JP7228440B2 - 転位の評価方法および転位の評価を行うためのコンピュータプログラム - Google Patents

転位の評価方法および転位の評価を行うためのコンピュータプログラム Download PDF

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特許法第30条第2項適用 独立行政法人日本学術振興会「結晶加工と評価技術」第145委員会第160回研究会資料,平成30年10月19日 独立行政法人日本学術振興会「結晶加工と評価技術」第145委員会第160回研究会,平成30年10月19日
この発明は、半導体中の転位を評価する技術に関し、特に、低対称性の結晶構造をとる半導体中の転位を評価する技術に関する。
炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)等のバンドギャップの広い半導体(ワイドギャップ半導体)は、絶縁破壊電界が高く、高耐圧・低損失のパワーデバイスを実現するパワーデバイス材料として好適である。中でも、安定相の酸化ガリウム(β-Ga)は、研究開発において先行しているSiCやGaN等の他のワイドギャップ半導体よりもバンドギャップが広いため、パワーデバイスに適用した際に、さらなる高耐圧化や低損失化をもたらすことが可能であるものと期待されている。加えて、β-Gaは、融液成長によるバルク結晶の作成が可能であり、大口径の基板を低コストで製造することが容易であるため、特性の優れたパワーデバイスをより低コストで提供可能な半導体材料として注目を集めている(例えば、非特許文献1参照)。
一方、β-Gaは、対称性の低い単斜晶系の結晶構造(β-ガリア構造)をとるため、転位を評価してその種類を把握し、結晶の高品質化やパワーデバイスとしての性能のさらなる向上等を図ることは、必ずしも容易でない。そこで、近年では、β-Gaについて、転位を評価する手法の開発が進められている(例えば、非特許文献2参照)。
M. Higashiwaki, K. Sasaki, H. Murakami, Y. Kumagai, A. Koukitu, A. Kuramata, T. Masui, S. Yamakoshi, Semiconductor Science and Technology Vol. 31 (2016), 034001 H. Yamaguchi, A. Kuramata, T. Masui: Superlattices and Microstructures Vol. 99 (2016), p. 99-103
しかしながら、非特許文献2において提案されている転位の評価手法によっても、β-Gaの結晶中に存在する転位を十分に高い精度で解析し、転位の種類を正確に把握することは容易でない。この問題は、β-Gaに限らず、コランダム構造をとる酸化ガリウム(α-Ga)や、単斜晶系、菱面体晶系あるいは三斜晶系等の低対称性の結晶構造をとるその他の半導体等に共通する。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、低対称性の結晶構造を有する半導体において、転位の種類をより正確に把握する技術を提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
低対称性の結晶構造を有する半導体における転位の評価方法であって、(1)互いに異なるN種(Nは、3以上の整数)の回折面に対応する前記半導体のN個のX線トポグラフィ像を取得する工程と、(2)前記工程(1)において取得された前記N個のX線トポグラフィ像のそれぞれにおける、前記半導体に存在する実転位に対応する実転位像のコントラスト評価値を取得する工程と、(3)前記N種の回折面のそれぞれについて、前記半導体において発生し得る種類の転位によりX線トポグラフィ像に形成される想定転位像のコントラスト推定値を取得する工程と、(4)前記N種の回折面のそれぞれについて、前記コントラスト評価値と前記コントラスト推定値とを対比して、前記実転位の転位の種類を判定する工程と、を備える、転位の評価方法。
適用例1の転位の評価方法では、3以上の回折面(gベクトル)における転位像のコントラストを対比することにより転位の転位種類を判定している。このとき、gベクトルを適宜選択することにより、gベクトルの変化に対する転位像のコントラストの変化が、転位種類に応じて多様な態様で変わるようにすることができる。そのため、半導体が低対称性の結晶構造を有するものであっても、転位の種類をより正確に把握することが可能となる。
[適用例2]
適用例1記載の転位の評価方法であって、前記コントラスト評価値は、前記実転位像のコントラストに対して与えられる予め設定された段階数の評価値スコアであり、前記工程(4)における前記コントラスト評価値と前記コントラスト推定値との対比は、前記コントラスト推定値を前記段階数の推定値スコアに分類するとともに、前記評価値スコアと前記推定値スコアとの段階差を求めることにより行われる、転位の評価方法。
この適用例によれば、コントラストの対比がより容易となるので、転位の評価をより容易に行うことが可能となる。
[適用例3]
前記N個のX線トポグラフィ像は、反射X線トポグラフィにより取得される、適用例1または2記載の転位の評価方法。
この適用例によれば、試料となる半導体の表面における転位を評価することがより容易となる。
[適用例4]
前記半導体は、酸化ガリウムである、適用例1ないし3のいずれか記載の転位の評価方法。
この適用例によれば、より性能の高いパワーデバイスを実現することが可能となる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、転位の評価方法および転位の評価装置、それらの方法や装置の少なくとも一部の実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の態様で実現することができる。
本発明の一実施例としての転位評価方法により転位が評価されるβ-Gaの結晶構造を示す説明図。 本実施例において転位の評価に用いるX線トポグラフィの概要を示す説明図。 回折面を種々設定した際のX線トポグラフィの撮像条件を示す表。 本実施例において転位を評価する工程の流れを示すフローチャート。 β-Gaにおいて滑り面となる最密面を示す説明図。 転位の種類および回折面に対応するコントラストの算出結果を示す表。 同一箇所の各回折面についてのX線トポグラフィ像を示す写真。 転位の位置を特定する様子を示す説明図。 位置が特定された転位のコントラストの評価結果を示す表。 点状像の転位種類を判定した結果を示す表。 点状像の転位種類を判定した結果を示す表。 点状像の転位種類を判定した結果を示す表。 線状像の転位種類を判定した結果を示す表。 転位種類の判定結果を示す表。
本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A:実施例:
A1.β-Gaの結晶構造:
A2.X線トポグラフィ:
A3.転位の評価:
B.変形例:
A.実施例:
A1.β-Gaの結晶構造:
図1は、本発明の実施例において転位が評価される安定相の酸化ガリウム(β-Ga)の結晶構造を示す説明図である。図1において、大きな球は、酸素(O)を表し、小さな球は、ガリウム(Ga)を表している。また、図1の破線は、β-Ga(以下、単にGaとも表記する)の単位格子を表している。
図1に示すようにGaでは、a軸、b軸およびc軸の格子定数が、それぞれ1.22nm、0.30nmおよび0.58nmとなっている。また、a軸とb軸とのなす角度γ、および、b軸とc軸とのなす角度αは90°となっているものの、c軸とa軸とのなす角度βは、104°となっている。このように、Gaの結晶構造は、a軸、b軸およびc軸の3軸の格子定数が同一でなく、また、a軸とc軸とが直交しない結晶構造(「単斜晶系」と呼ばれる)となっており、一般的な半導体材料がとる立方晶系や六方晶系等の結晶構造と比較して、対称性が低くなっている。
図1に示す(-201)面は、本実施例における評価の対象であるGa基板の主面の方位(以下、「基板の方位」とも謂う)に対応する面である。通常、融液成長により製造されるGaの単結晶は、(-201)面を主面とする板状となっている。そのため、Gaの単結晶基板では、基板の方位が(-201)となっているものの入手が容易であり、デバイスの作成等で多く使用されている。このような背景を考慮して、本実施例では、転位の評価対象とするGa基板として、方位が(-201)の基板を用いている。但し、評価対象とするGa基板の方位は、必ずしも(-201)である必要はなく、基板の方位が(010)等の他の方位である基板や、オフ角が付けられた基板等を評価対象とすることも可能である。また、転位の評価対象は、必ずしも基板である必要はなく、半導体エピタキシャル膜、半導体チップ、半導体のバルク結晶等を評価対象とすることも可能である。
A2.X線トポグラフィ:
図2は、本実施例において転位の評価に用いるX線トポグラフィの概要を示す説明図である。図2(a)は、X線トポグラフィにより、原子核乾板20上に、基板10が有する転位DT1~DT3,DBPの像(転位像)IS1~IS3,ILNが形成される様子を示している。
X線トポグラフィでは、一点鎖線で示すように、平行性および単色性が高いX線ビーム(入射X線)BXIを基板10に照射する。このように基板10に照射される入射X線BXIとしては、輝度および平行性が高く、広い波長域で波長が可変である放射光X線を用いるのが好ましい。但し、平行性が十分に高いX線ビームであれば、入射X線として放射光X線以外のものを使用することも可能である。
基板10に照射された入射X線BXIは、基板10の表面付近において、特定の結晶面(回折面)で回折される。回折されたX線ビーム(回折X線)BXDは、二点鎖線で示すように、基板10の表面から原子核乾板20に向かって進行する。このようにして回折X線が原子核乾板20に照射されることにより、原子核乾板20には、特定の回折面についてのX線トポグラフィ像が形成される。なお、転位像の形成に十分な解像度であれば、原子核乾板20に替えて、イメージングプレート等の他の撮像手段を用いることも可能である。
図2(a)に示すように、基板10に転位DT1~DT3,DBPが存在すると、転位DT1~DT3,DBPの位置において、原子の配列の規則性が崩れ、局所的に回折条件(後述する)が満たされなくなる。そのため、転位DT1~DT3,DBPの位置からは、乱れた回折X線BDSが原子核乾板20に到達するので、原子核乾板20上には、転位DT1~DT3,DBPに対応した転位像IS1~IS3,ILNが形成される。
このとき、転位DT1~DT3,DBPのうち、基板10の表面付近の回折が発生する領域を貫通する転位DT1~DT3については、点状像IS1~IS3が形成され、回折が発生する領域で伸展する転位DBPについては、線状像ILNが形成される。なお、このように回折が発生する領域は、図2(a)に示すX線トポグラフィ(反射X線トポグラフィ)においては、基板10の表面の薄い領域となる。そのため、基板10と方位が同一の面(図2(a)の例では、(-201)面)を貫通する転位については、点状像が形成され、当該面内で伸展する転位については、線状像が形成されるものと考えることができる。
なお、入射X線BXIを回折させ、X線トポグラフィ像を形成する回折面は、入射X線BXIの波長(X線波長)、入射X線BXIと基板10の表面(図2(a)の例では(-201)面)とのなす角度(入射角)、基板10の中心軸に対する回転角度、および、回折X線BXDと基板10の表面とのなす角度(反射角)とを適宜調整することにより、選択することができる。
図2(b)は、特定の回折面FDを選択した際の基板10、入射X線BXIおよび回折X線BXDの配位を示している。なお、図2(b)では、入射X線BXIと回折X線BXDとのそれぞれのビームを直線で表すとともに、基板10をこれらの直線を含む面で切断した断面で表している。また、図2(b)では、回折面FDの傾きを模式的に示すため、基板10の表面付近に位置する回折面FDを、破線で示すように、回折面FDと向きが同一の拡大された仮想的な面として描いている。
図2(b)に示すように、回折面FDを基板10の表面に対して入射側にある角度(傾き角δ)で傾けると、回折面FDの法線方向gは、基板10の表面(図2(b)では(-201)面)の法線方向nに対し、傾き角δで傾く。なお、このように、回折面FDの傾き(方位)は、その法線方向gにより規定される。そのため、回折面は、法線方向gを面方位と同様に表記したベクトル(「gベクトル」と呼ばれる)により、規定することができる。
この場合においても、X線が回折するためには、入射X線BXIと回折面FDとのなす角度と、回折X線BXDと回折面FDとのなす角度とは、いずれも、ブラッグの条件(2d sin θ=λ)を満たすブラッグ角θとなる。ここで、λは、X線波長、dは、回折面FDの面間隔を表している。
上述の通り、回折面FD(法線方向g)は、基板10の表面(法線方向n)に対して入射側に傾き角δで傾いているので、入射X線BXIと基板10の表面(-201)とのなす角度(入射角θi)は、ブラッグ角θから傾き角δを減じた角度(θ-δ)となり、回折X線BXDと基板10の表面(-201)とのなす角度(反射角θd)は、ブラッグ角θに傾き角δを加えた角度(θ+δ)となる。
図3は、回折面を種々設定した際のX線トポグラフィの撮像条件を示す表である。なお、上述のように、回折面は、gベクトルにより規定することが可能である。そのため、各回折面に対応するgベクトルをアルファベットの「g」に数字を付加した文字列(g1~g13)で表し、必要に応じて、gベクトルg1~g13をもって回折面を特定するとともに、各回折面については、対応するgベクトルg1~g13を符号として付加する。また、2つのgベクトルg4,g4’で規定される回折面は、いずれも、a軸方向(図1参照)が法線方向のとなる面であるが、面間隔が異なる回折面である。
図3の表に示すように、14種類の回折面g1~g13のそれぞれに応じて、X線波長λと入射角θiとを設定することにより、X線トポグラフィ像を取得することができる。但し、本実施例では、基板10(図2)の表面付近の転位を観察するため、X線の侵入深さが3μm程度となるように、可能な限り入射角θiが5°程度となるように回折面を設定している。そのため、入射角θiが負となる回折面g10については、図2(a)に示す反射X線トポグラフィでは撮像が困難で、透過X線トポグラフィを使用するのが適切であるため、本実施例においては使用しない。
A3.転位の評価:
図4は、本実施例において転位を評価する工程の流れを示すフローチャートである。転位の評価に当たって、まず結晶構造に基づいて、発生する可能性がある転位の種類を特定する(ステップS11)。
通常、転位を生じる滑りは、結晶中において原子密度が高い最密面を滑り面として、最短と次に最短の並進ベクトルの方向に発生する。従って、結晶構造に基づいて結晶中の最密面を特定し、当該最密面の最短と次に最短の並進ベクトルを求めることにより、発生する可能性がある転位の種類が特定できる。ここで、転位の種類(転位種類)とは、転位を生じる滑りの滑り面と滑り方向との組み合わせ(「滑り系」と呼ばれる)のことを謂う。
なお、転位における滑りの大きさと方向を表すバーガースベクトル(bベクトル)は、滑り系において滑り方向を表す並進ベクトルと方向が同一であり、その大きさも、通常、当該並進ベクトルと同一となる。そのため、以下では、バーガースベクトルと滑り系における滑り方向とを同一のものとして取り扱う。
図5は、Gaにおいて滑り面となる最密面を示す説明図である。図5において、大きな球は、酸素を表し、小さな球は、ガリウムを表している。図5に示すように、Gaにおいては、4つの酸素を頂点とし、1つのガリウムを含む四面体サイトSTHを構成する面、すなわち、(-201)面、(101)面、(-3-10)面および(-310)面が最密面となっている。
そのため、Gaにおいては、発生する可能性がある転位は、(-201)面を滑り面としbベクトルが<010>,<112>/2となる2種の転位と、(101)面を滑り面としbベクトルが<010>,<10-1>となる2種の転位と、(-3-10)面を滑り面としbベクトルが<001>,<1-30>/2,<1-32>/2となる3種の転位と、(-310)面を滑り面としbベクトルが<001>,<130>/2,<132>/2となる3種の転位との、計10種となる。
また、本実施例においては、上記計10種の転位の他、bベクトルの方向がa軸方向となる転位(bベクトルが<100>)と、bベクトルが基板の表面と直交する転位(bベクトルが<-10-2>)とを、発生する可能性のある転位として取り扱う。
発生する可能性がある転位の種類の特定(図4のステップS11)に次いで、ステップS12では、転位の種類(滑り面とbベクトル)および回折面(gベクトル)に対応する、転位像の周辺部分に対するコントラスト(以下、単に「コントラスト」とも謂う)、すなわち、各回折面(gベクトル)について、Gaにおいて発生し得る種類の転位によりX線トポグラフィ像に形成される仮想的な転位像(想定転位像)のコントラストを算出する。このようなコントラストは、例えば、転位のbベクトル(b)と回折面のgベクトル(g)とを用いて、|b・g|/(|b|・|g|)、すなわち、正規化されたbとgの内積により与えられる。なお、このように算出されたコントラストは、想定転位像のコントラストとして推定されたものといえるので、「推定コントラスト」とも謂うことができる。
図6は、転位の種類および回折面に対応するコントラスト(推定コントラスト)の算出結果を示す表である。図6の表では、図3でX線トポグラフィの撮像条件を示した14種類の回折面(g1~g13)と、ステップS11(図4)で特定した転位の種類とについて算出された推定コントラストを示している。
次いで、ステップS13では、回折面のそれぞれについてX線トポグラフィ像を取得する。具体的には、図3で示した回折面(g1~g13)から入射角θiが負となる回折面(g10)を除いた13種類の回折面のそれぞれについて、X線トポグラフィ像を取得する。
図7は、基板10(図2)表面の同一の箇所において、互いに異なる回折面(g1~g4,g4’,g5~g9,g11~g13)についてのX線トポグラフィ像を示す写真である。図7に示すように、本実施例で取得したX線トポグラフィ像では、基板10と同一方位の(-201)面内の転位は、線状の転位像として現れており、他の面内の転位は、点状の転位像として現れている。なお、これらの転位像は、Gaに現実に存在する転位(実転位)に対応する転位像であるので、「実転位像」とも謂うことができる。
X線トポグラフィ像の取得(図4のステップS13)に次いで、ステップS14では、取得したX線トポグラフィ像から転位像を検出する。具体的には、取得した複数のX線トポグラフィ像の少なくとも1つを観察することにより、点状像および線状像を検出する。なお、X線トポグラフィ像には、原子核乾板20(図2)についた傷等の転位と関係のない像が現れる可能性があるが、そのような像は、像の形状や大きさ等の形態に基づいて転位像から排除される。また、特定の回折面についてのX線トポグラフィ像において、転位像が検出されていない場合においても、他の回折面についてのX線トポグラフィ像において同一の転位による転位像が検出されている場合には、当該特定の回折面についてのX線トポグラフィ像においても転位像が検出されたものと取り扱う。
図8は、X線トポグラフィ像から検出された転位像を示す説明図である。図8の例では、方位が(0 0 10)である回折面(g4’)についてのX線トポグラフィ像から転位像の検出を行った。その結果、図8に示すように、X線トポグラフィ像からは、多数の転位像(点状像および線状像)が検出された。そして、検出された多数の転位像から、30個の点状像1~30と、5個の線状像L1~L5とをランダムに抽出し、転位の評価(後述する)を行った。
転位像の検出(図4のステップS14)に次いで、ステップS15では、検出された転位像について、回折面毎にコントラストの評価を行う。本実施例では、コントラストの評価は、X線トポグラフィ像を観察し、転位位置のコントラストに、よく見える(5)、まあ見える(4)、あまり見えない(3)、ほとんど見えない(2)および見えない(1)の5段階のスコア付けを行うことによって行っている。そのため、ステップS14を省略し、ステップS15において、転位像の検出をコントラストの評価に併せて行うことも可能である。
図9は、転位像のコントラスト評価結果を示す表である。図9の表は、図8で示した転位像1~30,L1~L5について、回折面(g1~g13)毎にコントラストをスコア付けした結果を示している。なお、図9に示す表では、原子核乾板等の問題によりX線トポグラフィ像が形成されていない領域、すなわち、図7に示すX線トポグラフィ像中の白色領域については、観察対象外として、スコア0を与えている。
なお、本実施例においては、図9に示すように、2つの回折面(g3,g8)については、同一撮像条件で2回、X線トポグラフィ像を取得した。そのため、2回にわたって取得されたX線トポグラフィ像を区別するため、gベクトル(回折面)を表す文字列に「a」あるいは「b」を付している。本実施例では、このように同一の回折面(g3a,g3bおよびg8a,g8b)についてのX線トポグラフィ像の双方を転位の評価に用いているが、これらの回折面(g3a,g3bおよびg8a,g8b)についてのX線トポグラフィ像については、いずれか一方のみを用いるものとしても良い。
コントラストの評価(図4のステップS15)に次いで、ステップS16では、回折面とコントラストとの関係を対比して、転位の種類を判定する。具体的には、転位の種類の判定は、ステップS12で算出されたコントラスト(推定コントラスト)と、検出された転位像についての回折面毎のコントラスト(画像コントラスト)とを対比することによって行われる。
なお、本実施例においては、回折面毎の転位像のコントラスト(画像コントラスト)を、目視で観察したスコア(コントラスト評価値)によって表している。そこで、図6に示すように、転位の種類および回折面に対して算出されたコントラスト(推定コントラスト)を5段階のスコア(1:0%~20%未満,2:20%~40%未満,3:40%~60%未満,4:60%~80%未満,5:80%~100%)に分類した。そして、画像コントラストのスコアと、推定コントラストのスコア(コントラスト推定値)との差が1段階以下のものを一致、3段階以上のものを不一致、そして他のものを中間とし、一致の数が10以上、かつ、不一致の数が2以下となる転位の種類を、転位像に対応する転位の種類と判定した。なお、判定の基準となる一致の数および不一致の数は、評価に使用する回折面の数やX線トポグラフィ像の数等に応じて、適宜変更される。また、一致および不一致とする基準も、スコアの段数等に応じて、適宜変更される。
図10ないし図13は、このように画像コントラスト(コントラスト評価値)と推定コントラスト(コントラスト推定値)とを対比して、点状像の転位種類を判定した結果を示す表である。図10に示すように、点状像4(図8)の場合、滑り面が{-3-10}で、bベクトルが<1-32>/2となる転位種類については、一致の数が12(≧10)で、不一致の数が0(≦2)となった。また、滑り面が{-310}で、bベクトルが<132>/2となる転位種類については、一致の数が13(≧10)で、不一致の数が0(≦2)となった。そして、他の転位種類については、一致の数が10未満あるいは不一致の数が2以上であった。そのため、点状像4に対応する転位は、これらの2つの転位種類のいずれかであると判定される。
また、図11に示すように、点状像5の場合、滑り面が{101}で、bベクトルが<010>の転位種類についてのみ、一致の数が10以上(11)かつ不一致の数が2以下(1)となった。そのため、点状像5に対応する転位は、滑り面が{101}で、bベクトルが<010>の転位であると判定される。
一方、図12に示す点状像3の場合、一致数が10以上かつ不一致の数が2以下となる転位種類はなかった。そのため、点状像3に対応する転位については、転位種類が判定不能であった。
図13は、画像コントラストと推定コントラストとを対比して、線状像に対して転位種類を判定した結果を示す表である。図13に示すように、線状像L1の場合、bベクトルが<112>/2となる転位種類では、一致の数が10以上(10)かつ不一致の数が2以下(2)となった。そのため、線状像L1に対応する転位は、滑り面が{-201}で、bベクトルが<112>/2となる転位であると判定される。一方、線状像L3については、一致の数が10以上かつ不一致の数が2以下となる転位種類はなかった。そのため、線状像L3に対応する転位については、転位種類(bベクトル)が判定不能であった。
図14は、転位種類の判定結果を示す表である。図14に示す表では、図8に示す点状像1~30、および、線状像L1~L5が、どの転位種類であると判定されたかをまとめて示している。上述のように、滑り面が{-201}面の転位は、線状像として現れるため、5つの線状像L1~L5は、滑り面が{-201}面の転位に対応する。本実施例によれば、線状像L1~L5に対応付けられる5本の転位のうち、3本(2+1本)については、転位種類が判定された。
また、点状像1~30に対応付けられる39本の転位のうち、38本の転位については転位種類が判定された。なお、本実施例では、図8に示すX線トポグラフィ像に現れる多数の点状像のうち、30個の点状像について転位種類の判定を行った。しかしながら、図10に示すように、単一の点状像(図10の例では点状像4)が等価な複数の転位種類のそれぞれに該当すると判定される場合がある。そのため、図14の表では、等価な転位種類の重複分を含め、転位の本数を39本としている。
このように、本実施例では、異なる回折面のそれぞれについてのX線トポグラフィ像に現れた転位像のコントラスト(画像コントラスト)と、転位の種類および回折面に対応してX線トポグラフィ像に形成される転位像のコントラスト(コントラスト推定値)とを対比することにより、X線トポグラフィ像に現れた転位像の大部分について、対応する転位の種類を判定することできた。
B.変形例:
本発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、取得されたX線トポグラフィ像に形成された転位像のコントラスト(画像コントラスト)と、転位種類と回折面とから算出されるコントラスト(推定コントラスト)とを、それぞれ5段階のスコアとしたコントラスト評価値とコントラスト推定値を対比しているが、これらのスコアの段階数を変更することも可能である。
また、画像コントラストのスコアをそのまま数値としてコントラスト評価値として取り扱うとともに、推定コントラストをそのままコントラスト推定値として取り扱い、コントラスト評価値とコントラスト推定値とを直接対比することも可能である。この場合、相関解析等の多変量解析の手法を用いることによって、転位像に対応する転位の種類を判定することができる。
さらに、画像解析等により、X線トポグラフィ像の画像コントラストを数値化することが可能であれば、当該数値化された画像コントラストをコントラスト評価値とし、推定コントラストをそのままコントラスト推定値として、コントラスト評価値とコントラスト推定値とを対比することもできる。
但し、コントラスト評価値とコントラスト推定値との対比がより容易となる点で、コントラスト評価値とコントラスト推定値とは、予め設定された段階数のスコアとするのが好ましい。
B2.変形例2:
上記実施例では、互いに異なる13種の回折面に対応するX線トポグラフィ像を取得し、取得したX線トポグラフィ像における転位像の画像コントラストと、回折面と転位種類とに対応する推定コントラストとを対比して、転位の種類を判定しているが、X線トポグラフィ像を取得する回折面の数は、当該回折面が互いに異なるものであれば、3種以上であれば良い。このようにしても、回折面(gベクトル)を適宜選定することにより、gベクトルの変化に対する転位像のコントラストの変化が、転位種類に応じて多様な態様で変わるようにすることができるので、転位種類の判定を行うことができる。
B3.変形例3:
上記実施例では、単色性の高い入射X線BXIを基板10に照射し、特定の方向に配置された原子核乾板20(撮像手段)に回折X線BXDが照射されるようにしてX線トポグラフィ像を得ている。しかしながら、入射X線は、必ずしも単色性の高いX線である必要はなく、白色X線等のスペクトル幅の広いX線を入射X線として用いることも可能である。この場合においても、回折X線は波長に応じてブラッグの条件を満たす方向に進行するので、適宜選択された回折X線の進行方向に撮像手段を配置すれば、X線トポグラフィ像を取得することができる。そのため、白色X線等を入射X線として用いることにより、1回の撮影で複数の回折面におけるX線トポグラフィ像を得ることができる。さらに、白色X線等を入射X線として用いることにより、歪みの発生した基板等、結晶に歪みが生じている場合においても、より広い領域のX線トポグラフィ像を得ることが可能となる。但し、より鮮明度の高い転位像をX線トポグラフィ像に形成させることが可能となる点においては、単色性の高いX線を入射X線として用いるのが好ましい。
B4.変形例4:
上記実施例では、反射X線トポグラフィにより取得されたX線トポグラフィ像を用いて転位の評価を行っているが、透過X線トポグラフィにより取得されたX線トポグラフィ像を用いて転位の評価を行うことも可能である。但し、試料となる半導体の表面における転位を評価することがより容易となり、エピタキシャル層等の評価を行うことがより容易となるので、X線トポグラフィ像は、反射X線トポグラフィにより取得するのが好ましい。
B5.変形例5:
上記実施例では、本発明を適用することにより単斜晶系の結晶構造をとるβ-Gaの転位を評価しているが、本発明は、菱面体晶系のコランダム構造をとる酸化ガリウム(α-Ga)や、単斜晶系、菱面体晶系あるいは三斜晶系の結晶構造をとるその他の半導体等、低対称性の結晶構造を有する半導体一般に適用することができる。また、上記実施例では、評価対象とするβ-Ga基板の面方位を(-201)としているが、評価対象がβ-Gaでない場合には、評価対象の基板の方位は、評価対象となる基板の種類に応じて適宜変更される。
B6.変形例6:
上記実施例の図4で示した転位の評価を評価する各工程のうち、回折面とコントラストとの関係を対比して、転位の種類を判定する工程(ステップS16)をコンピュータに実行させることも可能である。この場合、当該工程の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータにて実行させることにより、当該工程の機能は実現される。また、その他の工程についても、コンピュータが実行可能なものであれば、コンピュータに実行させるものとしても良い。例えば、コンピュータによってX線トポグラフィ像のそれぞれに画像解析を施し、転位像を検出する工程(ステップS14)、および、コントラストを評価する工程(ステップS15)の少なくとも一方を行うことも可能である。このような画像解析は、エッジ検出や画素値に対する演算等の従来からの画像解析手法の他、学習モデル等を用いた画像解析手法を用いて行うことができる。なお、コンピュータによる実行がより容易である点で、コンピュータには、コントラストの評価(コントラスト評価値の算出)を行う画像解析を実行させるのが好ましい。
10…基板
20…原子核乾板
BXD,BDS…回折X線
BXI…入射X線
DT1~DT3,DBP…転位
FD…回折面
ILN…線状像
IS1~IS3…点状像
STH…四面体サイト

Claims (6)

  1. 低対称性の結晶構造を有する半導体における転位の評価方法であって、
    (1)互いに異なるN種(Nは、3以上の整数)の回折面に対応する前記半導体のN個のX線トポグラフィ像を取得する工程と、
    (2)前記工程(1)において取得された前記N個のX線トポグラフィ像のそれぞれにおける、前記半導体に存在する実転位に対応する実転位像のコントラスト評価値を取得する工程と、
    (3)前記N種の回折面のそれぞれについて、前記半導体において発生し得る種類の転位によりX線トポグラフィ像に形成される想定転位像のコントラスト推定値を取得する工程と、
    (4)前記N種の回折面のそれぞれについて、前記コントラスト評価値と前記コントラスト推定値とを対比して、前記実転位の転位の種類を判定する工程と、
    を備える、
    転位の評価方法。
  2. 請求項1記載の転位の評価方法であって、
    前記コントラスト評価値は、前記実転位像のコントラストに対して与えられる予め設定された段階数の評価値スコアであり、
    前記工程(4)における前記コントラスト評価値と前記コントラスト推定値との対比は、前記コントラスト推定値を前記段階数の推定値スコアに分類するとともに、前記評価値スコアと前記推定値スコアとの段階差を求めることにより行われる、
    転位の評価方法。
  3. 前記N個のX線トポグラフィ像は、反射X線トポグラフィにより取得される、請求項1または2記載の転位の評価方法
  4. 前記半導体は、酸化ガリウムである、請求項1ないし3のいずれか記載の転位の評価方法。
  5. 低対称性の結晶構造を有する半導体における転位の評価を行うためのコンピュータプログラムであって、
    (a)互いに異なるN種(Nは、3以上の整数)の回折面に対応する前記半導体のN個のX線トポグラフィ像のそれぞれにおける、前記半導体に存在する実転位に対応する実転位像のコントラスト評価値を取得するステップと、
    (b)前記N種の回折面のそれぞれについて、前記半導体において発生し得る種類の転位によりX線トポグラフィ像に形成される想定転位像のコントラスト推定値を取得するステップと、
    (c)前記N種の回折面のそれぞれについて、前記コントラスト評価値と前記コントラスト推定値とを対比して、前記実転位の転位の種類を判定するステップと、
    をコンピュータに実行させる、
    コンピュータプログラム。
  6. 前記ステップ(a)は、前記N個のX線トポグラフィ像のそれぞれに画像解析を施すことによって、前記コントラスト評価値を算出するステップを含む、請求項5記載のコンピュータプログラム。
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