JP7231284B2 - 有限型の流れパターンの語表現装置、語表現方法、プログラム、構造物形状の学習方法および構造物設計方法 - Google Patents
有限型の流れパターンの語表現装置、語表現方法、プログラム、構造物形状の学習方法および構造物設計方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7231284B2 JP7231284B2 JP2021536627A JP2021536627A JP7231284B2 JP 7231284 B2 JP7231284 B2 JP 7231284B2 JP 2021536627 A JP2021536627 A JP 2021536627A JP 2021536627 A JP2021536627 A JP 2021536627A JP 7231284 B2 JP7231284 B2 JP 7231284B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow pattern
- representation
- streamline
- structures
- word
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F16/00—Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
- G06F16/30—Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of unstructured textual data
- G06F16/31—Indexing; Data structures therefor; Storage structures
- G06F16/316—Indexing structures
- G06F16/322—Trees
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F30/00—Computer-aided design [CAD]
- G06F30/20—Design optimisation, verification or simulation
- G06F30/28—Design optimisation, verification or simulation using fluid dynamics, e.g. using Navier-Stokes equations or computational fluid dynamics [CFD]
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F30/00—Computer-aided design [CAD]
- G06F30/10—Geometric CAD
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F30/00—Computer-aided design [CAD]
- G06F30/20—Design optimisation, verification or simulation
- G06F30/27—Design optimisation, verification or simulation using machine learning, e.g. artificial intelligence, neural networks, support vector machines [SVM] or training a model
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F2113/00—Details relating to the application field
- G06F2113/08—Fluids
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06V—IMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
- G06V10/00—Arrangements for image or video recognition or understanding
- G06V10/70—Arrangements for image or video recognition or understanding using pattern recognition or machine learning
- G06V10/86—Arrangements for image or video recognition or understanding using pattern recognition or machine learning using syntactic or structural representations of the image or video pattern, e.g. symbolic string recognition; using graph matching
-
- G—PHYSICS
- G16—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
- G16H—HEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
- G16H30/00—ICT specially adapted for the handling or processing of medical images
- G16H30/40—ICT specially adapted for the handling or processing of medical images for processing medical images, e.g. editing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Geometry (AREA)
- Evolutionary Computation (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Mathematical Analysis (AREA)
- Pure & Applied Mathematics (AREA)
- Mathematical Optimization (AREA)
- Software Systems (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Computing Systems (AREA)
- Algebra (AREA)
- Artificial Intelligence (AREA)
- Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Computational Mathematics (AREA)
- Data Mining & Analysis (AREA)
- Databases & Information Systems (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
Description
特許文献1に記載の構造安定なハミルトンベクトル場(非圧縮ベクトル場)の分類理論では、特徴的な5種類の一次元の流線構造によって分割される領域の隣接関係をグラフ化することにより文字情報化した。これを圧縮性流体に拡張するために、以下の実施形態では上記の5種類に14種類の一次元構造を新たに追加し、これらによって分割される二次元領域の内部を埋め尽くしている軌道群に対応した3種類の分類もあわせて文字化する。すなわち、これらの二次元領域を分割する特徴的な一次元流線構造が存在するか否かを確認し、存在すればそれに対応する文字を割り当てる。さらに内部に入る流線群の情報を反映した文字列を順次割り当てることにより、全体の流線構造を文字列として表現することができる。ここで用いるアルゴリズムでは、与えられた流線群における最も内側(細かい構造)から流線構造を抜き出して文字を付与し、順次外側(大きな構造)の流線構造を抜き出していくことにより、最終的な文字化を達成する。また、圧縮性流体に拡張したことにより、文字列だけでは構造を一意に表現できないため、流線構造のつながり具合を組み合わせ論的に指定するアルゴリズムを加えることで一意な表現を得る。
以下、本明細書で用いる数学的用語について説明する。以下の実施形態において語表現の対象となる流れは「曲面S上の流れv」である。ここで「曲面S」とは、二次元構造、すなわち二次元のコンパクト多様体(ここでは特に境界の存在を許す球面)のことをいう。幾何学的には、球面は平面に無限遠点を付け加えたものと同一視できるので、本質的には境界を持つ二次元領域と考えてよい。「曲面S上の流れv」とは、v:R×S→Sなる曲面S上のR-作用とする。この流れvを用いて、t∈R に対してS上の写像vt:=S→Sを、vt:=v(t,・)のように定義する。ここでS上の点xに対して、O(x)={vt(x)∈S|t∈R}を「xを通る軌道」と呼ぶ。本実施形態のアルゴリズムは、このS上のO(x)の集合の位相的構造を分類する。ここで定義した流れvは、完全に抽象的な対象である。しかしながら流体力学のアナロジーによれば、これらの軌道群は与えられた流れ場により粒子が流される軌道(流線)群に対応するので、特に混乱がない限り、以下では「軌道群」または「流線群」と呼ぶ。
(1)proper
(2)locally dense
(3)exceptional
の3種類に分類されることが知られている。これに対して本明細書では以下の仮定を置く。
(仮定)「軌道集合はproperな軌道のみからなる」
この仮定は本発明の実施形態が対象とする「境界の存在を許す球面上」で満たされているので、本質的な制限とはならない点に注意する。properな軌道集合は、さらに3種類の軌道群、すなわち、
(i)特異点(singular orbits)
(ii)周期軌道(periodic orbits)
(iii)非閉軌道(non-closed orbits)
に分類される。これらの数学的な定義は以下で与えられる。
(i)特異点(singular orbit)
(ii)周期軌道(periodic orbits)
(iii)非閉軌道(non-closed orbits)
を以下で定義する。
(i)x∈Sが特異点(singular orbit)であるとは、すべてのt∈Rに対してx=vt(x)が成り立つ、すなわち、O(x)={x}であることをいう。
(ii)軌道O(x)が周期的(periodic) とは、あるT>0が存在して、vT(x)=xかつ0<t<Tに対してvt(x)≠xであることをいう。
(iii)特異点でも周期軌道でもない軌道を非閉軌道(non-closed orbit) という。」
(定義2)曲面S上の流れvで定義されたx∈Sを通るproperな軌道に対して、ω極限集合(ω-limit set)ω(x)およびα極限集合(α-limit set)α(x)を以下で定義する。
・
separatrixの定義は後述する。なお、ω(x)やα(x)は軌道O(x)上の点xの取り方によらないので、記号としてω(O)やα(O)と書くこともある。
図1に、regularなゼロ次元の点構造のすべてを示す。図1(a)は「center(渦心点)」を示す。渦心点は、周囲に周期軌道を伴う特異点を表す。図1(b)は「サドル点(saddle)」を示す。サドル点は、この点から離れていく2つのseparatrixと、近づいていく2つのseparatrixと連結している。図1(c)は境界についている「境界サドル点(∂-saddle)」を示す。境界サドル点では、1本のseparatrixが境界からSの内部に伸びており、2つのseparatrixが境界に沿った軌道になっている。図1(d)は「湧き出し点(source)」を示す。湧き出し点では、1点から流体が湧き出す。図1(e)は「境界湧き出し点(∂-source)」を示す。境界湧き出し点では、境界に湧き出し点がある。図1(f)は「吸い込み点(sink)」を示す。吸い込み点は、湧き出し点の方向を逆にしたものである。図1(g)は「境界吸い込み点(∂-sink)」を示す。境界吸い込み点は、境界湧き出し点の方向を逆にしたものである。
(circuit)
図2に、一次元構造としての「circuit(サーキット)」を示す。circuitは、一点集合か円周のS上へのはめ込み(immersion)を意味する。circuitが点のときは「trivial circuit」と呼び、円周のときは「non-trivial circuit」と呼ぶ。さらにnon-trivial circuitは、その上で定義されている流れによって2種類に分類される。1つは円周が周期軌道になるときであり、これを「cycle(サイクル)」と呼ぶ。cycleはPer(v)の元である。図2(a)は、cycleの例である。いま1つは、サドル点(Sing(v)の元)と、それをつなぐseparatrix(P(v)の元)から構成される「周回軌道」である。図2(b)は、周回軌道のいくつかの例である。
図3に「saddle separatrix(サドルセパラトリクス構造)」を示す。saddle separatrixとは、そのα極限集合とω極限集合がサドル点または境界サドル点であるような軌道をいう。saddle separatrixはP(v)の元である。
図5に、一次元構造としての「slidable saddle」および「slidable ∂-saddle」を示す。
図6にいくつかの二次元構造を示す。
「center disk」とは、1個の渦心点とその周りを埋め尽くす周期軌道とからなる構造をいう。このcenter diskの境界が、limit cycle;saddleとそれを結ぶself-connected saddle separatrix;同じ境界上にある2つの境界サドル点を結ぶ2つのseparatrixのいずれかになっているとき「trivial center disk」と呼ぶ。図6(a)に、trivial center diskの例を示す。
(Reeb domain)
「Reeb domain」とは、非閉軌道で埋め尽くされた開円環領域Uで、その境界に2つのlimit circuit γ+とγ-が存在して、UがWu(γ-) ∩Ws(γ+)の連結成分であり、γ±の回転方向が逆になっている同じ構造を指す。図7(a)、(b)に、Reeb domainの例を示す。図7(a)のReeb domainでは、円環領域は非閉軌道で埋め尽くされる円環領域であり、内側境界と外側境界での流れの向きが反転している。そして両側境界はlimit cycleとなっている。図7(b)のReeb domainでは、内側と外側境界がsaddleとそれを結ぶself-connected separatrix(limit circuits)になっている。
一方、γ±の回転方向が同じになっている構造を「rotating annulus」と呼ぶ。このような構造が許されることから、開円環領域内を非閉軌道で埋め尽くす場合、その外側、内側境界上の軌道の方向を独立に決めることができる。図7(c)に、rotating annulusの例を示す。この例では、Reeb domainと同様、内部は非閉軌道で埋め尽くされているが、外側と内側の境界での流れの方向がそろっている。
以上で各次元の流れ構造の説明を終える。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、以下に示すような条件の下で球面S上の流れvが生成する軌道群の理論的分類を与えた。
(定義3)「曲面S上の流れvが以下の5つの条件を満たすとき、これを「有限型の流れ(flow of finite type)」であるという。
(1)vによって生成される軌道はすべてproperである。
(2)すべての特異点は非退化(non degenerate)である。
(3)limit cycleの数は有限個である。
(4)サドル点や境界サドル点を結ぶすべてのsaddle separatrixはself-connectedである。」
(補題1)「曲面Sの流れvを有限型の流れ(flow of finite type)とする。このとき、vのproperな非閉軌道のω極限集合(α極限集合)は以下で構成される。
(1)サドル点
(2)境界サドル点
(3)吸い込み点
(4)湧き出し点
(5)境界吸い込み点
(6)境界沸きだし点
(7)渦心点
(8)attracting(repelling)limit cycle
(9)attracting(repelling) non-trivial limit circuit」
(i)limit setとそれらをつなぐnon-closed proper orbit
(ii)渦心点、Sの境界∂S上のcycle、またはcircuitとその周りの周期軌道
(iii)intP(v)に入っている非閉軌道群
(定義4)「曲面S上のflow of finite type vの境界軌道の集合Bd(v)は以下で与える。
Bd(v):=Sing(v)∪∂Per(v)∪∂P(v)∪Psep(v)∪∂Per(v)
ただし、各集合は以下で与えられる軌道集合である。
(1)Psep(v):P(v)の内点集合にあるsaddle separatrixとss-separatrixとからなる軌道集合
(2)∂Per(v):周期軌道集合の境界となる軌道の集合
(3)∂P(v):非閉軌道集合の境界となる軌道の集合
(4)∂Per(v):Sの境界∂Sに沿って回る周期軌道の集合(∂S∩intPer(v))」
(定義5)「曲面S上の流れvによって生成されるproperな軌道群で開部分集合T(⊂S)の内部を通るものとする。このときTのorbit space(軌道空間)T/~は次の同値関係「任意のx、y∈T、O(x)=O(y)ならばx~y」から導入される商集合である。」
(定理1)「曲面S⊆S2上の任意の有限型の流れ(flow of finite type) vに対して、境界集合の補集合 (Bd(v))c に入る領域の軌道は以下の3種類のいずれかである。
(1)開矩形領域でP(v)の非閉軌道で埋め尽くされたもの。その軌道空間は開区間(図9(a))。これは、ss-separatrixの近傍領域の流れである。
(2)開円環領域で P(v)の非閉軌道で埋め尽くされたもの。その軌道空間は円周((図9(b))。これは、source(sink) disk/limit annulusの近傍領域の流れである。
(3)開円環領域でintPer(v)の周期軌道で埋め尽くされたもの。その軌道空間は開区間((図9(c))。これは、center disk/periodic annulus/rotating sphereの近傍領域の流れである。」
後述する実施形態で用いるアルゴリズムは、この圧縮性流れの軌道群の位相構造を、「部分円順序根付き木表現」(以下、「COT表現」と呼ぶ。COT:partially Cyclically Ordered rooted Tree representation)に変換するものである。COT表現は、非圧縮性流れの流線位相構造の文字化を計算機プログラムに実装するためのデータ構造として、本発明者らが計算機科学的な見地から新たに考案したものである。先行研究である語表現理論(例えば、特許文献1参照)や正規表現理論(例えば、特許文献3参照)は、理論としては正しいが、プログラミングのためのデータ構造という観点で見たとき、後述のように若干曖昧なところがある。この曖昧さは、COT表現を採用することで完全に除去することができる。以下、図10、図11を参照して、構造安定なハミルトンベクトル場の流線構造を表現するCOT表現を解説する。なお、本明細書で説明する有限型の流れ(flow of finite type)のCOT表現は、図10、図11に示される表現を、圧縮流れに対応できるように自然な形で拡張したものである。
□as:=□1 a・・・□s a (s>0)
□as:=λ~ (s=0)
となる。なお、□aの流線構造がないときは、「構造がない」ことを示す記号λ~を入れることに決めておく。A系列の並べ方については、一様流が左から右へ流れているときにその構造を下から順に番号付けを行う。逆に、一様流が右から左に流れている場合は、図の天地を入れ替えたものと同じになるので、上から順に番号付けを行う。
□c±s:=□1 C±・・・□s C± (s>0)
□c±s:=λ± (s=0)
ここでも特に何も構造が入っていなければ、複合同順でλ±の記号を用いて表現する。また、このC系列の構造には反時計回りに番号を付与して並べるが、どれを1番目に選ぶかについては(cyclic に)任意性がある。これを表現するために、COT表現では{}で囲むことをルールとして決めておく。
aφ(a+(b+-(β+{c+(β+{λ+},λ-)・c+(σ+,c-(β-{λ-},λ+))},β-{λ-})))
で与えられる。ここで「構造が入っていない」ことを示す記号λ±は、プログラム上は重要であるが、文字として表現する場合は冗長である。従って、このλ±は省略することができ、
aφ(a+(b+-(β+{c+(β+)・c+(σ+,c-(β-))},β-)))
と略記しても混乱なく表現が可能である。本発明者らは、このCOT表現から正規表現に変換するアルゴリズムが存在し、さらに正規表現は極大語表現に変換することができるので、COT表現からすべての表現が自動的に得られることを見出した。実際、図12の流れパターンのCOT表現から、正規表現○φ(○2(+0(+0(+0,+0(+0),-0))))と、極大語表現IA0B0B2CC とが得られる。
定理1には、ss-saddle connection diagram Dss(v)における境界軌道の集合Bd(v)によって分割された二次元領域には3種類の流れが入ることが示されている。ここではまずこの二次元領域構造を定義し、次にこれらに対応する文字(COT表現)を与える。図9(a)に示される開矩形領域は、湧き出し構造と吸い込み構造とを結ぶss-separatrixの近傍の非閉軌道群を含むものであるが、本変換アルゴリズムではこれには記号を与えない。すなわちデフォルトの構造とする。これ以外の2つの二次元構造に文字(COT表現)を割り当てる。これらは、表3に示されるようにclass-b±およびclass-b~±の要素をなす。図13に、定理1で与えられた(Bd(v))cの軌道群を表す構造(二次元構造)を示す。
図9(b)に示される開円環領域の構造は、外側から内側へ向かう非閉軌道で埋め尽くされている状況にある。これに対して、図13(a)のようにb~±と記号を割り当てる。記号についている符号~±については、軌道群が円環の外側境界から内側境界へ流れるときは、流れが中心に吸い込まれていることを表現するために~-とする。反対に内側境界から外側境界に軌道群が広がるような場合は、~+とする。その内側境界には吸い込み/湧き出し構造が必ず入るが、そのようなBd(v)の構造の集合を□~±と書いておく。また、領域を埋め尽くしている非閉軌道の1つ1つに対しては、□a~±で表されるBd(v)のclass-a~±の軌道構造を任意個数(s≧0個)入れることができるので、これを表す記号を□a~±sと書いておく。この□a~±sに対応する構造の並びは円順序で一意に決まらない。以上の考察に基き、COT表現はb~±(□~±,{□a~±s})(複合同順)のようになる。なお、□~±や□a~±sに入りうるclass-~±およびclass-a~±の構造群の定義については表3を参照されたい。また、□a~±sは、非圧縮流の□asの場合の記法と同様に、
□a~±s:=□1 a~±・・・ □s a~± (s>0)
□a~±s:=λ~ (s=0)
としておき、「何も入っていない」ことを表現するのに構造安定なハミルトンベクトル場のときと同様にλ~の記号を用いる。
図9(c)は、開円板領域内部が周期軌道で埋め尽くされている状況を表す。これに対応する流線構造は、図13(b)に示される構造b±である。符号は、周期軌道が反時計回り(正方向回転)であるときに+を、時計回り(負方向回転)であるときに-を割り当てる。この内部に入る構造も同様にBd(v)の元であるが、そこに入るのはclass-αの軌道構造であるため、□α±と書いておき、その定義は表3で与える。非閉軌道と異なり周期軌道には□aのような構造は入らないので、このCOT表現は複合同順で、b±(□α±)と与えられる。
□b+={b~±,b+}
□b-={b~±,b-}
□b~+={b~+}
□b~-={b~-}
トポロジカルには平面は、無限遠点を取り除いた球面Sと同一視できる。この球面S上に、以下のような基本的な流れが存在する。以下、これらの流体構造を「基本構造」または「ルート構造」と呼ぶ。図14に、球面S上の基本構造を示す。
平面内に物理境界が全く存在しないときの流れ場は、図14(a)に示されるような球面の流れと同一視できる。この球面上の有限型の流れ(flow of finite type)は、両極の2つのゼロ次元点構造を除く円環領域内の流れを与える。このときこの構造のCOT表現は、内部にどのような軌道構造が入るかで分類する必要がある。この円環領域が構造b±で与えられる周期軌道からなる軌道群構造b±で埋め尽くされるとき、σφ干(□bφ±) の表現を割り当てる。ただし□bφ±=b±(□α±)である。一方、円環領域が湧き出し点/吸い込み点のclass-~±の非閉な軌道群構造b~±で埋め尽くされているとき、そのCOT表現は、湧き出し点/吸い込み点の周辺の軌道の回転方向により、σφ~干0(□bφ~±)、σφ~干±(□bφ~±)、σφ~干干(□bφ~±)のいずれかとなる。すなわち、無限遠点の点である湧き出し点/吸い込み点の周りで,非閉な軌道群が回転していないときは複合同順でσφ~干0(□bφ~±)、反時計回りに回転しているときは複合同順でσφ~干+(□bφ~±)、時計回りに回転しているときは複合同順でσφ~干-(□bφ~±)である。ここで□bφ~±=b~±(□~±,{□as})である。なお、σφ~±0、σφ~干干、σφ~干±の記号についている符号と中に入る二次元軌道群構造のCOT表現の符号とが逆になっているのは、無限遠点に相当する点の周りの流れの構造に符号をつけていることによる。例えば、b+の表現が内部に入って反時計回り(すなわち+の方向)の周期軌道を埋め込むためには、無限遠点の点の周りには時計回り(すなわち-の方向)の流れが生じなければならない。従って具体的なCOT表現は、
σφ-(□bφ+)
□bφ+=b+(□α+)
となる。
球面が物理境界をいくつか含んでいると仮定する。このとき、その中から1つを選んで特別な境界とし、北極がその境界内部に含まれるような球面極座標を導入することができる。このとき、この座標系に付随した立体射影(Stereographic projection)を通して、球面上の流れを二次元有界領域の内部流れと同一視することができる。図14(b)に、ルートの子で外側物理境界に湧き出し/吸い込み構造が全く存在しない流れを示す。このCOT表現は、外側境界の流れの方向が反時計回りのときは、βφ-(□b+,{□c-s})と与える。この流れは、図10(b)に示される構造安定なハミルトンベクトル場の基本構造と同じであることに注意する。この構造は、□b+のところに常にclass-b+構造を含まなければならないが、外側境界には任意の個数class-c- の軌道構造をつけることができる。外側境界の流れの方向が時計回りのときは、すべての符号を反転させてβφ+(□b-,{□c+s})なるCOT表現を持つ基本構造となる。なお、双方において、s≧0個のclass-c軌道構造を意味する□c±sは、具体的には複合同順で以下のように書ける。
□as:=□1 a・・・□s a (s>0)
□as:=λ~ (s=0)
と定める。まとめると、この基本構造のCOT表現は、外側境界についている各構造を反時計回りに円順序で並べて、
βφ2({□c+s,□~+,□c-s,□~-,□γφs},□as)
のように与えられる。
次に、曲面S上の有限型の流れ(flow of finite type) vが定めるss-saddle connection diagram Dss(v)を構成するBd(v)のゼロ次元点構造および一次元構造の分類とそれに対応するCOT表現を与える。前述の理論によれば、Bd(v)=Sing(v)∪∂Per(v)∪∂P(v)∪Psep(v)∪∂per(v)と表現されているので、それぞれの集合に対応させて Bd(v)を実現するゼロ次元点構造および一次元構造を導入する。ここで、各一次元構造はその周辺の軌道群情報によって、どの集合に入るかが変わりうることに注意する。図15に、Bd(v)のゼロ次元点構造と一次元構造の例を示す。
(一次元構造:β±)
その定義から∂per(v)の流れは物理境界に沿って流れる周期軌道を指す。構造安定なハミルトンベクトル場において、物理境界には図11(b)に示されるように記号βが与えられていた。これとの整合性をとり、物理境界に∂-saddle separatrixで囲まれたclass-cの構造が全くついていないことを同じ記号で表す。すなわち、物理境界の流れが反時計回りのときβ+{λ+}、時計回りのときβ-{λ-}のようにCOT表現を与える(図15(a)参照)。これらの物理境界は、class-~±およびclass-α±の構造に入る。
Sing(v)\Dss(v)の元は、ゼロ次元の点構造(孤立構造)である。点構造は、その周りの軌道によって分類することができる。もし点が渦心点で、その周囲に反時計回りあるいは時計回りの周期軌道を伴うとき、そのCOT表現はそれぞれσ+ およびσ- で与えられる。一方、点が湧き出し点または吸い込み点であるとき、COT表現は、その周囲の軌道の回転方向と合わせてそれぞれσ~±0、σ~±±、σ~±干で与える(表2および図15(b)参照)。これらの点構造はclass-~±の構造に入る。
(一次元構造:p~±、p±)
集合∂P(v)および∂Per(v)は、それぞれ非閉軌道および周期軌道の境界集合として定義される一次元構造である。また、limit cycleはその内側と外側のいずれかが非閉軌道の極限軌道となる周期軌道である。これはintP(v)の元ではないため、集合Psep(v)の元にはなり得ない構造である。このとき、limit cycleの外側と内側の構造によって場合分けが必要となる。すなわち、1つには図15(c)に示されるlimit cycleの外側領域では周期軌道となる構造、いま1つには図15(c)に示されるlimit cycleが外側領域にある非閉軌道のω(α)極限集合となる構造である。前者の構造をp~±と書く。このときこの周期軌道がlimit cycleとなるためには、これが内側からの非閉軌道の極限軌道(すなわち境界軌道)となっていなければならない。そのため、内部にはb~±の二次元構造を入れる。従って、そのCOT表現はp~±(□b~±)である。後者の構造を記号p±で表す。このとき外側からの極限周期軌道になっているため、内部の二次元極限軌道群の構造はどのようなものでもよい。従って、そのCOT表現は複合同順でp±(□b±)で表すことができる。
∂P(v)、∂Per(v)、Psep(v)のいずれかの構造集合に入りうる一次元構造は、図8に示されるような、saddle separatrixやss-separatrixの構造を含む非閉軌道を持つ。その内部と外部に入る二次元構造は、一方が非閉軌道で、他方が周期軌道で埋め尽くされた領域である場合(このとき、∂P(v)か∂Per(v))と、両側が非閉軌道で埋め尽くされた領域である場合(このときPsep(v)の元とする)と、を考えなければならない。
(S1)1つが湧き出し構造、1つが吸い込み構造につながり、残り2つが self-connected saddle separatrixである。
(S2)2つのself-connected saddle connectionがある。
(S3)2つが湧き出し(吸い込み)構造につながっている。残り2つは、流れの方向からself-connected separatrixになりえないことに注意する。
(S4)同じ境界上にある別の境界サドル点とつながる∂-saddle separatrixを持つ。
(S5)領域内部にある湧き出し/吸い込み構造につながる。
図16に、(S1)系列の一次元構造を示す。湧き出し構造と吸い込み構造、およびself-connected saddle separatrixの位置関係で、これらの構造を分類する。
図17に、(S2)系列の一次元構造を示す。これは、構造安定なハミルトンベクトル場の分類で用いられる構造、すなわち図11(b)に示される構造と同じ構造である。従って同じCOT表現を与える。すなわち、2つのself-connected saddle separatrixの位置関係で構造を分類する。
(一次元構造:β±)
図18(a)に示される構造は、∂-saddle separatrixが任意個数ついた物理境界に対応する。もし、∂-saddle separatrixがついていないときは、図15(a)に示される形となり、そのCOT表現は β±{λ±}であった。一方、境界に1個以上の∂-saddle separatrixがついているときは、構造安定なハミルトンベクトル場で与えた図11(b)β±と同じ構造となる。従ってこのときのCOT表現は、境界に沿って反時計回りの流れとなっている場合はβ+{□c+s}、時計回りの流れとなっている場合はβ-{□c-s}を与える(図18(a)参照)。すなわち□c±sには、各構造を円順序で反時計回りに並べた以下の記号が入る。
□c±s:=□1 c±・・・□s c± (s>0)
□c±s:=λ±・・・ (s=0)
一次元構造c±、c2±は(S4)系列に対応する。これらは、図18(b)、(c)に示されるように、∂-saddle separatrixに囲まれた内部にどのような構造が入るかによって分類することができる。
□c+={c+}
□c-={c-}
と定義する。これが任意個(s≧0)並ぶという意味で、□c±sなる構造集合を複合同順で定義しておけば、そのCOT表現は複合同順でc±(□b±,□c干s)となる。
図19に、(S5)系列の一次元構造を示す。この一次元構造は、基本的に、境界にある湧き出し/吸い込み構造のペアをつなぐslidable ∂-saddleに対応する。後のアルゴリズム構成の便宜のため、このような構造が複数存在する場合は、その1つを特別なものとして扱う。
(一次元構造:a~±、q~±)
図20に、(S3)系列の一次元構造を示す。これらはサドル点に2つの同じ湧き出し/吸い込み構造がつくので、slidable saddleとなる。このslidable saddleにつながるss-componentの位置関係により、構造を分類する。このとき近傍の軌道はすべて非閉軌道で埋め尽くされた二次元領域(開矩形領域)なので、常にPsep(v)の元となる。slidable saddleがつながるss-componentの外側に存在する図20(a)のslidable saddleに対応する構造をa~±と書く。slidable saddleがつながるss-componentの内側に存在する図20(b)の構造は、slidable saddleに対応する。これをq~±と書く。符号については、両側に湧き出し構造□~+がついている場合a~+、両側に吸い込み構造□~-がついている場合a~-と書く。これらの湧き出し/吸い込み構造の順序は自由に選べるので、そのCOT表現は複合同順でa~±{□~±、□~±}とq~±(□~±)である。
次に図21を参照して、本明細書で用いる「木表現」についての基本的な事項を説明する。図21は、一般的な木表現の一例を示す。図示されるように、木表現は頂点同士を線で結んだ構造を持つグラフである。木の頂点には大きく分けて、木の終端に位置するもの(○)と、そうでないもの(●)の2種類がある。前者(d、e、g、h、j)を終端頂点(「葉」または「leaf」)、後者(a、b、c、f、i)を非終端頂点と呼ぶ。最上部にある非終端頂点(a)を「ルート」と呼ぶ。線で直接結ばれている2つの頂点のうち、ルートに近い方(図では上の方)を「親」と呼び、葉に近い方を「子」と呼ぶ。ルートは、木構造の中で親を持たない唯一の頂点である。ルート以外の頂点は、必ず親を1個だけ持つ。例えば図21では、bはaの子でありcの親である、dはcの子である、といった具合である。
本発明の第1実施形態は、二次元領域における流れパターンの流線構造を語表現する語表現装置である。
図22に、第1実施形態に係る語表現装置1の機能ブロック図を示す。語表現装置1は、記憶部10と、語表現生成部20と、を備える。語表現生成部20は、ルート決定手段21と、木表現構成手段22と、COT表現生成手段23と、を備える。
1.無限遠点が「周りの軌道が反時計回り」の渦心点
2.無限遠点が「周りの軌道が時計回り」の渦心点
3.無限遠点が「周りの軌道が回転していない」吸い込み点
4.無限遠点が「周りの軌道が反時計回り」の吸い込み点
5.無限遠点が「周りの軌道が時計回り」の吸い込み点
6.無限遠点が「周りの軌道が回転していない」湧き出し点
7.無限遠点が「周りの軌道が反時計回り」の湧き出し点
8.無限遠点が「周りの軌道が時計回り」の湧き出し点
9.無限遠点から見て反時計回りの軌道と境界サドル点からなる境界成分(この場合、ルートの子に湧き出し構造とつながるseparatrixを持つ境界サドル点が存在しない。この場合、ルートとなる境界成分に無限遠点が含まれていると思うと、□bφ~-にある原点から見たとき、ルートとなる境界は時計回りに回っているように見える)。
10.無限遠点から見て時計回りの軌道と境界サドル点からなる境界成分(この場合、湧き出し点とつながるseparatrixを持つ境界サドル点が存在しない)。
11.吸い込み点とつながるseparatrixを持つ境界サドル点とその反時計回りして隣にある湧き出し点とつながるseparatrixを持つ境界サドル点と境界成分。
ただし、有限データから無限遠点にある吸い込み点/湧き出し点の回転方向を判断する場合は、データ領域の境界を一点に潰してその点を無限遠点と思い回転方向を判断してもよい。たとえば、閾値δと確率pを定めて、「角度の誤差δ以下で境界に(反)時計回りの方向に接するベクトル」の割合が確率p以上ある場合に(反)時計回りに回っていると判断し、それ以外は回転してないと判断する基準を作って、回転方向を判断してもよい。
1.ルートを無限遠点または無限遠境界とみなし、残りの構造が平面上にあるとみなす。
2.抜き出す流れの構造の向きを見て、反時計回りの場合は+、時計回りの場合は-と符号を定める。
1.流れの構造を抜くとき、その親となる構造が吸い込み構造であり、その近傍で非閉軌道が反時計回りに回転している場合は~-+と符号を定める。
2.流れの構造を抜くとき、その親となる構造が吸い込み構造であり、その近傍で非閉軌道が時計回りに回転している場合は~--と符号を定める。
3.流れの構造を抜くとき、その親となる構造が吸い込み構造であり、その近傍で非閉軌道が回転していない場合は~-0と符号を定める。
4.流れの構造を抜くとき、その親となる構造が湧き出し構造であり、その近傍で非閉軌道が反時計回りに回転している場合は~++と符号を定める
5.流れの構造を抜くとき、その親となる構造が湧き出し構造であり、その近傍で非閉軌道が反時計回りに回転している場合は~+-と符号を定める。
6.流れの構造を抜くとき、その親となる構造が湧き出し構造であり、その近傍で非閉軌道が回転していない場合は~+0と符号を定める。
1.与えられた流れパターンから流線構造を抜き出す。
2.流線構造を抜き出すとき、当該流線構造に対応する文字(COT表現)を木の頂点として付与する。そして当該流線構造を削除する。以下、「流れパターンから流線構造を抜き出し、当該流線構造に文字を付与し、当該流線構造を削除する」処理をまとめて「構造を抜く」と表記する。
3.構造を抜くとき、最内部の構造を抜き出すことから始めて、すべての構造がなくなるまで順次抜いていく。
3.1.最内部の構造は葉に対応する。
3.2.最後に抜く構造はルートに対応する。すなわち、与えられた流れパターンのルートに到達するまで構造を抜く処理を繰り返す。
3.3.ある構造を抜くときに、その構造を□に置き換え、□とその構造をリンクさせて対応させる(これにより、この□を含む上の構造を抜くときに、この構造を上の構造の「子」構造とすることができる)。
1.saddleを抽出する。
2.saddleとsaddleをつなぐseparatrixを抽出する。
3.これらの情報から得られる抽象グラフはsaddle connection diagramの抽象グラフであり、曲面上の配置に対応するように頂点と辺を配置して、曲面グラフとしてsaddle connection diagramを構成する。
以上の処理を実行することにより、任意の曲面S上の流れパターンに文字を付与し、当該流れパターンの木表現を得る。
(第1実施形態の例1)
図24(a)に、流れパターンの一例を示す。第1実施形態に従い、以下に示す手順を実行することにより、この流れパターンのCOT表現が得られることを示す。
1.物理境界がないため、ルートは無限遠点である。無限遠点は湧き出し点であり、無限遠点の近傍では非閉軌道が反時計回りに回転しているため、ルートに対応する文字は、σφ~++(□bφ~-)となる。これによりルートが決定された。
2.最内部は湧き出し点であり、その近傍では非閉軌道が時計回りに回転しているため、対応する文字はσ~+-である。従って先ずこの構造を抜き、□~+に置き換える。このとき生成された語はb~+(σ~+-,λ~+)である。
3.最内部は湧き出し流れで開円環領域となるので、対応する文字はb~+(□~+,{□a~+s})である。この構造を抜き、□b+に置き換える。このとき生成された語はp-(b~+(σ~+-,λ~+))である。
4.最内部は時計回りの周期軌道となるので、対応する文字はp-(□b-)である。この構造を抜き、□~-に置き換える。このとき生成された語はb~-(p-(b~+(σ~+-,λ~+)),λ~-)である。
5.最内部は吸い込み流れで開円環領域となるので、対応する文字はb~-(□~-,{□a~-s})である。この構造を抜き、□bφ~-に置き換える。このとき生成された語はσφ~++(b~-(p-(b~+(σ~+-,λ~+)),λ~-))である。
6.最内部はルートであり、対応する文字はσφ~+-(□bφ~-)である。生成された語はσφ~++(b~-(p-(b~+(σ~+-,λ~+)),λ~-))である。
σφ~++(b~-(p-(b~+(σ~+-,λ~+)),λ~-))
が与えられることが示された。
図24(b)に、流れパターンの別の例を示す。第1実施形態に従い、以下に示す手順を実行することにより、この流れパターンのCOT表現が得られることを示す。
1.物理境界がないため、ルートは無限遠点である。無限遠点は吸い込み点であり、無限遠点の近傍では非閉軌道が反時計回りに回転しているため、ルートに対応する文字は、σφ~-+(□bφ~+)となる。これによりルートが決定された。
2.最内部は吸い込み点であり、その近傍では非閉軌道が時計回りに回転しているため、対応する文字はσ~--である。この構造を抜き、□~-に置き換える。このとき生成された語はσ~--である。
3.最内部は吸い込み流れで開円環領域となるので、対応する文字はb~-(□~-,{□a~-s})である。この構造を抜き、□b-に置き換える。このとき生成された語はb~-(σ~--,λ~-)である。
4.最内部は時計回りの周期軌道となるので、対応する文字はp-(□b-)である。この構造を抜き、□~-に置き換える。このとき生成された語はp-(b~-(σ~--,λ~-))である。
5.最内部は湧き出し流れで開円環領域となるので、対応する文字はb~+(□~+,{□a~+s})である。この構造を抜き、□b+に置き換える。このとき生成された語はb~+(p-(b~-(σ~--,λ~-)))である。
6.最内部は時計回りの周期軌道となるので、対応する文字はp-(□b-)である。この構造を抜き、□~-に置き換える。このとき生成された語はp-(b~+(p-(b~-(σ~--,λ~-)),λ~-))である。
7.最内部は吸い込み流れで開円環領域となるので、対応する文字はb~-(□~-,{□a~-s})である。この構造を抜き、□b-に置き換える。このとき生成された語はb~-(p-(b~+(p-(b~-(σ~--,λ~-)),λ~-)),λ~-)である。
8.最内部は時計回りの周期軌道となるので、対応する文字はp-(□b-)である。この構造を抜き、□~-に置き換える。このとき生成された語はp-(b~-(p-(b~+(p-(b~-(σ~--,λ~-)),λ~-)),λ~-))である。
9.最内部は湧き出し流れで開円環領域となるので、対応する文字はb~+(□~+,{□a~+s})である。この構造を抜き、□b+に置き換える。このとき生成された語はb~+(p-(b~-(p-(b~+(p-(b~-(σ~--,λ~-)),λ~-)),λ~-)),λ~-)である。
10.最内部はルートであり、対応する文字はσφ~-+(□bφ~+)である。生成された語はσφ~-+(b~+(p-(b~-(p-(b~+(p-(b~-(σ~--,λ~-)),λ~-)),λ~-)),λ~-))である。
σφ~-+(b~+(p-(b~-(p-(b~+(p-(b~-(σ~--,λ~-)),λ~-)),λ~-,λ~-))
が与えられることが示された。
図24(c)に、流れパターンの別の例を示す。第1実施形態に従い、以下に示す手順を実行することにより、この流れパターンのCOT表現が得られることを示す。
1.物理境界がないため、ルートは無限遠点である。無限遠点は吸い込み点であり、無限遠点の近傍では非閉軌道が時計回りに回転しているため、ルートに対応する文字は、σφ~--(□bφ~+)となる。これによりルートが決定された。
2.最内部は吸い込み点であり、その近傍では非閉軌道が反時計回りに回転しているため、対応する文字はσ~-+である。この構造を抜き、□~-に置き換える。このとき生成された語はσ~-+である。
3.最内部は吸い込み流れで開円環領域となるので、対応する文字はb~-(□~-,{□a~-s})である。この構造を抜き、□b-に置き換える。このとき生成された語はb~-(σ~-+,λ~-)である。
4.最内部は反時計回りの周期軌道となるので、対応する文字はp+(□b+)である。この構造を抜き、□~+に置き換える。このとき生成された語はp+(b~-(σ~-+))である。
5.最内部は湧き出し流れで開円環領域となるので、対応する文字はb~+(□~+,{□a~+s})である。この構造を抜き、□b+に置き換える。このとき生成された語はb~+(p+(b~-(σ~-+)))である。
6.最内部は時計回りの周期軌道となるので、対応する文字はp-(□b-)である。この構造を抜き、□~-に置き換える。このとき生成された語はp-(b~+(p+(b~-(σ~-+,λ~-)),λ~+))である。
7.最内部は吸い込み流れで開円環領域となるので、対応する文字はb~-(□~-,{□a~-s})である。この構造を抜き、□b-に置き換える。このとき生成された語はb~-(p-(b~+(p+(b~-(σ~-+,λ~-)),λ~+)),λ~-)である。
8.最内部は反時計回りの周期軌道となるので、対応する文字はp+(□b+)である。この構造を抜き、□~+に置き換える。このとき生成された語はp+(b~-(p-(b~+(p+(b~-(σ~-+,λ~+)),λ~-)),λ~-))である。
9.最内部は湧き出し流れで開円環領域なので、対応する文字はb~+(□~+,{□a~+s})である。この構造を抜き、□b+に置き換える。このとき生成された語はb~+(p+(b~-(p-(b~+(p+(b~-(σ~-+,λ~+)),λ~+)),λ~-)),λ~-)である。
10.最内部はルートであり、対応する文字はσφ~-(□bφ~+)である。生成された語はσφ~--(b~+(p+(b~-(p-(b~+(p+(b~-(σ~-+,λ~-)),λ~+)),λ~-)),λ~+))である。
σφ~--(b~+(p+(b~-(p-(b~+(p+(b~-(σ~-+,λ~-)),λ~+)),λ~-)),λ~+))
が与えられることが示された。
図25(a)に、流れパターンの別の例を示す。第1実施形態に従い、以下に示す手順を実行することにより、この流れパターンのCOT表現が得られることを示す。
1.ルートは物理境界であり、ルートに対応する文字は、βφ-(□b+,{□c+s})となる。これによりルートが決定された。
2.最内部は渦心点なので、対応する文字はσ±である。この構造を抜き、□±に置き換える。このときv1-v7に対応して生成された語はσ+とσ-の計 7 つである。
3.最内部は周期軌道からなる開円環となるので、対応する文字はb±(□α±)である。さらに親が周期軌道ではないので、この構造を抜き、□b±に置き換える。このときv1-v7の周りの周期軌道からなる開円環に対応して生成された語は3つのb+(σ+)と4つのb-(σ-)の計7つである。
4. 最内部はb+-となるので、この構造を抜き、□α+に置き換える。このときv5を含む構造に対応して生成された語はb+-(b+(σ+),b-(σ-))である。
5.最内部はc±となるので、この構造を抜き、□c±sに置き換える。このときv1-v4、v7を含むに対応して生成された語は2つのc+(b+(σ+),λ-)と3つのc-(b-(σ-),λ+)の計5つである。
6.最内部はβ+となるので、この構造を抜き、□c±sに置き換える。このとき、c3に対応して生成された語はβ+{c+(b+(σ+),λ-)}である。
7.最内部は周期軌道からなる開円環となるので、対応する文字はb+(□α±)である。さらに親がb++であるので、この構造を抜き、□b+に置き換える。このときv5-v7を含む開円環に対応して生成された語はb+(b+-(b+(σ+),b-(σ-)))とb+(β+{c+(b+(σ+),λ-)})である。
8.最内部はb++となるので、対応する文字はb++{□b+,□b+}である。この時生成された語は、以下である。
b++{b+(b+-(b+(σ+),b-(σ-))),b+(β+{c+(b+(σ+),λ-)})}
βφ-(b+(β+{c+(b+(σ+),λ-)・c+(b+(β+{c+(b+(b++{b+(b+-(b+(σ+),b-(σ-))),b+(β+{c+(b+(σ+),λ-)})}))}),c-(b-(σ-)))}),{c+(b+(σ+),λ-)・c+(b+(σ+),λ-)})
が与えられることが示される。
図25(b)に、流れパターンの別の例を示す。第1実施形態に従い、以下に示す手順を実行することにより、この流れパターンのCOT表現が得られることを示す。
1.ルートは物理境界とS1であり、ルートに対応する文字は、βφ2({□c+s,□~+,□c-s,□~-,□γφs},□as)となる。
2.最内部はS1、S2とv1-v9なので、対応する文字はσ±とσ~±0である。この構造を抜き、□±と□~±に置き換える。
3.最内部は周期軌道からなる開円環となるので、対応する文字はb±(□α±)である。さらに親が周期軌道ではないので、この構造を抜き、□b±に置き換える。このときv1-v7の周りの周期軌道からなる開円環に対応して生成された語は3つのb+(σ+)と4つのb-(σ-)の計7つである。
4.最内部はb--となるので、この構造を抜き、□α-に置き換える。このときv4、v5を含む構造に対応して生成された語はb--{b-(σ-),b-(σ-)}である。
5.最内部は周期軌道からなる開円環となるので、対応する文字はb-(□α-)である。さらに親が周期軌道ではないので、この構造を抜き、□b-に置き換える。このときv4、v5の周りの周期軌道からなる開円環に対応して生成された語はb-(b--{b-(σ-),b-(σ-)})である。
6.最内部はc±となるので、対応する文字はc±(□b±,□c干s)である。この構造を抜き、□c±に置き換える。このときv1、v2、v6、v7を含む構造に対応して生成された語はc+(b+(σ+),λ-)とc-(b-(σ-),λ+)である。
7.最内部はa±となるので、対応する文字はa±(□b±)である。この構造を抜くが、class-a2が残っているため□には置き換えない。このとき、v3とv4、v5と対応して生成された語はa+(b+(σ+))とa-(b-(b--{b-(σ-),b-(σ-)}))である。
8.最内部はa2となるので、対応する文字はa2(□c+s,□c-s,□γ-s)である。この構造を抜き、□asに置き換える。このときc1、c2、c3を含む構造に対応して生成された語はa2(λ+,λ-)とa2(c+(b+(σ+),λ-),c-(b-(σ-),λ+))である。
9.最内部はc2-となるので、対応する文字はc2-(□cーs,□~+,□c+s,□~ー,□γーs,□cーs,□as)である。この構造を抜き、□c-に置き換える。このとき、s3、s4を含む構造に対応して生成された語は
c2-(λ+,σ-0,λ-,σ~+0,λ~,λ+,λ~)である。
10.ここでルートが最内部になるので、以下の語を得る。
βφ2({c+(b+(σ+),λ-),σ~+0,c-(b-(σ-),λ+)・c2-(λ+,σ-0,λ-,σ~+0,λ~,λ+,λ~),σ~-0,λ~},a2(λ+,λ-)・a+(b+(σ+))・a2(λ+,λ-)・a-(b-(b--{b-(σ-),b-(σ-)}))・a2(c+(b+(σ+),λ-),c-(b-(σ-),λ+)))
βφ2({c+(b+(σ+),λ-),σ~+0,c-(b-(σ-),λ+)・c2-(λ+,σ-0,λ-,σ~+0,λ~,λ+,λ~),σ~-0,λ~},a2(λ+,λ-)・a+(b+(σ+))・a2(λ+,λ-)・a-(b-(b--{b-(σ-),b-(σ-)}))・a2(c+(b+(σ+),λ-),c-(b-(σ-),λ+)))
が与えられることが示された。
本発明の第2実施形態は、二次元領域における流れパターンの流線構造を語表現する語表現装置である。
図26に、第2実施形態に係る語表現装置2の機能ブロック図を示す。語表現装置2の語表現生成部20は、図22の語表現装置1の構成に加えて、木表現構成手段22とCOT表現生成手段23との間に、組合せ構造抽出手段24を備える。その他の構成と動作は、語表現装置1と共通である。
1.ss-componentとつながるsaddleを抽出する。
2.saddleとつながるss-componentを抽出する。
3.saddleとつながっているss-separatrixを抽出する。
4.これらの情報から得られる抽象グラフを、平面上の配置に対応するように頂点と辺を配置して、平面グラフを構成する。例えば、図27の(a)と(b)は、同じCOT表現を持つが、大域的な構造(組合せ構造)が異なるため、異なる流線トポロジーを持つ流れパターンの例である。
1.ss-componentとつながるsaddleを抽出する。
2.saddleとつながるss-componentを抽出する。
3.saddleとつながっているss-separatrixを抽出する。
4.これらの情報から得られる抽象グラフを得る。
5.limit cycle/limit circuitを除いて、新しい境界上のlimit cycle/limit circuitをそれぞれ一点につぶした曲面を考える。
6.抽象グラフのlimit cycle/limit circuitに対応する点を切って二つの頂点にした抽象グラフを作る。
7.新しく得られた曲面上にはlimit cycle/limit circuitが含まれないので、上記の「limit cycle/limit circuitを含まない場合」の方法で曲面グラフを構成する。さらに、limit cycle/limit circuit由来の頂点には、どの点と元々同じ点だったかという情報をラベルとして付与する。
以下、図27を参照して、異なる流線トポロジーを持つ2つの流れパターンに対してCOT表現を与える手順を説明する。
手順:
1.物理境界がなく、ルートは無限遠点かつ吸い込みである。ルートに対応する文字は、σφ-となる。
2.はじめに、最内部は吸い込み点、湧き出し点であり、その近傍では非閉軌道が回転していないため、対応する文字はσ~±0である。そのため、この構造を抜き、□~±に置き換える。このとき生成された語はσ~+0とσ~-0の計3つである。
3.次に、最内部はa~+に対応するslidable saddleなので、対応する文字はa~+{□~+,□~+}である。このとき生成された語はa~+{σ~+0,σ~+0}である。
4.次に、最内部はq~-に対応するslidable saddleなので、対応する文字はq~-(□~-)である。このとき生成された語はq~-(σ~-0)である。
5.このとき、ルートが最内部になるので、以下の語(COT表現)を得る。
σφ-(b~+(a~+{σ~+,σ~+},q~-(σ~-0)))
手順:
1.ss-componentとつながるsaddleであるv4、v5を抜き出す。
2.saddleとつながるss-componentである2つのsource v1、v2と2つのsink v3とv6を抽出する(v6は無限遠点である)。
3.saddleとつながっているss-separatrixを抽出することにより、抽出すべき組合せ構造である曲面グラフが求まる。
この手続きを実行することにより、組合せ構造が抽出される。
手順:
1.ss-componentとつながるsaddleであるv4、v5、v9を抜き出す。
2.saddleとつながるss-componentである3つsource v1、v2、v8と2つのsink v3とv7とlimit cycle O6を抽出する。
3.limit cycle O6を取り除き中央図に示されるO6の補集合を得る。
4. 新しい2つの境界をそれぞれ1点に潰して、右図に示される新しい曲面を得る。
5. saddleとつながっているss-separatrixを抽出することにより、抽出すべき組合せ構造である曲面グラフが求まる。
本発明の第3実施形態は、二次元領域における流れパターンの流線構造を語表現する語表現方法である。この方法は、記憶部と語表現生成部と、を備えたコンピュータによって実行される。
図30に、第3実施形態に係る語表現方法のフローを示す。本方法は、与えられた流れパターンのルートを決定するステップS1と、当該流れパターンの木表現を構成するステップS2と、当該流れパターンのCOT表現を生成するステップS3と、を備える。
本発明の第4実施形態は、記憶部と語表現生成部と、を備えたコンピュータに処理を実行させるプログラムである。このプログラムは、図30に示されるフローをコンピュータに実行させる。すなわち本プログラムは、与えられた流れパターンのルートを決定するステップS1と、当該流れパターンの木表現を構成するステップS2と、当該流れパターンのCOT表現を生成するステップS3と、をコンピュータに実行させる。
本発明の第5実施形態は、構造物形状の学習方法である。以下、流体の例として河川を取り上げて説明する。
本発明の第6実施形態は、構造物の形状設計方法である。図33に、第6実施形態に係る構造物設計方法のフローを示す。本方法は、第1実施形態に記載の語表現装置を用いて、目的とする流れパターンの流線構造を語表現するステップS130と、当該目的とする流れパターンの語表現を第5実施形態に記載の学習済みAIに入力するステップS140と、当該目的とする流れパターンを実現する構造物の三次元形状を学習済みAIで計算して出力するステップS150と、を備える。
第1または第2実施形態の語表現装置は、与えられた流れパターンの画像を取得する画像取得部(例えば、カメラ等)を備えてもよい。画像取得部により取得された画像は語表現生成部に送信され、前述の処理によって語表現が与えられる。本変形例によれば、流れパターンの画像が与えられたときに、これを取り込んで語表現を得ることができる。
第1または第2実施形態の語表現装置は、変形例1の画像取得部に加えて、画像認識部を備えてもよい。画像取得部により取得された画像は画像認識部に送信され、画像内の流体構造が認識される。認識された流体構造は、語表現部に送信され、前述の処理によって語表現が与えられる。本変形例によれば、流れパターンの画像が与えられたときに、画像内の流体構造を認識することにより、正確な語表現を得ることができる。
2・・語表現装置
10・・記憶部
21・・ルート決定手段
22・・木表現構成手段
23・・COT表現生成手段
24・・組合せ構造抽出手段
S1・・ルートを決定するステップ
S2・・木表現を構成するステップ
S3・・COT表現を生成するステップ
S110・・流体中の構造物の周囲に発生する流れパターンの流線構造を語表現するステップ
S120・・語表現を入力とし、構造物の三次元形状が出力されるようにAIで学習するステップ
S130・・第1実施形態に記載の装置を用いて、目的とする流れパターンの流線構造を語表現するステップ
S140・・目的とする流れパターンの語表現を第5実施形態に記載の学習済みAIに入力するステップ
S150・・目的とする流れパターンを実現する構造物の三次元形状をAIで計算して出力するステップ
Claims (10)
- 二次元領域における流れパターンの流線構造を語表現する語表現装置であって、記憶部と、語表現生成部と、を備え、
前記記憶部は、流れパターンを構成する複数の流線構造に関し、各流線構造とその文字との対応関係を記憶し、
前記語表現生成部は、ルート決定手段と、木表現構成手段と、COT表現生成手段と、を備え、
前記ルート決定手段は、与えられた流れパターンのルートを決定し、
前記木表現構成手段は、前記与えられた流れパターンの流線構造を抜き出し、前記記憶部に記憶された対応関係に基づいて当該抜き出した流線構造に文字を付与し、当該抜き出した流線構造を削除する処理を、前記流れパターンの最内部から順にルートに到達するまで繰り返して実行することにより、前記与えられた流れパターンの木表現を構成し、
前記COT表現生成手段は、前記木表現構成手段によって構成された木表現をCOT表現に変換して、前記与えられた流れパターンの語表現を生成する語表現装置。 - 前記流れパターンを構成する流線構造のうち、基本構造は、σφ±、σφ~±0、σφ~±±、σφ~±干、βφ±およびβφ2である請求項1に記載の語表現装置。
- 前記流れパターンを構成する流線構造のうち、二次元構造は、b~±およびb±である請求項1または2に記載の語表現装置。
- 前記流れパターンを構成する流線構造のうち、ゼロ次元点構造は、σ~±0、σ~±±、σ~±干である請求項1乃至3のいずれかに記載の語表現装置。
- 前記流れパターンを構成する流線構造のうち、一次元構造は、p~±、p±、a±、q±、b±±、b±干、β±、c±、c2±、a2、γφ~±、γ~±±、a~±およびq~±である請求項1乃至4のいずれかに記載の語表現装置。
- 前記語表現生成部は、組合せ構造抽出手段をさらに備え、
前記組合せ構造抽出手段は、前記与えられた流れパターンから組み合わせ構造を抽出することにより、前記与えられた流れパターンの一対一対応の語表現を生成する請求項1乃至5のいずれかに記載の語表現装置。 - 記憶部と語表現生成部とを備えたコンピュータによって実行される、二次元領域における流れパターンの流線構造を語表現する語表現方法であって、
前記記憶部は、流れパターンを構成する複数の流線構造に関し、各流線構造とその文字との対応関係を記憶し、
前記語表現生成部は、ルート決定ステップと、木表現構成ステップと、COT表現生成ステップと、を実行し、
前記ルート決定ステップは、与えられた流れパターンのルートを決定し、
前記木表現構成ステップは、前記与えられた流れパターンの流線構造を抜き出し、前記記憶部に記憶された対応関係に基づいて当該抜き出した流線構造に文字を付与し、当該抜き出した流線構造を削除する処理を、前記流れパターンの最内部から順にルートに到達するまで繰り返して実行することにより、前記与えられた流れパターンの木表現を構成し、
前記COT表現生成ステップは、前記木表現構成ステップで構成された木表現をCOT表現に変換して、前記与えられた流れパターンの語表現を生成する語表現方法。 - 記憶部と語表現生成部とを備えたコンピュータに処理を実行させるプログラムであって、
前記記憶部は、流れパターンを構成する複数の流線構造に関し、各流線構造とその文字との対応関係を記憶し、
与えられた流れパターンのルートを決定するルート決定ステップと、
前記与えられた流れパターンの流線構造を抜き出し、前記記憶部に記憶された対応関係に基づいて当該抜き出した流線構造に文字を付与し、当該抜き出した流線構造を削除する処理を、前記流れパターンの最内部から順にルートに到達するまで繰り返して実行することにより、前記与えられた流れパターンの木表現を構成する木表現構成ステップと、
前記木表現構成ステップで構成された木表現をCOT表現に変換して、前記与えられた流れパターンの語表現を生成するCOT表現生成ステップと、を前記語表現生成部に実行させるプログラム。 - 二次元領域における流体内の構造物の形状を学習する方法であって、
請求項1に記載の語表現装置を用いて、流体中の構造物の周囲に発生する流れパターンの流線構造を語表現するステップと、
前記語表現を入力とし、前記構造物の三次元形状が出力されるようAIで学習するステップと、を備える学習方法。 - 二次元領域における流体内の構造物を設計する構造物設計方法であって、
請求項1に記載の語表現装置を用いて、目的とする流れパターンの流線構造を語表現するステップと、
前記目的とする流れパターンの語表現を請求項9に記載の学習済みAIに入力するステップと、
前記目的とする流れパターンを実現する構造物の三次元形状を前記学習済みAIで計算して出力するステップと、を備える構造物設計方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019139657 | 2019-07-30 | ||
JP2019139657 | 2019-07-30 | ||
PCT/JP2020/020584 WO2021019883A1 (ja) | 2019-07-30 | 2020-05-25 | 有限型の流れパターンの語表現装置、語表現方法、プログラム、構造物形状の学習方法および構造物設計方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2021019883A1 JPWO2021019883A1 (ja) | 2021-02-04 |
JP7231284B2 true JP7231284B2 (ja) | 2023-03-01 |
Family
ID=74230659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021536627A Active JP7231284B2 (ja) | 2019-07-30 | 2020-05-25 | 有限型の流れパターンの語表現装置、語表現方法、プログラム、構造物形状の学習方法および構造物設計方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220300539A1 (ja) |
EP (1) | EP4006918A4 (ja) |
JP (1) | JP7231284B2 (ja) |
CN (1) | CN113994338A (ja) |
WO (1) | WO2021019883A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115830006B (zh) * | 2023-02-03 | 2023-05-30 | 山东锋士信息技术有限公司 | 一种基于近邻对比的改进超球空间学习的异常检测方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014041917A1 (ja) | 2012-09-14 | 2014-03-20 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 流れパターンの語表現方法、語表現装置、および、プログラム |
EP3067805A4 (en) * | 2013-11-06 | 2017-07-26 | Japan Science and Technology Agency | Fluid transition path acquisition device, method for acquiring fluid transition path, and program |
EP3217303A4 (en) | 2014-11-06 | 2018-06-20 | Japan Science And Technology Agency | Regular expression creation method and regular expression creation device of flow pattern, and computer-executable program |
-
2020
- 2020-05-25 CN CN202080041308.4A patent/CN113994338A/zh active Pending
- 2020-05-25 WO PCT/JP2020/020584 patent/WO2021019883A1/ja unknown
- 2020-05-25 EP EP20848544.1A patent/EP4006918A4/en not_active Withdrawn
- 2020-05-25 US US17/631,622 patent/US20220300539A1/en active Pending
- 2020-05-25 JP JP2021536627A patent/JP7231284B2/ja active Active
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
宇田 智紀他,パーシステントホモロジーとレーブグラフを用いた2次元ハミルトンベクトル場の流線位相構造の自動抽出アルゴリズム,日本応用数理学会論文誌,2019年第29巻第2号,日本,日本応用数理学会,2019年06月25日,pp.187-224,ISSN-L:0917-2246 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20220300539A1 (en) | 2022-09-22 |
JPWO2021019883A1 (ja) | 2021-02-04 |
WO2021019883A1 (ja) | 2021-02-04 |
EP4006918A4 (en) | 2023-07-26 |
CN113994338A (zh) | 2022-01-28 |
EP4006918A1 (en) | 2022-06-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Schneider et al. | Example-based sketch segmentation and labeling using crfs | |
Latecki | Discrete representation of spatial objects in computer vision | |
Sadawi et al. | Chemical structure recognition: a rule-based approach | |
Bærentzen et al. | Interactive shape modeling using a skeleton-mesh co-representation | |
JP7231284B2 (ja) | 有限型の流れパターンの語表現装置、語表現方法、プログラム、構造物形状の学習方法および構造物設計方法 | |
Mathews | Chord diagrams, contact-topological quantum field theory and contact categories | |
JP6401288B2 (ja) | 流れパターンの正規表現作成方法、正規表現作成装置、および、コンピュータが実行可能なプログラム | |
Hatcher | The Kirby torus trick for surfaces | |
Ilyutko et al. | Virtual knot invariants arising from parities | |
Venkataraman et al. | Reconstruction of feature volumes and feature suppression | |
Knill | Coloring graphs using topology | |
Bokal et al. | The minor crossing number | |
Hohloch et al. | Extending compact Hamiltonian S¹-spaces to integrable systems with mild degeneracies in dimension four | |
Steiner et al. | Cutting 3D freeform objects with genus-n into single boundary surfaces using topological graphs | |
Gidea et al. | Diffusion along transition chains of invariant tori and Aubry–Mather sets | |
Tornbre | Technical drawing recognition and understanding: From pixels to semantics | |
Biasotti et al. | Shape abstraction using computational topology techniques | |
Baker et al. | Grid diagrams and Legendrian lens space links | |
Levachkine | Raster to vector conversion of color cartographic maps | |
KR101816778B1 (ko) | 유체 천이 경로 취득 장치, 유체 천이 경로 취득 방법 및 프로그램 | |
Sánchez et al. | A platform to extract knowledge from graphic documents. application to an architectural sketch understanding scenario | |
Kakoulis et al. | Algorithms for the multiple label placement problem | |
Bruner et al. | Graph Skeletons and Diminishing Minors | |
Babalola | Automatic recognition and interpretation of finite state automata diagrams | |
Savino et al. | Road junction generalization in large scale geodatabases |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20211203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7231284 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |