JP7237027B2 - 容器保持パネル - Google Patents
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Description
したがって、チューブ容器の表面をデザインする際、この視認できない部分を考慮する必要があった。
また、パネル本体が、容器の頭部分を挿入自在とすると共に容器の括れ部分と係合して容器を抜け止めする開口部分を有していることにより、容器がパネル本体の所定の位置で位置決めして固定されるため、輸送時の振動等により、容器が容器保持パネルから脱落することを防ぐことができる。
また、パネル本体の開口部分が、容器の頭部分を挿入自在とすると共に容器の括れ部分の幅を半径として容器の本体部分をパネル本体の表面に沿う方向に回動して形成される仮想扇形を内包するように形成されていることにより、容器の括れ部分が、開口部分内でパネル本体の表面に沿う方向に沿って回動自在となるため、容器を開口部分内で回動させて容器保持パネルに対する容器の位置を容易に変更することができる。
また、パネル本体と離隔する方向に窪んだ凹部分が、裏面パネルに形成され、裏面パネルの凹部分とパネル本体の開口部分とが、対向配置されていることにより、パネル本体と裏面パネルとが対向配置されて重なっている状態であっても、容器の頭部分を開口部分に差し込んだ際に容器の頭部分が凹部分に収容されるため、裏面パネルにより容器保持パネルの厚みを増した状態であっても容器の頭部分を開口部分に円滑に差し込むことができる。
さらに、これらの素材には、着色、加飾、印刷、金属や金属酸化物などの蒸着や樹脂などの表面コーティング、エンボスなどの加工したものを用いてもよい。
また、容器の具体的な素材については、紙、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、または、これらの延伸フィルム(例えば、特開2001-031111号公報)、複合フィルム(例えば、特開2003-252350号公報)であれば如何なるものであっても何ら差支えない。
また、容器に封入される内容物は、化粧料、医薬品、健康食品飲食物(たとえば、コーヒー、バター)、文房具、電池など如何なるものであってもよく、特に、化粧料としては、化粧水、美容液、乳液、クリーム、クレンジング、パックなどのスキンケア化粧料、日焼け止め、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、白粉、頬紅、アイシャドウ、口紅などのメイクアップ化粧料、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、ヘアジェル、整髪剤などのヘアケア化粧料、ボディーソープなどのボディー用洗浄料、酵素洗顔料やフレグランスなどが挙げられる。
さらに、内容物の形状としては、粉末状、液状、乳液状、クリーム状、固形状、半固形状、ゲル状、ペースト状など、種々の形態のものが挙げられる。
まず、図1に基づいて、本発明の第1実施例である容器保持パネル100の使用状態について説明する。
図1は、本発明の第1実施例である容器保持パネルの使用状態を示す斜視図である。
そして、容器保持パネル100は、容器Pを6個吊り下げて保持している。
次に、図2Aおよび図2Bに基づいて、容器保持パネル100が保持する容器Pについての構造について説明する。
図2Aは図1に示す容器保持パネルが保持する容器の平面図であり、図2Bは図2Aに示すIIB-IIB線から見た断面図である。
このように形成される容器Pは、図2Aに示すように、内容物Cを内部に収容する本体部分PMと、偏平状かつ矩形状の頭部分PHと、本体部分PMと頭部分PHとの間に形成された括れ部分PCとから形成されている。
容器Pから内容物Cを取り出す場合、括れ部分PCを裂くことで頭部分PHが除去されて、容器Pから内容物Cを取り出すことができる。
次に、図3乃至図5に基づいて、容器保持パネル100の詳細構造について説明する。
図3は本発明の第1実施例である容器保持パネルの展開図であり、図4は本発明の第1実施例である容器保持パネルの斜視図であり、図5は図3の要部拡大図である。
容器保持パネル100は、図3に示すような単一のシートを折り込んで形成されるパネルである。
より具体的には、前方パネル本体110Fの上側縁111Fは前方裏面パネル120Fと連接しており、前方パネル本体110Fの中央下縁112Fおよび側方下縁113Fは接続パネル130と連接している。
また、後方パネル本体110Rの上側縁111Rは後方裏面パネル120Rと連接しており、後方裏面パネル120Rの下側縁121Rは接続パネル130と連接している。
