JP5886060B2 - 呼吸流量計測装置及び較正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フローセンサによって計測される呼吸流量を較正する較正機能を有する呼吸流量計測装置に関する。また、呼吸流量計測装置によって計測された呼吸流量を取得して較正を行う較正装置に関する。
従来より、特許文献1に示すような被験者の呼吸機能を検査するスパイロメータが提案されている。特許文献1のスパイロメータでは、フローセンサ内の呼吸経路に設けられた抵抗体の前後に生じる差圧に基づいて呼吸流量を計測し、計測された呼吸流量を積分することによって努力性肺活量等の呼吸容量を計測するようにしている。このようなスパイロメータでは、仮に被測気体の流量が同一であるとしてもフローセンサ内の抵抗体が同一でなければ、その前後に生じる差圧も同一とはならないため、抵抗体毎に異なる値が計測されることになってしまう。従って、何らかの方法でフローセンサにより得られた計測値の較正を行わなければならない。
この較正の方法としては、通常、3Lの較正用ポンプを使用し、手動でポンプ内の被測気体をフローセンサに供給し、このときスパイロメータによって計測される計測値が3L±3%以内になるように、係数によるゲイン調整を行うという手法がとられている。例えばフローセンサによって計測された較正前の容量値が3.3Lであれば、較正係数として(3.0/3.3)=0.909を設定し、[較正前計測値×較正係数]によって較正後の計測値を得ていた。
特開2007−229101号公報
しかしながら、上記較正用ポンプ内の気体をフローセンサに供給するようにする際、手動によってシリンダ内のピストンを押し込むようにしているため、ピストンの移動量が正確でなければ気体供給量の過不足が生じて、基準となる容量自体が3Lから乖離してしまうという問題がある。また、そもそも較正用ポンプのフローセンサへの着脱やピストンの操作自体が煩雑であるとして、医療機関では較正自体が行れないまま努力性肺活量等の計測が実行され、不正確な計測が行われているケースも多い。例えば、COPD(慢性閉塞性肺疾患:Chronic Obstructive Pulmonary Diseases)の病期分類は計測された努力性肺活量によって異なるため、呼吸流量の不正確な計測は誤診をも招きかねないことになる。そして、このような問題はスパイロメータに限らず、呼気流量の計測を行う装置全般にあてはまる。
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、フローセンサによって計測される呼吸流量の較正を正確且つ容易に実行することが可能な呼吸流量計測装置を提供することにある。また、呼吸流量計測装置によって計測された呼吸流量を取得して正確且つ容易に較正を実行することが可能な較正装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく以下の手段を採った。なお後述する発明を実施するための最良の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
本発明1の呼吸流量計測装置(1)は、
呼吸流量を計測するフローセンサ(50)と、
ファンを回転させて前記フローセンサに被測気体(較正用空気流)を供給すると共に、当該ファンの回転数を示す回転数信号(パルス列)を出力するファンモータ(201)と、
前記ファンの回転数に対応づけて各回転数に応じた基準流量を記憶しておく記憶手段(カウント値と較正後フローとの関係式である式2−1及び式2−2を記憶するEEPROM13)と、
前記ファンモータから出力された回転数信号(パルス列のカウント値)及び前記フローセンサによって計測された被測気体の流量(計測フロー)を受信し、当該受信した回転数信号が示す回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量(カウント値から式2−1及び式2−2により計算される基準フロー)を特定し、特定した基準流量と受信した前記被測気体の流量との関係を示す較正式(較正係数)を設定する較正式設定手段(CPU14)と、
前記較正式設定手段により設定された較正式に基づいて、前記フローセンサによって計測された呼吸流量に対して較正を行う較正手段(CPU14)と、
を有することを特徴とする。
本発明2の呼吸流量計測装置(1)は、
呼吸流量を計測するフローセンサ(50)と、
ファンを回転させて前記フローセンサに被測気体(較正用空気流)を供給すると共に、当該ファンの回転数を示す回転数信号(パルス列)を出力するファンモータ(201)と、
前記ファンの回転数に対応づけて各回転数に応じた基準流量を記憶しておく記憶手段(カウント値と較正後フローとの関係式である式2−1及び式2−2を記憶するEEPROM13)と、
前記ファンモータから出力された回転数信号(パルス列のカウント値)及び前記フローセンサによって計測された被測気体の流量(計測フロー)を受信し、当該受信した回転数信号が示す回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量(カウント値から式2−1及び式2−2により計算される基準フロー)を特定し、特定した基準流量と受信した前記被測気体の流量との関係を示す較正式(較正係数)を設定する較正式設定手段(CPU14)と、
前記較正式設定手段により設定された較正式に基づいて、前記フローセンサによって計測された呼吸流量を積分して得られる呼吸容量に対して較正を行う較正手段(CPU14)と、
を有することを特徴とする。
本発明3の呼吸流量計測装置は、
本発明1又は2の呼吸流量計測装置(1)であって、
前記ファンモータ(201)は設定された指令電圧に基づいて(指令電圧に応じたPWM方式のパルス電圧により)ファンを回転させ、
前記指令電圧を任意に設定可能な指令電圧設定手段(ロータリスイッチ207)をさらに有することを特徴とする。
本発明4の呼吸流量計測装置は、
本発明1又は2の呼吸流量計測装置(1)であって、
前記ファンモータ(201)は設定された指令電圧に基づいて(指令電圧に応じたPWM方式のパルス電圧により)ファンを回転させ、
前記ファンの回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量(供給中フロー)を特定し、特定した基準流量が、ターゲットとする流量と異なる場合に、指令電圧を調整することによって、供給されている被測気体の流量をターゲットとする流量に近づける制御を行う指令電圧調整手段(供給中フローがターゲットフローよりも小さい場合に、パルス電圧のパルス幅を増大させるように指令電圧を調整するための指令電圧調整コマンドを制御部205に送信するCPU14)をさらに有することを特徴とする。
本発明5の較正装置(200’)は、
呼吸流量計測装置(スパイロメータ100’)によって計測された呼吸流量(計測フロー)を取得する計測値取得手段(制御回路205’)と、
ファンを回転させて前記呼吸流量計測装置に被測気体(較正用空気流)を供給すると共に、当該ファンの回転数を示す回転数信号を出力するファンモータ(201)と、
