以下、本発明の実施の形態によるジョブ処理装置である画像処理装置の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるジョブ処理装置である画像処理装置100の一例についてそのハードウェア構成を示すブロック図である。
図1において、制御部130はCPU111、RAM112、ROM113、入力部114、表示制御部115、外部メモリI/F116、通信I/Fコントローラ117、プリンタI/F118、スキャナI/F119で構成される。これらはシステムバス110に接続され、システムバス110を介してデータのやり取りが行われる。また、タッチパネル120、ハードキー121、ディスプレイ122、外部メモリ123、プリンタ124、スキャナ125が制御部130に接続される。
ROM113は、不揮発性のメモリであり、画像データやその他のデータ、CPU111が動作するための各種プログラムなどが、それぞれ所定の領域に格納される。RAM112は、揮発性のメモリであり、CPU111の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。CPU111は、例えばROM113に格納されるプログラムに従い、RAM112をワークメモリとして用いて、この画像処理装置100の各部を制御する。なお、CPU111が動作するためのプログラムは、ROM113に格納されるのに限られず、外部メモリ(ハードディスク等)123に予め記憶しておいてもよい。
入力部114は、ユーザ操作を受け付け、操作に応じた制御信号を生成し、CPU111に供給する。入力部114は、ユーザ操作を受け付ける入力デバイスとして、タッチパネル120およびハードキー121と接続される。なお、タッチパネル120は、例えば平面的に構成された入力部に対して接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。ハードキー121は、数値キーやスタートキー、ストップキーなど物理的に押下可能な入力デバイスである。CPU111は、入力デバイスに対してなされたユーザ操作に応じて入力部114で生成され供給される制御信号に基づき、プログラムに従いこの画像処理装置100の各部を制御する。これにより、画像処理装置100に対し、ユーザ操作に応じた動作を行わせることができる。
表示制御部115は、ディスプレイ122に対して画像を表示させるための表示信号を出力する。例えば、表示制御部115に対して、CPU111がプログラムに従い生成した表示制御信号が供給される。表示制御部115は、この表示制御信号に基づき表示信号を生成してディスプレイ122に対して出力する。例えば、表示制御部115は、CPU111が生成する表示制御信号に基づき、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面をディスプレイ122に表示させる。
タッチパネル120はディスプレイ122と一体的に構成される。例えば、タッチパネル120を光の透過率がディスプレイ122の表示を妨げないように構成し、ディスプレイ122の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル120における入力座標と、ディスプレイ122上の表示座標とを対応付ける。これにより、あたかもユーザがディスプレイ122上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。
外部メモリI/F116には、例えばハードディスクやフロッピーディスク、又はCDやDVD、メモリーカード等の外部メモリ123が装着可能になっている。CPU111の制御に基づき、装着された外部メモリ123からのデータの読み出しや、当該外部メモリ123に対するデータの書き込みを行う。通信I/Fコントローラ117は、CPU111の制御に基づき、例えばLANやインターネット、公衆回線、有線、無線等の各種ネットワーク203に対する通信を行う。スキャナI/F119は、スキャナ125からの画像入力を制御する。プリンタI/F118は、プリンタ124への画像出力を制御する。
図2は、図1の画像処理装置100が接続されるネットワークシステムの構成の一例を示すブロック図である。図中、PC(パーソナルコンピュータ)201は、画像処理装置100にプリントジョブを投入したり、画像処理装置100で生成された画像を受信する情報処理装置である。PC201から画像処理装置100にプリントジョブが投入されると、画像処理装置100は投入されたプリントジョブを処理し、プリンタ124は画像の形成された用紙を出力する。あるいは、画像処理装置100は、スキャナ125が原稿を読みとり生成した画像データを、ネットワーク203を介してPC201に送信する。また、NAS(Network Attached Storage)202は、スキャナ125が原稿を読み取り生成した画像データを記憶する記憶装置である。ファクシミリ装置(FAX)204は、スキャナ125が原稿を読み取り生成した画像データを受信したり、画像処理装置100に対して画像データを送信する装置である。画像処理装置100とFAX204との間と接続形態は、公衆回線網を用いた接続形態であってもよく、インターネットを用いた接続形態であってもよい。
図3は、タッチパネル120、ハードキー121、ディスプレイ122の構成を示した模式図である。図中、301~306のそれぞれは、ハードキー121を構成するハードキーである。301はメインメニューキーであり、使用する機能を選択するためのメインメニュー画面をディスプレイ122に表示するためのキーである。302は状況確認/中止キーであり、状況確認/中止画面をディスプレイ122に表示するためのキーである。状況確認/中止画面は実行中のジョブをリストで表示したり、実行済みのジョブリストを表示する画面である。ディスプレイ122に表示された状況確認/中止画面からユーザが選択したジョブを中止することができる。ジョブの中止とは、実行中のジョブ、または、これか実行されるジョブを削除することである。303の各ハードキーは数値キーであり、部数等の数値や電話番号等を入力するために使用される。304はリセットキーであり、ユーザの設定したジョブの設定値を予め決められた初期値に戻すための指示に使用されるキーである。305はスタートキーであり、ジョブを投入したりスキャンを開始したりする際の指示に使用されるキーである。306はストップキーであり、ジョブの一時停止を指示するためのキーである。ユーザがストップキー306を押下することで一時停止されたジョブは、ユーザ指示で再開することができる。また、実行待ちのジョブが一時停止されることで、実行中のジョブが完了しても、当該実行待ちのジョブの実行が開始されないように制御することができる。307は、タッチパネル120およびディスプレイ122を重ねて配置した構成を示している。
なお、本実施形態においては、301~306の各キーは、図3に示すようなハードキーとして実現される。301~306の各キーは、ディスプレイ122に表示され、タッチパネル120の操作によって押下を検知されるソフトキーとして実現されてもよい。
図4は、図1に示す画像処理装置100の機能の一例を示すブロック図である。画像処理装置100は、その機能として通信処理部401、ジョブ処理部402、操作処理部403、及び認証処理部404を有している。これらの各機能部は、CPU111が、ROM113または外部メモリ123に格納されたプログラムをRAM112に読みだして実行することによって実現される。
通信処理部401は、ネットワーク203に接続されたPC201、NAS202、FAX204等から、通信I/Fコントローラ117(図1)を介して送受される通信内容の解析及び通信制御を実行する。ジョブ処理部402は画像処理装置100で実行する各種ジョブの処理を行う。具体的には、プリンタ124を制御してプリントジョブを実行したり、スキャナ125を制御してスキャンジョブを実行したり、通信I/Fコントローラ117を制御して送信ジョブを実行する。また、上述した各種ジョブの停止処理や中止処理の制御を行う。
操作処理部403は表示制御部115を制御してユーザに対する各種情報をディスプレイ122に表示する。さらに、操作処理部403は、ハードキー121及びタッチパネル120から入力されたユーザからの操作指示を、入力部114を介して受け取って処理する。認証処理部404はログイン/ログアウトの要求に従って、画像処理装置100を使用するユーザの認証や管理に関する処理を行う。
操作処理部403には、ユーザに対して画像処理装置100を使用した機能を提供するためのアプリケーション(411~416)が含まれる。各アプリケーションは単独で、あるいは他のアプリケーションと連携してユーザに機能を提供する。