また、前方パネル本体110Fの下方には、幅方向の中央付近の中央下縁112Fの側端(すなわち、中央下縁112Fの側端から前方パネル本体110Fの側端まで伸びる側方下縁113Fの内側端)から前方パネル本体110Fの側端に向かって斜め上方に伸びる折り目115が形成されている。
前方裏面パネル120Fの凹部分122は、前方パネル本体110Fの上側縁111Fを山折りして前方パネル本体110Fと前方裏面パネル120Fとを接近させた際に前方パネル本体110Fから離隔する方向に窪んでおり、前方パネル本体110Fの開口部分114と対向配置されている。
後方裏面パネル120Rの凹部分122は、後方パネル本体110Rの上側縁111Rを山折りして後方パネル本体110Rと後方裏面パネル120Rとを接近させた際に後方パネル本体110Rから離隔する方向に窪んでおり、後方パネル本体110Rの開口部分114と対向配置されている。
底片131は、前方パネル本体110Fの上側縁111Fを山折りし、後方パネル本体110Rの上側縁111Rを山折りした際に底面となっている。
位置決め片132は、底片131の側縁131aを山折りし、前方パネル本体110Fの側方下縁113Fを谷折り、前方パネル本体110Fの折り目115を山折りすることで前方パネル本体110Fに対する後方パネル本体110Rの位置を定めている。
次に、図5に基づいて、パネル本体110の開口部分114について詳細に説明する。
そして、開口部分114は、上側端を形成する上辺114aと、この上辺114aの右端と連結して右下方に向かって伸びる上部右斜辺114bと、この上部右斜辺114bの下端と連結して左方に向かって伸びる水平辺114cと、この水平辺114cの左端と連結して左下方に向かって伸びる下部右斜辺114dと、上辺114aの左端と連結して左下方に向かって伸びる上部左斜辺114eと、この上部左斜辺114eの下端と連結して右下方に向かって伸びる下部左斜辺114fと、下部右斜辺114dの下端と下部左斜辺114fの下端とを連結する下端辺114gとから形成されている。
上部右斜辺114bおよび上部左斜辺114eは、直線であり、互いに左右対称となっている。
水平辺114cは、水平方向に伸びる直線であり、下部右斜辺114dと滑らかに接続されている。
下部右斜辺114dは、直線となっている。
下部左斜辺114fは、円弧状の曲線となっている。
下端辺114gは、円弧状の曲線であり、下部右斜辺114dの下端と下部左斜辺114fの下端とを滑らかに連結している。
具体的には、開口部分114は、水平辺114c上を通る直線を半径とする仮想扇形IS1と、下部右斜辺114d上を通る直線を半径とする仮想扇形IS2とを少なくとも内包している。
したがって、開口部分114は、容器Pの頭部分PHを挿入自在となっている。
次に、図6A乃至図6Dに基づいて、上述した本発明の実施例である容器保持パネル100への容器の組み付けおよび容器の取り外しの一例を説明する。
図6A乃至図6Dは、図4に示す容器保持パネルに容器を組み付ける手順を示す図である。
なお、下記の手順はあくまで一例であり、容器保持パネルへの容器の組み付け手順および容器の取り外し手順は下記に限定されるものではない。
まず、容器保持パネル100への容器Pの組み付けを説明する。
容器Pを容器保持パネル100に組み付けるとき、まず容器Pの表シートPFまたは裏シートPBをパネル本体110と対向させる共に概ね水平方向となるように容器Pを配置する。
この状態から図6Aに示すように、パネル本体110の右側(すなわち、パネル本体110の表面に沿う方向)から開口部分114に向かって容器Pの頭部分PHの左側領域PHLの一部を挿入する。
したがって、開口部分114の下部左斜辺114fは、容器Pの頭部分PHをパネル本体110の裏側に導入する容器導入辺として機能する。
これにより、容器Pの頭部分PHが徐々にパネル本体110の裏側に差し込まれていき、最終的には図6Cのように容器Pの括れ部分PCが開口部分114の下端辺114gと係合する。
すなわち、図6Dに示す状態では、容器Pの括れ部分PCが開口部分114の左端部114hおよび水平辺114cと係合した状態で容器Pは吊り下げられている。
また、図6Dに示す状態から、容器Pを左右方向に動かそうとすると、容器Pの括れ部分の幅bが開口部分114の幅Wとほぼ等しいため、容器Pは左右方向に動きにくくなっている。
したがって、開口部分114は、容器Pの括れ部分PCと係合して容器Pを位置決めする抜け止めとしても機能する。
容器保持パネル100からの容器Pの取り外す場合は、上記4.1.で説明した手順を逆の順番に辿ればよい。
本実施例の容器保持パネル100は、内容物Cを収容する本体部分PMと偏平状の頭部分PHとの間に括れ部分PCを形成した容器Pの括れ部分PCを保持するパネル本体110を備え、パネル本体110の表面に沿う方向からパネル本体110に容器Pの頭部分PHを挿入して容器Pの括れ部分PCと係合させた状態で容器Pを吊り下げることにより、容器Pの括れ部分PCで容器Pがパネル本体110に保持されるため、内容物Cを収容する本体部分PMを露出させた状態で容器Pを容器保持パネル100に保持することができる。