前記ファンの回転数に対応づけて各回転数に応じた基準流量を記憶しておく記憶手段(カウント値と較正後フローとの関係式である式2−1及び式2−2を記憶する制御回路205’のEEPROM)と、
前記ファンモータから出力された回転数信号(パルス列)を受信すると共に前記計測値取得手段によって前記被測気体の流量を取得し、当該受信した回転数信号が示す回転数(パルス列のカウント値)に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量(カウント値から式2−1及び式2−2により計算される基準フロー)を特定し、特定した基準流量と取得した前記被測気体の流量(計測フロー)との関係を示す較正式(較正係数)を設定する較正式設定手段(制御回路205’)と、
前記較正式設定手段により設定された較正式に基づいて、前記計測値取得手段によって取得した呼吸流量に対して較正を行う較正手段(制御回路205’)と、
を有することを特徴とする。
本発明6の較正装置(200’)は、
呼吸流量計測装置(スパイロメータ100’)によって計測された呼吸流量(計測フロー)を取得する計測値取得手段(制御回路205’)と、
ファンを回転させて前記呼吸流量計測装置に被測気体を供給すると共に、当該ファンの回転数を示す回転数信号を出力するファンモータ(201)と、
前記ファンの回転数に対応づけて各回転数に応じた基準流量を記憶しておく記憶手段(カウント値と較正後フローとの関係式である式2−1及び式2−2を記憶する制御回路205’のEEPROM)と、
前記ファンモータから出力された回転数信号(パルス列)を受信すると共に前記計測値取得手段によって前記被測気体の流量を取得し、当該受信した回転数信号が示す回転数(パルス列のカウント値)に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量(カウント値から式2−1及び式2−2により計算される基準フロー)を特定し、特定した基準流量と取得した前記被測気体の流量(計測フロー)との関係を示す較正式(較正係数)を設定する較正式設定手段(制御回路205’)と、
前記較正式設定手段により設定された較正式に基づいて、前記計測値取得手段によって取得した呼吸流量を積分して得られる呼吸容量に対して較正を行う較正手段(制御回路205’)と、
を有することを特徴とする。
本発明7の較正装置は、
本発明5又は6の較正装置(200’)であって、
前記ファンモータ(201)は設定された指令電圧に基づいて(指令電圧に応じたPWM方式のパルス電圧により)ファンを回転させ、
前記指令電圧を任意に設定可能な指令電圧設定手段(ロータリスイッチ207)をさらに有することを特徴とする。
本発明8の較正装置は、
本発明5又は6の較正装置(200’)であって、
前記ファンモータ(201)は設定された指令電圧に基づいて(指令電圧に応じたPWM方式のパルス電圧により)ファンを回転させ、
前記ファンの回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量(供給中フロー)を特定し、特定した基準流量が、ターゲットとする流量と異なる場合に、指令電圧を調整することによって、供給されている被測気体の流量をターゲットとする流量に近づける制御を行う指令電圧調整手段(供給中フローがターゲットフローよりも小さい場合に、パルス電圧のパルス幅を増大させるように指令電圧を調整する制御部205’)をさらに有することを特徴とする。
本発明の呼吸流量計測装置によれば、フローセンサによって計測される呼吸流量の較正を正確且つ容易に実行することが可能である。また、本発明の較正装置によれば、呼吸流量計測装置によって計測された呼吸流量を取得して正確且つ容易に較正を実行することが可能となる。
図1は第1実施形態に係る呼吸流量計測装置の外観を示す図である。 図2は第1実施形態に係る呼吸流量計測装置の機能ブロック図である。 図3はスパイロメータが備えるフローセンサを示す図である。 図4はファンモータの指令電圧とファンの回転数に応じて出力されるパルス(1回転12パルス)のカウント値との関係を示す図である。 図5はファンの回転数に応じて出力されるパルス列(1回転12パルス)のカウント値と較正後フローとの関係式を示す図である。 図6は第1実施形態のスパイロメータと較正用空気流供給装置によって実行される較正プロセスを示す説明図である。 図7は呼気較正を行うときのフローセンサの較正用空気流供給装置への設置方法を示す図である。 図8は吸気較正を行うときのフローセンサの較正用空気流供給装置への設置方法を示す図である。 図9は較正用空気流のフローを2L/sとして呼気較正及び吸気較正を実行した後の呼気及び吸気の計測値(較正後の値)を示す図である。 図10は較正用空気流のフローを3L/sとして呼気較正及び吸気較正を実行した後の呼気及び吸気の計測値(較正後の値)を示す図である。 図11は第2実施形態に係る較正装置の機能ブロック図である。 図12は第2実施形態のスパイロメータと較正装置によって実行される較正プロセスを示す説明図である。 図13はロータリー型4方弁により吹出口と吸込口を切り替える例を示す図である。
本発明の具体的態様として、以下に示す第1実施形態に係る呼吸流量計測装置及び第2実施形態に係る較正装置を例示するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
[第1実施形態に係る呼吸流量計測装置1]
図1には、第1実施形態に係る呼吸流量計測装置1の外観を示す。図1及び図2に示すように、呼吸流量計測装置1は、本体部10及びフローセンサ50からなるスパイロメータ100と、較正用空気流供給装置200によって構成される。スパイロメータ100の詳細に関しては特許文献1に開示されているが、その概要を以下に説明する。
[スパイロメータ100]
スパイロメータ100は、本体部10及びフローセンサ50等からなる。本体部10は、操作キー17、ディスプレイ18、スピーカ20、プリンタ21、圧力センサ11、A/D変換器12、CPU14、EEPROM13、RAM15、及びRS232Cコネクタ16等を備えている。本体部10及びフローセンサ50は差圧チューブ30によって接続されている。
フローセンサ50は、本体部10に着脱自在に搭載されており、呼吸流量に比例した差圧を発生させるものである。図3に示すようにフローセンサ50は、図示しないフィルタやマウスピースを接続するための接続口52を備えている。被検者が接続口52に接続されたマウスピースを介して呼吸を行うことにより、フローセンサ50内に差圧が生じ、この差圧が2本のチューブから構成される差圧チューブ30を介して本体部10内の圧力センサ11に伝達される。
操作キー17は、計測項目の選択や計測期間の設定の際等に使用される。例えば0〜9の10個の数値キーや、計測項目を選択するための方向キー等からなる。またディスプレイ18に出力されるデータをプリントアウトする際に操作する印刷キーも含まれる。フローセンサ50は、図1及び図2に示すように本体外部に設けられており、2本のチューブからなる差圧チューブ30の一端が接続され、他端が本体部30の差圧チューブ接続口(図示せず)に接続されている。被検者がこのフローセンサ50を把持した状態で、接続口52に接続されたマウスピースを口に含み、呼吸を行うことで呼吸流量の計測が実行され、計測された呼吸流量が積分されることによって努力性肺活量等の呼吸容量が計測される。
