JP7234210B2 - カテーテル組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、カテーテルの撓みを抑制する機能を有するカテーテル組立体に関する。
特許第5836931号公報には、カテーテルに内針が挿入された2重構造針を有するカテーテル組立体が開示されている。このカテーテル組立体は、患者の体内にカテーテルを深く挿入するため、カテーテル及び内針が長尺に形成されている。また特許第5836931号公報に開示のカテーテル組立体は、長尺な内針ハブと、長尺な平板状のカテーテル操作部材とを備え、内針ハブ及びカテーテル操作部材により、カテーテルを支持している。これにより2重構造針(カテーテル)は、血管への穿刺時や挿入時に撓みが抑制される。
ところで、この種のカテーテル組立体は、内針ハブ及びカテーテル操作部材から露出する2重構造針の先端領域が長いと、例えば、患者の体表から浅い箇所の血管に2重構造針を穿刺する際に、カテーテルが容易に撓む(つまり操作性が低下する)こととなる。その一方で、2重構造針の先端領域が短いと、患者の体表から深い箇所にある血管に2重構造針を穿刺する際に、内針ハブやカテーテル操作部材が体表に当たり易くなり、やはり操作性が低下することになる。
本発明は、上記の技術に関連してなされたものであり、初期状態でカテーテルを支持する箇所を簡単に変更可能とすることで、患者の状態に応じてカテーテルを良好に穿刺及び挿入することができるカテーテル組立体を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、カテーテルと、前記カテーテル内に離脱可能に挿入される内針と、前記カテーテルの基端を固定保持するカテーテルハブと、前記カテーテル及び前記カテーテルハブを前記内針に対して相対移動させるカテーテル操作部材と、を備えるカテーテル組立体であって、前記カテーテルの外周面に接触することで該カテーテルを支持する支持部を有し、前記支持部は、前記カテーテルが前記内針に対し相対移動する前の初期状態において、前記カテーテルの軸方向上の支持位置を変更可能であり、前記支持部は、前記カテーテル操作部材の先端部に設けられた先端側支持部と、前記先端側支持部よりも基端側に設けられた基端側支持部と、を含むことを特徴とする。
また、前記初期状態で、前記カテーテルの基端側を収容する収容部材を備え、前記基端側支持部は、前記収容部材に設けられることが好ましい。
さらに、前記カテーテル操作部材は、前記収容部材の先端よりも先端方向に延在しており、前記収容部材から露出された部分に前記先端側支持部を有するとよい。
上記構成に加えて、前記カテーテル操作部材は、前記先端側支持部を前記カテーテルから離間させる操作部側離間機構を有するとよい。
或いは、前記収容部材は、前記初期状態で、前記先端側支持部の幅方向外側に配置される壁部を有し、前記壁部は、前記先端側支持部の外側に接触することで外力を加える構成としてもよい。
この場合、前記収容部材は、前記壁部を前記先端側支持部から離間させる収容部材側離間機構を有することが好ましい。
そして、前記基端側支持部は、前記収容部材の収容状態で前記カテーテルの下側を支持可能であり、前記カテーテル操作部材の移動時に外力が付与されて回転することで、前記収容部材から前記カテーテルハブを離脱可能とする支持部材であるとよい。
前記の目的を達成するために、本発明は、カテーテルと、前記カテーテル内に離脱可能に挿入される内針と、前記カテーテルの基端を固定保持するカテーテルハブと、前記カテーテル及び前記カテーテルハブを前記内針に対して相対移動させるカテーテル操作部材と、を備えるカテーテル組立体であって、前記カテーテル操作部材は、自然状態で前記カテーテルの外周面に非接触となる位置にあり、外力が加わることで前記カテーテルに向かって弾性変形して前記カテーテルの外周面に接触する支持体を有し、前記支持体は、正面視で、前記カテーテルの外周面を囲う空間を構成可能な一対のアームを有し、前記カテーテルの基端側を収容する収容部材を備え、前記収容部材は、前記一対のアームの幅方向外側に配置される壁部を有し、前記壁部は、前記一対のアームの外側に接触することで前記外力を加えることを特徴とする。
また、前記一対のアームは、該一対のアームの外側方向に突出して、ユーザの把持により前記外力を受ける箇所を構成する把持凸部を有するとよい。
本発明によれば、カテーテル組立体は、初期状態で支持部がカテーテルの軸方向上の支持位置を変更可能であることで、患者の状態に応じてカテーテルを適切に支持することができる。これにより、カテーテル及び内針を生体に穿刺する際やカテーテルを体内に挿入する際等に、カテーテル及び内針の延在状態を良好に維持することが可能となり、ユーザは、カテーテルの撓みを抑えてカテーテルを円滑に移動させることができる。
また、カテーテル組立体は、カテーテルに向かって弾性変形してカテーテルの外周面に接触する支持体を有することで、カテーテル操作部材の適宜の位置において、カテーテルを良好に支持してカテーテルの撓みを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るカテーテル組立体の全体構成を示す斜視図である。 図1のカテーテル組立体の分解斜視図である。 カテーテル操作部材の下面側の構成を示す斜視図である。 図4Aは、自然状態の支持体を示す正面図である。図4Bは、ユーザの把持状態の支持体を示す正面図である。 図5Aは、初期状態のカテーテル組立体を示す斜視図である。図5Bは、カテーテル操作部材の先端側板部がカテーテルから離間した状態を示す斜視図である。 図6Aは、カテーテル操作部材の操作部側離間機構を示す平面図である。図6Bは、図6AのIVB-IVB線断面図である。図6Cは、先端側板部が基端側板部から分離した状態を示す断面図である。 図7Aは、回転軸支部を示す第1側面図である。図7Bは、回転軸支部を示す第2側面図である。