JP7233899B2 - 運転傾向解析システム、運転傾向解析方法及び運転傾向解析プログラム - Google Patents

運転傾向解析システム、運転傾向解析方法及び運転傾向解析プログラム Download PDF

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本発明は、運転傾向解析システム、運転傾向解析方法及び運転傾向解析プログラムに関する。
長時間の運転により疲労が蓄積すると、運転者は、急激なブレーキ操作や急激なハンドル操作が増えるなど運転傾向が変化し、事故が発生しやすくなることが知られている。このため、従来より、運転者の運転傾向の変化をとらえ、運転者の疲労が蓄積したことを検出する運転傾向解析技術の開発が進められている。
特開2009-18765号公報
しかしながら、従来の運転傾向解析技術は、解析対象の運転者の過去の運転傾向や、規範的な運転者の運転傾向を基準として、解析対象の運転者の現在の運転傾向を解析するものである。このため、従来の運転傾向解析技術では、過去の運転傾向との違い(あるいは、規範的な運転者の運転傾向との違い)を判定することはできるが、判定した違いが、長時間の運転に起因して発生したものであるのか否かまでは識別することができない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、長時間の運転に起因する運転傾向の変化を判定することを目的とする。
一態様によれば、運転傾向解析システムは、
車両の動作を示すセンサデータを取得するセンサデータ取得部と、
前記車両のエンジンがON状態となって以降の、前記車両の運転者による運転行動を示す情報を、順次、取得する運転行動情報取得部と、
前記運転行動情報取得部が前記運転行動を示す情報を1回目に取得した際に前記センサデータ取得部が取得したセンサデータを、初期センサデータとして保持する保持部と、
前記運転行動情報取得部が前記運転行動を示す情報を2回目以降に取得するごとに前記センサデータ取得部が取得したセンサデータと、前記初期センサデータとの非類似度を算出する算出部と、
前記センサデータ取得部がセンサデータを取得した時間と、取得したセンサデータを用いて前記算出部が算出した非類似度と、に基づいて前記非類似度の時間変化を近似し、近似した時間変化から特定される、前記非類似度が所定の閾値を超えるタイミングで、前記車両の運転者による運転行動を示す情報に、変化が発生したと判定する判定部とを有する。
本発明によれば、長時間の運転に起因する運転傾向の変化を判定することが可能となる。
運転傾向解析システムのシステム構成の一例を示す図である。 運転傾向解析システムの実施態様を示す図である。 運転傾向解析処理に用いられる運転行動情報及びセンサデータの概要を説明するための図である。 運転行動中のセンサデータの一例を示す図である。 非類似度算出処理の具体例を示す図である。 運転傾向解析部の機能構成の一例を示す図である。 非類似度の時間変化の具体例を示す図である。 運転傾向解析処理の流れを示すフローチャートである。 運転傾向の解析結果の一例を示す図である。
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<運転傾向解析システムのシステム構成>
はじめに、運転傾向解析システムのシステム構成について説明する。図1は、運転傾向解析システムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示すように、運転傾向解析システム100は、6軸モーションセンサ110と、データ処理装置120と、出力装置140とを有する。
6軸モーションセンサ110は、X軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、Z軸方向の加速度、X軸周りの角速度、Y軸周りの角速度、Z軸周りの角速度を測定するセンサである。6軸モーションセンサ110は、測定により得られたセンサデータをデータ処理装置120に送信する。なお、X軸方向とは、例えば、6軸モーションセンサ110が搭載された車両の前後方向を指し、Y軸方向とは、例えば、車両の幅方向を指すものとする。また、Z軸方向とは、例えば、車両の高さ方向を指すものとする。
データ処理装置120は、いわゆるコンピュータを形成するCPU(Central Processing Unit)121、ROM(Read Only Memory)122、RAM(Random Access Memory)123を有する。更に、データ処理装置120は、I/F装置124、通信装置125を有する。なお、データ処理装置120を構成するこれらのハードウェアはバス126を介して相互に接続されているものとする。
