JP7226880B1 - アンカーピン用筒部材、車止めブロック固定具及び車止めブロック固定構造 - Google Patents

アンカーピン用筒部材、車止めブロック固定具及び車止めブロック固定構造 Download PDF

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Abstract

【課題】アンカーピンの先端部が、設置面内の粗骨材等に当たって傾いて打ち込まれようとしても、車止めブロックを最初の位置からずらすことなく、アンカーピンを最後まで打ち込んで車止めブロックを設置面に固定できるようにする。【解決手段】車止めブロック40を設置面50に固定するアンカーピン30が挿通する挿通穴SAを備えたアンカーピン用筒部材1であって、内壁面の上部には、アンカーピン30が挿通穴SAを挿通するときにアンカーピン30の軸線XBと挿通穴SAの軸線XAが一致するように軸部32を案内する内リブ18a等が設けられ、軸線XAに対して軸線XBが角θで傾いてアンカーピン30が設置面50内に打ち込まれるときに、挿通穴SAの直径はアンカーピン30の傾きを維持できる程度にアンカーピン30の軸部32の外径より大きく、内リブ18a等はアンカーピン30の傾きを維持するように変形するアンカーピン用筒部材1。【選択図】図8

Description

本発明は、四輪自動車(以下「車」という。)を所定の位置に止めるための車止めブロックに使用されるアンカーピン用筒部材、車止めブロック固定具及び車止めブロック固定構造に関するものである。
駐車場等においては、車を所定の位置に止めるための車止めブロックが設置される。
車止めブロックは、車の後輪や前輪のタイヤが当たる傾斜面と駐車場等の設置面に置かれる底面を備えたコンクリート製等のブロックであり、駐車場等の設置面がアスファルト面等の場合、車止めブロックに挿通させたアンカーピンをアスファルト面等内に打ち込んで、車止めブロックを設置面であるアスファルト面等に固定する。
この場合、アンカーピンが設置面に垂直ではなく傾いて打ち込まれると、アンカーピンの頭部が車止めブロックを強く押し付けて固定することができず、設置した車止めブロックにタイヤが繰り返し当たるとアンカーピンが緩んで設置面から飛び出し、車止めブロックが設置面に固定されなくなり、車止めブロックを長期間使用できないという問題が生ずる。
これより、アンカーピンを設置面に対して垂直に打ち込み、車止めブロックが位置ずれしないための種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1(特許第3671637号公報)には、車輪転動面S上に設置されて該面S上を転動する車輪Wを受け止めるコンクリート製のブロック2と、該ブロック2を前記車輪転動面S上に固定する固定手段と、を備えてなる車止め装置であって、前記ブロック2は、プラスチック製筒部材7を埋設することにより形成された上下方向の貫通孔1を有し、前記固定手段は、前記貫通孔1に上から挿通され連続的に強い衝撃を与えられて前記車輪転動面S下に強制的に突入せしめられる棒部材3を備え、前記プラスチック製筒部材7は、前記棒部材3の前記車輪転動面S下への強制的な突入を真っ直ぐに案内するプラスチックの内周面を備えている車止め装置が開示されている。
この特許文献1の車止め装置では、プラスチック製筒部材7が、棒部材3(アンカーピン)の軸部3aをわずかな遊びをもって挿通し得る程度の内径を有することから、車輪転動面Sに突入する際にプラスチック製筒部材7にプラスチックの内周面により真っ直ぐに案内されて車輪転動面Sに突入し(打ち込まれ)、棒部材3(アンカーピン)が傾いて車輪転動面Sに突入する(打ち込まれる)ことが防止されている。
ところで、車止めブロックは、車1台につき1個乃至2個が設置位置を示す基準線等に沿って位置決めされて設置されるが、車止めブロックがこの基準線等に対して傾いたりずれたりして設置されると、後輪の当たる位置が揃わず、車が駐車スペース(枠)に対して傾いて停止されやすくなるのみならず、多数設置された車止めブロックが一直線に並ばず、見栄えが悪くなる。
このため、車止めブロックは、設置位置を示す基準線等に対して傾いたりずれたりせずに設置する必要がある。
しかしながら、特許文献1の車止め装置のようにプラスチック製筒部材7の内径と棒部材3の軸部3aの遊びをわずかにして、棒部材3(アンカーピン)が傾いて車輪転動面Sに打ち込まれることを防止すると、アスファルト面等の設置面(車輪転動面S)内には骨材(砕石)が含まれており、棒部材3(アンカーピン)を設置面内に打ち込んでいく際に、棒部材3(アンカーピン)の先端部が骨材に当たると、棒部材3(アンカーピン)の先端部が骨材を避けようとして棒部材3(アンカーピン)の軸部3aが傾こうとするが、プラスチック製筒部材7の内周面により棒部材3(アカーピン)の傾きが強制的に抑止され、その反動により棒部材3(アンカーピン)の軸部3aがプラスチック製筒部材7の内周面を押し、コンクリート製のブロック(車止めブロック)が最初の位置(基準線等に合わせた位置)からずれるという問題が生ずる。
また、特許文献2(特開2004-293256号公報)には、車止めブロック20を固定するアンカーボルト40を挿通する上下方向の貫通孔を形成するために該ブロック20内に埋設する概略筒状のアンカーホルダー1であって、アンカーボルト40を挿通するホルダー筒部3と、その上部にあってアンカーボルト頭部41を内包するホルダー頭部2とを有し、該ホルダー頭部2の内部に、アンカーボルト40が上に跳ね上がろうとするときにアンカーボルト頭部41の上面に接触して跳ね上がりを防止する突条を有する複数の突起部4を設け、前記ホルダー筒部3内周壁に内周リブ11を設けたアンカーホルダー1が開示されている。
この特許文献2においては、ホルダー筒部3内周壁の上下方向中央部から下端部にかけて内周リブ11を円周方向に8本設け(特許文献2の図1、2参照)、内周リブ11の内径をアンカーボルト40のボルト軸部の径よりやや小さくすることにより、アンカーボルト40をボルト軸部受け孔に挿入するときに、凸状の内周リブ11が押しつぶされることになり、アンカーホルダーとアンカーボルトの密着性が高められている。
これより、特許文献2のホルダー筒部3内周壁に設けられた内周リブ11は、特許文献1のプラスチック製筒部材7の内周面と同様に、アンカーボルト40がホルダー筒部3のボルト軸部受け孔に挿通されて設置面(アスファルト面等)に打ち込まれるときに、アンカーボルト40が傾いて打ち込まれることを防止する機能を果たす。
このため、特許文献2のアンカーホルダー1を使用してアンカーボルト40を設置面内に打ち込む場合、アンカーボルト40の先端部が設置面内にある骨材に当たると、アンカーボルト40の先端部が骨材を避けようとしてアンカーボルト40が傾こうとするが、アンカーボルト40のボルト軸部42は内周リブ11に密着していることから、ボルト軸部42の傾きが強制的に抑止され、その反動によりボルト軸部42が内周リブ11を押し、車止めブロックが最初の位置(基準線等に合わせた位置)からずれるという特許文献1と同様の問題が生ずる。
