JP7227926B2 - 固体撮像素子、撮像装置および固体撮像素子の制御方法 - Google Patents

固体撮像素子、撮像装置および固体撮像素子の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7227926B2
JP7227926B2 JP2019563925A JP2019563925A JP7227926B2 JP 7227926 B2 JP7227926 B2 JP 7227926B2 JP 2019563925 A JP2019563925 A JP 2019563925A JP 2019563925 A JP2019563925 A JP 2019563925A JP 7227926 B2 JP7227926 B2 JP 7227926B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
threshold
pixels
imaging device
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019563925A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019135303A1 (ja
Inventor
雅樹 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Semiconductor Solutions Corp
Original Assignee
Sony Semiconductor Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Semiconductor Solutions Corp filed Critical Sony Semiconductor Solutions Corp
Publication of JPWO2019135303A1 publication Critical patent/JPWO2019135303A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7227926B2 publication Critical patent/JP7227926B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/40Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/40Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled
    • H04N25/44Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled by partially reading an SSIS array
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/50Control of the SSIS exposure
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/50Control of the SSIS exposure
    • H04N25/57Control of the dynamic range
    • H04N25/571Control of the dynamic range involving a non-linear response
    • H04N25/573Control of the dynamic range involving a non-linear response the logarithmic type
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/766Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors comprising control or output lines used for a plurality of functions, e.g. for pixel output, driving, reset or power
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/77Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

本技術は、固体撮像素子、撮像装置および固体撮像素子の制御方法に関する。詳しくは、輝度の変化を検出する固体撮像素子、撮像装置および固体撮像素子の制御方法に関する。
従来より、垂直同期信号などの同期信号に同期して画像データを撮像する同期型の固体撮像素子が撮像装置などにおいて用いられている。この一般的な同期型の固体撮像素子では、同期信号の周期(例えば、1/60秒)ごとにしか画像データを取得することができないため、交通やロボットなどに関する分野において、より高速な処理が要求された場合に対応することが困難になる。そこで、一定の閾値を用いて、画素毎にアドレスイベントを検出する非同期型の固体撮像素子が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、アドレスイベントは、ある画素アドレスにおいて、画素の輝度が変化して、その変化量が閾値を超えた旨を意味する。このように、画素毎にアドレスイベントを検出する固体撮像素子は、DVS(Dynamic Vision Sensor)と呼ばれる。
特表2009-508085号公報
上述の従来技術では、同期型の固体撮像素子よりも遥かに高速にデータを生成して出力することができる。このため、例えば、交通分野において、人や障害物を画像認識する処理を高速に実行して、安全性を向上させることができる。しかしながら、上述のDVSでは、蛍光灯などの、ちらつき(フリッカ)が生じる光源下において、そのフリッカによる輝度の変化をアドレスイベントとして誤検出するおそれがある。そして、その誤検出により、画像データにノイズが生じるという問題がある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、アドレスイベントを検出する固体撮像素子において、フリッカによる誤検出を抑制することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、
各々が光電流に応じた電圧の変化量と所定の閾値とを比較する複数の画素と、上記複数の画素のそれぞれの上記光電流の和を総電流として検出する電流検出部と、上記総電流に応じた値に上記所定の閾値を制御する閾値制御部とを具備する固体撮像素子、および、その制御方法である。これにより、総電流に応じた値に閾値が制御されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記閾値制御部は、上記総電流を調整して調整電流として出力する調整部と、所定のオフセット電流を生成するオフセット電流源と、上記調整電流と上記所定のオフセット電流との和または差を上記所定の閾値に変換して上記複数の画素のそれぞれに供給する変換部とを備えてもよい。これにより、総電流を調整した電流とオフセット電流との和または差が閾値に変換されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記オフセット電流源は、所定の参照電流を生成する参照電流源と、上記所定の参照電流を互いに異なる複数の比率で分配して複数の分配電流を生成する第1の分配回路と、上記第1の分配回路を制御して上記複数の分配電流のうち所定数の和を上記所定のオフセット電流として出力させる第1のデコーダとを備えてもよい。これにより、参照電流を分配した分配電流の和がオフセット電流として出力されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記調整部は、上記総電流を互いに異なる複数の比率で分配して複数の分配電流を生成する第2の分配回路と、上記第2の分配回路を制御して上記複数の分配電流のうち所定数の和を上記調整電流として出力させる第2のデコーダとを備えてもよい。これにより、総電流を分配した分配電流の和が調整電流として出力されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記変換部は、複数の抵抗素子と、上記複数の抵抗素子のうち所定数を並列に接続して上記所定数の抵抗素子の合成抵抗に上記調整電流が流れて生じる電圧を上記所定の閾値として出力させる第3のデコーダとを備えてもよい。これにより、合成抵抗に生じる電圧が閾値として出力されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電流検出部は、上記複数の画素のうち一部の画素のそれぞれの上記光電流の和を上記総電流として検出することもできる。これにより、一部の画素の光電流の和に応じた値に閾値が制御されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記閾値制御部は、上記総電流が大きいほど高い値に上記所定の閾値を制御してもよい。これにより、総電流が大きいほど高い値に閾値が制御されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記所定の閾値は、互いに異なる上限閾値および下限閾値を含み、上記複数の画素のそれぞれは、上記変化量が上記上限閾値を超えた旨をオンイベントとして検出し、上記変化量が上記下限閾値を下回る旨をオフイベントとして検出してもよい。これにより、オンイベントとオフイベントとが画素毎に検出されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、各々が光電流に応じた電圧の変化量と所定の閾値とを比較する複数の画素と、上記複数の画素のそれぞれの上記光電流の和を総電流として検出する電流検出部と、上記総電流に応じた値に上記所定の閾値を制御する閾値制御部と、上記複数の画素のそれぞれの比較結果からなる信号を処理する信号処理部とを具備する撮像装置である。これにより、総電流に応じた閾値と光電流の比較結果からなる信号が処理されるという作用をもたらす。
