JP7224775B2 - コンクリート養生シート - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート養生シートに関し、詳しくは、道路、空港舗装、広場、工場内舗装等における土木建築工事で打設されたコンクリートの養生に用いられるコンクリート養生シートに係るものである。
従来、コンクリート工事において、コンクリートの養生は、打設後の所定期間、コンクリートの表面の湿度及び温度を適切な状態に保つとともに、外気温度による寒暖差、日射、風等からコンクリートの表面を保護するものであり、コンクリートの表面の品質を向上させるために重要である。
近年では、保湿性だけでなく、より保温効果のあるコンクリート養生シートの開発が進められている。
例えば、特許文献1には、湿潤材を含む保湿シートと断熱部材からなる保温シートとからなり、これらが積層状態に接着一体化されているコンクリート養生シートが開示されている。保湿、保温機能が向上しているが、冬季等気温が低い時期に必要な断熱性能を発揮するためには、保温シートに10~50mm程度の厚さの樹脂発泡体が必要となり、その結果養生シートが非常に厚く、重くなるため施工性を悪化させる虞があった。
寒中コンクリート用の遮熱養生シートとして、特許文献2には、気泡プラスチックシートの両面に金属薄膜層を一体に挟着してなる養生シートが開示されている。比較的高い遮熱効果が得られるが、そのためには気泡プラスチックシートとしてエアセルラーシートを複数積層するため、養生シートが肉厚になるという問題があり、また、養生シートの上を歩行したり、重量物を置いたりする場合にエアセルが破損する虞があり耐久性に不安があった。
特開2010-196396号公報 特開2013-174047号公報
本発明は、前述の問題を解決するものであり、薄く、軽量で施工性に優れ、養生中の保湿性だけでなく、冬季における保温性に優れ、さらに耐久性、保温耐久性にも優れるコンクリート養生シートを提供することを目的とする。
本発明は、熱と水を遮断する遮断層を有するコンクリート養生シートであって、前記遮断層は、少なくとも空気層とその両面に設けられるフィルム層、および充填材とからなり、前記空気層は、前記フィルム層が溶着されてなる複数の室からなり、前記充填材は、前記フィルム層の間に設けられるコンクリート養生シートである。
また、フィルム層が、無通気フィルムを含んでなり、前記充填材が、樹脂発泡シートであることが好ましい。
また、以下の方法により測定する、湿潤時の静摩擦係数が0.80以上であることが好ましい。
(湿潤時の静摩擦係数の測定方法)
JIS P8147に準ずる滑り傾斜角測定装置本体の傾斜板に取り付けた、コンクリート養生シートの表面に5mlの水を表面に滴下した後、平板(タテ75mm、ヨコ30mm、高さ6mm、質量500g)をゴムシート(株式会社十川ゴム製、アクリルゴム A-100、厚み2.5mm、質量10g)で被覆した直方体のおもりを、コンクリート養生シート上に載置して、10°/6secの速度で傾斜板を傾斜させ、おもりが滑りはじめたときの傾斜角θを読み取り、このときの正接tanθを静摩擦係数として求める。
本発明のコンクリート養生シートは、薄く、軽量で施工性に優れ、養生中の保湿性だけでなく、冬季における保温性に優れ、さらに耐久性、保温耐久性にも優れる。
(a)は、本発明の実施形態の一例であるコンクリート養生シートを示す平面模式図であり、(b)は、(a)のA-A線における断面模式図である。 本発明に実施形態の他の例であるコンクリート養生シートを示す断面模式図である。 本発明に実施形態の他の例であるコンクリート養生シートを示す断面模式図である。
図1に本発明のコンクリート養生シート1の一例を示している。本発明のコンクリート養生シート1は、図1(b)に示すように、熱と水を遮断する遮断層2を有し、遮断層2は、少なくとも空気層3とその両面に設けられるフィルム層4とからなり、空気層3は、上下のフィルム層4が部分的に溶着されてなる複数の室からなっている。
本発明のコンクリート養生シート1は、フィルム層4の間に空気層3を有し空気を含む複数の室を形成するように、2層のフィルム層4が部分的に溶着されることによって、空気層3中の空気が移動しにくくなるため、薄く、軽量で施工性に優れ、養生中の保湿性だけでなく、冬季における保温性に優れ、さらに耐久性、保温耐久性にも優れる。
遮断層2は、熱と水とを遮断する機能を有しており、フィルム層4、すなわち、表面側のフィルム上層41および裏面側のフィルム下層42の間に空気層3を備えている。なお、遮断層2は、本発明の思想を妨げなければ、これら以外の層を含んでいても構わない。
