JP5676962B2 - 焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5676962B2
JP5676962B2 JP2010174458A JP2010174458A JP5676962B2 JP 5676962 B2 JP5676962 B2 JP 5676962B2 JP 2010174458 A JP2010174458 A JP 2010174458A JP 2010174458 A JP2010174458 A JP 2010174458A JP 5676962 B2 JP5676962 B2 JP 5676962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
focus detection
image signal
image correction
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010174458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012037551A (ja
JP2012037551A5 (ja
Inventor
嘉人 玉木
嘉人 玉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2010174458A priority Critical patent/JP5676962B2/ja
Priority to PCT/JP2011/067914 priority patent/WO2012018101A1/en
Priority to US13/810,091 priority patent/US8860873B2/en
Publication of JP2012037551A publication Critical patent/JP2012037551A/ja
Publication of JP2012037551A5 publication Critical patent/JP2012037551A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5676962B2 publication Critical patent/JP5676962B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B13/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B13/32Means for focusing
    • G03B13/34Power focusing
    • G03B13/36Autofocus systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/672Focus control based on electronic image sensor signals based on the phase difference signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/81Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/10Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof for transforming different wavelengths into image signals
    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/134Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on three different wavelength filter elements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/703SSIS architectures incorporating pixels for producing signals other than image signals
    • H04N25/704Pixels specially adapted for focusing, e.g. phase difference pixel sets
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
    • H04N23/633Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders for displaying additional information relating to control or operation of the camera

Description

本発明は、結像光学系により形成された光学像を光電変換する撮像素子からの出力信号を用いて、該結像光学系の焦点状態を検出する焦点検出装置およびこれを備えたデジタルカメラ等の撮像装置に関する。
結像光学系の焦点状態を検出する焦点検出装置として、各画素にマイクロレンズが形成された2次元イメージセンサ(撮像素子)を用いて、いわゆる瞳分割方式の焦点検出を行う装置が特許文献1に開示されている。特許文献1の焦点検出装置では、マイクロレンズと光電変換部の相対位置を偏位させた画素が2次元配置された撮像素子が用いられる。この焦点検出装置を備えた撮像装置では、通常の画像の撮影時にはマイクロレンズと光電変換部の相対偏位方向が異なる画素からの信号を加算することにより、画像を生成する。一方、焦点検出時には、マイクロレンズと光電変換部の相対偏位方向が異なる画素群で生成される一対の像信号に対する相関演算を行うことにより、該一対の像信号の位相差を求め、該位相差に基づいて結像光学系(撮影光学系)のデフォーカス量を算出する。
また、焦点検出に用いる一対の像を形成する光束が、結像光学系を構成する光学素子を保持する部材等によってケラレる場合、該一対の像に対応する一対の像信号に非対称性(像の一致度の低下)が生じてしまう。特許文献2には、撮像装置に格納された特定の像修正フィルタを、結像光学系の口径比、射出瞳位置または位相差量に応じて変形し、該変形した像修正フィルタを像信号に適用して、精度の高い焦点検出を行う焦点検出装置が開示されている。像修正フィルタの像信号に対する適用は、像修正フィルタを用いた像信号の畳み込み積分により行われるため、該像修正フィルタのピッチは、像信号のピッチと一致している。
特開平4−267211号公報 特開平5−127074号公報
しかしながら、特許文献2の焦点検出装置では、像修正フィルタのピッチや、像信号に適用する像修正フィルタの数を、結像光学系のデフォーカス量や絞り値によらず一定としている。このため、フィルタ長が短くなる合焦位置の近傍においては、折り返し歪により正確な像修正処理が行えず、焦点検出精度が低下するという問題がある。
