JP7229441B1 - レーザピアッシング方法、及び、レーザ加工機 - Google Patents

レーザピアッシング方法、及び、レーザ加工機 Download PDF

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Abstract

レーザピアッシング方法は、ワーク上にオイルが被覆された被覆部を生成し、レーザ光のレーザ出力密度が、被覆部のうちのレーザ光が照射される中央部分において第1レーザ出力密度となり、被覆部のうちの中央部分の周囲の周辺部分において第1レーザ出力密度よりも小さい第2レーザ出力密度となり、被覆部のうちの中央部分と周辺部分との間の境界部分において第2レーザ出力密度よりも小さい第3レーザ出力密度となるように、レーザ光を被覆部に照射し、中央部分に照射される第1レーザ光によって被覆部内のワークを溶融させて、溶融させたワークにガスを吹き付けて溶融させたワークを中央部分の周囲に飛び散らすことによって被覆部にピアス穴をあけ、周辺部分に照射される第2レーザ光によって、ピアス穴を形成する被加工ワークとオイルを介さずに接している、飛び散らされたワークであるスパッタの根元部分を加熱することを含む。

Description

本発明は、レーザピアッシング方法、及び、レーザ加工機に関する。
レーザ加工機の多くは単一のレーザ光源を使用したものである(例えば、特許文献1)が、特許文献2は、レーザの中央部と周辺部の強度を制御してワークの板厚に応じてスパッタの付着が少ない加工品質の高いピアッシングを実現できる工作機械を示している。特許文献3は、ピアッシングの前にオイルを塗布して、ピアッシングにより発生するスパッタの付着を抑止する技術を開示している。
特開平8―192283号公報 国際公開第2017/134964号 特開2000-84686号公報
ピアッシングの前にオイルを塗布したとしても、スパッタのピアス穴に近接した根元部分は、オイルを介さずに直接ワークの部材と接続している。ピアッシングの過程でこの根元部分が冷却して凝固してしまうと、スパッタの除去が困難となる。
本願に開示される技術の目的は、ピアッシングにより発生するスパッタの根元部分が凝固することを抑止し、加工品質を向上させるためのレーザピアッシング方法、及び、レーザ加工機を提供する。
本開示の第1態様に係るレーザピアッシング方法は、ワークにオイルを吹き付けて、ワーク上にオイルが被覆された被覆部を生成することを含む。当該方法は、レーザ光のレーザ出力密度が、被覆部のうちのレーザ光が照射される中央部分において第1レーザ出力密度となり、被覆部のうちの中央部分の周囲の周辺部分において第1レーザ出力密度よりも小さい第2レーザ出力密度となり、被覆部のうちの中央部分と周辺部分との間の境界部分において第2レーザ出力密度よりも小さい第3レーザ出力密度となるように、レーザ光を被覆部に照射することを含む。当該方法は、中央部分に照射される第1レーザ光によって被覆部内のワークを溶融させて、溶融させたワークにガスを吹き付けて溶融させたワークを中央部分の周囲に飛び散らすことによって被覆部にピアス穴をあけることを含む。当該方法は、周辺部分に照射される第2レーザ光によって、ピアス穴を形成する被加工ワークとオイルを介さずに接している、飛び散らされたワークであるスパッタの根元部分を加熱することを含む。
本開示の第2態様によれば、第1態様によるレーザピアッシング方法は、根元部分を加熱した後に、スパッタにガスを吹き付けることによってスパッタを被加工ワークから取り除くことを含む。なお、スパッタにガスを吹き付ける向きは、溶融させたワークを飛び散らすためのガスを吹き付ける向きと異なることが望ましい。
本開示の第3態様によれば、第2態様によるレーザピアッシング方法では、スパッタを被加工ワークから取り除くことが根元部分の外側から根元部分を取り囲む円に沿ってトーチを動かしてトーチから根元部分の周囲にガスを吹き付けることを含む。
本開示の第4態様によれば、第1態様から第3態様のいずれかによるレーザピアッシング方法では、スパッタが被加工ワークに固着して凝固しない程度に第2レーザ光によってスパッタを加熱することを含む。第1レーザ光によって複数のスパッタが生じた場合、複数のスパッタのうちの少なくとも1つのスパッタが被加工ワークに固着して凝固しない程度に第2レーザ光によってスパッタを加熱していてもよい。このような場合、第2態様または第3態様のガスによって複数のスパッタのうちの少なくても1つのスパッタが飛ぶ程度に第2レーザ光によってスパッタを加熱することが望ましい。また、第2態様または第3態様のガスによって複数のスパッタのうちの全てのスパッタが飛ぶ程度に第2レーザ光によってスパッタを加熱することがさらに望ましい。複数のスパッタのうちの全てのスパッタが被加工ワークに固着して凝固しない程度に第2レーザ光によってスパッタを加熱することがさらに望ましい。
本開示の第5態様によれば、第1態様から第4態様のいずれかによるレーザピアッシング方法では、周辺部分の外側を穿孔しない程度に第2レーザ光によってワークを加熱する。
本開示の第6態様によれば、第5態様のいずれかによるレーザピアッシング方法では、周辺部分の外側を穿孔しない程度に第1レーザ光によって被覆部内のワークを溶融させる。
本開示の第7態様によれば、第5態様または第6態様によるレーザピアッシング方法では、周辺部分の外側にスパッタを生じさせない程度に第2レーザ光によってワークを加熱する。
本開示の第8態様によれば、第1態様から第7態様のいずれかによるレーザピアッシング方法は、第1透過部と、第1透過部の周囲に設けられる第2透過部と、第1透過部と第2透過部との間に設けられたリフレクタとを含む光ファイバーを用意することをさらに含む。当該方法は、レーザ光の一部が第1透過部に入射し、レーザ光の別の一部が第2透過部に入射するように、1つのレーザ発振器からレーザ光を発することによって、第1レーザ光と第2レーザ光とを生成することをさらに含む。