データ処理装置120は、RAM123を作業領域として、ROM122に格納された運転傾向解析プログラムをCPU121が実行することで、運転傾向解析部130として機能する。
運転傾向解析部130は、I/F(Interface)装置124または通信装置125を介して6軸モーションセンサ110より取得したセンサデータを解析し、運転者の長時間の運転に起因する運転傾向の変化を判定する。また、運転傾向解析部130は、判定に応じた警告及び運転傾向の解析結果を、I/F装置124または通信装置125を介して出力装置140に送信する。
出力装置140は、データ処理装置120より警告及び運転傾向の解析結果を受信し、車両の搭乗者に表示する。これにより、車両の搭乗者は、運転者の長時間の運転に起因する運転傾向の変化及び変化の特徴を認識することができる。
<運転傾向解析システムの実施態様>
次に、運転傾向解析システムの実施態様について説明する。図2は、運転傾向解析システムの実施態様を示す図である。図2に示すように、運転傾向解析システム100は、例えば2通りの実施態様により実現することができる。
図2(a)は、第1の実施態様を示す図であり、携帯端末や車載ナビゲーション装置等、車両に搭載可能な車載機器により実現する態様である。具体的には、車載機器を運転傾向解析部130として機能させ、車載機器が、内蔵する6軸モーションセンサのセンサデータを解析し、警告及び運転傾向の解析結果を出力装置(表示装置)に出力する態様である。
一方、図2(b)は、第2の実施態様を示す図であり、携帯端末や車載ナビゲーション装置等、車両に搭載可能な車載機器と、当該車載機器と通信するサーバ装置とにより実現する態様である。具体的には、サーバ装置を運転傾向解析部130として機能させ、車載機器が内蔵する6軸モーションセンサより送信されたセンサデータを、サーバ装置が解析し、警告及び運転傾向の解析結果を、車載機器の出力装置(表示装置)に出力する態様である。
本実施形態に係る運転傾向解析システム100は、いずれの態様により実現されてもよい。なお、図2(a)、(b)に示す態様は一例であり、運転傾向解析システム100は、図2(a)、(b)以外の態様により実現されてもよい。
<運転傾向解析処理の概要>
次に、運転傾向解析部130が実行する運転傾向解析処理の概要について、図3~図5を用いて説明する。図3は、運転傾向解析処理に用いられる運転行動情報及びセンサデータの概要を説明するための図である。図3に示すように、運転傾向解析部130は、車両のエンジンがON状態となって以降、OFF状態となるまでの期間を1つの単位として、運転傾向解析処理を実行し、運転行動情報及びセンサデータを取得する。なお、運転行動情報とは、車両の運転者による現在の運転行動がどのような状態であるかを示す情報である。
具体的には、車両のエンジンがON状態となることで、運転傾向解析部130では、運転行動情報の取得を開始する。本実施形態において、運転傾向解析部130は、6パターンの運転行動("加速動作"、"速度維持動作"、"減速動作"、"右折動作"、"左折動作"、"車線変更動作")のいずれの状態であるかを示す運転行動情報を取得する。
図3の例は、運転傾向解析部130が、エンジンがON状態となって以降、"加速動作"、"速度維持動作"、"減速動作"、"右折動作"、"加速動作"、"速度維持動作"、・・・の順に、運転行動情報を取得したことを示している。
また、運転傾向解析部130は、運転行動情報を取得するごとに、対応するセンサデータ(X軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、Z軸方向の加速度、X軸周りの角速度、Y軸周りの角速度、Z軸周りの角速度)を取得する。
図3中の一方の点線は、エンジンがON状態となって以降、1回目の加速動作中のセンサデータ301を取得した様子を示している。また、図3中の他方の点線は、エンジンがON状態となって以降、2回目の加速動作中のセンサデータ302を取得した様子を示している。
運転傾向解析部130では、同様に、"速度維持動作"中のセンサデータ、"減速動作"中のセンサデータ、"右折動作"中のセンサデータ、"左折動作"中のセンサデータ、"車線変更動作"中のセンサデータを、順次、取得する。
図4は、運転行動中のセンサデータの一例を示す図である。なお、図4の例は、紙面の都合上、"加速動作"中、"速度維持動作"中、"減速動作"中、"右折動作または左折動作"中のセンサデータとして、X軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、Z軸方向の加速度のみを取得した様子を示している。図4において、一点鎖線は、X軸方向の加速度を、点線はY軸方向の加速度を、実線はZ軸方向の加速度をそれぞれ示している。
