JP2014142521A - 撮像装置およびその制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】動画撮像において画像の品位を損なわないようにピント補正を制御する。
【解決手段】撮像装置138は、撮像画面内に設けられた複数の焦点検出領域p1,p2,p3のそれぞれにおいて、撮影光学系の焦点状態を示す焦点情報を取得する焦点情報取得手段121と、該複数の焦点検出領域のうち選択された第1の焦点検出領域p1において取得された焦点情報に基づいて撮影光学系のフォーカス制御を行うフォーカス制御手段121とを有する。フォーカス制御手段は、複数の焦点検出領域のうち第1の焦点検出領域とは異なる第2の焦点検出領域p2,p3において取得された焦点情報を用いて、該撮像装置の動きに対応する焦点情報補正量を求め、該焦点情報補正量を用いて第1の焦点検出領域にて取得された焦点情報を補正する。
【選択図】図7

Description

本発明は、デジタルカメラ等の動画撮像が可能な撮像装置に関し、特に位相差検出方式によるAF(オートフォーカス)が可能な撮像装置に関する。
撮像装置には、特許文献1にて開示されているように、相対位置がずれたマイクロレンズと光電変換部とを有する画素を2次元配置した撮像素子を用いて位相差検出方式による焦点検出を行うものがある。また、特許文献2には、それぞれの光電変換部を2つに分割した複数の画素を用いて位相差検出方式の焦点検出と撮像とを行う撮像装置が開示されている。特許文献2にて開示された撮像装置では、焦点検出を行う画素と撮像を行う画素とが兼用されるため、撮像素子上の任意の領域で焦点検出を行うことができる。そして、位相差検出方式の焦点検出を行うことで、静止画撮像時だけでなく、動画撮像時においても常に被写体にピントを追従させるようピント補正(フォーカス制御)を行うことができる。
特開平04−267211号公報 特開平01−216306号公報
しかしながら、動画撮像においては常に被写体に対してピントを追従させることが画像の品位を高めるとは限らない。例えば、至近距離おいて風で揺れている花を動画撮像する場合に花に対して常にピントを追従させてしまうと、撮影光学系の像倍率の変化によって画像が歪んでしまう等、品位の高い動画の撮像を行えないおそれがある。つまり、使用者の手振れ等によって撮像装置が光軸方向に動くことにより発生するピント変動は補正することが好ましいが、被写体が動くことにより発生するピント変動は補正しない方が好ましい場合がある。
本発明は、動画撮像において画像の品位を損なわないようにピント補正を制御できるようにした撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮影光学系により形成された被写体像を撮像する。該撮像装置は、撮像画面内に設けられた複数の焦点検出領域のそれぞれにおいて、撮影光学系の焦点状態を示す焦点情報を取得する焦点情報取得手段と、該複数の焦点検出領域のうち選択された第1の焦点検出領域において取得された焦点情報に基づいて撮影光学系のフォーカス制御を行うフォーカス制御手段とを有する。そして、フォーカス制御手段は、複数の焦点検出領域のうち第1の焦点検出領域とは異なる第2の焦点検出領域において取得された焦点情報を用いて、該撮像装置の動きに対応する焦点情報補正量を求め、該焦点情報補正量を用いて第1の焦点検出領域にて取得された焦点情報を補正することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての制御プログラムは、撮影光学系により形成された被写体像を撮像する撮像装置のコンピュータに、撮像画面内に設けられた複数の焦点検出領域のそれぞれにおいて、撮影光学系の焦点状態を示す焦点情報を取得させるステップと、該複数の焦点検出領域のうち選択された第1の焦点検出領域において取得された焦点情報に基づいて撮影光学系のフォーカス制御を行うフォーカス制御ステップとを含む処理を実行させるコンピュータプログラムである。そして、フォーカス制御ステップにおいて、コンピュータに、複数の焦点検出領域のうち第1の焦点検出領域とは異なる第2の焦点検出領域において取得された焦点情報を用いて、該撮像装置の動きに対応する焦点情報補正量を求めさせ、該焦点情報補正量を用いて第1の焦点検出領域にて取得された焦点情報を補正させることを特徴とする。