メインメニューアプリ411は、画像処理装置100で使用可能なアプリケーションの一覧をユーザに提示し、ユーザによって選択されたアプリケーションを実行するために使用される。状況確認/中止アプリ412は、ジョブの実行状況を表示したり、実行中のジョブを中止するために使用される。コピーアプリ413は、スキャナ125から読み込んだ画像をプリンタ124から出力するコピー機能を実現するために使用される。送信/FAXアプリ414は、スキャナ125から読み込んだ画像を、ネットワーク203を通じて送信する送信/FAX機能を実現するために使用される。ボックスアプリ415は、スキャナ125から読み込んだ画像を、外部メモリ123やネットワーク203に接続された機器(例えばNAS202)に保存するボックス機能を実現するために使用される。その他にもユーザに提供する機能ごとにアプリケーションが存在する(416)。画像処理装置100は複数種類のアプリケーションを有することにより、複数種類のジョブを実行可能とする。
図5は、ディスプレイ122に表示される「メインメニュー」画面1001の例である。また、図6は、メインメニューアプリ411の処理を示したフローチャートである。以下、図6のフローチャートに即してメインメニューアプリ411の動作を説明する。なお、以下の各実施例における各フローチャートの内容は、プログラムコードとしてROM113に記録される。あるいは、外部メモリ123に記録されたプログラムコードをRAM112に読み込んだり、ネットワーク203を通じてダウンロードしたプログラムコードをRAM112に一時保存したりする形態を採っても良い。CPU111がROM113やRAM112に記録されたプログラムを読み取り、プログラムに記載された各処理を実行する。これにより各フローチャートに記載された内容が実現される。図6のフローチャートに記載の処理は画像処理装置100の電源がオンになったとき、または、ディスプレイ122にいずれかの画面が表示されているときにメインメニューキー301が押下されたことに従って開始される。また、ユーザが画像処理装置100にログインした後、最初に「メインメニュー」画面1001を表示して、図6に記載の処理を実行するとしてもよい。
メインメニューアプリ411はメインメニューキー301の押下を検出する(S101)。
次に、メインメニューアプリ411は「メインメニュー」画面1001をディスプレイ122に表示する(S102)。「メインメニュー」画面1001は図5に示すような画面であり、ユーザが使用する機能を選択する画面である。図5に示すように、「メインメニュー」画面1001には、「コピー」キー1002、「スキャンして送信」キー1003、「スキャンして保存」キー1004、その他のアプリキー1005等が配置されている。ユーザが表示されているキーをタップ操作して選択すると、選択されたアプリケーションを使用することができる。
メインメニューアプリ411は「コピー」キー1002が選択されたか否かを判定する(S103)。「コピー」キー1002が選択された場合、メインメニューアプリ411は、コピーアプリ413を呼び出し、本フローチャートに記載の処理を終了する。コピーキーが選択されていない場合、メインメニューアプリはS105に記載の処理を実行する。
次に、メインメニューアプリ411はスキャンして「スキャンして送信」キー1003が選択されたか否かを判定する(S105)。スキャンして「スキャンして送信」キー1003が選択された場合、メインメニューアプリ411は、送信/FAXアプリ414を呼び出す(S106)。「スキャンして送信」キー1003が選択されていない場合、メインメニューアプリ411は「スキャンして送信」キー1003が選択されたか否かを判定する(S107)。スキャンして保存キーが選択された場合、メインメニューアプリ411はボックスアプリ415を呼び出す(S108)。メインメニューアプリ411は状況確認/中止キー302が押下されたか否かを判定する(S109)。状況確認/中止キー302が押下された場合、メインメニューアプリ411は、状況確認/中止アプリ412を呼び出す(S110)。状況確認/中止キーが押下されていない場合、メインメニューアプリ411は、ストップキー306が押下されたか否かを判定する(S111)。ストップキー306が押下された場合、メインメニューアプリ411はジョブ中止処理を実行する(S112)。S112で実行される処理の詳細は図7―1、図7-2、図7-3で後述する。ストップキー306が押下されていない場合、メインメニューアプリ411はその他のアプリキー、例えば機能Aキー1005が選択されたか否かを判定する(S113)。その他のアプリキーが選択された場合、メインメニューアプリ411は選択されたアプリケーションを呼び出す(S411)。その他のアプリキーが選択されていない場合、名なメニューアプリ411は、処理をS102に戻す。メインメニューアプリ411は選択されたアプリケーションを呼び出した後、本フローチャートに記載の処理を終了する。
ここで、本実施形態においてメインメニュー画面において、ストップキーを押下したときの処理、および、そのときにディスプレイ122に表示される画面について説明する。
図7-1、図7-2、図7-3は、図6のS112においてメインメニューアプリケーション411が実行する処理を示すフローチャートである。図8-1、図8-2、図8-3は、ディスプレイ122が「メインメニュー」画面1001を表示中、ストップキー306の押下に従って表示される画面を説明するための図である。
図7-1、図7-2、図7-3に記載のフローチャートに記載の処理は、CPU111がROM113または外部メモリ123に記憶されたプログラムをRAM112に展開して実行することで実現される。本実施形態では、メインメニューアプリケーション411が実行するとして説明するが、他のアプリケーションや、ストップキー押下時専用のアプリケーションが以下の処理を実行するとしてもよい。
メインメニューアプリケーション411はジョブ中止画面1401をディスプレイ122に表示する(S2001)。図8-1(A)は、S2001において、ディスプレイ122に表示される画面の一例である。「送信ジョブ一覧」ボタン1402は中止候補となる送信ジョブの一覧を表示するためのボタンである。「印刷ジョブ一覧」ボタン1403は、中止候補となる印刷ジョブを一覧で表示するためのボタンである。ジョブリスト領域1404は中止対象となるジョブがリスト表示される領域である。中止ボタン1405は、ジョブリスト領域1404に表示されたジョブから選択されたジョブを中止するためのボタンである。領域1407は、ユーザへのメッセージが表示される領域である。閉じるボタン1406は、ジョブ中止画面を閉じるためのボタンである。S2001では「送信ジョブ一覧」ボタン1402、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403は無効に設定されており、破線やグレイアウト表示される。またジョブリスト領域1404、領域1407にはなにも表示されていない。
メインメニューアプリ411は、ジョブ処理部402に印刷ジョブがあるか否かを判定する(S2002)。メインメニューアプリ411は、ジョブ処理部402から、印刷ジョブの有無を取得し、S2002における判定を実行する。印刷ジョブとは、コピージョブやPCから送信された画像データを印刷するプリントジョブや、外部メモリ123やNAS202から取得した画像データを印刷するボックスプリントジョブなどである。ジョブ処理部402に印刷ジョブがある場合、メインメニューアプリ411はS2003以降の処理を実行する。ジョブ処理部402に印刷ジョブがない場合、メインメニューアプリ411はS2005以降に後述する処理を実行する。
メインメニューアプリ411は、ジョブ処理部402に対して全ての印刷ジョブの一時停止を指示し、全ての印刷ジョブを一時停止したことを示すフラグをRAM112に設定する(S2003)。ジョブ処理部402はメインメニューアプリ411からの指示に従って、ジョブ処理部402が保持している印刷ジョブを一時停止する。
メインメニューアプリ411は、全ての印刷ジョブが一時停止されていることを領域1407に表示する(S2004)。
メインメニューアプリ411は、送信ジョブの有無に関する情報をジョブ処理部402から取得し、送信ジョブの有無を判定する(S2005)。送信ジョブとは、たとえば、スキャナ125が原稿をスキャンして生成された画像データをファクス送信したり、他の情報処理装置に送信したりするジョブである。送信ジョブがある場合、メインメニューアプリ411はS2006以降の処理を実行する。送信ジョブがない場合、メインメニューアプリはS2010以降の処理を実行する。
S2006において、メインメニューアプリ411は、印刷ジョブの有無に関する情報をジョブ処理部402から取得し、印刷ジョブの有無を判定する。S2006において、メインメニューアプリ411がS2002と同様の処理を行うとする。S2006において、印刷ジョブの有無を示すフラグをRAM112に設定し、S2006においてメインメニューアプリ411が当該フラグを参照して印刷ジョブの有無を判定するとしてもよい。印刷ジョブがある場合、メインメニューアプリ411は、印刷ジョブ一覧ボタン1403を有効に設定し、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403を非選択状態に設定する(S2007)。S2007において、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403を有効に設定するとは、「印刷ジョブ一覧」ボタンの破線、または、グレイアウト表示を解除し、ユーザからの「印刷ジョブ一覧」ボタン1403へのタップ操作を受け付けるようにすることである。その後、メインメニューアプリ411は、S2008に後述する処理を実行する。