図7Cは、薄肉部を示す側面図である。図7Dは、スライド機構部を示す第1側面図である。図7Eは、スライド機構部を示す第2側面図である。 カテーテル組立体の支持部材を示す部分斜視図である。 図9Aは、内針ハブ及び支持部材を下面から見た第1平面図である。図9Bは、支持部材の動作を示す第2平面図である。 図10Aは、カテーテル組立体の動作を示す第1説明図である。図10Bは、カテーテル組立体の動作を示す第2説明図である。 図11Aは、カテーテル組立体の動作を示す第3説明図である。図11Bは、カテーテル組立体の動作を示す第4説明図である。 本発明の第2実施形態に係るカテーテル組立体の全体構成を示す斜視図である。 一対の側壁の間に収容された支持体を示す正面図である。 図14Aは、スライド機構部を示す第1平面断面図である。図14Bは、スライド機構部を示す第2平面断面図である。図14Cは、薄肉部及び切り取り部を示す第1平面断面図である。図14Dは、薄肉部及び切り取り部を示す第2平面断面図である。
以下、本発明について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係るカテーテル組立体10は、図1に示すように、患者の体外から体内に挿入されるカテーテル12を有し、カテーテル12により輸液や輸血の導入部を患者(生体)に構築する。カテーテル12は、末梢静脈カテーテルよりも長さが長いもの(例えば、中心静脈カテーテル、PICC、ミッドラインカテーテル等に適用されるもの)である。
図1及び図2に示すように、カテーテル組立体10は、上記カテーテル12の他に、カテーテル12内に離脱可能に挿入される内針14、カテーテル12を固定保持するカテーテルハブ20、内針14を固定保持する内針ハブ30(収容部材)を備える。さらに、カテーテル組立体10は、カテーテル12と内針14の間に挿入される管状の補助部材50と、補助部材50を固定保持する補助部材ハブ52と、カテーテルハブ20及び補助部材ハブ52の基端に接続される針保護部材60と、カテーテル12、カテーテルハブ20を操作するカテーテル操作部材70と、を備える。
カテーテル組立体10は、使用前の状態(初期状態)で、外側から内側に向かって、カテーテル12、補助部材50、内針14が重なる多重構造針16を構成している。そして、カテーテル組立体10は、カテーテル操作部材70の全長をカテーテル12の軸方向長さに対応して充分に長く形成しており、カテーテル操作部材70を内針ハブ30よりも先端側に延出しカテーテル12を支持する構成としている。
具体的には、カテーテル組立体10のカテーテル12は、適度な可撓性を有し、軸方向に延在する内腔12aを内部に備える。カテーテル12の全長は、特に限定されるものではないが、例えば、14~500mmであるとよく、好ましくは30~400mmであり、或いは76~200mmであるとより好ましい。
カテーテル12の構成材料は、軟質樹脂材料が好適であり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等のフッ素系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂又はこれらの混合物、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルナイロン樹脂、オレフィン系樹脂とエチレン・酢酸ビニル共重合体との混合物等があげられる。
カテーテル12の基端部は、かしめ、融着、接着等の適宜の固着手段によってカテーテルハブ20内の先端部に固着される。カテーテルハブ20は、カテーテル12が患者の血管内に挿入された状態で患者の皮膚上に露出され、テープ等により貼り付けられて留置される。このカテーテルハブ20に、他の医療機器(輸液や輸血のチューブ)が接続される。
カテーテルハブ20は、先端方向に先細りの筒状を呈しており、カテーテル12よりも硬質に形成され、その基端側外周面に径方向外側に突出するフランジ部21を備える。カテーテルハブ20の内部には、カテーテル12の内腔12aに連通する内部空間20aが形成されている。この内部空間20aには、多重構造針16の穿刺時に逆流した血液の漏出を防ぐ図示しない止血弁、及び輸液チューブのコネクタの挿入に伴い止血弁を貫通して輸液を可能とする図示しないプラグ等が収容されてもよい。
カテーテルハブ20の構成材料は、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスルホン、ポリアリレート、メタクリレート-ブチレン-スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂を適用するとよい。
一方、内針14は、生体の皮膚を穿刺可能な剛性を有する中空状の管体に構成され、鋭利な針先15を先端に備える。内針14の内部には、軸方向に延在する中空部14aが設けられ、この中空部14aは、針先15に設けられた先端開口に連通している。
内針14の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム又はアルミニウム合金、チタン又はチタン合金のような金属材料、或いは硬質樹脂、セラミックス等があげられる。内針14は、融着、接着、インサート成形等の適宜の固着手段により、内針ハブ30に強固に固定される。
内針ハブ30は、下壁31と、下壁31の側辺から上方向に突出する一対の側壁32とを有し、内針14の軸方向長さよりも短く延びる細長い椀状を呈している。下壁31及び一対の側壁32で囲う内側には、多重構造針16の一部、カテーテルハブ20、補助部材ハブ52及び針保護部材60を収容する収容空間30aが形成されている。内針ハブ30を構成する樹脂材料は、特に限定されず、例えば、カテーテルハブ20であげた材料を適宜選択し得る。