本発明によれば、使用者が意図しない撮像装置の動きによるピント変動は補正し、被写体の動きによるピント変動は補正しないようにすることができるため、画像の品位を損なわずに動画撮像を行うことができる。
本発明の実施例である撮像装置の構成を示すブロック図。 実施例の撮像装置における撮像素子の撮像用画素の平面図と断面図。 上記撮像素子の焦点検出用画素の平面図と断面図。 上記撮像素子の別の焦点検出用画素の平面図と断面図。 実施例の撮像装置にて行われる動画撮像処理を示すフローチャート。 上記動画撮像処理にて行われるDef量補正処理を示すフローチャート。 上記Def量補正処理を説明する図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(デジタルカメラの構成)
まず、図1を用いて、本発明の実施例である撮像装置としてのデジタルカメラの構成について説明する。撮像素子107を有するカメラ本体(以下、単にカメラという)138には、該カメラ本体138に対して取り外し可能な交換レンズ137が装着される。
交換レンズ137において、101は第1レンズ群であり、光軸方向に移動可能に保持されている。102は絞りであり、その開口径を変化させることで撮像時の光量調節を行う。103は第2レンズ群である。絞り102と第2レンズ群103は一体となって光軸方向に移動する。第1レンズ群101と第2レンズ群103とが連動して移動することにより、変倍が行われる。105はフォーカスレンズとしての第3レンズ群であり、光軸方向に移動してフォーカシングを行う。第1〜第3レンズ群101,103,105および絞り102により撮影光学系(結像光学系)が構成される。撮影光学系の光軸AXが延びる方向を、以下、光軸方向という。
111はズームアクチュエータであり、変倍時に不図示のカム筒を回動させて第1レンズ群111および第2レンズ群103を光軸方向に移動させる。112は絞りアクチュエータであり、絞り102を動作させてその開口径を変化させる。114はフォーカスアクチュエータであり、第3レンズ群105を光軸方向に移動させる。136はレンズ通信回路であり、交換レンズ137に関する情報をカメラ138(カメラ通信回路135)に送信したり、カメラ138に関する情報を受信したりする。交換レンズ137に関する情報には、変倍状態を示す第1および第2レンズ群101,102の位置情報、絞り102の開口径(絞り値)の情報および第3レンズ群105の位置情報等が含まれる。
カメラ138において、106は光学ローパスフィルタであり、撮像により生成される画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。
107はCMOSセンサとその周辺回路で構成される撮像素子である。撮像素子107は、横方向にm画素、縦方向にn画素が2次元配置された撮像面上にベイヤー配列の原色カラーモザイクフィルタがオンチップで形成された2次元単板カラーセンサである。撮像素子107には、後述する複数の撮像用画素と、該撮像用画素に対して離散的に配置された複数の焦点検出用画像とが設けられている。撮像用画素は、被写体像の撮像による画像(画像信号)の生成に用いられる。また、焦点検出用画素は、後述する撮像面位相差AF(オートフォーカス)における焦点検出に用いられる。
139はシャッタユニットであり、静止画撮像時の露光時間を制御する。140はシャッタユニット139を動作させるシャッタアクチュエータである。121はコンピュータとしてのカメラCPUであり、カメラ138における種々の動作の制御を司る。カメラCPU121には、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータおよび通信インターフェイス回路等が含まれている。カメラCPU121は、ROMに記憶されたコンピュータプログラムに従って、カメラ138内の各回路を動作させ、測光、AF、撮像および記録等の一連の撮像動作を実行する。また、CPU121は、AFにおいて後述するDef量補正処理を含むピント補正処理を行う。
