JP7226325B2 - 焦点検出装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本技術は、焦点検出装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、正確な像ズレ量を検出することができるようにした焦点検出装置および方法、並びにプログラムに関する。
撮影レンズの瞳分割を行う一対の位相差検出用画素(以下、位相差画素という)の出力信号を用いて焦点検出を行う瞳分割の位相差検出方式が知られている。瞳分割の位相差検出方式では、一対の位相差画素の出力信号の像ズレ量を重心演算を行うことによって検出し、検出した像ズレ量を、変換係数を用いてデフォーカス値に変換している。検出した像ズレ量に対する変換係数を算出するために、撮影レンズの口径情報と位相差画素の受光角度の感度情報を用いて算出する技術が提案されている。
一方、像ズレ量を検出する方式として、一対の位相差画素の出力信号をシフトさせ、波形の相関度が最大となったシフト量を像ズレ量にする相関演算方式が知られている。
しかしながら、上述した瞳分割の位相差検出方式における位相差画素の波形(以下、位相差波形という)は原理的に一致しないという特徴を有するため、重心演算により検出された像ズレ量に対して適切な変換係数を与えるのが困難であった。
そこで、重心演算により検出された像ズレ量に、相関演算方式により算出される像ズレ量を補正値として与える技術が提案されていた(特許文献1参照)。
特開2014-56002号公報
しかしながら、特許文献1の提案では、評価を行った全被写体の平均値にしか合わせこむことができなかった。また、位相差波形の不一致により相関演算結果が被写体形状に応じて変化してしまうことに対する対策が必要であった。
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、正確な像ズレ量を検出することができるようにするものである。
本技術の一側面の焦点検出装置は、位相差検出のための第1の特性を有する第1の画素群の受光量分布および前記第1の特性と異なる第2の特性を有する第2の画素群の受光量分布に基づいて、デフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報とともに、前記デフォーカス量関係情報の信頼性を表す信頼性情報を出力する演算部と、前記信頼性情報に基づいて、前記デフォーカス量関係情報を焦点検出に用いるか否かの信頼性判定を複数段階行う判定部とを備え、前記判定部は、前記デフォーカス量関係情報の信頼性の高さに基づく信頼性判定と、前記信頼性情報と前記デフォーカス量関係情報との一貫性に基づく信頼性判定とを少なくとも行う
本技術の一側面においては、位相差検出のための第1の特性を有する第1の画素群の受光量分布および前記第1の特性と異なる第2の特性を有する第2の画素群の受光量分布に基づいて、デフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報とともに、前記デフォーカス量関係情報の信頼性を表す信頼性情報が出力され、前記信頼性情報に基づいて、前記デフォーカス量関係情報を焦点検出に用いるか否かの信頼性判定が複数段階行われる。その際、前記デフォーカス量関係情報の信頼性の高さに基づく信頼性判定と、前記信頼性情報と前記デフォーカス量関係情報との一貫性に基づく信頼性判定とが少なくとも行われる。
本技術によれば、正確な像ズレ量を検出することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
位相差画素の受光感度分布と撮影レンズの瞳とを示す図である。 位相差画素の受光量分布の一例を示す図である。 位相差を求める方法を説明するための図である。 絵柄とデフォーカス量との関係について説明する図である。 絵柄と相関演算結果との関係について説明する図である。 デフォーカス量の算出に必要な情報について説明する図である。 本技術を適用した位相差処理部の第1の構成例を示すブロック図である。 本技術を適用した位相差処理部の第2の構成例を示すブロック図である。 本技術を適用した撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図7の位相差処理部のオートフォーカス処理について説明するフローチャートである。 撮像素子からの画素入力の例を説明する図である。 図8の位相差処理部のオートフォーカス処理について説明するフローチャートである。 図8の機械学習処理部の出力の例を説明する図である。 図8の機械学習処理部から出力される信頼性パラメータ(DFクラス)の例を示す図である。 図8の機械学習処理部から出力される信頼性パラメータ(DFクラス)の他の例を示す図である。 信頼性が高い場合の信頼性パラメータの出力例について説明する図である。 信頼性が低い場合の信頼性パラメータの出力例について説明する図である。 信頼性が低い場合の信頼性パラメータの他の出力例について説明する図である。 図8の機械学習処理部から出力される信頼性パラメータの例を示す図である。 学習装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 ニューラルネットワークの学習に用いられる学習データの収集方法1を説明する図である。 ニューラルネットワークの学習に用いられる学習データの収集方法2を説明する図である。 手術室システムの全体構成を概略的に示す図である。 集中操作パネルにおける操作画面の表示例を示す図である。 手術室システムが適用された手術の様子の一例を示す図である。 図25に示すカメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。
以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
0.概要
1.撮像装置
2.応用例
<<0.概要>>
撮影レンズの瞳分割を行う一対の位相差検出用画素(以下、位相差画素という)の出力信号を用いて焦点検出を行う位相差検出方式が知られている。この瞳分割の位相差検出方式では、一対の位相差画素の出力信号の像ズレ量を重心演算や相関演算を行うことによって検出し、検出した像ズレ量に対して、所定の変換係数を用いてデフォーカス量に変換する処理が行われる。
<位相差画素の受光感度分布の例>
図1は、位相差画素の受光感度分布と撮影レンズの瞳とを示す図である。
図1においては、位相差画素であるA画素とB画素のそれぞれの受光感度分布が示されている。図1の縦軸がy軸方向の入射角θyであり、横軸がx軸方向の入射角θxである。原点が光軸の位置に対応する。
図1の同心の複数の楕円は受光感度分布を示し、中央の円ほど受光感度が高いことを表している。図1の破線は、A画素およびB画素のそれぞれの出力重心位置を示す。
図1のAは、A画素の受光感度分布11と、撮影レンズの瞳21とを示す図である。画素Aは、左部分が遮光されている画素であり、右側で受光が行われる。したがって、A画素の受光感度分布11は右側に寄ったものとなる。A画素の受光感度分布11の範囲のうち、瞳21と重なる範囲において受光が行われ、図2のAに示されるような受光量が検出される。
図1のBは、B画素の受光感度分布12と、撮影レンズの瞳22とを示す図である。画素Bは、右部分が遮光されている画素であり、左側で受光が行われる。したがって、B画素の受光感度分布12は左側に寄ったものとなる。B画素の受光感度分布12の範囲のうち、瞳22と重なる範囲において受光が行われ、図2のBに示されるような受光量が検出される。
<位相差画素の受光量分布の例>
図2は、図1の位相差画素の受光量分布の一例を示す図である。
図2の縦軸が位相差画素の受光量に応じた出力信号レベルZAとZBであり、横軸がx軸方向の入射角θxである。出力信号レベルZAはA画素の出力信号レベルであり、出力信号レベルZBはB画素の出力信号レベルである。図2の破線も、A画素およびB画素のそれぞれの出力重心位置を示す。
図2のAは、A画素の受光量分布31の一例である。図1のAで上述したように、A画素の受光感度分布11が右側に寄っていることに加え、瞳21と重なる範囲のみ受光が行われることから、A画素の受光量分布31は、図2のAに示されるような波形となる。
図2のBは、B画素の受光量分布32の一例である。図1のBで上述したように、B画素の受光感度分布12が左側に寄っていることに加え、瞳22と重なる範囲のみ受光が行われることから、B画素の受光量分布32は、図2のBに示されるような波形となる。
このように、A画素の受光特性とB画素の受光特性が異なるため、A画素の受光量分布31とB画素の受光量分布32は、原理的に一致しない。
<位相差の求め方>
図3は、位相差を求める方法を説明するための図である。
図3のAでは、縦軸が、A画素またはB画素の受光量に応じた出力レベルZであり、横軸がx軸方向の入射角θxである。
図3のAに白抜き矢印で示されるように、A画素の受光量分布31を固定として、B画素の受光量分布32を+θx方向にシフトさせていくと、図3のBに示されるように、あるシフト量θmにおいてA画素およびB画素の受光量分布の相関度が最も高くなる。図3のBは、相関演算結果Cとシフト量θsとの関係を示し、下方にあるドットほど、A画素とB画素の受光量分布の相関度が高いことを示している。
相関度が最も高いシフト量θmのときの像ズレ量に基づいて、変換係数を用いた演算が行われ、デフォーカス量が求められていた。
しかしながら、瞳分割の位相差検出方式において、A画素とB画素の受光量分布を表す位相差波形は、上述したように原理的に一致しない。
したがって、位相差波形が一致することを前提とした瞳分割の位相差検出方式において、重心演算や相関演算により検出された像ズレ量に対して適切な変換係数を与えるのが困難であった。
また、図4に示されるように、カメラ41とレンズ41aの位置を固定にするとともに、被写体42の位置を固定にしたとしても、被写体の絵柄が異なる場合には、それぞれ異なるデフォーカス量が算出されてしまっていた。被写体1、被写体2、被写体3は、それぞれ絵柄が異なる被写体である。
<絵柄と相関演算結果との関係>
図5は、絵柄と相関演算結果との関係について説明する図である。
図5の左側には、A画素のLSF(Line Spread Function:線拡がり関数)51とB画素のLSF52が示されている。LSFはボケ関数である。
シミュレーションでは、レンズ位置、カメラ位置、被写体位置が同じであれば、LSFは同じである。本実施の形態では、ボケ関数としてLSFが用いられているが、PSF(Point Spread Function:点拡がり関数)などの他のボケ関数が用いられるようにしてもよい。実際には、LSFと横軸で囲まれた面積が1になるように正規化される。
A画素の出力とB画素の出力は、それぞれのLSFと被写体画像とのコンボリューション(畳み込み)53として表される。図5の被写体画像61乃至被写体画像63において、スリット幅がそれぞれ異なることは、それぞれ絵柄違いの画像であることを表す。
図5の例においては、被写体画像61が畳み込まれた後のA画素の位相差波形71とB画素の位相差波形72の相関演算結果S61は、120pitchとされている。また、被写体画像62が畳み込まれた後のA画素の位相差波形73とB画素の位相差波形74の相関演算結果S62は、100pitchとされている。被写体画像63が畳み込まれた後のA画素の位相差波形75とB画素の位相差波形76の相関演算結果S63は、80pitchとされている。