圧力センサ11は、検出される差圧に比例したアナログ信号を出力するものである。本例では、半導体の差圧センサであり、チューブ接続口間の差圧を検出するための差圧検出部と、該差圧検出部により検出される差圧に比例した電圧を出力するための出力端子を備える。A/D変換器12は、アナログ電子信号をディジタル信号に変換するためのものである。本例では、半導体のA/Dコンバータであり、圧力センサ11の出力端子から出力されるアナログ信号を、後述するCPU14において処理可能なディジタル信号に変換して、ディジタル出力端子から出力する。
CPU14は、EEPROM13に記憶されている計測プログラムや較正プログラムをRAM15を作業領域として実行することにより、接続される各構成要素の動作を制御して、あるいは較正用空気流供給装置200を含む各構成要素からの信号を受信して各種の処理を行うものである。本例では、A/D変換器12からの出力であり前記差圧に比例した値を示すディジタル信号に基づいて呼吸流量を算出する処理を行う。この算出は、予め記憶している差圧と呼吸流量との間の関係式に基づいて行う。即ちディジタル信号から差圧を特定し、該特定した差圧を関係式に入力して呼吸流量を算出する。また、本例ではこの呼吸流量の積分を行うことによって呼吸容量が算出される。ここで計測されたデータはRAM15に蓄積され、計測が終了するとRAM15に蓄積されたデータがEEPROM13に記憶される。
不揮発性のメモリであるEEPROM13は、上記のように計測データを記憶する他、呼吸流量及び呼吸容量等の呼吸機能用の計測プログラムや較正プログラムも記憶している。また、本実施形態においてEEPROM13には、後述するファンモータ201に関する基準データとして、指令電圧[V]、ファンの回転数[rpm]、及びフロー[L/s]の関係式が記憶されている。またEEPROM13には、ガイド用の音声データも記憶されており、この音声データはスピーカ20によって再生される。ディスプレイ18はLCDのディスプレイであり、本体部10の上面に設けられ、CPU14からLCDドライバ回路(図示せず)を介して出力制御が行われることで所定のデータを画面に出力するものである。プリンタ21は例えばサーマル式のプリンタであって、CPU14からサーマルヘッドのドライバを介して印字制御が行われることで所定のデータを視認可能に紙上に出力するものであり、例えばディスプレイ18に表示されているデータの印刷を行う。スピーカ20は音声ガイドによって被検者に呼気や吸気を促すための音声出力手段であり、予めEEPROM13に記憶されている音声データに基づいた音声が出力される。
RS232Cコネクタ16は、スパイロメータ外部の較正用空気流供給装置200と、RS232C用のケーブルを介してデータを送受するための端子である。第1実施形態においては、較正用空気流供給装置200から、ファンモータ201の回転数に応じたカウント値[kHz]を受信してCPU14に出力する。なお、本例では外部PCとのインターフェイスをRS232Cコネクタとしているが、これに限らず他のインターフェイスであってもよい。
フローセンサ50について図3を用いて詳述する。フローセンサ50の筐体となるフローセンサケース51の側面には、フィルタやマウスピースを接続するための接続口52が設けられている。フローセンサケース51の下部にはフローセンサケース51を把持するためのハンドル56が設けられている。
このフローセンサケース51内の流管53内には呼吸抵抗を生ずる抵抗体としてスクリーン55が配置されている。このスクリーン55はメッシュ状物であって、気体の流れを遮るように配置されており、この流管53内に気体の流れが生じるとスクリーン55の前後に差圧が発生する。このスクリーン55の前後の圧力は、該スクリーン55の前後に配される圧力ポート、及び該圧力ポートの各々と接続される差圧チューブ30を介して、本体の差圧チューブ接続口(図示せず)に伝達される構成となっている。即ち差圧チューブ30を構成する2本のチューブのうち一方がスクリーン前方(接続口52側)の圧力を当該チューブと接続される一方のチューブ接続口に伝達し、他方がスクリーン後方の圧力を当該チューブと接続される他方のチューブ接続口に伝達する。本体部50側ではこれら2つのチューブ接続口間の差圧を検出することにより、流管53内を流れる気体の流量、即ち呼吸流量を計測することができる。この呼吸流量は、呼吸流速とも呼ばれる。なお、この方式のフローセンサは、いわゆる差圧式と呼ばれるものであり、広く使用されている。
ここでスクリーン55はメッシュ状物であり、生産ロット等によってばらつきが生じる。従って、前述したようにスクリーンが異なると、計測される呼吸流量が変化してしまう。これに対して本実施形態では、上記スパイロメータ100と以下に説明する較正用空気流供給装置200によって較正を行うことで、スクリーン55の相違による計測値のばらつきを抑制するようにしている。
[較正用空気流供給装置200]
較正用空気流供給装置200は、PWM制御によってファンを回転させることで較正用空気流を生じるファンモータ201と、制御回路205から出力されるPWM方式のパルス電圧に基づいてファンモータ201を駆動するドライバ回路202と、CPU,RAM,及びEEPROMを有すると共に指令電圧に応じたパルス幅のパルス電圧を出力するPWM回路を備える制御回路205と、本体部10のRS232Cコネクタ16に接続され、制御回路205と本体部10のCPU14とを通信可能に接続するRS232Cコネクタ206と、回転量に応じて較正用空気流のフローを選択可能なロータリスイッチ207からなる。
ロータリスイッチ207は、その回転量(段階0〜4)に応じて、較正用空気流のフローを段階的に変更可能とするものである。段階0では、ファンモータ201にパルス電圧が印加されず、ファンが回転しない。段階1では1.220V(約1L/sに相当)、段階2では2.003V(約2L/sに相当)、段階3では2.782V(約3L/sに相当)、段階4では3.554V(約4L/sに相当)の指令電圧に応じたパルス電圧がファンモータ201に印加される。なお、このロータリスイッチ207の周囲には、各回転量(段階0〜4)に対応した箇所に目安となるフロー(0L/s,1L/s,2L/s,3L/s,4L/s)が表示されている。従って、オペレータは設定しようとする較正用空気流のフローが表示された位置までロータリスイッチ207を回転させることで、所望のフローを供給することができる。ただし、ここに示されたフローは、あくまで操作をする者にとっての目安となる大まかな値であり、ファンモータ201によって供給される実際の較正用空気流のフローと一致するとは限らない。