下壁31は、所定の厚みを有し軸方向に延在する板状に形成され、その基端側且つ幅方向中央部に針保持部33を備える。針保持部33は、下壁31から上方に突出し、所定の高さ位置で内針14の基端部を固着保持している。
一対の側壁32は、下壁31の長手方向に平行に延び、基端側よりも高く形成された先端側の内面に、溝状のレール部34を有する。一対のレール部34は、各側壁32の基端側の上面に連なり、カテーテル操作部材70の側縁71aを摺動自在に収容する。一対の側壁32のうちの一方(図1中の左側の側壁32)は、幅方向外側に膨出する膨出部35を有し、この膨出部35には、後述する支持部材40を取り付けるための配置用凹部36が形成されている。
配置用凹部36は、側壁32の先端から基端方向に向かって切り欠かれ、下壁31とレール部34の間に位置している。配置用凹部36の形成位置の下壁31及び側壁32には、支持部材40を回転自在に取り付ける一対の支承孔部36aが設けられている。
また、カテーテル組立体10の補助部材50は、カテーテル12を内側から支持し、カテーテル12の血管内への挿入を補助する機能を有する。補助部材50は、カテーテル12の内径よりも小さな外径且つ、内針14の外径よりも大きな内径を有する中空管に形成されている。補助部材50の基端部は、適宜の固着手段(かしめ、融着、接着等)により補助部材ハブ52に固着される。
補助部材ハブ52は、その先端側がカテーテルハブ20に着脱自在に挿入され、その基端側に針保護部材60が着脱自在に組み付けられる。なお、補助部材ハブ52は、針保護部材60に一体化されていてもよい。またカテーテル組立体10は、補助部材50及び補助部材ハブ52を備えなくてもよい。この場合、カテーテルハブ20の基端側に針保護部材60が直接装着される構成であるとよい。
針保護部材60は、初期状態で、内針14が摺動可能に貫通配置されている。そして、カテーテル12に対する内針14の後退に伴い、移動してきた針先15を内部に収容して針先15の再露出を防止する。この針保護部材60は、針先15の再露出を防止するため、シャッタ61及び抜け止め部材62を内部に収容している。シャッタ61は、内針14の初期状態で内針14の外周面に接触して弾性変形しており、針先15が抜けることにより弾性復元して内針14の貫通経路を遮断する。抜け止め部材62は、内針14の針先15よりも小径な孔部(不図示)を有することで、針先15の基端方向への抜けを規制する。
また、カテーテル操作部材70は、カテーテル12を直接保持すると共にカテーテルハブ20に装着されることで、内針14及び内針ハブ30に対しカテーテル12及びカテーテルハブ20を相対移動させる。このカテーテル操作部材70は、図2及び図3に示すように、内針ハブ30の長手方向に延びる操作板部71と、操作板部71の基端に一体成形されカテーテルハブ20に着脱自在に装着されるハブ装着部72とを有する。
操作板部71は、ユーザの指が当てられて進退操作がなされる部位であり、平面視で、略長方形状に形成されている。操作板部71の長手方向長さは、長尺に形成されたカテーテル12の軸方向長さに対応して、カテーテル12や内針14の軸方向長さよりも多少短い寸法に設定されている。操作板部71は、初期状態で、内針ハブ30の先端よりも先端方向に向かって大きく延出している(図1も参照)。
また、操作板部71は、充分に薄肉に形成されることで、操作板部71の面方向と直交する方向(つまりカテーテル12や内針14から離れる方向)に湾曲可能な可撓性を有する。操作板部71(カテーテル操作部材70)を構成する材料は、特に限定されるものではなく、例えば、カテーテルハブ20であげた材料を適宜選択し得る。
カテーテル操作部材70の長手方向に沿って延在する一対の側縁71aは、初期状態で、内針ハブ30から露出される部分と、一対のレール部34に配置される部分と、レール部34よりも基端側の側壁32の上面に配置される部分と、を有する。また、一方(支持部材40の設置箇所側)の側縁71aの基端側には、図1に示すように、幅方向内側に切り欠いた切り欠き部73が設けられている。
さらに、操作板部71の上面には、上側リブ74及びタブ75が設けられ、操作板部71の先端には、先端反り部76が設けられている。上側リブ74は、操作板部71の長手方向に沿って複数設けられ、操作板部71の幅方向に沿って直線状に延びることで、操作板部71の幅方向の強度を高めている。タブ75は、カテーテル操作部材70の操作時にユーザの指が直接当てられることを想定した部位であり、上側リブ74よりも高く突出している。
先端反り部76は、図3に示すように、操作板部71の下面側に厚肉に形成され、先端方向且つ上方に向かって薄肉になりつつ湾曲している。先端反り部76の幅方向中央部には、カテーテル12が非接触又は弱い摩擦力で配置される挿通溝76aが形成されている。先端反り部76は、カテーテル操作部材70の進出に伴い、反っている下面側が患者に接触することで、操作板部71を斜め上方に導く。
また、操作板部71の下面には、軸方向に沿って複数の下側リブ77が設けられている。下側リブ77は、上側リブ74と同様に幅方向に沿って延在し、操作板部71の幅方向の強度を高める機能を有する。また下側リブ77は、操作板部71の下側を延在するカテーテル12に接触することで、カテーテル12(多重構造針16)の上方への撓みを抑制する。
そして、カテーテル操作部材70の操作板部71の先端部78には、多重構造針16を把持(支持)するための支持体80が設けられている。支持体80は、操作板部71の先端部78におけるユーザの把持位置を構成し、ユーザの把持力を多重構造針16に直接伝えてこの多重構造針16をホールド(保持)する機能を有する。そのため、支持体80は、操作板部71に対して幅方向に沿って弾性変形可能に構成されている。
具体的には、支持体80は、図3、図4A及び図4Bに示すように、操作板部71に連結固定される基台81と、基台81に連結固定される一対のアーム82と、を有する。支持体80を構成する材料は、適宜の弾性力を有していれば特に限定されるものではなく、例えば、シリコーンゴムや低密度ポリエチレン(LDPE)等の柔らかい素材(軟質材料)を適用するとよい。或いは、支持体80は、操作板部71と同じ材料を適用して一体成形されてもよい。
