを含み、接触させることは、cDNAへのプローブのハイブリッド形成に適切な条件下で行われる。
様々な実施形態において、1つ以上のオプシン遺伝子は、L-オプシン遺伝子、M-オプシン遺伝子または両方である。
別の態様において、本発明は、屈折異常に対する対象の素因を判定するための方法であって、
(a)LまたはMオプシン遺伝子の位置153、171、174、178および180でコードされるアミノ酸に対するものとして指定されるLIVVA(配列番号1)を含むオプシン遺伝子変異体を同定するために、対象から得られた生体試料を試験すること;および
(b)オプシン遺伝子変異体を屈折異常に対する素因と相関させること
を含む方法を提供する。
ある実施形態において、オプシン遺伝子変異体は、LIVVA(配列番号1)/GCGATCGGを含む。
別の実施形態において、本方法は、(a)本発明の何れかの実施形態または実施形態の組み合わせの方法に従い、対象の屈折異常に対する素因を判定すること;および(b)屈折異常の進行を遅くするために対象を処置することを含む、対象において屈折異常を処置することを含む。
別の態様において、本発明は、1つ以上のヒトオプシン遺伝子の検出可能部分を選択的に増幅可能なプライマー対を含むかまたはこれからなり、検出可能部分がエクソン3を含む、組成物を提供する。
通常のオプシン変異体がある対象(n=5)およびその唯一のX染色体オプシン遺伝子としてLIAVA(配列番号2)変異体がある対象の平均からの、オン-オフL/M錐体単独ERG。 2名のLIAVA(配列番号2)対象に対する完全エクソン3スキッピング、2名のLVAVA(配列番号4)対象に対する両エクソン3包含およびスキッピングおよび対照対象に対する完全なエクソン3包含を示すミニ遺伝子アッセイ。 正常なオプシン遺伝子(n=5、黒色トレース)の対象の平均と比較した、唯一のX染色体オプシン遺伝子としてLVAVA(配列番号4)オプシン遺伝子がある2名の対象(n=2、灰色トレース)からの平均L/M-錐体単独オン・オフERG。 A.LIAIS(配列番号5)変異体に対するヒトcDNAおよびLVAVA(配列番号4)変異体に対するヒトcDNAで内在マウスX-染色体オプシン遺伝子が置き換えられているマウスからのL/M錐体単独オン・オフERG。各データ点は、10匹のマウスに対する平均ERGb-波振幅である。1.5か月時点に対して使用したマウスを除き、データは、各変異体に対する、マウスの同じ群の長期的研究である。B.LIAIS(配列番号5)対LVAVA(配列番号4)マウスに対する強度応答機能。点線は、LIAIS(配列番号5)対LVAVA(配列番号4)マウスに対して6マイクロボルトの応答を引き出すために必要とされる光強度の相違を示し、これは、LVAVA(配列番号4)変異体の機能不全の目安である。両パネルについて、黒色の印はLIAIS(配列番号5)マウスに対するものであり、灰色の印はLVAVA(配列番号4)マウスに対するものである。 ミニ遺伝子アッセイの結果、異なる変異体に対するエクソン3スキッピングの勾配が示される。バンドは全長とエクソン3スキッピングmRNAとの間のヘテロ2本鎖である。**mRNAはエクソン3を欠く。NTCはミニ遺伝子アッセイにおける鋳型なしの対照である。MWは分子量マーカーである。 検討される全OPN1LWハプロタイプに対する、エクソン3スキッピングmRNAの推定パーセンテージのヒストグラム。 発明者らの正常色覚を有する対象のプールの対象により代表された試験した2名のハプロタイプのそれぞれに対する、エクソン3-スキッピングmRNA2の推定パーセンテージを示すヒストグラム。発明者らのデータベースの1005名の対象のうち、893名が、エクソン3を欠いたmRNAの割合を推定するためにミニ遺伝子およびMASSARRAY(登録商標)を使用して発明者らが試験したハプロタイプを有した。 本発明の方法により決定されるようなエクソン3スキッピングがある%L-オプシンmRNAと18例の異なる一般的に存在するL-オプシンハプロタイプに対する屈折異常の量との間の関連。
引用される全ての参考文献は、それらの全体において参照により本明細書中に組み込まれる。本明細書中で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上明らかに示されない限り、複数への言及を含む。「および(and)」は、本明細書中で使用される場合、明らかに述べられない限り、「または(or)」と交換可能に使用される。
本発明のあらゆる態様の全ての実施形態は、文脈上明らかに示されない限り、組み合わせて使用され得る。
文脈上明らかに要求されない限り、本記載および特許請求の範囲を通じて、「含む(comprise)」、「含むこと(comprising)」などの語は、排他的または網羅的な意味とは対照的に、包括的な意味で解釈されるべきものであり;すなわち、「含むが限定されない(including but not limited to)」という意味である。単数または複数を使用する語はまた、それぞれ複数および単数も含む。さらに、「本明細書中(herein)」、「上記で(above)」および「以下の(below)」という語および同様の意味の語は、本願で使用される場合、全体として本願を指し、本願の何らかの特定の部分を指すものではないものとする。
本明細書中で使用される場合、アミノ酸残基は次のように略称される:アラニン(Ala;A)、アスパラギン(Asn;N)、アスパラギン酸(Asp;D)、アルギニン(Arg;R)、システイン(Cys;C)、グルタミン酸(Glu;E)、グルタミン(Gln;Q)、グリシン(Gly;G)、ヒスチジン(His;H)、イソロイシン(Ile;I)、ロイシン(Leu;L)、リジン(Lys;K)、メチオニン(Met;M)、フェニルアラニン(Phe;F)、プロリン(Pro;P)、セリン(Ser;S)、スレオニン(Thr;T)、トリプトファン(Trp;W)、チロシン(Tyr;Y)およびバリン(Val;V)。
本開示の実施形態の記載は、網羅的なものまたは開示される正確な形態に対して開示を限定するものではない。本開示に対する具体的な実施形態および例を例示目的で本明細書中に記載する一方、当業者が認識するであろうように、本開示の範囲内で様々な同等の変更が可能である。
第1の態様において、本発明は、屈折異常に対する対象の素因を決定するための方法であって、
(a)1つ以上のオプシン遺伝子におけるエクソン3スプライシング欠損を判定するために前記対象から得られた生体試料を試験すること;および
(b)1つ以上のオプシン遺伝子におけるエクソン3スプライシング欠損を屈折異常に対する素因と相関させること
を含む方法を提供する。
続く実施例で示されるように、発明者らは、LおよびM錐体オプシン遺伝子におけるエクソン3スプライシング欠損を判定するための方法を開発し、このようなエクソン3スプライシング欠損がヒト対象における屈折異常変化の予想外に高いパーセンテージを占めることを明らかにした。したがって、本方法は、屈折異常を発症するリスクがある対象を同定し、屈折異常の潜在的な重症度を予想し、このような対象に対して早期の処置を提供するために、および個々の対象に対して最も有効な処置についての意思決定を助けるために使用され得る。
対象はあらゆる対象、例えばヒト対象などであり得る。
本明細書中で使用される場合、「屈折異常」は、対象の眼による光の焦点調節におけるエラーであり、一般に眼の形態によるものである(眼球の長さ、角膜の形態変化、レンズの老化など)。本方法は、近視、遠視、老視、乱視および青錐体一色型色覚を含むが限定されない、何らかの屈折異常に対する素因を検出し得る。
ある具体的な実施形態において、屈折異常は近視(近眼)である。近視は、最も一般的には、近視の眼の過剰な正のジオプターを相殺する負の屈折力を有する補正レンズの使用を通じて補正される。「ジオプター」はレンズの屈折力の測定単位であり、焦点距離の逆数に等しい。負のジオプターは一般に、眼を補正するためのレンズの値なので、近視の重症度を記載するために使用される。ある実施形態において、本方法は、-6ジオプターまたはそれより悪いものとして定義される強度近視に対する素因を判定するために使用される。別の実施形態において、近視は若年発症型近視(すなわち18歳に到達する前)である。
別の具体的な実施形態において、屈折異常は、男性でのみ発症するX連鎖性網膜障害であり、顕著な屈折異常につながる青錐体一色型色覚である。
「生体試料」という用語は、本明細書中で使用される場合、血液、唾液、頬部からの細胞、スワブ検体、皮膚の生検、羊水および様々な他の組織を含むが限定されない、何らかの適切なこのような試料を含み得る。具体的な実施形態において、生体試料は唾液または血液である。
本明細書中で使用される場合、「エクソン3スプライシング欠損」という語は、オプシン遺伝子によりコードされるmRNAにおけるエクソン3全体のスキッピングを意味する。当業者により理解されるであろうように、このような欠損は、評価しているオプシン遺伝子のエクソン2および/または4など、他のエクソンのうち一部/全てのスキッピングを含み得る。