ここでファンモータ201からは、ファンの回転数に応じた数のパルス(1回転12パルス)が出力される。出力されたパルスは、ドライバ回路202により中継されて制御回路205に入力される。本実施形態における制御回路205は、受信したパルス数をカウントするパルスカウンタ機能を有しており、この機能によって1秒間に受信したパルス数をカウント値[Hz]としてモニタリングする。なお、計測されたパルス数からファンの回転数[rpm]も算出可能であり、[カウント値÷12×60]によって、ファンの回転数が算出される。なお、ファンの回転数はパルス列として出力されるため、周波数/電圧変換回路によってパルス列をアナログ電圧値に変換し、そのアナログ電圧値をA/D変換器によってディジタル値として制御回路205に入力するようにしても良い。このような構成とすることで、制御回路205では電圧値からファンの回転数を特定することが可能である。
本実施形態で使用するファンモータ201は、較正用空気流、即ち擬似的な呼吸をフローセンサ50に供給するものである。ここで努力性肺活量等を計測する際の被験者の呼気流量は数L/sから0L/sまで変動する。また、被験者の性別、年齢、病状等によっても呼気流量は大きく相違する。従って較正対象となりうる呼吸流量の範囲は広く、これに伴い擬似的な呼吸流として供給される較正用空気流の範囲も広くなる。
本実施形態ではファンモータ201として日本電産コパル電子株式会社製のTF037C−1000−Fを用いている。また、ドライバ回路として日本電産コパル電子株式会社製のTF037C−1000−Dを用いている。このファンモータ201を使用した場合、図4に示すように、フローセンサ50の流管53内にスクリーン55を設置した状態で、制御回路205の指令電圧を1.220V(段階1:約1L/sに相当)、2.003V(段階2:約2L/sに相当)、2.782V(段階3:約3L/sに相当)、3.554V(段階4:約4L/sに相当)まで段階的に変化させたとき、指令電圧に比例したカウント値[kHz]、即ちフローが得られている。従って、この範囲では指令電圧と較正用空気流のフローとのリニアリティが確保されている。なお、本実施形態でいう指令電圧とは、制御回路205より出力されるPWM方式のパルス電圧のパルス幅(即ちデューティ比)を決定するための電圧であり、パルス幅は指令電圧に比例した値となる。
ここで図4に示すように、フローセンサ50の流管53内に設置するスクリーン55を異ならせても(#30,#37,#46)、ファンモータ201の回転数(カウント値[kHz])は影響を受けない。また、異なる3つのスクリーンについて各々2回の計測を行ったが、1回目(図中の#30−1,#37−1,#46−1)と2回目(図中の#30−2,#37−2,#46−2)で計測フローに変動は無く、再現性の高い計測結果が得られた。従って、このファンモータ201は較正用空気流の供給手段として好ましく使用できる。
ファンモータ201のファンが回転すると、図1に示すように較正用空気流供給装置200の上面に設けられた吸込口210から空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は前面に設けられた吹出口220から流出する。即ち、吹出口220からは呼気に相当する空気流が生じて、これが呼気較正を実行するときの較正用空気流となる。そして、吸込口210からは吸気に相当する空気流が生じて、これが吸気較正を実行するときの較正用空気流となる。
(関係式)
ここで、図4中に示される#30,#37,#46は、いずれも当該スクリーン55の差圧の大きさを示すスクリーンIDである。スクリーンIDは#50を基準として、1%差圧が増加する毎に1ずつ減少する。例えば前述した3L較正用ポンプの容量を計測したときに、較正前の値が3.00Lと計測されるスクリーン55であればスクリーンIDは#50となり、較正前の値が3.60Lと計測されるスクリーン55であればスクリーンIDは#30となり、較正前の値が3.39Lと計測されるスクリーン55であればスクリーンIDは#37となり、較正前の値が3.12Lと計測されるスクリーン55であればスクリーンIDは#46となる。本実施形態において、スクリーンIDを決定する際の3L較正用ポンプの操作や容量計測は厳正に行われている。
ここでスクリーン55の較正係数=100/(50−スクリーンID+100)と設定することで、[較正前の計測値×較正係数]の式によって、較正後の計測値を得ることができる。例えば、スクリーンIDが#30のスクリーン55の場合、較正係数=100/120となり、較正前の計測フローが2.4L/sである場合には、較正後フローとして、2.4×100/120=2.0L/sが得られる。3L較正用ポンプを使用した従来の較正では、このようにしてスクリーン55毎にスクリーンIDを設定しておき、オペレータが流管53内に設置したスクリーン55のスクリーンIDをスパイロメータ100に入力することで、当該入力されたスクリーンIDに基づいて較正係数が算出され、算出された較正係数が計測値に適用されるようになっている。通常は、スクリーンIDが#30〜#50のスクリーン55が使用される。
図4に示す例では、フローセンサ50を吹出口220に接続させておき、フローセンサ50の流管53内に設置するスクリーン55として、スクリーンIDが#30,#37,#46のものを使用し、各々のスクリーン55についてフローが約1L/s,約2L/s,約3L/s,約4L/sとなるように段階的に指令電圧を変更し(1.220V,2.003V,2.782V,3.554V)、各指令電圧のときにファンモータ201から出力されるパルスの数をカウントすると共に、各指令電圧のときの較正後フロー[L/s]をスパイロメータ100により計測した。なお、較正後フロー[L/s]は、[較正前の計測値×各スクリーンIDに応じた較正係数]の式、即ち従来の較正方法によって得られる値である。
そして、得られたカウント値(2回分の合計24サンプル)に基づいて、指令電圧[V]とカウント値[kHz]との関係を示す近似直線を最小二乗法によって取得した。本例では、図4に示すように、指令電圧をx[V]、カウント値をy[kHz]として、式1の近似直線(R=0.9999)が得られている。
y=1.8581x−0.4689 …(式1)
本実施形態では、この式1が、指令電圧と回転数(カウント値÷12×60)との関係式としてEEPROM13に記憶されている。
さらに、得られた較正後フロー(2回分の合計24サンプル)に基づいて、カウント値[kHz]と較正後フロー[L/s]との関係を示す近似直線を最小二乗法によって取得した。本例では、図5に示すように、カウント値をx[kHz]、較正後フローをy[L/s]として、式2−1の近似直線(R=0.9995)が得られている。
y=0.7262x−0.3077 …(式2−1)
本実施形態では、この式2−1が、回転数(カウント値÷12×60)とフローとの関係式としてEEPROM13に記憶されている。この関係式2−1は、呼気較正時に適用される。
ここで、呼気と吸気ではフローの方向が反転し、呼気流路における呼気抵抗と吸気流路における吸気抵抗が必ずしも一致するとは限らない。そのため、本実施形態では、フローセンサ50を吸込口210に接続させておき、フローセンサ50の流管53内に設置するスクリーン55として、スクリーンIDが#30,#37,#46のものを使用し、各々のスクリーン55についてフローが約1L/s,約2L/s,約3L/s,約4L/sとなるように段階的に指令電圧を変更し(1.220V,2.003V,2.782V,3.554V)、各指令電圧のときの較正後フロー[L/s]をスパイロメータ100により計測した。