以上のように、畳み込まれた後の位相差波形はLSFとスリット幅(絵柄違い)の関係によりそれぞれ異なり、相関演算結果S61乃至相関演算結果S63も異なるものとなる。すなわち、相関演算では、像間隔を正確に求めることができなかった。
これは、そもそも原理的に一致しない位相差波形に相関演算を適用することが間違いであり、相関演算結果に物理的な意味がないことが原因であった。
<デフォーカス量の算出に必要な情報>
図6は、デフォーカス量の算出に必要な情報について説明する図である。
図6の上段には、左から順に被写体画像81、コンボリューション(畳み込み演算)を表す演算子、A画素のLSF82とB画素のLSF83、A画素の位相差波形84とB画素の位相差波形85が示されている。
被写体画像81の下には、被写体画像81を表す波形91が示されている。A画素のLSF82とB画素のLSF83の下には、A画素のLSF82とB画素のLSF83が波形として示されている。A画素のLSF82とB画素のLSF83の上に示す白抜き矢印は、被写体画像81の絵柄毎に異なるデフォーカス量DF1とデフォーカス量DF2を示す。
位相差検出のための従来の相関演算においては、図6に示されるように、観測可能なA画素の位相差波形84とB画素の位相差波形85しか使用されていなかった。A画素の位相差波形84とB画素の位相差波形85は、被写体画像81にA画素のLSF82とB画素のLSF83が畳み込まれることで算出されるものである。
実際に得られる情報としては、A画素の位相差波形84とB画素の位相差波形85の他に、従来の相関演算では使っていなかった第1の情報として、A画素の位相差波形84の被写体とB画素の位相差波形85の被写体が共通の被写体であるという情報がある。
また、従来の相関演算では使っていなかった第2の情報として、A画素のLSF82とB画素のLSF83は、縦軸に対して鏡像関係にあり、デフォーカス量に対応して伸長するだけであるという情報がある。
ここで、本来、デフォーカス量の情報を持っているのは、A画素のLSF82とB画素のLSF83であり、得られたA画素の位相差波形84とB画素の位相差波形85は、LSFが畳み込まれた後のものでしかなかった。すなわち、A画素の位相差波形84とB画素の位相差波形85からでは、どういったLSFが畳み込まれているのかがわからなかった。
位相差検出において抽出すべきは、位相差ではなく、LSF自体であった。
そこで、本技術は、一対の位相差波形をニューラルネットワークに入力し、ボケ関数や像ズレ量などのデフォーカス量に関係するデフォーカス関係情報を出力するようにしたものである。
ニューラルネットワークは、被写体、LSF、または波形などを学習データとして、後述する機械学習により作成される。
本実施の形態においては、機械学習として、ニューラルネットワークを例に説明するが、ディープラーニングや他の機械学習による演算を用いてもよい。他の機械学習としては、ランダムフォレストやK-meansなどがある。
また、ニューラルネットワークの代わりに、機械学習ではない、クラス分類適応処理などの統計的な学習による演算を用いてもよい。
従来の相関演算では畳み込まれた後の情報であるA画素の位相差波形84とB画素の位相差波形85しか使っていなかったが、ニューラルネットワークを用いることにより、使っていなかった第1の情報と第2の情報を制約条件として盛り込んだ上で、像ズレ量を求めることができる。
すなわち、本来一致しない位相差波形を用いた場合であっても、正確な像ズレ量を求めることができる。正確な像ズレ量を求めることにより、正確なデフォーカス量を求めることが可能となり、結果として、デフォーカス量に基づいて行われるフォーカス制御の精度を向上させることができる。
<< 1.撮像装置 >>
はじめに、本技術を適用した撮像装置に含まれる位相差処理部について説明する。
<位相差処理部の構成例>
図7は、本技術を適用した位相差処理部の第1の構成例を示すブロック図である。
図7の位相差処理部101は、位相差画素の信号に基づいて位相差検出処理を行う。位相差画素の信号から、位相差画素の受光量分布が表される。
図7に示すように、位相差処理部101は、機械学習処理部111を含むように構成される。機械学習処理部111は、後述する機械学習により作成されるニューラルネットワークである。
機械学習処理部111は、位相差画素の信号に基づいて、デフォーカス量関係情報を出力する。すなわち、機械学習処理部111は、位相差画素の信号を入力として、機械学習処理を行い、ボケ関数や像ズレ量などデフォーカス量関係情報を出力する。
なお、本実施の形態においては、機械学習は、ニューラルネットワークを作成するための学習処理を意味する。また、機械学習処理は、ニューラルネットワークを用いた推測(推論)処理を意味する。
機械学習処理部111から出力されたデフォーカス量関係情報に基づいて、オートフォーカス機能やフォーカスアシスト機能に必要なデフォーカス量が算出される。
図8は、本技術を適用した位相差処理部の第2の構成例を示すブロック図である。
図8の位相差処理部101は、前処理部121、機械学習処理部122、および信頼性判定部123を含むように構成される。
前処理部121は、位相差画素であるA画素およびB画素の信号に対して前処理を施し、前処理後の位相差画素の信号を機械学習処理部122に出力する。
前処理部121では、前処理として、以下の第1乃至第5のいずれかの処理が行われる。各式において、「A」はA画素の画素値を表し、「B」はB画素の画素値を表す。
第1の処理は、A画素群の画素の最大値とB画素群の画素の最大値のうちの大きい値に基づいて、A画素の画素値とB画素の画素値をそれぞれ正規化する処理である。第1の処理により、正規化されたA画素の画素値と、正規化されたB画素の画素値が、機械学習処理部122に入力される。第1の処理は、次の式(1)のように表される。
Figure 0007226325000001
第2の処理は、A画素については、A画素群の画素の最大値に基づいて、A画素の画素値を正規化し、B画素については、B画素群の画素の最大値に基づいて、B画素の画素値を正規化する処理である。第2の処理により、正規化されたA画素の画素値と、正規化されたB画素の画素値が、機械学習処理部122に入力される。第2の処理は、次の式(2)のように表される。
Figure 0007226325000002
第3の処理は、A画素については、A画素の画素値からA画素群の画素の平均値を引いた値を、A画素群の画素の分散値で割り、B画素についてはB画素の画素値からB画素群の画素の平均値を引いた値を、B画素群の画素の分散値で割る処理である。第3の処理により、A画素群の画素の分散値で割った値と、B画素群の画素の分散値で割った値とが、機械学習処理部122に入力される。第3の処理は、次の式(3)のように表される。
Figure 0007226325000003
第4の処理は、n個の画素からなる画素群の画素値を加算する処理である。すなわち、n個のA画素からなる画素群の画素値を加算するとともに、n個のB画素からなる画素群の画素値を加算する処理である。第4の処理により、n個のA画素からなる画素群の画素値が加算された値と、n個のB画素からなる画素群の画素値が加算された値が、機械学習処理部122に入力される。
第5の処理は、n個の画素からなる画素群毎に画素を間引く処理である。すなわち、n個のA画素からなる画素群毎に画素を間引くとともに、n個のB画素からなる画素群毎に画素を間引く処理である。第5の処理により、n個のA画素からなる画素群毎に画素が間引かれたA画素の画素群の画素値と、n個のB画素からなる画素群毎に画素が間引かれたB画素の画素群の画素値が、機械学習処理部122に入力される。
これらの前処理を行うことで、ニューラルネットワークである機械学習処理部122の機械学習の効率を上げることができる。また、第1の処理と第2の処理のような正規化処理または第3の処理のような標準化処理を行うことで、ニューラルネットワークである機械学習処理部122の汎化能力を高めることができる。
なお、前処理は、上述した第1乃至第5の処理に限らず、他の演算処理であってもよいし、A画素およびB画素をそのまま通過させてもよい。また、図7の位相差処理部101にも前処理部121を備えるようにしてもよい。
機械学習処理部122は、デフォーカス量関係情報の出力に加えて、位相差画素の信号を入力として機械学習処理を行い、デフォーカス量関係情報の信頼性を表す信頼性情報を出力する。
信頼性判定部123は、デフォーカス量関係情報と信頼性情報に基づいて、デフォーカス量に関係するデフォーカス量関係報の信頼性の高さを判定する。信頼性判定部123は、信頼性が高いと判定されたデフォーカス量関係情報のみを、後段に出力する。信頼性が低いと判定されたデフォーカス量関係情報は、除去される。
<撮像装置の構成例>
図9は、本技術を適用した撮像装置の構成例を示すブロック図である。
撮像装置151は、レンズ161、撮像素子162、補間処理部163、信号処理部164、圧縮部165、記憶部166、出力制御部167、表示部168を含んで構成される。撮像装置151は、さらに、図7または図8で上述した位相差処理部101、焦点検出部169、およびレンズ駆動部170を含んで構成される。位相差処理部101および焦点検出部169が焦点検出装置151Aに対応する。
被写体からの光は、レンズ161を介して、撮像素子162に入射される。撮像素子162は、画素が配列された画素アレイ部を有する。画素アレイ部には、RGB画素と位相差画素が所定の順番で配列されている。撮像素子162は、入射した光を光電変換し、画素アレイ部の各画素の画素値をA/D変換することで、画素の信号を生成する。このとき、撮像素子162は、画素アレイ部を構成する複数の画素のうち、RGB画素からの信号を、補間処理部163に出力する。
撮像素子162は、画素アレイ部を構成する複数の画素それぞれからの信号を、図示せぬフレームメモリに一時的に記録する。そして、撮像素子162は、フレームメモリに記録された各画素のうち、位相差画素の信号を逐次読み出し、読み出された信号を、位相差処理部101に出力する。
なお、撮像素子162は、全画素からの信号をフレームメモリに一時的に保持させることが可能なため、RGB画素の信号と位相差画素の信号とを、必ずしも同じタイミングで並列に、補間処理部163と位相差処理部101にそれぞれ出力する必要はない。すなわち、撮像素子162は、RGB画素の信号の出力後に位相差画素の信号を出力することも、位相差画素の出力後にRGB画素の信号を出力することも可能である。もちろん、撮像素子162は、RGB画素の信号と位相差画素の信号とを並列に補間処理部163と位相差処理部101にそれぞれ出力してもよいことは言うまでもない。
補間処理部163は、例えば、Bayer配列等のカラーフィルタの配列に応じて、欠落した色の画素信号を生成するデモザイク処理などの色分離処理をすることでRGB毎のプレーンの画像を生成し、信号処理部164に供給する。
信号処理部164は、補間処理後の画像に、ガンマ補正、ホワイトバランス調整などの信号処理を施して、信号処理後の画像を、圧縮部165および出力制御部167に出力する。
圧縮部165は、信号処理後の画像を、JPEG(JointPhotographic Experts Group)、TIFF(Tag Image File Format)、GIF(Graphics Interchange Format)等の所定の圧縮形式の画像信号に変換する。圧縮部165は、変換後の画像信号を、記憶部166に記憶させたり、通信部として機能し、ネットワーク152を介して他の装置やサーバに送信したりする。
なお、圧縮部165においては、信号処理後の画像を変換する例を説明したが、RAW形式のデータがそのまま記憶されたり、他の装置やサーバに送信されたりしてもよい。
記憶部166は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(SolidState Drive)、および、半導体メモリなどのいずれか、または、それらの組み合わせなどからなる。
出力制御部167は、信号処理後の画像を、表示部168に表示させる。出力制御部167は、焦点検出部169により検出されたデフォーカス量に基づいて、マニュアルフォーカス調整時のフォーカスアシストを行うための操作画面を、表示部168に表示させる。
表示部168は、LCD(Liquid Crystal Display)などからなる。表示部168は、出力制御部167からの画像を表示する。
位相差処理部101は、図7または図8を参照して上述したように、撮像素子162からの位相差画素の信号を入力し、位相差検出処理を行い、デフォーカス量関係情報を焦点検出部169に出力する。
焦点検出部169は、デフォーカス量関係情報に基づいて、デフォーカス量を求め、レンズ駆動部170に出力する。焦点検出部169は、求めたデフォーカス量を、フォーカスアシストを行うための操作画面の表示のため、出力制御部167に供給する。
レンズ駆動部170は、焦点検出部169からのデフォーカス量に基づいて駆動量を求め、レンズ161を駆動させる。
<撮像装置の動作>
次に、図10のフローチャートを参照して、図7の位相差処理部101の場合のオートフォーカス処理について説明する。なお、図10では、デフォーカス量関係情報として、像ズレ量が出力される例を説明する。
ステップS51において、位相差処理部101は、撮像素子162からの一対の位相差画素の信号を入力する。
図11は、撮像素子162の画素アレイ部からの画素入力の例を説明する図である。Aが示される画素は、一対の位相差画素のうち、A画素を表し、Bが示される画素は、位相差画素のうち、B画素を表す。AもBも示されない画素は、RGB画素のいずれかの画素を示す。
位相差処理部101には、図11の上段に示されるように、撮像素子162の画素配列からの任意の1ラインの位相差画素であるA画素およびB画素の信号が入力される。
または、位相差処理部101には、図11の下段に示されるように、撮像素子162内加算により、撮像素子162の画素配列からの複数ラインの位相差画素であるA画素およびB画素の信号の平均値が入力される。
図10に戻り、ステップS52において、位相差処理部101の機械学習処理部111は、機械学習処理により像ズレ量を焦点検出部169に出力する。
ステップS53において、焦点検出部169は、像ズレ量に基づいてデフォーカス量を求め、レンズ駆動部170に出力する。
ステップS54において、レンズ駆動部170は、焦点検出部169からのデフォーカス量に基づいて駆動量を求め、レンズ161を駆動させる。これにより、撮像装置151の焦点を合わせることができる。
次に、図12のフローチャートを参照して、図8の位相差処理部101の場合のオートフォーカス処理について説明する。なお、図12では、デフォーカス量関係情報として、像ズレ量が出力される例を説明する。
ステップS101において、位相差処理部101は、撮像素子162からの一対の位相差画素の信号を入力する。
ステップS102において、位相差処理部101の前処理部121は、入力した一対の位相差画素であるA画素およびB画素の信号に、上述した第1乃至第5の処理のいずれかの前処理を行い、前処理後の位相差画素の信号を機械学習処理部122に出力する。
ステップS103において、機械学習処理部122は、機械学習処理により像ズレ量と信頼性情報を、焦点検出部169に出力する。
ステップS104において、信頼性判定部123は、像ズレ量および像ズレ量の信頼性情報を入力し、信頼性情報に基づいて、像ズレ量の信頼性が高いか否かを判定する。
ステップS104において、像ズレ量の信頼性が高いと判定された場合、信頼性判定部123は、像ズレ量を焦点検出部169に出力し、処理は、ステップS105に進む。
ステップS105において、焦点検出部169は、像ズレ量に基づいてデフォーカス量を求め、レンズ駆動部170に出力する。
ステップS106において、レンズ駆動部170は、焦点検出部169からのデフォーカス量に基づいて駆動量を求め、レンズ161を駆動させる。これにより、撮像装置151の焦点を合わせることができる。
一方、ステップS104において、像ズレ量の信頼性が低いと判定された場合、像ズレ量は除去され、処理は、ステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
実際には、ステップS101乃至S104の処理は、複数の検波枠について行われる処理である。複数の検波枠のうち、ステップS104で信頼性が低いとされた検波枠の値は除去される。一方、複数の検波枠のうち、ステップS104で信頼性が高いとされた検波枠の値から代表値が算出される。
代表値は、単純平均値、信頼性の最も高いもの、手前被写体優先などで求められる。ステップS105において、算出された代表値が、像ズレ量として用いられて計算される。
なお、上記説明においては、本技術により求められたデフォーカス量を、オートフォーカスに用いられる例を説明したが、オートフォーカスに限らず、フォーカスアシストなど焦点検出に関する他の処理に用いることができる。
<機械学習処理部からの出力の例>
図13は、図8の機械学習処理部からの出力の例を説明する図である。
機械学習処理部122からは、デフォーカス量関係情報として、矢印P1に示されるように、A画素のLSF181およびB画素のLSF182が出力される。
矢印P2に示されるように、A画素のLSF181の重心位置と、B画素のLSF182の重心位置により、デフォーカス量の算出に用いられる像ズレ量を求めることができるため、機械学習処理部122からは、像ズレ量を出力するようにしてもよい。
ここまでは、上述した図7の機械学習処理部111の場合も同様である。
さらに、機械学習処理部122の場合、矢印P3に示されるように、機械学習処理部122から出力されたLSFが信頼できるのか否かの判定を行うための信頼性情報として、A画素のLSF181およびB画素のLSF182が鏡像関係にある性質にどれだけ近いのかを指標化した類似性情報を出力するようにしてもよい。
図13の場合、指標化したもの、すなわち、指標値として、A画素のLSF181およびB画素のLSF182の共通部面積が示されている。指標値である共通部面積が閾値内であれば、想定されたLSFの形であると判定される。閾値内とは、所定の上限値以下であり、所定の下限値以上であることを示す。
具体的には、ハッチに示した部分が共通部であり、算出Aが、A画素のLSF181と横軸で囲まれた範囲の面積、算出Bが、B画素のLSF182と横軸で囲まれた範囲の面積とすると、共通部面積は、次の式(4)で求められる。
Figure 0007226325000004
図14は、図8の機械学習処理部からの出力の例を説明する図である。図14の場合、像ズレ量と、信頼性情報である信頼性パラメータ(DFクラス)が出力される。
図14の機械学習処理部122-1は、入力された波形に対する像ズレ量211と、信頼性パラメータであるDFクラス212を、Output配列で出力する。DFクラス212は、像ズレ量211がどのDFクラスに属するのかをクラス分類した情報である。DFクラス212において、左側はマイナス方向のDFクラスが配置され、右側には、プラス方向のDFクラスが配置される。
図14の場合の信頼性判定は、一貫性(Consistency)を見ることにより判定される。像ズレ量211も、DFクラス212も、それぞれ、デフォーカス量に依存する物理量である。信頼性判定により見られる一貫性とは、像ズレ量が決まれば、それに対応するDFクラス212が一意に決定されることを表す。
図15は、図14の信頼性パラメータをモデル化した図である。図15の場合、機械学習処理部122-1からは、1chの像ズレ量211と7chのDFクラス212からなる8chのデータが出力される。
DFクラス212は、大DF+クラス、中DF+クラス、小DF+クラス、DF0付近クラス、小DF-クラス、中DF-クラス、および大DF-クラスで構成される。
上から順に、大DF+クラスは、正の方向で、大きいデフォーカス量のクラスであり、中DF+クラスは、正の方向で、中ぐらいのデフォーカス量のクラスであり、小DF+クラスは、正の方向で、小さいデフォーカス量のクラスである。
DF0付近クラスは、デフォーカス量が0の付近のクラスであり、小DF-クラスは、負の方向で、小さいデフォーカス量のクラスである。中DF-クラスは、負の方向で、中ぐらいのデフォーカス量のクラスである。大DF-クラスは、負の方向で、大きいデフォーカス量のクラスである。
さらに、図16乃至図18を参照して、信頼性パラメータを詳しく説明する。図16は、信頼性が高い(信頼性に自信がある)場合の信頼性パラメータの例について説明する図である。図16のDFクラスの信頼性の値は、左から順に、大DF-クラスが0.01であり、中DF-クラスが0.03であり、小DF-クラスが0.04であり、DF0付近クラスが0.04であり、小DF+クラスが0.04であり、中DF+クラスが0.04であり、大DF+クラスが0.8である。図16の下には、各DFクラスの信頼性の値が棒グラフで表されている。なお、各DFクラスの信頼性の値は、和が1になるように正規化されている。以降の図17および図18の場合も同様である。
図16の場合、像ズレ量についての2段階の信頼性判定が行われる。大DF+クラスの信頼性の値が0.8で、他のクラスの信頼性の値より突出して高いことから、第1段目の信頼性判定(1)では信頼性に自信があると判定される。その後、別途出力している像ズレ量とも一貫性があるかを判定する第2段目の信頼性判定(2)を行うことで、像ズレ量とも一貫性があるならば、より信頼性に自信があると判定される。なお、判定は、2段階に限らず、1段階でもよいし、2以上の複数段階であってもよい。
図17は、信頼性が低い(信頼性に自信がない)場合の信頼性パラメータの出力例1を示す図である。図17のDFクラスの信頼性の値は、左から順に、大DF-クラスが0.1であり、中DF-クラスが0.15であり、小DF-クラスが0.15であり、DF0付近クラスが0.1であり、小DF+クラスが0.2であり、中DF+クラスが0.1であり、大DF+クラスが0.2である。
図17の場合、突出して信頼性の高いクラスが存在しないことから、信頼性判定では、信頼性に自信がないと判定される。
図18は、信頼性が低い(信頼性に自信がない)場合の信頼性パラメータの出力例2を示す図である。図18のDFクラスの信頼性の値は、左から順に、大DF-クラスが0.05であり、中DF-クラスが0.4であり、小DF-クラスが0.05であり、DF0付近クラスが0.05であり、小DF+クラスが0.05であり、中DF+クラスが0.35であり、大DF+クラスが0.05である。
