JP7235277B2 - 鼻腔抵抗測定装置 - Google Patents

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本発明は、鼻腔抵抗を測定可能な鼻腔抵抗測定装置と、鼻腔抵抗測定装置の精度管理を行うための精度管理装置に関する。
従来より、鼻腔抵抗を測定するための装置が提案されている。例えば、特許文献1には、被験者の左右夫々の鼻腔前後間の差圧と、被験者の左右夫々の鼻腔内における流速とに基づいて鼻腔抵抗を算出する装置が提案されている。
特開昭60-168433号公報
しかしながら、従来技術では、測定された鼻腔抵抗に対して適切な診断を行うことが困難であった。また、従来技術では、鼻腔抵抗測定装置に関する適切な精度管理を行うことができなかった。
本発明の目的は、測定された鼻腔抵抗に対して適切な診断を行うことを容易化することにある。また、本発明の他の目的は、鼻腔抵抗測定装置に関する適切な精度管理を可能とすることにある。
前記課題は以下の手段によって解決される。なお、後述する発明を実施するための形態の説明及び図面で使用した符号等を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲内において種々の変更・修正を加えることが可能である。
手段1は、
被験者の鼻腔抵抗を測定する鼻腔抵抗測定装置(例えば、鼻腔抵抗測定装置1)であって、
前記鼻腔抵抗と前記鼻腔抵抗の測定が行われた日付を関連付けて記憶する記憶部(例えば、RAM16)と、
前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記鼻腔抵抗の時間推移を表示する表示部((例えば、横軸を時間として縦軸を鼻腔抵抗としたグラフ上に、測定日毎の鼻腔抵抗を表示するディスプレイ18)と、を備える
鼻腔抵抗測定装置である。
手段2は、
手段1の鼻腔抵抗測定装置であって、
前記表示部は、前記鼻腔抵抗と、前記鼻腔抵抗に対応した被験者の病状とを対応させて表示する(例えば、横軸を時間として縦軸を鼻腔抵抗としたグラフ上に、鼻腔抵抗の範囲に対応した病状を表示させ、そこに測定日毎の鼻腔抵抗を表示する)
鼻腔抵抗測定装置である。
手段3は、
手段1又は2の鼻腔抵抗測定装置であって、
前記被験者の一方の鼻孔を通過する気流の気流速度を測定する気流速度測定部(例えば、差圧センサ11、A/D変換器14、CPU15等)と、
前記被験者の一方の鼻孔内の気圧と他方の鼻孔内の気圧との差圧(例えば、(P1-P0)-P2))を測定する差圧測定部(例えば、差圧センサ11、圧力センサ12、A/D変換器14、CPU15等)と、を含み、
前記気流速度と前記差圧に基づいて前記鼻腔抵抗を測定する(例えば、ノズル式アンテリオール法による鼻腔抵抗測定を実行可能な)
鼻腔抵抗測定装置である。
手段4は、
手段1又は2の鼻腔抵抗測定装置であって、
前記被験者の両方の鼻孔がマスク(例えば、マスク70)で覆われたマスク装着状態で前記マスクを通過する気流の気流速度を測定する気流速度測定部(例えば、差圧センサ11、A/D変換器14、CPU15等)と、
前記マスク装着状態で前記マスク内の気圧と前記被験者の一方の鼻孔内の気圧との差圧(例えば、(P1-P0)-P2))を測定する差圧測定部(例えば、差圧センサ11、圧力センサ12、A/D変換器14、CPU15等)と、を含み、
前記気流速度と前記差圧に基づいて鼻腔抵抗を測定する(例えば、マスク式アンテリオール法による鼻腔抵抗測定を実行可能な)
鼻腔抵抗測定装置である。
手段5は、
手段3又は4の鼻腔抵抗測定装置であって、
前記表示部(例えば、ディスプレイ18)は、前記被験者の一方の鼻孔内(例えば、右鼻孔内)の気圧に基づいて測定された第1の鼻腔抵抗(例えば、左鼻腔抵抗)と、前記被験者の他方の鼻孔内(例えば、左鼻孔内)の気圧に基づいて測定された第2の鼻腔抵抗(例えば、右鼻腔抵抗)と、前記第1の鼻腔抵抗と前記第2の鼻腔抵抗に基づいて算出された第3の鼻腔抵抗(例えば、両側鼻腔抵抗)とを対比可能に表示する
鼻腔抵抗測定装置である。
手段6は、
手段1又は2の鼻腔抵抗測定装置であって、
前記被験者の両方の鼻孔がマスク(例えば、マスク70)で覆われたマスク装着状態で前記マスクを通過する気流の気流速度を測定する気流速度測定部(例えば、差圧センサ11、A/D変換器14、CPU15等)と、
前記マスク装着状態で前記マスク内の気圧と前記被験者の口腔内の気圧との差圧(例えば、(P1-P0)-P2))を測定する差圧測定部(例えば、差圧センサ11、圧力センサ12、A/D変換器14、CPU15等)と、を含み、
前記気流速度と前記差圧に基づいて前記鼻腔抵抗を測定する(例えば、ポステリオール法による鼻腔抵抗測定を実行可能な)
鼻腔抵抗測定装置である。
手段7は、
手段3~6から選択される何れかの鼻腔抵抗測定装置であって、
気圧測定用のチューブ(例えば、チューブ71)を接続可能なチューブ接続部(例えば、内部チューブ接続部150)を内部に有する接続管(例えば、接続管100)を含み、
前記接続管は、前記チューブ接続部に接続されたチューブ内の気圧を前記接続管の外部に伝達するための気圧伝達経路(例えば、気圧伝達経路170)を有する
鼻腔抵抗測定装置である。
手段8は、
手段7の鼻腔抵抗測定装置であって、
前記チューブ接続部(例えば、内部チューブ接続部150)は、前記接続管の内周面よりも径方向内側に設けられた筒状体(例えば、略円筒状の形状)であり、
前記チューブ接続部の中心軸線は前記内周面と交差しない(例えば、内部チューブ接続部150の中心軸線は接続管100の内周面と交差しない)
鼻腔抵抗測定装置である。
手段9は、
手段8の鼻腔抵抗測定装置であって、
前記チューブ接続部は、前記接続管の中心軸線よりも径方向外側に設けられている(例えば、内部チューブ接続部150の中心軸線は、接続管100の中心軸線と平行であるが、接続管100の中心軸線上にはない)
鼻腔抵抗測定装置である。
手段10は、
手段8又は9の鼻腔抵抗測定装置であって、
前記チューブ接続部の中心軸線は前記接続管の中心軸線と平行である(例えば、内部チューブ接続部150の中心軸線は、接続管100の中心軸線と平行である)
