JP7234587B2 - 制動制御システム - Google Patents

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Description

本開示は、制動制御システムに関する。
車両を制動するための制動手段を制御する制動制御システムが公知である。かかる制動制御システムは、車両におけるトランスミッションのギア比を選択するためのシフトレバーのシフト位置を検出するシフト位置検出手段と、車両の速度が所定値以下に維持されるべき旨の入力が行われ、検出されるシフト位置が所定のシフト位置である場合に、速度が所定値以下に維持されるように制動手段の制御を実行する制御手段と、を具備する。かかる制動制御システムによれば、制御手段は、車両の速度が所定値以下に維持されるべき旨の入力が行われても、検出されるシフトレバーのシフト位置が所定のシフト位置でない場合に、車両の速度が所定値以下に維持されるように制動手段の制御を実行することはない。
また、上述した制動制御システムは、車両の速度が所定値以下に維持されるべき旨の入力が行われても、検出されるシフトレバーのシフト位置が所定のシフト位置にない場合に、車両の運転者に警告を促す告知手段を更に具備する。かかる制動制御システムによれば、告知手段は、車両の速度が所定値以下に維持されるべき旨の入力が行われても、検出されるシフトレバーのシフト位置が所定のシフト位置にない場合に、車両の運転者に警告を促す(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-213293号公報
上述した制動制御システムによれば、検出されるシフトレバーのシフト位置が所定のシフト位置にある場合に、車両の速度が所定値以下に維持されるように、車両の運転者が、車両の速度が所定値以下に維持されるべき旨の入力を行うことができる。
しかしながら、車両の速度が所定値以下に維持されるべき旨の入力が行われると、車両の運転者がシフトレバーを所定のシフト位置以外のシフト位置に変更する度に、告知手段が車両の運転者に警告を促すので、車両の運転者は煩わしさに堪えない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、車両の運転者の煩わしさを軽減できる制動制御システムを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る制動制御システムは、車両の速度を第1の速度以下に維持する制動制御を行う制動手段と、トランスミッションのギア位置を検出可能なギア位置検出手段と、前記制動制御が作動準備状態とされ、且つ、前記ギア位置検出手段が所定のギア位置を検出したことを条件とし、前記制動制御を実行する制動制御装置とを備え、前記制動制御装置は、前記制動制御が作動中又は作動準備状態の場合に、前記ギア位置検出手段が検出したギア位置が所定のギア位置であるか否かを判定するギア位置判定部と、前記ギア位置判定部が否と判定したときに前記所定のギア位置でない旨の警告を出力する警告出力部と、前記警告出力部により警告された履歴を記憶する警告出力記憶部と、を含み、前記警告出力部は、前記警告出力記憶部に前記履歴が記憶されていれば前記警告の出力を制限する。
上記(1)の構成によれば、警告出力部は、ギア位置判定部が否と判定したときであっても、警告記出力憶部に警告の履歴が記憶されていれば警告の出力を制限する。したがって、警告出力記憶部に警告の履歴が記憶されていれば、ギア位置判定部が否と判定した場合であっても警告出力部は所定のギア位置でない旨の警告を出力しない。これにより、制動制御の作動中又は作動準備状態の場合に、車両の運転者がギア位置を所定のギア位置以外のギア位置に変更しても、警告出力部が所定のギア位置でない旨の警告を一度出力すれば、それ以降は所定のギア位置でない旨の警告を出力しないので、車両の運転者の煩わしさを軽減できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記制動制御装置は、前記制動制御への移行条件が成立するか否かを判定可能な移行条件判定部を含み、前記制動制御装置は、前記制動制御が作動準備状態の場合、且つ、前記ギア位置判定部が所定のギア位置であると判定するとともに、前記移行条件判定部により前記移行条件が成立すると判定された場合に、前記制動制御を実行する。
上記(2)の構成によれば、制動制御装置は、制動制御が作動準備状態の場合、且つ、ギア位置判定部が所定のギア位置であると判定するとともに、移行条件判定部により移行条件が成立すると判定した場合に、制動制御を実行する。これにより、制動制御が作動準備状態の場合、且つ、ギア位置判定部が所定のギア位置であると判定するとともに、移行条件判定部により移行条件が成立すると判定した場合に、車両の運転者は、制動手段を操作しなくてもよくなり、操舵手段の操作に集中できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記制動制御装置は、前記制動制御の作動中又は作動準備状態が解除された場合に、前記警告出力記憶部に記憶された前記履歴を消去する。
上記(3)の構成によれば、制動制御装置は、制動制御の作動中又は作動準備状態が解除された場合に、警告出力記憶部に記憶された警告の履歴を消去する。したがって、次に、制動制御が作動準備状態とされた場合に、ギア位置判定部が所定のギア位置でないと判定すると、警告出力部が所定のギア位置でない旨の警告を出力する。これにより、制動制御システムは、車両の運転者にギア位置を所定のギア位置に変更するように促すことができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)のいずれか一つの構成において、前記制動制御装置は、前記車両の速度が第2の速度以下となった場合に、前記警告出力記憶部に記憶された前記履歴を消去する。