本発明は、像修正フィルタの折り返し歪の影響を低減して良好な精度で焦点検出を行えるようにした焦点検出装置およびこれを備えた撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての焦点検出装置は、第1および第2の像信号を用いて結像光学系のデフォーカス量を演算する演算手段を有する焦点検出装置であって、結像光学系の第1の瞳領域を通過した光束により形成された第1の像を光電変換して第1の像信号を生成する第1の画素群、および前記結像光学系の第2の瞳領域を通過した光束により形成された第2の像を光電変換して第2の像信号を生成する第2の画素群を有する撮像手段と、第1および第2の像信号の修正処理に用いる像修正フィルタを生成する像修正フィルタ生成手段と、像修正フィルタを用いて第1の像信号および前記第2の像信号に対する修正処理を行うことにより、演算手段で演算される第1の修正像信号および第2の修正像信号をそれぞれ生成する像修正処理手段を有する。像修正フィルタ生成手段は、像修正処理手段で像修正される前の第1の像信号および第2の像信号を用いて演算手段で演算されたデフォーカス量が所定値より小さい場合に、当該デフォーカス量が該所定値より大きい場合よりフィルタピッチの細かい像修正フィルタを生成ることを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての焦点検出方法は、結像光学系の第1の瞳領域を通過した光束により形成された第1の像を光電変換して第1の像信号を生成する第1の画素群、および前記結像光学系の第2の瞳領域を通過した光束により形成された第2の像を光電変換して第2の像信号を生成する第2の画素群を有する撮像手段第1および第2の像信号を用いて結像光学系のデフォーカス量を演算する演算手段と、を用いた焦点検出方法である。該焦点検出方法は、第1および第2の像信号の修正処理に用いる像修正フィルタを生成する像修正フィルタ生成ステップと、像修正フィルタを用いて第1の像信号および第2の像信号に対する修正処理を行うことにより、演算手段で演算される第1の修正像信号および第2の修正像信号をそれぞれ生成する像修正ステップを有する。そして、像修正フィルタ生成ステップは、像修正ステップで像修正される前の第1の像信号および第2の像信号を用いて演算手段で演算されたデフォーカス量が所定値より小さい場合に、該デフォーカス量が該所定値より大きい場合よりフィルタピッチの細かい像修正フィルタを生成ることを特徴とする。
本発明によれば、像信号に対する修正処理における像修正フィルタの折り返し歪の影響を低減することができ、焦点検出精度を向上させることができる。そして、このような精度の高い焦点検出の結果を用いてフォーカシングを行い、さらに撮像を行うことにより、ピントが合った良好な画像を取得することができる。
本発明の実施例1である撮像装置の構成を示すブロック図。 実施例1の撮像装置に用いられた撮像素子における撮像用画素の平面図と断面図。 上記撮像素子における焦点検出用画素の平面図と断面図。 上記撮像素子による瞳分割を説明する図。 上記焦点検出用画素における瞳強度分布を示す図。 上記撮像素子の中央の焦点検出用画素における瞳強度を示す図。 上記撮像素子の構成を示す回路図。 上記焦点検出用画素から得られる像信号を示す図。 実施例1における像修正フィルタ処理を説明する図。 実施例1においてデフォーカス量に応じて像修正フィルタ数を変更する焦点検出処理を示すフローチャート。 実施例1におけるデフォーカス状態で撮像素子に入射する光線を示す図。 実施例1における線像分布関数を示す図。 実施例1において大デフォーカス状態で線像分布関数から像修正フィルタを得る過程を示す図。 実施例1において小デフォーカス状態で線像分布関数から像修正フィルタを得る過程を示す図。 本発明の実施例2において絞り値ごとの線像分布関数から像修正フィルタを得る過程を示す図。 実施例2において絞り値およびデフォーカス量に応じて像修正フィルタ数を変更する焦点検出処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例である焦点検出装置を有するデジタルカメラ(撮像装置)の構成を示している。同図において、101は結像光学系としての撮影光学系のうち最も物体側に配置され、光軸方向に移動可能な第1レンズ群である。102は絞りシャッタであり、その開口径を変化させて(絞り値を可変として)光量調節を行う絞り機能と、静止画撮影時に開閉動作することで露光秒時を制御するシャッタ機能とを備える。
103は第2レンズ群である。絞りシャッタ102は、第2レンズ群103と一体となって光軸方向に移動する。第1レンズ群101と第2レンズ群102とが光軸方向に移動することで、変倍(ズーム)が行われる。
105は第3レンズ群であり、光軸方向に移動して焦点調節を行う。106は光学的ローパスフィルタであり、撮影画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。107はCMOSセンサとその周辺回路で構成された撮像素子(撮像手段)である。該撮像素子107は、水平方向にm個、垂直方向にn個の画素(受光素子)を有し、これらの画素に対してベイヤー配列の原色カラーモザイクフィルタが配置されて2次元単板カラーセンサが構成される。
111はズームアクチュエータであり、不図示のカム筒を光軸周りで回転させることで、第1レンズ群101および第2レンズ群102を光軸方向に移動させ、変倍を行わせる。
112は絞りシャッタアクチュエータであり、光量調節のために絞りシャッタ102の開口径を変化させるよう駆動するとともに、静止画撮影時のシャッタ駆動を行う。114はフォーカスアクチュエータで、あり第3レンズ群105を光軸方向に移動させてフォーカシングを行う。
115は電子フラッシュであり、キセノン管やLEDを光源として有する。116はAF補助光発光部であり、所定の開口パターンを有したマスクの像を、投光レンズを介して被写体に投影する。これにより、暗い被写体あるいは低コントラストの被写体に対するAF性能を向上させることができる。
121はコントローラとしてのカメラCPUであり、カメラの種々の動作の制御を司る。カメラCPU121は、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータおよび通信インターフェイス回路等を有する。カメラCPU121は、ROMに記憶されたコンピュータプログラムに従ってカメラ内の各部の動作を制御し、撮影光学系の焦点状態の検出(焦点検出)を含むAF、撮像、画像処理および記録等の一連の撮影動作を実行させる。
122は電子フラッシュ制御回路であり、電子フラッシュ115の点灯制御を行う。123は補助光駆動回路であり、AF補助光発光部116の点灯制御を行う。124は撮像素子駆動回路であり、撮像素子107の動作を制御するとともに、該撮像素子107から出力された画素信号(撮像信号)をA/D変換してカメラCPU121に送信する。125は画像処理回路であり、A/D変換された撮像信号に対してγ変換やカラー補間等の画像処理を行って画像信号を生成し、さらに画像信号に対してJPEG圧縮等の処理を行う。
126はフォーカス駆動回路であり、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動し、第3レンズ群105を光軸方向に移動させて焦点調節を行う。128はシャッタ駆動回路であり、絞りシャッタアクチュエータ112を駆動して絞りシャッタ102を動作させる。129はズーム駆動回路で、撮影者のズーム操作に応じてズームアクチュエータ111を駆動する。