図4(a)~図4(d)によれば、"加速動作"は、Y軸方向の加速度及びZ軸方向の加速度と関係しており、"速度維持動作"は、X軸方向の加速度及びY軸方向の加速度と関係している。また、"減速動作"は、X軸方向の加速度及びY軸方向の加速度と関係している。更に、"右折動作"または"左折動作"は、X軸方向の加速度及びY軸方向の加速度と関係している。このように、運転行動情報は、X軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、Z軸方向の加速度のうちのいずれか2軸の加速度と関係する。
そして、運転傾向解析部130では、運転行動中のセンサデータを取得すると、非類似度算出処理を実行し、1回目の運転行動中のセンサデータと、2回目以降の各回の運転行動中のセンサデータとの非類似度を算出する。
図5は、非類似度算出処理の具体例を示す図である。図5に示すように、1回目の"加速動作"中のセンサデータが"a_1"、2回目の"加速動作"中のセンサデータが"a_2"であったとする。この場合、運転傾向解析部130は、センサデータ"a_1"と、センサデータ"a_2"との非類似度"Sa_2"を算出する。
なお、上述したとおり、センサデータには、6種類のデータ(X軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、Z軸方向の加速度、X軸周りの角速度、Y軸周りの角速度、Z軸周りの角速度)が含まれる。このため、運転傾向解析部130では、各種類のデータごとに非類似度を算出し、各種類のデータごとに算出した非類似度を合算することで、非類似度"Sa_2"を算出する。
以下、同様に、運転傾向解析部130では、3回目の"加速動作"中のセンサデータ、4回目の"加速動作"中のセンサデータ、・・・n回目の"加速動作"中のセンサデータについて、非類似度を算出する。
更に、運転傾向解析部130では、同様の処理を、"速度維持動作"中のセンサデータ、"減速動作"中のセンサデータ、"右折動作"中のセンサデータ、"左折動作"中のセンサデータ、"車線変更動作"中のセンサデータそれぞれについて行う。このように、運転傾向解析部130では、6パターンの運転行動それぞれについて、1回目の運転行動中のセンサデータを基準として非類似度を算出し、算出した非類似度の変化を監視する。これにより、運転傾向解析部130によれば、長時間の運転に起因する運転傾向の変化を判定することができる。
<運転傾向解析部の機能構成>
次に、運転傾向解析部130の機能構成について説明する。図6は、運転傾向解析部の機能構成の一例を示す図である。図6に示すように、運転傾向解析部130は、センサデータ取得部601、運転行動情報取得部602、初期動作量取得部603、類似度算出部604、判定部605を有する。
センサデータ取得部601は、6軸モーションセンサ110より送信されたセンサデータを取得する。センサデータ取得部601は、取得したセンサデータを、初期動作量取得部603及び類似度算出部604に通知する。
運転行動情報取得部602は、運転行動情報を取得する。上述したとおり、運転行動情報には6パターンの運転行動が含まれ、異なるパターンの運転行動に切り替わるごとに、運転行動情報取得部602は、切り替わった後の運転行動を示す運転行動情報を初期動作量取得部603、類似度算出部604に通知する。
初期動作量取得部603は保持部の一例である。初期動作量取得部603は、運転行動情報取得部602より通知された運転行動情報に基づいて、各パターンの1回目の運転行動を識別し、識別した1回目の運転行動中にセンサデータ取得部601から通知されたセンサデータを取得する。また、初期動作量取得部603は、取得した1回目の運転行動中のセンサデータを初期センサデータとして保持するとともに、類似度算出部604に通知する。
類似度算出部604は算出部の一例である。類似度算出部604は、運転行動情報取得部602より通知された運転行動情報に基づいて、各パターンの2回目以降の各回の運転行動中のセンサデータを取得する。また、類似度算出部604は、各パターンの2回目以降の各回の運転行動中のセンサデータについて、初期動作量取得部603より通知された初期センサデータとの非類似度を算出する。更に、類似度算出部604は、算出した各回の非類似度を、判定部605に通知する。
判定部605は、類似度算出部604より通知された各回の非類似度を、所定の閾値と比較し、所定の閾値を超えたと判定した場合に、警告を出力する。また、判定部605は、車両のエンジンがON状態となって以降、OFF状態となるまでの期間を1つの単位として、運転行動情報ごとの非類似度をグラフ化し、車両の搭乗者に提示する。