基台81は、ブロック状に形成されることで、適度な剛性を有し、一対のアーム82を弾力的に吊り下げ支持する。また、基台81は、カテーテル操作部材70の下面から所定長さ突出することで、支持体80が多重構造針16を保持した状態での、操作板部71の下面とカテーテル12の間隔を規定する。
一対のアーム82は、操作板部71の幅方向に沿って弾性変形可能に構成され、このアーム82が基台81に対し相対的に移動する。各アーム82は、自然状態で、相互に幅方向外側に開いた拡開状態に形状付けされている一方で、ユーザに把持された際の把持力により相互に幅方向内側に変形して支持状態を形成する。詳細には、一対のアーム82は、基台81の下面に連なる連結基部83と、連結基部83に連なる中継部84と、中継部84に連なるホールド部85と、を備える。
連結基部83は、自然状態で、基台81から下方向及び幅方向外側に傾斜して延在し、中継部84及びホールド部85を外側位置に配置する。連結基部83は、ユーザが一対のアーム82を把持した際の把持力(外力)に基づき、幅方向内側に向かって基台81と相対的に弾性変形する部分である。このため例えば、連結基部83は、他の部分(基台81、中継部84、ホールド部85)に比べて柔軟に構成されてもよい。
一対の連結基部83は、自然状態で、相互の角度が充分に大きく(例えば、135°以上)傾斜した姿勢に形状付けされていることで、一対のホールド部85の突出端部85aを大きく離間させる。弾性変形時には、連結基部83の肉が内側に寄ることで、径方向外側に付勢力が生じた状態となる。
また中継部84は、連結基部83に対して所定角度屈曲して形成されている。この中継部84は、連結基部83の外面に対し幅方向外側に突出する把持凸部86を備える。一対の把持凸部86は、ユーザの指が接触して把持力が加わる把持予定部を構成しており、その突出端が平坦面86a(もしくは凹凸状等の摩擦力を高める構造)に形成されている。把持凸部86の平坦面86aは、自然状態において操作板部71の側縁71aよりも幅方向外側に位置し、また斜めに傾斜した状態となっている。そして、ユーザの把持に伴いアーム82が多重構造針16を把持した際には、一対の平坦面86aが相互に略平行となる位置に移動する。
ホールド部85は、中継部84に対して所定角度屈曲して幅方向内側且つ下方に向かって延出している。一対のホールド部85は、ユーザの把持に伴いカテーテル12の下側に移動して、その突出端部85a同士の隙間がカテーテル12の外径よりも幅狭となることで、把持時のカテーテル12が下方向に抜けることを規制する。すなわち支持体80は、連結基部83、中継部84、ホールド部85の形状により、その内側面82aにおいてカテーテル12を抱える状態を構築する。
なお、支持体80の形状は、特に限定されず、種々の形状に形成されてよい。例えば、支持体80は、基台81や連結基部83等にアーム82の弾性変形を促す機構(図4A中に点線で示すスリット81a等)を備えていてもよい。また、アーム82の内周面は、カテーテル12の外周面に応じて円弧状に構成されてもよい。また、カテーテル操作部材70は、操作板部71の下面且つ支持体80よりも基端側に、多重構造針16(カテーテル12)の途中箇所を保持する1以上の保持部(不図示)を備えていてもよい。保持部は、例えば、操作板部71の下面から下方向に突出する一対の突片により構成され、相互の内側面の間に、カテーテル12を挟み込むように形成されるとよい。
また図5A及び図5Bに示すように、カテーテル操作部材70の操作板部71には、多重構造針16から操作板部71自体を離間させる操作部側離間機構88が設けられている。操作部側離間機構88は、初期状態で、内針ハブ30の先端よりも多少先方側の位置に形成される。この操作部側離間機構88は、初期状態において、内針ハブ30から露出している操作板部71の先端側の部分(以下、先端側板部89という)を多重構造針16から離間させる。これにより、操作板部71の基端側の部分(以下、基端側板部90という)により、カテーテル12の進退操作がなされるようになる。
すなわち、カテーテル組立体10は、ユーザの任意にカテーテル操作部材70の長手方向長さを切り替えることで、カテーテル12の支持位置を変更可能な支持部17を有する(図1も参照)。この支持部17は、カテーテル操作部材70の先端部78に設けられた先端側支持部18である支持体80と、内針ハブ30内の先端部に設けられた基端側支持部19である支持部材40と、で構成されている。支持体80は、カテーテル操作部材70の先端側の第1位置P1でカテーテル12を支持し、支持部材40は、第1位置P1よりも基端側(多重構造針16の略軸方向中間位置)でカテーテル12を支持する。
カテーテル組立体10は、初期状態において、先端側板部89と基端側板部90が連続していることで、ユーザの任意に支持位置を選択することができる。例えば、ユーザは、カテーテル操作部材70の支持体80を把持しカテーテル12を支持した状態で、多重構造針16を穿刺することができる。或いは、ユーザは、操作部側離間機構88によりカテーテル12から先端側板部89を離間させることで、支持部材40によりカテーテル12を支持した状態で、多重構造針16を穿刺することもできる。さらに、ユーザは、カテーテル組立体10の使用時に、最初に支持体80によりカテーテル12を支持して多重構造針16の穿刺を行い、カテーテル12の挿入に伴い先端側板部89を離間させる動作を行うこともできる。
図6A~図6Cに示すように、操作部側離間機構88は、操作板部71の幅方向に沿って延在する切り取り部91に構成されている。切り取り部91は、操作板部71に対して複数の孔91aを点線状に穿設することで構成され得る。これにより切り取り部91は、ユーザの手作業で容易に切断可能となっており、基端側板部90から先端側板部89を分離させる。