図18の場合、最大のクラスは、信頼性の値が0.4である中DF-クラスであるが、別途出力した像ズレ量の所属クラスは、信頼性の値が0.05であるDF0付近クラスである。すなわち、像ズレ量とDFクラスとの一貫性がないので、信頼性判定では信頼性に自信がないと判定され、像ズレ量は、除去(Reject)される。
図19は、図8の機械学習処理部からの出力の他の例として、像ズレ量と信頼性パラメータ(Accuracy:正確性)が出力される例を説明する図である。
図19では、学習装置231における学習時の機械学習処理部122-2’と作成された機械学習処理部122-2が示されている。学習装置231は、コンピュータなどで構成され、複数の学習データを用いて、機械学習処理部122-2’を学習させることでニューラルネットワークである機械学習処理部122-2を作成する。
Accuracyは、次の式(5)で表され、1に近いほど正確な値である。
Figure 0007226325000005
1回目の学習時に、機械学習処理部122-2’は、入力波形を入力し、像ズレ量241を出力する。その際、学習装置231は、教師データとして、入力波形の正解像ズレ量を有しているので、像ズレ量241と正解像ズレ量を比較することにより、Accuracyが出力される。
2回目の学習時に、機械学習処理部122-2は、入力波形を入力し、像ズレ量241とAccuracy242を出力する。このとき出力されたAccuracy242が1から離れ過ぎている場合は、除外される。
1回目の学習時の機械学習処理部122-2’と2回目の学習時の機械学習処理部122-2は、出力が異なる以外は同じニューラルネットワークである。
以上のように、1回目の学習は、どのような波形がAccuracyが高いのか低いのかを知るための学習であり、実際に、撮像装置151の位相差処理部101に搭載されるのは、2回目学習後の機械学習処理部122-2である。1回目に、入力波形がどのくらいのAccuracyだったのかを機械学習処理部122-2’に学習させることで、2回目の機械学習処理部122-2では、入力波形を入力して、像ズレ量241とAccuracy242を出力することができる。
<学習装置の構成例>
図20は、学習装置231のハードウェア構成例を示すブロック図である。
学習装置231において、CPU301、ROM302、RAM303は、バス304により相互に接続される。バス304には、さらに、入出力インタフェース305が接続される。
入出力インタフェース305には、キーボード、マウスなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307が接続される。また、入出力インタフェース305には、記憶部308、通信部309、およびドライブ310が接続される。
記憶部308は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどにより構成され、機械学習によって生成されたニューラルネットワーク(機械学習処理部111、機械学習処理部122-1、機械学習処理部122-2)を記憶する。
通信部309は、ネットワークインタフェースにより構成され、無線や有線による通信を介してネットワークに接続し、サーバや他の装置との間で通信を行う。
ドライブ310は、リムーバブル記録媒体311にアクセスし、リムーバブル記録媒体311に記憶されたデータの読み出し、または、リムーバブル記録媒体311に対するデータの書き込みを行う。
ニューラルネットワークの機械学習は、図20のCPU301により所定のプログラムが実行されることによって実現される。なお、ニューラルネットワークの機械学習は、撮像装置151において行われてもよい。
図21は、ニューラルネットワークの学習に用いられる学習データの収集方法1を説明する図である。図21では、実際に被写体を撮像して学習データを収集する例が示されている。
図21に示されるように、カメラ332の位置を固定し、被写体351の位置を固定した状態で、カメラ332のレンズ331の位置を徐々に動かし、さまざまな絵柄の被写体351を撮像するというように実物を使う方法がある。被写体1、被写体2、被写体3は、それぞれ絵柄が異なる被写体である。この場合、レンズ331の駆動量がわかっていて、カメラ332と被写体351の距離が固定なので、デフォーカス量は既知である。これにより、多くの被写体のデータとデフォーカス量の情報(またはデフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報)を学習データとして収集することができる。
この場合、カメラ332を学習装置としてもよいし、図20のようにコンピュータからなる学習装置231で学習し、ニューラルネットワークを作成するようにしてもよい。
<学習データの収集例>
図22は、ニューラルネットワークの学習に用いられる学習データの収集方法2を説明する図である。図22では、シミュレーションにより学習データを収集する例が示されている。
図22の上に示されるように、学習装置231は、10,000枚の画像データセットから、ランダムに被写体 patch(データ)361(361-1乃至361-n)を記憶部308に記憶する。
その際、学習装置231は、実際のZAF画素特性から、あらゆるサイズのLSF_A patch(データ)362(362-1乃至362-n)およびLSF_B patch363(363-1乃至363-n)を作成する。LSF_A patch362およびLSF_B patch363は、デフォーカス量関係情報である。
学習装置231は、上述したあらゆる被写体 patch361に、あらゆるLSF patch(ボケ関数)を畳み込む。これにより、ZAF_A(A画素の波形)patch364(364-1乃至364-n)と、ZAF_B(B画素の波形) patch365(365-1乃至365-n)が作成される。
学習装置231は、被写体 patch361、LSF_A patch362、LSF_B patch363、ZAF_A patch364、ZAF_B patch365を1組のデータとして、この組み合わせを10,000以上作成し、記憶部308に記憶する。
これにより、学習装置231は、殆ど全ての被写体のデータと殆ど全てのデフォーカス量の情報(またはデフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報)を学習データとして収集することができる。すなわち、殆ど全ての被写体のデータと殆ど全てのデフォーカス量の情報を持っていれば、入力された波形に、どのボケ関数が含まれていたかがわかる。
上述した組み合わせを全部作っておき、これらの組み合わせを用いて学習が行われることで、学習済みのニューラルネットワークである機械学習処理部111、機械学習処理部122-1、機械学習処理部122-2が作成される。そして、作成されたニューラルネットワークが、機械学習処理部111、機械学習処理部122-1、機械学習処理部122-2として、撮像装置151の位相差処理部101に組み込まれる。
以上のように、本技術においては、位相差検出のための第1の特性を有する第1の画素群の受光量分布および第1の特性と異なる第2の特性を有する第2の画素群の受光量分布に基づいて、ニューラルネットワークを用いて、デフォーカス量関係情報を出力するようにしたので、正確な像ズレ量を検出することができる。
なお、上記説明においては、撮影レンズの瞳分割方式の一対の位相差画素を用いて位相差検出処理について説明してきたが、オートフォーカス(AF)モジュールを用いての位相差検出処理にも、本技術を適用することができる。
また、瞳分割方式の位相差画素を用いて説明してきたが、本技術は、画素分割読み出し方式にも適用することができる。また、本技術は、後述する手術システムにおけるAF機能や焦点の調整に用いることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされる。
インストールされるプログラムは、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)や半導体メモリなどよりなる図20に示されるリムーバブル記録媒体311に記録して提供される。また、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されるようにしてもよい。プログラムは、ROM302や記憶部308に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
<<2.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、手術室システムに適用されてもよい。
図23は、本開示に係る技術が適用され得る手術室システム5100の全体構成を概略的に示す図である。図23を参照すると、手術室システム5100は、手術室内に設置される装置群が視聴覚コントローラ(AV Controller)5107及び手術室制御装置5109を介して互いに連携可能に接続されることにより構成される。
手術室には、様々な装置が設置され得る。図23では、一例として、内視鏡下手術のための各種の装置群5101と、手術室の天井に設けられ術者の手元を撮像するシーリングカメラ5187と、手術室の天井に設けられ手術室全体の様子を撮像する術場カメラ5189と、複数の表示装置5103A~5103Dと、レコーダ5105と、患者ベッド5183と、照明5191と、を図示している。
ここで、これらの装置のうち、装置群5101は、後述する内視鏡手術システム5113に属するものであり、内視鏡や当該内視鏡によって撮像された画像を表示する表示装置等からなる。内視鏡手術システム5113に属する各装置は医療用機器とも呼称される。一方、表示装置5103A~5103D、レコーダ5105、患者ベッド5183及び照明5191は、内視鏡手術システム5113とは別個に、例えば手術室に備え付けられている装置である。これらの内視鏡手術システム5113に属さない各装置は非医療用機器とも呼称される。視聴覚コントローラ5107及び/又は手術室制御装置5109は、これら医療機器及び非医療機器の動作を互いに連携して制御する。
視聴覚コントローラ5107は、医療機器及び非医療機器における画像表示に関する処理を、統括的に制御する。具体的には、手術室システム5100が備える装置のうち、装置群5101、シーリングカメラ5187及び術場カメラ5189は、手術中に表示すべき情報(以下、表示情報ともいう)を発信する機能を有する装置(以下、発信元の装置とも呼称する)であり得る。また、表示装置5103A~5103Dは、表示情報が出力される装置(以下、出力先の装置とも呼称する)であり得る。また、レコーダ5105は、発信元の装置及び出力先の装置の双方に該当する装置であり得る。視聴覚コントローラ5107は、発信元の装置及び出力先の装置の動作を制御し、発信元の装置から表示情報を取得するとともに、当該表示情報を出力先の装置に送信し、表示又は記録させる機能を有する。なお、表示情報とは、手術中に撮像された各種の画像や、手術に関する各種の情報(例えば、患者の身体情報や、過去の検査結果、術式についての情報等)等である。
具体的には、視聴覚コントローラ5107には、装置群5101から、表示情報として、内視鏡によって撮像された患者の体腔内の術部の画像についての情報が送信され得る。また、シーリングカメラ5187から、表示情報として、当該シーリングカメラ5187によって撮像された術者の手元の画像についての情報が送信され得る。また、術場カメラ5189から、表示情報として、当該術場カメラ5189によって撮像された手術室全体の様子を示す画像についての情報が送信され得る。なお、手術室システム5100に撮像機能を有する他の装置が存在する場合には、視聴覚コントローラ5107は、表示情報として、当該他の装置からも当該他の装置によって撮像された画像についての情報を取得してもよい。
あるいは、例えば、レコーダ5105には、過去に撮像されたこれらの画像についての情報が視聴覚コントローラ5107によって記録されている。視聴覚コントローラ5107は、表示情報として、レコーダ5105から当該過去に撮像された画像についての情報を取得することができる。なお、レコーダ5105には、手術に関する各種の情報も事前に記録されていてもよい。
視聴覚コントローラ5107は、出力先の装置である表示装置5103A~5103Dの少なくともいずれかに、取得した表示情報(すなわち、手術中に撮影された画像や、手術に関する各種の情報)を表示させる。図示する例では、表示装置5103Aは手術室の天井から吊り下げられて設置される表示装置であり、表示装置5103Bは手術室の壁面に設置される表示装置であり、表示装置5103Cは手術室内の机上に設置される表示装置であり、表示装置5103Dは表示機能を有するモバイル機器(例えば、タブレットPC(Personal Computer))である。
また、図23では図示を省略しているが、手術室システム5100には、手術室の外部の装置が含まれてもよい。手術室の外部の装置は、例えば、病院内外に構築されたネットワークに接続されるサーバや、医療スタッフが用いるPC、病院の会議室に設置されるプロジェクタ等であり得る。このような外部装置が病院外にある場合には、視聴覚コントローラ5107は、遠隔医療のために、テレビ会議システム等を介して、他の病院の表示装置に表示情報を表示させることもできる。
手術室制御装置5109は、非医療機器における画像表示に関する処理以外の処理を、統括的に制御する。例えば、手術室制御装置5109は、患者ベッド5183、シーリングカメラ5187、術場カメラ5189及び照明5191の駆動を制御する。
手術室システム5100には、集中操作パネル5111が設けられており、ユーザは、当該集中操作パネル5111を介して、視聴覚コントローラ5107に対して画像表示についての指示を与えたり、手術室制御装置5109に対して非医療機器の動作についての指示を与えることができる。集中操作パネル5111は、表示装置の表示面上にタッチパネルが設けられて構成される。
図24は、集中操作パネル5111における操作画面の表示例を示す図である。図24では、一例として、手術室システム5100に、出力先の装置として、2つの表示装置が設けられている場合に対応する操作画面を示している。図24を参照すると、操作画面5193には、発信元選択領域5195と、プレビュー領域5197と、コントロール領域5201と、が設けられる。
発信元選択領域5195には、手術室システム5100に備えられる発信元装置と、当該発信元装置が有する表示情報を表すサムネイル画面と、が紐付けられて表示される。ユーザは、表示装置に表示させたい表示情報を、発信元選択領域5195に表示されているいずれかの発信元装置から選択することができる。
プレビュー領域5197には、出力先の装置である2つの表示装置(Monitor1、Monitor2)に表示される画面のプレビューが表示される。図示する例では、1つの表示装置において4つの画像がPinP表示されている。当該4つの画像は、発信元選択領域5195において選択された発信元装置から発信された表示情報に対応するものである。4つの画像のうち、1つはメイン画像として比較的大きく表示され、残りの3つはサブ画像として比較的小さく表示される。ユーザは、4つの画像が表示された領域を適宜選択することにより、メイン画像とサブ画像を入れ替えることができる。また、4つの画像が表示される領域の下部には、ステータス表示領域5199が設けられており、当該領域に手術に関するステータス(例えば、手術の経過時間や、患者の身体情報等)が適宜表示され得る。
コントロール領域5201には、発信元の装置に対して操作を行うためのGUI(Graphical User Interface)部品が表示される発信元操作領域5203と、出力先の装置に対して操作を行うためのGUI部品が表示される出力先操作領域5205と、が設けられる。図示する例では、発信元操作領域5203には、撮像機能を有する発信元の装置におけるカメラに対して各種の操作(パン、チルト及びズーム)を行うためのGUI部品が設けられている。ユーザは、これらのGUI部品を適宜選択することにより、発信元の装置におけるカメラの動作を操作することができる。なお、図示は省略しているが、発信元選択領域5195において選択されている発信元の装置がレコーダである場合(すなわち、プレビュー領域5197において、レコーダに過去に記録された画像が表示されている場合)には、発信元操作領域5203には、当該画像の再生、再生停止、巻き戻し、早送り等の操作を行うためのGUI部品が設けられ得る。
また、出力先操作領域5205には、出力先の装置である表示装置における表示に対する各種の操作(スワップ、フリップ、色調整、コントラスト調整、2D表示と3D表示の切り替え)を行うためのGUI部品が設けられている。ユーザは、これらのGUI部品を適宜選択することにより、表示装置における表示を操作することができる。
なお、集中操作パネル5111に表示される操作画面は図示する例に限定されず、ユーザは、集中操作パネル5111を介して、手術室システム5100に備えられる、視聴覚コントローラ5107及び手術室制御装置5109によって制御され得る各装置に対する操作入力が可能であってよい。
図25は、以上説明した手術室システムが適用された手術の様子の一例を示す図である。シーリングカメラ5187及び術場カメラ5189は、手術室の天井に設けられ、患者ベッド5183上の患者5185の患部に対して処置を行う術者(医者)5181の手元及び手術室全体の様子を撮影可能である。シーリングカメラ5187及び術場カメラ5189には、倍率調整機能、焦点距離調整機能、撮影方向調整機能等が設けられ得る。照明5191は、手術室の天井に設けられ、少なくとも術者5181の手元を照射する。照明5191は、その照射光量、照射光の波長(色)及び光の照射方向等を適宜調整可能であってよい。
内視鏡手術システム5113、患者ベッド5183、シーリングカメラ5187、術場カメラ5189及び照明5191は、図23に示すように、視聴覚コントローラ5107及び手術室制御装置5109(図25では図示せず)を介して互いに連携可能に接続されている。手術室内には、集中操作パネル5111が設けられており、上述したように、ユーザは、当該集中操作パネル5111を介して、手術室内に存在するこれらの装置を適宜操作することが可能である。
以下、内視鏡手術システム5113の構成について詳細に説明する。図示するように、内視鏡手術システム5113は、内視鏡5115と、その他の術具5131と、内視鏡5115を支持する支持アーム装置5141と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート5151と、から構成される。
内視鏡手術では、腹壁を切って開腹する代わりに、トロッカ5139a~5139dと呼ばれる筒状の開孔器具が腹壁に複数穿刺される。そして、トロッカ5139a~5139dから、内視鏡5115の鏡筒5117や、その他の術具5131が患者5185の体腔内に挿入される。図示する例では、その他の術具5131として、気腹チューブ5133、エネルギー処置具5135及び鉗子5137が、患者5185の体腔内に挿入されている。また、エネルギー処置具5135は、高周波電流や超音波振動により、組織の切開及び剥離、又は血管の封止等を行う処置具である。ただし、図示する術具5131はあくまで一例であり、術具5131としては、例えば攝子、レトラクタ等、一般的に内視鏡下手術において用いられる各種の術具が用いられてよい。
内視鏡5115によって撮影された患者5185の体腔内の術部の画像が、表示装置5155に表示される。術者5181は、表示装置5155に表示された術部の画像をリアルタイムで見ながら、エネルギー処置具5135や鉗子5137を用いて、例えば患部を切除する等の処置を行う。なお、図示は省略しているが、気腹チューブ5133、エネルギー処置具5135及び鉗子5137は、手術中に、術者5181又は助手等によって支持される。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5141は、ベース部5143から延伸するアーム部5145を備える。図示する例では、アーム部5145は、関節部5147a、5147b、5147c、及びリンク5149a、5149bから構成されており、アーム制御装置5159からの制御により駆動される。アーム部5145によって内視鏡5115が支持され、その位置及び姿勢が制御される。これにより、内視鏡5115の安定的な位置の固定が実現され得る。
(内視鏡)
内視鏡5115は、先端から所定の長さの領域が患者5185の体腔内に挿入される鏡筒5117と、鏡筒5117の基端に接続されるカメラヘッド5119と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒5117を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡5115を図示しているが、内視鏡5115は、軟性の鏡筒5117を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒5117の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡5115には光源装置5157が接続されており、当該光源装置5157によって生成された光が、鏡筒5117の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者5185の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡5115は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド5119の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU:Camera Control Unit)5153に送信される。なお、カメラヘッド5119には、その光学系を適宜駆動させることにより、倍率及び焦点距離を調整する機能が搭載される。
なお、例えば立体視(3D表示)等に対応するために、カメラヘッド5119には撮像素子が複数設けられてもよい。この場合、鏡筒5117の内部には、当該複数の撮像素子のそれぞれに観察光を導光するために、リレー光学系が複数系統設けられる。
(カートに搭載される各種の装置)
CCU5153は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡5115及び表示装置5155の動作を統括的に制御する。具体的には、CCU5153は、カメラヘッド5119から受け取った画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。CCU5153は、当該画像処理を施した画像信号を表示装置5155に提供する。また、CCU5153には、図23に示す視聴覚コントローラ5107が接続される。CCU5153は、画像処理を施した画像信号を視聴覚コントローラ5107にも提供する。また、CCU5153は、カメラヘッド5119に対して制御信号を送信し、その駆動を制御する。当該制御信号には、倍率や焦点距離等、撮像条件に関する情報が含まれ得る。当該撮像条件に関する情報は、入力装置5161を介して入力されてもよいし、上述した集中操作パネル5111を介して入力されてもよい。
表示装置5155は、CCU5153からの制御により、当該CCU5153によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。内視鏡5115が例えば4K(水平画素数3840×垂直画素数2160)又は8K(水平画素数7680×垂直画素数4320)等の高解像度の撮影に対応したものである場合、及び/又は3D表示に対応したものである場合には、表示装置5155としては、それぞれに対応して、高解像度の表示が可能なもの、及び/又は3D表示可能なものが用いられ得る。4K又は8K等の高解像度の撮影に対応したものである場合、表示装置5155として55インチ以上のサイズのものを用いることで一層の没入感が得られる。また、用途に応じて、解像度、サイズが異なる複数の表示装置5155が設けられてもよい。
光源装置5157は、例えばLED(light emitting diode)等の光源から構成され、術部を撮影する際の照射光を内視鏡5115に供給する。
アーム制御装置5159は、例えばCPU等のプロセッサによって構成され、所定のプログラムに従って動作することにより、所定の制御方式に従って支持アーム装置5141のアーム部5145の駆動を制御する。
入力装置5161は、内視鏡手術システム5113に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置5161を介して、内視鏡手術システム5113に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、入力装置5161を介して、患者の身体情報や、手術の術式についての情報等、手術に関する各種の情報を入力する。また、例えば、ユーザは、入力装置5161を介して、アーム部5145を駆動させる旨の指示や、内視鏡5115による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示、エネルギー処置具5135を駆動させる旨の指示等を入力する。
入力装置5161の種類は限定されず、入力装置5161は各種の公知の入力装置であってよい。入力装置5161としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、スイッチ、フットスイッチ5171及び/又はレバー等が適用され得る。入力装置5161としてタッチパネルが用いられる場合には、当該タッチパネルは表示装置5155の表示面上に設けられてもよい。
あるいは、入力装置5161は、例えばメガネ型のウェアラブルデバイスやHMD(Head Mounted Display)等の、ユーザによって装着されるデバイスであり、これらのデバイスによって検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。また、入力装置5161は、ユーザの動きを検出可能なカメラを含み、当該カメラによって撮像された映像から検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。更に、入力装置5161は、ユーザの声を収音可能なマイクロフォンを含み、当該マイクロフォンを介して音声によって各種の入力が行われる。このように、入力装置5161が非接触で各種の情報を入力可能に構成されることにより、特に清潔域に属するユーザ(例えば術者5181)が、不潔域に属する機器を非接触で操作することが可能となる。また、ユーザは、所持している術具から手を離すことなく機器を操作することが可能となるため、ユーザの利便性が向上する。
処置具制御装置5163は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具5135の駆動を制御する。気腹装置5165は、内視鏡5115による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者5185の体腔を膨らめるために、気腹チューブ5133を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ5167は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ5169は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
以下、内視鏡手術システム5113において特に特徴的な構成について、更に詳細に説明する。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5141は、基台であるベース部5143と、ベース部5143から延伸するアーム部5145と、を備える。図示する例では、アーム部5145は、複数の関節部5147a、5147b、5147cと、関節部5147bによって連結される複数のリンク5149a、5149bと、から構成されているが、図25では、簡単のため、アーム部5145の構成を簡略化して図示している。実際には、アーム部5145が所望の自由度を有するように、関節部5147a~5147c及びリンク5149a、5149bの形状、数及び配置、並びに関節部5147a~5147cの回転軸の方向等が適宜設定され得る。例えば、アーム部5145は、好適に、6自由度以上の自由度を有するように構成され得る。これにより、アーム部5145の可動範囲内において内視鏡5115を自由に移動させることが可能になるため、所望の方向から内視鏡5115の鏡筒5117を患者5185の体腔内に挿入することが可能になる。
関節部5147a~5147cにはアクチュエータが設けられており、関節部5147a~5147cは当該アクチュエータの駆動により所定の回転軸まわりに回転可能に構成されている。当該アクチュエータの駆動がアーム制御装置5159によって制御されることにより、各関節部5147a~5147cの回転角度が制御され、アーム部5145の駆動が制御される。これにより、内視鏡5115の位置及び姿勢の制御が実現され得る。この際、アーム制御装置5159は、力制御又は位置制御等、各種の公知の制御方式によってアーム部5145の駆動を制御することができる。
例えば、術者5181が、入力装置5161(フットスイッチ5171を含む)を介して適宜操作入力を行うことにより、当該操作入力に応じてアーム制御装置5159によってアーム部5145の駆動が適宜制御され、内視鏡5115の位置及び姿勢が制御されてよい。当該制御により、アーム部5145の先端の内視鏡5115を任意の位置から任意の位置まで移動させた後、その移動後の位置で固定的に支持することができる。なお、アーム部5145は、いわゆるマスタースレイブ方式で操作されてもよい。この場合、アーム部5145は、手術室から離れた場所に設置される入力装置5161を介してユーザによって遠隔操作され得る。
また、力制御が適用される場合には、アーム制御装置5159は、ユーザからの外力を受け、その外力にならってスムーズにアーム部5145が移動するように、各関節部5147a~5147cのアクチュエータを駆動させる、いわゆるパワーアシスト制御を行ってもよい。これにより、ユーザが直接アーム部5145に触れながらアーム部5145を移動させる際に、比較的軽い力で当該アーム部5145を移動させることができる。従って、より直感的に、より簡易な操作で内視鏡5115を移動させることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
ここで、一般的に、内視鏡下手術では、スコピストと呼ばれる医師によって内視鏡5115が支持されていた。これに対して、支持アーム装置5141を用いることにより、人手によらずに内視鏡5115の位置をより確実に固定することが可能になるため、術部の画像を安定的に得ることができ、手術を円滑に行うことが可能になる。
なお、アーム制御装置5159は必ずしもカート5151に設けられなくてもよい。また、アーム制御装置5159は必ずしも1つの装置でなくてもよい。例えば、アーム制御装置5159は、支持アーム装置5141のアーム部5145の各関節部5147a~5147cにそれぞれ設けられてもよく、複数のアーム制御装置5159が互いに協働することにより、アーム部5145の駆動制御が実現されてもよい。
(光源装置)
光源装置5157は、内視鏡5115に術部を撮影する際の照射光を供給する。光源装置5157は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成される。このとき、RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置5157において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド5119の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置5157は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド5119の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置5157は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察するもの(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得るもの等が行われ得る。光源装置5157は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
(カメラヘッド及びCCU)
図26を参照して、内視鏡5115のカメラヘッド5119及びCCU5153の機能についてより詳細に説明する。図26は、図25に示すカメラヘッド5119及びCCU5153の機能構成の一例を示すブロック図である。
図26を参照すると、カメラヘッド5119は、その機能として、レンズユニット5121と、撮像部5123と、駆動部5125と、通信部5127と、カメラヘッド制御部5129と、を有する。また、CCU5153は、その機能として、通信部5173と、画像処理部5175と、制御部5177と、を有する。カメラヘッド5119とCCU5153とは、伝送ケーブル5179によって双方向に通信可能に接続されている。
まず、カメラヘッド5119の機能構成について説明する。レンズユニット5121は、鏡筒5117との接続部に設けられる光学系である。鏡筒5117の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド5119まで導光され、当該レンズユニット5121に入射する。レンズユニット5121は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。レンズユニット5121は、撮像部5123の撮像素子の受光面上に観察光を集光するように、その光学特性が調整されている。また、ズームレンズ及びフォーカスレンズは、撮像画像の倍率及び焦点の調整のため、その光軸上の位置が移動可能に構成される。
撮像部5123は撮像素子によって構成され、レンズユニット5121の後段に配置される。レンズユニット5121を通過した観察光は、当該撮像素子の受光面に集光され、光電変換によって、観察像に対応した画像信号が生成される。撮像部5123によって生成された画像信号は、通信部5127に提供される。
撮像部5123を構成する撮像素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)タイプのイメージセンサであり、Bayer配列を有するカラー撮影可能なものが用いられる。なお、当該撮像素子としては、例えば4K以上の高解像度の画像の撮影に対応可能なものが用いられてもよい。術部の画像が高解像度で得られることにより、術者5181は、当該術部の様子をより詳細に把握することができ、手術をより円滑に進行することが可能となる。
また、撮像部5123を構成する撮像素子は、3D表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成される。3D表示が行われることにより、術者5181は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部5123が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット5121も複数系統設けられる。
また、撮像部5123は、必ずしもカメラヘッド5119に設けられなくてもよい。例えば、撮像部5123は、鏡筒5117の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部5125は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部5129からの制御により、レンズユニット5121のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部5123による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部5127は、CCU5153との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5127は、撮像部5123から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル5179を介してCCU5153に送信する。この際、術部の撮像画像を低レイテンシで表示するために、当該画像信号は光通信によって送信されることが好ましい。手術の際には、術者5181が撮像画像によって患部の状態を観察しながら手術を行うため、より安全で確実な手術のためには、術部の動画像が可能な限りリアルタイムに表示されることが求められるからである。光通信が行われる場合には、通信部5127には、電気信号を光信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。画像信号は当該光電変換モジュールによって光信号に変換された後、伝送ケーブル5179を介してCCU5153に送信される。
また、通信部5127は、CCU5153から、カメラヘッド5119の駆動を制御するための制御信号を受信する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。通信部5127は、受信した制御信号をカメラヘッド制御部5129に提供する。なお、CCU5153からの制御信号も、光通信によって伝送されてもよい。この場合、通信部5127には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられ、制御信号は当該光電変換モジュールによって電気信号に変換された後、カメラヘッド制御部5129に提供される。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、取得された画像信号に基づいてCCU5153の制御部5177によって自動的に設定される。つまり、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡5115に搭載される。
カメラヘッド制御部5129は、通信部5127を介して受信したCCU5153からの制御信号に基づいて、カメラヘッド5119の駆動を制御する。例えば、カメラヘッド制御部5129は、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報及び/又は撮像時の露光を指定する旨の情報に基づいて、撮像部5123の撮像素子の駆動を制御する。また、例えば、カメラヘッド制御部5129は、撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報に基づいて、駆動部5125を介してレンズユニット5121のズームレンズ及びフォーカスレンズを適宜移動させる。カメラヘッド制御部5129は、更に、鏡筒5117やカメラヘッド5119を識別するための情報を記憶する機能を備えてもよい。
なお、レンズユニット5121や撮像部5123等の構成を、気密性及び防水性が高い密閉構造内に配置することで、カメラヘッド5119について、オートクレーブ滅菌処理に対する耐性を持たせることができる。
次に、CCU5153の機能構成について説明する。通信部5173は、カメラヘッド5119との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5173は、カメラヘッド5119から、伝送ケーブル5179を介して送信される画像信号を受信する。この際、上記のように、当該画像信号は好適に光通信によって送信され得る。この場合、光通信に対応して、通信部5173には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。通信部5173は、電気信号に変換した画像信号を画像処理部5175に提供する。
また、通信部5173は、カメラヘッド5119に対して、カメラヘッド5119の駆動を制御するための制御信号を送信する。当該制御信号も光通信によって送信されてよい。
画像処理部5175は、カメラヘッド5119から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。当該画像処理としては、例えば現像処理、高画質化処理(帯域強調処理、超解像処理、NR(Noise reduction)処理及び/又は手ブレ補正処理等)、並びに/又は拡大処理(電子ズーム処理)等、各種の公知の信号処理が含まれる。また、画像処理部5175は、AE、AF及びAWBを行うための、画像信号に対する検波処理を行う。
画像処理部5175は、CPUやGPU等のプロセッサによって構成され、当該プロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、上述した画像処理や検波処理が行われ得る。なお、画像処理部5175が複数のGPUによって構成される場合には、画像処理部5175は、画像信号に係る情報を適宜分割し、これら複数のGPUによって並列的に画像処理を行う。
制御部5177は、内視鏡5115による術部の撮像、及びその撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部5177は、カメラヘッド5119の駆動を制御するための制御信号を生成する。この際、撮像条件がユーザによって入力されている場合には、制御部5177は、当該ユーザによる入力に基づいて制御信号を生成する。あるいは、内視鏡5115にAE機能、AF機能及びAWB機能が搭載されている場合には、制御部5177は、画像処理部5175による検波処理の結果に応じて、最適な露出値、焦点距離及びホワイトバランスを適宜算出し、制御信号を生成する。
また、制御部5177は、画像処理部5175によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部の画像を表示装置5155に表示させる。この際、制御部5177は、各種の画像認識技術を用いて術部画像内における各種の物体を認識する。例えば、制御部5177は、術部画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具5135使用時のミスト等を認識することができる。制御部5177は、表示装置5155に術部の画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させる。手術支援情報が重畳表示され、術者5181に提示されることにより、より安全かつ確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド5119及びCCU5153を接続する伝送ケーブル5179は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル5179を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド5119とCCU5153との間の通信は無線で行われてもよい。両者の間の通信が無線で行われる場合には、伝送ケーブル5179を手術室内に敷設する必要がなくなるため、手術室内における医療スタッフの移動が当該伝送ケーブル5179によって妨げられる事態が解消され得る。
以上、本開示に係る技術が適用され得る手術室システム5100の一例について説明した。なお、ここでは、一例として手術室システム5100が適用される医療用システムが内視鏡手術システム5113である場合について説明したが、手術室システム5100の構成はかかる例に限定されない。例えば、手術室システム5100は、内視鏡手術システム5113に代えて、検査用軟性内視鏡システムや顕微鏡手術システムに適用されてもよい。
本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、カメラヘッド5119およびCCU5153に好適に適用され得る。具体的には、カメラヘッド5119およびCCU5153に、図9の撮像装置151の機能を適用することができる。カメラヘッド5119およびCCU5153に本開示に係る技術を適用することにより、正確な像ズレ量を検出することができるため、焦点合わせを高速に行うことができる。これにより、術部画像を、より高速に的確に撮像することができる。
なお、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。従って、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、および、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
[構成の組み合わせ例]
本技術は、以下のような構成をとることもできる。
(1)
位相差検出のための第1の特性を有する第1の画素群の受光量分布および前記第1の特性と異なる第2の特性を有する第2の画素群の受光量分布に基づいて、学習に基づく演算を行うことにより、デフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報を出力する演算部を
備える焦点検出装置。
(2)
前記演算部は、機械学習により作成されるニューラルネットワークである
前記(1)に記載の焦点検出装置。
(3)
前記演算部は、前記デフォーカス量関係情報として、前記第1の画素群のボケ関数および前記第2の画素群のボケ関数を出力する
前記(1)または(2)に記載の焦点検出装置。
(4)
前記演算部は、前記デフォーカス量関係情報として、前記第1の画素群のボケ関数の重心位置と前記第2の画素群のボケ関数の重心位置との差分である像ズレ量を出力する
前記(1)または(2)に記載の焦点検出装置。
(5)
前記演算部は、前記デフォーカス量関係情報とともに、前記デフォーカス量関係情報の信頼性を表す信頼性情報を出力する
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の焦点検出装置。
(6)
前記演算部は、前記信頼性情報として、前記第1の画素群の受光量分布および前記第2の画素群の受光量分布が属する、前記デフォーカス量のクラスを数値で表したクラス情報を出力する
前記(5)に記載の焦点検出装置。
(7)
前記演算部は、前記信頼性情報として、機械学習時に出力した前記デフォーカス量関係情報と、正しい情報とを比較して算出される正確性を表す正確性情報を出力する
前記(5)に記載の焦点検出装置。
(8)
前記演算部は、前記信頼性情報として、前記第1の画素群のボケ関数および前記第2の画素群のボケ関数が鏡像関係にある性質に対する近さを示す類似性情報を出力する
前記(5)に記載の焦点検出装置。
(9)
前記デフォーカス量関係情報を焦点検出に用いるか否かを、前記信頼性情報に基づいて判定する判定部をさらに備える
前記(5)に記載の焦点検出装置。
(10)
前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量のうちの最大の受光量に基づいて、前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量のそれぞれを正規化する前処理部をさらに備え、
前記演算部は、正規化された前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の焦点検出装置。
(11)
前記第1の画素群の画素の受光量のうちの最大の受光量に基づいて前記第1の画素群の画素の受光量を正規化するとともに、前記第2の画素群の画素の受光量のうちの最大の受光量に基づいて前記第2の画素群の画素の受光量を正規化する前処理部をさらに備え、
前記演算部は、正規化された前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の焦点検出装置。
(12)
前記第1の画素群の画素の受光量から平均値を引いた値を、前記第1の画素群の受光量の分散値で割るとともに、前記第2の画素群の画素の受光量から平均値を引いた値を、前記第2の画素群の受光量の分散値で割る演算を行う前処理部をさらに備え、
前記演算部は、分散値で割ることによって得られた前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の焦点検出装置。
(13)
前記第1の画素群の所定の数の画素の受光量を加算するとともに、前記第2の画素群の所定の数の画素の受光量を加算する前処理部をさらに備え、
前記演算部は、受光量を加算した前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の焦点検出装置。
(14)
前記第1の画素群から画素を間引くとともに、前記第2の画素群から画素を間引く前処理部をさらに備え、
前記演算部は、間引かれた前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の焦点検出装置。
(15)
焦点検出装置が、
位相差検出のための第1の特性を有する第1の画素群の受光量分布および前記第1の特性と異なる第2の特性を有する第2の画素群の受光量分布に基づいて、学習に基づく演算を行うことにより、デフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報を出力する
焦点検出方法。
(16)
位相差検出のための第1の特性を有する第1の画素群の受光量分布および前記第1の特性と異なる第2の特性を有する第2の画素群の受光量分布に基づいて、学習に基づく演算を行うことにより、デフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報を出力する演算部
として、コンピュータを機能させるプログラム。
101 位相差処理部, 111 機械学習処理部, 121 前処理部, 122,122-1,122-2 機械学習処理部, 123 信頼性判定部, 151 撮像装置, 152 ネットワーク, 161 レンズ, 162 撮像素子, 163 補間処理部, 164 信号処理部, 165 圧縮部, 166 記憶部, 167 出力制御部, 168 表示部, 169 焦点検出部, 170 レンズ駆動部, 231 学習装置, 331 レンズ, 332 カメラ, 351 被写体

Claims (14)

  1. 位相差検出のための第1の特性を有する第1の画素群の受光量分布および前記第1の特性と異なる第2の特性を有する第2の画素群の受光量分布に基づいて、学習に基づく演算を行うことにより、デフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報とともに、前記デフォーカス量関係情報の信頼性を表す信頼性情報を出力する演算部と、
    前記信頼性情報に基づいて、前記デフォーカス量関係情報を焦点検出に用いるか否かの信頼性判定を複数段階行う判定部と
    を備え
    前記判定部は、前記デフォーカス量関係情報の信頼性の高さに基づく信頼性判定と、前記信頼性情報と前記デフォーカス量関係情報との一貫性に基づく信頼性判定とを少なくとも行う
    焦点検出装置。
  2. 前記演算部は、機械学習により作成されるニューラルネットワークである
    請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記演算部は、前記デフォーカス量関係情報として、前記第1の画素群のボケ関数および前記第2の画素群のボケ関数を出力する
    請求項2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記演算部は、前記デフォーカス量関係情報として、前記第1の画素群のボケ関数の重心位置と前記第2の画素群のボケ関数の重心位置との差分である像ズレ量を出力する
    請求項2に記載の焦点検出装置。
  5. 前記演算部は、前記信頼性情報として、前記第1の画素群の受光量分布および前記第2の画素群の受光量分布が属する、前記デフォーカス量の各クラスの信頼性を数値でそれぞれ表したクラス情報を出力する
    請求項1に記載の焦点検出装置。
  6. 前記演算部は、前記信頼性情報として、機械学習時に出力した前記デフォーカス量関係情報と、正しい情報とを比較して算出される正確性を表す正確性情報を出力する
    請求項1に記載の焦点検出装置。
  7. 前記演算部は、前記信頼性情報として、前記第1の画素群のボケ関数および前記第2の画素群のボケ関数が鏡像関係にある性質に対する近さを示す類似性情報を出力する
    請求項1に記載の焦点検出装置。
  8. 前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量のうちの最大の受光量に基づいて、前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量のそれぞれを正規化する前処理部をさらに備え、
    前記演算部は、正規化された前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
    請求項2に記載の焦点検出装置。
  9. 前記第1の画素群の画素の受光量のうちの最大の受光量に基づいて前記第1の画素群の画素の受光量を正規化するとともに、前記第2の画素群の画素の受光量のうちの最大の受光量に基づいて前記第2の画素群の画素の受光量を正規化する前処理部をさらに備え、
    前記演算部は、正規化された前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
    請求項2に記載の焦点検出装置。
  10. 前記第1の画素群の画素の受光量から平均値を引いた値を、前記第1の画素群の受光量の分散値で割るとともに、前記第2の画素群の画素の受光量から平均値を引いた値を、前記第2の画素群の受光量の分散値で割る演算を行う前処理部をさらに備え、
    前記演算部は、分散値で割ることによって得られた前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
    請求項2に記載の焦点検出装置。
  11. 前記第1の画素群の所定の数の画素の受光量を加算するとともに、前記第2の画素群の所定の数の画素の受光量を加算する前処理部をさらに備え、
    前記演算部は、受光量を加算した前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
    請求項2に記載の焦点検出装置。
  12. 前記第1の画素群から画素を間引くとともに、前記第2の画素群から画素を間引く前処理部をさらに備え、
    前記演算部は、間引かれた前記第1の画素群の画素の受光量と前記第2の画素群の画素の受光量を入力として、前記デフォーカス量関係情報を出力する
    請求項2に記載の焦点検出装置。
  13. 焦点検出装置が、
    位相差検出のための第1の特性を有する第1の画素群の受光量分布および前記第1の特性と異なる第2の特性を有する第2の画素群の受光量分布に基づいて、学習に基づく演算を行うことにより、デフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報とともに、前記デフォーカス量関係情報の信頼性を表す信頼性情報を出力し、
    前記信頼性情報に基づいて、前記デフォーカス量関係情報を焦点検出に用いるか否かの信頼性判定を複数段階行い
    前記デフォーカス量関係情報の信頼性の高さに基づく信頼性判定と、前記信頼性情報と前記デフォーカス量関係情報との一貫性に基づく信頼性判定とを少なくとも行う
    焦点検出方法。
  14. 位相差検出のための第1の特性を有する第1の画素群の受光量分布および前記第1の特性と異なる第2の特性を有する第2の画素群の受光量分布に基づいて、学習に基づく演算を行うことにより、デフォーカス量に関係するデフォーカス量関係情報とともに、前記デフォーカス量関係情報の信頼性を表す信頼性情報を出力する演算部と、
    前記信頼性情報に基づいて、前記デフォーカス量関係情報を焦点検出に用いるか否かの信頼性判定を複数段階行う判定部と
    して、コンピュータを機能させ、
    前記判定部は、前記デフォーカス量関係情報の信頼性の高さに基づく信頼性判定と、前記信頼性情報と前記デフォーカス量関係情報との一貫性に基づく信頼性判定とを少なくとも行う
    プログラム。
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