さらに、得られた較正後フロー(2回分の合計24サンプル)に基づいて、カウント値[kHz]と較正後フロー[L/s]との関係を示す近似直線を最小二乗法によって取得した。本例では、図5に示すように、カウント値をx[kHz]、較正後フローをy[L/s]として、式2−2の近似直線(R=0.9995)が得られている。
y=−0.7086x+0.3300 …(式2−2)
本実施形態では、この近似直線が、回転数(カウント値÷12×60)とフローとの関係式としてEEPROM13に記憶されている。この関係式2−2は、吸気較正時に適用される。
[呼吸流量計測装置の作用]
(較正係数の決定)
次に呼吸流量計測装置1の作用について図6〜図10に基づいて説明する。図6は、呼吸流量計測装置1を較正するスパイロメータ100と、較正用空気流供給装置200によって実行される較正プロセスを示している。前述したように、スパイロメータ100のEEPROM13には、ファンモータ201に関する基準データとして、予めファンの回転数[rpm]とフロー[L/s]の関係式を記憶させておく(S00)。具体的には、前述した式(2−1)及び式(2−2)を記憶させておく。なお、本実施形態では、指令電圧[V]と回転数[rpm]との関係式である式(1)もEEPROM13に記憶されているが、この式(1)に関してはEEPROM13に記憶させないようにしても良い。そして、CPU14は所定の操作が行われたことによってスパイロメータ100のEEPROM13に記憶されている較正プログラムを起動させ(S01)、ディスプレイ18には「呼気較正を開始」の表示を行う(S02)。
S02の表示を確認した後、オペレータは、図7に示すように吹出口220にフローセンサ50をセットする操作を行い(S10)、吹出口220で生じる較正用空気流をフローセンサ50の流管53内に導く。次にロータリスイッチ207を操作して約1L/s,約2L/s,約3L/s,又は約4L/sのいずれのフローの較正用空気流を生じさせるのかを選択する(S11)。制御回路205は、ロータリスイッチ207によって選択されたフロー(本例では約2L/sとする)を発生させるための指令電圧に応じたパルス電圧をドライバ回路202に出力する。これにより、ドライバ回路202は入力されたパルス電圧に基づいてファンモータ201を駆動する。
そして、ファンの回転に伴ってファンモータ201からは回転数信号として1回転12パルスのパルス列が出力される。パルス列は、ドライバ回路202により中継されて制御回路205に入力され、制御回路205では、1秒間に受信したパルス数をカウント値[kHz]としてRS232Cコネクタ206を介して接続される本体部10に送信する(S12)。このカウント値[kHz]を受信したスパイロメータ100のCPU14は、EEPROM13から読み出した回転数とフローとの関係式である式(2−1)に基づいて、受信したカウント値[kHz]に対応する較正後フロー[L/s]を計算する(S13)。このS13で算出した較正後フローを基準フローと称する。さらに、フローセンサ50に供給されている較正用空気流のフローを計測する(S14)。このS14で得られる計測値は較正前の値であり、これを計測フローと称する。
そして、CPU14は、[較正係数=基準フロー/計測フロー]の式に基づいて呼気用の較正係数を計算してEEPROM13に保存する(S15)。保存終了後は、ディスプレイ18に「呼気較正終了(2L/s)」の表示を行う(S16)。これに伴ってオペレータは、ロータリスイッチ207をOFF(段階0)とする操作を行う(S17)。次いで、CPU14はディスプレイ18に「吸気較正を開始」の表示を行う(S18)。
これに伴い、オペレータは吹出口220からフローセンサ50を取り外して、図8に示すように吸込口210にセットする操作を行い(S20)、吸込口210で生じる較正用空気流をフローセンサ50の流管53内に導く。次にロータリスイッチ207を操作して、いずれのフローの較正用空気流を生じさせるのかを選択する(S21)。制御回路205は、ロータリスイッチ207によって選択されたフロー(本例では約2L/sとする)を発生させるための指令電圧に応じたパルス電圧をドライバ回路202に出力する。これにより、ドライバ回路202は入力されたパルス電圧に基づいてファンモータ201を駆動する。
そして、ファンの回転に伴ってファンモータ201からは回転数信号として1回転12パルスのパルス列が出力される。パルス列は、ドライバ回路202により中継されて制御回路205に入力され、制御回路205では、1秒間に受信したパルス数をカウント値[kHz]としてRS232Cコネクタ206を介して接続される本体部10に送信する(S22)。このカウント値[kHz]を受信したスパイロメータ100のCPU14は、EEPROM13から読み出した回転数とフローとの関係式である式(2−2)に基づいて、受信したカウント値[kHz]に対応する較正後フロー[L/s]を計算する(S23)。このS23で算出した較正後フローを基準フローと称する。さらに、フローセンサ50に供給されている較正用空気流のフローを計測する(S24)。このS24で得られる計測値は較正前の値であり、これを計測フローと称する。
そして、CPU14は、[較正係数=基準フロー/計測フロー]の式に基づいて吸気用の較正係数を計算してEEPROM13に保存する(S25)。保存終了後は、ディスプレイ18に「吸気較正終了(2L/s)」の表示を行う(S26)。これに伴ってオペレータは、ロータリスイッチ207をOFF(段階0)とする操作を行う(S27)。次いで、CPU14は較正プログラムを終了させる(S28)。なお、較正プログラムの終了に伴い、CPU14は呼気較正によって得られた呼気用の較正係数及び吸気較正によって得られた吸気用の較正係数を計測プログラムがアクセス可能な領域に保存しておく。
(較正後の試験)
所定の操作によって、CPU14はスパイロメータ100のEEPROM13に記憶されている計測プログラムを起動させ、被験者の呼吸流量を計測可能な状態とする。なお、本例では、容量が既知である3L較正用ポンプをフローセンサ50の接続口52に接続し、3Lの容量の擬似的な呼気及び吸気を供給して、計測した容量の較正後の値が3L±3%に入るか否かを判定する実験を行った。その結果を図9及び図10に示す。図9は較正用空気流のフローを約2L/s(ロータリスイッチ207を段階2)として較正係数を設定し、その較正係数を適用したときの実験結果であり、図10は較正用空気流のフローを約3L/s(ロータリスイッチ207を段階3)として較正係数を設定し、その較正係数を適用したときの実験結果である。
異なる4つのスクリーン55(#46,#41,#37,#29)各々について、フローセンサ50の流管53内に設置した後で上述した呼気較正及び吸気較正を実行して、呼気用の較正係数と吸気用の較正係数を得ており、ここで得られた較正係数を図9及び図10に示している。ここで、3Lの容量の擬似的な呼気を供給したときには、[較正前の計測値×S15で算出された呼気用の較正係数]の式によって較正後の計測値を得た。また、3Lの容量の擬似的な吸気を供給したときには、[較正前の計測値×S25で算出された吸気用の較正係数]の式によって較正後の計測値を得た。