<非類似度の具体例>
次に、類似度算出部604により算出される、運転行動情報ごとの各回の非類似度の具体例について説明する。図7は、非類似度の時間変化の具体例を示す図である。図7において、横軸は、エンジンがON状態となって以降の経過時間を、縦軸は、非類似度を示している。
図7に示すように、"加速動作"中のセンサデータの場合、時間の経過とともに非類似度が大きくなっている。図7の例によれば、非類似度の近似直線701は、時間T1において閾値Th1を超える。したがって、判定部605では、時間T1のタイミングで警告を出力する。
同様に、判定部605では、"速度維持動作"時のセンサデータ、"減速動作"中のセンサデータ、"右折動作"中のセンサデータ、""左折動作"中のセンサデータ、"車線変更動作"中のセンサデータについても、非類似度の変化を監視する。そして、判定部605は、いずれかの非類似度の近似直線が所定の閾値を超えたタイミングで警告を出力する。
<運転傾向解析処理の流れ>
次に、運転傾向解析部130が実行する運転傾向解析処理の流れについて説明する。図8は、運転傾向解析処理の流れを示すフローチャートである。図8に示す運転傾向解析処理は、車両のエンジンがON状態となることで開始される。
ステップS800において、初期動作量取得部603は、車両のエンジンが前回ON状態となった際に内部に保持した初期センサデータをリセットする。
ステップS801において、センサデータ取得部601は、6軸モーションセンサ110よりセンサデータを取得する。ステップS802において、運転行動情報取得部602は、運転行動情報を取得する。
ステップS803において、初期動作量取得部603は、ステップS802において取得した運転行動情報について、1回目の運転行動中のセンサデータ(初期センサデータ)を既に取得しているか否かを判定する。ステップS803において、未だ取得していないと判定した場合には(ステップS803においてNoの場合には)、ステップS804に進む。
ステップS804において、初期動作量取得部603は、ステップS802において取得した運転行動情報に基づいて、1回目の運転行動中のセンサデータ(初期センサデータ)を取得し、ステップS801に戻る。
一方、ステップS803において、既に取得していると判定した場合には(ステップS803においてYesの場合には)、ステップS805に進む。ステップS805において、類似度算出部604は、ステップS802において取得した運転行動情報について、現在の運転行動中のセンサデータと、1回目の運転行動中のセンサデータとの非類似度を算出する。
ステップS806において、判定部605は、ステップS805において算出した非類似度を含む、現在までの非類似度の経過時間に対する近似直線を算出し、現在時点における非類似度が、所定の閾値を超えているか否かを判定する。
ステップS805において、所定の閾値を超えていると判定した場合には(ステップS806においてYesの場合には)、ステップS807に進む。ステップS807において、判定部605は、警告を出力する。
一方、ステップS805において、所定の閾値以下であると判定した場合には(ステップS806においてNoの場合には)、ステップS808に進む。ステップS808において、センサデータ取得部601は、車両のエンジンがON状態か否かを判定する。
ステップS808において車両のエンジンがON状態の場合には、運転傾向解析処理を継続すると判定し(ステップS808においてNoと判定し)、ステップS801に戻る。一方、ステップS808において車両のエンジンがOFF状態となった場合には、運転傾向解析処理を終了すると判定し(ステップS808においてYesと判定し)、運転傾向解析処理を終了する。
なお、図8には示していないが、判定部605は、例えば、ステップS807において警告を出力する際に、あわせて運転傾向の解析結果を出力してもよい。あるいは、判定部605は、ステップS808において運転傾向解析処理を終了すると判定した後に、運転傾向の解析結果を出力してもよい。
<運転傾向の解析結果>
次に、判定部605が出力する運転傾向の解析結果について説明する。判定部605は、車両のエンジンがON状態となって以降、OFF状態となるまでの期間に算出された非類似度を運転行動情報ごとにわけて示したグラフを、運転傾向の解析結果として出力装置140に出力する。図9は、運転傾向の解析結果の一例を示す図である。
図9において、正方形の中心位置から各頂点に向かう軸は、それぞれ、運転行動情報(図9の例では、"減速動作"、"加速動作"、"右折動作"、"左折動作")の非類似度の最大値を表しており、各頂点に近いほど、非類似度が大きくなることを示している。
図9の例によれば、運転者1の場合、時間経過とともに右折動作に異変が現れるという特徴があることがわかる。また、運転者2の場合、時間経過とともに減速動作、右折動作、左折動作に異変が現れるという特徴があることがわかる。更に、運転者3の場合、時間経過とともに減速動作、加速動作、左折動作に異変が現れるという特徴があることがわかる。このように、運転行動情報ごとに非類似度をグラフ化することで、各運転者は、異変が現れやすい運転動作を把握することができる。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態に係る運転傾向解析システムでは、
・車両のエンジンがON状態となって以降、OFF状態となるまでの期間を単位として、運転傾向解析処理を行う。
・運転傾向解析処理において、1回目の運転行動中のセンサデータと、2回目以降の各回の運転行動中のセンサデータとの非類似度を算出し、算出した非類似度が所定の閾値を超えた場合に、車両の運転者による運転行動に変化が発生したと判定する。
これにより、第1の実施形態に係る運転傾向解析システムによれば、過去の運転傾向と現在の運転傾向との違いや、規範的な運転者の運転傾向と解析対象の運転者の運転傾向との違い等を排除し、長時間の運転に起因する運転傾向の変化を判定することが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、運転行動情報取得部602による運転行動情報の取得方法について特に言及しなかったが、運転行動情報の取得方法は任意である。例えば、車両内のネットワーク(CAN(Controller Area Network))から取得してもよいし、センサデータを解析することで取得してもよい。センサデータを解析する場合にあっては、X軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、Z軸方向の加速度を解析することで、運転行動情報を取得してもよい。上記第1の実施形態において図4を用いて説明したとおり、運転行動情報は、X軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、Z軸方向の加速度のうちのいずれか2軸の加速度と関係するからである。
また、上記第1の実施形態では、運転行動情報として、6パターンの運転行動を例示したが、6パターンの運転行動以外の運転行動を、運転行動情報に含めてもよい。また、上記第1の実施形態では、センサデータ取得部601が、6軸モーションセンサ110から送信されたセンサデータを取得するものとして説明した。しかしながら、センサデータ取得部601は、6軸モーションセンサ110以外のセンサから送信されたセンサデータを取得してもよい。
また、上記第1の実施形態では、運転行動中のセンサデータを用いて非類似度を算出するものとして説明した。しかしながら、運転行動中のセンサデータすべてを用いて非類似度を算出しなくてもよい。例えば、右折動作または左折動作直後の速度維持動作の場合、走り出し直後の複数個のセンサデータと、停止直前の複数個のセンサデータについては、非類似度の算出から除外してもよい。右折動作または左折動作直後は、速度が安定しないからである。このように、長時間の運転に起因する運転傾向の変化以外の変化を排除することで、長時間の運転に起因する運転傾向の変化を精度よく判定することができる。
また、上記第1の実施形態では、1回目の運転行動中のセンサデータを、非類似度を算出する際の基準となる初期センサデータとしたが、基準となる初期センサデータの決定方法はこれに限定されない。例えば、1回目と2回目の運転行動中のセンサデータの平均値を、非類似度を算出する際の基準となる初期センサデータとしてもよい。
また、上記第1の実施形態において、判定部605は、警告を出力するにあたり、非類似度の近似直線が閾値を超えたか否かを判定するものとして説明したが、例えば、非類似度そのものが閾値を超えたか否かを判定してもよい。
また、上記第1の実施形態では、いずれかの運転行動情報について、非類似度が所定の閾値を超えた場合に、警告を出力するものとして説明した。しかしながら、警告の出力タイミングはこれに限定されず、複数の運転行動情報全て(あるいはいずれか複数)について、非類似度が所定の閾値を超えた場合に、警告を出力するように構成してもよい。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 :運転傾向解析システム
110 :6軸モーションセンサ
120 :データ処理装置
130 :運転傾向解析部
140 :出力装置
601 :センサデータ取得部
602 :運転行動情報取得部
603 :初期動作量取得部
604 :類似度算出部
605 :判定部

