以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
第1実施形態.
[クリーナの概要]
図1は、本実施形態に係るクリーナ1を示す斜視図である。クリーナ1は、充電式のバッテリ10が搭載された充電式クリーナである。クリーナ1は、バッテリ10から供給される電力により作動する。
クリーナ1は、本体ユニット20と、パイプユニット30と、ノズルユニット40と、操作装置50と、発光装置8とを備える。バッテリ10は、充電器100により充電される。
本体ユニット20は、内部空間ISを有するハウジング21と、パイプユニット30に接続されるノズル22と、使用者に保持されるハンドル23と、充電器100が接続されるコネクタ24とを有する。
ハウジング21は、後述するモータ3、ファン4、集塵フィルタ7、制御装置60、及びバッテリ10を収容する。
ノズル22は、ハウジング21に接続された筒状の部材である。ノズル22は、吸込口25を有する。吸込口25は、ハウジング21の内部空間ISに接続される。
以下の説明においては、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。ノズル22の中心軸CXと平行な方向が前後方向である。前後方向において、本体ユニット20の中心を基準としてノズル22が存在する部位又は方向が「前」であり、ノズル22から離れる部位又は方向が「後」である。本体ユニット20の中心を基準として操作装置50が存在する部位又は方向が「上」であり、操作装置50から離れる部位又は方向が「下」である。
ノズル22は、ハウジング21の前部に接続される。吸込口25は、ノズル22の前端部に配置される。
ハンドル23は、使用者に保持される。ハンドル23の上端部は、ハウジング21の上部に接続される。ハンドル23の下端部は、ハウジング21の後部に接続される。
コネクタ24は、バッテリ10を充電可能な充電器100に接続される。コネクタ24は、DC(Direct Current)ジャックを含む。コネクタ24は、ハウジング21の右部の上部に配置される。
充電器100は、バッテリ10を充電する。充電器100は、コネクタ24を介してバッテリ10に電流を供給して、バッテリ10を充電する。充電器100は、AC(Alternating Current)アダプタを含む。充電器100からバッテリ10に供給される電流は直流である。充電器100は、商用電源から供給された交流の電流を直流の電流に変換して、バッテリ10に供給する。充電器100は、ACプラグ101と、アダプタ本体102と、ケーブル103と、DCプラグ104とを有する。ACプラグ101は、商用電源のコンセントに接続される。ACプラグ101は、アダプタ本体102に接続される。アダプタ本体102は、商用電源から供給された交流の電流を直流の電流に変換する。ケーブル103は、アダプタ本体102とDCプラグ104とを接続する。DCプラグ104は、ケーブル103の先端部に配置される。DCプラグ104は、本体ユニット20のコネクタ24に接続される。充電器100は、コネクタ24に接続されたDCプラグ104を介してバッテリ10に電流を供給する。
パイプユニット30は、本体ユニット20及びノズルユニット40のそれぞれに接続される。パイプユニット30は、本体ユニット20の内部空間ISに結ばれる内部流路を有する。パイプユニット30は、本体ユニット20のノズル22及びノズルユニット40のそれぞれに着脱可能なパイプ部材31を含む。パイプユニット30の内部流路は、パイプ部材31の内部流路を含む。パイプ部材31の後端部と本体ユニット20とが接続される。パイプ部材31の前端部とノズルユニット40とが接続される。
ノズルユニット40は、パイプユニット30に接続される。ノズルユニット40は、パイプユニット30の内部流路を介して本体ユニット20の内部空間ISに結ばれる内部流路を有する。ノズルユニット40は、パイプ部材31の前端部に連結される連結部材41と、連結部材41に連結されるヘッド部材42と含む。ノズルユニット40の内部流路は、連結部材41の内部流路及びヘッド部材42の内部流路を含む。
連結部材41は、筒状の部材である。連結部材41は、パイプユニット30に連結されるパイプ連結部411と、ヘッド部材42に連結されるヘッド連結部412と、パイプ連結部411とヘッド連結部412との間に配置される屈曲部413とを含む。
パイプ連結部411は、パイプ部材31の前端部に連結される。パイプ連結部411は、パイプ部材31の内側に嵌められる。ヘッド連結部412は、ヘッド部材42に連結される。ヘッド連結部412は、ヘッド部材42を回動可能に支持する。
ヘッド部材42は、ヘッド連結部412に回転可能に支持される。ヘッド部材42は、塵埃を吸引する吸引口43を有する。吸引口43は、ヘッド部材42の下面に設けられる。吸引口43は、ノズルユニット40の内部流路及びパイプユニット30内部流路を介して、本体ユニット20の内部空間ISに接続される。
[本体ユニット]
次に、本体ユニット20について説明する。図2は、本実施形態に係る本体ユニット20を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係る本体ユニット20を示す後面図である。図4は、本実施形態に係る本体ユニット20を示す側面図である。図5は、本実施形態に係る本体ユニット20を示す側断面図である。
本体ユニット20は、内部空間ISを有するハウジング21と、モータ3と、モータ3が発生する動力により回転するファン4と、吸込口25から吸い込まれた塵埃を捕集する集塵フィルタ7と、クリーナ1を制御する制御装置60とを備える。
バッテリ10、モータ3、ファン4、集塵フィルタ7、及び制御装置60のそれぞれは、ハウジング21の内部空間ISに配置される。
モータ3は、バッテリ10から供給される電力により駆動する。モータ3の回転軸AXは、前後方向に延在する。回転軸AXは、ノズル22の中心軸CXと平行である。モータ3の出力シャフトにファン4が連結される。モータ3の駆動により、ファン4が回転軸AXを中心に回転する。
ファン4は、モータ3が発生する動力により回転して、吸込口25及びバッテリ10の周囲に気流を生成する。ファン4は、モータ3の前方に配置される。吸込口25は、ファン4の前方に配置される。前後方向において、吸込口25とファン4との間に集塵フィルタ7が配置される。ファン4の回転により、吸込口25から集塵フィルタ7を介してファン4に向かって気流が生成される。ファン4の回転により、吸込口25から内部空間ISに向かう気流が生成され、吸込口25に吸引力が発生する。
吸込口25は、パイプユニット30の内部流路及びノズルユニット40の内部流路を介してノズルユニット40の吸引口43に接続される。吸込口25に吸引力が発生することにより、吸引口43に吸引力が発生する。ノズルユニット40の吸引口43に吸引力が発生することにより、ノズルユニット40は、吸引口43から塵埃を吸引することができる。吸引口43に吸引された塵埃は、ノズルユニット40の内部流路及びパイプユニット30の内部流路を通過した後、吸込口25に吸い込まれる。
集塵フィルタ7は、吸込口25の後方に配置される。集塵フィルタ7は、吸込口25から吸い込まれた塵埃を捕集する。集塵フィルタ7は、袋状の部材である。集塵フィルタ7の一部に開口部が設けられる。集塵フィルタ7の開口部と吸込口25とが接続される。ファン4は、集塵フィルタ7の後方に配置される。集塵フィルタ7は、空気を通過させ、塵埃を捕集する。集塵フィルタ7を通過した空気は、ファン4に吸い込まれる。
内部空間ISは、モータ3及びファン4が配置される第1空間IS1と、第1空間IS1に接続されバッテリ10が配置される第2空間IS2とを含む。第1空間IS1は、前後方向において、内部空間ISの中央部に設けられる。第1空間IS1は、上下方向において、内部空間ISの中央部に配置される。第1空間IS1の少なくとも一部は、第2空間IS2よりも上方に配置される。第2空間IS2の少なくとも一部は、第1空間IS1よりも後方に配置される。上下方向において、第1空間IS1の寸法は、第2空間IS2の寸法よりも大きい。前後方向において、第2空間IS2の寸法は、第1空間IS1の寸法よりも大きい。第2空間IS2は、前後方向に延在する。
第2空間IS2の前端部と第1空間IS1とが接続される。ファン4の回転により、第1空間IS1から第2空間IS2に空気が流入する。
ハウジング21は、ハウジング本体210と、蓋211と、蓋212とを含む。ハウジング本体210は、集塵フィルタ7が通過可能なフィルタ開口26と、バッテリ10が通過可能なバッテリ開口27とを有する。フィルタ開口26は、ハウジング本体210の上部の前部に設けられる。バッテリ開口27は、ハウジング本体210の後部の下部に設けられる。バッテリ開口27は、第2空間IS2の後端部に接続される。
蓋211は、フィルタ開口26に装着される。蓋211の後端部は、ヒンジ機構を介して、ハウジング本体210に連結される。蓋211は、ヒンジ機構の回動軸を中心に回動することにより、フィルタ開口26を開閉する。フィルタ開口26は、集塵フィルタ7が通過可能な寸法を有する。集塵フィルタ7は、フィルタ開口26を介して、ハウジング21の内部空間ISとハウジング21の外部空間OSとの間を移動可能である。使用者は、フィルタ開口26を介して、集塵フィルタ7をハウジング21の内部空間ISに入れる作業及びハウジング21の内部空間ISから出す作業を実施することができる。
蓋212は、バッテリ開口27に着脱可能に装着される。バッテリ開口27に蓋212が配置されることにより、バッテリ開口27が閉じられる。バッテリ開口27から蓋212が外されることにより、バッテリ開口27が開けられる。バッテリ開口27は、バッテリ10が通過可能な寸法を有する。バッテリ10は、バッテリ開口27を介して、ハウジング21の内部空間ISとハウジング21の外部空間OSとの間を移動可能である。使用者は、バッテリ開口27を介して、バッテリ10をハウジング21の内部空間ISに入れる作業及びハウジング21の内部空間ISから出す作業を実施することができる。
ハウジング21は、ハウジング21の左部及び右部のそれぞれに設けられた排気口213と、ハウジング21の後部に設けられた通気口214と、ハウジング21の左部及び右部のそれぞれに設けられた通気口215とを有する。通気口215は、通気口214よりも前方に設けられる。上下方向において、通気口214と通気口215とは、実質的に同じ位置に設けられる。排気口213は、通気口215よりも前方であって、通気口215よりも上方に設けられる。
排気口213及び通気口215は、ハウジング本体210に設けられる。通気口214は、蓋212に設けられる。
排気口213は、第1空間IS1と外部空間OSとを接続する。本実施形態において、モータ3及びファン4が配置されている第1空間IS1は、吸込口25及び排気口213を介して外部空間OSに接続される。
通気口214は、第2空間IS2の後端部と外部空間OSとを接続する。通気口215は、第2空間IS2の後端部と外部空間OSとを接続する。本実施形態において、バッテリ10が配置されている第2空間IS2は、通気口214及び通気口215を介して外部空間OSに接続される。
制御装置60は、制御回路基板を含む。制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサと、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリと、入出力回路を含むインターフェースとを有する。制御装置60は、内部空間ISにおいて、モータ3の上方に配置される。本実施形態において、制御装置60は、第1空間IS1に配置される。
操作装置50は、使用者に操作される。制御装置60は、操作装置50が操作されることにより生成された操作信号に基づいて、クリーナ1を制御する。操作装置50は、ハンドル23の上部に配置される。使用者は、ハンドル23を握った状態で操作装置50を操作可能である。本実施形態において、操作装置50は、駆動スイッチ51と、停止スイッチ52と、充電スイッチ53とを含む。
駆動スイッチ51は、吸込口25からの吸引動作を実施するために操作される。制御装置60は、駆動スイッチ51が操作されることにより生成された操作信号に基づいて、モータ3を駆動する。また、駆動スイッチ51は、吸込口25における吸引力の強さを示す吸引力モードを切り換えるために操作される。制御装置60は、駆動スイッチ51が操作されることにより生成された操作信号に基づいて、吸引力モードを切り換える。本実施形態において、吸引力モードは、規定の吸引力を発生させる標準モードと、標準モードよりも大きい吸引力を発生させる中モードと、中モードよりも大きい吸引力を発生させる強モードとを含む。駆動スイッチ51が操作される度に、標準モードと中モードと強モードとが切り換えられる。標準モードにおいて、制御装置60は、モータ3を規定の回転速度で回転させる。中モードにおいて、制御装置60は、モータ3を標準モードより高速で回転させる。強モードにおいて、制御装置60は、モータ3を中モードより高速で回転させる。
停止スイッチ52は、吸込口25からの吸引動作を停止させるために操作される。制御装置60は、停止スイッチ52が操作されることにより生成された操作信号に基づいて、モータ3の駆動を停止する。
充電スイッチ53は、バッテリ10の充電速度を示す充電速度モードを切り換えるために操作される。制御装置60は、充電スイッチ53が操作されることにより生成された操作信号に基づいて、充電速度モードを切り換える。本実施形態において、充電速度モードは、規定の電流をバッテリ10に供給する通常充電モードと、通常充電モードよりも大きい電流をバッテリ10に供給する急速充電モードとを含む。通常充電モードにおいて、制御装置60は、バッテリ10に規定の電流を供給して、バッテリ10を通常充電する。急速充電モードにおいて、制御装置60は、バッテリ10に通常充電モードよりも大きい電流を供給して、バッテリ10を急速充電する。
発光装置8は、バッテリ10の充電において発光する。発光装置8は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を含む。発光装置8は、操作装置50の前方に配置される。発光装置8は、バッテリ10が通常充電モードで充電される充電期間において第1色光を出力し、バッテリ10が急速充電モードで充電される充電期間において第1色光とは異なる第2色光を出力する。第1色光は、例えば橙色光であり、第2色光は、例えば赤色光である。発光装置8は、バッテリ10の非充電期間において消灯する。また、発光装置8は、バッテリ10が満充電状態において消灯する。
[動作の概要]
次に、クリーナ1の動作について説明する。クリーナ1でクリーニング対象をクリーニングするとき、使用者は、駆動スイッチ51を操作して、モータ3を駆動させる。モータ3が駆動し、ファン4が回転することにより、吸込口25に気流が生成され、吸引力が発生する。クリーニング対象に存在する塵埃は、吸引口43から吸引され、ノズルユニット40の内部流路及びパイプユニット30の内部流路を通過した後、吸込口25を介してハウジング21の内部空間ISに流入する。内部空間ISに集塵フィルタ7が配置されている。吸込口25から内部空間ISに吸い込まれた塵埃は、集塵フィルタ7に捕集される。集塵フィルタ7を通過した空気は、第1空間IS1に流入した後、排気口213から外部空間OSに排出される。
バッテリ10を充電するとき、充電器100のACプラグ101が商用電源のコンセントに接続され、充電器100のDCプラグ104がコネクタ24に接続される。充電器100は、コネクタ24を介してバッテリ10に電流を供給する。これにより、バッテリ10が充電される。
制御装置60は、バッテリ10の充電期間の少なくとも一部において、モータ3を駆動させる。モータ3が駆動し、ファン4が回転することにより、吸込口25に気流が生成され、吸引力が発生する。吸込口25を介してハウジング21の第1空間IS1に流入した空気は、集塵フィルタ7を通過した後、第1空間IS1に流入し、ファン4に吸い込まれる。上述のように、本実施形態において、第2空間IS2の前端部と第1空間IS1とは接続されている。ファン4を通過した空気の少なくとも一部は、第1空間IS1から第2空間IS2に流入する。図5の矢印Frで示すように、第2空間IS2に流入した空気は、バッテリ10の表面に接触しながら、第2空間IS2を流れる。第2空間IS2を流れた空気は、通気口214及び通気口215から外部空間OSに排出される。バッテリ10の充電期間の少なくとも一部において、バッテリ10の周囲に気流が生成されることにより、バッテリ10の充電においてバッテリ10の温度上昇が抑制される。
制御装置60は、吸込口25から塵埃を吸い込むクリーニングモードにおいて、モータ3を第1回転速度で回転させる。クリーニングモードにおいて、制御装置60は、駆動スイッチ51が操作されることにより生成された操作信号に基づいて、モータ3を駆動する。クリーニングモードにおいて、制御装置60は、上述したような、標準モード、中モード、及び強モードの少なくとも一つの吸引力モードに基づいて、モータ3の回転速度を制御する。制御装置60は、バッテリ10を充電する充電モードにおいて、モータ3を第1回転速度よりも低い第2回転速度で回転させる。
なお、制御装置60は、充電モードにおいて、クリーニングモードと同じ回転速度でモータ3を回転させてもよい。
バッテリ10の充電が完了すると、制御装置60は、モータ3の駆動を停止させる。制御装置60は、バッテリ10の非充電期間において、モータ3を停止させる。
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、バッテリ10の充電期間の少なくとも一部において、モータ3が駆動する。これにより、バッテリ10の充電期間の少なくとも一部において、バッテリ10の周囲に気流が生成される。バッテリ10は、ファン4の回転により生成された気流により空冷されるので、バッテリ10の充電においてバッテリ10の温度上昇が抑制される。
本実施形態において、モータ3及びファン4は第1空間IS1に配置され、バッテリ10は第2空間IS2に配置される。第2空間IS2の前端部と第1空間IS1とが接続される。そのため、ファン4が回転することにより、空気は、第1空間IS1から第2空間IS2に流入することができる。
本実施形態において、第2空間IS2の前端部が第1空間IS1と接続され、第2空間IS2の後端部が通気口214及び通気口215を介して外部空間OSに接続される。これにより、第2空間IS2の前端部から第2空間IS2に流入した空気は、バッテリ10の表面に十分に接触した後、通気口214及び通気口215を介して第2空間IS2の後端部から外部空間OSに排出される。
充電モードにおけるモータ3の回転速度は、クリーニングモードにおけるモータ3の回転速度よりも低い。そのため、充電モードにおいてはモータ3の消費電力が抑制され、バッテリ10は効率良く充電される。
本実施形態において、バッテリ10の非充電期間においては、モータ3は停止する。これにより、モータ3及びファン4の不要な駆動が抑制される。
第2実施形態.
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図6は、本実施形態に係る本体ユニット20を示す後面図である。図7は、本実施形態に係る本体ユニット20を示す側断面図である。図6及び図7に示すように、本体ユニット20は、充電器100が接続されるコネクタ24Bを有する。本実施形態において、コネクタ24Bは、第2空間IS2に配置される。
コネクタ24Bは、第2空間IS2の後端部に配置される。前後方向において、コネクタ24Bは、バッテリ開口27とバッテリ10との間に配置される。
バッテリ10を充電するとき、バッテリ開口27から蓋212が外され、バッテリ開口27が開けられる。充電器100のACプラグ101が商用電源のコンセントに接続され、充電器100のDCプラグ104がコネクタ24Bに接続される。充電器100は、コネクタ24Bを介してバッテリ10に電流を供給する。これにより、バッテリ10が充電される。
上述の実施形態と同様、制御装置60は、バッテリ10の充電期間の少なくとも一部において、モータ3を駆動させる。モータ3が駆動し、ファン4が回転することにより、第1空間IS1から第2空間IS2に流入する。図7の矢印Frで示すように、第2空間IS2に流入した空気は、バッテリ10の表面に接触しながら、第2空間IS2を流れる。第2空間IS2を流れた空気は、バッテリ開口27から外部空間OSに排出される。
以上説明したように、本実施形態においても、バッテリ10の充電期間の少なくとも一部において、バッテリ10の周囲に気流が生成されることにより、バッテリ10の充電においてバッテリ10の温度上昇が抑制される。また、本実施形態においては、コネクタ24Bが第2空間IS2に配置されているため、バッテリ10を充電するとき、バッテリ開口27から蓋212が外される。これにより、第2空間IS2を流れた空気は、バッテリ開口27から外部空間OSに円滑に排出される。
第3実施形態.
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図8は、本実施形態に係る本体ユニット20を示す斜視図である。図8に示すように、ハウジング21は、第2空間IS2の後端部とハウジング21の外部空間OSとを接続する通気口215Bを有する。通気口215Bは、ハウジング本体210の後部に設けられる。
上述の第1実施形態と同様、本体ユニット20は、ハウジング21の少なくとも一部に設けられ、充電器100が接続されるコネクタ24を有する。
本実施形態において、本体ユニット20は、コネクタ24と充電器100とが接続されたときに通気口215Bを開け、コネクタ24と充電器100との接続が解除されたときに通気口215Bを閉じる開閉装置216を有する。開閉装置216は、通気口215Bを開閉可能な蓋と、蓋を駆動するアクチュエータとを含む。
コネクタ24と充電器100とが接続されていないとき、通気口215Bは、開閉装置216により閉じられている。コネクタ24と充電器100のDCプラグ104とが接続されると、接続信号が制御装置60に出力される。制御装置60は、接続信号に基づいて、開閉装置216のアクチュエータを駆動する。図8に示すように、制御装置60は、開閉装置216の蓋により通気口215Bが開くように、アクチュエータを駆動する。
上述の実施形態と同様、制御装置60は、バッテリ10の充電期間の少なくとも一部において、モータ3を駆動させる。コネクタ24と充電器100のDCプラグ104とが接続され、バッテリ10の充電が開始されると、モータ3が駆動し、ファン4が回転する。ファン4の回転により、第1空間IS1から第2空間IS2に流入する。第2空間IS2に流入した空気は、バッテリ10の表面に接触しながら、第2空間IS2を流れる。第2空間IS2を流れた空気は、通気口215Bから外部空間OSに排出される。
バッテリ10の充電が終了すると、コネクタ24と充電器100との接続が解除される。コネクタ24と充電器100のDCプラグ104との接続が解除されると、接続解除信号が制御装置60に出力される。制御装置60は、接続解除信号に基づいて、開閉装置216のアクチュエータを駆動する。制御装置60は、開閉装置216の蓋により通気口215Bが閉じるように、アクチュエータを駆動する。
以上説明したように、本実施形態においても、バッテリ10の充電期間の少なくとも一部において、バッテリ10の周囲に気流が生成されることにより、バッテリ10の充電においてバッテリ10の温度上昇が抑制される。また、本実施形態においては、開閉装置216が設けられるため、バッテリ10の充電のためにコネクタ24と充電器100とが接続されると、通気口215Bが開く。これにより、第2空間IS2を流れた空気は、通気口215Bから外部空間OSに円滑に排出される。また、バッテリ10を充電しないとき、コネクタ24と充電器100との接続が解除されると、通気口215Bが閉じる。これにより、バッテリ10は、開閉装置216及びハウジング21により保護される。
なお、本実施形態において、通気口215Bは、ハウジング本体210の後部に設けられ、第2空間IS2の後端部とハウジング21の外部空間OSとを接続することとした。通気口215Bが設けられる位置は、ハウジング本体210の後部でなくてもよい。ファン4の回転により生成された気流が、バッテリ10の表面を通過した後、通気口215Bから外部空間OSに排出されればよいため、通気口215Bが設けられる位置は、ハウジング本体210の後部でなくてもよい。
第4実施形態.
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。本実施形態においては、クリーナ1の電気回路及び制御方法の一例について説明する。
[電気回路]
図9、図10、及び図11は、本実施形態に係るクリーナ1の電気回路9を示す図である。制御装置60は、充電器100からの電流でモータ3を駆動しながらバッテリ10を充電する充電モードと、バッテリ10を充電せずに充電器100からの電流でモータ3を駆動する第1放電モード(第1クリーニングモード)と、バッテリ10からの電流でモータ3を駆動する第2放電モード(第2クリーニングモード)とを切り換える。図9は、充電モードにおける電気回路9を示す。図10は、第1放電モードにおける電気回路9を示す。図11は、第2放電モードにおける電気回路9を示す。
図9、図10、及び図11に示すように、クリーナ1は、バッテリ10の正極とモータ3とを接続する第1放電経路91、及びバッテリ10の負極とモータ3とを接続する第2放電経路92を含むループ放電経路90と、第1放電経路91の一部と並列に配置され、ダイオード93が設けられるバイパス充電経路94と、第1放電経路91の第1位置P1においてバイパス充電経路94と充電器100とを接続し、第2放電経路92の第2位置P2において第2放電経路92と充電器100とを接続する充電経路95と、バイパス充電経路94に設けられ、導通状態と非導通状態とを切り換える第1スイッチ素子SW1と、バイパス充電経路94と並列に配置されるループ放電経路90の第1部分90Aに設けられ、導通状態と非導通状態とを切り換える第2スイッチ素子SW2と、ループ放電経路90の第2部分90Bに設けられ、導通状態と非導通状態とを切り換える第3スイッチ素子SW3とを備える。
バッテリ10は、複数のセルによって構成される。本実施形態において、バッテリ10は、セル10A、セル10B、及びセル10Cを含む。セル10Aとセル10Bとセル10Cとは直列に接続される。なお、セルの数は、3つに限定されない。バッテリ10は、4つ以上のセルを含んでもよいし、2つのセルを含んでもよい。なお、バッテリ10は、単数のセルによって構成されてもよい。
第1放電経路91は、モータ3とバッテリ10の正極とを接続する。バイパス充電経路94の一端部は、第1放電経路91の第1位置P1に接続される。バイパス充電経路94の他端部は、第1放電経路91の第3位置P3に接続される。第3位置P3は、第1位置P1よりもバッテリ10の正極に近い。
第1放電経路91は、バイパス充電経路94と並列に配置される第1部分90Aと、第1部分90Aとモータ3とを接続する第3部分90Cと、第1部分90Aとバッテリ10の正極とを接続する第4部分90Dとを含む。第1部分90Aは、第1放電経路91において第1位置P1と第3位置P3との間の部分である。第3部分90Cは、第1放電経路91において第1位置P1とモータ3との間の部分である。第4部分90Dは、第1放電経路91において第3位置P3とバッテリ10の正極との間の部分である。
第2放電経路92は、モータ3とバッテリ10の負極とを接続する。第2放電経路92は、モータ3に接続される第2部分90Bと、第2部分90Bとバッテリ10の負極とを接続する第5部分90Eとを含む。第2部分90Bは、第2放電経路92において第2位置P2とモータ3との間の部分である。第5部分90Eは、第2放電経路92において第2位置P2とバッテリ10の負極との間の部分である。
充電経路95は、充電器100と第1放電経路91の第1位置P1とを接続する部分95Aと、充電器100と第2放電経路92の第2位置P2とを接続する部分95Bとを含む。部分95Aは、第1位置P1においてバイパス充電経路94及び第1部分90Aのそれぞれに接続される。
第1スイッチ素子SW1は、バイパス充電経路94に配置される。第1スイッチ素子SW1は、バイパス充電経路94の導通状態と非導通状態とを切り換える。本実施形態において、第1スイッチ素子SW1は、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)を含む。第1スイッチ素子SW1は、制御装置60に制御される。第1スイッチ素子SW1は、バイパス充電経路94を流れる電流値を調整可能である。第1スイッチ素子SW1は、第1スイッチ素子SW1に供給される直流電流をパルス電流に変換する。第1スイッチ素子SW1は、パルス電流のデューティ比を調整して、バッテリ10に供給される電流(平均電流)を調整する。第1スイッチ素子SW1によりバイパス充電経路94を流れる電流値が調整されることにより、バッテリ10に供給される電流(充電電流)が調整される。バッテリ10に供給される電流が調整されることにより、バッテリ10の充電速度が調整される。
ダイオード93は、バイパス充電経路94に配置される。ダイオード93は、第1位置P1から第3位置P3に電流が流れ、第3位置P3から第1位置P1に電流が流れないように配置される。
第2スイッチ素子SW2は、第1放電経路91の第1部分90Aに配置される。第2スイッチ素子SW2は、第1部分90Aの導通状態と非導通状態とを切り換える。第2スイッチ素子SW2は、制御装置60に制御される。
第3スイッチ素子SW3は、第2放電経路92の第2部分90Bに配置される。第3スイッチ素子SW3は、第2部分90Bの導通状態と非導通状態とを切り換える。本実施形態において、第3スイッチ素子SW3は、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)を含む。第3スイッチ素子SW3は、制御装置60に制御される。第3スイッチ素子SW3は、第2部分90Bを流れる電流値を調整可能である。第3スイッチ素子SW3は、第3スイッチ素子SW3に供給される直流電流をパルス電流に変換する。第3スイッチ素子SW3は、パルス電流のデューティ比を調整して、モータ3を流れる電流(平均電流)を調整する。第3スイッチ素子SW3によりモータ3を流れる電流値が調整されることにより、モータ3の回転速度が調整される。
充電器100からの電流でモータ3を駆動しながらバッテリ10を充電する充電モードを実施するとき、図9に示すように、コネクタ24に充電器100が接続される。制御装置60は、第1スイッチ素子SW1が導通状態になり、第2スイッチ素子SW2が非導通状態になり、第3スイッチ素子SW3が導通状態になるように、第1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW2、及び第3スイッチ素子SW3のそれぞれを制御する。これにより、充電器100から出力された電流Ccは、第1位置P1に供給された後、バイパス充電経路94及び第3部分90Cのそれぞれに分岐する。バイパス充電経路94に分岐した電流Cc1は、バイパス充電経路94を流れた後、第3位置P3を経由し、第4部分90Dを介して、バッテリ10に供給される。これにより、バッテリ10が充電される。また、第3部分90Cに分岐した電流Cc2は、第3部分90Cを流れた後、モータ3に供給される。これにより、モータ3が駆動し、ファン4が回転する。
バッテリ10を充電せずに充電器100からの電流でモータ3を駆動する第1放電モードを実施するとき、図10に示すように、コネクタ24に充電器100が接続される。制御装置60は、第1スイッチ素子SW1が非導通状態になり、第2スイッチ素子SW2が非導通状態になり、第3スイッチ素子SW3が導通状態になるように、第1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW2、及び第3スイッチ素子SW3のそれぞれを制御する。これにより、充電器100から出力された電流Dcは、バイパス充電経路94及び第1部分90Aに供給されることなく、第3部分90Cに供給される。第3部分90Cに供給された電流Dcは、第3部分90Cを流れた後、モータ3に供給される。これにより、充電器100からの電流でモータ3が駆動する。
バッテリ10からの電流でモータ3を駆動する第2放電モードを実施するとき、図11に示すように、コネクタ24から充電器100が外される。制御装置60は、第1スイッチ素子SW1が非導通状態になり、第2スイッチ素子SW2が導通状態になり、第3スイッチ素子SW3が導通状態になるように、第1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW2、及び第3スイッチ素子SW3のそれぞれを制御する。これにより、バッテリ10から出力された電流Dcは、第4部分90Dを流れた後、第3位置P3を経由し、第1部分90A及び第3部分90Cを介して、モータ3に供給される。これにより、バッテリ10からの電流でモータ3が駆動する。
[制御装置]
図12は、本実施形態に係る制御装置60を示す機能ブロック図である。制御装置60は、充電器100とコネクタ24との接続信号を取得する接続信号取得部61と、操作装置50の操作信号を取得する操作信号取得部62と、充電器100からの電流をバッテリ10に供給させる充電指令を出力する充電制御部63と、バッテリ10に供給される電流を示す電流データを取得する電流データ取得部64と、バッテリ10の電圧を示す電圧データを取得する電圧データ取得部65と、バッテリ10の温度を示す温度データを取得する温度データ取得部66と、規定のファン駆動条件を満足するか否かを判定するファン駆動条件判定部67と、規定のファン停止条件を満足するか否かを判定するファン停止条件判定部68と、充電器100からの電流をモータ3に供給させるファン駆動指令を出力するファン制御部69と、放電完了条件判定部70と、記憶部71とを有する。
接続信号取得部61は、充電器100とコネクタ24とが接続されたことを示す接続信号をコネクタ24から取得する。充電器100のDCプラグ104がコネクタ24に挿入され、DCプラグ104とコネクタ24とが接続されたとき、コネクタ24は、接続信号を出力する。接続信号取得部61は、コネクタ24から接続信号を取得する。
操作信号取得部62は、操作装置50が操作されることにより生成された操作信号を操作装置50から取得する。上述のように、操作装置50は、駆動スイッチ51と、停止スイッチ52と、充電スイッチ53とを含む。
充電制御部63は、充電器100からの電流をバッテリ10に供給させる充電指令を出力する。充電指令が出力されることにより、充電器100からの電流がバッテリ10に供給される。充電制御部63から出力される充電指令は、第1スイッチ素子SW1及び第2スイッチ素子SW2を制御する制御指令を含む。
充電制御部63は、操作信号取得部62が取得した充電スイッチ53の操作信号に基づいて、第1スイッチ素子SW1を制御する。通常充電モードでバッテリ10が充電されるように充電スイッチ53が操作された場合、充電制御部63は、充電スイッチ53の操作信号に基づいて、バッテリ10に規定の電流が供給されるように、第1スイッチ素子SW1を制御する。急速充電モードでバッテリ10が充電されるように充電スイッチ53が操作された場合、充電制御部63は、充電スイッチ53の操作信号に基づいて、バッテリ10に通常充電モードよりも大きい電流が供給されるように、第1スイッチ素子SW1を制御する。
電流データ取得部64は、充電器100からバッテリ10に供給される電流を示す電流データを取得する。電流データは、充電器100からバッテリ10に対する電流の供給が開始された時点、バッテリ10に対する電流の供給が停止された時点、及びバッテリ10に供給される電流値を含む。本実施形態において、クリーナ1は、バッテリ10に供給される電流を検出する電流センサ11を有する。電流センサ11は、電気回路9の少なくとも一部に設けられる。電流センサ11は、例えば充電経路95の部分95Aに設けられてもよい。電流センサ11は、バッテリ10に供給される電流データを検出可能である。電流データ取得部64は、電流センサ11からバッテリ10に供給される電流データを取得する。
電圧データ取得部65は、バッテリ10の正極と負極との間の電圧を示す電圧データを取得する。また、電圧データ取得部65は、セル10A、セル10B、及びセル10Cのそれぞれの電圧を示すセル電圧データを取得する。クリーナ1は、バッテリ10の電圧を検出する電圧センサ12を有する。電圧センサ12は、電気回路9の少なくとも一部に設けられる。電圧センサ12は、バッテリ10の電圧データを検出可能である。電圧データ取得部65は、電圧センサ12からバッテリ10の電圧データを取得する。
温度データ取得部66は、バッテリ10の温度を示す温度データを取得する。本実施形態において、クリーナ1は、バッテリ10の温度を検出する温度センサ13を有する。温度センサ13は、例えばバッテリ10の表面の少なくとも一部に接触するように設けられる。温度センサ13は、温度データを検出可能である。温度データ取得部66は、温度センサ13からバッテリ10の温度データを取得する。
ファン駆動条件判定部67は、ファン4を駆動させるファン駆動条件を満足するか否かを判定する。ファン駆動条件は、充電器100からバッテリ10に電流の供給が開始されたこと、及びバッテリ10の温度が温度閾値以上であることの少なくとも一つを含む。
ファン駆動条件判定部67は、電流データ取得部64により取得された電流データに基づいて、充電器100からバッテリ10に電流の供給が開始されたか否かを判定することができる。
温度閾値は、予め規定され、記憶部71に記憶されている。ファン駆動条件判定部67は、温度データ取得部66により取得された温度データと、記憶部71に記憶されている温度閾値とに基づいて、バッテリ10の温度が温度閾値以上であるか否かを判定することができる。
ファン停止条件判定部68は、ファン4を停止させるファン停止条件を満足するか否かを判定する。ファン停止条件は、充電器100からバッテリ10に対する電流の供給が停止されたこと、バッテリ10の電圧が電圧閾値以上であること、及びバッテリ10の温度が温度閾値未満であることの少なくとも一つを含む。
ファン停止条件判定部68は、電流データ取得部64により取得された電流データに基づいて、充電器100からバッテリ10に対する電流の供給が停止されたか否かを判定することができる。
電圧閾値は、予め規定され、記憶部71に記憶されている。ファン停止条件判定部68は、電圧データ取得部65により取得された電圧データと、記憶部71に記憶されている電圧閾値とに基づいて、バッテリ10の電圧が電圧閾値以上であるか否かを判定することができる。
温度閾値は、予め規定され、記憶部71に記憶されている。ファン停止条件判定部68は、温度データ取得部66により取得された温度データと、記憶部71に記憶されている温度閾値とに基づいて、バッテリ10の温度が温度閾値未満であるか否かを判定することができる。
ファン制御部69は、ファン4を駆動させるファン駆動指令及びファン4を停止させるファン停止指令を出力する。ファン制御部69から出力されるファン駆動指令及びファン停止指令は、第3スイッチ素子SW3を制御する制御指令を含む。ファン制御部69は、ファン駆動指令及びファン停止令を第3スイッチ素子SW3に出力する。モータ3に電流が供給されるように第3スイッチ素子SW3が制御されることにより、モータ3が駆動し、ファン4が駆動する。モータ3に対する電流の供給が停止されるように第3スイッチ素子SW3が制御されることにより、モータ3が停止し、ファン4が停止する。
ファン制御部69は、ファン駆動条件判定部67においてファン駆動条件を満足すると判定されたとき、充電器100からの電流の少なくとも一部をモータ3に供給させるファン駆動指令を第3スイッチ素子SW3に出力する。
ファン制御部69は、ファン停止条件判定部68においてファン停止条件を満足すると判定されたとき、充電器100からのモータ3に対する電流の供給を停止させるファン停止指令を第3スイッチ素子SW3に出力する。
また、ファン制御部69は、バッテリ10の温度に基づいて、モータ3の回転速度を制御するファン回転速度指令を出力する。バッテリ10の温度データは、温度データ取得部66に取得される。ファン制御部69は、バッテリ10の温度が高いほどモータ3が高速で回転し、バッテリ10の温度が低いほどモータ3が低速で回転するように、ファン回転速度指令を出力する。ファン制御部69から出力されるファン回転速度指令は、第3スイッチ素子SW3を制御する制御指令を含む。ファン制御部69は、ファン回転速度指令を第3スイッチ素子SW3に出力する。ファン制御部69は、バッテリ10の温度が高いほどモータ3に供給される電流が大きくなり、バッテリ10の温度が低いほどモータ3に供給される電流が小さくなるように、第3スイッチ素子SW3にファン回転速度指令を出力する。
図9に示したように、充電器100から供給される電流によりバッテリ10を充電する充電モードを実施するとき、充電制御部63は、第1スイッチ素子SW1が導通状態になり、第2スイッチ素子SW2が非導通状態になるように、第1スイッチ素子SW1及び第2スイッチ素子SW2のそれぞれに充電指令を出力し、ファン制御部69は、第3スイッチ素子SW3が導通状態になるように、第3スイッチ素子SW3にファン駆動指令を出力する。
図10に示したように、バッテリ10を充電せずに充電器100から供給される電流によりモータ3を駆動する第1放電モードを実施するとき、充電制御部63は、第1スイッチ素子SW1が非導通状態になり、第2スイッチ素子SW2が非導通状態になるように、第1スイッチ素子SW1及び第2スイッチ素子SW2のそれぞれに充電指令を出力し、ファン制御部69は、第3スイッチ素子SW3が導通状態になるように、第3スイッチ素子SW3にファン駆動指令を出力する。
図11に示したように、バッテリ10から供給される電流によりモータ3を駆動する第2放電モードを実施するとき、充電制御部63は、第1スイッチ素子SW1が非導通状態になり、第2スイッチ素子SW2が導通状態になるように、第1スイッチ素子SW1及び第2スイッチ素子SW2のそれぞれに充電指令を出力し、ファン制御部69は、第3スイッチ素子SW3が導通状態になるように、第3スイッチ素子SW3にファン駆動指令を出力する。
放電完了条件判定部70は、第1放電モード及び第2放電モードの少なくとも一方において、モータ3を停止させる放電完了条件を満足するか否かを判定する。放電完了条件は、操作装置50の停止スイッチ52が操作されたことを含む。
[制御方法]
<充電モード>
図13は、本実施形態に係る充電モードにおけるクリーナ1の制御方法を示すフローチャートである。バッテリ10を充電器100で充電するとき、使用者は、充電器100のDCプラグ104をコネクタ24に接続する。コネクタ24は、DCプラグ104と接続されることにより、接続信号を出力する。接続信号取得部61は、コネクタ24から接続信号を取得する(ステップS11)。
充電器100とコネクタ24とが接続され、接続信号取得部61により接続信号が取得されることにより、クリーナ1は充電モードに移行する(ステップS12)。
充電制御部63は、接続信号取得部61により取得された接続信号に基づいて、第2スイッチ素子SW2が非導通状態になるように、第2スイッチ素子SW2に充電指令を出力する(ステップS13)。
また、充電制御部63は、接続信号取得部61により取得された接続信号に基づいて、第1スイッチ素子SW1が導通状態になるように、第1スイッチ素子SW1に充電指令を出力する(ステップS14)。
第2スイッチ素子SW2が非導通状態になり、第1スイッチ素子SW1が導通状態になることにより、図7に示したように、充電器100から第1位置P1に供給された電流は、バイパス充電経路94及び第1放電経路91の第4部分90Dを介して、バッテリ10に供給される。これにより、バッテリ10が充電される。
ファン駆動条件判定部67は、ファン駆動条件を満足するか否かを判定する(ステップS15)。上述ように、ファン駆動条件は、充電器100からバッテリ10に電流の供給が開始されたこと、及びバッテリ10の温度が温度閾値以上であることの少なくとも一つを含む。本実施形態においては、ファン駆動条件が、バッテリ10の温度が温度閾値以上であることとする。
ステップS15において、ファン駆動条件を満足してないと判定されたとき(ステップS15:No)、すなわち、バッテリ10の温度が温度閾値未満であると判定されたとき、ファン駆動条件が満足されるまで、ステップS15の処理が実施される。
ステップS15において、ファン駆動条件を満足すると判定されたとき(ステップS15:Yes)、すなわち、バッテリ10の温度が温度閾値以上であると判定されたとき、ファン制御部69は、第3スイッチ素子SW3が導通状態になるように、第3スイッチ素子SW3にファン駆動指令を出力する(ステップS16)。
すなわち、本実施形態においては、バッテリ10の充電が開始された後においても、バッテリ10の温度が低い場合、モータ3及びファン4は駆動されない。バッテリ10の温度が温度閾値以上になった時点で、モータ3及びファン4の駆動が開始される。
本実施形態において、充電制御部63及びファン制御部69は、バッテリ10に供給される電流Cc1が、モータ3に供給される電流Cc2よりも大きくなるように、第1スイッチ素子SW1及び第3スイッチ素子SW3を制御する。充電制御部63及びファン制御部69は、例えば電流Cc1が電流Cc2の3倍以上5倍以下になるように、第1スイッチ素子SW1及び第3スイッチ素子SW3を制御する。
なお、充電制御部63及びファン制御部69は、バッテリ10に供給される電流Cc1とモータ3に供給される電流Cc2とが等しくなるように、第1スイッチ素子SW1及び第3スイッチ素子SW3を制御してもよい。
ファン停止条件判定部68は、ファン停止条件を満足するか否かを判定する(ステップS17)。上述のように、ファン停止条件は、充電器100からバッテリ10に対する電流の供給が停止されたこと、バッテリ10の電圧が電圧閾値以上であること、及びバッテリ10の温度が温度閾値未満であることの少なくとも一つを含む。本実施形態においては、ファン停止条件が、充電器100からバッテリ10に対する電流の供給が停止されたこととする。
ステップS17において、ファン停止条件を満足してないと判定されたとき(ステップS17:No)、すなわち、充電器100からバッテリ10に対する電流の供給が継続されていると判定されたとき、ファン停止条件が満足されるまで、ステップS17の処理が実施される。
ステップS17において、ファン停止条件を満足すると判定されたとき(ステップS17:Yes)、すなわち、充電器100からバッテリ10に対する電流の供給が停止されたと判定されたとき、ファン制御部69は、第3スイッチ素子SW3が非導通状態になるように、第3スイッチ素子SW3にファン停止指令を出力する(ステップS18)。
すなわち、本実施形態においては、バッテリ10が満充電になり、バッテリ10に対する電流の供給が停止された場合、モータ3及びファン4が停止される。
なお、本実施形態において、ファン駆動条件は、充電器100からバッテリ10に電流の供給が開始されたことでもよい。すなわち、バッテリ10の充電が開始された時点と同時に、モータ3及びファン4の駆動が開始されてもよい。
なお、本実施形態において、ファン停止条件は、バッテリ10の電圧が電圧閾値以上であることでもよい。バッテリ10が満充電にならなくても、満充電に近い状態になって、バッテリ10の電圧が電圧閾値以上になり、規定時間のうちにバッテリ10の充電が終了すると判定された場合、モータ3及びファン4が停止されてもよい。
なお、本実施形態において、ファン停止条件は、バッテリ10の温度が温度閾値未満であることでもよい。例えば冬期においては、クリーナ1の周囲の環境温度の低下により、バッテリ10の充電期間においても、バッテリ10の温度が低下する可能性がある。バッテリ10の温度が温度閾値未満に低下した場合、ファン4でバッテリ10を冷却しなくてもよいので、バッテリ10の温度が温度閾値未満であると判定された場合、モータ3及びファン4が停止されてもよい。
なお、本実施形態において、ファン停止条件は、バッテリ10の電圧が電圧閾値以上であることを含むこととした。ファン停止条件は、セル10A、セル10B、及びセル10Cの少なくとも一つのセル電圧がセル電圧閾値以上であることを含んでもよい。
<放電モード>
図14は、本実施形態に係る放電モードにおけるクリーナ1の制御方法を示すフローチャートである。放電モード(クリーニングモード)は、図10を参照して説明した第1放電モード及び図11を参照して説明した第2放電モードを含む。
バッテリ10を充電せずにモータ3を駆動するとき、使用者は、操作装置50の駆動スイッチ51を操作する。駆動スイッチ51が操作されることにより、駆動スイッチ51から操作信号が出力される。操作信号取得部62は、駆動スイッチ51から操作信号を取得する(ステップS21)。
駆動スイッチ51が操作され、操作信号取得部62により操作信号が取得されることにより、クリーナ1は放電モードに移行する(ステップS22)。
充電制御部63は、操作信号取得部62により取得された操作信号に基づいて、第1スイッチ素子SW1が非導通状態になるように、第1スイッチ素子SW1に制御指令を出力する(ステップS23)。
接続信号取得部61は、充電器100とコネクタ24とが接続されているか否かを判定する(ステップS24)。
ステップS24において、接続信号取得部61がコネクタ24から接続信号を取得し、充電器100とコネクタ24とが接続されていると判定したとき(ステップS24:Yes)、クリーナ1は第1放電モードに移行する(ステップS25)。
第1放電モードにおいて、充電制御部63は、第2スイッチ素子SW2が非導通状態になるように、第2スイッチ素子SW2に制御指令を出力する(ステップS26)。
また、ファン制御部69は、第3スイッチ素子SW3が導通状態になるように、第3スイッチ素子SW3に制御指令を出力する(ステップS27)。
充電器100とコネクタ24とが接続されている状態で、第1スイッチ素子SW1が非通電状態になり、第2スイッチ素子SW2が非導通状態になり、第3スイッチ素子SW3が導通状態になることにより、図10に示したように、充電器100から第1位置P1に供給された電流は、バイパス充電経路94及び第1放電経路91の第4部分90Dに供給されることなく、第1放電経路91の第3部分90Cを介して、モータ3に供給される。これにより、モータ3及びファン4が駆動する。
放電完了条件判定部70は、放電完了条件を満足するか否かを判定する(ステップS28)。上述のように、放電完了条件は、操作装置50の停止スイッチ52が操作されたことを含む。
ステップS28において、放電完了条件を満足してないと判定されたとき(ステップS28:No)、すなわち、停止スイッチ52が操作されていないと判定されたとき、放電完了条件が満足されるまで、ステップS28の処理が実施される。
ステップS28において、放電完了条件を満足すると判定されたとき(ステップS28:Yes)、すなわち、停止スイッチ28が操作されたと判定されたとき、ファン制御部69は、第3スイッチ素子SW3が非導通状態になるように、第3スイッチ素子SW3に制御指令を出力する(ステップS29)。これにより、モータ3及びファン4が停止する。
ステップS24において、接続信号取得部61がコネクタ24から接続信号を取得せず、充電器100とコネクタ24とが接続されていないと判定したとき(ステップS24:No)、クリーナ1は第2放電モードに移行する(ステップS30)。
第2放電モードにおいて、充電制御部63は、第2スイッチ素子SW2が導通状態になるように、第2スイッチ素子SW2に制御指令を出力する(ステップS31)。
また、ファン制御部69は、第3スイッチ素子SW3が導通状態になるように、第3スイッチ素子SW3に制御指令を出力する(ステップS32)。
充電器100とコネクタ24とが接続されていない状態で、第1スイッチ素子SW1が非通電状態になり、第2スイッチ素子SW2が導通状態になり、第3スイッチ素子SW3が導通状態になることにより、図11に示したように、バッテリ10から第4部分90Dに供給された電流は、第1部分90A及び第3部分90Cを介して、モータ3に供給される。これにより、モータ3及びファン4が駆動する。
放電完了条件判定部70は、放電完了条件を満足するか否かを判定する(ステップS33)。上述のように、放電完了条件は、操作装置50の停止スイッチ52が操作されたことを含む。
ステップS33において、放電完了条件を満足してないと判定されたとき(ステップS33:No)、すなわち、停止スイッチ52が操作されていないと判定されたとき、放電完了条件が満足されるまで、ステップS33の処理が実施される。
ステップS33において、放電完了条件を満足すると判定されたとき(ステップS33:Yes)、すなわち、停止スイッチ52が操作されたと判定されたとき、ファン制御部69は、第3スイッチ素子SW3が非導通状態になるように、第3スイッチ素子SW3に制御指令を出力する(ステップS34)。これにより、モータ3及びファン4が停止する。
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、規定のファン駆動条件を満足するとき、モータ3及びファン4が駆動される。また、規定のファン停止条件を満足するとき、モータ3及びファン4が停止される。これにより、モータ3及びファン4はバッテリ10を空冷すべき期間において駆動され、モータ3及びファン4の不要な駆動が抑制される。
本実施形態において、ファン制御部69は、バッテリ10の温度に基づいて、モータ3の回転速度を制御する。ファン制御部69は、バッテリ10の温度が高いほどモータ3及びファン4を高速で回転させ、バッテリ10の温度が低いほどモータ3及びファン4を低速で回転させる。これにより、バッテリ10は効率良く冷却される。
また、充電モードにおいて、充電器100から出力される電流Ccは、バッテリ10及びモータ3のそれぞれに分配される。すなわち、充電モードにおいて、充電器100から出力された電流Ccの一部は、電流Cc1としてバッテリ10に供給され、充電器100から出力された電流Ccの残りの一部は、電流Cc2としてモータ3に供給される。バッテリ10の温度が高いとき、モータ3を高速で回転させるために、モータ3に供給する電流Cc2を大きくすることにより、バッテリ10に供給される電流Cc1は小さくなる。バッテリ10に供給される電流Cc1が小さい状態で、モータ3及びファン4が高速で回転することにより、バッテリ10は効果的に冷却される。また、バッテリ10の温度が低いとき、モータ3を低速で回転させるために、モータ3に供給する電流Cc2を小さくすることにより、バッテリ10に供給される電流Cc1は大きくなる。バッテリ10に供給される電流Cc1が大きくなることにより、バッテリ10は効率良く充電される。
本実施形態において、第1放電経路91の第1部分90Aと並列にバイパス充電経路94が設けられ、バイパス充電経路94に第1スイッチ素子SW1が設けられ、第1部分90Aに第2スイッチSW2が設けられ、第2部分90Bに第3スイッチ素子SW3が設けられる。第1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW2、及び第3スイッチ素子SW3それぞれの導通状態と非導通状態とを切り換えることにより、充電モードと放電モード(第1放電モード及び第2放電モード)とを簡易に切り換えることができる。
なお、本実施形態においては、バッテリ10の正極とモータ3とが第1放電経路91を介して接続され、バッテリ10の負極とモータ3とが第2放電経路92を介して接続され、第1放電経路91の一部と並列にバイパス充電経路94が配置されることとした。バッテリ10の負極とモータ3とが第1放電経路91を介して接続され、バッテリ10の正極とモータ3とが第2放電経路92を介して接続され、第1放電経路91の一部と並列にバイパス充電経路94が配置されてもよい。
なお、上述の実施形態において、充電期間におけるバッテリ10の発熱を抑制するために、インピーダンスが低いセル(10A,10B,10C)が採用されてもよい。バッテリ10の発熱が抑制されることにより、充電期間において、モータ3及びファン4を駆動しなくてもすむ。そのため、バッテリ10を短期間で充電することができる。
なお、上述の実施形態において、バッテリ10に放熱フィンが設けられてもよい。バッテリ10が、セルと、セルを収容するバッテリケースとを有する場合、バッテリケースに放熱フィンが設けられてもよい。バッテリケースが合成樹脂製である場合、放熱フィンも合成樹脂製でもよい。なお、セルに放熱フィンが設けられてもよい。また、放熱フィンの少なくとも一部がハウジング21の外部空間OSに配置されてもよい。放熱フィンが設けられている状態で、バッテリ10の周囲に気流が生成されることにより、バッテリ10は効果的に冷却される。
また、セルを効率良く放熱するために、セルとバッテリケースとの間に放熱部材が設けられてもよい。放熱部材の熱伝導率は、バッテリケースの熱伝導率よりも高い。放熱部材として、例えば合成樹脂製の熱伝導シート又はシリコン接着剤が例示される。
なお、上述の実施形態において、セルは円柱状であり、セルの直径は18[mm]程度である。これにより、バッテリ10の大型化が抑制される。一方、セルの直径を大きくすることにより、セルのインピーダンスが低下する。これにより、バッテリ10の発熱が抑制される。例えばセルの直径が27[mm]程度になると、バッテリ10の発熱が抑制される。また、セルの直径が大きくなることにより、バッテリ10に供給される電流が大きくなっても、セルの発熱量は抑制される。