4つのスクリーンを対象として各々5回ずつ計測を行ったが、全ての呼気及び吸気について、較正後の計測値は3L±3%の範囲に入っていた。これは計測流量を2L/sとしたときも3L/sとしたときも同様であった。このように本実施形態の呼吸流量計測装置1によれば、実測されているファンの回転数から算出される基準フローと、フローセンサ50により計測されている計測フローから較正係数を設定するようにしているため、正確且つ簡単な方法で較正係数を設定することができる。そして計測された較正前の呼吸流量に、設定した較正係数を乗じた値を較正後の計測値として得ることで、正確な計測値を得ることができる。
なお、本実施形態のように呼吸流量を積分して呼吸容量を算出するようなケースでは、較正後の呼吸流量を積分することで正確な呼吸容量(較正後の呼吸容量)を得ることができるが、較正前の呼吸流量を積分した後に、その積分値に対して較正係数を乗じることによっても正確な呼吸容量(較正後の呼吸容量)を得ることができる。呼吸容量の計測ではいずれの方法を用いるようにしても良い。
[第2実施形態に係る較正装置200’]
図11には、第2実施形態に係る較正装置200’の機能ブロック図を示す。以下、第2実施形態に係る較正装置200’に関しては、第1実施形態に係る較正用空気流供給装置200と異なる部分のみ説明する。第1実施形態においては、スパイロメータ100のCPU14が較正プログラムを実行している例を説明したが、本第2実施形態におけるスパイロメータ100’では較正プログラムが実行されず、較正装置200’の制御回路205’によって実行される。第2実施形態において、制御回路205’のEEPROMには、較正プログラムが記憶されている。また、制御回路205’のEEPROMには、第1実施形態で示した指令電圧とカウント値との関係式である式1と、カウント値と較正後フローとの関係式である式2−1及び式2−2が記憶されている。
第2実施形態におけるスパイロメータ100’は、被測気体のフローを計測して、その計測フローを較正装置200’に送信する。また、第2実施形態に係る較正装置200’は、ディスプレイ208を備えている。較正装置200’の制御回路205’はスパイロメータ100’によって計測された値を取得して、取得した値に対して較正を行い、較正後の値をディスプレイ208に表示する。また、DIPスイッチ209の操作によって、制御回路205’のEEPROMに記憶されている較正プログラムを実行させる。
図12は、第2実施形態に係る第2実施形態のスパイロメータ100’と較正装置200’によって実行される較正プロセスを示す説明図である。制御回路205’のEEPROMには、ファンモータ201に関する基準データとして、予めファンの回転数[rpm]とフロー[L/s]の関係式を記憶させておく(S50)。具体的には、前述した式(2−1)及び式(2−2)を記憶させておく。なお、本実施形態では、指令電圧[V]と回転数[rpm]との関係式である式(1)もEEPROM13に記憶されているが、この式(1)に関しては記憶させないようにしても良い。そして、制御回路205’はDIPスイッチ209の操作が行われたことによってEEPROMに記憶されている較正プログラムを起動させ(S51)、ディスプレイ208には「呼気較正を開始」の表示を行う(S52)。
S52の表示を確認した後、オペレータは、図7に示すように吹出口220にフローセンサ50をセットする操作を行い(S53)、吹出口220で生じる較正用空気流をフローセンサ50の流管53内に導く。次にロータリスイッチ207を操作して約1L/s,約2L/s,約3L/s,又は約4L/sのいずれのフローの較正用空気流を生じさせるのかを選択する(S54)。制御回路205’は、ロータリスイッチ207によって選択されたフロー(本例では約2L/sとする)を発生させるための指令電圧に応じたパルス電圧をドライバ回路202に出力する。これにより、ドライバ回路202は入力されたパルス電圧に基づいてファンモータ201を駆動する。
そして、ファンの回転に伴ってファンモータ201からは回転数信号として1回転12パルスのパルス列が出力される。パルス列は、ドライバ回路202により中継されて制御回路205’に入力され、制御回路205’では、1秒間に受信したパルス数をカウント値[kHz]として算出する。制御回路205’は、EEPROMから読み出した回転数とフローとの関係式である式(2−1)に基づいて、算出したカウント値[kHz]に対応する較正後フロー[L/s]を計算する(S62)。このS62で算出した較正後フローを基準フローと称する。さらに、スパイロメータ100’によって計測された較正用空気流のフローが較正装置200’に送信されているため(S60,S61)、これを取得する(S63)。このS63で得られるフローは較正前の値であり、これを計測フローと称する。
そして、制御回路205’は、[較正係数=基準フロー/計測フロー]の式に基づいて呼気用の較正係数を計算してEEPROMに保存する(S64)。保存終了後は、ディスプレイ208に「呼気較正終了(2L/s)」の表示を行う(S65)。これに伴ってオペレータは、ロータリスイッチ207をOFF(段階0)とする操作を行う(S66)。次いで、制御回路205’はディスプレイ208に「吸気較正を開始」の表示を行う(S67)。
これに伴い、オペレータは吹出口220からフローセンサ50を取り外して、図8に示すように吸込口210にセットする操作を行い(S68)、吸込口210で生じる較正用空気流をフローセンサ50の流管53内に導く。次にロータリスイッチ207を操作して、いずれのフローの較正用空気流を生じさせるのかを選択する(S69)。制御回路205’は、ロータリスイッチ207によって選択されたフロー(本例では約2L/sとする)を発生させるための指令電圧に応じたパルス電圧をドライバ回路202に出力する。これにより、ドライバ回路202は入力されたパルス電圧に基づいてファンモータ201を駆動する。
そして、ファンの回転に伴ってファンモータ201からは回転数信号として1回転12パルスのパルス列が出力される。パルス列は、ドライバ回路202により中継されて制御回路205’に入力され、制御回路205’では、1秒間に受信したパルス数をカウント値[kHz]として算出する。制御回路205’は、EEPROMから読み出した回転数とフローとの関係式である式(2−2)に基づいて、算出したカウント値[kHz]に対応する較正後フロー[L/s]を計算する(S72)。このS72で算出した較正後フローを基準フローと称する。さらに、スパイロメータ100’によって計測された較正用空気流のフローが較正装置200’に送信されているため(S70,S71)、これを取得する(S73)。このS73で得られるフローは較正前の値であり、これを計測フローと称する。