本技術によれば、アドレスイベントを検出する固体撮像素子において、フリッカによる誤検出を抑制することができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の積層構造を説明するための図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素アレイ部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるコンパレータの入出力特性の一例を示すグラフである。 本技術の第1の実施の形態における電流検出部および閾値制御部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における正側pMOS並列回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における正側nMOS並列回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるAER(Address Event Representation)ロジック回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における行AER回路の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における行AERブロックの一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における列AER回路の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における列AERブロックの一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における行アービタの一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態におけるアービタブロックの一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるハンドシェイクの一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるAER処理の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるアドレスイベントの検出結果の一例を示す図である。 比較例におけるアドレスイベントの検出結果の一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における画像データの変化の一例を示す図である。 比較例における画像データの変化の一例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態における電流検出部および閾値制御部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態における正側電流スプリッタの一構成例を示す回路図である。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(総電流に応じて閾値を制御する例)
2.第2の実施の形態(オフセット電流を制御し、総電流に応じて閾値を制御する例)
3.移動体への応用例
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示すブロック図である。この撮像装置100は、画像データを撮像するための装置であり、光学部110、固体撮像素子200およびDSP(Digital Signal Processing)回路120を備える。さらに撮像装置100は、表示部130、操作部140、バス150、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180を備える。撮像装置100としては、産業用ロボットに搭載されるカメラや、車載カメラなどが想定される。
光学部110は、被写体からの光を集光して固体撮像素子200に導くものである。固体撮像素子200は、画素毎に、輝度の変化量の絶対値が閾値の絶対値を超えた旨をアドレスイベントとして検出するものである。このアドレスイベントは、例えば、輝度のプラスの変化量がプラスの閾値を超えた旨を示すオンイベントと、マイナスの変化量がマイナスの閾値を下回った旨を示すオフイベントとからなる。固体撮像素子200は、画素ごとにオンイベントおよびオフイベントのそれぞれの有無を2ビットのデータにより表す画像データを生成し、DSP回路120に信号線209を介して供給する。
DSP回路120は、固体撮像素子200からの画像データに対して所定の信号処理を実行するものである。このDSP回路120は、処理後の画像データ、及び、イベントデータをバス150を介してフレームメモリ160などに出力する。なお、DSP回路120は、特許請求の範囲に記載の信号処理部の一例である。
表示部130は、画像データ、及び、イベントデータを表示するものである。表示部130としては、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルが想定される。操作部140は、ユーザの操作に従って操作信号を生成するものである。
バス150は、光学部110、固体撮像素子200、DSP回路120、表示部130、操作部140、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180が互いにデータをやりとりするための共通の経路である。
フレームメモリ160は、画像データを保持するものである。記憶部170は、画像データなどの様々なデータを記憶するものである。電源部180は、固体撮像素子200、DSP回路120や表示部130などに電源を供給するものである。
なお,固体撮像素子200は複数あってもよいし、また、複数のシリコン内耳(コヒーラ)と呼ばれる固体聴覚装置があっても良い。
[固体撮像素子の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の積層構造の一例を示す図である。この固体撮像素子200は、受光チップ201と、その受光チップ201に積層された回路チップ202とを備える。
図3は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この固体撮像素子200は、列アービタ213、列AER回路220、列アドレスエンコーダ214、画素アレイ部300およびステートマシン215を備える。また、固体撮像素子200は、行アドレスエンコーダ216、行AER回路260、行アービタ600、電流検出部410および閾値制御部420を備える。そして、画素アレイ部300には、二次元格子状に複数の画素が配列される。以下、画素アレイ部300において所定の方向に配列された画素の集合を「行」と称し、行に垂直な方向に配列された画素の集合を「列」と称する。
画素アレイ部300内の画素のそれぞれは、光電流に応じた電圧の変化量を示す微分信号を生成し、その信号のレベルと所定の閾値とを比較する。この比較結果は、アドレスイベントの検出結果を示す。ここで、微分信号と比較するための閾値は、互いに異なる2つの閾値を含み、それらのうち大きい方の閾値を上限閾値とし、小さい方の閾値を下限閾値とする。また、アドレスイベントは、オンイベントおよびオフイベントを含み、その検出結果は、1ビットのオンイベントの検出結果と1ビットのオフイベントの検出結果とを含む。オンイベントは、微分信号が上限閾値を超えた際に検出され、オフイベントは、その微分信号が下限閾値を下回った際に検出される。
画素は、アドレスイベントを検出した際に行AER回路260との間で、アドレスイベントの検出結果を外部出力させるためにリクエストおよび応答の送受信(以下、「ハンドシェイク」と称する。)を行う。次に画素は、列AER回路220との間でハンドシェイクを行う。
列アービタ213は、列AER回路220からのリクエストを調停して調停結果に基づいて応答を列AER回路220に送信するものである。
列AER回路220は、列のそれぞれと、列アービタ213と、ステートマシン215との間で、アドレスイベントの検出結果の外部出力を要求するリクエストと応答とを送受信(ハンドシェイク)するものである。
列アドレスエンコーダ214は、アドレスイベントの発生した列のアドレスをエンコードしてステートマシン215に送信するものである。
行アドレスエンコーダ216は、アドレスイベントの発生した行のアドレスをエンコードしてステートマシン215に送信するものである。
行アービタ600は、行AER回路260からのリクエストを調停して調停結果に基づいて応答を行AER回路260に送信するものである。
行AER回路260は、行のそれぞれと、行アービタ600と、ステートマシン215との間で、アドレスイベントの検出結果の外部出力を要求するリクエストと応答とを送受信(ハンドシェイク)するものである。
ステートマシン215は、列AER回路220および行AER回路260との間でハンドシェイクを行うものである。このステートマシン215は、列AER回路220および行AER回路260からリクエストを受信すると、列アドレスエンコーダ214および行アドレスエンコーダ216からのデータをデコードして、アドレスイベントの検出されたアドレスを特定する。画素毎のアドレスイベントの検出結果を2次元格子状に配列することにより、画像データが生成される。ステートマシン215は、その画像データをDSP回路120に供給する。
電流検出部410は、全画素のそれぞれの光電流の和を総電流として検出し、閾値制御部420に供給するものである。閾値制御部420は、総電流に応じた値に、上限閾値および下限閾値を制御するものである。例えば、総電流が大きいほど高い値に、それらの閾値が制御される。
図4は、本技術の第1の実施の形態における画素アレイ部300の一構成例を示すブロック図である。この画素アレイ部300には、複数の画素310が二次元格子状に配列される。それぞれの画素310は、電流検出部410と信号線419を介して共通に接続される。この信号線419は、行ごとに分岐し、さらに列ごとに分岐して画素310のそれぞれに接続される。
画素310のそれぞれは、入射光を光電変換して光電流を生成し、信号線419を介して電流検出部410へ供給する。信号線419は、行ごと、列ごとに分岐しているため、各行および各列の電流は分岐元において合流し、それらの和である総電流Ipix_totが電流検出部410に供給される。