本開示の第9態様に係るレーザ加工機は、少なくとも1つのレーザ発振器と、光ファイバーと、レンズと、トーチと、移動機構と、ノズルと、第1ポンプと、第2ポンプと、制御回路とを備える。少なくとも1つのレーザ発振器は、第1レーザ光と第2レーザ光とを発するように構成される。光ファイバーは、少なくとも1つのレーザ発振器からの第1レーザ光と第2レーザ光を受ける第1端と、第1端と反対の第2端とを有する。光ファイバーは、第1レーザ光を伝達する第1透過部と、第1透過部の周囲に設けられ、第2レーザ光を伝達する第2透過部と、第1透過部と第2透過部との間に設けられたリフレクタとを含む。レンズは、光ファイバーの第2端に対向して設けられ、光ファイバーを透過して出る第1レーザ光と第2レーザ光をワークに向けて絞るように構成される。トーチは、レンズによって絞られた光と、ワークに吹き付けるためのガスとが通過する開口を有する。移動機構は、トーチを移動させるように構成される。ノズルは、ワークにオイルを噴射するように構成される。第1ポンプは、ノズルにオイルを送るように構成される。第2ポンプは、トーチにガスを送るように構成される。制御回路は、レーザ発振器、第1ポンプ、第2ポンプ、及び、移動機構を制御するように構成される。制御回路は、ワークにオイルを吹き付けてワーク上にオイルが被覆された被覆部を生成するように第1ポンプを制御した後、第1レーザ光と第2レーザ光とを被覆部に照射するとともに、第1レーザ光によって溶融されたワークにガスを吹き付けることで被覆部にピアス穴をあけるように、少なくとも1つのレーザ発振器と第2ポンプを制御するように構成される。被覆部のうち第1レーザ光が照射される中央部分でのレーザ出力密度が第1レーザ出力密度となり、被覆部のうち第2レーザ光が照射される周辺部分でのレーザ出力密度が第1レーザ出力密度よりも小さい第2レーザ出力密度となり、被覆部のうちの中央部分と周辺部分との間の境界部分でのレーザ出力密度が第2レーザ出力密度よりも小さい第3レーザ出力密度となる。
本開示の第10態様によれば、第9態様によるレーザ加工機は、制御回路が第1レーザ光によって溶融されたワークがガスによってピアス穴の周辺に飛び散らされたスパッタにさらにガスを吹き付けるように、移動機構及び第2ポンプを制御するように構成される。なお、スパッタにガスを吹き付ける向きは、溶融させたワークを飛び散らすためのガスを吹き付ける向きと異なることが望ましい。
本開示の第11態様によれば、第10態様によるレーザ加工機は、制御回路がピアス穴を取り囲む円に沿ってトーチを動かしてピアス穴の周囲にガスを吹き付けるように移動機構及び第2ポンプを制御するように構成される。
本開示の第12態様によれば、第9態様から第11態様のいずれかによるレーザ加工機は、第2レーザ出力密度が第1レーザ光によって溶融されたワークがガスによってピアス穴の周囲に飛び散らされたスパッタがピアス穴を形成する被加工ワークに固着して凝固しない程度に第2レーザ光がワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度であるように構成される。第1レーザ光によって複数のスパッタが生じた場合、複数のスパッタのうちの少なくとも1つのスパッタが被加工ワークに固着して凝固しない程度に第2レーザ光がワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度であってもよい。このような場合、第2態様または第3態様のガスによって複数のスパッタのうちの少なくとも1つのスパッタが飛ぶ程度に第2レーザ光がワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度であることが望ましい。また、第2態様または第3態様のガスによって複数のスパッタのうちの全てのスパッタが飛ぶ程度に第2レーザ光がワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度であることがさらに望ましい。複数のスパッタのうちの全てのスパッタが被加工ワークに固着して凝固しない程度に第2レーザ光がワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度であることがさらに望ましい。
本開示の第13態様によれば、第9態様から第12態様のいずれかによるレーザ加工機は、第1レーザ出力密度が、周辺部分の外側を穿孔しない程度に第1レーザ光がワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度であって、第2レーザ出力密度が、周辺部分の外側を穿孔しない程度に第2レーザ光がワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度であるように構成される。
本開示の第14態様によれば、第13態様によるレーザ加工機は、第2レーザ出力密度が、周辺部分の外側にスパッタを生じさせない程度に第2レーザ光がワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度であるように構成される。
本開示の第15態様によれば、第9態様から第14態様のいずれかによるレーザ加工機では、少なくとも1つのレーザ発振器は、レーザ光を発する1つのレーザ発振器を備える。当該レーザ加工機は、レーザ光の一部が第1透過部に入射し、レーザ光の別の一部が第2透過部に入射するように、1つのレーザ発振器のレーザ光の発する向きが調整されるように構成される。
第1態様に係るレーザピアッシング方法は、ピアス穴を空けた第1レーザ出力密度よりも低い第2レーザ出力密度を有する第2レーザ光によって、スパッタの根元部分を加熱する。これによって、スパッタの根元部分がピアス穴の周辺部を形成するワークと固着することを抑止し、スパッタを容易に除去することができる。第9態様のレーザ加工機は、第2レーザ出力密度を有する第2レーザ光によって、スパッタの根元部分を加熱することが可能である。
第2態様に係るレーザピアッシング方法と、第10態様のレーザ加工機では、根元部分が加熱により固着が抑止されたスパッタをガスによって容易に除去することができる。
第3態様に係るレーザピアッシング方法と、第11態様のレーザ加工機では、スパッタの外側から根元部分に向けてガスを吹き付けることができるので、より多くのスパッタをガスによって除去することができる。
第4態様に係るレーザピアッシング方法と、第12態様のレーザ加工機では、根元部分が固着されていないスパッタをガスによって容易に除去することができる。