鼻腔抵抗測定装置である。
手段11は、
手段8~10から選択される何れかの鼻腔抵抗測定装置であって、
前記チューブ接続部(例えば、内部チューブ接続部150)は、前記接続管の内周面から延設されたフランジ部(例えば、フランジ部171,172)と一体に形成されており、
前記フランジ部の厚さは、前記チューブ接続部の外径よりも小さい
鼻腔抵抗測定装置である。
手段12は、
測定用流管(例えば、フローセンサ50)を通過する気流速度を測定する気流速度測定部(例えば、差圧センサ11、A/D変換器14、CPU15等)と、前記測定用流管内の気圧が伝達される第1圧力ポート(例えば、圧力ポート11a、11b)と、第2圧力ポート(例えば、圧力ポート12c)と、を含む精度管理装置(例えば、精度管理装置2)であって、
前記測定用流管は基準抵抗体(例えば、基準抵抗器80)の一端と接続され、前記基準抵抗体の他端は較正用ポンプ(例えば、較正用ポンプ300)に接続され、
前記第2圧力ポート(例えば、圧力ポート12c)には前記基準抵抗体の他端側の気圧(精度管理用流管200内の気圧)が伝達され、
前記校正用ポンプにより前記測定用流管に供給された気流の気流速度と、前記第1圧力ポートと前記第2圧力ポートとの差圧(例えば、(P1-P0)-P2))に基づいて比較値(比較抵抗値)を算出する
精度管理装置である。
手段13は、
手段12の精度管理装置であって、
前記比較値と、前記基準抵抗体に関する基準値(例えば、既知の基準抵抗値)との関係を示す情報(例えば、[比較抵抗値÷基準抵抗値]により算出される値)を表示する
精度管理装置である。
手段14は、
手段12又は13の精度管理装置であって、
前記測定用流管(例えば、フローセンサ50)は前記基準抵抗体(例えば、基準抵抗器80)を介して精度管理用流管(例えば、精度管理用流管200)の一端に接続され、
前記精度管理用流管の他端は較正用ポンプ(例えば、較正用ポンプ300)に接続され、
前記第2圧力ポート(例えば、圧力ポート12c)には前記精度管理用流管内の気圧が伝達される
精度管理装置である。
手段15は、
手段14の精度管理装置であって、
前記精度管理用流管(例えば、精度管理用流管200)の他端は、気圧測定用のチューブ(例えば、チューブ71)を接続可能なチューブ接続部(例えば、内部チューブ接続部150)を内部に有する接続管(例えば,接続管100)を介して前記較正用ポンプ(例えば、較正用ポンプ300)に接続され、
前記接続管は、前記チューブ接続部に接続されたチューブ内の気圧を前記第2圧力ポート(例えば、圧力ポート12c)に伝達するための気圧伝達経路(例えば、気圧伝達経路170)を有し、
前記チューブ接続部に接続されたチューブ(例えば、チューブ71)の一端が前記精度管理用流管内にある
精度管理装置である。
手段16は、
手段15の精度管理装置であって、
前記チューブ接続部(例えば、内部チューブ接続部150)は、前記接続管の内周面よりも径方向内側に設けられた筒状体(例えば、略円筒状の形状)であり、
前記チューブ接続部の中心軸線は前記内周面と交差しない(例えば、内部チューブ接続部150の中心軸線は接続管100の内周面と交差しない)
精度管理装置である。
手段17は、
手段16の精度管理装置であって、
前記チューブ接続部は、前記接続管の中心軸線よりも径方向外側に設けられている(例えば、内部チューブ接続部150の中心軸線は、接続管100の中心軸線と平行であるが、接続管100の中心軸線上にはない)
精度管理装置である。
手段18は、
手段16又は17の精度管理装置であって、
前記チューブ接続部の中心軸線は前記接続管の中心軸線と平行である(例えば、内部チューブ接続部150の中心軸線は、接続管100の中心軸線と平行である)
精度管理装置である。
手段19は、
手段16~18から選択される何れかの精度管理装置であって、
前記チューブ接続部(例えば、内部チューブ接続部150)は、前記接続管の内周面から延設されたフランジ部(例えば、フランジ部171,172)と一体に形成されており、
前記フランジ部の厚さは、前記チューブ接続部の外径よりも小さい
精度管理装置である。
手段20は、
手段12~19から選択される何れかの精度管理装置であって、
前記較正用ポンプ(例えば、較正用ポンプ300)は、気流の変動を抑制する較正用抵抗体(例えば、フローリミッタ90)に接続される
精度管理装置である。
手段21は、
手段20の精度管理装置であって、
前記測定用流管(例えば、フローセンサ50)は前記基準抵抗体(例えば、基準抵抗器80)を介して精度管理用流管(例えば、精度管理用流管200)の一端に接続され、
前記精度管理用流管の他端は、気圧測定用のチューブ(例えば、チューブ71)を接続可能なチューブ接続部(例えば、内部チューブ接続部150)を内部に有する接続管(例えば、接続管100)を介して前記較正用抵抗体(例えば、フローリミッタ90)に接続される
精度管理装置である。
手段22は、
手段21の精度管理装置であって、
前記較正用抵抗体(例えば、フローリミッタ90)の内径は、前記基準抵抗体(例えば、基準抵抗器80)の内径よりも小さい
精度管理装置である。
本発明によれば、鼻腔抵抗に対して適切な診断を行うことが容易になる。また、鼻腔抵抗測定装置に関する適切な精度管理が可能となる。
図1は、本実施形態の鼻腔抵抗測定装置を示す概略図である。 図2は、鼻腔抵抗の検査方式を示す説明図である。 図3は、本実施形態の鼻腔抵抗測定装置及び精度管理装置に使用される接続管を示す図であり、(1)は正面図、(2)は平面図、(3)は低面図、(4)は右側面図、(5)はB-B断面図、(6)はC-C断面図である。 図4は、本実施形態の鼻腔抵抗測定装置及び精度管理装置に使用される接続管のA-A断面図である。 図5は、測定された鼻腔抵抗の時間推移を示すグラフの一例である。 図6は、本実施形態の精度管理装置を示す概略図である。 図7は、本実施形態の精度管理装置に使用される基準抵抗器を示す図であり、(1)は正面図、(2)は底面図である。 図8は、本実施形態の精度管理装置に使用される精度管理用流管を示す図であり、(1)は平面図、(2)は正面図である。 図9は、本実施形態の精度管理装置に使用されるフローリミッタを示す図であり、(1)は正面図、(2)は底面図である。 図10は、本実施形態の精度管理装置に使用される較正用ポンプの側面図であり、(a)は本体部に対してロッドを最大限伸ばした状態を示す図であり、(b)は本体部に対してロッドを最大限縮めた状態を示す図である。 図11は、本実施形態の精度管理装置に使用される較正用ポンプを操作した際に発生する差圧の例を示す図であり、(1)はフローリミッタを用いない場合に測定される差圧の一例を示す図であり、(2)はフローリミッタを用いた場合に測定される差圧の一例を示す図である。
