JP7231883B2 - 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 Download PDF

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Description

本発明は液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドとして、ヘッドを加熱するヒータを備えるものが知られている。
例えば、ハウジング部材となる高剛性部材の圧電アクチュエータを挿入する開口溝の側面(開口部の壁面)に加熱部材であるヒータを貼り付けたヘッドがある(特許文献1)。
特許第5391760号公報
ところで、特許文献1に開示されているように、圧電アクチュエータを挿入するようなハウジング部材の細長い開口部の壁面にヒータ部材を取付けることは困難であるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ヒータ部材の取付け作業性を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る液体吐出ヘッドは、
2つの開口部を有するハウジング部材と、
ヒータ部材と、を備え、
前記ヒータ部材は、
前記2つの開口部の少なくとも長手方向の壁面に沿ってそれぞれ配置される2つのヒータ部と、
前記2つの開口部間に配置され、前記2つのヒータ部を架橋する架橋部と、を有し
前記架橋部は、前記開口部の長手方向の半分以上の長さを有している
構成とした。
本発明によれば、ヒータ部材の取付け作業性が向上する。
本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドの分解斜視説明図である。 同じく図1のX1-X1線に相当するノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。 同実施形態におけるヒータ部材を共通流路部材に取付ける前の状態の平面説明図である。 同じくヒータ部材を共通流路部材に取付けた状態の平面説明図である。 同じく図4のY1-Y1線に沿う断面説明図である。 比較例1のヒータ部材を共通流路部材に取付ける前の状態の平面説明図である。 同じくヒータ部材を共通流路部材に取付けた状態の平面説明図である。 同じく図7のY2-Y2線に沿う断面説明図である。 本発明の第2実施形態におけるヒータ部材を共通流路部材に取付ける前の状態の平面説明図である。 同じくヒータ部材を共通流路部材に取付けた状態の平面説明図である。 同じく図10のY3-Y3線に沿う断面説明図である。 本発明に係る液体を吐出する装置の一例の概略説明図である。 同装置のヘッドユニットの一例の平面説明図である。 本発明に係る液体を吐出する装置の他の例の要部平面説明図である。 同装置の要部側面説明図である。 本発明に係る液体吐出ユニットの他の例の要部平面説明図である。 本発明に係る液体吐出ユニットの更に他の例の正面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。図1は同実施形態に係る液体吐出ヘッドの分解斜視説明図、図2は同じく図1のX1-X1線に相当するノズル配列方向と直交する方向に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッド100は、ノズル板1と、流路板2と、壁面部材としての振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板部材3の振動領域(振動板)30を変位させる圧電アクチュエータ11と、ヘッドのフレーム部材を兼ねているハウジング部材である共通流路部材20とを備えている。
ノズル板1は、液体を吐出する複数のノズル4を配列した4つのノズル列を有している。
流路板2は、複数のノズル4に通じる複数の圧力室6、各圧力室6にそれぞれ通じる流体抵抗部を兼ねる個別供給流路7、1又は複数の個別供給流路7に通じる1又は複数の中間供給流路8を形成している。
振動板部材3は、流路板2の圧力室6の壁面を形成する変位可能な複数の振動領域(振動板)30を有する。ここでは、振動板部材3は3層構造(限定されない)とし、流路板2側から薄肉部を形成する第1層と、厚肉部を形成する第2層及び第3層で構成し、第1層で圧力室6に対応する部分に変形可能(変位可能)な振動領域30を形成している。
そして、振動板部材3の圧力室6とは反対側に、振動板部材3の振動領域30を変形させる駆動手段(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ11を配置している。
この圧電アクチュエータ11は、ベース部材13上に接合した圧電部材にハーフカットダイシングによって溝加工をして、ノズル配列方向において、所要数の柱状の圧電素子12を所定の間隔で櫛歯状に形成している。圧電素子12は、振動板部材3の振動領域30に形成した厚肉部である凸部30aに接合している。
本実施形態では、1つの圧電アクチュエータ11に圧電素子12の列を2列配置している。これにより、1つの圧電アクチュエータ11,11で4列のノズル4の列から所要の液体を吐出する。
なお、圧電素子12は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極(端面電極)に接続され、外部電極にフレキシブル配線部材15が接続されている。フレキシブル配線部材15にはドライバIC(駆動回路)16が搭載されている。