空気層3は、空気が保持されている層であればよく、空気のみからなる層でもよいが、図2に示すように、充填材7を有することが形態安定の面で好ましい。充填材としては、グラスウール、ロックウール、綿や羊毛等の天然繊維からなるフェルト、ポリエステルやナイロン等の合成繊維からなるフェルト、樹脂発泡シートが挙げられる。樹脂発泡シートに用いられる樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテン等の単独重合体または共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6-ナフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン12、共重合ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン-ビニルアルコール共重合体等のポリビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン、ポリウレタンウレア、アミン-ウレタン共重合体等のポリウレタン系樹脂が挙げられ、これらの中から1種もしくは2種以上を用いることができる。なかでも、経済性や生産性の観点からポリオレフィン系樹脂が好ましく、さらには、電子線等で架橋された独立気泡構造であるものが好ましい。
また、充填材は、耐候剤、親水剤、金属フィラー、顔料などを含有させることができ、なかでも、屋外で使用することを考慮し、耐久性の面から耐候剤を含有することが好ましい。
空気層3の厚みは、0.5~5mmであることが好ましく、より好ましくは1~3mmである。0.5mm以上であれば、十分な断熱効果が期待できる。また5mm以下であれば運搬性、施工性が向上する。なお、空気層3の厚みは、溶着されていない部分の最大厚みL(図1(b)参照)とする。
遮断層に用いられるフィルム層4は、素材としては、例えばエチレン、プロピレン、ブテン等の単独重合体または共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2、6-ナフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン12、共重合ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン-ビニルアルコール共重合体等のポリビニルアルコール系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエ―テルエーテルケトン樹脂、ポリカーボネ-ト樹脂、ポリビニルブチラート樹脂、ポリアクリレート樹脂、エチレン-四フッ化エチレン共重合体、三フッ化塩化エチレン、四フッ化エチレン-パーフルオロアルギルビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン、パーフルオロエチレン-パーフルオロプロピレン-パーフルオロビニルエーテル共重合体等フッ素系樹脂などの中から1種もしくは2種以上を用いることが出来る。なかでも、経済性や生産性の観点からポリオレフィン系樹脂が好ましい。
フィルム層4は、通気性が低いことが好ましく、例えば、無通気フィルムを含むことが好ましい。なお、本願で無通気フィルムとは、JIS P8117ガーレー試験機法において、透気抵抗度が100sec以上であるフィルムのことをいう。フィルム層4の1層もしくは複数層を無通気フィルムで構成することができる。なかでも、外気と接触する最表層が無通気フィルムであると、断熱性および保温性の面で好ましい。
また、フィルム層4の厚みは、10~200μmであることが好ましく、より好ましくは、50~150μmである。10μm以上であれば、強度が向上し、また200μm以下であれば風合いが良好で取り扱いがしやすくなる。
フィルム層4には、遮熱性、断熱性の観点からフィルムに金属粒子が含有されるか、または、フィルムの少なくとも片面に金属膜が形成されることが好ましい。
金属粒子がフィルムに含有される場合の金属粒子の素材は、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、クロム、銀、錫、チタン、鉄、亜鉛、銅、珪素、マグネシウム等、並びに、これらからなる各種の合金が挙げられるが、生産性や経済性の点からアルミニウムが好適である。金属粒子としてアルミニウム微粒子を使用する場合、耐アルカリ性を向上させ、アルミニウム微粒子の酸化、変色、溶解を防止するため、アルミニウム微粒子の表面をアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等でコーティングしておくことが好ましい。金属粒子のサイズは、nmオーダーからμmオーダーのものまで使用可能である。金属粒子の添加量は、フィルムに対して1~10質量%に調整される。添加量が1質量%未満の場合、十分な遮熱、保温効果を得ることが困難となる。添加量が10質量%を超える場合、フィルムの内部で凝集等が発生して強度が低下する虞がある。