以下、本実施形態の鼻腔抵抗測定装置、及び、鼻腔抵抗測定の精度管理を行うための精度管理装置について、図面に基づいて説明する。
(鼻腔抵抗測定装置)
図1は、被験者の鼻腔抵抗を測定可能な鼻腔抵抗測定装置1の概要を示す説明図である。鼻腔抵抗測定装置1は、本体部10と、本体部10に接続されるフローセンサ50、及び、後述する接続管100等を含む装置である。
本体部10は、タッチパネル式ディスプレイ18、スピーカ19、差圧センサ11、圧力センサ12、A/D変換器14、CPU15、RAM16、及びROM17等を備えている。フローセンサ50は、本体部10に着脱自在に設けられており、被験者の呼吸(本例では鼻呼吸)の流速を測定するための差圧を発生させる測定用流管の一例である。
タッチパネル式のディスプレイ18(以下、「ディスプレイ18」と略記する)は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)等の表示装置と、位置入力装置とを組み合わせた装置であり、本体部10の上面に設けられる。CPU15からLCDドライバ回路(図示せず)を介して出力制御が行われることで所定のデータを画面に出力するものであるとともに、タッチパネル上の操作位置を検出してCPU15に通知するものである。
ディスプレイ18には、被験者の鼻腔抵抗を測定するための測定モードに対応したアイコンと、鼻腔抵抗の測定精度を確認するための精度管理モードに対応したアイコンとが表示される。測定者が、測定モードに対応したアイコンにタッチすると、CPU15が、鼻腔抵抗を測定するための測定プログラムを実行する。被験者が、精度管理モードに対応したアイコンにタッチすると、CPU15が、精度管理を行うための精度管理プログラムを実行する。
ディスプレイ18には、測定プログラムが実行された場合に、年齢、身長等の被験者情報の入力、及び、測定日時の入力に使用するために、例えば0~9の10個の数値キー等が表示される。そして、鼻腔抵抗の測定が終了したときに、測定結果を示すグラフが表示される(図5を参照)。
スピーカ19は、ガイド用の音声が出力される音声出力手段であり、予めROM17に記憶されているガイド用の音声データに基づいた音声が出力される。
フローセンサ50は、呼吸流速に対応した差圧を発生させる測定用流管の一例である。図1に示すように、フローセンサ50は、フィルタ60を接続するための接続口55を備えている。被験者がこのフローセンサ50を把持した状態で、接続口55に接続されたフィルタ60を介して呼吸(本例では鼻呼吸)を行うことにより、フローセンサ50内に設けられたスクリーン51の前後に差圧が生じる。本実施形態では、スクリーン51の前方(被験者側)の気圧が、フローセンサ50内のチューブ接続部52に接続されたチューブ32を通じて、差圧センサ11の圧力ポート11aに伝達される。また、スクリーン51の後方(被験者と反対側)の気圧が、フローセンサ50内のチューブ接続部53に接続されたチューブ33を通じて、差圧センサ11の圧力ポート11bに伝達される。
差圧センサ11は、検出した差圧に対応したアナログ信号を出力するものである。本例では、半導体により構成された圧力センサであり、圧力ポート11a及び圧力ポート11bの2つの圧力ポートを備えている。前述したように、圧力ポート11a及び圧力ポート11bには、スクリーン51の前後の気圧が伝達される。圧力ポート11aに伝達された気圧(P1)と、圧力ポート11bに伝達された気圧(P0)との差圧(P1-P0)が、差圧センサ11により検出されて、検出された差圧に対応したアナログ信号がA/D変換器14に出力される。
圧力センサ12は、検出した圧力(絶対圧)に対応したアナログ信号を出力するものである。本例では、半導体により構成された圧力センサであり、圧力ポート12cを備えている。圧力ポート12cには、鼻腔抵抗を測定する場合に、被験者の鼻孔内又は口腔内の気圧を伝達するためのチューブ72の一端が接続される。また、精度管理を行う場合に、精度管理用流管200内の気圧を伝達するためのチューブ72の一端が接続される。このように、差圧センサ11及び圧力センサ12により構成される気圧検出部は、3つの圧力ポート11a、11b、12cを備えている。
A/D変換器14は、アナログ信号をディジタル信号に変換するためのものであり、本例では、半導体により構成されたA/Dコンバータである。A/D変換器14は、差圧センサ11の出力端子から出力されるアナログ信号であり、圧力ポート11aに伝達された気圧(P1)と圧力ポート11bに伝達された気圧(P0)との差圧を示す信号を、後述するCPU15において処理可能なディジタル信号(以下、第1気圧信号と称する)に変換して、ディジタル出力端子から出力する。また、圧力センサ12の出力端子から出力されるアナログ信号であり、圧力ポート12cに伝達された気圧(絶対圧であるP2)を示す信号を、後述するCPU15において処理可能なディジタル信号(以下、第2気圧信号と称する)に変換して、ディジタル出力端子から出力する。
CPU15は、ROM17に記憶されているプログラムをRAM16を作業領域として実行することにより、接続される各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。本実施形態では、測定モードの場合に、A/D変換器14からの出力である各ディジタル信号(第1気圧信号、第2気圧信号)に基づいて、鼻呼吸の流速F、及び、鼻腔抵抗Rmを算出する処理を行う。
