JP7232189B2 - 粘度を増加可能な歯科用コンポジットのための組成物及び方法 - Google Patents

粘度を増加可能な歯科用コンポジットのための組成物及び方法 Download PDF

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Description

本明細書で開示されるのは、歯質に本質的に適応させることができる2成分のフロアブルコンポジットである。加えて、2成分のフロアブル組成物に「化学増粘剤」を組み込むことにより、2つのオルソゴナル化学、すなわち求核試薬により開始されるチオール/エンマイケル付加及び光により開始されるラジカル重合が順次に進むことが可能となる。したがって、光による最終硬化の前に適切な操作時間でこのような増粘性のペーストをさらに操作するという利点を与えることができる。
SureFil SDRflow(登録商標)は、そのより低い粘度、より低い硬化応力、及び高い硬化深さによる使いやすい優れた適応性のために、バルクフィルフロアブルの標準となっている。しかしながら、低粘度は最良の適応の達成を可能にし、バルク修復の失敗を最小にするのに重要であるが、臨床医がさらに操作することができれば、それは非常に望ましい。したがって、SureFil SDRflow(登録商標)をその特徴的なセルフレベリング特性を保持しつつ改良するためには、より低粘度からより高粘度への相変化が可能であることが新たな進展となる。これは、適応性と操作性とのバランスを効果的にとることができると期待される。
フロアブルコンポジットは、ペースト/ペースト混和時に低粘度から硬いペーストへの流動学的相変化を生じることができるはずである。化学及び/又は技術のいずれかに基づくいくつかの手法が提案されている。化学反応が、調合材料の一部の選択硬化を可能にしてそのテクスチャ(粘度)を所与の時間内に上昇させるならば、特定の所望の特徴をもたらすこのような粘度増加可能なフロアブルを開発することができるはずである。例えば、化学的手法は、顕著な連鎖成長及び網目形成が関与する一連の硬化機構に基づくことができる。その結果、最初のペーストは、良好な適応性を達成するためにより低い粘度を与え、次いで、粘度上昇のために最初の硬化機構が誘発されるが、不必要な架橋が生じることはない。最後に、性能を強化するために光照射により架橋を開始する。
オルソゴナル化学反応によるin situ相互侵入高分子網目プロセスの概略図である。 塩基触媒チオール-マイケル付加反応の機構を実証する図である。 DBUの存在下でのPETMP及びTCDCDAに基づく網目形成のためのチオール/エン反応を実証する図である。 粘度が5分もの速さで増加したことを実証する、操作時間が無制限のデュアルキュアとしての粘度増加性コンポジットの写真画像である。 粘度の増加を示すために金属ベアリングを入れている、個々のペーストと本開示に係るペースト/ペースト混和物に関する異なる時間でのペースト状態を示す図である。個々のペーストを各写真の左に示し、ペースト/ペースト混和物を右に示す。これらの写真から分かるように、ペースト/ペースト混和物は、個々のペースト単独よりもはるかに速い速度で粘度が増加する。 混和コンポジットの初期粘度に及ぼす反応性アクリレートレジンの影響を実証する図である。 エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3-メルカプトプロピオナート)の分子構造の概略図である。 従来のTPH(登録商標)レジン系の粘度に及ぼすエージングの影響を示す図である。 種々の混和レジン系の粘度に及ぼすエージングの影響を示す図である。 種々の添加剤を有するTPHレジン(登録商標)及びSDR(登録商標)レジンの粘度を示す図である。 チオール阻害剤の分子構造の概略図である。 THIOCURE PETMPとの種々のレジンの粘度に及ぼすエージングの影響を示す図である。 PETMPとの種々のレジン混和物の粘度に及ぼすエージングの影響を実証する図である。 種々のレジンを有するTHIOCURE PETMPの粘度に及ぼすエージングの影響を実証する図である。 ハイパーブランチポリエステルアクリレートレジン(SartomerからのNC2303)をポリエンとして用いた触媒コンポジットペーストに関する調合物中のマトリクスレジンとしてのTPHレジン、SDRレジン、イソソルビドレジン、及びEBPADMAの粘度に及ぼすエージングの影響を実証する図である。 EBPADA/PETMPミックス及びUDMA/PETMPミックスの粘度に及ぼすエージングの影響を実証する図である。 種々のレジンを有するPETMP又はETTMPの粘度に及ぼすエージングの影響を実証する図である。 種々のレジンを有するPETMPの粘度に及ぼすエージングの影響を実証する図である。 SureFil SDRflow(登録商標)の振動プロファイルを実証する図である。 TPH3(商標)の振動プロファイルを実証する図である。 粘度増加性フロアブル調合物に関する振動プロファイルを実証する図である。 他の粘度増加性フロアブル調合物に関する振動プロファイルを実証する図である。 さらに他の粘度増加性フロアブル調合物に関する振動プロファイルを実証する図である。 さらなる粘度増加性フロアブル調合物に関する振動プロファイルを実証する図である。 種々の粘度増加性フロアブルコンポジットに関する粘度及び貯蔵弾性率を実証する図である。