124は撮像素子駆動回路であり、撮像素子107の光電変換動作を制御するとともに、撮像素子107から取得した撮像信号をA/D変換してカメラCPU121に送信する。125は画像処理回路であり、撮像素子107からの出力信号である撮像信号を用いて画像を生成するとともに、生成した画像に対するγ変換、カラー補間およびJPEG圧縮等の処理を行う。
126はフォーカス駆動回路であり、後述する焦点検出の結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114の駆動を制御して、第3レンズ群105を光軸方向に移動させる。128は絞り駆動回路であり、絞りアクチュエータ112の駆動を制御して、絞り102の開口径を変化させる。129はズーム駆動回路であり、使用者のズーム操作に応じてズームアクチュエータ111を駆動して、第1および第2レンズ群101,103を光軸方向に移動させる。
145はシャッタ駆動回路であり、シャッタアクチュエータ140を駆動する。133はカメラ138に対して着脱が可能なフラッシュメモリであり、撮像により生成された記録用画像が記憶(保存)される。144はカメラ内メモリであり、カメラCPU121で行う演算に必要な各種データが保存される。
カメラCPU121は、撮像素子107を用いた位相差検出方式でのAFである撮像面位相差AFを行う。撮像面位相差AFでは、撮影光学系の瞳における互いに異なる2領域を通過した光束により形成された2つの像を、撮像素子107に設けられた一対の焦点検出用画素により光電変換して一対の像信号を得る。そして、焦点情報取得手段としてのカメラCPU121は、該一対の像信号に対して相関演算を行ってそれら一対の像信号の相対的な位置ずれを示す位相差を算出し、該位相差に基づいて、焦点情報としての撮影光学系のデフォーカス量を算出する。ここまでが、撮像面位相差AFにおける焦点検出(焦点状態の検出)である。
さらに、フォーカス制御手段としてのカメラCPU121は、算出したデフォーカス量に基づいてフォーカス制御を行う。すなわち、算出したデフォーカス量から合焦状態を得るために第3レンズ群105を移動させる量(つまりは合焦位置)を算出し、該合焦位置に第3レンズ群105を移動させることで合焦状態を得る。ここまでが、撮像面位相差AFにおけるフォーカスレンズ駆動である。カメラCPU121は、焦点情報取得手段およびフォーカス制御手段に相当する。
撮像面位相差AFにおける焦点検出は、撮像画面内に設定された複数の焦点検出領域にて行われる。また、撮像面位相差AFにおけるフォーカスレンズ駆動は、複数の焦点検出領域のうち所定のアルゴリズムにより自動的に又は使用者の操作に応じて選択された、主被写体に対応する1つの焦点検出領域(第1の焦点検出領域)での焦点検出結果に基づいて行われる。
(撮像用画素の構造)
図2(a)には、撮像素子107に設けられた撮像用画素を正面(光入射方向)から見て示している。また、図2(b)は、図2(a)に示した撮像用画素をA−A線で切断したときの断面構造を示している。xは垂直方向を、yは水平方向を、zは奥行き方向をそれぞれ示している。
本実施例では、図2(a)に示した2行×2列の4画素のうち対角位置にある2画素にG(緑色)の分光感度を持たせ、他の2画素のうち一方にR(赤色)の分光感度を、他方にB(青色)の分光感度をそれぞれ持たせたベイヤー配列を採用している。そしてこのベイヤー配列に従って2次元に繰り返し配置された複数の撮像用画素の間に、所定の配置規則に従って焦点検出用画素が離散的に配置される。
図2(a),(b)には、撮像素子107の中央部に配置された2行×2列の撮像用画素を示している。図2(b)において、MLは各撮像用画素の最前面に配置されたオンチップマイクロレンズであり、CFはR(Red)用のカラーフィルタである。CFはG(Green)用のカラーフィルタである。PDはCMOSセンサの光電変換部である。CLはCMOSセンサ内の各種信号を伝達する信号線を形成するための配線層である。TLは撮影光学系を示している。
撮像用画素におけるオンチップマイクロレンズMLと光電変換部PDは、図2(b)に示すように撮影光学系TLを通過した光束を可能な限り有効に取り込むように構成されている。つまり、撮影光学系TLの射出瞳EPと光電変換部PDとは、マイクロレンズMLによって共役な関係となり、かつ光電変換部PDの有効面積は大きく確保されている。なお、図2(b)にはR画素に対して入射する光束を示したが、G画素およびB画素についても、R画素と同じように構成されている。このため、R,G,Bの撮像用画素の受光可能な領域の径は大きく、被写体からの光束を効率良く取り込んで、画像信号のS/N比を向上させている。
(焦点検出用画素の構造)
図3(a)には、撮像素子107に設けられた第1の焦点検出用画素(以下、焦点検出用画素1という)を正面から見て示している。また、図3(b)は、図3(a)に示した焦点検出用画素1をB−B線で切断したときの断面構造を示している。焦点検出用画素1は、撮影光学系の射出瞳をx方向において分割する。
図3(a),(b)には、撮像素子107の中央部に配置された2行×2列の画素であって、対角位置に配置された2つの焦点検出用画素1と別の対角位置に配置された2つの撮像用画素とを示している。人間の画像認識特性は輝度情報に敏感であるため、輝度情報の主成分をなすG画素が欠損すると画質劣化が認められやすい。一方、人間は色情報には鈍感であるため、色情報を取得するためのR画素もしくはB画素は多少の欠損が生じても画質劣化が認められにくい。そこで、本実施例では、ベイヤー配列における2行×2列の画素のうちG画素は撮像用画素として用い、R画素とB画素に相当する位置に焦点検出用画素1を配置している。このような2行×2列の画素を撮像素子107の全画素に対して所定の割合で離散的に配置している。図3(a)には、焦点検出用画素1をSHAとSHBで示している。
図3(b)に示すマイクロレンズMLと光電変換部PDは、図2(b)に示した撮像用画素のマイクロレンズMLと光電変換部PDと同じものである。ただし、瞳分割を行うために、配線層CLに形成された開口部OPHA,OPHBはマイクロレンズMLの中心線に対してx方向にずれている。具体的には、焦点検出用画素SHAは、図3(b)に示すように、その開口部OPHAがマイクロレンズMLの中心線に対して−x方向(図中の右側)にずれているため、撮影光学系TLの射出瞳のうち図中の左側の瞳領域EPHAを通過した光束を受光する。一方、焦点検出用画素SHBは、その開口部OPHBがマイクロレンズMLの中心線に対して+x方向(図中の左側)にずれているため、撮影光学系TLの射出瞳のうち図中の右側の瞳領域EPHBを通過した光束を受光する。CFは撮像用画素におけるカラーフィルタの代わりに配置された透明(白色)膜である。
x方向に規則的に配列した複数の焦点検出用画素SHAで取得した像信号を像信号Aとする。また、x方向に規則的に配列した複数の焦点検出用画素SHBで取得した像信号を像信号Bとする。互いに対をなす像信号Aと像信号Bの相対的なずれ量(位相差)から撮影光学系のデフォーカス量(以下、Def量とも記す)を算出することができ、第3レンズ群105を該Def量から算出された移動量だけ移動させることで、AFを行うことができる。
図4(a)には、撮像素子107に設けられた第2の焦点検出用画素(以下、焦点検出用画素2という)を正面から見て示している。また、図4(b)は、図4(a)に示した焦点検出用画素2をC−C線で切断したときの断面構造を示している。焦点検出用画素2も、撮影光学系の射出瞳をx方向において分割する。図4(a),(b)には、撮像素子107の中央部に配置された2行×4列の焦点検出用画素2を示している。
図4(b)に示すように、マイクロレンズMLは、2つに分割された光電変換部PDA,PDBに対して1つずつ設けられている。1つのマイクロレンズMLと2分割された光電変換部PDA,PDBとにより、図4(a)に示す2つの焦点検出用画素DA,DBが構成される。
