JP7232747B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、蓄電池の温度が低い場合、電力変換装置を用いて蓄電池を昇温する制御が行われている。特許文献1には、蓄電池と、コンデンサと、蓄電池とコンデンサとの間に接続されたインバータと、インバータの各相に接続された電機子巻線とを備えた電力変換装置が開示されている。インバータの各相はIGBTである上アームスイッチ及び下アームスイッチの直列接続体から構成されており、そのうちの1相であるU相上アームスイッチのエミッタ及びU相下アームスイッチのコレクタが、接続経路を介して蓄電池の正極に接続されている。この接続経路、インバータ及び電機子巻線を介して、蓄電池とコンデンサとの間で無効電力の授受を行うことにより蓄電池を昇温することができる。
特許第5865736号公報
特許文献1に記載された回路構成において、接続経路を介して蓄電池の正極と接続されているのは、各相巻線のうちU相巻線のみである。このため、昇温制御が実施されると、このU相巻線には蓄電池の正極に接続されていないその他の巻線よりも大きな電流が流れる。その結果、特許文献1に記載された回路構成では、昇温制御中は、各相巻線に流れる電流を平衡させて回転電機を駆動することができない。しかしながら、蓄電池の温度が上昇する前に回転電機を駆動する必要がある場合も考えられるため、昇温制御を実施しつつ回転電機を駆動することができる技術が望まれる。
そこで、本発明の主たる目的は、蓄電池の昇温制御を実施しつつ回転電機を駆動することができる電力変換装置を提供することである。
本発明は、星形結線された巻線を有する回転電機と、上アームスイッチ及び下アームスイッチの直列接続体を有するインバータと、を備える電力変換装置において、直列接続された第1蓄電池及び第2蓄電池において前記第1蓄電池の負極側及び前記第2蓄電池の正極側と、前記巻線の中性点とを電気的に接続する接続経路と、前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の昇温要求があるか否かを判定する昇温判定部と、前記回転電機の駆動要求があるか否かを判定する駆動判定部と、前記昇温要求があり、かつ、前記駆動要求があると判定された場合、前記インバータ、前記巻線及び前記接続経路を介して前記第1蓄電池と前記第2蓄電池との間に電流を流しつつ、前記回転電機を駆動するように、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのスイッチング制御を実施する制御部と、を備える。
本発明では、第1蓄電池の負極側及び第2蓄電池の正極側と、巻線の中性点とが接続経路により電気的に接続されている。このため、第1蓄電池及び第2蓄電池の昇温要求があると判定された場合、上,下アームスイッチのスイッチング制御が行われることにより、インバータ、巻線及び接続経路を介して第1蓄電池と第2蓄電池との間に電流を流して、第1蓄電池及び第2蓄電池を昇温することができる。特に、巻線の中性点を第1蓄電池の負極側及び第2蓄電池の正極側に接続するため、昇温制御中において、ある相の巻線に電流が集中することがなく、各相巻線に流れる電流が平衡に保たれる。その結果、昇温制御による電流は回転電機の駆動を妨げないため、第1蓄電池及び第2蓄電池の昇温制御を実施しつつ回転電機を駆動することができる。
第1実施形態に係る電力変換装置の構成図。 昇温制御処理の手順を示すフローチャート。 等価回路を示す図。 制御装置の機能ブロック図。 中性点指令電流の波形を示す図。 変調率の推移を示すタイムチャート。 各相電流等の推移を示す図。 比較例としての特許文献1に記載された回路構成における昇温制御時の各相電流の推移を示す図。 第2実施形態に係る制御装置の機能ブロック図。 第2実施形態の変形例に係る制御装置の機能ブロック図。 第3実施形態に係る昇温制御処理の手順を示すフローチャート。 Idr=0制御における電流動作点を示す図。 第4実施形態に係る電力変換装置の構成図。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る電力変換装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の電力変換装置は、例えば電気自動車やハイブリッド車に搭載されている。