略語:
TEGDMA:トリ(エチレングリコール)ジメタクリレート
EDAB:4-(ジメチルアミノ)安息香酸エチル
PETMP:ペンタエリスリトールテトラ(3-メルカプトプロピオナート)
ETTMP:エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3-メルカプトプロピオナート)
EBPADMA:エトキシル化ビスフェノールAジメタクリレート
TCDCDA:トリシクロ[5.2.1.02,6]デカンジメタノールジアクリレート
CQ:カンファーキノン
LTPO:2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-ホスフィンオキシド
BHT:ブチル化ヒドロキシトルエン
BAFG:バリウムアルミノフッ化ホウケイ酸ガラス
DBU:1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ-7-セン
DBN:1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ-5-エン
TEA:トリエチルアミン
PYG:ピロガロール
TPP:亜リン酸トリフェニル
DABCO:1,4-ジアザビシクロ[2,2,2]-オクタン
試験方法:
NMR分析: 核磁気共鳴(NMR)スペクトルを、Varian 300MHz分光光度計で記録した。CDCl中で約15%v/vのサンプルを調製した。化学シフトは、TMSに対するパーツ・パー・ミリオン(ppm)で報告する。
FTIR分析: フーリエ変換赤外スペクトル(FTIR/ATR)を、Thermo Electron Nicolet 6700分光光度計で記録した。
Photo DSC: 200W高圧水銀光源からのUV/可視光(250~650nm)がニュートラルデンシティフィルタ又はバンドパスフィルタを備えた広範囲のデュアル石英光ガイドを経由してサンプルチャンバに放出される、フォトカロリメトリ・アクセサリ(PCA)を備えた示差走査熱量計(Q2000、TA Instrument)を用いて、ニートレジン及び/又は任意の調合レジン系に関する光分解及び光重合を評価した。空気と窒素との両方の下で試験を行った。光出力及び光スペクトルは、内蔵フィルタ、又は追加のUVフィルタ又は強度低減フィルタを用いることにより調整することができる。
曲げ強さ及び弾性率は、ISO4049に従って試験し、13mmの光ガイドを備えたSpectrum 800による、片面だけの各スポットに関して800mw/cmで20秒間の3つの重なるスポット硬化により、2×2×25mmの試験片を硬化させた。硬化した試験片(6~10)を脱イオン水に入れ、37℃で24時間保管し、次いで、試験の前に室温で研磨(sanded)した。
圧縮強度及び弾性率は、ISO4049が圧縮強度に関して明記していないので、実際にはウォーターベースセメントに関するISO9917に従って試験する。試験片(6)の調製のためのモールドとしてφ4×6mmのガラススレーブを用いた。これをSpectrum 800により上と下との両方から800mw/cmで各20秒間硬化させた。硬化させた試験片(6~10)を脱イオン水に入れ、37℃で24時間保管し、次いで、試験の前に室温で研磨した。
縮み応力を、NIST/ADAのテンソメータを用いて測定した。DENTSPLY/CaulkのQHLライトにより550mw/cmで厚さ2.25mm(1.33としてのc-factor)の試験片を60秒間硬化させる。異なる材料をランク付けするために60分での全応力をとる。
レオロジー特性を、TAのDHRレオメータを用いて測定した。レジン粘度測定のためにφ40mmの2°の幾何学的形状を用い、コンポジットの評価のためにφ20mmの平坦な幾何学的形状を用いた。振動試験は、175Psの剪断応力、35℃で1Hzの剪断周波数で設定する。
調製したフィラーブレンド及びレジン混和物及びフロアブルコンポジットペーストに、Rossプラネタリミキサ(120F/20 in psi)、SpeedMix(RT)、及びResodyn(RT/20 in psi)を用いる。
