JP7233077B2 - 血液循環装置 - Google Patents

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Description

本発明は、体外に血液を導き出し体内に戻す血液循環装置に関し、特に脱血カニューレから送血カニューレまでの構成に関する。
心臓が停止すると、人体は10秒前後で意識を消失し、更に、3分以上血液循環停止が遷延すると不可逆的な脳障害を起こすと報告されている。心停止した患者には、速やかに心肺蘇生が開始されなければ、一説には約3分、長めに見ても4~6分で不可逆的な脳組織障害をきたして患者は脳死状態に至り蘇生は不可能となると報告されている。つまり、循環開始を3分以内に行うことは、救命救急時に最も重要な要件の一つとなっている。
従来の心停止からの心肺蘇生の方法論では、患者の意識状態、呼吸、及び脈拍を確認する。患者が心肺停止状態である場合は速やかに胸骨圧迫を開始し、かかる後に気道確保し、呼吸補助、人工呼吸を行う(例えば、非特許文献1)。また、心室細動の状態では電気的除細動も試みられる(例えば、非特許文献2)。しかし、特に心停止又は心室細動の発見が遅かった場合は、回復に至らない症例も数多い。そのため、心肺蘇生における早急な胸骨圧迫の重要性が再認識されている。
胸骨圧迫による心臓マッサージは大変な労力であり、成人男性でも患者の脳循環を確保するための血圧を維持するために必要な圧力で心臓マッサージを行うと、疲労により適切な胸骨圧迫を継続できない。そこで、ガス駆動のピストンなどによって患者の胸骨上から圧迫を加える自動式の心臓マッサージ装置が開発されている(例えば、非特許文献3)。
心肺蘇生において患者が回復しない場合は、救急室に到着するまで胸骨圧迫を継続し、救急室において開胸心マッサージを行うか、カテーテル型の左心バイパスポンプ、Intra-aortic balloon pump(IABP)、経皮肺補助システム等により適切な全身灌流を回復させる場合もある(例えば、非特許文献4)。また、ポンプにより血液の循環を補助する場合には、磁気によりインペラーを駆動する、磁気ポンプも開発されている(例えば、特許文献1)。
山畑、佳篤、「救急医学 現状と課題(Vol.17) 心肺蘇生と救急医療JRC蘇生ガイドライン2015を踏まえて」、医学のあゆみ、医歯薬出版、2018年5月、第265巻、第6号、p.523-528 岸森 健文、石見 拓、「循環器疾患レジストリー・わが国における蘇生領域のレジストリーの現状と今後の展望」、医学のあゆみ、医歯薬出版、2018年3月、第264巻、第10号、p.895-900 猪口 貞樹、「自動心マッサージ器の現状(特集:CPRの新しい潮流)」、救急医療ジャーナル、プラネット、2009年4月、第17巻、第2号、p.18-21 Biswajit Kar他、「Percutaneous Circulatory Support in Cardiogenic Shock: Interventional Bridge to Recovery」、Circulation、(米国)、2012年4月、第125巻、第14号、p.1809-1817、
特許第5817062号公報
しかし、非特許文献1~3に記載されているように、心肺蘇生において胸骨圧迫を行った場合、肋骨骨折等の合併症を伴う場合があり、心肺蘇生中に患者が意識を取り戻した場合、苦痛を与えることになるという課題があった。また、非特許文献4に記載されているように、開胸心マッサージ、カテーテル型の左心バイパスポンプ、IABP、経皮肺補助システムを用いて全身灌流を回復させる場合があるが、これらの手段を用いるには、少なくとも救急室に患者を搬送する必要がある。患者が救急室に搬送されるまでの間は、人力又は自動心臓マッサージ装置により胸骨圧迫を継続しなければならないが、長時間の胸骨圧迫による適切な血液の循環を維持するのは困難であるという課題があった。