そして、制御回路205’は、[較正係数=基準フロー/計測フロー]の式に基づいて吸気用の較正係数を計算してEEPROMに保存する(S74)。保存終了後は、ディスプレイ208に「吸気較正終了(2L/s)」の表示を行う(S75)。これに伴ってオペレータは、ロータリスイッチ207をOFF(段階0)とする操作を行う(S76)。次いで、制御回路205’は較正プログラムを終了させる(S77)。なお、較正プログラムの終了に伴い、制御回路205’は呼気較正によって得られた呼気用の較正係数及び吸気較正によって得られた吸気用の較正係数をRAMの所定領域に記憶しておき、スパイロメータ100’から呼吸に関する計測フローを取得したときに、呼気の計測フロー(正)であれば、これに呼気用の較正係数を乗じた値を較正後の値としてディスプレイ208に表示し、吸気の計測フロー(負)であれば、これに吸気用の較正係数を乗じた値を較正後の値としてディスプレイ208に表示する。
このように本実施形態の較正装置200’によれば、実測されているファンの回転数から算出される基準フローと、スパイロメータ100’により計測されている計測フローから較正係数を設定するようにしているため、正確且つ簡単な方法で較正係数を設定することができる。また、第1実施形態と異なり、スパイロメータ自体が較正機能を有していない場合であっても、スパイロメータ自体に変更を施さずに、較正装置200’が、スパイロメータから計測フローを取得して較正後の値を得ることが可能である。
[変形例]
本発明に係る呼吸流量計測装置は上記第1実施形態に示した呼吸流量計測装置1の形態に限定されない。また、本発明に係る較正装置は上記第2実施形態に示した較正装置の形態に限定されない。例えば以下に示す形態としても良い。
[較正用空気流の流量設定方法]
上記第1実施形態及び第2実施形態では、ファンモータ201により供給される較正用空気流の流量をロータリスイッチ207の操作によって設定する例について説明したが、予め較正プログラムにターゲットとする較正用空気流のフロー(ターゲットフローと称する。例えば2L/s)に相当する指令電圧を記憶させておき、較正プログラムが実行されたときに、指令電圧に応じたパルス電圧をドライバ回路202に出力するようにしても良い。
ここで、上記指令電圧は、以下のようにして算出しても良い。まず、式2−1又は式2−2によってターゲットフローに対応するカウント値を算出し、次に式1によって算出したカウント値に対応する指令電圧を算出するようにしても良い。このようにすることでターゲットフローの値に応じた指令電圧が得られる。
また、第1実施形態に係る制御回路205は、ターゲットフローに相当する指令電圧(又はターゲットフローに関係なく定めた所定の指令電圧)に応じたパルス電圧をドライバ回路202に出力した後、このパルス電圧に基づいてファンモータ210から出力されるパルス列をカウントし、カウント値としてスパイロメータ100のCPU14に送信するようにしても良い。CPU14では、EEPROM13から読み出したカウント値とフローとの関係式である式2−1又は式2−2に基づいて、受信したカウント値に対応するフローを計算する。この計算により得られるフローを供給中フローと称する。さらにCPU14は、供給中フローを上記ターゲットフロー(2L/s)に近づけるように指令電圧を調整するようにすると良い。例えば、供給中フローが1.8L/sであるときには、パルス電圧のパルス幅を増大させるように指令電圧を調整する指令電圧調整コマンドを較正用空気流供給装置200の制御部205に送信するようにすると良い。このようにすることで、供給中フローをターゲットフローに近づけて、所望のフロー(ここでは2L/s)に近い較正用空気流を供給して較正を実行することができる。
第2実施形態に係る制御回路205’の場合は、ターゲットフローに相当する指令電圧(又はターゲットフローに関係なく定めた所定の指令電圧)に応じたパルス電圧をドライバ回路202に出力した後、このパルス電圧に基づいてファンモータ210から出力されるパルス列をカウントし、1秒間あたりの出力パルス数であるカウント値を算出するようにしても良い。さらに制御回路205’では、EEPROMから読み出したカウント値とフローとの関係式である式2−1又は式2−2に基づいて、算出したカウント値に対応するフローを計算する。この計算により得られるフローを供給中フローと称する。さらに制御回路205’は、供給中フローを上記ターゲットフロー(2L/s)に近づけるように指令電圧を調整するようにしても良い。例えば、供給中フローが1.8L/sであるときには、パルス電圧のパルス幅を増大させるように指令電圧を調整すると良い。このようにすることで、供給中フローをターゲットフローに近づけて、所望のフロー(ここでは2L/s)に近い較正用空気流を供給して較正を実行することができる。
[基準フローの特定方法]
上記の第1実施形態及び第2実施形態では、基準データとして、ファンの回転数[rpm]とフロー[L/s]の関係式である式2−1及び式2−2を記憶手段(スパイロメータ100のEEPROM13,制御回路205’のEEPROM)に記憶しておき、CPU14や制御回路205’が、上記関係式によってカウント値から較正後フローを算出し、算出した値を基準フローとする例について説明した。これに限らず、各回転数と各回転数に対応する基準フローを予めテーブルに記憶しておき、そのテーブルを参照することによって、受信した回転数信号が示す回転数に対応する基準フローを特定するようにしても良い。ここで記憶する基準フローは、上記関係式により予め算出しておいた値であっても良く、基準となるスクリーン55(例えば従来の3L較正用ポンプを用いた較正において計測された容量が3L±0.5%以内となるようなスクリーン)をフローセンサ50の流管53にセットした状態で、ファンの回転数を変化させて各々の回転数について実測した計測フローであっても良い。
[呼気経路と吸気経路の切り替え]
上記の第1実施形態及び第2実施形態では、呼気較正と吸気較正とを切り替えるときに、フローセンサ50の吹出口220及び吸込口210への脱着を手動で行うようにしていたが、図13に示すようにロータリー型4方弁300を使用することによって、呼気経路と吸気経路の切り替えをフローセンサ50の脱着無しに行うことが可能となる。このロータリー型4方弁300は、ファンモータの吹出口220に接続される第1流路301と、フローセンサ50内の流管53に接続される第2流路302と、外気に通ずる第3流路303と、ファンモータの吸込口210に接続される第4流路304を有している。
図13(a)に示すように呼気較正のときには、第1流路301と第2流路302とを連通させることで、ファンモータ201の吹出口220からフローセンサ50の流管53に対して正の空気流が供給される経路を設定する一方、第3流路303と第4流路304とを連通させることで、外気からファンモータ201の吸込口210に対しても正の空気流が供給される経路を確保する。このようにすることで、外気から吸込口210に、吸込口210からファンモータ201を介して吹出口220に、さらに吹出口220からフローセンサ50に対して呼気に相当する正の空気流が供給されることになる。