自動混和チップを備えたデジシリンジシステムを用いて、個々のベースペースト及び触媒ペーストをそれぞれ充填した。
詳細な説明:
粘度を増加可能なフロアブルコンポジットの作製には、化学及び/又は技術のいずれかに基づく異なる手法が存在する。化学反応が、調合材料の一部の選択反応を可能にしてそのテクスチャ(粘度)を所与の時間内に上昇させるならば、特定の望ましい特徴をもたらすこのような粘度を増加可能なフロアブルを開発することができるはずである。例えば、化学的手法は、顕著な連鎖成長及び網目形成が関与する一連の硬化機構に基づくことができる。その結果、最初のペーストは、良好な適応性を達成するためにより低い粘度を与え、次いで、粘度上昇のために最初の硬化機構が誘発されるが、不必要な架橋が生じることはない。最後に、性能を強化するために光照射により架橋を開始する。
従来の手法の一例は、このような粘度増加プロセスに関してポリ酸/ポリ塩基に基づいており、これは、実際に、非ラジカル反応により粘度増加を促進することができた。構造及び組成における酸/塩基のペアは、粘度プロファイル及び機械的特性に顕著に影響することがわかった。10-MDP及びPentaは、ポリイミダゾールと反応するためにより効果的であるように見える。ポリアクリル酸は、水なしではポリイミダゾールに対して限られた反応性を示した。加えて、予想どおり、すべての硬化したコンポジットでの吸水の顕著な増加が見られ、これは湿潤した試験片の機械的強度の減少をもたらした。
しかしながら、可能性ある利点は、このような増加した親水性に伴う向上した水許容性である。加えて、低粘度が必要である結果的に得られる混和状態のコンポジットの真に良好な初期適応性と、或る種の操作を可能にするべく迅速な粘度増加を達成することと、それに加えて適切な機械的特性を与えることの課題も存在した。粘度変化とペースト操作とのバランスを達成することができるはずであるが、フィラーの顕著な変更なしではその固有のフィラー低充填により、ユニバーサルコンポジットとして優れた機械的強度を達成するのは依然として非常に困難であることも認識される。迅速な粘度上昇を達成するために、新しいポリ塩基又はポリ酸レジン又は反応性フィラーが必要であろう。
本開示で説明するデュアルキュア型の粘度増加プロセスを実現するための別の可能な手法は、ペーストをなおも操作可能/取扱可能でありながら粘度を上昇させるべく最初の鎖伸長のためにチオール/エンベースの硬化を行い、次いで、十分に硬化した材料をもたらすべく光照射を行うことであろう。このような2つの別個の化学反応は、単一材料からの適切な初期適応性とその後の操作性とのバランスをとるために2段階の硬化プロセスを与えることが期待された。加えて、この手法は、機械的特性の低下に関係する吸水性の増加、比較的遅い反応、及びより高い初期粘度などの従来のポリ酸/ポリ塩基プロセスで見つかった問題に対処することも期待された。コロラド大学のChris Bowmanのチームは、2段階反応の高分子網目形成系を報告しており、図2に示すように、最初の硬化プロセスのために塩基触媒のチオール-エン付加を設定し、光により開始される光硬化によってすべての網目形成プロセスを完了させた。このような化学反応は、本発明者らが意図する粘度増加性フロアブル組成物に作用し得る。しかしながら、チオール-エン反応は、顕著な粘度上昇を生じるには遅すぎる。チオール/エン反応を加速させるために高反応性の超塩基(1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデ-7-セン、DBU)を用いることができるが、これは、本発明者らが試験したほとんどのメタクリレートペアの、特にそれらのウレタンベースのメタクリレートレジンの、メタクリレート/チオール反応も誘発することが発見された。
このようなチオール/エン系についての本発明者らの包括的調査から、DBUを含有する安定した触媒レジン/ペーストを調合可能にする、ジメタクリレート及びポリチオール、より詳細にはEBPADMA及びPETMPで構成される非常に安定したペア(pare)がさらに発見された。さらに、粘度増加性フロアブルは、メタクリレートレジン及びポリチオールで構成されるベースペーストと、タクリレートマトリクス、ポリアクリレートレジンオール/エン付加の触媒DBU、及び第2段階の硬化のための光開始剤で構成される触媒ペーストから容易に得られるであろう。
図3に示した一例として、ポリチオールとしてテトラチオール(PETMP)を用い、ポリアクリレートとしてジアクリレート(TCDCDA)又はテトラアクリレート(SR295)を用い、触媒としてトリエチルアミン(TEA)、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデ-7-セン(DBU)、及び1,4-ジアザビシクロ[2,2,2]-オクタン(DABCO)を含む種々の塩基を用いることができる。