第2レーザ光が当たっている加熱領域の外側を穿孔してしまうと、それによって生じたスパッタの根元部分を直接第2レーザ光によって加熱することができず、根元部分が冷えて固着してしまう。第5態様に係るレーザピアッシング方法では、加熱領域の外側を穿孔しない程度に第2レーザ光によってワークを加熱するため、そのようなリスクが低減される。また、第2レーザ光が微弱であるか、加熱領域が穿孔領域に対して小さいことにより第1レーザ光によって加熱領域の外側を穿孔してしまうと、同様の問題が生じる。第6態様に係るレーザピアッシング方法では、加熱領域の外側を穿孔しない程度に第1レーザ光によってワークを加熱するため、そのようなリスクがさらに低減される。第13態様のレーザ加工機では、加熱領域の外側を穿孔しない程度に第1レーザ光と第2レーザ光によってワークを加熱するため、上述するリスクが低減される。
加熱領域の外側を穿孔しなくても、第2レーザ光が当たっている領域の外側のピアス穴の周辺部の一部を第2レーザ光が溶融してしまい、アシストガスによって飛び散らされてしまうと、そのように形成されたスパッタの根元部分を直接第2レーザ光によって加熱することができず、根元部分が冷えて固着してしまう。第7態様に係るレーザピアッシング方法と、第14態様のレーザ加工機では、加工領域の外側にスパッタを生じさせない程度に第2レーザ光によってワークを加熱するため、そのようなリスクが低減される。
第8態様に係るレーザピアッシング方法、第15態様のレーザ加工機は、1つのレーザ発振器によって第1レーザと第2レーザを生成するため、製造コストを低減することができる。
本願に開示される技術によれば、ピアッシングにより発生するスパッタの根元部分が凝固することを抑止し、加工品質を向上させるためのレーザピアッシング方法、及び、レーザ加工機を提供することができる。
図1は、実施形態に係るレーザ加工機の外観構成を示す図である。 図2は、実施形態に係るレーザ加工機のレーザヘッドの断面図である。 図3は、実施形態に係る光ファイバーの内部構成図である。 図4Aは、実施形態にかかるレーザ光の出力例を示す。 図4Bは、実施形態にかかるレーザ光の出力例を示す。 図4Cは、実施形態にかかるレーザ光の出力例を示す。 図5は、実施形態にかかるピアッシング方法を示す模式図である。 図6は、実施形態にかかるピアッシング方法を示す別の模式図である。 図7は、実施形態にかかるトーチから先のレーザ光の模式図である。 図8Aは、実施形態にかかる望ましくないピアッシング方法の例である。 図8Bは、実施形態にかかる望ましくないピアッシング方法の例である。 図9は、実施形態にかかるピアッシング方法を示すフローチャートである。 図10は、検証実験の結果を示す。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、図中において同じ符号は、対応するまたは実質的に同一の構成を示している。
<実施形態>
<レーザ加工機1の構成>
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機1の外観構成を示す概略構成図である。図1に示すX軸は、レーザ加工機1の奥行方向に沿い、Y軸は、レーザ加工機1の幅方向に沿い、Z軸は、レーザ加工機1の高さ方向に沿っている。以下、X軸、Y軸、及び、Z軸に沿う方向を、それぞれX方向、Y方向、及び、Z方向と呼称する。図1に示されるように、レーザ加工機1は、台座(base)10、第1ガイドレール11、コラム12、第2ガイドレール13、サドル14、ノズル15、第1ポンプ16、レーザヘッド(laser head)20、少なくとも1つのレーザ発振器30、光ファイバー40、及び、数値制御装置(numerical control apparatus)6を備える。レーザ加工機1は、台座10上の板金(metal plate)MPを加工するための装置である。板金MPは、例えば、軟鋼、SUS、アルミニウム鋼、真鍮、銅である。なお、板金MPのことをワークWと呼称してもよい。台座10は、複数の突条(elongated projections)を備えてもよい。台座10上のY方向の両端には、Y方向に沿って一対の第1ガイドレール11が取付けられており、第1ガイドレール11上には、コラム12が第1ガイドレール11上を移動自在に取り付けられている。コラム12は、例えば、第1ガイドレール11とコラム12とのいずれかに設けられたモータなどの駆動装置D1による駆動力によって、第1ガイドレール11上を移動する。
コラム12には、X軸に直交するY軸に沿って第2ガイドレール13が設けてあり、サドル14がY方向に移動自在に取り付けられる。サドル14は、例えば、第2ガイドレール13とサドル14とのいずれかに設けられたモータなどの駆動装置D2による駆動力によって、第2ガイドレール13上を移動する。図示していないが、コラム12は蛇腹状のカバーで覆われてもよい。サドル14には、X軸及びY軸に垂直なZ軸に沿うZ方向に移動自在にレーザヘッド20が取り付けられる。レーザヘッド20は、例えば、サドル14とレーザヘッド20とのいずれかに設けられたモータなどの駆動装置D3による駆動力によって、サドル14上を移動する。レーザヘッド20は、台座10上の板金MPを加工するように構成されている。レーザヘッド20は、少なくとも1つのレーザ発振器30から送られてくるレーザ光が導入される光学系を備える。レーザヘッド20は、レーザ加工のためのトーチ28を含む。
ノズル15は、後述するレーザヘッド20によってレーザが照射する前にワークWにオイルを噴射するように構成される。第1ポンプ16は、ノズル15にオイルを送るように構成される。オイルは、図示しないオイルタンクに貯留される。図1では、ノズル15及び第1ポンプ16は、サドル14に取り付けられている例が挙げられているが、台座10に取り付けられてもよい。少なくとも1つのレーザ発振器30は、板金MPを加工するためのレーザ光を出力する。光ファイバー40は、少なくとも1つのレーザ発振器30から出力されたレーザ光をレーザヘッド20に供給するために、少なくとも1つのレーザ発振器30とレーザヘッド20とを伸縮自在に接続する。光ファイバー40は、少なくとも1つのレーザ発振器30からのレーザ光を受ける第1端40aと、その反対の第2端40bとを有する。数値制御装置6は、ハードウェアプロセッサやメモリなどを含む制御回路7を有する。制御回路7は、板金MPを加工するように、少なくとも1つのレーザ発振器30と、駆動装置M1~M3と、第1ポンプ16とを制御するように構成される。以降の実施形態において、駆動装置D1~D3を総称して移動機構(transfer mechanism)TMと呼ぶ。移動機構TMは、トーチ28を移動させるように構成される。