大腿動脈及び静脈を確保した上で、経皮的心肺補助循環(Percutaneous cardio-pulmonary support ;PCPS)の補助循環が使われることもある。しかし、PCPSのような人工心肺装置は人工肺を備えるので血液の凝固及び血栓を抑えるため、患者のヘパリン化が必要であり、出血などの合併症の懸念があるという課題があった。また、PCPSを患者に長時間適用すると、人工肺の血栓が発生するなどの課題があった。さらに、次の段階には、患者への人工心臓の適用、心臓移植が存在するが、これを実施するには、膨大な準備が必要であり、患者に心臓手術が行われるまでには莫大な時間を要するという課題があった。
つまり、従来の技術においては、心停止後に早期の補助循環開始は困難であり、救命率が上がらないという課題があった。また、心停止の発見が遅かったケースでは、患者が回復に至らない症例も数多いという課題があった。
本発明は上記の課題を解決するものであって、心停止後早期に高流量の左心バイパス循環を開始することができる血液循環装置を提供することを目的とする。
本発明に係る血液循環装置は、体外から胸壁を貫通して左心室に挿入される脱血カニューレと、体内に血液を戻す送血カニューレと、前記脱血カニューレと前記送血カニューレとの間に接続され、前記脱血カニューレから血液を体外に導出し、血液を前記送血カニューレから体内に送る血液ポンプと、を備え、前記脱血カニューレは、先端以外の部分が均一な外径を有する円筒状の筒体を有し、前記筒体の先端は、前記先端以外の部分よりも外径が小さく、先に行くにしたがい外径が小さくなるように構成され、先端に行くにしたがい外径が小さくなるように構成されたダイレータが前記筒体の内側に挿通された状態で、前記ダイレータを前記胸壁の外部から前記胸壁の内部及び前記左心室に挿入し、前記胸壁及び前記左心室に形成された挿入部が前記ダイレータにより拡大されたところに前記筒体の先端が挿入されるように構成されている
本発明によれば、体外から経胸壁的に左心室に脱血カニューレを挿入し、血液ポンプを経て動脈に挿入された送血カニューレにより体内に血液を戻すことができる。これにより、心停止状態の患者に早期に補助循環を開始できるため、心停止後の救命率が向上する。
実施の形態1に係る血液循環装置の全体構造を示す模式図である。 実施の形態1に係る血液循環装置の脱血カニューレ周辺の拡大図である。 実施の形態1に係る血液循環装置の脱血カニューレの構造の模式図である。 実施の形態1に係る血液循環装置の血液ポンプの構造を説明する模式図である。 実施の形態1に係る血液循環装置の血液ポンプの人体への設置状態を示す説明図である。 実施の形態1に係る血液循環装置が人体に取り付けられた状態において人体の側方から見た説明図である。 実施の形態1に係る血液循環装置の送血カニューレの先端周辺の構造の説明図である。 実施の形態1に係る血液循環装置の脱血カニューレを動物の心臓に設置した状態を示す図である。 図8の状態において脱血カニューレの先端周辺の心臓断層画像である。 実施の形態1に係る血液循環装置の脱血カニューレを動物の心臓に設置した状態において、心臓が心室細動状態で停止しているときの脱血カニューレの血液流量を測定した図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。各図は模式的に示すものであって、各部材の相対的な大きさ及び板厚等は図示する寸法に限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
図1は、実施の形態1に係る血液循環装置100の全体構造を示す模式図である。血液循環装置100は、体外から経胸壁的に左心室93に挿入される脱血カニューレ10と、体外から動脈に挿入される送血カニューレ20と、脱血カニューレ10と送血カニューレ20との間に接続される血液ポンプ30と、を備える。血液循環装置100は、先端が左心室93(図2参照)に挿入された脱血カニューレ10から左心室93内の血液を体外に導出する。血液の導出は、血液ポンプ30を駆動することにより行われる。血液ポンプ30により体外に導出された血液は、送血カニューレ20を通り体内の動脈に戻される。この構造により、血液循環装置100は、左心室93内の血液を一旦体外に導出し、動脈に送血するバイパス経路を実現する。実施の形態1において、血液の流れを作り出す血液ポンプ30は、ポンプ部31と駆動部32との2つの部分から構成されている。また、ポンプ部31に接続され、血液が送出される送血カニューレ20は、湾曲部21により先端部22の方向が心臓91側に向けられている。