上記(4)の構成によれば、制動制御装置は、車両の速度が第2の速度以下となった場合に、警告出力記憶部に記憶された警告の履歴を消去する。これにより、制動制御の実行中に車両の運転者がギア位置を所定のギア位置でないギア位置に変更した場合に、警告出力部が所定のギア位置でない旨の警告を出力することができる。これにより、制動制御システムは、車両の運転者にギア位置を所定のギア位置に戻すように促すことができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)のいずれか一つの構成において、ハイギア列とローギア列の切り替えが可能なトランスファを備え、前記制動制御装置は、前記トランスファがハイギア列の場合には、第2の速度以下となった場合に前記警告出力記憶部に記憶された前記履歴を消去し、前記トランスファがローギア列の場合には、前記第2の速度よりも遅い第3の速度以下となった場合に前記警告出力記憶部に記憶された前記履歴を消去する。
上記(5)の構成によれば、制動制御装置は、トランスファがハイギア列の場合には、第2の速度以下となった場合に警告出力記憶部に記憶された警告の履歴を消去し、トランスファがローギア列の場合には、第2の速度よりも遅い第3の速度以下となった場合に警告出力記憶部に記憶された警告の履歴を消去する。これにより、制動制御の実行中に車両の運転者がギア位置を所定のギア位置でないギア位置に変更した場合に、警告出力部が所定のギア位置でない旨の警告を出力することができる。これにより、制動制御システムは、車両の運転者にギア位置を所定のギア位置に戻すように促すことができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)のいずれか一つの構成において、前記所定のギア位置は、前進1速、後進又は中立のいずれか一つに該当する位置である。
上記(6)の構成によれば、制動制御が作動準備状態とされ、ギア位置判定部が前進1速、後進又は中立のいずれか一つに該当するギア位置であると判定すると、車両の速度を第1の速度以下に維持する制動制御を実行する。これにより、制動制御が作動準備状態とされ、ギア位置検出手段が前進1速、後進又は中立のいずれか一つに該当するギア位置であると判定すると、車両の運転者は、制動手段を操作しなくてもよくなり、操舵手段の操作に集中できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記制動制御装置は、前記制動制御が作動準備状態とされても前記制動制御を実行しない場合に、前記移行条件判定部が不成立と判定した際の移行条件を出力する移行条件出力部を更に含む。
上記(7)の構成によれば、制動制御装置は、制動制御が作動準備状態とされても、制動制御を実行しない場合に、移行条件出力部が移行条件判定部が不成立と判定した際の移行条件を出力する。これにより、車両の運転者は、制動制御が作動準備状態とされても、制動制御を実行しない場合に、移行条件出力部が移行条件判定部が不成立と判定した際の移行条件をナビゲーションシステムのモニタ等の外部機器に出力させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、制動制御の作動中又は作動準備状態の場合に、車両の運転者がギア位置を所定のギア位置以外のギア位置に変更しても警告出力部が所定のギア位置でない旨の警告を一度出力すれば、それ以降は所定のギア位置でない旨の警告を出力しないので、車両の運転者の煩わしさを軽減できる。
本発明の一実施形態に係る制動制御システムが搭載される車両の構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る制動制御システムの制御構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る制動制御システムの制御内容を概略的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る制動制御システムの制御内容を概略的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る制動制御システムの制御内容を概略的に示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る制動制御システム1が搭載される車両2の構成を概略的に示す図である。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1は、例えば、ヒルディセントコントロールシステム(HDC(Hill Descent Control))と称される制動制御システムである。
図1に示すように、制動制御システム1は、二輪駆動の車両又は四輪駆動の車両に搭載されるが、ここでは、図1に示すように、通常は二輪駆動(2WD)で運転者の操作によって四輪駆動(4WD)に切り替わる四輪駆動の車両2に搭載される制動制御システム1を例に説明する。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1が搭載される四輪駆動の車両2は、エンジン21、トランスミッション22、トランスファ23、フロントデファレンシャル24及びリアデファレンシャル25を備えている。
エンジン21は、車両2の駆動源であり、例えば、ガソリンを燃料とするガソリンエンジン、又は、軽油を燃料とするディーゼルエンジンである。
トランスミッション22は、エンジン21の出力軸に接続された変速機であり、本発明の一実施形態に係る制動制御システム1が搭載される車両2のトランスミッション22は、車両2の運転者がシフトレバー221を操作することによって減速比が相互に異なる複数のギア列の中から一のギア列を選択可能に構成されたマニュアルトランスミッションである。尚、エンジン21とトランスミッション22との間には、回転動力の伝達を遮断するクラッチ(図示せず)を備えている。