なお、操作部側離間機構88は、切り取り部91に限定されず、種々の構成を採用することができる。例えば、図7A及び図7Bに示す第1変形例のように、操作部側離間機構88は、基端側板部90に対し先端側板部89を回転自在に軸支する回転軸支部92を有する構成でもよい。また、回転軸支部92を有する構成では、先端側板部89の回転後の姿勢を維持するため、姿勢維持機構93を備えるとよい。
例えば、姿勢維持機構93は、先端側板部89と基端側板部90のうち一方に係合片93aを設け、他方に被係合片93bを設けた構成とすることができる。被係合片93bは、係合片93aの頭部が挿入される孔部93b1を備え、先端側板部89の回転に伴い係合片93aとの係合状態を形成する。
また、図7Cに示す第2変形例のように、操作部側離間機構88は、先端側板部89や基端側板部90が延在している部分の肉厚に比べて充分に(例えば1/2以下の)薄い肉厚の薄肉部94として構成されてもよい。例えば、薄肉部94は、操作板部71の上面側を連結し下面側を切り欠いて構成される。薄肉部94は、その幅方向の形成ラインに沿って操作板部71を折る構成(回転軸支部92と同様の機能)、又は先端側板部89を基端側板部90から分離させる構成(切り取り部91と同様の機能)とすることができる。
また図7Cでは、別の姿勢維持機構93Aとして、先端側板部89と基端側板部90のうち一方に係合凸部93cを設け、他方に被係合凹部93dを設けた構成を示している。
さらに例えば、図7D及び図7Eに示す第3変形例のように、操作部側離間機構88は、先端側板部89を基端側板部90と相対的に後退させるスライド機構部95に構成されていてもよい。この場合、基端側板部90は、スライドをガイドするガイド部95aを備えると共に、先端側板部89と基端側板部90を先端方向に離脱不能に係合する係合部95b及び被係合部95cを有する構成とすればよい。
上記の様に、先端側板部89をカテーテル12から離間させた後に、先端側板部89をカテーテル組立体10に係合させる係合部を設けることで、カテーテル12の支持位置を簡単に変更することができ、且つ、カテーテル組立体10を使用後に廃棄する部品の点数を減らすことができる。
図1及び図2に戻り、カテーテル操作部材70のハブ装着部72は、操作板部71から下方向に突出する一対の側板96と、操作板部71から上方向に多少突出した半円筒状の上板97により箱状に形成される。一対の側板96と上板97の内側には、カテーテルハブ20の先端部分を収容してカテーテルハブ20と一体化する装着室72aが設けられる。装着室72aは、ハブ装着部72の下方に向かって開放されている。
装着室72aを構成する側板96の内面には、カテーテルハブ20の先端に設けられた環状突起22を収容する凹溝(不図示)が形成されている。このためハブ装着部72は、カテーテルハブ20の先端及び基端方向への移動を規制して収容する。
図2及び図8に示すように、カテーテル組立体10において、基端側支持部19を構成する支持部材40は、内針ハブ30内の先端部においてカテーテル12の下側を支える機能を有する。この支持部材40は、円柱状の軸棒部41と、軸棒部41から横方向(軸棒部41の軸心と直交方向)に突出する支持本体部42とを有し、内針ハブ30に回転自在に組み付けられる。
軸棒部41は、上下方向に短く延びて、その上端部と下端部が配置用凹部36の上下の支承孔部36aにそれぞれ挿入される。軸棒部41の上側には、支持部材40を回転操作させるカム凸部43が一体成形されている。軸棒部41及びカム凸部43は、支持本体部42を臨む位置に、軸棒部41と直交する方向に延在する操作部材用溝部43aを有する。この操作部材用溝部43aは、レール部34と共にカテーテル操作部材70の側縁71aを摺動可能に収容する。
一方、支持本体部42は、正面視で、配置用凹部36の上下幅に略一致する大きさのS字状に形成され、上下方向に弾性変形可能なバネ力を有している。図9A及び図9Bに示すように、支持本体部42は、初期状態で、収容空間30a内に位置してカテーテル12を接触支持する。支持本体部42は、カテーテル操作部材70のハブ装着部72が進出に伴い接触すると、軸棒部41を基点に回転してカテーテル操作部材70の離脱を可能とする。また、支持本体部42の下面には、係止凸部44が突出形成されている。係止凸部44は、支持本体部42が回転した際に内針ハブ30の係止凹部36bに挿入される。これにより、支持部材40は回転後の位置が適度な力で維持される。
なお、基端側支持部19の構成も、支持部材40に限定されず種々の構成を適用してよい。例えば、カテーテル組立体10は、カテーテル操作部材70の下面と内針ハブ30の下壁31との間で挟持する構成(つまり挟持部分が基端側支持部19となる構成)とすることができる。
本実施形態に係るカテーテル組立体10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、使用方法について説明する。
カテーテル組立体10は、上述したように輸血や輸液の導入部を患者に構築する際に用いられる。図1及び図2に示すように、カテーテル組立体10は、製品提供状態(カテーテル12が進出する前の初期状態)で、カテーテル12、補助部材50、内針14が重なることで多重構造針16を構成している。この多重構造針16は、カテーテル操作部材70の下側を延在し、さらにカテーテル操作部材70の先端から先端方向に比較的短く突出している。また初期状態では、カテーテルハブ20と補助部材ハブ52が相互に接続されると共に、補助部材ハブ52と針保護部材60が接続され、さらにカテーテル操作部材70のハブ装着部72にカテーテルハブ20が収容される。
