JP7233945B2 - 保管装置 - Google Patents
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また、複数の保持トレーのうち最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレーの各々において、切欠部を間隔を隔てて回転軸を中心とする円周方向に複数並べて配置すると共に、間隔内に試薬容器を少なくとも1つ以上配置し、開口部の幅を、間隔の幅よりも長くしたので、最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレーに保持された試薬容器が開口部に対応する位置に位置する際に、回転させた上記他の保持トレーよりも下方に位置する保持トレーに保持された試薬容器から試薬を分取しやすくなるため、切欠部を用いて保持トレーに保持された試薬容器の分取を行いながら、開口部を用いて上記他の保持トレーに試薬容器の出し入れを行いやすくなる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、試薬を収容する試薬容器を保管するための保管装置に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係る保管装置が適用される分析システムの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る分析システムを例示する平面図である。以下の説明では、図1のX方向を分析システムの左右方向(-X方向を分析システムの左方向、+X方向を分析システムの右方向)、図1のY方向を分析システムの前後方向(+Y方向を分析システムの前方向、-Y方向を分析システムの後方向)、図1のZ方向を分析システムの上下方向(+Z方向を分析システムの上方向、-Z方向を分析システムの下方向)と称する。
チップ供給部10は、検体の吸引に使用する使い捨て用のチップを収納するチップ収納手段であり、例えば、複数のチップを整列して収納可能な公知のチップラックを用いて構成されている。試薬保管部20は、試薬ラックR1を所定温度で保管するための保管手段である。ここで、「試薬ラックR1」とは、試薬を収容した試薬容器C1(例えば、磁性粒子液ボトル、標識体液ボトル、検体希釈液ボトル等)を保持する少なくとも1つ以上保持するラックであり、実施の形態では、3つの試薬容器C1を保持するラックとして説明する。検体ラック供給部30は、検体ラック保管部40に供給される検体ラックR2を一時的に収納する検体ラック収納手段であり、例えば複数の検体ラックR2を整列して収納可能な公知の保管庫を用いて構成されている。ここで、「検体ラックR2」とは、検体を収容する検体容器C2(例えば、樹脂製又はガラス製の容器)を少なくとも1つ以上保持するラックであり、実施の形態では、5つの検体容器C2を保持するラックとして説明する。検体ラック保管部40は、検体ラック供給部30から第1検体ラック搬送部を介して供給された検体容器C2を保管する保管手段である。この検体ラック保管部40は、例えば複数の検体ラックR2を整列して収納可能な公知の保管庫を用いて構成されており、図1に示すように、検体ラック供給部30よりも反応槽80側に位置し、且つ検体吸引部70による検体の吸引が可能な位置に設けられている。検体ラック回収部50は、第4検体ラック搬送部によって搬送された検体ラックR2を回収して収納する回収手段であり、例えば複数の検体ラックR2を整列して収納可能な公知の保管庫を用いて構成されている。なお、試薬保管部20の構成の詳細については後述する。
第1検体ラック搬送部は、検体ラック供給部30に収納されている検体ラックR2を検体ラック保管部40に搬送する搬送手段であり、例えば水平方向(又は3次元方向)に搬送可能な公知の搬送機構等を用いて構成されている(なお、他の検体ラック搬送部についても同様とする)。第2検体ラック搬送部は、検体ラック保管部40に保管されている検体ラックR2を第3検体ラック搬送部51に搬送する搬送手段である。第3検体ラック搬送部51は、第2検体ラック搬送部によって搬送された検体ラックR2を分析システム1の外部(例えば、図示しない他の分析システム1)に搬送する搬送手段である。第4検体ラック搬送部は、検体ラック保管部40に保管されている検体ラックR2を検体ラック回収部50に搬送する搬送手段である。
試薬分取部60は、試薬保管部20に保管されている試薬容器C1の試薬を分取し、当該分取した試薬を後述する反応槽80の反応ライン81に配置された反応容器C3に吐出するための分取手段である。この試薬分取部60は、例えば3次元方向に移送可能な公知の分注装置(一例として、ステップモータ等を用いた公知のロボットアームにポンプを用いた吸引機構を組み合わせてなる分注装置)等を用いて構成されており(ただし、分取位置は特定の位置とする)、図1に示すように、試薬保管部20及び反応槽80の近傍に配置されている。検体吸引部70は、検体ラック保管部40に保管されている検体容器C2の検体を吸引し、当該吸引した検体を後述する反応槽80の反応ライン81に配置された反応容器C3に吐出するためのものである。この検体吸引部70は、例えば3次元方向に移動可能な公知の分注装置等を用いて構成されており、図1に示すように、検体ラック保管部40及び反応槽80の近傍に配置されている。
反応槽80は、検体及び試薬を複数の反応容器C3において反応させるための槽である。この反応槽80は、図1に示すように、反応ライン81、集磁部(図示省略)、洗浄部(図示省略)、撹拌部(図示省略)、及び基質分注部(図示省略)を備えている。
反応ライン81は、複数の反応容器C3に収容される検体及び試薬を反応させるための反応手段であり、例えば公知の搬送式の反応ライン81(一例として、円環形状の反応ライン)等を用いて構成されている。また、図1に示すように、この反応ライン81には、反応容器C3を上方から着脱自在に収容するための複数の孔部(図示省略)が設けられている。
集磁部は、反応容器C3に対して外部から磁石の磁力を印加し、磁性粒子試薬とそれに結合した免疫複合体とを反応容器C3内面に集めるものであり、反応ライン81の近傍に少なくとも1つ以上設けられている。洗浄部は、反応容器C3に洗浄液を分注後、吸引する動作を繰り返すことで、集磁部により反応容器C3内面に集められた磁性粒子試薬とそれに結合した免疫複合体を残して、反応容器C3内を洗い流すものであり、反応ライン81の近傍に少なくとも1つ以上設けられている。撹拌部は、反応容器C3内の磁性粒子試薬を分散させるものであり、例えば公知の撹拌装置(一例として、反応容器C3を当該反応容器C3の中心軸周りにモータを介して自転させて分散する撹拌装置、反応容器C3に対して振動バイブレータを介して加振する撹拌装置)等を用いて構成されており、反応ライン81の近傍に少なくとも1つ以上設けられている。基質分注部は、基質液タンク(図示省略)から供給される基質(基質液)をポンプ(図示省略)を介して反応容器C3に分注するものであり、例えば公知の分注装置等を用いて構成されており、反応ライン81の近傍に少なくとも1つ以上設けられている。
測光部は、酵素反応による生成物の化学発光量を測定するものであり、例えば公知の測光装置(一例として、光電子倍増管により光子の数をフォトンカウントすることが可能な測光装置)等を用いて構成されており、反応ライン81の近傍位置(又は反応ライン81から離れた位置)に設けられている。
取得部は、検体容器C2から検体情報を取得するためのものであり、例えば公知の読取装置(一例として、バーコードリーダ)等を用いて構成されており、検体ラック供給部30及び検体ラック保管部40に少なくとも1つ以上設けられている。ここで、「検体情報」とは、検体に関する情報であり、実施の形態では、検体を一意に識別するための検体識別情報を含むものとして説明する。
分析側制御部100は、分析システム1の各部を制御する制御手段である。この分析側制御部100は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラム等を含む)や各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、後述する制御部110の制御部本体についても同様とする)。
制御部110は、分析側制御部100に関連する処理を行うものであり、分析側制御部100と配線2を介して電気的に接続されている。また、この制御部110は、概略的には、操作部、通信部、出力部、制御部本体、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
操作部は、制御部110に対する操作入力を受け付ける操作手段である。通信部は、分析側制御部100との相互間で通信するための通信手段である。出力部は、制御部110の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えば公知の表示手段又は音声出力手段を用いて構成されている。制御部本体は、制御部110の本体である。
記憶部は、制御部110の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、書き換え可能な公知の記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
次に、試薬保管部20の構成の詳細について説明する。図2は、図1の分析システム1における試薬保管部20を側方から見た拡大図である(一部図示省略)。ただし、この試薬保管部20は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
図1に戻り、筐体21は、試薬保管部20の各部と試薬保管部20に収納された試薬容器C1とを外部から保護する保護手段である。この筐体21は、例えば樹脂製又は金属製の中空円柱状体にて形成されており、具体的には、図1、図2に示すように、上側保持トレー22及び下側保持トレー23の周縁を囲繞する側面部21aと、側面部21aよりも上方に位置する上面部21bと、側方部よりも下方に位置する下面部21cとを備えている。
図3は、上側保持トレー22を示す平面図である。図4は、下側保持トレー23を示す平面図である。図1に戻り、上側保持トレー22及び下側保持トレー23は、複数の試薬ラックR1を保持し且つ上下方向に沿う回転軸(図示省略)の軸回りにそれぞれ個別に回転可能な保持トレーである。これら上側保持トレー22及び下側保持トレー23は、例えば公知の搬送式の保持トレー(一例として、板状の保持トレー)を用いて構成されており、筐体21の内部において上下方向に並べて設けられており、具体的には、図1、図2に示すように、上側保持トレー22が下側保持トレー23よりも上方に位置するように略水平にそれぞれ配置され、筐体21の側面部21aに対して回転自在にそれぞれ支持されている。
図3に戻り、切欠部24は、所定位置に設けられた試薬分取部60を当該切欠部24に挿通することにより、当該切欠部24が設けられた保持トレーよりも下方に位置する保持トレーに保持された試薬容器C1の試薬を分取可能となるように構成されたものである。この切欠部24は、図3に示すように、上側保持トレー22及び下側保持トレー23のうち最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレー(実施の形態では、上側保持トレー22)に複数設けられている。
図1に戻り、側方側開口部25は、上側保持トレー22及び下側保持トレー23の各々に試薬ラックR1を当該側方側開口部25を介して出し入れすることが可能となるように構成された開口部である。この側方側開口部25は、筐体21の側面部21aに設けられており、具体的には、図1、図2に示すように、筐体21の側面部21aのうち反応槽80側とは反対側の部分(図1では、前側部分)に設けられている。
図1に戻り、上側開口部26は、上側保持トレー22に試薬ラックR1を上側開口部26を介して出し入れすることが可能となるように構成されたものであり、図1に示すように、筐体21の上面部21bに設けられている。
側方側蓋部は、側方側開口部25を開閉自在とするものである。この側方側蓋部は、例えば公知の蓋(一例として、上側保持トレー22(又は下側保持トレー23)の回転軸を中心とする円周方向(又は上下方向)に開閉可能なシャッター式の蓋)等を用いて構成されており、側方側開口部25の近傍に配置され、筐体21の側面部21aに対して開閉可能に取り付けられている。
上側蓋部は、上側開口部26を開閉自在とするものである。この上側蓋部は、例えば公知の蓋(一例として、水平方向(又は鉛直方向)に開閉可能なシャッター式の蓋)等を用いて構成されており、上側開口部26の近傍に配置され、筐体21の上面部21bに対して開閉可能に取り付けられている。
また、試薬保管部20の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、上側保持トレー22及び下側保持トレー23のうち最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレー(実施の形態では、上側保持トレー22)を回転させることで、当該回転させた他の保持トレーに保持された試薬ラックR1が側方側開口部25に対応する位置に位置する際には、当該回転させた他の保持トレーに設けられた切欠部24に試薬分取部60を挿通することにより、当該回転させた他の保持トレーよりも下方に位置する保持トレー(実施の形態では、下側保持トレー23)に保持された試薬容器C1の試薬を分取可能となるように、上側保持トレー22及び下側保持トレー23、切欠部24、並びに側方側開口部25は構成されている。
次に、このように構成された分析システム1の分析側制御部100によって実行される制御処理について説明する。図5は、実施の形態に係る制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。制御処理は、概略的には、試薬保管部20を制御するための処理である。この制御処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態においては、分析システム1の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
このように実施の形態によれば、筐体21の内部において上下方向に並べて設けられた上側保持トレー22及び下側保持トレー23であって、複数の試薬容器C1を保持し且つ上下方向に沿う回転軸の軸回りにそれぞれ個別に回転可能な上側保持トレー22及び下側保持トレー23を備えたので、上側保持トレー22及び下側保持トレー23を水平方向に設置する場合に比べて試薬保管部20の設置面積を低減できる。また、上側保持トレー22及び下側保持トレー23のうち最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレーである上側保持トレー22に設けられた切欠部24であって、所定位置に設けられた試薬分取部60を当該切欠部24に挿通することにより、当該切欠部24が設けられた保持トレーよりも下方に位置する保持トレーに保持された試薬容器C1の試薬を分取可能となるように構成された切欠部24と、筐体21に設けられた側方側開口部25であって、上側保持トレー22及び下側保持トレー23の各々に試薬容器C1を当該側方側開口部25を介して出し入れすることが可能となるように構成された側方側開口部25と、を備えたので、上側保持トレー22及び下側保持トレー23のいずれに保持された試薬容器C1の試薬の分取を行いながらであっても、側方側開口部25を用いて上側保持トレー22及び下側保持トレー23の各々に試薬容器C1の出し入れを行うことができる。以上のことから、試薬保管部20の使用性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態では、反応ライン81が搬送式の反応ラインであると説明したが、これに限らず、例えば、固定式の反応ラインであってもよい。
上記実施の形態では、試薬保管部20が、試薬容器C1を所定温度で保管できるものであると説明したが、これに限らず、例えば、試薬容器C1を所定温度で保管できないものであってもよい。
上記実施の形態では、上側保持トレー22及び下側保持トレー23は、同一形状及び同一の外径となるように形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、上側保持トレー22を回転させることで、当該回転させた上側保持トレー22に保持された試薬ラックR1が側方側開口部25に対応する位置に位置する際には、当該回転させた上側保持トレー22に設けられた切欠部24に試薬分取部60を挿通することにより、当該回転させた下側保持トレー23よりも下方に位置する保持トレーに保持された試薬容器C1の試薬を分取可能であれば、上側保持トレー22及び下側保持トレー23は、それぞれ異なる形状又は外径となるように形成されてもよい。
上記実施の形態では、切欠部24が、上側保持トレー22において1つの試薬ラックR1を配置可能な間隔を隔てて複数配置されていると説明したが、これに限らない。図6、図7は、上側保持トレー22の変形例を示す平面図である。例えば、図6に示すように、上側保持トレー22において2つの試薬ラックR1を配置可能な間隔を隔てて複数配置されてもよい。この場合において、側方側開口部25の幅を試薬ラックR1の幅の2倍よりも長く設定することで、上側保持トレー22に2つの試薬ラックR1を側方側開口部25を介して同時に出し入れすることができる。また、図7に示すように、上側保持トレー22において3つの試薬ラックR1を配置可能な間隔を隔てて複数配置されてもよい。この場合には、上記間隔の幅を試薬ラックR1の幅の3倍よりも長く設定することで、上側保持トレー22に3つの試薬ラックR1を側方側開口部25を介して同時に出し入れすることができる。
上記実施の形態では、上側保持トレー22に試薬ラックR1を上側開口部26を介して出し入れできると説明したが、これに限らない。例えば、切欠部24を試薬ラックR1を挿通可能な大きさに形成されている場合には、試薬ラックR1を下側保持トレー23に切欠部24及び上側開口部26を介して出し入れしてもよい。あるいは、上側保持トレー22の内側の貫通孔が試薬ラックR1を挿通可能な大きさに形成されている場合には、試薬ラックR1を下側保持トレー23に切欠部24及び上側開口部26を介して出し入れしてもよい。この場合には、上側開口部26は、特許請求の範囲における「開口部」に対応する。
上記実施の形態では、試薬保管部20に、側方側蓋部及び上側蓋部が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、側方側蓋部又は上側蓋部の少なくともいずれか一方を省略してよい。
上記実施の形態では、SA2、SA7からSA9の処理が行われると説明したが、これに限らず、例えば、SA2、SA7からSA9の処理を省略してもよい。
上記実施の形態では、第1出入処理及び第2出入処理が、分析側制御部100の出入処理部によって自動で行われると説明したが、これに限らず、例えば、第1出入処理(又は第2出入処理)の一部又は全部の処理内容(一例として、上側保持トレー22又は下側保持トレー23を回転させること、又は蓋部を開放させること等)が、手動で行われてもよい。
付記1の保管装置は、試薬を収容する試薬容器を保管するための保管装置であって、筐体と、前記筐体の内部において上下方向に並べて設けられた複数の保持トレーであって、複数の前記試薬容器を保持し且つ上下方向に沿う回転軸の軸回りにそれぞれ個別に回転可能な複数の保持トレーと、前記複数の保持トレーのうち最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレーの各々に設けられた切欠部であって、所定位置に設けられた分取手段を当該切欠部に挿通することにより、当該切欠部が設けられた保持トレーよりも下方に位置する保持トレーに保持された前記試薬容器の試薬を分取可能となるように構成された切欠部と、前記筐体に設けられた開口部であって、前記複数の保持トレーの各々に前記試薬容器を当該開口部を介して出し入れすることが可能となるように構成された開口部と、を備えた。