トランスミッション22は、例えば、車両2を前進させるためのギア列(前進用ギア列)として5種類のギア列を有しており、これら5種類のギア列は、それぞれシフトレバー221の5種類のシフト位置に対応付けられている。シフトレバー221のシフト位置は、ギア比が大きい順に、1速、2速・・・5速となっており、ギア比が大きい程エンジン21の回転が減速される構成となっている。また、トランスミッション22は、例えば、車両2を後進させるためのギア列(後進用ギア列)として1種類のギア列を有しており、このギア列は、シフトレバー221のシフト位置「R(後進)」に対応している。尚、後進用ギア列のギア比は、前進用ギア列の1速に相当するギア比と概ね同程度に設定されている。
トランスファ23は、トランスミッション22の出力軸に接続された入力軸を有し、エンジン21の出力(駆動力、トルク)を前後車軸に分配する動力分配装置である。トランスファ23は、トランスミッション22の回転駆動力を減速することなく伝達する高速側のハイギア列と、トランスミッション22の回転駆動力を更に減速する低速側のローギア列の2種類のギア列を有する。車両2の運転者は、トランスファ23用のシフトレバー231を操作することによって、ハイギア列とローギア列とを適宜切り換えて選択的に使用可能である。
また、トランスファ23は、その内部にセンターデファレンシャル232を有する。センターデファレンシャル232は、前輪28L,28Rと後輪29L,29Rの回転差を吸収するとともに駆動力を前輪側のフロントプロペラシャフト26と後輪側のリアプロペラシャフト27に分配して伝達可能である。
フロントデファレンシャル24は、左右の前輪28L,28Rの回転差を吸収するとともに、フロントプロペラシャフト26から伝達された駆動力を左右に分配して伝達可能である。
リアデファレンシャル25は、左右の後輪29L,29Rの回転差を吸収するとともに、リアプロペラシャフト27から伝達された駆動力を左右に分配して伝達可能である。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1が搭載される四輪駆動の車両2は、ブレーキ装置30を備えている。ブレーキ装置30は、車両2の運転者のブレーキペダル31の操作に応じて車両2に制動力(ブレーキ力)を与える装置である。ブレーキ装置30は、車輪毎にホイールシリンダ32とブレーキパッド33を有する。ホイールシリンダ32には、マスタシリンダ34から作動液(ブレーキフルード)の液圧が伝達可能であり、マスタシリンダ34の液圧は、車両2の運転者のブレーキペダル31の踏力に応じて増減可能である。すなわち、ホイールシリンダ32に作動液が伝達し、ブレーキパッド33が押し出されて、ブレーキディスク35と接触することで、各車輪に摩擦制動力(ブレーキ力)が与えられる。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1が搭載される四輪駆動の車両2は、ブレーキペダル31とは別にハイドロリックユニット36を備えている。ハイドロリックユニット36は、車輪毎に有するホイールシリンダ32に作動液の液圧が伝達可能であり、制動制御を実現可能にしている。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1が搭載される四輪駆動の車両2は、衝突被害軽減ブレーキ(FCM(Forword Collision Mitigation System))63を備えている(図2参照)。衝突被害軽減ブレーキ63は、カメラ61と画像処理装置62、又は、レーダ(図示せず)で前方車両との距離や相対速度を監視し、前方車両の減速・停止等による車間距離の減少をいち早く検知し、警報や自動ブレーキで、前方車両との衝突回避や衝突被害軽減に寄与可能である。
図2は、本発明の一実施形態に係る制動制御システム1の制御構成を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように、本発明の少なくとも一実施形態に係る制動制御システム1は、コントロールスイッチ11、ギア位置検出センサ(ギア位置検出手段)12,13、及び、制動制御装置14を備えている。
コントロールスイッチ11は、例えば、車室内のセンターコンソールに配置されるシフトレバー221の近傍に配置される。コントロールスイッチ11は、例えば、プッシュスイッチで構成され、コントロールスイッチ11がオフ状態で押下されるとコントロールスイッチ11がオンとなり、コントロールスイッチ11がオン状態で押下されるとコントロールスイッチ11がオフとなる。
また、運転席に設けられるコンビネーションメータ40には、制動制御表示401が設けられている。制動制御表示401は、コントロールスイッチ11がオンになると点灯し、コントロールスイッチ11がオフになると消灯する。これにより、運転席に着座した運転者は、コントロールスイッチ11がオンであるか否か(オフであるか)を認識可能である。また、制動制御表示401は、制動制御の実行中に点滅する。これにより、運転席に着座した運転者は、制動制御が実行中であるか否かを認識可能である。
ギア位置検出センサ(ギア位置検出手段)12は、トランスミッション22のギア位置を検出可能である。ギア位置は、シフトレバー221のシフト位置と対応しており、例えば、前進5速後進1速のトランスミッション22では、1速、2速・・・5速及びR(後進)に対応するギア位置を検出可能である。
ギア位置検出センサ(ギア位置検出手段)13は、トランスファ23のギア列の位置を検出可能である。ギア列の位置は、シフトレバー231のシフト位置と対応しており、例えば、ハイギア列の位置及びローギア列の位置を検出可能である。