特許第3671637号公報 特開2004-293256号公報
本発明が解決しようとする課題は、車止めブロック内に埋設された筒部材に挿通するアンカーピンにより、車止めブロックをアスファルト面等の設置面に固定するに際し、アンカーピンが設置面内に垂直に打ち込まれる過程において、アンカーピンの先端部が、設置面内の粗骨材等に当たって傾いて打ち込まれようとしても、車止めブロックを最初の位置からずらすことなく、アンカーピンを最後まで打ち込んで車止めブロックを設置面に固定できるようにすることである。
請求項1の発明は、車止めブロック内に埋設されて、該車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンが挿通する挿通穴を備えたアンカーピン用筒部材であって、前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、前記リブ先端穴の径と同じ外径の前記軸部を有する前記アンカーピンの軸部が前記内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形するアンカーピン用筒部材を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項の発明は、前記アンカーピンは周面の全部又は一部が球面である頭部を備え、前記筒部材本体は前記球面と面接触して前記頭部を保持する頭部保持部を備えたアンカーピン用筒部材を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項の発明は、前記筒部材本体に係合し、前記アンカーピン用筒部材の上部を形成する筒部材上部をさらに備えたアンカーピン用筒部材を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項の発明は、車止めブロック内に埋設されて、該車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンが挿通する挿通穴を備えたアンカーピン用筒部材であって、前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、前記筒部材本体の先端部には前記挿通穴を延長する延長筒部が嵌め込まれ、前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、前記リブ先端穴の径と同じ外径の前記軸部を有する前記アンカーピンの軸部が前記延長筒部の内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形するアンカーピン用筒部材を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項の発明は、車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンと、前記車止めブロック内に埋設されて前記アンカーピンが挿通する挿通穴を有するアンカーピン用筒部材とを備えた車止めブロック固定具であって、前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、前記アンカーピンの軸部の外径は前記リブ先端穴の径と同じであり、前記アンカーピンの軸部が前記内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形する車止めブロック固定具を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項の発明は、前記アンカーピン用筒部材は、前記筒部材本体に係合し、前記アンカーピン用筒部材の上部を形成する筒部材上部をさらに備えた車止めブロック固定具を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項の発明は、車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンと、前記車止めブロック内に埋設されて前記アンカーピンが挿通する挿通穴を有するアンカーピン用筒部材とを備えた車止めブロック固定具であって前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ前記筒部材本体の先端部には前記挿通穴を延長する延長筒部が嵌め込まれ、
前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、前記アンカーピンの軸部の外径は前記リブ先端穴の径と同じであり、前記アンカーピンの軸部が前記延長筒部の内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形する車止めブロック固定具を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項の発明は、車止めブロックをアンカーピンにより設置面に固定する車止めブロック固定構造であって、前記車止めブロック内には、前記アンカーピンが挿通する挿通穴を備えたアンカーピン用筒部材が埋設され、前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、前記アンカーピンの軸部の外径は前記リブ先端穴の径と同じであり、前記アンカーピンの軸部が前記内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形する車止めブロック固定構造を提供して、上記課題を解決するものである。
また、請求項9の発明は、車止めブロックをアンカーピンにより設置面に固定する車止めブロック固定構造であって、前記車止めブロック内には、前記アンカーピンが挿通する挿通穴を備えたアンカーピン用筒部材が埋設され、前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、前記筒部材本体の先端部には前記挿通穴を延長する延長筒部が嵌め込まれ、前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、前記アンカーピンの軸部の外径は前記リブ先端穴の径と同じであり、前記アンカーピンの軸部が前記延長筒部の内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形する車止めブロック固定構造を提供して、上記課題を解決するものである。