131はLCD等の表示器であり、カメラの撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像、撮影後の確認用画像および焦点検出時の合焦状態等を表示する。132は操作スイッチ群であり、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ等で構成される。133は着脱可能なフラッシュメモリで、撮影済み画像を記録する。
次に、図2および図3を用いて、撮像素子107上に配置された撮像用画素と焦点検出用画素の構造について説明する。本実施例の撮像素子107は、2行×2列の4画素における対角2箇所にG(緑色)の分光感度を有する画素を配置し、他の2箇所にR(赤色)とB(青色)の分光感度を有する画素をそれぞれ1個ずつ配置したベイヤー配列を採用する。そして、このようなベイヤー配列により配置された撮像用画素の中に、焦点検出用画素が分散配置されている。
図2には、撮像用画素の平面図と断面図を示す。同図(a)は撮像素子107の中央に位置する2行×2列の撮像用画素の平面図である。前述したように、対角2箇所に2つのG画素が配置され、他の2箇所にR画素とB画素が配置されている。
図2(a)の断面A−Aを同図(b)に示す。MLは各画素の最前面に配置されたオンチップマイクロレンズであり、CFはR(Red)のカラーフィルタである。CFはG(Green)のカラーフィルタである。PDは図3で説明したCMOSセンサの光電変換部を模式的に示したものである。CLはCMOSセンサ内の各種信号を伝達する信号線を形成するための配線層である。TLは撮影光学系を模式的に示したものである。
ここで、撮像用画素のオンチップマイクロレンズMLと光電変換部PDは、撮影光学系TLを通過した光束を可能な限り有効に取り込むように構成されている。換言すると、撮影光学系TLの射出瞳EPと光電変換部PDとがマイクロレンズMLによって共役関係に配置され、さらに光電変換部PDの有効面積が大きく設定されている。なお、図2(b)では、R画素の構造を示しているが、G画素およびB(Blue)画素も同一の構造を有する。したがって、撮像用のRGB画素に対応した射出瞳EPは大きな径を有し、被写体からの光束を効率良く取り込んで、画像信号のS/Nを向上させる。
図3には、撮影光学系の瞳をx方向に分割するための焦点検出用画素の平面図と断面図を示す。同図(a)は、撮像素子107の中央に位置する焦点検出用画素を含む2行×2列の4画素の平面図である。
撮像信号を得る場合に、G画素からの出力は輝度情報の主成分をなす。人間の画像認識特性は輝度情報に敏感であるため、G画素が欠損すると、画質劣化が認められやすい。一方、R画素もしくはB画素は、色情報を取得する画素であるが、人間は色情報には鈍感であるため、色情報を取得する画素は多少の欠損が生じても画質劣化に気づきにくい。そこで、本実施例では、2行×2列の4画素のうち、2つのG画素は撮像用画素として残し、R画素とB画素の位置に、ある割合で焦点検出用画素を配置している。同図(a)において、焦点検出用画素をSHA,SHBで示す。
このように撮像素子107に分散配置された複数の焦点検出用画素SHAが第1の画素群に相当し、複数の焦点検出用画素SHBが第2の画素群に相当する。
図3(a)の断面B−Bを同図(b)に示す。マイクロレンズMLと光電変換部PDは、図2(b)に示した撮像用画素と同一の構造を有する。
本実施例においては、焦点検出用画素の信号は画像生成には用いられないため、色分離用カラーフィルタの代わりに透明膜(白色膜)CFが配置される。
また、x方向の瞳分割を行うため、配線層CLの開口部はマイクロレンズMLの中心線に対してx方向に偏っている。具体的には、焦点検出用画素SHAの開口部OPHAは−x方向に偏っているため、焦点検出用画素SHAの光電変換部PDは、撮影光学系TLの左側(+x側)の射出瞳領域(第1の瞳領域)EPHAを通過した光束を受光する。また、焦点検出用画素SHBの開口部OPHBは+x方向に偏っているため、焦点検出用画素SHBの光電変換部PDは、撮影光学系TLの右側(−x側)の射出瞳領域(第2の瞳領域)EPHBを通過した光束を受光する。
x方向に規則的に配列された複数の焦点検出用画素SHA(第1の画素群)で取得した被写体像をA像(第1の像)とする。また、x方向に規則的に配列された複数の焦点検出用画素SHB(第2の画素群)で取得した被写体像をB像(第2の像)とする。そして、A像とB像の相対位置関係(位相差)を検出することで、該位相差に基づいて被写体に対する撮影光学系TLのデフォーカス量を演算することができる。
図4は、本実施例における撮像素子107の瞳分割の様子を示す。TLは撮影光学系、107は撮像素子、OBJは被写体、IMGは被写体像である。
撮像用画素は、図2に示したように、撮影光学系TLの射出瞳EPの全域を通過した光束を受光する。一方、焦点検出用画素のうち図3に示した焦点検出用画素SHAは、射出瞳EPのうち+x側の瞳領域EPHAを通過した光束を受光する。同様に、焦点検出用画素SHBは、射出瞳領域EPHBを通過した光束を受光する。そして、焦点検出用画素を、撮像素子107の全領域にわたって分布させることで、有効撮像エリアの全域で焦点検出が可能となる。
なお、焦点検出用画素SHA,SHBによって撮影画面のx方向に輝度分布を有した被写体、例えばy方向の伸びる線に対しては焦点検出が可能であるが、y方向に輝度分布を有する被写体、例えばx方向に伸びる線に対しては焦点検出不能である。本実施例では、図示はしないが、後者についても焦点検出できるように、撮影光学系TLのy方向にも瞳分割を行う焦点検出用画素も備えている。
次に、A像およびB像を形成する光束(以下、像形成光束ともいう)にケラレが生じない場合の瞳強度分布と線像分布関数について説明する。
光束の射出瞳面内での強度分布を、以下の説明では、単に瞳強度分布という。図5には、焦点検出用画素の瞳強度分布とその瞳強度分布から得られる線像分布関数を示している。図5(a)は焦点検出用画素SHAの瞳強度分布を、図5(b)は焦点検出用画素SHBの瞳強度分布を示している。図5のx軸およびy軸はそれぞれ、図4のx軸およびy軸に対応している。図5では、色が濃いほど受光強度が高いことを示している。図3(a)では、焦点検出用画素SHAが受光する光束が通過する射出瞳領域EPHAと、焦点検出用画素SHBが受光する光束が通過する射出瞳領域EPHBとを分離して示した。しかし、実際には、図5に示すように、開口部OPHAと開口部OPHBによる回折の影響でぼけて広がり、焦点検出用画素SHA,SHBが受光する光束がそれぞれ通過する射出瞳領域EPHA,EPHBは一部が重なっている。
図5(c)には、焦点検出用画素SHA,SHBの線像分布関数LSF,LSFを示している。この図は、図5(a)と図5(b)の瞳強度分布をy方向に射影したものである。横軸は図5(a),(b)のx軸に対応し、縦軸は線像分布関数の強度を示している。原点Oは、撮影光学系の光軸位置に対応している。
ここで、ある点光源からの光束が結像光学系の射出瞳を通過して結像面上に形成する点像の強度分布である、いわゆる点像分布関数は、該結像光学系が無収差である場合には、射出瞳形状が結像面上に縮小投影されたものと考えられる。そして、線像分布関数は、点像分布関数の射影であるので、瞳強度分布の射影が線像分布関数となる。図5(c)に示すように、撮像素子の中央の焦点検出用画素では、A像およびB像に対応する線像分布関数LSF,LSFは、光軸に対してほぼ対称となる。つまり、線像分布関数LSF,LSFに対応する点像の形状がほぼ一致する。また、線像分布関数LSF,LSFは、それぞれのx軸方向の重心位置を中心として、x軸方向にほぼ対称な形状を有する。