表1に示すように、ポリチオールレジン(PETMP)及びポリアクリレートレジン(TCDCDA又はSR295)のレジン組成を変えたとき、TPHレジン中のPETMP及びTPHレジン中のTCDCDA又はSR295のレジンブレンドの混和時の粘度増加速度は、塩基触媒(DBU、TEA、及びDABCO)の性質に応じて劇的に変化するであろう。したがって、チオール-エン化学反応は上手く進み、どのようなラジカル重合も伴わずに粘度増加性コンポジットの第1段階の網目形成プロセスを誘発するのに実行可能であるように見えることが示された。PETMP/TCDCDA系の妥当な網目形成プロセスを得るために必要なDBUはわずか0.3~0.4%であることがさらに分かり、そこから、DBUは、このようなチオール/エン反応のための最も効果的な触媒として発見された。
Figure 0007232189000001
175>172>176>170、174(177、178、179)
170対176: DBUの増加は、ゲル化速度を高める
172対176: TEAの増加も、ゲル化速度を高める
172対174: 過剰のTCDCDAは、ゲル化速度を減少させる
173対178: TEAの増加は、ゲル化速度を高める
171対175: SR295のゲル化は、TCDCDAよりも速い
173対175: 0.3%から0.4%の間のDBUは、ゲル化速度を劇的に変化させる。
Figure 0007232189000002
PYG:ピロガロール
TTBPP:トリス(2,4,-ジ(tert)-ブチルフェニル)ホスファイト
TPP:トリフェニルホスファイト
L-Gallate:没食子酸ラウリル
Figure 0007232189000003
Figure 0007232189000004
さらに、このように調合した組成物の流動性もまた、フィラー及びフィラーの含有量に応じて変化する。5~60%wt/wtのフィラーを含有する様々なフロアブル組成物が、様々なDBU含有量と、異なるアクリレートレジン(TDCDDA及びSD295)及び異なるメタクリレートレジン(TPHレジン、SDRレジン、及びイソソルビドレジン)により容易に調合された。第1段階の網目形成の促進に関して、より高濃度のDBUはDBU/TEA混和物よりも効果的であり、SR295はTCDCDAよりも効果的であるとも結論付けられた。
さらに、表4及び表5に示したように、このような2段階硬化/粘度増加系から、優れた機械的特性、136~152MPaの曲げ強さ、及び6750~8200Mの曲げ弾性率を達成することができた。加えて、このような2段階硬化プロセスから、3.3MPaに対し2.3~2.8MPのより低い重合応力も得られた。90分遅延させた光硬化プロセスでは、2.07MPaのさらにより低い重合応力が見られ、これにより、第1段階の網目形成プロセスが進んだことが間接的に確認された。加えて、単一バンドLED照射(IQ2 LED)下での効果的な硬化により明白なように、DBUは、CQ/LTPO光重合の促進剤としても作用することができたことも注目された。
驚いたことに、2つのウレタンベースのメタクリレートレジン(イソソルビドベースのレジンとSDRレジン)の両方は、それぞれIJ5-204及びIJ5-206のゲル化により明白なように、PETMPと化学的に適合性ではないことがわかった。これらの系にはどのような触媒も存在せず、それらはすべてメタクリレートレジンである。したがって、イソソルビドレジン又はSDRレジンのいずれかにおける不純物が、このようなポリチオール(PETMP)及びメタクリレートのチオール-エン系を顕著に不安定にし得ると推測される。しかしながら、他のウレタンベースのレジン(TPHレジン)で実証されるより良好な安定性は、このような「不純物」がTPHレジン中に存在しない(又はより少ない)ことを示唆し得る。実際に、TPHレジン/PETMPでの遅い粘度増加が最終的に実証され、それらは室温で一晩のエージング後に同様に不安定の傾向をたどったが、新たに混和したレジンブレンドIJ5-184、IJ5-188、及びIJ5-208に関する9Pa.sの粘度に対してIJ5-192の17Pa.sにより示されるように、ゲルは形成されなかった。加えて、新たに混和したイソソルビドレジン/PETMP又はSDRレジン/PETMPを、コンポジット(表2のIJ6-001又はIJ6-003)へと直ちに調合した場合、それらの安定性は向上したが、それらは依然として硬くなる傾向があり、これはペースト内で、その後レジンブレンド内でより遅いゲル化プロセスが起こったことを示した。