焦点検出用画素DAは、図4(b)に示すように、その光電変換部PDAがマイクロレンズMLの中心線に対して+x方向(図中の左側)にずれているため、撮影光学系TLの射出瞳のうち図中の右側の瞳領域EPDAを通過した光束を受光する。一方、焦点検出用画素DBは、その光電変換部PDBがマイクロレンズMLの中心線に対して−x方向(図中の右側)にずれているため、撮影光学系TLの射出瞳のうち図中の左側の瞳領域EPDBを通過した光束を受光する。CFは撮像用画素におけるカラーフィルタの代わりに配置された透明(白色)膜である。
x方向に規則的に配列した複数の焦点検出用画素DAで取得した像信号を像信号A′とする。また、x方向に規則的に配列した複数の焦点検出用画素DBで取得した像信号を像信号B′とする。互いに対をなす像信号A′と像信号B′の相対的なずれ量(位相差)から撮影光学系のDef量を算出することができ、第3レンズ群105を該Def量から算出された移動量だけ移動させることで、AFを行うことができる。
(動画撮像処理およびピント補正処理)
図5のフローチャートには、本実施例のデジタルカメラの動画撮像処理の流れを示している。この動画撮像処理は、カメラCPU121が、ROMに記憶されたコンピュータプログラムである制御プログラムに従って実行する。
使用者によって不図示の撮像スタートスイッチが操作されると、ステップS001にて動画撮像処理を開始する。この際、カメラCPU121は、カメラ通信回路135およびレンズ通信回路136を介して交換レンズ137内の不図示のレンズCPUと通信を行い、交換レンズ137の状態を示すレンズ情報を取得する。さらに、カメラCPU121は、レンズCPUから、AFや撮像に必要な交換レンズ137の諸特性に関するデータを取得し、カメラ内メモリ144に保存する。
次にステップS002では、カメラCPU121は、撮像画面内に設けられた複数の焦点検出領域のそれぞれにおいて撮像面位相差AFにおける焦点検出を開始する。
そしてステップS003では、カメラCPU121は、ステップS002での焦点検出の開始から所定時間Δtの間、所定周期で各焦点検出領域にて得られる一対の像信号の位相差を算出し、該位相差からDef量(焦点情報)であるDef(p,t)を算出する。ここで、pはDef量を算出した焦点検出領域の撮像画面内(撮像面上)での座標を示し、tは該Def量を算出した時刻を示す。所定時間Δtは、複数の焦点検出領域で算出されて蓄積されたDef(p,t)のデータ数が、後述するDef量補正処理にてDef量を補正するために必要な数に到達する時間である。Def量は、カメラ138が使用者の手振れ等によって光軸方向に動いた場合や被写体が風等の外力により又は自らカメラ138の光軸方向に動いた場合に変化する。こうして所定時間Δtの間に所定周期で算出されたDef(p,t)は、カメラ内メモリ144に記憶(蓄積)される。
次にステップS004では、カメラCPU121は、ステップS002での焦点検出の開始から所定時間Δtが経過したか否かを判定する。まだ所定時間Δtが経過していない場合はステップS003に戻って焦点検出(Def(p,t)の算出と記憶)を続行する。一方、所定時間Δtが経過した場合はステップS005に進む。
なお、ステップS004では、焦点検出が、Def量補正処理にてDef量を補正するために必要なDef(p,t)のデータ数を取得可能な所定回数行われたか否かを判定してもよい。そして、焦点検出が(所定周期で)所定回数行われた場合、つまりは所定時間が経過した場合にステップS005に進むようにしてもよい。
ステップS005では、カメラCPU121は、ステップS003で複数の焦点検出領域にて算出および蓄積したDef(p,t)のデータを用いてDef量補正処理を行う。このDef量補正処理については後述する。
次にステップS006では、カメラCPU121は、主被写体に対応する焦点検出領域(第1の焦点検出領域)のDef量であってDef量補正処理により補正された又は補正されないままのDef量から第3レンズ群105の移動量を算出する。そして、カメラCPU121は、該算出した移動量だけ第3レンズ群105を移動させる。ステップS005でのDef量補正処理とステップS006での第3レンズ群105の移動処理によりピント補正処理が行われる。
図6のフローチャートには、ステップS005で行われるDef量補正処理の流れ(サブルーチン)を示している。
図6のステップS101では、カメラCPU121は、ステップS003で複数の焦点検出領域において算出および蓄積したDef(p,t)を用いて、Def量の補正が必要か否かを判定する。具体的には、カメラCPU121は、各焦点検出領域にて算出および蓄積したDef(p,t)のピーク値DefMAX(p,t)とボトム値DefMIN(p,t)との差PB=DefMAX(p,t)−DefMIN(p,t)を算出する。そして、カメラCPU121は、該差PBが閾値ThPB以上か否かを判定する。
PB<ThPBとなるのは、Def量の変化が小さい場合かDef量そのものが小さい(合焦状態に近い)場合である。この場合、カメラCPU121は、Def量の補正は不要と判定して本サブルーチンを終了し、図5のステップS006に進む。
一方、PB≧ThPBとなるのは、Def量の変化が大きい場合である。この場合、カメラCPU121は、Def量の補正が必要と判定してステップS102に進む。
ステップS102では、カメラCPU121は、撮像画面内の複数の焦点検出領域において2つの焦点検出領域の組を全て作る。さらにカメラCPU121は、それぞれの組の2つの焦点検出領域にて算出および蓄積したDef(p,t)とDef(p′,t)との差であるΔDefp−p′=Def(p,t)−Def(p′,t)を算出する。例えば、図7(a)に示すように撮像画面内に3つの焦点検出領域p1,p2,p3が設けられている場合、カメラCPU121は、焦点検出領域p1,p2の組と、焦点検出領域p1,p3の組と、焦点検出領域p2,p3の組とを作る。そして、カメラCPU121は、ΔDefp−p′として、ΔDefp2−p1,ΔDefp3−p1およびΔDefp3−p2を算出する。
次にステップS103では、カメラCPU121は、複数の焦点検出領域のうちDef量の補正量(焦点情報補正量:以下、Def補正量という)を算出するための焦点検出領域を選択する。具体的には、カメラCPU121は、ステップS102で算出した各組の焦点検出領域でのDef量の差ΔDefp−p′が所定時間Δtの間、継続して所定値である閾値Thdefよりも小さいか否かを判定する。そして、複数の焦点検出領域のうちΔDefp−p′が所定時間Δtの間、継続して閾値Thdefよりも小さい少なくとも2つの焦点検出領域(第2の焦点検出領域)を、Def補正量を算出するための焦点検出領域として選択する。以下、これらDef補正量を算出するための焦点検出領域を、補正量算出領域という。ΔDefp−p′は、2つの第2の焦点検出領域で取得された第2の焦点情報間の差に相当する。
次にステップS104では、カメラCPU121は、ステップS103で選択された少なくとも2つの補正量算出領域のうち少なくとも1つの補正量算出領域でのDef量(第2の焦点情報)からDef補正量を算出する。そして、該Def補正量を用いて主被写体に対応する焦点検出領域でのDef量(第1の焦点情報)を補正する。いずれの補正量算出領域のDef量も同じである場合はそれらのうち1つを用いて、それぞれの補正量算出領域のDef量が異なる場合はそれらの平均値を用いる等してDef補正量を算出する。Def補正量の算出は、補正量算出領域における任意の時間tと時間t+1におけるDef量の変化量であるΔDeft→t+1=Def(p,t+1)−Def(p,t)を算出することで行い、この算出されたΔDeft→t+1をDef補正量とする。
図7(a),(d)には、互いに異なるシーンを撮像する際の撮像画面内に3つの焦点検出領域p1,p2,p3が設けられている様子を示す。図7(a)において、焦点検出領域(第1の焦点検出領域)p1は主被写体である可動物体としての花に重なり、他の焦点検出領域(第2の焦点検出領域)p2,p3は固定物体である塀に重なっている。一方、図7(d)において、焦点検出領域p1,p2,p3はいずれも主被写体となり得る可動物体である花に重なっている。図7(b),(e)にはそれぞれ、図7(a),(d)に示したシーンに対して3つの焦点検出領域p1,p2,p3で算出されたDef(p,t)(p=p1,p2,p3)の時間変化を示している。また、図7(c),(f)にはそれぞれ、図7(b),(e)に示したDef(p,t)とDef(p′,t)(p,p′=p1,p2,p3)との差ΔDefp2−p1,ΔDefp3−p1およびΔDefp3−p2を示している。
図7(c)に示すΔDefp2−p1,ΔDefp3−p1およびΔDefp3−p2のうち所定時間Δtの期間中に継続して閾値Thdefよりも小さいのは、ΔDefp3−p2である。ΔDefp2−p1およびΔDefp3−p1は、Δtの期間内(所定時間内)に何度か閾値Thdef以上(所定値以上)となる。このため、カメラCPU121は、補正量算出領域としてp2とp3を選択する。そして、これらp2とp3でのDef量(第2の焦点情報)であるDef(p2,t)とDef(p3,t)のうち少なくとも一方を用いて、主被写体に対応する焦点検出領域p1でのDef量(第1の焦点情報)を補正するためのDef補正量を算出する。
前述したように、図7(a)に示したシーンにおいては、焦点検出領域p2,p3は固定物体(塀)に重なっているため、Def(p2,t)とDef(p3,t)の変化はカメラ138の動きのみに起因するものである。一方、焦点検出領域p1は風等によって動く可動物体(花)に重なっているため、Def(p1,t)の変化はカメラ138の動きだけでなく可動物体の動きによるものも含んでいる。このため、ΔDefp2−p1とΔDefp3−p1が閾値Thdef以上であり、かつΔDefp3−p2が閾値Thdefより小さい場合においては、Def(p1,t)の変化はカメラ138の動きと可動物体の動きとによって生じたものとみなすことができる。
そして、この場合に、Def(p2,t)とDef(p3,t)のうち少なくとも1つを用いて、カメラ138の動きに対応したDef補正量を算出し、該Def補正量によりDef(p1,t)を補正する。これにより、主被写体に対応する焦点検出領域p1でのカメラ138の動きを反映した補正後のDef量が得られる一方、該補正後のDef量に主被写体の動きを反映しないようにすることができる。これにより、使用者が意図しないカメラ138の動きによるピント変動は補正し、主被写体の動きによるピント変動は補正しないようにすることができる。したがって、常に主被写体の動きに追従してピント補正(フォーカス制御)を行うことによる画像の品位の低下を回避しつつ良好な動画撮像を行うことができる。
これに対して、図7(d)に示すようにいずれの焦点検出領域p1,p2,p3も可動物体である花に重なり、それらの花が風等で動いている場合は、図7(e)に示すようにDef(p,t)(p=p1,p2,p3)の変化が大きく、かつ規則性がほとんどない。したがって、図7(f)に示すΔDefp2−p1,ΔDefp3−p1およびΔDefp3−p2のいずれも、所定時間Δtの期間中、閾値Thdef以上となる。このような場合は、補正量算出領域がないものとしてDef補正量の算出およびDef量の補正は行わない。これにより、Def量の補正に主被写体の動きを反映しないようにすることができるので、画像の品位を損なわずに良好な動画撮像を行うことができる。
なお、図6に示したステップS103において、カメラCPU121は、ΔDefp−p′が所定時間Δtの間、継続して閾値Thdef「以下」か否かを判定してもよい。そして、図7(a)〜(c)に示す例において、ΔDefp2−p1とΔDefp3−p1が閾値Thdef「より」大きく、かつΔDefp3−p2が閾値Thdef「以下」(所定値以下)の場合に、Def補正量の算出とDef量の補正を行うようにしてもよい。また、カメラ138の動きに対応してDef量を補正し、主被写体の動きに対応したDef量の補正を行わないようにするための判定および計算方法としては、上述した方法に限らず、様々な方法を用いてもよい。