S2006において印刷ジョブがない場合、メインメニューアプリ411は、S2008に記載の処理を実行する。S2008において、メインメニューアプリ411は「送信ジョブ一覧」「ボタン1402を有効に設定し、送信ジョブ一覧」ボタン1402を選択状態にする。「送信ジョブ一覧」ボタン1402を有効に設定するとは、「送信ジョブ一覧」ボタン1402の破線、または、グレイアウト表示を解除し、ユーザからの「送信ジョブ一覧」ボタン1402へのタップ操作を受け付けるようにすることである。
その後、メインメニューアプリ411は、後述する処理を行い、ジョブリスト領域1404に表示される中止候補のジョブ一覧を更新する(S2009)。そして、メインメニューアプリ411は、本フローチャートに記載の処理を終了する。
S2006において、送信ジョブがあり、S2007において印刷ジョブがないと判定された場合、ディスプレイ122には、図8-1(B)に示す画面が表示される。図8-1(B)に示す画面1401では、「送信ジョブ一覧」ボタン1402が有効に設定されており「、印刷ジョブ一覧」ボタン1403は無効に設定されている。すなわち、ユーザが「印刷ジョブ一覧」ボタン1403をタップ操作しても、ジョブリスト領域1404に表示されるリストは切り替わらない。
S2006において、送信ジョブがあり、S2007において印刷ジョブがあると判定された場合、ディスプレイ122には、図8-2(C)に示す画面が表示される。図8-2(C)に示す画面1401では、「送信ジョブ一覧」ボタン1402、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403が有効に設定されている。そして、図8-2(C)では、「送信ジョブ一覧」ボタン1402が押下状態、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403が非押下状態に設定されており、ジョブリスト領域1404には、中止候補となる送信ジョブが一覧で表示される。ユーザが、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403をタップ操作した場合、図8-2(D)に示す画面がディスプレイ122に表示される。図8-2(D)では、「送信ジョブ一覧」ボタン1402が非押下状態に設定され、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403が押下状態に設定される。ジョブリスト領域1404には、中止候補の印刷ジョブが一覧で表示される。また領域1407には、印刷ジョブが一時停止されており、閉じるボタン1406をタップ操作すると、印刷が再開される旨をユーザに通知するメッセージが表示される。
S2010において印刷ジョブがないと判定された場合、S2012において、メインメニューアプリ411が、中止候補のジョブがないことをユーザに通知する画面をディスプレイ122に表示する。図8-3(E)に示す画面は、ユーザに中止対象のジョブがないことを通知するための画面の一例である。メッセージ1502は、中止候補の送信ジョブ、印刷ジョブがないことをユーザに通知する。さらに、メッセージ1502は、ユーザがストップキー306の押下後に開始されたジョブが実行される旨をユーザに通知する。たとえば、ユーザがストップキー306を押下した後に、PC201から画像処理装置100に、プリントジョブの実行指示を送信したとする。その場合、PC201から送信されたプリントジョブは実行される。閉じるボタン1503は、本画面の表示を終了して、ディスプレイ122にメインメニュー画面を表示するボタンである。
メインメニューアプリ411は、閉じるボタン1503がタップ操作されたか否かを判定する(S2103)。閉じるボタン1503がタップ操作されていない場合、メインメニューアプリ411は、S2103に記載の処理を引き続き行う。閉じるボタン1503がタップ操作された場合、メインメニューアプリ411は、ジョブ無し画面1501の表示を終了する(S2014)。その後、メインメニューアプリ411は、S2001で表示したジョブ中止画面の表示を終了して、本フローチャートに記載の処理を完了する(S2105)。
次に、図7-2を用いて、図7-1のS2009において実行される処理について説明する。本フローチャートに記載の処理を実行するためのプログラムはROM113または外部メモリ123に記憶されており、RAM112に展開された上記プログラムを実行することで処理が実現される。
メインメニューアプリ411は、更新対象となるジョブの種類を選択する(S2101)。メインメニューアプリ411は、「送信ジョブ一覧」ボタン1402および「印刷ジョブ一覧」ボタン1403の状態を参照し、押下状態となっているジョブの種類をジョブリストの更新対象として選択する。即ち、「送信ジョブ一覧」ボタン1402が押下状態であれば送信ジョブを更新対象とし、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403が押下状態であれば印刷ジョブを更新対象として選択する。
メインメニューアプリ411は、S2101において選択したジョブ種について、実行中のジョブリストをジョブ処理部402から取得する(S1202)。そして、メインメニューアプリ411は、取得した実行中のジョブリストをジョブリスト領域1404に表示する(S2103)。次に、メインメニューアプリ411は、中止ボタン1405の表示状態を更新する(S1204)。S2102で取得したジョブリストにジョブがある場合、メインメニューアプリ411は、中止ボタン1405を有効に設定する。中止ボタン1405が有効に設定されると、ユーザは中止ボタン1405をタップ操作することで、選択したジョブを中止することができる。S2102で取得したジョブリストにジョブがない場合、メインメニューアプリ411は、中止ボタン1405を無効に設定する。中止ボタン1405が無効に設定されると、中止ボタン1405はグレイアウト表示され、ユーザが中止ボタン1405をタップ操作しても、ジョブの中止は行われない。
メインメニューアプリ411は、表示されるジョブリストに含まれるジョブから、選択状態として表示するジョブを選択する(S2105)。たとえば、図7-2に記載のジョブリストの更新処理が開始されたときに、ジョブリスト領域1404に表示されたジョブリストにおいてジョブが選択されているとする。このとき、メインメニューアプリ411は、更新後のジョブリストにおいても更新前のジョブリストにおいて選択されていたジョブと同じジョブを選択する。更新前のジョブリストにおいて、ジョブが選択されていない場合、メインメニューアプリ411は、ジョブの開始指示がなされた時刻が最も早いジョブを選択する。更新後のジョブリストにジョブが含まれていない場合、いずれのジョブも選択することなくS2105に記載の処理を完了する。
次に、S2009の処理が完了した後の処理について図7―3を用いて説明する。本フローチャートに記載の処理を実行するためのプログラムはROM113または外部メモリ123に記憶されており、RAM112に展開された上記プログラムを実行することで処理が実現される。
メインメニューアプリ411が中止ボタン1405のタップ操作を検出したか否かを判定する(S2201)。中止ボタン1405のタップ操作を検出した場合、メインメニューアプリ411は、ジョブリスト領域1404に表示されたジョブのうち、選択されたジョブの中止をジョブ処理部402に指示する。ジョブ処理部402は、メインメニューアプリ411から受信したジョブ中止の指示に従って、選択されたジョブを中止する。メインメニューアプリ411は、中止確認画面1350をディスプレイ122に表示する(S2203)。図8-3(F)は中止確認画面1350の一例を示す図である。「はい」1351は、選択されたジョブを中止するためのボタンであり、「いいえ」1352は選択されたジョブを中止することなく中止するジョブの選択画面に戻るボタンである。メインメニューアプリ411は、「いいえ」1352がタップ操作されたか否かを判定する(S2204)。「いいえ」1352がタップ操作された場合、メインメニューアプリ411は、が処理をS2201に戻す。「いいえ」1352がタップ操作されていない場合、メインメニューアプリ411は、「はい」1351がタップ操作されたか否かを判定する(S2205)。「はい」1351がタップ操作されていない場合、メインメニューアプリ411はS2204に処理を戻す。「はい」1351がタップ操作された場合、メインメニューアプリ411はS2009に記載のジョブリストの更新を実行し、図7-1のS2015に処理を進める。