1つ以上のオプシン遺伝子(Lオプシンおよび/またはMオプシン遺伝子)におけるエクソン3スプライシング欠損について生体試料を試験するための何らかの適切な手段が本発明の方法において使用され得る。本方法は試料中で行われ得るか、または試料中の核酸を精製もしくは部分精製し得る。本発明の方法での使用のために生体試料からオプシン遺伝子を含む核酸を精製または部分精製するための方法は当技術分野で公知である。本核酸は例えばゲノムDNA、RNAまたはcDNAであり得る。
ある実施形態において、試験することは、エクソン3-スキッピングオプシン遺伝子mRNA(「EX3(-)mRNA」)と比較した全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を決定するために、前記対象から得られる生体試料を試験することを含み;
相関させることは、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を屈折異常に対する素因と相関させることを含む。
本明細書中で使用される場合、EX3(-)mRNAは、オプシン遺伝子中のエクソン3によりコードされる領域を完全に欠く1つ以上のオプシン遺伝子からのmRNAを意味する。この実施形態において、屈折異常に対する素因を判定するために、全長オプシンmRNAの相対量をEX3(-)mRNAと比較する。EX3(-)mRNAに対する全長の相対量を決定するための何らかの適切な方法を使用し得る。ある実施形態において、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を決定することは、
(i)生体試料中に存在するオプシン遺伝子mRNAのcDNAから、エクソン3にまたがる増幅産物を生成させること;および
(ii)全長オプシン遺伝子mRNAに対応する増幅産物およびEX3(-)mRNAに対応する増幅産物を検出すること
を含む。
この実施形態において、オプシン遺伝子mRNAを逆転写してcDNAを生成させ、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量の検出を可能にするために、これをさらに増幅させる。このような検出は何れかの適切な手段により行い得る。ある代表的な実施形態において、増幅産物を検出することは、エクソン3の末端に隣接する増幅産物に結合するプライマーを使用して、増幅産物からプライマー伸長産物を生成させることを含む。この実施形態において、使用されるプライマーがcDNAに結合し、プライマー伸長アッセイ中にポリメラーゼがプライマーを伸長させる場合、付加されるヌクレオチドは、エクソン3(全長)またはエクソン4がエクソン2にスプライシングされる((EX3(-))か否かを示すようになる。本明細書中で使用される場合、「隣接」は、その位置からのプライマー伸長が全長またはEX3(-)オプシンmRNAの両方を検出可能である位置を意味する。様々な実施形態において、プライマーは、オプシン遺伝子の、エクソン2とエクソン3との間またはエクソン4とエクソン3との間の連結部の1または2個のヌクレオチド内で、エクソン2またはエクソン4における増幅産物に結合する。プライマー伸長アッセイにおいて使用されるプライマーは、以下でより詳細に記載するように、例えば、エクソン2または4の保存領域と相補的であり得る。
得られるプライマー伸長産物は何らかの適切な技術により検出し得る。ある実施形態において、プライマー伸長産物は、質量分析、例えばMALDI-TOFF質量分析などにより検出される。例えば、増幅産物上の第1の情報価値のある位置(すなわち増幅産物におけるエクソン3の有無を区別する第1のヌクレオチド)に直接隣接してアニーリングするプライマーの一塩基伸長。プライマー伸長産物は、鋳型配列におけるエクソン3の有無に依存し、その結果、伸長産物間の質量が異なる。
非限定例として、プライマー伸長のために使用されるプライマーは、適切なエクソン:エクソン連結の何れかの側であり得る(すなわち:エクソン2はエクソン4にスプライシングされ(エクソン3スキッピング);エクソン2はエクソン3にスプライシングされ(スキッピングなし);エクソン3はエクソン4にスプライシングされる(スキッピングなし)。)。エクソン2がエクソン4にスプライシングされる場合、下記の配列は、得られるcDNAを示し、エクソン:エクソン連結部は||により示す。ある実施形態において、プライマーがエクソン/エクソン連結部を横断し、エクソン3にスプライシングされるエクソン2とエクソン4にスプライシングされるエクソン2との間で異なる連結部の後の第1の位置の前に1個の塩基(太字および幾分大きいフォントで示す。)に伸長する限り、プライマー伸長のために、連結部の何れかの側の下線領域を使用し得る。伸長段階は、プライマーがエクソン2からエクソン3/4に向かって伸長する場合は太字および斜字体の塩基(下記で示される例ではT)を組み込まねばならず、またはプライマーがエクソン4からエクソン2/3に向かって伸長する場合は、太字および大きいフォントの塩基(下記で示される例でこれもまたT)に対する相補塩基を組み込まねばならない。
Figure 0007240097000001
したがって、ある実施形態において、伸長プライマーは、次の配列(配列番号7)の少なくとも12個の連続する3’残基(下線)に対してその全長にわたり示される配列に対応し得る。
Figure 0007240097000002
様々なさらなる実施形態において、プライマーは、その全長にわたり、下線の配列または配列番号16の少なくとも15、20、25、30、35または完全な配列に対して相補的である:
Figure 0007240097000003

配列の二重下線の部分は、エクソン4からエクソン3/2への伸長プライマーに対する相補体である。
これらの実施形態において、ポリメラーゼが1個のヌクレオチドを付加し、2個の可能な得られる生成物が、
Figure 0007240097000004

Figure 0007240097000005

(Ex3(-)オプシンmRNAに相当)となるように、アッセイを設計する。プライマーは太字ヌクレオチドのすぐ上流に結合し、これは、配列において示されるものに対応し、したがって相補鎖に結合し、示される太字ヌクレオチドを組み込み、ポリメラーゼが太字ヌクレオチドを組み込むようにする。本アッセイは定方向であり、したがって、エクソン2からエクソン3/4に向かうための唯一の可能な方法およびエクソン4からエクソン3/2へ向かうための唯一の可能な方法がある。
別の実施形態において、プライマーは、その全長にわたり、次の配列(配列番号10)、
Figure 0007240097000006
の少なくとも12個の連続する3’残基(下線部)に相補的であり得る。様々なさらなる実施形態において、プライマーは、その全長から少なくとも15、20、25、30、35にわたりるか、または配列番号10の完全配列である。
別の実施形態において、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を決定することは、
(i)生体試料中に存在するオプシン遺伝子mRNAのcDNAを生成させること;および
(ii)全長オプシン遺伝子mRNAに対応するcDNAおよびEX3(-)mRNAに対応するcDNAを検出すること
を含む。
この実施形態において、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量の検出を可能にするために、オプシン遺伝子mRNAを逆転写してcDNAを生成させる。このような検出は何らかの適切な手段によって行い得る。ある代表的な実施形態において、増幅産物を検出することは、
(i)cDNAの増幅に適切な条件下で、エクソン3にまたがり、cDNAを選択的に増幅可能である1つ以上のプライマー対とcDNAを接触させることおよび
(ii)全長cDNA増幅産物を含む増幅産物の第1の集団およびEX3(-)増幅産物を含む増幅産物の第2の集団を生成させるためにcDNAを増幅させること
を含む。
この実施形態において、当業者により理解されるであろうように、cDNA中に存在するならばエクソン3を増幅するプライマー対が使用され、プライマー対は、オプシン遺伝子中の保存的配列と塩基対形成するように設計される。この実施形態において、EX3(-)mRNAと比較した全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を決定することは、増幅産物の第1の集団および第2の集団の相対量を決定することを含む。
1つ以上のオプシン遺伝子の一部を増幅させるために、様々なアッセイ(PCR、RT-PCR、RTQ-PCR、spPCR、qPCRおよび対立遺伝子特異的PCRなど)において、本プライマー対を使用し得る。本プライマー対は、「フォワード」および「リバース」プライマーの両方を含み、一方がセンス鎖に相補的であり、一方が「アンチセンス」鎖に相補的であり、増幅条件に供された場合にcDNAから、エクソン3(存在するならば)にまたがる検出可能な増幅産物を生成可能にするように、1つ以上のオプシン遺伝子とハイブリッド形成させるために設計される。様々な実施形態において、プライマー対の各メンバーは、1つ以上のオプシン遺伝子の保存領域に完全に相補的である、少なくとも12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30以上のヌクレオチド長の、1本鎖DNAオリゴヌクレオチドである。別の実施形態において、オプシン遺伝子の全ての可能なアイソフォームを列挙して、それらの相対的存在量を推定し、エクソンスキッピングおよび伸長エクソンスキッピングを検出するために、次世代配列決定(RNA-seq)を使用し得る。この実施形態において、RNAをcDNAに逆転写し、cDNAライブラリを作製し、次世代配列決定に供する。