図1に示すように、電力変換装置10は、インバータ30と、回転電機40とを備えている。回転電機40は、3相の同期機であり、ステータ巻線として星形結線されたU,V,W相巻線41U,41V,41Wを備えている。各相巻線41U,41V,41Wは、電気角で120°ずつずれて配置されている。回転電機40は、例えば永久磁石同期機である。本実施形態において、回転電機40は車載主機であり、車両の走行動力源となる。
インバータ30は、U,V,W相上アームスイッチQUH,QVH,QWHとU,V,W相下アームスイッチQUL,QVL,QWLとの直列接続体を3相分備えている。本実施形態では、各スイッチQUH,QVH,QWH,QUL,QVL,QWLとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子が用いられており、具体的にはIGBTが用いられている。このため、各スイッチQUH,QVH,QWH,QUL,QVL,QWLの高電位側端子はコレクタであり、低電位側端子はエミッタである。各スイッチQUH,QVH,QWH,QUL,QVL,QWLには、フリーホイールダイオードとしての各ダイオードDUH,DVH,DWH,DUL,DVL,DWLが逆並列に接続されている。
U相上アームスイッチQUHのエミッタと、U相下アームスイッチQULのコレクタとには、バスバー等のU相導電部材32Uを介して、U相巻線41Uの第1端が接続されている。V相上アームスイッチQVHのエミッタと、V相下アームスイッチQVLのコレクタとには、バスバー等のV相導電部材32Vを介して、V相巻線41Vの第1端が接続されている。W相上アームスイッチQWHのエミッタと、W相下アームスイッチQWLのコレクタとには、バスバー等のW相導電部材32Wを介して、W相巻線41Wの第1端が接続されている。U,V,W相巻線41U,41V,41Wの第2端同士は、中性点Oで接続されている。なお、本実施形態において、各相巻線41U,41V,41Wは、ターン数が同じに設定されている。これにより、各相巻線41U,41V,41Wは、例えばインダクタンスが同じに設定されている。
各上アームスイッチQUH,QVH,QWHのコレクタと、組電池20の正極端子とは、バスバー等の正極側母線Lpにより接続されている。各下アームスイッチQUL,QVL,QWLのエミッタと、組電池20の負極端子とは、バスバー等の負極側母線Lnにより接続されている。
電力変換装置10は、正極側母線Lpと負極側母線Lnとを接続するコンデンサ31を備えている。なお、コンデンサ31は、インバータ30に内蔵されていてもよいし、インバータ30の外部に設けられていてもよい。
組電池20は、単電池としての電池セルの直列接続体として構成されており、端子電圧が例えば数百Vとなるものである。本実施形態では、組電池20を構成する各電池セルの端子電圧(例えば定格電圧)が互いに同じに設定されている。電池セルとしては、例えば、リチウムイオン電池等の2次電池を用いることができる。なお、組電池20は、例えば電力変換装置10の外部に設けられている。
組電池20を構成する電池セルのうち、高電位側の複数の電池セルの直列接続体が第1蓄電池21を構成し、低電位側の複数の電池セルの直列接続体が第2蓄電池22を構成している。つまり、組電池20が2つのブロックに分けられている。本実施形態では、第1蓄電池21を構成する電池セル数と、第2蓄電池22を構成する電池セル数とが同じである。このため、第1蓄電池21の端子電圧(例えば定格電圧)と、第2蓄電池22の端子電圧(例えば定格電圧)とが同じである。
組電池20において、第1蓄電池21の負極端子と第2蓄電池22の正極端子とには中間端子Bが接続されている。
電力変換装置10は、監視ユニット50を備えている。監視ユニット50は、組電池20を構成する各電池セルの端子電圧及び温度等を監視する。
電力変換装置10は、接続経路60と、接続スイッチ61とを備えている。接続経路60は、組電池20の中間端子Bと中性点Oとを電気的に接続する。接続スイッチ61は、接続経路60上に設けられている。本実施形態では、接続スイッチ61としてリレーが用いられている。接続スイッチ61がオンされることにより、中間端子Bと中性点Oとが電気的に接続される。一方、接続スイッチ61がオフされることにより、中間端子Bと中性点Oとの間が電気的に遮断される。
電力変換装置10は、相電流センサ62及び中性点電流センサ63を備えている。相電流センサ62は、各導電部材32U~32Wに流れる各相電流Iu,Iv,Iwを検出する。また、中性点電流センサ63は、中性点Oに流れる電流を検出する。相電流センサ62及び中性点電流センサ63の検出値は、電力変換装置10が備える制御装置70に入力される。本実施形態において、制御装置70が制御部に相当する。