Figure 0007232189000005
Figure 0007232189000006
Figure 0007232189000007
Figure 0007232189000008
Figure 0007232189000009
Figure 0007232189000010
Figure 0007232189000011
Figure 0007232189000012
Figure 0007232189000013
Figure 0007232189000014
Figure 0007232189000015
Figure 0007232189000016
Figure 0007232189000017
その結果、向上したレジン安定性に関する広範なレジンのスクリーニング試験中に、メタクリレート化レジンとポリチオール(PETMP)の非常に安定したペアをEBPADMAから達成することができたことが発見され、室温で42日のエージング後に測定した場合に、TPHレジンのような他のレジンでの10~20倍の粘度増加と比較して、粘度増加はなかった(図9参照)。UDMAは、粘度の僅かな増加(2倍)が存在したが、PETMPとのより良好な適合性を実証したこともわかった。
ポリチオール/メタクリレート化レジン系を安定化させるための他の手法も、それぞれTPHレジン及びSDRレジンで試験し、図10及び図11を参照されたい。阻害剤は、PYG、TTBPP、TPP、及びL-Gallateであった(表2)。それらは、レジンブレンドに1%wt/wtで添加した。予備試験結果は、これらの阻害剤の効果が、TPHレジン又はSDRレジンなどのメタクリレート化レジンに応じて異なることを明らかにした。PYGは、SDRレジンよりもTPHレジン系での粘度増加の抑制に効果的であるように見えるが、両方のレジン系で変色が生じた。TTBPPは、TPHレジンとSDRレジンとの両方でまったく作用しない。しかしながら、TPPは、TPHレジンよりもSDRレジンで良好に作用するように見え、L-Gallateは、TPHレジンでは作用しないが、SDRレジン系で非常に上手く作用した。したがって、TPPとL-Gallateとの両方が、SDRレジン/PETMP系に関する効果的な添加剤と考えるべきであるが、残念なことにそれらのいずれもTPHレジンでは作用しなかった。
図13に示すように、EBPADMA/PETMP系は、室温で2か月以上エージングした場合に依然として安定なままである。EBPADMAは、図14に示すように同様にTHIOCURE PETMPの場合でも安定であることがわかった。したがって、これをベースペーストのレジン系として選択した。このように調合したコンポジットのペースト安定性をさらに評価するために、表2に示すように、触媒コンポジットペーストの調合物におけるマトリクスレジンとしてTPHレジン、SDRレジン、イソソルビドレジン、及びEBPADMAを用い、ポリエンとしてハイパーブランチポリエステルアクリレートレジン(SartomerからのNC2303)を用いた。これらの結果として得られるペースト/ペーストフロアブルコンポジットを評価した。予想どおり、これらの調合レジンは、室温でエージングした場合に良好な安定性を実証する(図15)。SDRレジン(IJ6-057/060)、EBPADMA(IJ6-058/060)、及びイソソルビドレジン(IJ6-059/060)をそれぞれ含有するこれらの調合したペーストのペアから良好な機械的特性も見られ、表4及び表5を参照されたい。しかしながら、これらのペーストのペアはすべて、LED照射下では上手く硬化しないであろう。PETMPとNC2303との間の第1段階で非効率的なチオール/エンマイケル付加反応が存在すると推測された。したがって、光硬化の前に未反応のチオールとして過剰量のPETMPが残っている場合があり、これが連鎖移動剤として作用して、LED照射下での乏しい架橋反応をもたらす。しかしながら、ハロゲン照射下では、光により誘起されるチオール/エン段階的付加が起こって架橋反応全体を高め得ることが予想され、したがって、機械的特性への顕著な影響は見られなかった。