オプシン遺伝子中のエクソンの核酸配列を下記で示し;核酸配列中で完全に保存されるエクソンにはそのように記し、一方で、ある遺伝子/変異体から別のものへと変化するエクソンの領域を同定する(IUBコードで)。LおよびM遺伝子は、約40キロ塩基対(kb)の長さにわたりほぼ同一である。各遺伝子は6個のエクソンを有する。ヒトにおいて、第1および第6番目のエクソンは、LおよびM遺伝子間で同一である。エクソン5は、これらの遺伝子の間で、よく見られるように異なり、L色素とM色素との間のスペクトルの相違の大部分の原因となるアミノ酸の相違を特定することによって、コードされる色素がLであるかまたはMであるかを機能的に判定する。エクソン2、3および4は、LおよびMオプシン遺伝子間で変動するが、それは、交換突然変異体を生成する組み換え機序によるものであり;異なる領域は下記のものである。
エクソン1:(変異なし)
Figure 0007240097000007

Figure 0007240097000008

Figure 0007240097000009

Figure 0007240097000010

Figure 0007240097000011
下線付きの一続きの核酸は保存され、本発明のこの実施形態の方法において、下線領域(またはそれらの相補領域)内でそれらの長さに沿ってハイブリッド形成するプライマー対を使用し得る。したがって、ある非限定的実施形態において、プライマー対はフォワードプライマーおよびリバースプライマーを含み、フォワードまたはリバースプライマーの一方がその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン1中の保存領域と塩基対形成し、他方がその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン6中の保存領域と塩基対形成する。別の実施形態において、フォワードまたはリバースプライマーのうち一方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン1中の保存領域と塩基対形成し、他方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン4中の保存領域と塩基対形成する。さらなる実施形態において、フォワードまたはリバースプライマーのうち一方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン2中の保存領域と塩基対形成し、他方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン6中の保存領域と塩基対形成する。またさらなる実施形態において、フォワードまたはリバースプライマーのうち一方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン2中の保存領域と塩基対形成し、他方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン4中の保存領域と塩基対形成する。
Figure 0007240097000012
リアルタイムqPCR、質量分析など)を含むが限定されない何らかの適切な技術によって、得られる増幅産物の相対量を直接比較し得;このような技術は、本明細書の教示に基づき、十分に当技術分野の技術レベル内である。
別の実施形態において、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を決定することは、(I)全長オプシン遺伝子mRNAに対応するcDNA;および(II)EX3(-)mRNAに対応するcDNAの両方と相補的な全長配列を有する1つ以上のプローブとcDNAを接触させることを含み、この接触は、cDNAへのプローブの選択的ハイブリッド形成に適切な条件下で行われる。本明細書中で使用される場合、「選択的ハイブリッド形成」は、1つ以上のプローブが、ハイブリッド形成条件下で検出可能なハイブリッド形成複合体を形成させるようにオプシン遺伝子標的の少なくとも一部と完全に相補的であることを意味し、得られるハイブリッド形成複合体は、他の核酸とともに生じ得る何らかのハイブリッド形成からは区別可能である。使用される特異的なハイブリッド形成条件は、使用されるオリゴヌクレオチドプローブの長さ、それらのGC含量ならびに当業者にとって周知であるような様々な他の因子に依存する。本発明の実施形態での使用のためのプローブは、特にエクソン1、2、4および6におけるオプシン遺伝子標的の保存領域と選択的にハイブリッド形成する何れかのものであり得;このような領域は上記で開示される。定量的ハイブリッド形成技術を含むが限定されない何らかの適切な技術によって、この実施形態において、EX3(-)mRNAに対する全長オプシン遺伝子mRNAの相対量を直接比較し得;このような技術は、本明細書の教示に基づき、十分に当技術分野の技術レベル内である。
これらの実施形態および実施形態の組み合わせの全てにおいて、本方法は、1つ以上のオプシン遺伝子におけるエクソン3スプライシング欠損を屈折異常に対する素因と相関させることが可能となる。続く実施形態で明らかにされるように、エクソン3スキッピングと屈折異常との間の相関は89%である。すなわち、大量のエクソン3スキッピングがある個体の場合、(80%超がスキッピング)殆ど全てのそれらの非常に高度の屈折異常(すなわち強度近視)はスキッピングゆえである。発明者らは、このような大量のエクソン3スキッピングがある個体は、集団の1%の2分の1に相当すると推定する(200人中1人)。さらに、mRNAの12~50%がエクソン3を欠くLオプシン遺伝子変異体は、この集団で非常により高い頻度で発生し、男性の20%および女性の36%または集団全体の28%で起こると推測される。これらの変異体は、一般的な若年発症型近視の場合、屈折異常の変化の50%超を占め、母集団中の近視のリスクが顕著に上昇することとなる。
ある実施形態において、1つ以上のオプシン遺伝子はLオプシン遺伝子であり;別の実施形態においてはMオプシン遺伝子であり;さらなる実施形態においてはLオプシン遺伝子およびMオプシン遺伝子の両方である。
別の態様において、本発明は、屈折異常に対する対象の素因を判定するための方法であって、
(a)LまたはMオプシン遺伝子の位置153、171、174、178および180でコードされるアミノ酸に対するものとして指定されるオプシン遺伝子変異体LIVVA(配列番号1)を同定するために対象から得られた生体試料を試験すること;および
(b)オプシン遺伝子変異体を屈折異常に対する素因と相関させること
を含む方法を提供する。
発明者らは、驚くべきことに、列挙されるオプシン遺伝子変異体が屈折異常に対する素因を有する対象に対する予後徴候であることを発見した。新しく発見されたLIVVA(配列番号1)変異体は、最大のエクソン-3スキッピング変異体であることが分かった。本方法は、近視、遠視、老視、乱視、青錐体一色型色覚および失明障害を含むが限定されない何らかの屈折異常に対する素因を検出し得る。生体試料は、上記のような何らかの適切な試料であり得る。本方法での使用のために生体試料から(必要に応じて)核酸を精製または部分精製するための方法は当技術分野で周知である。核酸は例えば、ゲノムDNA、RNAまたはcDNAであり得る。
ある実施形態において、オプシン遺伝子変異体は、LIVVA(配列番号1)/GCGATCGG(エクソン3(以下)において、IUBコードの可変位置RMSRKYRKは順番にGCGATCGG(LIVVA)に対応する。)を含む。
Figure 0007240097000013
本発明の各態様の別の実施形態において、本方法は、本発明の何らかの実施形態または実施形態の組み合わせの方法に従い、対象の屈折異常に対する素因を判定することおよび屈折異常の進行を遅らせるために対象を処置することを含む。眼鏡もしくはコンタクトレンズを処方することおよび屈折矯正手術によるものを含むが限定されない、対象を処置するための何らかの適切な方法を使用し得る。ある一定の実施形態において、本方法は、例えば国際公開第2010/075319号パンフレットに記載のような、ブラー誘導(blur-inducing)レンズを提供することを含む。ある実施形態において、装置はブラー誘導(blur-inducing)レンズを含む眼鏡であり、このブラー(blur)は、異常に長くなるように眼を刺激するシグナルを生じさせることが本明細書中で示された網膜の隣接錐体光受容体間の相対的活性を低下させるように設計されている。ブラー誘導(blur-inducing)レンズは、例えば、レンズの片面または両面における小さな隆起または陥凹の1つ以上:レンズ材料とは異なる材料がレンズ内に含まれること;レンズにおけるより高レベルの収差の取り込み;および、レンズの片面または両面に適用される、光散乱、拡散または回折によりブラー(blur)を誘導するコーティングまたはフィルムによって、ぼやけを誘導するように作られ得る