Claims (7)

  1. 車両の動作を示すセンサデータを取得するセンサデータ取得部と、
    前記車両のエンジンがON状態となって以降の、前記車両の運転者による運転行動を示す情報を、順次、取得する運転行動情報取得部と、
    前記運転行動情報取得部が前記運転行動を示す情報を1回目に取得した際に前記センサデータ取得部が取得したセンサデータを、初期センサデータとして保持する保持部と、
    前記運転行動情報取得部が前記運転行動を示す情報を2回目以降に取得するごとに前記センサデータ取得部が取得したセンサデータと、前記初期センサデータとの非類似度を算出する算出部と、
    前記センサデータ取得部がセンサデータを取得した時間と、取得したセンサデータを用いて前記算出部が算出した非類似度と、に基づいて前記非類似度の時間変化を近似し、近似した時間変化から特定される、前記非類似度が所定の閾値を超えるタイミングで、前記車両の運転者による運転行動を示す情報に、変化が発生したと判定する判定部と
    を有することを特徴とする運転傾向解析システム。
  2. 前記保持部は、前記車両のエンジンがON状態となるごとに、保持している初期センサデータをリセットすることを特徴とする請求項1に記載の運転傾向解析システム。
  3. 前記運転行動を示す情報には、前記車両の運転者による加速動作、速度維持動作、減速動作、右折動作、左折動作、車線変更動作の少なくともいずれかを示す情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の運転傾向解析システム。
  4. 前記センサデータには、前記車両の前後方向の加速度、前記車両の幅方向の加速度、前記車両の高さ方向の加速度、前記車両の前後方向の軸周りの角速度、前記車両の幅方向の軸周りの角速度、前記車両の高さ方向の軸周りの角速度が含まれることを特徴とする請求項3に記載の運転傾向解析システム。
  5. 前記運転行動情報取得部は、前記車両の前後方向の加速度、前記車両の幅方向の加速度、前記車両の高さ方向の加速度のうちのいずれか2つの加速度に基づいて、前記車両の運転者による運転行動を示す情報を取得することを特徴とする請求項4に記載の運転傾向解析システム。
  6. センサデータ取得部が、車両の動作を示すセンサデータを取得するセンサデータ取得工程と、
    運転行動情報取得部が、前記車両のエンジンがON状態となって以降の、前記車両の運転者による運転行動を示す情報を、順次、取得する運転行動情報取得工程と、
    保持部が、前記運転行動情報取得工程において前記運転行動を示す情報が1回目に取得された際に前記センサデータ取得工程において取得されたセンサデータを、初期センサデータとして保持する保持工程と、
    算出部が、前記運転行動情報取得工程において前記運転行動を示す情報が2回目以降に取得されるごとに前記センサデータ取得工程において取得されたセンサデータと、前記初期センサデータとの非類似度を算出する算出工程と、
    判定部が、前記センサデータ取得工程においてセンサデータが取得された時間と、取得されたセンサデータを用いて前記算出工程において算出された非類似度と、に基づいて前記非類似度の時間変化を近似し、近似した時間変化から特定される、前記非類似度が所定の閾値を超えるタイミングで、前記車両の運転者による運転行動を示す情報に、変化が発生したと判定する判定工程と
    実行することを特徴とする運転傾向解析方法。
  7. 車両の動作を示すセンサデータを取得するセンサデータ取得工程と、
    前記車両のエンジンがON状態となって以降の、前記車両の運転者による運転行動を示す情報を、順次、取得する運転行動情報取得工程と、
    前記運転行動情報取得工程において前記運転行動を示す情報が1回目に取得された際に前記センサデータ取得工程において取得されたセンサデータを、初期センサデータとして保持する保持工程と、
    前記運転行動情報取得工程において前記運転行動を示す情報が2回目以降に取得されるごとに前記センサデータ取得工程において取得されたセンサデータと、前記初期センサデータとの非類似度を算出する算出工程と、
    前記センサデータ取得工程においてセンサデータが取得された時間と、取得されたセンサデータを用いて前記算出工程において算出された非類似度と、に基づいて前記非類似度の時間変化を近似し、近似した時間変化から特定される、前記非類似度が所定の閾値を超えるタイミングで、前記車両の運転者による運転行動を示す情報に、変化が発生したと判定する判定工程と
    をコンピュータに実行させるための運転傾向解析プログラム。
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