制動制御装置14は、コントロールスイッチ11がオンされ、且つ、ギア位置検出センサ12が所定のギア位置を検出すると、制動制御が作動準備状態となり、車両2の速度を所定値(第1の速度)以下に維持する制動制御の実行を可能にする。所定のギア位置は、例えば、前進1速、R(後進)又は中立(ニュートラル)の何れかの位置であり、コントロールスイッチ11がオンされ、且つ、ギア位置検出センサ12が検出したギア位置が前進1速、R(後進)又は中立の位置のいずれかであると、制動制御が作動準備状態となり、制動制御の実行を可能にする。所定値(第1の速度)は、例えば、20km/hであり、制動制御では、車両2の速度を20km/h以下に維持可能である。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1では、制動制御は、車両2の速度が所定値(第1の速度)以下であれば、ブレーキペダル31又はアクセルペダル37を操作することによって、任意に調整可能である。したがって、例えば、所定値(第1の速度)が20km/hの場合に、ブレーキペダル31を操作することによって、車両2の速度を20km/h以下に落とすことができ、アクセルペダル37を操作することによって、20km/h以下に落ちた車両2の速度を上げることができる。
制動制御装置14は、制御部141、ギア位置判定部142、警告出力部143及び警告出力記憶部144を含む。制動制御装置14は、例えば、制御装置及び演算装置を有するプロセッサ、並びに、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリを含み、これらが制御部141、ギア位置判定部142、警告出力部143及び警告出力記憶部144を構成する。
制御部141は、制動制御装置14の主たる制御を司る部分であり、ギア位置判定部142、警告出力部143及び警告出力記憶部144の統括制御が可能であり、制御部141は、上述したように、コントロールスイッチ11がオンされ、且つ、ギア位置検出センサ12が所定のギア位置を検出すると、制動制御が作動準備状態となり、車両2の速度を所定値(第1の速度)以下に維持する制動制御の実行を可能にする。
ギア位置判定部142は、コントロールスイッチ11がオンされた場合に、ギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置であるか否かを判定する。所定のギア位置が上述したように、前進1速、R(後進)又は中立のいずれかの位置である場合に、ギア位置判定部142は、コントロールスイッチ11がオンされると、ギア位置検出センサ12が検出したギア位置が前進1速、R(後進)又は中立の何れかの位置であるか否かを判定する。
警告出力部143は、ギア位置判定部142が否と判定したときに、所定のギア位置でない旨の警告を出力する。警告出力記憶部144は、警告出力部143により警告された履歴を記憶する。また、上述した警告出力部143は、警告出力記憶部144に警告の履歴が記憶されていれば警告の出力を制限する。
したがって、例えば、警告出力記憶部144がフラグで構成されている場合には、警告出力部143は、ギア位置判定部142が否と判定し、且つ、フラグが立っていない場合に、所定のギア位置でない旨の警告を出力し、フラグを立てる(フラグをセットする)。一方、ギア位置判定部142が否と判定しても、フラグが立っている場合には、警告出力部143は、所定のギア位置でない旨の警告を出力することもなければ、フラグを立てる(フラグをセットする)こともない。
警告出力部143は、例えば、車室内に設けられたスピーカ41に警告を出力するが、これに限られるものではなく、例えば、コンビネーションメータ40に警告を出力するものであってもよいし、ナビゲーションシステム5のモニタ51に警告を出力するものであってもよい。
上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、警告出力部143は、ギア位置判定部142が否と判定したときであっても、警告出力記憶部144に警告の履歴が記憶されていれば警告の出力を制限する。したがって、警告出力記憶部144に警告の履歴が記憶されていれば、ギア位置判定部142が否と判定した場合であっても警告出力部143は所定のギア位置でない旨の警告を出力しない。これにより、制動制御の作動中又は作動準備状態の場合に、車両2の運転者がギア位置を所定のギア位置以外のギア位置に変更しても、警告出力部143が所定のギア位置でない旨の警告を一度出力すれば、それ以降は所定のギア位置でない旨の警告を出力しないので、車両2の運転者の煩わしさを軽減できる。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1では、制動制御装置14は、移行条件判定部145を更に含む。上述したように、制動制御装置14は、例えば、プロセッサ及びメモリを含み、これらが移行条件判定部145を構成する。
移行条件判定部145は、制動制御への移行条件が成立するか否かを判定可能である。制動制御への移行条件は、例えば、車両2の速度及び車両2が下る坂道の勾配であり、車両2の速度が所定値以下でない場合又は車両2が下る坂道の勾配が所定値以上でない場合には、制動制御への移行条件が成立しない。また、制動制御への移行条件は、例えば、衝突被害軽減ブレーキ63の非作動を含んでもよく、衝突被害軽減ブレーキ63の作動中は制動制御への移行条件が成立しないとしてもよい。さらに、制動制御への移行条件は、例えば、ハイドロリックユニット36が故障していないことを含んでもよく、ハイドロリックユニット36が故障している場合には制動制御への移行条件が成立しないとしてもよい。尚、車両2の速度は、車両2に備えられた車輪速センサ38によって検出可能であり、車両2が下る坂道の勾配は、車両2に備えられたGセンサ39によって検出可能である。