別の実施形態において、ブラー誘導(blur-inducing)レンズはコンタクトレンズである。ブラー誘導(blur-inducing)コンタクトレンズは、例えば、レンズ材料とは異なる材料がレンズ内に含まれること;レンズにおけるより高レベルの収差の取り込み;レンズの中心からレンズの底部に、一方または両方のレンズにおいて漸進的なの負の補正を提供すること;およびレンズの片面または両面に適用される光散乱、拡散または回折によりブラー(blur)を誘導するコーティングまたはフィルムのうち1つ以上によって、ブラー(blur)を誘導するために作製され得る。
別の実施形態において、処置は、対象の眼に入る前にディスプレイスクリーンから発散される赤色光を優先的に阻害し、それにより対象の眼での屈折異常の導入を制限することが可能な、波長依存性のフィルターを含む治療用光学装置を対象が装着することを含む。
本明細書中で使用される場合、「処置する」とは、(a)対象の眼における屈折異常導入の発生率を低下させること;(b)対象の眼においてその後に発症する屈折異常の重症度を軽減すること;および/または(c)対象の眼における屈折異常の特徴的な症状の発症を制限または予防することのうち1つ以上を意味する。
別の態様において、本発明は、1つ以上のヒトオプシン遺伝子の検出可能部分を選択的に増幅可能なプライマー対を含むかまたはそれからなり、検出可能部分がエクソン3を含む組成物を提供する。例えば本発明の方法においてプライマー対を使用し得る。本プライマー対は、「フォワード」および「リバース」プライマーの両方を含み、一方がセンス鎖に相補的であり、一方が「アンチセンス」鎖に相補的であり、増幅条件に供される場合、cDNAから、(存在するならば)エクソン3にまたがる検出可能な増幅産物を生成可能となるように、1つ以上のオプシン遺伝子とハイブリッド形成するように設計される。様々な実施形態において、プライマー対の各メンバーは、1つ以上のオプシン遺伝子の保存領域に完全に相補的である、少なくとも12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30以上のヌクレオチド長の1本鎖DNAオリゴヌクレオチドである。様々なさらなる実施形態において、プライマーは50、45、40、35または30ヌクレオチド長以下である。
オプシン遺伝子中のエクソンの核酸配列は以下に示し;核酸配列中で完全に保存されるエクソンをそのように記し、一方で、遺伝子/変異体によって変動するエクソンの領域を同定する(IUBコード)。下線を付している一続きの核酸は保存され、本発明のこの実施形態の方法において、下線領域(またはそれらの相補領域)内でそれらの長さに沿ってハイブリッド形成するプライマー対を使用し得る。
エクソン1:(変異なし)
Figure 0007240097000014

Figure 0007240097000015

Figure 0007240097000016

Figure 0007240097000017
下線を付している一続きの核酸は保存され、本発明のこの実施形態の方法において、下線領域(またはそれらの相補領域)内でそれらの長さに沿ってハイブリッド形成するプライマー対を使用し得る。したがって、ある非限定的な実施形態において、本プライマー対は、フォワードプライマーおよびリバースプライマーを含み、フォワードまたはリバースプライマーのうち一方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン1中の保存領域(すなわち:エクソン1中の何らかの一続きの少なくとも12連続ヌクレオチド)と塩基対形成し、他方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン6中の保存領域(すなわち:エクソン6中の何らかの一続きの少なくとも12連続ヌクレオチド)と塩基対形成する。別の実施形態において、フォワードまたはリバースプライマーのうち一方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン1中の保存領域と塩基対形成し、他方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン4中の保存領域(すなわち:ヌクレオチド1~110または129~166の間のエクソン4中の何らかの一続きの少なくとも12連続ヌクレオチド)と塩基対形成する。さらなる実施形態において、フォワードまたはリバースプライマーのうち一方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン2中の保存領域(すなわち:ヌクレオチド1~81、83~187、189~218、220~232または244~307の間のエクソン2中の何らかの一続きの少なくとも12連続ヌクレオチド)と塩基対形成し、他方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン6中の保存領域と塩基対形成する。またさらなる実施形態において、フォワードまたはリバースプライマーのうち一方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン2中の保存領域と塩基対形成し、他方はその全長に沿って、オプシン遺伝子のエクソン4中の保存領域と塩基対形成する。
ある非限定的な実施形態において、本プライマー対は、
(a)配列番号14(エクソン2)ヌクレオチド1~81、83~187、189~218、220~232または244~307の12個以上の連続ヌクレオチドまたはその全ヌクレオチドを含む第1のプライマー;および
(b)配列番号15(エクソン4)ヌクレオチド1~110または129~166)の12個以上の連続ヌクレオチドまたはその全ヌクレオチドを含む第2のプライマー対
を含む。
別の非限定的な実施形態において、本プライマー対は、
(a)配列番号11(エクソン1)の12個以上の連続ヌクレオチドまたはその全ヌクレオチドを含む第1のプライマー;および
(b)配列番号12(エクソン6)の12個以上の連続ヌクレオチドまたはその全ヌクレオチドを含む第2のプライマー対
を含む。
さらなる実施形態において、本プライマー対は検出可能に標識され得る。何らかの適切な標識を使用し得る。様々な非限定的な実施形態において、有用な検出可能な標識としては、32P、Hおよび14Cなどの放射性標識;蛍光色素、例えばフルオレセインイソチイオシアネート(FITC)、ローダミン、ランタニド蛍光体およびテキサスレッド、ALEXIS(登録商標)(Abbott Labs)、CY(登録商標)色素(Amersham);電子密度の高い試薬、例えば金など;酵素、例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ、ベータ-ガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼおよびアルカリホスファターゼなど;比色標識、例えば金コロイドなど;磁気標識、例えばDYNABEADS(登録商標)という商標で販売されるものなど;ビオチン;ジオキシゲニン(dioxigenin);または抗血清もしくはモノクローナル抗体が入手可能であるハプテンおよびタンパク質が挙げられるがこれらに限定されない。この標識はプライマーに直接組み込まれ得るか、またはこれを、プライマーとハイブリッド形成するかもしくはそれに結合するプローブまたは抗体に連結させ得る。当業者にとって公知の何らかの適切な手段によって、プライマーに標識をカップリングさせ得る。様々な実施形態において、ニック翻訳、PCRまたはランダムプライマー伸長を使用してプライマーを標識する(例えばSambrookら、前出を参照)。
実施例
導入
嚢胞性線維症、デュシェンヌ型筋ジストロフィーおよび網膜色素変性症を含め、多くのヒト疾患は遺伝子スプライシングエラーを含む。近年、Ueyamaら(Biochem Biophys Res Commun,424,152,2012)は、赤緑色覚異常に関連する錐体オプシン遺伝子の変異体が、最終的なmRNAからのエクソン3が欠如するスプライシングエラーにつながったことを見出した。ヒトLおよびMオプシン遺伝子は非常に変化し易く、発明者らは、オプシン遺伝子変異体を調べて、エクソン3スプライシング欠損と関連するものを同定するためにアッセイを設計した。さらに、発明者らは、エクソンスキッピングと関連する変異体の中でも、エクソン3がスキッピングされたメッセージと比較して、正常な全長メッセージを含有するmRNAの断片を定量しようとした。