さらに図16に示したように、EBPADMA/PETMP系は、室温で3か月以上(98日)のエージングの際に安定なままであり、加えて、イソソルビドレジン及びEBPADAMは、室温で2か月以上(77日)にわたってTHIOCURE PETMPの場合でも安定である。TPHレジンは、THIOCURE ETTMPの場合は安定であるが、そのTHIOCURE PETMPとのブレンドは、図17及び図18に示したように安定ではないことが注目されることも興味深いことであった。表2には、種々のメタクリレートレジン(TPHレジン、SDRレジン、イソソルビドレジン、及びEBPADMA)及びアクリレートレジン(TCDCDA又はSR295)のレジンブレンド中に光開始剤(CQ/LTPO)及びチオール/エン触媒(DBU)の両方を含有するさらなる2つの系列の触媒ペーストを調製し、ペースト/ペースト混和時の迅速な初期粘度増加に関して組成を最適化する目的でその組成及び機械的特性を評価したことが示されている。さらに、図19~図24は、フロアブルコンポジット(SureFil SDRflow(登録商標)、及びユニバーサルコンポジット(TPH3)、並びにSR295に基づく実験ペースト/ペーストベースの粘度増加性フロアブル(それぞれ、IJ6-88/IJ6-92、IJ6-89/IJ6-92、IJ6-90/IJ6-92、及びIJ6-91/IJ6-92)の振動プロファイルを示している。SureFil SDRflow(商標)又はTPH3の両方の従来のコンポジットとは明らかに異なり、レジン組成に応じて50秒~100秒の範囲のG’/G’’クロスオーバーにより明白な顕著な粘度増加が実証された。表7~表8に、貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率(G’’)、及び複素粘度(η)の変化を要約する。しかしながら、TCDCDAに基づくこれらのフロアブルペア(IJ6-74/IJ6-80、IJ6-75/IJ6-80、IJ6-76/IJ6-80、及びIJ6-77/IJ6-80)に関して、このような際立った粘度増加は見られず、これはテトラアクリレート(SR295)と比較してジアクリレート(TCDCDA)があまり効果的でないこと、及びより低濃度のDBUに起因し得る。
Figure 0007232189000018
前述のように、EBPADMA/PETMP、及びDBUの存在下でSR295とペアにした様々なメタクリレートレジンに関する明確な弾性率クロスオーバーにより明らかなように、混和時にペースト/ペーストフロアブルの効果的な粘度増加を達成できることが分かった。しかしながら、このようなクロスオーバーは、同じメタクリレートレジンを同量のDBUの存在下でTCDCDAとペアにしたときには見られなかった。DBUをさらに増加させると、際立った粘度増加のためのチオール/エン反応を強化し得ると推測された。したがって、この様態で(in this month)、TCDCDAとの同じレジン調合物中に0.56%~1.12%のさらなるDBUを用いた。すべてのコンポジットからより低い機械的強度が得られ、これは、フリーラジカル重合プロセスに及ぼす過剰量のDBUの負の影響の可能性を示唆し、DBUを1.12%添加した場合にEBPADMA/PETMPとメタクリレートレジン(TPH、SDR、EBPADMA、及びイソソルビドレジン)/TCTCDAとの両方により示された。実際に、これらのすべての調合物に関して弾性率のクロスオーバーは発生しなかった。
表5に示したように、EBPADMA/PETMP-EBPADMA/SR295に基づくフロアブルコンポジット(IJ6-117/IJ6-118)を、Resodynを用いて調合した。このようにして得られたペースト/ペーストコンポジットの機械的特性は、SpeedMixを介して作製したもの(IJ6-115/IJ6-116、表5参照)と比較して改善された。混練プロセスは、個々のフロアブルの粘度に対して僅かな影響を示したが、粘度増加プロセスの過程でゲル化時間に及ぼす影響は見られなかった。したがって、Resodynを介して作製したこれらのペーストでは低下した多孔率のためにより高い重合応力も生じた。また、チオール/エン反応は速いままであり、35℃でゲル化時間に追いつくことができなかった。
EBPADMA/PETMP-TPHレジン/SR295、及び減少させたDBU(0.86%wt/wt)の存在下でのEBPADMA/PETMP-EBPADMA/SR295、及び異なる光開始剤系(CQ/EDAB/LTPO対CQ/LTPO)に基づくさらなるフロアブル調合物を、示したRossMixer及びResodynによってそれぞれ調合した(表5)。RossMixerを介して作製したペーストでは、このようなペースト/ペーストコンポジットのさらに向上した機械的特性が明白に得られた。異なる光開始剤系を含有するこれらのペースト間では顕著な差異は見られず、EDABが存在しない状態でのCQ/LTPO系の有効性が確認された。TPHレジンベース系は、粘度が速やかに上昇する傾向があったが、ゲル化時間が比較的長いこともわかった。予想どおり、3.65MPa(表5のIJ6-154/IJ6-156)及び3.84MPa(表5のIJ6-160/IJ6-162)のより一層高い重合応力が得られ、これはIJ6-154及びIJ6-160の特徴であり、それらのいずれも、TPHレジン/SR295とCQ/EDAB/DBUで構成される、同じレジンIJ6-149から誘導される。