また、上記実施例ではレンズ交換型のカメラについて説明したが、レンズ一体型のカメラやビデオカメラ等の撮像装置においても上記実施例にて説明したピント補正処理を適用することができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
動画撮像において良好なピント補正を行うことができるデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置を提供できる。
107 撮像素子
121 カメラCPU
p1,p2,p3 焦点検出領域

Claims (4)

  1. 撮影光学系により形成された被写体像を撮像する撮像装置であって、
    撮像画面内に設けられた複数の焦点検出領域のそれぞれにおいて、前記撮影光学系の焦点状態を示す焦点情報を取得する焦点情報取得手段と、
    前記複数の焦点検出領域のうち選択された第1の焦点検出領域において取得された前記焦点情報に基づいて前記撮影光学系のフォーカス制御を行うフォーカス制御手段とを有し、
    前記フォーカス制御手段は、前記複数の焦点検出領域のうち前記第1の焦点検出領域とは異なる第2の焦点検出領域において取得された前記焦点情報を用いて、該撮像装置の動きに対応する焦点情報補正量を求め、該焦点情報補正量を用いて前記第1の焦点検出領域にて取得された前記焦点情報を補正することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記フォーカス制御手段は、
    少なくとも2つの前記第2の焦点検出領域においてそれぞれ取得された前記焦点情報間の差が所定時間の間、継続して所定値より小さく、かつ前記第1の焦点検出領域において取得された前記焦点情報と前記第2の焦点検出領域において取得された前記焦点情報との差が前記所定時間内において前記所定値以上になった場合に、前記少なくとも2つの第2の焦点検出領域のうち少なくとも1つにおいて取得された前記焦点情報の変化量を用いて前記焦点情報補正量を求めることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記フォーカス制御手段は、少なくとも2つの前記第2の焦点検出領域においてそれぞれ取得された前記焦点情報間の差が所定時間の間、継続して所定値以下であり、かつ前記第1の焦点検出領域において取得された前記焦点情報と前記第2の焦点検出領域において取得された前記焦点情報との差が前記所定時間内において前記所定値より大きくなった場合に、前記少なくとも2つの第2の焦点検出領域のうち少なくとも1つにおいて取得された前記焦点情報の変化量を用いて前記焦点情報補正量を求めることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 撮影光学系により形成された被写体像を撮像する撮像装置のコンピュータに、
    撮像画面内に設けられた複数の焦点検出領域のそれぞれにおいて、前記撮影光学系の焦点状態を示す焦点情報を取得させるステップと、
    前記複数の焦点検出領域のうち選択された第1の焦点検出領域において取得された前記焦点情報に基づいて前記撮影光学系のフォーカス制御を行うフォーカス制御ステップとを含む処理を実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記フォーカス制御ステップにおいて、前記コンピュータに、前記複数の焦点検出領域のうち前記第1の焦点検出領域とは異なる第2の焦点検出領域において取得された前記焦点情報を用いて、該撮像装置の動きに対応する焦点情報補正量を求めさせ、該焦点情報補正量を用いて前記第1の焦点検出領域にて取得された前記焦点情報を補正させることを特徴とする撮像装置の制御プログラム。
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