発明者らは、エクソン3の両側の2つを除イントロンが除去された全長オプシン配列を含有するプラスミドをHEK293細胞に遺伝子移入する、ミニ遺伝子試験を設計した。mRNAを回収し、それを使用してcDNAを作製した。次の段階に対して、発明者らは、対立遺伝子特異的なプライマー伸長とそれに続く質量分析によって一ヌクレオチドレベルの遺伝子分析を行うためにMASSアレイ(登録商標)機器を使用した。エクソン3を欠いたLオプシンmRNAの断片を定量するためにアッセイを設計した。アッセイを最初に試験し、全長およびエクソンスキッピングcDNAの既知の混合物で較正した。次いで、これを使用して、Lオプシンエクソン3の全128個の変異体にわたりエクソンスキッピングを探索した。発明者らは、質量分析の、エクソン3スキッピングオプシンmRNAに対する全長の相対量を定量する能力を利用した。しかし、これは、本方法の可能性がある1つの実行に過ぎず;2つのmRNA種の相対量を決定可能な何らかの定量的方法を使用し得る。
エクソンスキッピングアッセイは5%以内の誤差であることが分かった。全てのエクソン3オプシン変異体にわたり、驚くべき数のものが、ある量のmRNAがエクソン3を欠いたエクソン3スプライシング欠損と関連していた。試験した全ての変異体にわたり、エクソン3がスキッピングされたmRNAの中央値割合は9%であり、平均25%であった。LIAVA(配列番号2)、LVAVA(配列番号4)およびLIVVA(配列番号1)をコードするハプロタイプは、最大のスキッピング変異であることが分かった。位置178でイソロイシンの代わりにバリンをコードする配列の場合のように(44%対6%)、位置180でセリンの代わりにアラニンをコードする配列は、平均してより多くスキッピングが起こっていた(38%対11%)。
最大スキッピングハプロタイプであったLIAVA(配列番号2)、LVAVA(配列番号4)およびLIVVA(配列番号1)ハプロタイプは全て、極めて強度の近視と関連する。特定のオプシン遺伝子ハプロタイプと屈折異常との間の関連性が以前に報告されているが、光受容体の細胞生物学における異なる変異体の影響は未知であった。したがって、どのハプロタイプが屈折異常を獲得し易くさせるかを事前に予想する方法はなかった。現在、屈折異常がスプライシング欠損と関連するという発見から、発明者らがエクソン3スキッピングオプシンmRNAに対する全長の相対量を定量するために開発したアッセイを使用することにより、何らかの個々のハプロタイプによって屈折異常を有し易くなるか否かが判定可能になる。
罹患し易い小児において屈折異常の進行を遅くする利用可能な最新の処置があり、いくつかのさらなる治療法が開発中である。処置の効果を最大にするために、何らかの屈折異常が出現する前に、罹患し易い小児を同定することが必要である。発明者らが開発した方法はこのニーズを満たす。
背景
赤緑色覚異常がXq28でのX-染色体における錐体感光色素遺伝子の再編成の結果であるという発見は、X-染色体オプシン遺伝子アレイにおける突然変異と色覚異常との間の遺伝子型-表現型の相関に対する過去数十年にわたる広範囲の研究につながった(概説については[1]を参照)。長(L)および中(M)波長の錐体は、人間の錐体の95%を占め、非常に低い光レベルを除き、杆体が活性である場合、全視覚が錐体に基づく。したがって、色を見分けることだけではなく、視力の全ての態様は、LおよびM錐体感光色素に依存する。それぞれOPN1LWおよびOPN1MWと呼ばれるLおよびM錐体オプシン遺伝子は、エクソン2、3および4の配列において非常にばらつきがある。視覚および、視覚誘導性の眼の成長などの他の過程における感光色素の必須の役割のために、これらの遺伝子における遺伝的変異は、現代人を悩ませる一般的な眼の障害に対する重要なリスク因子である。発明者らは、オプシンの位置153、171、174、178および180でコードされるアミノ酸について、LIAVA(配列番号2)およびLVAVA(配列番号4)と呼ばれる2個のオプシン遺伝子変異体を詳細に研究した。発明者らは、これらのオプシン遺伝子変異体が光受容体機能不全および重篤な視力障害と関連することを発見した[2~6]。これらの変異体は、色覚異常、強度近視、錐体ジストロフィー、青錐体一色型色覚、ボルンホルム眼疾患および緑内障にわたる臨床診断がある患者において見られる。これらの変異体は視力欠陥がない個体では観察されない。
次世代配列決定技術の出現とともに、疾患関連遺伝子において同定されるゲノム配列変異の数が爆発的に増加している。これらの配列変異の病態生理学を理解しようとすることにおける第1の焦点は、タンパク質コード領域を変化させるかまたは遺伝子発現に影響を及ぼすプロモーターおよび特徴がよく分かっているコアスプライシングシグナルを変化させる非同義変異におけるものである。他の配列変異は、無視されるかまたは中立的なものとして分類されることが多く、また、サイレントまたはミスセンス突然変異の病態生理学的影響は、主要な影響が異常なスプライシングである場合にはタンパク質機能のレベルで発揮されると考えられている多くの例がある[9~11]。ゲノム変異がスプライシング、タンパク質機能または両方に影響を及ぼすか否かを知ることは、有効な処置が開発されるべき場合に非常に重要である。
OPN1LWおよびOPN1MW遺伝子における変異を生じさせる特有の突然変異機序への洞察。殆どの旧世界ザルおよび類人猿は、X-染色体上に2個の感光色素遺伝子、1個のLおよび1個のMを有する。発明者らは、祖先から現代人が、旧世界霊長類と同様のX-染色体遺伝子アレイを有したと仮定する。OPN1LWおよびOPN1MW遺伝子の再編成は、ヒトにおける赤緑色覚異常に関与する(概説については[1]を参照)。2個のX染色体上のオプシン遺伝子間の不等な相同組み換えにより、色覚異常の基礎となる新しい遺伝子編成が生じる。現代人における色覚異常に対する選択の緩和によって、集団中の保因者の頻度が上昇している。女性の保因者において、「色覚異常アレイ」と正常なアレイとの間の不等な相同組み換えによって、男性において正常な色覚の根底にあるが、交換突然変異体遺伝子を有するアレイが生成され得る。現代の集団において、女性の約15%が保因者であり、正常と色覚異常アレイとの間の組み換えに対する多くの機会をもたらし、交換突然変異体遺伝子を伴うオプシン遺伝子アレイを生じさせる。OPN1LWおよびOPN1MW遺伝子における遺伝的変異性の度合いは現代人に特有である。旧世界ザルおよび類人猿は、ありふれたLおよびMオプシン遺伝子を有し、おそらく、ヒトの祖先は、旧世界霊長類と同様であった。したがって、OPN1LWおよびOPN1MW遺伝子を混合することは、色覚欠損に対する選択減少の結果から生じる、ヒト進化の特有の生成物である変性過程である。
OPN1LWおよびOPN1MW遺伝子は、約40キロ塩基対(kb)の長さにわたりほぼ同一である。各遺伝子は6個のエクソンを有する。ヒトにおいて、第1および第6のエクソンは、OPN1LWおよびOPN1MW遺伝子の間で同一である。エクソン5は、これらの遺伝子間で、よくあるように異なり、L色素とM色素との間のスペクトルの相違の大部分の原因となるアミノ酸の相違を特定することによって、コードされる色素がLであるかまたはMであるかを機能的に決定する[17]。エクソン2、3および4は、LとMオプシン遺伝子間で変動するが、それは、交換突然変異体を生じさせる組み換え機序によるものである。正常な色覚を有する男性の集団におけるOPN1LWおよびOPN1MW遺伝子の大部分は「L/M交換突然変異体」である。発明者らは、それらを稀なランダム突然変異と区別するために、これらの遺伝子変異体を「L/M交換突然変異体」と呼ぶ。
高頻度。LVAVA(配列番号4)変異体は、よりよく知られている稀なランダムミスセンス突然変異と比較して、高頻度交換突然変異体の例となり得る。任意抽出の女性の試料をスクリーニングすることにより、発明者らは、この突然変異体が400個のX-染色体ごとに1を超える比率で起こるという予備的な推定を得た。RP US集団の12%を占める、北米で最も高頻度で見られるロドプシン突然変異Pro23Hisとこれを比較した[26]。RPは世界で5000人に1人で起こるが、米国において幾分頻度が高い[27]。したがって、米国で最もよく見られるロドプシン突然変異は、40,000人に約1人の比率で起こるか、または80,000個あたり1個の染色体-3で起こる。有病率が400人に1人であるLVAVA(配列番号4)錐体オプシン突然変異体は、約200倍多く見られる。これらの突然変異の頻度により、それらが視覚障害に対する非常に重要な寄与体となる。
非常に短いリードを与え、したがってOPN1LWまたはOPN1MWに属するものとしてエクソン2、3および4の配列が同定され得ない、次世代配列決定法を使用して作製された公開データベースを調べることによって、これらの遺伝子での変異性の度合いの理解を発展させることはできない。OPN1LWからのみである場合、1000個のゲノムプロジェクト(UCSCゲノムブラウザウェブサイト)で提示されるエクソン2、3および4データは、必然的に、両遺伝子からの配列の混合物に相当するものでなければならない。さらに、根底にある仮定、例えばOPN1LWからのエクソン3が位置180で常にセリンを特定し、したがってLIAVA(配列番号2)またはLVAVA(配列番号4)の保有率に関する情報を全く提供しないという仮定によって、データセットが異様に歪められる。発明者らの試料において、158名の対象(~40%)は、位置180でアラニンを特定するOPN1LW遺伝子を有した。それにもかかわらず、1000個のゲノムプロジェクトにおいて、単X-染色体オプシン遺伝子を有する男性の青錐体一色型色覚の根底にあることが以前に報告された組み合わせLIAVS(配列番号3)[5、28]は、1659個のX染色体中で頻度1で見出され、これは、ADRPにおけるPro23His突然変異よりも40倍超よく見られる。まとめると、視力障害に関与するOPN1LWおよびOPN1MWエクソン3ハプロタイプは高頻度で起こる。他の公開データベース全てが、個々のSNPの頻度しか報告しておらず、組み合わせについては報告されず、当然ではあるが、組み合わせは、視力の病的状態における役割を理解するために必須である。