上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1では、制動制御装置14は、コントロールスイッチ11がオンされることで、制動制御が作動準備状態とされ、且つ、ギア位置判定部142が所定のギア位置であると判定するとともに、移行条件判定部145が移行条件が成立すると判定した場合に、制動制御を実行する。
上述したように、制御部141は制動制御装置14の主たる制御を司る部分であり、上述したギア位置判定部142、警告出力部143及び警告出力記憶部144のほか、移行条件判定部145の統括制御が可能であり、コントロールスイッチ11がオンされることで、制動制御が作動準備状態とされ、且つ、ギア位置検出センサ12が所定のギア位置を検出するとともに、移行条件判定部145が移行条件が成立すると判定した場合に制動制御を実行する。これにより、車両2の運転者は、制動手段(ブレーキペダル31)を操作しなくてもよくなり、操舵手段(ハンドル(図示せず))の操作に集中できる。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1では、制動制御装置14(制御部141)は、コントロールスイッチ11がオフされることで、制動制御の作動中又は作動準備状態が解除された場合に、警告出力記憶部144に記憶された警告の履歴を消去する。
上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、次に、コントロールスイッチ11がオンされることで、制動制御が作動準備状態とされた場合に、ギア位置判定部142が所定のギア位置にないと判定すると、警告出力部143が所定のギア位置にない旨の警告を出力する。これにより、制動制御システム1は、車両2の運転者にギア位置を所定のギア位置に変更するように促すことができる。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1では、制動制御装置14(制御部141)は、車両2の速度が所定値(第2の速度)以下となった場合に、警告出力記憶部144に記憶された警告の履歴を消去する。所定値(第2の速度)は、例えば、10km/hである。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1では、制動制御装置14(制御部141)は、トランスファ23がハイギアの場合には、第2の速度以下となった場合に警告出力記憶部144に記憶された警告の履歴を消去し、トランスファ23がローギアの場合には、第2の速度よりも遅い第3の速度以下となった場合に警告出力記憶部144に記憶された警告の履歴を消去する。第2の速度は、例えば、10km/hであり、第3の速度は6km/hである。
上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、制動制御の実行中及び作動準備状態にギア位置を所定のギア位置でないギア位置に変更した場合に、警告出力部143が所定のギア位置でない旨の警告を出力することができる。これにより、制動制御システム1は、車両2の運転者にギア位置を所定のギア位置に戻すように促すことができる。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1では、所定のギア位置は、前進1速、R(後進)又は中立のいずれか一つに該当する位置である。
上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、制動制御装置14(制御部141)は、コントロールスイッチ11がオンされることで、制動制御が作動準備状態とされ、ギア位置検出センサ12が前進1速、R(後進)又は中立のいずれか一つに該当するギア位置を検出すると、車両2の速度を所定値(第1の速度)以下に維持する制動制御を実行する。これにより、制動制御が作動準備状態とされ、ギア位置検出センサ12が前進1速、R(後進)又は中立のいずれか一つに該当するギア位置を検出すると、車両2の運転者は、制動手段(ブレーキ)を操作しなくてもよくなり、操舵手段(ハンドル)の操作に集中できる。
本発明の一実施形態に係る制動制御システム1では、制動制御装置14は、移行条件出力部146を更に含む。移行条件出力部146は、コントロールスイッチ11がオンされることで、制動制御が作動準備状態とされても、制動制御を実行しない場合に、移行条件判定部145が不成立と判定する移行条件の出力を可能にする。移行条件出力部146の出力先は、例えば、ナビゲーションシステム5のモニタ51であり、車両2の運転者は、ナビゲーションシステム5のモニタ51を視認することにより、不成立と判定する移行条件を確認可能である。これにより、車両2の運転者は、制動制御を実行しない理由を知ることができる。
図3から図5は、本発明の一実施形態に係る制動制御システム1の制御を概略的に示すフローチャートである。本発明の一実施形態に係る制動制御システム1の制御は、マニュアルトランスミッションが搭載された車両2(MT車)とオートマティックトランスミッションが搭載された車両(AT車)とで共用される。ここでは、マニュアルトランスミッションが搭載された車両2(MT車)の制御を説明し、オートマティックトランスミッションが搭載された車両(AT車)の制御の説明は最小限に留める。
図3に示すように、本発明の一実施形態に係る制動制御システム1では、まず、制動制御装置14(制御部141)が対象となる車両2(自車両)がマニュアルトランスミッションを搭載した車両2(MT車)であるか否かを判定する(ステップS11)。制動制御装置14(制御部141)が自車両がMT車でない場合、すなわち、自車両がAT車であると判定した場合(ステップS11:No)には、制動制御装置14(制御部141)が、AT車の制動制御を実行する(ステップS100)。
一方、制動制御装置14(制御部141)が自車両がMT車であると判定した場合には、制動制御装置14(制御部141)が制動制御が作動不可の状態か否かを判定する(ステップS12)。