請求項1に記載の発明のアンカーピン用筒部材においては、挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部に設けられた凸部は、アンカーピンが挿通穴を挿通するときにアンカーピンの軸線と挿通穴の軸線が一致するようにアンカーピンの軸部を案内し、挿通穴の軸線に対してアンカーピンの軸線が傾いてアンカーピンが設置面内に打ち込まれるときに、挿通穴の直径はアンカーピンの傾きを維持できる程度にアンカーピンの軸部の外径より大きく、前記凸部はアンカーピンの傾きを維持するように変形し、アンカーピンが傾いた状態で最後まで打ち込まれて車止めブロックを設置面に固定することから、アンカーピンを設置面に打ち込んでいく途中において、車止めブロックが最初に置かれた設置面上の位置からずれることを防止でき、さらに、筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置された複数の内リブは、挿通穴の軸方向に沿って延び、リブ先端穴の径はアンカーピンの軸部の外径と同じであることから、挿通穴の軸線に対してアンカーピンの軸線が一致してアンカーピンが設置面に打ち込まれる場合には、アンカーピンの軸部32の直径方向への移動は、複数の内リブに規制され、アンカーピンは設置面に対して垂直に打ち込まれ、アンカーピンの軸線が挿通穴の軸線に対して傾いてアンカーピンが設置面に打ち込まれる場合には、アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある内リブがアンカーピンの軸部に押されて変形し、アンカーピンの傾きが維持され、アンカーピンが傾いた状態で最後まで打ち込まれて車止めブロックを設置面に固定するという効果を奏する。
請求項に記載の発明のアンカーピン用筒部材においては、さらに、アンカーピンの軸線が挿通穴の軸線に対して傾いてアンカーピンが設置面に打ち込まれた場合であっても、全部又は一部が球面であるアンカーピンの頭部と頭部保持部が面接触して、アンカーピンを打ち込む際のアンカーピンの頭部からの筒部材本体への衝撃力を接触面全体に分散し、筒部材本体が破損したり車止めブロックが割れたりするのが防止されるという効果を奏する。
請求項に記載の発明のアンカーピン用筒部材においては、さらに、車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンの頭部の少なくとも上側部分を筒部材上部が収納して隠すことができるという効果を奏する。
請求項に記載の発明のアンカーピン用筒部材においては、請求項1に記載の発明のアンカーピン用筒部材と同じ効果を奏し、さらに、筒部材本体により形成されるアンカーピンの挿通穴が延長筒部により延長され、高さのある車止めブロックに対しても、設置面から挿通穴の下端までの高さを通常の高さの車止めブロックの設置面から挿通穴の下端までの高さと同じにできるという効果を奏する。
請求項に記載の発明の車止めブロック固定具においては、挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部に設けられた凸部は、アンカーピンが挿通穴を挿通するときにアンカーピンの軸線と挿通穴の軸線が一致するようにアンカーピンの軸部を案内し、挿通穴の軸線に対してアンカーピンの軸線が傾いてアンカーピンが設置面内に打ち込まれるときに、挿通穴の直径はアンカーピンの傾きを維持できる程度にアンカーピンの軸部の外径より大きく、前記凸部はアンカーピンの傾きを維持するように変形し、アンカーピンが傾いた状態で最後まで打ち込まれて車止めブロックを設置面に固定することから、アンカーピンを設置面に打ち込んでいく途中において、車止めブロックが最初に置かれた設置面上の位置からずれることを防止できるという効果を奏する。
請求項に記載の発明の車止めブロック固定具においては、さらに、車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンの頭部の少なくとも上側部分を筒部材上部が収納して隠すことができるという効果を奏する。
請求項に記載の発明の車止めブロック固定具においては、請求項5に記載の発明の車止めブロック固定具と同じ効果を奏し、さらに、筒部材本体により形成されるアンカーピンの挿通穴が延長筒部により延長され、高さのある車止めブロックに対しても、設置面から挿通穴の下端までの高さを通常の高さの車止めブロックの設置面から挿通穴の下端までの高さと同じにできるという効果を奏する。
請求項に記載の発明の車止めブロック固定構造においては、挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部に設けられた凸部は、アンカーピンが挿通穴を挿通するときにアンカーピンの軸線と挿通穴の軸線が一致するようにアンカーピンの軸部を案内し、挿通穴の軸線に対してアンカーピンの軸線が傾いてアンカーピンが設置面内に打ち込まれるときに、挿通穴の直径はアンカーピンの傾きを維持できる程度にアンカーピンの軸部の外径より大きく、前記凸部はアンカーピンの傾きを維持するように変形し、アンカーピンが傾いた状態で最後まで打ち込まれて車止めブロックを設置面に固定することから、アンカーピンを設置面に打ち込んでいく途中において、車止めブロックが最初に置かれた設置面上の位置からずれることを防止できるという効果を奏する。
本発明のアンカーピン用筒部材の平面図、正面図、右側面図及びA-A断面図である。 アンカーピン用筒部材の筒部材本体の平面図、正面図、右側面図及び底面図である。 図2のB-B断面図、C-C断面図及びD-D拡大断面図である。 アンカーピン用筒部材の筒部材上部の平面図、正面図、右側面図及びE-E断面図である。 アンカーピンの平面図と正面図である。 車止めブロックの斜視図、正面図及び右側面図である。 車止めブロック固定構造をアンカーピン用筒部材1、アンカーピン30、車止めブロック40に分解した状態の正面図である。 アンカーピン30により車止めブロック40を設置面50に固定した状態におけるアンカーピン用筒部材1とアンカーピンとその近傍の縦断面図である。 図8の縦断面図のアンカーピン用筒部材1の部分とアンカーピン用筒部材1内のアンカーピン30の部分の拡大図である。 筒部材本体10に接続される延長筒部の平面図、正面図及びF-F断面図である。 延長筒部60が接続されたアンカーピン用筒部材の正面図と縦断面図である。 延長筒部60を接続したアンカーピン用筒部材を埋設した車止めブロックをアンカーピン30により設置面50に固定した状態におけるアンカーピン用筒部材とアンカーピンとその近傍の縦断面図である。
[アンカーピン用筒部材]
図1は、本発明のアンカーピン用筒部材の実施形態を表した図であり、図1(a)は、アンカーピン用筒部材の平面図、図1(b)は、アンカーピン用筒部材の正面図、図1(c)は、アンカーピン用筒部材の右側面図、図1(d)は、図1(a)のA-A断面図、図2は、図1に示すアンカーピン用筒部材の筒部材本体を表した図であり、図2(a)は、筒部材本体の平面図、図2(b)は、筒部材本体の正面図、図2(c)は、筒部材本体の右側面図、図2(d)は、筒部材本体の底面図、図3(a)は、図2(a)のB-B断面図、図3(b)は、図2(a)のC-C断面図、図3(c)は、図2(b)のD-D拡大断面図、図4は、図1に示すアンカーピン用筒部材の筒部材上部を表した図であり、図4(a)は、筒部材上部の平面図、図4(b)は、筒部材上部の正面図、図4(c)は、筒部材上部の右側面図、図4(d)は、図4(a)のE-E断面図である。
