JP7226145B2 - 自動変速機及び摩擦締結装置構成要素の製造方法 - Google Patents

自動変速機及び摩擦締結装置構成要素の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動変速機及び摩擦締結装置構成要素の製造方法に関する。
特許文献1には、第1クラッチ及び第2クラッチを備え、第1クラッチを構成するクラッチドラムと第2クラッチを構成するクラッチハブとが一体的に形成された摩擦締結装置構成要素を有する、自動変速機が開示されている。クラッチドラムとクラッチハブとを一体的に形成することによって、これらを別々に構成する場合に比して、摩擦締結装置における部品点数を低減できる。
クラッチドラム及びクラッチハブは、円筒部をそれぞれ有し、これらの内周部又は外周部に、摩擦板がスプライン係合する円筒部スプラインがそれぞれ形成されている。円筒部スプラインは、歯面及び歯底部は、機械加工されておらず、素材面(例えばプレス成型面又は鋳肌面)により形成されている。
また、クラッチドラム及びクラッチハブは、径方向内側に自動変速機の入力軸又は出力軸に対して同芯状に回転可能に支持される軸部を有している。軸部は内周部及び/又は外周部が機械加工されており、円筒部スプラインとの同軸度が高められている。
特開2018-115741号公報
複数のクラッチドラム及び/又はクラッチハブが一体的に形成された摩擦締結装置構成要素は、複数の円筒部と1つの軸部とを有する。このような摩擦締結装置構成要素は、例えば鋳造により得られた素材を機械加工することによって形成される。複数の円筒部スプラインは、それぞれ、一方が主型により形成され他方が中子型により形成される等、異なる金型により形成される場合があり、一方の金型により形成された素材基準等に基づいて軸部が機械加工される。
ここで、金型の芯ずれ等に起因して、複数の円筒部スプラインに互いに芯ずれが生じることがあり、この場合、他方の金型により形成された円筒部スプラインは、軸部に対する同軸度が悪化して偏芯しやすい。円筒部スプラインが偏芯すると、歯面は偏芯した方向に変位する。一般に、円筒部スプラインは、歯面が歯先部に向かって歯幅が狭くなるように傾斜するよう形成されているので、歯面の歯先部側への変位に伴って、軸部を中心とする任意の径方向位置における歯幅が相対的に増大する。
一方、摩擦板スプラインは、偏芯によって歯幅が増大し得る円筒部スプラインに干渉しないように、円筒部スプラインの偏芯を考慮して、歯幅が最も増大した円筒部スプラインに対して隙間を確保するように、歯幅を狭くする必要がある。この場合、円筒部スプラインの偏芯量が小さい場合、例えば同軸度がゼロとみなせる程度に小さくほとんど偏芯していない場合にも、円筒部スプラインと摩擦板スプラインとの隙間が無駄に広くなってしまう。この結果、スプライン係合部のガタ付きが大きくなり、異音が発生しやすい。
本発明は、クラッチドラム及び/又はクラッチハブを構成する複数の円筒部が一体的に形成された摩擦締結装置構成要素において、スプライン係合部における異音の発生を抑制することができる、自動変速機及び摩擦締結装置構成要素を製造する方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
本発明は、
複数の摩擦締結装置を備えた自動変速機であって、
前記複数の摩擦締結装置は、
前記複数の摩擦締結装置それぞれに設けられた円筒部と、これら前記円筒部を支持する軸部とを一体的に有しており、それぞれの前記円筒部の周部にこの軸線方向に延びる円筒部スプラインが形成された、摩擦締結装置構成要素と、
複数の前記円筒部それぞれに対してそれぞれ同心状に設けられ、複数の前記円筒部スプラインそれぞれに対向する対向スプラインをそれぞれ有する、対向円筒部と、
前記複数の円筒部と複数の前記対向円筒部との径方向の間に配置されて、前記円筒部スプライン及び前記対向スプラインのいずれか一方にスプライン係合する摩擦板スプラインを周部に有する、複数の摩擦板と
を有し、
複数の前記円筒部スプラインは、前記軸部の中心線を基準とした同軸度が、相対的に小さい基準スプラインと、前記同軸度が相対的に大きい非基準スプラインとを含み、前記軸線方向に直交する断面において、それぞれ歯先部側へ向かって歯幅が狭くなるように歯面が径方向に対して傾斜した傾斜角度を有し、