図2は、実施の形態1に係る血液循環装置100の脱血カニューレ10周辺の拡大図である。図2においては、脱血カニューレ10が挿入されている心臓91を断面で表し、脱血カニューレ10の挿入状態を模式的に表している。なお、図2の黒矢印は、心臓91が正常に機能している場合の血液の流れを示し、白抜き矢印は、血液循環装置100を駆動した場合の血液の流れを示している。心臓91が正常に機能している場合は、左心室93から大動脈94を通り、全身に血液が循環するが、心停止状態においては血液が循環せず、脳にも血液が循環することがない。脳は酸素の供給を絶たれると一説には約3分、長めに見ても4~6分で不可逆的な脳組織障害をきたして患者は脳死状態に至り蘇生が不可能となる。従って心停止後早期に血液の循環を促す必要がある。
従来の心停止時の心肺蘇生においては、胸骨圧迫により血液の循環を促す。これにより血液は、大動脈を経て体内を循環し脳にも血液が循環する。これを早期に行うことにより、救命率が向上する。しかし、1分あたり100~120回の速さで強く胸骨圧迫を継続することは、成人男性の体力をもっても一人で実施することが困難である。
(血液循環装置100の作用)
実施の形態1において、脱血カニューレ10は、胸壁98に形成された挿入部99を貫通し、さらに心尖部80から心臓壁に形成された挿入部99を貫通して左心室93内に挿入されるように構成されている。実施の形態1に係る血液循環装置100によれば、脱血カニューレ10から血液ポンプ30により左心室93内の血液を体外に導出する。これにより、図2に示される白抜き矢印のように血液の流れが生じる。つまり、肺静脈及び左心房95から僧帽弁97を経て左心室93に血液が流れ、脱血カニューレ10から血液ポンプ30により体外に血液が導出される。左心室93から体外に血液が導出されるため、左心室93から大動脈弁96を通り大動脈94に向かって流れる血液の流れは生じない。しかし、血液循環装置100は、血液ポンプ30に接続された送血カニューレ20から大腿動脈92に血液を送り込む。送血カニューレ20は、大腿動脈92に患者のつま先側から心臓91へ向かう方向に先端を向けて挿入できるように構成されている。そのため、血液循環装置100は、大腿動脈92から大動脈94方向への血液の流れを生じさせ、大動脈弁96をバイパスして大腿動脈92から大動脈94を通る血液の循環を生じさせることになる。結果として、送血カニューレ20からの血液は、大腿動脈92から大動脈94を経て脳に循環することになる。
また、血液循環装置100は、左心室93から血液を体外に導出するため、少なくとも肺静脈及び左心房95、及び僧帽弁97を通り脱血カニューレ10に到る血流を生じさせる。そして、血液循環装置100は、肺循環した動脈血を体外に導出し、大腿動脈92から体内に戻す。言い換えると、血液循環装置100は、左心系の循環を補助するものである。体内に戻された動脈血は、大腿動脈92から大動脈94を経て脳に到るため、血液循環装置100により脳への酸素の供給が維持されることになる。なお、実施の形態1においては、送血カニューレ20は、大腿動脈92に挿入されるように構成されているが、これだけに限定されるものではなく、脳に血液を送ることができるのであれば、その他の動脈に挿入されるように構成されていても良い。
(脱血カニューレ10側の構造)
図3は、実施の形態1に係る血液循環装置100の脱血カニューレ10の構造の模式図である。図3(a)は、脱血カニューレ10が人体に設置される前の状態を示しており、図3(b)は脱血カニューレ10に血液ポンプ30のポンプ部31が接続された状態を示している。なお、血液循環装置100を構成する部品の構造については、図3に示される構造のみに限定されるものではない。脱血カニューレ10は、左心室93の内部に挿入される筒体11を備える。筒体11の先端14は、患者の体内に挿入され、左心室93に位置する様に配置される部分である。筒体11の他方の端部12は、患者の体外に位置し、弁体13を備える。脱血カニューレ10が体内に挿入される前においては、弁体13を通してダイレータ70が脱血カニューレ10の内部に挿入されている。つまり、脱血カニューレ10は、体内に挿入される前においてはシースとしてダイレータ70を挿通した状態にされている。