図2は、実施形態に係るレーザ加工機1のレーザヘッド20の断面図である。図2は、レーザヘッド20の光学系を説明するために、トーチ28から照射されるレーザ光の光軸RZを通る切断面でレーザヘッド20を切断した断面図を示している。図2を参照すると、レーザヘッド20は、ヘッド本体21と、上部ユニット22と、下部ユニット23とを有する。上部ユニット22は、ヘッド本体21に取り付けられる。上部ユニット22は、コネクタ25と、ミラー26とを含む。コネクタ25は、光ファイバー40の第2端40bをレーザヘッド20に取り付けるためのコネクタである。なお、光ファイバー40がコネクタ25にミラー26は、コネクタ25から出力されたレーザ光を下部ユニット23に向けて反射させる。
下部ユニット23は、ヘッド本体21に取り付けられる。下部ユニット23は、光ファイバー40の第2端40bに対向して設けられ、光ファイバー40を透過して出るレーザ光をワークWに向けて絞るように構成されるレンズ24を備える。つまり、レーザ加工機1は、レンズ24を備える。なお、図2には示されていないが、コネクタ25とレンズ24との間には、光ファイバー40の第2端40bから出た光を絞るための別途のレンズが設けられてもよい。下部ユニット23の先端にはトーチ28が取り付けられる。上部ユニット22、ヘッド本体21、下部ユニット23、及び、トーチ28には、レーザ光を通すための光路27が設けられている。
図2に示されるように、レーザ加工機1は、ヘッド本体21に第2ポンプ17を備える。第2ポンプ17は、トーチ28にガスを送るように構成される。制御回路7は、第2ポンプ17を制御するように構成される。このガスは、例えば、ワークWの溶融を促進するための酸素ガスであるが、空気、窒素ガス、アルゴンガスであってもよい。以降の実施形態では、第2ポンプから送られるガスをアシストガスAGと呼ぶ。アシストガスAGは、ガスストレージ18(図1参照)に貯留されており、ガス供給路19を介して、トーチ28に送られる。トーチ28は、ガス供給路19を接続するためのコネクタ29を備える。トーチ28は、レンズ24によって絞られた光と、ワークWに吹き付けるためのガスとが通過する開口28hを有する。
図3は、実施形態に係る光ファイバー40の内部構成図である。光ファイバー40は、第1透過部42と、第2透過部44と、リフレクタ46と、追加リフレクタ48とを含む。第1透過部42は、円柱状であって、レーザ光を透過するように構成される。リフレクタ46は、第1透過部42の外周を覆うチューブ状の部材で、第1透過部42との界面でレーザ光を反射するように構成される。第2透過部44は、リフレクタ46の外周を覆うチューブ状の部材で、レーザ光を透過するように構成される。別の言い方をすれば、第2透過部44は、第1透過部42の周囲に設けられる。リフレクタ46は、第1透過部42と第2透過部44との間に設けられる。リフレクタ46は、第2透過部44との界面でレーザ光を反射するように構成される。追加リフレクタ48は、第2透過部44の外周を覆うチューブ状の部材で、第2透過部44との界面でレーザ光を反射するように構成される。
図4A~4Cは、実施形態にかかるレーザ光RLの出力例を示す。本実施形態では、少なくとも1つのレーザ発振器30は、レーザ光RLを発する1つのレーザ発振器30Aを備える。レーザ発振器30Aは、レーザ発振器30Aが出力するレーザ光RLの光軸Ax1と光ファイバー40の中心軸Ax2との位置関係を図4A~4Cに示されるように変更可能なように構成されている。図4Aは、レーザ光RLの光軸Ax1と光ファイバー40の中心軸Ax2とを一致させた場合の例を示す。図4Bは、レーザ光RLの光軸Ax1をリフレクタ46からやや内側に向けた例を示す。図4Cは、レーザ光RLの光軸Ax1を第2透過部44の中央付近に向けた例を示す。
図4A~4Cは、光ファイバー40の図の右側に、レーザ出力密度の大きさを示す。図4A~4Cでは、グラフの線が右に行くほどレーザ出力密度が大きいことを示す。図4Aでは、第2透過部44にはレーザ光RLが入射されていないため、レーザ出力密度が光ファイバー40の中心軸Ax2付近が最大でなだらかに低下している。図4Bでは、光ファイバー40が十分に長い場合、リフレクタ46、追加リフレクタ48での乱反射の影響で、レーザ出力密度が光ファイバー40の中心軸Ax2付近と、第2透過部44の中央付近との2つのピークがある場合を示している。しかも、光ファイバー40の中心軸Ax2付近のピークのほうが、第2透過部44の中央付近のピークよりも大きい。図4Cでは、第1透過部42にはレーザ光RLがほとんど入射されていないため、第2透過部44の中央付近のみにピークがある、もしくは、第2透過部44の中央付近のピークのほうが光ファイバー40の中心軸Ax2付近のピークよりも大きい。
本実施形態では、レーザ発振器30Aを図4Bのような位置に位置決めして、第1透過部42のレーザ出力密度を、第2透過部44のレーザ出力密度よりも大きくする。つまり、レーザ光RLの一部が第1透過部42に入射し、レーザ光RLの別の一部が第2透過部44に入射するように、1つのレーザ発振器30Aのレーザ光RLの発する向きが調整される。別の言い方をすれば、レーザ光RLの一部が第1透過部42に入射し、レーザ光RLの別の一部が第2透過部44に入射するように、1つのレーザ発振器30Aからレーザ光RLを発することによって、第1レーザ光RL1と第2レーザ光RL2とを生成する。以降の実施形態では、第1透過部42から出力されるレーザ光を第1レーザ光RL1と呼称し、第2透過部44から出力されるレーザ光を第2レーザ光RL2と呼称する。したがって、少なくとも1つのレーザ発振器30は、第1レーザ光RL1と第2レーザ光RL2とを発するように構成される。第1透過部42は、第1レーザ光RL1を伝達する。第2透過部44は、第2レーザ光RL2を伝達する。
図5は、実施形態にかかるピアッシング方法を示す模式図である。本実施形態では、図5に示されるように、制御回路7は、ワークWにオイルOILを吹き付けてワークW上にオイルOILが被覆された被覆部(coating portion)WCPを生成するように第1ポンプ16を制御した後、第1レーザ光RL1と第2レーザ光RL2とを被覆部WCPに照射するとともに、第1レーザ光RL1によって溶融されたワークMEWにガス(アシストガスAG)を吹き付けることでワークWにピアス穴PHをあけるように、少なくとも1つのレーザ発振器30と第2ポンプ17とを制御するように構成される。特に、制御回路7は、溶融されたワークMEWにガス(アシストガスAG)を吹き付けた際にピアス穴PHの周囲に飛び散るスパッタSPTの根元部分RTを加熱するように第2レーザ光RL2を制御するように構成される。溶融されたワークMEWとは、加熱されることによってアシストガスAGによって飛び散る程度まで粘度が低下されている状態のワークWをいう。根元部分RTとは、ピアス穴PHを形成する被加工ワークMAWとオイルOILを介さずに接しているスパッタSPTの部分をいう。