前記非基準スプラインは、前記基準スプラインより前記傾斜角度が小さい自動変速機を提供する。
本発明によれば、摩擦締結装置構成要素として、複数の円筒部が一体的に形成されており、それぞれに円筒部スプラインが形成されている。これによって、これらを別々の部材(例えばクラッチハブ及び/又はクラッチドラム)として構成する場合に比して、部品点数を削減できる。
しかも、非基準スプラインは、基準スプラインより傾斜角度が小さいので、偏芯した場合における径方向への変位による歯幅の増大量が抑制される。したがって、最も偏芯した非基準スプラインに対して隙間を確保するように摩擦板スプラインを設定したとしても、非基準スプラインの歯幅の増大量が抑制されているので、摩擦板スプラインの歯幅を過度に小さく設定することが防止される。
したがって、最も偏芯した状態を考慮してスプライン係合部の隙間を設定した場合において、偏芯していない状態でもスプライン係合部における隙間が過度に広く形成されることが抑制される。よって、スプライン係合部におけるガタ付きに起因した異音発生が抑制される。
よって、自動変速機における部品点数の削減と、非基準スプラインにおけるスプライン係合部のガタツキに起因した異音発生の抑制とを両立できる。
好ましくは、前記複数の円筒部は軸線方向に隣接している。
本構成によれば、複数の円筒部を一体化しやすく、摩擦締結装置構成要素を軸線方向にコンパクトに構成できる。
また、好ましくは、前記基準スプライン及び前記非基準スプラインの一方は、前記複数の円筒部のうち1つの前記円筒部の内周部に形成されており、
前記基準スプライン及び前記非基準スプラインの他方は、前記複数の円筒部のうち前記1つの円筒部とは異なる前記円筒部の外周部に形成されている。
本構成によれば、複数の摩擦締結装置を、径方向に振り分けて設けることができる。例えば、複数の摩擦締結装置を、軸線方向に重複させて径方向に振り分けて設けることによって、複数の摩擦締結装置を軸線方向にコンパクトに配置できる。
また、好ましくは、前記基準スプラインは、歯底部における外径が、前記非基準スプラインよりも大きい。
本構成によれば、一般に、寸法(直径)の大きさに比例して精度(同軸度)が悪化しやすいところ、非基準スプラインは、外径が相対的に小さい円筒部に形成されているので、大径側の円筒部に形成されている場合に比して、非基準スプラインの同軸度の悪化を抑制しやすい。
また、本発明の他の側面は、
上述した摩擦締結装置構成要素の素材を、鋳造により形成する摩擦締結装置構成要素の製造方法であって、
前記基準スプラインの少なくとも前記歯面を、第1の金型により成型し、
前記非基準スプラインの少なくとも前記歯面を、前記第1の金型とは異なる第2の金型により成型し、
前記第1の金型により成型される素材面を基準として、前記軸部を加工する摩擦締結装置構成要素の製造方法を提供する。
本発明によれば、異なる金型により複数の円筒部スプラインを一体的に形成する場合において、これらの金型の芯ずれ等に起因して軸部の中心軸線に対する同軸度が増大しやすい非基準スプラインに対して、上記発明の効果が好適に発揮される。
本発明によれば、クラッチドラム及び/又はクラッチハブを構成する複数の円筒部が一体的に形成された摩擦締結装置構成要素において、スプライン係合部における異音の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る自動変速機の骨子図。 自動変速機の摩擦締結装置の締結表。 第1及び第2クラッチ及びその周辺の断面図。 摩擦締結装置構成要素の単体断面図。 図4のV-V線におけるドラム部の断面図。 図4のVI-VI線におけるハブ部の断面図。 比較例に係る摩擦締結装置構成要素を示す図6と同じ断面図。 変形例に係る摩擦締結装置構成要素を概略的に示す断面図。 他の変形例に係る摩擦締結装置構成要素を概略的に示す断面図。 さらなる他の変形例に係る摩擦締結装置構成要素を概略的に示す断面図。 さらなる他の変形例に係る摩擦締結装置構成要素を概略的に示す断面図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動変速機の骨子図である。この自動変速機1は、変速機ケース2内に、駆動源に連結されて駆動源側(図の左側)に配設された入力軸3と、反駆動源側(図の右側)に配設された出力軸4とを有している。自動変速機1は、入力軸3と出力軸4とが同一軸線O1上に配置されたフロントエンジン・リヤドライブ車用等の縦置き式のものである。以下の説明では、軸線O1が延びる方向を軸方向ADと称し、軸方向ADにおいて、駆動源側へ向かう方向を軸方向AD1、反駆動源側へ向かう方向を軸方向AD2と称する。
入力軸3及び出力軸4の軸心上には、軸方向AD2側へ向かって、第1、第2、第3、第4プラネタリギヤセット(以下、単に「第1、第2、第3、第4ギヤセット」という)PG1、PG2、PG3、PG4が配設されている。
変速機ケース2内において、第1ギヤセットPG1の軸方向AD1側に第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、及び第3クラッチCL3が、軸方向AD1側へ向かって順に配設されている。第3クラッチCL3の軸方向AD1側に第1ブレーキBR1が配設されている。第3ギヤセットPG3と第2ギヤセットPG2との間に第2ブレーキBR2が配設されている。
第1、第2、第3、第4ギヤセットPG1、PG2、PG3、PG4は、いずれも、キャリヤに支持されたピニオンがサンギヤとリングギヤに直接噛合するシングルピニオン型である。第1、第2、第3、第4ギヤセットPG1、PG2、PG3、PG4はそれぞれ、回転要素として、サンギヤS1、S2、S3、S4と、リングギヤR1、R2、R3、R4と、キャリヤC1、C2、C3、C4とを有している。
第1ギヤセットPG1は、サンギヤS1が軸方向に2分割されたダブルサンギヤ型である。サンギヤS1は、軸方向AD1側に配置された第1サンギヤS1aと、軸方向AD2側に配置された第2サンギヤS1bとを有している。第1及び第2サンギヤS1a、S1bは、同一歯数を有し、キャリヤC1に支持された同一ピニオンに噛合する。これにより、第1及び第2サンギヤS1a、S1bは、常に同一回転する。
自動変速機1では、第1ギヤセットPG1のサンギヤS1、具体的には第2サンギヤS1bと第4ギヤセットPG4のサンギヤS4とが常時連結されている。第1ギヤセットPG1のリングギヤR1と第2ギヤセットPG2のサンギヤS2とが常時連結されている。第2ギヤセットPG2のキャリヤC2と第4ギヤセットPG4のキャリヤC4とが常時連結されている。第3ギヤセットPG3のキャリヤC3と第4ギヤセットPG4のリングギヤR4とが常時連結されている。
入力軸3は、第1ギヤセットPG1のキャリヤC1に第1サンギヤS1a及び第2サンギヤS1bの間を通じて常時連結されている。出力軸4は、第4ギヤセットPG4のキャリヤC4に常時連結されている。
第1クラッチCL1は、入力軸3及び第1ギヤセットPG1のキャリヤC1と第3ギヤセットPG3のサンギヤS3との間に配設されて、これらを断接するようになっている。第2クラッチCL2は、第1ギヤセットPG1のリングギヤR1及び第2ギヤセットPG2のサンギヤS2と第3ギヤセットPG3のサンギヤS3との間に配設され、これらを断接するようになっている。第3クラッチCL3は、第2ギヤセットPG2のリングギヤR2と第3ギヤセットPG3のサンギヤS3との間に配設されて、これらを断接するようになっている。
第1ブレーキBR1は、変速機ケース2と第1ギヤセットPG1のサンギヤS1、具体的には第1サンギヤS1aとの間に配設されて、これらを断接するようになっている。第2ブレーキBR2は、変速機ケース2と第3ギヤセットPG3のリングギヤR3との間に配設されて、これらを断接するようになっている。
以上の構成により、図2に示すように、自動変速機1は、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3、第1ブレーキBR1、第2ブレーキBR2の締結状態の組み合わせによって、Dレンジでの1~8速と、Rレンジでの後退速とが構成されるようになっている。
図3は、第1クラッチCL1及び第2クラッチCL2と、これらの周辺と、を示す断面図であり、入力軸3(図1参照)を中心として径方向の一方側(図1において上側)のみが示されている。
図3に示すように、第1クラッチCL1は、第1クラッチドラム11と、この内周側に対向するように同心状に配置された第1クラッチハブ12(対向円筒部)と、これらの径方向間に配設された複数の第1摩擦板13と、複数の第1摩擦板13を軸方向ADへ押接する第1ピストン部14とを備えている。
第1クラッチドラム11は、軸線方向ADへ円筒状に延びる第1円筒部15と、第1円筒部15の軸線方向AD1側の端部から径方向内側に延びる縦壁部16と、縦壁部16の径方向内端部から軸線方向ADへ延びる軸部17とを有している。第1円筒部15には、内周部に軸線方向ADへ延びる第1ドラムスプライン11a(円筒部スプライン)が形成されている。
図1を併せて参照して、軸部17は、第1ブレーキBR1と第1サンギヤS1aとを連結する第1動力伝達部材5の外周部に回転可能に支持されている。また、軸部17は、第2動力伝達部材6を介して、第3ギヤセットPG3のサンギヤS3に連結されている。
第1クラッチハブ12は、軸線方向ADへ円筒状に延びており、外周部に軸線方向ADへ延びる第1ハブスプライン12a(対向スプライン)が形成されている。
複数の第1摩擦板13は、軸線O1(図1参照)を中心として径方向に延びる環状部材であり、外周部に形成された摩擦板スプライン18aによって第1ドラムスプライン11aにスプライン係合するドラム側第1摩擦板18と、内周部に形成された摩擦板スプライン19aによって第1ハブスプライン12aにスプライン係合するハブ側第1摩擦板19とを有し、これらが軸線方向ADに交互に配設されている。
第1ピストン部14は、縦壁部16に形成された有底円環状のシリンダ141と、シリンダ141に対して軸線方向ADへ往復動自在に設けられたピストン142と、ピストン142の反シリンダ141側に設けられ軸部17の外周側にピストン142との間に遠心バランス油圧室14Aを画定するシールプレート143と、遠心バランス油圧室14Aに配置されたリターンスプリング144と、を有している。ピストン142は径方向外端部に複数の第1摩擦板13を軸線方向AD2側へ押圧するピストン押圧部142aを備えている。
ピストン142とシリンダ141との間に、油圧室14Bが画定されている。油圧室14Bに対する潤滑油(作動油)の供給及び排出により、ピストン142が軸線方向ADへ往復動する。複数の第1摩擦板13は、ピストン押圧部142aによって押圧されて軸線方向ADに締結された締結状態と、締結が解放された開放状態とに構成される。
第2クラッチCL2は、第2クラッチハブ22と、この外周側に対向するように同心状に配置された第2クラッチドラム21(対向円筒部)と、これらの径方向間に配設された複数の第2摩擦板23と、複数の第2摩擦板23を軸線方向ADへ押接する第2ピストン部24とを備えている。
第2クラッチドラム21は、軸線方向ADへ円筒状に延びており、内周部に軸線方向ADへ延びる第2ドラムスプライン21a(対向スプライン)が形成されている。図1を併せて参照して、第2クラッチドラム21は、第3動力伝達部材7を介して第1ギヤセットPG1のリングギヤR1及び第2ギヤセットPG2のサンギヤS2に連結されている。
第2クラッチハブ22は、第1クラッチドラム11に一体的に形成されている。具体的には、第2クラッチハブ22は、第1クラッチドラム11の縦壁部16から軸線方向AD1側へ延びる第2円筒部25を有している。第2円筒部25には、外周部に軸線方向ADへ延びる第2ハブスプライン22a(円筒部スプライン)が形成されている。
縦壁部16を挟んで、軸方向AD2側に第1円筒部15が位置しており、軸方向AD1側に第2円筒部25が位置している。また、第1円筒部15に形成された第1ドラムスプライン11aの歯底部11a1は、第2円筒部25に形成された第2ハブスプライン22aの歯底部22a1よりも径方向外側に位置している。換言すれば、第1ドラムスプライン11aの歯底部11a1は、第2ハブスプライン22aの歯底部22a1よりも、外径が大きい。
複数の第2摩擦板23は、軸線O1(図1参照)を中心として径方向に延びる環状部材であり、外周部に形成された摩擦板スプライン26aによって第2ドラムスプライン21aにスプライン係合するドラム側第2摩擦板26と、内周部に形成された摩擦板スプライン27aによって第2ハブスプライン22aにスプライン係合するハブ側第2摩擦板27とを有し、これらが軸線方向ADに交互に配設されている。
第2ピストン部24は、軸部17の外周部に嵌合された有底円環状のシリンダ241と、シリンダ241に対して軸線方向ADへ往復動自在に設けられたピストン242と、ピストン242の反シリンダ241側に設けられ軸部17の外周側にピストン242との間に遠心バランス油圧室24Aを画定するシールプレート243と、遠心バランス油圧室24Aに配置されたリターンスプリング244と、を有している。ピストン242は径方向外端部に複数の第2摩擦板23を軸線方向AD2側へ押圧するピストン押圧部242aを備えている。
ピストン242とシリンダ241との間に、油圧室24Bが画定されている。油圧室24Bに対する潤滑油(作動油)の供給及び排出により、ピストン242が軸線方向ADへ往復動する。複数の第2摩擦板23は、ピストン押圧部242aによって押圧されて軸線方向ADに締結された締結状態と、締結が解放された開放状態とに構成される。
上述したように、自動変速機1において、第1クラッチドラム11に第2クラッチハブ22が一体的に形成されており、これらによって摩擦締結装置構成要素30(以下、適宜、要素30と称する)が構成されている。本実施形態では、要素30は、鋳造(例えば、アルミニウムダイカスト法)によって形成されている。具体的には、第1円筒部15、第2円筒部25、縦壁部16、及び軸部17が、鋳造により素材として一体的に形成され、該素材を機械加工にすることによって、要素30が形成される。以下、要素30について詳述する。
図4は、要素30の軸線方向ADに沿った断面図である。図4には、要素30を鋳造により形成するための金型50が二点鎖線により併せて示されている。図4に示すように、金型50は、軸線方向ADに型割方向が設定される、主型51(第2の金型)及び中子型52(第1の金型)により構成されている。主型51は軸線方向AD1側に位置し、中子型52は軸線方向AD2側に位置しており、中子型52が主型51の内側に回転方向ADに組み付けられて、主型51と中子型52との間に要素30の素材が形成されるキャビティが画定される。
主型51によって、要素30のうち径方向外周部及び軸線方向AD1側に面する部分が形成される。具体的には、主型51によって、軸部17のうち縦壁部16よりも軸線方向AD1側に位置する外周部と、縦壁部16の軸線方向AD1側に面する部分と、第2円筒部25と、第1円筒部15の外周部とが形成される。また、主型51によって、第2円筒部25の外周部に第2ハブスプライン22aが形成される。
一方、中子型52によって、要素30のうち径方向内周部及び軸線方向AD2側に面する部分が形成される。具体的には、中子型52によって、軸部17のうち内周部及び縦壁部16よりも軸線方向AD2側に位置する外周部と、縦壁部16の軸線方向AD2側に面する部分と、第1円筒部15の内周部とが形成される。また、中子型52によって、第1円筒部15の内周部に第1ドラムスプライン11aが形成される。
図5は、図4のV-V線における第1円筒部15の断面図であり、図6は図4のVI-VI線における第2円筒部25の断面図である。なお、図6において、要素30のうち第2円筒部25以外の断面については省略されている。図5及び図6に示すように、第1ドラムスプライン11a及び第2ハブスプライン22aはいずれも、径方向において歯先部11a3,22a3側へ向かって歯幅が狭くなるように歯面11a2,22a2が径方向に対して傾斜した傾斜角度A,Bを有している。
要素30は、金型50によって素材が形成された後、各部が機械加工により形成される。具体的には、第1ドラムスプライン11a及び第2ハブスプライン22aは、歯先部11a3,22a3が機械加工される一方で、歯底部11a1,22a1及び歯面11a2,22a2がいずれも素材面のままとされる。
図4に示すように、軸部17は、中子型52によって形成される素材基準52aに基づいて、内周部及び外周部が機械加工される。この結果、軸部17及び第1ドラムスプライン11a(具体的には歯底部11a1,歯面11a2)は、ともに中子型52により形成される素材面に基づくことになるので、軸部17の中心線O2を基準とした、第1ドラムスプライン11aの同軸度は高精度に構成される。したがって、本実施形態の第1ドラムスプライン11aは、本発明の基準スプラインとして構成されている。
一方、第2ハブスプライン22aは、主型51により形成される素材面で構成されるので、主型51とは異なる中子型52により形成される素材面に基づいて加工される軸部17の中心線O2を基準とした同軸度は相対的に悪化しやすい。例えば、主型51と中子型52との芯ずれ等の組み付け位置の誤差に起因して、第2ハブスプライン22aの上記同軸度は悪化しやすい。したがって、第2ハブスプライン22aは、本発明の非基準スプラインとして構成されている。
なお、第1ドラムスプライン11a及び第2ハブスプライン22aの同軸度は、これらの素材面に基づいて測定されるものであり、例えば歯底部11a1,22a1又は歯面11a2,22a2において測定される。
図6に、主型51及び中子型52の芯ずれにより、第2ハブスプライン22aの中心線O2に対する同軸度が最もずれた状態(図6において白抜き矢印で示すように上側へ偏芯している)が実線で示されており、当該同軸度がゼロである状態が第2ハブスプライン22a’として二点鎖線により示されている。
また、図5,図6において、それぞれスプライン係合部を示す拡大図には、ドラム側第1摩擦板18、ハブ側第2摩擦板27がそれぞれ併せて示されている。ドラム側第1摩擦板18及びハブ側第2摩擦板27は、それぞれ中心線O2に対して同芯上に配置されており、摩擦板スプライン18a,27aがスプライン係合する相手側のスプライン形状に沿って形成されている。
具体的には、摩擦板スプライン18a,27aは、歯面18a2,27a2がそれぞれ、第1ドラムスプライン11a及び第2ハブスプライン22aの歯面11a2,22a2に対して平行に対向するように形成されている。
上述したように、第1ドラムスプライン11aは、中心線O2を基準とした同軸度が高精度に構成されているので、径方向における位置のバラつきが小さい。このため、図5に示すように、摩擦板スプライン18aは、同軸度がゼロである状態の第1ドラムスプライン11aの歯面11a2に対して、微小な隙間W1(例えば0.26mm)を介して対向するように設定されている。
一方、第2ハブスプライン22aは、中心線O2を基準とした同軸度が相対的に悪化しやすく、中心線O2に対して偏芯しやすい。図6に示すように、第2ハブスプライン22aが偏芯すると、歯底部22a1及び歯面22a2は径方向において偏芯した方向に変位することになる。ここで、第2ハブスプライン22aは、歯面22a2が歯先部22a3側に向かって歯幅が小さくなるように傾斜しているので、歯先部22a3側への変位に伴って、中心線O2を中心とする任意の径方向位置Rにおける歯幅が相対的に増大する。
一方、摩擦板スプライン27aは、中心線O2を中心として配置されており、第2ハブスプライン22aに従って偏芯しない。このため、摩擦板スプライン27aは、偏芯によって歯幅が増大し得る第2ハブスプライン22aに干渉しないように、当該摩擦板スプライン27aに対して最も近接するように偏芯した第2ハブスプライン22aに対して、微小な隙間W1を確保する必要がある。
すなわち、任意の径方向位置Rにおいて、偏芯していない状態の第2ハブスプライン22a’に対して、この状態から最も偏芯した状態の第2ハブスプライン22aまでの歯面22a2の変位量X1と微小な隙間W1とを合計した隙間W0を有するように、摩擦板スプライン27aを形成する必要がある。この場合、第2ハブスプライン22aの偏芯量が小さい場合、例えば同軸度がゼロであり偏芯していない場合にも、第2ハブスプライン22aと摩擦板スプライン27aとの隙間がW0となり、無駄に広くなってしまう。
しかしながら、本実施形態では、第2ハブスプライン22aの傾斜角度Bは、第1ドラムスプライン11aの傾斜角度Aより小さく設定されている。これによって、第2ハブスプライン22aの径方向への変位に伴う、歯面22a2の変位量X1の増大が抑制されている。例えば、傾斜角度Aは28°以上32°以下であり、傾斜角度Bは8°以上12°以下に設定されている。特に、傾斜角度Bを8°以上12°以下に設定することによって、歯面22a2の変位量X1の増大が好適に抑制されるので、スプライン結合部におけるガタの増大を好適に抑制できる。
これに対して、図7に示すように、第2ハブスプライン22aの傾斜角度Bを、第1ドラムスプライン11aの傾斜角度A(図5参照)と同じに設定すると、第2ハブスプライン22aの径方向への変位に伴って、変位量X1が過度に増大しやすく、その結果、隙間W0が大きくなるため、スプライン係合部におけるガタ付きが増大しやすい。
上記実施形態に係る自動変速機1によれば、以下の効果を奏する。
(1)摩擦締結装置構成要素30として、第1クラッチドラム11に第2クラッチハブ22が一体的に形成されており、それぞれの第1円筒部15及び第2円筒部25に第1ドラムスプライン11a及び第2ハブスプライン22aが形成されている。これによって、第1クラッチドラム11及び第2クラッチハブ22を別々の部材として構成する場合に比して、部品点数を削減できる。
しかも、第2ハブスプライン22aの傾斜角度Bは、第1ドラムスプライン11aの傾斜角度Aより小さいので、偏芯した場合における径方向への変位による歯幅の増大量が抑制される。したがって、最も偏芯した第2ハブスプライン22aに対して隙間を確保するように摩擦板スプライン27aを設定したとしても、第2ハブスプライン22aの歯幅の増大量が抑制されているので、摩擦板スプライン27aの歯幅を過度に小さく設定することが防止される。
したがって、最も偏芯した状態を考慮してスプライン係合部の隙間を設定した場合において、偏芯していない状態でもスプライン係合部における隙間が過度に広く形成されることが抑制される。よって、スプライン係合部におけるガタ付きに起因した異音発生が抑制される。
よって、自動変速機1における部品点数の削減と、第2ハブスプライン22aにおけるスプライン係合部のガタツキに起因した異音発生の抑制とを両立できる。
(2)第1クラッチドラム11の第1円筒部15と第2クラッチハブ22の第2円筒部25とが縦壁部16を挟んで軸線方向ADの両側に隣接して位置しているので、これらを摩擦締結装置構成要素30として一体化しやすく、軸線方向ADにコンパクトに構成できる。
(3)第1ドラムスプライン11aは第1円筒部15の内周部に形成されており、第2ハブスプライン22aは第2円筒部25の外周部に形成されている。これによって、複数の摩擦締結装置を、径方向に振り分けて設けることができる。例えば、複数の摩擦締結装置を、軸線方向に重複させて径方向に振り分けて設けた場合、複数の摩擦締結装置を軸線方向にコンパクトに配置できる。
(4)また、第1クラッチCL1のうち相対的に外径が大きい第1クラッチドラム11の第1円筒部15が、第2クラッチCL2のうち相対的に外径が小さい第2クラッチハブ22の第2円筒部25よりも、外径側に位置している。一般に、寸法(直径)の大きさに比例して精度(同軸度)が悪化しやすいところ、第2ハブスプライン22aは、外径が相対的に小さい第2円筒部25に形成されているので、大径側の円筒部に形成されている場合に比して、第2ハブスプライン22aの同軸度の悪化を抑制しやすい。
(5)主型51及び中子型52により摩擦締結装置構成要素30を一体的に形成する場合において、これらの金型51,52の芯ずれ等に起因して、中心線O2を基準とした同軸度が悪化しやすい第2ハブスプライン22aに対して、上記効果が好適に発揮される。
上記実施形態では、第1ドラムスプライン11aが第1円筒部15の内周部に形成され、第2ハブスプライン22aが第2円筒部25の外周部に形成された場合を例にとって説明したがこれに限らない。
図8に示す変形例に係る摩擦締結装置構成要素31のように、第1クラッチドラム11に代えて第1クラッチハブ120に、第2クラッチハブ22を一体的に形成してもよい。この場合、第1ハブスプライン120aが第1クラッチハブ120の外周部に形成され、第2ハブスプライン22aが第2円筒部25の外周部に形成される。
また、図9に示すさらなる変形例に係る摩擦締結装置構成要素32のように、第2クラッチハブ22に代えて第2クラッチドラム210を、第1クラッチドラム11に一体的に形成してもよい。この場合、第1ドラムスプライン11aが第1円筒部15の内周部に形成され、第2ドラムスプライン210aが第2クラッチドラム210の内周部に形成される。
また、図10に示すさらなる他の変形例に係る摩擦締結装置構成要素33のように、第1クラッチハブ121と第2クラッチドラム221とを、軸線方向ADに部分的に重複させるように一体的に形成してもよい。この場合、第1ハブスプライン121aが第1クラッチハブ121の外周部に形成され、第2ドラムスプライン221aが第2クラッチドラム221の内周部に形成される。
さらにまた、図11に示すさらなる他の変形例に係る摩擦締結装置構成要素34のように、2つ以上の摩擦締結要素を一体的に形成してもよい。例えば、第1及び第2クラッチハブ122,222と、第3クラッチドラム312とを一体的に形成してもよい。
このほか、クラッチドラム及び/クラッチハブを種々組み合わせて一体的に形成してもよい。いずれの場合であっても、軸部の中心軸線に対する同軸度が相対的に悪化しやすいハブスプライン又はドラムスプライン(非基準スプライン)において、歯面の傾斜角度を基準スプラインに比して小さく設定すればよい。また、同軸度のバラつきが大きいほど、歯面の傾斜角度を小さく設定すればよい。
なお、本発明は、上記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
以上説明したように、本発明に係る自動変速機および摩擦締結装置構成要素の製造方法によれば、クラッチドラム及び/又はクラッチハブを構成する複数の円筒部が一体的に形成された摩擦締結装置構成要素において、スプライン係合部における異音の発生を抑制することができるので、この種の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
1 自動変速機
11 第1クラッチドラム
11a 第1ドラムスプライン
12 第1クラッチハブ
12a 第1ハブスプライン
13 第1摩擦板
15 第1円筒部
18 ドラム側第1摩擦板
18a 摩擦板スプライン
19 ハブ側第1摩擦板
19a 摩擦板スプライン
21 第2クラッチドラム
21a 第2ドラムスプライン
22 第2クラッチハブ
22a 第2ハブスプライン
23 第2摩擦板
25 第2円筒部
26 ドラム側第2摩擦板
26a 摩擦板スプライン
27 ハブ側第2摩擦板
27a 摩擦板スプライン
50 金型
51 主型
52 中子型

Claims (5)

  1. 複数の摩擦締結装置を備えた自動変速機であって、
    前記複数の摩擦締結装置は、
    前記複数の摩擦締結装置それぞれに設けられた円筒部と、これら前記円筒部を支持する軸部とを一体的に有しており、それぞれの前記円筒部の周部にこの軸線方向に延びる円筒部スプラインが形成された、摩擦締結装置構成要素と、
    複数の前記円筒部それぞれに対してそれぞれ同心状に設けられ、複数の前記円筒部スプラインそれぞれに対向する対向スプラインをそれぞれ有する、対向円筒部と、
    前記複数の円筒部と複数の前記対向円筒部との径方向の間に配置されて、前記円筒部スプライン及び前記対向スプラインのいずれか一方にスプライン係合する摩擦板スプラインを周部に有する、複数の摩擦板と
    を有し、
    複数の前記円筒部スプラインは、前記軸部の中心線を基準とした同軸度が、相対的に小さい基準スプラインと、前記同軸度が相対的に大きい非基準スプラインとを含み、前記軸線方向に直交する断面において、それぞれ歯先部側へ向かって歯幅が狭くなるように歯面が径方向に対して傾斜した傾斜角度を有し、
    前記非基準スプラインは、前記基準スプラインより前記傾斜角度が小さい自動変速機。
  2. 前記複数の円筒部は軸線方向に隣接している、
    請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記基準スプライン及び前記非基準スプラインの一方は、前記複数の円筒部のうち1つの前記円筒部の内周部に形成されており、
    前記基準スプライン及び前記非基準スプラインの他方は、前記複数の円筒部のうち前記1つの円筒部とは異なる前記円筒部の外周部に形成されている、
    請求項1又は2に記載の自動変速機。
  4. 前記基準スプラインは、歯底部における外径が、前記非基準スプラインよりも大きい、
    請求項1~3のいずれか1つに記載の自動変速機。
  5. 請求項1~4のいずれか1つに記載の摩擦締結装置構成要素の素材を、鋳造により形成する摩擦締結装置構成要素の製造方法であって、
    前記基準スプラインの少なくとも前記歯面を、第1の金型により成型し、
    前記非基準スプラインの少なくとも前記歯面を、前記第1の金型とは異なる第2の金型により成型し、
    前記第1の金型により成型される素材面を基準として、前記軸部を加工する摩擦締結装置構成要素の製造方法。
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