具体的には、圧力ポート11aの圧力(P1)と圧力ポート11bの圧力(P2)との差(差圧)に基づいて流速Fを算出する。この算出は、予め記憶している差圧と流速Fとの間の関係式に基づいて行う。即ち、A/D変換器14から出力された第1気圧信号により示される差圧を関係式に入力して流速Fを算出する。また、以下に示すように、第1気圧信号が示す差圧(P1-P0)と、第2気圧信号が示す気圧(P2)と、算出した流速Fとの関係に基づいて鼻腔抵抗を算出する。
Rm(鼻腔抵抗)=|(P1-P0)-P2|/F=ΔP/F
また、CPU15が、鼻呼吸の流速F(フロー)の積分を行うことによって鼻呼吸の容量V(ボリューム)を算出可能となっている。このようにして計測されるフロー及びボリュームに関するデータはRAM16に蓄積され、測定中リアルタイムにディスプレイ18に表示される。また、差圧[(P1-P0)-P2]が+100Paとなっているときの鼻腔抵抗の平均値、差圧[(P1-P0)-P2]が-100Paとなっているときの鼻腔抵抗の平均値がそれぞれ算出され、算出された各平均値が診断用の測定データとしてRAM16に記憶される。測定が終了すると、各測定データ(フロー、ボリューム、鼻腔抵抗)が、測定日と対応付けてRAM16に記憶される。RAM16に記憶された測定データは、何れもディスプレイ18に表示可能である。
不揮発性のメモリであるROM17は、鼻腔抵抗を測定するための測定プログラム、精度管理を行うための精度管理プログラム等を記憶している。
測定モードにおいて鼻腔抵抗の測定を実行する場合には、例えば、図1に示すように、フローセンサ50の接続口55にフィルタ60の一端を接続し、フィルタ60の他端に接続管100の一端を接続する。さらに、接続管100の他端には被験者の両方の鼻孔を覆うマスク70を接続する。このような構成とすることにより、マスク70、接続管100、フィルタ60、及びフローセンサ50からなる第1の気圧伝達経路が形成され、マスク70内の気圧が圧力ポート11aに伝達されることになる。その結果、圧力ポート11aに伝達されるマスク70内の気圧P1と圧力ポート11bに伝達される気圧(例えば、大気圧)P0との差圧に基づいて、マスク70内において発生する気流の流速Fを測定可能となる。
接続管100には、接続管100内部の内部チューブ接続部150に接続されたチューブ71内の気圧を接続管外部に伝達するための第2の気圧伝達経路170が形成されている(後述する図4等を参照)。図1の例では、チューブ71の一端が内部チューブ接続部150に接続され、チューブ71の他端が被験者の左右何れかの鼻孔に挿入されている。これにより、マスク70内にある被験者の左右何れかの鼻孔のうち、チューブ71が挿入されている鼻孔内の気圧が、第2の気圧伝達経路170により圧力ポート12cに伝達される。
図1に示した例は、マスク式アンテリオール法による鼻腔抵抗測定の例である。図2に示すように、マスク式アンテリオール法では、マスク70内にある被験者の両方の鼻孔のうち、チューブ71が挿入されていない一方の鼻孔内の圧力(マスク70内の圧力)P1が測定され、チューブ71が挿入されている他方の鼻孔内の圧力P2が測定され、一方の鼻孔を通過する気流(マスク70内で発生する気流)の流速Fが測定されることにより、鼻腔抵抗Rmが算出される。
一方、ノズル式アンテリオール法では、マスク70が使用されず、接続管100も不要となる。ノズル式アンテリオール法では、フローセンサ50の接続口55にノズルの一端を接続し、ノズルの他端を一方の鼻孔に挿入する。ここで用いられるノズルは一端から他端にかけて鼻孔の径まで縮径するテーパ状の筒状体である。また、圧力ポート12cに一端が接続されたチューブ72の他端を他方の鼻孔に挿入する。これにより、一方の鼻孔を通過する気流の流速Fが一方の鼻孔内の気圧P1に基づいて測定されるとともに、他方の鼻孔内の気圧P2が測定され、鼻腔抵抗Rmが算出される。
また、ポリステオール法では、マスク式アンテリオール法で用いた装置構成と同様の装置構成(図1を参照)において、マスク70内の何れの鼻孔にもチューブ71を挿入せず、口腔内に挿入する。これにより、被験者の両方の鼻腔を通過する気流の流速Fがマスク70内の気圧P1に基づいて測定されるとともに、口腔内の気圧P2が測定され、鼻腔抵抗Rmが算出される。
図3は、マスク式の鼻腔抵抗測定方式、即ち、マスク式アンテリオール法とポステリオール法に用いられる接続管100の図面であり、(1)は正面図、(2)は平面図、(3)は低面図、(4)は右側面図、(5)はB-B断面図、(6)はC-C断面図である。また、図4は、接続管100のA-A断面図である。
接続管100は略円筒状の部材であり、大径部100aと小径部100bとからなる。大径部100aの中心軸線と小径部100bの中心軸線とは同一直線であり、この同一直線が接続管100の中心軸線である。接続管100の外周側には、大径部100aと小径部100bとの外径の相違により段差面115が形成されている。大径部100aの外周面上における段差面115の近傍の位置から径の外側方向に向けて、外周面と直交する中心軸線を有する外部チューブ接続部160が形成されている。外部チューブ接続部160は略円筒状の形状であり、先端に向けて外径が縮径するテーパ状の先端部160aを有している。先端部160aには、圧力ポート12cに一端が接続されたチューブ72の他端が接続される。
大径部100aの内周面から径の中心方向に向けて略円筒状の突出部165が形成されている。突出部165の中心軸線と外部チューブ接続部160の中心軸線とは同一直線であり、この同一直線は接続管100の中心軸線と直交する。突出部165の長さは大径部100aの内周円の半径よりも小さく、突出部165は大径部100aの中心軸線と交差しない。また、外部チューブ接続部160の内周面と、突出部165内の内周面とは連続しており、外部チューブ接続部160の先端部160aから突出部165にかけて、大径部100aの径方向と平行な円柱状の空間(気圧伝達経路の一部)が形成されている。