なお、本実施例では、図1のように、容器Pの頭部分PHを上にした状態であるため、「容器Pを吊り下げる」という表現を使用しているが、容器保持パネル100を平置きや横置きにすることもあるため、容器Pは容器保持パネル100に必ずしも吊下げられるものではない。
なお、容器保持パネル100を平置きや横置きにした場合にでも、容器保持パネル100からの容器Pの脱落を防ぐことが可能となる。
また、パネル本体110と離隔する方向に窪んだ凹部分122が、裏面パネル120に形成され、凹部分122とパネル本体110の開口部分114とが、対向配置されていることにより、パネル本体110と裏面パネル120とが対向配置されて重なっている状態であっても、容器Pの頭部分PHを開口部分114に差し込んだ際に容器Pの頭部分PHが凹部分122に収容されるため、裏面パネル120により容器保持パネル100の厚みを増した状態であっても容器Pの頭部分PHを開口部分114に円滑に差し込むことができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
また、凹部分の個数や間隔についても、パネル本体の開口部分と対向配置されていれば、本実施例の個数や間隔に限定されるものではない。
また、開口部分214の幅W2は容器Pの括れ部分PCの幅bより大きいと共に容器Pの頭部分PHの幅Bより小さく、開口部分214の高さH2は容器Pの頭部分PHの幅Bより僅かに大きくなっている。
容器導入辺214aは、開口部分214を構成すると共に容器Pの頭部分PHをパネル本体の裏側に導入する。
接続辺214bは、容器Pの括れ部分PCと係合して容器Pを位置決めする抜け止めとしても機能する。
したがって、変形例である開口部分214においても、本実施例と同様の方法にて容器Pを挿脱自在となっている。
110 ・・・ パネル本体
110F ・・・ 前方パネル本体
111F ・・・ 上側縁
110R ・・・ 後方パネル本体
111R ・・・ 上側縁
112F ・・・ 中央下縁
113F ・・・ 側方下縁
114 ・・・ 開口部分
114a ・・・ 上辺
114b ・・・ 上部右斜辺
114c ・・・ 水平辺
114d ・・・ 下部右斜辺
114e ・・・ 上部左斜辺
114f ・・・ 下部左斜辺(容器導入辺)
114g ・・・ 下端辺
114h ・・・ 左端部
115 ・・・ 折り目
120 ・・・ 裏面パネル
120F ・・・ 前方裏面パネル
120R ・・・ 後方裏面パネル
121R ・・・ 下側縁
122 ・・・ 凹部分
130 ・・・ 接続パネル
131 ・・・ 底片
131a ・・・ 側縁
132 ・・・ 位置決め片
214 ・・・ 開口部分(抜け止め)
214a ・・・ 容器導入辺
214b ・・・ 接続辺
A ・・・ 包装袋
P ・・・ 容器
PH ・・・ 頭部分
PHL ・・・ 左側領域
PHR ・・・ 右側領域
PHU ・・・ 頂部領域
PC ・・・ 括れ部分
PM ・・・ 本体部分
PF ・・・ 表シート
PB ・・・ 裏シート
C ・・・ 内容物
b ・・・ 括れ部分の幅
B ・・・ 頭部分の幅
IS1、IS2 ・・・ 仮想扇形
IC ・・・ 仮想円
H、H2 ・・・ 開口部分の長さ
W、W2 ・・・ 開口部分の幅
Claims (3)
- 内容物を収容する本体部分と偏平状の頭部分との間に括れ部分を形成した容器の前記括れ部分を保持するパネル本体を備え、
該パネル本体が、前記容器の頭部分を挿入自在とすると共に前記容器の括れ部分と係合して前記容器を抜け止めする開口部分を有し、
前記パネル本体の開口部分が、前記容器の頭部分を挿入自在とすると共に前記容器の括れ部分の幅を半径として前記容器の本体部分を前記パネル本体の表面に沿う方向に回動して形成される仮想扇形を内包するように形成され、
前記パネル本体の表面に沿う方向から前記パネル本体に前記容器の頭部分を挿入して前記容器の括れ部分と係合させた状態で前記容器を保持する、容器保持パネル。 - 前記パネル本体が、前記開口部分を構成すると共に前記容器の頭部分を前記パネル本体の裏側に導入する円弧状の容器導入辺を有している、請求項1に記載の容器保持パネル。
- 前記パネル本体と対向配置した裏面パネルを備え、
前記パネル本体と離隔する方向に窪んだ凹部分が、前記裏面パネルに形成され、
前記裏面パネルの凹部分と前記パネル本体の開口部分とが、対向配置されている、請求項1または請求項2に記載の容器保持パネル。
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