メインメニューアプリ411は、「送信ジョブ一覧」ボタン1402または、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403のタップ操作がおこなわれたか否かを判定する(S2206)。「送信ジョブ一覧」ボタン1402、または、「印刷ジョブ一覧」ボタン1403がタップ操作された場合、メインメニューアプリ411は選択されたジョブ一覧ボタンを押下状態に更新する。そしてメインメニューアプリ411は、選択されていない方のジョブ一覧ボタンを非押下状態に更新する(S2207)。その後、メインメニューアプリ411はS2009に記載の処理を実行する。
メインメニューアプリ411は、ジョブの完了が通知されたか否かを判定する(S2008)。たとえば、ファクス送信等の一時停止されないジョブの実行が完了した場合、メインメニューアプリ411はジョブの完了通知をジョブ処理部402から受信し、ジョブが完了したと判定する。ジョブが完了した場合、メインメニューアプリ411はS2009に記載の処理を実行する。
ジョブが完了していない場合、メインメニューアプリ411はジョブが選択されたか否かを判定する(S2209)。ジョブが選択された場合、メインメニューアプリ411はユーザの選択したジョブを選択状態にして表示する(S2210)。また、メインメニューアプリ411は、その他のジョブを非選択状態にして表示する。その後、メインメニューアプリ411は、S2009に記載の処理を実行する。
メインメニューアプリ411は、閉じるボタンがタップ操作されたか否かを判定する(S2211)。閉じるボタンがタップ操作されていない場合、メインメニューアプリ411は、S2201に処理を戻す。閉じるボタンがタップ操作された場合、メインメニューアプリ411は、全ての印刷ジョブが一時停止しているか否かを判定する(S2212)。メインメニューアプリ411は、RAM112に記憶されたフラグを参照して、全ての印刷ジョブが一時されているか否かを判定する。全ての印刷ジョブが一時停止されていない場合、メインメニューアプリ411は、図7-3に記載の処理を完了する。全ての印刷ジョブが一時停止されている場合、メインメニューアプリ411はジョブ処理部402に対して、全ての印刷ジョブに対する一時停止の解除を指示する(S2213)。ジョブ処理部402はメインメニューアプリ411からの指示に従い、全ての印刷ジョブの一時停止を解除する。その後、メインメニューアプリ411は図7―3に記載の処理を完了する。
以上がメインメニューアプリ画面において、ストップキーが押下された場合に実行される処理である。上記のように、画像処理装置100は、メイン画面の表示中にストップキーが押下されたことに従って、送信ジョブを一覧で表示する。このようにすることで、メイン画面の表示中は、ストップキーの押下に基づいて一時停止される印刷ジョブよりも一時停止されない送信ジョブを中止しやすい画面を表示することができる。
次に、メインメニュー画面においてコピーを選択したときの画像処理装置100の動作を図9と図10を用いて説明する。図9はユーザがメインメニューにおいて、「コピー」キー1002をタップ操作したときにコピーアプリ413が実行する処理である。本フローチャートに記載の処理を実行するためのプログラムはROM113または外部メモリ123に記憶されており、RAM112に展開された上記プログラムを実行することで処理が実現される。
コピーアプリ413は、図6のS104においてメインメニューアプリ411からの通知を受信し、コピーアプリ画面をディスプレイ122に表示する(S201)。図10(A)はS201においてディスプレイ122に表示されるコピー画面1101の一例である。コピー画面1101には、コピー設定を変更するための設定変更ボタン1102~1109が配置されている。設定変更ボタン1102~1109のうち、カラー選択ボタン1102はカラーモードを設定するために使用される。倍率ボタン1103は倍率を設定するために使用される。用紙選択ボタン1104は用紙を選択するために使用される。仕上げボタン1105は仕上げの設定を行うために使用される。両面ボタン1106は両面コピーの設定を行うために使用される。濃度ボタン1107は濃度を設定するために使用される。原稿の種類ボタン1108は原稿の種類を設定するために使用される。その他の機能ボタン1109は上記以外の設定を行うために使用される。
次に、コピーアプリ413は、ユーザがコピーの設定変更を行うための設定変更ボタン1102~1109をタップ操作したか否かを判定する(S202)。設定変更ボタン1102~1109のいずれかがタップ操作された場合、コピーアプリ413は上記S202で押下を検出したキーに応じてコピーの設定を変更する(S204)。例えば、S202においてタップ操作が検出されたキーがカラー選択ボタン1102であれば、コピーアプリ413はカラーモードを設定するための画面をディスプレイ122に表示し、ユーザの操作に応じてカラーモードを設定する。その他の設定変更ボタン1103~1109の場合も同様である。また、S202において数値キー303、リセットキー304が押下された場合に、S204に記載の処理を実行してもよい。S202において数値キー303の押下がなされたと判定された場合、コピーアプリ413は押下されたキーに応じてコピー部数を設定する。あるいは、リセットキー304が押下された場合、コピーアプリ413はそれまでに設定された設定値を破棄してROM113に記憶された初期値を設定するとしてもよい。本ステップの終了後、コピーアプリ413は処理をステップS202に戻す。
設定変更ボタン1102~1109がタップ操作されていない場合、コピーアプリ413はスタートキーが押下されたか否かを判定する(S203)。スタートキーが押下された場合、コピーアプリ413は設定されているコピーの設定にもとづいて、コピージョブの開始をジョブ処理部402に対して指示する(S205)。ジョブ処理部402は、コピージョブの開始を指示されると新たなジョブを生成し、その情報をRAM112に保持する。ジョブには、当該ジョブの「状態」を示す情報が含まれている。ジョブに含まれる「状態」を示す情報は、「待機中」、「実行中」、「一時停止中」といった値をとる。生成直後のコピージョブの状態は「待機中」である。プリンタ124およびスキャナ125が他のジョブに使用されておらず使用可能である場合、ジョブ処理部402はジョブの状態を「実行中」に変更し、スキャナ125からの原稿の読み込みとプリンタ124からの印刷を行う。ジョブ処理部402の動作は、図9に示されるコピーアプリのフローからは独立して平行処理される。すなわち、コピーアプリ413はS205で生成されたコピージョブの実行終了を待たずに、処理をステップS202に戻す。
スタートキーが押下されていない場合、コピーアプリ413はストップキー306が押下されたか否かを判定する(S206)。ストップキーが押下された場合、コピーアプリ413は、ジョブ処理部402に対して全コピージョブの一時停止を指示する(S207)。全コピージョブの一時停止の指示を受けて、ジョブ処理部402は全てのコピージョブを一時停止する。すなわち、ジョブ処理部402はステップS205のコピー開始指示を受けて生成した全てのコピージョブの状態を「一時停止中」とする。また実行中のコピージョブがスキャナ125から読み込みやプリンタ124への出力を行っていた場合、ジョブ処理部402はページの境界に達したところでスキャナ125、プリンタ124の動作を一時停止する。
次に、コピーアプリ413はジョブ処理部402からコピージョブのリストを取得する(S208)。取得したコピージョブのリストの例を図11(A)に示す。図11(A)の例では、コピージョブのリストは2つのジョブの情報を含んでいる。各ジョブの情報は、ジョブを一意に識別するためのジョブID、ジョブの受付時刻、ページ数、コピー部数、ジョブの状態の情報から成る。ジョブリストに含まれる情報は上記の情報に限定されない。たとえば、各コピージョブの設定がコピージョブに含まれていてもよい。
次に、コピーアプリ413はS207で取得したジョブのリストに基づいてコピージョブの中止画面を表示する(S209)。コピージョブの中止画面の例を図10(B)に示す。図10(B)に示す通り、コピージョブの中止画面1150は、コピーアプリ画面に重ねて表示される。コピージョブ中止画面1150には、コピージョブリスト1151、中止ボタン1152、「コピー再開」ボタン1153が配置されている。コピージョブリスト1151には、S207で取得したジョブの情報にもとづいて各ジョブの情報が表示される。本実施例では、各ジョブの情報として、ジョブの受付時刻、ページ数及びコピー部数、ジョブの状況が表示される。コピージョブリスト1151において、ユーザは表示されたジョブのうちの1つを選択可能である。図10(B)では、選択されたジョブがハッチングで表現されている。ストップキー306を押下した後、はじめに表示されるコピージョブの中止画面1150では、ジョブリストの先頭のジョブ、すなわちジョブの受付時刻が最も早いジョブが選択される。本実施形態では、ジョブ処理部402から、コピージョブのみを取得して、中止候補として表示する。このようにすることで、コピー以外の種類のジョブが中止候補として表示されないため、コピージョブを中止したい場合に、ユーザは中止するジョブを探しやすくなる。
次に、コピーアプリ413はユーザ操作を受付、受け付けたユーザ操作が「コピー再開」ボタン1153のタップ操作であるか否かを判定する(S210)。「コピー再開」ボタン1153がタップ操作された場合、コピーアプリ413はS206で一時停止したコピージョブの再開をジョブ処理部402に対して指示する(S211)。ジョブ処理部402は、コピーアプリ413からの指示に従って、ジョブの状態を「実行中」または「待機中」に設定する。その後、コピーアプリ413はコピージョブ中止画面1150の表示を終了して、処理をS202に戻す(S212)。
「コピー再開」ボタン1153のタップ操作でない場合、コピーアプリ413はコピージョブリスト1151に表示された項目(ジョブ)の押下によるジョブの選択であるか否かを判定する(S213)。ジョブが選択された場合、コピーアプリ413は選択されたジョブをハッチングで表示し、選択状態にする。また、コピーアプリ413は選択されなかった項目のハッチング表示を終了し、選択状態を解除する。本ステップの後、コピーアプリ413は処理をS209に戻す。
ジョブの選択操作がなされていない場合、コピーアプリ413は中止ボタン1152の押下が検出されたか否かを判定する(S215)。中止ボタン1152が押下されていない場合、コピージョブアプリ413はS210に処理を戻す。
中止ボタン1152が押下された場合、コピーアプリ413はコピージョブリスト1151に表示されたジョブのうち、選択された項目に対応するジョブを中止する(S216)。具体的には、ジョブ処理部402に対して、選択されたジョブのジョブIDを指定して中止を指示する。ジョブ処理部402は、コピーアプリ413から指示されたジョブIDのコピージョブを中止する。
次に、コピーアプリ413はコピージョブ中止画面1150の表示を更新する(SS217)。コピーアプリ413は、ジョブ処理部402からコピージョブの状態を取得し、ディスプレイ122に表示されるジョブリストを更新する。
次に、コピーアプリ413は、S215の更新の結果、ジョブリストにコピージョブが残っているか否かを判定する(S218)。コピーアプリ413は、コピージョブが残っていれば処理をS209に戻し、そうでなければ処理をS212に移す。
次に、ストップキーが押下されていない場合、コピーアプリ413はメインメニューアプリ411を呼び出す。メインメニューアプリ411は、コピーアプリ413からの指示に従い、メインメニュー画面を表示する。
図9のS207より、コピー画面1101において、ストップキー306が押下された場合、ジョブ処理部402はコピージョブのみを停止する。したがって、PCから受信した画像データを印刷するプリントジョブは一時停止されない。そのため、ユーザがコピージョブを中止しようとしてコピー画面1101においてストップキー306を押下した場合に、中止しないプリントジョブが一時停止されてしまうのを防ぐことができる。
また、図9に記載の処理において、コピー画面1101の表示中に状況確認/中止キー302の押下を検出して、状況確認/中止画面1301をディスプレイ122に表示するとしてもよい。このようにすることで、ユーザはコピー画面1101の表示中に、状況確認/中止キー302を押下し、状況確認/中止画面1301をディスプレイ122に表示して、コピージョブ以外のジョブを中止することができる。
次に、メインメニュー画面において「スキャンして送信」キー1003を選択したときの画像処理装置100の動作を図12と図13を用いて説明する。図12はユーザがメインメニューにおいて、「スキャンして送信」キー1003をタップ操作したときに送信/FAXアプリ414が実行する処理である。本フローチャートに記載の処理を実行するためのプログラムはROM113または外部メモリ123に記憶されており、RAM112に展開された上記プログラムを実行することで処理が実現される。
スキャン/FAXアプリ414は、図6のS105においてメインメニューアプリ411からの通知を受信し、送信/FAXアプリ画面をディスプレイ122に表示する(S301)。図13(A)はS301においてディスプレイ122に表示される「スキャンして送信」画面1201の一例である。
図13(A)に示すように、「スキャンして送信」画面1201には、送信/FAXの宛先を設定するためのボタン1203~1207が配置されている。ボタン1203~1207のうち、1203は、アドレス帳を呼び出してユーザがアドレス帳から宛先を選択可能とするためのアドレス帳ボタンである。1204は、ユーザがワンタッチとして登録した宛先のリストから宛先を選択可能とするワンタッチボタンである。1205は、ユーザが新規にFAX電話番号やメールアドレス等の宛先を入力可能とする新規宛先入力ボタンである。ユーザがアドレス帳ボタン1203、ワンタッチボタン1204、新規宛先入力ボタン1205を使用して入力した送信/FAX宛先は、送信宛先リスト1202に表示される。また、ユーザが削除ボタン1206を押下すると、送信宛先リスト1202に表示された宛先のうち、選択された宛先が削除される。また、ユーザが一括削除ボタン1207を押下すると、送信宛先リスト1202に表示されたすべての宛先が削除される。
また、「スキャンして送信」画面1201には、送信/FAXの送信設定を変更するための設定変更ボタン1208~1211が配置されている。ボタン1208~1211のうち、1208は、カラーモードを設定するためのカラー選択ボタンである。1209は解像度を設定するための解像度選択ボタンである。1210は、両面原稿の設定を行うための両面ボタンである。その他の機能ボタン1211は、上記以外の設定を行うために使用される。
次に、送信/FAXアプリ414は、ユーザがコピーの設定変更を行うための宛先設定ボタン1203~1207、または、送信設定変更ボタン1208~1211をタップ操作したか否かを判定する(S302)。宛先設定ボタン1203~1207、または、送信設定変更ボタン1208~1211がタップ操作された場合、送信/FAXアプリ414は、タップ操作がなされたボタンに応じて送信宛先の設定や、送信設定の変更を行う(S303)。例えば、S302でタップ操作されたボタンがアドレス帳ボタン1203であれば、送信/FAXアプリ414は、アドレス帳画面(非図示)を開きアドレス帳からの宛先選択を受け付ける。S302においてタップ操作されたボタンがカラー選択ボタン1208であれば、カラーモードを設定するための画面をディスプレイ122に表示し、ユーザの操作に応じてカラーモードを設定する。その他の宛先設定ボタン1203~1207、設定変更ボタン1208~1211がタップ操作された場合も同様である。また、数値キー303、リセットキー304が押下された場合に、送信/FAXアプリ414がS304の処理を実行するとしてもよい。たとえば、数値キー303が押下された場合、送信/FAXアプリ414は押下されたキーに応じて送信先のFAX番号を設定する。あるいは、リセットキー304が押下された場合に、送信/FAXアプリ414はそれまでに設定された宛先および設定値を破棄してROM113に記憶された初期値を設定する。本ステップの終了後、処理をステップS302に戻す。
次に、設定変更ボタンがタップ操作されていない場合、送信/FAXアプリ414はスタートキーが押下されたか否かを判定する(S304)。スタートキーが押下された場合、送信/FAXアプリ414は設定された送信宛先・送信設定にもとづいて、送信ジョブの開始をジョブ処理部402に対して指示する(S305)。ジョブ処理部402は、送信ジョブの開始を指示されると新たなジョブを生成し、その情報をRAM112に保持する。送信ジョブにはジョブの「状態」を示す情報が含まれている。送信ジョブの「状態」には、「待機中」、「スキャン中」、「送信中」がある。生成直後の送信ジョブの状態は「待機中」である。スキャナ125が他のジョブに使用されておらず使用可能である場合、ジョブ処理部402はジョブの状態を「スキャン中」に変更し、スキャナ125からの原稿の読み込みを行う。スキャナ125から読み込んだ画像が存在し、通信処理部401による送信が可能な場合、ジョブ処理部402はジョブの状態を「送信中」に変更し、通信処理部401を通じて画像を送信する。ジョブ処理部402の動作は、図12に示される送信/FAXアプリのフローとは独立しており、並列処理される。すなわち、送信/FAXアプリ414はS305において生成された送信ジョブの終了を待たずに、処理をS302に戻す。
