JP7229195B2 - 発熱素子冷却装置 - Google Patents

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Description

本開示は、発熱素子を冷却する発熱素子冷却装置に関する。
コンピュータの中央処理装置、グラフィックカード、パワーサプライなどのコンピュータ電子素子、通信中継器などの増幅器、または音響機器などの電子素子は、動作中に熱が発生する。このような電子素子は、過度に熱を受けると、誤作動を起こすかまたは隣接製品に影響を与える。したがって、このような電子機器においては、電子素子を放熱冷却するための冷却装置を使用する。
特許文献1には、流入口及び流出口を有し、吸熱流体が流動できる複数の流路を備える胴体と、流入口から遠くなるほど断面積が狭くなるように設けられる流入案内部と、流入口から遠くなるほど断面積が狭くなるように設けられる流出案内部を備える電子素子用ヒートシンク装置が示されている。
特開2006-295178号公報
特許文献1では、流入案内部および流出案内部は、断面積が連続的に狭くなっているため、流入案内部および流出案内部での圧力損失が大きくなる。また、発熱素子が冷却装置の面上に離散的に存在する場合、流入案内部での連続的な断面積の縮小により、発熱体の直下でない流路にまで冷媒を流入させるため、複数の発熱素子の直下に均等に冷媒を流入させることができないという問題がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、入口側ヘッダー部および出口側ヘッダー部での圧力損失を低減し、離散配置された複数の発熱素子を均等に効率よく冷却することができる発熱素子冷却装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、離散配置された複数の発熱素子が搭載される発熱素子冷却装置であって、複数の発熱素子が搭載される搭載面と、内部に冷媒が流れる冷媒流路とを有する筐体を備える。冷媒流路は、冷媒入口から冷媒が第1方向に沿って流れる入口側ヘッダー部と、搭載面に沿って第1方向に交差する第2方向に冷媒が流れる複数の流路を有する冷却部と、冷却部を挟んで入口側ヘッダー部と対向するように設けられ、複数の流路から流入した冷媒を第1方向に沿って冷媒出口へ流出する出口側ヘッダー部とを備える。入口側ヘッダー部は、第1方向に垂直な面の断面積である第1断面積が冷媒入口から遠くなるほど連続的に小さくなる複数の第1区間と、第1区間よりも第1断面積の変化が小さい第2区間とを有する。出口側ヘッダー部は、第1方向に垂直な面の断面積である第2断面積が冷媒出口から遠くなるほど連続的に小さくなる複数の第3区間であって、複数の流路を挟んで複数の第1区間に対向するように設けられる複数の第3区間と、第3区間よりも第2断面積の変化が小さい第4区間であって、複数の流路を挟んで第2区間に対向するように設けられる第4区間とを有する。搭載面のうちの第1区間と第3区間とを結ぶ複数の流路の上に発熱素子が搭載されている。
本開示によれば、入口側ヘッダー部および出口側ヘッダー部での圧力損失を低減し、離散配置された複数の発熱素子を均等に効率よく冷却することができるという効果を奏する。