また、突出部165から大径部100aの端面方向に向けて、大径部100aの中心軸線と平行に、略円筒状の内部チューブ接続部150が形成されている。内部チューブ接続部150は、先端に向けて外径が縮径する先端部150aを有している。先端部150aには、被験者の一方の鼻孔(アンテリオール法の場合)又は口腔(ポステリオール法の場合)に他端が挿入されるチューブ71の一端が接続される。内部チューブ接続部150の中心軸線は、大径部100a(接続管100)の中心軸線よりも径方向外側であって、外部チューブ接続部160寄りにある。内部チューブ接続部150は、大径部100aの中心軸線と交差しない。
内部チューブ接続部150の先端部150aから突出部165にかけて、大径部100aの中心軸線と平行な円柱状の空洞(気圧伝達経路の一部)が形成されている。この円柱状の空洞は、前述した大径部100aの径方向と平行な円柱状の空洞と直交している。これにより、図4に示すように、L字状の気圧伝達経路170が形成され、内部チューブ接続部150に接続されたチューブ71内の気圧が、この気圧伝達経路170を通じて、外部チューブ接続部160に接続されたチューブ72内に伝達される。
このように、内部チューブ接続部150の中心軸線は、大径部100aの内周面と交差しないため、測定者は、接続管100の大径部100a側の開口部から、内部チューブ接続部150の先端部150aに容易にチューブ71を接続することができる。また、内部チューブ接続部150の中心軸線は、大径部100aの中心軸線と平行であり、且つ、大径部100aの中心軸線よりも径方向外寄り(外部チューブ接続部160側)にある。そのため、内部チューブ接続部150の中心軸線が大径部100aの中心軸線と平行とはならない場合、例えば、内部チューブ接続部150の中心軸線が大径部100aの中心軸線と直交する場合、と比較して、内部チューブ接続部150の先端部150aに容易にチューブ71を接続することができ、また、内部チューブ接続部150による接続管100内の気流への影響を少なくすることができる。
また、突出部165の小径部100b側から小径部100bの内周面にかけて接続管100の中心軸線方向と平行な板状のフランジ部171が延設されている。さらに、突出部165の大径部100a側から大径部100aの内周面にかけて接続管100の中心軸線方向と平行な板状のフランジ部172が延設されている。フランジ部171とフランジ部172とは接続管100の中心軸線と平行な同一平面上に形成されている。フランジ部171、172の厚さは、突出部165の外径より小さく、内部チューブ接続部150の外径よりも小さい。これにより、接続管100内の気流への影響が少なくなるようにしている。
以上に示した突出部165、内部チューブ接続部150、並びに、フランジ部171及び172は、何れも、接続管100の中心軸線と交差する部分を有しておらず、接続管100の中心軸線よりも外部チューブ接続部160寄りに形成されている。このような構成とすることにより、接続管100内部の気流に影響を及ぼさないようにしている。
(鼻腔抵抗測定データ)
鼻腔抵抗を測定する場合には、被験者に安静呼吸状態で鼻呼吸を行わせる。このとき被験者の口は閉じた状態とし、口から呼気又は吸気が漏れないようにする。この状態で、CPU15が、圧力ポート11aに伝達された鼻腔前方圧P1と、圧力ポート11bに伝達されたスクリーン51後方の気圧P0と、圧力ポート12cに伝達された鼻腔後方圧P2と、鼻呼吸の流速Fとに基づいて鼻腔抵抗Rmを算出する。そして、測定日と、算出された鼻腔抵抗Rmとを関連づけてRAM16に記憶させる。これにより、測定日毎に、その測定日に測定された鼻腔抵抗Rmが記憶されることになる。
CPU15は、RAM16に記憶させた測定データに基づいて、ディスプレイ18に、鼻腔抵抗Rmを表示させることが可能となる。図5の例では、マスク式アンテリオール法(図1の構成)により鼻腔抵抗を測定した場合の測定結果を示しており、右の鼻孔にチューブ71を挿入した場合の鼻腔抵抗Rleft(項目:「左」)と、左の鼻孔にチューブ71を挿入した場合の鼻腔抵抗Rright(項目:「右」)と、これらの結果に基づいて算出した両側の鼻腔抵抗(項目:「両側」)と、を対比可能に表示している。両側の鼻腔抵抗Rtotalは、以下の式に基づいて算出される。
1/Rtotal=1/Rright+1/Rleft
この図5のグラフでは、「左」、「右」、及び「両側」の各項目に関して、横軸を時間軸としている。そのため、測定者にとっては、各項目の時間推移を把握することが容易である。また、縦軸は、鼻腔抵抗の範囲に応じて複数に区分されており、0[Pa/cm/s]以上~0.25[Pa/cm/s]未満の範囲は「正常」、0.25[Pa/cm/s]以上~0.50[Pa/cm/s]未満の範囲は「ほぼ正常から軽度鼻閉」、0.50[Pa/cm/s]以上~0.75[Pa/cm/s]未満の範囲は「中等度鼻閉」、0.75[Pa/cm/s]以上の範囲は「高等度鼻閉」に区分されている。
これらの区分がグラフ上に表示されることにより、測定者は、被験者の病状が上記のいずれの区分に属するのかを容易に把握することができる。また、CPU15は、「左」、「右」、及び「両側」の各鼻腔抵抗に基づいて、その鼻腔抵抗が含まれる上記の区分(「正常」、「ほぼ正常から軽度鼻閉」、「中等度鼻閉」、「高等度鼻閉」)を判定して、その鼻腔抵抗と判定結果とを対応付けてRAM16に記憶するようにしている。そして、CPU15は、図5のグラフ形式に限らず、ディスプレイ18に、被験者の抵抗値の時間推移とともに、各抵抗値に対応した判定結果の時間推移を表示させることが可能である。
なお、上記に示した例では、差圧センサ11により検出された差圧(P1-P0)に対応した信号が差圧センサ11からA/D変換器14に出力され、これとは別に、圧力センサ12により検出された気圧(P2)に対応した信号が圧力センサ12からA/D変換器14に出力されている。ここで、マスク70内の気圧(絶対圧)を検出するための圧力センサを、差圧センサ11及び圧力センサ12とは別に設けておき、その圧力センサが備える圧力ポートにマスク内の気圧(絶対圧)が伝達される気圧伝達経路を設けるようにしてもよい。その圧力センサにより検出された気圧(絶対圧)をP3とし、圧力センサ12により検出された気圧(絶対圧)をP2とすると、以下の式に基づいて鼻腔抵抗を算出することができる。