次に、像形成光束にケラレが生じた場合の瞳強度分布と線像分布関数について説明する。図6には、図5に示した瞳強度分布に対して、撮影光学系を構成するレンズ等の光学素子を保持する部材(以下、レンズ保持部材という)による像形成光束のケラレが生じた場合の瞳強度分布とその瞳強度分布から得られる線像分布関数を示している。図6(a)は焦点検出用画素SHAの瞳強度分布を、図6(b)は焦点検出用画素SHBの瞳強度分布を示している。図6において、焦点検出用画素SHA,SHBの瞳強度分布のうち、Area1で表した形状の内側のみが焦点検出用画素SHA,SHBで受光される領域となる。
図6(c)は、上記ケラレが生じた場合の焦点検出用画素SHA,SHBの線像分布関数LSF’,LSF’を示している。図6(c)は、図5(c)と同様に、図6(a)と図6(b)の瞳強度分布をy方向に射影したものである。横軸は、図6(a),(b)のx軸に対応し、縦軸は線像分関数の強度を表している。原点Oが撮影光学系の光軸位置に対応している。
図6(c)に示すように、撮像素子の中央の焦点検出用画素では、図5(c)で示したのと同様に、A像およびB像に対応する線像分布関数LSF’,LSF’は、光軸に対してほぼ対称となる。しかし、図6(a),(b)に示すように、瞳強度分布はArea1により一部が切り取られた状態となっている。このため、線像分布関数LSF’,LSF’全体では、それぞれのx軸方向の重心位置を中心として、x軸方向に非対称形状となっている。
図7には、図1に示した撮像素子107と撮像素子駆動回路124における焦点検出のための構成を示している。図7では、A/D変換部を省略している。
撮像素子107は、図3に示した焦点検出用画素SHAに相当する焦点検出用画素901aと、焦点検出用画素SHBに相当する焦点検出用画素901bとで構成される焦点検出用画素対901を複数有する。また、撮像素子107は、撮影光学系によって形成された被写体像を光電変換するための撮像用画素を複数含む。
撮像素子駆動回路124は、合成部902と、連結部903とを含む。また、撮像素子駆動回路124は、複数の焦点検出用画素対901を含むように、撮像素子107の撮像面にセクション(領域)CSTを複数割り当てている。そして、撮像素子駆動回路124は、セクションCSTの大きさ、配置、数等を適宜変更することができる。
合成部902は、撮像素子107に割り当てられた複数のセクションCSTのそれぞれにおいて、焦点検出用画素901aからの出力信号を合成して1画素信号に相当する第1の合成信号を得る処理を行う。また、合成部902は、各セクションCSTにおいて、焦点検出用画素901bからの出力信号を合成して1画素信号に相当する第2の合成信号を得る処理を行う。
連結部903は、複数のセクションCST間で、第1の合成信号を連結してA像信号に相当する第1の像信号(第1の連結信号)を得る処理と、第2の合成信号を連結してB像信号に相当する第2の像信号(第2の連結信号)を得る処理とを行う。このように、焦点検出用画素901a,901bのそれぞれに対して、セクション数の焦点検出用画素からの信号が連結された像信号が得られる。
そして、カメラCPU121は、第1の像信号と第2の像信号に対する相関演算を行うことによって、該第1および第2の像信号の位相差を算出し、さらに該位相差に基づいて撮影光学系のデフォーカス量を演算する。このように、各セクション内に配置された同一方向に瞳分割を行う焦点検出用画素の出力信号を合成することにより、焦点検出用画素対901の1つ1つの輝度が小さい場合であっても、被写体の輝度分布を十分良好に検出することができる。
次に、撮像素子107から出力される像信号について説明する。図8には、図7に示した連結部903により生成された第1の像信号430aおよび第2の像信号430bを示す。図8において、横軸は、連結された信号を出力した画素の並び方向を示し、縦軸は像信号の強度を示す。
撮影光学系がデフォーカス状態にあると、第1の像信号430aは左側に、第2の像信号430bは右側にそれぞれ相対的にずれた状態となっている。これら第1および第2の像信号430a,430bのずれ量である位相差を相関演算によって算出することにより、該位相差から撮影光学系のデフォーカス量を求めることができる。
本実施例では、図6に示したように、像形成光束のケラレによって線像分布関数が重心に対して非対称となるので、第1の像信号と第2の像信号にも非対称性が生じる。つまり、像の一致度が低下する。本実施例で使用する位相差検出方式の焦点検出においては、像の一致度の低下(非対称性)が生じている場合、位相差を正確に算出することができない。そこで、本実施例では、得られた像信号の非対称性を補正することで、この問題を解決する。
ここで、像信号に非対称性が生じる理由と、非対称性の補正について説明する。被写体の光量分布をf(x,y)とし、像信号の光量分布をg(x,y)とするとき、
で示される畳み込み積分(convolution)を用いた関係が成立する。ここで、h(a,b)は、被写体の像が撮像系(撮影光学系および画像生成系)において劣化する状態を表す伝達関数であり、点像分布関数(point spread function)と呼ばれる。焦点検出に用いる一対の被写体像(像信号)の状態を知るには、点像分布関数を知る必要がある。本実施例で行われる位相差検出方式焦点検出では、一対の像信号の1次元方向に注目し、その位相差を検出するため、点像分布関数の代わりに1次元関数である線像分布関数(line spread function)を用いて焦点検出に関する撮像系を評価することができる。
そこで、被写体の光量分布をf(x)とし、像信号の光量分布をg(x)とすると、式(1)は、線像分布関数L(a)を用いて以下のように書き換えられる。
また、点像分布関数と線像分布関数の関係は、以下の式(3)で表すことができる。
前述したように、ある点光源からの光束が光学系の射出瞳を通過して結像面上に形成する点像の強度分布(点像分布関数)は、光学系が無収差の場合は、射出瞳形状が結像面上に縮小投影されたものと考えられる。したがって、点像分布関数h(a,b)は、瞳強度分布で置き換えることができる。
さらに、式(3)より、線像分布関数は、瞳強度分布の射影と考えることができる。このため、図5および図6では、瞳強度分布の射影を線像分布関数として説明してきた。したがって、式(2)より、本実施例における一対の被写体像(第1の像および第2の像)には、図6で説明した非対称な線像分布関数LSF’,LSF’がそれぞれ畳み込まれているため、第1の像信号および第2の像信号にも非対称性が生じている。
前述したように、相関演算に使用する対の像信号に非対称性が生じている場合は、焦点検出精度が低下する。焦点検出精度を向上させるためには、対の像信号の非対称性を補正して、像の一致度を上げることが有効である。
次に、像信号の非対称性を補正するための像修正処理について説明する。ここでは、図7に示した焦点検出用画素901aの出力から得られる像信号を像信号ImgAとし、焦点検出用画素901bの出力から得られる像信号を像信号ImgBという。像信号ImgAと像信号ImgBの非対称性は、非対称な線像分布関数LSF’’、LSF’’が畳み込み積分されることによって生じる。
図9は、像修正処理としてのフィルタ処理を説明する図である。図9(a)〜(i)において、横軸は画素の並び方向を示し、縦軸は像信号の強度を示している。