図中、1はアンカーピン用筒部材、10は筒部材本体、11は鍔部、12は円環部、13は頭部保持部、13aは接触面、14a、14bは係合部、15a、15bは係合穴、16a、16b、16c、16d、16e、16f、16g、16hは補強リブ、17は円筒部、18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18hは内リブ、19はリブ先端穴、20は筒部材上部、21は周壁部、22は底部、22hは底部穴、23a、23b、23c、23dは爪部、24a、24bは係合突起、HKは保持空間、SAは挿通穴であり、各図において、Xは左右方向、X’はC-C断面方向、Yは前後方向、Zは上下方向である。
図1に示すように、アンカーピン用筒部材1は、筒部材本体10と筒部材上部20を備えている。
筒部材本体10は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材料からなり、鍔部11、頭部保持部13、係合部14a、14b、補強リブ16a~16h、円筒部17等を備えている。
鍔部11は、筒部材上部20(後述する)が被せられる部分であり、上面に凸形状の円環部12が設けられている。
頭部保持部13は、鍔部11と円筒部17を繋ぐ部分あり、アンカーピン(後述する)の頭部の一部を保持する保持空間HKを有し、頭部保持部13の保持空間HK側の面は、アンカーピンの頭部を球面と面接触する接触面13aとなっている。
係合部14a、14bは、鍔部11に被せられた筒部材上部20が係合する部分であり、鍔部11の左右端部に垂下され、係合部14a、14bには係合穴15a、15bが設けられている。
補強リブ16a、16b、16c、16d、16e、16f、16g、16hは、頭部保持部13を補強して、車止めブロック製造時において、アンカーピン用筒部材1を型枠に固定ロッドで締め付け固定する際に筒部材本体10が座屈変形するのを防止すると共に、コンクリート製の車止めブロックに埋設されたアンカーピン用筒部材1が回転するのを防止するためのもので、鍔部11の下面から円筒部17の上部にかけてその外周に等間隔に設けられている。
円筒部17は、アンカーピンを挿通させるためのもので、頭部保持部13の下端に設けられ、その内壁面の内側部分はアンカーピンが挿通する挿通穴SAとなっている。
この円筒部17の内壁面の上部には、8個の内リブ18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18hが設けられている。
この8個の内リブ18a~18hは、円筒部17の内壁面の円周方向に等間隔をもって放射状に配置され、挿通穴SAの軸方向に沿って延びる凸形状となっており、内リブ18a~18hの先端によりリブ先端穴19(図3(c)に二点鎖線で示す。)が形成されている。
そして、内リブ18a~18hは、アンカーピンが挿通穴SAを挿通するときにアンカーピンの軸線と挿通穴SAの軸線が一致するようにアンカーピンの軸部を案内する。
また、アンカーピンが傾いて(アンカーピンの軸線が挿通穴の軸線に対して傾いて)挿通穴SAを挿通でき、その傾きを維持できる程度に、挿通穴SAの直径(円筒部17の内径)は、アンカーピンの軸部の外径より大きくなっている。
筒部材上部20は、筒部材本体10と同じポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材料からなり、周壁部21、底部22等を備えている。
周壁部21は、アンカーピン用筒部材1にアンカーピンを挿通させた場合に、アンカーピンの頭部の一部を収納する部分であり、周壁部21の外径は、筒部材本体10の鍔部11の外径と同じとなっている。
底部22は、筒部材上部20を筒部材本体10に被せた場合に鍔部11と重なる部分であり、底部22の内側には、円環部12が嵌め込まれる底部穴22hが形成されている。
この底部22の上面には、底部穴22hの周方向に等間隔で配置された4個の爪部23a、23b、23c、23dが立設され、この爪部23a、23b、23c、23dは、車止めブロック設置後にタイヤが車止めブロックに当たった衝撃でアンカーピンが上方に跳ね上がるのを防止する。
また、底部22の下面の左右端部には、係合突起24a、24bが垂下されている。
係合突起24a、24bは、筒部材上部20を筒部材本体10に被せた場合に、係合穴15a、15bに嵌め込まれ、係合突起24a、24bの外側に突出している部分が係合部14a、14b(係合穴15a、15bの外側部分)に係合する。
[車止めブロック固定具、車止めブロック]
本発明の車止めブロック固定具は、車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンとアンカーピン用筒部材を備えている。
図5(a)は、アンカーピンの平面図、図5(b)は、アンカーピンの正面図であり、図中、30はアンカーピン、31は頭部、31aはお椀部、31bは段差部、32は軸部、33は先端部である。
アンカーピン30は、車止めブロックを設置面に固定するための断面が円形の金属製の棒状部材であり、頭部31、軸部32及び先端部33からなる。
頭部31は、お椀部31aとお椀部の上面から上方に突出する段差部31bからなり、お椀部31aの周面は、球面となっており、筒部材本体10の頭部保持部13の接触面13aと面接触する部分である。
また、段差部31bは、打ち込み機によりアンカーピン30を設置面に打ち込む際に、打ち込み機の打撃を受ける部分であり、アンカーピン30が設置面に打ち込まれると、筒部材上部20内に段差部31bが収納される。
軸部32は、車止めブロック内に埋設されたアンカーピン用筒部材1(筒部材本体10)の挿通穴SA、挿通穴SAに連続する車止めブロック内の縦穴を挿通し、設置面内に入る部分であり、軸部32の外径は、筒部材本体10の内リブ18a~18hの先端により形成されるリブ先端穴19の径と同じとなっている。
先端部33は、軸部32に連続するアンカーピン30の先端部分であり、アスファルト面等の設置面内にアンカーピン30を打ち込んで突入させるために、鋭利な円錐形状となっている。
図6は、車止めブロックの例を表わした図であり、図6(a)は車止めブロックの斜視図、図6(b)は車止めブロックの正面図、図6(c)は、車止めブロックの右側面図であり、図中、40は車止めブロック、41は上面、42は斜面、43は右側面、44、45は切欠き部、44h、45hはブロック穴、50は設置面である。
車止めブロック40は、コンクリート製の横長五角柱形状のブロックであり、上面41、斜面42、五角形の右側面43等を備えている。
車止めブロック40においては、左右の端部近傍に斜面42から上面41にかけて平面視が略U字形状の切欠き部44、45が設けられ、切欠き部44、45の底面から車止めブロック40の底面にかけて車止めブロック40を貫通し、コンリートのない部分からなるブロック穴44h、45h(図6において破線で示す部分)が設けられている。
このブロック穴44h、45hは、車止めブロック40内にアンカーピン用筒部材1と固定ロッドを埋設することにより形成されるアンカーピン用筒部材1を覆う穴(アンカーピン用筒部材1の下側部分は空洞となっている)であり、図6は、アンカーピン用筒部材1を除いた状態の車止めブロック40を表わしている。