図6は、実施形態にかかるピアッシング方法を示す別の模式図である。本実施形態では、図6に示されるように、制御回路7は、第1レーザ光RL1によって溶融されたワークMEWがガス(例えば、アシストガスAG)によってピアス穴PHの周囲に飛び散らされたスパッタSPTにさらにガス(例えば、アシストガスAG)を吹き付けるように、移動機構TM及び第2ポンプ17を制御するように構成される。なお、このガスの吹き付けの向きは、溶融されたワークMEWに吹き付ける向きと異なる。また、この際に吹き付けられるガスは、溶融されたワークを飛び散らすためのガスと異なるものであってもよい。具体的には、図6に示されるように、制御回路7は、ピアス穴PHを取り囲む円CIRに沿ってトーチ28を動かしてピアス穴PHの周囲にガス(例えば、アシストガスAG)を吹き付けるようにTM及び第2ポンプ17を制御するように構成される。
図7は、実施形態にかかるトーチ28から先のレーザ光RLの模式図である。図7に示されるように、レーザ光RLは、焦点位置FPで最も絞られ、被覆部WCPの表面では少し広がった状態で入射される。ここで、被覆部WCPのうちの第1レーザ光RL1が照射される部分を中央部分CPと呼び、第2レーザ光RL2が照射される部分を周辺部分PPと呼ぶ。周辺部分PPは、レーザ光RLの光軸RZに対する径方向において中央部分CPを取り囲む。中央部分CPと周辺部分PPの境界は、光ファイバー40のリフレクタ46、48からレーザ光から仮想的に出射されたとしてワークWに届く位置を基準に定めることができる。なお、アシストガスAGは、図7に示されるように、中央部分CPと周辺部分PPとの両方に届くようにトーチ28から噴射される。
ここで、中央部分CPにおける第1レーザ光RL1のレーザ出力密度を第1レーザ出力密度と呼称し、周辺部分PPにおける第2レーザ光RL2のレーザ出力密度を第2レーザ出力密度と呼称する。第1レーザ出力密度のほうが第2レーザ出力密度よりも大きい。また、図4Bの原理により、被覆部WCPのうちの中央部分CPと周辺部分PPとの間の境界部分BPでのレーザ出力密度を第3レーザ出力密度と呼称する。第3レーザ出力密度は、第1レーザ出力密度と第2レーザ出力密度よりも小さい。
なお、第1レーザ光RL1と第2レーザ光RL2との広がりの関係で、第1レーザ出力密度~第3レーザ出力密度は、ワークWの上面WTPと、ワークWの下面WBPとでは異なる。具体的には、ワークWの上面WTPにおける中央部分CPの径は、ワークWの下面WBPにおける中央部分CPの径よりも小さい。ワークWの上面WTPにおける周辺部分PPの径DBTは、ワークWの下面WBPにおける周辺部分PPの径DBBよりも小さい。このため、ワークWの上面WTPにおける第1レーザ出力密度~第3レーザ出力密度のほうが、ワークWの下面WBPにおける第1レーザ出力密度~第3レーザ出力密度よりも大きい。なお、ミクロに見た場合、同じ平面上の中央部分CP、周辺部分PP、及び、境界部分BPの中でもレーザ出力密度が高い場所と低い場所があるが、本実施形態において説明される第1レーザ出力密度~第3レーザ出力密度の値は、リフレクタ46、48の仮想的な光路に基づいて定められる中央部分CP、周辺部分PP、及び、境界部分BPを領域全体において平均した値である。
本実施形態では、第1レーザ出力密度~第3レーザ出力密度は、ワークWの上面WTPと下面WBPとの間の中心面CTPを断面とするときの、中央部分CPの断面部分、周辺部分PPの断面部分、及び、境界部分BPの断面部分におけるレーザ出力密度の平均値とする。また、トーチ28が光軸RZに沿う方向(Z方向)に移動しながらピアス穴PHを空けるときは、平均のレーザ出力密度を、第1レーザ出力密度~第3レーザ出力密度と定義する。図7の例では、中央部分CPの中心面CTPの断面の直径DCCを、直径とする円筒形状とみなしてよく、周辺部分PPの中心面CTPの断面の外径DBC、内径DCCを、外径、内径とするチューブ形状とみなしてよい。
第1レーザ出力密度及び第2レーザ出力密度は、少なくとも1つのレーザ発振器30(レーザ発振器30A)の出力、レーザ光RLの光軸Ax1と光ファイバー40の中心軸Ax2とのずれDX(図4B参照)、及び、焦点位置FPと被覆部WCPとの距離LWとによって決定される。制御回路7は、これらの値を調整するように少なくとも1つのレーザ発振器30やトーチ28の位置を制御することが可能である。本実施形態では、第1レーザ出力密度及び第2レーザ出力密度は、以下の条件を具備する。
[条件1]第1レーザ出力密度と第2レーザ出力密度は、第1レーザ光RL1と第2レーザ光RL2とによって中央部分CPが穿孔される程度に定められる。これは、第1レーザ光RL1と第2レーザ光RL2とがあるレーザ光RLをワークWに照射した際に中央部分CPが穿孔されるか否かで識別される。なお、第1レーザ出力密度と第2レーザ出力密度は、アシストガスAGによってもワークWが加熱されることも考慮して定められてもよい。
[条件2]第1レーザ出力密度は、周辺部分PPの外側を穿孔しない程度に第1レーザ光RL1がワークWを加熱可能な程度のレーザ出力密度である。第1レーザ光RL1の出力が強すぎて周辺部分PPの外側を溶融してしまうか、周辺部分PPが小さすぎる場合に成立しない。図8Aのように、第1レーザ光RL1が周辺部分PPの外側を穿孔してしまうと、第2レーザ光RL2によってスパッタSPTの根元部分RTを加熱することができない。そうすると、スパッタSPTの根元部分RTが凝固してしまい、被加工ワークMAWと固着してしまう。第1レーザ出力密度は、そのような状態を抑止するように定められる。また、第1レーザ出力密度は、アシストガスAGによってもワークWが加熱されることも考慮して定められてもよい。
[条件3]第2レーザ出力密度は、周辺部分PPの外側を穿孔しない程度に第2レーザ光RL2がワークWを加熱可能な程度のレーザ出力密度である。第2レーザ光RL2の出力が強すぎて周辺部分PPの外側を溶融してしまう場合に成立しない。この条件も図8Aのように第2レーザ光RL2によってスパッタSPTの根元部分RTを加熱することができず、スパッタSPTの根元部分RTが凝固してしまい、被加工ワークMAWと固着してしまう状態を抑止するために設けられる。この場合において、第2レーザ出力密度は、第1レーザ光RL1やアシストガスAGによってもワークWが加熱されることも考慮して定められてもよい。