制御装置70は、マイコンを主体として構成され、回転電機40の制御量をその指令値にフィードバック制御すべく、インバータ30を構成する各スイッチのスイッチング制御を行う。制御量は、例えばトルクである。各相において、上,下アームスイッチは交互にオンされる。
制御装置70は、接続スイッチ61をオンオフし、また、監視ユニット50と通信可能とされている。ちなみに、制御装置70は、自身が備える記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、各種制御機能を実現する。各種機能は、ハードウェアである電子回路によって実現されてもよいし、ハードウェア及びソフトウェアの双方によって実現されてもよい。
続いて、制御装置70により実行される昇温制御について説明する。図2は、昇温制御処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、制御装置70により、例えば所定の制御周期で繰り返し実行される。
ステップS10では、第1蓄電池21及び第2蓄電池22の昇温要求があるか否かを判定する。本実施形態では、組電池20の温度Tが目標温度T*以下であると判定した場合、昇温要求があると判断する。ここで、組電池20の温度Tは、監視ユニット50から取得すればよい。なお、組電池20の温度Tとして、第1蓄電池21の温度や、第2蓄電池22の温度、第1蓄電池21及び第2蓄電池22の平均温度を用いてもよい。また、本実施形態において、ステップS10が昇温判定部に相当する。
ステップS10において昇温要求がないと判定した場合には、ステップS11に進み、回転電機40の駆動要求があるか否かを判定する。この駆動要求には、回転電機40の駆動により車両を走行させる要求が含まれる。なお、本実施形態において、ステップS11が駆動判定部に相当する。
ステップS11において回転電機40の駆動要求がないと判定した場合には、ステップS12に進み、待機モードに設定する。待機モードでは、インバータ30の各スイッチQUH~QWLはオフする。そして、ステップS13において、接続スイッチ61をオフする。これにより、中間端子Bと中性点Oとが電気的に遮断される。
ステップS11において回転電機40の駆動要求があると判定した場合には、ステップS14に進み、駆動モードに設定する。そして、ステップS15において、接続スイッチ61をオフする。これにより、中間端子Bと中性点Oとが接続経路60を介して電気的に遮断される。その後、ステップS16において、駆動PWM制御を行う。駆動PWM制御では、回転電機40を駆動させるべく、インバータ30の各スイッチQUH~QWLのスイッチング制御を行う。これにより、車両の駆動輪が回転し、車両を走行させることができる。
ステップS10において昇温要求があると判定した場合には、ステップS17に進み、回転電機40の駆動要求があるか否かを判定する。
ステップS17において回転電機40の駆動要求がないと判定した場合には、ステップS18に進み、昇温制御モードに設定する。そして、ステップS19において、接続スイッチ61をオンする。これにより、中間端子Bと中性点Oとが接続経路60を介して電気的に導通される。ステップS20では、第1蓄電池21及び第2蓄電池22を昇温するために昇温PWM制御を行う。昇温PWM制御では、各スイッチQUH~QWLのスイッチング制御が行われることにより、インバータ30、各相巻線41U,41V,41W及び接続経路60を介して、第1蓄電池21と第2蓄電池22との間に電流を流し、第1蓄電池21及び第2蓄電池22を昇温する。
ステップS17において回転電機40の駆動要求があると判定した場合には、ステップS21に進み、昇温制御/駆動モードに設定する。そして、ステップS22において、接続スイッチ61をオンする。ステップS23では、昇温/駆動PWM制御を行う。
ステップS20及びステップS23のスイッチング周波数f2は、ステップS16のスイッチング周波数f1よりも高く設定されている。また、スイッチング周波数f2は、人の可聴域よりも高い方に外れた周波数に設定されている。詳しくは、スイッチング周波数f2は、例えば16kHz以上の周波数に設定されている。
以下、昇温制御/駆動モードの昇温制御について説明する。図3(a)に、昇温制御で用いられる電力変換装置10の等価回路を示す。図3(a)では、各相巻線41U~41Wを巻線41として示し、各上アームスイッチQUH,QVH,QWHを上アームスイッチQHとして示し、各上アームダイオードDUH,DVH,DWHを上アームダイオードDHとして示している。また、各下アームスイッチQUL,QVL,QWLを下アームスイッチQLとして示し、各下アームダイオードDUL,DVL,DWLを下アームダイオードDLとして示している。