そして初期状態において、カテーテル組立体10の支持部17は、カテーテル操作部材70の支持体80が設けられた第1位置P1と、内針ハブ30の支持部材40が設けられた第2位置P2とで、多重構造針16を支持可能な状態となっている。
カテーテル組立体10のユーザは、使用において患者の状態(血管の位置)を見て、カテーテル組立体10の把持位置を選択する。以下では、図10A~図11Bを参照して、患者の血管が皮膚から深い位置にある場合において、使用中に先端側支持部18(第1位置P1)及び基端側支持部19(第2位置P2)を切り替える使用例を説明する。
この場合、ユーザは、穿刺開始時にカテーテル操作部材70の先端部78の支持体80を把持して、多重構造針16を血管に穿刺する。すなわち、ユーザは、指により一対のアーム82の把持凸部86を摘むことで、自然状態でカテーテル12から離間していた一対のアーム82を内側に寄せて、カテーテル12の外周面に接触させる(図4A及び図4B参照)。これにより、多重構造針16は、一対のアーム82の内側にホールドされることになり、支持体80よりも先端側で突出している部分が短くなる。そのため、多重構造針16を穿刺する際に生体組織から反力を受けても撓みが抑制され、体内への挿入をスムーズに行うことができる。
穿刺時に、カテーテル組立体10は、患者の血管が深いことで、カテーテル操作部材70の先端部78(支持体80)が体表に当たる。そのため図10Bに示すように、ユーザは持ち手を支持体80からカテーテル組立体10の基端側(内針ハブ30)に移す。これにより、支持体80は、幅方向外側に弾性復元してカテーテル12から離間する(自然状態となる)。この状態でも、内針ハブ30の支持部材40が第2位置P2でカテーテル12の支持を継続している。従って、多重構造針16の撓みを充分に抑制することができる。
特に、穿刺後は、患者に対する多重構造針16の挿入方向が定まっており、ユーザが把持する内針ハブ30から進出力を付与しても、多重構造針16を血管に向けてスムーズに挿入することができる。また、カテーテル操作部材70は、ユーザの把持が解除されていることで、先端部78が体表に当たると、自然に曲がるように変形してカテーテル12から離間する。
そして、図11Aに示すように内針14の針先15が血管内に到達すると、穿刺を停止して内針14と相対的にカテーテル12を挿入する。この際、ユーザはカテーテル操作部材70の先端側板部89をカテーテル12から完全に離間させた状態にするとよい。例えば、操作部側離間機構88が切り取り部91の場合には、基端側板部90から先端側板部89を切り離す(図5A~図6Cも参照)。これにより、カテーテル12が露出状態となり、ユーザは、多重構造針16を良好に視認することができる。
その後、ユーザは、内針14を把持しつつカテーテル操作部材70を進出操作することで、図11Bに示すようにカテーテル12及びカテーテルハブ20を内針14及び内針ハブ30と相対的に先端方向に進出させる。カテーテル12は、進出時に、支持部材40に支持されることにより撓みが抑制されて、血管内にスムーズに挿入される。
カテーテル操作部材70は、操作板部71が内針ハブ30から概ね送出されると、操作板部71の側縁71aが支持部材40の操作部材用溝部43aから抜け、またハブ装着部72が支持部材40の支持本体部42に接触することで、支持本体部42を回転させる。支持本体部42は、図9Aに示す第1回転位置から、図9Bに示す第2回転位置に変位して収容空間30aの先端側を大きく開放する。これにより、カテーテルハブ20、補助部材ハブ52及び針保護部材60が先端方向に通過可能になり、内針ハブ30から容易に抜け出る。
そして図示は省略するが、カテーテルハブ20が内針14から抜け出ると、針保護部材60内に内針14の針先15が収容されることで、針保護部材60内において針先15の露出を防止する。さらに、ユーザは、適宜のタイミングでカテーテル12及びカテーテルハブ20からカテーテル操作部材70を分離させることで、カテーテル12及びカテーテルハブ20を患者に留置する。
なお、本実施形態に係るカテーテル組立体10の使用方法は、上記に限定されるものではない。例えば、患者の血管が深い場合において、多重構造針16の穿刺前に、カテーテル操作部材70の先端側板部89をカテーテル12から離間させ(操作部側離間機構88における切り離し、折り曲げ、スライド等の実施状態)、支持部材40においてカテーテル12を支持した状態で多重構造針16の穿刺を行う構成でもよい。この場合でも、支持部材40が多重構造針16の撓みを抑制することができる。
或いは、患者の血管が浅い場合には、ユーザがカテーテル操作部材70の支持体80を把持して多重構造針16を穿刺すると、内針14の針先15が血管に直ちに到達する。その後、ユーザは、支持体80の把持を解除して、カテーテル操作部材70のタブ75等を進出操作することで、カテーテル12をスムーズに挿入していくことができる。この進出時に、カテーテル操作部材70は、先端部78(自然状態に戻った支持体80)がユーザの体表に当たって湾曲することで、カテーテル12から簡単に離間することになり、カテーテル12をスムーズに挿入させることができる。
以上のように、第1実施形態に係るカテーテル組立体10は、初期状態で支持部17がカテーテル12の軸方向上の支持位置を変更可能であることで、患者の状態に応じてカテーテル12を適切に支持することができる。これにより、カテーテル12及び内針14を生体に穿刺する際や、カテーテル12を体内に挿入する際等に、カテーテル12及び内針14の撓みが抑制されて延在状態が維持され、カテーテル12を円滑に移動させることができる。
支持部17は、先端側支持部18及び基端側支持部19を含んで構成されることで、カテーテル12の軸方向上の支持位置を簡単に変更することができる。特に、先端側支持部18は、カテーテル操作部材70の先端部78に設けられることで、先端側支持部18よりも先端方向に延出している多重構造針16の延出長を短くすることができ、その部分の撓みをより確実に抑制することができる。