錐体オプシン遺伝子におけるコード配列突然変異は、異常なスプライシング、異常なタンパク質構造/機能または両方を通じて光受容体および視覚に対して有害な影響を及ぼし得る。発明者らは、LIAVA(配列番号2)およびLVAVA(配列番号4)変異体について、スプライシングおよびタンパク質機能の両方を調べた。両変異体について、発明者らは、発明者らが開発した錐体単独オン・オフERG[29]および色覚の行動試験を使用して、単X-染色体錐体オプシン遺伝子を有した視覚障害のある者を調べた。発明者らは、LIAVA(配列番号2)、LVAVA(配列番号4)または対照LIAIS(配列番号5)変異体の何れかをコードするcDNAで内在性X-染色体錐体オプシン遺伝子を置き換えることによって発明者らが作製した遺伝子改変マウスも試験した。イントロン1をスプライシングして除去するためにのみ改変マウス遺伝子座を必要とし、他のイントロンは既に除去されており、したがって、これらのマウスによって、発明者らは、スプライシング欠損を分離して、オプシン機能を評価できるようになった。発明者らは、Sオプシンノックアウト系列も作製し、標的置換マウスをSオプシンノックアウトと交配させて、L/M光受容体においてSオプシン発現のマウス特異的な交絡因子なく、Lオプシンの影響を調べ得るようになった[30]。最後に、発明者らは、LIAVA(配列番号2)およびLVAVA(配列番号4)変異体がある発明者らのヒト対象から、およびLIAIS(配列番号5)変異体がある対照正常対象からミニ遺伝子を作製した。発明者らは、スプライシングに対する影響を評価するために、1個の変異体あたり少なくとも2名の異なる対象からのDNAを使用して、2つ組でミニ遺伝子アッセイを行った。発明者らは、これらの試験の結果を以下で要約する。
LIAVA(配列番号2)。発明者らがOPN1LWまたはOPN1MW遺伝子のLIAVA(配列番号2)変異体を有することを示したヒトは、対応する錐体の機能の完全な欠如を示すが、それらのS錐体および他のL/M錐体の機能を保持する[2~4]。正常なLオプシンおよびLIAVA(配列番号2)Mオプシンを有した二色型色覚者の適応光学イメージングから、LIAVA(配列番号2)錐体が生存し、光受容体モザイクの画像において暗黒空間として識別可能であるが、錐体が、導波路として作用しないので「不可視」であることが示唆される[4]。さらに、この対象の錐体モザイクは、元の画像で見られる全ての錐体が8年後に得られた画像で見られたという点において、長期にわたり安定であった(Carrollら、未公開データ)。発明者らは、唯一発現されたX-染色体オプシン遺伝子としてLIAVA(配列番号2)変異体がある青色錐体単色性色覚者において、L/M-およびS-錐体単独オン・オフERGを行った。L/M錐体-単独ERGにおいて典型的なERG波形は検出されなかったが(図1)、S-錐体単独ERGは正常であった。発明者らは、LIAVA(配列番号2)/GCGATCGG(配列番号2)変異体を有した2名の対象および対照LIAIS(配列番号5)/GCGATCAT変異体を有した2名の対象からのDNAを使用して、ミニ遺伝子を作製した。ミニ遺伝子間の唯一の相違は、エクソン3の配列にあった。ミニ遺伝子をHEK293細胞に遺伝子移入し、mRNAを回収し、逆転写酵素PCRで分析した。さらに、発明者らは、MassArray機器を用いてMALDI-TOFF遺伝子型判定を使用して、エクソン3ありおよびなしのPCR産物の相対量を定量するためのアッセイを開発した(スペースの制限によりアッセイを記載せず。)。図2で示されるように、ミニ遺伝子は、エクソン3を欠いたmRNAを生じさせた。一方で、対照LIAIS(配列番号5)ミニ遺伝子は全長mRNAしか生じさせなかった。
発明者らは、遺伝子改変マウスにおいてLIAVA(配列番号2)オプシンのアミノ酸配列が錐体機能に影響を及ぼしたか否かも評価した。Greenwaldら[30 1971]は、改変オプシン遺伝子座の構造を記載する。約16カ月齢まで、LIAVAマウスは、LIAIS(配列番号5)変異体を有した対照マウスと比較して、錐体機能に違いがなかった(データは示さない。)。LIAVA(配列番号2)マウスから得られたERGおよび免疫組織化学データから、老齢マウスにおける光受容体機能および形態に対するLIAVA(配列番号2)変異体のアミノ酸配列の軽度の有害な影響があり得ることが示唆される。
まとめると、これらの結果から、LIAVA(配列番号2)/GCGATCGAオプシン変異体により示されるスプライシング欠損は、完全にヒト表現型の主要因であることが示される。スプライシング欠損は、完全またはほぼ完全であると思われ、ポリメラーゼ連鎖反応で観察される検出可能な全長mRNAはない。LIAVA(配列番号2)変異体に対するプレmRNAは、エクソン/エクソン連結部の50ヌクレオチド内の翻訳終結コドンを含有し、これは過度に長い3’非翻訳領域を有する。これらの特性によって、異常にスプライシングされたmRNAがナンセンス介在性の減衰経路に向けられ、それによってこれらの翻訳が妨げられ、したがって異常なタンパク質がヒト表現型に関与する可能性は低い。ヒトERGデータからS錐体が機能的であることが示されるので、視覚に対するLIAVA(配列番号2)変異体の有害な結果は細胞自律的であると思われる。
LVAVA(配列番号4)。発明者らは、唯一のX-染色体錐体オプシン遺伝子としてLIAVA(配列番号2)/GCGGGCGG対立遺伝子を有する2名の男性の特徴を調べた[5]。その男性の両方が、小児期から進行性の視力喪失を自己報告した。若年成人時に、この2名の男性は、LVAVA(配列番号4)突然変異体の結果、進行性の錐体機能喪失が起こることを示す錐体-杆体ジストロフィーと診断された。この両対象とも、視力が約20/200である、疾患の後期ステージであると思われた。このステージにおいて、補償光学系を伴うイメージングからの結果は、遺伝子座調節領域(LCR)欠失などの突然変異が機能的なLまたはM錐体の早期完全喪失を引き起こすBCM表現型とは区別できなかった[5、31]。両対象は、残存L/M錐体機能を保持していたが(図3)、測定可能な(measureable)S錐体機能(データを示さない。)はなかった。イメージングデータから、錐体密度が最大である中心網膜において、錐体を含有するLVAVA-オプシン(配列番号4)の変性に加えて、近くの杆体およびS錐体の非細胞自律的な変性もあることが示唆される[5]。光受容体モザイクの破壊は、より末梢である位置においてはるかに少なかった。これらの対象のLVAVA(配列番号4)/GCGGGCGGオプシン遺伝子から作製されたミニ遺伝子から、エクソン3を欠くmRNAおよび正常な全長mRNAが生じた。LIAVA(配列番号2)オプシン遺伝子に関しては、エクソン3を欠くmRNAがナンセンス介在性減衰へと向けられる可能性があるが、全長mRNAは翻訳されなければならず、残存L/M錐体機能に関与する(図2)。遺伝子改変マウスにおけるL/M錐体独立オン-オフERGの縦断研究から、調べた全時間点(生後1.5週および3か月間隔で3~16カ月)で、対照マウスと比較して、LVAVA(配列番号4)感光色素を有するマウスの錐体機能が低下していた(図4)ことが示された。対照マウスにおける改変遺伝子座は、エクソン3の配列(LIAIS(配列番号5)/GCGATCAG)においてのみ、LVAVA(配列番号4)マウスと異なっていた。まとめると、これらの結果から、LVAVA(配列番号4)オプシン遺伝子対立遺伝子に関連するヒト表現型は、異常なタンパク質機能ゆえであり、スプライス欠損のための錐体における感光色素の量が正常を下回ることによって、おそらく一層悪化することが示唆される。
上述のように、発明者らは、最近、青色錐体単色性色覚者の兄弟において変異体LIVVA(配列番号1)/GCGATCGG(配列番号2)を同定し、異常なスプライシングを明らかにした。発明者らは、錐体モザイクが重度に破壊された患者においてLVVVA(配列番号9)/GCGGGGGGを以前に報告し[5」、最近、対象DNAを用いてミニ遺伝子を作製し、顕著なエクソン3スキッピングを見出した。M.Michaelidesとの共同研究において、発明者らは、2個のOPN1LW遺伝子を有し、1個がLIAVA(配列番号2)をコードし、他方がMIAVA(配列番号8)をコードした、青錐体一色型色覚異常と診断された女性において見出された、MIAVA(配列番号8)/AACATCGGおよびMIAVA(配列番号8)であった単OPN1MW変異体を同定し、MIAVA(配列番号8)がエクソン3スキッピングを引き起こすことを示し;Gardnerら、2014は、独立にこれを検証した[7]。最終的に、LIAVS(配列番号3)/GCGATCGTは、青錐体一色型色覚と関連することが以前に発見されており、エクソン3スキッピングを引き起こすことが明らかにされた[5、8、28]。図5は、これらの変異体に対する、発明者らのミニ遺伝子アッセイ結果を示すゲルの画像であり、エクソン3のほぼ完全な排除および完全な包含によって挟まれる、エクソン3スキッピングの勾配があることを示す。全長mRNAならびにエクソン3-スキッピングメッセージを生じさせる変異体は、網膜構造の最重度の破壊と関連すると思われる。これが、変異体におけるタンパク質構造/機能変化ゆえの、エクソン3-スキッピングmRNAの翻訳、異常に低量のオプシン/感光色素またはこれらの可能性のある組み合わせゆえの、有害な影響ゆえであるか否かを明らかにすることは今後の課題である。