Rm(鼻腔抵抗)=|P3-P2|/F=ΔP/F
例えば、フローセンサ50内のスクリーン51の前方側(被験者側)と、前述したP3測定用の圧力センサの圧力ポートとを気圧伝達用のチューブにより接続するようにしても良い。
なお、差圧センサ11に代えて、2つの圧力センサを設けるようにしても良い。例えば、スクリーン51前方のチューブ接続部52がチューブ32により一方の絶対圧(P1)測定用の圧力センサと接続され、スクリーン51後方のチューブ接続部53がチューブ33により他方の絶対圧(P0)測定用の圧力センサとが接続される構成とする。このような構成によって、スクリーン51前後の差圧(P1-P0)に基づいて流速Fを測定可能となるとともに、スクリーン51前方の気圧(P1)と圧力センサ12により測定される気圧(P2)との差圧(P1-P2)に基づいて、以下の式により鼻腔抵抗Rmを算出可能となる。
Rm(鼻腔抵抗)=|P1-P2|/F=ΔP/F
(精度管理装置)
次に、鼻腔抵抗測定装置1の精度管理を行うための精度管理装置2について説明する。図6に示すように、精度管理装置2には、鼻腔抵抗測定装置1で示した本体部10と、フローセンサ50とが含まれる。また、フローセンサ50の接続口55には鼻腔抵抗測定装置1と同様にフィルタ60の一端が接続される。そして、そのフィルタ60の他端には、既知の抵抗を有する基準抵抗器80の一端が接続される。
基準抵抗器80は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を材質とする略円筒状の部材である。図7(1)は、基準抵抗器80の正面図であり、(2)は、基準抵抗器80の底面図である。図7に示すように、基準抵抗器80は、大径部80aと小径部80bとから構成され、大径部80aから小径部80bにかけて(基準抵抗器80の一端から他端にかけて)中心軸線に沿った円柱状の気流経路81が形成されている。また、基準抵抗器80の小径部80bの外周面には、外周面の周方向に沿って溝部82、82が形成されている。この基準抵抗器80の大径部80aがフィルタ60の他端に内嵌され、小径部80bが、精度管理用流管200の一端に内嵌される。本実施形態では、基準抵抗器80として、0.5L/sの流速が生じたときに100Paの差圧が発生する抵抗(基準抵抗値が0.2(Pa/cm/s)の抵抗)を使用している。
精度管理用流管200は、例えば、アクリル樹脂等を材質とする円筒状の部材である。図8(1)は、精度管理用流管200の平面図であり、(2)は、精度管理用流管200の正面図である。精度管理用流管200は無底円筒形状であり、一端から他端にかけて中心軸線に沿った円柱状の気流経路201が形成されている。精度管理用流管200の他端には、前述した接続管100の大径部100aが外嵌される。即ち、鼻腔抵抗測定時は、大径部100aが被験者側を向くように(小径部100bがフローセンサ50側を向くように)他の器具(フィルタ60)と接続されていたのに対して、精度管理時は、大径部100aがフローセンサ50側を向くように(小径部100bが較正用ポンプ300側を向くように)他の器具(精度管理用流管200、較正用ポンプ300)と接続されることになる。
また、接続管100の小径部100bと、図8に示す抵抗器であるフローリミッタ90の一端とが接続チューブ210により接続され、フローリミッタ90の他端と図10に示す較正用ポンプ300の接続部320とが接続チューブ220により接続される。ここで、接続管100の内部チューブ接続部150に一端が接続されたチューブ71の他端は精度管理用流管200内に位置しており、精度管理用流管200内の気圧が外部チューブ接続部160に接続されたチューブ72を通じて圧力ポート12cに伝達されることになる。
フローリミッタ90は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PE)等の樹脂を材質とする略円筒状の部材である。図9(1)は、フローリミッタ90の正面図であり、(2)は、フローリミッタ90の底面図である。図9に示すように、フローリミッタ90は、中央部に形成されたフランジ部92と、フランジ部92から中心軸線方向に対称に形成された円筒部90a、90aとから構成され、一端から他端にかけて中心軸線に沿った円柱状の気流経路91が形成されている。また、フローリミッタ90の円筒部90a、90aの外周面には、それぞれ外周面の周方向に沿って溝部93、93が形成されている。図6に示すように、一方の円筒部90aと接続管100の小径部100bに接続チューブ210が外嵌され、他方の円筒部90aと較正用ポンプ300の接続部320の先端部に接続チューブ220が外嵌される。
フローリミッタ90の気流経路91の径は、基準抵抗器80の気流経路81の径よりも小さく、これにより、フローリミッタ90から先(フローセンサ50側)における気流の急激な変動が抑制されることになる。
図10は、較正用ポンプ300の外観を示す図である。較正用ポンプ300は、円筒状の本体部310と、細長い棒状のロッド330から構成されている。本体部310の前面310aには、略円筒状の接続部320が設けられている。この接続部320の先端には、本体部310内の空間と連通する空気穴321が形成されている。
本体部310の後面310bには、その中心にロッド330を挿通させるための挿通孔が形成されており、その挿通孔の壁面とロッド330の外周面とが接触した状態で、ロッド330を摺動させることが可能となっている。ロッド330の一端側(前面側)は、本体部310内のラバーストッパーに固定されており、ロッド330の他端側(後面側)には、把持部332が接合されている。また、ロッド330の長手方向(本体部310の軸方向)には0Lから3.0Lまで0.5L毎に目盛りが表記されており、3.0Lの位置にはフランジ331が固定されている。
図10(a)の例は、ロッド330を本体部310に対して最も伸ばした状態(本体部310内のラバーストッパー(不図示)がこれ以上は後面310b側に移動できない状態)を示している。この状態では、ロッド330の外周に表記された「0L」の目盛りが見えているため、本体部310内の空気は全く外部(フローリミッタ90側)に供給されていない状態にあり、また、これ以上は、外部の空気を本体部310内に吸入させることができない状態にある。
この図10(a)の状態から、把持部332を掴んでロッド330を前方側に押し込み、フランジ331を後面310bに接触させると、これ以上はロッド330を押し込めない状態(本体部310内のラバーストッパー(不図示)がこれ以上は前面310a側に移動できない状態)となる。このとき、図10(b)に示すように、ロッド330の外周に表記された「3.0L」の目盛りのみが見えている状態となり、図10(a)に示される状態から3.0Lの空気を外部(フローリミッタ90側)に供給したことになる。
また、図10(b)の状態から、把持部332を掴んでロッド330を後方側に引っ張り、図10(a)の状態に戻すと、再びロッド330の外周に表記された「0L」の目盛りが見えている状態となる。このとき、図10(b)に示される状態から3.0Lの空気を外部(フローリミッタ90側)から吸入したことになる。
図6に示すように、較正用ポンプ300、フローリミッタ90、接続管100、精度管理用流管200、基準抵抗器80、及び、フローセンサ50が流体的に接続されることにより、較正用ポンプ300のロッド330が押し込まれた際には、較正用ポンプ300からフローセンサ50側に向けて呼気に相当する気流が発生する。一方、較正用ポンプ300のロッド330が引っ張られた際には、フローセンサ50側から較正用ポンプ300側に向けて吸気に相当する気流が発生する。
このような較正用ポンプ300の操作が行われることにより、基準抵抗器80よりもフローセンサ50側の気圧(P1)が、フローセンサ50内のスクリーン51前方のチューブ接続部52に接続されたチューブ32を介して圧力ポート11aに伝達され、フローセンサ50内のスクリーン51後方の気圧(P0)が、スクリーン51後方のチューブ接続部53に接続されたチューブ33を介して圧力ポート11bに伝達される。また、精度管理用流管200内の気圧(P2)が、接続管100の内部チューブ接続部150に接続されたチューブ71及び接続管100の外部チューブ接続部160に接続されたチューブ72を介して圧力ポート12cに伝達される。
ここで、精度管理用流管200内の基準抵抗器80近傍には、基準抵抗器80を通過する気流によりバックプレッシャが発生する。しかしながら、精度管理用流管200は、その容量によって内部の急激な気圧変動を抑制することが可能となっているため、精度管理用流管200内部の気圧(チューブ71及び72により圧力ポート12cに伝達される気圧)に対するバックプレッシャの変動の影響を抑制することが可能である。
精度管理モードでは、測定者が、較正用ポンプ300を操作することにより鼻呼吸に相当する気流を発生させる。このとき、CPU15は、圧力ポート11aと圧力ポート11bとの気圧差(P1-P0)に基づいて、較正用ポンプ300により供給される気流(擬似的な鼻呼吸)の流速Fを測定し、測定した流速Fと、圧力ポート11aと圧力ポート11bとの気圧差(P1-P0)と、圧力ポート12cにより測定された気圧(P2)に基づいて、以下の式により比較抵抗値Rsを算出する。
Rs(比較抵抗値)=|(P1-P0)-P2|/F=ΔP/F
この際、鼻腔抵抗と同様に、差圧[(P1-P0)-P2]が+100Paとなっているときの比較抵抗値の平均値、差圧[(P1-P0)-P2]が-100Paとなっているときの比較抵抗値の平均値をそれぞれ算出する。
なお、前述した鼻腔抵抗測定の例と同様に、基準抵抗器80よりもフローセンサ50側の気圧(絶対圧)を検出するための圧力センサを、差圧センサ11及び圧力センサ12とは別に設けておき、その圧力センサが備える圧力ポートに基準抵抗器80よりもフローセンサ50側の気圧(絶対圧)が伝達される気圧伝達経路を設けるようにしてもよい。その圧力センサにより検出された気圧(絶対圧)をP3とし、圧力センサ12により検出された気圧(絶対圧)をP2とすると、以下の式に基づいて比較抵抗値を算出することができる。
Rs(比較抵抗値)=|P3-P2|/F=ΔP/F
例えば、フローセンサ50内のスクリーン51の前方側(基準抵抗器80側)と、前述したP3測定用の圧力センサの圧力ポートとを気圧伝達用のチューブにより接続するようにしても良い。
なお、前述した鼻腔抵抗測定の例と同様に、差圧センサ11に代えて、2つの圧力センサを設けるようにしても良い。例えば、スクリーン51前方のチューブ接続部52がチューブ32により一方の絶対圧(P1)測定用の圧力センサと接続され、スクリーン51後方のチューブ接続部53がチューブ33により他方の絶対圧(P0)測定用の圧力センサとが接続される構成とする。このような構成によって、スクリーン51前後の差圧(P1-P0)に基づいて流速Fを測定可能となるとともに、スクリーン51前方の気圧(P1)と圧力センサ12により測定される気圧(P2)との差圧(P1-P2)に基づいて、以下の式により比較抵抗値Rsを算出可能となる。
Rs(比較抵抗値)=|P1-P2|/F=ΔP/F
そして、CPU15は、ディスプレイ18に、基準抵抗器80に関する既知の抵抗値である基準抵抗値と、算出した比較抵抗値との比較結果を表示させる。例えば、[比較抵抗値÷基準抵抗値]を、比較結果として表示させる。これにより、測定者は、基準抵抗値に対して、比較抵抗値がどの程度の値を示しているかを把握して、鼻腔抵抗の測定精度管理を行うことが可能となる。この比較抵抗値は、測定日に対応付けてRAM16に記憶されることになる。
また、本実施形態では、較正用ポンプ300の接続部320にフローリミッタ90を接続することにより、フローリミッタ90側からフローセンサ50側に向かう気流の流速の急激な変動、フローセンサ50側からフローリミッタ90側に向かう気流の流速の急激な変動を抑制するようにしている。その結果として、精度管理用流管200内部における圧力の変動が抑制され、フローセンサ50内部における圧力の変動も抑制される。即ち、圧力検出ポイント(P1、P2、P3)における圧力の変動が抑制されることになる。
図11(1)は、接続管100と較正用ポンプ300との間にフローリミッタ90を接続させていない場合における、差圧[(P1-P0)-P2](あるいは前述した[P3-P2])の変動例を示す図である。測定者は、較正用ポンプ300のロッド330を手動で操作するため、フローリミッタ90が接続されていない場合には、精度管理用流管200内部、フローセンサ50内部における急激な気流変動が発生し易く、ターゲットの差圧(+100Pa、-100Pa)を発生させることが困難である。その結果、ターゲットの差圧で取得可能な比較抵抗値のサンプル数が極めて少なくなってしまい、信頼性の高い精度管理が困難となる。
一方、図11(2)は、接続管100と較正用ポンプ300との間にフローリミッタ90を接続させている場合における、差圧[(P1-P0)-P2](あるいは前述した[P3-P2])の変動例を示す図である。フローリミッタ90によって、精度管理用流管200内部、フローセンサ50内部における急激な気流変動が抑制されるため、ターゲットの差圧(+100Pa、-100Pa)を発生させることが容易になる。その結果、ターゲットの差圧で取得可能な比較抵抗値のサンプル数が多くなり、信頼性の高い精度管理が可能となる。
ここで、上記の実施形態では、鼻腔抵抗測定におけるターゲットの差圧を+100Pa、-100Paとしている。また、これに対応して、精度管理プログラムが実行された場合のターゲットの差圧も、+100Pa、-100Paとしている。そして、基準抵抗器80として、0.5L/sの流速が生じたときに100Paの差圧が発生する抵抗体(抵抗値が0.2(Pa/cm/s)である抵抗体)を使用している。鼻腔抵抗測定におけるターゲットの差圧、精度管理プログラムが実行された場合のターゲットの差圧、0.5L/sの流速が生じたときに基準抵抗器80によって発生する差圧は、上記の値に限らず、例えば、+75Pa、-75Paであっても良く、また、+150Pa、-150Paであっても良く、また、+300Pa、-300Paであっても良い。
1…鼻腔抵抗測定装置
2…精度管理装置
11…差圧センサ
12…圧力センサ
50…フローセンサ
80…基準抵抗器
90…フローリミッタ
100…接続管
200…精度管理用流管
300…較正用ポンプ

Claims (7)

  1. 被験者の鼻腔抵抗を測定する鼻腔抵抗測定装置であって、
    前記被験者の一方の鼻孔を通過する気流の気流速度を測定する気流速度測定部と、
    前記被験者の一方の鼻孔内の気圧と他方の鼻孔内の気圧との差圧を測定する差圧測定部と、を備え、
    前記気流速度と前記差圧に基づいて前記鼻腔抵抗を測定し、
    前記鼻腔抵抗と前記鼻腔抵抗の測定が行われた日付を関連付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記鼻腔抵抗の時間推移を表示する表示部と、
    気圧測定用のチューブを接続可能なチューブ接続部を内部に有する接続管と、を含み、
    前記接続管は、前記チューブ接続部に接続されたチューブ内の気圧を前記接続管の外部に伝達するための気圧伝達経路を有する
    鼻腔抵抗測定装置。
  2. 被験者の鼻腔抵抗を測定する鼻腔抵抗測定装置であって、
    前記被験者の両方の鼻孔がマスクで覆われたマスク装着状態で前記マスクを通過する気流の気流速度を測定する気流速度測定部と、
    前記マスク装着状態で前記マスク内の気圧と前記被験者の一方の鼻孔内の気圧との差圧を測定する差圧測定部と、を備え、
    前記気流速度と前記差圧に基づいて前記鼻腔抵抗を測定し、
    前記鼻腔抵抗と前記鼻腔抵抗の測定が行われた日付を関連付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記鼻腔抵抗の時間推移を表示する表示部と、
    気圧測定用のチューブを接続可能なチューブ接続部を内部に有する接続管と、を含み、
    前記接続管は、前記チューブ接続部に接続されたチューブ内の気圧を前記接続管の外部に伝達するための気圧伝達経路を有する
    鼻腔抵抗測定装置。
  3. 被験者の鼻腔抵抗を測定する鼻腔抵抗測定装置であって、
    前記被験者の両方の鼻孔がマスクで覆われたマスク装着状態で前記マスクを通過する気流の気流速度を測定する気流速度測定部と、
    前記マスク装着状態で前記マスク内の気圧と前記被験者の口腔内の気圧との差圧を測定する差圧測定部と、を備え、
    前記気流速度と前記差圧に基づいて前記鼻腔抵抗を測定し、
    前記鼻腔抵抗と前記鼻腔抵抗の測定が行われた日付を関連付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記鼻腔抵抗の時間推移を表示する表示部と、
    気圧測定用のチューブを接続可能なチューブ接続部を内部に有する接続管と、を含み、
    前記接続管は、前記チューブ接続部に接続されたチューブ内の気圧を前記接続管の外部に伝達するための気圧伝達経路を有する
    鼻腔抵抗測定装置。
  4. 請求項1~3から選択される何れかの鼻腔抵抗測定装置であって、
    前記チューブ接続部は、前記接続管の内周面よりも径方向内側に設けられた筒状体であり、
    前記チューブ接続部の中心軸線は前記内周面と交差しない
    鼻腔抵抗測定装置。
  5. 請求項の鼻腔抵抗測定装置であって、
    前記チューブ接続部は、前記接続管の中心軸線よりも径方向外側に設けられている
    鼻腔抵抗測定装置。
  6. 請求項4又は5の鼻腔抵抗測定装置であって、
    前記チューブ接続部の中心軸線は前記接続管の中心軸線と平行である
    鼻腔抵抗測定装置。
  7. 請求項4~6から選択される何れかの鼻腔抵抗測定装置であって、
    前記チューブ接続部は、前記接続管の内周面から延設されたフランジ部と一体に形成されており、
    前記フランジ部の厚さは、前記チューブ接続部の外径よりも小さい
    鼻腔抵抗測定装置。
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