図9(a)は、被写体の光量分布をObjで表している。図9(b)と図9(c)は、焦点検出用画素SHA,SHBの線像分布関数をLSF’’、LSF’’で示している。図9(d)と図9(e)は、像信号ImgA,ImgBを示しており、それぞれ被写体の光量分布Objに線像分布関数LSF’’,LSF’’を畳み込み積分したときの形状を示している。
図9(f)は、像信号ImgA用の像修正フィルタ(以下、A像用像修正フィルタという)であるFilを示す。図9(g)は、像信号ImgBの像修正フィルタ(以下、B像用像修正フィルタという)であるFilを示す。図9(h)は、像信号ImgAにA像用像修正フィルタFilを畳み込み積分して得られた修正像信号(第1の修正像信号)ReImgAを示す。図9(i)は、像信号ImgBにB像用像修正フィルタFilを畳み込み積分して得られた修正像信号(第2の修正像信号)ReImgBを示す。
図9(h)および図9(i)から分かるように、修正像信号ReImgAと修正像信号ReImgBは互いに同じ形状を有する。
ここで、修正像信号ReImgAと修正像信号ReImgBが互いに同じ形状を持つ原理について説明する。像信号ImgAは、前述した式(2)により得られる。得られた像信号ImgAにA像用像修正フィルタFilを畳み込み積分して得られる修正像ReImgAをk(x)とすると、k(x)は以下のように表される。
また、修正像ReImgBについても同様に、
で表される。
上記式(4),(5)より、修正像ReImgAと修正像ReImgBは互いに等しくなる(つまり、同じ形状を有する)ことが分かる。そして、互いに一致した修正像ReImgA,ReImgBに対する相関演算を行うことで、これら修正像ReImgA,ReImgBの位相差を算出することができる。
以下、カメラCPU121により行われる焦点検出処理(焦点検出方法)について、図10のフローチャートを用いて説明する。この処理は、カメラCPU121内のROMに格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。このことは後述する他の実施例でも同じである。カメラCPU121は、フィルタ生成手段、像修正処理手段および演算手段として機能する。また、焦点検出処理は、フィルタ生成ステップ、像修正ステップおよび演算ステップ等を含む。
ステップS001では、カメラCPU121は、上述した像形成光束のケラレの状態を知るためのレンズ情報を取得する。
次に、ステップS002では、カメラCPU121は、ユーザによって選択された又はカメラCPU121が自動的に設定した焦点検出領域(撮像素子107の有効撮像エリアのうち焦点検出を行う領域)を読み出す。そして、カメラCPU121は、読み出した焦点検出領域に含まれる各焦点検出用画素においてカメラCPU121内のROMに格納されている瞳強度分布の情報を読み出す。その後、カメラCPU121は、瞳強度分布情報とステップS001で得られたケラレ情報とを合わせて、A像とB像に対応する線像分布関数を算出する。
次に、ステップS003では、カメラCPU121は、ステップS002で得たA像とB像に対応する線像分布関数の重心を算出し、該重心間の間隔である基線長を求める。
次に、ステップS004では、カメラCPU121は、ステップS002で読み出した焦点検出領域に含まれる焦点検出用画素から画素信号を読み出し、像信号ImgAおよび像信号ImgBを生成する。
次に、ステップS005では、カメラCPU121は、ステップS001で得たレンズ情報とステップS002で読み出した瞳強度分布を用いて、ステップS004で生成された像信号ImgA,ImgBのシェーディングを予測し、シェーディング補正を行う。
次に、ステップS006では、カメラCPU121は、像信号ImgA,ImgBに対して、カメラCPU121内のROMに格納されたダーク値を用いて、ダーク補正を行う。
次に、ステップS007では、カメラCPU121は、ダーク補正後の像信号ImgA,ImgBに対して相関演算を行って、該ダーク補正後の像信号ImgA,ImgBの位相差を求める。そして、該位相差とステップS003で求めた基線長とから、撮影光学系のデフォーカス量の暫定値(以下、暫定デフォーカス量という)を算出する。
次に、ステップS008では、カメラCPU121は、ステップS007で算出した暫定デフォーカス量が所定値(閾値)より大きい(以上)か否かを判定する。暫定デフォーカス量が閾値より小さい場合は、カメラCPU121は、合焦近傍における像修正フィルタの折り返し歪を低減させる方法として初期像修正フィルタ数よりも多い複数の像修正フィルタを算出するためにステップS009に進む。つまり、暫定デフォーカス量の大小に応じて、像修正フィルタの形状を変更するだけでなく、像修正フィルタの数も変更する。初期像修正フィルタの数としては、1または複数が設定される。
一方、暫定デフォーカス量が閾値より大きい(以上である)場合には、カメラCPU121は、像修正フィルタの数を初期像修正フィルタ数のままとして、ステップS010に進む。
ここで、暫定デフォーカス量が閾値より小さい場合に像修正フィルタ数を増やす理由について説明する。デフォーカス量が大きい場合には、フィルタ長が長くなり、像修正フィルタの形状をある程度正確に表すことができるため、像修正処理により像信号の非対称性が軽減し、精度良くデフォーカス量を算出することができる。
これに対して、デフォーカス量が小さい場合には、フィルタ長が短くなり、デフォーカス量が大きい場合と同じように像修正フィルタの形状を変更しただけでは、像修正フィルタの折り返し歪が生じてしまう。このため、デフォーカス量が大きい場合と同じサンプリングピッチの像修正フィルタを用いると、像修正処理において像修正フィルタの折り返し歪の影響によって像信号の非対称性を悪化させてしまい、精度良くデフォーカス量を算出することができなくなる。
したがって、デフォーカス量が小さい場合には像修正フィルタ数を増加させて、仮想的にフィルタのサンプリングピッチを細かくすることで、像修正フィルタの折り返し歪の影響を低減する必要がある。
ステップS009では、カメラCPU121は、ステップS007で求めた暫定デフォーカス量に応じた像修正フィルタ数を算出する。そして、ステップS010に進み、カメラCPU121は、像修正フィルタ数を決定する。すなわち、像修正フィルタ数を、ステップS009で算出した像修正フィルタ数または初期像修正フィルタ数に決定する。
ステップS011では、カメラCPU121は、ステップS010で決定した像修正フィルタ数の像修正フィルタを算出(生成)する。具体的には、まずステップS002で算出した線像分布関数LSF’,LSF’の形状を、暫定デフォーカス量に応じて変化させる。そして、ステップS010で算出した像修正フィルタ数だけ像修正フィルタFil,Filを算出する。
ステップS012では、カメラCPU121は、ステップS011で算出した像修正フィルタを用いて、像信号ImgA,ImgBの畳み込み積分を行う。これにより、像修正フィルタ数と同じ数(像修正フィルタ数が複数である場合に複数)の対の修正像信号ReImgA,ReImgBを得る。
続いてステップS013では、カメラCPU121は、ステップS010で算出した各対の修正像信号ReImgA,ReImgBに対する相関演算を行い、各対の修正像信号ReImgA,ReImgBの位相差を算出する。そして、カメラCPU121は、複数の対の修正像信号ReImgA,ReImgBの位相差のうち、所定のアルゴリズムによって最も信頼性が高いと判定された位相差を選択する。カメラCPU121は、該選択された位相差とステップS003で求めた基線長とからAF用の撮影光学系のデフォーカス量を算出する。以上により、一連の焦点検出処理が終了する。