Figure 0007232189000019
フィラー:
1.BAFG/907445:シラン化超微細EG9726、0.92~0.96ミクロン
2.BAFG/907446:受領時のシラン化EG9726、4~7ミクロン
Figure 0007232189000020
フィラー:
1.999141:シラン化OX-50
2.907445:シラン化超微細EG9726、0.92~0.96ミクロン
3.907446:受領時のシラン化EG9726、4~7ミクロン
4.TPM1:130813_1R(YC9-129)、20.3ミクロン;BET/4.0
Figure 0007232189000021
Figure 0007232189000022
驚いたことに、RossMixerから作製された個々の触媒ペーストは、室温で数週間のエージング後にゲル化したが、RossMixerから作製したポリチオールベースペーストは安定なままであることがわかった。しかしながら、Resodynから作製した同じ触媒ペーストも安定なままであることもわかり、これはアクリレートレジン(SR295)の熱分解が原因であると考えるべきである。したがって、このような知見はまた、Resodynプロセスが、これらの熱に弱い組成物を混練するためのより良好な選択肢であることも示唆するであろう。
したがって、以下のように結論づけられる:
・ チオール-エン化学反応は、周囲温度での迅速な網目形成のためにDBUなどの超塩基を用いることにより粘度増加系に対する実行可能な手法であり得て、余分のDBUは、粘度増加性組成物のチオール-エン反応速度を加速するが、これは低下した機械的特性にも関係し得る。DBUとフィラー高充填のフロアブル組成物の多孔率に関する負の要因を明らかにするためにさらに調査が必要である。
・ ポリアクリレートレジン、例えばTCDCDA又はSR295を、触媒ペーストにおいてTPHレジン、SDRレジン、イソソルビドレジン、及びUDMAなどの従来のメタクリレートレジンと組み合わせて用いることができる。これらのウレタンベースのメタクリレート化レジン(TPHレジン、SDRレジン、イソソルビドレジン、又はUDMA)の安定化におけるこれらの高純度のポリチオール(THIOCURE PETMP又はTHIOCURE ETTMP 1300)の顕著な利点はない。
・ しかしながら、EBPADMAなどのウレタンフリーのメタクリレートレジンだけが、ポリチオール(PETMP)と化学的に適合性であることが発見された。TPP及びL-Gallateのようなさらなる添加剤は、それぞれTPHレジン又はSDRレジンの安定化において効果的であったこともわかった。
・ 機械的特性の向上は、低下した多孔率によりRossMixer又はResodynでの個々のフロアブルコンポジットの混練により達成された。しかし、低下した圧力下でのRossMixerによる混和の結果として不安定になったベース相が見られた。

Claims (7)

  1. 歯科用組成物であって、
    (a)ペンタエリスリトールテトラ(3-メルカプトプロピオナート)、又はエトキシル化トリメチロールプロパントリ(3-メルカプトプロピオナート)を含むポリチオール、及び(メタ)アクリレートを含むベースペーストと、
    (b)トリシクロ[5.2.1.02,6]デカンジメタノールジアクリレート、及びペンタエリスリトールテトラアクリレートらなる群から選択されるポリエン、(メタ)アクリレートレジン、光開始剤、及び1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデ-7-センを含む少なくとも1つの塩基触媒を含む触媒ペーストと、
    を含み、前記塩基触媒が室温でチオール-エン反応を促進することができる、歯科用組成物。
  2. 前記ベースペーストが、エトキシル化ビスフェノールAジメタクリレートを含む、請求項1に記載の歯科用組成物。
  3. 前記光開始剤が、カンファーキノン、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、又はそれらの混合物を含む、請求項に記載の歯科用組成物。
  4. 添加剤をさらに含む、請求項1に記載の歯科用組成物。
  5. 前記添加剤が、没食子酸ラウリル、又はトリフェニルホスファイトを含む、請求項に記載の歯科用組成物。
  6. 前記組成物の総重量に基づく10~70重量パーセントの濃度のガラスフィラーをさらに含む、請求項1に記載の歯科用組成物。
  7. ナノシリカをさらに含む、請求項1に記載の歯科用組成物。
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