[条件4]第2レーザ出力密度は、第1レーザ光RL1によって溶融されたワークMEWがガス(アシストガスAG)によってピアス穴PHの周囲に飛び散らされたスパッタSPTがピアス穴PHを形成する被加工ワークMAWに固着して凝固しない程度に第2レーザ光RL2がワークWを加熱可能な程度のレーザ出力密度である。第2レーザ出力密度が弱すぎて、スパッタSPTの根元部分RTが被加工ワークMAWに固着してしまうと、その後に図6のようにガス(アシストガスAG)を吹き付けたとしても、スパッタSPTを被加工ワークMAWから取り除くことはできない。この場合において、第2レーザ出力密度は、第1レーザ光RL1やアシストガスAGによってもワークWが加熱されることも考慮して定められてもよい。
[条件5]第2レーザ出力密度は、周辺部分PPの外側にスパッタを生じさせない程度に第2レーザ光RL2がワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度である。第2レーザ出力密度は、周辺部分PPの外側を穿孔するほど、高くはない。しかし、第2レーザ出力密度は、図8Bに示されるように、第2レーザ光RL2が周辺部分PPの外側の一部を溶融させて、その溶融されたワークMEWの粘度がアシストガスAGによって飛び散らされる程度のレーザ出力密度よりは低い。図8Bのような状態では、第2レーザ光RL2によってスパッタSPTの根元部分RTを加熱することができず、スパッタSPTの根元部分RTが凝固してしまい、被加工ワークMAWと固着してしまう。第2レーザ出力密度は、そのような状態を抑止するように定められる。この場合においても、第2レーザ出力密度は、第1レーザ光RL1やアシストガスAGによってもワークWが加熱されることも考慮して定められてもよい。
図9は、実施形態にかかるレーザピアッシング方法のフローチャートである。ステップS1において、当該方法は、ワークWにオイルOILを吹き付けて、ワークW上にオイルOILが被覆された被覆部WCPを生成する。ステップS2において、当該方法は、レーザ光RLのレーザ出力密度が、被覆部WCPのうちのレーザ光RLが照射される中央部分CPにおいて第1レーザ出力密度となり、被覆部WCPのうちの中央部分CPの周囲の周辺部分PPにおいて第1レーザ出力密度よりも小さい第2レーザ出力密度となり、被覆部WCPのうちの中央部分CPと周辺部分PPとの間の境界部分BPにおいて第1レーザ出力密度と第2レーザ出力密度とよりも小さい第3レーザ出力密度となって、ワークW上の目標の位置に中央部分CPが合致するようにトーチ28をワークWに対して位置決めする。
ステップS3において、当該方法は、トーチ28からアシストガスAGを位置決めされたワークWの中央部分CPに向けて噴射する。ステップS4において、当該方法は、[条件1]~[条件5]を具備するように、レーザ光RLの光軸Ax1と光ファイバー40の中心軸Ax2とのずれDXと、レーザ発振器30Aの出力とを調整して、被覆部WCPに向けてレーザ光RLを照射する。これによって、当該方法によって、中央部分CPに照射される第1レーザ光RL1によって被覆部WCP内のワークWを溶融させて、溶融させたワークMEWにガス(アシストガスAG)を吹き付けて溶融させたワークMEWを中央部分CPの周囲に飛び散らすことによって被覆部WCPにピアス穴PHをあけることができる。具体的には、当該方法は、周辺部分PPの外側を穿孔しない程度に第1レーザ光RL1によって被覆部WCP内のワークWを溶融させる。
また、当該方法は、周辺部分PPに照射される第2レーザ光RL2によって、ピアス穴PHを形成する被加工ワークMAWとオイルOILを介さずに接している、飛び散らされたワークWであるスパッタSPTの根元部分RTを加熱する。具体的には、当該方法は、スパッタSPTが被加工ワークMAWに固着して凝固しない程度に第2レーザ光RL2によってスパッタSPTを加熱する。当該方法は、周辺部分PPの外側を穿孔しない程度に第2レーザ光RL2によってワークWを加熱する。当該方法は、周辺部分PPの外側にスパッタSPTを生じさせない程度に第2レーザ光RL2によってワークWを加熱する。
ステップS5において、当該方法は、スパッタSPTの根元部分RTを加熱した後に、根元部分RTの外側から根元部分RTを取り囲む円に沿ってガス(アシストガスAG)を吹き付けるトーチ28を動かす。このとき、スパッタSPTを浮かせるために、トーチ28を上げ下げするなどの動作が含まれてもよい。ステップS6において、当該方法は、レーザ光RLを照射せず、トーチ28から根元部分RTの周囲にガス(アシストガスAG)を吹き付ける。これによって、当該方法は、スパッタSPTにガス(アシストガスAG)を吹き付けることによってスパッタSPTを被加工ワークMAWから取り除く。
<検証実験>
上述するレーザピアッシング方法の有効性及び上述する条件の有効性を検証するために以下のような検証実験を行った。実験に使用した板金MPは、板厚が9.0mmのSS400鋼である。トーチ28の位置は、焦点位置から8.5mmの高さにワークWの上面WTPが位置するように調整されている。焦点位置において、第1レーザ光RL1が通過する領域R1の径DC(図7参照)は、0.234mm、第2レーザ光RL2が通過する領域R2の径DP(図7参照)は、0.806mmである。ワークWの中心面CTPにおける中央部分CPの径DCCは1.066mm、ワークWの中心面CTPにおける周辺部分PPの径DBCは1.492mmである。事前準備として、図4Aのようにレーザ光RLの光軸Ax1を位置決めした上で、レーザ発振器30Aは、1000Wのデューティー比15%で0.1秒加熱することによってポンチ穴を空ける。その後、光軸Ax1と中心軸Ax2とのずれDXを変えて、レーザ発振器30Aに9000Wで、デューティー比25%のレーザ光RLを出力させた。なお、ステップS3において噴射されるアシストガスの風圧は、0.4MPaである。