共通流路部材20は共通供給流路10を形成している。共通供給流路10は、振動板部材3に設けた開口部9を介して中間供給流路8に通じている。
この液体吐出ヘッド100においては、例えば圧電素子12に与える電圧を基準電位(中間電位)から下げることによって圧電素子12が収縮し、振動板部材3の振動領域30が引かれて圧力室6の容積が膨張することで、圧力室6内に液体が流入する。
その後、圧電素子12に印加する電圧を上げて圧電素子12を積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4に向かう方向に変形させて圧力室6の容積を収縮させることにより、圧力室6内の液体が加圧され、ノズル4から液体が吐出される。
なお、ヘッドの駆動方法については上記の例(引き-押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
次に、本実施形態におけるヒータ部材について図3ないし図5も参照して説明する。図3は同実施形態におけるヒータ部材を共通流路部材に取付ける前の状態の平面説明図、図4は同じくヒータ部材を共通流路部材に取付けた状態の平面説明図、図5は同じく図4のY1-Y1線に沿う断面説明図である。
共通流路部材20には、ノズル配列方向に沿って、圧電アクチュエータ11、11を挿入する2つの細長い開口部21、21が設けられている。
ヒータ部材60は、開口部21、21の長手方向に沿う内壁面21a、21b及び短手方向に沿う内壁面21cに這い回して配置する2つのヒータ部60a、60aを有している。ここで、ヒータ部60aは、一方の長手方向の内壁面21aから一方の短手方向の内壁面21cを経て他方の長手方向の内壁面21bに沿って配置されている。
これらの2つのヒータ部60a、60aは、共通流路部材20の開口部21、21間の隔壁部22に貼り付ける架橋部60bで架橋されている。架橋部60bは、ヒータ部60aと直交するように設けられている。
架橋部60bの長手方向の長さL1は、開口部21の長手方向の長さL2の半分以上としている。
そして、架橋部60bから共通流路部材20の外側まで延びる引き出し部60cが連続し、引き出し部60cにリード線61が接続されている。
また、ヒータ部60a、60aと架橋部61bとの間には長手方向に沿ってミシン目(連続する複数の小孔)60dが設けられている。これにより、ヒータ部60aと架橋部60bとの折り曲げが容易になる。なお、ミシン目60dに代えてハーフカットを設けることもできる。
次に、ヒータ部材の共通流路部材への取付け手順について説明すると、図1に示すように、ヒータ部材60のヒータ部60a、60aを架橋部60bに対して折り曲げ、ヒータ部60a、60aをそれぞれ、開口部21、21の壁面21a~21cに沿うように折り返した状態にする。
そして、ヒータ部材60のヒータ部60a、60aを共通流路部材20の開口部21、21に挿入し、架橋部60bを共通流路部材20の隔壁部22の上面に沿って貼り付けて設置している。その後、ヒータ部60a、60aを開口部21、21の壁面21a~21cに貼り付けて設置する。
このとき、ヒータ部材60の架橋部60bは、長手方向の長さL1が開口部21の長手方向の長さL2の半分以上としているので、架橋部60bを隔壁部22に貼り付けるとき、ヒータ部60aを開口部21の壁面21aに対して容易に平行に配置することができる。
これにより、ヒータ部材60のハウジング部材(本実施形態では共通流路部材20)の細長い開口部への取付け作業性が向上する。
ここで、比較例1について図6ないし図8を参照して説明する。図6は比較例1におけるヒータ部材を共通流路部材に取付ける前の状態の平面説明図、図7は同じくヒータ部材を共通流路部材に取付けた状態の平面説明図、図8は同じく図7のY2-Y2線に沿う断面説明図である。
比較例1のヒータ部材160は、分岐部160eで二股に分岐した2つのヒータ部160a、160aを有する形状としたものである。分岐部160eには引き出し部160cが設けられている。
この比較例1のヒータ部材160にあっては、開口部21の長さに対して分岐部160eの長さが極めて短い。そのために、分岐部160eを共通流路部材20の隔壁部22に貼り付けるとき、図7に示すように、長手方向に対してヒータ部材160が斜めに貼り付けられ、図8に示すように、ヒータ部160aも斜めに取付けられる。
このように、比較例1のヒータ部材160にあっては、ヒータ部材60のハウジング部材(こここでは、共通流路部材20)の細長い開口部への取付けが難しい。
次に、本発明の第2実施形態について図9ないし図11も参照して説明する。図9は同実施形態におけるヒータ部材を共通流路部材に取付ける前の状態の平面説明図、図10は同じくヒータ部材を共通流路部材に取付けた状態の平面説明図、図11は同じく図10のY3-Y3線に沿う断面説明図である。
本実施形態では、ヒータ部材60にはヒータ部60a、60aを架橋する2つ(3つ以上でもよい)の架橋部60b、60fを有している。架橋部60b、60fは、隔壁部22の両端部の近傍に配置される位置に設けている。架橋部60b、60fは、いずれもヒータ部60aと直交するように設けられている。
このヒータ部材60を共通流路部材20に取付けるときには、架橋部60bを隔壁部22に貼り付け、架橋部60fを隔壁部22に貼り付けて設置することにより、ヒータ部60aを開口部21の壁面21aに対して容易に平行に配置することができる。
これにより、ヒータ部材60のハウジング部材(本実施形態では共通流路部材20)の細長い開口部への取付け作業性が向上する。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図12及び図13を参照して説明する。図12は同装置の概略説明図、図13は同装置のヘッドユニットの一例の平面説明図である。
この液体を吐出する装置である印刷装置500は、連続体510を搬入する搬入手段501と、搬入手段501から搬入された連続体510を印刷手段505に案内搬送する案内搬送手段503と、連続体510に対して液体を吐出して画像を形成する印刷を行う印刷手段505と、連続体510を乾燥する乾燥手段507と、連続体510を搬出する搬出手段509などを備えている。
連続体510は搬入手段501の元巻きローラ511から送り出され、搬入手段501、案内搬送手段503、乾燥手段507、搬出手段509の各ローラによって案内、搬送されて、搬出手段509の巻取りローラ591にて巻き取られる。
この連続体510は、印刷手段505において、ヘッドユニット550及びヘッドユニット555に対向して搬送され、ヘッドユニット550から吐出される液体によって画像が形成され、ヘッドユニット555から吐出される処理液で後処理が行われる。
ここで、ヘッドユニット550には、例えば、搬送方向上流側から、4色分のフルライン型ヘッドアレイ551A、551B、551C、551D(以下、色の区別しないときは「ヘッドアレイ551」という。)が配置されている。
各ヘッドアレイ551は、液体吐出手段であり、それぞれ、搬送される連続体510に対してブラックK,シアンC、マゼンタM、イエローYの液体を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
ヘッドアレイ551は、例えば、本発明に係る液体吐出ヘッド(これを、単に「ヘッド」ともいう。)100をベース部材552上に千鳥状に並べて配置したものであるが、これに限らない。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置としての印刷装置の他の例について図14及び図15を参照して説明する。図14は同装置の要部平面説明図、図15は同装置の要部側面説明図である。
この印刷装置500は、シリアル型装置であり、主走査移動機構493によって、キャリッジ403は主走査方向に往復移動する。主走査移動機構493は、ガイド部材401、主走査モータ405、タイミングベルト408等を含む。ガイド部材401は、左右の側板491A、491Bに架け渡されてキャリッジ403を移動可能に保持している。そして、主走査モータ405によって、駆動プーリ406と従動プーリ407間に架け渡したタイミングベルト408を介して、キャリッジ403は主走査方向に往復移動される。
このキャリッジ403には、本発明に係る液体吐出ヘッド100及びヘッドタンク441を一体にした液体吐出ユニット440を搭載している。液体吐出ユニット440の液体吐出ヘッド100は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する。また、液体吐出ヘッド100は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配置し、吐出方向を下方に向けて装着している。
液体吐出ヘッド100は、前述した液体循環装置600と接続されて、所要の色の液体が循環供給される。
この印刷装置500は、用紙410を搬送するための搬送機構495を備えている。搬送機構495は、搬送手段である搬送ベルト412、搬送ベルト412を駆動するための副走査モータ416を含む。
搬送ベルト412は用紙410を吸着して液体吐出ヘッド100に対向する位置で搬送する。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。吸着は静電吸着、あるいは、エアー吸引などで行うことができる。
そして、搬送ベルト412は、副走査モータ416によってタイミングベルト417及びタイミングプーリ418を介して搬送ローラ413が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
さらに、キャリッジ403の主走査方向の一方側には搬送ベルト412の側方に液体吐出ヘッド100の維持回復を行う維持回復機構420が配置されている。
維持回復機構420は、例えば液体吐出ヘッド100のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材421、ノズル面を払拭するワイパ部材422などで構成されている。
主走査移動機構493、維持回復機構420、搬送機構495は、側板491A,491B、背板491Cを含む筐体に取り付けられている。
このように構成したこの印刷装置500においては、用紙410が搬送ベルト412上に給紙されて吸着され、搬送ベルト412の周回移動によって用紙410が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ403を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド100を駆動することにより、停止している用紙410に液体を吐出して画像を形成
する。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの他の例について図16を参照して説明する。図16は同ユニットの要部平面説明図である。
この液体吐出ユニット440、前記液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド100で構成されている。
なお、この液体吐出ユニット440の例えば側板491Bに、前述した維持回復機構420を更に取り付けた液体吐出ユニットを構成することもできる。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの更に他の例について図17を参照して説明する。図17は同ユニットの正面説明図である。
この液体吐出ユニット440は、流路部品444が取付けられた液体吐出ヘッド100と、流路部品444に接続されたチューブ456で構成されている。
なお、流路部品444はカバー442の内部に配置されている。流路部品444に代えてヘッドタンク441を含むこともできる。また、流路部品444の上部には液体吐出ヘッド100と電気的接続を行うコネクタ443が設けられている。
本願において、吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体吐出ユニット」は、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体が含まれる。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構、液体循環装置の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体を吐出する装置」には、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置が含まれる。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を 気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
1 ノズル板
4 ノズル
2 流路板
3 振動板部材
6 圧力室
10 共通流路
11 圧電アクチュエータ
20 共通流路部材
21 開口部
22 隔壁部
21a~21c 壁面
60 ヒータ部材
60a ヒータ部
60b、60f 架橋部
100 液体吐出ヘッド
403 キャリッジ
440 液体吐出ユニット
500 印刷装置(液体を吐出する装置)
550 ヘッドユニット

Claims (10)

  1. 2つの開口部を有するハウジング部材と、
    ヒータ部材と、を備え、
    前記ヒータ部材は、
    前記2つの開口部の少なくとも長手方向の壁面に沿ってそれぞれ配置される2つのヒータ部と、
    前記2つの開口部間に配置され、前記2つのヒータ部を架橋する架橋部と、を有し
    前記架橋部は、前記開口部の長手方向の半分以上の長さを有している
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記架橋部は、前記ヒータ部と直交するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記架橋部は、前記2つの開口部間の隔壁部の上面に沿って設置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記ヒータ部は、前記開口部の一方の長手方向の壁面から一方の短手方向の壁面を経て他方の長手方向の壁面に沿って配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記ヒータ部と前記架橋部との間にミシン目又はハーフカットが設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 2つの開口部を有するハウジング部材と、
    ヒータ部材と、を備え、
    前記ヒータ部材は、
    前記2つの開口部の少なくとも長手方向の壁面に沿ってそれぞれ配置される2つのヒータ部と、
    前記2つの開口部間に配置され、前記2つのヒータ部を架橋する架橋部と、を有し、
    前記架橋部は、複数設けられている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  7. 2つの開口部を有するハウジング部材と、
    ヒータ部材と、を備え、
    前記ヒータ部材は、
    前記2つの開口部の少なくとも長手方向の壁面に沿ってそれぞれ配置される2つのヒータ部と、
    前記2つの開口部間に配置され、前記2つのヒータ部を架橋する架橋部と、を有し、
    前記ヒータ部と前記架橋部との間にミシン目又はハーフカットが設けられている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを含むことを特徴とする液体吐出ユニット。
  9. 前記液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留するヘッドタンク、前記液体吐出ヘッドを搭載するキャリッジ、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する供給機構、前記液体吐出ヘッドの維持回復を行う維持回復機構、前記液体吐出ヘッドを主走査方向に移動させる主走査移動機構の少なくともいずれか一つと前記液体吐出ヘッドとを一体化した
    ことを特徴とする請求項8に記載の液体吐出ユニット。
  10. 請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吐出ヘッド、又は、請求項8若しくは9に記載の液体吐出ユニットを備えていることを特徴とする液体を吐出する装置。
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