また、画素310のそれぞれは、信号線429を介して閾値制御部420と共通に接続されている。閾値制御部420は、信号線429を介して画素310のそれぞれに上限閾値Vonおよび下限閾値Voffを供給する。
[画素の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における画素310の一構成例を示す回路図である。この画素310は、対数応答部320、バッファ330、微分回路340、コンパレータ350およびAERロジック回路360を備える。
対数応答部320は、nMOS(negative channel MOS)トランジスタ321および323と、フォトダイオード322と、pMOS(positive channel MOS)トランジスタ324とを備える。
フォトダイオード322は、入射光に対する光電変換により光電流を生成するものである。pMOSトランジスタ324およびnMOSトランジスタ323は、電源と接地端子との間において直列に接続される。また、nMOSトランジスタ321のゲートは、pMOSトランジスタ324およびnMOSトランジスタ323の接続点に接続され、ソースはフォトダイオード322に接続され、ドレインは電流検出部410に接続される。そして、pMOSトランジスタ324のゲートには、バイアス電圧Vblogが印加される。このような接続により、フォトダイオード322に流れる光電流は、対数的に電圧Vpに変換される。
また、フォトダイオード322と、nMOSトランジスタ321および323とは、受光チップ201に配置される。一方、pMOSトランジスタ324以降の回路は、回路チップ202に配置される。
また、バッファ330は、電源および接地端子の間において直列に接続されたpMOSトランジスタ331および332を備える。接地側のpMOSトランジスタ332のゲートは、対数応答部320に接続され、電源側のpMOSトランジスタ331のゲートには、バイアス電圧Vbsfが印加される。また、pMOSトランジスタ331および332の接続点は、微分回路340に接続される。この接続により、Vpに対するインピーダンス変換が行われる。
微分回路340は、容量341および343と、pMOSトランジスタ342および344と、nMOSトランジスタ345とを備える。
容量341の一端は、バッファ330に接続され、他端は、容量343の一端とpMOSトランジスタ344のゲートとに接続される。pMOSトランジスタ342のゲートにはリセット信号xrstが入力され、ソースおよびドレインは容量343の両端に接続される。pMOSトランジスタ344およびnMOSトランジスタ345は電源と接地端子との間において直列に接続される。また、容量343の他端は、pMOSトランジスタ344およびnMOSトランジスタ345の接続点に接続される。接地側のnMOSトランジスタ345のゲートには、バイアス電圧Vbaが印加され、pMOSトランジスタ344およびnMOSトランジスタ345の接続点はコンパレータ350にも接続される。このような接続により、微分信号が生成されてコンパレータ350に出力される。また、微分信号は、リセット信号xrstにより初期化される。
コンパレータ350は、pMOSトランジスタ351および353とnMOSトランジスタ352および354とを備える。pMOSトランジスタ351およびnMOSトランジスタ352は、電源と接地端子との間において直列に接続され、pMOSトランジスタ353およびnMOSトランジスタ354も、電源と接地端子との間において直列に接続される。また、pMOSトランジスタ351および353のゲートは、微分回路340に接続される。nMOSトランジスタ352のゲートには、閾値制御部420からの上限閾値Vonが印加され、nMOSトランジスタ354のゲートには、閾値制御部420からの下限閾値Voffが印加される。
pMOSトランジスタ351およびnMOSトランジスタ352の接続点は、AERロジック回路360に接続され、この接続点の電圧が比較結果VCHとして出力される。pMOSトランジスタ353およびnMOSトランジスタ354の接続点も、AERロジック回路360に接続され、この接続点の電圧が比較結果VCLとして出力される。このような接続により、微分信号が上限閾値Vonを超えた場合にコンパレータ350は、ハイレベルの比較結果VCHを出力し、微分信号が下限閾値Voffを下回った場合にローレベルの比較結果VCLを出力する。この比較結果VCHは、オンイベントの検出結果を示し、比較結果VCLは、オフイベントの検出結果を示す。
なお、コンパレータ350は、オンイベントおよびオフイベントの両方を検出しているが、一方のみを検出してもよい。例えば、オンイベントのみを検出する際には、対応するpMOSトランジスタ351およびnMOSトランジスタ352のみが配置される。
AERロジック回路360は、比較結果VCHおよびVCLに基づいてハンドシェイクを行うものである。このAERロジック回路360は、アドレスイベントが生じた場合に行AER回路260との間でハンドシェイクを行う。次にAERロジック回路360は、列AER回路220との間でハンドシェイクを行い、リセット信号xrstにより微分回路340をリセットする。
なお、フォトダイオード322と、nMOSトランジスタ321および323とを受光チップ201に配置し、それ以外を回路チップ202に配置しているが、それぞれのチップへ配置する回路は、この構成に限定されない。例えば、フォトダイオード322のみを受光チップ201に配置し、それ以外を回路チップ202に配置することもできる。また、対数応答部320を受光チップ201に配置し、それ以外を回路チップ202に配置することもできる。また、対数応答部320およびバッファ330を受光チップ201に配置し、それ以外を回路チップ202に配置することもできる。また、対数応答部320およびバッファ330と容量341とを受光チップ201に配置し、それ以外を回路チップ202に配置することもできる。また、対数応答部320、バッファ330、微分回路340およびコンパレータ350を受光チップ201に配置し、それ以外を回路チップ202に配置することもできる。
図6は、本技術の第1の実施の形態におけるコンパレータ350の入出力特性の一例を示すグラフである。同図における縦軸は、コンパレータ350の出力信号(VCHまたはVCL)のレベルを示し、横軸はコンパレータ350の入力信号(微分信号)のレベルを示す。また、実線は、比較結果VCHの軌跡を示し、一点鎖線は、比較結果VCLの軌跡を示す。
輝度に応じた電圧の変化量(すなわち、微分信号)が上限閾値Vonを超えると、比較結果VCHはローレベルからハイレベルに変化してオンイベントが検出される。一方、微分信号が下限閾値Voffを下回ると、比較結果VCLはハイレベルからローレベルに変化してオフイベントが検出される。
[電流検出部および閾値制御部の構成例]
図7は、本技術の第1の実施の形態における電流検出部410および閾値制御部420の一構成例を示すブロック図である。電流検出部410は、pMOSトランジスタ411を備える。また、閾値制御部420は、正側pMOS並列回路430、正側nMOS並列回路440、負側pMOS並列回路450、負側nMOS並列回路460、正側オフセット電流源421および負側オフセット電流源422を備える。
pMOSトランジスタ411は、総電流Ipix_totを検出するものである。このpMOSトランジスタ411のゲートは正側pMOS並列回路430および負側pMOS並列回路450に接続され、ソースは電源に接続され、ドレインは、画素アレイ部300に接続される。また、pMOSトランジスタ411のゲートおよびドレインは短絡されている。
正側pMOS並列回路430は、総電流Ipix_totを調整して調整電流Ipix_ctl+として、正側nMOS並列回路440に出力するものである。正側オフセット電流源421は、一定の電流をオフセット電流Iofs+として生成し、正側nMOS並列回路440に供給するものである。
正側nMOS並列回路440は、調整電流Ipix_ctl+およびオフセット電流Iofs+の和を電圧に変換して、上限閾値Vonとして画素アレイ部300に供給するものである。
負側pMOS並列回路450は、総電流Ipix_totを調整して調整電流Ipix_ctl-として、負側nMOS並列回路460に出力するものである。負側オフセット電流源422は、一定の電流をオフセット電流Iofs-として生成するものである。なお、正側pMOS並列回路430および負側pMOS並列回路450は、特許請求の範囲における調整部の一例である。また、正側オフセット電流源421および負側オフセット電流源422は、特許請求の範囲に記載のオフセット電流源の一例である。
負側nMOS並列回路460は、調整電流Ipix_ctl-およびオフセット電流Iofs-の差を電圧に変換して、下限閾値Voffとして画素アレイ部300に供給するものである。なお、正側nMOS並列回路440および負側nMOS並列回路460は、特許請求の範囲に記載の変換部の一例である。
上述の構成により、閾値制御部420は、総電流Ipix_totが大きいほど高い値に上限閾値Vonおよび下限閾値Voffを制御する。
なお、画素アレイ部300内の画素は、オンイベントおよびオフイベントの両方を検出しているが、一方のみを検出してもよい。例えば、画素がオンイベントのみを検出する際には、閾値制御部420において、対応する正側pMOS並列回路430、正側nMOS並列回路440および正側オフセット電流源421のみが配置される。
また、電流検出部410は、全画素の光電流の和を総電流Ipix_totとして検出しているが、画素アレイ部300内の一部の画素の光電流の和を総電流Ipix_totとして検出することもできる。例えば、それぞれの画素数が2以上の複数のエリアに画素アレイ部300を分割し、エリアごとに、そのエリア内の1画素のみが光電流を電流検出部410に出力する構成であってもよい。これにより、全画素の光電流の和を検出する場合と比較して信号線419の分岐点の個数を削減することができる。
[正側pMOS並列回路の構成例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における正側pMOS並列回路430の一構成例を示す回路図である。この正側pMOS並列回路430は、m+1(mは、整数)個のスイッチ431と、m+1個のpMOSトランジスタ432と、m-1個のpMOSトランジスタ433と、デコーダ434とを備える。なお、負側pMOS並列回路450の構成は、正側pMOS並列回路430の構成と同様である。
スイッチ431は、互いに異なるpMOSトランジスタ432に対応付けられる。このスイッチ431は、対応するトランジスタのソースと電源との間の経路をデコーダ434の制御に従って開閉する。
pMOSトランジスタ432のそれぞれのゲートは、電流検出部410内のpMOSトランジスタ411のゲートと接続される。また、pMOSトランジスタ432のそれぞれのドレインは、正側nMOS並列回路440に共通に接続される。
pMOSトランジスタ433のそれぞれのゲートは、電流検出部410内のpMOSトランジスタ411のドレインと接続される。また、m個目のpMOSトランジスタ433のソースおよびドレインは、m個目およびm+1個目のpMOSトランジスタ432のそれぞれのドレインに接続される。
デコーダ434は、レジスタ等に予め保持された所定の設定値に従って、スイッチ431のそれぞれを制御するものである。
pMOSトランジスタ432のそれぞれは、pMOSトランジスタ411とカレントミラー回路を構成する。これらのカレントミラー回路は、トランジスタのそれぞれのゲート幅およびゲート長に応じた分配比率により、総電流を分配して複数の分配電流を生成することができる。なお、m+1個のスイッチ431と、m+1個のpMOSトランジスタ432と、m-1個のpMOSトランジスタ433とからなる回路は、特許請求の範囲に記載の第2の分配回路の一例である。
例えば、pMOSトランジスタ411と、1番目乃至m番目のpMOSトランジスタ432とのそれぞれのゲート幅Wおよびゲート長Lは次の式を満たす値に設定される。
W/L=(N-1)×α ・・・式1
m+1番目のpMOSトランジスタ432のゲート幅Wおよびゲート長Lは次の式を満たす値に設定される。
W/L=α ・・・式2
また、pMOSトランジスタ433のゲート幅Wおよびゲート長Lは次の式を満たす値に設定される。
W/L=N×α/(N-1) ・・・式3
式1乃至式3を満たすゲート幅Wおよびゲート長Lを設定した場合、1番目乃至m番目のpMOSトランジスタ432に流れる分配電流Iは、次の式により表される。
=Ipix_tot/Nm-1 ・・・式4
また、m+1番目のpMOSトランジスタ432に流れる分配電流Im+1は、次の式により表される。
m+1=Ipix_tot/{Nm-1(N-1)} ・・・式5
デコーダ434が設定値に従ってスイッチ431を開閉することにより、式4および式5に基づいて、調整電流Ipix_ctl+をサブ-ピコアンペアのオーダーで制御することができる。例えば、1番目およびm+1番目のスイッチ431を閉状態にし、残りを開状態にした場合、調整電流Ipix_ctl+を分配電流IおよびIm+1の和に制御することができる。なお、デコーダ434は、特許請求の範囲における第2のデコーダの一例である。また、正側pMOS並列回路430の構成は、総電流を調整することができるものであれば、同図に例示した回路に限定されない。
[正側nMOS並列回路の構成例]
図9は、本技術の第1の実施の形態における正側nMOS並列回路440の一構成例を示す回路図である。この正側nMOS並列回路440は、n(nは、整数)個のスイッチ441と、n個のnMOSトランジスタ442と、デコーダ443とを備える。なお、負側nMOS並列回路460の構成は、正側nMOS並列回路440と同様である。
スイッチ441のそれぞれは、互いに異なるnMOSトランジスタ442に対応付けられる。スイッチ441のそれぞれの一端は、正側pMOS並列回路430および正側オフセット電流源421に接続され、他端は、対応するnMOSトランジスタ442のドレインに接続される。
nMOSトランジスタ442のそれぞれのゲートおよびドレインは短絡され、いわゆるダイオード接続の状態である。なお、nMOSトランジスタ442は、特許請求の範囲に記載の抵抗素子の一例である。
デコーダ443は、レジスタ等に予め保持された所定の設定値に従って、スイッチ441のそれぞれを制御するものである。
デコーダ443が設定値に従ってスイッチ441を開閉することにより、ダイオード接続されたn個のnMOSトランジスタ442の合成抵抗を制御することができる。そして、調整電流Ipix_ctl+およびオフセット電流Iofs+の和が、その合成抵抗に流れて生じた電圧が上限閾値Vonとして出力される。なお、デコーダ443は、特許請求の範囲における第3のデコーダの一例である。また、正側nMOS並列回路440の構成は、電流電圧変換により上限閾値Vonを生成することができるものであれば、同図に例示した回路に限定されない。
[AERロジック回路の構成例]
図10は、本技術の第1の実施の形態におけるAERロジック回路360の一構成例を示すブロック図である。このAERロジック回路360は、nMOSトランジスタ361乃至363、365乃至368、370および371と、pMOSトランジスタ364および369と、容量372とを備える。
nMOSトランジスタ361および362は直列に接続される。nMOSトランジスタ362および363のゲートには、比較結果VCHが入力され、nMOSトランジスタ361のゲートには応答AckYp1が入力される。また、nMOSトランジスタ362および363のソースは接地され、nMOSトランジスタ361のドレインから列AER回路220へリクエストReqHXp1が出力される。nMOSトランジスタ363のドレインから行AER回路260へリクエストReqYp1が出力される。
pMOSトランジスタ364およびnMOSトランジスタ365は電源と接地端子との間において直列に接続される。また、pMOSトランジスタ364のゲートには比較結果VCLが入力され、nMOSトランジスタ365のゲートには、バイアス電圧Vbaerが印加される。
nMOSトランジスタ366および367は直列に接続される。nMOSトランジスタ367および368のゲートは、pMOSトランジスタ364およびnMOSトランジスタ365の接続点に接続される。nMOSトランジスタ366のゲートには応答AckYp1が入力される。また、nMOSトランジスタ367および368のソースは接地され、nMOSトランジスタ366のドレインから列AER回路220へリクエストReqLXp1が出力される。nMOSトランジスタ368のドレインから行AER回路260へリクエストReqYp1が出力される。
pMOSトランジスタ369とnMOSトランジスタ370および371とは、電源と接地端子との間において直列に接続される。また、pMOSトランジスタ369のゲートにはバイアス電圧Vbrstが印加される。nMOSトランジスタ370のゲートには応答AckYp1が入力され、nMOSトランジスタ371のゲートには応答AckXp1が入力される。容量372の一端は、電源に接続され、他端は、pMOSトランジスタ369およびnMOSトランジスタ370の接続点に接続される。また、pMOSトランジスタ369およびnMOSトランジスタ370の接続点の電圧は、リセット信号xrstとして微分回路340へ出力される。
上述の構成により、ハイレベルの比較結果VCHが入力される(すなわち、オンイベントが検出される)とAERロジック回路360は、ローレベルのリクエストReqYp1を行AER回路260へ送信する。そして、行AER回路260からハイレベルの応答AckYp1を受信するとAERロジック回路360は、ローレベルのリクエストReqHXp1を列AER回路220に送信する。次いで列AER回路220からハイレベルの応答AckXp1を受信するとAERロジック回路360は、ローレベルのリセット信号xrstを微分回路340に出力する。
また、ローレベルの比較結果VCLが入力される(すなわち、オフイベントが検出される)とAERロジック回路360は、ローレベルのリクエストReqYp1を行AER回路260へ送信する。そして、行AER回路260からハイレベルの応答AckYp1を受信するとAERロジック回路360は、ローレベルのリクエストReqLXp1を列AER回路220に送信する。次いで列AER回路220からハイレベルの応答AckXp1を受信するとAERロジック回路360は、ローレベルのリセット信号xrstを微分回路340に出力する。
[行AER回路の構成例]
図11は、本技術の第1の実施の形態における行AER回路260の一構成例を示すブロック図である。この行AER回路260は、行ごとに、行AERブロック270を備える。行AERブロック270は、対応する行と行アービタ600とステートマシン215との間でハンドシェイクを行うものである。
[行AERブロックの構成例]
図12は、本技術の第1の実施の形態における行AERブロック270の一構成例を示す回路図である。この行AERブロック270は、pMOSトランジスタ271と、nMOSトランジスタ272および273と、NORゲート276と、インバータ274および275とを備える。
pMOSトランジスタ271と、nMOSトランジスタ272および273とは、電源と接地端子との間において直列に接続される。また、pMOSトランジスタ271およびnMOSトランジスタ272のゲートには、ステートマシン215からの制御信号LOADが入力される。この制御信号LOADは、アドレスイベントの検出結果の読出しを指示する信号である。また、nMOSトランジスタ273のゲートには、ステートマシン215からの応答CHIP_ACKを反転したxCHIP_ACKが入力される。
NORゲート276は、2つの入力値の否定論理和をリクエストReqYa1として行アービタ600に出力するものである。NORゲート276の入力端子の一方には、ステートマシン215からの応答CHIP_ACKが入力される。NORゲート276の入力端子の他方は、pMOSトランジスタ271およびnMOSトランジスタ272の接続点と、画素アレイ部300からのリクエストReqYp1を伝送する信号線とに接続される。
インバータ275は、行アービタ600からの応答AckYa1を反転してインバータ274に出力するものである。インバータ274は、インバータ275からの信号を反転して応答AckYp1として、画素アレイ部300へ出力するものである。
上述の構成により、行AERブロック270は、ローレベルのリクエストReqYp1が入力されると、応答CHIP_ACKがハイレベルであれば、ローレベルのリクエストReqYa1を出力する。また、行AERブロック270は、ハイレベルの応答AckYa1を遅延させて応答AckYp1として出力する。
[列AER回路の構成例]
図13は、本技術の第1の実施の形態における列AER回路220の一構成例を示すブロック図である。この列AER回路220は、列ごとに列AERブロック221を備える。列AERブロック221は、対応する列と、ステートマシン215と、列アービタ213との間でハンドシェイクを行うものである。
[列AERブロックの構成例]
図14は、本技術の第1の実施の形態における列AERブロック221の一構成例を示すブロック図である。この列AERブロック221は、H側列AERブロック222、L側列AERブロック223およびORゲート224を備える。
H側列AERブロック222は、ローレベルのリクエストReqHXp1が入力されるとハンドシェイクを行うものである。このH側列AERブロック222は、ハイレベルの応答AckHXa1を遅延させた信号をORゲート224に出力する。L側列AERブロック223は、ローレベルのリクエストReqLXp1が入力されるとハンドシェイクを行うものである。このL側列AERブロック223は、ハイレベルの応答AckLXa1を遅延させた信号をORゲート224に出力する。また、H側列AERブロック222およびL側列AERブロック223により、画素アレイ部300からのローレベルのリクエストが反転される。これらのH側列AERブロック222およびL側列AERブロック223の構成は、図12に例示した行AERブロック270と同様である。なお、これらの行や列のAERブロックの構成は、ハンドシェイクを行うことができるものであれば、図12に例示した回路に限定されない。
ORゲート224は、H側列AERブロック222およびL側列AERブロック223からの信号の論理和を応答AckXp1として出力するものである。
[行アービタの構成例]
図15は、本技術の第1の実施の形態における行アービタ600の一構成例を示すブロック図である。この行アービタ600は、アービタブロック610、650乃至654とインバータ601および602とを7行ごとに備える。なお、同図は、垂直のイベントドリブンの画素数を7画素とした場合の図である。例えば、垂直のイベントドリブンの画素数が1000画素であれば、2^10段(=1024画素分)までカバーする10段のアービタが設けられる。
アービタブロック610は、1行目からのリクエストと2行目からのリクエストとを調停するものである。このアービタブロック610は、アービタブロック652との間でハンドシェイクを行い、調停結果に基づいて応答を1行目または2行目に出力する。
アービタブロック650は、3行目からのリクエストと4行目からのリクエストとを調停するものである。このアービタブロック650は、アービタブロック652との間でハンドシェイクを行い、調停結果に基づいて応答を3行目または4行目に出力する。
アービタブロック651は、5行目からのリクエストと6行目からのリクエストとを調停するものである。このアービタブロック651は、アービタブロック653との間でハンドシェイクを行い、調停結果に基づいて応答を5行目または6行目に出力する。
アービタブロック652は、アービタブロック610からのリクエストとアービタブロック650からのリクエストとを調停するものである。このアービタブロック652は、アービタブロック654との間でハンドシェイクを行い、調停結果に基づいて応答をアービタブロック610または650に出力する。
アービタブロック653は、アービタブロック651からのリクエストと7行目からのリクエストとを調停するものである。このアービタブロック653は、アービタブロック654との間でハンドシェイクを行い、調停結果に基づいて応答をアービタブロック651または7行目に出力する。
アービタブロック654は、アービタブロック652からのリクエストとアービタブロック653からのリクエストとを調停するものである。このアービタブロック654は、早い方のリクエストに対する応答をインバータ601および602で遅延させてアービタブロック652または653に供給する。
なお、列アービタ213の構成は、行アービタ600と同様である。また、これらのアービタの構成は、リクエストを調停することができるのであれば、同図に例示した構成に限定されない。
[アービタブロックの構成例]
図16は、本技術の第1の実施の形態におけるアービタブロック610の一構成例を示す回路図である。このアービタブロック610は、pMOSトランジスタ611、614、615乃至617、620、622、625および626と、nMOSトランジスタ612、613、618、619、623、624および627とインバータ621とを備える。
pMOSトランジスタ611および614は、電源に並列に接続される。nMOSトランジスタ612および613は、pMOSトランジスタ611および614のドレインと接地端子との間において直列に接続される。また、pMOSトランジスタ611およびnMOSトランジスタ613のゲートには、1行目からのリクエストReqXa1が入力される。
pMOSトランジスタ615および616は、電源に直列に接続される。また、pMOSトランジスタ615のゲートにはリクエストReqXa1が入力され、pMOSトランジスタ616のゲートには2行目からのリクエストReqXa2が入力される。
pMOSトランジスタ617および620は、電源に並列に接続される。nMOSトランジスタ618および619は、pMOSトランジスタ617および620のドレインと接地端子との間において直列に接続される。また、pMOSトランジスタ617およびnMOSトランジスタ618のゲートは、pMOSトランジスタ611および614のドレインに接続される。pMOSトランジスタ620およびnMOSトランジスタ619のゲートには、リクエストReqXa2が入力される。pMOSトランジスタ617および620のドレインは、pMOSトランジスタ614およびnMOSトランジスタ612のゲートに接続される。
また、nMOSトランジスタ612および613の接続点と、pMOSトランジスタ616のドレインと、nMOSトランジスタ618および619の接続点とは、リクエストReqXb1を伝送する信号線に接続される。このリクエストReqXb1は、上位のアービタブロック652に出力される。
インバータ621は、上位のアービタブロック652からの応答AckXb1を反転するものである。このインバータ621は、反転した信号をpMOSトランジスタ625およびnMOSトランジスタ624のゲートへ出力する。
pMOSトランジスタ625および626とnMOSトランジスタ627とは、電源と接地端子との間に直列に接続される。また、pMOSトランジスタ622およびnMOSトランジスタ623は、pMOSトランジスタ625および626の接続点と接地端子との間に直列に接続される。nMOSトランジスタ624のソースおよびドレインは、pMOSトランジスタ622およびnMOSトランジスタ623の接続点と、pMOSトランジスタ626およびnMOSトランジスタ627の接続点とに接続される。
また、pMOSトランジスタ622およびnMOSトランジスタ623のゲートは、pMOSトランジスタ611および614のドレインに接続される。pMOSトランジスタ626およびnMOSトランジスタ627のゲートは、pMOSトランジスタ617および620のドレインに接続される。pMOSトランジスタ622およびnMOSトランジスタ623の接続点は、1行目への応答AckXa1を伝送する信号線に接続される。pMOSトランジスタ626およびnMOSトランジスタ627の接続点は、2行目への応答AckXa2を伝送する信号線に接続される。
上述の構成により、アービタブロック610は、リクエストReqXa1またはリクエストReqXa2を受け取ると、リクエストReqXb1を出力する。そして、応答AckXb1を受け取るとアービタブロック610は、リクエストReqXa1およびリクエストReqXa2のうち到着の早い方に対応する応答を出力する。
なお、アービタブロック650乃至654の構成は、同図に例示したアービタブロック610と同様である。
図17は、本技術の第1の実施の形態におけるハンドシェイクの一例を示すタイミングチャートである。画素310がローレベルのリクエストReqYp1を出力すると、行AERブロック270は、応答CHIP_ACKがハイレベルであれば、ハイレベルの応答AckYp1を返す。
応答AckYp1を受け取ると画素310は、オンイベントが生じた場合にはローレベルのリクエストReqHXp1を出力する。なお、オフイベントが生じた場合にはローレベルのリクエストReqLXp1が出力される。
リクエストReqHXp1を受け取ると列AERブロック221は、応答CHIP_ACKがハイレベルであれば、ハイレベルの応答AckXp1を返す。応答AckXp1を受け取ると画素310は、ローレベルのリセット信号xrstを生成してリクエストReqYp1およびReqHXp1とをハイレベルに初期化する。
また、応答AckXp1を出力すると、列AERブロック221は、ローレベルのリクエストCHIP_REQを出力する。リクエストCHIP_REQを受け取るとステートマシン215は、アドレスイベントの検出結果をDSP回路120に転送し、ローレベルの応答CHIP_ACKを返す。
応答CHIP_ACKを受け取ると行AERブロック270は、リクエストReqYp1がハイレベルであれば、応答AckYp1をローレベルに初期化する。また、応答CHIP_ACKを受け取ると列AERブロック221は、リクエストReqHXp1がハイレベルであれば、応答AckXp1をローレベルに初期化する。
応答AckXp1が初期化されると画素310は、リセット信号xrstをハイレベルに初期化し、列AERブロック221は、リクエストCHIP_REQをハイレベルに初期化する。また、ステートマシン215は、応答CHIP_ACKをハイレベルに初期化する。
[固体撮像素子の動作例]
図18は、本技術の第1の実施の形態におけるAER処理の一例を示すフローチャートである。このAER処理は、例えば、アドレスイベントを検出するための所定のアプリケーションが実行されたときに開始される。
画素310は、リセット信号xrstなどにより初期化を行い(ステップS920)、光電流を微分信号に変換する(ステップS921)。また、電流検出部410は、総電流を検出し(ステップS922)、閾値制御部420は、その総電流に応じて閾値(上限閾値および下限閾値)を制御する(ステップS923)。そして、画素310は、輝度に応じた電圧の変化量(微分信号)と上限閾値とを比較して、微分信号が上限閾値を超えるか否かを判断する(ステップS924)。
微分信号が上限閾値を超える場合に(ステップS924:Yes)、画素310は、ついてオンイベントを検出する(ステップS927)。一方、微分信号が上限閾値以下の場合に(ステップS924:No)、画素310は、微分信号が下限閾値を下回るか否かを判断する(ステップS925)。
微分信号が下限閾値を下回る場合に(ステップS925:Yes)、画素310は、オフイベントを検出する(ステップS926)。画素310は、ステップS926またはS927の後に、検出結果をハンドシェイクにより転送し(ステップS928)、初期化を行う(ステップS929)。
微分信号が下限閾値以上の場合(ステップS925:No)、または、ステップS929の後に画素310等は、ステップS921以降を繰り返し実行する。
図19は、本技術の第1の実施の形態におけるアドレスイベントの検出結果の一例を示す図である。図20は、比較例におけるアドレスイベントの検出結果の一例を示す図である。図19および図20におけるaは、本技術の第1の実施の形態および比較例のそれぞれの画素からの信号レベルの変動の一例を示す図であり、図19および20におけるbは、第1の実施の形態および比較例のそれぞれのアドレスイベントの検出結果の一例を示す図である。図19および図20のaにおける縦軸は、信号のレベルを示し、横軸は時間を示す。図19および図20のbにおける縦軸は、微分回路からの出力信号のレベルを示し、横軸は時間を示す。また、細い実線の曲線は、フリッカに応じて変動する微分信号のレベルの軌跡を示す。太い実線は、フリッカ以外の輝度変化に応じて変動する微分信号のレベルを示す。一点鎖線は、上限閾値Vonを示し、鎖線は、下限閾値Voffを示す。
蛍光灯などのフリッカが生じる光源下においては、そのフリッカの影響により、細い実線に例示するように、光電流を変換した微分信号が周期的に変動する。例えば、フリッカの周期を60ヘルツ(Hz)とすると、微分信号が変動する周期も60ヘルツ(Hz)となる。
ここで、図20におけるaに例示するように、上限閾値Vonおよび下限閾値Voffを一定に固定した比較例を想定する。この比較例では、同図におけるbに例示するように微分信号が、フリッカに応じて変動した際に、そのレベルが上限閾値Vonを超えることや、下限閾値Voffを下回ることがある。例えば、タイミングT0や、タイミングT4乃至6などにおいて、微分信号のレベルが上限閾値Vonを超えるため、オンイベントが検出される。また、タイミングT3やT7などにおいて、微分信号のレべルが下限閾値Voffを下回るため、オフイベントが検出される。また、フリッカ以外の輝度変化がタイミングT2において生じると、オンイベントやオフイベントが検出される。
車載システムや監視システムにおいては、一般に、フリッカはアドレスイベントの検出対象では無い。このため、フリッカにより誤って検出されたアドレスイベントは、画像データにおいてノイズとして扱われる。上述の比較例のように、上限閾値Vonおよび下限閾値Voffを固定値にすると、フリッカによりノイズが生じるおそれがある。
これに対して、第1の実施の形態の固体撮像素子200では、全画素の総電流Ipix_totを検出し、その電流が大きいほど高い値に上限閾値Vonおよび下限閾値Voffを制御している。この構成では、図19におけるaに例示するように、フリッカにより光源の照度が変化すると、全画素で光電流が増減し、それらの和の総電流Ipix_totが増減するため、フリッカに追従して上限閾値Vonおよび下限閾値Voffも変化する。したがって、フリッカにより信号のレベルが変動しても、同図におけるbに例示するようにオンイベントやオフイベントが検出されることは無い。一方、フリッカ以外の輝度変化がタイミングT2において生じると、微分信号のレベルが上限閾値Vonを超えるため、オンイベントが検出される。このように、フリッカによるノイズを低減し、検出対象のアドレスイベントのみを高精度で検出することができる。
図21は、本技術の第1の実施の形態における画像データの変化の一例を示す図である。同図におけるaは、フリッカ以外の輝度変化が生じる前の画像データ700の一例であり、同図におけるbは、フリッカ以外の輝度変化の際の画像データ710の一例である。同図において、斜線の部分は、アドレスイベントが検出されない領域を示し、白い部分は、アドレスイベントが検出された領域を示す。
フリッカが生じていても、フリッカに追従して上限閾値Vonおよび下限閾値Voffが制御されるため、画像データ700において、フリッカによるノイズは生じない。一方、フリッカ以外の輝度変化が生じると、画像データ710内の領域711などに例示するように、アドレスイベントが検出される。
図22は、上限閾値Vonおよび下限閾値Voffを固定値にした比較例における画像データの変化の一例を示す図である。同図におけるaは、フリッカにより輝度が変化する前の画像データ730の一例であり、同図におけるbは、フリッカにより輝度が変化した際の画像データ740の一例である。同図において、斜線の部分は、アドレスイベントが検出されない領域を示し、白い部分は、アドレスイベントが検出された領域を示す。
フリッカにより輝度が変化する前の画像データ730においては、アドレスイベントは検出されない。一方、フリッカにより輝度が変化した際の画像データ740においては、全画素において、アドレスイベントが誤って検出されてしまう。この結果、フリッカにより画像データにノイズが生じてしまう。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、固体撮像素子200が、全画素の総電流に応じた値に閾値を制御するため、フリッカが生じた際の総電流の変動に起因するアドレスイベントの誤検出を抑制することができる。これにより、画像データにおいて、フリッカによるノイズを低減することができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、閾値制御部420は、デコーダにより調整電流や合成抵抗を制御し、固定のオフセット電流Iofs+およびIofs-を加減算して、上限閾値Vonおよび下限閾値Voffに変換していた。しかしながら、この構成では、オフセット電流が固定であるため、上限閾値Vonおよび下限閾値Voffの微調整が困難になるおそれがある。この第2の実施の形態の固体撮像素子200は、オフセット電流をさらに制御する点において第1の実施の形態と異なる。
図23は、本技術の第2の実施の形態における電流検出部410および閾値制御部420の一構成例を示すブロック図である。この第2の実施の形態の閾値制御部420は、正側オフセット電流源421および負側オフセット電流源422の代わりに正側電流スプリッタ470および負側電流スプリッタ480を備える点において第1の実施の形態と異なる。
図24は、本技術の第2の実施の形態における正側電流スプリッタ470の一構成例を示す回路図である。この正側電流スプリッタ470は、参照電流源471と、nMOSトランジスタ472と、m+1個のスイッチ473と、m+1個のnMOSトランジスタ474と、m-1個のnMOSトランジスタ475と、デコーダ476と、バッファ477とを備える。
参照電流源471は、所定の参照電流IREFを生成してnMOSトランジスタ472のドレインに供給するものである。
nMOSトランジスタ472のドレインおよびゲートは短絡され、ソースは接地される。
スイッチ473のそれぞれは、互いに異なるnMOSトランジスタ474に対応付けられる。スイッチ473は、デコーダ476の制御に従って、対応するトランジスタのドレインを、バッファ477と出力先の正側nMOS並列回路440とのいずれかに接続する。
nMOSトランジスタ474のそれぞれのゲートは、nMOSトランジスタ472のゲートと接続される。また、nMOSトランジスタ474のそれぞれのソースは、接地端子に共通に接続される。
nMOSトランジスタ475のそれぞれのゲートは、nMOSトランジスタ472のゲートと接続される。また、m個目のnMOSトランジスタ475のドレインおよびソースは、m個目およびm+1個目のnMOSトランジスタ474のそれぞれのソースに接続される。
デコーダ476は、レジスタ等に予め保持された所定の設定値に従って、スイッチ473のそれぞれを制御するものである。
バッファ477の入力端子は、出力先の正側nMOS並列回路440に接続され、出力端子はスイッチ473のそれぞれに接続される。
nMOSトランジスタ474のそれぞれは、nMOSトランジスタ472とカレントミラー回路を構成する。これらのカレントミラー回路は、トランジスタのそれぞれのゲート幅およびゲート長に応じた分配比率により、総電流を分配して複数の分配電流を生成することができる。なお、m+1個のスイッチ473と、m+1個のnMOSトランジスタ474と、m-1個のnMOSトランジスタ475とからなる回路は、特許請求の範囲に記載の第1の分配回路の一例である。
例えば、nMOSトランジスタ472と、1番目乃至m番目のnMOSトランジスタ474とのそれぞれのゲート幅Wおよびゲート長Lは次の式を満たす値に設定される。
W/L=(N-1)×α ・・・式6
m+1番目のnMOSトランジスタ472のゲート幅Wおよびゲート長Lは次の式を満たす値に設定される。
W/L=α ・・・式7
また、nMOSトランジスタ475のゲート幅Wおよびゲート長Lは次の式を満たす値に設定される。
W/L=N×α/(N-1) ・・・式8
式6乃至式8を満たすゲート幅Wおよびゲート長Lを設定した場合、1番目乃至m番目のnMOSトランジスタ472に流れる分配電流Iは、次の式により表される。
=IREF/Nm-1 ・・・式9
また、m+1番目のnMOSトランジスタ472に流れる分配電流Im+1は、次の式により表される。
m+1=IREF/{Nm-1(N-1)} ・・・式10
デコーダ476が設定値に従ってスイッチ473の接続先を制御することにより、式9および式10に基づいて、オフセット電流Iofs+をサブ-ピコアンペアのオーダーで制御することができる。例えば、1番目およびm+1番目のスイッチ473接続先を出力側にし、残りをバッファ477側にした場合、オフセット電流Iofs+を分配電流IおよびIm+1の和に制御することができる。なお、デコーダ476は、特許請求の範囲における第1のデコーダの一例である。また、正側電流スプリッタ470の構成は、オフセット電流Iofs+を制御することができるものであれば、同図に例示した回路に限定されない。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、調整電流や合成抵抗に加えて、オフセット電流も制御するため、調整電流や合成抵抗のみを制御する場合と比較して、上限閾値Vonおよび下限閾値Voffの微調整が容易となる。
<3.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図25は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図25に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図25の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図26は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図26では、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図26には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、車外情報検出ユニット12030に適用され得る。具体的には、図1の撮像装置100は、車外情報検出ユニット12030に適用することができる。車外情報検出ユニット12030に本開示に係る技術を適用することにより、フリッカによるノイズを低減し、より見やすい撮影画像を得ることができるため、人、車や障害物の検出精度を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)各々が光電流に応じた電圧の変化量と所定の閾値とを比較する複数の画素と、
前記複数の画素のそれぞれの前記光電流の和を総電流として検出する電流検出部と、
前記総電流に応じた値に前記所定の閾値を制御する閾値制御部と
を具備する固体撮像素子。
(2)前記閾値制御部は、
前記総電流を調整して調整電流として出力する調整部と、
所定のオフセット電流を生成するオフセット電流源と、
前記調整電流と前記所定のオフセット電流との和または差を前記所定の閾値に変換して前記複数の画素のそれぞれに供給する変換部と
を備える前記(1)記載の固体撮像素子。
(3)前記オフセット電流源は、
所定の参照電流を生成する参照電流源と、
前記所定の参照電流を互いに異なる複数の比率で分配して複数の分配電流を生成する第1の分配回路と、
前記第1の分配回路を制御して前記複数の分配電流のうち所定数の和を前記所定のオフセット電流として出力させる第1のデコーダと
を備える前記(2)記載の固体撮像素子。
(4)前記調整部は、
前記総電流を互いに異なる複数の比率で分配して複数の分配電流を生成する第2の分配回路と、
前記第2の分配回路を制御して前記複数の分配電流のうち所定数の和を前記調整電流として出力させる第2のデコーダと
を備える前記(2)または(3)に記載の固体撮像素子。
(5)前記変換部は、
複数の抵抗素子と、
前記複数の抵抗素子のうち所定数を並列に接続して前記所定数の抵抗素子の合成抵抗に前記調整電流が流れて生じる電圧を前記所定の閾値として出力させる第3のデコーダと
を備える前記(2)から(4)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(6)前記電流検出部は、前記複数の画素のうち一部の画素のそれぞれの前記光電流の和を前記総電流として検出する
前記(1)から(5)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(7)前記閾値制御部は、前記総電流が大きいほど高い値に前記所定の閾値を制御する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(8)前記所定の閾値は、互いに異なる上限閾値および下限閾値を含み、
前記複数の画素のそれぞれは、
前記変化量が前記上限閾値を超えた旨をオンイベントとして検出し、
前記変化量が前記下限閾値を下回る旨をオフイベントとして検出する
前記(1)から(7)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(9)各々が光電流に応じた電圧の変化量と所定の閾値とを比較する複数の画素と、
前記複数の画素のそれぞれの前記光電流の和を総電流として検出する電流検出部と、
前記総電流に応じた値に前記所定の閾値を制御する閾値制御部と、
前記複数の画素のそれぞれの比較結果からなる信号を処理する信号処理部と
を具備する撮像装置。
(10)複数の画素の各々が光電流に応じた電圧の変化量と所定の閾値とを比較する比較手順と、
前記複数の画素のそれぞれの前記光電流の和を総電流として検出する電流検出手順と、
前記総電流に応じた値に前記所定の閾値を制御する閾値制御手順と
を具備する固体撮像素子の制御方法。
100 撮像装置
110 光学部
120 DSP回路
130 表示部
140 操作部
150 バス
160 フレームメモリ
170 記憶部
180 電源部
200 固体撮像素子
201 受光チップ
202 回路チップ
213 列アービタ
214 列アドレスエンコーダ
215 ステートマシン
216 行アドレスエンコーダ
220 列AER回路
221 列AERブロック
222 H側列AERブロック
223 L側列AERブロック
224 ORゲート
260 行AER回路
270 行AERブロック
271、324、331、332、342、344、351、353、364、369、411、432、433、611、614~617、620、622、625、626 pMOSトランジスタ
272、273、321、323、345、352、354、361~363、365~368、370、371、442、472、474、475、612、613、618、619、623、624、627 nMOSトランジスタ
274、275、601、602、621 インバータ
276 NORゲート
300 画素アレイ部
310 画素
320 対数応答部
322 フォトダイオード
330、477 バッファ
340 微分回路
341、343、372 容量
350 コンパレータ
360 AERロジック回路
410 電流検出部
420 閾値制御部
421 正側オフセット電流源
422 負側オフセット電流源
430 正側pMOS並列回路
431、441、473 スイッチ
434、443、476 デコーダ
440 正側nMOS並列回路
450 負側pMOS並列回路
460 負側nMOS並列回路
470 正側電流スプリッタ
471 参照電流源
480 負側電流スプリッタ
600 行アービタ
610、650~654 アービタブロック
12030 車外情報検出ユニット

Claims (9)

  1. 各々が光電流に応じた電圧の変化量と所定の閾値とを比較する複数の画素と、
    前記複数の画素のそれぞれの前記光電流の和を総電流として検出する電流検出部と、
    前記総電流が大きいほど高い値に前記所定の閾値を制御する閾値制御部と
    を具備する固体撮像素子。
  2. 前記閾値制御部は、
    前記総電流を調整して調整電流として出力する調整部と、
    所定のオフセット電流を生成するオフセット電流源と、
    前記調整電流と前記所定のオフセット電流との和または差を前記所定の閾値に変換して前記複数の画素のそれぞれに供給する変換部と
    を備える請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記オフセット電流源は、
    所定の参照電流を生成する参照電流源と、
    前記所定の参照電流を互いに異なる複数の比率で分配して複数の分配電流を生成する第1の分配回路と、
    前記第1の分配回路を制御して前記複数の分配電流のうち所定数の和を前記所定のオフセット電流として出力させる第1のデコーダと
    を備える請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記調整部は、
    前記総電流を互いに異なる複数の比率で分配して複数の分配電流を生成する第2の分配回路と、
    前記第2の分配回路を制御して前記複数の分配電流のうち所定数の和を前記調整電流として出力させる第2のデコーダと
    を備える請求項2記載の固体撮像素子。
  5. 前記変換部は、
    複数の抵抗素子と、
    前記複数の抵抗素子のうち所定数を並列に接続して前記所定数の抵抗素子の合成抵抗に前記調整電流が流れて生じる電圧を前記所定の閾値として出力させる第3のデコーダと
    を備える請求項2記載の固体撮像素子。
  6. 前記電流検出部は、前記複数の画素のうち一部の画素のそれぞれの前記光電流の和を前記総電流として検出する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  7. 前記所定の閾値は、互いに異なる上限閾値および下限閾値を含み、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    前記変化量が前記上限閾値を超えた旨をオンイベントとして検出し、
    前記変化量が前記下限閾値を下回る旨をオフイベントとして検出する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  8. 各々が光電流に応じた電圧の変化量と所定の閾値とを比較する複数の画素と、
    前記複数の画素のそれぞれの前記光電流の和を総電流として検出する電流検出部と、
    前記総電流が大きいほど高い値に前記所定の閾値を制御する閾値制御部と、
    前記複数の画素のそれぞれの比較結果からなる信号を処理する信号処理部と
    を具備する撮像装置。
  9. 複数の画素の各々が光電流に応じた電圧の変化量と所定の閾値とを比較する比較手順と、
    前記複数の画素のそれぞれの前記光電流の和を総電流として検出する電流検出手順と、
    前記総電流が大きいほど高い値に前記所定の閾値を制御する閾値制御手順と
    を具備する固体撮像素子の制御方法。
JP2019563925A 2018-01-05 2018-09-18 固体撮像素子、撮像装置および固体撮像素子の制御方法 Active JP7227926B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000577 2018-01-05
JP2018000577 2018-01-05
PCT/JP2018/034437 WO2019135303A1 (ja) 2018-01-05 2018-09-18 固体撮像素子、撮像装置および固体撮像素子の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019135303A1 JPWO2019135303A1 (ja) 2020-12-17
JP7227926B2 true JP7227926B2 (ja) 2023-02-22

Family

ID=67143957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019563925A Active JP7227926B2 (ja) 2018-01-05 2018-09-18 固体撮像素子、撮像装置および固体撮像素子の制御方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11297268B2 (ja)
EP (1) EP3737084B1 (ja)
JP (1) JP7227926B2 (ja)
KR (1) KR102539061B1 (ja)
CN (1) CN111357279B (ja)
WO (1) WO2019135303A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7449663B2 (ja) * 2018-10-30 2024-03-14 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法
US11240449B2 (en) 2019-09-18 2022-02-01 Sony Semiconductor Solutions Corporation Solid-state imaging device and imaging device with combined dynamic vision sensor and imaging functions
DE112020005911T5 (de) * 2019-12-02 2022-09-22 Sony Group Corporation Signalverarbeitungsvorrichtung, signalverarbeitungsverfahren und detektionssensor
JP2023072098A (ja) * 2020-04-01 2023-05-24 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置及び撮像方法
JP2023085573A (ja) * 2020-04-10 2023-06-21 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置及び撮像方法
JP2023093778A (ja) * 2020-05-21 2023-07-05 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置及び撮像方法
JPWO2021246194A1 (ja) * 2020-06-04 2021-12-09

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008066320A (ja) 2006-09-04 2008-03-21 Sumitomo Electric Ind Ltd レーザダイオード駆動回路
JP2009508085A (ja) 2005-06-03 2009-02-26 ウニヴェルズィテート チューリッヒ 時間依存性の画像データを検出するフォトアレイ
JP2016501495A (ja) 2012-12-11 2016-01-18 コンセホ・スペリオール・デ・インベスティガシオネス・シエンティフィカスConsejo Superior De Investigaciones Cientificas 光センサーのマトリクス中の光強度の時間的変化を検出するための方法およびデバイス
US20170033777A1 (en) 2015-07-31 2017-02-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for controlling threshold voltage
JP2017521746A (ja) 2014-04-30 2017-08-03 サントル ナスィオナル ド ラ ルシェルシュ スィアンティフィク(セ.エン.エル.エス.) 非同期光センサーによって観測されたシーン内の形状を追跡する方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3875461B2 (ja) * 2000-07-06 2007-01-31 株式会社東芝 固体撮像システム
JP5779656B2 (ja) * 2011-10-14 2015-09-16 株式会社Joled 画像表示装置
JP6237045B2 (ja) * 2013-09-24 2017-11-29 株式会社ニコン 撮像素子および撮像装置
JP6541347B2 (ja) * 2014-03-27 2019-07-10 キヤノン株式会社 固体撮像装置および撮像システム
CN104658480A (zh) * 2015-03-06 2015-05-27 京东方科技集团股份有限公司 像素电路及其驱动方法、显示装置
CN104978932A (zh) * 2015-07-16 2015-10-14 京东方科技集团股份有限公司 像素驱动电路、像素驱动方法和显示装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009508085A (ja) 2005-06-03 2009-02-26 ウニヴェルズィテート チューリッヒ 時間依存性の画像データを検出するフォトアレイ
JP2008066320A (ja) 2006-09-04 2008-03-21 Sumitomo Electric Ind Ltd レーザダイオード駆動回路
JP2016501495A (ja) 2012-12-11 2016-01-18 コンセホ・スペリオール・デ・インベスティガシオネス・シエンティフィカスConsejo Superior De Investigaciones Cientificas 光センサーのマトリクス中の光強度の時間的変化を検出するための方法およびデバイス
JP2017521746A (ja) 2014-04-30 2017-08-03 サントル ナスィオナル ド ラ ルシェルシュ スィアンティフィク(セ.エン.エル.エス.) 非同期光センサーによって観測されたシーン内の形状を追跡する方法
US20170033777A1 (en) 2015-07-31 2017-02-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for controlling threshold voltage

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Patrick Lichtsteiner ほか2 名,A 128 × 128 120 dB 15 μs Latency Asynchronous Temporal Contrast Vision Sensor,IEEE Journal of Solid-State CIRCUITS,2008年01月31日,Vol.43 No.2,p.566-576

Also Published As

Publication number Publication date
US20210152762A1 (en) 2021-05-20
KR102539061B1 (ko) 2023-06-01
EP3737084B1 (en) 2022-03-23
CN111357279B (zh) 2022-10-11
CN111357279A (zh) 2020-06-30
US11297268B2 (en) 2022-04-05
WO2019135303A1 (ja) 2019-07-11
JPWO2019135303A1 (ja) 2020-12-17
EP3737084A1 (en) 2020-11-11
EP3737084A4 (en) 2020-12-02
KR20200106152A (ko) 2020-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7227926B2 (ja) 固体撮像素子、撮像装置および固体撮像素子の制御方法
US11876933B2 (en) Event image sensor, imaging device, and method of controlling event image sensor
US11632505B2 (en) Solid-state image sensor and imaging device
EP3576404B1 (en) Solid-state image pickup element
US11582406B2 (en) Solid-state image sensor and imaging device
JP7280874B2 (ja) 固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法
WO2020195770A1 (ja) 状態検出装置、状態検出システム及び状態検出方法
JP2020099015A (ja) センサ及び制御方法
US11272128B2 (en) Solid-state imaging element, imaging device, and method for controlling solid-state imaging element
WO2021131831A1 (ja) 固体撮像素子、および、撮像装置
US20190191119A1 (en) Imaging device and control method
JP2023037041A (ja) 撮像回路および撮像装置
US11711634B2 (en) Electronic circuit, solid-state image sensor, and method of controlling electronic circuit
WO2022009720A1 (ja) 固体撮像装置、撮像方法および電子機器
JP2022054553A (ja) 固体撮像素子、および、撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7227926

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150