発明者らは、エクソン3-スキッピングmRNAと比較した全長mRNAの相対量を定量的に推定するためにアッセイを確立しようとした。発明者らが開発したアッセイは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)と、続くプライマー伸長およびMALDI-TOFF質量分析を用いた生成物の分析に基づく。このために、発明者らは、MASSARRAY(登録商標)機器を使用してきた。しかし、多くの代替的な方法により定量を行い得る。
一般的方法
血液または唾液試料を対象から回収した。製造者の説明書に従い、市販のDNA抽出キットを使用して、ゲノムDNAを単離した。発明者らは、参考文献2に記載の詳細な手順(Neitzら、2004)に従い、OPN1LWおよびOPN1MW遺伝子を増幅する。参考文献8に記載のように、PCR産物を哺乳動物発現ベクターpCMV5aにクローニングし、またこれも参考文献8に記載のように、HEK293または他の適切な細胞に遺伝子移入した。遺伝子移入から24~48時間後にmRNAを細胞培養物から単離した。市販のキットを使用して、製造者の説明書に従い、mRNAを抽出し、逆転写した。スプライシングされる領域にまたがるプライマーとともにPCRで使用したcDNA。リバースPCRプライマーは、5’CATGTAAGACTGCACCCCGG(配列番号20)である。伸長プライマーは5’AGGCCGTGGGGCCAGTACC(配列番号21)である。以下はPCRおよび伸長プライマーのマップである。
以下は、エクソン4にスプライシングされる(EX3(-))エクソン2である。エクソン2は斜字体で示し、エクソン4は斜字体ではなく太字で示す。フォワードPCRプライマーは、エクソン2における斜字体の大きな文字の配列に対応する(5’AACCAGGTCTCTGGCTACTT3’)(配列番号19)。リバースプライマーは、エクソン4における太字の大きな文字の配列の逆相補体に対応する(CCGGGGTGCAGTCTTACATG)(配列番号22)。伸長プライマーは、エクソン/エクソン連結部にまたがる下線の配列の逆相補体であり、||で標識される(G||G TACTGGCCCCACGGCCT)(配列番号23)。伸長プライマーに対するポリメラーゼによって、エクソン/エクソン連結部の上流の第1のTヌクレオチド上流の相補体(Tは以下で大きい文字である。)が付加される場合、mRNAが(EX3(-))であることが示される。
Figure 0007240097000018
PCR産物をゲル精製し、MASSARRAY(登録商標)(Agena)プライマー伸長プロトコールにおいて使用し、製造者の説明書に従い精製した。プライマー伸長産物をMASSARRAY(登録商標)チップ上にスポットし、質量分析計上で分析した。この機器ソフトウェアは、検出される産物のそれぞれに対する曲線下面積を報告する。分離されたPCR産物に対する曲線下面積の比率を計算し、正確におよび不正確にスプライシングされるmRNAの比率の推定値とする。
発明者らは、エクソン3および全長cDNAを欠く、発明者らが作製したcDNAを使用して標準曲線作成を行うことによって、アッセイを検証した。発明者らは、既知の比率でこれらを混合し、MASSARRAY(登録商標)アッセイを使用して比率を推定した。本アッセイの誤差は5%以内であった。
発明者らは、エクソン3におけるSNPの128種類の可能な組み合わせについて、エクソン2SNPが、c.194C、c.300A、c.331A、c.362Cであり、エクソン4SNPがc.689C、c.697G、c.698C、c.699T、c.706Aである、OPN1LWに対するミニ遺伝子を作製した。エクソン3ハプロタイプは、参照位置:c.453、c.457、c.465、c.511、c.512、c.513、c.521、c.532、c.538のコード配列(翻訳開始をc.1とする。)で見出されるヌクレオチドの全ての可能な組み合わせであった。平均を計算するために使用される反復数は、2、3または4であった。発明者らは、色覚が正常な1005名のデータベースを有し、これらのうち893名が、発明者らがミニ遺伝子アッセイで試験したハプロタイプを有した。
図6および7はミニ遺伝子の知見をまとめる。図6は、エクソン3スキッピングがあるmRNAの平均パーセンテージ(x軸)とハプロタイプ数(y軸)を示す、生成データのヒストグラムである。図6は、試験したハプロタイプのうち43個が5%エクソン3-スキッピングmRNAをもたらしたことを示す。試験したハプロタイプのうち7個のみがエクソン3-スキッピングmRNAをもたらし、このハプロタイプのうち5個は検出可能なレベルでエクソン3をスキッピングしなかった。図7は、893名におけるエクソン3スキッピングの頻度を示す。
まとめると、図6~8におけるデータから、発明者らが、ミニ遺伝子アッセイにおいてエクソン3-スキッピングがあるmRNAの相対量を推定するためにアッセイを開発したことが明らかになる。次に、発明者らは、エクソン3-スキッピングを示すハプロタイプと若年発症型近視との間の関連性を評価するために、このデータを使用する。
近視。近眼は最もよく見られる慢性障害である。これは、世界中および米国で深刻さを増す問題となっており;正常な視覚で出生したにもかかわらず、小児の3分の1超がその学校生活中に近眼になる。この状態は、眼鏡またはコンタクトレンズを装着することにより、および屈折矯正手術により補正され得るが、処置を必要とする者が非常に多いので、この処置は社会に対する莫大な損失となる。本処置は、感染および手術合併症などの副作用も有し得る。しかし、最も重篤な問題は、現在利用可能な解決策は全て、近眼に関連する屈折異常は補正するが、根底にある問題には対処しないことである。近視の一般的な形態は、発生中の眼の異常な伸長により引き起こされており、レンズおよび角膜によって形成される画像が網膜の前に焦点化されるようになる。異常な眼の成長によって、近眼のより重篤な形態がある者は、網膜剥離、緑内障、白内障および網膜変性に対するリスクがある状況に置かれる。
発明者らは、屈折異常があることが分かっている成人について判定した18個のL-オプシンハプロタイプにおいて上記のエクソン3スキッピングアッセイを試験した。この結果から、変化の89%がエクソンスキッピングに起因することが示される。このことから、本明細書中に記載のエクソンスキッピングアッセイが近視に対する素因を判定するための非常に有効な方法であることが明らかになる。
インビトロミニ遺伝子アッセイにおいて、LIAVA(配列番号2)変異体がある患者からのエクソン3があるミニ遺伝子から、エクソン3を欠いたmRNAが生じた。LVAVA(配列番号4)変異体がある患者からのエクソン3があるミニ遺伝子から、2つのあるいはスプライシングされたアイソフォーム、正常な全長mRNAおよびエクソン3を欠くmRNAが生じた。対照LIAIS(配列番号5)変異体がある正常な患者からのエクソン3があるミニ遺伝子からは、正常な全長mRNAのみが生じた。発明者らのデータから、エクソン3多型の様々な組み合わせが全長mRNAとエクソン3スキッピングmRNAとの間の均衡を変化させることが示され、このことから、この変異体が、このエクソンのスプライシングを調節する基礎的な機序を解明することにおいて非常に有用なものとなるスプライシング欠損の勾配を形成することが示唆される。
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Claims (20)

  1. 対象における、エクソン3―スキッピング(EX3(-))オプシン遺伝子mRNAと比較したエクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAの相対量を判定するための方法であって、
    (a)前記対象から得られた生体試料からゲノムDNAを単離することと、
    (b)前記ゲノムDNAから、エクソン3オプシン遺伝子及びエクソン3の両側のイントロンオプシン遺伝子を発現させ、前記対象由来のオプシン遺伝子mRNAを生成することと、
    (c)前記オプシン遺伝子mRNAを単離することと、
    (d)前記オプシン遺伝子mRNAを逆転写して、オプシン遺伝子cDNAを生成することと、