この後、カメラCPU121は、ステップS013で算出したAF用のデフォーカス量に基づいて、合焦状態を得るための第3レンズ群105の移動方向と移動量を算出し、該算出結果に応じて第3レンズ群105を移動させる。すなわち、AFを行う。
次に、上記ステップS011にて行われる像修正フィルタの算出の方法について、図11から図14を用いて説明する。まず、像修正フィルタの幅決定方法について、図11を用いて説明する。
図11には、デフォーカス状態で撮像素子107に入射する光線を示している。図11(a)は前ピン状態での光線を、図11(b)は後ピン状態での光線をそれぞれ示している。Zafは、撮像素子107の撮像面からマイクロレンズMLの瞳面Meまでの距離である。Rafは、図6に示したArea1のx方向の幅である。Defは、デフォーカス量である。
前ピン状態では、図11(a)に示すように、線像分布関数LSFA1’は瞳面Me上でRafの幅を有しており、撮像素子107上では幅Wfに縮小されている。そして、前ピン状態では、線像分布関数LSFA1’は左右方向に反転した状態となっている。Wfは前ピン状態ではDefが負であることを考慮して、以下の式(6)によって得られる。
この式(6)で得られたWfが、前ピン状態での線像分布関数、すなわち像修正フィルタの幅となる。同様に、後ピン状態での線像分布関数LSFA2’は、撮像素子107上で幅Wbに縮小されている。なお、後ピン状態では、線像分布関数LSFA2’は左右方向に反転しない。そして、線像分布関数LSFA2’の幅、すなわち後ピン状態での像修正フィルタの幅Wbも、式(6)により算出される。線像分布関数LSF’についても同様であり、詳細な説明は省略する。
次に、像修正フィルタの強度が一定になるようにゲインを与えて調整する。これはステップS005において像信号ImgA,ImgBをシェーディング補正しているためであり、像修正後の像信号(修正像信号ReImgA,ReImgB)間で強度差が生じないように、A像用およびB像用の像修正フィルタの強度を調整する。そして、A像用およびB像用の像修正フィルタの重心を合わせるように波形を移動させる。これは、像修正後の像信号の重心移動を防ぐためである。このようにして像修正フィルタを算出する。
次に、デフォーカス量(暫定デフォーカス量)に応じて像修正フィルタ数を変更することについて、図12から図14を用いて説明する。
図12から図14は、デフォーカス量に応じて線像分布関数から像修正フィルタを作成する様子を示している。図12は、像修正フィルタの元となる線像分布関数LSFを示しており、Wはフィルタ幅、Hはフィルタ強度である。図13は、大デフォーカス量に応じて変化させた線像分布関数LSFwと線像分布関数LSFwをサンプリングして得られた像修正フィルタFilwを示している。図14は、小デフォーカス量に応じて変化させた線像分布関数LSFnと線像分布関数LSFnをサンプリングして得られた像修正フィルタFilnを示している。線像分布関数LSFnのサンプリング開始位置を、像修正フィルタ数N(ここでは例としてN=3とする)と同じ回数だけ、ピッチpずつずらしながらサンプリングした複数の像修正フィルタがFilnp−Nである。
まず、大デフォーカス状態では、図13(a)に示した線像分布関数LSFwのようにフィルタ長が長くなるので、フィルタ幅はα1Wとなる。また、強度を調整するため高さはβ1Hとなる。そして、サンプリングして得られる図13(b)に示す像修正フィルタFilwは、線像分布関数LSFwの形状をある程度正確に表すことができる。
一方、小デフォーカス状態では、図14(a)に示した線像分布関数LSFnのようにフィルタ長が短くなるので、フィルタ幅はα2Wとなる。また、強度を一定にするため高さはβ2Hとなる。そして、サンプリングして得られる図14(b)に示す像修正フィルタFilnは、フィルタ幅α2Wが像修正フィルタのピッチに対してきわめて狭いので、線像分布関数LSFnの形状を正確に表すことができない。そこで、図14(c)に示すように、線像分布関数LSFnのサンプリング開始位置をピッチpだけずらしながらN回サンプリングを行い、複数の像修正フィルタを算出する。そして、この複数の像修正フィルタを用いて像修正および相関演算を行い、前述したように撮影光学系のデフォーカス量を算出する。
このように、複数の像修正フィルタを用いて仮想的にフィルタピッチを細かくすることで、像修正フィルタの折り返し歪の影響を低減することができる。
本実施例によれば、暫定デフォーカス量の大きさに応じて像修正フィルタの形状や数を変更することで、デフォーカス量を算出するために適切な、つまりは合焦近傍においても像修正フィルタの折り返し歪の影響を低減可能な像修正フィルタを生成することができる。これにより、より高精度な焦点検出を行うことができる。
なお、本実施例では、複数の像修正フィルタを算出する例としてサンプリング開始位置をずらしながら複数回、像修正フィルタを算出する方法を説明した。しかし、波形の異なる複数の像修正フィルタを予め用意しておく方法等、実施例で説明した以外の方法でもよい。このことは、後述する他の実施例でも同じである。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例は、実施例1の変形例であり、本実施例の構成要素のうち実施例1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付す。
実施例1では、デフォーカス量(暫定値)に応じて像修正フィルタ数を変更する場合について説明した。これに対して、本実施例では、撮影光学系に含まれる絞り(絞りシャッタ102)の絞り値(F値)によって像修正フィルタ数を変更する。
図15には、絞り値に応じて線像分布関数LSFfw,LSFfnから像修正フィルタFilfw,Filfnを作成する様子を示している。図15(a),(b)のうち上側には、撮像素子107の中央の焦点検出用画素の瞳面上において、絞り値に応じた像形成光束のケラレ(レンズ保持部材によるケラレ)が生じた場合の瞳強度分布を示している。また、図15(a),(b)の中間および下側にはそれぞれ、上側の瞳強度分布から得られる線像分布関数LSFfw,LSFfnと、該線像分布関数LSFfw,LSFfnをサンプリングして得られる像修正フィルタFilfw,Filfnを示している。
図15(a)に示すように絞り値が小さい場合には、像修正フィルタFilfwは線像LSFfwの非対称性を良く表すことができる。一方、図15(b)に示すように絞り値が大きい場合には、瞳強度分布のより限定的な領域を通過した光束から線像を作成する。
図15(b)のように絞り値が大きい場合には、図15(a)のように絞り値が小さい場合と同じサンプリングピッチでは粗すぎてしまう。このため、像修正フィルタFilfnは、線像LSFfnを正しく表現できない。また、像修正フィルタの折り返し歪も生じてしまう。したがって、絞り値によっても像修正フィルタ数を変更することで、像修正フィルタの折り返し歪の影響を低減することが望ましい。
図16のフローチャートには、本実施例において、カメラCPU121により行われる焦点検出処理(焦点検出方法)を示している。
ステップS001からステップS007までは、実施例1において図10を用いて説明した処理と同じである。