図3(a)の等価回路は、図3(b)の等価回路として示すことができる。図3(b)の回路は、第1蓄電池21と第2蓄電池22との間で双方向の電力伝達が可能な昇降圧チョッパ回路である。図3(b)において、IBHは第1蓄電池21に流れる電流を示し、VBHは第1蓄電池21の端子電圧を示し、IBLは第2蓄電池22に流れる電流を示し、VBLは第2蓄電池22の端子電圧を示す。第1,第2蓄電池21,22の充電電流が流れる場合にIBH,IBLは負となり、第1,第2蓄電池21,22の放電電流が流れる場合にIBH,IBLは正となる。また、VRは巻線41の端子電圧を示し、IMrは中性点Oに流れる電流を示す。巻線41から接続経路60を介して中間端子Bへと向かう方向に中性点電流IMrが流れる場合を正とし、中間端子Bから接続経路60を介して巻線41へと向かう方向に中性点電流IMrが流れる場合を負とする。
図3(b)を参照して、上アームスイッチQHがオンされると、巻線41の端子電圧VRが「VBH」となる。一方、下アームスイッチQLがオンされると、巻線41の端子電圧VRが「-VBL」となる。つまり、上アームスイッチQHがオンされることにより、巻線41に中性点電流IMrの正方向に励磁電流を流すことができ、下アームスイッチQLがオンされることにより、巻線41に中性点電流IMrの負方向に励磁電流を流すことができる。
図4に、昇温制御/駆動モードにおける昇温制御のブロック図を示す。図4は、回転電機40の駆動後における車両走行中に実施される昇温制御の制御ブロック図である。
制御装置70において、d,q軸指令電流設定部80は、回転電機40のトルク指令値Trq*に基づいて、d軸指令電流Id*及びq軸指令電流Iq*を設定する。d軸偏差算出部81dは、d軸指令電流Id*からd軸電流Idrを減算することにより、d軸電流偏差ΔIdを算出する。q軸偏差算出部81qは、q軸指令電流Iq*からq軸電流Iqrを減算することにより、q軸電流偏差ΔIqを算出する。ここで、d軸電流Idr及びq軸電流Iqrは、相電流センサ62の検出値及び回転電機40の電気角に基づいて算出される。なお、電気角は、レゾルバ等の回転角センサの検出値であってもよいし、位置センサレス制御で推定された推定値であってもよい。
d軸制御部82dは、d軸偏差算出部81dにより算出されたd軸電流偏差ΔIdを0にフィードバック制御するための操作量として、d軸電圧Vdを算出する。q軸制御部82qは、q軸偏差算出部81qにより算出されたq軸電流偏差ΔIqを0にフィードバック制御するための操作量として、q軸電圧Vqを算出する。本実施形態では、各制御部82d,82qのフィードバック制御として比例積分制御が用いられる。なお、フィードバック制御としては、比例積分制御に限らず、例えば比例積分微分制御であってもよい。
3相変換部83は、d軸電圧Vd、q軸電圧Vq及び上記電気角に基づいて、3相固定座標系におけるU~W相指令電圧Vu~Vwを算出する。駆動要求があると判定された場合のU~W相指令電圧Vu~Vwは、振幅が同じで、電気角で120度ずつ位相がずれた正弦波状の信号である。なお、ステップS20の処理において、駆動要求がないと判定された場合のU~W相指令電圧Vu~Vwは0である。
制御装置70は、昇温制御部90を備えている。昇温制御部90は、指令値設定部91と、中性点偏差算出部92と、中性点制御部93と、U~W相重畳部94U~94Wとを備えている。
指令値設定部91は、中性点指令電流IM*を設定する。本実施形態において、中性点指令電流IM*の波形は、図5に示すように、正弦波として設定される。詳しくは、中性点指令電流IM*の振幅はIaであり、周期はTcである。そして、中性点指令電流IM*の値が0以外の値から0になるタイミング(以下、ゼロクロスタイミング)に対して、正の中性点指令電流IM*と負の中性点指令電流IM*とが点対称になるように中性点指令電流IM*を設定する。これにより、図5において、中性点指令電流IM*の第1ゼロクロスタイミングC1から第2ゼロクロスタイミングC2までの期間が、第2ゼロクロスタイミングC2から第3ゼロクロスタイミングC3までの期間に等しくなる。