また、カテーテル組立体10は、内針ハブ30の基端側支持部19により、カテーテル12の軸方向途中位置を支持することで、先端側支持部18から基端側支持部19に支持位置を変更した場合でもカテーテル12の撓みを抑制することができる。
さらに、基端側支持部19は、カテーテル12の移動時にカテーテル12を支持する一方で、カテーテル操作部材70の移動中に回転することによりカテーテルハブ20を内針ハブ30から容易に離脱させる支持部材40として構成されている。これにより、カテーテル12及びカテーテルハブ20を患者にスムーズに留置することができる。
またさらに、カテーテル組立体10は、カテーテル操作部材70が内針ハブ30よりも先端方向に延在し、その先端部78に先端側支持部18を備える。そのため、ユーザは、内針ハブ30から延出して自由度が高まっているカテーテル12を、先端側支持部18を介して良好に支持することができ、多重構造針16の撓みを確実に抑制することが可能となる。
そして、カテーテル組立体10は、操作部側離間機構88を有することで、先端側支持部18をカテーテル12から離間させて、支持部17による支持位置の変更を簡単に行うことができる。
ここで、第1実施形態に係るカテーテル組立体10のカテーテル操作部材70は、カテーテル12に向かって弾性変形してカテーテル12の外周面に接触する支持体80を有する。この支持体80は、カテーテル操作部材70の延在方向の適宜の箇所において、カテーテル12を良好に支持して多重構造針16の撓みを抑制することができる。
この場合、支持体80は、一対のアーム82を備えることで、ユーザの把持による外力が一対のアーム82に付与されると、カテーテル12を良好に挟持することができる。これにより、カテーテル12を強固に支持することが可能となる。
また、一対のアーム82は、それぞれ幅方向外側に突出する把持凸部86を有することで、ユーザによる把持を誘導してカテーテル12を簡単に支持することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係るカテーテル組立体10A(支持部17A)は、図12に示すように、カテーテル操作部材100の軸方向長さに応じて内針ハブ110(収容部材)の一対の側壁111を延出させ、一対の側壁111によりカテーテル操作部材100の支持体103による多重構造針16の支持を補助する点で、第1実施形態に係るカテーテル組立体10と異なる。なお、以降の説明において、上述の実施形態と同じ構成又は同じ機能を有する要素には、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
具体的に、図13に示すように、カテーテル操作部材100(操作板部101)の先端部102には、正面視で、V字状のアーム104を対称に形成した支持体103が設けられている。つまり、一対のアーム104は、外側面側に山部105を有する一方で、内側面側に谷部106を有し、谷部106においてカテーテル12を接触支持するように構成されている。
また一対のアーム104は、内針ハブ110の一対の側壁111(壁部)に山部105が押圧されることで、幅方向内側に弾性変形してカテーテル12に接触するように構成されている。すなわち、一対のアーム104は、基台107に連結される連結基部108により外力を受けない自然状態において、ホールド部109が相互に幅方向外側に開くように形状付けされている。そして、一対のホールド部109の突出端部109a同士に形成される隙間は、自然状態でカテーテル12の直径よりも広くなり、また一対の側壁111の内側に収容された状態(外力を受けた状態)でカテーテル12の直径よりも狭くなるように設計されている。
一方、内針ハブ110の側壁111は、図12及び図13に示すように、支持部材40が設けられている位置までは、下壁31と一対の側壁111により収容空間110aを形成しているが、支持部材40よりも先端側は下壁31がなく一対の側壁111だけが延在している。支持部材40が設けられている側壁111は、支持部材40の回転を許容する窓112が形成されている。
また一対の側壁111は、カテーテル操作部材100のアーム104の山部105を部分的に入り込ませることが可能な凹溝113を内面側に有する。凹溝113は、V字状に形成され、支持体103に対向する位置から一対の側壁111の先端まで延在している。一対の側壁111は、凹溝113に山部105の一部を収容することで、アーム104を幅方向だけでなく上下方向に固定して、アーム104による多重構造針16の支持をより安定化させる。
すなわち、カテーテル組立体10Aは、一対の側壁111により、カテーテル操作部材100の支持体103によるカテーテル12の支持を補助していることで、多重構造針16の穿刺時やカテーテル12の挿入時に、ユーザの把持位置の自由度を大幅に高めることができる。特に、多重構造針16は、支持体103の支持位置からの突出長さが短いため、撓みが良好に抑制される。
また、カテーテル組立体10Aは、カテーテル操作部材100を離間可能とする操作部側離間機構88の他に、支持体103から側壁111を離間可能とする内針ハブ側離間機構114(収容部材側離間構造)を側壁111(内針ハブ110)に備える。なお、操作部側離間機構88は、第1実施形態と同様の構成を採用し得る。
内針ハブ側離間機構114は、例えば、支持部材40の設置箇所付近(窓112の先端側)に設けられ、この部分よりも先端側の側壁111(以下、先端側壁115という)を基端側の側壁111(以下、基端側壁116という)に対し変形可能としている。
例えば、図14A及び図14Bに示すように、内針ハブ側離間機構114は、先端側壁115を基端側壁116と相対的に後退させるスライド機構部117に構成することができる。一例として、スライド機構部117は、基端側壁116にスライドをガイドするガイド部117aを備えるとよく、さらに基端側壁116からの先端側壁115の離脱を防止する係合部117bを有するとよい。