ダイレータ70は、先端に行くに従い外径が減少するように形成されている縮径部73を有し、内部は筒状の空洞部72を備えることによりガイドワイヤ71が挿通自在に構成されている。ダイレータ70は、先端の縮径部73が脱血カニューレ10の先端14から突出するように脱血カニューレ10に挿通されている。ダイレータ70は、体内に挿入されたガイドワイヤ71に沿って体内に挿入され、胸壁98及び心臓91に穿刺針により形成され、ガイドワイヤ71が通された挿入部99を徐々に押し広げ、挿入部99を拡大するように構成されたものである。脱血カニューレ10の外径は、19Fr以上であることが望ましいが、これだけに限定されず、例えば患者が幼児等の身体が小さい場合には、さらに小さい外径のものを用いてもよい。脱血カニューレ10の外径が小さい場合は、併せてダイレータ70のサイズも脱血カニューレ10に合わせて小さいものが使用される。なお、脱血カニューレ10の設置方法については、後述する。
図3(b)に示される様に、脱血カニューレ10が人体に設置された状態においては、脱血カニューレ10の内部からダイレータ70が引き抜かれている。脱血カニューレ10は、体外側に位置する端部12の弁体13を通して血液ポンプ30のポンプ部31の吸入口33が挿し込まれている。
(血液ポンプ30の構造)
図4は、実施の形態1に係る血液循環装置100の血液ポンプ30の構造を説明する模式図である。図4(a)は、血液ポンプ30を駆動ポンプ32側からみた平面図であり、図4(b)は、血液ポンプ30のポンプ部31内に設けられたインペラ38の回転軸に沿った断面構造の模式図である。血液ポンプ30は、例えば、遠心式、軸流式、斜流式、又は拍動式のポンプ等いかなるポンプを用いてもよいが、実施の形態1においては、血液ポンプ30は、遠心式のポンプを使用している。血液ポンプ30は、ポンプ部31の内部でインペラ38を回転させることにより、吸入口33から血液を吸入し、送出口34から血液を送出するものである。
血液ポンプ30は、ポンプ部31と駆動部32との2つの部分から構成され、分離自在に構成されている。また、血液ポンプ30は、ポンプ部31と駆動部32とを隔離した状態で用いることができる。つまり、ポンプ部31は、駆動部32と所定の距離だけ離された状態でもインペラ38を回転させることができる。
図5は、実施の形態1に係る血液循環装置100の血液ポンプ30の人体への設置状態を示す説明図である。ポンプ部31の内部に配置されているインペラ38は、磁石35を備えている。また、駆動部32の内部にも磁石35が配置されている。駆動部32の内部に配置された磁石35は、モータ等の動力装置37により回転駆動される。駆動部32の磁石35が回転することにより、ポンプ部31の内部に配置されているインペラ38の磁石35も磁力により引きつけられ回転する。これにより、磁石35の磁力が届く範囲内において、ポンプ部31と駆動部32との距離を離してインペラ38を駆動させることができる。従って、図5(a)のように、人体に血液循環装置100を取り付けた当初は、ポンプ部31を体外に配置し、その後に図5(b)に示すようにポンプ部31のみを体内に埋め込んで駆動させることもできる。このときポンプ部31は、単独で皮下に埋め込まれ、駆動部32が体外に位置しポンプ部31と隔離した状態でポンプ部31内のインペラ38を駆動させることができる。なお、磁石35は、例えばネオジム磁石等の磁力の強いものが用いられ、ポンプ部31と駆動部32とが隔離されていてもインペラ38を回転させることができるものが望ましい。
駆動部32は、電源を供給する配線39が接続されており、駆動するためのモータを有する。この駆動部32を体外に配置することができるため、血液ポンプ30は、皮下に埋込むポンプ部31の体積を小さくすることができ、配線39を皮膚に貫通させる必要もない。つまり、ポンプ部31を皮下に埋め込み、体表を閉じることができる。従って、血液ポンプ30を人体に設置する際の感染症のリスクを低減させることができる。
なお、実施の形態1において、ポンプ部31は、幅Wが5cm以下であり、望ましくは4cm以下で構成される。また、ポンプ部31は、高さHが3cm以下で構成される。なお、血液ポンプ30として開心術等に使用されている人工心肺用の遠心血液ポンプを使用することも考えられるが、人工心肺用の遠心血液ポンプは、重量が1kg以上で直径10cm高さ10cm程度の大きさであり、体表に固定するのが困難であり、通常は患者のベッドなどに固定される。よって、緊急の救急現場においては、患者の体動などにより脱血カニューレ10及び送血カニューレ20が抜けるリスクが高まる。しかし、実施の形態1に係る血液ポンプ30のポンプ部31によれば、ポンプ部31が小さく重量も軽いため、血液循環装置100を人体に取り付け、緊急の救急現場において3分以内の補助循環の開始した後に、時間をおいてからポンプ部31の皮下への埋め込みが可能である。
(送血カニューレ20側の構造)
図6は、実施の形態1に係る血液循環装置100が人体に取り付けられた状態において人体の側方から見た説明図である。図7は、実施の形態1に係る血液循環装置100の送血カニューレ20の先端周辺の構造の説明図である。送血カニューレ20は、血液ポンプ30に接続される接続部23と、動脈に挿入される先端部22とを備える。送血カニューレ20は、接続部23から先端部22に到る手前でU字形に曲げられており、先端部22が接続部23側に向かうように形成されている。実施の形態1において血液循環装置100が左心室93と大腿動脈92との間を接続して設置され、左心室93から導出された血液を大腿動脈92から体内に戻すため、送血カニューレ20の先端部22は、つま先側から心臓側に向かって大腿動脈92に挿入できるように構成されている。そのため、送血カニューレ20は、心臓側に位置する接続部23から下半身側に延び、大腿部付近で心臓側に折り返して配置される必要がある。
送血カニューレ20は、先端部22が大腿動脈92内に挿入されるため、通常の真っ直ぐに形成されたカニューレを用いた場合、先端部22にカニューレを折り返した部分の復元力がかかる。これにより、送血カニューレ20が大腿動脈92に挿入されている部分に負担がかかってしまう場合がある。一方、実施の形態1において送血カニューレ20は、先端部22と接続部23との間の先端部22に近い位置に予め湾曲部21が形成されており、湾曲部21がU字形に形成されている。湾曲部21は、望ましくは先端部22の向く方向が180°反対側を向くように構成される。そのため、血液循環装置100を人体に設置した際に、送血カニューレ20の先端部22には負担が掛かりにくく、送血カニューレ20の抜けを抑制することができる。また、送血カニューレ20は予めU字形に形成された湾曲部を備えるため、救急現場において折り返した部分がつぶれる、折れるなどの変形により内部の血液の流動が阻害されるのを抑制できる。
(血液循環装置100の組立方法について)
次に、上記で説明した構造を有する血液循環装置100の組立について説明する。まず、脱血カニューレ10側について説明する。脱血カニューレ10は、図3(a)に示される様に、内部にダイレータ70を挿通させた状態に組み立てられている。ダイレータ70は、縮径部73を脱血カニューレ10となるシースの先端から突出した状態に組み立てられている。この工程を脱血側キット組立工程と呼ぶ。また、脱血カニューレ10とダイレータ70とを組み合わせたものを脱血側キットと呼ぶ。
左心室93への脱血カニューレ10の挿入は、経胸壁的、つまり胸壁98を貫通して、心尖部80(図2参照)から左心室93への穿刺により行われる。例えば、穿刺針(図示せず)は、体表から心尖部80側から左心室93へ穿刺される。穿刺針は、例えば外径が18ゲージのものが使用され、左心室93へ直接穿刺される。そして、セルジンガー法に準じて穿刺針を通してガイドワイヤ71が左心室93へ導入される。その後、ダイレータ70は、ガイドワイヤ71を内部の空洞部72に通した状態で、ガイドワイヤ71に沿って体内に挿入される。ダイレータ70は、胸壁98及び心臓91に形成された挿入部99に縮径部73を先端側から徐々に挿入することにより拡大する。ダイレータ70は、図3(a)に示される状態のまま、脱血カニューレ10の先端14が左心室93内に到達する位置まで挿入される。これを、脱血カニューレ挿入工程と呼ぶ。
なお、左心室93への穿刺法は、心窩部からの穿刺、左胸壁からの穿刺、心尖部80からの穿刺、又は右胸壁から右心室を介して、二段階穿刺で左心室93に穿刺しても良い。左心室93への穿刺法は、心臓又は肺などの手術後、あるいは先天奇形により、解剖学的位置に異常を持つ症例も散見されるので、穿刺法は特に限定されるものではない。場合によっては、心臓エコーガイドを用いて穿刺を行えば安全な穿刺が可能である。予測される合併症として、穿刺による冠動脈への損傷などがあるが、これに関しては、心臓エコーガイドの下に、心室中隔の前下行枝を避けるなどの対策で回避することができる。なお、心臓91に対する直接穿刺は、不整脈の発生が危惧されるが、実施の形態1に係る血液循環装置100が人体に取り付けられる状況は、心停止の場合の救急時の状況であり、心臓91に対する直接穿刺による不整脈の発生については考慮する必要がない。
脱血カニューレ挿入工程が完了したら、脱血カニューレ10からダイレータ70及びガイドワイヤ71が抜去される。この工程を抜去工程と呼ぶ。ダイレータ70等を脱血カニューレ10から引き抜いた後は、脱血カニューレ10の筒体11の内部に左心室93の血液が流入する。しかし、脱血カニューレ10の体外側に位置する端部12には弁体13が設けられているため、端部12から血液が流出することはない。なお、脱血カニューレ10は、弁体13が設けられた形態に限定されるものではない。例えば、脱血カニューレ10がポリウレタン、シリコーン等の軟質で、鉗子によるクランプ可能な素材で構成されている部分を含む場合は、ダイレータ抜去時に素早くクランプを施すことで血液の流出を防止することも可能であり、この場合脱血カニューレ10に設けられた弁体13は不要となる。
抜去工程が完了したら、脱血カニューレ10の端部12の弁体13を通して血液ポンプ30のポンプ部31に設けられた吸入口33が脱血カニューレ10内に挿入される。この工程を血液ポンプ取り付け工程と呼ぶ。
脱血カニューレ10が左心室93へ挿入される一方で、送血カニューレ20は、大腿動脈92に先端部22が挿入される。送血カニューレ20の大腿動脈92への挿入もセルジンガー法に準じて行われる。この工程を送血カニューレ挿入工程と呼ぶ。なお、送血カニューレ20は、動脈に挿入後の血液の流出を防ぐ弁体を設けても良く、又は鉗子によるクランプが可能な素材で構成されている部分を含んでいても良い。
送血カニューレ20が大腿動脈92に挿入された後、又は挿入される前に、送血カニューレ20の体外側に位置する端部に血液ポンプ30のポンプ部31に設けられた送出口34が接続される。この工程を、送血カニューレ取り付け工程と呼ぶ。なお、血液ポンプ30と送血カニューレ20とを接続する送血カニューレ取り付け工程は、脱血カニューレ10と血液ポンプ30との接続(つまり、血液ポンプ取り付け工程)よりも前に行っても良い。なお、脱血カニューレ10から送血カニューレ20までが全て接続される際には、送血カニューレ20側の血液循環回路内を生理食塩水等の液体で満たした状態にし、脱血カニューレ10側と送血カニューレ20側とを接続する。必要に応じ、脱血側と送血側とを接続した後に図7に示されるようなサイドポート24等の構造から血液循環回路内の空気を抜く工程を追加しても良い。
また、血液ポンプ30のポンプ部31に、駆動部32が設置される。これを駆動部設置工程と呼ぶ。駆動部設置工程は、血液ポンプ取り付け工程の前後において行うことができる。
以上のように、血液循環装置100が組み立てられた後、血液ポンプ30の駆動部32を駆動し、血液が左心室93から体外に導出され、送血カニューレ20から大腿動脈92へ戻される。これにより、緊急の救急現場において、高流量の左心バイパス循環を開始することができ、救命率を向上させることができる。
また、上記の血液循環装置100による補助循環を開始した後に、救急現場において体表に設置された血液ポンプ30、脱血カニューレ10、及び送血カニューレ20を皮下に埋め込んでもよい。これにより、血液循環装置100は、設置することによる感染症を抑制することができる。また、送血カニューレ20を大腿動脈に接続した状態のまま、血液ポンプ30のポンプ部31を皮下に埋め込む場合は、血液循環を停止させることなく皮下の埋め込みに移行できるという利点がある。さらに、ポンプ部31を皮下に埋め込むにあたり、送血カニューレ20を接続する箇所を、より長期循環に適した下行大動脈又は上行大動脈若しくは鎖骨下動脈等に切り換えることも可能である。この場合は、送血流量をさらに増やしたい場合に有効である。また、血液循環装置100は、救急時のみに用いる血液循環装置としてだけでなく、術後管理が容易な埋め込み型の血液循環装置に移行することもできる。
図8は、実施の形態1に係る血液循環装置100の脱血カニューレ10を動物の心臓に設置した状態を示す図である。図9は、図8の状態において脱血カニューレ10の先端周辺の心臓断層画像である。図10は、実施の形態1に係る血液循環装置100の脱血カニューレ10を動物の心臓に設置した状態において、心臓が心室細動状態で停止しているときの脱血カニューレ10の血液流量を測定した図である。なお、図9は、カラードップラにより脱血カニューレ10への血流を確認した図である。上記に説明したように、脱血側キット取り付け工程によりダイレータ70と脱血カニューレ10とを組み合わせて組み立てられた脱血側キットを用いることにより、左心室93へ脱血カニューレ10を挿入しても、出血はほぼ見られなかった。図8に示される動物への脱血カニューレ10の挿入状態を見てもわかるように、心臓から外部へ出血することなく、脱血カニューレ10は左心室93内に挿入することができる。図8においては、脱血カニューレ10の挿入による出血の有無を確認するために、脱血カニューレ10の挿入を動物の左心室93に開胸した状態において行った。図8においては、心臓が動いた状態で脱血カニューレ10の挿入を行っており、この状態で出血が見られないため、心停止状態においても同様に出血は起こらない。
また、図9は、右側の図において平行四辺形で囲まれた部分が色により血液の流動する方向が示されている。図9のX部で示される明るい色で示されている部分は、左心室93内の血液が脱血カニューレ10内に向かって流れている領域を示している。また、図9のY部で示されている黒い部分は、X部とは反対方向に向かって血液が流れている部分を示している。これにより、脱血カニューレ10を左心室93に挿入し、血液循環装置100を駆動した際に左心室93内の血液は、脱血カニューレ10から導出されていることが確認できた。さらに、図10に示される様に、心臓91が心室細動状態で停止している状態において、ポンプ部31を流れる血液流量は十分に確保されていることが確認出来た。
図8に示される様に、実施の形態1に係る血液循環装置100は、動物実験により、左心室93へスムーズに出血を抑えつつ穿刺及び脱血カニューレ10の挿入をすることができることが確認された。また、図9及び図10に示される様に、左心室93から脱血カニューレ10へのスムーズな血液の流れが確認された。従って、血液循環装置100は、心停止患者への適用が可能であり、心停止後早期の高流量の血液の補助循環の開始が可能となる。ひいては、血液循環装置100は、心停止時の救命率を飛躍的に向上させることができる。更に、血液循環装置100は、体内埋込が可能なポンプ部31と、ポンプ部31と隔離した状態で体外から磁気を供給しポンプ部31を駆動する駆動部32を組み合わせ、体内に埋め込むポンプ部31のサイズを小さく構成している。そのため、ポンプ部31は、小柄な人体にも埋込が可能である。ポンプ部31については、さらに小さくすることも可能なので、小柄な老人や、小児への応用することも可能である。
また、心臓91は、胸壁98の外部からアクセスし易い位置にあるため、胸骨圧迫による心臓マッサージを行いながらでも、左心室93に対する穿刺、及び大腿動脈穿刺は、比較的速やかに可能である。従って、心停止時において脳死をきたすとされるタイムリミットの3分以内で穿刺を行い、血液循環装置100による患者への血液の補助循環を開始することができる。血液循環装置100により左心系の補助循環さえ早期に開始させることができれば、脳死を回避することができる。実施の形態1に係る血液循環装置100は、脱血カニューレ10を直接左心室93に挿入しており、十分な血液の循環を行うことができ、人体への設置も容易であるため、救急現場において早期の血液の補助循環を開始することができる。そして、血液循環装置100による循環開始後、体表の滅菌処置等を行い後、トネラーで大腿動脈92まで送血カニューレ20を潜らせ、血液ポンプ30のポンプ部31を皮下ポケットに挿入し、血液循環装置100の血液接触部分の完全埋め込み化を計ることもできる。また、心停止後、血液循環装置100により補助循環を開始し、数週間~数か月の補助循環の後、心臓91が回復すれば血液循環装置100の離脱を進める。心臓が回復しない場合は、他の埋め込み型補助人工心臓へ移行することも可能である。
実施の形態1に係る血液循環装置100は、心停止患者に対し早期に高流量の血液の補助循環開始を可能にするシステムである。左心室直接穿刺により、血液循環装置100を人体に適用し、補助循環を開始できるが、右心補助ももちろん可能であり、両心補助や、完全な両心循環も視野に入れることができる。また、実施の形態1に係る血液循環装置100は、人体だけでなくその他の哺乳動物にも適用が可能である。
10 脱血カニューレ、11 筒体、12 端部、13 弁体、14 先端、20 送血カニューレ、21 湾曲部、22 先端部、23 接続部、24 サイドポート、30 血液ポンプ、31 ポンプ部、32 駆動部、33 吸入口、34 送出口、35 磁石、37 動力装置、38 インペラ、39 配線、70 ダイレータ、71 ガイドワイヤ、72 空洞部、73 縮径部、80 心尖部、91 心臓、92 大腿動脈、93 左心室、94 大動脈、95 左心房、96 大動脈弁、97 僧帽弁、98 胸壁、99 挿入部、100 血液循環装置、H 高さ、W 幅。

Claims (9)

  1. 体外から胸壁を貫通して左心室に挿入される脱血カニューレと、
    体内に血液を戻す送血カニューレと、
    前記脱血カニューレと前記送血カニューレとの間に接続され、前記脱血カニューレから血液を体外に導出し、血液を前記送血カニューレから体内に送る血液ポンプと、を備え、
    前記脱血カニューレは、
    先端以外の部分が均一な外径を有する円筒状の筒体を有し、
    前記筒体の先端は、前記先端以外の部分よりも外径が小さく、先に行くにしたがい外径が小さくなるように構成され、
    先端に行くにしたがい外径が小さくなるように構成されたダイレータが前記筒体の内側に挿通された状態で、前記ダイレータを前記胸壁の外部から前記胸壁の内部及び前記左心室に挿入し、前記胸壁及び前記左心室に形成された挿入部が前記ダイレータにより拡大されたところに前記筒体の先端が挿入されるように構成されている、血液循環装置。
  2. 前記送血カニューレは、
    動脈に挿入される、請求項1に記載の血液循環装置。
  3. 前記脱血カニューレは、
    先端とは反対側の端部に血液の流出を防止する弁体を備える、請求項1又は2に記載の血液循環装置。
  4. 前記血液ポンプは、
    前記血液を流動させるポンプ部と、
    前記ポンプ部を駆動させる駆動部と、を備え、
    前記ポンプ部と前記駆動部とは、
    分離自在に構成される、請求項1~3の何れか1項に記載の血液循環装置。
  5. 前記駆動部は、
    磁力により前記ポンプ部と隔離した状態で前記ポンプ部を駆動させる、請求項4に記載の血液循環装置。
  6. 前記ポンプ部及び前記駆動部は、
    内部に磁石を備え、
    前記ポンプ部は、
    前記駆動部と隔離された状態で駆動される、請求項4又は5に記載の血液循環装置。
  7. 前記脱血カニューレは、
    外径が19Fr以上である、請求項1~の何れか1項に記載の血液循環装置。
  8. 前記送血カニューレが挿入される前記動脈は、
    大腿動脈である、請求項2に記載の血液循環装置。
  9. 前記送血カニューレは、
    体内に挿入される側の端部である先端部と、
    前記血液ポンプに接続される側の端部である接続部と、
    字形に湾曲して形成された湾曲部と、を備え、
    前記湾曲部は、
    前記先端部と前記接続部との間の前記先端部に近い位置に形成されている、請求項に記載の血液循環装置。
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