ステップS007でダーク補正後の像信号ImgA,ImgBの位相差を求めたカメラCPU121は、ステップS020において、撮影光学系の絞り値が所定絞り値(閾値)より大きい(以上)か否かを判定する。絞り値が閾値以上であればステップS008へと進み、絞り値が閾値より小さければステップS021へと進む。つまり、絞り値によって像修正フィルタ数を変更する。
ステップS021では、カメラCPU121は、絞り値に応じて第1の像修正フィルタ数を算出する。第1の像修正フィルタ数は、初期像修正フィルタ数よりも多い複数である。そして、ステップS008に進む。
ステップS008では、カメラCPU121は、実施例1で説明したステップS008と同様に、ステップS007で算出した暫定デフォーカス量が閾値より大きい(以上)か否かを判定する。暫定デフォーカス量が閾値以上であれば、像修正フィルタ数を初期像修正フィルタ数(1または複数)としたままステップS010に進み、暫定デフォーカス量が閾値より小さければステップS022に進む。
ステップS022では、カメラCPU121は、ステップS007で算出した暫定デフォーカス量に応じて第2の像修正フィルタ数を算出する。第2の像修正フィルタ数は、初期像修正フィルタ数よりも多い複数である。そして、ステップS010に進む。
ステップS010では、カメラCPU121は、像修正フィルタ数を決定する。すなわち、像修正フィルタ数を、ステップS021またはステップS022で算出した第1もしくは第2の像修正フィルタ数または初期像修正フィルタ数に決定する。ここで、ステップS021およびステップS022の両方で第1および第2の像修正フィルタ数を算出した場合は、これら像修正フィルタ数のうち多い方を選択する。
以下、実施例1で説明したステップS011〜S013と同様に、カメラCPU121は、ステップS011において、ステップS010で決定した像修正フィルタ数の像修正フィルタを算出(生成)する。さらに、ステップS012で、ステップS011で算出した像修正フィルタを用いて像信号ImgA,ImgBの畳み込み積分を行って、像修正フィルタ数と同じ数の対の修正像信号ReImgA,ReImgBを得る。続いてステップS013で、複数の対の修正像信号ReImgA,ReImgBの位相差を算出し、算出した複数の位相差のうち信頼性が最も高いとして選択した位相差とステップS003で求めた基線長とからAF用の撮影光学系のデフォーカス量を算出する。以上により、一連の焦点検出処理が終了する。
本実施例によれば、絞り値の大きさに応じて像修正フィルタの形状や数を変更することで、デフォーカス量を算出するために適切な、つまりは合焦近傍においても像修正フィルタの折り返し歪の影響を低減可能な像修正フィルタを生成することができる。これにより、より高精度な焦点検出を行うことができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
良好な焦点検出精度を有する焦点検出装置およびこれを備えた撮像装置を提供できる。
107 撮像素子
121 カメラCPU
TL 撮影光学系
EP 射出瞳
HA,SHB 焦点検出用画素

Claims (5)

  1. 第1および第2の像信号を用いて結像光学系のデフォーカス量を演算する演算手段を有する焦点検出装置であって、
    前記結像光学系の第1の瞳領域を通過した光束により形成された第1の像を光電変換して前記第1の像信号を生成する第1の画素群、および前記結像光学系の第2の瞳領域を通過した光束により形成された第2の像を光電変換して前記第2の像信号を生成する第2の画素群を有する撮像手段と、
    前記第1および第2の像信号の修正処理に用いる像修正フィルタを生成する像修正フィルタ生成手段と、
    前記像修正フィルタを用いて前記第1の像信号および前記第2の像信号に対する前記修正処理を行うことにより、前記演算手段で演算される第1の修正像信号および第2の修正像信号をそれぞれ生成する像修正処理手段を有し、
    前記像修正フィルタ生成手段は、前記像修正処理手段で像修正される前の前記第1の像信号および前記第2の像信号を用いて前記演算手段で演算されたデフォーカス量が所定値より小さい場合に、当該デフォーカス量が前記所定値より大きい場合よりフィルタピッチの細かい像修正フィルタを生成ることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記結像光学系は、絞り値が可変である絞りを含んでおり、
    前記像修正フィルタ生成手段は、前記絞り値が所定絞り値より小さい場合において、該絞り値が前記所定絞り値より大きい場合よりフィルタピッチの細かい前記像修正フィルタを生成することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記フィルタピッチは、フィルタの数が多いと細かくなることを特徴とする請求項1または2に記載の焦点検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の焦点検出装置を有し、
    前記結像光学系により形成された被写体像を前記撮像手段により光電変換し、該撮像手段からの撮像信号に基づいて画像を生成することを特徴とする撮像装置。
  5. 結像光学系の第1の瞳領域を通過した光束により形成された第1の像を光電変換して第1の像信号を生成する第1の画素群、および前記結像光学系の第2の瞳領域を通過した光束により形成された第2の像を光電変換して第2の像信号を生成する第2の画素群を有する撮像手段と、前記第1および前記第2の像信号を用いて前記結像光学系のデフォーカス量を演算する演算手段と、を用いた焦点検出方法であって、
    前記第1および第2の像信号の修正処理に用いる像修正フィルタを生成する像修正フィルタ生成ステップと、
    前記像修正フィルタを用いて前記第1の像信号および前記第2の像信号に対する前記修正処理を行うことにより、前記演算手段で演算される第1の修正像信号および第2の修正像信号をそれぞれ生成する像修正ステップを有し、
    前記像修正フィルタ生成ステップは、前記像修正ステップで像修正される前の前記第1の像信号および前記第2の像信号を用いて前記演算手段で演算されたデフォーカス量が所定値より小さい場合に、当該デフォーカス量が前記所定値より大きい場合よりフィルタピッチの細かい像修正フィルタを生成ることを特徴とする焦点検出方法。
JP2010174458A 2010-08-03 2010-08-03 焦点検出装置および撮像装置 Expired - Fee Related JP5676962B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010174458A JP5676962B2 (ja) 2010-08-03 2010-08-03 焦点検出装置および撮像装置
PCT/JP2011/067914 WO2012018101A1 (en) 2010-08-03 2011-07-29 Focus detection apparatus and image pickup apparatus
US13/810,091 US8860873B2 (en) 2010-08-03 2011-07-29 Focus detection apparatus and image pickup apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010174458A JP5676962B2 (ja) 2010-08-03 2010-08-03 焦点検出装置および撮像装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012037551A JP2012037551A (ja) 2012-02-23