    (e)PCRプライマーを用いて、前記オプシン遺伝子cDNAから、増幅産物を生成することであって、前記PCRプライマーが、エクソン2の保存領域にハイブリダイズするフォワードプライマーと、エクソン4の保存領域にハイブリダイズするリバースプライマーを含み、前記増幅産物が、エクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第1の集団と、エクソン3を含まないオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第2の集団と、を含むことと、
    (f)エクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第1の集団の量と、エクソン3を含まないオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第2の集団の量と、を検出することと
    (g)エクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第1の集団の量と、エクソン3を含まないオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第2の集団の量と、を比較し、前記対象における、EX3(-)mRNAに対するエクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAの相対量を判定することと、
    を含む、方法。
  2. 対象における、エクソン3―スキッピング(EX3(-))オプシン遺伝子mRNAと比較したエクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAの相対量を判定するための方法であって、
    (a)前記対象から得られた生体試料からゲノムDNAを単離することと、
    (b)前記ゲノムDNAから、エクソン3オプシン遺伝子及びエクソン3の両側のイントロンオプシン遺伝子を発現させ、前記対象由来のオプシン遺伝子mRNAを生成することと、
    (c)前記オプシン遺伝子mRNAを単離することと、
    (d)前記オプシン遺伝子mRNAを逆転写して、オプシン遺伝子cDNAを生成することと、
    (e)PCRプライマーを用いて、前記オプシン遺伝子cDNAから、増幅産物を生成することであって、前記PCRプライマーが、エクソン1の保存領域にハイブリダイズするフォワードプライマーと、エクソン6の保存領域にハイブリダイズするリバースプライマーを含み、前記増幅産物が、エクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第1の集団と、エクソン3を含まないオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第2の集団と、を含むことと、
    (f)エクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第1の集団の量と、エクソン3を含まないオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第2の集団の量と、を検出することと、
    (g)エクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第1の集団の量と、エクソン3を含まないオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の第2の集団の量と、を比較し、前記対象における、EX3(-)mRNAに対するエクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAの相対量を判定することと、
    を含む、方法。
  3. 前記生体試料が、唾液又は血液である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記増幅産物を検出することが、エクソン3の末端に隣接した前記増幅産物に結合するプライマーを使用して、前記増幅産物からプライマー伸長産物を生成させることを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記プライマー伸長産物がMALDI-TOF質量分析により検出される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ゲノムDNAからエクソン3オプシン遺伝子及びエクソン3の両側のイントロンオプシン遺伝子を発現させオプシン遺伝子mRNAを生成することの前に、エクソン3オプシン遺伝子及びエクソン3の両側のイントロンオプシン遺伝子を前記ゲノムDNAから発現ベクターにクローニングすることをさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
  7. 前記検出することが、エクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の前記第1の集団と、エクソン3を含まないオプシン遺伝子mRNAに相当する増幅産物の前記第2の集団と、の両方の少なくとも一部と相補的な全長配列を有するプローブと前記増幅産物を接触させることを含み、
    前記接触させることが、前記増幅産物への前記プローブのハイブリッド形成に適切な条件下で行われる、
    請求項1又は2に記載の方法。
  8. 前記オプシン遺伝子がL-オプシン遺伝子を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  9. 前記オプシン遺伝子がM-オプシン遺伝子を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  10. 屈折異常に対する対象の素因を判定するための方法であって、
    (a)L又はMオプシン遺伝子の位置153、171、174、178及び180でコードされるアミノ酸に対するものとして指定されるLIVVA(配列番号1)を含むL-オプシン遺伝子及び/又はM-オプシン遺伝子変異体を同定するために、前記対象から得られた生体試料を試験することと、
    (b)前記対象がLIVVA(配列番号1)を含む前記L-オプシン遺伝子及び/又はM-オプシン遺伝子変異体を有すると同定された場合、前記オプシン遺伝子変異体を屈折異常に対する素因と相関させることと、
    を含む、方法。
  11. 前記オプシン遺伝子変異体がLIVVA(配列番号1)である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記屈折異常が青錐体一色型色覚である、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 前記屈折異常が近視である、請求項10又は11に記載の方法。
  14. 前記屈折異常が強度近視である、請求項10又は11に記載の方法。
  15. 前記屈折異常が若年発症型近視である、請求項10又は11に記載の方法。
  16. 対象の一又は複数のオプシン遺伝子から転写した、エクソン3―スキッピング(EX3(-))オプシン遺伝子mRNAと比較したエクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAの相対量を判定するための組成物であって、
    ヒトオプシン遺伝子の検出可能部分を選択的に増幅可能なプライマー対であって、前記検出可能部分がエクソン3を含み、(I)エクソン3を含むPCR産物と(II)エクソン3を含まないPCR産物の両方を増幅可能なプライマー対を含む、又は、からなる、組成物であって
    前記プライマー対が、
    (a)配列番号11の12個以上の連続ヌクレオチド又はその完全相補体を含む第1のプライマーと、
    (b)配列番号12の12個以上の連続ヌクレオチド又はその完全相補体を含む第2のプライマーと、
    を含む、
    組成物
  17. 対象の一又は複数のオプシン遺伝子から転写した、エクソン3―スキッピング(EX3(-))オプシン遺伝子mRNAと比較したエクソン3を含むオプシン遺伝子mRNAの相対量を判定するための組成物であって、
    ヒトオプシン遺伝子の検出可能部分を選択的に増幅可能なプライマー対であって、前記検出可能部分がエクソン3を含み、(I)エクソン3を含むPCR産物と(II)エクソン3を含まないPCR産物の両方を増幅可能なプライマー対を含む、又は、からなる、組成物であって、
    前記プライマー対が、
    (a)配列番号14の12個以上の連続ヌクレオチド又はその完全相補体を含む第1のプライマーと;
    (b)配列番号15の12個以上の連続ヌクレオチド又はその完全相補体を含む、第2のプライマーと、
    を含む、
    組成物。
  18. 前記プライマー対の少なくとも1つのプライマーが検出可能に標識される、請求項16又は17に記載の組成物。
  19. (I)エクソン3を含むPCR産物と(II)エクソン3を含まないPCR産物の両方の少なくとも一部にハイブリダイズするプローブをさらに含む、請求項16又は17に記載の組成物。
  20. 前記プローブが検出可能に標識される、請求項19に記載の組成物。

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