制動制御が作動不可の状態でない場合、すなわち、制動制御が作動可の場合(ステップS12:No)には、制動制御の作動準備又は制動制御の実行に移行する(ステップS13)。制動制御が作動不可の状態でない場合、すなわち、制動制御が作動可の場合とは、コントロールスイッチ11がオンされ、且つ、ギア位置検出センサ12が所定のギア位置を検出した場合である。
次に、制動制御が作動不可の状態である場合(ステップS12:Yes)には、制動制御装置14(制御部141)は、コントロールスイッチ11がオンされたか否かを判定する(ステップS14)。コントロールスイッチ11のオンが否と判定された場合(ステップS14:No)、すなわち、コントロールスイッチ11がオンされなかった場合に、制動制御装置14(制御部141)は制動制御の作動不可の状態を継続する(ステップS17)。
一方、コントロールスイッチ11がオンされたと判定された場合(ステップS14:Yes)、すなわち、コントロールスイッチ11がオンされ、制動制御が作動可に移行した場合に、移行条件判定部145が制動制御への移行条件が成立するか否かを判定する(ステップS15)。
移行条件判定部145が制動制御への移行条件が成立していないと判定した場合(ステップS15:No)に、移行条件出力部146が移行条件判定部145が不成立と判定する移行条件を出力する(ステップS16)。そして、制動制御装置14(制御部141)は、制動制御の作動不可の状態を継続する(ステップS17)。
一方、移行条件判定部145が制動制御への移行条件が成立していると判定した場合(ステップS15:Yes)に、ギア位置判定部142がギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置にあるか否かを判定する(ステップS18)。上述したように、例えば、所定のギア位置は、前進1速、R(後進)又は中立(ニュートラル)のいずれかの位置であり、ギア位置判定部142はギア位置検出センサ12が検出したギア位置が前進1速、R(後進)又は中立(ニュートラル)のいずれかの位置にある場合に、所定のギア位置にあると判定する。一方、ギア位置判定部142はギア位置検出センサ12が検出したギア位置が前進1速、R(後進)又は中立(ニュートラル)のいずれの位置にもない場合に、所定のギア位置にない(否)と判定する。
ギア位置判定部142がギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置にあると判定すると(ステップS18:Yes)、制動制御の作動準備又は制動制御の実行に移行する(ステップS19)。
一方、ギア位置判定部142がギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置にない(否)と判定すると(ステップS18:No)、警告出力部143が所定のギア位置でない旨の警告を出力する(ステップS20)。また、警告出力記憶部144は、所定のギア位置でない旨の警告を出力した履歴(警告の履歴)を記憶する(ステップS21)。
図4に示すように、制動制御装置14(制御部141)は、制動制御の実行が可能な状態、すなわち、制動制御が作動準備状態で、コントロールスイッチ11がオフされたか否かを判定する(ステップS31)。
コントロールスイッチ11がオフされたと判定された場合(ステップS31:Yes)、すなわち、コントロールスイッチ11がオフされた場合に、制動制御装置14(制御部141)は、制動制御の実行が可能な状態(制動制御が作動準備状態)から制動制御を作動不可の状態に移行させ(ステップS32)、制動制御装置14(制御部141)は、警告出力記憶部144に記憶された所定のギア位置でない旨の警告を出力した履歴(警告の履歴)を消去する(ステップS33)。
一方、コントロールスイッチ11のオフが否と判定された場合(ステップS31:No)、すなわち、コントロールスイッチ11がオフされなかった場合に、制動制御装置14(制御部141)は、車両2の速度が所定値(第2の速度)以下であるか否かを判定する(ステップS34)。第2の速度は、例えば、10km/hである。
第2の速度は、トランスファ23のギア位置によって異なってもよく、例えば、トランスファ23のギア位置がハイギア列の位置の場合に第2の速度とし、トランスファ23のギア位置がローギア列の位置の場合に第2の速度よりも遅い第3の速度としてもよい。第2の速度は、例えば、10km/hであり、第3の速度は、例えば、6km/hである。
制動制御装置14(制御部141)は、車両2の速度が所定値(第2の速度)以下であると判定した場合(ステップS34:Yes)に、警告出力記憶部144に記憶された所定のギア位置でない旨の警告を出力した履歴(警告の履歴)を消去する(ステップS35)。
一方、制動制御装置14(制御部141)は、車両2の速度が所定値(第2の速度)以下でないと判定した場合(ステップS34:No)に、ギア位置判定部142がギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置であるか否かを判定する(ステップS36)。
ギア位置判定部142がギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置にあると判定すると(ステップS36:Yes)、所定のギア位置でない旨の警告を出力しないで、制動制御の作動準備状態を維持する(リターン)。
一方、ギア位置判定部142がギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置にない(否)と判定すると(ステップS36:No)、制御部141は、警告出力記憶部144に所定のギア位置でない旨の警告を出力した履歴(警告の履歴)が記憶されているか否かを判定する(ステップS37)。
制御部141は、警告出力記憶部144に所定のギア位置でない旨の警告を出力した履歴(警告の履歴)が記憶されていると判定すると(ステップS37:Yes)、警告出力部143は所定のギア位置でない旨の警告を出力しないで、制動制御の作動不可の状態を維持する(リターン)。
一方、制御部141は、警告出力記憶部144に所定のギア位置でない旨の警告を出力した履歴(警告の履歴)が記憶されていないと判定すると(ステップS37:No)、警告出力部143は、所定のギア位置でない旨の警告を出力する(ステップS38)とともに、警告出力記憶部144に所定のギア位置でない旨の警告を出力した履歴(警告の履歴)を記憶する(ステップS39)。そして、制動制御の作動不可の状態を維持する(リターン)。
図5に示すように、制御部141は、制動制御を実行している状態で、コントロールスイッチ11がオフされたか否かを判定する(ステップS41)。
コントロールスイッチ11がオフと判定された場合(ステップS41:Yes)、すなわち、コントロールスイッチ11がオフされた場合に、制御部141は、制動制御を実行している状態から制動制御を作動不可の状態に移行させ(ステップS42)、制御部141は、ギア判定記憶部に記憶された所定のギア位置でない旨の警告を出力した履歴(警告の履歴)を消去する(ステップS43)。
一方、コントロールスイッチ11のオフが否と判定と判定された場合(ステップS41:No)、すなわち、コントロールスイッチ11がオフされなかった場合に、ギア位置判定部142がギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置であるか否かを判定する(ステップS44)。
制御部141は、ギア位置判定部142がギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置にあると判定すると(ステップS44:Yes)、制動制御を実行している状態を維持する(リターン)。
制御部141は、ギア位置判定部142がギア位置検出センサ12が検出したギア位置が所定のギア位置にない(否)と判定すると(ステップS44:No)、制動制御の実行を終了し(ステップS45)、警告出力部143は、所定のギア位置でない旨の警告を出力し(ステップS46)、警告出力記憶部144に所定のギア位置でない旨の警告を出力した履歴(警告の履歴)を記憶する(ステップS47)。
上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、警告出力部143は、ギア位置判定部142が否と判定したときであっても(ステップS36:No)、警告出力記憶部144に警告の履歴が記憶されていれば(ステップS37:Yes)、警告出力部143は所定のギア位置でない旨の警告を出力しない。これにより、制動制御の作動中又は作動準備状態の場合に、車両2の運転者がギア位置を所定のギア位置以外のギア位置に変更しても、警告出力部143が所定のギア位置でない旨の警告を一度出力すれば、それ以降は所定のギア位置でない旨の警告を出力しないので、車両2の運転者の煩わしさを軽減できる。
また、上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、制動制御装置14は、コントロールスイッチ11がオンされることで(ステップS14:Yes)、制動制御が作動準備状態とされ、且つ、移行条件判定部145が移行条件が成立すると判定する(ステップS15:Yes)とともに、ギア位置判定部142が所定のギア位置であると判定した場合(ステップS18:Yes)に、制動制御が作動準備又は制動制御の実行に移行する(ステップS19)。これにより、制動制御が作動準備状態の場合、且つ、移行条件判定部145が移行条件が成立すると判定するとともに、ギア位置判定部142が所定のギア位置であると判定した場合に、車両2の運転者は、制動手段(ブレーキ)を操作しなくてもよくなり、操舵手段(ハンドル)の操作に集中できる。
また、上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、制動制御装置14は、コントロールスイッチ11がオフされることで(ステップS31:Yes)、制動制御の作動準備状態が解除された場合に、警告出力記憶部144に記憶された警告の履歴を消去する(ステップS33)。したがって、次に、コントロールスイッチ11がオンされ、制動制御が作動準備とされた場合(ステップS14:Yes)に、ギア位置が所定のギア位置でない(ステップS18:No)と、警告出力部143が所定のギア位置でない旨の警告を出力する(ステップS20)。これにより、制動制御システム1は、車両2の運転者にギア位置を所定のギア位置に変更するように促すことができる。
また、上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、制動制御装置14は、トランスファ23がハイギア列の場合には、第2の速度以下となった場合に警告出力記憶部144に記憶された警告の履歴を消去し、トランスファ23がローギア列の場合には、第2の速度よりも遅い第3の速度以下となった場合に警告出力記憶部144に記憶された警告の履歴を消去する(ステップS35)。これにより、制動制御の作動準備状態でギア位置を所定のギア位置でないギア位置に変更した場合(ステップS36:No)に、警告出力部143が所定のギア位置でない旨の警告を出力する(ステップS38)。これにより、制動制御システム1は、車両2の運転者にギア位置を所定のギア位置に戻すように促すことができる。