図10は、ずれDXに対応する第1透過部42と第2透過部44との出力比を変化させながらピアッシングをした際のピアス穴の径(直径)と、ピアス痕の画像とを示す。また、図10のピアス痕の画像及びピアス穴の径は、ステップS4までの処理を行った結果を示す。サンプル 1~9は、いずれも穴径が1.1mmよりも大きいピアス穴を生成できているので、[条件1]を具備している。サンプル 5~9は、いずれも穴径が1.4mmよりも大きいピアス穴を生成しており、サンプル 4よりも第1レーザ出力密度が小さいことを考慮すると、[条件3]を具備していない例を示す。サンプル 0は、実質的に第2レーザ出力密度が小さいので[条件4]を具備していない例を示す。
サンプル 1~3は、サンプルの値が大きくなるにつれ、根元部分RTが理想的に加熱されるスパッタSPTの数が増え、それらのスパッタがステップS3において噴射されるアシストガスによって除去されたことによって、スパッタSPTの数が減少していく例を示している。サンプル 1~3では、[条件1]~[条件5]は具備されており、サンプルを表す値が大きくなるにつれ、[条件4]をより理想的な状態で具備していることを示す。サンプル 3は、[条件4]をより理想的な状態で具備したものであって、ステップS3において噴射されるアシストガスの風圧のみによってスパッタSPTが除去できるほど、スパッタSPTの根元部分の強度を低くすることができる。
サンプル 4では、第2レーザ出力密度が上昇したことにより、[条件5]を具備しなくなり、図8Bのような状態が生じたため、ステップS3において噴射されるアシストガスによって除去できなくなったスパッタが残ってしまった。なお、サンプル 4においても、上記の実験結果のようにスパッタが除去できるとは限らないため、後でステップS5、6を実行することによってスパッタSPTを完全に除去することができる。
以上に示すように、[条件1]~[条件3]の具備については、実際に穿孔されたピアス穴の径と、理論的に求められたワークWにおける中央部分CPの径、周辺部分PPの径との比較によって確認できる。[条件2][条件3]にかかる周辺部分PPの外側にあるか否かの判定は、合理的な計測誤差、理論上の値と実測値との合理的な差を考慮に入れ、そのような差を考慮にいれても周辺部分PPの外側にあると明らかに言える場合に[条件2]または[条件3]を具備しないとする。
[条件4]の具備については、第2レーザ出力密度を実質的に0とした場合のスパッタ量とを比較して、スパッタ量が減少しているか否かで確認できる。ここでいう第2レーザ出力密度を実質的に0とした場合とは、レーザ発振器30Aが出力するレーザ光RLの光軸Ax1と光ファイバー40の中心軸Ax2とを一致させてレーザ光RLを同じ出力で出力した場合を意味する。あるいは、少なくとも1つのレーザ発振器30が第1レーザ光RL1を出力するレーザ発振器と第2レーザ光RL2を出力するレーザ発振器との2つのレーザ発振器から成るときは、第1レーザ光RL1を出力するレーザ発振器の出力を変えずに、第2レーザ光RL2を出力するレーザ発振器の出力を0とした場合を意味する。
[条件5]の具備については、ピアス穴の径が変わらなくても、第2レーザ出力密度を段階的に上げていったときに、1つ前の段階のスパッタ量に対してスパッタ量が増加しているかどうかで判定することができる。
<本実施形態におけるレーザピアッシング方法の特徴及び効果>
本実施形態にかかるレーザピアッシング方法及びレーザ加工機1は、周辺部分PPに照射される第2レーザ光RL2によって、ピアス穴PHを形成する被加工ワークMAWとオイルOILを介さずに接している、飛び散らされたワークWであるスパッタSPTの根元部分RTを加熱する。このため、レーザピアッシング方法及びレーザ加工機1は、根元部分RTが凝固することを抑止し、スパッタSPTの除去を容易にし、加工品質を向上させることができる。
<変形例>
上述の実施形態では、少なくとも1つのレーザ発振器30は、レーザ光を発する1つのレーザ発振器30Aを備える場合を示しているが、第1レーザ光と、第2レーザ光が異なるレーザ発振器から発せられたレーザ光であってもよい。また、ステップS5に示すトーチ28の動かし方は円CIRに限らず、楕円であってもよく、回転中にトーチ28をワークWに近づけたり離したりしてもよい。
上述の実施形態では、板金MPを加工するレーザ加工機1を挙げているが、パイプなどを加工するレーザ加工機にも適用できる。その場合、レーザヘッド20は、3次元加工が可能なようにX軸、Y軸それぞれに平行な回転軸周りに回動可能であってもよい。
本願においては、「備える」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する」、「含む」およびそれらの派生語にも適用される。
「~部材」、「~部」、「~要素」、「~体」、および「~構造」という文言は、単一の部分や複数の部分といった複数の意味を有し得る。
「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在することを暗に意味するわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在することを暗に意味するわけではない。
程度を表す「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言は、実施形態に特段の説明がない限りにおいて、最終結果が大きく変わらないような合理的なずれ量を意味し得る。本願に記載される全ての数値は、「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言を含むように解釈され得る。
本願において「A及びBの少なくとも一方」という文言は、Aだけ、Bだけ、及びAとBの両方を含むように解釈されるべきである。
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。

Claims (15)

  1. ワークにオイルを吹き付けて、前記ワーク上に前記オイルが被覆された被覆部を生成し、
    レーザ光のレーザ出力密度が、前記被覆部のうちの前記レーザ光が照射される中央部分において第1レーザ出力密度となり、前記被覆部のうちの前記中央部分の周囲の周辺部分において前記第1レーザ出力密度よりも小さい第2レーザ出力密度となり、前記被覆部のうちの前記中央部分と前記周辺部分との間の境界部分において前記第2レーザ出力密度よりも小さい第3レーザ出力密度となるように、前記レーザ光を前記被覆部に照射し、
    前記中央部分に照射される第1レーザ光によって前記被覆部内の前記ワークを溶融させて、溶融させたワークにガスを吹き付けて前記溶融させたワークを前記中央部分の周囲に飛び散らすことによって前記被覆部にピアス穴をあけ、