また、中性点指令電流IM*の1周期Tcにおいて、第1領域の面積S1と第2領域の面積S2とが等しくなる。第1領域の面積S1は、中性点指令電流IM*の1周期Tcにおいて、中性点指令電流IM*の第1ゼロクロスタイミングC1から第2ゼロクロスタイミングC2までの時間軸と、正の中性点指令電流IM*とで囲まれる領域である。第2領域の面積S2は、1周期Tcにおいて、中性点指令電流IM*の第2ゼロクロスタイミングC2から第3ゼロクロスタイミングC3までの時間軸と、負の中性点指令電流IM*とで囲まれる領域である。
第1領域の面積S1と第2領域の面積S2とが等しくなるように設定されることにより、1周期Tcにおける第1蓄電池21及び第2蓄電池22の充放電電流の収支を合わせることができる。このため、昇温制御に伴い、第1蓄電池21の端子電圧VBHと第2蓄電池22の端子電圧VBLとの差が大きくなることを抑制できる。
図4の説明に戻り、中性点偏差算出部92は、中性点指令電流IM*から、中性点電流センサ63により検出された電流である中性点電流IMrを減算することにより、中性点電流偏差ΔIMを算出する。
中性点制御部93は、算出された中性点電流偏差ΔIMを0にフィードバック制御するための操作量として、オフセット補正量CFを算出する。本実施形態では、このフィードバック制御として比例積分制御が用いられる。なお、フィードバック制御としては、比例積分制御に限らず、例えば比例積分微分制御であってもよい。
U相重畳部94Uは、U相指令電圧Vuにオフセット補正量CFを加算することにより、U相最終指令電圧「Vu+CF」を算出する。V相重畳部94Vは、V相指令電圧Vvにオフセット補正量CFを加算することにより、V相最終指令電圧「Vv+CF」を算出する。W相重畳部94Wは、W相指令電圧Vwにオフセット補正量CFを加算することにより、W相最終指令電圧「Vw+CF」を算出する。
制御装置70は、U~W相変調部95U~95Wを備えている。U相変調部95Uは、U相最終指令電圧を電源電圧Vdcで除算することにより、U相変調率Muを算出する。ここで、電源電圧Vdcは、監視ユニット50から取得した第1蓄電池21の端子電圧VBH及び第2蓄電池22の端子電圧VBLの合計値である。V相変調部95Vは、V相最終指令電圧を電源電圧Vdcで除算することにより、V相変調率Mvを算出する。W相変調部95Wは、W相最終指令電圧を電源電圧Vdcで除算することにより、W相変調率Mwを算出する。
制御装置70は、算出した各変調率Mu,Mv,Mwに基づいて、各スイッチQUH~QWLのスイッチング制御を行う。具体的には例えば、制御装置70は、各変調率Mu,Mv,Mwとキャリア信号(例えば三角波信号)との大小比較に基づくPWM制御によりスイッチング制御を行えばよい。
図6に、中性点指令電流IM*が正弦波に設定された場合の各変調率Mu,Mv,Mwの推移を示す。本実施形態では、中性点指令電流IM*の周波数は、各変調率Mu,Mv,Mwの周波数よりも低い。
図7に、昇温制御における各波形を示す。図7(a)は各相電流Iu,Iv,Iwの推移を示し、図7(b)は中性点電流IMrの推移を示し、図7(c)は第1蓄電池21の端子電圧VBHの推移を示し、図7(d)は第2蓄電池22の端子電圧VBLの推移を示す。
図7(a)に示すように、各相電流Iu,Iv,Iwは、各変調率Mu,Mv,Mwに応じた波形に制御されている。これにより、図7(b)に示すように、中性点電流IMrは、昇温制御により中性点指令電流IM*と同じ周期の正弦波に制御されている。中性点電流IMrが正の場合、第1蓄電池21が放電され、第2蓄電池22が充電されている。中性点電流IMrが負の場合、第2蓄電池22が放電され、第1蓄電池21が充電されている。そのため、図7(c),(d)に示すように、第1蓄電池21の端子電圧VBH及び第2蓄電池22の端子電圧VBLの推移は、互いに逆位相となる。
図8に、比較例として、特許文献1に記載された回路構成で昇温制御を実施した場合における各相電流Iu,Iv,Iwの推移を示す。図8(a)がU相電流Iu、(b)がV相電流Iv及び(c)がW相電流Iwの推移である。
U相巻線は、接続経路を介して蓄電池の正極と接続されている。昇温制御において、電流は接続経路を介して流されるため、U相電流Iuの振幅は、V,W相電流Iv,Iwの振幅よりも大きくなる。そのため、各相巻線に流れる電流は平衡しない。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
中性点Oと中間端子Bとが接続経路60により電気的に接続されている。このため、第1蓄電池21及び第2蓄電池22の昇温要求があると判定された場合、昇温制御が行われることにより、インバータ30、各相巻線41U~41W及び接続経路60を介して第1蓄電池21と第2蓄電池22との間に電流を流し、第1蓄電池21及び第2蓄電池22を昇温することができる。特に、中性点Oを中間端子Bに接続するため、昇温制御中において、ある相の巻線に電流が集中することがなく、各相巻線41U~41Wに流れる電流を平衡させることができる。その結果、昇温制御による電流は回転電機40の駆動を妨げないため、第1蓄電池21及び第2蓄電池22の昇温制御を実施しつつ回転電機40を駆動することができる。
昇温要求があると判定された場合、接続経路60に設けられた接続スイッチ61がオンされる。一方、昇温要求がないと判定された場合、接続スイッチ61がオフされる。これにより、昇温要求がない場合に中性点Oと中間端子Bとの間に電流が流れることを抑制できる。
昇温制御/駆動PWM制御及び昇温PWM制御におけるスイッチング周波数f2は、駆動PWM制御におけるスイッチング周波数f1に比べて高く、人の可聴域よりも高い方に外れた周波数に設定されている。これにより、昇温制御時における騒音を低減することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。なお、図9において、先の図4に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
昇温制御部90は、温度偏差算出部96を備えている。温度偏差算出部96は、目標温度T*から監視ユニット50によって検出される組電池20の温度Tを減算することにより、昇温要求量としての温度偏差ΔTを算出する。指令値設定部91は、入力値である温度偏差ΔTに基づいて、中性点指令電流IM*を設定する。詳しくは、指令値設定部91は、図10(a)に示すように、温度偏差ΔTが高いほど、中性点指令電流IM*の振幅Iaを大きくする。ここで、温度偏差ΔTと中性点電流IMrの振幅Iaとの相関関係は、例えば予め設計されているとよい。なお、中性点電流IMrの振幅Iaの上限値は、第1蓄電池21及び第2蓄電池22の許容電流の範囲内で設定されていればよい。
また、指令値設定部91は、入力値であるトルク指令値Trq*に基づいて、中性点指令電流IM*を設定する。詳しくは、指令値設定部91は、図10(b)に示すように、回転電機40のトルク指令値Trq*が大きいほど中性点指令電流IM*の振幅Iaを小さくする。ここで、回転電機40のトルクTrqと中性点電流IMrの振幅Iaとの相関関係は、例えば予め設計されているとよい。
さらに、指令値設定部91は、入力値である回転電機40に対して設定される回転速度Nに基づいて中性点指令電流IM*を設定する。詳しくは、指令値設定部91は、図10(c)に示すように、回転電機40の回転速度Nが大きいほど中性点指令電流IM*の振幅Iaを小さくする。ここで、回転電機40の回転速度Nと中性点電流IMrの振幅Iaとの相関関係は、例えば予め設計されているとよい。
なお、回転速度Nは、例えば、レゾルバ等の回転角センサの検出値に基づいて算出されればよい。また、振幅Iaは、例えば、温度偏差ΔT、トルク指令値Trq*及び回転速度Nと振幅Iaとが関係付けられたマップ情報に基づいて算出されればよい。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
昇温要求量が大きいほど回転電機40に流れる電流は大きくなるため、回転電機40が磁気飽和状態になりやすくなり、回転電機40のインダクタンスは大きく変動する。その結果、回転電機40の駆動中にトルクの変動が大きくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、トルクの変動を抑制するために、昇温要求量が設定値よりも大きい場合、Idr=0制御を行う。以下、本実施形態における昇温制御について説明する。
図11は、昇温制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、図11において、先の図2に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
ステップS17で回転電機40の駆動要求があると判定した場合、ステップS24に進み、昇温要求量が設定値よりも大きいかそれ以下かを判定する。ここで、昇温要求量には、第2実施形態で説明した温度偏差ΔTを用いればよい。昇温要求量が設定値以下である場合、ステップS21に進む。一方、昇温要求量が設定値よりも大きい場合、ステップS25に進み、昇温制御/制限駆動モードに設定する。なお、本実施形態において、ステップS24が昇温要求量判定部に相当する。
続くステップS26において、接続スイッチ61をオンする。ステップS27では、昇温/駆動PWM制御に加えて、Idr=0制御を行う。
図12は、昇温制御/駆動モード及び昇温制御/制限駆動モードにおける、d,q軸電流Idr,Iqrから定まる回転電機40の電流動作点を示す。図12の横軸はd軸電流Idr、縦軸はq軸電流Iqrである。Ltcは、トルクを同一トルクとする場合のd,q軸電流Idr,Iqrの組み合わせからなる等トルク線を示す。等トルク線は、トルク指令値Trq*に基づいて定まる。Lmtpaは、最小電流最大トルク制御(MTPA)に対応するd,q軸電流Idr,Iqrの組み合わせからなる最大効率線を示す。
第1動作点OP1は、Idr=0制御が行われていない場合の昇温制御/駆動モードにおける電流動作点である。昇温制御/駆動モードでは、d,q軸電流Idr,Iqrに制限はなく、例えば、最大効率線Lmtpa上に電流動作点が制御される。一方、第2動作点OP2は、昇温制御/制限駆動モードにおける電流動作点である。昇温制御/制限駆動モードでは、d軸電流Idrを0とした等トルク線Ltc上に電流動作点が制御される。すなわち、回転電機40のトルクがトルク指令値Trq*に制御されつつ、d軸電流Idrが0に制御される。
昇温制御/制限駆動モードにおけるIdr=0制御により、トルクの制御に用いるd,q軸電流Idr,Iqrのうち、q軸電流Iqrのみをトルクの制御に用いる。これにより、第2動作点OP2はIqr軸上に移行する。そのため、d軸電流Idrがトルクに寄与しなくなることにより、回転電機40のインダクタンスの変化によるトルク変動を抑制することができる。
なお、第2動作点OP2のd軸電流Idrは0とされたが、これに限られない。第1動作点OP1を通る等トルク線上に、第2動作点OP2を位置させることを条件として、第2動作点OP2の弱め界磁のためのd軸電流Idrは、その絶対値が、第1動作点OP1のd軸電流Idrの絶対値に比べて小さくかつ0よりも大きくされてもよい。この場合であっても、回転電機40のインダクタンスの変化によるトルク変動を抑制することはできる。
<第4実施形態>
第1実施形態において、回転電機40及びインバータ30としては、5相又は7相等、3相以外のものであってもよい。図13に、5相の場合における電力変換装置10を示す。図13において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図13では、インバータ30において、X相上,下アームスイッチQXH,QXL及び各ダイオードDXH,DXLが追加され、Y相上,下アームスイッチQYH,QYL及び各ダイオードDYH,DYLが追加されている。また、回転電機40において、X相巻線41XとY相巻線41Yとが追加されている。また、電力変換装置10において、X相導電部材32XとY相導電部材32Yとが追加されている。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・中性点指令電流IM*の設定方法は、図5に示したものに限らない。1周期Tcにおいて中性点指令電流IM*のゼロクロスタイミングに対して、正の中性点指令電流IM*と負の中性点指令電流IM*とが点対称になる関係を満たしつつ、例えば、正の中性点指令電流IM*及び負の中性点指令電流IM*それぞれを台形波又は矩形波に設定してもよい。
また、中性点指令電流IM*の設定方法としては、上記点対称の関係を満たすものに限らない。例えば、1周期Tcにおいて、中性点指令電流IM*の第1ゼロクロスタイミングC1から第2ゼロクロスタイミングC2までの期間と、中性点指令電流IM*の第2ゼロクロスタイミングC2から第3ゼロクロスタイミングC3までの期間とが異なるようにし、かつ、第1領域の面積S1と第2領域の面積S2とが等しくなるように中性点指令電流IM*を設定してもよい。この場合であっても、1周期Tcにおける第1蓄電池21及び第2蓄電池22の充放電電流の収支を合わせることはできる。
・インバータ30を構成する上,下アームスイッチとしては、IGBTに限らず、例えばNチャネルMOSFETであってもよい。この場合、高電位側端子はドレインとなり、低電位側端子はソースとなる。
・接続スイッチ61としては、リレーに限らない。接続スイッチ61として、例えば、ソース同士が接続された一対のNチャネルMOSFETや、IGBTが用いられてもよい。
・本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10…電力変換装置、21…第1蓄電池、22…第2蓄電池、30…インバータ、U,V,W相上アームスイッチ…QUH,QVH,QWH、U,V,W相下アームスイッチ…QUL,QVL,QWL、40…回転電機、U,V,W相巻線…41U,41V,41W、61…接続スイッチ、70…制御装置。

Claims (10)

  1. 星形結線された巻線(41U,41V,41W,41X,41Y)を有する回転電機(40)と、
    上アームスイッチ(QUH,QVH,QWH,QXH,QYH)及び下アームスイッチ(QUL,QVL,QWL,QXL,QYL)の直列接続体を有するインバータ(30)と、を備える電力変換装置(10)において、
    直列接続された第1蓄電池(21)及び第2蓄電池(22)において前記第1蓄電池の負極側及び前記第2蓄電池の正極側と、前記巻線の中性点(O)とを電気的に接続する接続経路(60)と、
    前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の昇温要求があるか否かを判定する昇温判定部(70)と、
    前記回転電機の駆動要求があるか否かを判定する駆動判定部(70)と、
    前記昇温要求があり、かつ、前記駆動要求があると判定された場合、前記インバータ、前記巻線及び前記接続経路を介して前記第1蓄電池と前記第2蓄電池との間に電流を流しつつ、前記回転電機を駆動するように、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのスイッチング制御を実施する制御部(70)と、を備える電力変換装置。
  2. 前記接続経路に設けられた接続スイッチ(61)を備え、
    前記制御部は、前記昇温要求があると判定された場合、前記接続スイッチをオンした状態において前記スイッチング制御を行い、前記昇温要求がないと判定された場合、前記接続スイッチをオフする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、前記接続経路に流す電流の指令値の1周期において、正の前記指令値で規定される領域の面積と、負の前記指令値で規定される領域の面積とが等しくなるように前記指令値を設定し、前記接続経路に流れる電流を前記指令値に制御するために前記スイッチング制御を行う請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記指令値の1周期において前記指令値のゼロクロスタイミングに対して正の前記指令値と負の前記指令値とが点対称になるように、前記指令値を設定する請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の前記昇温要求が高いほど、前記指令値の振幅を大きく設定する請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御部は、前記回転電機のトルクが大きいほど、前記指令値の振幅を小さく設定する請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御部は、前記回転電機の回転速度が高いほど、前記指令値の振幅を小さく設定する請求項5又は6に記載の電力変換装置。
  8. 前記制御部は、前記駆動要求に基づき設定される前記巻線の指令電圧に、前記昇温要求に基づき設定される補正量を反映させた最終指令電圧に基づいて、前記スイッチング制御を行う請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御部は、前記昇温要求があると判定された場合における前記スイッチング制御のスイッチング周波数を、前記昇温要求がないと判定された場合における前記スイッチング周波数よりも高い周波数に設定する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の昇温要求量が設定値よりも大きいか否かを判定する昇温要求量判定部(70)を備え、
    前記制御部は、前記昇温要求量が前記設定値よりも大きいと判定された場合、前記昇温要求量が前記設定値以下であると判定された場合よりも、前記巻線に流すd軸電流の絶対値を小さくするように前記スイッチング制御を行う請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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