実施の形態1の発熱素子冷却装置を示す斜視図 実施の形態1の発熱素子冷却装置の断面図 実施の形態2の発熱素子冷却装置の断面図 実施の形態3の発熱素子冷却装置を示す斜視図 実施の形態3の発熱素子冷却装置の断面図 実施の形態4の発熱素子冷却装置の断面図 実施の形態4の発熱素子冷却装置の各流路の入口側を示す断面図 実施の形態4の発熱素子冷却装置の各流路の出口側を示す断面図 実施の形態5の発熱素子冷却装置の各流路の出口側を示す断面図 実施の形態6の発熱素子冷却装置の入口側ヘッダー部の断面図
以下に、実施の形態にかかる発熱素子冷却装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる発熱素子冷却装置を示した斜視図であり、図2は図1に示された発熱素子冷却装置のII-II線に沿った断面図である。発熱素子冷却装置は、離散配置された複数の発熱素子5からの熱を放熱して冷却する。実施の形態1では、発熱素子5として6個の発熱素子5a、5b、5c、5d、5e、5fを例示している。実施の形態1では、発熱素子5は、半導体素子である。以下、発熱素子5a、5b、5c、5d、5e、5fを、便宜上、発熱素子5として表現する場合もある。
発熱素子冷却装置は、長尺形状の筐体1を有する。筐体1は、複数の発熱素子5が搭載される搭載面10を有する。複数の発熱素子5は、筐体1の搭載面10に直接または絶縁基板を介して接合されている。図2では、筐体1の搭載面10に搭載されている発熱素子5a、5b、5c、5d、5e、5fを破線で示している。筐体1の内部には、冷媒が流れる冷媒流路が形成されている。冷媒流路を含む筐体1を3Dプリンタによって製造してもよい。なお筐体1を構成する材料は、発熱素子5から発せられた熱を伝導し、冷媒へ放熱するために、熱伝導率が高い物質が好ましく、例えばアルミニウムを使用することができる。冷媒としては、例えば水、水にエチレングリコール等を加えたいわゆる不凍液などを使用することができる。
冷媒流路は、入口側ヘッダー部20と、冷媒入口21と、出口側ヘッダー部30と、冷媒出口31と、冷却部40とを備える。冷媒流路は、冷媒入口21および冷媒出口31を除いて密閉された構造になっている。冷却部40は、平行に等間隔に配置された複数のフィン41を有し、複数のフィン41間には、入口側ヘッダー部20と出口側ヘッダー部30とを連通する複数の流路42が形成されている。流路42の断面形状は、円形、長方形などの任意の形状を採用してもよい。
入口側ヘッダー部20での冷媒の主流の流れ方向を第1方向とする。入口側ヘッダー部20は、第1方向に垂直な面の断面積が冷媒入口21から遠くなるほど小さくなる複数の第1の漸減区間20aと、第1の漸減区間20aより第1方向に垂直な面の断面積の変化が小さい第2の漸減区間20bとを有する。図2では、2つの第1の漸減区間20aが示されている。複数の第1の漸減区間20aは間欠的に形成され、第1の漸減区間20aの間に第2の漸減区間20bが設けられている。図2では、第2の漸減区間20bは、第1方向に垂直な面の断面積が一定としている。複数の第1の漸減区間20aにおける断面積の変化は同じであってもよいし、異なっていてもよい。図2の場合、入口側ヘッダー部20の断面積は、冷媒入口21に近い方の第1の漸減区間20aにおいて、冷媒入口21と同じ断面積から下流に進むに従って小さくなり、第2の漸減区間20bにおいて、一定の断面積を維持し、冷媒入口21に遠い方の第1の漸減区間20aにおいて、第2の漸減区間20bと同じ断面積から下流に進むにしたがって小さくなる。図2の場合は、筐体1の側壁の肉厚を調整することで、入口側ヘッダー部20の断面積を調整している。第1の漸減区間20aが請求項1の第1区間に対応し、第2の漸減区間20bが請求項1の第2区間に対応する。
出口側ヘッダー部30では、入口側ヘッダー部20と同様、冷媒の主流が第1方向に流れる。出口側ヘッダー部30は、第1方向に垂直な面の断面積が冷媒出口31から遠くなるほど小さくなる複数の第3の漸減区間30aと、第3の漸減区間30aより第1方向に垂直な面の断面積の変化が小さい第4の漸減区間30bとを有する。図2では、2つの第3の漸減区間30aが示されている。複数の第3の漸減区間30aは間欠的に形成され、第3の漸減区間30aの間に第4の漸減区間30bが設けられている。図2では、第4の漸減区間30bは、第1方向に垂直な面の断面積が一定としている。複数の第3の漸減区間30aにおける断面積の変化は同じであってもよいし、異なっていてもよい。図2の場合、出口側ヘッダー部30の断面積は、冷媒出口31に近い方の第3の漸減区間30aにおいて、冷媒出口31と同じ断面積から上流に進むに従って小さくなり、第4の漸減区間30bにおいて、一定の断面積を維持し、冷媒出口31に遠い方の第3の漸減区間30aにおいて、第4の漸減区間30bと同じ断面積から上流に進むにしたがって小さくなる。図2の場合は、筐体1の側壁の肉厚を調整することで、出口側ヘッダー部30の断面積を調整している。第3の漸減区間30aが請求項1の第3区間に対応し、第4の漸減区間30bが請求項1の第4区間に対応する。
以下の説明において、単に断面積と言う場合、断面積とは第1方向に垂直な面の断面積のことを言うものとする。
入口側ヘッダー部20と出口側ヘッダー部30とは、冷却部40を挟んで対向するように設けられている。複数の第1の漸減区間20aと、複数の第3の漸減区間30aとは、冷却部40を挟んで対向するように設けられ、複数の第2の漸減区間20bと、複数の第4の漸減区間30bとは、冷却部40を挟んで対向するように設けられている。
冷却部40の複数の流路42を流れる冷媒の方向を第2方向とする。第2方向は、第1方向に交差している。図2の場合は、第2方向は第1方向に直交している。なお、第2方向は、筐体1の搭載面10に垂直な方向であってもよい。
筐体1と、筐体1の内部に形成された入口側ヘッダー部20、出口側ヘッダー部30および冷却部40とは、一体型であり、冷却部40の複数の流路42と筐体1の底面との間には隙間がないことが好ましい。例えば筐体1の底面と流路42との間に隙間がある場合、隙間での流路抵抗が低くなり、冷媒が隙間を流動するため、各流路42での冷媒の流速が低下し、冷却装置としての性能を損なう可能性がある。
このような冷媒流路を有する発熱素子冷却装置においては、冷却部40の複数の流路42に冷媒を通過させるとともに、発熱素子5で発生した熱を筐体1に伝達し、筐体1の内部に設けた複数の流路42の壁面から冷媒中に放熱を行う。発熱素子5a、5b、5e、5fは、冷却部40における、入口側ヘッダー部20の第1の漸減区間20aと出口側ヘッダー部30の第3の漸減区間30aとを結ぶ流路42上に搭載されている。
実施の形態1では、入口側ヘッダー部20の2つの第1の漸減区間20aの間に、第1の漸減区間20aより断面積の変化が小さい第2の漸減区間20bを設け、出口側ヘッダー部30の2つの第3の漸減区間30aの間に、第3の漸減区間30aより断面積の変化が小さい第4の漸減区間30bを設けているので、入口側ヘッダー部20および出口側ヘッダー部30での圧力損失を抑えることができる。このため、離散配置された複数の発熱素子5を均等に効率よく冷却することが可能となる。
実施の形態2.
図3は実施の形態2の発熱素子冷却装置を示した断面図であり、図3は図1に示された発熱素子冷却装置のII-II線に沿った概念的な断面図である。
実施の形態2においては、入口側ヘッダー部20と出口側ヘッダー部30の構成は図2に示した実施の形態1と同様であるが、冷却部60の構成が、図2の冷却部40と異なっている。実施の形態2の発熱素子冷却装置においても、複数の発熱素子5a、5b、5c、5d、5e、5fが搭載される搭載面10を有する筐体1を備える。
冷却部60は、第1フィン部61と、第1流路閉塞部62と、第2フィン部63と、第2流路閉塞部64と、第3フィン部65とを有する。第1フィン部61と、第2フィン部63と、第3フィン部65は、間欠的に設けられ、これらの間に、第1流路閉塞部62および第2流路閉塞部64が設けられている。第1フィン部61、第2フィン部63、および第3フィン部65は、夫々、平行に等間隔に配置された複数のフィン41を有し、複数のフィン41間には、入口側ヘッダー部20と出口側ヘッダー部30とを連通する複数の流路42が形成されている。第1流路閉塞部62および第2流路閉塞部64には、流路が形成されていない。すなわち、第1流路閉塞部62および第2流路閉塞部64は、材料が充填されていて、流路が閉塞されている。例えば、第1フィン部61が、請求項4の第1並列流路部に対応し、第3フィン部65が請求項4の第2並列流路部に対応し、第1流路閉塞部62が請求項4の流路閉塞部に対応する。
筐体1の搭載面10における第1フィン部61の上には、発熱素子5a、5bが搭載されている。筐体1の搭載面10における第2フィン部63の上には、発熱素子5c、5dが搭載されている。筐体1の搭載面10における第3フィン部65の上には、発熱素子5e、5fが搭載されている。筐体1の搭載面10における第1流路閉塞部62の上には、発熱素子は搭載されていない。筐体1の搭載面10における第2流路閉塞部64の上には、発熱素子は搭載されていない。すなわち、実施の形態2では、複数のフィン41が形成されている第1フィン部61、第2フィン部63、および第3フィン部65は、発熱素子5の直下にのみ形成されている。
このように実施の形態2では、発熱素子5の直下にのみに冷媒を流すことができるため、発熱素子5から発せられた熱を効率的に放熱できるとともに、冷媒流路での圧力損失を低減することができる。
実施の形態3.
図4は、実施の形態3にかかる発熱素子冷却装置を示した斜視図であり、図5は図4に示された発熱素子冷却装置のV-V線に沿った断面図である。図4に示すように、筐体1の搭載面10には、8つの発熱素子5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hが離散配置されている。
実施の形態3においては、入口側ヘッダー部20は、第1方向に垂直な面の断面積が冷媒入口21から遠くなるほど小さくなる4つの第1の漸減区間20aと、断面積が変化しない3つの第2の漸減区間20bとを有する。入口側ヘッダー部20の断面積は、3つの第2の漸減区間20bでの断面積一定区間を経由しながら、冷媒入口21での最大断面積から下流に進むに従って徐々に小さくなる。
出口側ヘッダー部30は、第1方向に垂直な面の断面積が冷媒入口21から遠くなるほど小さくなる複数(4つ)の第3の漸減区間30aと、断面積が変化しない複数(3つ)の第4の漸減区間30bとを有する。出口側ヘッダー部30の断面積は、3つの第4の漸減区間30bでの断面積一定区間を経由しながら、冷媒出口31での最大断面積から上流に進むに従って徐々に小さくなる。
冷却部70は、第1フィン部71と、第1流路閉塞部72と、第2フィン部73と、第2流路閉塞部74と、第3フィン部75と、第3流路閉塞部76と、第4フィン部77とを有する。第1フィン部71と、第2フィン部73と、第3フィン部75と、第4フィン部77とは、間欠的に設けられ、これらの間に、第1流路閉塞部72、第2流路閉塞部74、および第3流路閉塞部76が設けられている。第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77は、夫々、平行に等間隔に配置された複数のフィン41を有し、複数のフィン41間には、入口側ヘッダー部20と出口側ヘッダー部30とを連通する複数の流路42が形成されている。第1流路閉塞部72、第2流路閉塞部74、および第3流路閉塞部76には、流路が形成されていない。すなわち、第1流路閉塞部72、第2流路閉塞部74および第3流路閉塞部76は、材料が充填されていて、流路が閉塞されている。例えば、第1フィン部71が、請求項4の第1並列流路部に対応し、第2フィン部73が請求項4の第2並列流路部に対応し、第1流路閉塞部72が請求項4の流路閉塞部に対応する。
筐体1の搭載面10における第1フィン部71の上には、発熱素子5a、5bが搭載されている。筐体1の搭載面10における第2フィン部73の上には、発熱素子5c、5dが搭載されている。筐体1の搭載面10における第3フィン部75の上には、発熱素子5e、5fが搭載されている。筐体1の搭載面10における第4フィン部77の上には、発熱素子5g、5hが搭載されている。筐体1の搭載面10における第1流路閉塞部72の上には、発熱素子は搭載されていない。筐体1の搭載面10における第2流路閉塞部74の上には、発熱素子は搭載されていない。筐体1の搭載面10における第3流路閉塞部76の上には、発熱素子は搭載されていない。
このように実施の形態3では、複数のフィン41が形成されている第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77は、発熱素子5の直下にのみ形成されている。また、第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77は、入口側ヘッダー部20における断面積が変化する第1の漸減区間20aと、出口側ヘッダー部30における断面積が変化する第3の漸減区間30aとの間に設けられている。別言すれば、第1流路閉塞部72、第2流路閉塞部74および第3流路閉塞部76は、入口側ヘッダー部20における断面積が変化しない第2の漸減区間20bと、出口側ヘッダー部30における断面積が変化しない第4の漸減区間30bとの間に設けられている。すなわち、実施の形態3では、冷却部70における各フィン部(第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77)の配置に対応するように断面積が変化する第1の漸減区間20aおよび第3の漸減区間30aが配置され、冷却部70における各流路閉塞部(第1流路閉塞部72、第2流路閉塞部74および第3流路閉塞部76)の配置に対応するように断面積が変化しない第2の漸減区間20bおよび第4の漸減区間30bが配置されている。
また、各フィン部(第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77)の両側に位置する第1の漸減区間20aと第3の漸減区間30aとの断面積の和が、第1方向のどの位置に関しても同じとなるように、入口側ヘッダー部20および出口側ヘッダー部30の断面積変化が設定されている。図5の場合は、図1と同様、筐体1の側壁の肉厚を調整することで、入口側ヘッダー部20および出口側ヘッダー部30の断面積を調整しているので、第1の漸減区間20aと第3の漸減区間30aとの断面積の和が同一となるように、第1の漸減区間20aを形成する内壁面の勾配および第3の漸減区間30aを形成する内壁面の勾配が形成されている。
このような構造を有しているので、第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77のどの位置においても冷媒の流量分布が均一化され、各フィン部間で流路42を流れる冷媒流量を均一にすることができる。また、第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77の上部には、発熱素子5が搭載されているので、各フィン部で発熱素子5から同量の熱を吸収して放熱させることができ、第1方向に沿って並ぶ複数の発熱素子間で均一な温度を維持できるようになる。
また、実施の形態3では、実施の形態2と同様、発熱素子5の直下にのみに冷媒を流すことができるため、発熱素子5から発せられた熱を効率的に放熱できるとともに、冷媒流路での圧力損失を低減することができる。
実施の形態4.
図6~図8にしたがって実施の形態4について説明する。実施の形態4は、図4および図5に示した実施の形態3の発熱素子冷却装置における冷却部70の各流路42を流れる冷媒の方向である第2方向に沿った形状に関する。図6は図4の発熱素子冷却装置のVI-VI線に沿った断面図である。図7は、図5のVII-VII線に沿った筐体の断面図である。図8は、図5のVIII-VIII線に沿った断面図である。図7は、各流路42の流路入口を示しており、図8は、各流路42の流路出口を示している。
冷却部70の各フィン部(第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77)の各流路42の流路断面積は、入口側ヘッダー部20から出口側ヘッダー部30に向かうに従って徐々に小さくなるよう、各流路42を構成する少なくとも一つの内壁面に勾配を備えている。
実施の形態4によれば、冷却部70の各流路42の流路断面積が入口側ヘッダー部20から出口側ヘッダー部30に向かうに従って徐々に小さくなるようになっているので、出口側ヘッダー部30に向かうに従って流速が速くなる。このため、発熱素子5が第2方向に複数配置されている場合でも、出口側ヘッダー部30側に位置する発熱素子5の冷却効果を高めて温度上昇を抑えることができる。したがって、第2方向に複数配置された発熱素子5の温度分布のばらつきを抑えて、発熱素子5の寿命及び信頼性を向上することが可能である。
実施の形態5.
図9にしたがって実施の形態5について説明する。図9は実施の形態5の発熱素子冷却装置を示す図である。図9は、図5の発熱素子冷却装置のVIII-VIII線に沿った断面図である。すなわち、図9は各流路42の流路出口を示している。実施の形態5では、各流路42の流路出口の断面積は、図9に示されるように、第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77毎に異なっている。実施の形態5において、各流路42の流路入口の断面積は、図7に示されるように、同じであるとする。
実施の形態5では、各流路42の流路断面積の第2方向についての漸減勾配が、フィン部毎に異なっている。図9の場合は、第1フィン部71、第2フィン部73、第3フィン部75、および第4フィン部77の順に、各流路42の流路断面積の第2方向についての漸減勾配が、大きくなっている。このような構成の発熱素子冷却装置では、搭載面10上に搭載される複数の発熱素子5の発熱量が第1方向に関して異なる場合、個々の発熱素子5の発熱量に応じて、各発熱素子5が載置されるフィン部の流路の断面積変化の勾配を調整して、各流路42の流路出口での冷媒流速を調整することによって、出口側ヘッダー部30側に位置する発熱素子5の冷却効果を高めて温度上昇を抑えることができる。つまり、実施の形態5によれば、複数の発熱素子5の第1方向および第2方向についての温度分布のばらつきを抑えて、発熱素子5の寿命及び信頼性を向上することが可能である。
実施の形態6.
図10にしたがって実施の形態6について説明する。図10は、入口側ヘッダー部20の第1方向についての断面図を示している。出口側ヘッダー部30に関しても同様の形状を有している。実施の形態6では、入口側ヘッダー部20および出口側ヘッダー部30を形成する筐体1の底面部の高さを調整することで、入口側ヘッダー部20および出口側ヘッダー部30の流路高さを調整している。入口側ヘッダー部20および出口側ヘッダー部30の流路高さは、流路高さが変化しない複数の流路高さ一定区間を経由しながら下流に向かうに従って低くなっている。
実施の形態6では、入口側ヘッダー部20および出口側ヘッダー部30の側壁を調整するより断面積の変化を自由に調整できるため、冷却部への流量分配をより細かく調整することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 筐体、5,5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5h 発熱素子、10 搭載面、20 入口側ヘッダー部、21 冷媒入口、30 出口側ヘッダー部、31 冷媒出口、40,60,70 冷却部、41 フィン、42 流路。

Claims (8)

  1. 離散配置された複数の発熱素子が搭載される発熱素子冷却装置であって、
    前記複数の発熱素子が搭載される搭載面と、内部に冷媒が流れる冷媒流路とを有する筐体を備え、
    前記冷媒流路は、
    冷媒入口から冷媒が第1方向に沿って流れる入口側ヘッダー部と、
    前記搭載面に沿って前記第1方向に交差する第2方向に前記冷媒が流れる複数の流路を有する冷却部と、
    前記冷却部を挟んで前記入口側ヘッダー部と対向するように設けられ、前記複数の流路から流入した冷媒を前記第1方向に沿って冷媒出口へ流出する出口側ヘッダー部と、
    を備え、
    前記入口側ヘッダー部は、前記第1方向に垂直な面の断面積である第1断面積が前記冷媒入口から遠くなるほど連続的に小さくなる複数の第1区間と、前記第1区間よりも前記第1断面積の変化が小さい第2区間とを有し、
    前記出口側ヘッダー部は、前記第1方向に垂直な面の断面積である第2断面積が前記冷媒出口から遠くなるほど連続的に小さくなる複数の第3区間であって、前記複数の流路を挟んで前記複数の第1区間に対向するように設けられる複数の第3区間と、前記第3区間よりも前記第2断面積の変化が小さい第4区間であって、前記複数の流路を挟んで前記第2区間に対向するように設けられる第4区間とを有し、
    前記搭載面のうちの前記第1区間と前記第3区間とを結ぶ前記複数の流路の上に前記発熱素子が搭載されている
    ことを特徴とする発熱素子冷却装置。
  2. 前記第2区間は、前記第1断面積が一定であり、前記第4区間は、前記第2断面積が一定である
    ことを特徴とする請求項1に記載の発熱素子冷却装置。
  3. 離散配置された複数の発熱素子が搭載される発熱素子冷却装置であって、
    前記複数の発熱素子が搭載される搭載面と、内部に冷媒が流れる冷媒流路とを有する筐体を備え、
    前記冷媒流路は、
    冷媒入口から冷媒が第1方向に沿って流れる入口側ヘッダー部と、
    前記搭載面に沿って前記第1方向に交差する第2方向に前記冷媒が流れる複数の第1流路を含む第1並列流路部と、前記搭載面に沿って前記第1方向に交差する前記第2方向に冷媒が流れる複数の第2流路を含む第2並列流路部と、前記第1並列流路部と前記第2並列流路部との間に設けられ、流路が閉塞されている流路閉塞部とが前記入口側ヘッダー部と接するように設けられる冷却部と、
    前記冷却部を挟んで前記入口側ヘッダー部と対向するように設けられ、前記第1並列流路部および前記第2並列流路部から流入した冷媒を前記第1方向に沿って冷媒出口へ流出する出口側ヘッダー部と、
    を備え、
    前記入口側ヘッダー部における前記第1並列流路部と接する区間である第1区間および前記入口側ヘッダー部における前記第2並列流路部と接する区間である第2区間では、前記第1方向に垂直な面の断面積である第1断面積が前記冷媒入口から遠くなるほど連続的に小さくなり、前記入口側ヘッダー部における前記流路閉塞部と接する区間である第3区間では、前記第1断面積が一定であり、
    前記出口側ヘッダー部における前記第1並列流路部と接する区間である第4区間および前記出口側ヘッダー部における前記第2並列流路部と接する区間である第5区間では、前記第1方向に垂直な面の断面積である第2断面積が前記冷媒出口から遠くなるほど連続的に小さくなり、前記出口側ヘッダー部における前記流路閉塞部と接する区間である第6区間では、前記第2断面積が一定であり、
    前記搭載面における前記第1並列流路部の上部および前記搭載面における前記第2並列流路部の上部に前記複数の発熱素子が搭載されている
    ことを特徴とする発熱素子冷却装置。
  4. 前記搭載面における前記流路閉塞部の上部には、前記発熱素子が搭載されていない
    ことを特徴とする請求項に記載の発熱素子冷却装置。
  5. 前記入口側ヘッダー部の前記第1区間における前記第1断面積と前記出口側ヘッダー部の前記第4区間における第2断面積の和と、前記入口側ヘッダー部の前記第2区間における前記第1断面積と前記出口側ヘッダー部の前記第5区間における第2断面積の和とが等しい
    ことを特徴とする請求項に記載の発熱素子冷却装置。
  6. 前記第1並列流路部の前記複数の第1流路は、前記第2方向に垂直な方向の断面積が下流に進むに従って小さくなり、
    前記第2並列流路部の前記複数の第2流路は、前記第2方向に垂直な方向の断面積が下流に進むに従って小さくなる
    ことを特徴とする請求項から請求項の何れか一項に記載の発熱素子冷却装置。
  7. 前記第1並列流路部の上部に搭載される発熱素子の発熱量と、前記第2並列流路部の上部に搭載される発熱素子の発熱量との違いに応じて、前記第1流路の前記断面積の変化と、前記第2流路の前記断面積の変化が異なる
    ことを特徴とする請求項に記載の発熱素子冷却装置。
  8. 前記入口側ヘッダー部は、流路高さの変化によって前記第1断面積を変化させ、
    前記出口側ヘッダー部は、流路高さの変化によって前記第2断面積を変化させる
    ことを特徴とする請求項から請求項の何れか一項に記載の発熱素子冷却装置。
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