また例えば、図14C及び図14Dに示すように、内針ハブ側離間機構114は、先端側壁115と基端側壁116の境界部に、薄肉部118を有する構成とすることができる。これにより内針ハブ側離間機構114は、薄肉部118の形成ラインに沿って先端側壁115を折る、つまり薄肉部118をヒンジとして機能させることができる。先端側壁115を折る場合には先端側壁115を基端側壁116に固定する姿勢維持機構119(例えば、凸部119a、凹部119b)を有するとよい。
また図14D中の点線で示すように、内針ハブ側離間機構114は、薄肉部118を切り取り部120として機能させることもでき、基端側壁116から先端側壁115を切り離す構成でもよい。切り取り部120は、操作部側離間機構88と同様に切取線等でも構成し得る。
以上のように、第2実施形態に係るカテーテル組立体10Aでも、第1実施形態と同様に、支持部17Aによるカテーテル12の支持位置をユーザの任意に変更することができる。すなわち、ユーザは、患者の状態に応じて、側壁111を支持体103から離間させると共に、カテーテル操作部材100をカテーテル12から離間させることで、カテーテル12の支持位置を簡単に変更することができる。
特に、カテーテル組立体10Aは、支持体103の幅方向外側の対向位置で一対のアーム104に外力を加える側壁111(外力付与部)を有することで、一対のアーム104をカテーテル12に容易に向かわせることができる。
そして、カテーテル組立体10Aは、内針ハブ側離間機構114を有することで、側壁111を支持体103から容易に離間させることができる。従って、支持部17Aによる支持位置の変更をより簡単に実施することができる。
また、第2実施形態に係るカテーテル組立体10Aも、種々の応用例や変形例を適用可能であり、例えば、カテーテル操作部材100は、長手方向に沿って支持体103を複数備えた構成でもよい。この場合でも内針ハブ110の側壁111により各支持体103に外力を付与することができる。また、カテーテル組立体10Aは、基端側支持部19を構成する支持部材40に変えて、例えば支持部材40の同位置においてカテーテル操作部材100の支持体103を設けてもよい。つまり、基端側支持部19は、支持体103によっても構成することが可能である。

Claims (8)

  1. カテーテルと、
    前記カテーテル内に離脱可能に挿入される内針と、
    前記カテーテルの基端を固定保持するカテーテルハブと、
    前記カテーテル及び前記カテーテルハブを前記内針に対して相対移動させるカテーテル操作部材と、を備えるカテーテル組立体であって、
    前記カテーテルの外周面に接触することで該カテーテルを支持する支持部を有し、
    前記支持部は、前記カテーテルが前記内針に対し相対移動する前の初期状態において、前記カテーテルの軸方向上の支持位置を変更可能であり、
    前記支持部は、前記カテーテル操作部材の先端部に設けられた先端側支持部と、前記先端側支持部よりも基端側に設けられた基端側支持部と、を含む
    ことを特徴とするカテーテル組立体。
  2. 請求項1記載のカテーテル組立体において、
    前記初期状態で、前記カテーテルの基端側を収容する収容部材を備え、
    前記基端側支持部は、前記収容部材に設けられる
    ことを特徴とするカテーテル組立体。
  3. 請求項2記載のカテーテル組立体において、
    前記カテーテル操作部材は、前記収容部材の先端よりも先端方向に延在しており、前記収容部材から露出された部分に前記先端側支持部を有する
    ことを特徴とするカテーテル組立体。
  4. 請求項3記載のカテーテル組立体において、
    前記カテーテル操作部材は、前記先端側支持部を前記カテーテルから離間させる操作部側離間機構を有する
    ことを特徴とするカテーテル組立体。
  5. 請求項2記載のカテーテル組立体において、
    前記収容部材は、前記初期状態で、前記先端側支持部の幅方向外側に配置される壁部を有し、
    前記壁部は、前記先端側支持部の外側に接触することで外力を加える
    ことを特徴とするカテーテル組立体。
  6. 請求項5記載のカテーテル組立体において、
    前記収容部材は、前記壁部を前記先端側支持部から離間させる収容部材側離間機構を有する
    ことを特徴とするカテーテル組立体。
  7. 請求項2~6のいずれか1項に記載のカテーテル組立体において、
    前記基端側支持部は、前記収容部材の収容状態で前記カテーテルの下側を支持可能であり、前記カテーテル操作部材の移動時に外力が付与されて回転することで、前記収容部材から前記カテーテルハブを離脱可能とする支持部材である
    ことを特徴とするカテーテル組立体。
  8. カテーテルと、
    前記カテーテル内に離脱可能に挿入される内針と、
    前記カテーテルの基端を固定保持するカテーテルハブと、
    前記カテーテル及び前記カテーテルハブを前記内針に対して相対移動させるカテーテル操作部材と、を備えるカテーテル組立体であって、
    前記カテーテル操作部材は、自然状態で前記カテーテルの外周面に非接触となる位置にあり、外力が加わることで前記カテーテルに向かって弾性変形して前記カテーテルの外周面に接触する支持体を有し、
    前記支持体は、正面視で、前記カテーテルの外周面を囲う空間を構成可能な一対のアームを有し、
    前記カテーテルの基端側を収容する収容部材を備え、
    前記収容部材は、前記一対のアームの幅方向外側に配置される壁部を有し、
    前記壁部は、前記一対のアームの外側に接触することで前記外力を加える
    ことを特徴とするカテーテル組立体。
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