設置面50は、車止めブロック40が設置される面であり、具体的には、駐車場等のアスファルト面である。
なお、車止めブロック40は、アンカーピン用筒部材1と固定ロッドがセットされた型枠にコンクリートを流し込み、コンクリートが硬化した後、硬化したコンクリートから固定ロッドを引き抜き、型枠を外して製造されることから、実際には、車止めブロック40から埋設されたアンカーピン用筒部材1を除去することはできない。
[車止めブロック固定構造]
図7は、本発明の実施形態の車止めブロック固定構造をアンカーピン用筒部材1、アンカーピン30、車止めブロック40に分解した状態の正面図である。
車止めブロック40には、左右の切欠き部44、45の位置にあるブロック穴44h、45hの各々にアンカーピン用筒部材1が埋設されており、この左右のアンカーピン用筒部材1の各々にアンカーピン30が挿通され、アンカーピン30の先端部と軸部の一部が設置面50に打ち込まれて、車止めブロック40が設置面50に固定される。
この場合、さらに、車止めブロック40の底面が置かれる設置面50の部分に接着剤が塗布され、アンカーピン30と接着剤により車止めブロック40が設置面50に固定される。
また、アンカーピン30の全長は、車止めブロック40の高さの約1.5~2倍であり、アンカーピン30のうち頭部31と軸部32の約1/3~1/2の長さの部分が車止めブロック40内にあり、残りの部分が設置面50に打ち込まれる。
図8は、アンカーピン30により車止めブロック40を設置面50に固定した状態におけるアンカーピン用筒部材1とアンカーピンとその近傍の縦断面図であり、図8(a)は、アンカーピン30が設置面50に対して垂直に打ち込まれた状態を示し、図8(b)は、アンカーピン30が設置面50に対して傾いて打ち込まれた状態を示している。
図中、46は拡張穴、P1は内リブ18eの先端の上端位置、P2は内リブ18eの先端の下端位置、P3は円筒部17の内壁面の右端最下位置、XAは挿通穴SAの軸線、XBはアンカーピン30の軸線である。
拡張穴46は、車止めブロック40の製造時に形成される挿通穴SAに連続する穴であり、円錐台形状の穴となっており、拡張穴46の長さ(高さ)は、アンカーピン用筒部材1の長さ(高さ)1/2程度であるが、それより短く(低く)ても長く(高く)てもよい。
車止めブロック40の製造においては、固定ロッドが円筒部17の下端に取り付けられたアンカーピン用筒部材1を型枠にセットし、この型枠にコンクリートを流し込んで硬化させ、硬化したコンクリートから固定ロッドを引き抜き、型枠が外されるが、固定ロッドを引き抜いたことにより硬化したコンクリートのブロック内に形成される穴が拡張穴46となる。
本実施形態では、拡張穴46の上端の穴径は、円筒部17の外径より大きくなっている。
ここで、アンカーピン30による車止めブロック40の設置面50への固定方法について説明すると、車止めブロック40の設置面50への固定は以下のようにして行われる。
まず、車止めブロック40を、設置位置を示す基準線等に沿って設置面50に置く。
次いで、アンカーピン30の先端部33と軸部32をアンカーピン用筒部材1(筒部材本体10)の挿通穴SAと拡張穴46に挿通させ、先端部33の先端が設置面50に当たるようにする。
これにより、アンカーピン30のうち先端部33と軸部32の一部が車止めブロック40内にセット(収納)され、頭部31と軸部32の残りの部分が車止めブロック40の上面41から上方に飛び出た状態となる。
このとき、アンカーピン30の軸部32の外径は、筒部材本体10の内リブ18a~18hの先端により形成されるリブ先端穴19の径と同じとなっていることから、アンカーピン30は、設置面50に対して垂直にアンカーピン用筒部材1内にセットされ、挿通穴の軸線XAとアンカーピン30の軸線XBは一致することとなる。
次いで、打ち込み機のホルダー(打撃を与える部分)をアンカーピン30の頭部31の段差部31bに当てがい、打ち込み機によるアンカーピン30の打ち込みを行い、アンカーピン30を先端部33から設置面50内に突入させる。
このアンカーピン30の打ち込みにより、アンカーピン30が先端部33から設置面50内に入っていって頭部31は次第に下がっていき、お椀部31aは、筒部材上部20の周壁部21内に入って爪部23a、23b、23c、23dを広げてその下に潜り込む。これにより、爪部23a、23b、23c、23dは、車止めブロック設置後にタイヤが車止めブロックに当たった衝撃でアンカーピンが上方に跳ね上がるのを防止する。
そして、お椀部31aの周面が筒部材本体10の接触面13aに当たるまでアンカーピン30の打ち込みを行う。
このとき、図8に示すように、お椀部31aの周面の上部を除く部分が筒部材本体10の接触面13aと接触して頭部31(お椀部31a)の一部が頭部保持部13保持され、爪部23a、23b、24c、24dがお椀部31aの上面を覆い、段差部31bが筒部材上部20の周壁部21内に収納された状態となる。
この後、筒部材上部20の周壁部21に反射板付キャップ(図示せず)を嵌め込み、車止めブロック40の切欠き部44、45を反射板付キャップで覆い(これにより筒部材上部20に収納された段差部31bが反射板付キャップに隠される)、アンカーピン30による車止めブロック40の設置面50への固定作業を終了する。
なお、通常は接着剤によっても車止めブロック40を設置面50に固定するため、車止めブロック40を設置面50に置く前に、設置面50の車止めブロック40が載る部分に接着剤を塗布しておく。
上記のような打ち込み機によるアンカーピン30の打ち込みにおいては、アンカーピン30の軸部32の外径は、リブ先端穴19の径と同じとなっていることから、アンカーピン30の軸部32の直径方向(X、Y方向)への移動は、8個の内リブ18a~18hに規制されることとなる。
これにより、アンカーピン30を打ち込んでいく途中で、特に打ち込みの初期段階で、先端部33の先端がアスファルト面等の設置面50内の骨材に当たってずれてアンカーピンが傾こうとしなければ、アンカーピン30の軸部32は、8個の内リブ18a~18hに案内され、この8個の内リブのいずれかが軸部32に押されて変形することなく、図8(a)に示すように、アンカーピン30は設置面50に対して垂直に打ち込まれることとなる。
このとき、挿通穴の軸線XAとアンカーピン30の軸線XBは一致し、軸部32の右端の上部は、内リブ18eの先端に接触して位置P1、位置P2上にあり、位置P3から離れた位置にある。
一方、アンカーピン30を打ち込んでいく途中で、特に打ち込みの初期段階で、先端部33の先端がアスファルト面等の設置面50内の骨材に当たってずれようとして、アンカーピン30の軸線XBが挿通穴の軸線XAに対して傾くと、内リブ18a~18hのうち頭部31が傾く側と反対側にある内リブが軸部32に押されて変形し、アンカーピン30は傾いて打ち込まれることとなる。
図8(b)は、アンカーピン30の頭部31が左側に傾き先端部33が最も右側に寄り、内リブ18eが軸部32に押されて変形し、軸部32の右端が円筒部17の内壁面の下端に接して位置P3にくるまで傾いて打ち込まれた状態を示し、軸線XBは軸線XAに対して角θだけ傾いている。
なお、アンカーピン30の周面の右端は拡張穴46の内壁面からは大きく離れている。
図9は、図8の縦断面図のアンカーピン用筒部材1の部分とアンカーピン用筒部材1内のアンカーピン30の部分の拡大図を表わし、図9(a)は図8(a)の拡大図、図9(b)は図8(b)の拡大図であり、図中、P2’は変形後の内リブ18eの先端の下端位置である。
以下、図9に基づいてアンカーピン30が傾いて打ち込まれた場合の内リブの寸法・位置、変形量等の関係について、アンカーピン30が垂直に打ち込まれた場合との比較において説明する。
今、図9(a)に示すように円筒部17の内径をD、アンカーピン30の軸部32の外径をd、内リブ18a~18hの上端から円筒部17の下端までの長さをx、内リブ18a~18h軸方向(Z方向)の長さをyとすると、
内リブ18a~18hの高さHは、H=(D-d)/2となる。
アンカーピン30が設置面50に対して垂直に打ち込まれた場合、図9(a)に示すように、内リブ18a~18hは変形せずに、軸部32は内リブ18a~18hの先端部に接触し、軸部32の右端は位置P1、位置P2にある。
これに対して、頭部31が左側に傾いて先端部33が最も右側に寄ってアンカーピン30が打ち込まれた場合、図9(b)に示すように、軸部32の右端は円筒部17の内壁面の下端に接して位置P3にあり、右側の内リブ18eは軸部32に押されて変形し、この変形により、軸部32の右端が内リブ18eの先端部に接触する位置のうち、上端の接触位置は位置P1であるが、下端の接触位置は位置P2から右方向に動いた位置P2’となる。
このとき、軸線XBの軸線XAに対する傾き角θは、
tanθ=H/x=(D-d)/2xとなる。
これより、内リブ18eの先端部の下端の変形量(位置P2と位置P2’の距離)δは、
δ=ytanθ=y(D-d)/2xとなる。
例えば、D=14mm、d=10mm、x=40mm、y=10mmとすると
δ=10×(14-10)/(2×40)=0.5mmとなる。
この場合、アンカーピン30が傾き角θで打ち込まれるためには、内リブ18a~18hのうち頭部31が傾く側と反対側にある内リブがδだけ変形する必要があるが、この変形量δは、内リブ18a~18hの材質に応じて内リブ18a~18hの肉厚(円周方向の長さ)を適宜選択することにより得ることができる。
このようにアンカーピン30を設置面50に打ち込んでいく途中において、アンカーピン30の先端がずれ、軸線XBが軸線XBに対して傾いてアンカーピン30が打ち込まれようとすると、頭部31が傾く側と反対側にある内リブが軸部32に押されて変形し、軸線XBの傾きが維持されてアンカーピン30が設置面50に打ち込まれていき、軸線XBが軸線XAに対して傾いた状態のアンカーピン30により、車止めブロック40が設置面50に固定される。
これにより、アンカーピン30を設置面50に打ち込んでいく途中において、車止めブロック40が最初に置かれた設置面50上の位置からずれることを防止できる。
また、アンカーピン30の設置面50への打ち込みが終了したとき、お椀部31aは筒部材本体10の頭部保持部13に保持されるが、お椀部31aの周面は球面で、頭部保持部13の接触面13aも同じ球面であることから、図9(b)に示すように、アンカーピン30が設置面50に対して傾いて打ち込まれた場合であっても、アンカーピン30が設置面50に対して垂直に打ち込まれた場合(図9(a))と同様に、お椀部31aの周面が頭部保持部13の接触面13aと面接触し、打ち込み機の打撃よるお椀部31aからの頭部保持部13への衝撃力が、接触面13a全体に分散される。
これにより、アンカーピン30のお椀部31aが頭部保持部13に接触した後も打ち込み機によるアンカーピン30の打ち込みを継続しても、打ち込み機の打撃よるお椀部31aからの頭部保持部13への衝撃力により、頭部保持部13(筒部材本体10)が破損し車止めブロック40が破損したり割れたりするのが防止される。
[延長筒部]
図10は、筒部材本体10に接続される延長筒部を表わした図であり、図10(a)は延長筒部の平面図、図10(b)は、延長筒部の正面図、図10(c)は、図10(a)のF-F断面図であり、図中、60は延長筒部、61は接続部、62は延長部である。
延長筒部60は、高さのある車止めブロック(例えば、通常の1.5倍の高さの車止めブロック)に使用され、筒部材本体10や筒部材上部20と同様にポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材料からなり、接続部61と延長部62を備えている。
接続部61は、短い円筒体であって、筒部材本体10の円筒部17が嵌め込まれる部分であり、接続部61の内径は円筒部17の外径と同じである。
延長部62は、接続部61に連続する長い円筒体であり、この延長部62により、円筒部17で形成される挿通穴SAが延長され、高さのある車止めブロックに対しても、設置面50から挿通穴(延長部62で延長される挿通穴)の下端までの高さを、図8に示す通常の高さの車止めブロック40の設置面50から挿通穴SAの下端までの高さと同じになる。すなわち、高さのある車止めブロックの拡張穴の長さ(高さ)は、通常の高さの車止めブロックの拡張穴46の長さ(高さ)と同じになる。
この場合、延長部62の内径は下方にいくほど広がっており、延長部62の上端の内径は円筒部17の内径Dと同じであるが、延長部62の下端の内径D’はDより大きくなっている。
これにより、延長部62で形成される挿通穴を挿通するアンカーピンの軸線が、挿通穴の軸線に対してできるだけ大きく傾くようになっている。
なお、延長部62における内径の広がりに関し、上端から延長部62の長さの1/3~1/2程度の長さ部分の内径は同じとし、それより下側の部分の内径が次第に広がるようにしてもよい。
図11(a)は、筒部材本体10の円筒部17に延長筒部60が接続されたアンカーピン用筒部材の正面図、図11(b)は、図11(a)に示すアンカーピン用筒部材の縦断面図、図12は、延長筒部60を接続したアンカーピン用筒部材を埋設した車止めブロックをアンカーピン30により設置面50に固定した状態におけるアンカーピン用筒部材とアンカーピンとその近傍のA-A断面方向の縦断面図であり、図12(a)は、アンカーピン30が設置面50に対して垂直に打ち込まれた状態を示し、図12(b)は、アンカーピン30が設置面50に対して傾いて打ち込まれた状態を示している。
図中、1’はアンカーピン用筒部材、40’は車止めブロック、46’は 拡張穴、P4は延長筒部60(延長部62)の内壁面の右端最下位置、SA’は挿通穴である。
アンカーピン用筒部材1’は、筒部材本体10、筒部材上部20、筒部材本体10の円筒部17に接続された延長筒部60を備え、アンカーピン用筒部材1に延長筒部60を追加した構成となっている。
このアンカーピン用筒部材1’が埋設された車止めブロック40’は、図6に示す車止めブロック40と同じコンクリート製の横長五角柱形状のブロックであるが、高さが車止めブロック40の1.5~2倍程度ある。
この車止めブロック40’おいては、筒部材本体10の円筒部17により挿通穴SAが形成され、延長筒部60の延長部62により挿通穴SAに連続する挿通穴SA’が形成され、車止めブロック40と同じ拡張穴46’が挿通穴SA’に連続するように形成されている。
アンカーピン30による車止めブロック40’の設置面50への固定は、車止めブロック40の場合と同様にして行われる。
すなわち、車止めブロック40’を、設置位置を示す基準線等に沿って設置面50に置き、アンカーピン30の先端部33と軸部32を挿通穴SA、挿通穴SA’及び拡張穴46’に挿通させ、先端部33の先端が設置面50に当たるようにし、打ち込み機のホルダー(打撃を与える部分)をアンカーピン30の頭部31の段差部31bに当てがい、打ち込み機によるアンカーピン30の打ち込みを行い、アンカーピン30を先端部33から設置面50内に突入させ、お椀部31aの周面が筒部材本体10の接触面13aに当たるまでアンカーピン30の打ち込みを行い、最後に、筒部材上部20の周壁部21に反射板付キャップを嵌め込み、アンカーピン30による車止めブロック40’の設置面50への固定作業を終了する。
ここで、アンカーピン30を打ち込んでいく途中で、特に打ち込みの初期段階で、先端部33の先端がアスファルト面等の設置面50内の骨材に当たってずれてアンカープンが傾こうとしなければ、車止めブロック40の場合と同様に、アンカーピン30の軸部32は、円筒部17の8個の内リブ18a~18hに案内され、この8個の内リブのいずれかが軸部32に押されて変形することなく、図12(a)に示すように、アンカーピン30は設置面50に対して垂直に打ち込まれることとなる。
このとき、挿通穴の軸線XAとアンカーピン30の軸線XBは一致し、軸部32の右端の上部は、内リブ18eの先端に接触して位置P1、位置P2上にあり、位置P3、位置P4から離れた位置にある。
一方、アンカーピン30を打ち込んでいく途中で、特に打ち込みの初期段階で、先端部33の先端がアスファルト面等の設置面50内の骨材に当たってずれようとして、アンカーピン30の軸線XBが挿通穴の軸線XAに対して傾くと、図12(b)に示すように内リブ18a~18hのうち頭部31が傾く側と反対側にある内リブが軸部32に押されて変形し、アンカーピン30は傾いて打ち込まれ、軸線XBは軸線XAに対して角θ’だけ傾くこととなる。
以下、車止めブロック40’について、アンカーピン30が傾いて打ち込まれた場合の内リブの寸法・位置、変形量等の関係を、アンカーピン30が垂直に打ち込まれた場合との比較において説明する。
今、頭部31が左側に傾いて先端部33が最も右側に寄ってアンカーピン30が打ち込まれた場合、図12(b)に示すように、軸部32の右端は位置P3からわずかに離れ、延長筒部60(延長部62)の内壁面の下端に接して位置P4にあり、内リブ18eは軸部32に押されて変形し、この変形により、軸部32の右端が内リブ18eの先端部に接触する位置のうち、上端の接触位置は位置P1であるが、下端の接触位置は位置P2から右方向に動いた位置P2”となる。
このとき、軸線XBの軸線XAに対する傾き角θ’は、延長部62の長さをzとすると、アンカーピン30の軸部32の外径がd、延長部62の下端の内径がD’、内リブ18a~18hの上端から円筒部17の下端までの長さがxであるから、
tanθ’=(D’-d)/(2(x+z))となる。
これより、内リブ18eの先端部の下端の変形量(位置P2と位置P2”の距離)δ’は、
δ’=ytanθ’=y(D’-d)/(2(x+z))となる。
例えば、D’=16mm、d=10mm、x=40mm、z=80mm、y=10mmとすると
δ’=10×(16-10)/(2×(40+80))=0.25mmとなる。
この場合、アンカーピン30が傾き角θ’で打ち込まれるためには、内リブ18a~18hのうち頭部31が傾く側と反対側にある内リブがδ’だけ変形する必要があるが、変形量δ’は車止めブロック40の場合の変形量δより小さく、変形量δが得られる内リブ18a~18hの材質・肉厚を選択すれば、変形量δ’も得ることができる。
以上のようにアンカーピン用筒部材1は、筒部材本体10と筒部材上部20を備えて車止めブロック40内に埋設され、アンカーピン用筒部材1’は、筒部材本体10と筒部材上部20と延長筒部60を備えて車止めブロック40’内に埋設され、筒部材本体10は、アンカーピン30が挿通する挿通穴SAを形成する円筒部17を備え、延長筒部60もアンカーピン30が挿通する挿通穴SA’を形成する延長部62を備え、円筒部17の内壁面の上部には8個の内リブ18a~18hが設けられ、8個の内リブ18a~18hは、アンカーピン30が挿通穴SAを挿通するときに、アンカーピン30の軸線XBと挿通穴SAの軸線XAが一致するようにアンカーピン30の軸部31を案内し、挿通穴SAの軸線XAに対して軸線XBが傾いてアンカーピン30が設置面50内に打ち込まれるときに、挿通穴SA、挿通穴SA’の直径はアンカーピン30の傾きを維持できる程度に軸部30の外径より大きく、内リブ18a~18hのうち頭部31が傾く側と反対側にある内リブは、アンカーピン30の傾きを維持するように変形し、これによりアンカーピン30が傾いた状態で最後まで打ち込まれて車止めブロック40、40’を設置面に固定することから、アンカーピン30を設置面50に打ち込んでいく途中において、車止めブロック40、40’が最初に置かれた設置面50上の位置からずれることを防止できる。
本発明のアンカーピン用筒部材、車止めブロック固定具及び車止めブロック固定構造は、アンカーピンが設置面内に垂直に打ち込まれる過程において、アンカーピンの先端部が、設置面内の粗骨材等に当たって傾いて打ち込まれようとしても、車止めブロックを最初の位置からずらすことなく、アンカーピンを最後まで打ち込んで車止めブロックを設置面に固定でき、車を所定の位置に止めるための車止めブロックに利用できる。
1、1’ アンカーピン用筒部材
10 筒部材本体
11 鍔部
12 円環部
13 頭部保持部
13a 接触面
14a、14b 係合部
15a、15b 係合穴
16a、16b、16c、16d 回り止めリブ
17 円筒部
18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18h 内リブ
19 リブ先端穴
20 筒部材上部
21 周壁部
22 底部
22h 底部穴
23a、23b、23c、23d 爪部
24a、24b 係合突起
30 アンカーピン
31 頭部
31a お椀部
31b 段差部
32 軸部
33 先端部
40、40’ 車止めブロック
41 上面
42 斜面
43 右側面
44、45 切欠き部
44h、45h ブロック穴
46、46’ 拡張穴
50 設置面
60 延長筒部
61 接続部
62 延長部
HK 保持空間
P1 内リブ18eの先端の上端位置
P2 内リブ18eの先端の下端位置
P2’ 変形後の内リブ18eの先端の下端位置
P3 円筒部17の内壁面の右端最下位置
P4 延長筒部60(延長部62)の内壁面の右端最下位置
SA、SA’ 挿通穴
XA 挿通穴SAの軸線
XB アンカーピン30軸線

Claims (9)

  1. 車止めブロック内に埋設されて、該車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンが挿通する挿通穴を備えたアンカーピン用筒部材であって、
    前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、
    前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、
    前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、
    前記リブ先端穴の径と同じ外径の前記軸部を有する前記アンカーピンの軸部が前記内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形することを特徴とするアンカーピン用筒部材。
  2. 前記アンカーピンは周面の全部又は一部が球面である頭部を備え、前記筒部材本体は前記球面と面接触して前記頭部を保持する頭部保持部を備えたことを特徴とする請求項1記載のアンカーピン用筒部材。
  3. 前記筒部材本体に係合し、前記アンカーピン用筒部材の上部を形成する筒部材上部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のアンカーピン用筒部材。
  4. 車止めブロック内に埋設されて、該車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンが挿通する挿通穴を備えたアンカーピン用筒部材であって、
    前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、
    前記筒部材本体の先端部には前記挿通穴を延長する延長筒部が嵌め込まれ、
    前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、
    前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、
    前記リブ先端穴の径と同じ外径の前記軸部を有する前記アンカーピンの軸部が前記延長筒部の内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形することを特徴とするアンカーピン用筒部材。
  5. 車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンと、前記車止めブロック内に埋設されて前記アンカーピンが挿通する挿通穴を有するアンカーピン用筒部材とを備えた車止めブロック固定具であって、
    前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、
    前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、
    前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、
    前記アンカーピンの軸部の外径は前記リブ先端穴の径と同じであり、
    前記アンカーピンの軸部が前記内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形することを特徴とする車止めブロック固定具。
  6. 前記アンカーピン用筒部材は、前記筒部材本体に係合し、前記アンカーピン用筒部材の上部を形成する筒部材上部をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の車止めブロック固定具。
  7. 車止めブロックを設置面に固定するアンカーピンと、前記車止めブロック内に埋設されて前記アンカーピンが挿通する挿通穴を有するアンカーピン用筒部材とを備えた車止めブロック固定具であって
    前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ
    前記筒部材本体の先端部には前記挿通穴を延長する延長筒部が嵌め込まれ、
    前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、
    前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、
    前記アンカーピンの軸部の外径は前記リブ先端穴の径と同じであり、
    前記アンカーピンの軸部が前記延長筒部の内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形することを特徴とする車止めブロック固定具。
  8. 車止めブロックをアンカーピンにより設置面に固定する車止めブロック固定構造であって、
    前記車止めブロック内には、前記アンカーピンが挿通する挿通穴を備えたアンカーピン用筒部材が埋設され、
    前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、
    前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、
    前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、
    前記アンカーピンの軸部の外径は前記リブ先端穴の径と同じであり、
    前記アンカーピンの軸部が前記内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形することを特徴とする車止めブロック固定構造。
  9. 車止めブロックをアンカーピンにより設置面に固定する車止めブロック固定構造であって、
    前記車止めブロック内には、前記アンカーピンが挿通する挿通穴を備えたアンカーピン用筒部材が埋設され、
    前記挿通穴を形成する筒部材本体の内壁面の上部には、前記アンカーピンが前記挿通穴を挿通するときに前記アンカーピンの軸線と前記挿通穴の軸線が一致するように前記アンカーピンの軸部を案内する凸部が設けられ、
    前記筒部材本体の先端部には前記挿通穴を延長する延長筒部が嵌め込まれ、
    前記凸部は、前記筒部材本体の内壁面の円周方向に所定の間隔をもって配置され前記挿通穴の軸方向に沿って延びる複数の内リブで構成され、
    前記挿通穴の直径は前記複数の内リブの先端で形成されるリブ先端穴の径より大きく、
    前記アンカーピンの軸部の外径は前記リブ先端穴の径と同じであり、
    前記アンカーピンの軸部が前記延長筒部の内壁面の下端に接するまで、前記挿通穴の軸線に対して前記アンカーピンの軸線が傾いて前記アンカーピンが前記設置面内に打ち込まれるように、前記アンカーピンの頭部が傾く側と反対側にある前記内リブは、前記内リブの下端位置が前記アンカーピンの軸部に押されて移動するように変形することを特徴とする車止めブロック固定構造。
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