スタートキーが押下されていない場合、送信/FAXアプリ414はストップキー306が押下されたか否かを判定する(S306)。ストップキー306が押下された場合、送信/FAXアプリ414はスキャナ125が動作中であるか否かを判定する。スキャナ125が動作中の場合、送信/FAXアプリ414はスキャナの動作を一時停止させる。そして、送信/FAXアプリ414はジョブ処理部402から送信ジョブのリストを取得する(S307)。送信/FAXアプリ414が取得した送信ジョブのリストの例を図11(B)に示す。図11(B)の例では、送信ジョブのリストは2つのジョブの情報を含んでいる。各ジョブの情報は、ジョブを一意に識別するためのID、ジョブの受付時刻、宛先、ジョブの状態の情報から成る。コピーの場合と異なり、送信ジョブは一時停止できない。このため、本ステップで取得されるジョブリスト中の各ジョブも一時停止状態ではない。ジョブリストに含まれる情報は図11(B)に記載の情報に限定されない。たとえば、ジョブの設定値(カラーモードや解像度等)がジョブリストに含まれていてもよい。
次に、送信/FAXアプリ414はS306で取得したジョブのリストにもとづいて送信ジョブの中止画面を表示する(S308)。送信ジョブの中止画面の例を図13(B)に示す。図13(B)に示す通り、送信ジョブの中止画面1250は、「スキャンして送信」画面1201に重ねて表示される。送信ジョブ中止画面1250には、送信ジョブリスト1251、「中止」ボタン1252、「閉じる」ボタン1253が配置されている。送信ジョブリスト1251には、前記ステップS306で取得したジョブの情報にもとづいて各ジョブの情報を表示する。本実施例では、各ジョブの情報として、ジョブの受付時刻、宛先、ジョブの状況が表示される。送信ジョブリスト1251では、表示されたジョブのうちの1つを選択可能である。図13(B)では、選択されたジョブをハッチングで表現している。送信ジョブの中止画面1250を表示した直後の初期状態では、ジョブリスト中の最初の項目を選択状態とする。即ち、ジョブの実行開始指示がなされた時刻が最も早いジョブが選択状態となっている。S307、S308に記載のように、原稿の読取中にストップキー306が押下された場合、送信/FAXアプリ414はスキャナ125による原稿の読取動作を一時停止させる。そして、送信ジョブを一覧で表示する画面を表示する。ユーザが中止ジョブを選択する画面を閉じた後、送信/FAXアプリ414は原稿の読取を再開して送信ジョブを実行する。このようにすることで、ユーザはストップキーを押下して、すぐに中止する送信ジョブを選択することができる。
次に、送信/FAXアプリ414はユーザの操作を受け付け、受け付けられた操作が「閉じる」ボタン1253のタップ操作であるか否かを判定する(S309)。閉じるボタンのタップ操作が検出された場合、送信/FAXアプリ414は、送信ジョブの中止画面1250の表示を終了する。その後、送信/FAXアプリ414は処理を前記ステップS302に戻す。
閉じるボタンがタップ操作されていない場合、送信/FAXアプリ414は「中止」ボタン1252がタップ操作されているか否かを判定する(S311)。送信/FAXアプリ414は、送信ジョブリスト1251に表示されたジョブのうち、選択された項目に対応するジョブをジョブ処理部402に指示する(S312)。ジョブ処理部402は、送信/FAXアプリ414から指示されたジョブIDのジョブを中止する。
次に、送信/FAXアプリ414は、送信ジョブ中止画面1250の表示を更新する(S313)。具体的には、送信/FAXアプリ414が、ジョブ処理部402から送信ジョブの状態を取得し、表示に反映させる。
次に、送信/FAXアプリ414はS313の更新の結果、送信ジョブがジョブリストに残っているか否かを判定する(S314)。送信/FAXアプリ414はジョブリストに送信ジョブが残っていれば処理をステップS308に戻し、そうでなければ処理をステップS310に移す。
中止ボタンのタップ操作が検出されていない場合、送信/FAXアプリ414は送信ジョブリスト1251に表示されたジョブの選択であるか否かを判定する(S315)。送信/FAXアプリ414は、送信ジョブリスト1251中の選択されたジョブをハッチングで表示し、選択状態とする(S316)。また、送信/FAXアプリ414は選択されなかった項目のハッチング表示を解除し、選択状態を解除する。本ステップの後、送信/FAXアプリ414は処理を前記ステップS309に戻す。
ストップキー306が押下されていない場合、送信/FAXアプリ414はメインメニューキー301が押下されたか否かを判定する(S317)。メインメニューキー301が押下されていない場合、送信/FAXアプリ414は処理をS302に戻す。メインメニューキー301が押下された場合、送信/FAXアプリ414はメインメニューアプリ411を呼び出す(S318)。メインメニューアプリ411は、送信/FAXアプリ414からの指示に従い、「メインメニュー」画面1001をディスプレイ122に表示する。そして、送信/FAXアプリ414は本フローチャートに記載の処理を終了する。
上記の処理を実行することで、画像処理装置100は、「スキャンして送信」画面1201の表示中にストップキー306を押下時に、送信ジョブのみを中止候補のジョブとして表示する。このようにすることで、ユーザは送信ジョブのなかから中止したジョブを速やかに選択することができるようになる。
図12において、「スキャンして送信」画面1201において状況確認/中止キー302が押下された場合、「状況確認/中止」画面1301を表示するとしてもよい。このようにすることで、「スキャンして送信」画面1201から、すぐに他のジョブ種のジョブの状況を確認することのできる画面を表示することができる。ユーザは「状況確認/中止」画面1301の「中止」ボタン1307、または、「状況確認/中止」画面1301でのストップキー306を操作することで送信ジョブ以外のジョブを中止することができる。
図6のフローチャートのS108では、ボックスアプリ415が設定画面をディスプレイ122に表示し、処理をボックスアプリ415に移す。ボックスアプリ415におけるストップキー押下時の動作はコピーと同様であるため説明を省略する。
次に、メインメニュー画面においてユーザが状況確認/中止キーを押下してたときの画像処理装置100の動作を図14-1、図14-2と図15を用いて説明する。図14-1、図14-2はユーザがメインメニューにおいて、状況確認/中止キーを押下したときに状況確認/中止アプリ412が実行する処理である。本フローチャートに記載の処理を実行するためのプログラムはROM113または外部メモリ123に記憶されており、RAM112に展開された上記プログラムを実行することで処理が実現される。
状況確認/中止アプリ412は、図6のS110においてメインメニューアプリ411からの通知を受信し、状況確認/中止アプリ画面をディスプレイ122に表示する(S401)。図15(A)はS401においてディスプレイ122に表示される「状況確認/中止」画面1201の一例である。図15(A)に示すように、「状況確認/中止」画面1301には以下のようなGUI部品が配置されている。「ジョブ状況」ボタン1302は、ジョブリスト1305に表示する内容を実行中のジョブのリストに設定するためのボタンである。「ジョブ履歴」ボタン1303は、ジョブリスト1305に表示する内容を終了したジョブのリスト(ジョブの実行履歴)に設定するためのボタンである。「ジョブ状況」ボタン1302と「ジョブ履歴」ボタン1303は排他的に作用する。図15(A)では、「ジョブ状況」ボタン1302が押下されたことをハッチングで示している。この時、ジョブリスト1305には実行中のジョブ状況が表示される。すなわち、ジョブの実行履歴はディスプレイ122に表示されない。
ジョブ種選択ボタン1304は、ジョブリスト1305に表示するジョブのジョブ種を選択するためのボタンである。ジョブ種選択ボタン1304は、ドロップダウンリストやプルダウンリストと呼ばれるもので、ジョブ種選択ボタン1304を押下したときにジョブ種のリストが表示される。表示されたリストから選択することで、ユーザはジョブリスト1305に表示するジョブ種を選択することができる。ジョブ種選択ボタン1304を押下した時のリストに表示されるジョブ種として、「印刷」、「コピー」、「送信」、「ファクス送信」、「受信」、「保存」がある。図15(A)の例では、プリントが選択されている。ジョブ種選択ボタンの各項目と、項目選択時にジョブリスト1305に表示されるジョブ種の対応関係を図16に示す。
図16の各列に示されるジョブ種のうち、「コピー」は、コピーアプリ413から投入され、スキャナ125で読み取った画像をプリンタ124で印刷するジョブである。「プリント」は、PC201等からネットワーク203を通じて受信した画像をプリンタ124で印刷するジョブである。「ファクス送信」は、送信/FAXアプリ414から投入され、スキャナ125で読み取った画像をFAX204に送信するジョブである。「ファクス受信」は、FAX204から受信した画像をプリンタ124で印刷するジョブである。「Eメール送信」は、送信/FAXアプリ414から投入され、スキャナ125で読み取った画像を、ネットワーク203を通じてPC201等にメール送信するジョブである。「ボックス保存」は、ボックスアプリ415から投入され、スキャナ125で読み取った画像を外部メモリ123あるいはNAS202に保存するジョブである。「ボックスプリント」は、ボックスアプリ415から投入され、外部メモリ123あるいはNAS202に保存された画像をプリンタ124で印刷するジョブである。「レポートプリント」は、画像処理装置100の装置状態や各ジョブの実行状況をプリンタ124で印刷するジョブである。たとえば、ジョブ種選択ボタン1304において「印刷」が選択された場合、図16に記載のテーブルの「印刷」の行が選択されている「コピー」「プリント」「ファクス受信」「ボックスプリント」「レポートプリント」のジョブが一覧で表示される。
ジョブリスト1305には、「ジョブ状況」ボタン1302と「ジョブ履歴」ボタン1303の押下状態およびジョブ種選択ボタン1304の選択状態に応じて実行中のジョブの状況や終了したジョブの実行履歴がリスト表示される。表示のための情報は、ジョブ処理部402から取得される。リストの各行がそれぞれ1つのジョブを示している。リストの各行の表示内容は、ジョブの実行状況を表示しているかジョブの実行履歴を表示しているかによって異なる。さらに、ジョブ種選択ボタン1304で選択されているジョブ種によっても異なる。図15(A)の例では印刷ジョブのジョブ状況を表示しており、ジョブリスト1305の各行には時刻、ジョブ名、ジョブを投入したユーザ名、ジョブの状況、待ち時間が表示されている。ジョブリスト1305の各行は選択可能となっており、ユーザがリスト中の1行を押下すると押下された行は選択状態となる。各行の選択状態は排他的であり、ユーザが1つの行を選択すると、他の行は選択状態が解除される。
「割込/優先印刷」ボタン1306は、ジョブリスト1305で選択状態となっているジョブの優先度を設定するボタンである。「中止」ボタン1307は、ジョブリスト1305で選択状態となっているジョブを中止するボタンである。「全印刷ジョブ一時停止」ボタン1308は、全ての印刷ジョブを一時停止するボタンである。「閉じる」ボタン1309は、「状況確認/中止」画面1301を閉じるためのボタンである。
次に、状況確認/中止アプリ412は、「ジョブ状況」ボタン1302がタップ操作されたか否かを判定する(S402)。「ジョブ状況」ボタン1302がタップ操作された場合、状況確認/中止アプリ412はジョブ処理部402からジョブ種選択ボタン1304で選択されたジョブ種の実行中ジョブリストを取得する(S403)。状況確認/中止アプリ412が取得した実行中ジョブリストの例を図11(C)に示す。図11(C)は、ジョブ種が印刷ジョブの場合の例である。図11(C)の例では、印刷ジョブのリストは、3つのジョブの情報を含んでいる。各ジョブの情報は、ジョブを一意に識別するためのID、ジョブ名、ジョブの受付時刻、ジョブを投入したユーザ名、ページ数、部数、ジョブの状態、ジョブ終了までの予想待ち時間の情報から成る。本実施例では、コピージョブも印刷ジョブの1種として扱われる。コピージョブの場合、ジョブ名は「コピー」となる。一方、PC201等からネットワークを介してプリントジョブが投入される場合には、ジョブに付与されたジョブ名(通常はファイル名)が使用される。
次に、状況確認/中止アプリ412はS404で取得した実行中ジョブリストの内容をジョブリスト1305の表示に反映してジョブリストを表示する(S404)。
そして、状況確認/中止アプリ412は、ボタン1306~1308の表示状態を更新する(S405)。ジョブ種選択ボタンで選択されているジョブ種が印刷ジョブもしくはコピージョブである場合、状況確認/中止アプリ412は「割込/優先印刷」ボタン1306とボタン1308を表示する。そうでない場合、状況確認/中止アプリ412は「割込/優先印刷」ボタン1306とボタン1308を非表示にする。さらに、状況確認/中止アプリ412はS404で取得した実行中ジョブリストにジョブが1つでも含まれていれば、「割込/優先印刷」ボタン1306、「中止」ボタン1307を押下可能な状態に設定する。そうでなければ、状況確認/中止アプリ412は「割込/優先印刷」ボタン1306、「中止」ボタン1307を押下不可能な状態に設定する。押下不可能な状態とは、たとえばグレイアウト表示して、ユーザが「割込/優先印刷」ボタン1306、「中止」ボタン1307をタップ操作しても、処理が実行されない状態である。状況確認/中止アプリ412はジョブ処理部402において、全ての印刷ジョブが一時停止中であるか否かを判定する。全ての印刷ジョブが一時停止されている場合、状況確認/中止アプリ412は「全印刷ジョブ一時停止」ボタン1308のボタン表記を「全印刷ジョブ再開」にする。そうでなければ、状況確認/中止アプリ412は「全印刷ジョブ一時停止」ボタン1308のボタン表記を「全印刷ジョブ一時停止」にする。S405の後、状況確認/中止アプリ412は処理を前記ステップS402に戻す。
「ジョブ状況」ボタン1302がタップ操作されていない場合、状況確認/中止アプリ412は「ジョブ履歴」ボタン1303がタップ操作されたか否かを判定する(S406)。「ジョブ履歴」ボタン1303がタップ操作された場合、状況確認/中止アプリ412は、ジョブ処理部402からジョブ種選択ボタン1304で選択されたジョブ種のジョブ履歴のリストを取得する(S407)。
次に、状況確認/中止アプリ412はS407で取得したジョブ履歴のリストの内容をジョブリスト1305の表示に反映させる(S408)。そして、状況確認/中止アプリ412は「割込/優先印刷」ボタン1306、「中止」ボタン1307、「全印刷ジョブ一時停止」ボタン1308を非表示にする(S409)。S406の後、状況確認/中止アプリ412は処理をS402に戻す。
ジョブ履歴が選択されていない場合、状況確認/中止アプリ412はジョブ種選択ボタン1304において、表示するジョブ種が選択されたか否かを判定する(S410)。ジョブ種が選択された場合、状況確認/中止アプリ412は選択されたジョブ種に対応する実行中のジョブリスト、または、ジョブ履歴のリストをジョブ処理部402から取得する(S411)。そして、状況確認/中止アプリ412は取得したジョブリストをジョブリスト1305に表示する(S412)。そして、状況確認/中止アプリ412は「ジョブ状況」ボタン1302と「ジョブ履歴」ボタン1303のうち、選択されているボタンに応じてS405、または、S409と同様の処理を実行する(S413)。その後、状況確認/中止アプリ412は処理をS402に戻す。
ジョブ種選択ボタンがタップ操作されない場合、状況確認/中止アプリ412はユーザがジョブを選択したか否かを判定する(S414)。ジョブが選択された場合、状況確認/中止アプリ412はジョブリスト1305に表示された項目(行)のうち、ユーザの押下を検出した行をハッチング表示し、選択状態にする(S415)。また、状況確認/中止アプリ412はその他の項目(行)をハッチング表示せず、非選択状態にする。ステップS413の後、状況確認/中止アプリ412は処理を前記ステップS402に戻す。
ジョブが選択されなかった場合、状況確認/中止アプリ412は「割込/優先印刷」ボタン1306がタップ操作されたか否かを判定する(S416)。「割込/優先印刷」ボタン1306がタップ操作された場合、状況確認/中止アプリ412はジョブリスト中で選択されたジョブの優先度の変更をジョブ処理部402に指示する(S417)。これにより、ジョブ処理部402は状況確認/中止アプリ412の指示に基づいて選択されたジョブを他のジョブに先駆けて実行するようにしたり、実行中の他のジョブに割り込んで実行させたりする。S417における処理の詳細は省略する。S417に記載の処理を実行した後、状況確認/中止アプリ412は処理をS402に戻す。
「割込/優先印刷」ボタン1306がタップ操作されていない場合、状況確認/中止アプリ412は「中止」ボタン1307がタップ操作されたか否かを判定する(S418)。「中止」ボタン1307がタップ操作された場合、選択されたジョブを中止するか否かの確認画面をディスプレイ122に表示する(S419)。ジョブ中止確認画面の例を図15(B)に示す。図15(B)に示す通り、中止確認画面1350は、「状況確認/中止」画面1301に重ねて表示される。中止確認画面1350には、「はい」ボタン1351および「いいえ」ボタン1352が配置されている。「はい」ボタン1351は選択中のジョブを中止するためのボタンであり、「いいえ」ボタン1352はジョブ中止確認画面を終了して「状況確認/中止」画面1301に戻るための画面である。
次に状況確認/中止アプリ412は「いいえ」ボタン1352がタップ操作されたか否かを判定する(S420)。「いいえ」ボタン1352がタップ操作された場合、状況確認/中止アプリ412はS423に後述する処理を実行する。「いいえ」ボタン1352がタップ操作されていない場合、状況確認/中止アプリ412は「はい」ボタン1351がタップ操作されたか否かを判定する(S421)。S421において、「はい」ボタン1351がタップ操作されていない場合、状況確認/中止アプリ412は処理をS420に戻す。「はい」ボタン1351がタップ操作された場合、状況確認/中止アプリ412は、ジョブリストから選択されたジョブの中止をジョブ処理部402に指示する。ジョブ処理部402は、状況確認/中止アプリ412からの指示に従って、ジョブを中止する。S418の後、状況確認/中止アプリ412は中止確認画面1350を閉じる(S423)。ステップS419の後、状況確認/中止アプリ412はS402に戻す。
「中止」ボタン1307がタップ操作されていない場合、状況確認/中止アプリ412は「全印刷ジョブ一時停止」ボタン1308がタップ操作されたか否かを判定する(S424)。「全印刷ジョブ一時停止」ボタン1308はタップ操作された場合、状況確認/中止アプリ412はジョブ処理部402において全ての印刷ジョブの状態が一時停止であるか否かを判定する(S425)。全ての印刷ジョブの状態が一時停止されていなかった場合、状況確認/中止アプリ412はジョブ処理部402に対して全プリントジョブの一時停止を指示する(S426)。ジョブ処理部402は、状況確認/中止アプリ412からの指示に従って、全ての印刷ジョブの状態を一時停止にする。また、状況確認/中止アプリ412は、全ての印刷ジョブが一時停止中である旨の情報をフラグとしてRAM112に保持する。S426の後、状況確認/中止アプリ412は処理をS402に戻す。
全ての印刷ジョブの状態が一時停止であった場合、状況確認/中止アプリ412は、ジョブ処理部402に対して全プリントジョブの一時停止解除を指示する(S427)。また、状況確認/中止アプリ412はRAM112に保持される全印刷ジョブが一時停止されていることを示すフラグを解除する。S422の後、状況確認/中止アプリ412は処理をS402に戻す。
「全印刷ジョブ一時停止」ボタン1308がタップ操作されていない場合、状況確認/中止アプリ412はストップキー306が押下されたか否かを判定する(S428)。ストップキー306が押下された場合、状況確認/中止アプリ412は図7-1、図7-2、図7-3に記載のジョブ中止処理を実行する(S112)。メインメニュー画面においてストップキーが押下された場合、メインメニューアプリ411が図7-1、図7-2、図703に記載の処理を実行するとしたが、ここでは、状況確認/中止アプリ412が図7-1、図7-2、図7-3に記載の処理を実行する。「状況確認/中止」画面1301においてストップキー306が押下された場合は、メインメニュー画面と同様に送信ジョブの一覧から中止するジョブを選択する中止画面がディスプレイ122に表示される。このように「情報確認/中止」画面1301においても、ストップキーが押下された場合に、一時停止することのできない送信ジョブを一時停止することのできる印刷ジョブよりも優先して表示する。このようにすることで、ユーザは一時停止することのできない送信ジョブの中止にかかる操作を抑制することができる。
ストップキーが押下されていない場合、状況確認/中止アプリ412はジョブが完了したか否かを判定する(S429)。「状況確認/中止」画面1301の表示中は、ユーザが全印刷ジョブ停止を指示しない限りは、ジョブの実行が継続される。そのため、「状況確認/中止」画面1301の表示中にジョブの実行が終了する場合がある。状況確認/中止アプリ412はジョブ処理部402からジョブの実行完了通知を受け取った場合、ジョブが完了したと判定する。
ジョブが完了した場合、状況確認/中止アプリ412はジョブ処理部402からジョブリスト1305の表示内容を更新する(S430)。なお、ジョブリストの更新前に選択された表示項目が更新後のジョブリスト1305にも表示される場合、状況確認/中止アプリ412は当該項目が選択された状態のジョブリストをディスプレイ122に表示する。
次に、状況確認/中止アプリ412は更新後のリストに合わせて各ボタンの表示状態を更新する(S431)。本ステップの処理内容は、ステップS413と同等である。本ステップの後、状況確認/中止アプリ412は処理を前記ステップS402に戻す。
ジョブの完了通知を受信していない場合、状況確認/中止アプリ412は「閉じる」ボタン1309がタップ操作されたか否かを判定する(S432)。「閉じる」ボタン1309がタップ操作された場合、状況確認/中止アプリ412は「状況確認/中止」画面1301の表示を終了する(S433)。状況確認/中止アプリ412は本ステップの後、本フローチャートにおける処理を終了する。「閉じる」ボタン1309がタップ操作されていない場合、状況確認/中止アプリ412はS402に処理を戻す。
なお、「ジョブ中止」画面1401を表示する際にS2003で一時停止されたプリントジョブは、「ジョブ中止」画面1401のクローズ時にステップS2213で一時停止が解除される。一方、「全ジョブ一時停止」ボタン1308の押下によってプリントジョブが一時停止されている場合は、「ジョブ中止」画面1401のクローズ時に再開されることはない。このようにすることで、「ジョブ中止」画面1401クローズ時のプリントジョブの再開漏れを防ぐとともに、ユーザの意図しないジョブの再開も防ぐことができる。
以上説明したように、本実施例によれば、コピー画面1101の表示中にユーザがストップキー306を押下すると、コピーアプリで投入されるジョブに応じたジョブ中止画面(1150)が表示される。同様に、送信/FAXアプリ414の画面(1201)の表示中にユーザがストップキー306を押下すると、送信/FAXアプリで投入されるジョブに応じたジョブ中止画面(1250)が表示される。すなわち、各アプリで投入されるジョブに専用の中止画面が表示される。ジョブを中止するケースの典型として、ジョブ投入直後にあやまりに気付いた場合などが挙げられる。このような場合、アプリで投入されるジョブのみが表示されることで、中止対象のジョブを選択しやすくなり、速やかに所望のジョブを中止できるという効果がある。
さらに、ストップキーがジョブの設定画面と異なる「メインメニュー」画面1001や「状況確認/中止」画面1301で押下されたことに基づいて、ジョブを一時停止しない送信ジョブの一覧が印刷ジョブの一覧よりも優先して表示される。このようにすることで、ユーザが一時停止できないジョブを中止しやすくする。
また、本実施例では、「状況確認/中止」画面1301に配置された「中止」ボタン1307を押下することで、選択中のジョブを中止することが可能である。一方、「状況確認/中止」画面1301の表示中にユーザがストップキー306を押下すると、「ジョブ中止」画面1401が表示される。新たに画面を開くことで、「中止」ボタン1307の存在に気付かないユーザにとってもジョブの中止を可能とすることができる。一方で、中止ボタン1307を知っているユーザは、少ない手数でジョブを中止することができる。
[その他の実施例]
上述のように、ストップキー306は、ハードキーとして実現してもよいしソフトキーとして実現してもよい。ソフトキーとして実現する場合、表示されるアプリの画面(1001、1101等)によらず、ディスプレイ122上の同一の位置に同一の形状で表示する。これにより、ユーザが急いでジョブを中止したい場合にも、迷わずストップキーを探すことが容易になる。
また、ストップキーをソフトキーで表示する際は、中止対象となるジョブ種に応じて形状や配色等を変えたり、中止することのできるジョブ種をストップキー上に表示してもよい。これにより、ユーザに対して中止対象となるジョブを明確に伝えることができる。
また、本実施形態では、ストップキーが押下された時の処理を各アプリケーションが実行するとして説明した。ストップキー専用のアプリケーションを有し、ストップキーが押下されたときに表示されている画面に応じて、ストップキー専用のアプリケーションが中止画面に表示されるジョブの種類を切り替えるとしてもよい。たとえば、予め、「コピー」画面1101の表示時にはコピージョブのみの中止リストを表示し、「メインメニュー」画面1001の表示時には全ての種類のジョブを中止できる中止画面を表示するとする。画像処理装置100は画面の種類と表示するジョブの種類を対応づけてROM113に記憶する。ストップキーアプリは、ストップキーの押下を検知し、その時にディスプレイ122に表示されている画面の種類を判別する。ストップキーアプリは判別された画面の種類に対応づけられたジョブ種をROM113から読み出す。そして、ストップキーアプリはROM113から読み出されたジョブ種のジョブリストをジョブ処理部402から取得し、ジョブリストをディスプレイに表示するとしてもよい。
上記のように、ジョブの設定値を設定する画面の表示中にストップキーが押下された場合、画像処理装置は、上記画面において設定値を設定することのできるジョブ種のジョブだけを中止候補とする画面を表示する。一方で、ジョブの設定値を設定する画面と異なるある画面でストップキーが押下された場合、画像処理装置は、送信ジョブを一覧で表示する。このようにすることで、ジョブの設定画面と異なるある画面でストップキーが押下された場合に、一時停止することのできない送信ジョブを早く中止することができる画面を表示することができる。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。