また、上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、コントロールスイッチ11がオンされることで(ステップS14:Yes)、制動制御が作動準備状態とされ、ギア位置判定部142が前進1速、R(後進)又は中立のいずれか一つに該当するギア位置であると判定すると(ステップS18:Yes)、車両2の速度を第1の速度以下に維持する制動制御の作動準備又は制動制御の実行に移行する(ステップS19)。これにより、ギア位置判定部142が前進1速、R(後進)又は中立のいずれか一つに該当するギア位置であると判定すると、車両2の運転者は、制動手段(ブレーキ)を操作しなくてもよくなり、操舵手段(ハンドル)の操作に集中できる。
また、上述した本発明の一実施形態に係る制動制御システム1によれば、制動制御装置14は、コントロールスイッチ11がオンされることで(ステップS14:Yes)制動制御が作動準備状態とされても制動制御を実行しない場合(ステップS15:No)に、移行条件出力部146が移行条件判定部145が不成立と判定する移行条件を出力する(ステップS16)。これにより、車両2の運転者は、コントロールスイッチ11がオンされることで制動制御が作動準備状態とされても制動制御を実行しない場合に、移行条件判定部145が不成立と判定した際の移行条件をナビゲーションシステム5のモニタ51等の外部機器に出力させることができる。これにより、車両2の運転者は、制動制御を実行しない理由を知ることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 制動制御システム
11 コントロールスイッチ
12 ギア位置検出センサ
13 ギア位置検出センサ
14 制動制御装置
141 制御部
142 ギア位置判定部
143 警告出力部
144 警告出力記憶部
145 移行条件判定部
146 移行条件出力部
2 車両
22 トランスミッション
221 シフトレバー
23 トランスファ
231 シフトレバー
30 ブレーキ装置
31 ブレーキペダル
32 ホイールシリンダ
36 ハイドロリックユニット
38 車輪速センサ
39 Gセンサ
40 コンビネーションメータ
401 制動制御表示
5 ナビゲーションシステム
51 モニタ
63 衝突被害軽減ブレーキ

Claims (6)

  1. 車両の速度を第1の速度以下に維持する制動制御を行う制動手段と、
    トランスミッションのギア位置を検出可能なギア位置検出手段と、
    前記制動制御が作動準備状態とされ、且つ、前記ギア位置検出手段が所定のギア位置を検出したことを条件とし、前記制動制御を実行する制動制御装置と
    を備え、
    前記制動制御装置は、
    前記制動制御が作動中又は作動準備状態の場合に、前記ギア位置検出手段が検出したギア位置が所定のギア位置であるか否かを判定するギア位置判定部と、
    前記ギア位置判定部が否と判定したときに前記所定のギア位置でない旨の警告を出力する警告出力部と、
    前記警告出力部により警告された履歴を記憶する警告出力記憶部と、を含み、
    前記警告出力部は、前記警告出力記憶部に前記履歴が記憶されていれば前記警告の出力を制限し、
    前記制動制御装置は、
    前記車両の速度が第2の速度以下となった場合に、前記警告出力記憶部に記憶された前記履歴を消去する
    ことを特徴とする制動制御システム。
  2. 前記制動制御装置は、
    前記制動制御への移行条件が成立するか否かを判定可能な移行条件判定部を含み、
    前記制動制御装置は、
    前記制動制御が作動準備状態の場合、且つ、前記ギア位置判定部が所定のギア位置であると判定するとともに、前記移行条件判定部により前記移行条件が成立すると判定された場合に、前記制動制御を実行すること
    を特徴とする請求項1に記載の制動制御システム。
  3. 前記制動制御装置は、
    前記制動制御の作動中又は作動準備状態が解除された場合に、前記警告出力記憶部に記憶された前記履歴を消去すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の制動制御システム。
  4. 車両の速度を第1の速度以下に維持する制動制御を行う制動手段と、
    トランスミッションのギア位置を検出可能なギア位置検出手段と、
    前記制動制御が作動準備状態とされ、且つ、前記ギア位置検出手段が所定のギア位置を検出したことを条件とし、前記制動制御を実行する制動制御装置と
    ハイギア列とローギア列の切り替えが可能なトランスファと、
    を備え、
    前記制動制御装置は、
    前記制動制御が作動中又は作動準備状態の場合に、前記ギア位置検出手段が検出したギア位置が所定のギア位置であるか否かを判定するギア位置判定部と、
    前記ギア位置判定部が否と判定したときに前記所定のギア位置でない旨の警告を出力する警告出力部と、
    前記警告出力部により警告された履歴を記憶する警告出力記憶部と、を含み、
    前記警告出力部は、前記警告出力記憶部に前記履歴が記憶されていれば前記警告の出力を制限し、
    前記制動制御装置は、
    前記トランスファがハイギア列の場合には、第2の速度以下となった場合に前記警告出力記憶部に記憶された前記履歴を消去し、
    前記トランスファがローギア列の場合には、前記第2の速度よりも遅い第3の速度以下となった場合に前記警告出力記憶部に記憶された前記履歴を消去する
    ことを特徴とする制動制御システム。
  5. 前記所定のギア位置は、前進1速、後進又は中立のいずれか一つに該当する位置であること
    を特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の制動制御システム。
  6. 前記制動制御装置は、
    前記制動制御が作動準備状態とされても前記制動制御を実行しない場合に、前記移行条件判定部が不成立と判定した際の移行条件を出力する移行条件出力部を更に含むこと
    を特徴とする請求項2に記載の制動制御システム。
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