付記1に記載の保管装置によれば、筐体の内部において上下方向に並べて設けられた複数の保持トレーであって、複数の試薬容器を保持し且つ上下方向に沿う回転軸の軸回りにそれぞれ個別に回転可能な複数の保持トレーを備えたので、複数の保持トレーを水平方向に設置する場合に比べて保管装置の設置面積を低減できる。また、複数の保持トレーのうち最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレーの各々に設けられた切欠部であって、所定位置に設けられた分取手段を当該切欠部に挿通することにより、当該切欠部が設けられた保持トレーよりも下方に位置する保持トレーに保持された試薬容器の試薬を分取可能となるように構成された切欠部と、筐体に設けられた開口部であって、複数の保持トレーの各々に試薬容器を当該開口部を介して出し入れすることが可能となるように構成された開口部と、を備えたので、複数の保持トレーのいずれに保持された試薬容器の試薬の分取を行いながらであっても、開口部を用いて複数の保持トレーの各々に試薬容器の出し入れを行うことができる。以上のことから、保管装置の使用性を高めることができる。
2 配線
10 チップ供給部
20 試薬保管部
21 筐体
21a 側面部
21b 上面部
21c 下面部
22 上側保持トレー
23 下側保持トレー
24 切欠部
25 側方側開口部
26 上側開口部
30 検体ラック供給部
40 検体ラック保管部
50 検体ラック回収部
51 第3検体ラック搬送部
60 試薬分取部
70 検体吸引部
80 反応槽
81 反応ライン
100 分析側制御部
110 制御部
C1 試薬容器
C2 検体容器
C3 反応容器
R1 試薬ラック
R2 検体ラック
Claims (5)
- 試薬を収容する試薬容器を保管するための保管装置であって、
筐体と、
前記筐体の内部において上下方向に並べて設けられた複数の保持トレーであって、複数の前記試薬容器を保持し且つ上下方向に沿う回転軸の軸回りにそれぞれ個別に回転可能な複数の保持トレーと、
前記複数の保持トレーのうち最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレーの各々に設けられた切欠部であって、所定位置に設けられた分取手段を当該切欠部に挿通することにより、当該切欠部が設けられた保持トレーよりも下方に位置する保持トレーに保持された前記試薬容器の試薬を分取可能となるように構成された切欠部と、
前記筐体に設けられた開口部であって、前記複数の保持トレーの各々に前記試薬容器を当該開口部を介して出し入れすることが可能となるように構成された開口部と、を備え、
前記複数の保持トレーのうち最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレーの各々において、前記切欠部を略等間隔を隔てて前記回転軸を中心とする円周方向に複数並べて配置すると共に、前記略等間隔内に前記試薬容器を少なくとも1つ以上配置し、
前記開口部の幅を、前記略等間隔の幅よりも長くした、
保管装置。 - 前記開口部を、前記筐体の上面部又は側面部に設けた、
請求項1に記載の保管装置。 - 前記開口部を前記筐体の側面部に設け、
前記複数の保持トレーのうち最下方に位置する保持トレー以外の他の保持トレーを回転させることで、前記回転させた他の保持トレーに保持された前記試薬容器が前記開口部に対応する位置に位置する際には、前記回転させた他の保持トレーに設けられた前記切欠部に前記分取手段を挿通することにより、前記回転させた他の保持トレーよりも下方に位置する前記保持トレーに保持された前記試薬容器の前記試薬を分取可能となるように、前記複数の保持トレー、前記切欠部、及び前記開口部を構成した、
請求項1又は2に記載の保管装置。 - 前記開口部を開閉自在な蓋部を備えた、
請求項1から3のいずれか一項に記載の保管装置。 - 前記複数の保持トレーの各々に保持された前記試薬容器の試薬を分取する分取処理を実行する分取処理手段と、
前記複数の保持トレーの各々に前記試薬容器の出し入れを前記開口部を介して行うための出入処理を実行する出入処理手段と、を備え、
前記分取処理手段は、前記複数の保持トレーの一部に対する前記分取処理を実行しない不実行期間を特定し、
前記出入処理手段は、前記分取処理手段にて特定された前記不実行期間内に前記複数の保持トレーの一部に対する前記出入処理を実行する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の保管装置。
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