金属膜がフィルムの少なくとも片面に形成される場合の金属膜の素材は、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、クロム、銀、錫、チタン、鉄、亜鉛、銅、珪素、マグネシウム等、並びに、これらからなる各種の合金が挙げられるが、生産性や経済性の点からアルミニウム及びステンレスが好適である。
金属膜は、例えば、印刷法、蒸着法によりフィルムの表面に形成することができる。
印刷法としては、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、ナイフコート法、コンマコート法等が挙げられる。印刷法では、金属粒子をバインダーとともに溶媒に分散させた金属ペーストが使用される。金属ペーストには、光輝性を向上させるため、パール顔料を添加することも可能である。フィルムへの金属の印刷厚さは、1~20μmに調整される。この範囲であればフィルムの風合いを損なうことなく、遮熱、保温に優れる。フィルムへの金属ペーストの塗布量は、0.5~10g/mに調整される。塗布量が0.5g/m未満の場合、十分な遮熱、保温効果を得ることが困難となる。塗布量が10g/mを超える場合、非経済的であり、フィルムが硬化し風合いを損なう虞がある。印刷する際のフィルム表面に対する金属膜の面積は40%以上とすることが好ましい。面積が40%未満の場合、十分な遮熱、保温効果を得にくい。なお、金属ペーストとしてアルミニウム微粒子を含むものを使用する場合、耐アルカリ性を向上させ、アルミニウム微粒子の酸化、変色、溶解を防止するため、アルミニウム微粒子の表面をアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等でコーティングしておくことが好ましい。また、アルミニウム微粒子とともに使用するバインダーについても、耐アルカリ性を有する樹脂を選択することが好ましい。
蒸着法としては、物理蒸着法(PVD)又は化学蒸着法(CVD)の何れの方法でも可能である。フィルムへの金属の蒸着厚は、20~100nmに調整される。蒸着厚が20nm未満の場合、十分な遮熱、保温効果を得にくい。蒸着厚が100nmを超える場合、それ以上の遮熱、保温効果の向上は見込めないため不経済となる。金属蒸着面の酸化、変色、溶解を防止するため、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等でコーティングしておくことが好ましい。
フィルム層4には、必要に応じ、紫外線吸収剤や光安定剤や酸化防止剤を適宜に1種もしくは2種以上を組み合わせて使用することも出来る。紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、サリシレート系、シアノアクリルレート系、ベンゾエート系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ニッケル系等が挙げられる。また、光安定剤としては、ベンゾトリゾアール系、トリアジン系、ベンゾフェノン系、有機ニッケル系、ヒンダードピペリジン系、ヒンダードアミン系が挙げられる。また、酸化防止剤としては、フェノ―ル系、リン系、硫黄系、ブレンド系、ホスファイト系等が挙げられる。
フィルム層4には、必要に応じ、着色剤を含有させることができる。着色剤としては、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、クロムバーミリオン、黄鉛、酸化鉄、タルク、炭酸カルシウム、アルミニウム粉、硫化亜鉛等の無機顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、レーキ顔料、キナクリドン顔料等の有機顔料が挙げられる。なかでも、耐光性の観点から無機顔料が好ましい。着色剤は、フィルム用樹脂に混練等で含有させてもよく、フィルムの少なくとも片面に印刷してもよい。
また、フィルム層4には、難燃剤、熱安定剤、発錆防止剤、耐銅害安定剤、帯電防止剤、可塑剤、未端封鎖剤、滑剤、有機滑剤、塩素捕捉剤、ブロッキング剤、粘度調整剤等も必要に応じて添加してもよい。
前述したように、フィルム層4は空気を含む複数の室を形成するように、表面側のフィルム上層41および裏面側のフィルム下層42が部分的に溶着されており、溶着によって生じる複数の室(袋部)が空気層3となる。すなわち、溶着部6で囲まれた膨らんだ部分が、空気層3である。溶着部6は、連続模様として認識されるように形成される。模様としては、空気層3内の空気の移動が抑制されるような模様であれば特に限定されないが、模様が縦方向、横方向共に連続していることが好ましい。例えば、格子柄、ダイヤ柄、瓢箪柄が、意匠性や接着強度の面から好ましい。また、連続模様の繰り返し単位は、適度な大きさの室が得られる点や強度面から、5~50mmが好ましい。連続模様は、フィルム層全体にわたって形成することが好ましい。
なお、溶着部6の一部に隙間があり、室(袋部)が完全に閉じられていなくても構わない。溶着部が実線状であっても、点線状であっても構わないが、保温性をより向上させる場合は、実線状に溶着されている方がより好ましい。一方、柔軟性をより向上させる場合は、点線状に溶着されている方がより好ましい。溶着部を点線状にする場合、点線間の間隔は10mm以下が好ましく、さらに好ましくは5mm以下である。間隔が10mmより大きくなると、溶着により形成された各室における対流の抑制効果が十分発揮できなくなり、断熱効果を得にくくなるおそれがある。なお、点線間の間隔、すなわち溶着部間の間隔は、点線の長さ以下であることが好ましい。
本発明のコンクリート養生シートは、フィルム層を溶着することにより製造される。溶着方法としては、ヒートシールやヒートエンボス、高周波ウェルダー、超音波溶着等の溶着手段により行うことができる。ロール状のシートの連続した生産性と経済性の観点から、高周波ウェルダーまたは、超音波溶着が好ましい。
遮断層を構成するフィルム層4の少なくとも片面に、さらにフィルム層を積層してもよい。
フィルム層の積層方法としては、Tダイラミネート、ドライラミネート、ウェットラミネートのような接着樹脂を全面に塗布する方法や、超音波溶着、熱ラミネート等の方法が挙げられ、なかでも、接着強度、生産性の観点から熱ラミネートが好適に採用される。
また、フィルム層4の少なくとも片面に、保温層や保水層を積層してもよく、保水層とフィルム層の間に保温層を設けてもよい。フィルム層4の一方に保温層および保水層を形成した例を図3に示す。この構成であれば、保温性及び、保水性の面でより好ましい。
保温層としては、アルミ箔や金属蒸着フィルム等の金属層、嵩高なニードルパンチやメルトブロー、スパンレース等の不織布、ダンボールニットなどの丸編みや、ダブルラッセル等の経編みに関わらず嵩高な編物、グラスウール、ロックウール、綿や羊毛等の天然繊維からなるフェルト、ポリエステルやナイロン等の合成繊維からなるフェルト、樹脂発泡シートが挙げられる。
樹脂発泡シートに用いられる樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテン等の単独重合体または共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6-ナフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン12、共重合ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン-ビニルアルコール共重合体等のポリビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン、ポリウレタンウレア、アミン-ウレタン共重合体等のポリウレタン系樹脂が挙げられ、これらの中から1種もしくは2種以上を用いることができる。なかでも、経済性や生産性の観点からポリオレフィン系樹脂が好ましく、さらには、電子線等で架橋された独立気泡構造であるものが好ましい。
保温層の厚みは、8mm以下であることが好ましく、より好ましくは1~5mmである。8mm以下であれば施工性、運搬性が向上する。
保水層としては、不織布、織物、編物、フェルト、フィルムなどが挙げられる。なかでも経済性、生産性の観点から不織布を好適に用いることができる。
保水層として不織布を用いる場合、不織布の種類としては特に限定されず、スパンボンド法によって形成された不織布(スパンボンド不織布)、メルトブロー法によって形成された不織布(メルトブロー不織布)、水流交絡法によって形成された不織布(スパンレース不織布)、ニードルパンチ法によって形成された不織布(ニードルパンチ不織布)、熱融着法によって形成された不織布(サーマルボンド不織布)、溶剤接着法によって形成された不織布(ケミカルボンド不織布)、カード法によって形成された不織布等が挙げられる。なかでも、保水性の観点では、ニードルパンチ不織布またはメルトブロー不織布が好ましく、強度の観点では、スパンボンド不織布が好ましい。
不織布を構成する層数は特に限定するものではなく、単層であっても2層以上の多層構造であってもよい。
保水層の素材としては、特に限定するものではなく、例えばエチレン、プロピレン、ブテン等の単独重合体または共重合体等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6-ナフタレート等のポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン12、共重合ナイロン等のポリアミド系繊維、ポリビニルアルコール繊維、エチレン-ビニルアルコール共重合体等のポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン、ポリウレタンウレア、アミン-ウレタン共重合体等のポリウレタン系繊維の中から1種もしくは2種以上を用いることができる。なかでも、経済性、生産性、耐久性の観点からポリオレフィン系繊維が好ましい。また、吸水樹脂を一体化した繊維を用いることができる。
保水層は、少なくとも片面又は内部に界面活性剤、浸透剤、吸水剤、吸水ゲル等を付与することができ、水分を効率良く吸水し、また保水することができる。
保水層の厚みは0.2~5.0mmであることが好ましく、より好ましくは0.5~4.0mmである。0.2mm以上であれば、湿潤状態を保つために十分な保水量を維持できる。また5.0mm以下であれば生産性が向上し、コスト面で優位になり、また、施工性、運搬性が向上する。
保水層および保温層の積層方法としては、Tダイラミネート、ドライラミネート、ウェットラミネートのような接着樹脂を全面に塗布する方法や、超音波溶着、熱ラミネート等の方法が挙げられ、なかでも、フィルムとの接着法としては、接着強度、生産性の観点からTダイラミネートが好適に採用される。
また、養生シートには、本発明の思想を阻害しない他の層を付与しても良く、例えば、補強層などが挙げられる。補強層としては、織物、編物、不織布、ネット状シート、フィルムなどが挙げられる。なお、ネット状シートとは、割繊しテープ状にしたフィルムを、格子等の多角形状やクモの巣状に交叉させて交点を接着したネット状のシートであり、商品名としては、例えば、ソフ(登録商標、積水フィルム株式会社製)やワリフ(登録商標、JX ANCI株式会社製)が挙げられる。養生シートのハリコシや寸法安定性を向上させる場合には、補強層として、織物、不織布を用いると好ましい。
コンクリート養生シートの厚みは、0.5~10mmであることが好ましく、より好ましくは2~8mmである。0.5mm以上であれば、適度な厚みの空気層が得られる。また10mm以下であれば施工性、運搬性が向上する。
コンクリート養生シートの単位面積当たりの質量は、100~700g/mであることが、好ましい。100g/m以上であれば、施工時に風の影響によるバタつき等を軽減でき、700g/m以下であれば施工性や運搬性が向上する。
コンクリート養生シートの湿潤時の静摩擦係数は、0.80以上であると歩行しやすいため好ましく、1.00以上であるとより好ましい。なお、湿潤時の静摩擦係数は、以下の測定方法で求められる。
JIS P8147に準ずる滑り傾斜角測定装置本体の傾斜板に取り付けた、コンクリート養生シートの表面に5mlの水を表面に滴下した後、平板(タテ75mm、ヨコ30mm、高さ6mm、質量500g)をゴムシート(株式会社十川ゴム製、アクリルゴム A-100、厚み2.5mm、質量10g)で被覆した直方体のおもりを、コンクリート養生シート上に載置して、10°/6secの速度で傾斜板を傾斜させ、おもりが滑りはじめたときの傾斜角θを読み取り、このときの正接tanθを静摩擦係数として求める。
コンクリート養生シートの引張強度は30N/5cm以上であることが好ましく、より好ましくは100N/5cm以上である。30N/5cm以上であれば、施工時の耐破れに十分な強度が確保できる。
コンクリート養生シートの製品としては、幅が80~200cmで、1巻の長さが10~50mであることが好ましい。特に幅100~150cm、かつ、1巻の長さ20~30mであることが、施工性、運搬性の面で好ましい。
以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は必ずしもその実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例における物性および評価は、以下の方法により行った。
<測定方法>
1.厚み[mm]
JIS K7153 ノギスによる測定に準じて測定を行った。
2.単位面積当たりの質量[g/m
JIS L1096.8.3(単位面積当たりの質量)に準じて測定を行った。
3.静摩擦係数
JIS P8147に準ずる滑り傾斜角測定装置本体、トライボギア TYPE:10(新東科学株式会社製)を用いて、コンクリート養生シート表面における湿潤時の静摩擦係数(傾斜法)の測定を行った。おもりとして、平板(タテ75mm、ヨコ30mm、高さ6mm、質量500g)に、ゴムシート(株式会社十川ゴム製、アクリルゴム A-100、厚み2.5mm、質量10g)で被覆した直方体のおもり(質量510g)を使用した。試験片として、コンクリート養生シートを幅110mm、長さ250mmに切り取ったものを準備し、装置本体の傾斜板に取り付けた。取り付けた後、5mlの水を表面に滴下したコンクリート養生シートの表面におもりを載置して、10°/6secの速度で傾斜板を徐々に傾斜させ、おもりが滑りはじめたときの傾斜角θを読み取り、このときの正接tanθを静摩擦係数として求めた。
<評価方法>
1.耐久性(耐摩耗性)
JIS K7204に準じ、摩耗輪:CS18、荷重500g、回転数:500回、回転速度:60rpmの条件で、コンクリート養生シート表面を摩耗した時の表面状態を観察し、下記の基準で評価した。
○:破れなし
△:最大で1mm未満の破れや穴がある
×:1mm以上の破れや穴がある
2.耐久性(耐荷重変形)
50cm角にカットした養生シートの上を、質量30kgの砂袋を積んだ一輪車で、10秒かけて1往復し、これを10回繰り返した。その後、1時間静置したシートの外観により評価した。
○:表面のキズや破れはなく、変形もない
△:表面のキズや小さな破れはみられるが、凹みなど変形はない
×:大きな破れや凹みなどの変形があり、養生に差し障りがある
3.保湿性(耐乾燥性)
20cm角に養生シートを切り出し、これを10mlの水を滴下したコンクリートの上に水平に配置した状態で、20℃に設定した乾燥機に24時間静置した。24時間経過後、コンクリート表面および養生シートのコンクリートに接する面の濡れ具合によって評価した。
○:コンクリート表面が十分な水分を含み濃色化した状態であり、シート表面は、素手で触れると手が濡れる状態であって、コンクリート表面およびシートの両方が湿潤状態にある
△:コンクリート表面またはシート表面の一方だけが湿潤状態にある
×:コンクリート表面およびシート表面のいずれも湿潤状態でなく乾燥している
4.施工性
平面50mのコンクリート上の全面に、幅100cm、長さ30mの養生シートを敷設する作業において、シートの施工性を次の基準で評価した。
○:シートが軽量であるため、1人での運搬や敷設、後片付けが容易である
△:シートがやや重いが、1人での運搬や敷設、後片付けが可能である
×:シートが重いため、運搬や敷設、後片付けが困難で、2人以上の作業者が必要である
5.保温性
3リットルステンレス缶(直径15.5cm、高さ17.5cm)に80℃の熱湯を入れ、これを養生シートで上面および側面を覆うようにしてカバーし、下面より熱が逃げないよう、土台としてポリスチレンフォーム(ダウ化工株式会社製、スタイロフォーム)3cm厚を用いた。これを6℃の恒温環境室にて静置し、カバー内のステンレス缶側面の表面の温度が10℃となるまでの時間を測定した。
○:72時間以上
△:48時間以上72時間未満
×:48時間未満
6.保温耐久性
1.2.の耐久性の試験後それぞれの保温性試験を行い、耐久性試験前保温性試験の結果と比較した。
○:保温性が耐久試験前の80%以上
△:保温性が耐久試験前の60以上80%未満
×:保温性が耐久試験前の60%未満
7.湿潤時歩行性
コンクリート上に養生シートを設置した後、1000ml/mの水を散布し、養生シート表面を作業靴(靴底:ポリブタジエンゴム)で歩行した時の歩行しやすさを確認した。
○:滑りにくく、安全に歩行できる
△:若干滑るが、安全に歩行できる
×:滑りやすく、安全に歩行できない
[実施例1]
樹脂基材のポリエチレン(日本ポリエチレン株式会社製、ノバテックHD HJ560)100質量部に対し、粒子径が10μmのアルミニウムマスターバッチ(東京インキ株式会社製、PEX898078Silver AL)を5質量部、紫外線吸収剤(チバ・ジャパン株式会社製、TINUVIN 120)を1質量部、光安定剤(チバ・ジャパン株式会社製、CHIMASSORB 2020 FDL)を1質量部添加し、インフレーション法にて厚み80μmの無通気フィルムを成形し、フィルム上層として用いた。金属粒子の含有量は、フィルムに対し1.87%であった。
また、フィルム下層として、上層のフィルム厚みを50μmに変更した以外は同様に無通気フィルムを作製した。フィルム上下層の間に充填材として、厚さ2.0mmの電子線架橋ポリエチレン発泡シート(東レ株式会社製、トーレペフ)を挟み、超音波溶着にて溶着を行った。溶着模様は長さ方向および幅方向に連続した2.5cm角のダイヤ柄であり、点線(長さ2mm、間隔2mm)状であった。以上により、厚さ2.7mm、単位面積当たりの質量210g/mの養生シートを得た。なお、空気層の厚みは、2.5mmであった。
[実施例2]
ポリプロピレンフィルム(東レ株式会社製、トレファン)20μmの片面に50±5nmの膜厚となるようアルミ蒸着加工を施し、蒸着面に処方1の保護層を固形分で1g/mとなるようグラビアコーティング法にて付与後80℃で30秒間熱処理し得た無通気フィルムを、フィルム上層として作製した。また、フィルム下層には、樹脂基材のポリエチレン(日本ポリエチレン株式会社製、ノバテックHD HJ560)100質量部に対し、粒子径が10μmのアルミニウムマスターバッチ(東京インキ株式会社製、PEX898078Silver AL)を5質量部添加し、インフレーション法にて、厚み50μmのフィルムに成形した無通気フィルムを用いた。金属粒子の含有量は、フィルムに対し1.90%であった。フィルム上下層の間に充填材として、厚さ2.0mmの無架橋ポリエチレン発泡シート(酒井化学株式会社製、ミナフォーム)を挟み、超音波溶着にて溶着を行った。溶着模様は実施例1と同じであった。以上により、厚さ2.6mm、単位面積当たりの質量160g/mの養生シートを得た。なお、空気層の厚みは、2.5mmであった。
〔処方1〕
アクリディックWXU-880 100質量部
(イソシアネート硬化用アクリル樹脂 DIC株式会社製)
トルエン 15質量部
メチルイソブチルケトン 15質量部
[実施例3]
実施例1により得た養生シートのフィルム下層側に、保温層として、厚さ2.0mmの電子線架橋ポリエチレン発泡シート(東レ株式会社製、トーレペフ)を熱溶着にて全面溶着して積層し、さらに、この保温層側に、保水層として、目付180g/mのポリプロピレンSMS不織布(30g/mスパンボンド、120g/mメルトブロー、30g/mスパンボンドの3層積層品、タテ2cm、ヨコ3.5cm間隔である直径2mmの円によるドット柄にてエンボス溶着されたもの)を熱溶着にて全面溶着して積層した。以上により、厚み5.6mm、単位面積当たりの質量430g/mの養生シートを得た。なお、空気層の厚みは、2.5mmであった。
参考例1
フィルム上層としては、実施例1の上層と同じフィルムを用いた。
また、フィルム下層としても、フィルム上層と同じフィルムを用い、これら2層を空気層ができるように超音波溶着にて溶着を行った。溶着模様は長さ方向および幅方向に連続した4cm角のダイヤ柄であり、点線(長さ2mm、間隔2mm)状であった。以上により、厚さ1.2mm、単位面積当たりの質量140g/m2 の養生シートを得た。なお、空気層の厚みは、1.0mmであった。
[実施例5]
樹脂基材のポリエチレン(日本ポリエチレン株式会社製、ノバテックHD HJ560)100質量部に対し、紫外線吸収剤(チバ・ジャパン株式会社製、TINUVIN 120)を1質量部、光安定剤(チバ・ジャパン株式会社製、CHIMASSORB 2020 FDL)を1質量部添加し、インフレーション法にて厚み80μmのフィルムを成形し得た無通気フィルムを、フィルム上層として用いた。
また、フィルム下層として、上層のフィルム厚みを50μmに変更した以外は同様に無通気フィルムを作製した。フィルム上下層の間に充填材として、厚さ2.0mmの電子線架橋ポリエチレン発泡シート(東レ株式会社製、トーレペフ)を挟み、超音波溶着にて溶着を行った。溶着模様は長さ方向および幅方向に連続した2.5cm角のダイヤ柄であり、点線(長さ2mm、間隔2mm)状であった。この下層フィルム面に、保温層として、厚さ2.0mmの電子線架橋ポリエチレン発泡シート(東レ株式会社製、トーレペフ)を熱溶着にて全面溶着して積層し、さらに、この保温層側に、保水層として、目付180g/mのポリプロピレンSMS不織布(30g/mスパンボンド、120g/mメルトブロー、30g/mスパンボンドの3層積層品、タテ2cm、ヨコ3.5cm間隔である直径2mmの円によるドット柄にてエンボス溶着されたもの)を熱溶着にて全面溶着して積層した。以上により、厚み5.6mm、単位面積当たりの質量420g/mの養生シートを得た。なお、空気層の厚みは、2.5mmであった。
[実施例6]
樹脂基材のポリエチレン(日本ポリエチレン株式会社製、ノバテックHD HJ560)100質量部に対し、炭酸カルシウムマスターバッチ(三福工業株式会社製、MFP-CLL)を10質量部、カーボンブラック顔料(越谷化成互業株式会社製、ROYYAL BLACK9005P)を0.2質量部、紫外線吸収剤(チバ・ジャパン株式会社製、TINUVIN 120)を1質量部、光安定剤(チバ・ジャパン株式会社製、CHIMASSORB 2020 FDL)を1質量部添加し、インフレーション法にて厚み80μmのフィルムを成形し得た無通気フィルムを、フィルム上層として用いた。
また、フィルム下層として、上層のフィルム厚みを50μmに変更した以外は同様に無通気フィルムを作製した。フィルム上下層の間に充填材として、厚さ2.0mmの電子線架橋ポリエチレン発泡シート(東レ株式会社製、トーレペフ)を挟み、超音波溶着にて溶着を行った。溶着模様は長さ方向および幅方向に連続した2.5cm角のダイヤ柄であり、点線(長さ2mm、間隔2mm)状であった。この下層フィルム面に、保温層として、厚さ2.0mmの電子線架橋ポリエチレン発泡シート(東レ株式会社製、トーレペフ)を熱溶着にて全面溶着して積層し、さらに、この保温層側に、保水層として、目付180g/mのポリプロピレンSMS不織布(30g/mスパンボンド、120g/mメルトブロー、30g/mスパンボンドの3層積層品、タテ2cm、ヨコ3.5cm間隔である直径2mmの円によるドット柄にてエンボス溶着されたもの)を熱溶着にて全面溶着して積層した。以上により、厚み5.6mm、単位面積当たりの質量430g/mの養生シートを得た。なお、空気層の厚みは、2.5mmであった。
[比較例1]
実施例1の上層と同じフィルムを用い、その片面に、厚さ2.0mmの電子線架橋ポリエチレン発泡シート(東レ株式会社製、トーレペフ)を、ポリエチレン(東ソー株式会社製 ペトロセン212)を接着樹脂として用い、押出しラミネートにより全面接着して積層した。以上により、厚さ2.1mm、単位面積当たりの質量190g/mの養生シートを得た。
なお、養生シートは、フィルム面を表面とし、発泡シート面をコンクリート面に敷設した。
[比較例2]
比較例1と同様の養生シートを用い、発泡シート面を表面とし、フィルム面をコンクリート面に敷設した。
[比較例3]
実施例1と同じフィルムを用い、この上下層の間に、保温層として、厚さ4.0mmのエアセルラー緩衝シート(酒井化学株式会社製、ミナパック #401)を両面熱ラミネートにて全面接着した。以上により、厚さ4.2mm、単位面積当たりの質量190g/mの養生シートを得た。
[比較例4]
樹脂基材のポリエチレン(日本ポリエチレン株式会社製、ノバテックHD HJ560)100質量部に対し、紫外線吸収剤(チバ・ジャパン株式会社製、TINUVIN 120)を1質量部、光安定剤(チバ・ジャパン株式会社製、CHIMASSORB 2020 FDL)を1質量部添加し、インフレーション法にて厚み80μmのフィルムを成形し表層とした。このフィルムに、保温層として、厚さ5mmの電子線架橋ポリエチレン発泡シート(東レ株式会社製、トーレペフ)を熱溶着にて全面積層し、さらに、同様の電子線架橋ポリエチレン発泡シート5mmを熱溶着にて全面溶着して積層した。この保温層側に、保水層として、目付200g/mのポリプロピレンニードルパンチ不織布を熱溶着にて全面溶着して積層した。以上により、厚み11.1mm、単位面積当たりの質量650g/mの養生シートを得た。
実施例1~6および比較例1~4の養生シートについて、構成、物性および評価結果を表1にまとめた。
Figure 0007224775000001
表1に示すように、実施例1~6に係るコンクリート養生シートはいずれも、施工性、保湿性、保温性、耐久性、保温耐久性の全てにおいて優れるコンクリート養生シートであった。
これに対して、比較例1は保温性に対して不良なコンクリート養生シートであった。比較例2は耐摩耗性、耐荷重変形性、保温性、および、保温耐久性に対して不良なコンクリート養生シートであった。比較例3は耐荷重変形性および保温耐久性に対して不良なコンクリート養生シートであった。比較例4は施工性に対して不良なコンクリート養生シートであった。
本発明は、様々な実施形態が可能とされるものである。また、上述した実施形態及び実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
1 コンクリート養生シート
2 遮断層
3 空気層
4 フィルム層
41 フィルム上層
42 フィルム下層
6 溶着部
7 充填材
8 保水層
9 保温層
L 空気層の厚み

Claims (3)

  1. 熱と水を遮断する遮断層を有するコンクリート養生シートであって、
    前記遮断層は、少なくとも空気層とその両面に設けられるフィルム層、および充填材とからなり、
    前記空気層は、前記充填材を有し、前記フィルム層が溶着されてなる複数の室からなるとともに、前記フィルム層の溶着部が、縦方向及び横方向に共に連続する模様を形成し
    前記充填材は、前記フィルム層の間に設けられる、総厚みが2.6mm以上、且つ単位面積当たりの質量が160~430g/m であるコンクリート養生シート。
  2. 前記フィルム層が、無通気フィルムを含んでなり、前記充填材が、樹脂発泡シートである請求項1に記載のコンクリート養生シート。
  3. 以下の方法により測定する、湿潤時の静摩擦係数が0.80以上である請求項1または2に記載のコンクリート養生シート。
    (湿潤時の静摩擦係数の測定方法)
    JIS P8147に準ずる滑り傾斜角測定装置本体の傾斜板に取り付けた、コンクリート養生シートの表面に5mlの水を表面に滴下した後、平板(タテ75mm、ヨコ30mm、高さ6mm、質量500g)をゴムシート(株式会社十川ゴム製、アクリルゴム A-100、厚み2.5mm、質量10g)で被覆した直方体のおもりを、コンクリート養生シート上に載置して、10°/6secの速度で傾斜板を傾斜させ、おもりが滑りはじめたときの傾斜角θを読み取り、このときの正接tanθを静摩擦係数として求める。
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