これに対して、図13(b)に示すように吸気較正のときには、第2流路302と第4流路304とを連通させることで、フローセンサ50の流管53からファンモータ201の吸込口210に対して正の空気流が供給される経路を設定する一方、第1流路301と第3流路303とを連通させることで、ファンモータ201の吹出口220から外気に対しても正の空気流が供給される経路を確保する。このようにすることで、フローセンサ50から吸込口210に、吸込口210からファンモータ201を介して吹出口220に、さらに吹出口220から外気に対して正の空気流が供給される。その結果、フローセンサ50の流管53内に吸気に相当する負の空気流が生ずることになる。図13(a)及び図13(b)に示す両状態の切り替えは、手動で行うようにしても良いが、ロータリソレノイドやステッピングモータ等の回転発生機構によって自動で切り替えるようにしても良い。
[呼吸流量検査装置の他の形態]
上記第1実施形態では、スパイロメータ100と較正用空気流供給装置200によって較正される呼吸流量計測値1について説明したが、較正用空気流供給装置200の機能をスパイロメータ100自体が備えるようにしても良い。本体10の筐体内にファンモータ201及びドライバ回路202を設置すると共に、ファンモータ201の吹出口220と吸込口210を筐体に設けるようにすると良い。また、操作キー17等の操作によって、CPU14からPWM回路を介してドライバ回路202に対し、所定の指令電圧に応じたパルス電圧を出力するようにすると良い。このように、較正用空気流供給装置200の機能をスパイロメータに包含させて、一体化するようにしても良い。
1…呼吸流量計測装置
13…EEPROM
14…CPU
18…ディスプレイ
50…フローセンサ
100…スパイロメータ
200…較正用空気流供給装置
205…制御回路

Claims (8)

  1. 呼吸流量を計測するフローセンサと、
    ファンを回転させて前記フローセンサに被測気体を供給すると共に、当該ファンの回転数を示す回転数信号を出力するファンモータと、
    前記ファンの回転数に対応づけて各回転数に応じた基準流量を記憶しておく記憶手段と、
    前記ファンモータから出力された回転数信号及び前記フローセンサによって計測された被測気体の流量を受信し、当該受信した回転数信号が示す回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量を特定し、特定した基準流量と受信した前記被測気体の流量との関係を示す較正式を設定する較正式設定手段と、
    前記較正式設定手段により設定された較正式に基づいて、前記フローセンサによって計測された呼吸流量に対して較正を行う較正手段と、
    を有することを特徴とする呼吸流量計測装置。
  2. 呼吸流量を計測するフローセンサと、
    ファンを回転させて前記フローセンサに被測気体を供給すると共に、当該ファンの回転数を示す回転数信号を出力するファンモータと、
    前記ファンの回転数に対応づけて各回転数に応じた基準流量を記憶しておく記憶手段と、
    前記ファンモータから出力された回転数信号及び前記フローセンサによって計測された被測気体の流量を受信し、当該受信した回転数信号が示す回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量を特定し、特定した基準流量と受信した前記被測気体の流量との関係を示す較正式を設定する較正式設定手段と、
    前記較正式設定手段により設定された較正式に基づいて、前記フローセンサによって計測された呼吸流量を積分して得られる呼吸容量に対して較正を行う較正手段と、
    を有することを特徴とする呼吸流量計測装置。
  3. 請求項1又は2に記載した呼吸流量計測装置であって、
    前記ファンモータは設定された指令電圧に基づいてファンを回転させ、
    前記指令電圧を任意に設定可能な指令電圧設定手段をさらに有することを特徴とする呼吸流量計測装置。
  4. 請求項1又は2に記載した呼吸流量計測装置であって、
    前記ファンモータは設定された指令電圧に基づいてファンを回転させ、
    前記ファンの回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量を特定し、特定した基準流量が、ターゲットとする流量と異なる場合に、指令電圧を調整することによって、供給されている被測気体の流量をターゲットとする流量に近づける制御を行う指令電圧調整手段をさらに有することを特徴とする呼吸流量計測装置。
  5. 呼吸流量計測装置によって計測された呼吸流量を取得する計測値取得手段と、
    ファンを回転させて前記呼吸流量計測装置に被測気体を供給すると共に、当該ファンの回転数を示す回転数信号を出力するファンモータと、
    前記ファンの回転数に対応づけて各回転数に応じた基準流量を記憶しておく記憶手段と、
    前記ファンモータから出力された回転数信号を受信すると共に前記計測値取得手段によって前記被測気体の流量を取得し、当該受信した回転数信号が示す回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量を特定し、特定した基準流量と取得した前記被測気体の流量との関係を示す較正式を設定する較正式設定手段と、
    前記較正式設定手段により設定された較正式に基づいて、前記計測値取得手段によって取得した呼吸流量に対して較正を行う較正手段と、
    を有することを特徴とする較正装置。
  6. 呼吸流量計測装置によって計測された呼吸流量を取得する計測値取得手段と、
    ファンを回転させて前記呼吸流量計測装置に被測気体を供給すると共に、当該ファンの回転数を示す回転数信号を出力するファンモータと、
    前記ファンの回転数に対応づけて各回転数に応じた基準流量を記憶しておく記憶手段と、
    前記ファンモータから出力された回転数信号を受信すると共に前記計測値取得手段によって前記被測気体の流量を取得し、当該受信した回転数信号が示す回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量を特定し、特定した基準流量と取得した前記被測気体の流量との関係を示す較正式を設定する較正式設定手段と、
    前記較正式設定手段により設定された較正式に基づいて、前記計測値取得手段によって取得した呼吸流量を積分して得られる呼吸容量に対して較正を行う較正手段と、
    を有することを特徴とする較正装置。
  7. 請求項5又は6に記載した較正装置であって、
    前記ファンモータは設定された指令電圧に基づいてファンを回転させ、
    前記指令電圧を任意に設定可能な指令電圧設定手段をさらに有することを特徴とする較正装置。
  8. 請求項5又は6に記載した較正装置であって、
    前記ファンモータは設定された指令電圧に基づいてファンを回転させ、
    前記ファンの回転数に対応づけて前記記憶手段に記憶されている基準流量を特定し、特定した基準流量が、ターゲットとする流量と異なる場合に、指令電圧を調整することによって、供給されている被測気体の流量をターゲットとする流量に近づける制御を行う指令電圧調整手段をさらに有することを特徴とする較正装置。
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