    前記周辺部分に照射される第2レーザ光によって、前記ピアス穴を形成する被加工ワークと前記オイルを介さずに接している、飛び散らされたワークであるスパッタの根元部分を加熱することを含む、
    レーザピアッシング方法。
  2. 前記根元部分を加熱した後に、前記スパッタにガスを吹き付けることによって前記スパッタを前記被加工ワークから取り除くことをさらに含む、
    請求項1に記載のレーザピアッシング方法。
  3. 前記スパッタを前記被加工ワークから取り除くことは、前記根元部分の外側から前記根元部分を取り囲む円に沿ってトーチを動かして前記トーチから前記根元部分の周囲にガスを吹き付けることを含む、
    請求項2に記載のレーザピアッシング方法。
  4. 前記スパッタが前記被加工ワークに固着して凝固しない程度に前記第2レーザ光によって前記スパッタを加熱する、請求項1から3に記載のレーザピアッシング方法。
  5. 前記周辺部分の外側を穿孔しない程度に前記第2レーザ光によって前記ワークを加熱する、
    請求項1からのいずれかに記載のレーザピアッシング方法。
  6. 前記周辺部分の外側を穿孔しない程度に前記第1レーザ光によって前記被覆部内の前記ワークを溶融させる、
    請求項5に記載のレーザピアッシング方法。
  7. 前記周辺部分の外側にスパッタを生じさせない程度に前記第2レーザ光によって前記ワークを加熱する、
    請求項5に記載のレーザピアッシング方法。
  8. 第1透過部と、前記第1透過部の周囲に設けられる第2透過部と、前記第1透過部と前記第2透過部との間に設けられたリフレクタとを含む光ファイバーを用意し、
    前記レーザ光の一部が前記第1透過部に入射し、前記レーザ光の別の一部が前記第2透過部に入射するように、1つのレーザ発振器から前記レーザ光を発することによって、前記第1レーザ光と前記第2レーザ光とを生成する、
    請求項1からに記載のレーザピアッシング方法。
  9. 第1レーザ光と第2レーザ光とを発するように構成される少なくとも1つのレーザ発振器と、
    前記少なくとも1つのレーザ発振器からの前記第1レーザ光と前記第2レーザ光を受ける第1端と、前記第1端と反対の第2端とを有し、前記第1レーザ光を伝達する第1透過部と、前記第1透過部の周囲に設けられ、前記第2レーザ光を伝達する第2透過部と、前記第1透過部と前記第2透過部との間に設けられたリフレクタとを含む光ファイバーと、
    前記光ファイバーの前記第2端に対向して設けられ、前記光ファイバーを透過して出る前記第1レーザ光と前記第2レーザ光をワークに向けて絞るように構成されるレンズと、
    前記レンズによって絞られた光と、前記ワークに吹き付けるためのガスとが通過する開口を有するトーチと、
    前記トーチを移動させるように構成される移動機構と、
    前記ワークにオイルを噴射するように構成されるノズルと、
    前記ノズルに前記オイルを送るように構成される第1ポンプと、
    前記トーチに前記ガスを送るように構成される第2ポンプと、
    前記少なくとも1つのレーザ発振器、前記第1ポンプ、前記第2ポンプ、及び、前記移動機構を制御するように構成される制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記ワークに前記オイルを吹き付けて前記ワーク上に前記オイルが被覆された被覆部を生成するように前記第1ポンプを制御した後、前記第1レーザ光と前記第2レーザ光とを前記被覆部に照射するとともに、前記第1レーザ光によって溶融された前記ワークに前記ガスを吹き付けることで前記被覆部にピアス穴をあけるように、前記少なくとも1つのレーザ発振器と前記第2ポンプとを制御するように構成され、
    前記被覆部のうち前記第1レーザ光が照射される中央部分でのレーザ出力密度が第1レーザ出力密度となり、前記被覆部のうち前記第2レーザ光が照射される周辺部分でのレーザ出力密度が前記第1レーザ出力密度よりも小さい第2レーザ出力密度となり、前記被覆部のうちの前記中央部分と前記周辺部分との間の境界部分でのレーザ出力密度が前記第2レーザ出力密度よりも小さい第3レーザ出力密度となる、レーザ加工機。
  10. 前記制御回路は、前記第1レーザ光によって溶融されたワークが前記ガスによって前記ピアス穴の周囲に飛び散らされたスパッタにさらにガスを吹き付けるように、前記移動機構及び前記第2ポンプを制御するように構成される、請求項9に記載のレーザ加工機。
  11. 前記制御回路は、前記ピアス穴を取り囲む円に沿って前記トーチを動かして前記ピアス穴の周囲にガスを吹き付けるように前記移動機構及び前記第2ポンプを制御するように構成される、請求項10に記載のレーザ加工機。
  12. 前記第2レーザ出力密度は、前記第1レーザ光によって溶融されたワークが前記ガスによって前記ピアス穴の周囲に飛び散らされたスパッタが前記ピアス穴を形成する被加工ワークに固着して凝固しない程度に前記第2レーザ光が前記ワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度である、
    請求項9から11のいずれかに記載のレーザ加工機。
  13. 前記第1レーザ出力密度は、前記周辺部分の外側を穿孔しない程度に前記第1レーザ光が前記ワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度であって、
    前記第2レーザ出力密度は、前記周辺部分の外側を穿孔しない程度に前記第2レーザ光が前記ワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度である、請求項9から11のいずれかに記載のレーザ加工機。
  14. 前記第2レーザ出力密度は、前記周辺部分の外側にスパッタを生じさせない程度に前記第2レーザ光が前記ワークを加熱可能な程度のレーザ出力密度である、
    請求項13に記載のレーザ加工機。
  15. 前記少なくとも1つのレーザ発振器は、レーザ光を発する1つのレーザ発振器を備え、
    前記レーザ光の一部が前記第1透過部に入射し、前記レーザ光の別の一部が前記第2透過部に入射するように、前記1つのレーザ発振器の前記レーザ光の発する向きが調整される、
    請求項9から11のいずれかに記載のレーザ加工機。
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