JP2012037551A5 JP2012037551A5 (ja) 2013-09-05
JP5676962B2 true JP5676962B2 (ja) 2015-02-25

Family

ID=45559597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010174458A Expired - Fee Related JP5676962B2 (ja) 2010-08-03 2010-08-03 焦点検出装置および撮像装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8860873B2 (ja)
JP (1) JP5676962B2 (ja)
WO (1) WO2012018101A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5762002B2 (ja) 2011-01-06 2015-08-12 キヤノン株式会社 撮像装置
JP5888914B2 (ja) * 2011-09-22 2016-03-22 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP6136364B2 (ja) * 2012-03-06 2017-05-31 株式会社ニコン デフォーカス量検出装置およびカメラ
JP6493444B2 (ja) * 2012-03-06 2019-04-03 株式会社ニコン 撮像装置
JP5947601B2 (ja) * 2012-04-10 2016-07-06 キヤノン株式会社 焦点検出装置、その制御方法および撮像装置
KR102053316B1 (ko) * 2012-08-01 2020-01-08 삼성전자주식회사 디지털 촬영장치
WO2014136322A1 (ja) * 2013-03-04 2014-09-12 富士フイルム株式会社 復元フィルタ生成装置及び方法、画像処理装置及び方法、撮像装置、プログラム並びに記録媒体
JP6116301B2 (ja) * 2013-03-21 2017-04-19 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法
JP6272112B2 (ja) * 2014-03-31 2018-01-31 キヤノン株式会社 距離検出装置、撮像装置、距離検出方法及び視差量検出装置
JP6381266B2 (ja) 2014-04-15 2018-08-29 キヤノン株式会社 撮像装置、制御装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP6590639B2 (ja) * 2015-10-30 2019-10-16 キヤノン株式会社 距離検出装置、撮像装置、および距離検出方法
JP7019337B2 (ja) * 2017-08-02 2022-02-15 キヤノン株式会社 像ブレ補正装置、レンズ装置およびそれらの制御方法
US11503201B2 (en) * 2017-10-13 2022-11-15 Sony Corporation Focus detection device and method
JP7007871B2 (ja) * 2017-11-17 2022-02-10 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
CN109445229B (zh) * 2018-12-12 2020-06-30 华中科技大学 一种获取含一阶径向畸变的变焦相机焦距的方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2959142B2 (ja) 1991-02-22 1999-10-06 ソニー株式会社 固体撮像装置
JP3240648B2 (ja) * 1991-11-01 2001-12-17 キヤノン株式会社 焦点検出装置
JP4926993B2 (ja) * 2008-01-29 2012-05-09 キヤノン株式会社 焦点検出装置および撮像装置
JP5180407B2 (ja) * 2010-03-24 2013-04-10 富士フイルム株式会社 立体撮像装置および視差画像復元方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012037551A (ja) 2012-02-23
WO2012018101A1 (en) 2012-02-09
US8860873B2 (en) 2014-10-14
US20130120643A1 (en) 2013-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5676962B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP5645846B2 (ja) 焦点調節装置及び焦点調節方法
JP5901246B2 (ja) 撮像装置
EP2169459B1 (en) Image sensing apparatus, image sensing system and focus detection method
JP5762002B2 (ja) 撮像装置
JP5606208B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP5898481B2 (ja) 撮像装置及び焦点検出方法
JP5183715B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5947601B2 (ja) 焦点検出装置、その制御方法および撮像装置
JP5743519B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP6302512B2 (ja) 撮像装置、撮像システム、及び撮像装置の制御方法
JP5858683B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP5548761B2 (ja) 撮像装置、撮像システム、及び焦点検出方法
JP2016057402A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2017097142A (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP2014142521A (ja) 撮像装置およびその制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130722

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141226

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5676962

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees