JP7230301B2 - 超音波式漏れ検査装置 - Google Patents
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Description
この検査装置は、被検査物の開口部を密閉して水等の検査液に水没し、被検査物の内部に空気を圧入して、ピンホールなどの微細な隙間からの空気漏れで発生する気泡を検出する。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本発明の実施の形態1に係る超音波式漏れ検査装置を図1~図3に示す。図1は超音波式漏れ検査装置の概略斜視図を、図2は漏れ検査装置の垂直横断面図を、図3は漏れ検査装置の平面図をそれぞれ示している。これらの図に示す超音波式漏れ検査装置100は、被検査物Wを入れて検査液Lに水没させる検査液槽1と、検査液槽1の内側に配置されて検査液槽1の対向面に向かって超音波振動を放射する超音波送信部2と、検査液槽1の内側に配置されて超音波送信部2が放射する超音波振動を受信する超音波受信部3と、超音波送信部2と超音波受信部3に接続しているコントローラ30とを備える。
図1に示す検査液槽1は、上方の開口部を四角形とする直方体形状であって、底板15の周囲に周壁10を設けている。周壁10は、第1の周壁11ないし第4の周壁14からなり、第1の周壁11と第3の周壁13を対向位置に配置して、第2の周壁12と第4の周壁14を対向位置に配置している。図1の検査液槽1は、上方開口部を長方形とする細長い直方体である。この検査液槽1は、第1の周壁11と第3の周壁13を、平面視における長手方向の両側に設けた側面板とし、第2の周壁12と第4の周壁14を長手方向の両端に設けた端面板としている。検査液槽1は、送信壁6と受信壁7を対向して配置しており、超音波送信部2を送信壁6の内面に配置して、超音波受信部3を受信壁7の内面に配置している。図の検査液槽1は、第1の周壁11を送信壁6として超音波送信部2を配置し、第3の周壁13を受信壁7として超音波受信部3を配置している。超音波送信部2と超音波受信部3は、周壁10の上部であるが、液面レベルよりも下に配置される。超音波送信部2は、浮上する気泡Bに超音波を放射し、超音波受信部3は気泡Bからの反射波を受信する位置に配置される。
超音波送信部2は、複数の超音波振動子4を所定の間隔で水平方向に横並びに配置している。各々の超音波振動子4は、図1の矢印Aで示す方向に超音波振動を放射する。超音波振動子4から放射される超音波は、検査液L中を直進する。超音波振動子4は、指向性で特定されるビームで超音波振動を放射する。超音波振動子4が超音波振動を放射する送信ビームを図4に示している。この図に示すように、超音波振動子4は、送信ビームの中心軸4xに最も強く超音波振動を放射して、その周囲にも超音波振動を放射する。送信ビームの放射角は超音波振動子4の指向性で特定される。超音波振動子4の指向性は、周波数やホーンの形状等で調整できるが、一般的には送信ビームの半値角(θ)は約8~30度である。半値角(θ)は、超音波振動の強さが1/2に半減する角度で、指向性を表す指標のひとつである。半値角(θ)は、角度をずらして超音波振動の強度を測定して、信号レベルが中心軸4xの1/2に低下する角度である。したがって、超音波振動子4は、半値角(θ)の内側において超音波振動の強さを、送信ビーム中心軸4xの1/2以上にできる。
(周波数差70Hz低下)
第2番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数……1945kHz
(周波数差75Hz上昇)
第3番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数……2020kHz
(周波数差70Hz低下)
第4番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数……1950kHz
(周波数差75Hz上昇)
第5番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数……2025kHz
(周波数差70Hz低下)
第6番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数……1955kHz
(周波数差75Hz上昇)
第7番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数……2030kHz
(周波数差70Hz低下)
第8番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数……1960kHz
(周波数差75Hz上昇)
第9番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数……2035kHz
(周波数差70Hz低下)
第10番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数…1965kHz
(周波数差75Hz上昇)
第11番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数…2040kHz
(周波数差70Hz低下)
第12番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数…1970kHz
(周波数差75Hz上昇)
第13番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数…2045kHz
(周波数差70Hz)
第14番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数…1975kHz
(周波数差75Hz上昇)
第15番目の超音波振動子が放射する超音波振動の周波数…2050kHz
超音波受信部3は、複数の超音波センサ5を水平方向に横並びに配置している。超音波センサ5は、超音波振動の入射角で受信感度が変化し、受信ビームの中心軸5xの方向から入射する超音波振動の感度が最大となる。超音波送信部2は、複数の超音波振動子4を水平方向に並べて配置している。超音波振動子4は、送信ビームの中心軸4xの方向に最も強く超音波振動を方向する。図3の平面図に示すように、超音波センサ5と超音波振動子4は水平面内において対向位置に配置されて、対向位置にある超音波振動子4の超音波振動に励起された気泡Bの反射波を超音波センサ5で受信する。この構造の漏れ検査装置100は、対向位置にある超音波振動子4からの超音波振動を対向位置の超音波センサ5で受信するので、対向位置にある超音波振動子4との間を浮上する気泡Bからの反射波を超音波センサ5が高い感度で受信できる。
検査液槽1に充填された検査液Lに被検査物Wを水没させる。被検査物wは、浮上する気泡Bの反射波を超音波受信部3で受信できるように、超音波送信部2と超音波受信部3を配置した水平面よりも低い位置まで被検査物Wを水没させ、被検査物Wから漏れ出る気泡Bが超音波送信部2と超音波受信部3の間を通過するようにしている。
図15に示す超音波式漏れ検査装置200は、検査液槽1に貯留される検査液Lをオーバーフローさせて排液することにより、検査液Lの液面が波立つのを防止している。図の超音波式漏れ検査装置200は、検査液槽1に貯留される検査液Lをオーバーフローさせるために、検査液槽1に設けた排液部16と、検査液槽1に検査液Lを供給する給液部17とを備えている。
1…検査液槽
2…超音波送信部
2X…ブロック
3…超音波受信部
4…超音波振動子
4x…中心軸
5…超音波センサ
5x…中心軸
6…送信壁
7…受信壁
10…周壁
11…第1の周壁
12…第2の周壁
13…第3の周壁
14…第4の周壁
15…底板
16…排液部
17…給液部
18…供給部
30…コントローラ
31…エアー配管
90…検査装置
91…検査液槽
94…超音波振動子
95…超音波センサ
L…検査液
W…被検査物
B…気泡
Claims (9)
- 検査液中に被検査物を水没させた状態で、被検査物から漏れ出る気泡の有無を検出して漏れを検査する超音波式漏れ検査装置であって、
被検査物を検査液に水没させる検査液槽と、
前記検査液槽の内側に配置されて検査液槽の対向面に向かって超音波振動を放射する超音波送信部と、
前記検査液槽の内側に配置されて前記超音波送信部が放射する超音波振動を受信する超音波受信部と、
前記超音波受信部から受信信号が入力されて、入力される受信信号の周波数から気泡Bの位置を特定するコントローラとを備え、
前記超音波送信部は、
前記検査液槽の内側に横並びに配置してなる複数の超音波振動子を備え、
前記超音波受信部は、
前記検査液槽の内側に横並びに配置してなる複数の超音波センサを備え、
前記超音波送信部が
複数の超音波振動子を複数のブロックに分割して、隣接するブロックの超音波振動子が異なる周波数の超音波振動を放射し、
前記コントローラが、
前記超音波受信部の受信信号の周波数から、気泡の位置を判定することを特徴とする超音波式漏れ検査装置。 - 請求項1に記載する超音波式漏れ検査装置であって、
前記超音波送信部が、
各々のブロックにひとつの超音波振動子を配置しており、隣接する前記超音波振動子が異なる周波数の超音波振動を放射することを特徴とする超音波式漏れ検査装置。 - 請求項1に記載する超音波式漏れ検査装置であって、
前記超音波送信部が、
各々のブロックに複数の超音波振動子を配置してなることを特徴とする超音波式漏れ検査装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載する超音波式漏れ検査装置であって、
前記検査液槽は、送信壁と受信壁を対向して配置しており、
前記超音波送信部が前記送信壁の内面に配置され、
前記超音波受信部が前記受信壁の内面に配置されてなることを特徴とする超音波式漏れ検査装置。 - 請求項4に記載される超音波式漏れ検査装置であって、
前記超音波送信部と前記超音波受信部に設けてなる各々の前記超音波振動子と前記超音波センサとが対向位置に配置されてなることを特徴とする超音波式漏れ検査装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載する超音波式漏れ検査装置であって、
前記超音波送信部の隣接するブロックの前記超音波振動子が放射する超音波振動の周波数差が、前記超音波振動子の共振周波数の10%以下であることを特徴とする超音波式漏れ検査装置。 - 請求項6に記載する超音波式漏れ検査装置であって、
前記超音波振動子が放射する超音波振動の周波数が1MHzないし5MHzで、
前記超音波送信部の隣接するブロックの前記超音波振動子が放射する超音波振動の周波数差が、30Hzよりも大きく、200KHzよりも小さいことを特徴とする超音波式漏れ検査装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載する超音波式漏れ検査装置であって、
隣接するブロックの前記超音波振動子が放射する超音波振動の周波数が、
ブロックの配列方向に、交互に高く、かつ低くなることを特徴とする超音波式漏れ検査装置。 - 請求項1ないし8のいずれかに記載する超音波式漏れ検査装置であって、
各々のブロックの前記超音波振動子が放射する超音波振動の周波数が異なることを特徴とする超音波式漏れ検査装置。
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